JP4905332B2 - 蛍光ランプ - Google Patents
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Description
図13は、特許文献1等に示された蛍光ランプ200の発光管201の端部の構成を示す断面図である。
同図に示すように、この直管状の発光管201の端部は絶縁性のキャップ202が装着されている。密閉された内部空間を有する発光管201の内壁面には、希土類蛍光体やハロリン酸塩蛍光体などの蛍光体よりなる蛍光体層203が形成され、さらに発光管201の内部空間には、水銀などの蒸気を含まないキセノン、クリプトン、ネオン、ヘリウムなどの希ガスが単一または混合して所定量封入されている。また、発光管201の外壁面には、金属部材よりなる帯状の一対の外部電極204,204が互いに離隔して配置され、外部電極204,204の端部から外部電極204,204を外方に向けて延在する端子205,205が形成されている。外部電極204,204の外表面は透光性シート206,206によって被覆されている。
第1の手段は、内壁面に蛍光体層が形成されると共に放電物質が封入された発光管と、該発光管の外壁面に周方向に離間して配置され管軸に沿って伸びる一対の外部電極と、前記発光管の少なくとも一方の端部に装着された有底筒状の絶縁キャップと、一端側に前記一対の外部電極に弾性的に圧接する屈曲部を設けると共に、他端側が前記絶縁キャップの底面から外方に突出し、前記絶縁キャップの内部において前記発光管に隣接した状態で伸びる板状の一対の給電端子と、前記一対の給電端子の各他端側に接続され前記各外部電極に給電するための各リード線とを備えた蛍光ランプであって、前記各給電端子は、弾力によって前記発光管とは逆方向に跳ね上がる弾性舌片部を有し、前記絶縁キャップには、前記各給電端子が前記発光管の管軸方向に移動することを規制するための前記各弾性舌片部が突き当たる壁部が設けられていることを特徴とする蛍光ランプである。
第2の手段は、第1の手段において、前記壁部は、前記絶縁キャップの側面に設けられた開口部により形成されることを特徴とする蛍光ランプである。
第3の手段は、第1の手段において、前記壁部は、前記絶縁キャップの内面に設けられた段部により形成されることを特徴とする蛍光ランプである。
第4の手段は、第1の手段ないし第3の手段のいずれか1つの手段において、前記弾性舌片部は、幅方向に互いに離間する2以上の弾性舌片部からなることを特徴とする蛍光ランプである。
第5の手段は、第1の手段ないし第4の手段のいずれか1つの手段において、前記給電端子の前記屈曲部と前記外部電極との間に形成される空隙に、導電性接着剤が充填されることを特徴とする蛍光ランプである。
図1は、第1の実施形態に係る蛍光ランプ100の全体構成の概略を示す斜視図である。
同図に示すように、蛍光ランプ100は、内部に密閉空間を有する直管状の発光管1を備え、発光管1の管軸方向の両端に有底筒状の絶縁キャップ2,3が装着されている。発光管1の一端側に装着された絶縁キャップ2には、絶縁キャップ2の底面から突出する一対の板状の給電端子4,4が取付けられている。給電端子4,4には給電装置に接続される給電用のリード線5,5が接続される。発光管1の一端側および他端側に装着される絶縁キャップ2,3の下端面には、バックライト装置のケーシングに固定するための突起部24,31が形成されている。
同図に示すように、発光管1の外壁面には、発光管1の管軸と平行に伸びる帯状の一対の外部電極12,12が、発光管1の径方向に互いに離間して配置されている。外部電極12,12は、例えば、銀などの金属がスクリーン印刷されることによって帯状に形成されている。外部電極12,12の表面はフリットガラスなどからなる保護膜13,13によって被覆されている。保護膜13,13を構成するフリットガラスは、酸化ビスマス、酸化ホウ素、酸化亜鉛、酸化ケイ素などから構成されている。このような保護膜13,13は、フリットガラスのペーストをスクリーン印刷した後に焼成することによって形成される。また、発光管1の内壁面には、青色蛍光体(BaMgAl10O17:Eu)、緑色蛍光体(LaPO4:Ce,Tb)、赤色蛍光体((Y,Gd)BO3:EuないしY2O3:Eu)などの蛍光体よりなる蛍光体層11が径方向の断面が環状となるように形成されている。なお、同図においては蛍光体層11には光を取出すアパーチャー部は形成されていないが、蛍光体層11にアパーチャーを形成するようにしてもよい。また、発光管1の密閉空間には、水銀などの金属蒸気を含まない、キセノン、クリプトン、ネオン、ヘリウムなどの希ガスが単一または所定の比率で混合されて封入されている。
これらの図に示すように、絶縁キャップ2は、略有底円筒状に形成され、略コ字状の断面を有している。絶縁キャップ2は、略有底円筒状のキャップ本体部21と、キャップ本体部21の側面から突出して互いに180°離れて平行に伸びるよう形成された一対の耳部22,22とを備えている。絶縁キャップ2は、例えば、ポリブチルテレフタレート樹脂によって形成され、絶縁キャップ2の底面23には、接着剤7を充填するための開口23Cが設けられている。なお、図5の矢印Aは絶縁キャップ2への発光管1の挿入方向を示す。
これらの図に示すように、給電端子4は、発光管1の管軸に沿って伸びる全体として薄板状の板状部41と、板状部41の一部分を略コ字状に打ち抜くことによって形成された弾性舌片部42と、板状部41の一端側に連続して発光管1の管軸に沿って伸びる断面が略く字状に形成された電極接続部43と、板状部41の他端側に設けられ、リード線5に接続するためのリード線接続部44とから構成されている。なお、このような給電端子4は、例えば、バネ用リン青銅などの金属が用いられる。
まず、絶縁キャップ2の底面23に設けられた開口23A,23Bに対し、発光管1とは逆方向側から給電端子4を電極接続部43、板状部41の順に挿入し、電極接続部43、板状部41をそれぞれ溝部21A、22Aを通過させ、弾性舌片部42が絶縁キャップ2の開口22B内に配置されるようにする。次に、絶縁キャップ2の底面23側の開口23Cから、絶縁キャップ2の内部に接着剤7を充填する。次に、絶縁キャップ2の内部空洞に発光管1の端部を挿入し、発光管1の端部を接着剤7に埋没させると共に、発光管1によって一対の電極接続部43を発光管1の径方向に押し広げるようにして、電極接続部43の平坦部43Bが外部電極12に圧接した状態にする。次に、この状態で、電極接続部43の先端側斜面部43Cと外部電極12との隙間に導電性ペースト6を充填し、給電端子4と外部電極12との電気的機械的に接続を図る。絶縁キャップ2に充填された接着剤7が自然乾燥することにより、発光管1の端部が絶縁キャップ2に固定される。
図7は、蛍光ランプ100の絶縁キャップ9を拡大して絶縁キャップ9に発光管1が挿入される側から見た斜視図、図8(a)、(b)は、各々蛍光ランプ100の絶縁キャップ9付近を拡大して、絶縁キャップ9の底面側から見た正面図および絶縁キャップ9付近を発光管1の長手方向に切断した断面図である。なお、図7の矢印Aは絶縁キャップ9のガイド96に沿って絶縁キャップへの発光管1の挿入方向を示す。
これらの図に示すように、給電端子10は、発光管1の管軸に沿って伸びる全体として薄板状の板状部101と、板状部101の一部分を打ち抜くことによって形成された一対の弾性舌片部102,102と、板状部101の一端側に連続して発光管1の管軸に沿って伸びる断面が略く字状に形成された電極接続部103と、板状部101の他端側に設けられ、リード線5に接続するためのリード線接続部104とから構成されている。
まず、絶縁キャップ9の底面93に設けられた開口93A,92Bに対し、発光管1とは逆方向側から給電端子10を電極接続部103、板状部101の順に挿入し、電極接続部103、板状部101をそれぞれ溝部91A、92Aを通過させ、弾性舌片部102が絶縁キャップ9の壁部95に係合配置されるようにする。次に、絶縁キャップ9の底面93側の開口93Bから、絶縁キャップ9の内部に接着剤7を充填する。次に、絶縁キャップ9の内部空洞に発光管1の端部を挿入し、発光管1の端部を接着剤7に埋没させると共に、発光管1によって一対の電極接続部103を発光管1の径方向に押し広げるようにして、電極接続部103の平坦部103Bが外部電極12に圧接した状態にする。次に、この状態で、電極接続部103の先端側斜面部103Cと外部電極12との隙間に導電性ペースト6を充填し、給電端子10と外部電極12との電気的機械的な接続を図る。なお、電極接続部103の平坦部103Bおよび基端側斜面部103Aと外部電極12との間に導電性ペースト6が流れ込んでも、電気的機械的な接続に支障はない。絶縁キャップ9に充填された接着剤7が自然乾燥することにより、発光管1の端部が絶縁キャップ9に固定される。
これらの図に示すように、給電端子130は、第1および第2の実施形態の電極接続部43、103のように、略く字状に形成するもの限られず、給電端子130の電極接続部133は、板状部131よりも小幅に形成され基端側において板状部131に連続して発光管1の管軸に沿って伸びる小幅部133Aと、小幅部133Aに連続して発光管1に近付く方向に屈曲する傾斜部133Bと、傾斜部133Bに連続して発光管1の管壁に沿って伸びる平坦部133Cとから構成してもよい。絶縁キャップ2または絶縁キャップ9に発光管1を挿入した際、一対の電極接続部133を発光管1の径方向に押し広げるようにして、電極接続部133の平坦部133Cが外部電極12に圧接した状態にする。この状態で、電極接続部133の傾斜部133Bと外部電極12との隙間に導電性ペースト6を充填し、給電端子10と外部電極12との電気的機械的な接続を図る。板状部131には、リード線5に接続するためのリード線接続部134が設けられている。
同図に示すように、バックライト装置60は、直方体状であって光出射方向が開口した筐体62と、筐体62の光出射方向の開口622を塞ぐように設けられた光制御用シート体63とにより区画された内部空間を有するチャンバ61の内部に、例えば、10本の蛍光ランプ100の管軸が互いに同一平面を形成するよう並列に配置される。蛍光ランプ100の本数は、必要に応じて適宜増減することができる。筐体62の底面には、発光管1の他端部に装着された絶縁キャップ3を取付けるための取付け穴621が形成されている。筐体62の底面には、蛍光ランプ1から放射される可視光を光制御用シート体63の方向に反射するための、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる反射シート67が設けられている。
1 発光管
11 蛍光体層
12 外部電極
13 保護膜
2 絶縁キャップ
21 キャップ本体部
21A 溝部
22 耳部
22A 溝部
22B 開口
22C 内壁面
22D 壁部
23 底面
23A,23B,23C 開口
24 突起部
3 絶縁キャップ
31 突起部
31A 基端部
31B フランジ部
4 給電端子
41 板状部
41A 開口
42 弾性舌片部
43 電極接続部
43A 基端側斜面部
43B 平坦部
43C 先端側斜面部
44 リード線接続部
44A,44B 端子部
5 リード線
6 導電性ペースト
7 接着剤
9 絶縁キャップ
91 キャップ本体部
91A 溝部
92 耳部
92A 溝部
92B,92C 開口
93 底面
93A,93B 開口
94 内壁面
95 壁部
96 ガイド部
10 給電端子
101 板状部
102 弾性舌片部
103 電極接続部
103A 基端斜面部
103B 平坦部
103C 先端側斜面部
104 リード線接続部
130 給電端子
131 板状部
132 弾性舌片部
133 電極接続部
133A 小幅部
133B 傾斜部
133C 平坦部
134 リード線接続部
60 バックライト装置
61 チャンバ
62 筐体
621 取付け穴
622 開口
63 光制御用シート体
64 拡散板
65 拡散シート
66 指向性制御シート
67 反射シート
200 蛍光ランプ
201 発光管
202 絶縁性キャップ
202 蛍光体層
204 外部電極
205 端子
206 透光性シート
207 ハーネス
208 リード部
209 接続手段(圧着端子)
210 根元部分
Claims (5)
- 内壁面に蛍光体層が形成されると共に放電物質が封入された発光管と、該発光管の外壁面に周方向に離間して配置され管軸に沿って伸びる一対の外部電極と、前記発光管の少なくとも一方の端部に装着された有底筒状の絶縁キャップと、一端側に前記一対の外部電極に弾性的に圧接する屈曲部を設けると共に、他端側が前記絶縁キャップの底面から外方に突出し、前記絶縁キャップの内部において前記発光管に隣接した状態で伸びる板状の一対の給電端子と、前記一対の給電端子の各他端側に接続され前記各外部電極に給電するための各リード線とを備えた蛍光ランプであって、
前記各給電端子は、弾力によって前記発光管とは逆方向に跳ね上がる弾性舌片部を有し、前記絶縁キャップには、前記各給電端子が前記発光管の管軸方向に移動することを規制するための前記各弾性舌片部が突き当たる壁部が設けられていることを特徴とする蛍光ランプ。 - 前記壁部は、前記絶縁キャップの側面に設けられた開口部により形成されることを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
- 前記壁部は、前記絶縁キャップの内面に設けられた段部により形成されることを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
- 前記弾性舌片部は、幅方向に互いに離間する2以上の弾性舌片部からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つの請求項に記載の蛍光ランプ。
- 前記給電端子の前記屈曲部と前記外部電極との間に形成される空隙に、導電性接着剤が充填されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つの請求項に記載の蛍光ランプ。
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