JP3041298B2 - 高圧放電ランプ - Google Patents

高圧放電ランプ

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JP3041298B2 JP11123877A JP12387799A JP3041298B2 JP 3041298 B2 JP3041298 B2 JP 3041298B2 JP 11123877 A JP11123877 A JP 11123877A JP 12387799 A JP12387799 A JP 12387799A JP 3041298 B2 JP3041298 B2 JP 3041298B2
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流点灯型の高圧
放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば紫外線照射工程の光源に使用する
高圧放電ランプとして、図1に示すような高圧放電ラン
プ、すなわち、発光管部91Cの両端に封止部91A,
91Bが連設された石英ガラス製の放電容器91と、放
電容器91の封止部91A内に埋設された金属箔92A
と、封止部91Aにより固定され、その基端が金属箔9
2Aに接続されているとともに、その先端が発光管部9
1C内に突出する陽極棒93Aと、封止部91Aにより
固定され、その内端が金属箔92Aに接続されていると
ともに、その外端が当該放電容器91の外方に突出する
給電リード94Aと、放電容器91の封止部91B内に
埋設された金属箔92Bと、封止部91Bにより固定さ
れ、その基端が金属箔92Bに接続されているととも
に、その先端が発光管部91C内に突出する陰極棒93
Bと、封止部91Bにより固定され、その内端が金属箔
92Bに接続されているとともに、その外端が当該放電
容器91の外方に突出する給電リード94Bとを備えて
なる直流点灯型の高圧放電ランプは公知である。
【0003】また、上記のような直流点灯型の高圧放電
ランプにおいて、陰極側の封止部(91B)と金属箔
(92B)との間の気密性を保持するための手段とし
て、陰極側の封止部の外表面であって金属箔を包囲する
領域に導電性部材を設け、この導電性部材と金属箔とを
電気的に接続する技術が、本願の出願人により開示され
ている(特開昭61−263040号公報参照)。この
ような技術によれば、ランプ点灯時において、当該導電
性部材の電位と、前記金属箔の電位とが等しくなり、当
該金属箔と封止部における石英ガラスとの気密な結合が
保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のものを含めて、従来公知の高圧放電ランプに
おいては、放電容器を構成する石英ガラスのうち、陰極
棒と接触している部分(陰極棒との接触面およびその近
傍)の強度が、ランプ点灯を継続している間に経時的に
劣化し、当該部分からの破損が発生しやすいという問題
がある。このため、陰極棒と接触している部分からの破
損を防止して、高圧放電ランプの長寿命化を図ることが
望まれている。
【0005】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものであって、本発明の目的は、放電容器を構成
する石英ガラスにおいて、陰極棒と接触している部分か
らの破損を生じさせない高圧放電ランプを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意研究を
重ねたところ、放電容器を構成する石英ガラスのうち、
陰極棒との接触部分からの破損は、次のようなメカニズ
ムにより発生するものであることが判明した。すなわ
ち、ランプの点灯時において、石英ガラス中に不純物と
して存在する陽イオンが、陰極棒に吸引されて移動し、
当該陰極棒との接触部分に達する。この陽イオンは、陰
極棒との接触部分において不可避的に形成されているマ
イクロクラックを成長させ、当該接触部分における石英
ガラスを劣化(強度低下)させ、これが陰極棒との接触
部分からの破損の主な要因となる。そして、陰極側の封
止部の外表面であって陰極棒を包囲する領域のすべて
に、完全に密着させない状態(微小なガラス露出面が存
在する状態)で、導電性部材を設けることにより、封止
部における石英ガラス中の陽イオンが、陰極棒との接触
部分に移動することを抑制・防止できることを見出し、
かかる知見に基いて本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の高圧放電ランプは、発
光管部(1C)の両端に封止部(1A,1B)が連設さ
れている石英ガラス製の放電容器(1)と、この放電容
器(1)の一端側の封止部(1A)内に埋設された金属
箔(2A)と、前記一端側の封止部(1A)によって固
定され、その基端が前記金属箔(2A)に接続されてい
るとともに、その先端が前記発光管部(1C)内に突出
する陽極棒(3A)と、前記一端側の封止部(1A)に
よって固定され、その内端が前記金属箔(2A)に接続
されているとともに、その外端が当該放電容器(1)の
外方に突出する給電リード(4A)と、前記放電容器
(1)の他端側の封止部(1B)内に埋設された金属箔
(2B)と、前記他端側の封止部(1B)によって固定
され、その基端が前記金属箔(2B)に接続されている
とともに、その先端が前記発光管部(1C)内に突出す
る陰極棒(3B)と、前記他端側の封止部(1B)によ
って固定され、その内端が前記金属箔(2B)に接続さ
れているとともに、その外端が当該放電容器(1)の外
方に突出する給電リード(4B)とを備えてなる直流点
灯型の高圧放電ランプにおいて、前記他端側の封止部
(1B)の外表面であって前記陰極棒(3B)を包囲す
る領域(X)のすべてに導電性部材(8)が設けられ、
この導電性部材(8)が設けられている外表面領域にお
いて、当該導電性部材(8)が接触していない微小ガラ
ス露出面が存在していることを特徴とする。
【0008】本発明の高圧放電ランプにおいては、前記
導電性部材が、他端側の封止部に巻回された金属線から
構成されていることが好ましい。また、本発明の高圧放
電ランプにおいては、0.13mg/mm3 以上の水銀
と、希ガスと、ハロゲンとが発光管部内に封入され、管
壁負荷が0.8W/mm 2 以上であることが好ましい。
【0009】
【作用】放電容器の封止部の外表面であって陰極棒を包
囲する領域(発光管部に近接した領域)に設けられた導
電性部材には、発光管部からの紫外線が照射される。そ
して、紫外線が照射された導電性部材からは光電子が放
出され、この光電子は、導電性部材が接触していない微
小ガラス露出面に保持され、これにより、導電性部材が
設けられている封止部の外表面領域(陰極棒を包囲する
領域)はマイナスにチャージされる。この結果、石英ガ
ラス中の陽イオンが、陰極棒との接触部分に吸引されて
移動することが抑制・防止され、当該接触部分に存在す
るマイクロクラックを成長させる(石英ガラスを劣化さ
せる)ことはない。しかも、紫外線照射により導電性部
材から放出される光電子を利用して、封止部の外表面を
マイナスにチャージさせるので、当該導電性部材と陰極
棒とを電気的に接続させなくても、陰極棒との接触部分
への陽イオンの移動を抑制する効果を奏することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図2は、本発明の高圧放電ランプの一例を示す説
明用断面図である。同図において、1は石英ガラス製の
放電容器であり、この放電容器1は、発光管部1Cと、
この発光管部1Cに連設されている円柱状の封止部1A
(陽極側)および封止部1B(陰極側)とからなる。な
お、本発明において「陰極側の封止部(1B)」とは、
放電容器を構成する石英ガラスと陰極棒とが接触してい
る最も内側(中心側)の位置から、放電容器の外端まで
の部分をいうものとする。
【0011】陽極側の封止部1Aには金属箔2Aが埋設
され、この金属箔2Aには、陽極棒3Aの基端および給
電リード4Aの内端が、それぞれ電気的に接続されてい
る。陰極側の封止部1Bには金属箔2Bが埋設され、こ
の金属箔2Bには、陰極棒3Bの基端および給電リード
4Bの内端が、それぞれ電気的に接続されている。陽極
棒3Aの先端および陰極棒3Bの先端は、発光管部1C
内において対向配置され、給電リード4Aの外端および
給電リード4Bの外端は、それぞれ、放電容器1の外方
に突出している。金属箔2A,2Bは例えばモリブデン
からなり、陽極棒3Aおよび陰極棒3Bは、例えばタン
グステンからなり、給電リード4A,4Bは、例えばモ
リブデンからなる。5Aおよび5Bは口金であり、口金
5Aおよび口金5Bは、接着剤6によって封止部1Aお
よび封止部1Bの外表面に固定され、装着用ネジ部7A
および装着用ネジ部7Bを介して、給電リード4Aおよ
び給電リード4Bに電気的に接続されている。
【0012】ここに、放電容器1の長さは9〜15m
m、発光管部1Cの外径は9〜15mm、発光管部1C
の内容積は0.05〜1.0cm3 、封止部1A,1B
の外径は6〜10mm、封止部1A,1Bの長さは20
〜40mmとされる。また、金属箔2A,2Bの長さは
10〜30mm、陽極棒3Aの直径は0.4〜3.0m
m、陽極棒3Aの長さは8〜22mm、陰極棒3Bの直
径は0.3〜1.2mm、陰極棒3Bの長さは7〜15
mm、陽極棒3Aと陰極棒3Bとの離間距離(電極間距
離)は0.8〜2.0mm、給電リード4A,4Bの直
径は0.5〜1.0mmとされる。さらに、封止部1A
において陽極棒3Aを包囲する外表面領域の長さは3〜
8mm、封止部1Bにおいて陰極棒3Bを包囲する外表
面領域(X)の長さは3〜8mmとされる。
【0013】8は封止部1Bの外表面に設けられた導電
性部材であり、この導電性部材8は、封止部1Bに巻回
された金属線から構成されている。導電性部材8を構成
する金属線としては、Fe−Ni線、Fe−Cr線など
の耐熱性を有するものを例示することができ、当該金属
線の線径は、例えば0.1〜0.5mmとされ、封止部
1Bを巻回するために必要な金属線の長さは0.5〜2
mとされる。本発明においては、導電性部材が設けられ
ている封止部の外表面領域に微小ガラス露出面(後述す
る光電子の保持面)が存在していることが必要である。
そして、封止部1Bを巻回する金属線から構成されてい
る導電性部材8によれば、金属被覆膜(導電性金属薄
膜)などから構成される密着タイプの導電性部材と異な
り、微小ガラス露出面が必然的に形成される。
【0014】導電性部材8は、封止部1Bの外表面のう
ち、陰極棒3Bを包囲する外表面領域(X)の全域、お
よび金属箔2Bを包囲する外表面領域の一部(例えば、
金属箔2Bを包囲する外表面領域の5〜50%)に設け
られている。そして、後述する実施例の結果からも明ら
かなように、陰極棒3Bを包囲する外表面領域(X)の
全域に導電性部材8を設けることによりはじめて、陰極
棒3Bとの接触部分からの破損を有効に防止することが
できる。
【0015】放電容器1の発光管部1C内には、水銀
と、希ガスと、ハロゲンとが封入されている。ここに、
水銀の封入量は0.13mg/mm3 以上であること
が、照射装置を構成するものとして十分に有効なアーク
部での放射輝度を確保する観点から好ましい。すなわ
ち、水銀の封入量を0.13mg/mm3 以上とするこ
とにより、水銀の圧力が高くなるために可視光領域、特
に赤色領域の連続スペクトルを増加させることができて
演色性を改善することができる。また、発光管部1Cの
動作圧力は100atm以上とされる。この高圧放電ラ
ンプの定格電力は80〜250Wとされ、管壁負荷は
0.8W/mm2 以上であることが、水銀の十分な蒸発
を確保する観点から好ましい。特に、水銀の圧力を高く
するためには最冷部の温度を高くする必要があることか
ら、管壁負荷を0.8W/mm2 以上とすることが好ま
しい。
【0016】以上のような構成の高圧放電ランプによれ
ば、放電容器1を構成する石英ガラスにおいて、陰極棒
3Bとの接触部分からの破損を防止することができ、長
期にわたる使用に耐えることができる。このように、陰
極棒3Bとの接触部分からの破損を防止することができ
る理由について、図面を用いて説明する。
【0017】図3は、図2に示した高圧放電ランプにお
ける陰極側の封止部を模式的に示す説明図である。同図
において、81は、導電性部材8を構成する金属線、1
1は、封止部1Bの外表面において、金属線81により
囲まれた(金属線81と接触していない)微小ガラス露
出面である。
【0018】ランプ点灯時において、導電性部材8を構
成する金属線81に、発光管部からの紫外線(UV)が
照射され、これにより、金属線81から光電子(e)が
放出される。この光電子(e)は、微小ガラス露出面1
1に保持され、これにより、導電性部材8が設けられて
いる封止部1Bの外表面がマイナスにチャージされる。
この結果、封止部1Bを構成する石英ガラス中の陽イオ
ン(図示省略)が、外表面側に吸引され、マイクロクラ
ックが存在する陰極棒3Bとの接触部分に移動すること
が抑制・防止される。従って、陰極棒との接触部分にお
ける石英ガラスが劣化(マイクロクラックが成長)する
ことはなく、当該接触部分からの破損を確実に防止する
ことができる。しかも、紫外線が照射される領域(発光
管部に近接した外表面領域)に導電性部材8(金属線8
1)を設けることにより、当該金属線81から放出され
る光電子(e)を利用して、封止部1Bの外表面をマイ
ナスにチャージさせるので、当該金属線81からなる導
電性部材8と、陰極棒3Bとを電気的に接続させる必要
はなく、放電ランプとしての構成も簡単なものになる。
【0019】以上、本発明の高圧放電ランプの一例につ
いて説明したが、本発明は、これらに限定されるもので
はなく、例えば下記のような変更が可能である。 (1)封止部の外表面領域に設けられる導電性部材が、
金属箔や金属板から構成されていてもよい。但し、その
ような導電性部材が設けられている領域においても微小
ガラス露出面が存在することが必要であり、このため、
当該導電性部材の一部を前記外表面領域から浮かせるよ
うに、緩く巻き付けることが必要となる。
【0020】(2)本発明の高圧放電ランプによれば、
導電性部材と陰極棒とを電気的に接続させなくても、当
該陰極棒との接触部分における石英ガラスの劣化を防止
することができるが、導電性部材と陰極棒とを電気的に
接続させてもよく、これにより、前述の特開昭61−2
63040号公報に記載の技術と同等以上の効果が奏さ
れるとともに、本願発明の狙いが妨げられることもな
い。
【0021】
【実施例】<実施例1>図2に示したような構成を有
し、下記の仕様を有する直流点灯型の超高圧水銀ランプ
(本発明の高圧放電ランプ)を20本製造した。
【0022】・放電容器(1)の長さ :11mm ・発光管部(1C)の外径:11mm ・発光管部(1C)の内容積 :0.1cm3 ・封止部(1A,1B)の外径: 6mm ・封止部(1A,1B)の長さ:30mm ・金属箔(2A,2B)の長さ:25mm ・陽極棒(3A)の直径 :0.8mm ・陽極棒(3A)の長さ :11mm ・陰極棒(3B)の直径 :0.8mm ・陰極棒(3B)の長さ :10mm ・電極間距離(アーク長) : 1.5mm ・給電リード(4A,4B)の直径:0.8mm ・陰極棒(3B)を包囲する外表面領域(X)の長さ:
5mm ・導電性部材(8)を構成する金属線の種類:Fe−C
r ・導電性部材(8)を構成する金属線の線径 :0.3
mm ・導電性部材(8)の厚さ(金属線の積層厚):1.0
mm ・定格電力 :150W ・水銀封入量 :160mg/mm3 ・管壁負荷 :1.2W/mm2 ・導電性部材(8)の敷設範囲:陰極棒(3B)を包囲
する外表面領域(X)の全域(5mm)、および金属箔
(2B)を包囲する外表面領域の一部(5mm)
【0023】<実施例2>導電性部材(8)と陰極棒
(3B)とを電気的に接続させたこと以外は実施例1と
同様にして、直流点灯型の超高圧水銀ランプ(本発明の
高圧放電ランプ)を20本製造した。
【0024】<比較例1>封止部(1B)の外表面領域
に導電性部材を設けなかったこと以外は実施例1と同様
にして、直流点灯型の超高圧水銀ランプ(比較用の高圧
放電ランプ)を20本製造した。
【0025】<比較例2>金属線から構成される導電性
部材(8)に代えて、導電性金属薄膜(材質:白金,厚
さ:数μm)を被覆形成したこと以外は実施例1と同様
にして、直流点灯型の超高圧水銀ランプ(比較用の高圧
放電ランプ)を20本製造した。
【0026】<比較例3>導電性金属薄膜と陰極棒(3
B)とを電気的に接続させたこと以外は比較例2と同様
にして、直流点灯型の超高圧水銀ランプ(比較用の高圧
放電ランプ)を20本製造した。
【0027】<比較例4>導電性部材(8)の敷設範囲
を、陰極棒(3B)を包囲する外表面領域(X)の一部
(2mm)、および金属箔(2B)を包囲する外表面領
域の全域(25mm)に変更したこと以外は実施例1と
同様にして、直流点灯型の超高圧水銀ランプ(比較用の
高圧放電ランプ)を20本製造した。
【0028】<ランプの評価>実施例1〜2および比較
例1〜3により得られた超高圧水銀ランプ(5×20=
100本)の各々について、ランプ電力を定格電力(1
50W)に対して15%アップの過入力とし、点灯(5
分間)・消灯(5分間)の点滅点灯サイクルを100回
繰り返す耐久テストを実施し、テスト中に破損したラン
プの本数を測定した。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示す結果から、実施例1〜2に係る
超高圧水銀ランプは、長期にわたる使用に耐えることが
できる信頼性の高いランプであることが理解される。こ
れに対して、導電性部材を設けていない比較例1に係る
超高圧水銀ランプ、および、導電性金属薄膜からなる導
電性部材(密着タイプ)を設けた比較例2に係る超高圧
水銀ランプでは、90%以上のランプが破損してしま
い、それぞれ、長期にわたる使用に耐えるものではない
ことが理解される。また、陰極棒と電気的に接続された
導電性金属薄膜からなる導電性部材を設けた比較例3に
係る超高圧水銀ランプも長期にわたる使用に耐えるもの
ではない。さらに、陰極棒を包囲する外表面領域の全域
に導電性部材が設けられていない比較例4に係る超高圧
水銀ランプも十分に高い信頼性を有するものではない
(比較例4に係る3本のランプは、何れも、陰極棒との
接触部分における石英ガラスから破損していた。)。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、陰極棒との接触部分に
おける石英ガラスの破損を確実に防止することができ、
使用寿命が長くて信頼性の高い高圧放電ランプを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の高圧放電ランプを示す説明用断面図であ
る。
【図2】本発明の高圧放電ランプの一例を示す説明用断
面図である。
【図3】本発明の高圧放電ランプにおける陰極側の封止
部を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 放電容器 1A 陽極側の封止部 1B 陰極側の封止部 1C 発光管部 11 微小ガラス露出面 2A,2B 金属箔 3A 陽極棒 3B 陰極棒 4A,4B 給電リード 5A,5B 口金 6 接着剤 7A,7B 装着用ネジ部 8 導電性部材 81 金属線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管部(1C)の両端に封止部(1
    A,1B)が連設されている石英ガラス製の放電容器
    (1)と、この放電容器(1)の一端側の封止部(1
    A)内に埋設された金属箔(2A)と、前記一端側の封
    止部(1A)によって固定され、その基端が前記金属箔
    (2A)に接続されているとともに、その先端が前記発
    光管部(1C)内に突出する陽極棒(3A)と、前記一
    端側の封止部(1A)によって固定され、その内端が前
    記金属箔(2A)に接続されているとともに、その外端
    が当該放電容器(1)の外方に突出する給電リード(4
    A)と、前記放電容器(1)の他端側の封止部(1B)
    内に埋設された金属箔(2B)と、前記他端側の封止部
    (1B)によって固定され、その基端が前記金属箔(2
    B)に接続されているとともに、その先端が前記発光管
    部(1C)内に突出する陰極棒(3B)と、前記他端側
    の封止部(1B)によって固定され、その内端が前記金
    属箔(2B)に接続されているとともに、その外端が当
    該放電容器(1)の外方に突出する給電リード(4B)
    とを備えてなる直流点灯型の高圧放電ランプにおいて、 前記他端側の封止部(1B)の外表面であって前記陰極
    棒(3B)を包囲する領域(X)のすべてに導電性部材
    (8)が設けられ、 この導電性部材(8)が設けられている外表面領域にお
    いて、当該導電性部材(8)が接触していない微小ガラ
    ス露出面が存在していることを特徴とする高圧放電ラン
    プ。
  2. 【請求項2】 導電性部材が、他端側の封止部に巻回さ
    れた金属線から構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】 0.13mg/mm3 以上の水銀と、希
    ガスと、ハロゲンとが発光管部内に封入され、管壁負荷
    が0.8W/mm2 以上であることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の高圧放電ランプ。
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