JP2020156055A - 画像処理装置、白紙原稿判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】読取対象の原稿の傾斜によって当該原稿が白紙原稿であるか否かの判定精度が低下することを抑制可能な画像処理装置、及び白紙原稿判定方法を提供すること。【解決手段】画像処理装置は、原稿の傾き角度θを取得する傾き取得部と、前記原稿から読み取られる画像データX2に含まれる原稿領域P2内に、前記傾き取得部によって取得された当該原稿の傾き角度θに応じたサイズの判定対象領域R2を設定する領域設定部と、前記領域設定部によって設定された判定対象領域R2に含まれる予め定められた濃度条件を充足する特定画素の数に基づいて、前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定する判定処理部と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、画像処理装置、及び白紙原稿判定方法に関する。
原稿の画像データを読み取り可能な複写機などの画像処理装置では、読取対象の原稿が白紙原稿であるか否かが判定されることがある(特許文献1参照)。例えば、原稿から読み取られた画像データに設定される当該原稿のサイズに応じた判定対象領域内の白画素の数に基づいて、当該原稿が白紙原稿であるか否かを判定することが可能である。
ところで、画像処理装置では、傾いた状態の原稿から画像データが読み取られることがある。この場合、当該原稿から読み取られた画像データに設定される前記判定対象領域に当該原稿の端部によって生じる影が入り、それによって白紙原稿であるか否かの判定精度が低下することがある。
本発明の目的は、読取対象の原稿の傾斜によって当該原稿が白紙原稿であるか否かの判定精度が低下することを抑制可能な画像処理装置、及び白紙原稿判定方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像処理装置は、傾き取得部と、領域設定部と、判定処理部とを備える。前記傾き取得部は、原稿の傾き角度を取得する。前記領域設定部は、前記原稿から読み取られる画像データに含まれる原稿領域内に、前記傾き取得部によって取得された当該原稿の傾き角度に応じたサイズの判定対象領域を設定する。前記判定処理部は、前記領域設定部によって設定された前記判定対象領域に含まれる予め定められた濃度条件を充足する特定画素の数に基づいて、前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定する。
本発明の他の局面に係る白紙原稿判定方法は、原稿の傾き角度を取得することと、前記原稿から読み取られる画像データに含まれる原稿領域内に、当該原稿の傾き角度に応じたサイズの判定対象領域を設定することと、前記判定対象領域に含まれる予め定められた濃度条件を充足する特定画素の数に基づいて、前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定することと、を含む。
本発明によれば、読取対象の原稿の傾斜によって当該原稿が白紙原稿であるか否かの判定精度が低下することを抑制可能な画像処理装置、及び白紙原稿判定方法が実現される。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像処理装置10の構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像処理装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像処理装置10の構成を示す断面模式図である。
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像処理装置10の構成について説明する。ここで、図1は画像処理装置10の構成を示す断面模式図である。
画像処理装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明における画像処理装置は、スキャナー、又はコピー機などであってもよい。
図1及び図2に示されるように、画像処理装置10は、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、第1制御部5、操作表示部6、及び第2制御部7を備える。
画像形成部3は、画像読取部2によって読み取られる画像データ、又は外部の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、電子写真方式で画像を形成する。具体的に、画像形成部3は、感光体ドラム、帯電装置、光走査装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、及び排紙トレイを備える。給紙部4は、給紙カセット、シート搬送路、及び複数の搬送ローラーを備え、画像形成部3にシートを供給する。画像形成部3は、給紙部4から供給されるシートに、画像データに基づく画像を形成する。画像形成部3による画像形成後のシートは、前記排紙トレイに排出される。なお、画像形成部3は、インクジェット方式などの他の画像形成方式により画像を形成するものであってもよい。
第1制御部5は、CPU51、ROM52、及びRAM53などの制御機器を備える。CPU51は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM52は、CPU51に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM53は、CPU51が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。第1制御部5では、CPU51によりROM52に予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像処理装置10が第1制御部5により統括的に制御される。なお、第1制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
操作表示部6は、第1制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて第1制御部5に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
ADF1は、図1に示される原稿載置部11に載置される原稿を画像読取部2による読取位置を経由して搬送する。具体的に、ADF1は、図1に示されるように、原稿載置部11、複数の搬送ローラー12、原稿ガイド13、排紙部14、第1センサー15、及び第2センサー16を備える。また、ADF1は、後述する原稿台21に対して開閉可能に支持されており、原稿台21のコンタクトガラス211に載置される原稿に対する原稿カバーを兼ねている。
原稿載置部11には、原稿が載置される。搬送ローラー12各々は、不図示のモーターで駆動されることで、原稿載置部11に載置された原稿を搬送方向D1(図1参照)へ搬送する。原稿載置部11は、それぞれが原稿載置部11に載置される原稿の幅方向D2(図3参照)に移動可能であって、当該原稿における幅方向D2の端部の位置を規制可能な一対のガイド部材を備える。なお、幅方向D2は、搬送方向D1に直交する方向である。搬送ローラー12各々によって搬送される原稿は、ADF1の内部に形成された搬送路を通って排紙部14に搬送される。原稿ガイド13は、搬送ローラー12各々によって搬送される原稿を原稿台21のコンタクトガラス211上に案内する。排紙部14には、画像読取部2によって画像データが読み取られた原稿が排出される。
第1センサー15は、原稿載置部11に載置された原稿における幅方向D2の長さに応じた電気信号を出力する。例えば、第1センサー15は、前記一対のガイド部材の離間距離に応じた電気信号を出力可能な電子回路である。
第2センサー16は、原稿載置部11に載置された原稿における搬送方向D1の長さに対応する電気信号を出力する。例えば、第2センサー16は、原稿載置部11において搬送方向D1に並んで配置され、それぞれが配置位置における原稿の有無を検出可能な複数の光センサーを含む。また、第2センサー16は、複数の前記光センサーによる検出結果の組み合わせを示す電気信号を出力可能な電子回路を含む。
画像読取部2は、ADF1によって搬送される原稿、及びコンタクトガラス211に載置される原稿から画像データを読み取る。具体的に、画像読取部2は、図1に示されるように、原稿台21、読取ユニット22、ミラー23、ミラー24、光学レンズ25、及びCCD26を備える。
原稿台21は、画像処理装置10の筐体の上面に設けられる。原稿台21は、図1に示されるように、コンタクトガラス211を備える。コンタクトガラス211には、原稿が載置される。
読取ユニット22は、図1に示されるように、コンタクトガラス211の下側に設けられる。読取ユニット22は、ステッピングモーター等の駆動部を有する不図示の移動機構によって、副走査方向(図1における紙面左右方向)へ移動可能に構成されている。読取ユニット22は、図1に示されるように、光源221及びミラー222を備える。
光源221は、主走査方向(図1における紙面奥行方向)に沿って配列された複数の白色LEDである。光源221は、コンタクトガラス211へ向けて前記主走査方向の1ライン分の白色光を射出する。光源221から射出された光は、コンタクトガラス211を透過して、コンタクトガラス211に載置された原稿又はADF1によって搬送される原稿に照射される。ミラー222は、光源221から射出されて原稿で反射された光をミラー23へ反射させる。
画像読取部2では、コンタクトガラス211に載置された原稿から画像データが読み取られる場合、読取ユニット22が前記移動機構によって前記副走査方向へ移動される。これにより、光源221から射出されて原稿に照射される光が前記副走査方向へ走査される。また、画像読取部2では、ADF1によって搬送される原稿から画像データが読み取られる場合、読取ユニット22が前記移動機構によってADF1の原稿ガイド13との対向位置へ移動される。これにより、光源221から射出されてコンタクトガラス211を透過する光が、ADF1によって搬送される原稿に照射される。
ミラー23は、読取ユニット22のミラー222で反射された光をミラー24へ反射させる。ミラー24は、ミラー23で反射された光を光学レンズ25へ反射させる。光学レンズ25は、ミラー24で反射された光を集光してCCD26へ入射させる。
CCD26は、前記主走査方向に沿って配列された複数の光電変換素子を有するイメージセンサーである。CCD26は、受光した光の光量に応じた電気信号を出力する。画像読取部2では、光源221から射出されて原稿で反射された光がミラー222、ミラー23、ミラー24、及び光学レンズ25を経由してCCD26に入射される。これにより、CCD26から原稿の1ライン分の画像に対応するアナログの電気信号が出力される。CCD26から出力されるアナログの電気信号は、不図示のアナログフロントエンド回路によりデジタルの電気信号(画像データ)に変換されて、第2制御部7に入力される。
ところで、従来の画像処理装置では、画像読取部2による読取対象の原稿が白紙原稿であるか否かが判定されることがある。例えば、原稿から読み取られた画像データに設定される当該原稿のサイズに応じた判定対象領域内の白画素の数に基づいて、当該原稿が白紙原稿であるか否かを判定することが可能である。
また、従来の画像処理装置では、ADF1によって搬送方向D1に対して傾いた状態で搬送される原稿から画像データが読み取られることがある。図3に、従来の画像処理装置において、傾いた状態で搬送される原稿から読み取られる画像データの一例である画像データX1を示す。画像データX1には、原稿の画像を示す原稿領域P1が含まれる。なお、原稿領域P1は、原稿の端部によって規定される領域である。
ここで、画像データX1に対して、図3に示されるような搬送方向D1に対して傾いていない判定対象領域R1(図3において一点鎖線で囲まれた領域)が設定される場合には、判定対象領域R1に原稿の端部によって生じる影が入り、それによって白紙原稿であるか否かの判定精度が低下することがある。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像処理装置10では、以下に説明するように、読取対象の原稿の傾斜によって当該原稿が白紙原稿であるか否かの判定精度が低下することを抑制することが可能である。
次に、図2及び図4を参照しつつ、第2制御部7について説明する。ここで、図4は、画像処理装置10において、ADF1によって傾いた状態で搬送される原稿から読み取られる画像データの一例である画像データX2を示す図である。画像データX2には、原稿の画像を示す原稿領域P2が含まれる。なお、図4には、第1直線L1、第2直線L2、第3直線L3、及び第4直線L4がそれぞれ1点鎖線によって示されている。
第2制御部7は、画像読取部2から入力される画像データに基づいて、画像読取部2によって読み取られる原稿が白紙原稿であるか否かを判定する。第2制御部7は、集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路で構成される。ここに、第2制御部7を含む装置が、本発明における画像処理装置の一例である。なお、第1制御部5のCPU51が、ROM52に記憶された前記制御プログラムを実行することにより、第2制御部7として機能してもよい。
図2に示されるように、第2制御部7は、傾き取得部71、サイズ取得部72、領域設定部73、閾値設定部74、及び判定処理部75を備える。
傾き取得部71は、画像データが読み取られる原稿の傾き角度θ(図4参照)を取得する。
例えば、傾き取得部71は、画像読取部2から連続して入力される複数ライン分の画像データに基づいて、原稿における搬送方向D1の下流側の端部(図4に示される第1角部C1から第2角部C2までの部分)の一部又は全部を検出する。そして、傾き取得部71は、検出された端部と、搬送方向D1に直交する原稿の幅方向D2とによって形成される角度を原稿の傾き角度θとして検出する。
なお、原稿の傾き角度θは、第1制御部5によって検出されてもよい。例えば、ADF1が、前記搬送路において幅方向D2に離間して設けられ、それぞれが原稿を検出可能な2つの原稿センサーを備える構成が考えられる。この構成では、第1制御部5は、当該2つの原稿センサー各々の原稿検出タイミングの差に基づいて、原稿の傾き角度θを検出可能である。また、第1制御部5が、ADF1が原稿台21に対して閉じられる際に原稿台21に載置された原稿から複数ライン分の画像データを読み取るプレスキャン処理を実行する構成が考えられる。この構成では、第1制御部5は、当該プレスキャン処理の実行結果に基づいて、原稿の傾き角度θを検出可能である。例えば、これらの構成において、傾き取得部71は、第1制御部5から第1制御部5により検出された原稿の傾き角度θを取得する。
サイズ取得部72は、読取対象の原稿のサイズを取得する。
例えば、サイズ取得部72は、読取対象の原稿の画像データが読み取られる前に、当該原稿のサイズを取得する。例えば、画像処理装置10では、原稿載置部11に載置された読取対象の原稿の画像データが読み取られる前に、第1制御部5によって当該原稿のサイズが検出される。具体的に、第1制御部5は、第1センサー15及び第2センサー16を用いて、原稿のサイズを検出する。サイズ取得部72は、第1制御部5から第1制御部5により検出された原稿のサイズを取得する。
なお、第1制御部5は、前記プレスキャン処理の実行結果に基づいて、原稿台21に載置された読取対象の原稿のサイズを検出してもよい。また、操作表示部6におけるユーザーの操作により、原稿載置部11に載置された読取対象の原稿のサイズが設定されてもよい。また、サイズ取得部72は、画像読取部2から入力される画像データに基づいて、自ら原稿のサイズを検出してもよい。
なお、画像処理装置10で読み取られる原稿のサイズが1種類のみである場合、第2制御部7はサイズ取得部72を備えていなくてもよい。
領域設定部73は、読取対象の原稿の画像データX2に含まれる原稿領域P2内に、傾き取得部71によって取得された当該原稿の傾き角度θに応じたサイズの判定対象領域R2(図4参照)を設定する。
具体的に、領域設定部73は、傾き取得部71によって取得された原稿の傾き角度θ、及びサイズ取得部72によって取得された原稿のサイズに基づいて、判定対象領域R2を設定する。
ここで、判定対象領域R2は、図4に示されるように、第1直線L1と、第2直線L2と、第3直線L3と、第4直線L4とによって囲まれる矩形状の領域である。ここで、第1直線L1は、原稿領域P2に含まれる4つの角部C1〜C4のうち、画像データX2の読取方向D3における上流側から1番目の第1角部C1を通り、且つ読取方向D3に平行な直線である。なお、読取方向D3は、読取ユニット22による画像データの読取方向であって、搬送方向D1とは逆の方向である。
また、第2直線L2は、4つの角部C1〜C4のうち、2番目の第2角部C2を通り、且つ読取方向D3に垂直な直線である。また、第3直線L3は、4つの角部C1〜C4のうち、3番目の第3角部C3を通り、且つ読取方向D3に垂直な直線である。また、第4直線L4は、4つの角部C1〜C4のうち、4番目の第4角部C4を通り、且つ読取方向D3に平行な直線である。
例えば、領域設定部73は、傾き取得部71によって原稿の傾き角度θが取得されたタイミングで、判定対象領域R2を設定する。例えば、領域設定部73は、第2制御部7に設けられる不図示の第1レジスタに判定対象領域R2を示す領域情報を格納することで、判定対象領域R2を設定する。
なお、本発明における判定対象領域は、判定対象領域R2とは異なる領域であってもよい。例えば、本発明における判定対象領域は、傾き取得部71によって取得される原稿の傾き角度θ、及びサイズ取得部72によって取得される原稿のサイズの組み合わせごとに予め対応付けられたサイズの領域であってもよい。また、本発明における判定対象領域は、サイズ取得部72によって取得される原稿のサイズを、傾き取得部71によって取得される原稿の傾き角度θに応じた縮小率で縮小したサイズの領域であってもよい。
閾値設定部74は、領域設定部73によって設定された判定対象領域R2のサイズに応じた閾値を設定する。なお、前記閾値は、判定処理部75による判定処理に用いられる値である。
例えば、画像処理装置10では、領域設定部73によって設定される判定対象領域R2のサイズが大きいほど、当該サイズに対応する値(前記閾値の候補値)が大きくなるように、判定対象領域R2のサイズと当該サイズに対応する値とが対応付けられたテーブルデータが予め第1制御部5のROM52に格納されている。例えば、前記テーブルデータでは、領域設定部73によって設定される判定対象領域R2のサイズが大きいほど、当該サイズに対応する値を当該サイズに含まれる画素数で除算した値が大きくなるように、当該サイズに対応する値が規定されている。なお、前記テーブルデータでは、領域設定部73によって設定される判定対象領域R2のサイズが大きいほど、当該サイズに対応する値を当該サイズに含まれる画素数で除算した値が小さくなるように、当該サイズに対応する値が規定されていてもよい。
閾値設定部74は、領域設定部73によって判定対象領域R2が設定された場合に、ROM52から前記テーブルデータを読み出す。そして、閾値設定部74は、読み出された前記テーブルデータにおいて、領域設定部73によって設定された判定対象領域R2に対応付けられている値を前記閾値として設定する。例えば、閾値設定部74は、当該値を第2制御部7に設けられる不図示の第2レジスタに格納することで、当該値を前記閾値として設定する。
判定処理部75は、領域設定部73によって設定された判定対象領域R2に含まれる予め定められた濃度条件を充足する特定画素の数に基づいて、読取対象の原稿が白紙原稿であるか否かを判定する。
具体的に、判定処理部75は、前記特定画素の数と、閾値設定部74により設定された前記閾値との比較結果に基づいて、読取対象の原稿が白紙原稿であるか否かを判定する。
例えば、前記濃度条件は、画素の濃度が濃度値0(最も薄い)〜濃度値255(最も濃い)で表される場合、画素の濃度が予め定められた基準値以下であること、である。例えば、前記基準値は、10のような0に近い値である。即ち、前記特定画素は白色を示す画素である。
この場合、判定処理部75は、前記特定画素の数が閾値設定部74により設定された前記閾値を超える場合に、読取対象の原稿が白紙原稿であると判定する。一方、判定処理部75は、前記特定画素の数が閾値設定部74により設定された前記閾値以下の場合には、読取対象の原稿が白紙原稿ではないと判定する。
例えば、判定処理部75は、画像読取部2から判定対象領域R2の一部を含むラインデータが第2制御部7に入力されるごとに、当該ラインデータに含まれる判定対象領域R2の一部内の前記特定画素の数をカウントする。そして、判定処理部75は、判定対象領域R2の一部を含むラインデータごとのカウント値の合計が前記閾値を超える場合に、読取対象の原稿が白紙原稿であると判定する。
なお、前記濃度条件は、画素の濃度が前記基準値を超えていること、であってもよい。即ち、前記特定画素は白色とは異なる色を示す画素であってもよい。この場合、判定処理部75は、前記特定画素の数が閾値設定部74により設定された前記閾値を超える場合に、読取対象の原稿が白紙原稿ではないと判定する。一方、判定処理部75は、前記特定画素の数が閾値設定部74により設定された前記閾値以下の場合には、読取対象の原稿が白紙原稿であると判定する。
なお、第2制御部7は、閾値設定部74を備えていなくてもよい。この場合、判定処理部75は、領域設定部73によって設定された判定対象領域R2に含まれる画素数に対して予め定められた割合を乗算することによって得られる値を前記閾値として用いてよい。
[白紙原稿判定処理]
以下、図5を参照しつつ、画像処理装置10において第2制御部7により実行される白紙原稿判定処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、第2制御部7により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記白紙原稿判定処理は、例えば、第1制御部5により、ADF1によって搬送される原稿から画像データを読み取る第1読取処理が実行される場合に、当該第1読取処理と並行して実行される。また、前記白紙原稿判定処理は、第1制御部5により、原稿台21に載置された原稿から画像データを読み取る第2読取処理が実行される場合に、当該第2読取処理と並行して実行されてもよい。
以下、図5を参照しつつ、画像処理装置10において第2制御部7により実行される白紙原稿判定処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、第2制御部7により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記白紙原稿判定処理は、例えば、第1制御部5により、ADF1によって搬送される原稿から画像データを読み取る第1読取処理が実行される場合に、当該第1読取処理と並行して実行される。また、前記白紙原稿判定処理は、第1制御部5により、原稿台21に載置された原稿から画像データを読み取る第2読取処理が実行される場合に、当該第2読取処理と並行して実行されてもよい。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、第2制御部7は、前記第1読取処理で画像データが読み取られる原稿のサイズを取得する。ここで、ステップS11の処理は、第2制御部7のサイズ取得部72により実行される。
まず、ステップS11において、第2制御部7は、前記第1読取処理で画像データが読み取られる原稿のサイズを取得する。ここで、ステップS11の処理は、第2制御部7のサイズ取得部72により実行される。
例えば、第2制御部7は、第1制御部5から第1制御部5によって検出された原稿のサイズを取得する。
ここで、画像処理装置10では、読取対象の原稿の画像データが読み取られる前に当該原稿のサイズが取得される。そのため、読取対象の原稿の画像データに基づいて当該原稿のサイズを検出する構成と比較して、領域設定部73による判定対象領域R2の設定タイミング、及び判定処理部75による判定処理の開始タイミングを早めることが可能であって、画像読取部2から入力されるラインデータの蓄積に用いられるバッファーの容量を低減、又は当該バッファーそのものを不要とすることが可能である。
<ステップS12>
ステップS12において、第2制御部7は、前記第1読取処理で画像データが読み取られる原稿の傾き角度θを取得する。ここで、ステップS12の処理は、第2制御部7の傾き取得部71により実行される。
ステップS12において、第2制御部7は、前記第1読取処理で画像データが読み取られる原稿の傾き角度θを取得する。ここで、ステップS12の処理は、第2制御部7の傾き取得部71により実行される。
例えば、第2制御部7は、画像読取部2から連続して入力される複数ライン分の画像データに基づいて、原稿における搬送方向D1の下流側の端部(図4に示される第1角部C1から第2角部C2までの部分)の全部を検出する。そして、第2制御部7は、検出された端部と、搬送方向D1に直交する原稿の幅方向D2とによって形成される角度を原稿の傾き角度θとして検出する。
<ステップS13>
ステップS13において、第2制御部7は、ステップS12で取得された原稿の傾き角度θ、及びステップS11で取得された原稿のサイズに基づいて、前記第1読取処理で読み取られる画像データX2に含まれる原稿領域P2内に判定対象領域R2を設定する。ここで、ステップS13の処理は、第2制御部7の領域設定部73により実行される。
ステップS13において、第2制御部7は、ステップS12で取得された原稿の傾き角度θ、及びステップS11で取得された原稿のサイズに基づいて、前記第1読取処理で読み取られる画像データX2に含まれる原稿領域P2内に判定対象領域R2を設定する。ここで、ステップS13の処理は、第2制御部7の領域設定部73により実行される。
例えば、第2制御部7は、ステップS12で原稿の傾き角度θが取得されたタイミングで、判定対象領域R2を設定する。これにより、判定対象領域R2における読取方向D3の上流側の端部を含むラインデータが第2制御部7に入力された直後に、判定処理部75による判定処理を開始することが可能である。
<ステップS14>
ステップS14において、第2制御部7は、画像読取部2からステップS13で設定された判定対象領域R2の一部を含むラインデータが入力されるごとに、当該ラインデータに含まれる判定対象領域R2の一部内の前記特定画素の数をカウントする。
ステップS14において、第2制御部7は、画像読取部2からステップS13で設定された判定対象領域R2の一部を含むラインデータが入力されるごとに、当該ラインデータに含まれる判定対象領域R2の一部内の前記特定画素の数をカウントする。
<ステップS15>
ステップS15において、第2制御部7は、ステップS13で設定された判定対象領域R2のサイズに応じた前記閾値を設定する。ここで、ステップS15の処理は、第2制御部7の閾値設定部74により実行される。
ステップS15において、第2制御部7は、ステップS13で設定された判定対象領域R2のサイズに応じた前記閾値を設定する。ここで、ステップS15の処理は、第2制御部7の閾値設定部74により実行される。
例えば、第2制御部7は、ROM52から前記テーブルデータを読み出す。そして、第2制御部7は、読み出された前記テーブルデータにおいて、ステップS13で設定された判定対象領域R2に対応付けられている値を前記閾値として設定する。
<ステップS16>
ステップS16において、第2制御部7は、ステップS14でカウントされた判定対象領域R2の一部を含むラインデータごとのカウント値の合計が前記閾値を超えるか否かを判断する。ここで、ステップS14及びステップS16の処理は、第2制御部7の判定処理部75により実行される。
ステップS16において、第2制御部7は、ステップS14でカウントされた判定対象領域R2の一部を含むラインデータごとのカウント値の合計が前記閾値を超えるか否かを判断する。ここで、ステップS14及びステップS16の処理は、第2制御部7の判定処理部75により実行される。
ここで、第2制御部7は、ステップS14でカウントされた判定対象領域R2の一部を含むラインデータごとのカウント値の合計が前記閾値を超えると判断すると(S16のYes側)、処理をステップS17に移行させる。また、ステップS14でカウントされた判定対象領域R2の一部を含むラインデータごとのカウント値の合計が前記閾値以下であれば(S16のNo側)、第2制御部7は、前記白紙原稿判定処理を終了させる。
<ステップS17>
ステップS17において、第2制御部7は、第1制御部5に対して白紙原稿が検出された旨を報知する報知処理を実行する。例えば、第1制御部5は、第2制御部7から白紙原稿が検出された旨を報知された場合に、操作表示部6に白紙原稿が検出された旨を示すメッセージを表示させる。また、第1制御部5は、前記第1読取処理で読み取られた画像データに基づく印刷処理が実行される場合に、白紙原稿を示す画像データに基づく当該印刷処理の実行を制限する。
ステップS17において、第2制御部7は、第1制御部5に対して白紙原稿が検出された旨を報知する報知処理を実行する。例えば、第1制御部5は、第2制御部7から白紙原稿が検出された旨を報知された場合に、操作表示部6に白紙原稿が検出された旨を示すメッセージを表示させる。また、第1制御部5は、前記第1読取処理で読み取られた画像データに基づく印刷処理が実行される場合に、白紙原稿を示す画像データに基づく当該印刷処理の実行を制限する。
このように、画像処理装置10では、読取対象の原稿の傾き角度θが取得されて、当該原稿の画像データに含まれる原稿領域P2内に、取得された原稿の傾き角度θに応じたサイズの判定対象領域R2が設定される。これにより、判定対象領域R2に原稿の端部によって生じる影が入ることが防止される。従って、読取対象の原稿の傾斜によって当該原稿が白紙原稿であるか否かの判定精度が低下することを抑制可能である。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 第1制御部
6 操作表示部
7 第2制御部
10 画像処理装置
71 傾き取得部
72 サイズ取得部
73 領域設定部
74 閾値設定部
75 判定処理部
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 第1制御部
6 操作表示部
7 第2制御部
10 画像処理装置
71 傾き取得部
72 サイズ取得部
73 領域設定部
74 閾値設定部
75 判定処理部
Claims (8)
- 原稿の傾き角度を取得する傾き取得部と、
前記原稿から読み取られる画像データに含まれる原稿領域内に、前記傾き取得部によって取得された当該原稿の傾き角度に応じたサイズの判定対象領域を設定する領域設定部と、
前記領域設定部によって設定された前記判定対象領域に含まれる予め定められた濃度条件を充足する特定画素の数に基づいて、前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定する判定処理部と、
を備える画像処理装置。 - 前記判定対象領域のサイズに応じた閾値を設定する閾値設定部を備え、
前記判定処理部は、前記特定画素の数と前記閾値設定部により設定された前記閾値との比較結果に基づいて、前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記判定対象領域は、前記原稿領域に含まれる4つの角部のうち、前記原稿の画像データの読取方向における上流側から1番目の第1角部を通り前記読取方向に平行な第1直線と、2番目の第2角部を通り前記読取方向に垂直な第2直線と、3番目の第3角部を通り前記読取方向に垂直な第3直線と、4番目の第4角部を通り前記読取方向に平行な第4直線とによって囲まれる領域である、
請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記原稿のサイズを取得するサイズ取得部を備え、
前記領域設定部は、前記傾き取得部によって取得された前記原稿の傾き角度及び前記サイズ取得部によって取得された前記原稿のサイズに基づいて前記判定対象領域を設定する、
請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記サイズ取得部は、前記原稿の画像データが読み取られる前に当該原稿のサイズを取得する、
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記原稿の画像データを読み取る画像読取部を備える、
請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記画像読取部によって読み取られる画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備える、
請求項6に記載の画像処理装置。 - 原稿の傾き角度を取得することと、
前記原稿から読み取られる画像データに含まれる原稿領域内に、当該原稿の傾き角度に応じたサイズの判定対象領域を設定することと、
前記判定対象領域に含まれる予め定められた濃度条件を充足する特定画素の数に基づいて、前記原稿が白紙原稿であるか否かを判定することと、
を含む白紙原稿判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019055463A JP2020156055A (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 画像処理装置、白紙原稿判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019055463A JP2020156055A (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 画像処理装置、白紙原稿判定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020156055A true JP2020156055A (ja) | 2020-09-24 |
Family
ID=72559994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019055463A Pending JP2020156055A (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 画像処理装置、白紙原稿判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020156055A (ja) |
-
2019
- 2019-03-22 JP JP2019055463A patent/JP2020156055A/ja active Pending
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