JP4910905B2 - 旅行時間提供装置及び方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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このため、各車両が実際に走行した道路の旅行時間データを、車両感知器や光ビーコンで集積し、多数の旅行時間データに基づいてリンクごとの旅行時間を演算処理して、関係機関や車両に配信する旅行時間提供システムが既に提案されている(特許文献1及び2参照)。
従って、平均値であるリンクの旅行時間を提供されても、マクロ的な最適経路の計算には役立つが、ミクロ的にはそれが本当に最短時間の経路になるとは限らない。
(1)P1:交差点J1の上流側のリンク始点(=第一地点)
t1:車両が第一地点P1を通過した時点(=第一時点)
P2:交差点J1の下流側のリンク終点(=第二地点)
t2:車両が第二地点P2を通過した時点(=第二時点)
Td:第一時点t1から第二時点t2までの時間差(=旅行時間データ)
C1:交差点J1の信号サイクル
i:信号サイクルC1中の相対時刻
○ データ生成手段: 第一時点t1が交差点J1の信号サイクルC1中のどの相対時刻iで検出されたかを識別し、多数の旅行時間データTdをその相対時刻iごとに区分してなる相対時間データTr(i)を生成する。
○ 算出手段: 区分された複数の相対時間データTr(i)に基づいて相対時刻iごとの旅行時間T(i)を算出する。
○ 提供手段: 特定の相対時刻iに第一地点P1を通過した前記車両に対して、その特定の相対時刻iに対応する旅行時間T(i)を提供する。
従って、かかる正確な旅行時間を各交差点から配信することにより、車両がより正確な最短経路の計算を行うことができるようになる。
なお、交差点J1の相対時刻iは、実際には所定のカウントサイクルに従った一定の時間幅を有しており、このカウントサイクルは例えば1〜10秒程度に設定することができる。また、相対時刻iは信号サイクルC1中のどの時点を基準時としてもよい。これらの点は、次の交差点J2の相対時刻jの場合も同様である。
(2) P3:交差点J2の下流側のリンク始点(=第三地点)
t3:車両が第三地点P3を通過した時点(=第三時点)
Tdd:第二時点t2から第三時点t3までの時間差(=第二旅行時間データ)
C2:交差点J2の信号サイクル
j:信号サイクルC2中の相対時刻
○ データ生成手段: 第二時点t2が交差点J1の下流側にある第二交差点J2の信号サイクルC2中のどの相対時刻jで検出されたかを識別し、多数の第二旅行時間データTddをその相対時刻jごとに区分してなる第二相対時間データTr(j)を生成する。
○ 算出手段: 区分された複数の第二相対時間データTr(j)に基づいて第二交差点J2の信号サイクルC2中の相対時刻jごとの旅行時間T(j)を算出するとともに、第一地点P1を通過した前記車両が第二地点P2に到達する予測時刻tf(i)を交差点J1の相対時刻iに基づく相対時間データTr(i)から算出する。
○ 提供手段: 交差点J1の信号サイクルC1中の特定の相対時刻iに第一地点P1を通過した前記車両に対して、予測時刻tf(i)に相当する第二交差点J2の信号サイクルC2中の相対時刻jに対応する旅行時間T(j)を提供する。
そこで、算出手段は、第一地点P1を通過した前記車両が第二地点P2に到達する予測時刻tf(i)を交差点J1の相対時刻iに基づく相対時間データTr(i)から算出する。
すなわち、この場合、前記算出手段は、多数の第二旅行時間データTddに基づいて、交差点J1の下流側にある第二交差点J2を含むリンクの旅行時間Tmを算出し、前記提供手段は、算出した旅行時間Tmを前記車両に提供することになる。
例えば、流出方向が直進、右折及び左折の三方向である場合には、k=1は直進、k=2は右折、k=3は左折というように、kの値で交差点J1の流出方向を識別できる。もっとも、交差点J1の流出方向kは三方向に限らないので、その方向数に応じて適宜kの値を割り当てればよい。
また、本発明のコンピュータプログラム(請求項3)は、本発明の旅行時間提供方法(請求項2)をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、当該提供方法と同様の作用効果を奏する。
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明を採用した交通信号制御システムの全体構成を示している。
図1に示すように、本実施形態の交通信号制御システムは、交通信号機1、車載装置2(図2参照)、路上装置3、中央装置4、車載装置2を搭載した車両5などを含む。
また、図1に示すように、本実施形態では、中央装置4が管轄する制御エリアの道路構造は、比較的交通量の多い南北方向の主道路RMと、比較的交通量の少ない東西方向の従道路RSとから構成されているものする。
各交通信号機1の端末制御装置1aは、複数の交差点Ji(i=1〜12)のそれぞれに設置され、電話回線等の通信回線6を介してルータ7に接続されている。このルータ7は交通管制センター内の中央装置4に接続され、中央装置4は、制御エリア内の交差点Jiの各交通信号機1とLAN(Local Area Network)を構成している。
路上装置3は、各交差点Jiの下流側の近傍に上下線ごとに配置されており、通信回線6を介して前記ルータ7に接続されている。従って、中央装置4は、これらの各路上装置3とも双方向通信が可能である。この路上装置3は、光ビーコンやDSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)等の狭域通信装置よりなり、車両5に搭載された車載装置2との間で各種情報を無線通信することができる。
他方、中央装置4は、各路上装置3からの時刻情報S1を受信して蓄積し、蓄積した時刻情報S1に基づいてリンクごとの旅行時間を算出する。なお、中央装置4が行う旅行時間の算出方法については後述する。
なお、リンクとは、隣接する交差点Ji間の道路区間のことをいう。従って、本実施形態では、ある特定の路上装置3から次の路上装置3までの距離のことを意味し、一つのリンク内には必ず一つの交差点Jiが含まれるものとする。
図3は、中央装置4の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、中央装置4は、制御部401、表示部402、通信部403、記憶部404及び操作部405を含んでいる。
中央装置4の制御部401は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなり、交通信号機1や路上装置3からの各種の交通情報の収集・処理(演算)・記録、信号制御及び情報提供を統括的に行う。中央装置4の制御部401は、内部バスを介して上記ハードウェア各部と繋がっており、これら各部の動作も制御する。
また、中央装置4の制御部401は、自身の制御エリア内にあるリンクの旅行時間を算出するが、この算出方法については後述する。
この信号制御指令S3と信号種別情報S4は、信号制御パラメータの演算周期(例えば、1.0〜2.5分)ごとに送信され、交通情報S2は例えば5分ごとに送信される。
また、中央装置4の記憶部404は、制御部401が生成した前記信号制御指令S3、交通情報S2及び制御種別情報S4と、LAN側から取得した時刻情報S1を一時的に記憶する。
中央装置4の操作部405は、キーボードやマウス等の入力インタフェースよりなり、この操作部405によって中央オペレータが上記表示部402に対する表示切り替え操作等を行えるようになっている。
図2は、制御エリアに含まれる各交通信号機1の全体構成を示す模式図である。
図2に示すように、本実施形態の交通信号機1は、主道路の上下線RM1,RM2及び従道路の上下線RS1,RS2のそれぞれに設置された4つの信号灯器1bと、この信号灯器1bと通信回線8を介して接続された端末制御装置1aとを備えている。
端末制御装置1aは、中央装置4から信号制御指令S3を受信し、当該信号制御指令S3に基づいて、各信号灯器1bの青、黄、赤及び右折矢等の各信号灯の点灯、消灯及び点滅を制御する。
図4に示すように、端末制御装置1aは、制御部101、灯器駆動部102、有線通信部103及び記憶部104を含んでいる。
端末制御装置1aの制御部101は、一又は複数のマイクロコンピュータから構成されている。制御部101には、内部バスを介して灯器駆動部102、通信部103及び記憶部104が接続され、制御部101はこれらのハードウェア各部の動作を制御する。
灯器駆動部102は、半導体リレー(図示せず)を備え、上記制御部101からの制御信号基づいて、複数の信号灯器1bの青色灯、黄色灯、赤色灯それぞれに対応して各色の信号灯に供給される交流電圧(AC100V)又は直流電圧をオン/オフする。
端末制御装置1aの記憶部104は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、有線通信部103が受信した交通情報S2、信号制御指令S3、制御種別情報S4及び感知信号S5や等を記憶する。
車両5に搭載された車載装置2は、路上装置3との間で各種情報を無線通信する通信機能と、搭乗者が設定した目的地に案内するナビゲーション機能を有する。図5は、その車載装置2の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、車載装置2は、GPS処理部201、方位センサ202、車速取得部203、通信部204、記憶部205、操作部206、表示部207、音声出力部208及び処理部209等を含んでいる。
方位センサ202は、光ファイバジャイロなどで構成されており、車両5の方位及び角速度を計測する。車速取得部203は、車速センサ(図示せず)が車輪の角速度を検出することにより計測した車両5の速度データを取得する。
車載装置2の記憶部205は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、通信部204が受信した交通情報S2等を記憶する。また、記憶部205は、道路地図データを記憶している。
リンクコストは、例えば、リンクとその終点に接続するリンクの組み合わせの数だけ用意されており、リンクの始点に進入してから当該リンクの終点を退出し、次に接続するリンクの始点に進入するまでに要する時間が設定されている。すなわち、リンクコストには、リンクの始点から終点までを走行するのに要するコスト(時間)と、リンクの終点から次のリンクの始点までを走行するのに要するコスト(時間)、つまり、交差点を通過するのに要するコストが含まれている。
車載装置2の表示部207は、車両5のダッシュボード部分に取り付けられたモニタ装置(図示せず)よりなり、処理部209が作成した画像データを搭乗者に表示する。また、音声出力部208は、処理部209が作成した音声データをスピーカー(図示せず)から出力する。
また、処理部209は、GPS処理部201が計測した車両5の位置、方位センサ202が計測した車両5の方位及び角速度、車速取得部203が取得した車両5の速度の各データ、記憶部205に記憶している道路地図データに基づいてマップマッチング処理を行い、道路地図データのリンク上における車両5の位置を求める。
次に、図2、図6及び図7を参照しつつ、中央装置4の制御部401が実行する旅行時間の算出及び提供について説明する。なお、この処理は、中央装置4の記憶部404に格納されたコンピュータプログラムを制御部401が実行することによって行われる。
〔旅行時間データの収集〕
各リンクの旅行時間は、当該リンクを通行する多数の車両5の旅行時間データの平均値である。そこで、まず図2に基づいて、このリンクの旅行時間データを特定するための各パラメータについて説明する。
すなわち、第一地点P1は交差点J1の上流側のリンク始点、第二地点P2は交差点J1の下流側のリンク終点、第三地点P3は交差点J2の下流側のリンク終点である。
そして、リンクL1の旅行時間データ(第一時点t1から第二時点t2までの時間差)をTdとし、リンクL2の旅行時間データ(第二時点t2から第三時点t3までの時間差)をTddとする。
中央装置4の制御部401は、多数の車両5と路車間通信した各路上装置3からの時刻情報S1に基づいて、それらの旅行時間データTd,Tddを流出方向別に常時通信部403から取得しており、これらの旅行時間データTd,Tddを路上装置ID及び車両IDごとに分けて記憶部404に記憶させている。
一方、中央装置4は、各交差点Ji(i=1〜12)の交通信号機1に対する信号制御指令S1を生成して各交通信号機1に配信するものであるから、図6の最上段に示す交差点J1の信号サイクルC1を把握している。
そこで、図6に示すように、中央装置4の制御部401は、流出方向別に取得されたリンクL1の旅行時間データTdが、交差点J1の信号サイクルC1中のどの辺の時間帯で得られたものかをその時間帯ごとに区分し、流出方向別の相対時間データTr(i)(k)(k=1〜3)を生成する。
例えば、図6において、信号サイクルC1の青終了直前を相対時刻iの原点(i=0)とし、車両5の旅行時間データTdがその青終了直前に得られたものである場合には、その旅行時間データTdは、図6のハッチング部分に区分される。
もっとも、相対時刻iは、交差点J1の信号サイクルC1中におけるどの時点を基準時としてもよく、その基準時は青終了時に限定されるものではない。
そこで、図7に示すように、中央装置4の制御部401は、リンクL2の流出方向別の旅行時間データTddに関して、交差点J2の信号サイクルC2中のどの辺の時間帯で得られたものかについてもその時間帯ごとに区分し、相対時間データTr(j)(k)(k=1〜3)を生成している。なお、相対時刻jのカウントサイクルと基準時は、相対時刻iの場合と同様である。
次に、中央装置4の制御部401は、図6のように相対時刻iごとに区分された相対時刻データTr(i)(k)(k=1〜3)に基づいて、流出方向別に、相対時刻iごとの旅行時間T(i)(k)(k=1〜3)を算出する。
すなわち、この旅行時間T(i)(k)(k=1〜3)は、同じ流出方向k及び相対時刻iのグループに属する各相対時刻データTr(i)(k)(k=1〜3)の平均値であり、過去に第一地点P1を通過した車両5が、その後の交差点J1の信号サイクルC1の影響によって旅行時間がどの程度変動したかをも含んだミクロ的な情報になっている。
また、中央装置4の制御部401は、図7のように相対時刻jごとに区分された相対時刻データTr(j)(k)(k=1〜3)に基づいて、流出方向別に、相対時刻jごとの旅行時間T(j)(k)(k=1〜3)を算出する。
上記のように、中央装置4の制御部401は、リンクL1の旅行時間T(i)を交差点J1の信号サイクルC1と関連づけて流出方向別に逐次算出しており、また、その次のリンクL2の旅行時間T(j)についても、交差点J1の信号サイクルC1と関連づけて逐次算出している。
そこで、中央装置4の通信部403は、上記旅行時間T(i),T(j)に関する情報を第一地点P1の路上装置3に送信し、当該路上装置3からのダウンリンク情報としてその情報が車載装置2に送信されることで、第一地点P1を通過する車両5に旅行時間T(i),T(j)が提供される。
このさい、中央装置4の制御部401は、第一地点P1を通過した車両5の通過時刻が、交差点J1の信号サイクルC1中におけるどの相対時刻iに相当するかを判定し、この相対時刻iに対応するリンクL1の旅行時間T(i)を、路上装置3を通じて車両5に提供する。
すなわち、例えば、第一地点P1を通過した車両5の通過時刻が、交差点J1の青終了直前(i=0)である場合には、そのi=0に対応する流出方向別のリンクL1の旅行時間T(i)(k)(k=1〜3)(図6のハッチング部分)を車両5に提供する。
一方、リンクL2の旅行時間T(j)を利用するには、第二地点P2の通過時である第二時点t2を知る必要があるが、第一地点P1を通過した直後の車両5は未だ第二地点P2に到着していないので、この段階では第二時点t2が不明である。
そこで、中央装置4の制御部401は、第一地点P1を通過する車両5にリンクL2の旅行時間T(j)を提供する場合には、まず、その車両5が第二地点P2に到達する予測時刻tf(i)を相対時間データTr(i)から算出する。
従って、本実施形態の交通信号制御システムでは、第一地点P1を通過する車両5に対して、直近のリンクL1だけでなく、次のリンクL2の信号サイクルC2の影響を含んだ正確な旅行時間T(j)も提供されるので、これらの各リンクL1,L2の旅行時間T(i),T(j)を用いてリンクコストを算出することにより、更に正確な最短経路の計算を行うことができる。
上記実施形態では、第一地点P1を通過する車両5に対して、直近のリンクL1だけでなく、次のリンクL2の信号サイクルC2を考慮した旅行時間T(j)をも提供しているが、信号サイクルC1を考慮した旅行時間T(i)については直近のリンクL1だけのものを提供し、その次のリンクL2については、通常の旅行時間Tm(信号サイクルの相対時刻で区分せずに、旅行時間データを総平均したもの)を提供することにしてもよい。
上記実施形態では、路上装置3が光ビーコン等の狭域通信装置より構成されていたが、この路上装置3としては中・広域通信装置3A(図2参照)を利用してもよい。
かかる通信装置3Aは、無線LANやWiMAX(World Interoperability for Microwave Access)等よりなり、車両5に搭載された車載装置2との間で各種情報を広範囲で無線通信することができる。
例えば、本発明は、中央装置4が旅行時間の算出及び提供を行う場合に限らず、LANに含まれる複数の交通信号機1が、中央装置4による制御とは別個のグループ単位での旅行時間の算出及び提供を行う場合にも適用することができる。この場合には、旅行時間の算出及び提供を、中央装置4の制御部401ではなく、同じ制御グループ内の一つの端末制御装置1aの制御部101に行わせることになる。
1a 端末制御装置
1b 信号灯器
101 制御部
102 灯器駆動部
103 有線通信部
104 記憶部
105 無線通信部
2 車載装置
201 GPS処理部
202 方位センサ
203 車速取得部
204 通信部(送信手段)
205 記憶部
206 操作部
207 表示部
208 音声出力部
209 処理部
3 路上装置
4 中央装置(旅行時間提供)
401 制御部(制御手段、経路決定手段)
402 表示部
403 通信部(取得手段、提供手段)
404 記憶部(記憶手段)
405 操作部
5 車両
Ji 交差点
S1 時刻情報
S2 交通情報
S3 信号制御指令
S4 制御種別情報
Claims (3)
- 次の(1)で定義される各パラメータを用いて交通信号機を有する交差点を含むリンクの旅行時間を算出し、その旅行時間を車両に提供するための旅行時間提供装置であって、
第一時点(t1)が交差点(J1)の信号サイクル(C1)中のどの相対時刻(i)で検出されたかを識別し、多数の旅行時間データ(Td)をその相対時刻(i)ごとに区分してなる相対時間データ(Tr(i))を生成するデータ生成手段と、
区分された複数の相対時間データ(Tr(i))に基づいて相対時刻(i)ごとの旅行時間(T(i))を算出する算出手段と、
特定の相対時刻(i)に第一地点(P1)を通過した前記車両に対して、その特定の相対時刻(i)に対応する旅行時間(T(i))を提供する提供手段と、を備えており、
前記データ生成手段は、交差点(J1)の流出方向別に取得した多数の旅行時間データ(Td)を相対時刻(i)ごとに区分してなる、流出方向別の旅行時間データ(Tr(i)(k):kは流出方向を示す変数)を生成し、
前記算出手段は、流出方向別の旅行時間データ(Tr(i)(k))に基づいて相対時刻(i)ごとの流出方向別の旅行時間(T(i)(k))を算出し、
前記提供手段は、前記車両に対して流出方向別の旅行時間(T(i)(k))を提供することを特徴とする旅行時間提供装置。
(1)P1:交差点J1の上流側のリンク始点(=第一地点)
t1:車両が第一地点P1を通過した時点(=第一時点)
P2:交差点J1の下流側のリンク終点(=第二地点)
t2:車両が第二地点P2を通過した時点(=第二時点)
Td:第一時点t1から第二時点t2までの時間差(=旅行時間データ)
C1:交差点J1の信号サイクル
i:信号サイクルC1中の相対時刻 - 次の(1)で定義される各パラメータを用いて交通信号機を有する交差点を含むリンクの旅行時間を算出し、その旅行時間を車両に提供するための旅行時間提供方法であって、
第一時点(t1)が交差点(J1)の信号サイクル(C1)中のどの相対時刻(i)で検出されたかを識別する第1のステップと、
多数の旅行時間データ(Td)をその相対時刻(i)ごとに区分してなる相対時間データ(Tr(i))を生成する第2のステップと、
区分された複数の相対時間データ(Tr(i))に基づいて相対時刻(i)ごとの旅行時間(T(i))を算出する第3のステップと、
特定の相対時刻(i)に第一地点(P1)を通過した前記車両に対して、その特定の相対時刻(i)に対応する旅行時間(T(i))を提供する第4のステップとを含み、
前記第2のステップにおいて、交差点(J1)の流出方向別に取得した多数の旅行時間データ(Td)を相対時刻(i)ごとに区分してなる、流出方向別の旅行時間データ(Tr(i)(k):kは流出方向を示す変数)を生成し、
前記第3のステップにおいて、流出方向別の旅行時間データ(Tr(i)(k))に基づいて相対時刻(i)ごとの流出方向別の旅行時間(T(i)(k))を算出し、
前記第4のステップにおいて、前記車両に対して流出方向別の旅行時間(T(i)(k))を提供することを特徴とする旅行時間提供方法。
(1)P1:交差点J1の上流側のリンク始点(=第一地点)
t1:車両が第一地点P1を通過した時点(=第一時点)
P2:交差点J1の下流側のリンク終点(=第二地点)
t2:車両が第二地点P2を通過した時点(=第二時点)
Td:第一時点t1から第二時点t2までの時間差(=旅行時間データ)
C1:交差点J1の信号サイクル
i:信号サイクルC1中の相対時刻 - 請求項2に記載の各ステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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