JP4905421B2 - 内燃機関およびその制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関およびその制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路を備える過給機付エンジンの排気ガス還流装置が開示されている。この従来の装置では、EGR通路の途中に冷却器(EGRクーラー)を設けるとともに、当該冷却器よりも上流側(排気通路に近い側)に、触媒で構成されたフィルタを設けるようにしている。より具体的には、上記従来の装置における当該フィルタは、EGRガスに内在するカーボン等の固形成分を除去するためのものである。
特開平5−187329号公報 特開平10−68358号公報 特開平11−117815号公報 特開2007−92718号公報 特開2007−303381号公報
上述した従来の装置の構成によれば、高温の排気ガスがEGRクーラーを通過したときに凝縮水が生成されることになる。このような凝縮水が不均一な態様で(塊状で)吸気系に吸入されると、内燃機関の燃焼が不安定になったり、凝縮水によって急激に冷やされることに起因する吸気系部品(例えば、過給機のコンプレッサなど)の破損が生じたりすることが懸念される。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、EGR通路に生じた凝縮水が吸気系に不均一な態様で吸入されるのを良好に防止し得る内燃機関およびその制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関であって、
排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、
前記EGR通路の途中に配置され、当該EGR通路内を流れるガスを冷却するためのEGR冷却手段と、
前記EGR冷却手段よりも前記吸気通路側の前記EGR通路に配置され、当該EGR通路内を流れるガス中に含まれる水分を吸収する水分吸収手段と、
前記EGR冷却手段に向けて、ラジエータを出た低温冷却水であって内燃機関に入る前の低温冷却水を導入するための低温冷却水通路と、
前記低温冷却水通路の途中に配置され、当該低温冷却水通路を流れる前記低温冷却水の流量を調整する水量調整手段と、
を備え
前記EGR通路は、少なくとも前記EGR冷却手段よりも前記吸気通路側の部位に、前記内燃機関を出た高温冷却水であって前記ラジエータに入る前の高温冷却水と前記EGR通路内を流れるガスとを熱交換させるための高温冷却水通路を備えることを特徴とする。
第2の発明は、内燃機関であって、
排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、
前記EGR通路の途中に配置され、当該EGR通路内を流れるガスを冷却するためのEGR冷却手段と、
前記EGR冷却手段よりも前記吸気通路側の前記EGR通路に配置され、当該EGR通路内を流れるガス中に含まれる水分を吸収する水分吸収手段と、
前記水分吸収手段への水分の堆積状況を判断する水分堆積状況判断手段と、
前記水分吸収手段に水分が比較的堆積していると判断された場合に、前記EGR通路を流れるガスの温度を高めるガス温度制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関。
また、第の発明は、第の発明において、
前記水分吸収手段への水分の堆積状況を判断する水分堆積状況判断手段と、
前記水分吸収手段に水分が比較的堆積していると判断された場合に、前記EGR通路を流れるガスの温度を高めるガス温度制御手段と、
を更に備えることを特徴とする。
また、第の発明は、第2または3の発明において、
前記ガス温度制御手段は、前記水量調整手段により前記低温冷却水通路を流れる前記低温冷却水の流量を減らすことによって、前記EGR通路を流れるガスの温度を高めることを特徴とする。
第1の発明によれば、EGR通路内を流れるガスがEGR冷却手段を通過する際に凝縮水が発生した場合であっても、発生した凝縮水を水分吸収手段により捕捉することができる。このため、発生した凝縮水が吸気流の吸い込み作用によって不均一な態様で(塊状で)吸気通路に吸入されるのを防止し、水分吸収手段を通過するガスとともに水分を均一に吸わせることが可能となる。これにより、凝縮水の存在によって、内燃機関の燃焼が不安定となったり、吸気系部品が破損したりすることを良好に防止することができる。また、本発明によれば、水量調整手段によって低温冷却水の流量を調整することによって、上記凝縮水が発生しないようにEGR通路内を流れるガスの温度を制御することができる。更に、本発明によれば、EGR冷却手段に導入する冷却水はラジエータで冷却された低温冷却水となり、また、EGR冷却手段を温めるべく導入する冷却水はラジエータで冷却される前の高温冷却水となるように、冷却水の使い分けがなされている。このため、このような構成を利用して、上記凝縮水が発生するのを良好に防止することができる。
第2の発明によれば、EGR通路内を流れるガスがEGR冷却手段を通過する際に凝縮水が発生した場合であっても、発生した凝縮水を水分吸収手段により捕捉することができる。このため、発生した凝縮水が吸気流の吸い込み作用によって不均一な態様で(塊状で)吸気通路に吸入されるのを防止し、水分吸収手段を通過するガスとともに水分を均一に吸わせることが可能となる。これにより、凝縮水の存在によって、内燃機関の燃焼が不安定となったり、吸気系部品が破損したりすることを良好に防止することができる。また、本発明によれば、水分吸収手段に水分が比較的堆積していると判断された場合に、EGR通路を流れるガスの温度が高められることにより、水分吸収手段に堆積された凝縮水の蒸発、乾燥を促進させることができる。また、このように高温のガスによって水分吸収手段に堆積された水分を蒸発させることができるので、水分吸収手段に捕捉された凝縮水を排出させるための特別なドレーン部を設ける必要も無くなる。
の発明によれば、水分吸収手段に水分が比較的堆積していると判断された場合に、EGR通路を流れるガスの温度が高められることにより、水分吸収手段に堆積された凝縮水の蒸発、乾燥を促進させることができる。また、このように高温のガスによって水分吸収手段に堆積された水分を蒸発させることができるので、水分吸収手段に捕捉された凝縮水を排出させるための特別なドレーン部を設ける必要も無くなる。
の発明によれば、水分吸収手段に水分が比較的堆積していると判断された場合に、水量調整手段による低温冷却水の流量の調整によって、EGR通路を流れるガスの温度を良好に高めることが可能となる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10の各気筒には、燃料を筒内に直接噴射するためのインジェクタ12が設置されている。また、内燃機関10の各気筒には、筒内の混合気に点火するための点火プラグ14が設置されている。
内燃機関10の吸気通路16の入口付近には、エアクリーナ18が設けられている。エアクリーナ18の下流には、ターボ過給機20のコンプレッサ20aが配置されている。当該ターボ過給機20は、コンプレッサ20aと一体的に連結されたタービン20bを備えている。タービン20bは、後述する排気通路32に配置されており、コンプレッサ20aは、タービン20bに入力される排気ガスの排気エネルギーによって回転駆動されるようになっている。
コンプレッサ20aの下流には、コンプレッサ20aによって過給された空気を冷却するためのインタークーラー22が配置されている。インタークーラー22の更に下流には、電子制御式のスロットルバルブ24が設けられている。スロットルバルブ24を通過した吸入空気は、サージタンク26および吸気マニホールド28を通って、各気筒に流入するようになっている。
各気筒から排出される排気ガスは、排気マニホールド30によって集合され、排気通路32に流入する。排気通路32には、上記の如くタービン20bが配置されている。また、排気通路32には、タービン20bをバイパスしてタービン20bの入口側と出口側とを接続する排気バイパス通路34が接続されている。排気バイパス通路34の途中には、ウエストゲートバルブ36が配置されている。更に、排気バイパス通路34の下流には、排気ガスを浄化するための触媒(S/C)38が配置されている。
触媒38よりも下流側の排気通路32には、EGR通路40の一端が接続されている。EGR通路40の他端は、コンプレッサ20aよりも上流側の吸気通路16に接続されている。本システムでは、このEGR通路40を通して、排気ガス(既燃ガス)の一部を吸気通路16に還流させる制御、いわゆる外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)制御を行う。
EGR通路40の途中には、EGR通路40を通る排気ガス(EGRガス)を、内燃機関10を流通する冷却水を利用して冷却するためのEGRクーラー42が設けられている。このようなEGRクーラー42によれば、吸気通路16に導入されるEGRガスを確実かつ十分に冷却することができる。また、EGR通路40におけるEGRクーラー42の下流には、EGR弁44が設けられている。このEGR弁44の開度を変えることにより、EGR通路40を通る排気ガス量、すなわち外部EGRガス量を調整することができる。
更に、本実施形態のシステムは、EGRクーラー42よりも下流側(図1に示す一例では、特にEGR弁44よりも下流側)のEGR通路40に、言い換えれば、吸気通路16におけるEGR導入口16aとEGR弁44との間に、水分を吸収するためのフィルタ46を備えている。このようなフィルタ46としては、例えば、エアクリーナ18に使用されるようなエレメントタイプの濾紙を用いることができる。
また、EGRクーラー42よりも下流側(であってフィルタ46よりも上流側)のEGR通路40には、EGRクーラー42を通過した後のEGRガスの温度を検出するための温度センサ48が配置されている。また、フィルタ46よりも上流側であってEGRクーラー42よりも下流側のEGR通路40には、その位置でのEGRガスの圧力を検出するための圧力センサ50が配置されている。
また、本実施形態のシステムは、内燃機関10を流通する冷却水を冷却するためのラジエータ52を備えている。本実施形態のシステムは、当該ラジエータ52を出た冷却水であって内燃機関10に入る前の冷却水(以下、「低温冷却水」と称する)が流れる第1冷却水通路54を備えている。
図1に示すように、第1冷却水通路54は、その途中において、EGRクーラー42をバイパスするクーラーバイパス通路54aと、EGRクーラー42を介するクーラー非バイパス通路54bに分かれるように構成されている。また、クーラー非バイパス通路54bの途中(より具体的には、EGRクーラー42よりも上流側のクーラー非バイパス通路54b)には、EGRクーラー42に供給される低温冷却水の流量を調整するための流量制御弁56が設けられている。
また、本実施形態のシステムは、内燃機関10を出た冷却水であってラジエータ52に入る前の冷却水(以下、「高温冷却水」と称する)が流れる第2冷却水通路58を備えている。本実施形態の第2冷却水通路58は、その一部として、EGR通路40の外周を流れるように構成された高温冷却水通路58aを含んでいる。このような高温冷却水通路58aによれば、高温冷却水とEGRガスとを熱交換させることができる。更に付け加えると、図1中の矢印が示すように、高温冷却水通路58aは、EGRクーラー42をバイパスするように構成されており、これにより、高温冷却水は、EGRクーラー42とは熱交換がなされないようになっている。
本実施の形態1のシステムは、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)60を備えている。ECU60の入力側には、上述した温度センサ48や圧力センサ50とともに、内燃機関10を流通する冷却水温度を検出するための水温センサ62等の内燃機関10の運転状態を検出するための各種センサが接続されている。また、ECU60の出力側には、上述したインジェクタ12、点火プラグ14、スロットルバルブ24、EGR弁44、および流量制御弁56とともに、内燃機関10の運転状態を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU60は、各センサからの信号に基づき、所定のプログラムに従って各アクチュエータを作動させることにより、内燃機関10の運転状態を制御する。
以上説明した本実施形態のシステム構成によれば、EGRガスがEGRクーラー42を通過することによって、仮にEGR通路40内に凝縮水が発生した場合であっても、発生した凝縮水をフィルタ46により捕捉することができる。このため、発生した凝縮水が吸気流の吸い込み作用によって不均一な態様で(塊状で)吸気通路16に吸入されるのを防止し、フィルタ46を通過するEGRガスとともに水分を均一に吸わせることが可能となる。これにより、凝縮水の存在によって、内燃機関10の燃焼が不安定となったり、吸気系に配置されるコンプレッサ20a等の部品が破損したりすることを良好に防止することができる。
[実施の形態1におけるEGRガスの温度制御]
図2は、本発明の実施の形態1におけるEGRガスの温度制御を実現するために、ECU60が実行するルーチンのフローチャートである。
図2に示すルーチンでは、先ず、温度センサ48の出力に基づいて取得されたEGRガスの温度が読み込まれる(ステップ100)。
次に、上記ステップ100において読み込まれたEGRガスの温度が、所定の目標EGRガス温度aよりも高いか否かが判別される(ステップ102)。内燃機関10を出た地点での冷却水(高温冷却水)温度は、通常90℃前後である。EGRクーラー42を通過した後のEGR通路40を通るEGRガスの温度をこのような温度と同等の温度に制御できれば、EGR通路40内に凝縮水が発生することはない。このため、本ステップ102における目標EGRガス温度aは、通常の内燃機関10の運転時における高温冷却水の温度相当(すなわち、約90℃前後)の値に設定されている。
上記ステップ102において、現在のEGRガスの温度が上記目標EGRガス温度aよりも高いと判定された場合、具体的には、内燃機関10の運転領域が高空気量(高負荷)領域にあり、排気ガスの熱量が増加しているような場合には、流量制御弁56の開度が現在の開度よりも大きくされる(ステップ104)。
一方、上記ステップ102において、現在のEGRガスの温度が上記目標EGRガス温度a以下であると判定された場合、具体的には、例えば暖機中や内燃機関10の運転領域が低速低負荷領域にある場合には、流量制御弁56の開度が現在の開度よりも絞り側の開度に制御される(ステップ106)。
以上説明した図2に示すルーチンによれば、現在のEGRガスの温度が上記目標EGRガス温度aよりも高い場合には、流量制御弁56の開度が大きくされることにより、EGRクーラー42に供給される低温冷却水の流量が増やされるようになる。これにより、EGRクーラー42通過後のEGRガスの温度が上記温度aよりも高くなり過ぎるのを回避することができる。また、現在のEGRガスの温度が上記目標EGRガス温度aよりも低い場合には、流量制御弁56の開度が絞られることにより、EGRクーラー42に供給される低温冷却水の流量が減らされるようになる。これにより、EGRクーラー42通過後のEGRガスが冷え過ぎるのを回避することができる。
このように、上記ルーチンの制御によれば、内燃機関10の運転状態に関わらず、EGRクーラー42通過後のEGRガス温度を、凝縮水の発生を抑制するうえで好ましい上記温度a近傍に良好に制御(維持)することができる。以上のように、本実施形態のシステムによれば、EGRクーラー42に導入する冷却水はラジエータ52で冷却された低温冷却水となり、また、EGR通路40を温めるべく導入する冷却水はラジエータ52で冷却される前の高温冷却水となるように、冷却水の使い分けがなされている。そのうえで、上記ルーチンの制御を実行することで、EGRクーラー42通過後のEGR通路40に凝縮水が発生するのを良好に防止することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、EGRクーラー42の上流側および下流側の如何を問わず、EGR通路40の外周に高温冷却水通路58aを配置させている。しかしながら、本発明における高温冷却水通路は、このような例に限定されるものではなく、少なくともEGR冷却手段(EGRクーラー42)よりも吸気通路側(下流側)の部位に配置されるようになっていればよい。
尚、上述した実施の形態1においては、EGR通路40が前記第1または第2の発明における「EGR通路」に、EGRクーラー42が前記第1または第2の発明における「EGR冷却手段」に、フィルタ46が前記第1または第2の発明における「水分吸収手段」に、それぞれ相当している。
クーラー非バイパス通路54bが前記第の発明における「低温冷却水通路」に、流量制御弁56が前記第の発明における「水量調整手段」に、それぞれ相当している。
高温冷却水通路58aが前記第の発明における「高温冷却水通路」に相当している。
実施の形態2.
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に後述する図3に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
上述した実施の形態1のシステム構成によれば、EGR通路40に生じた凝縮水をフィルタ46によって捕捉して、凝縮水が塊状のままで吸気通路16に吸入されるのを防止することができる。ところで、フィルタ46への水分の堆積量が比較的多くなったことでフィルタ46の目詰まりが進行している場合には、フィルタ46がEGRガスの流れを阻害することになるので、狙い通りの量のEGRガスが吸気通路16に還流されなくなってしまうことが懸念される。
そこで、本実施形態では、フィルタ46への水分の堆積状況を判断するようにし、フィルタ46に水分が比較的堆積していると判断された場合に、EGRガスの温度を高めるようにした。より具体的には、当該判断がなされた場合には、流量制御弁56の調整によりEGRクーラー42に供給される低温冷却水の流量を減らすことによって、EGRガスの温度を高めるようにした。
図3は、上記の機能を実現するために、本実施の形態2においてECU60が実行するルーチンのフローチャートである。
図3に示すルーチンでは、先ず、EGR制御が使用中であるか否かが内燃機関10の運転状態(負荷やエンジン回転数など)に基づいて判別される(ステップ200)。その結果、EGR制御の使用中であると判定された場合には、圧力センサ50の出力に基づいて取得されたフィルタ46の上流側のEGR通路40内の圧力(以下、「フィルタ上流圧力」と称する)が読み込まれる(ステップ202)。
次に、上記ステップ202において読み込まれたフィルタ上流圧力が所定の圧力値Aよりも高いか否かが判別される(ステップ204)。当該圧力値Aは、フィルタ46に目詰まりの発生していない標準時の圧力値よりも所定値だけ高い圧力値であり、フィルタ46に目詰まりが生じている状況にあるか否かを判断するための閾値である。
上記ステップ204において、フィルタ上流圧力が上記圧力値Aよりも高いと判定された場合、つまり、フィルタ46に水分が比較的堆積しているためフィルタ46に目詰まりが生じていると判断できる場合には、次いで、上記ステップ202において読み込まれたフィルタ上流圧力が所定の圧力値Bよりも低いか否かが判別される(ステップ206)。当該圧力値Bは、上記圧力値Aよりも大きな値に設定されており、フィルタ46に異常が生じているか否かを判断するための閾値である。
上記ステップ206において、フィルタ上流圧力が上記圧力値Bよりも低いと判定された場合、つまり、フィルタ46に水分が比較的堆積しているもののフィルタ46に異常は生じていないと判断できる場合には、次いで、目標EGRガス温度が現在の目標EGRガス温度a(実施の形態1と同様の値)よりも大きな値に設定された目標EGRガス温度bに変更される(ステップ208)。
次に、上記のように変更された目標EGRガス温度bが得られるように、流量制御弁56の開度が現在の開度よりも絞り側の開度に制御される(ステップ210)。
一方、上記ステップ206において、フィルタ上流圧力が上記圧力値B以上であると判定された場合、つまり、フィルタ46の目詰まり度合いが高く、フィルタ46に回避困難な異常が生じていると判断できる場合には、EGR制御が停止され、EGR制御無し時のノーマルなエンジン制御(点火時期の制御など)が選択される(ステップ212)。
以上説明した図3に示すルーチンによれば、フィルタ上流圧力に基づいてフィルタ46に水分が比較的堆積されたと判断される場合に、目標EGRガス温度が値aよりも大きな値bに変更される。そして、EGRガス温度を目標EGRガス温度bとするために、流量制御弁56の開度が絞られることによって、EGRクーラー42を流れる低温冷却水の流量が減らされる。これにより、EGRクーラー42通過後のEGRガス温度、つまり、フィルタ46に導入されるEGRガスの温度を、上記目標EGRガス温度bにまで高めることができる。
その結果、フィルタ46に堆積された凝縮水の蒸発、乾燥を促進させることができる。このため、フィルタ46の水分捕捉能力に対して水分の堆積量が多いような状況下であっても、凝縮水が吸気通路16に吸入されるのを良好に抑制することができるとともに、フィルタ46の目詰まりの発生によって狙い通りの量のEGRガスが吸気通路16に還流されなくなってしまうことを回避することもできる。また、高温のEGRガスによってフィルタ46に堆積された水分を蒸発させることができるので、フィルタ46に捕捉された凝縮水を排出させるための特別なドレーン部を設ける必要も無くなる。
また、上記ルーチンによれば、フィルタ上流圧力に基づいてフィルタ46に異常が生じていると判断される場合に、EGR制御が停止され、EGR無し時のノーマルなエンジン制御が選択される。このため、フィルタ46の異常によってEGRガスが吸気通路16に流入し難くなっている状況下において、内燃機関10に不具合が生ずるのを確実に回避することができる。
ところで、上述した実施の形態2においては、フィルタ46に水分が比較的堆積されていると判断できる状況下で、EGRクーラー42への低温冷却水の供給量を減らすことによって、EGRガス温度を高めるようにしている。しかしながら、本発明においてEGR通路を流れるガスの温度を高める手法は、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、触媒38下流の排気ガス温度(つまり、EGR通路40に導入される排気ガス温度)を高めるものであってもよい。具体的には、排気温度を高めるうえで好ましい値(13.6程度)に空燃比を制御したり、点火時期の遅角化(リタード)によって排気温度を高めたりするようにしてもよい。或いは、例えば、EGR弁44の調整によってEGRガスの流量を多くすることによって、EGR通路を流れるガスの温度を高めるようにしてもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU60が、上記ステップ204の処理を実行することにより前記第2または第3の発明における「水分堆積状況判断手段」が、上記ステップ208および210の処理を実行することにより前記第2または第3の発明における「ガス温度制御手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 インジェクタ
14 点火プラグ
16 吸気通路
16a EGR導入口
20 ターボ過給機
20a コンプレッサ
20b タービン
32 排気通路
38 触媒
40 EGR通路
42 EGRクーラー
44 EGR弁
46 フィルタ
48 温度センサ
50 圧力センサ
52 ラジエータ
54 第1冷却水通路
54a クーラーバイパス通路
54b クーラー非バイパス通路
56 流量制御弁
58 第2冷却水通路
58a 高温冷却水通路
60 ECU(Electronic Control Unit)

Claims (4)

  1. 排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、
    前記EGR通路の途中に配置され、当該EGR通路内を流れるガスを冷却するためのEGR冷却手段と、
    前記EGR冷却手段よりも前記吸気通路側の前記EGR通路に配置され、当該EGR通路内を流れるガス中に含まれる水分を吸収する水分吸収手段と、
    前記EGR冷却手段に向けて、ラジエータを出た低温冷却水であって内燃機関に入る前の低温冷却水を導入するための低温冷却水通路と、
    前記低温冷却水通路の途中に配置され、当該低温冷却水通路を流れる前記低温冷却水の流量を調整する水量調整手段と、
    を備え
    前記EGR通路は、少なくとも前記EGR冷却手段よりも前記吸気通路側の部位に、前記内燃機関を出た高温冷却水であって前記ラジエータに入る前の高温冷却水と前記EGR通路内を流れるガスとを熱交換させるための高温冷却水通路を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、
    前記EGR通路の途中に配置され、当該EGR通路内を流れるガスを冷却するためのEGR冷却手段と、
    前記EGR冷却手段よりも前記吸気通路側の前記EGR通路に配置され、当該EGR通路内を流れるガス中に含まれる水分を吸収する水分吸収手段と、
    前記水分吸収手段への水分の堆積状況を判断する水分堆積状況判断手段と、
    前記水分吸収手段に水分が比較的堆積していると判断された場合に、前記EGR通路を流れるガスの温度を高めるガス温度制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  3. 前記水分吸収手段への水分の堆積状況を判断する水分堆積状況判断手段と、
    前記水分吸収手段に水分が比較的堆積していると判断された場合に、前記EGR通路を流れるガスの温度を高めるガス温度制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記ガス温度制御手段は、前記水量調整手段により前記低温冷却水通路を流れる前記低温冷却水の流量を減らすことによって、前記EGR通路を流れるガスの温度を高めることを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関の制御装置。
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