JP5633116B2 - 交通情報提供装置及び方法 - Google Patents
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Description
より具体的には、経路に対する流入交通量の変動要因となる制御パラメータ(信号制御パラメータ等)を利用して、現時点の旅行時間を調整する方法に関する。
このVICSは、各種の路側センサ(車両感知器やループコイル等)から収集した車両台数や車両速度等よりなる定点観測情報に基づいて、各路線での渋滞やリンク旅行時間を含む交通情報を集計し、その交通情報を、ビーコンによる狭域通信やFM放送等の広域通信によって車両の車載装置に送信するものである。
このため、VICSでは、各車両が実際に走行した道路の旅行時間データを、車両感知器や光ビーコン等でデータベースに集積し、多数の旅行時間データに基づいて現時点のリンク旅行時間を演算処理して、関係機関や車両に配信するシステムとなっている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ここで、始点と終点がほぼ等しい複数の経路を想定し、それらに関して提供される旅行時間に大きな差がないとすると、いずれの経路を選択するかはドライバーの経験や嗜好等に委ねられる部分が大きい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ドライバーが経路の交通状況に応じた経路選択を行い易い旅行時間を提供することができる交通情報提供装置及び方法を提供することを目的とする。
もっとも、上記複数の経路は互いに代替可能であればよいので、その始点と終点は必ずしも厳密に一致している必要はなく、車両の搭乗者にとって実質的に同一の地点ないしエリアであれば足りる。また、この「互いに代替可能な複数の経路」は3つ以上であってもよい。
この場合、各リンクの提供旅行時間は、経路自体の旅行時間について求めた提供旅行時間を各リンクに按分して算出することができる。
この信号制御パラメータは、スプリット、サイクル長及びオフセット等よりなり、いずれも、対象経路に対する流入交通量の変動に大きな影響を与えるものであり、これらのパラメータを用いて現時点の旅行時間に対する仮定変動分を算出することができる。
(4) また、本発明の交通情報提供装置において、前記第2の演算手段は、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に減少させる渋滞区間である場合には、前記現時点の旅行時間よりも長時間となるように前記提供旅行時間を求める。
従って、複数の経路に上記渋滞区間が含まれる場合には、車両が当該渋滞区間を選択した場合の旅行時間の調整量をも考慮して、提供旅行時間を生成することが好ましい。
この場合、上記経路を車両が選択した場合の時間増分が更に現時点の旅行時間に付加されるので、車両が当該経路を選択した場合の提供旅行時間を正確に求めることができる。
すなわち、本発明の交通情報提供方法は、互いに代替可能な複数の経路の少なくともいずれかに関する旅行時間を車両に提供する処理をコンピュータが実行する交通情報提供方法であって、前記コンピュータが、対象経路に対する現時点の旅行時間を取得する第1のステップと、前記コンピュータが、前記対象経路の旅行時間に対して現時点以降に生じる当該旅行時間の仮定変動分を求める第2のステップと、前記コンピュータが、前記現時点の旅行時間と前記仮定変動分とに基づいて、前記車両に提供する提供旅行時間を求める第3のステップと、を備え、前記第3のステップにおいて、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に増加させる迂回路である場合には、前記現時点の旅行時間よりも短時間となるように前記提供旅行時間を求めることを特徴とする。
また、本発明の別の交通情報提供方法は、互いに代替可能な複数の経路の少なくともいずれかに関する旅行時間を車両に提供する処理をコンピュータが実行する交通情報提供方法であって、前記コンピュータが、対象経路に対する現時点の旅行時間を取得する第1のステップと、前記コンピュータが、前記対象経路の旅行時間に対して現時点以降に生じる当該旅行時間の仮定変動分を求める第2のステップと、前記コンピュータが、前記現時点の旅行時間と前記仮定変動分とに基づいて、前記車両に提供する提供旅行時間を求める第3のステップと、を備え、前記第2のステップにおいて、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に減少させる渋滞区間である場合には、前記対象経路を前記車両が選択した場合の時間増分を更に前記現時点の旅行時間に付加することを特徴とする。
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明を採用した交通信号制御システムの全体構成を示している。
図1に示すように、本実施形態の交通信号制御システムは、交通信号機1、車載装置2(図2参照)、車両感知器3、中央装置4、車載装置2を搭載した車両5などを含む。
従って、中央装置4は、各交通信号機1と双方向通信が可能であり、各交通信号機1は他の交通信号機1とも双方向通信が可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
なお、図1では、図示を簡略化するために、各交差点Ciに信号灯器1bが1つだけ描写されているが、実際の各交差点Ciには、例えば図2に示すように、互いに交差する道路の上り下り用として4つの信号灯器1bが設置されている。
更に、図2に示すように、主道路RMは、北行きの上り線RM1と南行きの下り線RM2とを備え、従道路RSは、東行きの上り線RS1と西行きの下り線RS2とを備えているものとする。
図3は、中央装置4の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、中央装置4は、制御部401、表示部402、通信部403、記憶部404及び操作部405を含んでいる。
中央装置4の制御部401は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなり、交通信号機1や車両感知器3からの各種の交通情報の収集・処理(演算)・記録、信号制御及び情報提供を統括的に行う。中央装置4の制御部401は、内部バスを介して上記ハードウェア各部と繋がっており、これら各部の動作も制御する。
なお、中央装置4の制御部401は、通信部403を介してVICSセンター(図示せず)とも繋がっており、自身の制御エリア内の現時点のリンク旅行時間を算出して当該VICSセンターに送信している。
なお、上記制御種別情報S6で識別される制御種別には、中央装置4が通常時に行う各種の感応制御の他、後述する優先制御と流入抑制制御も含まれる。
また、中央装置4の通信部403は、各交通信号機1の通信部103から、車載装置2が搭載されている車両5の車両ID、位置情報S3及び速度情報S4と、車両感知器3の感知信号S5とをリアルタイム(例えば、0.1〜1.0秒周期)で受信している(図1及び図2参照)。
また、中央装置4の記憶部404は、制御部401が生成した前記信号制御指令S1、交通情報S2及び制御種別情報S6と、LAN側から取得した車両ID、位置情報S3、速度情報S5及び感知信号S5を一時的に記憶する。
図1に示す例では、交差点C6から交差点C5に向かう方向の主道路RMの上り線が渋滞区間10に設定され、この渋滞区間10が始まる交差点C6が流入抑止交差点11となっている。また、交差点C6→交差点C2→交差点C1に至るルートが迂回路12に設定されている。なお、この迂回路12は最小コスト経路探索によって決定してもよい。
また、中央装置4の制御部401は、優先制御と流入抑制制御を行う場合に、その渋滞区間10と迂回路12について、現時点の旅行時間を調整した予測旅行時間を生成する。なお、上記優先制御及び流入抑制制御の内容と、渋滞区間10と迂回路12の予測旅行時間の生成処理については、後述する。
中央装置4の操作部405は、キーボードやマウス等の入力インタフェースよりなり、この操作部405によって中央オペレータが上記表示部402に対する表示切り替え操作等を行えるようになっている。
図2は、制御エリアに含まれる各交通信号機1の全体構成を示す模式図である。
図2に示すように、本実施形態の交通信号機1は、主道路の上下線RM1,RM2及び従道路の上下線RS1,RS2のそれぞれに設置された4つの信号灯器1bと、この信号灯器1bと通信回線8を介して接続された交通信号制御機1aとを備えている。
交通信号制御機1aは、中央装置4から受信した交通情報S2と自身が記憶している交差点IDを、所定周期(例えば、0.1秒ごと)で車載装置2に送信する。また、交通信号制御機1aは、車載装置2から車両5の位置情報S3及び速度情報S4を受信し、車両感知器5から感知信号S5を受信する(図2参照)。
図4に示すように、交通信号制御機1aは、制御部101、灯器駆動部102、有線通信部103、無線通信部105及び記憶部104を含んでいる。
交通信号制御機1aの制御部101は、一又は複数のマイクロコンピュータから構成されている。制御部101には、内部バスを介して灯器駆動部102、通信部103及び記憶部104が接続されており、制御部101はこれらのハードウェア各部の動作を制御する。
灯器駆動部102は、半導体リレー(図示せず)を備え、上記制御部101から入力された出力指令S1に基づいて、複数の信号灯器1bの青色灯、黄色灯、赤色灯それぞれに対応して各色の信号灯に供給される交流電圧(AC100V)又は直流電圧をオン/オフする。
また、交通信号制御機1aの無線通信部105は、交差点Ciに流入する車両5の車載装置2との間で無線通信を行う通信インタフェースであり、渋滞発生の有無に拘わらず、交通情報S2を車載装置2に送信し、車両5の車両ID、位置情報S3及び速度情報S4を車載装置2から受信する(図2参照)。
図2に示すように、この無線通信部105は、交差点Ciに流入するすべての道路RM1,RM2,RS1,RS2上の車両5の車載装置2と通信可能となっている。そして、本実施形態の無線通信部105は、車載装置2に対して交差点IDとともに対象となるリンク(図2の例では主道路RM1)のリンクIDを送信する。
交通信号制御機1aの記憶部104は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、有線通信部103が受信した信号制御指令S1、交通情報S2、感知信号S5及び制御種別情報S6や、無線通信部105が受信した車両5の車両ID、位置情報S3及び速度情報S4等を記憶する。
車両5に搭載された車載装置2は、交通信号制御機1aとの間で各種情報を無線通信する通信機能と、搭乗者が設定した目的地に案内するナビゲーション機能を有する。図5は、その車載装置2の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、車載装置2は、GPS処理部201、方位センサ202、車速取得部203、通信部204、記憶部205、操作部206、表示部207、音声出力部208及び処理部209等を含んでいる。
方位センサ202は、光ファイバジャイロなどで構成されており、車両5の方位及び角速度を計測する。車速取得部203は、車速センサ(図示せず)が車輪の角速度を検出することにより計測した車両5の速度データを取得する。
車載装置2の記憶部205は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、通信部204が受信した交通情報S2等を記憶する。また、記憶部205は、道路地図データを記憶している。
すなわち、リンクコストには、リンクの始点から終点までを走行するのに要するコスト(時間)と、リンクの終点から次のリンクの始点までを走行するのに要するコスト(時間)、つまり、交差点を通過するのに要するコストが含まれている。
車載装置2の表示部207は、車両5のダッシュボード部分に取り付けられたモニタ装置(図示せず)よりなり、処理部209が作成した画像データを搭乗者に表示する。また、音声出力部208は、処理部209が作成した音声データをスピーカー(図示せず)から出力する。
また、処理部209は、GPS処理部201が計測した車両5の位置、方位センサ202が計測した車両5の方位及び角速度、車速取得部203が取得した車両5の速度の各データ、記憶部205に記憶している道路地図データに基づいてマップマッチング処理を行い、道路地図データのリンク上における車両5の位置を求める。
次に、図1及び図6を参照しつつ、中央装置4の制御部401が実行する制御内容のうち、優先制御及び流入抑制制御の内容と、予測旅行時間の生成処理について説明する。
前記した通り、中央装置4は、制御エリア内で経験的に渋滞が多発する渋滞区間10と、この渋滞区間10の上流側に位置する流入抑止交差点11と、その渋滞区間10で実際に渋滞が発生した場合の迂回路12とを、記憶部404において記憶している。
次に、中央装置4の制御部401は、上記判定によって渋滞区間10における渋滞発生を検出すると、流入抑制交差点11の上流側を走行する車両5が迂回路12を選択し易くなるように、当該迂回路12に含まれる交差点Ciの信号制御パラメータを設定する優先制御を行う(図6のステップST2)。
例えば、図1に示す例では、渋滞区間10に対応する迂回路12は、交差点C6→交差点C2→交差点C1を通過するルートになっている。
そして、中央装置4の制御部401は、上記のように演算したオフセットを実行するための信号制御指令S1を、交差点C6、交差点C2及び交差点C1の交通信号制御機1aに配信する。
また、中央装置4の制御部401は、前記渋滞判定によって渋滞区間10における渋滞発生を検出すると、更に、流入抑制交差点11の上流側を走行する車両5が渋滞区間10に進入し難くなるように、流入抑制交差点11の信号制御パラメータを設定する流入抑制制御を行う(図6のステップST3)。
中央装置4の制御部401は、優先制御や流入抑制制御を行う場合、流入抑制交差点11の上流側を走行していた車両5のうち、迂回路12を選択した当該車両5の割合(以下、迂回率という。)を実測する。
この迂回率の実測は、例えば、流入抑止交差点11の交通信号制御機1aと通信した車両5の台数に対する、迂回路12に含まれる交差点Ciの交通信号制御機1aと通信した車両5の台数の比で求めることができる。また、右折車両の台数をカウントする車両感知器がある交差点Ciの場合には、一定方向への通行台数に対する右折台数の比で迂回率を実測することもできる。
具体的には、中央装置4の制御部401は、優先制御や流入抑制制御を実施中であるのに迂回率が比較的小さいと判断した場合には、迂回路12の進行方向の優先度(重み)を更に増大させてオフセットを演算し、このオフセットを実行するための信号制御指令S1を、交差点C6、交差点C2及び交差点C1の交通信号制御機1aに配信する。
このように、本実施形態の中央装置4によれば、迂回率に基づいて優先制御や流入抑制制御で使用する信号制御パラメータを変更するので、よりきめの細かい優先制御及び流入抑制制御を行うことができる。
中央装置4の制御部401は、優先制御や流入抑制制御を実行する場合、更に、信号制御パラメータに基づいて、渋滞区間10と迂回路12に関する現時点の旅行時間を調整して、それらの経路10,12に関する提供旅行時間を生成する(図6のステップST4)。以下、この旅行時間の調整処理について説明する。
また、以下においては、渋滞区間10と迂回路12の旅行時間T1,T2をそのまま調整して、その提供旅行時間を生成する場合を説明するが、その各経路10,12に関するリンク旅行時間を車両5側に提供する場合には、経路10,12の提供旅行時間を各リンクに按分してリンク旅行時間の予測値とすればよい。
まず、中央装置4の制御部401は、前記優先制御における迂回路12のオフセット算出時のシミュレーションの際に、現在のオフセットおよび最適解として得られたオフセットに対して、上りの各リンクについての車両1台当たりの信号待ち時間の合計をそれぞれ算出する。
そこで、中央装置4の制御部401は、現時点の旅行時間T1(秒)から上記短縮量ΔD1を差し引いた値(=T1−ΔD1)を、迂回路12の提供旅行時間として生成する。
一方、渋滞区間10の流入抑制交差点11での待ち行列長をL(m)、平均車頭間隔をh(m)、流入路RM1の飽和交通流率をs(台/秒)、サイクル長をCy(秒)、現在の青時間をG(秒)、流入抑制制御による青時間の短縮量をΔG(秒)とすると、流入抑制交差点11における、流入抑制制御の前後の車両1台当たりの信号待ち時間は、それぞれ次のように算出することができる。
D2=LCy/shG
(b) 流入抑制制御を実施した後の車両1台当たりの信号待ち時間D’2
D’2=LCy/sh(G−ΔG)
そこで、中央装置4の制御部401は、現在の旅行時間T2(秒)に上記増加量ΔD2を加えた値(=T2+ΔD2)を、渋滞区間10の提供旅行時間として生成する。
なお,上記平均車頭間隔hと飽和交通流率sは、予め実際に計測した統計的な値を定数として記憶部404に記憶しておく。
ところで、一般に、経路の旅行時間には、道路が混雑するにつれて、流入交通量の増加に対する旅行時間の増加量(仮定変動分)が飛躍的に大きくなるという特性がある。
このため、車両5が渋滞区間10と非渋滞である迂回路12のどちらか一方を選択して走行するときに、迂回路12を選択した場合には、当該迂回路12の旅行時間に与える影響は軽微であるが、渋滞区間10を選択した場合には、当該渋滞区間10の旅行時間に少なからず影響を与えることになる。
また、中央装置4の制御部401は、渋滞区間10の旅行時間(=T2+ΔD2)については、その提供を受けた車両5が当該渋滞区間10を選択した場合の時間増分ΔT2を更に現時点の旅行時間T2に付加して、車両5に対する提供旅行時間とする。
なお、1台の車両5が渋滞区間10を選択した場合には、他にも渋滞区間10を選択する車両5があると考えられるので、その台数を換算するための換算係数aをあらかじめ設定しておき、現在の旅行時間T2にaΔT2を付加して提供旅行時間を生成することにしてもよい。
更に、中央装置4の制御部401は、各経路10,12の現時点の旅行時間T1,T2に対して信号制御パラメータに基づく仮定変動分ΔD1,ΔD2を考慮した前記提供旅行時間を生成すると、その提供旅行時間を含めた各種の交通情報を車両5に提供する(図6のステップST5)。
具体的には、中央装置4の制御部401は、優先制御や流入抑制制御を行う場合、制御種別がその優先制御や流入抑制制御である制御種別情報S6を生成しており、優先制御を行う場合、渋滞区間10と迂回路12の経路情報S7と、迂回路12での信号切り替えタイミングに関する信号情報S8を生成している。
なお、中央装置4の通信部403は、信号情報S8については、迂回路12に含まれる交差点Ci(図例では交差点C2及びC1)の交通信号制御機1aに対しても送信する。
制御種別情報S6を受信した車載装置2は、その表示部207や音声出力部208によって当該情報S6を搭乗者に報知する。このため、流入抑制交差点11に向かって走行する車両5の搭乗者は、優先制御又は流入抑制制御若しくはこれらの双方が実施中であることを予め察知することができる。
このため、流入抑制交差点11に向かって走行する車両5の搭乗者や、迂回路12を走行中の車両の搭乗者は、迂回路12への道順と、その迂回路12を走行する際の信号切り替えタイミングを事前に察知することができ、迂回路12をより安全かつ確実に走行することができる。
この場合、提供旅行時間情報S9に含まれる渋滞区間10や迂回路12の旅行時間は、優先制御や流入抑制制御を行う場合に流入交通量の変動要因となる信号制御パラメータに基づいて算出されているので、現時点の旅行時間T1,T2を任意の固定値で調整して予測旅行時間を求める場合に比べて、信頼度の高いものとなっている。
従って、上記提供旅行時間情報S9を車両5に提供することにより、車両5のドライバーが交通状況に応じた経路選択を行い易くなり、車両5側での経路選択率に影響を与えることができる。
上記実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内のすべての変更が本発明に含まれる。
また、中央装置4が提供旅行時間を生成する場合に限らず、LANに含まれる複数の交通信号機1が、中央装置4による制御とは別個に予測旅行時間を生成するようにしてもよい。
1a 交通信号制御機
1b 信号灯器
101 制御部
102 灯器駆動部
103 有線通信部
104 記憶部
105 無線通信部(情報提供手段)
2 車載装置
201 GPS処理部
202 方位センサ
203 車速取得部
204 通信部
205 記憶部
206 操作部
207 表示部
208 音声出力部
209 処理部
3 車両感知器
4 中央装置(交通情報提供装置)
401 制御部(取得手段、第1の演算手段、第2の演算手段)
402 表示部
403 通信部(情報提供手段)
404 記憶部
405 操作部
5 車両
10 渋滞区間
11 流入抑制交差点
12 迂回路
Ci 交差点
S1 信号制御指令
S2 交通情報
S3 位置情報
S4 速度情報
S5 感知信号
S6 制御種別情報
S7 経路情報
S8 信号情報
S9 予測旅行時間情報
Claims (6)
- 互いに代替可能な複数の経路の少なくともいずれかに関する旅行時間を車両に提供する交通情報提供装置であって、
対象経路に対する現時点の旅行時間を取得する取得手段と、
前記対象経路の旅行時間に対して現時点以降に生じる当該旅行時間の仮定変動分を求める第1の演算手段と、
前記現時点の旅行時間と前記仮定変動分とに基づいて、前記車両に提供する提供旅行時間を求める第2の演算手段と、
を備え、
前記第2の演算手段は、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に増加させる迂回路である場合には、前記現時点の旅行時間よりも短時間となるように前記提供旅行時間を求めることを特徴とする交通情報提供装置。 - 互いに代替可能な複数の経路の少なくともいずれかに関する旅行時間を車両に提供する交通情報提供装置であって、
対象経路に対する現時点の旅行時間を取得する取得手段と、
前記対象経路の旅行時間に対して現時点以降に生じる当該旅行時間の仮定変動分を求める第1の演算手段と、
前記現時点の旅行時間と前記仮定変動分とに基づいて、前記車両に提供する提供旅行時間を求める第2の演算手段と、
を備え、
前記第1の演算手段は、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に減少させる渋滞区間である場合には、前記対象経路を前記車両が選択した場合の時間増分を更に前記現時点の旅行時間に付加することを特徴とする交通情報提供装置。 - 前記取得手段は、更に、前記対象経路上の交通信号機に対して現時点以降に実行させる制御パラメータを取得し、
前記第1の演算手段は、前記制御パラメータに基づいて前記仮定変動分を求める請求項1又は2に記載の交通情報提供装置。 - 前記第2の演算手段は、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に減少させる渋滞区間である場合には、前記現時点の旅行時間よりも長時間となるように前記提供旅行時間を求める請求項1〜3のいずれか1項に記載の交通情報提供装置。
- 互いに代替可能な複数の経路の少なくともいずれかに関する旅行時間を車両に提供する処理をコンピュータが実行する交通情報提供方法であって、
前記コンピュータが、対象経路に対する現時点の旅行時間を取得する第1のステップと、
前記コンピュータが、前記対象経路の旅行時間に対して現時点以降に生じる当該旅行時間の仮定変動分を求める第2のステップと、
前記コンピュータが、前記現時点の旅行時間と前記仮定変動分とに基づいて、前記車両に提供する提供旅行時間を求める第3のステップと、
を備え、
前記第3のステップにおいて、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に増加させる迂回路である場合には、前記現時点の旅行時間よりも短時間となるように前記提供旅行時間を求めることを特徴とする交通情報提供方法。 - 互いに代替可能な複数の経路の少なくともいずれかに関する旅行時間を車両に提供する処理をコンピュータが実行する交通情報提供方法であって、
前記コンピュータが、対象経路に対する現時点の旅行時間を取得する第1のステップと、
前記コンピュータが、前記対象経路の旅行時間に対して現時点以降に生じる当該旅行時間の仮定変動分を求める第2のステップと、
前記コンピュータが、前記現時点の旅行時間と前記仮定変動分とに基づいて、前記車両に提供する提供旅行時間を求める第3のステップと、
を備え、
前記第2のステップにおいて、前記対象経路が流入交通量を現時点以降に減少させる渋滞区間である場合には、前記対象経路を前記車両が選択した場合の時間増分を更に前記現時点の旅行時間に付加することを特徴とする交通情報提供方法。
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