JP2021190942A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021190942A
JP2021190942A JP2020097053A JP2020097053A JP2021190942A JP 2021190942 A JP2021190942 A JP 2021190942A JP 2020097053 A JP2020097053 A JP 2020097053A JP 2020097053 A JP2020097053 A JP 2020097053A JP 2021190942 A JP2021190942 A JP 2021190942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
saturation
unit
brightness
monochrome
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020097053A
Other languages
English (en)
Inventor
孝 長谷部
Takashi Hasebe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2020097053A priority Critical patent/JP2021190942A/ja
Publication of JP2021190942A publication Critical patent/JP2021190942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】モノクロ画像が印刷された感熱紙のような赤外反射率の高い特殊な原稿であっても適切にモノクロ原稿と判定することができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することである。【解決手段】画像処理装置は、読取部と、第1モノクロ画像および赤外反射率の高い第2モノクロ画像を処理する処理部と、解析部と、解析部が解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための判定データを生成する生成部と、第3画像の明度と彩度とを含む第3画像情報と判定データとを比較する比較部と、比較部により比較された第3画像情報の彩度が所定明度以下の範囲において判定データの彩度を下回る場合に、第3画像をモノクロ画像と判定する判定部と、を備える。生成部は、所定明度以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更したデータを判定データとして生成する。【選択図】図8

Description

本開示は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
画像処理装置として、印刷された原稿を読み込んだ際にカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを判定するカラー/モノクロ判定機能(ACS:Auto Color Select)を有するものがあった(特許文献1)。
特開2010−050916号公報
しかしながら、特許文献1では、モノクロ画像が印刷された感熱紙のような赤外反射率の高い特殊な原稿に対しての対策が十分ではなかった。よって、特許文献1の画像処理装置は、モノクロ画像が印刷されたモノクロ原稿の感熱紙をカラー原稿と誤判定する可能性がある。
本開示は係る実情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、モノクロ画像が印刷された感熱紙のような赤外反射率の高い特殊な原稿であっても適切にモノクロ原稿と判定することができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することである。
本開示のある局面に従う画像処理装置は、画像を処理する画像処理装置であって、画像を画素単位で読み取る読取部と、読取部が読み取った第1モノクロ画像および第1モノクロ画像よりも赤外反射率の高い第2モノクロ画像を処理することにより、第1モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第1画像情報および第2モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第2画像情報を取得する処理部と、第1画像情報および第2画像情報を用いて、少なくとも所定明度以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析する解析部と、解析部が解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための判定データを生成する生成部と、判定データを記憶する記憶部と、読取部が読み取った第3画像の明度と彩度とを含む第3画像情報と、判定データとを比較する比較部と、比較部により比較された第3画像情報の彩度が所定明度以下の範囲において判定データの彩度を下回る場合に、第3画像をモノクロ画像と判定する判定部と、を備え、生成部は、解析部が解析した明度と彩度との対応関係を示すデータのうち、所定明度以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更したデータを判定データとして生成する。
好ましくは、読取部は、赤外カットフィルタが装填された光源を含む。
好ましくは、生成部は、所定明度以下の範囲において彩度の値が異なる複数の判定データを生成することが可能であり、複数の判定データのうちいずれか1つの判定データをユーザーが設定可能な設定部をさらに備える。
好ましくは、所定明度は、100以下の値である。
好ましくは、第1モノクロ画像は、印画紙で構成された印画紙画像であり、第2モノクロ画像は、感熱紙で構成された感熱紙画像である。
好ましくは、読取部は、記憶部を含む。
本開示のある局面に従う画像処理方法は、画像を画素単位で読み取るステップと、読み取った第1モノクロ画像および第1モノクロ画像よりも赤外反射率の高い第2モノクロ画像を処理することにより、第1モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第1画像情報および第2モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第2画像情報を取得するステップと、第1画像情報および第2画像情報を用いて、少なくとも所定明度以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析するステップと、解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための判定データを生成するステップと、判定データを記憶するステップと、読み取った第3画像の明度と彩度とを含む第3画像情報と、判定データとを比較するステップと、比較された第3画像情報の彩度が所定明度以下の範囲において判定データの彩度を下回る場合に、第3画像をモノクロ画像と判定するステップと、を備え、解析した明度と彩度との対応関係を示すデータのうち、所定明度以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更したデータを判定データとして生成するステップを実行する。
本開示のある局面に従うプログラムは、画像を画素単位で読み取るステップと、読み取った第1モノクロ画像および第1モノクロ画像よりも赤外反射率の高い第2モノクロ画像を処理することにより、第1モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第1画像情報および第2モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第2画像情報を取得するステップと、第1画像情報および第2画像情報を用いて、少なくとも所定明度以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析するステップと、解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための判定データを生成するステップと、判定データを記憶するステップと、読み取った第3画像の明度と彩度とを含む第3画像情報と、判定データとを比較するステップと、比較された第3画像情報の彩度が所定明度以下の範囲において判定データの彩度を下回る場合に、第3画像をモノクロ画像と判定するステップと、を備え、解析した明度と彩度との対応関係を示すデータのうち、所定明度以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更したデータを判定データとして生成するステップをコンピュータに実行させる。
本開示によれば、モノクロ画像が印刷された感熱紙のような赤外反射率の高い特殊な原稿であっても適切にモノクロ原稿と判定することができる。
本実施の形態に従う画像処理装置の全体構成を示す図である。 本実施の形態に従う画像読取ユニットの断面構成例を示す模式図である。 画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第1読取部、第2読取部、読取画像処理部、システム制御部の関係を示すブロック図である。 画像処理部、ACS処理部、システム制御部の関係を示すブロック図である。 光学カットフィルタの特性例を示すグラフである。 感熱紙および印画紙の分光反射特性を示すグラフである。 基準判定データおよび変更判定データを示すグラフである。 判定データ生成処理を示すフローチャートである。 カラー/モノクロ判定処理を示すフローチャートである。 感熱紙および印画紙の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<画像処理装置1の全体構成>
図1は、本実施の形態に従う画像読取ユニット60を含む画像処理装置1の全体構成を示す図である。画像処理装置1は、画像処理を実行する画像処理システムとして機能する。図1には、画像処理装置1の典型例として、スキャナー機能、コピー機能、ファクシミリ機能、ネットワーク機能、BOX機能といった複数の機能が搭載された複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)について例示する。画像処理装置1は、小型のカラープリンター等に適用してもよい。
本実施の形態に従う画像処理装置1は、画像読取ユニット60と、操作部50と、排紙トレイ104と、プリンターエンジン105と、複数の給紙トレイ106とを含む。
画像読取ユニット60は、自動原稿送り装置を備えた第1読取ユニット101と、第2読取ユニット102とを含む。
第1読取ユニット101は、自動で原稿の画像を読み取る。第1読取ユニット101は、給紙トレイ103上に載置された原稿を、ローラーを用いて搬送する。搬送される原稿は、第1読取ユニット101が備える読取部と、第1読取ユニット101の下部に配置された第2読取ユニット102が備える読取部とのそれぞれによって、原稿の表裏の画像を読み取られる。
第2読取ユニット102は、図示しないプラテンガラス上に載置された原稿または第1読取ユニット101が搬送する原稿を読み取ることができる。第1読取ユニット101と第2読取ユニット102とが備える読取部は、原稿を光学的に読取って画像データを取得する。
操作部50は、画像処理装置1の本体の上面の前面側に配置され、ユーザーの操作を受け付ける。操作部50は、後述するように、ユーザーからの各種の指示、または、数字、文字、記号その他の入力操作を受け付けるための複数のキーと、表示装置とを含む。表示装置は、タッチパネルを含む。操作部50は、ユーザー操作に応答した各種情報および/または各種操作を受け付けるためのメニュー画面などをユーザーに対して表示する。操作部50は、ユーザーによってタッチ操作された位置を検出し、当該取得した位置に応じた入力情報を取得する。
図1に示すように、タッチパネル入力装置を搭載する操作部50は、画像処理装置1の前に立った状態で操作しやすいように操作面が斜めに傾斜を付けて取り付けられる。画像処理装置1は、車いすの操作者などにも配慮して、操作パネルの角度を可変できる構成であってもよい。
排紙トレイ104は、プリンターエンジン105が印刷するシートを排紙するためのトレイである。プリンターエンジン105は、画像データに基づいてシート上に画像を印刷する。
複数の給紙トレイ106は、未使用のシートを格納し、印刷処理に応じて、シートを給紙する。複数の給紙トレイ106は、給紙トレイ106ごとにシートの種類に応じて、シートを格納する。シートの種類とは、薄紙、厚紙、封筒などのシートの素材に基づく種類であったり、A4、B4、B5などのシートのサイズに基づく種類であったりする。
<画像読取装置の内部構成>
以下では、画像読取ユニット60について、より詳細に説明する。図2は、本実施の形態に従う画像読取ユニット60の断面構成例を示す模式図である。
図2に示す画像読取ユニット60の構成例では、原稿の両面から画像情報を読み取ることができる。第1読取ユニット101は、1または複数枚の原稿Pが配置される給紙トレイ103を備える。給紙トレイ103に配置された原稿Pは、ピックアップローラー112および給紙ローラー対113にて、最上層のものから1枚ずつ搬送路Rに送り出される。
搬送路Rにおいて、原稿Pは、中間ローラー対114によりレジストローラ対115まで搬送される。原稿Pは、第1搬送ローラー対116によって、第2読取ユニット102の搬送読取面であるコンタクトガラス201上に送り出される。原稿Pは、第1背景部118によって、コンタクトガラス201上を通過し、第2搬送ローラー対119へと送り出される。
第1背景部118は、原稿Pをローラーとして搬送する機能の他、シェーディング補正用の白色基準体としての機能も兼ねている。図2では、第2読取ユニット102と第1読取ユニット101とを別体として説明する便宜上、第2読取ユニット102と第1読取ユニット101との位置関係にずれが生じている。実際は、第2読取ユニット102と第1読取ユニット101とは、コンタクトガラス201上に、第1背景部118が配置されるように配置される。
シート検知センサ117は、第1搬送ローラー対116の近傍に設けられる。シート検知センサ117は、第1搬送ローラー対116を通過する原稿Pを検知し、検知結果をシステム制御部10へ送信する。システム制御部10は、検知結果に基づいて、原稿Pが第1背景部118を通過する前に、第2読取ユニット102が備える第2読取部30に読み取り処理を開始させる。原稿Pが第1背景部118を通過する前とは、搬送される原稿Pが、第1背景部118が反射する光源L2の光を原稿Pの読取面ではない背面に照射される前を指す。
搬送路Rのコンタクトガラス201より搬送方向下流側には、第2搬送ローラー対119と、第1読取部20と、光源L1と、光源SL1と、第2背景部121と、シート検知センサ125と、第3搬送ローラー対122と、排紙ローラー123と、排紙トレイ124とが配置されている。コンタクトガラス201上を通過し、表面を読み取られた原稿Pは、第2搬送ローラー対119により第1読取部20まで送り出される。
シート検知センサ125は、第2搬送ローラー対119の近傍に設けられる。シート検知センサ125は、第2搬送ローラー対119を通過する原稿Pを検知し、検知結果をシステム制御部10へ送信する。システム制御部10は、検知結果に基づいて、原稿Pが第2背景部121を通過する前に、第1読取部20に読み取り処理を開始させる。原稿Pが第2背景部121を通過する前とは、搬送される原稿Pが、第2背景部121が反射する光源L2の光を原稿Pの読取面ではない背面に照射される前を指す。
第1読取部20は、第1読取ユニット101内に固定的に配置される。第1読取部20は、原稿Pが第1読取部20の直下を通過する際に、原稿Pの裏面の画像情報を読み取る。
光源L1は、第1読取部20が原稿Pの画像を読み取る位置よりも、搬送方向下流側から、搬送される原稿Pまたは第2背景部121に対して光を照射する。第1読取部20の直下を通過した原稿Pは、第3搬送ローラー対122および排紙ローラー123により、排紙トレイ124上に排出される。第2背景部121は、原稿Pをローラーとして搬送する機能の他、シェーディング補正用の白色基準体としての機能も兼ねている。光源SL1は、光源L1よりも搬送方向上流側に設けられる光源である。光源SL1は、第1読取部20が原稿Pの画像を読み取る位置よりも、搬送方向上流側から、搬送される原稿Pまたは第2背景部121に対して光を照射する。
第2読取ユニット102では、搬送される原稿Pの表側に印刷された画像を読み取る処理をする。第2読取ユニット102の上面のうち、第1読取ユニット101の底面に露出した原稿Pの搬送経路に面する位置には、コンタクトガラス201が設けられる。また、第2読取ユニット102の上面には、プラテンガラス202が設けられる。
第2読取ユニット102の内部には、コンタクトガラス201と、プラテンガラス202と、第2読取部30と、光源L2と、光源SL2と、CIS支持軸209と、ベルト208と、モーター212とが設けられる。第2読取部30は、コンタクトガラス201上を搬送される原稿Pの画像を読み取る。
光源L2および光源SL2を備えた第2読取部30は、移動自在に保持されている。光源SL2は、光源L2よりも搬送方向上流側に設けられる光源である。第2読取部30は、CIS支持軸209によりコンタクトガラス201とプラテンガラス202との距離が一定となるように支持されている。第2読取部30は、ベルト208を介してモーター212と接続され、モーター212の回転に伴って、ベルト208に牽引されることで、矢印で示すa方向またはb方向に移動する。
第2読取ユニット102は、モーター212を用いて、第2読取部30の位置を調整することで、プラテンガラス202上およびコンタクトガラス201上の原稿Pの位置のうちのいずれの位置であっても、第2読取部30との距離が同一であるように調整する。すなわち、原稿Pが反射する光源L2および光源SL2の光は、原稿P上のどの位置で反射した光であっても、一定の距離で第2読取部30に到達する。
本実施の形態において、第1読取ユニット101によって搬送される原稿Pの画像を読み取る場合、第2読取部30は、図2で示す位置よりも左側に配置される。一方、プラテンガラス202上に載置された原稿Pの画像の読み取る場合には、第2読取部30が移動することにより、光源L2および光源SL2が照射する光は、原稿Pの読取面の全体に照射される。
第2読取部30は、原稿Pからの反射光を、RGBの各色成分の画像信号へと光電変換し、読取画像処理部40へ送る。
第1読取部20および第2読取部30は、原稿Pの読取対象の面(以下、読取面とする。)に向けて光を照射するための光源と、読取対象で生じた反射光を受光するためのカラーセンサとを含む。第1読取部20および第2読取部30は、主走査方向に沿って並ぶ複数の光電変換素子からなり、入射した反射光の輝度(光の強度)に応じた出力値を出力する。すなわち、第1読取部20および第2読取部30は、読取対象で生じた光学的な反射像を電気的な画像信号に変換して読取画像処理部40へ出力する。
本実施の形態に従う画像読取ユニット60においては、第1読取部20および第2読取部30が密着イメージセンサであるCIS(Contact Image Sensor)で構成されている。
<画像処理装置1のハードウェア構成>
図3は、画像処理装置1の構成を示すブロック図である。図3に示されるように、画像処理装置1は、システム制御部10と、第1読取部20と、第2読取部30と、読取画像処理部40と、操作部50とを含む。画像処理装置1は、プリンターエンジン105等も含むが画像処理に関係しない構成については記載を省略している。
システム制御部10は、たとえば内部バスを介して、I/O(Input/Output Port)134と、第1読取部20と、第2読取部30と、読取画像処理部40と、操作部50と接続されている。
システム制御部10は、スキャンジョブ、コピージョブ、メール送信ジョブ、およびプリントジョブなどの各種ジョブについて、画像処理装置1全体を制御する。システム制御部10は、CPU(Central Processing Unit)131と、RAM(Random Access Memory)132と、ROM(Read Only Memory)133とを含む。
CPU131は、ROM133に記憶された制御プログラムを実行する。ROM133は、画像処理装置1の動作の制御の各種プログラムと、各種固定データとを記憶している。CPU131は、RAM132からのデータを読み込み、RAM132にデータを書き込む。
メモリー12は、たとえばRAM(Random Access Memory)であり、たとえば、CPU131が制御プログラムを実行するときに必要なデータまたは画像データの一時的な記憶に用いられる。
I/O134は、ネットワークを介して他の機器と通信する。I/O134は、情報の入出力を制御する。
第1読取部20および第2読取部30は、CISで構成されている。CISは、LED(Laser Emission Diode)光源からの光を原稿に当てて、等倍光学系であるロッドレンズアレイからの光を光電変換素子(カラーセンサ)で受光するため、原稿をそのままの大きさで読み取ることができる。CISは、縮小センサであるCCD(Charge coupled device)の前に光学系を設けた縮小光学系の読み取り装置に比べて、読み取り装置を薄く・小型化することができる。第1読取部20および第2読取部30は、原稿の画像を画素単位で読み取り、読み取った原稿の画像を読取画像処理部40へ出力する。
読取画像処理部40は、第1読取部20および第2読取部30が読み取った原稿の画像データを取得し、変換する処理を実行する。
画像処理装置1では、CPU131が適切なプログラムを実行することによって、画像処理装置1の動作が実現される。CPU131によって実行されるプログラムは、上記したようにROM133に記憶されていてもよいし、図示しない画像処理装置1に対して着脱可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。当該プログラムが記憶される記憶媒体は、たとえばCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk-Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリー、メモリーカードなどの、不揮発的にデータを記憶する媒体である。
図4は、第1読取部20、第2読取部30、読取画像処理部40、システム制御部10の関係を示すブロック図である。システム制御部10は、第1読取部20、第2読取部30、および読取画像処理部40と双方向に通信されている。
第1読取部20は、AFE(Analog Front End)制御部141と、光源142と、カラーセンサ143とを含む。光源142は、光源L1と、光源SL1とにより構成される。第2読取部30は、AFE制御部141と、光源142と、カラーセンサ143とを含む。光源142は、光源L2と、光源SL2とにより構成される。なお、光源は、各読取部に対して1つであってもよい。
光源142としての光源L1、光源SL1、光源L2、光源SL2は、白色光源であるLEDから構成されており、読取対象の原稿に導光体を通じて光を照射する。導光体に光源を入力する部分には、赤外線をカットする光学カットフィルタが設けられている。光源142から照射された光は、光学カットフィルタを通過し読取対象の原稿に照射される。原稿によって反射された光は、図示しない複数の棒状のレンズを用いたロッドレンズアレイによって集光される。
カラーセンサ143は、ロッドレンズアレイによって集光された光を受光する。カラーセンサ143は、赤、緑、青の光を受光部側で切り分けるため3つの読取センサを備えた3ラインCISから構成されている。カラーセンサ143は、読取対象から赤、緑、青にそれぞれ色分解された画像を取得する。
AFE制御部141は、ROM141aを備えている。AFE制御部141は、システム制御部10からの指示により、光源142の点灯制御、読取前処理等を実行する。読取前処理は、シェーディング補正を含む。シェーディング補正は、照明ムラのある画像から照明ムラを除く処理である。AFE制御部141は、カラーセンサ143から出力されたアナログ信号を調整し、読取画像処理部40へデジタル信号として送信する。
ROM141aは、カラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを判定するカラー/モノクロ判定を実行するための判定データを格納する。ROM141aは、不揮発性メモリーであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリー等により実現され得る。
読取画像処理部40は、ACS処理部151と、画像処理部152とを含む。ACS処理部151は、システム制御部10と通信している。ACS処理部151の詳細は、後述する。
画像処理部152は、AFE制御部141から出力されるRGB信号からACS処理部151で使用するLabデータ(明度、彩度情報)への変換処理を実行する。画像処理部152は、AFE制御部141から出力されるRGBのデータフィルを印刷に必要なYMCKのデータファイルに変換し、これらの画像データファイルを出力する。出力された画像データファイルは、記憶装置等の記憶系へ出力される。画像データフィル出力後の処理については記載を省略する。
図5は、画像処理部152、ACS処理部151、システム制御部10の関係を示すブロック図である。画像処理部152から出力される信号は、ACS処理部151へ送信される。システム制御部10は、ACS処理部151と双方向に通信されている。
ACS処理部151は、画素色分別部162と、2次元判定部164と、カラー画素カウンタ165と、モノクロ画素カウンタ166と、原稿色判定部167とを含む。
画素色分別部162は、画像処理部152から送信されるLabデータ(明度、彩度情報)を画素毎に色分割する。
2次元判定部164は、8ビットである256の値の範囲において予め設定された明度閾値および彩度閾値の範囲内において、後述する基準判定データから生成された変更判定データと、画素毎に色分割されたLabデータ(明度、彩度情報)とを比較する。なお、2次元判定部164においては、システム上のメモリー容量を増やすことにより2次元判定部164のデータサイズを拡張しておくことも可能である。
カラー画素カウンタ165は、2次元判定部164により比較された画素毎の色データのうち、カラー画素をカウントする。モノクロ画素カウンタ166は、2次元判定部164により比較された画素毎の色データのうち、モノクロ画素をカウントする。
原稿色判定部167は、カラー画素カウンタ165およびモノクロ画素カウンタ166のカウント値と予め定めた閾値との比較に基づいて、読み取った原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを判定する。
<光学カットフィルタ>
図6は、光学カットフィルタの特性例を示すグラフである。光学カットフィルタは、入射する光のうち特定の波長範囲の光だけを透過し、それ以外の光を透過しない光学素子である。本実施の形態においては、光学カットフィルタとして赤外線をカットする赤外線カットフィルタを用いる。
感熱紙のような特殊な原稿は、赤外線を反射する特性がある。感熱紙は、赤外線カットフィルタを用いずにカラー/モノクロ判定機能(ACS)による判定をした場合に、カラー原稿であると誤判定される恐れがある。ユーザーは、コピーチャージ料の安いモノクロ原稿と判定されるべきところをカラー原稿判定されてしまうことにより不要な料金が発生する弊害を受ける。赤外線カットフィルタは、赤外線をカットすることにより誤判定を防ぐことができる。赤外線は、電磁波であり、その波長が750nm以上を指す。本実施の形態で用いる赤外線カットフィルタは、余裕を持ち約650nm以上の光から透過率が低下するように光をカットする。
光学カット特性は、光源や導光体と光学フィルタとの組み合わせによる製造結果から特性バラつきが生じることがある。光学カットフィルタAは、図6に示すように、波長約650nm以上の範囲について赤外線をシャープにカットする特性を有する。それに対し、光学カットフィルタBは、光学カットフィルタAよりも緩やかに赤外線をカットしているため、所望するカットすべき範囲を超えた光も透過してしまう。問題を解消するために、各光学カットフィルタのグラフを左側にずらし光を適切にカットする光学カットフィルタを作成することも考えられる。しかし、そのようにした場合には、カラーセンサ143で受光される入力波長範囲を狭めてしまうため、色再現域が狭くなるという弊害が生じる。感熱紙のような特殊な原稿を用いた場合は、このような光学カットフィルタの特性のバラつきから適切な波長で光をカットできないという問題が生じる。
<感熱紙および印画紙>
図7は、感熱紙および印画紙の分光反射特性を示す図である。図7(A)には、可視光線である波長380nm〜780nmの範囲における感熱紙および印画紙の反射率が示されている。図7(B)の感熱紙の破線で囲んだ黒画像部分の分光反射特性は、図7(A)の実線である。図7(C)の印画紙の破線で囲んだ黒画像部分の分光特特性は、図7(A)の破線である。
印画紙は、感光材料を塗布した用紙である。感光材料の定着処理が実施された印画紙原稿では、可視光外の光を反射する物質は含まれていない。よって、印画紙は、図7(A)に示すように、波長の増加とともに反射率0.1の範囲で緩やかに反射率が増加する特性がある。
感熱紙は、熱を感知することで色が変化する紙である。感熱紙は、一般的にスーパーのレジや家庭用のファックスの用紙として用いられるサーマルロール紙として知られている。サーマルロール紙は、印刷面に接触するサーマルヘッドに電気信号が流れ、熱が発生することにより接触部分が化学反応を起こす。サーマルロール紙には、常温では固体であるロイコ染料と、ロイコ染料に反応する顕色材とが塗布されている。これらの物質は、熱エネルギーを受けて黒色に変化する。サーマルロール紙は、印字情報に転化しやすいように増感剤やバインダー物質が含まれている。
サーマルロール紙を用いて印刷された感熱紙は、図7(A)に示すように、波長650nm付近から急激に反射率が高くなる。感熱紙は、印画紙と比べ波長の高い赤色の光を反射する(赤外反射率が高い)特性がある。印刷された感熱紙は、直射日光や炎天下の車中等の高温に報知されることにより消色や地肌色が黄ばむことがある。このようになると、変化した感熱紙は、印刷直後の記録濃度と異なる原稿となり、さらに、モノクロ原稿と判定することが困難となる。
<基準判定データおよび変更判定データ>
本実施の形態では、図7(B),(C)に示した感熱紙および印画紙を基準原稿として基準判定データおよび変更判定データを生成する。図8は、基準判定データおよび変更判定データを示すグラフである。入力明度および出力彩度は、8ビットである256の値を明度および彩度で示したグラフである。図8において、基準判定データおよび変更判定データを作成する理論について説明する。
図8(A)に示すように、図7(B),(C)の基準となる感熱紙および印画紙の黒パッチ画像(図中の破線部)の各入力明度に対する彩度の平均値をプロットする。感熱紙の彩度の平均値と印画紙の彩度の平均値との中点を求める。入力明度約150以下の範囲で求めた中点をつなぎ合わせることにより、判定直線を生成する。入力明度が約150より大きい部分は誤判定が起こる可能性が低い明るい部分であるため水平な直線となっている。生成した直線の下側は、モノクロと判定される領域である。生成した直線の上側は、カラーと判定される領域である。図8(a)に示すように、対策前の基準判定データでは、入力明度の低い領域の感熱紙がカラーと誤判定される。
図8(B)は、基準判定データから直線の傾きを変更した変更判定データである。変更判定データは、入力明度約100以下の範囲において感熱紙の彩度の平均値と印画紙の彩度の平均値とを高い値に変更し、その中点をつなぎ合わせて直線を生成する。変更判定データは、入力明度約100の範囲に対して、出力彩度が約33となるデータで構成されている。変更判定データは、基準判定データから彩度の値を変更し、直線の傾きが緩くなる方向に複数設定することができる。図8(B)に示すように、変更判定データを用いると、感熱紙は、モノクロと判定される領域に位置する。
<判定データ生成処理>
図9は、判定データ生成処理を示すフローチャートである。システム制御部10は、図8に示した理論に基づき図9の処理を実行することにより判定データを生成する。システム制御部10は、図7(B),(C)に示すような、判定データの基準となる基準印画紙および基準感熱紙を第1読取部20あるいは第2読取部30により読み取る処理を実行する(ステップS101)。
次いで、システム制御部10は、基準となる原稿のうち図7(B),(C)に破線で囲んだような黒パッチ画像を切り出す処理を行う(ステップS102)。黒パッチ画像の切り出し処理は、ユーザーが操作部50を操作し、任意の範囲を指定することによりシステム制御部10が実行する処理である。
次いで、システム制御部10は、基準印画紙の明度・彩度情報および基準感熱紙の明度・彩度情報を取得する処理を実行する(ステップS103)。システム制御部10は、読取画像処理部40に命令することで画像処理部152の機能により明度・彩度情報を取得する。次いで、システム制御部10は、RAM132上に明度・彩度のデータを展開し、基準印画紙の彩度の平均、基準感熱紙の彩度の平均から中心点を求める(ステップS104)。
次いで、システム制御部10は、求めた中心点を結ぶ直線から図8(A)に示すような基準判定データを生成する(ステップS105)。次いで、システム制御部10は、基準判定データから所定明度以下の範囲における彩度を変更する。具体的に、システム制御部10は、所定明度以下の範囲において、彩度の値を基準判定データの値よりも段階的に高い値に設定した変更判定データを複数生成する(ステップAS106)。次いで、システム制御部10は、判定データ生成処理を終了する。作成された変更判定データは、AFE制御部141のROM141aに格納される。
<カラー/モノクロ判定処理>
図10は、カラー/モノクロ判定処理を示すフローチャートである。システム制御部10は、図10の処理により読み取られた原稿がカラーであるかモノクロであるかを判定する。システム制御部10は、対象となる原稿を第1読取部20あるいは第2読取部30により読み取る処理を実行する(ステップS201)。
次いで、システム制御部10は、対象の原稿の明度・彩度情報および基準感熱紙の明度・彩度情報を取得する処理を実行する(ステップS202)。システム制御部10は、読取画像処理部40に命令することで画像処理部152の機能により明度・彩度情報を取得する。次いで、システム制御部10は、ACS処理部151における画素色分別部162により画素毎の色分別を実行する(ステップS203)。
次いで、システム制御部10は、2次元判定部164において、AFE制御部141のROM141aに格納される変更判定データと、対象の原稿の明度・彩度情報とを比較する(ステップS204)。次いで、システム制御部10は、カラー画素カウンタ165およびモノクロ画素カウンタ166を用いて各々の画素数をカウントする(ステップS205)。
次いで、システム制御部10は、原稿色判定部167において、カラー画素カウンタ165およびモノクロ画素カウンタ166のカウント値から計数値がモノクロの値となっているか否かを判定する(ステップS206)。計数値の閾値は、予め設定されている。
システム制御部10は、ステップS206の処理でモノクロの値であると判定した場合に、対象の原稿をモノクロ画像と設定し(ステップS207)、処理を終了する。システム制御部10は、ステップS206の処理でモノクロの値でないと判定した場合に、対象の原稿をカラー画像と設定し(ステップS207)、処理を終了する。
<感熱紙および印画紙の変形例>
図11は、感熱紙および印画紙の変形例を示す図である。図11(A)は、3つの濃度を設けた感熱紙原稿である。図11(B)は、3つの濃度を設けた印画紙原稿である。基準となる原稿は、図11に示すように、3つの濃度パターンを設けてもよい。システム制御部10は、3つの濃度パターンのうち1つの濃度の感熱紙の黒パッチ画像を取得するとともに、3つの濃度パターンのうち1つの濃度の印画紙の黒パッチ画像を取得する。システム制御部10は、図9の判定データ生成処理を実行することにより取得した画像から基準判定データ、変更判定データを生成する。システム制御部10は、図10のカラー/モノクロ判定処理を実行することにより、対象の原稿がカラー原稿であるか、モノクロ原稿であるかを判定する。
また、システム制御部10は、図11の原稿中から同一濃度のパッチを2つ選択する。選択した濃度パッチ情報処理から、2つの明度軸上に2つの彩度軸上の情報を得ることができる。システム制御部10は、それぞれの明度・彩度の中点を求め、2つの中点から直線を求めることで、図8(A)の直線を直接求めることもできる。
<小括>
以上のように、本実施の形態に係る画像処理装置1は、画像を処理する画像処理装置1であって、画像を画素単位で読み取る第1読取部20および第2読取部30と、第1読取部20および第2読取部30が読み取ったモノクロの印画紙画像および印画紙画像よりも赤外反射率の高いモノクロの感熱紙画像を処理することにより、印画紙画像の画素の明度と彩度とを含む印画紙画像情報および感熱紙画像の画素の明度と彩度とを含む感熱紙画像情報を取得する読取画像処理部40と、印画紙画像情報および感熱紙画像情報を用いて、少なくとも明度約100以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析するシステム制御部10の解析部と、解析部が解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための変更判定データを生成するシステム制御部10の生成部と、変更判定データを記憶するROM141aと、第1読取部20および第2読取部30が読み取った対象の原稿の画像の明度と彩度とを含む対象画像情報と、変更判定データとを比較する2次元判定部164と、2次元判定部164により比較された対象画像情報の彩度が明度約100以下の範囲において変更判定データの彩度を下回る場合に、対象原稿画像をモノクロ画像と判定する原稿色判定部167と、を備え、生成部は、解析部が解析した明度と彩度との対応関係を示す基準判定データのうち、明度約100以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更した判定データを変更判定データとして生成する。これによれば、本開示の画像処理装置1では、感熱紙のような赤外反射率の高い特殊な原稿であっても適切にモノクロ判定することができる。
第1読取部20および第2読取部30は、赤外カットフィルタが装填された光源142を含む。これによれば、赤外カットフィルタの製造上のバラつきがあっても適切にモノクロ判定することができる。
生成部は、明度約100以下の範囲において彩度の値が異なる複数の変更判定データを生成することが可能であり、複数の変更判定データのうちいずれか1つの変更判定データをユーザーが設定可能な操作部50をさらに備える。これによれば、操作部50の操作により適切な変更判定データを選択することができる。
明度は、100以下の値である。これによれば、誤判定される可能性の高い範囲において、適切な変更判定テーブルを生成することができる。
モノクロ画像は、印画紙で構成された印画紙画像および感熱紙で構成された感熱紙画像である。これによれば、基準原稿が印画紙画像と感熱紙画像とで構成されるため、適切な比較データを生成することができる。
第1読取部20および第2読取部30は、ROM141aを含む。これによれば、読み取り部毎に固有のデータを適切に記憶することができる。
本実施の形態に係る画像処理方法は、画像を処理する画像処理方法であって、画像を画素単位で読み取るステップと、読み取ったモノクロの印画紙画像および印画紙画像よりも赤外反射率の高いモノクロの感熱紙画像を処理することにより、印画紙画像の画素の明度と彩度とを含む印画紙画像情報および感熱紙画像の画素の明度と彩度とを含む感熱紙画像情報を取得するステップと、印画紙画像情報および感熱紙画像情報を用いて、少なくとも明度約100以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析するステップと、解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための変更判定データを生成するステップと、変更判定データを記憶するステップと、読み取った対象の原稿の画像の明度と彩度とを含む対象画像情報と、変更判定データとを比較するステップと、比較された対象画像情報の彩度が明度約100以下の範囲において変更判定データの彩度を下回る場合に、対象原稿画像をモノクロ画像と判定するステップと、を備え、解析した明度と彩度との対応関係を示す基準判定データのうち、明度約100以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更した判定データを変更判定データとして生成するステップを実行する。これによれば、本開示の画像処理方法では、感熱紙のような赤外反射率の高い特殊な原稿であっても適切にモノクロ判定することができる。
本実施の形態に係るプログラムは、画像を判定するプログラムであって、画像を画素単位で読み取るステップと、読み取ったモノクロの印画紙画像および印画紙画像よりも赤外反射率の高いモノクロの感熱紙画像を処理することにより、印画紙画像の画素の明度と彩度とを含む印画紙画像情報および感熱紙画像の画素の明度と彩度とを含む感熱紙画像情報を取得するステップと、印画紙画像情報および感熱紙画像情報を用いて、少なくとも明度約100以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析するステップと、解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための変更判定データを生成するステップと、変更判定データを記憶するステップと、読み取った対象の原稿の画像の明度と彩度とを含む対象画像情報と、変更判定データとを比較するステップと、比較された対象画像情報の彩度が明度約100以下の範囲において変更判定データの彩度を下回る場合に、対象原稿画像をモノクロ画像と判定するステップと、を備え、解析した明度と彩度との対応関係を示す基準判定データのうち、明度約100以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更した判定データを変更判定データとして生成するステップをコンピュータに実行させる。これによれば、本開示のプログラムでは、感熱紙のような赤外反射率の高い特殊な原稿であっても適切にモノクロ判定することができる。
<その他の変形例>
上記実施の形態においては、AFE制御部141のROM141aに基準判定データ、変更判定データが記憶されていた。しかし、基準判定データおよび変更判定データは、システム制御部10のROM133に記憶されるようにしてもよい。
上記実施の形態においては、赤外反射率の高いモノクロ画像が印刷された原稿として感熱紙を例に説明したが、感熱紙以外の赤外反射率の高い原稿に適用してもよい。
上記したプログラムは、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、実施形態に従う処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、実施形態に従うプログラムの趣旨を逸脱するものではない。さらに、少なくとも1つのサーバーが当該プログラムの処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で構成されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像処理装置、10 システム制御部、20 第1読取部、30 第2読取部、40 読取画像処理部、50 操作部、60 画像読取ユニット、101 第1読取ユニット、102 第2読取ユニット、141 AFE制御部、141a ROM、142 光源、143 カラーセンサ、151 ACS処理部、152 画像処理部、162 画素色分別部、164 2次元判定部、167 原稿色判定部。

Claims (8)

  1. 画像を処理する画像処理装置であって、
    画像を画素単位で読み取る読取部と、
    前記読取部が読み取った第1モノクロ画像および前記第1モノクロ画像よりも赤外反射率の高い第2モノクロ画像を処理することにより、前記第1モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第1画像情報および前記第2モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第2画像情報を取得する処理部と、
    前記第1画像情報および前記第2画像情報を用いて、少なくとも所定明度以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析する解析部と、
    前記解析部が解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための判定データを生成する生成部と、
    前記判定データを記憶する記憶部と、
    前記読取部が読み取った第3画像の明度と彩度とを含む第3画像情報と、前記判定データとを比較する比較部と、
    前記比較部により比較された前記第3画像情報の彩度が前記所定明度以下の範囲において前記判定データの彩度を下回る場合に、前記第3画像をモノクロ画像と判定する判定部と、を備え、
    前記生成部は、前記解析部が解析した明度と彩度との対応関係を示すデータのうち、前記所定明度以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更したデータを前記判定データとして生成する、画像処理装置。
  2. 前記読取部は、赤外カットフィルタが装填された光源を含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成部は、前記所定明度以下の範囲において彩度の値が異なる複数の前記判定データを生成することが可能であり、
    複数の前記判定データのうちいずれか1つの前記判定データをユーザーが設定可能な設定部をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記所定明度は、100以下の値である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1モノクロ画像は、印画紙で構成された印画紙画像であり、前記第2モノクロ画像は、感熱紙で構成された感熱紙画像である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記読取部は、前記記憶部を含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 画像を処理する画像処理方法であって、
    前記画像処理方法は、
    画像を画素単位で読み取るステップと、
    読み取った第1モノクロ画像および前記第1モノクロ画像よりも赤外反射率の高い第2モノクロ画像を処理することにより、前記第1モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第1画像情報および前記第2モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第2画像情報を取得するステップと、
    前記第1画像情報および前記第2画像情報を用いて、少なくとも所定明度以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析するステップと、
    解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための判定データを生成するステップと、
    前記判定データを記憶するステップと、
    読み取った第3画像の明度と彩度とを含む第3画像情報と、前記判定データとを比較するステップと、
    比較された前記第3画像情報の彩度が前記所定明度以下の範囲において前記判定データの彩度を下回る場合に、前記第3画像をモノクロ画像と判定するステップと、を備え、
    解析した明度と彩度との対応関係を示すデータのうち、前記所定明度以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更したデータを前記判定データとして生成するステップを実行する、画像処理方法。
  8. 画像を判定するプログラムあって、
    前記プログラムは、
    画像を画素単位で読み取るステップと、
    読み取った第1モノクロ画像および前記第1モノクロ画像よりも赤外反射率の高い第2モノクロ画像を処理することにより、前記第1モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第1画像情報および前記第2モノクロ画像の画素の明度と彩度とを含む第2画像情報を取得するステップと、
    前記第1画像情報および前記第2画像情報を用いて、少なくとも所定明度以下の範囲で明度と彩度との対応関係を解析するステップと、
    解析した結果を用いて、モノクロ画像であるかカラー画像であるかを判定するための判定データを生成するステップと、
    前記判定データを記憶するステップと、
    読み取った第3画像の明度と彩度とを含む第3画像情報と、前記判定データとを比較するステップと、
    比較された前記第3画像情報の彩度が前記所定明度以下の範囲において前記判定データの彩度を下回る場合に、前記第3画像をモノクロ画像と判定するステップと、を備え、
    解析した明度と彩度との対応関係を示すデータのうち、前記所定明度以下の範囲において彩度の値を解析結果よりも高い値に変更したデータを前記判定データとして生成するステップを実行する、プログラム。
JP2020097053A 2020-06-03 2020-06-03 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Pending JP2021190942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020097053A JP2021190942A (ja) 2020-06-03 2020-06-03 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020097053A JP2021190942A (ja) 2020-06-03 2020-06-03 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021190942A true JP2021190942A (ja) 2021-12-13

Family

ID=78847649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020097053A Pending JP2021190942A (ja) 2020-06-03 2020-06-03 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021190942A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7626735B2 (en) Image reading apparatus for correcting images on both sides of a document sheet
US7777920B2 (en) Image copier and image copying method
US20110043874A1 (en) Image reading apparatus, image formation apparatus, image reading method, image formation method, program for causing image reading method to be executed, and program for causing image formation method to be executed
US11375079B2 (en) Image reading apparatus including a first lamp and second lamp that alternately turn on, wherein the first lamp turns on during reading odd-numbered lines and the second lamp turns on during reading even-numbered lines and synthesizes the first image data read from turning on the first lamp and the second image data read from turning on the second lamp
JP5481435B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2021190942A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
US10250770B2 (en) Image reading device, image forming apparatus, and method for controlling image reading device
EP2141904B1 (en) Image reading device, image forming apparatus, and image reading method
JP2005027110A (ja) 画像処理装置及びそれを備えた画像読取装置、画像形成装置、並びに画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体
JP5699547B2 (ja) 画像読み取り制御装置、画像読み取り装置及びプログラム
JP2021197692A (ja) 画像読取装置、画像処理装置および画像処理システム
JP2010245717A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2024031558A (ja) 画像読取装置およびその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP4936076B2 (ja) 画像読取装置、及び画像読取方法
JP2012147382A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2021097378A (ja) 画像読取装置、画像形成システム
JP4911200B2 (ja) 画像読取装置
JP2023104528A (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4363159B2 (ja) 画像読み取り装置
JP2010220076A (ja) 画像読み取り装置、画像形成装置、シェーディング補正方法、及びシェーディング補正制御プログラム
JP2018198350A (ja) 画像読取装置、画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
JP2020072360A (ja) 画像読み取り装置
JP2012104881A (ja) 画像読み取り制御装置、画像読み取り装置及びプログラム
JP2010252043A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2009284334A (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240130