JP3904629B2 - 旅行時間予測装置及び旅行時間予測方法 - Google Patents
旅行時間予測装置及び旅行時間予測方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路交通の制御・管理情報として利用され、あるいは運転者に情報提供される、走行車両の旅行時間、つまり、所定区間の走行に要する時間、について予測する旅行時間予測装置及びその旅行時間予測方法に関し、特に、様々な対象区間に広く適用できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
走行車両の旅行時間の予測は、道路上に設置されたAVI(Automatic Vehicle Identification system : 車両認識装置)や車両感知器を用いて走行車両のデータを収集し、それを基に所定区間の通過時刻や所要時間が推定される。
【0003】
AVIで検出したデータを用いて走行車両などの旅行時間を予測する方法としては、文献「広域交通管制技術の研究報告II」(財団法人日本交通管理技術協会, p.7-6〜p.7-8,平成2年3月)や特公平3−19100に示されているように、旅行時間やその統計パターンを記憶するデータベースを構築して予測に用いる方法がある。この方法では、対象区間の旅行時間に関するデータを、例えば週や月日、さらには午前や午後といった時間帯等に基づいて、条件分けしてデータベース上に統計的に整理し、予測時には、条件が一致するデータベース中の旅行時間のデータを用いて、そのデータと現在までの実際の旅行時間との比や差分等を演算処理することにより予測値を算出する。
【0004】
一方、感知器データのみを使う予測方法は、同上文献「広域交通管制技術の研究報告II」(財団法人日本交通管理技術協会, p.7-1〜p.7-5,p.7-8,平成2年3月)に示されている。この方法では、道路上に数100m〜数kmの間隔で設置した感知器より得られる走行車両の過去の時系列データから、今後走行する感知器を含む各小区間における所要時間を自己回帰モデルで予測し、これを区間ごとに繰り返して、予測対象区間分の旅行時間を加算し、予測値としている。
【0005】
また、交通状況があまり変化しないことを前提として、現在、つまり予測時点において既知である各区間速度または旅行時間を、そのまま予測値とする方法がある。この場合、予測対象区間分の旅行時間(速度で予測したときは、区間距離と予測時点の速度とから求めた区間毎の旅行時間)を加算し、最終的な予測値を算出する(この方法は、次の文献中に「現在旅行時間予測手法」として示されている)。
【0006】
また、文献「ニューラルネットワーク応用旅行時間予測システム」(電気学会研究会資料道路交通研究会、RTA-95-1〜12、社団法人電気学会、p.87〜95、1995年3月16日)には、感知器データと、旅行時間の予測値に対応するAVIデータとの関係を、ニューラルネットワークや他のモデルを用いて構築する方法が示されている。この方法では、過去における感知器データと旅行時間との時系列的な関係をモデルにより構築し、これに現在の感知器データを当てはめて予測を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの予測方法は、それぞれ、問題点を抱えている。
【0008】
AVIで検出したデータを用いて走行車両などの旅行時間を予測する方法は、予測対象区間ごとの特性に合わせた詳細なデータベースを構築する必要があり、そのために入念な解析を必要とする。また、このデータベースは静的なものであるため、道路や周辺状況の経年変化を考慮すると定期的に再構築する必要が発生する。
【0009】
また、感知器データのみを使って旅行時間を予測する方法は、個々の感知器データや区間データを予測時点以前の時系列データを用いて予測しているため、各データの過去の傾向に影響されやすく、誤差拡大の可能性がある。
【0010】
また、現在旅行時間予測手法は、現時点に類似する状況が今後も続くとの前提に立っているが、実際の車両が各区間を走行するときの所要時間には時間差があるから、全ての区間で現時点と類似の状況になるとは言えず、区間距離の増大に伴って、誤差が大きくなるという問題点がある。
【0011】
また、感知器データ及びAVIデータの両方を用い、この時系列的な関係をニューラルネットワークや他のモデルを使って構築する予測方法では、モデル作成に使用するデータと予測時点のデータとの間の十分な関係がなければ良い精度のモデルを得ることが難しい。また、ニューラルネットワークでは、構築後のモデル解析が複雑になるという問題点もある。
【0012】
また、実際の予測対象区間は、感知器のみが設置されていたり、AVIのみが設置されていたり、あるいは、その両者が設置されていたりして、利用できるデータが対象区間によりまちまちである。そのため、これらの予測方法を、こうした対象区間に共通的に適応させることはできず、対象ごとに個別の対応が必要になるという難点がある。
【0013】
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、予想対象区間に広く適用して、旅行時間を的確に予測することができる旅行時間予測方法及び旅行時間予測装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の旅行時間予測方法では、道路上に車両感知器とAVIとが設置されていれば、車両感知器で計測した走行車両の速度などのデータとAVIで測定した走行車両の旅行時間とをデータとして、また、道路上に車両感知器だけが設置されていれば、車両感知器で計測した走行車両の速度などのデータとこの速度などから推定した走行車両の旅行時間とをデータとして、また、道路上にAVIだけが設置されていれば、AVIで測定した走行車両の旅行時間をデータとして、データベースを構築し、このデータベースの中から、予測時点の状況に類似する時点のデータを近傍データセットとして収集し、この近傍データセットのデータを用いて、車両感知器で計測した速度などのデータを入力したときに、旅行時間の実測値または推定値が出力される予測モデルを作成し、また、AVIのデータしか利用できないときは、AVIで測定した旅行時間を、その時系列の中で最新のデータを除いて入力したときに、その最新の旅行時間のデータが出力される予測モデルを作成し、この予測モデルに、予測時点の車両感知器で計測した速度などのデータまたは予測時点までのAVIで測定した旅行時間の時系列データを当てはめて予測時点の旅行時間を予測している。
【0015】
また、本発明の旅行時間予測装置では、道路上の車両感知器とAVIとからデータが得られるときには、車両感知器で計測した走行車両の速度などのデータとAVIで測定した走行車両の旅行時間とをデータとして、また、道路上の車両感知器だけからデータが得られるときには、車両感知器で計測した走行車両の速度などのデータとこの速度などから推定した走行車両の旅行時間とをデータとして、また、道路上のAVIだけからデータが得られるときには、AVIで測定した走行車両の旅行時間の時系列データをデータとして、データベースを構築するデータベース構築手段と、このデータベースの中から、予測時点の状況に類似する複数の時点のデータを近傍データセットとして収集する近傍データ収集手段と、この近傍データセットのデータを用いて、車両感知器で計測した速度などのデータを入力したときに、旅行時間の実測値または推定値が出力される予測モデル、あるいは、AVIで測定した旅行時間の時系列データを、その時系列の中の最新のデータを除いて入力したときに、その最新の旅行時間のデータが出力される予測モデルを作成するモデル構築手段と、この予測モデルに予測時点の車両感知器で計測した速度などのデータまたは予測時点までのAVIで測定した旅行時間の時系列データを当てはめて予測時点の旅行時間を予測する予測手段とを設けている。
【0016】
そのため、この旅行時間予測方法及び予測装置は、各種の計測手段が設置されいる予測対象区間に広く適用することができる。
【0017】
構築するデータベースは1つでよく、事前の詳細な分類や整理、データベースの定期的再構築の必要はなく、測定可能なデータとそれに対応する旅行時間とを順次積み重ねていくだけで足りる。
【0018】
また、予測時に、その時点の状況に類似するデータを動的に収集する構成であるため、事前に詳細に分類、整理する場合に比較して、より的確に適切なデータを抽出することができ、また、各時点でデータを重複して有効に利用することができる。
【0019】
また、動的に収集した近傍データセットを用いて予測モデルを構築する構成であるため、状況に応じたモデルを柔軟に構築することができる。また、データ種別が相違するだけで、基本構成を同じくするモデルを構築することにより、枠組みとしての統一が可能となる。
【0020】
また、過去の良く似た状況下での予測モデルを適用して予測を行なうため、過去の事例に基づいた的確な予測が可能となる。
【0021】
このように、本発明の旅行時間予測方法では、計測、収集できるデータが違う場合であっても、過去のデータを有効に利用しながら、計測、収集できるデータに応じた的確なモデルを構築することによって、同じような方法で旅行時間を予測することができる。また、本発明の旅行時間予測装置は、こうした予測方法の実施を可能にする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、道路上に設置された計測手段の計測する走行車両のデータを基に、道路上の予測対象区間を走行する車両の旅行時間を予測する旅行時間予測方法において、各時点ごとに計測手段によって計測された計測データと、各時点に対応する旅行時間の実測値または計測データから算出した旅行時間の推定値を表す旅行時間データとをデータベースとして記憶し、旅行時間の予測に使用できるデータとして前記計測手段から予測時点の計測データが得られる場合に、このデータベースの中から、前記計測手段によって計測された計測データの空間分布が予測時点の前記空間分布と類似する複数の時点の計測データ及び旅行時間データを近傍データセットとして収集し、旅行時間の予測に使用できるデータとして予測時点までの旅行時間の実測値の時系列データのみが得られる場合に、前記データベースの中から、過去の時点までの旅行時間データの時系列分布が予測時点までの前記時系列分布と類似する複数の過去の時点までの旅行時間の時系列データと当該過去の時点の旅行時間データとを近傍データセットとして収集し、近傍データセットのデータを用いて、計測手段の計測した計測データまたは旅行時間の時系列データを入力とし、旅行時間データを出力とする予測モデルを作成し、この予測モデルに予測時点の計測手段の計測した計測データまたは予測時点までの旅行時間の時系列データを当てはめて旅行時間を予測するようにしたものであり、予測対象区間に設置された計測手段の種類が色々であっても、その計測手段で得られるデータの種類に応じたデータベースを構築して、予測モデルを作成することにより、予測対象区間に広く適用できる予測方法を実現することができる。
【0026】
請求項2に記載の発明は、近傍データセットを収集するために、データベースに記憶された各時点の前記計測データの空間分布と、予測時点の計測手段によって計測された計測データの空間分布とのマッチングを取るようにしたものであり、この空間分布の類似する時点のデータだけを予測モデル作成のための近傍データセットとして利用する。
【0027】
請求項3に記載の発明は、近傍データセットを収集するために、予測時点までの所定数の旅行時間の実測値の時系列データと、データベースに記憶された旅行時間の実測値または推定値の時系列データとのマッチングを取るようにしたものであり、この方法により、対象区間にAVIだけが設置されているときのデータベースから近傍データセットの収集を行なう。
【0030】
請求項4に記載の発明は、道路上に設置された計測手段の計測する走行車両のデータを基に、道路上の予測対象区間を走行する車両の旅行時間を予測する旅行時間予測装置において、計測手段から入力する計測データを基に、各時点ごとの前記計測データと、各時点に対応する旅行時間の実測値または計測データから算出した旅行時間の推定値を表す旅行時間データとを含むデータベースを作成するデータベース構築手段と、旅行時間の予測に使用できるデータとして前記計測手段から予測時点の計測データが得られる場合に、このデータベースの中から、前記計測手段によって計測された計測データの空間分布が予測時点の前記空間分布と類似する複数の時点の計測データ及び旅行時間データを近傍データセットとして収集し、旅行時間の予測に使用できるデータとして予測時点までの旅行時間の実測値の時系列データのみが得られる場合に、前記データベースの中から、過去の時点までの旅行時間データの時系列分布が予測時点までの前記時系列分布と類似する複数の過去の時点までの旅行時間の時系列データと当該過去の時点の旅行時間データとを近傍データセットとして収集する近傍データ収集手段と、この近傍データセットのデータを用いて、計測手段の計測した計測データまたは旅行時間の時系列データを入力とし、旅行時間データを出力とする予測モデルを作成するモデル構築手段と、この予測モデルに予測時点の計測手段の計測した計測データまたは予測時点までの旅行時間の時系列データを当てはめて旅行時間を予測する予測手段とを設けたものであり、計測手段で得られるデータの種類に応じたデータベースや予測モデルを作成することにより、各種の計測手段が設置されている予測対象区間に広く適用することができる。
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0037】
実施形態の旅行時間予測装置は、図1に示すように、車両2が走行する道路1上に数100m〜数km程度の間隔で設置された車両感知器3と、撮像機を用いたAVI4と、旅行時間の予測などの処理を行なうマイクロコンピュータで構成された処理部5と、処理部5の作成したデータベースを格納するメモリ10及び11と、予測結果を表示するモニタ12とを備えており、処理部5内には、感知器データやAVIデータなどをデータとするデータベースを構築し、それを逐次更新するデータベース構築手段6と、構築されたデータベースの中から予測しようとする状況と類似する状況のデータセットを収集する近傍データ収集手段7と、収集されたデータセットを用いて予測モデルを動的に構築するモデル構築手段8と、構築された予測モデルを用いて旅行時間を予測する予測手段9とを具備している。また、データベース構築手段6の構築したデータベースはメモリ10に格納され、近傍データ収集手段7の収集したデータセットはメモリ11に格納される。
【0038】
この処理部5では、処理部内に存在するメモリに格納されたプログラムが、車両感知器3やAVI4からの計測値に基づき処理を実行する。
【0039】
この実施形態では、図1において、車両が道路1上を左手から右手へ一方向に走行する場合を考慮する。つまり、左手側が上流、右手側が下流となる。車両感知器3としては、交通量、占有率または速度等の交通流データを計測できるものが作られているが、ここでは、車両感知器3は、全て速度を扱うものとし、速度の値を直接的または間接的に計測可能であるものとする。
【0040】
また、個々の車両感知器i(i=1,2,…,n)には、その設置位置等に基づいて、予測対象区間距離Dを分割した小区間Diを割り当てる。ここで
D=D1+D2+ … +Dn
である。
【0041】
AVIの撮像機4は、複数の小区間を含んで設置され、この設置点の上流側を出発点、下流側を終着点とし、2点間を予測対象区間とする。任意時刻に出発点側の撮像機が走行車両のナンバープレートを撮影した画像と、ある時間経過して終着点側の撮像機が走行車両のナンバープレートを撮影した画像とを照合して、車両ナンバーが一致した場合に、その撮影時刻の時刻差からその車両の旅行時間を導出し、その旅行時間と設置点間の距離Dとから旅行速度を導出する。AVIは撮像器以外を用いるものでもよい。
【0042】
今、図1において、車両2が上流から下流に向かって走行し、各車両感知器設置地点での速度が車両感知器3により、また、予測対象区間の旅行時間がAVI4により計測されているとする。
【0043】
処理部5のデータベース構築手段6は、車両感知器3及びAVI4から順次送られてくるデータを5分毎に処理し、データベースを構築してメモリ10に格納する。図4は、データベース構築手段6が構築するデータベースの一例を帳票形式で示したものである。
【0044】
図4において、交通流データは、年、月、日、時間の欄に記載した日時の5分間に、各車両感知器3が計測した複数の走行車両の速度を平均した値(5分間平均速度Vi)であり、また、実旅行時間は、その5分間に予測対象区間の出発点を出発した複数の車両の旅行時間をAVI4で計測し、それらの旅行時間を平均した値である。
【0045】
なお、予測対象区間にAVIが設置されていなかったり、AVIの故障などのために実旅行時間のデータが得られない場合には、データベース構築手段6が、車両感知器3のデータから算出した5分間平均速度Viを用いて旅行時間を推定する。図4の推定旅行時間は、このような場合に備えてデータベース構築手段6が推定した旅行時間を示している。
【0046】
ここで、この推定旅行時間の求め方について説明する。図3は、推定旅行時間算出における概念を説明する図であり、縦軸に距離を取り、横軸に時刻を取ったときの走行車両の走行軌跡を示している。この走行軌跡の傾きが各小区間及び各時点の速度に当たる。
【0047】
まず、感知器1に割り当てられている小区間1を感知器1の時間12:00〜12:05における5分間平均速度で走行するものとして、小区間1の距離D1をこの平均速度で除算し、小区間1の推定旅行時間を算出する。この推定旅行時間が平均データの時間間隔(この例で言えば5分)以内であれば、この算出値が小区間1の推定旅行時間となる。逆に5分より大きければ、平均速度が切り替わってもまだこの小区間1を走行していることになる。この場合、ここまでの推定旅行時間を5分とし、さらに、小区間1の残りの距離を、小区間1の次の5分間平均速度(感知器1の時間12:05〜12:10における5分間平均速度)で走行するものとして、推定旅行時間を算出する。算出した時間(t1)が5分より小さく、小区間1の残りの距離が0であれば、小区間1で算出した推定旅行時間の総和(5分+t1)がこの小区間1の推定旅行時間となる。
【0048】
次に、小区間2の推定旅行時間を算出する。小区間1の推定旅行時間が(5分+t1)である場合には、小区間2を感知器2の時間12:05〜12:10における5分間平均速度で走行するものとして、小区間2の距離D2をこの平均速度で除算し、小区間2の推定旅行時間を算出する。この推定旅行時間が(5分−t1)以内であれば、この算出値が小区間2の推定旅行時間となる。図3のように、推定旅行時間が(5分−t1)より大きければ、これまでの推定旅行時間を(5分−t1)とし、小区間2の残りの距離を小区間2の次の5分間平均速度(感知器2の時間12:10〜12:15における5分間平均速度)で走行するものとして、推定旅行時間を算出する。算出した時間(t2)が5分より小さく、小区間2の残りの距離が0であれば、小区間2で算出した推定旅行時間の総和(5分−t1+t2)が小区間2の推定旅行時間となる。逆にt2が5分より大きければ、このときの推定旅行時間を5分とし、さらに、小区間2の残りの距離を、小区間2の次の5分間平均速度(感知器2の時間12:15〜12:20における5分間平均速度)で走行するものとして、推定旅行時間を算出する。こうした操作を繰り返して、小区間2の残りの距離が0になれば、それまでに小区間2で算出した推定旅行時間を加算し、それを小区間2の推定旅行時間とする。
【0049】
このようにして、予測対象区間の全ての小区間における推定旅行時間を算出した後、各小区間について求めた推定旅行時間を加算して予測対象区間の推定旅行時間とする。図3の場合、小区間1から小区間5までの推定旅行時間は33分となる。
【0050】
なお、図4のデータベースにおいて、−1という表記は、データが未算出であることを表している。−1となるケースは、感知器がないため交通流データがない場合や、AVI未設置で旅行時間が計測されない場合、または、AVIは既設であるが出発点で確認された車両が終着点に未到着でAVIによる旅行時間がないような場合などが該当する。
【0051】
処理部5の近傍データ収集手段7は、メモリ10に格納された全データベースの中から、予測時点の状況と類似するデータを幾つか選び、近傍データベースとしてメモリ11に格納する。例えば、現時点での旅行時間を予測するのであれば、現在の各感知器1〜nのデータから得られる5分間平均速度に類似する交通流データを有している日時のデータを選択して近傍データベースを構築する。
【0052】
モデル構築手段8は、近傍データベースを用いて、例えば、各小区間の5分間平均速度から予測旅行時間を算出するモデルを作成する。
【0053】
予測手段9は、このモデルに現在の各小区間の5分間平均速度を当てはめて予測旅行時間を算出する。
【0054】
以下、処理部5の各手段の動作を詳細に説明する。
【0055】
データベース構築手段6は、図2に示す手順で動作を行なう。
【0056】
ステップ201:データベース構築手段6は、まず、車両感知器3やAVI4の各時点のデータを読み込み、
ステップ202:AVI4から実旅行時間のデータが得られたときは、それを全データベースの該当箇所へ書き込み、
ステップ203:感知器データから算出した5分間平均速度を全データベースの該当箇所へ書き込む。
【0057】
ステップ204:実旅行時間が−1であって、推定旅行時間が算出されていない過去の時点のデータがあるかどうかを探し、ある場合には、
ステップ205:上流側の小区間から順に走行軌跡を追跡して、小区間の推定旅行時間を算出する。
【0058】
ステップ206:小区間の推定旅行時間を算出した後、その小区間の推定旅行時間が正常かどうかをチェックし、
ステップ210:正常でない場合は、全対象区間の推定旅行時間に未算出値(−1)を設定する。
【0059】
ステップ207:小区間の推定旅行時間が正常であるときは、全小区間について推定旅行時間の算出が済んだかどうかをチェックし、済んでいなければ、
ステップ209:次の小区間の推定旅行時間を求めるためにA(ステップ205)にジャンプする。
【0060】
ステップ208:全小区間についての推定旅行時間の算出が済んだときは、各小区間の推定旅行時間T'i(i=1,2,…,n )の総和
T'=T'1+T'2+…+T’n
を算出し、
ステップ211:全データベースへ書き込む。
【0061】
ステップ212:その他に、推定旅行時間の算出が未試行且つ未算出であるデータが無いかどうかを調べ、ある場合にはAにジャンプしてステップ205以降の手順を繰り返す。無ければ処理を終了する。
【0062】
なお、データベース構築手段の構築する全データベースは、図1に示す装置構成や予測対象区間の感知器等の設置状況あるいは使用データに応じて適宜変更される。対象区間に感知器のみが設置されている場合は、交通流データのうち平均速度と推定旅行時間とを格納し、また、AVIのみが設置されている場合は、日時に対応させて実旅行時間のデータを格納する。また、これらのデータは、一定期間分、例えば過去2年間分を格納する。
【0063】
また、実旅行時間が未算出(−1)であるときは、車両が終着点側に到着していないため旅行時間が得られない場合であり、また、推定旅行時間が未算出(−1)であるときは、同様に、走行軌跡を追跡しても終着点側に到着していない場合である。その他、感知器が故障等のために計測不能である場合には、異なる値、例えばnullを記入することにより、データベース上でその旨が分かるようにすれば良い。
【0064】
次に、近傍データ収集手段7は、図5に示す手順で動作を行なう。
【0065】
ステップ501:近傍データ収集手段7は、まず、全データベースからデータを読み込み、
ステップ502:過去の全データを対象に、次の距離算出の処理を適用する。
【0066】
ステップ503:処理の対象は必要なデータが揃っている過去時点のデータであり、
ステップ504:必要なデータが揃っている過去時点のデータについては、予測時点データとの距離を計算する。
【0067】
ステップ505:必要なデータが揃っていない過去時点のデータについては、距離として未算出値(−1)を設定する。
【0068】
この実施形態では、予測対象区間に感知器とAVIとが配置されているが、この場合には、速度とAVIで計測される実旅行時間(つまり過去における正しい予測旅行時間)とが必要なデータとなる。予測対象区間に配置されているのが感知器のみの場合には、速度と推定旅行時間とが必要なデータとなる。このように形態に応じたデータが揃っているならば、以下の処理を適用して近傍データを収集する。
【0069】
データが近傍データであるかどうかは、同一時点における予測対象区間の交通流データを成分とするベクトルを想定し、比較対象のベクトルとのベクトル間の距離が大きいか小さいかによって判断する。具体的には、まず、同一時点でのn個の交通流データを対象とする場合に、n次元のデータ空間を考え、この空間において、近傍を判断するデータ(ここでは予測時点tでの速度データV(t))のn次元空間での分布を基準ベクトルとして、これと過去時点のデータがn次元空間に分布して成るベクトルとの間のユークリッド距離Dxを算出する。このベクトル間の距離算出は、いま、予測時点の基準ベクトルを(X1(t),X2(t),…,Xn(t))、過去時点t−k(k=1,2,3,…)のベクトルを(X1(t−k),X2(t−k),…,Xn(t−k))とすると、次の演算によって行なう。
【0070】
Dx=√(Σ(Xi(t)−Xi(t−k))2
(Σはi=1からnまで加算)
交通流データとしてn個の速度データを用いる場合には、Xi=Vi(i=1,2,…,n)である。対象に速度以外のデータを含めるならば、必要に応じてデータの正規化等を行い、これらを加えた次元上で同様にベクトル間の距離を算出すれば良い。
【0071】
また、対象には、過去数時点のデータを含めるなど、広がりを持たせることもできる。あるいは、他の近傍判断の方法でもよい。
【0072】
ステップ506:この距離算出を、全データベース中のすべての過去の時点t−k(k=1,2,3,…)のデータについて行なった後、
ステップ507:距離が未算出値以外のデータを対象に、この距離が小さく且つ時刻上近いもの順にソートする。ソート時に、一定の距離以内等の条件を加えて収集しても良い。
【0073】
ステップ508:ソート後、上位の任意個数(例えば50個)の各時点データを近傍データセットとして収集し、メモリ11に格納する。
【0074】
メモリ11に格納する近傍データセットは、近傍判断の距離算出に用いたデータと、このデータに対して予測値として対応する旅行時間(実旅行時間または推定旅行時間)である。この実施形態のように、車両感知器とAVIとのデータが得られる場合には、距離計算に使用した過去時点の既知の速度データと、この時点データに対して予測値として対応する同じく既知の実旅行時間との組をメモリに格納する。また、車両感知器のデータしか得られない場合は、距離計算に使用した過去時点の速度データと、この時点データに対して予測値として対応する推定旅行時間との組を格納する。
【0075】
また、道路上に感知器が設置されておらず、AVIのみのデータしか得られない場合には、過去における今までの時系列の実旅行時間データを対象として、近傍データセットを収集すれば良い。例えば、現時点を含めた過去12時点(1時間)分のデータを基準とし、過去の実旅行時間の時系列データから、時点を順次ずらしながら、連続する12時点分のデータを取り、これらの対象データと基準データとの距離を算出する。そして、同様にソートし、上位の任意個数の対象データにおける距離算出に用いたデータと予測値として対応する実旅行時間との組からなるデータセットを収集する。
【0076】
次に、モデル構築手段8の動作を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0077】
ステップ601:モデル構築手段8は、まず、近傍データベースのデータセットを読み込み、
ステップ602:データセットの近傍データ収集に使用した次元のデータを入力すると、これに対応する予測旅行時間が出力される予測モデルを構築する。
【0078】
ここでは、任意個数(例えば50個)の近傍データセットから、最小自乗法によって予測旅行時間T”を出力する次の線形モデルを構築する。
【0079】
T”=A1X1+A2X2+…+AnXn+B
ここで、An(i=1,2,…,n)及びBは最小自乗法によって決定されるパラメータであり、Xi(i=1,2,…,n)は入力データである。この実施形態では入力データは速度データであり、Xi=Viとなる。
【0080】
また、対象区間に感知器のみが存在する場合は、感知器データと推定旅行時間との近傍データセットを用いて、また、AVIのみが存在する場合は、過去の時系列の実旅行時間と予測値に対応する実旅行時間との近傍データセットを用いて予測モデルを構築すれば良い。線形モデル以外の予測モデルであってもよい。
【0081】
ステップ603:構築した予測モデルは処理部5のメモリに保存する。
【0082】
次に、予測手段9は、図7に示す手順で、旅行時間を予測する。
【0083】
ステップ701:予測手段9は、全データベースからデータを読み込み、
ステップ702:処理部のメモリから予測モデルのパラメータを読み込む。
【0084】
ステップ703:前述の予測モデルにおいて、Xi(i=1,2,…,n)に予測時点でのデータ(この実施形態ではXi=Vi(t))を代入し、予測値である旅行時間T"(t)を算出する。
【0085】
ステップ704:予測結果は、処理部5を通じて、各時点でモニタ12に出力される。
【0086】
この旅行時間予測装置は、以上の動作を各時点毎に繰り返す。つまり、予測の各時点において、データを逐次、全データベースに蓄積し、その中から近傍のデータセットを収集して近傍データベースに格納し、このデータセットより動的にモデルを構築し、これに現時点でのデータを当てはめて旅行時間を予測する。従って、全データベースは過去の一定時点数分のデータを更新しながら蓄積し、近傍データベースは処理時点毎に新たに収集、構築される。
【0087】
また、この実施形態では、感知器の交通流データとして速度データだけを用いたが、全データベースや近傍データベース、近傍データ収集やモデル構築等に、感知器から得られる交通量や占有率等の他のデータを含めても良い。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の旅行時間予測装置及び予測方法は、対象区間から得られるデータが様々であっても、同一の装置により、また、同様の方法により予測旅行時間を算出することができ、予測対象区間に広く適用することが可能である。
【0089】
また、この旅行時間予測装置は、道路上から得られるデータによってデータベースの自動更新が行われるため、最新の道路事情を踏まえた旅行時間の予測が可能であり、また、データベースのメンテナンスも容易である。
【0090】
また、この旅行時間予測装置は、道路上から得られる各種のデータを使用して旅行時間を予測することができ、使用データへの依存度が小さい。そのため、道路に設置されている既存のデータ収集装置を有効に活用することができる。また、この旅行時間予測装置が感知器だけ設置されている道路での旅行時間を予測しているとき、この道路に、AVIが追加設置された場合でも、この旅行時間予測装置は、AVIのデータを取り込んで、柔軟に対応することができる。また、AVIの設置区間では、AVIの故障時等の代替手段としても機能することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の旅行時間予測装置の1実施形態を示す全体構成図、
【図2】前記旅行時間予測装置のデータベース構築手段の動作を示す処理フロー、
【図3】前記旅行時間予測装置における推定旅行時間算出の概念を示す摸式図、
【図4】前記旅行時間予測装置における全データベースの構造を帳票化した摸式図、
【図5】前記旅行時間予測装置の近傍データ収集手段の動作を示す処理フロー、
【図6】前記旅行時間予測装置のモデル構築手段の動作を示す処理フロー、
【図7】前記旅行時間予測装置の予測手段の動作を示す処理フローである。
【符号の説明】
1 道路
2 走行車両
3 車両感知器
4 AVI
5 処理部
6 データベース構築手段
7 近傍データ収集手段
8 モデル構築手段
9 予測手段
10 全データベース
11 近傍データベース
12 モニタ
Claims (4)
- 道路上に設置された計測手段の計測する走行車両のデータを基に、道路上の予測対象区間を走行する車両の旅行時間を予測する旅行時間予測方法において、
各時点ごとに前記計測手段によって計測された計測データと、各時点に対応する旅行時間の実測値または前記計測データから算出した旅行時間の推定値を表す旅行時間データとをデータベースとして記憶し、
旅行時間の予測に使用できるデータとして前記計測手段から予測時点の計測データが得られる場合に、前記データベースの中から、前記計測手段によって計測された計測データの空間分布が予測時点の前記空間分布と類似する複数の時点の計測データ及び旅行時間データを近傍データセットとして収集し、旅行時間の予測に使用できるデータとして予測時点までの旅行時間の実測値の時系列データのみが得られる場合に、前記データベースの中から、過去の時点までの旅行時間データの時系列分布が予測時点までの前記時系列分布と類似する複数の過去の時点までの旅行時間の時系列データと当該過去の時点の旅行時間データとを近傍データセットとして収集し、
前記近傍データセットのデータを用いて、前記計測手段の計測した計測データまたは前記旅行時間の時系列データを入力とし、前記旅行時間データを出力とする予測モデルを作成し、
前記予測モデルに予測時点の計測手段の計測した計測データまたは予測時点までの旅行時間の時系列データを当てはめて旅行時間を予測する
ことを特徴とする旅行時間予測方法。 - 前記近傍データセットを収集するために、前記データベースに記憶された各時点の前記計測データの空間分布と、予測時点の計測手段によって計測された計測データの空間分布とのマッチングを取ることを特徴とする請求項1に記載の旅行時間予測方法。
- 前記近傍データセットを収集するために、予測時点までの所定数の前記旅行時間の実測値の時系列データと、前記データベースに記憶された前記旅行時間の実測値または推定値の時系列データとのマッチングを取ることを特徴とする請求項1に記載の旅行時間予測方法。
- 道路上に設置された計測手段の計測する走行車両のデータを基に、道路上の予測対象区間を走行する車両の旅行時間を予測する旅行時間予測装置において、
前記計測手段から入力する計測データを基に、各時点ごとの前記計測データと、各時点に対応する旅行時間の実測値または前記計測データから算出した旅行時間の推定値を表す旅行時間データとを含むデータベースを作成するデータベース構築手段と、
旅行時間の予測に使用できるデータとして前記計測手段から予測時点の計測データが得られる場合に、前記データベースの中から、前記計測手段によって計測された計測データの空間分布が予測時点の前記空間分布と類似する複数の時点の計測データ及び旅行時間データを近傍データセットとして収集し、旅行時間の予測に使用できるデータとして予測時点までの旅行時間の実測値の時系列データのみが得られる場合に、前記データベースの中から、過去の時点までの旅行時間データの時系列分布が予測時点までの前記時系列分布と類似する複数の過去の時点までの旅行時間の時系列データと当該過去の時点の旅行時間データとを近傍データセットとして収集する近傍データ収集手段と、
前記近傍データセットのデータを用いて、前記計測手段の計測した計測データまたは前記旅行時間の時系列データを入力とし、前記旅行時間データを出力とする予測モデルを作成するモデル構築手段と、
前記予測モデルに予測時点の計測手段の計測した計測データまたは予測時点までの旅行時間の時系列データを当てはめて旅行時間を予測する予測手段と
を備えることを特徴とする旅行時間予測装置。
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