JP4908835B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4908835B2
JP4908835B2 JP2005351363A JP2005351363A JP4908835B2 JP 4908835 B2 JP4908835 B2 JP 4908835B2 JP 2005351363 A JP2005351363 A JP 2005351363A JP 2005351363 A JP2005351363 A JP 2005351363A JP 4908835 B2 JP4908835 B2 JP 4908835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
image forming
forming apparatus
intermediate transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005351363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007156112A (ja
Inventor
幸治 有村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005351363A priority Critical patent/JP4908835B2/ja
Priority to US11/565,131 priority patent/US7945188B2/en
Priority to CN2006101642383A priority patent/CN1983064B/zh
Publication of JP2007156112A publication Critical patent/JP2007156112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4908835B2 publication Critical patent/JP4908835B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0266Arrangements for controlling the amount of charge
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0208Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
    • G03G15/0216Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers
    • G03G15/0225Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers provided with means for cleaning the charging member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、接触帯電部材及びクリーニング部材を備えた画像形成装置に関する。
複写機,プリンタ等の画像形成装置の像担持体(例えば、感光ドラム)のクリーニング方式としては、クリーニング部材としてクリーニングブレードを用いる方式が広く採用されている。この方式では、像担持体表面に、例えばクリーニングブレードとしてウレタンゴム等の弾性板を圧接させる。すなわち、弾性板の片側をホルダ(保持部材)で支持し、弾性板の弾性を利用して反対側の切断エッジを像担持体表面に圧接させ、両者を相対的に移動させて上述のエッジ部で像担持体上の転写残トナーを摺擦して除去する方式である。
ところで近年、特にフルカラー画像形成装置において、重合法により作られたトナー(以下「重合トナー」という。)が多く用いられている。重合トナーは従来の粉砕法により作られたトナーと比較して球形度が高く、粒径の均一性、転写性に非常に優れているだけでなく、製造時のエネルギー消費量が粉砕トナーと比較して格段に少ないため、環境に対する影響も低減されることが知られている。
しかしながら、重合トナーは懸濁液中で分子の結合反応をさせるので表面に凹凸が無く、ほぼ真球に近い表面性を有しているため最密充填しやすい。このため、クリーニング性に寄与するトナーの対流が起こらないので、転写残トナーのクリーニングが非常に困難であった。特に大量のトナーが像担持体とクリーニングブレードとの当接部(クリーニングニップ部)に供給された場合には、画像には影響しない程度で少量のトナーがクリーニングブレードからすり抜ける。
ところで、従来、像担持体を帯電させる一次帯電手段として、棒状の芯金に発泡導電ゴムを基層として形成した多層の帯電ローラを用いた一次帯電器が広く用いられている。この帯電方式では、帯電ローラを像担持体に対して圧接させて従動回転させることにより接触帯電を行う。そして、帯電ローラには直流電圧に帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を持つ直流電圧を重畳したバイアスを印加する。この際、帯電ローラに印加するバイアスは、直流電圧は定電圧に制御し、交流電圧は定電流に制御する。帯電ローラに交流電圧を印加することによって、直流電圧のみを印加する場合に対して像担持体の表面電位を目的の電位により収束させやすくなり、高品位な画像を得ることが可能となる。
しかしながら、帯電ローラに直流電圧と交流電圧とを印加して像担持体の帯電処理を行う画像形成装置においては、帯電時間を長くすると像担持体表面に窒素酸化物等の放電生成物が付着して滑り性が低下する。さらに交流バイアスによってクリーニングブレードと像担持体とが振動することで、クリーニングニップ部に介在した微粒子が一度に多くすり抜ける。そして、クリーニングニップ部に対し、トナーから再度微粒子が供給されない場合には、クリーニングブレードと像担持体との間の摩擦が増加する。結果として、クリーニングブレードの鳴きやビビリ、めくれ等が発生し、クリーニング装置の機能低下が発生するおそれがある。そのため、無駄に帯電時間を長くすることを防止する必要がある。
一方で、クリーニングブレードに送られたトナーには正極と負極にそれぞれ帯電極性を持っている。正極に帯電したトナーは、負極に帯電している像担時体との静電的な付着力が強い。トナーがクリーニングニップ部へ送られると、ブレードと像担時体との潤滑性を付与するために微少量のトナーがクリーニングニップ部をすり抜ける。このとき、上述のように、正極に帯電したトナーは負極に帯電したトナーよりも像担時体との付着力が強いため、すり抜けるトナーに含まれる正極トナーの割合も多くなる傾向がある。
クリーニングニップ部からすり抜けた正側に帯電したトナーは、画像形成中に、同じ負極性でありながら、像担持体よりも絶対値が大きい帯電ローラ側に移動して保持される。
このように帯電ローラに付着したトナーは、帯電ローラのバイアスが0Vにしたときの感光ドラムとの電位差により、感光ドラムへ付着することになる。そのために、特許文献1に記載されているように帯電ローラに付着したトナーを帯電ローラと感光ドラムとの電位差を用いて除去している。
また、最近では画像形成可能な記録材の種類の増加により記録材として厚紙や特殊紙にトナー像が安定して定着する目的で、普通紙よりもプロセススピードや搬送速度を変更させるモードをもつものがある。例えば、速度を遅くするような低速モードでは、プリント時間を短くするために最初から速度を遅くするのではなく、途中までは通常の速度で画像形成を行い、記録材にトナー像を転写する前に速度を遅くする構成が好ましい。
このため、カラー画像形成装置では中間転写体上にカラー画像を担持させたときに、速度切換を行うことになる。
特開2003−91146号公報
ここで、速度切換を行う際には、感光ドラム上に画像を形成する工程は既に終了しているため、帯電ローラへのバイアス印加は停止させても問題ない。
しかし、帯電ローラへのバイアス印加を停止させると感光ドラム上の残電位との関係から、帯電ローラ上のトナーが感光ドラムに転移し、その後、中間転写体上のトナー像にトナーが付着して、画像が乱れる問題が生ずる。
逆に、帯電ローラにバイアスを印加していると、放電生成物によるクリーニング性への影響を考慮すると好ましくない。
そこで、本発明は、中間転写体上へのトナー像の形成後に帯電部材による帯電をOFFしても、帯電部材に付着したトナーの影響を小さくすることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、回転可能な像担持体と、前記像担持体と接触して前記像担持体を帯電する帯電部材と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体から転写されたトナー像を担持する中間転写体と、転写後に前記像担持体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング部材と、前記中間転写体上から記録材に転写されたトナー像を定着する定着手段と、搬送される記録材の速度を高速モードと低速モードとに切換え可能な速度切換手段と、記録材の搬送速度が切換えられたとき、前記像担持体上のトナー像が前記中間転写体上に形成された後に前記中間転写体の回転速度を変更する中間転写体速度切換手段と、を有し、前記中間転写体へのトナー像の転写後かつ前記中間転写体がトナー像を担持している期間中に前記帯電部材による帯電がオフする画像形成装置において、前記中間転写体の速度の前記高速モードから前記低速モードへの切換えが行われる記録材に対する画像形成信号が入力されたときには、その画像形成開始前に前記帯電部材に付着したトナーを前記像担持体に吐き出すクリーニング処理の実行が可能である、ことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によると、中間転写体上にトナー像を形成した後に速度を切換た後に帯電部材による帯電をOFFにしても、帯電部材に付着したトナーによる中間転写体上の画像への影響を小さくすることができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の図面又は異なる図面において同一の符合を付したものは、同様の構成あるいは同様の作用をなすものであり、これらについては、適宜、重複説明を省略している。
<実施の形態1>
〔画像形成装置の全体構成・動作〕
図1に、本発明を適用することができる画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式、中間転写体方式のカラーのプリンタ(以下「画像形成装置」という。)である。同図は、この画像形成装置を正面側、すなわち画像形成装置の操作時にユーザが位置する側から見た縦断面図に相当する模式図である。なお、画像形成装置としては、上述のプリンタの外に、複写機,ファクシミリ等が挙げられる。
画像形成装置100は、像担持体として、回転ドラム形の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。本実施の形態では、一のドラムに異なる色のトナー像を形成するタイプの画像形成装置である。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって、同図中の矢印R1方向(反時計回り)に、所定のプロセススピード(周速度)をもって回転駆動される。本実施の形態では、高速モード(通常モード)と低速モードとの2種類のプロセススピードを具備している。高速モードでのプロセススピードは約138mm/secである。これに対し、遅い方のプロセススピードは半分の約69mm/secである。後述するように、一次帯電から一次転写までの画像形成動作は、低速モードにおいても高速モードと同様に138mm/secのプロセススピードで行った。プロセススピードの変更に伴って、当然記録材の搬送速度は変更する。本実施の形態として速度切換手段は、駆動源であるモータの回転速度を切換えるものである。
〔高速モードでの画像形成〕
高速モードでの画像形成時には、感光ドラム1は、プロセススピード138mm/secで回転駆動される。感光ドラム1は、回転過程で一次帯電器(一次帯電手段)としての帯電ローラ2によって所定の極性・電位に一様に一次帯電処理される。本実施の形態では、帯電ローラ2として、棒状の芯金に発泡導電ゴムを基層として形成した多層のものを用いた。この帯電ローラ2を感光ドラム1に対して圧接し、従動回転させる。このとき帯電ローラ2に対し、帯電バイアス印加電源(不図示)により、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電バイアスを印加する。ここで、重畳する交流電圧としては、帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧を用いた。この際、直流電圧は定電圧に制御し、交流電圧は定電流に制御する。交流電圧を印加することで、直流電圧のみを印加する場合と比較して、感光ドラム1の表面電位を目的の電位により一層収束させやすくなる。本実施の形態では交流電圧として、周波数約1300Hzの正弦波を使用し、電流値は約1900μAとした。直流電圧は約−600Vである。
次いで、帯電後の感光ドラム1の表面は、潜像形成手段としての露光装置3による画像露光Lを受ける。これにより、露光部分の電荷が除去されて目的の成分像に対応した静電潜像が形成される。ここで露光装置3は、カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系や、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームを出力するレーザスキャナによる走査露光系などが用いられる。その後、静電潜像は、現像手段としての現像装置4によってトナー(着色微粒子)が付着されて現像される。
現像装置4は、回転式の現像装置4Aとこれとは独立した現像装置4Bとによって構成されている。回転式の現像装置4Aは、回転自在なロータリ4aとこのロータリ4aに搭載された3色の現像器、すなわちそれぞれ現像剤としてイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色のトナーを収納した現像器4Y,4M,4Cとを有している。これら現像器4Y,4M,4Cは、現像に供される色の現像器が感光ドラム1に対向する現像位置に配置される。一方、独立の現像装置4Bは、ブラック(K)のトナーを収納して感光ドラム1に対して接離可能な現像器4Kであり、ブラックのトナーによる現像を行う際に感光ドラム1表面に近接される。
感光ドラム1上の順次に形成された各色の静電潜像は、各色の現像器4Y,4M,4C,4Kによって順次に現像される。
また、画像形成装置100には、被転写体としての中間転写ベルト(中間転写体)5が複数のローラに掛け渡されて配設されている。中間転写ベルト5は、感光ドラム1に対して所定の押圧力をもって圧接した状態に保持されており、感光ドラム1との間には一次転写部としての一次転写ニップ部N1が形成されている。中間転写ベルト5は、駆動手段(不図示)により、矢印R1方向に感光ドラム1と若干異なる周速度を持って回転駆動されている。一次転写ニップ部N1では、中間転写ベルト5を介して一次転写手段としての一次転写ローラ6が感光ドラム1に当接されている。この一次転写ローラ6に、一次転写バイアス印加電源(不図示)から感光ドラム1上のトナーの帯電極性(本実施の形態ではマイナス)とは逆極性(本実施の形態ではプラス)の一次転写バイアスが印加される。これにより、感光ドラム1に順次に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト5上に順次に一次転写されて重ね合わされる(合成される)。当然、中間転写ベルトの周長は、画像形成装置が搬送可能な記録材上に形成可能な画像の記録材の搬送方向の長さよりも長い。
トナー像の一次転写後の感光ドラム1は、表面に残ったトナー(一次転写残トナー)がブレード方式のドラムクリーニング装置のクリーニングブレード(クリーニング部材)14によって除去されて、次の画像形成に供される。
次いで、給紙カセット9から給紙ローラ10によって、転写材(記録媒体)24が1枚づつ分離搬送され、レジストローラ対11、転写ガイド12を経て、二次転写部としての二次転写ニップ部N2に所定のタイミングで給送される。このタイミングに合わせて、二次転写ニップ部N2では、中間転写ベルト5に対して二次転写手段としての二次転写ローラ7が転写ベルト7aを介して当接される。そして、中間転写ベルト5上に一次転写されて重ね合わされた複数色のトナー像のトナーと同極性(本実施の形態ではマイナス)の転写バイアスが、二次転写バイアス印加電源(不図示)から二次転写ローラ7に印加される。これにより、二次転写ニップ部N2に対して給送された記録材24の表面(中間転写ベルト5側の面)に中間転写ベルト5上のトナー像が一括して二次転写される。
二次転写ニップ部N2を通過する際に中間転写ベルト5上からトナー像の転写を受けた記録材24は、つづいて定着手段である定着器15へ搬送される。記録材24は、定着器15において所定に加熱温調された定着ローラ16と加圧ローラ17とにより加熱・加圧されて、トナー像の定着処理を受け、画像形成物として画像形成装置100の外部に出力される。
一方、二次転写終了後に中間転写ベルト5上に残ったトナー(二次転写残トナー)は、ブレード方式のベルトクリーニング装置18を用いて除去される。
なお、上述の画像形成装置100を構成する各部材の動作や動作タイミング、印加電圧の大きさ等については、制御手段(不図示)によって制御されているものとする。
〔低速モードでの画像形成〕
本実施の形態の画像形成装置100において採用している、定着性確保のための、低速モードでの画像形成について説明する。なお、一次帯電から一次転写までの画像形成動作は、上述の高速モードでの画像形成と同様であるので説明は省略する。特殊紙モードや高画質モードの場合のように、低速で記録材を搬送した方が好ましい場合には、そのモードの選択が画像形成装置に入力される。入力方法は、画像形成装置を操作する操作部やパソコン上の処理や画像形成装置が記録材等を検知して自動的に入力する方法などがある。
一次転写によって中間転写ベルト5上で4色のトナー像が重ね合わされると、帯電ローラ2の交流バイアス、直流バイアスの順にオフされ、その約600msec後に中間転写体速度切換手段によりプロセススピードが約69mm/secに減速される。なお、中間転写体速度切換手段は例えばステッピングモータ等の駆動手段であってもいいし、駆動電圧系列を変更するものであってもいい。
中間転写ベルト5上に一次転写されたトナー像は、最後の色のトナー像の一次転写を通過した時点では、すでに二次転写部N1を通過している。そこで、中間転写ベルト5上のトナー像は減速された状態の中間転写ベルト5上に担持された状態で一次転写ニップ部N1を通過してから二次転写ニップ部N2へ送られる。ここで、トナー像が一次転写ニップ部N1を通過するときの一次転写ローラ6には、トナー像が中間転写ベルト5から感光ドラム1に再転写されることを防止のために約+50Vの電圧が印加されている。なお本実施の形態では、減速時は、帯電ローラ2の交流バイアス、直流バイアスともにオフにしたが、中間転写ベルト5から感光ドラム1への再転写が起こらないような電位に調整するために転写ローラにバイアスを印加するようにしてもよい。
中間転写ベルト5上のトナー像が二次転写部に送られるタイミングに合わせて、二次転写ニップ部N2では、中間転写ベルト5に対して二次転写ローラ7が転写ベルト7aを介して当接される。そして、二次転写ニップ部N2に対して、レジストローラ11から記録材24が供給される。このとき、トナーと同極性(本実施の形態ではマイナス)のバイアスが、二次転写バイアス印加電源から二次転写ローラ7に印加される。これにより、中間転写ベルト5上の複数色のトナー像は、二次転写ニップ部N2において記録材24上に一括で二次転写される。
二次転写ニップ部N2を通過する際に中間転写ベルト5上からトナー像の転写を受けた記録材24は、つづいて定着器15へ搬送される。記録材24は、定着器15において所定に加熱温調された定着ローラ16と加圧ローラ17とにより加熱・加圧されて、トナー像の定着処理を受け、画像形成物として画像形成装置100の外部に出力される。
記録材24が画像形成装置100の外部に出力されると、プロセススピードは低速モードの約69mm/secから高速モードの約138mm/secに増速される。その後、帯電ローラ2に直流バイアス、交流バイアスの順で印加され、次の画像形成動作に入る。
一方、二次転写終了後の中間転写ベルト5は、表面に残った二次転写残トナーがベルトクリーニング装置18によって除去される。
〔トナー〕
本実施の形態では、トナーとして以下のものを使用した。すなわち、重合法によって製造された、形状係数SF1が100以上120以下で、円形度が0.97以上1.00以下の略球形のトナーである。なお、形状係数SF1及び円形度の定義については後に説明する。このような条件を満たすトナーは、現像性、転写性に優れ、高品位な画像を形成することが可能である。ここで、形状係数SF1が120以上、また円形度が0.97以下では転写性が低下するため、満足する画像を得ることができなかった。以下にトナーの製造法とトナーの測定法を説明する。
懸濁重合によるトナー(重合トナー)は、液体のモノマーを重合して製造するため、せん断力や造粒温度などの制御によって容易に粒径をコントロールすることが可能である。
ここで使用し得るトナーは、少なくともA及びBの2種の樹脂成分A,Bを重量比においてA:B=50:50〜95:5の範囲で含有し、樹脂成分Aを主体とする相と樹脂成分Bを主体とする相とに分離した構造を有する。樹脂成分Aを主体とする相が表層部となり、樹脂成分Bを主体とする相が中心部に存在する。樹脂成分Aを主体とする相が高軟化点で、樹脂成分Bを主体とする相が低軟化点である場合に好ましい組合せとなる。しかしこれに限らず、トナーとなったときに樹脂成分Aを主体とする相と樹脂成分Bを主体とする相とに相分離する組合せであればよい。
樹脂成分Aは、GPC(ゲル浸透クロマトグラフ)によるMw(分子量)が5,000〜200,000の範囲であり、フローテスターによる流出開始点が65〜100℃の範囲であることが好ましい。樹脂成分Aは、懸濁重合で得られる樹脂であれば、いずれの樹脂も用いることができるが、帯電サイトとなり得る官能基や紙との接着性を高める官能基を有していてもよい。
上述の懸濁重合に使用できる重合性単量体としては、スチレン系単量体が挙げられる。スチレン系単量体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エチルスチレン等のスチレン系単量体がある。また、重合性単量体としては、アクリル酸エステル類が挙げられる。アクリル酸エステル類としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシルがある。さらに、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル等がある。また、重合性単量体としては、メタクリル酸エステル類が挙げられる。メタクリル酸エステル類としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシルがある。さらに、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等がある。また、重合性単量体として、その他のアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等が挙げられる。
これらの単量体は単独、又は混合して使用し得る。上述の単量体の中でも、スチレン又はスチレン誘導体を単独で、又は他の単量体と混合して使用することがトナーの現像特性及び耐久性の点から好ましい。
樹脂成分Bは、GPCによるMwが300〜10,000の範囲であることが好ましく、また融点が30〜130℃の範囲であることが好ましく、60〜100℃がより好ましい。融点が30℃よりも低いと、定着時に低温オフセットなどを助長して悪影響を与えてしまう。また、融点が130℃よりも高いと、トナー製造時に樹脂成分Bが固化し、造粒性が悪化する。
樹脂成分Bとしてワックスを用いることができる。ワックス類としては、パラフィン、ポリオレフィン系ワックス及びこれらの変性物、例えば、酸化物やグラフト処理物の他、高級脂肪酸及びその金属塩、アミドワックスなどが挙げられる。
樹脂成分Aと樹脂成分Bの成分比としては、A:B=50:50〜95:5である必要があり、好ましくはA:B=70:30〜90:10である。この比が50:50よりも樹脂成分Bが多いとカプセル構造が保てなくなり、また95:5よりも樹脂成分Bが少ないと樹脂成分Bの作用効果が発揮されなくなる。
本実施の形態では、トナー表面からトナー粒径の0.15倍の深さまでの表面近傍には、樹脂成分Bを主体とする相が存在しない。すなわち、概念的には表面層がトナー粒径の0.15倍の厚みがあるということであるが、例えばクラック等があり、0.15倍の厚さがない部分があっても、その部分に樹脂成分Bを主体とする相が存在しなければよい。トナー表面からトナー粒径の0.15倍の深さまでの表面近傍に樹脂成分Bを主体とする相が存在すると、カプセル構造が不安定となり、例えば耐ブロッキング性が悪化してしまう。
トナー粒子は、転写性等の点から実質的に球形であることが好ましい。本発明で用いるトナーの形状を示す形状係数SF1は、以下のように定義した。日立製作所(株)製FE−SEM(S−800)を用い、200〜5,000倍に拡大したトナー像を100個無作為にサンプリングする。そして、その画像情報をインターフェースを介してニレコ社製の画像解析装置(Luzex3)に導入して解析を行い、下式より算出し得られた値を形状係数SF1と定義した。
SF1={(MXLNG)/(AREA)}×(π/4)×100
ここで、「MXLNG」とはトナー粒子の絶対最大長を示し、「AREA」とはトナー粒子の投影面積を示す。トナー粒子の絶対最大長は投影されたトナー像の径の最大長さである。また投影面積は、投影されたトナー像の面積である。
形状係数SF1は球形度合いを示す。完全な球形の場合は100となり、数値が大きいほど、球形から離れて不定形となる。このトナーの形状係数SF1は、100から150、より好ましくは100から120の範囲であるとよい。形状係数SF1の値が、150を超える場合、トナーの転写効率の低下が生じ好ましくない。形状係数SF1が大きくなるとその形状は球形から離れる方向であり、120を超えると、球形トナーの特徴が現れなくなる。
〔トナー平均円形度の測定〕
また、本発明においては、トナーの平均円形度Cは、以下のように測定した。
トナーの平均円形度Cは、フロー式粒子像測定装置「FPIA−2100型」(シスメックス社製)を用いて測定を行い、下式を用いて算出する。
円相当径=(粒子投影面積/π)1/2×2
円形度=(粒子投影面積と同じ面積の円の周囲長)/(粒子投影像の周囲長)
ここで、「粒子投影面積」とは二値化されたトナー粒子像の面積であり、「粒子投影像の周囲長」とはこのトナー粒子像のエッジ点を結んで得られる輪郭線の長さと定義する。
測定は、512×512の画像処理解像度(0.3μm×0.3μmの画素)で画像処理したときの粒子像の周囲長を用いる。
本発明における円形度はトナー粒子の凹凸の度合いを示す指標であり、トナー粒子が完全な球形の場合に1.000を示し、表面形状が複雑になる程、円形度は小さな値となる。
また、円形度頻度分布の平均値を意味する平均円形度Cは、粒度分布の分割点iでの円形度(中心値)をci、測定粒子数をmとすると、図2に示す式から算出される。
なお、本発明で用いている測定装置である「FPIA−2100」は、各粒子の円形度を算出後、平均円形度及び円形度標準偏差の算出に当たって、得られた円形度によって、粒子を円形度0.4〜1.0を0.01ごとに等分割したクラスに分ける。その分割点の中心値と測定粒子数を用いて平均円形度の算出を行う。
具体的な測定方法としては、容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水10mlを用意し、その中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を加えた後、さらに測定試料を0.02g加え、均一に分散させる。分散させる手段としては、超音波分散機「Tetora150型」(日科機バイオス社製)を用い、2分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、この分散液の温度が40℃以上とならないように適宜冷却する。また、円形度のバラツキを抑えるため、フロー式粒子像分析装置FPIA−2100の機内温度が26〜27℃になるよう装置の設置環境を23℃±0.5℃にコントロールする。そして、一定時間おきに、好ましくは2時間おきに2μmラテックス粒子を用いて自動焦点調整を行う。
トナー粒子の円形度測定には、上述のフロー式粒子像測定装置を用い、測定時のトナー粒子濃度が3000〜1万個/μlとなるようにこの分散液の濃度を再調整し、トナー粒子を1000個以上計測する。計測後、このデータを用いて、円相当径2μm未満のデータをカットして、トナー粒子の平均円形度を求める。
また、トナーの帯電性を制御する目的でトナー材料中に荷電制御剤を添加しておくことが望ましい。これら荷電制御剤としては、公知のもののうち、重合阻害性、水相移行性のほとんど無いものが用いられる。例えば正荷電制御剤としてニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、四級アンモニウム塩、アミン系及びポリアミン系化合物等が挙げられる。また、負荷電制御剤としては、含金属サリチル酸系化合物、含金属モノアゾ系染料化合物、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
着色剤としては公知のものが使用でき、例えば、カーボンブラック、鉄黒の他、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッド30等の染料がある。また、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー7等の染料がある。また、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6等の染料がある。さらに、、黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG等の顔料がある。また、タートラジンレーキ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB等の顔料がある。また、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナクリドン等の顔料がある。また、ローダミンレーキ、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等の顔料がある。
重合法を用いてトナーを得る場合、着色剤の持つ重合阻害性や水相移行性に注意を払う必要があり、好ましくは、表面改質、例えば、重合阻害のない物質による疎水化処理を施しておいた方がよい。特に、染料系やカーボンブラックは、重合阻害性を有しているものが多いので使用の際に注意を要する。染料系を表面処理する好ましい方法としては、予めこれら染料の存在下に重合性単量体を重合せしめる方法が挙げられ、得られた着色重合体を単量体系に添加する。また、カーボンブラックについては、上述の染料と同様の処理の他、カーボンブラックの表面官能基と反応する物質、例えば、ポリオルガノシロキサン等でグラフト処理を行ってもよい。
〔クリーニング部材〕
本実施の形態にて用いるクリーニングブレード14についてさらに説明する。本実施の形態において、クリーニングブレード14は図2に示すような形状を有する。
クリーニングブレード14は、本実施の形態では、弾性材料であるウレタンゴムを、厚さ1.6mmの板状に形成した弾性板を用いた。弾性板は、感光ドラム1の軸方向(母線方向)に沿って長く形成されている。本実施の形態ではクリーニングブレード14のウォーレス硬度(後述)は約70°であり、感光ドラム1に対して設定角θ=30°、侵入量λ=1.2mmで当接している。静止状態でのニップ幅(クリーニングニップ幅:感光ドラム1とクリーニングブレード14との感光ドラム周方向の当接部の幅)は約100μmである。弾性板は、長手方向に直交する方向の一方の端部が保持部材であるホルダ14aで支持され、反対側の自由端が、感光ドラム1の回転方向上流側に向けて感光ドラム1に当接されている。いわゆるカウンタ方向に当接されている。
ここで、ウォーレス硬度とは、測定装置として、ウォーレス社製のウォーレス硬度計(型式:H12)を用いて、IRHD硬さ試験法M法(マイクロ法)で測定したものである。測定条件は、温度25℃、相対湿度50%RHである。本発明のクリーニングブレードの硬度は約65°から80°(IRHDウォーレス硬度)の範囲である。
なお、クリーニングブレード14は、感光ドラム1表面から転写残トナーを良好に除去して感光ドラム1表面をクリーニングできるものであれば、特に、その形状は問わない。
〔トナー帯供給モード
本実施の形態において用いたトナー帯供給モードについて説明する。
画像形成装置100は、画像形成動作時にイメージ数を積算するイメージ数カウンタ(不図示)を有している。本実施の形態では、例えば1つの色成分のトナー像を形成するごとに1カウントずつ積算していき、任意に設定した所定のイメージ数になると、トナー帯を供給するための信号が送られる(トナー帯供給モードが実行される)。4色フルカラーの画像を形成した場合には、イメージ数は4カウントが積算される。本実施の形態ではトナー帯を供給するまでのカウンタを50に設定している。
トナー帯は、本実施の形態では、非画像形成時にブラックの現像器4Kによって感光ドラム1表面の所定の領域のみに形成する。非画像形成時に形成する。具体的には、非画像形成時に、帯電ローラ2に印加する一次帯電バイアスを約−10Vとし、現像器4Kに印加する現像バイアスを約−150Vとする。これにより、感光ドラム1表面には、感光ドラム1表面の母線に沿って、周方向幅約60mm、母線方向長さ約310mmの帯状のトナー帯がアナログ現像される。このトナー帯のトナーのり量は約0.2mg/cmとなる。その後、一次転写ローラ6に印加する一次転写バイアスをフロートにすることで一次転写残量約90%のトナーがクリーニング装置のクリーニングブレード14に供給される。トナー帯が供給されると、上述のイメージ数カウンタはリセットされる。
〔吐き出し動作〕
本実施の形態の画像形成装置において、クリーニング装置のクリーニングブレード14にトナー帯が供給されると、クリーニングブレード14のニップからトナーのすり抜けが徐々に発生する。すり抜けたトナーを担持した感光ドラム1表面のうち帯電ローラ2上流側での表面電位Vdが約−300Vである。このとき帯電ローラの電位Vcは約−600Vである。このため、すり抜けたトナーのうち正極性に帯電しているトナーは、帯電ローラ2表面に付着する。この帯電ローラ2に付着したトナーは、吐き出し動作によって感光ドラム1上に吐き出すようにしている。
図5は、上述の画像形成装置100における画像形成動作及び吐き出し動作の動作タイミングを示すタイムチャートであり、図6は、同じくフローチャートである。
まず図6のフローチャートを参照して、吐き出し動作の流れを説明する。
上述構成の画像形成装置100において、ユーザによって画像形成信号(画像形成ジョブ信号)が入力(プリント命令)された場合(図6のステップS1。以下単に「S1」のように記す。)に、制御手段は、速度切換モードである低速モードが選択されたか否かを判断する(S2)。ここで、画像形成の指示や低速モードの選択は、画像形成装置本体(不図示)に設けたれた操作パネル(不図示)を使用してユーザが行うものとする。低速モードが選択されない場合(S2のNo)は、通常の画像形成動作(高速モードでの画像形成動作)を行う(S3)。上述のS2において、低速モードが選択された場合(S2のYes)は、画像形成装置の動作履歴であるトナー帯の実行履歴があるか否かを判断する(S4)。すなわち、トナー帯が実行されてから所定の画像形成回数、が経過しているかどうかの判断を行うものである。具体的には、本実施の形態ではトナーのすり抜け量が多い50回としている。実行履歴がない場合(S4のNo)には、画像形成動作に移る。なお、このS5における画像形成動作は、前述の一次転写までの画像形成動作であり、高速モードと同じプロセススピードで行われる。一次転写終了後、前述のように低速モードに移行し(S7)、残りの画像形成動作、つまり二次転写、定着等を行う。上述のS4において、トナー帯の実行履歴がある場合(S4のYes)には、トナーの吐き出しモードを実施する(S6)。ここで、低速モードが、トナー帯実行後の所定画像形成動作回数以内に選択された場合には、吐き出しモードを実行し、所定画像形成動作回数経過後に選択されている場合には、吐き出しモードを実行しないようにした。前者の場合は、トナー帯実行後の画像形成動作回数が少ないので、クリーニングブレード14に比較的多くのトナーが溜まっていて、この状態で低速モードが実行されると、クリーニングブレード14をすり抜けるトナーが多くなる。このため、帯電ローラ2に付着するトナーも多くなるので、その前にトナーの吐き出しモードを実行するのである。逆に、後者の場合は、トナー帯実行後の画像形成動作回数が多いので、クリーニングブレード14に溜まっているトナーが少なく、この状態で低速モードが実行されてもクリーニングブレード14をすり抜けるトナーは少ない。したがって、帯電ローラ2に付着するトナーも少ないので、特にトナーの吐き出しモードを実行する必要がない。
吐き出しモードS6を実施した後、上述の画像形成動作S5、低速モードS7に移行する。
低速モードが選択された場合も、されなかった場合も、画像形成後、S8において、トナー帯を実行するか否かを判断する(S8)。実行しない場合(S8のNo)には、次の画像形成の指示の有無を判断し(S9)、ない場合(S9のNo)には、駆動を停止して(S11)、スタンバイ状態の入る。一方、ある場合(S9のYes)には、前述のS1に戻る。S8において、トナー帯現像実行がある場合(S8のYes)には、クリーニングブレード(クリーナ)14にトナー帯を供給してS9に移る。
次に、図5のタイミングチャートを参照して、トナー帯供給、吐き出しモード、画像形成動作、低速モードについて、各電位関係、及びその印加タイミングについて説明する。なお、動図中のVdは、一次帯電上流側の感光ドラム表面電位を示す。またVcは一次帯電電位(直流成分電圧)、Vdcは現像電位を示す。またVtは一次転写電位を示す。また、同図中の左から右に時間が流れる。VcのOFF時にはAC電圧を印加しても感光ドラム上に電位がのらないため問題ない。
トナー帯を供給する際、感光ドラム1は、通常のプロセススピードである138mm/secである。Vdは−300Vから−10Vに、Vcは−600Vから−10Vに、Vdcは0Vから−150Vに変更される。Vtは0Vのままである。これにより感光ドラム1上のトナー帯が形成される。トナー帯が形成された後は、Vd,Vc,Vdc,Vtのいずれも0Vに設定され、Vcはその後、−600Vに設定される。
プリント命令を受けて、吐き出しモードを実行する際には、以下のタイミングとなる。すなわち、吐出しモードに入る前に予め帯電させる領域をもうけておく。すなわち、Vcを−600Vから−150Vに切換え、所定期間−150Vで帯電した後に、VcをOFFにする。その結果、ドラム電位は、−150Vくらいの電位が残るため、この電位と帯電電位とのコントラストにより帯電ローラに付着したトナーを吐き出すことができる。
画像形成動作においては、Vdは−150Vから−600Vに、VcはOFFから−600Vに、Vdcは、これらよりも少し遅れて0Vから−350Vに、そしてVtはこれよりもさらに少し遅れて0Vから+700Vに設定される。これにより、画像形成動作全体のうちの、一次転写までが終了する。なお、画像形成中のドラム電位は露光がONになるため、画像により一定ではないが、本実施の形態では−300Vとして一例を示している。
低速モードにおいては、感光ドラム1のプロセススピードが138mm/secから69mm/secに落とされる。低速モードに入って、プロセススピードが切換わる前に、VcをOFF、Vdを0Vに切換えておく。その結果、中間転写体上のトナー像が形成されているときに、VcをOFFにしても帯電ローラに付着したトナーが感光ドラムに転移することはない。
上述のトナー帯の供給、トナーの吐き出しモードについてさらに説明する。
上述のトナー帯がクリーニングブレード14に供給されたことは、上述の制御手段によって検知される。制御手段は、これを検知すると、次の画像形成動作を一旦中止し、帯電ローラ2により感光ドラム1を約2周分バイアスを印加して表面電位約−150Vにする。帯電ローラ2のバイアスをオフすることで帯電ローラ2の電位は0Vとなる。この状態で空回転を行うことで、図4に示したように、帯電ローラ2に付着しているトナーは感光ドラム1の表面へ移動する。空回転は少なくとも帯電ローラ2の1周分以上行う必要があり、さらに時間が長い方が帯電ローラ2から吐き出されるトナー量は増加し、帯電ローラ2表面に付着したトナーは減少する。しかし、長時間行うことで次の画像形成動作に入るまでの時間が延びるので、本実施の形態では感光ドラム1の6周分の空回転を行った。帯電ローラ2から感光ドラム1に吐き出されたトナーは、感光ドラム1のクリーニングブレード14又は中間転写ベルト5のベルトクリーニング装置18によって回収される。
吐き出し動作時の現像装置4は、単色の画像形成装置や、複数の画像形成部を有するタンデム型のフルカラー画像形成装置においては、現像バイアスを印加することで現像装置内に回収されて再利用される。これに対して、図1に示すような1ドラム型のカラーの画像形成装置においては、混色のおそれがあるため現像装置は、吐き出し動作時には感光ドラム1表面から離間させることが望ましい。
〔本発明の効果確認〕
図8に、本実施の形態の画像形成装置によって、坪量が165g/cmの厚紙を連続1000枚画像形成した場合の画像汚れを確認した結果を示す。
同図中の条件1は、吐き出し動作時の感光ドラムの電位が−150V、帯電ローラの一次帯電電位が0V(オフ)で、10秒間空回転を行った結果である。この間にトナー帯が50枚ごとに20回現像され、そのたびに吐き出し動作が行われたが、トナー帯供給の次の画像上に付着トナーによる画像汚れは検出されなかった。一方、条件2では吐き出し動作を任意にオフした状態で同様の連続画像形成を行ったところ、トナー帯供給後の画像において細いスジ状の画像汚れが検出された。条件3では、条件1の吐き出し動作の空回転時間を2秒と短くしたところ、ほとんど見えないレベルではあるが画像汚れが発生した。条件4では、条件1の吐き出し動作の空回転時間を30秒と長くしたところ、画像汚れ及びその他の弊害も発生しなかった。最後に条件5において、感光ドラムの電位を0Vと一次帯電電位と同等にしたところ、画像汚れが発生した。以上の結果から、本発明の効果を確認することができる。
なお本実施の形態では、帯電ローラ2からのトナーの吐き出しによる画像汚れが最も顕著に現れる低速モード、つまり良好な定着性を確保するためのモードについて説明した。しかしこれに限らず、通常の画像形成動作においても帯電ローラ2から感光ドラム1へトナーが付着するような電位の関係になった場合、画像汚れの問題が起こる可能性があるため、事前に同様の吐き出しモードを追加するのが望ましい。
本実施の形態では、吐き出しモードをトナー帯が現像された場合について説明したが、例えばジャム時や高濃度画像などはクリーニング装置のクリーニングブレード14に大量の転写残トナーが送られることになる。即ち、ジャムが発生すると、未転写トナーがクリーニングブレードに送られるため、すり抜けるトナーが多くなり、帯電部材が汚れやすい。そのため、画像形成装置の動作履歴としてジャムが発生してから、予め設定した画像形成回数に達していない場合に、低速モードが選択されたときには、トナー吐き出しを行う構成にしてもいい。
また、帯電ローラのトナー吐出しは、低速モードの前以外にも画像形成装置が画像形成可能状態に移行するまでの準備段階等の非画像形成時に別に行っているものであってもいい。その際には、前回の吐出し実行時から画像形成された枚数やビデオカウントといった画像形成情報をカウントしてき、所定値に達しているときに低速モードが選択されたときには、吐出しモードを実行する構成であってもいい。
本実施の形態では、1ドラム方式の画像形成装置であった。それ以外にも、複数のドラムから中間転写体にトナー像が転写されるタンデム方式の画像形成装置であって、中間転写体上にトナー像が担持されたときに速度が切換わる構成に本発明を用いても問題ない。
本発明では、低速モード時に帯電部材へのバイアスをOFFにしたが、必ずしもOFFにする必要はなく、像担持体を帯電しなければ問題ない。
以上のように、本発明により、中間転写体上にトナー像を形成した後に速度を切換た後に帯電部材による帯電をOFFにしても、帯電部材に付着したトナーによる中間転写体上の画像への影響を小さくすることができる。
画像形成装置の概略構成を模式的に示す図である。 感光ドラムに対するクリーニングブレードの侵入量λ、設定角θ、を説明する図である。 トナーが感光ドラムから帯電ローラへ移動するようすを説明する図である。 トナーが帯電ローラから感光ドラムへ吐き出されるようすを説明する図である。 画像形成全体の動作タイミングを示すタイムチャートである。 吐き出し動作の流れを示すフローチャートである。 平均円形度C算出するための数式を示す図である。 感光ドラム電位や吐き出し動作時間を変化させて、坪量が165g/cmの厚紙を連続1000枚画像形成した場合の画像汚れの発生状態を示す図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(接触帯電部材)
3 露光装置(潜像形成手段)
4 現像装置(現像手段)
5 中間転写ベルト(被転写体)
14 クリーニングブレード(クリーニング部材)
24 記録材

Claims (6)

  1. 回転可能な像担持体と、前記像担持体と接触して前記像担持体を帯電する帯電部材と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体から転写されたトナー像を担持する中間転写体と、転写後に前記像担持体上に残留したトナーをクリーニングするクリーニング部材と、前記中間転写体上から記録材に転写されたトナー像を定着する定着手段と、搬送される記録材の速度を高速モードと低速モードとに切換え可能な速度切換手段と、記録材の搬送速度が切換えられたとき、前記像担持体上のトナー像が前記中間転写体上に形成された後に前記中間転写体の回転速度を変更する中間転写体速度切換手段と、を有し、前記中間転写体へのトナー像の転写後かつ前記中間転写体がトナー像を担持している期間中に前記帯電部材による帯電がオフする画像形成装置において、
    前記中間転写体の速度の前記高速モードから前記低速モードへの切換えが行われる記録材に対する画像形成信号が入力されたときには、その画像形成開始前に前記帯電部材に付着したトナーを前記像担持体に吐き出すクリーニング処理の実行が可能である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー像形成手段によりトナー帯を形成し、前記トナー帯を前記クリーニング部材に供給するトナー帯供給モードを実行可能で、
    前記クリーニング処理は、前記中間転写体の速度の前記高速モードから前記低速モードへの切換えが行われる記録材に対する画像形成信号が入力されたときに、前記トナー帯供給モードを実行してから所定の画像形成回数以内である場合に実行される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. トナーが重合によって形成された重合トナーであり、トナー粒子の絶対最大長をMXLNG、トナー粒子の投影面積をAREAとしたときに、次式、
    SF1={(MXLNG) /AREA}×(π/4)×100
    で定義される形状係数SF1の値が100以上120以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナー粒子の円形度を、次式、
    円形度=(トナー粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長)/(トナー粒子投影像の周囲長)
    で定義したときに、
    トナー粒子の平均円形度が0.97以上1.00以下である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電部材に付着したトナーを前記像担持体に吐き出すクリーニング処理を、前記像担持体の表面電位の絶対値が、前記帯電部材に印加される直流電圧の絶対値よりも大きい状態で行う、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記クリーニング部材が、前記像担持体の回転方向に対してカウント方向に当接されたクリーニングブレードである、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2005351363A 2005-12-05 2005-12-05 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4908835B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005351363A JP4908835B2 (ja) 2005-12-05 2005-12-05 画像形成装置
US11/565,131 US7945188B2 (en) 2005-12-05 2006-11-30 Image forming apparatus with a cleaning operation to improve image quality
CN2006101642383A CN1983064B (zh) 2005-12-05 2006-12-05 图像形成设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005351363A JP4908835B2 (ja) 2005-12-05 2005-12-05 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007156112A JP2007156112A (ja) 2007-06-21
JP4908835B2 true JP4908835B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=38118892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005351363A Expired - Fee Related JP4908835B2 (ja) 2005-12-05 2005-12-05 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7945188B2 (ja)
JP (1) JP4908835B2 (ja)
CN (1) CN1983064B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5284201B2 (ja) * 2008-08-29 2013-09-11 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5710428B2 (ja) * 2011-09-02 2015-04-30 シャープ株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5765076A (en) * 1995-05-26 1998-06-09 Oki Data Corporation Method and apparatus for forming an electrostatic latent image with toner recovery
JPH0996947A (ja) * 1995-09-28 1997-04-08 Canon Inc 画像形成装置
KR0174698B1 (ko) * 1996-03-18 1999-04-01 김광호 전자사진 현상방식을 이용하는 장치의 대전전압 제어방법
JP3772032B2 (ja) * 1998-12-07 2006-05-10 株式会社リコー 画像形成装置
JP4205286B2 (ja) * 1999-05-11 2009-01-07 株式会社リコー 画像形成装置
JP2001075454A (ja) 1999-09-03 2001-03-23 Canon Inc 画像形成装置
JP3408214B2 (ja) * 1999-10-22 2003-05-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3780136B2 (ja) * 2000-01-06 2006-05-31 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2001356570A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Canon Inc 画像形成装置
JP3768800B2 (ja) * 2000-10-31 2006-04-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3314927B2 (ja) * 2001-01-29 2002-08-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP2003091146A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP3977129B2 (ja) * 2002-04-16 2007-09-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4314007B2 (ja) * 2002-09-30 2009-08-12 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2005250290A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4521810B2 (ja) * 2004-05-17 2010-08-11 株式会社リコー 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
CN1983064A (zh) 2007-06-20
CN1983064B (zh) 2013-10-30
US7945188B2 (en) 2011-05-17
JP2007156112A (ja) 2007-06-21
US20070127938A1 (en) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3825922B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP2006313307A (ja) 画像形成装置
JP3869950B2 (ja) トナー及び画像形成方法
JP3907314B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP2008076689A (ja) 画像形成装置
JP2004037734A (ja) 画像形成装置
JP2014178554A (ja) 画像形成装置
JP3576756B2 (ja) 画像形成装置
JP4908835B2 (ja) 画像形成装置
JP2004271638A (ja) 画像形成方法、補給用トナー、及びトナーの製造方法
JPH11288125A (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP2007240673A (ja) 画像形成装置
JP4408119B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
US20030031481A1 (en) Developing device and image forming apparatus
JP3347525B2 (ja) 画像形成方法
JP4586822B2 (ja) 画像形成装置
JP2006330689A (ja) 静電荷現像用トナー及び画像形成方法
JP2006301433A (ja) 現像装置及び画像形成装置
US20050196206A1 (en) Image forming apparatus
JP2018097171A (ja) 画像形成装置
JP4500631B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3799158B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP2014081405A (ja) 画像形成装置
JP2005338701A (ja) 画像形成装置
JP4012185B2 (ja) 静電荷像現像用トナー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4908835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees