JP2007240673A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体から記録媒体にトナーを転写させる転写部材のクリーニング性を向上させ、裏汚れを抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像を担持する移動可能な像担持体1と、像担持体1上のトナー像を記録媒体に転写させる転写部材10であって、像担持体1の移動に伴って像担持体1の表面に対向する表面が移動可能な転写部材10と、を有する画像形成装置は、転写部材10上に透明粒子Ttを塗布する透明粒子塗布手段16を有する構成とする。
【選択図】図2
【解決手段】トナー像を担持する移動可能な像担持体1と、像担持体1上のトナー像を記録媒体に転写させる転写部材10であって、像担持体1の移動に伴って像担持体1の表面に対向する表面が移動可能な転写部材10と、を有する画像形成装置は、転写部材10上に透明粒子Ttを塗布する透明粒子塗布手段16を有する構成とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子写真方式或いは静電記録方式を用いて像担持体に形成したトナー像を記録媒体に転写することで記録画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を用いる画像形成装置において、感光体上に形成されたトナー像を中間転写体に1次転写し、更に中間転写体上に転写されたトナー像を記録媒体に2次転写する方式(中間転写方式)を用いるものがある。例えば、図13に示すような構成の中間転写方式の画像形成装置がある。
即ち、図13に示す画像形成装置200は、感光体2、帯電装置3、現像装置4、露光装置6を備えた電子写真トナー像形成ユニット(トナー像形成部)を4つ有する。それぞれのトナー像形成部は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するためのものであり、4つのトナー像形成部は、中間転写ベルト1の画像転写面の移動方向に沿って並設されている。尚、特に区別を要しない場合は、各色用に設けられた要素であることを表すために図中符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
各トナー像形成部において感光体2上に形成されたトナー像は、1次転写ローラ5と感光体2とが中間転写ベルト1を介して当接して形成される1次転写ニップN1において、感光体2上から中間転写ベルト1上に転写(1次転写)される。この時、1次転写ローラ5には1次転写バイアス電源(不図示)から1次転写バイアスが印加される。中間転写ベルト1上のトナー像は、更に2次転写ローラ10とその対向ローラ7とが中間転写ベルト1を介して当接して形成される2次転写ニップN2において、中間転写ベルト1上から記録媒体14上へ転写(2次転写)される。この時、2次転写ローラ10には、2次転写バイアス電源(図示せず)から2次転写バイアスが印加される。
通常、中間転写ベルト1上のトナーは、2次転写ニップN2において記録媒体14へ2次転写される。しかし、濃度制御のために形成された制御用画像のトナー(トナーパッチ)、ジャム(記録媒体の詰まり)の発生時に付着したトナー、或いは非画像部のカブリトナー等の中間転写ベルト1上のトナーが、直接2次転写ローラ10に付着することがある。
転写ローラに付着したトナーのクリーニング方法として、静電的にクリーニングする方法(特許文献1参照)、或いは機械的にクリーニングする方法(特許文献2参照)がある。又、機械的にクリーニングする際に、転写ローラに潤滑材を塗布することで、クリーニング性を向上させる方法(特許文献3参照)がある。
特開平8−314297号公報
特開2002−91191号公報
特開平10−31376公報
ところで、記録媒体14の縁部から縁部までの全面への画像形成、所謂、縁無し印刷を行うには、通常、感光体2及び中間転写ベルト1上には記録媒体14よりも大きいサイズの像形成を行う。これは、紙搬送時やトナー像形成時の位置ズレ等、精度上の要請などによるものである。そのため、2次転写ニップN2において記録媒体14へ2次転写されず、はみ出した画像領域(以下「塗り足し領域」という。)のトナーが、2次転写ローラ10に付着する。
ここで、上述のようなトナーパッチ、ジャム発生時の付着トナー、非画像部のカブリトナー等の2次転写部ローラ10に付着したトナーは、2次転写ローラ10を数回回転させてクリーニングすることが可能である。
しかしながら、縁無し印刷時においては、記録媒体14の裏面にトナーが付着して、所謂、裏汚れが発生するのを防止するために、2次転写ローラ10の1回転以内に2次転写ローラ10に付着したトナーのクリーニングを完了させることが望まれる。
上記特許文献1においては、静電的に転写ローラ上のトナーをクリーニングする方法が提案されている。このクリーニング方法では、転写時に転写ローラに印加するバイアスに対して逆バイアスを印加して、転写ローラに付着したトナーをクリーニングしている。即ち、このクリーニング方法では、転写時とクリーニング時で印加バイアスの極性が異なる。そのため、転写工程と転写部材のクリーニングとを同時に行うことが望まれる縁無し印刷時においては、この静電的クリーニング方法は適用できない。
又、上記特許文献2においては、機械的に転写ローラ上のトナーをクリーニングする方法が提案されている。機械的にクリーニングする方法では、転写ローラに直接ブラシ又はブレード等のクリーニング部材を当接させ、トナーを機械的に掻き落として除去する。しかしながら、縁無し印刷時の塗り足し領域のように多量のトナーが転写ローラに付着した場合には、転写ローラが1周するまでにトナーを完全に除去し、裏汚れを防ぐことが困難である。
更に、上記特許文献3においては、転写ローラのクリーニング性を向上するために、ローラ表面に潤滑材を塗布する方法が提案されている。しかしながら、本方法も、縁無し印刷時の塗り足し領域のように大量のトナーが転写ローラに付着した場合に、完全にトナーを除去し、裏汚れを防止することが困難である。
尚、上述では、縁無し印刷が所望されることの多いカラー画像形成装置、特に、中間転写方式の画像形成装置を例に従来の問題について説明した。しかし、トナー像を担持する像担持体から記録媒体にトナー像を転写させる転写部材を有する場合には、像担持体が中間転写体である場合だけではなく、例えば像担持体が静電像を担持する感光体(静電像担持体)であっても同様の問題が発生することがある。
従って、本発明の目的は、像担持体から記録媒体にトナーを転写させる転写部材のクリーニング性を向上させ、裏汚れを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する移動可能な像担持体と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写させる転写部材であって、前記像担持体の移動に伴って前記像担持体の表面に対向する表面が移動可能な転写部材と、を有する画像形成装置において、前記転写部材上に透明粒子を塗布する透明粒子塗布手段を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、像担持体から記録媒体にトナーを転写させる転写部材のクリーニング性を向上させ、裏汚れを抑制することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置の全体構成及び動作]
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用して記録媒体(記録材、転写材)、例えば、記録用紙、OHPシート等に画像情報信号に応じてフルカラー画像を形成することのできるカラーレーザービームプリンタである。
[画像形成装置の全体構成及び動作]
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用して記録媒体(記録材、転写材)、例えば、記録用紙、OHPシート等に画像情報信号に応じてフルカラー画像を形成することのできるカラーレーザービームプリンタである。
画像形成装置100には、複数のトナー像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1、第2、第3、第4のトナー像形成部PY、PM、PC、PKが間隔をおいて一列に配置されている。
尚、本実施例では、各トナー像形成部PY、PM、PC、PKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同一である。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために図中符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
トナー像形成部Pには、第1の像担持体としての円筒型の電子写真感光体、即ち、感光ドラム2が設置されている。感光ドラム2の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ3、現像手段としての現像装置4、1次転写部材としての1次転写ローラ5、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ13等が設置されている。帯電ローラ3と現像装置4との間の上方には露光手段としての露光装置6が設置されている。
露光装置6は、コントローラ部(不図示)からそれぞれ入力される画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザ光で、感光ドラム2の表面を画像露光する。これにより、帯電ローラ3で帯電された感光ドラム2の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。
本実施例では、感光ドラム2は、OPC(有機光導電体)感光層を有した負帯電性の有機感光ドラムである。感光ドラム2は、駆動装置(不図示)によって図示矢印方向(反時計方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
接触帯電手段としての帯電ローラ3は、感光ドラム2に所定の圧接力で接触している。そして、帯電ローラ3は、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって、感光ドラム2の表面を負極性の所定電位に均一に帯電させる。
本実施例では、現像装置4は、2成分現像方式を採用している。現像装置4は、現像バイアス電源(不図示)から現像バイアスが印加され、感光ドラム2上に形成される静電潜像にトナーを付着させて、トナー像として現像する。本実施例では、感光ドラム2の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーを、感光ドラム2上の露光により電荷が除去された画像部に付着させる反転現像方式により現像を行う。各現像装置4Y、4M、4C、4Kには、それぞれYトナー、Mトナー、Cトナー、Kトナーが収納されている。
接触転写部材である1次転写ローラ5は、第2の像担持体としての中間転写体である中間転写ベルト1を介して感光ドラム2の表面に所定の押圧力で当接する。又、1次転写ローラ5には、1次転写バイアス電源(不図示)からトナーとは逆極性の転写バイアスが印加される。これにより、感光ドラム2と1次転写ローラ5との間の1次転写部(1次転写ニップ)N1で、感光ドラム2の表面のトナー像は、移動する中間転写ベルト1上に転写(1次転写)される。
中間転写ベルト1は、複数の支持部材として駆動ローラ8、2次転写対向ローラ7及び従動ローラ9によって張架されている。そして、中間転写ベルト1は、駆動ローラ8が回転駆動されることによって、感光ドラム2の回転に同期して図示矢印方向に移動(回転)される。又、2次転写対向ローラ7と駆動ローラ8との間の中間転写ベルト1の表面近傍には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置11が設置されている。
例えばフルカラー画像の形成時を例に画像形成動作について説明すると、先ず、所定の速度で回転駆動される感光ドラム2は、帯電ローラ3によって一様に、本実施例では負極性の所定電位に帯電される。そして、露光装置6は、コントローラ部(不図示)から入力されるCMYKの4色に分解された画像信号のうち各トナー像形成部Pに対応する画像信号を光信号に変換する。そして、変換した光信号であるレーザ光で、帯電した感光ドラム2上を走査露光して、感光ドラム2上に静電像(潜像)を形成する。
次に、感光ドラム2に形成された静電像に、感光ドラム2の帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4によりトナーを付着させる。これにより、反転現像方式により、感光ドラム2上にトナー像が形成される。
感光ドラム2上に形成されたトナー像は、1次転写部N1において、転写バイアス電源(不図示)から1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ5により、移動(回転)している中間転写ベルト1上に転写(1次転写)される。
以上のような1次転写動作により、先ず、第1のトナー像形成部PYにおいてYトナー像が中間転写ベルト1に1次転写される。中間転写ベルト1上のYトナー像は、駆動ローラ8により中間転写ベルト1が駆動されることによって、次の第2のトナー像形成部PM側に移動される。そして、次の第2のトナー像形成部PMにおいて、上述と同様の1次転写動作により、Mトナー像が、中間転写ベルト1上のYトナー像上に重ね合わせて転写される。
第3、第4のトナー像形成部PC、PKにおいても同様にして、それぞれC、Kトナー像が、中間転写ベルト1上のトナー像上に順次重ね合わせて転写される。こうして、多色画像のトナー像が中間転写ベルト1上に形成される。
中間転写ベルト1上の多色画像のトナー像の搬送方向先端が2次転写部(2次転写ニップ)Nに移動されるタイミングに合わせて、記録媒体14が2次転写部N2に搬送される。2次転写部N2では、2次転写部材としての2次転写ローラ10が中間転写ベルト1を介して2次転写対向ローラ7に当接している。そして、中間転写ベルト1上の多色画像のトナー像は、2次転写バイアス出力手段としての2次転写バイアス電源18(図2)からトナーと逆極性の2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ10により、記録媒体14上に一括して転写(2次転写)される。
本実施例では、2次転写ローラ10は、直径14.0mmのアルミ製芯金と、層厚4mmのシリコンゴム層と、表層である層厚100μmのフッ素樹脂層とで構成される外径22.1mmのローラである。そして、シリコンゴムとフッ素樹脂の電気抵抗を調整することで電気抵抗値が1×108Ωとされている。表層にフッ素樹脂層を設けることで、詳しくは後述するように、縁無し(余白無し)印刷を行った場合に2次転写ローラ10に付着するトナーの2次転写ローラクリーナ15による除去を容易とすることが可能になっている。又、本実施例では、2次転写ローラ10の硬度は45°(ASKER−C)である。
上述の2次転写動作により多色画像のトナー像が形成された記録媒体14は、定着手段としての加熱・加圧定着装置12に搬送される。定着装置12は、定着ローラ12aと加圧ローラ12bとの間の定着ニップ部で多色画像のトナー像を加熱、加圧して記録媒体14の表面に熱定着させる。その後、記録媒体14は画像形成装置本体(装置本体)の外部に排出される。これにより、一連の画像形成動作を終了する。
尚、上記した1次転写後に感光ドラム2上に残留しているトナー(1次転写残トナー)は、ドラムクリーニング装置13によって除去されて回収される。又、2次転写後に中間転写ベルト1の表面に残ったトナー(2次転写残トナー)は、ベルトクリーニング装置11によって除去されて回収される。
又、本実施例の画像形成装置100は、所望のトナー像形成部Pを選択的に用いて、単色又はマルチカラーの画像を形成することもできる。
次に、図2を参照して、2次転写部N2の近傍の構成について更に説明する。図2は、図1中の2次転写ローラ10の近辺を拡大して示したものである。
本実施例では、2次転写ローラ10に対して、2次転写部材清掃手段として2次転写ローラクリーナ15が設置されている。2次転写ローラクリーナ15は、清掃部材としてのウレタンゴムで構成されたクリーニングブレード15aを有する。クリーニングブレード15aは、所定の角度、圧力で2次転写ローラ10に当接して、2次転写ローラ10からの付着物の除去を行う除去部を形成している。クリーニングブレード15aは、2次転写ローラ10に付着したトナーを機械的に掻き落として、容器15bに回収する。
又、本実施例では、2次転写ローラ10に透明粒子を塗布する透明粒子塗布手段としての透明トナー塗布装置16が2次転写ローラ10に対向して設けられている。透明トナー塗布装置16は、2次転写ローラ10の表面の移動方向において2次転写ローラクリーナ15による2次転写ローラ10からの付着物の除去部より下流且つ中間転写ベルト1との対向部より上流の位置で2次転写ローラ10に透明トナーTtを塗布する。
本実施例の透明トナー塗布装置16は、塗布装置本体(容器)16c内に透明粒子として透明トナーを収容している。塗布装置本体は、2次転写ローラ10に対向する位置が一部開口しており、その開口部に透明粒子担持体としての塗布ローラ16aが回転可能に配置されている。塗布ローラ16aは、2次転写ローラ10の長手方向と略平行な軸を中心として回転するように配置される。又、本実施例では、塗布ローラ16aは、2次転写ローラ10の長手方向長さと略同等の範囲にわたり延在する。又、塗布ローラ16aの周面に、透明粒子規制部材としての塗布ブレード16bが圧接している。本実施例では、塗布ブレード16bは、塗布ローラとの当接面側前面にポリアミド含有ゴムをラミネート加工したリン青銅の金属薄板である。このため、塗布ローラ16aが回転すると、塗布ローラ16aの周面に透明トナーが塗布される。透明トナーは、塗布ローラ16aと塗布ブレード16bとの間を通過する際の摩擦により電荷が付与(摩擦帯電)される。本実施例では、透明トナーTtは、負極性に帯電する。この帯電した透明トナーは、塗布ローラ16aから2次転写ローラ10へと静電的に転移される。即ち、塗布バイアス出力手段としての塗布バイアス電源17から塗布ローラ16aに印加される塗布バイアスと、2次転写ローラ10に印加される2次転写バイアスとの間に電位コントラストが形成される。この電位コントラストにより、塗布ローラ16aから2次転写ローラ10へ転移する。これにより、2次転写ローラ10に透明トナーが塗布される。本実施例では、塗布バイアス電源17は、2次転写バイアス電源18が2次転写ローラ10に対して出力する2次転写バイアスと同極性、且つ、該2次転写バイアスよりも透明トナーTtの帯電極性側のバイアスを塗布ローラ16aに対して出力する。即ち、本実施例では、塗布バイアス電源17は、2次転写バイアス電源18が2次転写ローラ10に対して出力する正極性のバイアスよりも低い値の正極性のバイアスを塗布ローラ16aに対して出力する。
尚、本実施例では、透明粒子塗布手段は、ローラ状の塗布部材を用いている。しかし、これに限定されるものではなく、透明粒子塗布手段は、ブレード状やブラシ状の塗布部材を用いても良い。
又、本実施例では、2次転写ローラクリーナ15は、清掃部材としてウレタンゴムブレード15aを用いている。しかし、これに限定されるものではなく、清掃部材としては、ウレタンゴムブレード以外に、回転駆動されるファーブラシ等の既知の清掃手段も用いることができる。
[縁有り印刷・縁無し印刷]
本実施例の画像形成装置100は、記録媒体14上への画像を形成領域が異なる、縁有り印刷モード(第1の画像形成モード)と縁無し印刷モード(第2の画像形成モード)で、記録媒体14に画像を形成することができる。縁有り印刷では、記録媒体14の搬送方向(図中矢印S方向。以下「プロセス方向」という。)の両方の縁部、及び、プロセス方向に垂直な方向(以下「スラスト方向」という。)の両方の縁部から、それぞれ所定範囲だけ内側の範囲に画像を形成する。縁無し印刷では、記録媒体14のプロセス方向及びスラスト方向の両方において、一方の縁部から他方の縁部までの全面に画像を形成する。尚、縁有り印刷と縁無し印刷とで、記録媒体14へトナー像を転写する動作、又そのトナー像を記録媒体14に定着させて装置本体外に排出する動作自体は同じである。
本実施例の画像形成装置100は、記録媒体14上への画像を形成領域が異なる、縁有り印刷モード(第1の画像形成モード)と縁無し印刷モード(第2の画像形成モード)で、記録媒体14に画像を形成することができる。縁有り印刷では、記録媒体14の搬送方向(図中矢印S方向。以下「プロセス方向」という。)の両方の縁部、及び、プロセス方向に垂直な方向(以下「スラスト方向」という。)の両方の縁部から、それぞれ所定範囲だけ内側の範囲に画像を形成する。縁無し印刷では、記録媒体14のプロセス方向及びスラスト方向の両方において、一方の縁部から他方の縁部までの全面に画像を形成する。尚、縁有り印刷と縁無し印刷とで、記録媒体14へトナー像を転写する動作、又そのトナー像を記録媒体14に定着させて装置本体外に排出する動作自体は同じである。
そして、本実施例では、縁有り印刷時と縁無し印刷時とで、透明トナー塗布装置16の動作が異なる。本実施例の目的の一つは、記録媒体14の縁部から縁部までの全面への画像形成時に、記録媒体14の裏汚れを抑制することである。
即ち、本実施例では、記録媒体14上において上下左右端に余白がある縁有り印刷を行う場合には、透明トナー塗布装置16による2次転写ローラ10に対する透明トナーの塗布動作は行わない。
そして、本実施例では、縁無し印刷を行う場合に、所定のタイミングで透明トナー塗布装置16を動作させて、2次転写ローラ10に透明トナーを塗布する。
更に説明すると、本実施例では、概略、縁無し印刷時には、中間転写ベルト1上に形成された有色トナーTcによるトナー像の搬送方向先端が2次転写部N2に移動されるタイミングに合わせて、2次転写ローラ10上に透明トナーTtが塗布される。つまり、中間転写ベルト1上の有色トナーTcによるトナー像の搬送方向先端は、透明トナーTtの塗布された2次転写ローラ10と2次転写対向ローラ7との間の2次転写部N2に移動される。そして、このタイミングに合わせて、記録媒体14が2次転写部N2に搬送され、2次転写バイアス電源(不図示)からトナーと逆極性の2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ10により、記録媒体14上にトナー像が転写(2次転写)される。
ここで、本実施例における有色トナーTcとしては、結着樹脂、着色剤、荷電制御剤及び低軟化物質を含有している非磁性トナーが好ましく用いられる。
結着樹脂は、カラートナー用に通常用いられているものでよい。例えば、スチレン−ポリエステル、スチレン−ブチルアクリレート等のスチレン系共重合体;ポリエステル系樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。
着色剤は、カラートナー用に通常用いられているものでよい。例えば、Yトナー用としては、ベンジン系黄色顔料、フォロンイエロー、アセト酢酸アニリド系不溶性アゾ顔料、モノアゾ染料、アゾメチン系色素等が挙げられる。Mトナー用としては、キサンテン系マゼンタ染料のリンタングステンモリブテン酸レーキ顔料、2,9−ジメチルキナクリドン、ナフトール系不溶性アゾ顔料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料と有機カルボン酸とからなる色材、チオインジゴ、ナフトール系不溶性アゾ顔料等が挙げられる。Cトナー用としては、銅フタロシアニン系顔料が挙げられる。
荷電制御剤は、カラートナー用に通常用いられているものでよい。例えば、負電荷制御剤としては、アルキルサリチル酸の金属錯体、ジガルボン酸の金属錯体、多環体サリチル酸金属塩等が挙げられる。又、正電荷制御剤としては、4級アンモニウム塩、ベンゾチアゾール誘導体、グアナミン誘導体、ジブチルチンオキサイド、その他の含窒素化合物等が挙げられる。
低軟化物質としては、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロピッシュワックスの如きポリメチレンワックス;アミドワックス;高級脂肪酸;長鎖アルコール;エステルワックス;及びこれらのグラフト化合物、ブロック化合物の如き誘導体が挙げられる。低軟化物質は、トナーに対し、5〜30重量%の含有量が好ましい。
又、トナーは、重合性単量体、着色剤、荷電制御剤及び低軟化点物質を含む重合性単量体組成物を重合することによりトナー粒子を製造する重合法によって得られる、重合トナーであることが好ましい。又、重合性単量体組成物を液媒体中で重合することにより得られる重合トナーが、形状を球形にすることができることからより好ましい。特に、重合性単量体組成物を水系媒体中で懸濁重合することによって得られる懸濁重合トナーの場合には、水系媒体中で重合性単量体組成物中に含まれている材料の極性差を用いることにより、低軟化点物質としてのワックスをトナー粒子中に内包化できる。そのため、懸濁重合トナーは、好ましく用いられる。
一方、透明トナー塗布装置16によって2次転写ローラ10へ塗布される透明粒子としての透明トナーTtは、着色剤を使用していない点を除いて、上述の有色トナーTcと同等の組成のものを用いることができる。又、透明トナーTtとしては、光透過性が高く、実質的に無色であり、少なくとも可視光を実質的に散乱することなく良く透過する粒子を好適に用いることができる。
次に、記録媒体14、有色トナーTc及び透明トナーTtの位置関係、及び各サイズの大小関係について説明する。
図3(a)は、縁有り印刷時の2次転写部N2の断面図、図3(b)は縁有り印刷時の記録媒体14、有色トナーTc及び透明トナーTtの位置関係(大小関係)を示す図である。同様に、図4(a)、(b)は、透明トナー無しでの縁無し印刷時、図5(a)、(b)は、透明トナー有りでの縁無し印刷時に関する同様の図である。
尚、図3(b)、図4(b)、図5(b)においては、位置関係(大小関係)を明確にするため、図3(a)、図4(a)、図5(a)にそれぞれ示されている重なり順ではなく、サイズの大きい順に重なる順番を入れ替えて示している。
先ず、プロセス方向における、透明トナーTtの2次転写ローラ10上の塗布開始位置・終了位置と、有色トナーTcのトナー像の端と、記録媒体14の端との位置関係について説明する。本実施例においては、縁無し印刷時に、プロセス方向において2次転写ローラ10上の有色トナーが付着する可能性のある領域に透明トナーを塗布する。
図3に示すように、本実施例では、縁有り印刷を行う場合には、2次転写ローラ10上に透明トナーTtの層を形成しない。即ち、縁有り印刷時には、中間転写ベルト1上に形成された有色トナーTcのトナー像は、記録媒体14のサイズよりも小さい。そのため、中間転写ベルト1上のトナー像を形成している有色トナーTcは記録媒体14からはみ出すことなく、記録媒体14上に転写される。
しかしながら、縁無し印刷を行う場合には、図4及び図5に示すように、記録媒体14の外側の領域に相当する有色トナーTcの塗り足し領域(Wtop、Wend)を設ける。即ち、記録媒体14サイズよりも有色トナーTcのトナー像のサイズが大きくなるように設定している。
ここで、塗り足し領域(Wtop、Wend)がある場合に、裏汚れが発生するメカニズムおよび透明トナーTtによる着色による裏汚れ防止のメカニズムについて、図6及び図7を参照して説明する。図6(a)は、透明トナーTtを用いない縁無し印刷時の2次転写部N2の断面図、図6(b)はその時の2次転写ローラ10のクリーニング部の拡大図である。又、図7(a)は、透明トナーTtを用いた縁無し印刷時の2次転写部N2の断面図、図7(b)はその時の2次転写ローラ10のクリーニング部の拡大図である。
図6(a)に示すように、透明トナーTtを用いない縁無し印刷においては、塗り足し領域Wtopの有色トナーTcは、2次転写後に直接2次転写ローラ10上に付着する。2次転写ローラ10上の有色トナーTcは、2次転写ローラクリーナ15において、例えば、クリーニングブレード15aのような清掃部材により、2次転写ローラ10から除去される。しかしながら、塗り足し領域の有色トナーTcが多い場合等に、図6(b)に示すように、クリーニングブレード15aで完全にトナーを除去しきれないクリーニング不良領域Lが発生することがある。
本実施例では、図7に示すように、透明トナーTtが2次転写ローラ10上に塗布されているため、2次転写後に、有色トナーTcは2次転写ローラ10上の透明トナーTtの層の上に付着する。そのため、透明トナーTtの層がクリーニング時に有色トナーTcを2次転写ローラ10から引き剥がす役割を果たし、有色トナーTcのクリーニング性が向上する。又、クリーニング不良によりトナーが2次転写ローラ10上に残る場合においても、図7(b)に示すように、透明トナーTtが2次転写ローラ10上に残ることになる。そのため、2次転写ローラ10が1周した際に、記録媒体14の裏面に付着することとなるトナーは、透明トナーTtとなる。透明トナーTtであれば、記録媒体14の裏面に付着しても着色による裏汚れとならず、クリーニング不良発生時にも記録媒体14の裏汚れを防止することが可能となる。
即ち、通常、直接ローラに付着したトナーをローラ1周以内で除去することは困難である。しかし、有色トナーTcと2次転写ローラ10との間に透明トナーTtによるトナー層を形成することにより、透明トナーTtがクリーニング時の剥離層として機能し、有色トナーTcのクリーニング性が向上する。又、ローラ1周以内に2次転写ローラ10上の有色トナーTc及び透明トナーTtを全てクリーニングすることが困難な場合においても、透明トナーTt上の有色トナーTcはクリーニングされ易い。そのため、2次転写ローラ10に残るトナーは、下層にある透明トナーTcとなる。従って、クリーニングで完全にトナーを除去できない場合でも、記録媒体14の裏面側に付着するトナーは透明トナーであるため、着色による裏汚れを防止することができる。
次に、プロセス方向の透明トナーTtの塗布領域について、図4及び図5を参照して更に詳しく説明する。記録媒体14の搬送方向先端から有色トナーTcのトナー像の搬送方向先端までの距離をWtop、記録媒体14の搬送方向後端から有色トナーTcのトナー像の搬送方向後端までの距離をWendとする。又、記録媒体14の搬送方向先端から透明トナーTtの塗布領域の搬送方向先端までの距離をXtop、記録媒体14の搬送方向後端から透明トナーTtの塗布領域の搬送方向後端までの距離をXendとする。この時、本実施例では、下記の関係式(A1)及び(A2)を満たす。
Xtop≧Wtop ・・・・関係式(A1)
Xend≧Wend ・・・・関係式(A2)
上記の関係式(A1)及び(A2)に示すように、Xtop=Wtop、Xend=Wendでも良い。但し、中間転写ベルト1上のトナー像の位置精度等を考慮すれば、好ましくは、Xtop>Wtop、Xend>Wtopである。
Xtop≧Wtop ・・・・関係式(A1)
Xend≧Wend ・・・・関係式(A2)
上記の関係式(A1)及び(A2)に示すように、Xtop=Wtop、Xend=Wendでも良い。但し、中間転写ベルト1上のトナー像の位置精度等を考慮すれば、好ましくは、Xtop>Wtop、Xend>Wtopである。
次に、プロセス方向と垂直な方向(スラスト方向)における有色トナーTcと透明トナーTtの位置関係について説明する。本実施例においては、縁無し印刷時に、スラスト方向においても2次転写ローラ10上の有色トナーが付着する可能性のある領域に透明トナーを塗布する。
記録媒体14のプロセス方向に向かって右側の端(以下「記録媒体右端」という。)から、塗り足し領域のプロセス方向に向かって右側の端(以下「塗り足し領域右端」という。)までの距離をWrgtとする。又、記録媒体14のプロセス方向に向かって左側の端(以下「記録媒体左端」という。)から、塗り足し領域のプロセス方向に向かって左側の端(以下「塗り足し領域左端」という。)までの距離をWlftとする。又、記録媒体右端から透明トナーTtの塗布領域のプロセス方向に向かって右側の端(以下「塗布領域右端」という。)までの距離をXrgtとする。更に、記録媒体左端から透明トナーTtの塗布領域のプロセス方向に向かって左側の端(以下「塗布領域左端」という。)までの距離をXlftとする。ことの時、本実施例では、下記の関係式(B1)及び(B2)を満たす。
Xrgt≧Wrgt ・・・・関係式(B1)
Xlft≧Wlft ・・・・関係式(B2)
上記の関係式(B1)及び(B2)に示すように、Xrgt=Wrgt、Xlft=Wlftでも良い。但し、中間転写ベルト1上のトナー像の位置精度等を考慮すれば、好ましくは、Xrgt>Wrgt、Xlft>Wrgtである。
Xrgt≧Wrgt ・・・・関係式(B1)
Xlft≧Wlft ・・・・関係式(B2)
上記の関係式(B1)及び(B2)に示すように、Xrgt=Wrgt、Xlft=Wlftでも良い。但し、中間転写ベルト1上のトナー像の位置精度等を考慮すれば、好ましくは、Xrgt>Wrgt、Xlft>Wrgtである。
このように、本実施例では、塗布領域(Xtop、Xend、Xrgt、Xlft)と塗り足し領域(Wtop、Wend、Wrgt、Wlft)とが、上記関係式(A1)、(A2)、(B1)、(B2)を満たす。本実施例では、記録媒体14より上記塗布領域(Xtop、Xend、Xrgt、Xlft)分外側の領域の全域に相当する2次転写ローラ10の表面に連続的に透明トナーTtを塗布する。
即ち、少なくとも2次転写ローラ10の表面の移動に伴って中間転写ベルト1上の記録媒体14が接触する領域の周縁より外側の領域に対向する2次転写ローラ10上の領域に透明トナーTtを塗布する。特に、本実施例では、中間転写ベルト1上に形成されたトナー像に対向する22次転写ローラ10上の領域又は該トナー像より広い領域に対向する2次転写ローラ10上の領域に透明トナーTtを塗布する。又、本実施例では、2次転写ローラ10の表面の移動に伴って中間転写ベルト1上に形成されたトナー像より広い領域に対向する2次転写ローラ10上の領域の全域に透明トナーTtを塗布する。
これにより、縁無し印刷を行った場合、塗り足し領域の有色トナーTcは、2次転写ローラ10の塗布領域に塗布された透明トナーTtの層の上にのみ付着することとなる。そのため、前述したように、透明トナーTtの層が2次転写ローラ10のクリーニング性を向上させ、又、クリーニング不良発生時においても、透明トナーTtの層により着色による記録媒体14の裏汚れを防止することができる。
又、上記関係式(A1)、(A2)、(B1)、(B2)を満たすように、記録媒体14のサイズ及び/又は中間転写ベルト1上の有色トナーTcによる画像のサイズに応じて、透明トナーTtの塗布領域を設定することができる。これにより、透明トナーTtの塗布領域を必要最低限にすることができ、透明トナーTtの消費量を低減することができる。例えば、記録媒体14のサイズに応じて塗り足し領域の幅が決まっている場合には、縁無し印刷時に記録媒体14のサイズが決まれば、透明トナーTtの塗布領域を決めることができる。又、記録媒体14のサイズ毎に塗り足し領域の幅が複数ある場合には、記録媒体14のサイズと塗り足し領域の幅(即ち、有色トナーTcによる画像のサイズ)とに応じて、透明トナーTtの塗布領域を決めることができる。又、縁無し印刷を行うことのできる記録媒体14のサイズが決まっており、塗り足し領域の幅が複数ある場合には、塗り足し領域の幅(即ち、有色トナーTcによる画像のサイズ)が決まれば、透明トナーTtの塗布領域を決めることができる。
本実施例では、画像形成装置本体(装置本体)の動作を統括的に制御する制御部が備えるCPU20が透明トナー塗布装置16、塗布バイアス電源17の動作を制御する制御手段として機能する。CPU20は、装置本体に設けられた操作部又は装置本体に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器の操作部から入力される画像形成モード選択指示に従って、縁有り印刷又は縁無し印刷を選択的に実行させる。又、CPU20は、上記装置本体の操作部又は外部機器の操作部から入力される記録媒体種類(サイズ)選択指示に従って、縁無し印字時における2次転写ローラ10上の透明トナーTtの塗布領域を決定する。その際、CPU20は、塗布領域を、上述の関係式(A1)、(A2)、(B1)、(B2)を満たすように計算するか、予め計算されて記憶手段に記憶されているものの中から選択する。
以上説明したように、本実施例によると、縁有り印刷時に透明トナーTtを2次転写ローラ10上に塗布することで、2次転写ローラ10からの有色トナーTcのクリーニング性が向上する。又、仮にクリーニング不良が発生した場合でも着色による記録媒体14の裏汚れを防止することができる。即ち、2次転写ローラ10に透明トナーTtが塗布されているため、透明トナーTtが2次転写ローラ10のクリーニング時に剥離層として機能し、クリーニング性が向上される。又、例えクリーニングが完全でない場合においても、2次転写ローラ10側には透明トナーTtのみが残り、記録媒体14の裏面側に付着する可能性のあるトナーは、透明トナーTtとなる。そのため、着色による裏汚れを防止することが可能である。更に、記録媒体14のサイズ及び/又は有色トナーTc画像サイズに応じて2次転写ローラ10への透明トナーの塗布領域を設定することで、透明トナーTtの消費量を低減することができる。
実施例2
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施例では、2次転写ローラ10上の透明トナーTtの層の形成方法が実施例1と異なる。即ち、本実施例では、2次転写ローラ10の表面の移動に伴って中間転写ベルト1上の記録媒体14が接触する領域に対向する2次転写ローラ10上の領域内に、透明トナーTtを塗布しない領域がある。
図8は、本実施例における縁無し印刷時に中間転写ベルト1上に形成される有色トナーTcのトナー像と、2次転写ローラ10上に塗布される透明トナーTtと、上記有色トナーTcのトナー像が転写される記録媒体14との相対的な位置関係及びサイズを示す。
本実施例においても、実施例1と同様に、縁有り印刷を行う場合には、2次転写ローラ10には透明トナーTtの層を形成しない。
そして、本実施例では、縁無し印刷を行う場合、図8に示すトナー層形成方法を用いる。図8に示すA−A’断面図は、プロセス方向の断面図であり、B−B’断面図は、スラスト方向の断面図である。本実施例においても、図8中XtopとWtopとの関係、及びXendとWendの関係、XrgtとWrgtとの関係、XlftとWlftとの関係は、実施例1で示した関係式(A1)、(A2)、(B1)、(B2)を満たしている。
本実施例では、記録媒体14のサイズに応じて、2次転写ローラ10上に塗布する透明トナーTtの領域における記録媒体14の端より内側方向に相当する領域(以下「内側塗布領域」)を規定する。記録媒体14の搬送方向先端より内側の内側塗布領域の幅をXit、記録媒体14の搬送方向後端から内側の内側塗布領域の幅をXieとする。又、記録媒体14のプロセス方向に向かって右側の端より内側の内側塗布領域の幅をXir、記録媒体14のプロセス方向に向かって左側の端より内側の内側塗布領域の幅をXilとする。
図9は、記録媒体14が理想的に搬送された場合の位置と、それから外れた場合の位置と、有色トナーTcのトナー像との位置関係が示されている。図9の破線で示す位置は、ばらつきがない所望のタイミングで記録媒体14が搬送された場合の記録媒体14の位置I(以下「理想位置」という。)である。又、図9の実線で示す位置は、記録媒体14の搬送上のばらつきによって理想位置Iから外れた場合の位置J(以下「ばらつき位置」という。)である。理想位置Iとばらつき位置Jとのプロセス方向のずれがW1、理想位置Iとばらつき位置Jとのスラスト方向のずれがW3である。
尚、実施例1にて説明し又図8に示されるXtop、Wtop、Xend、Wend、Xrgt、Wrgt、Xlft及びWlft、並びに、図8に示されるXit、Xie、Xir及びXilは、記録媒体14の理想位置Iに基づいて決められるものである。
又、図10は、記録媒体14と、2次転写ローラ10上に付着している有色トナーTcの範囲と、2次転写ローラ10上に塗布されている透明トナーTtの範囲とを、2次転写ローラ10が1周する状況に合わせて示している。図10(a)は、記録媒体14がばらつき位置Jにあった場合の2次転写ローラ10上に付着する有色トナーTc領域と、透明トナーTtの塗布領域とを示している。図10(b)は、図10(a)から2次転写ローラ10が回転し、クリーニングブレード15aによって、有色トナーTcがクリーニングされている状況を示している。尚、図10(b)には、クリーニング不良が発生し、有色トナーTcが完全にクリーニングされていない状況を示している。そして、図10(c)は、図10(b)から更に2次転写ローラ10が回転し、2次転写ローラ10に付着した塗り足し領域の有色トナーTcが記録媒体14の裏面に達するまで回転した状況を示している。
先ず、プロセス方向における内側塗布領域Xitについて説明する。内側塗布領域Xieは、理想位置Iとばらつき位置Jとのプロセス方向のずれがW1を考慮して設定することができる。図10(a)に示すように、搬送時のばらつきにより記録媒体14が理想位置Iよりも遅れて、搬送さればらつき位置Jにきた場合、2次転写ローラ10上には、Wtop+W1の幅で有色トナーTcが付着する。この場合、2次転写ローラ10上に直接有色トナーTcが付着することを防ぐためには、下記の関係式(C1)を満たすことが好ましい。
Xit≧W1 ・・・・関係式(C1)
尚、Xitは、記録媒体14の内側の領域に相当する2次転写ローラ10上の領域内に透明トナーTtを塗布しない領域があるように設定すれば、透明トナーの消費量低減の効果を得ることができるが、好ましくは、次のように設定する。
Xit≧W1 ・・・・関係式(C1)
尚、Xitは、記録媒体14の内側の領域に相当する2次転写ローラ10上の領域内に透明トナーTtを塗布しない領域があるように設定すれば、透明トナーの消費量低減の効果を得ることができるが、好ましくは、次のように設定する。
即ち、図10(b)に示すようにクリーニング不良が発生し、2次転写ローラ10上から有色トナーTcが完全に除去されない場合を考える。この場合、図10(c)に示すように、2次転写ローラ10上に残った有色トナーTc領域の上から透明トナーTtを塗布することで、記録媒体14の裏面に有色トナーTcが直接付着することを防止し、着色による記録媒体14の裏汚れを防止することができる。このようにして、着色による記録媒体14の裏汚れを防止すると共に、透明トナーの消費量を低減するためには、2次転写ローラ10の半径rとすると、下記の関係式(C2)を満たすことが好ましい。
Wit≦2×π×r+W1 ・・・・関係式(C2)
従って、好ましくは、内側塗布領域Xitと記録媒体14の搬送ばらつきW1とは、下記の関係式(C3)を満たす。
W1≦Xit≦2×π×r+W1 ・・・・関係式(C3)
上記関係式(C3)を満たすことで、記録媒体14の搬送ばらつきにより、有色トナーTcが直接2次転写ローラ10に付着することを防止することができる。又、クリーニング不良が発生した場合でも、有色トナーTcが記録媒体14の裏面へ付着することを防止することができ、着色による記録媒体14の裏汚れを防止できる。又、透明トナーTtの塗布領域を必要最低限にすることができ、透明トナーTtの消費量を低減することができる。
Wit≦2×π×r+W1 ・・・・関係式(C2)
従って、好ましくは、内側塗布領域Xitと記録媒体14の搬送ばらつきW1とは、下記の関係式(C3)を満たす。
W1≦Xit≦2×π×r+W1 ・・・・関係式(C3)
上記関係式(C3)を満たすことで、記録媒体14の搬送ばらつきにより、有色トナーTcが直接2次転写ローラ10に付着することを防止することができる。又、クリーニング不良が発生した場合でも、有色トナーTcが記録媒体14の裏面へ付着することを防止することができ、着色による記録媒体14の裏汚れを防止できる。又、透明トナーTtの塗布領域を必要最低限にすることができ、透明トナーTtの消費量を低減することができる。
ここで、一般的に、記録媒体14の搬送ばらつきW1は、1.0[mm]以下である。つまり、好ましくは、上記関係式(C1)から、内側塗布領域Xitは、
Xit[mm]≧1.0[mm] ・・・・(a)
とされる。
Xit[mm]≧1.0[mm] ・・・・(a)
とされる。
但し、高温高湿環境(例えば、30℃/80%RH)や低温低湿環境(例えば、15℃/10%RH)といった紙同士の摩擦力や静電吸着力が増加する条件においては、W1=10.0[mm]まで考慮することの好ましい。つまり、より好ましくは、上記関係式(C1)から、内側塗布領域Xitは、
Xit[mm]≧10.0[mm]
とされる。
Xit[mm]≧10.0[mm]
とされる。
従って、上記関係式(C3)から、上述の記録媒体14の搬送ばらつきW1を考慮すると、内側塗布領域Xitは、好ましくは、
1.0[mm]≦Xit≦2×π×r+1.0[mm]
とされる。又、より好ましくは、
10.0[mm]≦Xit≦2×π×r+10.0[mm]
とされる。
1.0[mm]≦Xit≦2×π×r+1.0[mm]
とされる。又、より好ましくは、
10.0[mm]≦Xit≦2×π×r+10.0[mm]
とされる。
ここで、仮に一般的な2次転写ローラ10の半径r=8.0[mm]とすると、上記関係式(C3)から、内側塗布領域Xitは、好ましくは、
1.0[mm]≦Xit≦60.3[mm]
を満たす。
1.0[mm]≦Xit≦60.3[mm]
を満たす。
次に、プロセス方向における内側塗布領域Xieについて説明する。内側塗布領域Xieは、記録媒体14を2次転写部N2に搬送する際のプロセス方向の位置ばらつきW1、及び記録媒体14のプロセス方向の寸法のばらつきW2を考慮して設定することができる。即ち、内側塗布領域Xieは、下記の関係式(D)を満たすことが好ましい。
Xie≧W1+W2 ・・・・関係式(D)
上記関係式(D)を満たすことで、2次転写ローラ10上に付着するプロセス方向下流側の塗り足し領域の有色トナーTcが、直接2次転写ローラ10に付着することを防止することができる。又、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と裏汚れを防止することができる。一般的に、記録媒体14のプロセス方向寸法のばらつきW2は、JIS−P0138によると、例えばA3サイズについては4.0[mm]である。
Xie≧W1+W2 ・・・・関係式(D)
上記関係式(D)を満たすことで、2次転写ローラ10上に付着するプロセス方向下流側の塗り足し領域の有色トナーTcが、直接2次転写ローラ10に付着することを防止することができる。又、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と裏汚れを防止することができる。一般的に、記録媒体14のプロセス方向寸法のばらつきW2は、JIS−P0138によると、例えばA3サイズについては4.0[mm]である。
つまり、上記関係式(D)から、上述の記録媒体14の搬送ばらつきW1を考慮すると、内側塗布領域Xieは、好ましくは、
Xie[mm]≧5.0[mm] ・・・・(b)
とされる。又、より好ましくは、
Xie[mm]≧14.0[mm]
とされる。
Xie[mm]≧5.0[mm] ・・・・(b)
とされる。又、より好ましくは、
Xie[mm]≧14.0[mm]
とされる。
尚、Xieの上限は、記録媒体14の内側の領域に相当する2次転写ローラ10上の領域内に透明トナーTtを塗布しない領域があるように設定すれば、透明トナーの消費量低減の効果を得ることができる。
次に、スラスト方向の内側塗布領域Xir、Xilについて、説明する。
内側塗布領域Xir、Xilは、記録媒体14のスラスト方向の搬送ばらつきW3と、記録媒体14のスラスト方向の寸法のばらつきW4とを考慮して設定することができる。即ち、内側塗布領域Xir、Xilは、それぞれ下記の関係式(E)、(F)を満たすことが好ましい。
Xir≧W3+W4/2 ・・・・関係式(E)
Xil≧W3+W4/2 ・・・・関係式(F)
上記関係式(E)、(F)を満たすことで、スラスト方向の塗り足し領域において、2次転写ローラ10に直接有色トナーTcが付着することを防止することができる。又、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と、着色による記録媒体14の裏汚れを防止することができる。
Xir≧W3+W4/2 ・・・・関係式(E)
Xil≧W3+W4/2 ・・・・関係式(F)
上記関係式(E)、(F)を満たすことで、スラスト方向の塗り足し領域において、2次転写ローラ10に直接有色トナーTcが付着することを防止することができる。又、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と、着色による記録媒体14の裏汚れを防止することができる。
ここで、一般的に、記録媒体14のスラスト方向の搬送ばらつきW3は1.0[mm]以下である。又、記録媒体14のスラスト方向寸法ばらつきW4は、JIS−P0138によると、例えばA3サイズについては4.0[mm]である。つまり、関係式(E)、(F)より、内側塗布領域Xir、Xirは、好ましくは、
Xir[mm]≧3.0[mm] ・・・・(c)
Xil[mm]≧3.0[mm] ・・・・(d)
である。
Xir[mm]≧3.0[mm] ・・・・(c)
Xil[mm]≧3.0[mm] ・・・・(d)
である。
又、上述のように、高温高湿環境等で紙同士の摩擦力等の増加を考慮すべき条件においては、W3=10.0[mm]まで考慮することが好ましい。つまり、より好ましくは、内側塗布領域Xir、Xirは、
Xir[mm]≧12.0[mm]
Xil[mm]≧12.0[mm]
である。
Xir[mm]≧12.0[mm]
Xil[mm]≧12.0[mm]
である。
尚、Xir、Xilの上限は、記録媒体14の内側の領域に相当する2次転写ローラ10上の領域内に透明トナーTtを塗布しない領域があるように設定すれば、透明トナーの消費量低減の効果を得ることができる。
実施例1と同様に、CPU20は、画像形成装置本体(装置本体)の操作部又は外部機器の操作部から入力される記録媒体種類(サイズ)選択指示に従って、縁無し印字時における2次転写ローラ10上の透明トナーTtの塗布領域を決定する。その際、CPU20は、塗布領域を、上述の規定範囲を満たすように計算するか、予め計算されて記憶手段に記憶されているものの中から選択する。
以上説明したように、本実施例によると、実施例1と同様に2次転写ローラ10からの有色トナーTcのクリーニング性を向上し、又、着色による裏汚れを防止する効果を得ることができる。それと共に、本実施例によれば、縁有り印刷時に透明トナーTtを2次転写ローラ10上に塗布する領域を規定する。より具体的には、記録媒体14の内側の領域に相当する2次転写ローラ10上の領域内に透明トナーTtを塗布しない領域があるように設定すると共に、好ましくは上記関係式(a)、(b)、(c)及び(d)のうち少なくとも1つを満たすように設定する。より好ましくは、上記関係式(a)、(b)、(c)及び(d)の全てを満たすように設定する。これにより、縁無し印刷時にクリーニング性向上と裏汚れ防止の機能を満足するために2次転写ローラ10に塗布する透明トナーTtの塗布領域を必要最低限に抑制し、透明トナーTtの消費量を低減することが可能である。
実施例3
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施例では、2次転写ローラ10上に塗布する透明トナーTtの量を規定する。
図11を参照して、透明トナーTtの平均粒径R及び有色トナーTcの平均粒径R’と、2次転写ローラ10上の透明トナーTtの単位面積当たりの重量(以下「M/S」という。)との関係について説明する。図11では、便宜的に2次転写ローラ10を平面として図示してある。
尚、平均粒径R、R’は、斯界にて一般的な、例えば、コールターカウンター(BECKMAN COULTER社製 Multisizer3)を用いて計測することのできる体積平均粒径で代表することができる。
先ず、2次転写ローラ10に付着した有色トナーTcのクリーニングをより確実に行うためには、2次転写ローラ10上に塗布される透明トナーTtは、隙間無く均一に塗布されていることが好ましい。
図11(a)又は図11(b)に示すように、透明トナーTtが2次転写ローラ10上に隙間無く塗布されている場合、透明トナーTtの比重G[g/cm3]、透明トナーTtの平均粒径R[cm]とM/S[mg/cm2]は、下記の関係式(1)を満たす。
1個の透明トナーTtが占める面積S1[cm2]=4×(R/2)2
1個の透明トナーTtの体積V[cm3]=4×π×(R/2)3/3
従って、
M/S[mg/cm2]=V×G/S1
=π×R×G/6×103 ・・・・関係式(1)
一般的に、トナーの平均粒径Rは、4.0〜10.0[μm]であり、トナーの比重Gは、1.0〜2.0[g/cm3]である。従って、上記関係式(1)から計算されるM/S[mg/cm2]は、0.21〜1.05[mg/cm2]である。
1個の透明トナーTtが占める面積S1[cm2]=4×(R/2)2
1個の透明トナーTtの体積V[cm3]=4×π×(R/2)3/3
従って、
M/S[mg/cm2]=V×G/S1
=π×R×G/6×103 ・・・・関係式(1)
一般的に、トナーの平均粒径Rは、4.0〜10.0[μm]であり、トナーの比重Gは、1.0〜2.0[g/cm3]である。従って、上記関係式(1)から計算されるM/S[mg/cm2]は、0.21〜1.05[mg/cm2]である。
次に、透明トナーTtが2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と、着色による記録媒体14の裏汚れを防止する機能を果たすために最低限必要なM/Sについて説明する。ここでは、図11(c)に示されるように、透明トナーTtが隙間を有して2次転写ローラ10上に塗布された状態を考える。この場合においても、透明トナーTt上の有色トナーTcが直接2次転写ローラ10に付着することを防止し、又、透明トナーTtが有色トナーTcと2次転写ローラ10を引き剥がす層として機能するためには、次のことが必要である。つまり、透明トナーTtの1層分の高さよりも上に有色トナーTcの中心O’があることが必要である。この場合のM/Sは、図11(c)より、各透明トナーTtの中心(O、Q、T、U)で定まる面積Sに、1個の透明トナーTtが存在している場合のM/Sと等価である。
そのため、透明トナーTtの平均粒径R[cm]と有色トナーTcの平均粒径R’[cm]と透明トナーTtの比重G[g/cm3]と、透明トナーTtのM/S[mg/cm2]は、下記の関係式(2)を満たす。
辺OPの長さLop[cm]=√{(R/2+R’/2)2−(R/2)2}
四角形OQTUの面積S2[cm2]=2×Lop2
上記面積S2と前述の透明トナーTtの体積V[cm3]より、
M/S[mg/cm2]=V×G/S
=(π×R3×G)/{6×R×R’+3×R’2}}×103 ・・関係式(2)
透明トナーTtと有色トナーTcが前述した一般的なトナー平均粒径及びトナー比重である場合、上記関係式(2)から計算されるM/S[mg/cm2]は、0.13〜0.7[mg/cm2]となる。
辺OPの長さLop[cm]=√{(R/2+R’/2)2−(R/2)2}
四角形OQTUの面積S2[cm2]=2×Lop2
上記面積S2と前述の透明トナーTtの体積V[cm3]より、
M/S[mg/cm2]=V×G/S
=(π×R3×G)/{6×R×R’+3×R’2}}×103 ・・関係式(2)
透明トナーTtと有色トナーTcが前述した一般的なトナー平均粒径及びトナー比重である場合、上記関係式(2)から計算されるM/S[mg/cm2]は、0.13〜0.7[mg/cm2]となる。
以上の説明から明らかなように、クリーニング性の向上と裏汚れ防止のためには、2次転写ローラ10上の透明トナーTtのM/S[mg/cm2]は、少なくとも上記関係式(2)を満たし、好ましくは、関係式(1)を満たす。より具体的には、M/S[mg/cm2]は、0.13[mg/cm2]以上であることが好ましく、より好ましくは、0.21[mg/cm2]以上である。そして、通常、M/S[mg/cm2]は、1.05[mg/cm2]以下とする。
以上説明したように、本実施例によれば、2次転写ローラ10上に塗布する透明トナーTtのM/S[mg/cm2]を規定することができる。即ち、クリーニング性向上と裏汚れ防止の機能を満足するために2次転写ローラ10上に塗布する透明トナーTtの載り量を必要最低限に抑制し、透明トナーTtの消費量を低減することが可能である。従って、透明トナーTtのM/S[mg/cm2]を抑制しつつ、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と、着色による裏汚れの防止を実現することができる。
実施例4
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施例では、2次転写ローラ10上に塗布する透明トナーTtの平均粒径を規定する。
先ず、表1に、透明トナーTtの平均粒径の違いによるクリーニング性及び裏汚れ防止の効果の違いについて実験により調べた結果を示す。
尚、クリーニング性については、次のようにして評価した。即ち、クリーニング後の2次転写ローラ10上に付着しているトナーを粘着テープに付着させた。そして、そのテープのトナー付着面について光学濃度計(GretagMacbeth社製 RD−918)で濃度を測定することで、クリーニング性の指標として比較した。又、裏汚れ防止の効果については、次のようにして評価した。即ち、2次転写ローラ10上に有色トナーTcを塗布した上から透明トナーTtを塗布し、記録媒体14の通紙後に記録媒体14の裏面に付着したトナーを粘着テープに付着させた。そして、そのテープのトナー付着面について光学濃度計(GretagMacbeth社製 RD−918)で濃度を測定することで、裏汚れ防止効果の指標として比較した。
又、透明トナーTtの平均粒径(体積平均粒径)は、コールターカウンター(BECKMAN COULTER社製 Multisizer3)を用いて計測した。尚、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用いて透明トナーTtと有色トナーTc像を各々100回無作為にサンプリングした結果、透明トナーTtと有色トナーTcは実質的に球形であった。
上記実験結果から、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と着色による裏汚れの防止を実現するためには、透明トナーTtの平均粒径は、2.4〜12.1[μm]であることが好ましいことが分かる。
次に、図12を参照して、透明トナーTtの平均粒径によるクリーニング性と記録媒体14の裏汚れ防止効果の違いについて、透明トナーTtの平均粒径Rと有色トナーTcの平均粒径R’との関係から説明する。図12では、便宜的に2次転写ローラ10を平面として図示してある。
先ず、図12(a)を参照して、透明トナーTtの平均粒径Rの方が、有色トナーTcの平均粒径R’よりも大きい場合について説明する。
2次転写ローラ10上に形成されている透明トナーTtの層上に付着した有色トナーTcのクリーニングをより確実に行うためには、図12(a)に示されるように、有色トナーTcの中心Oa’が、透明トナーTtの1層分の高さよりも上にあることが好ましい。図12(a)に示されるように、透明トナーTtが2次転写ローラ10上に塗布されている場合、透明トナーTtの平均粒径R[cm]と有色トナーTcの平均粒径R’[cm]とは、下記の関係式(α)を満たす。尚、図中Oaは、透明トナーTtの中心、Oa’は、有色トナーTcの中心、Paは、透明トナーTtの中心間を結ぶ直線と、この直線に対して有色トナーTcの中心から下ろした直線との交点である。
図12(a)中の三角形Oa’−Pa−Oaに三平方の定理を適用し、
(辺Oa−Oa’)2=(辺Pa−Oa’)2+(辺Oa−Pa)2
(R/2+R’/2)2=(R/2)2+(√2×R/2)2
よって、
R’=(√3−1)×R
従って、2次転写ローラ10上に形成されている透明トナーTtの層の上に付着した有色トナーTcのクリーニングをより確実に行うためには、下記関係式(α)を満たすことが好ましい。
R<R’/(√3−1) ・・・・関係式(α)
一般的に、有色トナーTcの平均粒径R’は、4.0〜10.0[μm]である。従って、上記関係式(α)から計算される透明トナーTtの平均粒径Rは、5.46〜13.66[μm]である。
(辺Oa−Oa’)2=(辺Pa−Oa’)2+(辺Oa−Pa)2
(R/2+R’/2)2=(R/2)2+(√2×R/2)2
よって、
R’=(√3−1)×R
従って、2次転写ローラ10上に形成されている透明トナーTtの層の上に付着した有色トナーTcのクリーニングをより確実に行うためには、下記関係式(α)を満たすことが好ましい。
R<R’/(√3−1) ・・・・関係式(α)
一般的に、有色トナーTcの平均粒径R’は、4.0〜10.0[μm]である。従って、上記関係式(α)から計算される透明トナーTtの平均粒径Rは、5.46〜13.66[μm]である。
次に、図12(b)を参照して、透明トナーTtの平均粒径Rの方が、有色トナーTcの平均粒径R’よりも小さい場合について説明する。
図12(b)に示されるように、クリーニング不良により2次転写ローラクリーナ15で回収されなかった有色トナーTc上には、記録媒体14の裏面への着色による裏汚れを防止するために、透明トナーTtが塗布される。有色トナーTc上に塗布された透明トナーTtが、有色トナーTcと記録媒体14の裏面とが直接接触することを防止するためには、有色トナーTcの最表層よりも透明トナーTtの最表層の方が高いことが望まれる。そのため、透明トナーTtの平均粒径R[cm]と有色トナーTcの平均粒径R’[cm]とは、下記の関係式(β)を満たす。尚、図中Obは、有色トナーTcの中心、Ob’は、透明トナーTtの中心、Pbは、有色トナーTcの中心間を結ぶ直線と、この直線に対して透明トナーTtの中心から下ろした直線との交点である。
図12(b)中の三角形Ob’−Pb−Obに三平方の定理を適用し、
(辺Ob−Ob’)2=(辺Pb−Ob’)2+(辺Ob−Pb)2
(R/2+R’/2)2=(R/2−R’/2)2+(√2×R/2)2
よって、
R’=2×R
従って、有色トナーTcと記録媒体14の裏面とが直接接触することを防止するためには、下記関係式(β)を満たすことが好ましい。
R>R’/2 ・・・・関係式(β)
有色トナーTcが上述の一般的なトナー平均粒径である場合、上記関係式(β)から計算される透明トナーTtの平均粒径は、2.0〜5.0[μm]となる。
(辺Ob−Ob’)2=(辺Pb−Ob’)2+(辺Ob−Pb)2
(R/2+R’/2)2=(R/2−R’/2)2+(√2×R/2)2
よって、
R’=2×R
従って、有色トナーTcと記録媒体14の裏面とが直接接触することを防止するためには、下記関係式(β)を満たすことが好ましい。
R>R’/2 ・・・・関係式(β)
有色トナーTcが上述の一般的なトナー平均粒径である場合、上記関係式(β)から計算される透明トナーTtの平均粒径は、2.0〜5.0[μm]となる。
以上の説明から明らかなように、クリーニング性の向上と裏汚れ防止のためには、2次転写ローラ10上の透明トナーTtの平均粒径Rと有色トナーTcの平均粒径R’とは、下記の関係式を満たすことが望まれる。
R’/2<R<R’/(√3−1)
従って、有色トナーTcが上述の一般的なトナー平均粒径である場合、クリーニング性の向上と裏汚れ防止の機能を果たすためには、透明トナーTtの平均粒径Rは、
2.0[μm]<R<13.66(≒13.7)[μm]
の範囲であることが好ましい。より好ましくは、上述の実験結果より、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と裏汚れの防止を実現するためには、透明トナーTtの平均粒径は2.4〜12.1[μm]とする。
R’/2<R<R’/(√3−1)
従って、有色トナーTcが上述の一般的なトナー平均粒径である場合、クリーニング性の向上と裏汚れ防止の機能を果たすためには、透明トナーTtの平均粒径Rは、
2.0[μm]<R<13.66(≒13.7)[μm]
の範囲であることが好ましい。より好ましくは、上述の実験結果より、2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と裏汚れの防止を実現するためには、透明トナーTtの平均粒径は2.4〜12.1[μm]とする。
以上説明したように、本実施例によれば、2次転写ローラ10上に塗布する透明トナーTtの平均粒径Rを規定することができる。即ち、クリーニング性向上と裏汚れ防止の機能を満足し、又、クリーニング不良が発生した場合でも記録媒体14の裏面の着色による裏汚れを防止するために好ましい透明トナーTtの平均粒径を規定することが可能である。従って、より精密に2次転写ローラ10のクリーニング性の向上と着色による裏汚れの防止効果が得られる設定を実現することできる。
尚、以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。例えば、上記各本実施例においては、2次転写ローラクリーナ15は、清掃部材として、ブレード状のクリーニング部材を用いる。しかし、クリーニング部材の形状はこれに限定されるものではなく、ブラシ状のクリーニング部材やローラ状のクリーニング部材を用いてもよい。又、2次転写ローラ10から機械的にトナーを除去する方式に限らず、電気的にトナーを除去する方式においても、2次転写ローラ10に塗布した透明トナーTtは、クリーニング時に有色トナーTcを2次転写ローラ10から引き剥がす層として機能する。そのため、上記同様、2次転写ローラ10のクリーニング性を向上することができ、又、クリーニング不良時における記録媒体14の裏汚れを防止することができる。
又、上記各実施例では、縁無し印刷時に、中間転写ベルト1上に形成される各画像毎に対応して、2時転写ローラ10への透明トナーTtの塗布領域を規定した。但し、例えば、複数の記録媒体14に対する連続した画像形成動作を行う際などには、次のようにすることもできる。即ち、プロセス方向において、最初の記録媒体14に対するXtop分外側の領域から、最後の記録媒体14に対するXedn分外側の領域までの全域に相当する2次転写ローラ10の表面に透明トナーTtを連続的に塗布することができる。
又、上記各実施例では、縁無し印刷が所望されることの多いカラー画像形成装置、特に、中間転写方式の画像形成装置を例として説明した。しかし、トナー像を担持する像担持体から記録媒体にトナー像を転写させる転写部材を有する場合には、像担持体が中間転写体である場合だけではなく、例えば像担持体が静電像を担持する感光体であっても本発明を適用することができる。
1 中間転写ベルト(第2の像担持体)
2 感光ドラム(第1の像担持体)
10 2次転写ローラ(2次転写部材、転写部材)
14 記録媒体
15 2次転写ローラクリーナ
15a クリーニングブレード(清掃部材)
16 透明トナー塗布装置(透明粒子塗布手段)
17 塗布バイアス電源(塗布バイアス出力手段)
2 感光ドラム(第1の像担持体)
10 2次転写ローラ(2次転写部材、転写部材)
14 記録媒体
15 2次転写ローラクリーナ
15a クリーニングブレード(清掃部材)
16 透明トナー塗布装置(透明粒子塗布手段)
17 塗布バイアス電源(塗布バイアス出力手段)
Claims (14)
- トナー像を担持する移動可能な像担持体と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写させる転写部材であって、前記像担持体の移動に伴って前記像担持体の表面に対向する表面が移動可能な転写部材と、を有する画像形成装置において、
前記転写部材上に透明粒子を塗布する透明粒子塗布手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 更に、前記転写部材上の付着物を除去する清掃手段を有し、前記透明粒子塗布手段は、前記転写部材の表面の移動方向において、前記清掃手段による前記転写部材からの付着物の除去部より下流且つ前記像担持体との対向部より上流の位置で、前記転写部材に前記透明粒子を塗布することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材の表面の移動に伴い前記透明粒子塗布手段により前記透明粒子を塗布する前記転写部材上の領域は、前記記録媒体の大きさ及び/又は前記像担持体上に形成されるトナー像の領域に応じて可変であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体上に前記記録媒体の搬送方向及び該搬送方向に垂直な方向のそれぞれにおける寸法より小さいトナー像を形成し、前記記録媒体の搬送方向及び該搬送方向に垂直な方向のそれぞれにおける両方の縁部より内側の領域にトナー像を転写する第1の画像形成モードと、前記像担持体上に前記記録媒体の搬送方向及び該搬送方向に垂直な方向のそれぞれにおける寸法より大きなトナー像を形成し、前記記録媒体の搬送方向及び該搬送方向に垂直な方向のそれぞれにおける一方の縁部から他方の縁部までの全域にトナー像を転写する第2の画像形成モードと、を有し、前記第2の画像形成モードにおいて前記透明粒子塗布手段により前記透明粒子を前記転写部材上に塗布することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 少なくとも前記転写部材の表面の移動に伴って前記像担持体上の前記記録媒体が接触する領域の周縁より外側の領域に対向する前記転写部材上の領域に、前記透明粒子塗布手段により前記透明粒子を塗布することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 少なくとも前記転写部材の表面の移動に伴って前記像担持体上の前記記録媒体が接触する領域の周縁より外側の領域に対向する前記転写部材上の領域であって、前記像担持体上に形成されたトナー像に対向する前記転写部材上の領域又は該トナー像より広い領域に対向する前記転写部材上の領域に、前記透明粒子塗布手段により前記透明粒子を塗布することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材の表面の移動に伴って前記像担持体上に形成されたトナー像に対向する前記転写部材上の領域又は該トナー像より広い領域に対向する前記転写部材上の領域の全域に、前記透明粒子塗布手段により前記透明粒子を塗布することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材の表面の移動に伴って前記像担持体上の前記記録媒体が接触する領域に対向する前記転写部材上の領域内に、前記透明粒子塗布手段により前記透明粒子を塗布しない領域があることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体上の前記記録媒体が接触する領域の、前記記録媒体の搬送方向先端から同方向に内側の領域に対向する前記転写部材上の領域の幅をXit[mm]、前記記録媒体の搬送方向後端から同方向に内側の領域に対向する前記転写部材上の領域の幅をXie[mm]、前記記録媒体の搬送方向に垂直な方向における一方の端部から同方向に内側の領域の幅をXil[mm]、前記記録媒体の搬送方向に垂直な方向における他方の端部から同方向に内側の領域の幅をXir[mm]とすると、下記式(a)、(b)、(c)及び(d)、
Xit[mm]≧1.0[mm] ・・・(a)
Xie[mm]≧5.0[mm] ・・・(b)
Xil[mm]≧3.0[mm] ・・・(c)
Xir[mm]≧3.0[mm] ・・・(d)
のうち少なくとも1つを満たすことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記式(a)、(b)、(c)及び(d)の全てを満たすことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材は前記像担持体に対向する周面が移動可能なローラ形状を有し、該ローラの半径をr[mm]、前記像担持体上の前記記録媒体に接触する領域の前記記録媒体の搬送方向先端から同方向に内側の領域に対向する前記転写部材上の領域の幅をXit[mm]とすると、下記式、
1.0[mm]≦Xit≦2πr+1.0[mm]
を満たすことを特徴とする請求項8〜10のいずれかの項に記載の画像形成装置。 - 前記転写部材上への前記透明粒子の塗布量は、単位面積当たりの重量で0.13[mg/cm2]以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記透明粒子の平均粒径をR[μm]とすると、下記式、
2.0[μm]≦R≦13.7[μm]
を満たすことを特徴とする請求項1〜12のいずれかの項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は、静電像を担持する静電像担持体上の静電像をトナーで現像することにより形成されたトナー像が、該静電像担持体から転写される中間転写体であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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- 2006-03-06 JP JP2006060366A patent/JP2007240673A/ja active Pending
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