JP3558011B2 - 放電ランプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ、複写機、イメージリーダーなどの情報機器における原稿照明用光源、液晶ディスプレイのバックライト用光源、その他の光源として使用される放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば原稿照明用などのランプとして、管状の放電容器の外周壁面上に一対の帯状の電極が長さ方向に伸びるよう形成されてなる放電ランプが用いられている。
このような構成の放電ランプにおいては、一対の電極が放電容器の外周壁面上に配設されているため、外部電源から伸びる給電端子を当該電極に直接的に接続することが可能である点では好ましいが、露出する電極に高電圧が印加されることから両電極間で沿面放電を生じるおそれがあり、これを防止するために絶縁処理が必要となる。
【0003】
一方、一対の電極と、これを被覆する蛍光体層とが放電容器の内周壁面上に配設され、放電容器内にエキシマ生成ガスが封入されてなる放電ランプが、例えば特開平3−88258号公報に記載されている。
このような一対の電極の少なくとも一方が放電容器の内周壁面上に内部電極として配設された放電ランプによれば、電極に印加されるべき電圧を低いものとすることができ、しかも、電極に絶縁処理を施すことが不要である点において、上記の放電容器の外周壁面上に一対の電極を共に有する放電ランプに比較して有利である。
【0004】
しかしながら、内部電極型の放電ランプにおいては、一対の電極が放電容器の内周壁面上に形成されているため、当該放電容器の両端において、内部電極に対する給電構造が複雑となる問題点がある。例えば、上記の公報に記載されている当該放電ランプでは、電極リードから放電容器内に伸びる弾性接触板を内部電極に当接させることにより給電構造が構成されているが、このような構成では、弾性接触板が用いられているために、電気的接続の信頼性が低いものとなる。
【0005】
また、特開平3−88258号公報においては、電極リードが気密に封止された放電容器の端部をテーパー状に形成する構成も提案されている。
しかしながら、このような構成によれば、当該放電容器の端部において、内周壁面上に配設された一対の電極間の距離が過小となって、当該個所において放電が生じやすく、しかも当該放電容器の封止構造が複雑で大きいものであるため、放電ランプ全体の長さを小さくすることができない、という問題がある。
【0006】
更に、特開平11−25923号公報には、一対の電極が放電容器の内周壁面および外周壁面にそれぞれ形成されてなる放電ランプが開示されているが、この放電ランプにおいては、内部電極に直接接続して設けたリード線によって給電構造が構成されているため、当該給電構造において高い信頼性が得られず、しかも対向する外部電極との放電が当該リード線の部分に集中しやすい、という問題がある。
【0007】
一方、特開昭63−207044号公報においては、ガラス枠を介して2枚のガラス板を対向させてフリットガラスを用いてシールし、ガラス板の対向面上に導電膜を形成してそのガラス枠より外方に位置する部分により給電部を形成し、この給電部に電源接続用端子を設けてなる構成のフラット蛍光ランプが開示されている。
しかしながら、このような構成の蛍光ランプによれば、封止構造がフリットガラスを必須とするために当該封止構造における自由度が低く、また電源接続用端子の着脱の繰り返しによって給電部が破損しやすいという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、放電容器の内周壁面上に内部電極を有する従来の放電ランプでは、内部電極に対する給電構造の構成が簡単ではなく、しかも高い信頼性を得ることができない、という問題がある。
本発明は、放電容器の内周壁面上に少なくとも一つの内部電極を有するにもかかわらず、内部電極に対する給電構造が構成の簡単なものであってしかも高い信頼性が得られる放電ランプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の放電ランプは、放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で前記ガラス管の外端面上に膜状に形成された中継導電部と、前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
前記閉塞部材は、前記外部給電用端子部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
前記中継導電部が前記内部電極に接合されることにより、前記給電端子接合部が前記内部電極に電気的に接続されていることを特徴とする。
【0010】
あるいは、本発明の放電ランプは、放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で前記ガラス管の外端面に膜状に形成された中継導電部と、前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
前記閉塞部材は、前記中継導電部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
前記中継導電部が前記内部電極に接合されることにより、前記給電端子接合部が前記内部電極に電気的に接続されていることを特徴とする。
【0011】
以上の放電ランプにおいて、中継導電部は、ガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の内周壁面上に位置し、内部電極と積層された内周面側接続部、および、ガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の外周壁面上に位置し、外部給電用端子部と積層された外周面側接続部の少なくとも一方を有する構成とすることができる。
【0012】
また、本発明の放電ランプは、放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で前記ガラス管の外端面上に膜状に形成された中継導電部と、前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
前記閉塞部材は、前記外部給電用端子部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
前記内部電極、中継導電部および外部給電用端子部のうち少なくとも連続する2つまたは全部の導電部材が、一体に形成された膜状導電体によって構成されていることを特徴とする。
【0013】
あるいは、本発明の放電ランプは、放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で当該ガラス管の外端面に膜状に形成された中継導電部と、前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
前記閉塞部材は、前記中継導電部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
前記内部電極、中継導電部および外部給電用端子部のうち少なくとも連続する2つまたは全部の導電部材が、一体に形成された膜状導電体によって構成されていることを特徴とする。
【0014】
以上の各放電ランプにおいては、放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に一対の内部電極が誘電体を介して配設されており、当該一対の内部電極の少なくとも一方並びにこれに係る中継導電部およびこれに係る外部給電用端子部における放電容器の放電空間内に露出する部分を覆う絶縁被覆層が設けられていることが好ましい。
【0015】
【作用】
以上のような放電ランプによれば、放電容器を構成するガラス管の外端面に形成されている中継導電部を介して、ガラス管の内周壁面上に配設された内部電極と、外周壁面上に配設された外部給電用端子部の間の電気的な接続が達成され、しかも外部給電用端子部における露出部分により給電端子接合部が形成されているため、外部電源を容易に電気的に接続することができ、従って、給電構造を簡単なものとすることができてしかも電気的な接続の信頼性が高いものとなる。
また、ガラス管の開口端部は、その筒状形状を残した状態で、閉塞部材により閉塞されるため、ランプの全長が必要以上に長くなることが防止できるうえ、その閉塞構造の形成作業が容易である。
更に、中継導電部がガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の内周壁面上に位置し、内部電極と積層された内周面側接続部、および/または、ガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の外周壁面上に位置し、外部給電用端子部と積層された外周面側接続部が形成されている構成によれば、それらの電気的な接続の信頼性を十分に高いものとすることができる。
【0016】
また、内部電極、中継導電部および外部給電用端子部のうちの少なくとも連続する2つまたは全部の導電部材が、一体に形成された膜状導電体によって構成されている場合には、それらの各導電部材間に組織上の境界がない状態が得られるため、それ自体の機械的強度を大きいものとすることができると共に、放電容器を形成するガラス管の面に対する固着状態が十分なものとなり、従って、外部給電用端子部から中継導電部を介して内部電極に到る内部電極に対する給電構造が簡単な構成ものとなり、しかも電気的な接続の信頼性を確実に高いものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る放電ランプの構成について、放電容器の軸に沿った断面を一部を省略して示す説明用断面端面図、図2は、図1の線L−Lに沿った断面の状態を示す説明用断面図である。
この放電ランプ20においては、放電容器を構成する直管状のガラス管1の内周壁面上に、管軸方向に伸びる概略帯状の内部電極2が形成されていると共に、この内部電極2を覆う蛍光体層5が、周方向における一部分を除いて形成されており、この蛍光体層5が形成されていない一部分により、光取り出し用のアパーチャ部8が形成されている。
【0018】
また、ガラス管1の外周壁面上には、その外端域において管軸方向に伸びる膜状の外部給電用端子部3が、前記内部電極2とガラス管の管壁を挟んで対応する位置に形成されると共に、この外部給電用端子部3と周方向に離間した位置に、管軸方向に伸びる概略帯状の外部電極4が形成されている。
【0019】
ガラス管1の外端面上には、導電膜からなる中継導電部7が形成されており、その内周壁面側部分が内部電極2の外端部と連設し、また、その外周壁面側部分が外部給電用端子部3の外端部と連設した状態とされており、これにより、当該中継導電部7を介して、内部電極2と外部給電用端子部3とが電気的に接続された状態が達成されている。
【0020】
外部給電用端子部3は、ガラス管1の外周壁面において、後述するキャップ状閉塞部材17の開口側端縁よりガラス管1の他端の方向(図1で右方)に延在することによって露出しており、この露出した部分により給電端子接合部12が形成されている。
【0021】
この給電端子接合部12に対する電源の接続は、例えば図3に示すように、外部電源から伸びるリード線31を導電性接着剤30により固定する手段、または図4および図5に示すように、外部電源から伸びるリード線31が接続された、例えば燐青銅などにより形成された弾性を有するクリップ状給電端子32、32Aによって、外部電極4と外部給電用端子部3とを挟圧する手段など、種々の手段によって行うことができる。なお、33は給電端子支持材である
【0022】
ガラス管1は、その外端に設けられた円筒形のキャップ状閉塞部材17によって、その筒状形状を残した状態で、外部給電用端子部3または中継導電部7の少なくとも一部を介して気密に封止されることにより放電容器が形成され、この放電容器内に、例えばエキシマ生成ガスなどが充填されることによって放電ランプ20が構成される。
【0023】
具体的には、キャップ状閉塞部材17は、ガラス管1の外径より大きな内径を有する有底筒状のものであり、その形成方法としては、例えば、筒状の閉塞部材形成用ガラス管材の一方の開口内にガラス管1の一方の端部を挿入し、この状態で、当該ガラス管材の当該一方の開口側縁部をガラス管1の外周壁面に溶着すると共に、当該ガラス管材の他方の開口端部を、ガラス管1の端縁より外方の位置において溶断および縮径して底壁を形成する方法を利用することができる。これにより、外部給電用端子部3を介してシール部Rが形成された状態のキャップ状閉塞部材17が得られる。なお、6は当該ガラス管1の他端部に形成されたチップ部である。
【0024】
放電容器を構成するガラス管1は透光性のガラスよりなり、その材質としては例えば鉛ガラス、ソーダ石灰ガラス、アルミノ珪酸ガラス、硼珪酸ガラス、バリウムガラス、石英ガラスなどを挙げることができるが、特に鉛ガラスを好ましく用いることができる。
【0025】
内部電極2または外部電極4の材質は、導電性のものであれば特に制限されるものではなく、例えば、金、銀、ニッケル、カーボン、金パラジウム、銀パラジウム、白金などを好適に用いることができる。
内部電極2または外部電極4は、例えば低融点ガラス粉末と金属粉末とバインダーとが適宜の有機媒体に分散されてなる導電性ペースト(例えばいわゆる銀ペーストなど)を、スクリーン印刷法、蒸着法、例えばパイプ状の棒材を装入し、その先端部からディスペンサーなどの加圧手段により、導電性ペーストを押し出して塗布する、ディスペンサー法などを利用してガラス管1の目的個所または領域面上に塗布し、これを焼成することによって、形成することができる。
【0026】
外部給電用端子部3または中継導電部7の材質は、導電性のものであれば特に制限されるものではなく、例えば金、銀、ニッケル、カーボン、金パラジウム、銀パラジウム、白金などを好適に用いることができる。
従って、外部給電用端子部3または中継導電部7は、内部電極2および外部電極4と同様に、例えば低融点ガラス粉末と金属粉末とバインダーとが適宜の有機媒体に分散されてなる導電性ペーストを、スクリーン印刷法、蒸着法、ディスペンサー法などを利用してガラス管1の目的個所または領域面上に膜状に塗布し、これを焼成することによって、形成することができる。
【0027】
蛍光体層5の材質としては、希土類蛍光体やハロリン酸系の蛍光体などの公知の蛍光性物質を用いることができ、例えば特に赤色の可視光を得るためにはY:Eu、(YGd)BO:Euなどを、緑色の可視光を得るためにはLaPO:Ce,Tb、ZnSiOMn、YSiO:Tbなどを、青色の可視光を得るためには(SrCaBaMg)(POCl:Eu、3 BaMgEu)O・8 Alなどを挙げることができる。
このような蛍光体層5は、ガラス管1内に上記の蛍光物質が分散されて含有される懸濁液を吸い上げ、スプレーによる吹き付け、あるいは流し込む方法などによって塗布し、焼成することによって形成される。
【0028】
キャップ状閉塞部材17を形成する材質は、特に制限されるものではなく、例えば鉛ガラス、ソーダ石灰ガラス、アルミノ珪酸ガラス、硼珪酸ガラス、バリウムガラス、石英ガラスなどを挙げることができるが、製造が容易となることから、ガラス管1の素材より融点の低いものを用いることが好ましい。
また、放電容器内に封入されるエキシマ生成ガスとしては、キセノン、クリプトン、アルゴン、ヘリウムなどの希ガスを好ましく用いることができる。
【0029】
外部給電用端子部3の露出する部分は、給電端子が接続されるために必要な面積の給電端子接合部12が得られる大きさであればよく、例えば長さ3〜30mm、幅3〜10mmの大きさを有するものとすることが好ましい。
【0030】
このような構成を有する放電ランプ20における寸法例を挙げると、図1に示す放電容器のガラス管1の外径が6〜10mm、内径が4.9〜9mm、長さが280〜365mm、キャップ状閉塞部材17の管軸方向における長さaが2〜7mm、露出する給電端子接合部12の管軸方向における長さbが3〜30mmの範囲である。また、図6に示すように、外部電極4の周方向における幅cが3〜8mm、周方向において外部電極4を越えて伸びる蛍光体層5の部分の幅dが1〜2mm、周方向において内部電極2を越えて伸びる蛍光体層5の部分の幅eが1〜1.5mm、内部電極2の周方向における幅fが2〜8mm、そしてアパーチャ部8における中心角度αが55〜75°である。
【0031】
上記の放電ランプ20においては、内部電極2と外部電極4とは、誘電体であるガラス管1の管壁を介して対向しており、高電圧が印加されることによってこれらの間に誘電体バリア放電が生じ、これにより、得られたエキシマ光が蛍光体層5を励起して、ここから放射される可視光が、アパーチャ部8から放出される。
【0032】
而して、上記のような構成の放電ランプ20によれば、中継導電部7を介して内部電極2に電気的に接続された外部給電用端子部3が放電容器のガラス管1の外周壁面上に露出して存在するため、その露出した部分により給電端子接合部12を形成することが容易であり、従って、外部電源から伸びる給電端子を接続することが容易であって、内部電極2に対する給電構造をきわめて簡単なものとすることができる。
また、キャップ状閉塞部材17を用いて、ガラス管1の筒状形状を残した状態でガラス管1を閉塞することにより放電容器を形成するので、その製造が容易となる。
【0033】
また、上記の構成においては、内部電極2、中継導電部7および外部給電用端子部3の各々が別個の導電部材によって形成されるため、その各々の材質を異なるものとすることができ、従って、その機能に適した材質のものとすることにより、得られる放電ランプに優れた特性を得ることができる。
【0034】
図7は、本発明における放電ランプの他の形態を示すものであって、この形態においては、ガラス管1の閉塞のための構造以外の構成は、既述の図1および図2に示す放電ランプ20における構成と同様である。
この構成によれば、ガラス管1の一方の端部に、ガラス管1の内径に適合する外径の突出プラグ部13を有する円板状のプラグ状閉塞部材18が、低融点ガラスよりなるシール材11により、ガラス管1の外端面に配設された中継導電部7を介して気密に接合されて閉塞構造が形成され、これにより、ガラス管1の筒状形状を残した状態で放電容器が構成される。この構造によれば、封止部の形成が更に容易である。
【0035】
図8は、本発明の他の実施例に係る放電ランプの端部の構成について、放電容器の軸に沿った断面を示す説明用断面端面図である。
この例においては、ガラス管1の外端面に形成されている中継導電部7は、当該外端面より内周壁面側および外周壁面側に延在して、当該ガラス管1の内周壁面上に位置する内周面側接続部7bが形成されると共に、当該ガラス管1の外周壁面上に位置する外周面側接続部7aが形成されており、内周面側接続部7bは、ガラス管1の内周壁面上に配設されている内部電極2の外端部上に積層されると共に、外周面側接続部7aは、ガラス管1の外周壁面上に配設されている外部給電用端子部3の外端部上に積層された状態とされている。
このような内周面側接続部7bと外周面側接続部7aとを有する中継導電部7は、例えば既述のような金属ペースト浴中にガラス管1の端部をディッピングする方法によって好適に形成することができる。
【0036】
この構成において、中継導電部7が、内周面側接続部7bおよび外周面側接続部7aのどちらか一方のみが形成されて積層された場合においても、その効果が得られる。
【0037】
図9は、本発明の更に他の実施例に係る放電ランプの端部の構成について、放電容器の軸に沿った断面を示す説明用断面端面図、図10は、図9の線L−Lに沿った断面の状態を示す説明用断面図である。
この実施例の放電ランプにおいては、ガラス管1の内周壁面上に一方の内部電極2および他方の内部電極2Aが共に配設されている。
一方の内部電極2に電気的に連続する外部給電用端子部3が当該ガラス管1における外周壁面上に配設され、当該一方の内部電極2上には、これを覆うよう誘電体層10が積層され、更にこの誘電体層10上には蛍光体層5が積層されて形成されている。
【0038】
また、当該一方の内部電極2と、この一方の内部電極2に関連する外部給電用端子部3とは、当該ガラス管1の外端面に形成されている中継導電部7を介して電気的に接続されている。そして、当該外部給電用端子部3の一部に露出する給電端子接合部12が形成されている。
【0039】
他方の内部電極2Aは、一方の内部電極2と径方向において対向する位置に配設されており、この他方の内部電極2Aに係る構成は、中継導電部を除き、上記の一方の内部電極2に係る構成と基本的に同一とされている。すなわち、2つの内部電極2および2Aに係る2つの中継導電部7は、その各々がガラス管1の環状の外端面の一部に弧状に、かつ互いに分離した状態で形成されているが、それ以外の外部給電用端子部3A、誘電体層10Aおよび給電端子接合部12Aは、一方の内部電極2に係る外部給電用端子部3、誘電体層10および給電端子接合部12と同様に配設された構成とされている。
【0040】
そして、当該ガラス管1の外端域における内部電極2、2A、中継導電部7および外部給電用端子部3は、放電容器内の放電空間に露出する部分が存在しないように絶縁被覆層9によって覆われており、この絶縁被覆層9によって、不具合な箇所において放電が集中することが防止されている。
【0041】
この放電ランプ20においては、内部電極2と2Aとは、誘電体層10および10Aを介して対向しており、高電圧が印加されることによってこれらの間に誘電体バリア放電が生ずる。
【0042】
而して、上記の構成の放電ランプ20によれば、中継導電部7、7Aを介して一対の内部電極2、2Aに電気的に接続されている外部給電用端子部3、3Aにおいて露出した給電端子接合部12、12Aが形成されるので、既述の例と同様の理由によって、給電構造を簡単なものとすることができ、また、ガラス管1の管壁を介して誘電体バリア放電が生ずる場合と比較して、誘電体層の厚さを薄いものとすることが可能であるため、高い効率の誘電体バリア放電を発生させることができる。併せて、この実施例による放電ランプ20の外周壁面上には、外部電極が存在しないので絶縁処理が不要である。
【0043】
図11は、本発明の更に他の実施例に係る放電ランプの端部の構成について、放電容器の軸に沿った断面を示す説明用断面端面図である。
この実施例の放電ランプ20においては、ガラス管1の内周壁面において放電容器の管軸方向に伸びる概略帯状の内部電極2と、外端面上に位置する中継導電部7と、外周壁面において内部電極2と管壁を挟んだ状態で位置する概略帯状の外部給電用端子部3との三者の導電部材の全部が、一体に形成された膜状導電体によって構成されており、その他の構成は図1に示す形態例と同じ構成とされている。
【0044】
ここに、当該膜状導電体の材質は、既述の内部電極、外部電極、中継導電部または外部給電用端子部の材質として掲げたものから選んで用いることができ、具体的には、例えば金、銀、ニッケル、カーボン、金パラジウム、銀パラジウム、白金などを好適に用いることができる。
【0045】
このような構成の放電ランプは、例えば次のような方法によって製造することができる。
既述の実施例の場合と同様に、膜状導電体の材質とされる金属の粉末と低融点ガラス粉末とバインダーとが適宜の有機媒体に分散されて適度の粘度を有する導電性ペーストを調製し、これを、例えば図12に示すように適宜の容器50内に収容し、この導電性ペースト41内に、垂立させた状態でガラス管1の一端部開口を下端として浸漬させ、この状態でガラス管1の上端開口に減圧を作用させることによって当該ガラス管1の内部に導電性ペーストを吸い上げる操作により、当該ガラス管1の内周壁面の全面、一端部側の外端面の全面、および外周壁面の当該一端部側の領域に、所定の厚さに導電性ペーストを付着させて導電性ペースト層を形成する。
【0046】
この導電性ペースト層を適宜の温度下において乾燥させて膜状導電体材料層を形成した後、不要領域における当該膜状導電体材料層を除去することにより、図13に示すように、ガラス管1の内周壁面における内部電極用部分P2、ガラス管1の外端面における中継導電部用部分P7、およびガラス管1の外周壁面における外部給電用端子部用部分P3が一体に連続してなる膜状導電体材料層42を残存させる。
ここに、当該膜状導電体材料層の除去は、例えばスクレーパなどの手段を用いることによって行うことができるが、予め、例えば粘着テープなどのマスキング材を用いて不要領域にマスキングを施しておき、膜状導電体材料層を形成し、マスキング材を剥離する手法によっても、膜状導電体材料層の除去作業を行うことができる。
【0047】
その後、膜状導電体材料層を焼成処理することにより、内部電極2、中継導電部7および外部給電用端子部3の三者の導電部材が、ガラス管1の管壁に強固に固着した状態の一体の膜状導電体により形成される。
そして、例えば既述と同様の方法により、図11に示す放電ランプ20が作製される。
また、以上のような方法においては、外部電極4を設ける構成とされる場合には、当該外部電極4の形成を、上記の膜状導電体の形成と同一の工程で行うことができる。
【0048】
このような放電ランプ20によれば、既述の実施例と同様の作用および効果が得られるが、更に、内部電極2、中継導電部7および外部給電用端子部3という3つの導電部材が、一体に形成された膜状導電体によって構成されているため、中継導電部7と内部電極2との間、および外部給電用端子部3との間に境界が形成されずに組織的に連続したものとなり、従ってそれ自体の機械的強度が大きいものとなり、しかもガラス管1に対する固着強度が大きいものとなり、例えば剥離などの損傷が生じにくく、また、外部給電用端子部3から内部電極2に到る電気的な接続が確実に達成されるため、給電構造における外部電源からの電気的接続の信頼性をきわめて高いものとすることができる。
【0049】
そして、膜状導電体を形成する工程により、内部電極2、中継導電部7および外部給電用端子部3が同時に形成されるため、当該放電ランプは、その製造がきわめて簡単なものである。
【0050】
図14は、本発明における放電ランプの更に他の実施例を示すものであって、この例においては、ガラス管1の閉塞のための構造以外の構成は、既述の図11に示す放電ランプ20における構成と同様であり、また、当該閉塞のための構造は、既述の図7に示したものと同様であり、従って、それらと同様の作用効果が得られる。
【0051】
以上、本発明の具体的な形態に基づいて説明したが、本発明は、上述の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、図1に示す形態におけるキャップ状閉塞部材17としては、予めキャップ状に形成されたものを用いてもよく、この場合には、有底筒状であるキャップ状閉塞部材17の開口にガラス管1の端部を挿入し、このキャップ状閉塞部材17の開口側縁部において気密に溶着すればよい。
【0052】
また、図8に示される例においては、内部電極2と内周面側接続部7bおよび外部給電用端子部3と外周面側接続部7aの積層の順序は逆であってもよく、更に、中継導電部7は、内周面側接続部7bまたは外周面側接続部7aの少なくとも一方のみを有し、その一方の接続部が内部電極2または外部給電用端子部3に積層された構成とすることができる。
また、図9における構成において、内部電極2および2Aに係る誘電体層10および10Aは、その一方のみが設けられた場合も有効であり、絶縁被覆層9および9Aも、その一方のみが設けられた場合も有効である。
【0053】
また、内部電極2、中継導電部7および外部給電用端子部3を一体の膜状導電体によって形成する構成は、一対の内部電極が共にガラス管1の内周壁面に配設される放電ランプの他方の内部電極2Aについても適用することができ、そのような内部電極型放電ランプは、製造が非常に容易なものとなる。
【0054】
更に、本発明においては、内部電極2、中継導電部7および外部給電用端子部3の全部ではなく、それら3つの導電部材のうちの連続する2つの導電部材を一体に形成された膜状導電体により構成することもできる。
具体的には、内部電極2および中継導電部7を一体に形成された膜状導電体により構成し、この中継導電部7に対して電気的に接続された状態で外部給電用端子部3を別個に形成した構造、または、中継導電部7および外部給電用端子部3を一体に形成された膜状導電体により構成し、この中継導電部7に対して電気的に接続された状態で内部電極2を別個に形成した構造とすることができる。
これらの場合も、上記と同様の作用効果が得られ、一体に形成された膜状導電体は単一の工程で製造されるので、当該放電ランプを製造が容易なものとすることができる。
【0055】
更に、本発明における放電ランプにおいて、放電容器を構成するガラス管1の環状の外端面における中継導電部7は、当該環状の外端面の全面に形成される必要はなく、関連する内部電極2と外部給電用端子部3とを電気的に接続し得る寸法であればよい。従って、例えば図15に示すように、ガラス管1の外端面において、中継導電部7が弧状に形成される構成とすることができる。そして、既述のように、一対の内部電極が設けられる構成においては、そのような弧状の中継導電部7の2つが、ガラス管1の同一の外端面に電気的に絶縁された状態で形成されればよい。
【0056】
また、ガラス管1において外部給電用端子部3を形成する位置は、これに電気的に接続される内部電極2と対応する位置に限定されるものではなく、例えば図16に示すように、内部電極2とは周方向に異なる位置とすることができる。この場合には、中継導電部7はガラス管1の外端面において必要な長さだけ周方向に延在し、その両端部において内部電極2および外部給電用端子部3と電気的に接続されればよい。しかし、外部電極4が設けられる場合には、その外部電極4に対して、周方向に必要な間隙を介して離間した位置に外部給電用端子部3が配置されることが必要である。
【0057】
更に、ガラス管の内周壁面において内部電極を覆う蛍光体層5は、本発明において必須のものではない。蛍光体層が形成されていない場合には、放電空間内に希ガスとハロゲンガスなどを充填することによって、紫外線放射ランプとして用いることができる。
【0058】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
<実施例1>
銀粉末とガラス粉末と有機系バインダーとを含有してなる銀ペーストを、外径が8mm、肉厚が0.55mm、軸方向の長さが360mmのガラス管の内周壁面に塗布し、乾燥することにより、厚さ0.005mm(5μm)、幅6mm、長さ352mmの内部電極を形成すると共に、同一の銀ペーストを当該ガラス管の外周壁面に塗布し、乾燥することにより、厚さ0.006mm(6μm)、幅8mm、長さ352mmの外部電極、および厚さ0.006mm(6μm)、幅5mm、長さ15mmの外部給電用端子部を形成した。
【0059】
以上のようにして内部電極、外部給電用端子部および外部電極が形成された当該ガラス管の外端面に、同一の銀ペーストを塗布し、乾燥することにより、厚さ約0.1mm(100μm)の中継導電部を当該内部電極と外部給電用端子部とにおける外端部に連続させて形成した。
その後、当該ガラス管を、加熱炉において120℃の温度で10分間加熱し、更に温度を上げて、450℃の温度で20分間加熱して焼成した。
【0060】
そして、当該ガラス管の一端部を、内径8.7mmの閉塞部材形成用ガラス管材の開口内に挿入し、当該ガラス管材の開口側周縁部をバーナーで加熱して溶着し、当該ガラス管材をガラス管1の端部より外方の位置において溶断するとことによってキャップ状閉塞部材を形成し、これにより放電容器を形成したが、この際、当該キャップ状閉塞部材の溶着部分より外部給電用端子部の内端部分を長さ10mm露出させて給電端子接合部を形成した。
このようにして形成された放電容器の内部空間に、キセノンを10.7kPa(80Torr)の圧力で封入して、入力電圧が24V、入力電流が0.7Aのとき、ランプ電圧が1250V、ランプ電流が630mA、ランプ消費電力が11Wである放電ランプを製造した。
この放電ランプにおいて、アパーチャ部より放射される光の照度は、距離8mmの点において22500lxであった。
【0061】
<実施例2>
実施例1において用いたものと同一のガラス管および銀ペーストを用いて、図12に示した手法により、ガラス管の内周壁面および外端面の全面、並びに外周壁面の一部に銀ペーストを塗布し、乾燥させて膜状導電体材料層を形成し、その不要部分を除去した後、実施例1と同様の条件で焼成処理することにより、厚さが0.1μmの膜状導電体を形成し、これにより、図11に示す構成の放電ランプを製造した。
この放電ランプにおいても同様の光放射機能が得られることが確認された。
【0062】
【発明の効果】
本発明の放電ランプによれば、放電容器を構成するガラス管の外端面に形成されている中継導電部を介して、ガラス管の内周壁面上に配設された内部電極と、外周壁面上に配設された外部給電用端子部の間の電気的な接続が達成され、しかも外部給電用端子部における露出部分により給電端子接合部が形成されているため、外部電源を容易に電気的に接続することができ、従って、給電構造を簡単なものとすることができてしかも電気的な接続の信頼性が高いものとなる。
また、ガラス管の開口端部は、その筒状形状を残した状態で、閉塞部材により閉塞されるため、その閉塞構造の形成作業が容易である。
更に、中継導電部がガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の内周壁面上に位置し、内部電極と積層された内周面側接続部、または、ガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の外周壁面上に位置し、外部給電用端子部と積層された外周面側接続部が形成されている構成によれば、それらの電気的な接続の信頼性を十分に高いものとすることができる。
【0063】
また、内部電極、中継導電部および外部給電用端子部のうちの少なくとも連続する2つまたは全部の導電部材が、一体に形成された膜状導電体によって構成されている場合には、それらの各導電部材間に組織上の境界がない状態が得られるため、それ自体の機械的強度を大きいものとすることができると共に、放電容器を形成するガラス管の面に対する固着状態が十分なものとなり、従って、外部給電用端子部から中継導電部を介して内部電極に到る内部電極に対する給電構造が簡単な構成ものとなり、しかも電気的な接続の信頼性を確実に高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る放電ランプの構成について、放電容器の軸に沿った断面を一部を省略して示す説明用断面端面図である。
【図2】図1の線L−Lに沿った断面の状態を示す説明用断面図である。
【図3】図1の放電ランプにおいて、導電性接着剤を用いてリード線を接続した例を示す拡大説明用断面図である。
【図4】図1の放電ランプにおいて、リング状給電端子を用いて電気的に接続した例を示す拡大説明用断面図である。
【図5】図4を、放電容器の軸に垂直な断面の状態を示す、説明用断面図である。
【図6】図1の放電ランプにおいて、外部電極を含む位置における放電容器の軸に垂直な断面の状態を示す説明用断面図である。
【図7】本発明に係る放電ランプの他の形態を示す説明用断面端面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る放電ランプの端部の構成について、放電容器の軸に沿った断面を示す説明用断面端面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例に係る放電ランプの端部の構成について、放電容器の軸に沿った断面を示す説明用断面端面図である。
【図10】図9の線L−Lに沿った断面の状態を示す説明用断面図である。
【図11】本発明の更に他の実施例に係る、一体に形成された膜状導電体を有する放電ランプの端部の構成について、放電容器の軸に沿った断面を示す説明用断面端面図である。
【図12】図11に示す放電ランプの製造方法を示す説明用斜視図である。
【図13】図11に示す放電ランプの製造方法における膜状導電体材の状態を示す説明用断面図である。
【図14】本発明に係る放電ランプの他の形態を示す説明用断面端面図である。
【図15】本発明に係る放電ランプの変形例を示す説明用端面図である。
【図16】本発明に係る放電ランプの変形例を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス管
2、2A 内部電極
3、3A 外部給電用端子部
4 外部電極
5 蛍光体層
6 チップ部
7、7A 中継導電部
7a 外周面側接続部
7b 内周面側接続部
8 アパーチャ部
9、9A 絶縁被覆層
10、10A 誘電体層
11 シール材
12、12A 給電端子接合部
13 突出プラグ部
17 キャップ状閉塞部材
18 プラグ状閉塞部材
20 放電ランプ
30 導電性接着剤
31 リード線
32 クリップ状給電端子
33 給電端子支持材
41 導電性ペースト
42 膜状導電体材料層
50 容器

Claims (6)

  1. 放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、
    この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、
    前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、
    当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で前記ガラス管の外端面上に膜状に形成された中継導電部と、
    前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
    前記閉塞部材は、前記外部給電用端子部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
    前記中継導電部が前記内部電極に接合されることにより、前記給電端子接合部が前記内部電極に電気的に接続されていることを特徴とする放電ランプ。
  2. 放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、
    この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、
    前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、
    当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で前記ガラス管の外端面に膜状に形成された中継導電部と、
    前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
    前記閉塞部材は、前記中継導電部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
    前記中継導電部が前記内部電極に接合されることにより、前記給電端子接合部が前記内部電極に電気的に接続されていることを特徴とする放電ランプ。
  3. 中継導電部が、ガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の内周壁面上に位置し、内部電極と積層された内周面側接続部、および、ガラス管の外端面から延在して当該ガラス管の外周壁面上に位置し、外部給電用端子部と積層された外周面側接続部の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電ランプ。
  4. 放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、
    この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、
    前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、
    当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で前記ガラス管の外端面上に膜状に形成された中継導電部と、
    前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
    前記閉塞部材は、前記外部給電用端子部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
    前記内部電極、中継導電部および外部給電用端子部のうち少なくとも連続する2つまたは全部の導電部材が、一体に形成された膜状導電体によって構成されていることを特徴とする放電ランプ。
  5. 放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に設けられた少なくとも一つの内部電極と、
    この内部電極と誘電体を介して配設された他の電極と、
    前記内部電極の給電構造が形成される前記ガラス管の少なくとも一方の端部において、当該ガラス管の外周壁面上に形成された導電膜からなる外部給電用端子部と、
    当該外部給電用端子部に電気的に接続された状態で当該ガラス管の外端面に膜状に形成された中継導電部と、
    前記ガラス管の当該一方の端部の開口を、当該ガラス管の筒状形状を残した状態で閉塞する閉塞部材とを有し、
    前記閉塞部材は、前記中継導電部の少なくとも一部を介してガラス管に気密に接合されると共に、前記外部給電用端子部の少なくとも一部が露出して給電端子接合部が形成されており、
    前記内部電極、中継導電部および外部給電用端子部のうち少なくとも連続する2つまたは全部の導電部材が、一体に形成された膜状導電体によって構成されていることを特徴とする放電ランプ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の放電ランプであって、
    放電容器を形成するガラス管の内周壁面上に一対の内部電極が誘電体を介して配設されており、
    当該一対の内部電極の少なくとも一方並びにこれに係る中継導電部およびこれに係る外部給電用端子部における放電容器の放電空間内に露出する部分を覆う絶縁被覆層が設けられていることを特徴とする放電ランプ。
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