JP4905115B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関する。
従来、プリンタや複写機等の画像形成装置において、光源から出射された光ビームをポリゴンミラーで偏向し、反射ミラー等の光学部品で光ビームの反射方向等を調整して感光体表面を走査させる光走査装置が広く利用されている。
光走査装置の一例として、レーザー光源から出射されたレーザービームをコリメートレンズで平行光としたのち、回転多面鏡に入射させ、回転多面鏡の回転で主走査方向に偏向する光走査装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この光走査装置には、光学部品の反射ミラーをハウジング外壁に設けられた回転調整部材で回転させ、レーザービームの方向を調整した後、ねじで回転調整部材を固定する光学部品の回転調整機構が設けられている。
特許第3470555
本発明は、姿勢調整が必要な複数の光学部品等を調整する調整部材が重なりあっていない場合に比較して、小型化が可能となる光走査装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る光走査装置は、光源から出射された光ビームを偏向器で偏向し、光学部品によって被走査体表面を走査させる光走査装置において、光走査装置の筐体の外側から前記光源及び前記光学部品をそれぞれ独立に姿勢調整する複数の調整部材を備え、少なくとも一組の隣接する前記調整部材が接触せずに重なりあっていることを特徴としている。
本発明の請求項2に係る光走査装置は、複数の前記光源を備え、前記複数の調整部材のうち、一の前記光源の姿勢を調整する第1光源調整部材を、他の前記光源の姿勢を調整する第2光源調整部材よりも前記筐体の外壁に近接して配置することを特徴としている。
本発明の請求項3に係る光走査装置は、前記一の光源が黒用の光源であり、前記他の光源が黒以外用の光源であることを特徴としている。
本発明の請求項4に係る光走査装置は、複数の前記光学部品を備え、前記複数の調整部材のうち、前記光ビームの光路の下流側に位置する前記光学部品の姿勢を調整する下流側光学部品調整部材を、前記光ビームの光路の上流側に位置する前記光学部品の姿勢を調整する上流側光学部品調整部材よりも前記筐体の外壁から離して配置することを特徴としている。
本発明の請求項5に係る光走査装置は、前記調整部材により、前記光源、前記光学部品、そして、被走査体面への書込みの同期をとるセンサの順で位置調整されたことを特徴としている。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光走査装置と、前記光走査装置によって潜像が形成される被走査体と、前記被走査体に形成された潜像を現像剤で顕在化して現像剤像を形成する現像部と、前記現像部で顕在化された前記現像剤像を記録媒体上に転写する転写部と、前記転写部で転写された前記現像剤像を前記記録媒体上に定着する定着部と、を備えたことを特徴としている。
本発明は、上記構成としたので、
請求項1記載の発明によれば、姿勢調整が必要な複数の光学部品等を調整する調整部材が重なり合っていない場合に比較して、小型化が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、姿勢調整が必要な複数の光学部品等を調整する調整部材が重なり合っていない場合に比較して、調整済みの調整部材に手等が接触することを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、姿勢調整が必要な複数の光学部品等を調整する調整部材が重なり合っていない場合に比較して、光学部品の調整が容易となる。
請求項4記載の発明によれば、姿勢調整が必要な複数の光学部品等を調整する調整部材が重なり合っていない場合に比較して、調整済みの調整部材に手等が接触することを防止できる。
請求項5記載の発明によれば、姿勢調整が必要な複数の光学部品等を調整する調整部材が重なり合っていない場合に比較して、調整済みの調整部材に手等が接触することを防止できる。
請求項6記載の発明によれば、姿勢調整が必要な複数の光学部品等を調整する調整部材が重なり合っていない場合に比較して、画像形成装置を小型化することができる。
本発明の光走査装置及び画像形成装置の第1実施形態を図面に基づき説明する。
図1には、画像形成装置としてのプリンタ10が示されている。
プリンタ10には、画像形成時に光ビーム60Y、60M、60C、60Kを出射して露光を行う光走査装置100が設けられている。
光走査装置100は、光学部品を収容した光学箱102を備えている。光学箱102の上方には、円柱状のシャフト138が紙面の手前側から奥側に向けて設けられており、光学箱102の下端部には突起102Dが形成されている。
また、光走査装置100は、突起102Dが筐体12に形成された穴部13に嵌めこまれ、シャフト138が図示しない係止部において係止されることにより、プリンタ10内に固定され、また、着脱可能となっている。
光走査装置100に隣接する位置には、光走査装置100及びプリンタ各部の動作を制御する制御ユニット50が設けられている。
プリンタ10の下方側には、記録用紙Pを収納する用紙収納箱14が設けられている。用紙収納箱14の上方には、記録用紙Pの先端部位置を調整する一対のレジストローラ16が設けられている。
プリンタ10の中央部には、画像形成ユニット18が設けられている。
画像形成ユニット18は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び ブラック(K)の各トナーに対応して、4つの感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kを備えており、これらが上下に並んだタンデム式となっている。
感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kの回転方向上流側には、感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kの表面を帯電する帯電ローラ22Y、22M、22C、22Kが設けられている。
また、感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kの回転方向下流側には、Y、M、C、Kの各トナーでそれぞれ感光体20Y、20M、20C、20K上にトナー画像を形成する現像器24Y、24M、24C、24Kが設けられている。
一方、感光体ドラム20Y、20Mには第1中間転写体26が接触し、感光体ドラム20C、20Kには第2中間転写体28が接触している。そして、第1中間転写体26、第2中間転写体28には第3中間転写体30が接触している。
第3中間転写体30と対向する位置には、転写ロール32が設けられている。転写ロール32と第3中間転写体30とで挟まれる領域を記録用紙Pが搬送され、第3中間転写体30上のトナー画像を記録用紙Pに転写させる。
記録用紙Pが搬送される用紙搬送路34の下流には、定着装置36が設けられている。定着装置36は、加熱ローラ38と加圧ローラ40を有しており、記録用紙Pを加熱・加圧してトナー画像を記録用紙P上に定着させる。
トナー画像が定着された記録用紙Pは、用紙搬送ローラ42で用紙受け部44に輩出される。
ここで、プリンタ10の画像形成について説明する。
画像形成が開始されると、各感光体ドラム20Y〜20Kの表面が帯電される。
出力画像に対応した光ビーム60Y〜60Kが、光走査装置100から、帯電後の感光体ドラム20Y〜20Kの表面に照射され、感光体ドラム20Y〜20K上に各色分解画像に応じた静電潜像が形成される。
この静電潜像に対して、現像装置24Y〜24Kが選択的に各色、すなわちY〜Kのトナーを付与し、感光体ドラム20Y〜20K上にY〜K色のトナー画像が形成される。
その後、マゼンタ用の感光体ドラム20Mから第1中間転写体26に、マゼンタのトナー画像が一次転写される。また、イエロー用の感光体ドラム20Yから第1中間転写体26に、イエローのトナー画像が一次転写され、第1中間転写体26上で前記マゼンタのトナー画像に重ね合わされる。
一方、ブラック用の感光体ドラム20Kから、第2中間転写体28にブラックのトナー画像が一次転写される。また、シアン用の感光体ドラム20Cから第2中間転写体28に、シアンのトナー画像が一次転写され、第2中間転写体28上で前記ブラックのトナー画像に重ね合わされる。
第1中間転写体26へ一次転写されたマゼンタとイエローのトナー画像は、第3中間転写体30へ二次転写される。一方、第2中間転写体28へ一次転写されたブラックとシアンのトナー画像も、第3中間転写体30へ二次転写される。
ここで先に二次転写されているマゼンタ 、イエローのトナー画像と、シアンおよびブラックのトナー画像とが重ね合わされ、カラー(3色)とブラックのフルカラートナー画像が第3中間転写体30上に形成される。
二次転写されたフルカラートナー画像は、第3中間転写体30と転写ロール32とで挟まれる領域に達する。そのタイミングに同期して、レジストロール16から記録用紙Pが当該領域に搬送され、記録用紙P上にフルカラートナー画像が三次転写(最終転写)される。
この記録用紙Pは、その後、定着装置36に送られ、加熱ロール38と加圧ロール40とで挟まれる領域を通過する。その際、加熱ロール38と加圧ロール40とから与えられる熱と圧力との作用により、フルカラートナー画像が記録用紙Pに定着する。定着後、記録用紙Pは排出され、記録用紙Pへのフルカラー画像形成が終了する。
次に、光走査装置100について説明する。
まず、光走査装置100の内部構造について説明する。
図3及び図4に示すように、光走査装置100は、光学箱102を有する。 光学箱102は、上部側壁102A、下部側壁102Cを備えており、上部側壁102Aと下部側壁102Cとで挟まれるように仕切壁102Bが張架されている。この仕切壁102Bを境界として、光学箱102は、第1ケース部166と第2ケース部168とに分けられている。
また、光学箱102は、側壁102E、102F、及び102Gを有しており、第1ケース部166は、保護カバー134を有している。
ここで、第1ケース部166の側壁102Gには、LDホルダ104Y〜104Kに嵌め込まれたシングルレーザビームアレイ108Y〜108Kが、図示しないネジでゆるく仮固定されている。
各シングルレーザビームアレイ108Y〜108Kからは、画像形成時の各色に応じて光ビーム60Y〜60Kが射出される。
各色光ビーム60Y〜60Kは、それぞれ側壁102Gに形成された穴部176Y〜176Kを通り、コリメータレンズ178Y〜178Kを通って、反射ミラー180Y〜180Kで反射される。
続いて、各色光ビーム60Y〜60Kは、シリンダレンズ182を通って、反射ミラー184、及び反射ミラー186でそれぞれ反射され、ポリゴンミラー140に入射される。
ポリゴンミラー140は、回転軸144を中心として回転する多面鏡142を備えており、回転制御基板146により回転速度等が制御される。
回転制御基板146は、ネジ172により仕切壁102Bの一方の面に固定されている。また、回転制御基板146の一端に設けられたコネクタ174には、図示しないケーブルの一端が接続され、ケーブルの他端は、前述の制御ユニット50(図1参照)に接続されている。
ここで、ポリゴンミラー140に入射された各色光ビーム60Y〜60Kは、多面鏡142の回転により走査され、反射ミラー148で反射されて第2ケース部168に導かれる。
次に、図3及び図5に示すように、第2ケース部168において、各色光ビーム60Y〜60Kは、レンズ150を通り、第1分離ミラー152及び第2分離ミラー154に入射される。
第1分離ミラー152及び第2分離ミラー154は、段違いに配置されている。
第1分離ミラー152は、光ビーム60C及び60Kを反射する。
第1分離ミラー152で反射された光ビーム60Kは、反射ミラー116Kで反射され、レンズ160Kを通って感光体ドラム20K(図1参照)に導かれる。また、光ビーム60Mは、反射ミラー156、116Cによって反射され、レンズ160Cを通って感光体ドラム20C(図1参照)に導かれる。
一方、第2分離ミラー154は、光ビーム60Y及び60Mを、光ビーム60C及び60Kと反対方向に反射する。
第2分離ミラー154で反射された光ビーム60Yは、反射ミラー116Yで反射され、レンズ160Yを通って感光体ドラム20Y(図1参照)に導かれる。また、光ビーム60Mは、反射ミラー158、116Mによって反射され、レンズ160Mを通って感光体ドラム20M(図1参照)に導かれる。
なお、レンズ150及びレンズ160Y〜160Kにより、それぞれFθレンズが構成されている。
ここで、光ビーム60Kが感光体ドラム20Kを走査するときのタイミングを把握するために、光ビーム60Kの走査開始を検知する検知基板130が側壁102G上に配置されている。
検知基板130には、受光素子131が設けられている。
受光素子131は、入射した光ビーム60Kの光量に応じた電気信号を検知基板130上の図示しない回路に出力する。
第2ケース部168には、反射ミラー190及びレンズ192が設けられており、走査開始位置に相当する光ビーム60Kが受光素子131に入射される。
これらにより、走査開始位置に相当する光ビーム60Kが受光素子131に入射されると、検知基板130で走査開始のタイミング信号が生成され、制御ユニット50(図1参照)に図示しないケーブルによってタイミング信号が伝達される。
次に、光走査装置100の外部構造について説明する。
図2に示すように、シングルレーザビームアレイ108Y〜108Kを保持するLDホルダ104Y〜104Kには、図示しない位置(姿勢)調整用の治具のピンが嵌められる調整用穴106Y〜106Kが形成されている。
LDホルダ104Y〜104Kは、シングルレーザビームアレイ108Y〜108Kの位置調整後にネジ110Y〜110Kで固定される。
一方、側壁102G上には、反射ミラー116Y〜116Kの位置(姿勢)調整を行うためのブラケット111Y〜111Kが設けられている。
ブラケット111Y〜111Kは、それぞれ上部ブラケット114Y〜114Kと、下部ブラケット112Y〜112Kとで構成されている。上部ブラケット114Y〜114Kは、ネジ128Y〜128Kにより下部ブラケット112Y〜112K上に固定されている。
上部ブラケット114Y〜114K及び下部ブラケット112Y〜112Kには、貫通した挿通穴126Y〜126Kが形成されており、反射ミラー116Y〜116Kを挿通するとともに保持している。
また、反射ミラー116Y〜116Kの端部は、上部ブラケット114Y〜114Kに一端が固定された板バネ118Y〜118Kにより、軸方向(紙面の表から裏に向かう方向)の移動が規制されている。
下部ブラケット112Y〜112Kには、それぞれ一組の長穴122Y〜122Kが形成されている。
長穴122Y〜122Kには、側壁102Gに立設された支持ボス124Y〜124Kがそれぞれ挿通されている。これにより、ブラケット111Y〜111Kが矢印D、E、F、G方向に移動可能となっている。
また、ブラケット111Y〜111Kは、反射ミラー116Y〜116Kの位置調整前において、ネジ120Y〜120Kで側壁102G上にゆるく仮固定されている。
一方、検知基板130には、長穴134が形成されている。長穴134に側壁102Gから突設されたボス136が挿通されることで、検知基板130は、矢印H方向に移動可能となっている。
また、検知基板130には、長穴137が形成されており、長穴137にネジ132が挿通され、支柱133(図5参照)上でゆるく固定されている。
次に、調整部材のオーバーラップ状態について説明する。
図6aは、図2において側壁102Gの平面と平行に、矢印P方向から調整部材としてのブラケット111K及び検知基板130を見たときの断面状態を示している。
図6aに示すように、検知基板130は、位置調整後、長穴137にネジ132が締結されることで、支柱133に固定されている。また、下部ブラケット112Kが、側壁102Gから突設された図示しない支柱にネジ120K(図2参照)で固定されている。
ここで、検知基板130が、ブラケット111Kよりも側壁102Gから離れる側に位置するとともに、検知基板130とブラケット111Kとが所定の幅W1でオーバーラップするように配置されている。
一方、図6bは、図2において側壁102Gの平面と平行に、矢印Q方向からLDホルダ104Y及びブラケット111Mを目視した状態を示している。
図6bに示すように、LDホルダ104に取付けられたシングルレーザビームアレイ108Yには、電流を供給するためのソケット204及びリード線206が接続されている。
LDホルダ104Yは、締結穴208Y及び210Yにネジ110Yが締結されることで、側壁102G上に固定されている。また、ブラケット111Mは、図示しない支柱に固定されている。
ここで、ブラケット111Mが、LDホルダ104Yよりも側壁102Gから離れる側に位置するとともに、LDホルダ104Yとブラケット111Mとが所定の幅W2でオーバーラップするように配置されている。
次に、本発明の第1実施形態の作用について説明する。
まず、図示しない光源位置調整用治具を用いて、図2に示すLDホルダ104Y〜104Kをそれぞれ移動させながら、シングルレーザビームアレイ108Y〜108Kの光軸位置を調整し、ネジ110Y〜110KでLDホルダ104Y〜104Kを固定する。
次に、第1ケース部に設けられた反射ミラー等の各光学部品の傾き、位置調整を行い、それぞれネジ締め又は接着等の固定手段により固定する。
次に、第2ケース部において、分離ミラー152、154の傾き、位置調整を行い、ネジ締め又は接着等の固定手段により固定する。
次に、各光ビーム60Y〜60Kの出射方向を調整するため、反射ミラー116Y〜116Kの位置及び傾き調整を行う。
このとき、ブラケット111Y〜111Kを、それぞれ矢印D、E、F、Gの方向に移動させながら調整を行うが、LDホルダ104Kとブラケット111Mとはオーバーラップして配置されているので、ブラケット111Mの調整時にLDホルダ104Kとブラケット111Mは干渉しない。
また、光ビーム60Y〜60Kの光路において、上流側に位置するLDホルダ104Kの方が、下流側に位置するブラケット111Mよりも側壁102G側にあるので、ブラケット111Mの位置を調整するときにLDホルダ104Kに接触することはない。
次に、調整後、ブラケット111Y〜111Kをネジ120Y〜120Kで固定して、反射ミラー116Y〜116Kを側壁102Gに固定する。
次に、シングルレーザビームアレイ108Kを発光させ、ポリゴンミラー140を回転する。ここで、検知基板130を矢印Hの方向に移動させながら、受光素子131からの出力を確認し、受光素子131及び検知基板130の位置調整を行う。
このとき、検知基板130とブラケット111C及び111Kとはオーバーラップして配置されているので、検知基板130の位置調整時に、検知基板130とブラケット111C及び111Kとは干渉しない。
これらの調整工程により、光走査装置100の調整が行われる。
以上説明したように、オーバーラップさせた各調整部材は干渉しないので、光走査装置100を小型化した場合でも、各調整部材の大きさを変更する必要はなく、調整の作業性が維持される。
次に、本発明の光走査装置及び画像形成装置の第2実施形態を図面に基づき説明する。
なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図7aは、光走査装置100の光学箱102の部分側面図であり、LDホルダ104KとLDホルダ104Cとが幅W3でオーバーラップしている状態を示している。
図7bは、図7aにおいて矢印R方向からLDホルダ104K及びLDホルダ104Cを目視した状態を示している。
図7bに示すように、LDホルダ104K及び104C上のシングルレーザビームアレイ108K、108Cには、電流を供給するためのソケット214C、214K及びリード線216C、216Kがそれぞれ接続されている。
LDホルダ104Kは、締結穴208K及び220Kにネジ110Kが締結されることで、側壁102Gに固定されている。
LDホルダ104Cは、締結穴208Cにネジ110Cが締結されることにより、側壁102Gから立設された支柱218に固定されている。
ここで、LDホルダ104Cは、支柱218の高さの分だけLDホルダ104Kよりも側壁102Gから離れた位置にあり、LDホルダ104Kの一部を覆うようにW3の幅でオーバーラップして配置されている。
次に、本発明の第2実施形態の作用について説明する。
まず、画像形成時の黒色用の光ビーム60Kの光軸調整を行う。
光軸調整は、図示しない調整治具を用いて、LDホルダ104Kを移動させながら光軸位置を確認し、所定の光軸位置となった時点でLDホルダ104Kをネジ110Kで固定して、シングルレーザビームアレイ108Kの位置を固定する方法で行われる。
次に、画像形成時のカラー用の光ビーム60Y、60M、60Cの光軸調整が光ビーム60Kの光軸調整と同様の手順で行われ、シングルレーザビームアレイ108Y、108M、108Cの位置が固定される。
このとき、LDホルダ104KとLDホルダ104Cとはオーバーラップして配置されているので、LDホルダ104KとLDホルダ104Cは干渉しない。
また、LDホルダ104Kの方が、LDホルダ104Cよりも側壁102Gに近い側にあるので、LDホルダ104Cの位置を調整するときにLDホルダ104Kに接触することはない。
このように、オーバーラップさせた各LDホルダ104K、104Cは干渉しないので、光走査装置100を小型化した場合でも、各調整部材の大きさを変更する必要はなく、調整の作業性が維持される。
次に、本発明の光走査装置及び画像形成装置の第3実施形態を図面に基づき説明する。
なお、前述した第1、第2実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1、第2実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図8に示すように、光走査装置230は、前述の第1実施形態と同じ光源及び光学部品で構成され、光ビームの光路60M(図1参照)上に配置される反射ミラー158、反射ミラー116Mを備えている。
光走査装置230の側壁232上には、反射ミラー158、116Mの位置(姿勢)調整を行うためのブラケット233、235が設けられている。
ブラケット233、235は、それぞれ上部ブラケット236、248と、下部ブラケット234、246とで構成されている。上部ブラケット236、248は、ネジ128Mにより下部ブラケット234、246上に固定されている。
上部ブラケット236、248及び下部ブラケット234、246には、貫通した挿通穴242、254が形成されており、反射ミラー158、116Mを挿通するとともに保持している。
また、反射ミラー158、116Mの端部は、上部ブラケット236、248に一端が固定された板バネ244、118Mにより、軸方向(紙面の表から裏に向かう方向)の移動が規制されている。
下部ブラケット234、246には、それぞれ一組の長穴240、252が形成されている。
長穴240、252には、側壁232に立設された支持ボス238、250がそれぞれ挿通されている。これにより、ブラケット233、235が矢印J、K方向に移動可能となっている。
また、ブラケット233、235は、反射ミラー158、116Mの位置調整前において、ネジ120Mで側壁232上にゆるく仮固定されている。
ここで、ブラケット235が、ブラケット233よりも側壁232から離れる側に位置するとともに、ブラケット233とブラケット235とが所定の幅W4でオーバーラップするように配置されている。
次に、本発明の第3実施形態の作用について説明する。
光走査装置230の図示しない光源が調整された後、反射ミラー158、116Mの位置及び傾き調整を行う。なお、反射ミラー158は、図示しない光ビームの光路(60M)上において、反射ミラー116Mよりも上流側にあるので、先に調整する。
ここで、ブラケット233、235を、それぞれ矢印J、Kの方向に移動させながら調整を行うが、ブラケット233とブラケット235とはオーバーラップして配置されているので、ブラケット235の調整時にブラケット233とブラケット235は干渉しない。
この調整後、ブラケット233、235は、ネジ120Mで固定され、反射ミラー158、116Mが側壁232に固定される。
以上説明したように、オーバーラップさせた各調整部材は干渉しないので、光走査装置100を小型化した場合でも、各調整部材の大きさを変更する必要はなく、調整の作業性が維持される。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
オーバーラップする組合せは、側壁102G上で調整する調整部材同士であれば、どのような組合せであってもよい。例えば、LDホルダ104Cとブラケット111Yとのオーバーラップであってもよく、ブラケット111Yとブラケット111Mとのオーバーラップであってもよい。
本発明の第1実施形態に係るプリンタの断面図である。 本発明の第1実施形態に係る光走査装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る光走査装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る光走査装置の第1ケース部の平面図(図2のAA’で切断)である。 本発明の第1実施形態に係る光走査装置の第2ケース部の平面図(図2のBB’で切断)である。 本発明の第1実施形態に係る光走査装置の部分断面図である。 (a)本発明の第2実施形態に係る光走査装置の部分側面図である。(b)本発明の第2実施形態に係るLDホルダの側面図である。 本発明の第3実施形態に係る光走査装置の部分側面図である。
符号の説明
10 プリンタ(画像形成装置)
18 画像形成ユニット(現像部)
20Y 感光体(被走査体)
20M 感光体(被走査体)
20C 感光体(被走査体)
20K 感光体(被走査体)
32 転写ロール(転写部)
36 定着装置(定着部)
100 光走査装置(光走査装置)
102 光学箱(筐体)
102G 側壁(外壁)
104Y LDホルダ(調整部材、黒以外用調整部材)
104M LDホルダ(調整部材、黒以外用調整部材)
104C LDホルダ(調整部材、下流側光源調整部材、黒以外用調整部材)
104K LDホルダ(調整部材、上流側光源調整部材、黒用調整部材)
108Y シングルレーザビームアレイ(光源)
108M シングルレーザビームアレイ(光源)
108C シングルレーザビームアレイ(光源)
108K シングルレーザビームアレイ(光源)
111Y ブラケット(調整部材)
111M ブラケット(調整部材)
111C ブラケット(調整部材)
111K ブラケット(調整部材)
116Y 反射ミラー(光学部品)
116M 反射ミラー(光学部品)
116C 反射ミラー(光学部品)
116K 反射ミラー(光学部品)
130 検知基板(センサ)
140 ポリゴンミラー(偏向器)
233 ブラケット(上流側光学部品調整部材)
235 ブラケット(下流側光学部品調整部材)

Claims (6)

  1. 光源から出射された光ビームを偏向器で偏向し、光学部品によって被走査体表面を走査させる光走査装置において、
    光走査装置の筐体の外側から前記光源及び前記光学部品をそれぞれ独立に姿勢調整する複数の調整部材を備え、少なくとも一組の隣接する前記調整部材が接触せずに重なりあっていることを特徴とする光走査装置。
  2. 複数の前記光源を備え、前記複数の調整部材のうち、一の前記光源の姿勢を調整する第1光源調整部材を、他の前記光源の姿勢を調整する第2光源調整部材よりも前記筐体の外壁に近接して配置することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記一の光源が黒用の光源であり、前記他の光源が黒以外用の光源であることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 複数の前記光学部品を備え、前記複数の調整部材のうち、前記光ビームの光路の下流側に位置する前記光学部品の姿勢を調整する下流側光学部品調整部材を、前記光ビームの光路の上流側に位置する前記光学部品の姿勢を調整する上流側光学部品調整部材よりも前記筐体の外壁から離して配置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記調整部材により、前記光源、前記光学部品、そして、被走査体面への書込みの同期をとるセンサの順で位置調整されたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置によって潜像が形成される被走査体と、
    前記被走査体に形成された潜像を現像剤で顕在化して現像剤像を形成する現像部と、
    前記現像部で顕在化された前記現像剤像を記録媒体上に転写する転写部と、
    前記転写部で転写された前記現像剤像を前記記録媒体上に定着する定着部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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