JP4904878B2 - システム開発支援プログラム、システム開発支援装置およびシステム開発支援方法 - Google Patents

システム開発支援プログラム、システム開発支援装置およびシステム開発支援方法 Download PDF

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Description

本発明は業務プロセスフローを元にしたシステム開発を支援するためのシステム開発支援プログラム、システム開発支援装置およびシステム開発支援方法に関し、特に業務プロセスフローの品質向上を図るためのシステム開発支援プログラム、システム開発支援装置およびシステム開発支援方法に関する。
業務システムの開発にあたり、より業務寄りの視点でのシステム開発を行う必要がある。この開発において問題となるのは、次の2者間のシステムに関する考え方のギャップの存在である。
・経営者・業務部門を中心とする第1のグループ(対象業務およびビジネスシステムの支援対象の業務機能を把握)
・システムベンダを中心とする第2のグループ(業務システムを実装する技法やノウハウを有する)
これらのグループ間には相互理解のギャップが存在する。すなわち、それぞれが業務寄りの言葉、システム寄りの言葉で機能を説明しがちで、システムが実現すべき機能(ユースケース)が業務側からベンダ側に伝わりにくい。また、第1のグループが業務内容を変更した場合、その変更に合わせてシステムが変更されるまでには、時間的なギャップが存在する。
これらの2つのギャップを解決する指針を提示した基本概念に「サービス指向開発」がある。サービス指向開発とは、業務システムを実現する機能を、業務側が扱い易い単位でまとめ「サービス」と呼び、「サービス」を組み合わせて業務を実現するものである。
サービス指向開発に基づいてシステム開発を行うために、経営者・業務部門側が理解できる表現でシステム化対象の業務内容を表現する手段が必要である。この1形態に業務プロセスフローがある。
業務プロセスフローを起点にした業務システム開発では、業務プロセスフローによる業務定義を起点に、システムに必要な機能を列挙し、実行順序(機能の呼び出し処理フロー)を策定する。すでに各社が、プロセスフロー定義から呼び出し処理フローを作成するツールを発表している(例えば、特許文献1参照)。
なお、業務の流れを表現したモデルの質の向上を図る技術として、例えば、機能単位で行う一連の操作に対して、その操作が扱うエンティティオブジェクトと、複数のエンティティオブジェクトにまたがる操作をもつ制御オブジェクトとを予め区別する技術も考えられている。これにより、操作の呼び出し関係を発生順に表現したイベントトレース図の質の向上を図ることができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−92647号公報 特開平9−292981号公報
ところで、コンピュータシステムには、サービスの柔軟性が高いことが望まれる。柔軟性が高いサービスとは、業務変化に強く(業務内容の変化によってサービスの組み合わせが変えられても引き続き利用できる)、汎用性が高い(似た業種・業態のシステムを構築する際も同じサービスを利用できる)ものである。以下、柔軟性の高いサービスを「適切なサービス」と呼ぶ。
この「適切なサービス」を実現するためには、業務プロセスフローを作成する段階で、業務を構成するサービスに対して、機能を適切に振り分ける必要がある。すなわち、密接に関連する機能同士を同一のサービスで提供させ、関連の薄い機能同士は互いに異なるサービスで提供させる。
このように機能を複数のサービスに適切に分類することで「適切なサービス」が提供できる。「適切なサービス」であれば、後々に業務内容が変化しても、その変化があった処理に対応するサービスの内容を変更するだけで、業務変化に応じたシステム構築が可能となる。
しかし、従来の業務サービスフロー生成手法では、サービスの柔軟性に関して考慮されていないため、「適切なサービス」が構築されないことが多かった。そのため、業務内容の一部が変更された場合であっても、多くのプログラムモジュールの修正が必要となっていた。また、過去に構築したシステムと似た業務を提供するシステムを構築する場合にも、多くのプログラムモジュールを流用することができず、新たに作り直す必要があった。
加えて、業務プロセスフローから十分な機能を持つ業務システムを構築するためには、機能の考慮漏れがないこと、および業務プロセスフローに矛盾がないことを確認する必要がある。業務システムを実現するための機能に考慮漏れがないかは、単に業務プロセスフローを記述し、その内容が正しいかを業務側の関係者に確認するだけでは不十分である。
すなわち、業務関係者は、普段からシステム構築に携わっているわけではないので、業務プロセスフロー上で主となるサービスが定義されていれば、その業務プロセスフローを承認してしまう。ところが、実際にシステムを構築する際には不可欠なサービスや機能が業務プロセスフローから抜け落ちていることもある。
業務プロセスフローに不備が多いと、その業務プロセスフローの一部のサービスを他の業務に流用したとき、不備のある業務プロセスフローが拡散してしまう。そのため、業務プロセスフローの汎用性を高めるには、提供されるサービスの柔軟性を高めるだけでなく、業務プロセスフロー作成の初期段階で不備をできる限り排除しておく必要がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、柔軟性の高いサービスが構築できるように業務プロセスフローの作成を支援するシステム開発支援プログラム、システム開発支援装置およびシステム開発支援方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すようなシステム開発支援プログラムが提供される。本発明に係るシステム開発支援プログラムは、業務プロセスフロー1aを元にしたシステム開発を支援するために、図1に示す機能をコンピュータに実行させることができる。
業務プロセスフロー記憶手段1は、業務の遂行に必要な処理を行うための機能が、処理の実行主体毎に分けて記述された業務プロセスフロー1aを格納する。内部データ定義記憶手段2は、処理対象となるデータ間の関係を実行主体毎に表した内部データ図2b、および機能それぞれと機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表2cを含む内部データ定義2aを記憶する。第1の機能分類手段3は、業務プロセスフロー1aに示された実行主体毎に、実行主体において実施する機能を同じグループに纏め、実行主体と実行主体に対応するグループに含まれる機能との対応関係を示す第1の機能分類情報3aを生成する。第2の機能分類手段4は、内部データ定義2aの同一の内部データ図2bに含まれるデータを同一のデータグループに纏め、情報分析表2cを参照して、データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、内部データ図2bに対応する実行主体と、内部データ図2bに含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる機能との対応関係を示す第2の機能分類情報4aを生成する。分類結果比較手段5は、第1の機能分類情報3aと第2の機能分類情報4aとを比較し、同一の実行主体に対応付けられた機能の一致・不一致を判断し、不一致点を表示する。
このようなシステム開発支援プログラムをコンピュータに実行させると、第1の機能分類手段3により、業務プロセスフロー1aに示された実行主体毎に、実行主体において実施する機能が同じグループに纏められ、実行主体と実行主体に対応するグループに含まれる機能との対応関係を示す第1の機能分類情報3aが生成される。次に、第2の機能分類手段4により、内部データ定義2aの同一の内部データ図2bに含まれるデータが同一のデータグループに纏められ、情報分析表2cを参照して、データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能が同じグループに纏められ、内部データ図2bに対応する実行主体と、内部データ図2bに含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる機能との対応関係を示す第2の機能分類情報4aが生成される。そして、分類結果比較手段5により、第1の機能分類情報3aと第2の機能分類情報4aとが比較され、同一の実行主体に対応付けられた機能の一致・不一致が判断され、不一致点が表示される。
また、上記課題を解決するために、業務プロセスフローを元にしたシステム開発を支援するためのシステム開発支援装置において、業務の遂行に必要な処理を行うための機能が、処理の実行主体毎に分けて記述された業務プロセスフローを格納する業務プロセスフロー記憶手段と、処理対象となるデータ間の関係を前記実行主体毎に表した内部データ図、および前記機能それぞれと前記機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表を含む内部データ定義を記憶する内部データ定義記憶手段と、前記業務プロセスフローに示された前記実行主体毎に、前記実行主体において実施する前記機能を同じグループに纏め、前記実行主体と前記実行主体に対応するグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成する第1の機能分類手段と、前記内部データ定義の同一の前記内部データ図に含まれるデータを同一のデータグループに纏め、前記情報分析表を参照して、前記データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、前記内部データ図に対応する前記実行主体と、前記内部データ図に含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成する第2の機能分類手段と、前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報とを比較し、同一の前記実行主体に対応付けられた前記機能の一致・不一致を判断し、不一致点を表示する分類結果比較手段と、を有することを特徴とするシステム開発支援装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、業務プロセスフローを元にしたシステム開発をコンピュータによって支援するためのシステム開発支援方法において、第1の機能分類手段が、業務の遂行に必要な処理を行うための機能が、処理の実行主体毎に分けて記述された業務プロセスフローを格納する業務プロセスフロー記憶手段から前記業務プロセスフローを取得し、前記業務プロセスフローに示された前記実行主体毎に、前記実行主体において実施する前記機能を同じグループに纏め、前記実行主体と前記実行主体に対応するグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成し、第2の機能分類手段が、処理対象となるデータ間の関係を前記実行主体毎に表した内部データ図、および前記機能それぞれと前記機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表を含む内部データ定義を記憶する内部データ定義記憶手段から前記内部データ定義を取得し、前記内部データ定義の同一の前記内部データ図に含まれるデータを同一のデータグループに纏め、前記情報分析表を参照して、前記データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、前記内部データ図に対応する前記実行主体と、前記内部データ図に含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成し、分類結果比較手段が、前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報とを比較し、同一の前記実行主体に対応付けられた前記機能の一致・不一致を判断し、不一致点を表示する、ことを特徴とするシステム開発支援方法が提供される。
本発明では、業務プロセスフローにおける機能分類状況を示す第1の機能分類情報と、内部データ定義における機能分類状況を示す第2の機能分類情報とを比較し、分類の不一致点を表示するようにした。これにより、業務プロセスフローにおいて不適切な機能分類があったとき、その内容を開発者に認識させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の概略を示す図である。システム開発支援装置は、業務プロセスフローを元にしたシステム開発を支援するために、図1に示す機能を有する。
業務プロセスフロー記憶手段1は、業務の遂行に必要な処理を行うための機能が、処理の実行主体毎に分けて記述された業務プロセスフロー1aを格納する。
内部データ定義記憶手段2は、内部データ定義2aを記憶している。内部データ定義2aは、実行主体毎の内部データ図2bと情報分析表2cとを含んでいる。内部データ図2bは、処理対象となるデータ間の関係を表している。情報分析表2cは、機能それぞれと、機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係が示されている。
なお、情報分析表2cとしては、例えばCRUD表を利用することができる。CRUD表は、機能と生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係だけでなく、機能と参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係までも含んでいる。
第1の機能分類手段3は、業務プロセスフロー1aに示された実行主体毎に、実行主体において実施する機能を同じグループに纏める。そして、第1の機能分類手段3は、実行主体と実行主体に対応するグループに含まれる機能との対応関係を示す第1の機能分類情報3aを生成する。
第2の機能分類手段4は、内部データ定義2aの同一の内部データ図2bに含まれるデータを同一のデータグループに纏める。さらに、第2の機能分類手段4は、情報分析表2cを参照して、データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏める。そして、第2の機能分類手段4は、内部データ図2bに対応する実行主体と、内部データ図2bに含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる機能との対応関係を示す第2の機能分類情報4aを生成する。
分類結果比較手段5は、第1の機能分類情報3aと第2の機能分類情報4aとを比較する。そして、分類結果比較手段5は、同一の実行主体に対応付けられた機能の一致・不一致を判断し、不一致点を表示する。例えば、分類結果比較手段5は、機能分類表示画面6を表示する。機能分類表示画面6には、第1の機能分類情報3aに示された機能分類を示す機能分類表6aと、第2の機能分類情報4aに示された機能分類を示す機能分類表6bとが示される。各機能分類表6a,6bには、実行主体の名称と、その実行主体で実行する機能の名称とが対応付けて表示される。そして、分類内容が異なる部分については、該当する機能の名称が強調表示される。
矛盾・不備検出手段7は、業務プロセスフロー1aと情報分析表2cとに基づいて、業務プロセスフロー1aにおける矛盾や不備を検出する。例えば、矛盾・不備検出手段7は、業務プロセスフロー1aが複数存在し、かつ情報分析表2cに、機能それぞれと機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されている場合、以下の処理を行うことができる。
なお、矛盾・不備検出手段7は、複数の業務プロセスフロー内の機能によるデータアクセスのアクセス種別(生成、更新、参照または削除)を情報分析表によって判断する。情報分析表は、データアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別に基づいて、同一のデータに対する2つのデータアクセスの先後関係を定義したものである。例えば、生成アクセスは、更新アクセスよりも必ず先行実行しなければならないことが定義されている。そして、矛盾・不備検出手段7は、2つの業務プロセスフローからなる組み合わせのうち、いずれの業務プロセスフローを先に実行してもアクセス関係表に示されるデータアクセスの先後関係を満たすことができない組み合わせを検出する。
このようなシステム開発支援装置によれば、第1の機能分類手段3により、業務プロセスフロー1aに示された実行主体毎に、実行主体において実施する機能が同じグループに纏められ、第1の機能分類情報3aが生成される。次に、第2の機能分類手段4により、内部データ定義2aの同一の内部データ図2bに含まれるデータが同一のデータグループに纏められ、データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能が同じグループに纏められる。そして、第2の機能分類手段4により第2の機能分類情報4aが生成される。そして、分類結果比較手段5により、第1の機能分類情報3aと第2の機能分類情報4aとが比較され、同一の実行主体に対応付けられた機能不一致点が表示される。
これにより、業務プロセスフローにおいて不適切な機能分類があったとき、その内容を開発者に認識させることができる。そして、開発者によって、適切な機能分類となるように業務プロセスフローが修正されれば、その業務プロセスフローに基づいて「適切なサービス」によって構成されるシステムが構築できる。その結果、他の業務に対しても、サービスの流用が容易となる。
また、矛盾・不備検出手段7により、業務プロセスフロー1aにおける矛盾や不備が検出される。その矛盾や不備の内容を画面表示することで、開発者に対して矛盾や不備の修正を促すことができる。
次に、本実施の形態の詳細を説明する。
図2は、本実施の形態に係るシステム開発支援装置のハードウェア構成例を示す図である。システム開発支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース106は、ネットワーク10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の機能を実現することができる。
図3は、システム開発支援装置の機能を示すブロック図である。システム開発支援装置100は、業務プロセスフロー記憶部110、内部データ定義記憶部120、サービスインタフェース定義記憶部130、業務プロセスフロー編集部141、内部データ編集部142、第1のサービスインタフェース定義生成部150、第2のサービスインタフェース定義生成部160、サービスインタフェース定義比較部170、および不備・矛盾検出部180を有している。
業務プロセスフロー記憶部110は、開発対象のシステムで提供すべき業務の手順を表す複数の業務プロセスフロー111,112,113,・・・を記憶する記憶装置である。例えば、HDD103の記憶領域の一部が業務プロセスフロー記憶部110として用いられる。
内部データ定義記憶部120は、開発対象のシステムで提供すべき業務で利用するデータの構造を表す複数の内部データ定義120a,120b,120c・・・を記憶する記憶装置である。例えば、HDD103の記憶領域の一部が内部データ定義記憶部120として用いられる。内部データ定義120a,120b,120c・・・は、それぞれ業務プロセスフロー111,112,113,・・・に対応付けられている。
内部データ定義120aは、内部データ図集合121、CRUD表122、および機能説明書集合123で構成される。内部データ図集合121は、データ間の関係を示した図(内部データ図)の集合である。内部データ図は、処理の動作主体毎に設けられている。CRUD表122は、機能(インタフェース)によるデータのアクセス種別を表したデータテーブルである。アクセス種別には、生成(C)、参照(R)、更新(U)、および削除(D)がある。機能説明書集合123には、機能(インタフェース)毎の処理内容の説明や入出力されるデータが定義されている。
サービスインタフェース定義記憶部130は、業務の実行主体であるサービスを、どのようなインタフェース(プログラムモジュールをコンピュータに実行させることで実現される機能)を使用して実装するのかを定義したサービスインタフェース定義を記憶する記憶装置である。例えば、HDD103の記憶領域の一部がサービスインタフェース定義記憶部130として使用される。具体的には、サービスインタフェース定義記憶部130は、第1のサービスインタフェース定義生成部150で生成された第1のサービスインタフェース定義131と、第2のサービスインタフェース定義生成部160で生成された第2のサービスインタフェース定義132とを記憶する。
業務プロセスフロー編集部141は、ユーザの操作入力に応答して、業務プロセスフローを作成する。業務プロセスフローでは、業務の処理単位となるサービスがノードで表され、そのノードに対してサービスにおける処理内容が定義される。また、業務プロセスフロー内のノード間は、処理手順を示す線で結ばれる。そして、業務プロセスフロー編集部141は、業務プロセスフロー記憶部110に作成した業務プロセスフローを格納する。
内部データ編集部142は、ユーザからの操作入力に応答して、サービスの提供に使用される内部データの構造等の定義情報(内部データ定義120a)を生成する。内部データ編集部142は、生成した内部データを、内部データ定義記憶部120に格納する。
第1のサービスインタフェース定義生成部150は、業務プロセスフロー記憶部110から業務プロセスフロー111,112,113,・・・を取得し、取得した業務プロセスフロー111,112,113,・・・に基づいてサービスインタフェース定義(第1のサービスインタフェース定義)を生成する。その際、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、インタフェース(処理を実行するモジュール)を適切にグループ化する。
すなわち、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、密接に関連する機能を有するインタフェース同士を、同一のサービスとしてグループ化する。第1のサービスインタフェース定義生成部150は、生成した第1のサービスインタフェース定義をサービスインタフェース定義記憶部130に格納する。
第2のサービスインタフェース定義生成部160は、内部データ定義記憶部120から内部データ定義120aを取得し、取得した内部データ定義120aに基づいてサービスインタフェース定義(第2のサービスインタフェース定義)を生成する。その際、第2のサービスインタフェース定義生成部160は、インタフェースを適切にグループ化する。そして、第2のサービスインタフェース定義生成部160は、生成したサービスインタフェース定義(第2のサービスインタフェース定義)をサービスインタフェース定義記憶部130に格納する。
サービスインタフェース定義比較部170は、第1のサービスインタフェース定義と第2のサービスインタフェース定義とをサービスインタフェース定義記憶部130から取り出す。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、取り出したサービスインタフェース定義を比較する。
例えば、サービスインタフェース定義比較部170は、第1のサービスインタフェース定義と第2のサービスインタフェース定義との同名のインタフェースの定義同士を比較する。比較の結果、使用するサービスが一致していなければ、サービスインタフェース定義比較部170は、インタフェースが不一致のサービスに関する両サービスインタフェース定義内の定義内容を画面表示する。また、サービスインタフェース定義比較部170は、インタフェースのグループ化の結果が異なっていれば、その内容を画面表示する。
不備・矛盾検出部180は、アクセス関係表181に基づいて、業務プロセスフロー111,112,113,・・・と内部データ定義120aとの間の不備や矛盾等の検出を行う。アクセス関係表181には、異なる2つの業務プロセスフローから共通のデータにアクセスする場合の制約条件が示されている。
具体的には、不備・矛盾検出部180は、業務プロセスフロー記憶部110と内部データ定義記憶部120とから、業務プロセスフロー111,112,113,・・・と内部データ定義120aとの組を取得し、それらを比較する。そして、不備・矛盾検出部180は、業務プロセスフロー111,112,113,・・・に設定されたアクション(業務遂行途中で発生する動作)の不備や、業務プロセスフロー111,112,113,・・・と内部データ定義120aとの間の矛盾点を検出する。不備・矛盾検出部180は、アクションの不備または業務プロセスフロー111,112,113,・・・と内部データ定義120aとの間の矛盾点を検出すると、その内容を画面表示する。
次に、業務プロセスフロー記憶部110に格納される業務プロセスフロー111,112,113,・・・について、代表して業務プロセスフロー111を用いて説明する。
図4は、業務プロセスフローの記述例を示す図である。業務プロセスフロー111は、ノード31〜41、ノード間を接続する実線の矢印、ノード間で受け渡されるデータ51〜53、およびデータとノードとを示す破線の矢印によって、業務プロセスフローを定義している。
ノード31〜41は、業務作業内容を示すアクションを表している。なお、業務プロセスフロー111では、アクションを実行する主体(サービス)を示すパーティション21〜23が設けられており、各ノード31〜41は対応するアクションの実行主体であるパーティション内に配置されている。ノード間を接続する実線の矢印は、ノードの遷移関係を示している。
なお、業務プロセスフロー111に沿ってプログラムを作成する場合、アクションを実行するサービス毎に、そのサービスを実行するサーバプログラムが作成される。そして、そのサーバプログラムがコンピュータで実行されることで、サーバプログラムを実行するプロセスがサーバとして機能し、パーティション内に示されるアクションの実行主体となる。
また、ノード32〜40には、対応するアクションの実装方法が「システム」または「システム支援」と定義されている。実装方法が「システム」のアクションは、コンピュータシステムによって自動実行するように実装すべきアクションである。実装方法が「システム支援」のアクションは、ユーザによる対話型の操作入力が行われ、その操作入力の内容に応じた処理をコンピュータシステムが実行するように実装すべきアクションである。
データ51〜53は、アクションがアクセスするデータである。ノードとデータ間とを接続する破線の矢印は、データの受け渡し関係を示している。
パーティション21は、出荷部門が行うべきサービス(コンピュータシステムで提供される情報処理サービス)を示している。パーティション21には、6つのノード31,32,35,36,40,41が設定されている。
ノード31は、開始ノードであり、処理の開始位置であることを示している。ノード32は、機能名「受注情報確認」のアクションを示しており、実装方法は「システム支援」と設定されている。ノード32には、開始のノード31から遷移する。
ノード35は、機能名「ピッキング作業」のアクションを示しており、実装方法は「システム支援」と設定されている。ノード35には、パーティション22内のノード34から遷移する。
ノード36は、機能名「出荷確認入力」のアクションを示しており、実装方法は「システム支援」と設定されている。ノード36には、ノード35から遷移する。また、ノード36には、パーティション23のノード33から「出荷伝票」のデータ52が渡される。
ノード40は、機能名「貨物状況確認」のアクションを示しており、実装方法は「システム支援」と設定されている。ノード40には、パーティション22のノード39から遷移する。また、ノード40には、ノード38から「納品書」のデータ53が渡される。ノード41は、終了ノードであり、処理の終了位置であることを示している。
パーティション22は、出荷管理システム(コンピュータシステムで提供される情報処理サービス)が行うべきサービスを示している。パーティション22には、2つのノード34,39が設定されている。
ノード34は、機能名「ピッキングリスト出力」のアクションを示しており、実装方法は「システム」と設定されている。ノード34には、パーティション23のノード33から遷移する。また、ノード34には、ノード33から「出荷伝票」のデータ52が渡される。
ノード39は、機能名「貨物状況登録」のアクションを示しており、実装方法は「システム」と設定されている。ノード39には、パーティション23のノード38から遷移する。また、ノード39には、ノード38から「納品書」のデータ53が渡される。
パーティション23は、在庫管理部門で行うべきサービス(コンピュータシステムで提供される情報処理サービス)で行われる処理を示している。パーティション23には、3つのノード33,37,38が設定されている。
ノード33は、機能名「出荷伝票発行」のアクションを示しており、実装方法は「システム」と設定されている。ノード33には、パーティション21のノード32から遷移する。また、ノード33には、ノード32から「受注情報」のデータ51が渡される。
ノード37は、機能名「出荷受付」のアクションを示しており、実装方法は「システム」と設定されている。ノード37には、パーティション21のノード36から遷移する。また、ノード37には、ノード33から「出荷伝票」のデータ52が渡される。
ノード38は、機能名「出荷処理」のアクションを示しており、実装方法は「システム」と設定されている。ノード38には、ノード37から遷移する。また、ノード38には、ノード33から「出荷伝票」のデータ52が渡される。
なお、図4に示す業務プロセスフロー111に含まれないノードとして、条件分岐を表すノードが定義される場合がある。また、アクションの実装方法として「システム」(コンピュータシステムの自動実行)と「システム支援」(人の実施をシステムで支援)とが示されているが、それ以外に「人の作業」という実装方法が定義される場合がある。「人の作業」は、完全に人手によって実行するアクションであり、システムへの実装作業は発生しない。
図4に示すような業務プロセスフロー111に示されるアクションのうち、システムによる自動実行を行うべきアクションが、サービスとしてシステムに実装される。サービスでは、各アクションに対応するインタフェースの呼出を行うことで、そのアクションに対応する処理をシステムで実行させる。
なお、システムによる自動実行を行うべきアクションであっても、再利用性が低いなどの理由でサービスとして実装することが不適切な場合がある。図4の例では、パーティション22内のアクションは「サービス実装不適」と判断されている。「サービス実装不適」と判断されたパーティション22には、「サービス実装不適」を表す実装情報54が設定される。
次に、内部データ定義記憶部120に格納される内部データ図集合121、CRUD表122、および機能説明書集合123について説明する。
図5は、内部データ図集合の例を示す図である。内部データ図集合121には、複数の内部データ図121a,121b,・・・が含まれている。各内部データ図121a,121b,・・・には、サービス名が設定されている。例えば、内部データ図121aのサービス名は「在庫管理サービス」である。
内部データ図121a,121b,・・・には、出荷管理関連の必要なデータとして、「出荷情報」、「配送所指定」、「納入先指定」、「出荷明細」および「納品情報」が設定されている。内部データ図121a,121b,・・・において線で接続されているデータ同士が、互いに関係付けられている。
図6は、CRUD表の例を示す図である。CRUD表122には、1つ目の行にデータ名が設定されており、左端の列に機能名が設定されている。そして、機能名とデータ名とが交わる位置に、該当機能によって該当データに対して行われるアクセス種別が設定されている。アクセス種別が生成の場合、図中「C」で表される。アクセス種別が参照の場合、図中「R」で表される。アクセス種別が更新の場合、図中「U」で表される。アクセス種別が削除の場合、図中「D」で表される。
図7は、機能説明書の例を示す図である。機能説明書集合123には、複数の機能説明書123a,123b,・・・が含まれている。機能説明書123a,123b,・・・は、機能毎に設けられている。各機能説明書123a,123b,・・・には、機能名、概要、入力、出力等の欄が設けられている。
機能名の欄には、機能の名称が設定される。概要の欄には、その機能で実現される処理内容の説明が設定される。入力の欄には、その機能に入力されるデータの名称が設定される。出力の欄には、その機能から出力されるデータの名称が設定される。
図8は、アクセス関係表のデータ構造例を示す図である。アクセス関係表181には、起点フローでのアクセス、終点フローでのアクセス、および関係の欄が設けられている。
起点フローでのアクセスの欄には、業務プロセスフローの1つを起点フローとして選択したときに、起点フロー内で実行される任意のデータに対するアクセスのアクセス種別が設定される。
終点フローでのアクセスの欄には、業務プロセスフローの1つを終点フローとして選択したときに、終点フロー内で実行される任意のデータに対するアクセスのアクセス種別が設定される。
関係の欄には、対応関係にある起点フローでのアクセスと終点フローでのアクセスとが、同一のデータに対するアクセスの場合に、起点フローの満たすべき条件が設定される。条件としては、例えば「必ず先行実行」がある。これは、起点フローが終点フローよりも常に先に実行されていなければならないことを示している。別の条件として「先行禁止」がある。これは、起点フローを終点フローよりも先に実行してはならないことを示している。
以上のような構成のシステム開発支援装置100を用いて、矛盾点や考慮漏れが少なく、かつ「適切なサービス」を構築できる業務プロセスフローを生成することができる。以下、業務プロセスフローの生成および修正処理を詳細に説明する。
図9は、業務プロセスフロー生成・修正処理の手順を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]業務プロセスフロー編集部141は、ユーザからの操作入力に応答して、業務プロセスフロー111を生成する。そして、業務プロセスフロー編集部141は、生成した業務プロセスフロー111を業務プロセスフロー記憶部110に格納する。
[ステップS12]内部データ編集部142は、ユーザからの操作入力に応答して、内部データ定義を生成する。そして、内部データ編集部142は、生成した内部データを内部データ定義記憶部120に格納する。
[ステップS13]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、ステップS11で生成された業務プロセスフロー111に基づいて、第1のサービスインタフェース定義131を生成する。そして、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、生成した第1のサービスインタフェース定義131をサービスインタフェース定義記憶部130に格納する。この処理の詳細は後述する(図10、図11参照)。
[ステップS14]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、ステップS12で生成された内部データ定義に基づいて、第2のサービスインタフェース定義132を生成する。そして、第2のサービスインタフェース定義生成部160は、生成した第2のサービスインタフェース定義132をサービスインタフェース定義記憶部130に格納する。この処理の詳細は後述する(図12、図13参照)。
[ステップS15]サービスインタフェース定義比較部170は、生成された第1のサービスインタフェース定義131と第2のサービスインタフェース定義132とを比較する。この処理の詳細は後述する。
[ステップS16]ユーザは、画面に表示された比較結果を見て、比較の結果不整合があるか否かを判断する。不整合があれば、処理がステップS17に進められる。不整合がなければ、処理がステップS18に進められる。
[ステップS17]ユーザは、業務プロセスフロー編集部141または内部データ編集部142の編集機能を利用して不整合内容を修正する。その後、処理がステップS18に進められる。
[ステップS18]不備・矛盾検出部180は、業務プロセスフロー111と内部データ定義(内部データ図集合121、CRUD表122、機能説明書集合123)120aとを比較し、アクションの不備やその他の矛盾点を検出する。この処理の詳細は後述する(図19〜図24参照)。
[ステップS19]ユーザは、画面に表示された不備・矛盾の検出結果を見て、不備や矛盾が検出されたか否かを判断する。不備・矛盾があれば処理がステップS20に進められる。不備・矛盾がなければ処理が終了する。
[ステップS20]ユーザは、業務プロセスフロー編集部141または内部データ編集部142の編集機能を利用してアクションの不備・矛盾を修正する。その後、処理が終了する。
次に、第1のサービスインタフェース定義生成処理(図9のステップS13)を詳細に説明する。
図10は、第1のサービスインタフェース定義の生成状況を示す図である。第1のサービスインタフェース定義131を生成する際には、次の条件を満たす部分を対象部分とする。
・業務側と「システムによる自動実行」と合意された処理(実装方法が「システム」)に相当するノードを抽出候補とする。
・抽出候補のうち「サービス実装不適」と実装情報が設定されたパーティション内のノードを除外する。
上記条件を満たしたノードが業務プロセスフロー111から抽出される。図4に示した例では、「出荷部門」のパーティション21内のアクションのノード32,35,36,40は、実装方法が全て「システム支援」である。そのため、これらのノード32,35,36,40は抽出対象から除外される。「出荷管理システム」のパーティション22には「サービス実装不適」の実装情報54が設定されている。そのため、パーティション22内の全てのノード34,39は抽出の対象外となる。
「在庫管理サービス」のパーティション23には、「サービス実装不適」の実装情報54は設定されていない。また、パーティション23内の各ノード33,37,38は、アクションを示しており、実装方法が「システム」である。従って、パーティション23内の各ノード33,37,38は抽出対象となる。
そして、抽出されたノードが「サービス」(パーティション)ごとに纏められ、第1のサービスインタフェース定義131が生成される。第1のサービスインタフェース定義131には、サービス、インタフェース、引数/戻値の欄が設けられている。インタフェースの欄のデータに対して横方向に並べられたデータが関連づけられ、関連づけられたデータの集合がインタフェース情報を構成している。
サービスの欄には、サービス名が設定される。インタフェースの欄には、機能名が設定される。引数/戻値の欄には、入力されるデータのデータ名と出力されるデータのデータ名とが設定される。入力されるデータは「input」で表され、出力されるデータは「output」で表される。
以下、第1のサービスインタフェース定義生成処理の手順を詳細に説明する。
図11は、第1のサービスインタフェース定義生成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、業務プロセスフロー111の開始のノード31に注目する。
[ステップS32]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、既達ノードリストをRAM102内に生成する。そして、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、注目中の開始のノード31を既達ノードリストに加える。
[ステップS33]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、注目中のノードが実装方法「システム」のアクションであり、かつそのノードの属するパーティションに「サービス実装不適」の実装情報が設定されていないという条件を満たすか否かを判断する。条件を満たしていれば、処理がステップS34に進められる。条件を満たしていなければ、処理がステップS35に進められる。
[ステップS34]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、第1のサービスインタフェース定義131に行を追加する。なお、サービスインタフェース定義表が未作成であれば、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、第1のサービスインタフェース定義131をRAM102内に作成後、行の追加処理を行う。
行を追加した後、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、注目中のノードが属するパーティションのサービス名を、追加された行のサービスの欄に設定する。また、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、注目中のノードの機能名を、追加された行のインタフェースの欄に設定する。さらに、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、注目中のノードの入力データおよび出力データそれぞれのデータ名を、追加された行の引数/戻値の欄に設定する。
[ステップS35]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、注目中のノードから他のノードに向かう遷移それぞれに関して、遷移先のノードを未達ノードリストに加える。ただし、既に既達ノードリストに含まれているノードであれば、未達ノードリストの追加は行われない。
[ステップS36]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、「未達ノードリスト」内にノードが登録されているか否かを判断する。ノードが登録されていれば、処理がステップS37に進められる。ノードが登録されていなければ、処理がステップS38に進められる。
[ステップS37]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、未達ノードリストからノードを1つ取り出す。そして、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、取り出したノードに注目する。さらに、第1のサービスインタフェース定義生成部150は、取り出したノードを未達ノードリストから削除し、そのノードを「既達ノードリスト」に加える。その後、処理がステップS33に進められる。
[ステップS38]第1のサービスインタフェース定義生成部150は、サービスインタフェース定義内の各行をサービス名によってソートする。これにより、同じサービス名のインタフェースが纏められる。その後、第1のサービスインタフェース定義生成処理が終了する。
このようにして、業務プロセスフロー111に基づき第1のサービスインタフェース定義131を生成することができる。次に、内部データ定義に基づく第2のサービスインタフェース定義の生成処理について詳細に説明する。
図12は、第2のサービスインタフェース定義の生成状況を示す図である。まず、CRUD表122に設定されているデータのうち、同一の内部データ図に含まれているデータ同士が、同一のグループに分類される。例えば、内部データ図121aには、「出荷情報」、「納入先指定」、「配送所指定」、「出荷明細」、「納品情報」等のデータが含まれているため、これらのデータが同一のグループに分類される。さらに、CRUD表122上で同一のグループに属するデータに対して、生成(C)または更新(U)の操作を行う機能がグループ化される。
次に、同じグループに属する機能の機能名が第2のサービスインタフェース定義132のインタフェースの欄に設定される。また、機能のグループを生成する際の元となったデータのグループが属している内部データ図に設定されているサービス名が、第2のサービスインタフェース定義132のサービスの欄に設定される。そして、各機能の機能名に対応する機能説明書の入力、出力の欄の記載が、第2のサービスインタフェース定義132の引数/戻値の欄に設定される。
図13は、第2のサービスインタフェース定義生成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、CRUD表122に設定されているデータのうち、同一の内部データ図121a,121b,・・・に設定されているデータ同士を同じグループに分類する。
[ステップS42]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、CRUD表122から、ステップS41で同一グループに分類されたデータのいずれかに対して生成(C)または更新(U)操作を行う機能の集合を抽出し、同一グループに分類する。
[ステップS43]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、CRUD表122の全ての機能を第2のサービスインタフェース定義132に設定したか否かを判断する。未設定の機能があれば処理がステップS44に進められる。全ての機能が設定されていれば、処理がステップS48に進められる。
[ステップS44]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、CRUD表122から、第2のサービスインタフェース定義132に未設定の機能を1つ取り出す。
[ステップS45]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、第2のサービスインタフェース定義132に行を追加し、その行のインタフェースの欄にステップS44で抽出した機能の機能名を設定する。
[ステップS46]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、ステップS44で抽出した機能が属するグループの抽出元となるデータが含まれていた内部データ図に設定されているサービス名を抽出する。そして、第2のサービスインタフェース定義生成部160は、第2のサービスインタフェース定義132のサービスの欄に、抽出したサービス名を設定する。
[ステップS47]第2のサービスインタフェース定義生成部160は、ステップS44で抽出した機能の機能名と同じ機能名が設定された機能説明書を選択する。そして、第2のサービスインタフェース定義生成部160は、選択した機能説明書の入力および出力の欄に設定されているデータを、第2のサービスインタフェース定義132の引数/戻値の欄に設定する。その後、処理がステップS43に進められる。
[ステップS48]CRUD表122の全ての機能が第2のサービスインタフェース定義132に設定されたら、第2のサービスインタフェース定義生成部160は、サービスインタフェース定義内の各行をサービス名によってソートする。これにより、同じサービス名のインタフェースが纏められる。その後、第2のサービスインタフェース定義生成処理が終了する。
このようにして、内部データ定義に基づき第2のサービスインタフェース定義132を生成することができる。次に、第1のサービスインタフェース定義131と第2のサービスインタフェース定義との比較処理について詳細に説明する。
図14は、サービスインタフェース定義比較処理のフローチャートの前半である。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]サービスインタフェース定義比較部170は、サービスインタフェース定義記憶部130から第1のサービスインタフェース定義131と第2のサービスインタフェース定義132とを取得する。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、一方のサービスインタフェース定義にのみ存在するインタフェースを、どちらかにだけ存在するかの情報と共に、過不足インタフェースリストに加える。
[ステップS52]サービスインタフェース定義比較部170は、第1のサービスインタフェース定義131に設定されている各サービスに対して、ステップS53〜S55の処理を行う。
[ステップS53]サービスインタフェース定義比較部170は、処理対象のサービスに属するインタフェースのインタフェース名を、第1のサービスインタフェース定義131に基づいて特定する。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、特定したインタフェース名それぞれに対応するインタフェース情報を第2のサービスインタフェース定義132から抽出する。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、抽出したインタフェース情報で構成されるインタフェース集合を生成する。なお、特定したインタフェース名に対応するインタフェースが第2のサービスインタフェースに登録されていなければ、第2のサービスインタフェース定義132からのレコードの抽出は行われない。
[ステップS54]サービスインタフェース定義比較部170は、インタフェース集合内のインタフェース情報が、全て単一のサービスに属するか否かを判断する。具体的には、サービスインタフェース定義比較部170は、サービスの欄に設定されたサービス名が全てのインタフェース情報で同一の場合、単一のサービスに属すると判断する。
抽出したインタフェース情報のインタフェースがすべて単一のサービスに属する場合、処理がステップS56に進められる。抽出したレコードのインタフェースの少なくとも1つが他の異なるサービスに属する場合、処理がステップS55に進められる。
[ステップS55]サービスインタフェース定義比較部170は、インタフェース集合に含まれるインタフェース情報(第2のサービスインタフェース定義132から抽出されている)に対応する第1のサービスインタフェース定義131内のインタフェース情報を抽出する。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、ステップS53で生成されたインタフェース集合と、第1のサービスインタフェース定義131から抽出されたインタフェース情報とを関連づけて、グループ化相違インタフェースリストに加える。
[ステップS56]サービスインタフェース定義比較部170は、第1のサービスインタフェース定義131に設定されている各サービスに対して、ステップS53〜S55の処理が完了したら、処理をステップS57(図15参照)に進める。
図15は、サービスインタフェース定義比較処理のフローチャートの後半である。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS57]サービスインタフェース定義比較部170は、第2のサービスインタフェース定義132に設定されている各サービスに対して、ステップS58〜S60の処理を行う。
[ステップS58]サービスインタフェース定義比較部170は、処理対象のサービスに属するインタフェースのインタフェース名を、第2のサービスインタフェース定義132に基づいて特定する。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、特定したインタフェース名それぞれに対応するインタフェース情報を第1のサービスインタフェース定義131から抽出する。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、抽出したインタフェース情報で構成されるインタフェース集合を生成する。なお、特定したインタフェース名に対応するインタフェースが第1のサービスインタフェースに登録されていなければ、第1のサービスインタフェース定義131からのレコードの抽出は行われない。
[ステップS59]サービスインタフェース定義比較部170は、インタフェース集合内のインタフェース情報が、全て単一のサービスに属するか否かを判断する。抽出したインタフェース情報のインタフェースがすべて単一のサービスに属する場合、処理がステップS61に進められる。抽出したレコードのインタフェースの少なくとも1つが他の異なるサービスに属する場合、処理がステップS60に進められる。
[ステップS60]サービスインタフェース定義比較部170は、インタフェース集合に含まれるインタフェース情報(第1のサービスインタフェース定義131から抽出されている)に対応する第2のサービスインタフェース定義132内のインタフェース情報を抽出する。そして、サービスインタフェース定義比較部170は、ステップS58で生成されたインタフェース集合と、第2のサービスインタフェース定義132から抽出されたインタフェース情報とを関連づけて、グループ化相違インタフェースリストに加える。
[ステップS61]サービスインタフェース定義比較部170は、第2のサービスインタフェース定義132に設定されている各サービスに対して、ステップS58〜S60の処理が完了したら、処理をステップS62に進める。
[ステップS62]サービスインタフェース定義比較部170は、過不足インタフェースリスト内のインタフェース情報に対応するインタフェースを、サービスインタフェース定義表示画面上で強調表示する。
[ステップS63]サービスインタフェース定義比較部170は、グループ化相違インタフェースリスト内のインタフェース情報に対応するインタフェースを、第1のサービスインタフェース定義131または第2のサービスインタフェース定義132の表示画面上で強調表示する。
図16は、インタフェースの過不足を表すサービスインタフェース定義表示画面の例を示す図である。サービスインタフェース定義表示画面60には、第1のサービスインタフェース定義表示部61と第2のサービスインタフェース定義表示部62とが設けられている。
第1のサービスインタフェース定義表示部61には、第1のサービスインタフェース定義131の内容が表示される。第2のサービスインタフェース定義表示部62には、第2のサービスインタフェース定義132の内容が表示される。そして、一方のサービスインタフェース定義において不足しているインタフェースが、他方のサービスインタフェース定義中で強調表示されている。
図10と図12とに示した例では、第1のサービスインタフェース定義131にはインタフェース名「出荷受付」のインタフェースが含まれているが、第2のサービスインタフェース定義132にはインタフェース名「出荷受付」のインタフェースが含まれていない。そのため、サービスインタフェース定義表示画面60では、第1のサービスインタフェース定義表示部61内の「出荷受付」のインタフェース情報の行が強調表示されている。
図17は、グループ化の相違を表すサービスインタフェース定義表示画面の例を示す図である。この例は、第1のサービスインタフェース定義131の一部のインタフェースが、第2のサービスインタフェース定義132側の対応サービスではなく他のサービスに属する場合の例である。
サービスインタフェース定義表示画面70には、サービス比較表71が設けられている。サービス比較表71には、整理番号(No.)、第1の定義側サービス、対応する第2の定義側サービス、および概要の欄が設けられている。
整理番号の欄には、第1のサービスインタフェース定義131内のサービスに対して付与された整理番号が表示される。第1の定義側サービスの欄には、第1のサービスインタフェース定義131側のサービスのサービス名が表示される。対応する第2の定義側サービスの欄には、対応する第1のサービスインタフェース定義131側のサービスに含まれるインタフェースを有する第2のサービスインタフェース定義132側のサービスのサービス名が表示される。概要の欄には、グループ化不一致の内容に関する説明文が表示される。
サービス比較表71の左側には、サービス比較表71内の各サービスに対応付けて、詳細表示対象選択フラグ72が表示されている。詳細表示対象選択フラグ72は、チェックボックスとなっている。詳細表示対象選択フラグ72のチェックボックスにチェック(図17の例では黒丸の表示)がなされているとき、対応するサービスが詳細表示ボタン73選択時の詳細表示の対象となる。
サービス比較表71の右側には、「詳細を表示」と表記された詳細表示ボタン73、「第2の定義を起点に表示」と表記された起点切替ボタン74、および「終了」と表記された終了ボタン75が設けられている。
詳細表示ボタン73は、第1のサービスインタフェース定義131と第2のサービスインタフェース定義132との各サービスに含まれるインタフェースを表示させるためのボタンである。ユーザのマウス操作等により詳細表示ボタン73が選択されると、グループ化詳細表示画面が表示される。
起点切替ボタン74は、グループ化相違表示の起点となるサービスインタフェース定義を切り換えるためのボタンである。図17の例では、第1のサービスインタフェース定義131を起点としてグループ化の相違が表示されているため、起点切替ボタン74が選択されると第2のサービスインタフェース定義132を起点としたグループ化の相違が表示される。
終了ボタン75は、サービスインタフェース定義表示画面70を閉じるためのボタンである。
図18は、グループ化詳細表示画面の例を示す図である。グループ化詳細表示画面80には、第1のサービスインタフェース定義表示部81と第2のサービスインタフェース定義表示部82とが設けられている。
第1のサービスインタフェース定義表示部81には、対象サービス、サービス、対象I/F、およびインタフェースの欄に分けて、第1のサービスインタフェース定義131の内容が表示されている。対象サービスの欄には、サービスインタフェース定義表示画面70の詳細表示対象選択フラグ72において詳細表示対象として選択されたサービスに対して黒丸の印が表示されている。サービスの欄には、各サービスのサービス名が表示されている。対象I/Fの欄には、詳細表示対象のサービスに含まれるインタフェースに対して黒丸の印が表示されている。インタフェースの欄には、各インタフェースのインタフェース名が表示されている。
また、対象サービスに該当するサービスのサービス名は強調表示されている。同様に、対象I/Fに該当するインタフェースのインタフェース名も強調表示されている。図18の例では、サービス名やインタフェース名の表示領域を示す枠を太字にすることで、強調表示が行われている。
第2のサービスインタフェース定義表示部82には、一部I/Fを持つサービス、対応サービス、サービス、対応I/F、およびインタフェースの欄に分けて、第2のサービスインタフェース定義132の内容が表示されている。一部I/Fを持つサービスの欄には、詳細表示対象サービスと異なるサービス名でありながら、そのサービスに含まれるインタフェースの一部を含む第2のサービスインタフェース定義132側のサービスに対して黒丸の印が表示されている。対応サービスの欄には、詳細表示対象サービスと同じサービス名の第2のサービスインタフェース定義132側のサービスに対して黒丸の印が表示されている。サービスの欄には、各サービスのサービス名が表示されている。対応I/Fの欄には、詳細表示対象サービスに含まれるインタフェースと同じインタフェース名の第2のサービスインタフェース定義132側のインタフェースに対して黒丸の印が表示されている。インタフェースの欄には、各インタフェースのインタフェース名が表示されている。
また、一部I/Fを持つサービスまたは対応サービスに該当するサービスのサービス名は強調表示されている。同様に、対応I/Fに該当するインタフェースのインタフェース名も強調表示されている。図18の例では、サービス名やインタフェース名の表示領域を示す枠を太字にすることで、強調表示が行われている。
以上のようにして、第1のサービスインタフェース定義131と第2のサービスインタフェース定義132との間でのグループ化の相違をユーザに知らせることができる。ユーザは、グループ化の相違を確認し、サービスを実装する上でどのようなグループ化が適切なのか(「適切なサービス」となるのか)を判断する。そして、ユーザは、第1のサービスインタフェース定義131のグループ分けが不適当と判断したら、業務プロセスフローを変更する。また、ユーザは、第2のサービスインタフェース定義132のグループ分けが不適当であり、かつ内部データ定義の変更の必要性があると判断したら、内部データ定義を変更する。
次に、アクションの不備や異なる業務プロセスフロー間の矛盾検出処理について説明する。不備・矛盾検出処理では、最初にデータアクセス表が生成される。
図19は、データアクセス表生成処理を示す図である。図19の例では、5つの業務プロセスフロー112〜116が設けられている。また、業務プロセスフロー112〜116内のアクションでアクセスされるデータ、およびそのアクセス種別(生成(C)、更新(U)、参照(R)、削除(D))は、CRUD表122を参照することで認識される。不備・矛盾検出部180は、まず、複数の業務プロセスフロー112〜116から第1のデータアクセス表91aと第2のデータアクセス表91bとを生成する。第1のデータアクセス表91aには、各業務プロセスフロー112〜116で必ずアクセスされるデータと、そのアクセス種別とが設定される。第2のデータアクセス表91bには、各業務プロセスフロー112〜116でアクセスされる可能性のあるデータと、そのアクセス種別とが設定される。
第1のデータアクセス表91aと第2のデータアクセス表91bとは、対象フロー、対象データ、およびアクセスの欄を有している。対象フローの欄には、アクセスを行うアクションを含む業務プロセスフローの名称(フロー名)が設定される。対象データの欄には、業務プロセスフローでアクセスされるデータのデータ名が設定される。アクセスの欄には、アクセス種別が設定される。「C」が生成を示し、「U」が更新を示し、「R」が参照を示し、「D]が削除を示す。
次に、生成された第1のデータアクセス表91aに基づいてフロー関係リストが生成される。
図20は、フロー関係リスト生成処理の概念を示す図である。第1のデータアクセス表91aの生成後、不備・矛盾検出部180はフロー関係リスト92を生成する。フロー関係リスト92の生成は、アクセス関係表181と第1のデータアクセス表91aとを参照して行われる。フロー関係リスト92には、業務プロセスフロー間の実行の先後関係(フロー関係情報)が示される。
フロー関係リスト92には、対象データ、起点フロー、関係、および終点フローの欄が設けられている。対象データの欄には、先後関係の判断根拠となったデータのデータ名が設定される。起点フローの欄には、先後関係の判断対象となる業務プロセスフローのフロー名が設定される。関係の欄には、起点フローに設定された業務プロセスフローが満たすべき条件が設定される。終点フローの欄には、先後関係の判断相手となる業務プロセスフローのフロー名が設定される。
また、フロー関係リスト92に基づいて、矛盾フロー間関係リストが生成される。
図21は、矛盾フロー間関係リスト生成処理を示す図である。フロー関係リスト92には、業務プロセスフロー間の先後関係が示されている。そこで、不備・矛盾検出部180は、フロー関係リスト92に登録された情報の中で、矛盾する先後関係を抽出し、矛盾フロー間関係リスト93に登録する。
矛盾フロー間関係リスト93は、業務プロセスフロー間の先後関係に関し、矛盾するフロー関係情報を示している。矛盾フロー間関係リスト93には、起点フロー、終点フロー、および関係するデータの集合の欄が設けられている。起点フローの欄には、先後関係の判断対象となる業務プロセスフローのフロー名が設定される。終点フローの欄には、先後関係の判断相手となる業務プロセスフローのフロー名が設定される。関係するデータの集合の欄には、矛盾する先後関係の判断根拠となったデータのデータ名が設定される。
このように、業務プロセスフロー間の矛盾として、どちらの業務プロセスフローを先に実行しても、アクセス関係表181で定義された先後関係を全てのデータで満たすことができないような関係を検出できる。一般に業者側と開発者側が合意する業務プロセスフロー群は、業務プロセスフロー間の実行順序が明示されていない場合が多い。本実施の形態では、業務プロセスフロー内で必ず実行されるアクションが、どのデータにどの種別のアクセスを行うのかに着目し、業務プロセスフロー間の実行順を判断している。その結果がフロー関係リスト92に反映されている。
このフロー関係リスト92を参照すると、矛盾するフロー関係が検出できる。例えば、図21の例では、フロー関係リスト92の5行目には、「F4」の業務プロセスフローが「F5」の業務プロセスフローに対して先行禁止であることが示されている。すなわち、「F5」の業務プロセスフローを実行する直前に「F4」の業務プロセスフローを実行してはならない。一方、フロー関係リスト92の7行目には、「F4」の業務プロセスフローが「F5」の業務プロセスフローに対して必ず先行実行しなければならないことが示されている。
これらの2つの要求を同時に満たすことはできない。これはそれらの関係を導き出す原因となったデータ(「データB」と「データD」)の一方、もしくは両方のアクセスの仕方に不備があることを示している。従って、矛盾フロー間関係リスト93の内容を表示することで、ユーザ(システム開発者)に対して業務プロセスフローの修正を促すことができる。
また、第2のデータアクセス表91bに基づいて、生成アクション不備リストと無使用データリストとが生成される。
図22は、生成アクション不備リストと無使用データリストとの生成処理を示す図である。第2のデータアクセス表91bには、各データに対するアセス形態が設定されている。そこで、データの生成(C)アクションがないにも拘わらず、更新(U)等の他のアクションがある場合、生成(C)アクションの不備と考えられる。
そこで、不備・矛盾検出部180は、生成アクションが存在しないデータを、第2のデータアクセス表91bから抽出し、生成アクション不備リスト94に登録する。生成アクション不備リスト94には、アクセスアクション、アクセス種別、およびデータの欄が設けられている。アクセスアクションの欄には、生成アクションが存在しないデータに対してアクセスを行っているアクションが属するフロー名、およびそのアクションのアクション名が設定される。なお、アクションのアクション名は、業務プロセスフロー112〜116を参照することで判断できる。
アクセス種別の欄には、生成アクションが存在しないデータに対して行っているアクセスのアクセス種別(更新(U)、読み取り(R)、または削除(D)のいずれか)が設定される。データの欄には、生成(C)のアクションが存在しないデータのデータ名が設定される。
また、生成(C)のアクションはあるが、それ以降、更新(U)等の他のアクションが行われていないデータがあった場合、そのデータに対する生成(C)アクションが不要であるか、あるいは更新(U)等の他のアクションの抜けが存在すると考えられる。そこで、不備・矛盾検出部180は、第2のデータアクセス表91bから生成(C)アクションのみが存在するデータを抽出し、無使用データリスト95に登録する。
無使用データリスト95には、生成アクションとデータとの欄が設けられている。生成アクションの欄には、生成後に使用されていないデータの生成を行ったアクションが属する業務プロセスフローのフロー名と、そのアクションのアクション名とが設定される。なお、アクションのアクション名は、業務プロセスフロー112〜116を参照することで判断できる。
また、フロー関係リスト92と第2のデータアクセス表91bとに基づいて、削除後アクセスアクションリストと繰り返し生成アクションリストとが生成される。
図23は、削除後アクセスアクションリストと繰り返し生成アクションリストとの生成処理を示す図である。削除後アクセスアクションリスト96は、削除されたデータに対する後続(実行順が後になる)のアクションを示している。業務プロセスフロー間の処理の先後関係は、フロー関係リスト92によって認識される。
削除後アクセスアクションリスト96には、削除アクション、後続アクション、およびデータの欄が設けられている。削除アクションの欄には、該当データの削除を行うアクションの属する業務プロセスフローのフロー名と、そのアクションのアクション名とが設定される。後続アクションの欄には、削除されたデータに対してアクセスするアクションが属する業務プロセスフローのフロー名と、そのアクションのアクション名とが設定される。なお、アクションのアクション名は、業務プロセスフロー112〜116から取得される。データの欄には、削除後にアクセスされる可能性があるデータのデータ名が設定される。
繰り返し生成アクションリスト97は、同一のデータに対して繰り返して生成アクションが行われたことを示している。繰り返し生成アクションリスト97には、先行アクション、繰り返しアクション、およびデータの欄が設けられている。先行アクションの欄には、繰り返して生成されるデータに対して先に生成を行ったアクションの属する業務プロセスフローのフロー名と、そのアクションのアクション名とが設定される。繰り返しアクションの欄には、繰り返して生成されるデータに対して後に生成を行ったアクションの属する業務プロセスフローのフロー名と、そのアクションのアクション名とが設定される。なお、各アクションのアクション名は、業務プロセスフロー112〜116から取得される。データの欄には、生成されているにも拘わらず再び生成が試みられてしまう可能性があるデータのデータ名が設定される。
図22、図23に示したように、同一データに生成処理が複数回行われたり、削除されたデータに対して参照等のアクセスが行われたり、生成処理が存在しないデータにアクセスされていたり、参照されていない(未使用)データが存在したり等が検出できる。同一データに生成処理が複数回行われている場合、いずれか1つ以外のアクションが不要と考えられる。削除されたデータに対して参照等のアクセスが行われた場合、削除アクションの実行順序に問題があると考えられる。生成処理が存在しないデータにアクセスされていた場合、生成アクションの記載漏れが考えられる。参照されていない(未使用)データが存在した場合、データに対する処理に記載漏れがあるか、あるいはそのデータが不要である可能性が考えられる。
このように、アクションの記載不備等を検出し、検出結果を表示することで、ユーザに対して、業務プロセスフローの修正を促すことができる。図23の第2のデータアクセス表91bの6行目では「F2」の業務プロセスフローによって「データC」が削除されている。また、第2のデータアクセス表91bの7行目では「F3」の業務プロセスフローによって「データC」が更新されている。一方、フロー関係リスト92の6行目を参照すると、「F2」の業務プロセスフローは「F3」の業務プロセスフローに対して必ず先行実行されていなければならない(これは「データC」の生成が「F2」の業務プロセスフローで実施されているためである)。すると「F3」の業務プロセスフローにおける「データC」の更新アクションが実行できない可能性がある。
なお、図19に示した「F2」の業務プロセスフロー113を参照すると、「データC」を削除する「A3」のアクションは、条件分岐の一方の条件を満たしたときに実行される。従って、「F3」の業務プロセスフロー114において、「データC」を更新する「A9」のアクションが実行できる場合もある。しかし、不正な処理になる可能性が存在すれば、開発担当者に業務プロセスフローの修正を促すことが必要となる。この場合のように、ある一定の条件下で顕在化する不正処理は、システム構築後のテストでも発見できない場合がある。そのため、このような不備を業務プロセスフロー作成の段階で発見することは、システムの信頼性を高める上で非常に重要である。
次に、不備・矛盾検出処理手順について詳細に説明する。
図24は、矛盾フロー間関係リスト、不備・矛盾検出処理の手順を示すフローチャートである。以下、図24の示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]不備・矛盾検出部180は、業務プロセスフロー実行順序矛盾検出処理を行う。この処理の詳細は後述する(図25参照)。
[ステップS72]不備・矛盾検出部180は、データアクセス矛盾・アクション抜け検出処理を行う。この処理の詳細は後述する(図26、図27参照)。
[ステップS73]不備・矛盾検出部180は、検出結果を表示する。具体的には、不備・矛盾検出部180は、矛盾フロー間関係リスト93、生成アクション不備リスト94、無使用データリスト95、削除後アクセスアクションリスト96、および繰り返し生成アクションリスト97の内容を画面に表示する。
図25は、業務プロセスフロー実行順序矛盾検出処理の手順を示すフローチャートである。以下、図25に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS81]不備・矛盾検出部180は、各業務プロセスフローで必ず実行されるデータアクセスに対して、フロー名、対象データ、およびアクセス種別を登録する。ここで、必ず実行されるデータアクセスとは、業務プロセスフロー内のアクションで実行されるデータアクセスのうち、条件分岐によって実行されない可能性があるアクションを除外したものである。例えば、図19に示した業務プロセスフロー113では、「A3」のアクションは条件分岐においてある条件が満たされた場合に実行される。従って、必ず実行されるアクションではない。
[ステップS82]不備・矛盾検出部180は、第1のデータアクセス表91aの対象データの欄に登録された全てのデータに対して、ステップS83〜S86の処理を実行する。
「ステップS83」不備・矛盾検出部180は、ステップS83〜S86における処理対象となる対象データにアクセスする業務プロセスフローの全ての組み合わせに対して、ステップS84〜S85の処理を実行する。
[ステップS84]不備・矛盾検出部180は、ステップS84〜S85の処理対象となる2つの業務プロセスフロー間の関係が、アクセス関係表181に定義されているか否かを判断する。
具体的には、不備・矛盾検出部180は、2つの業務プロセスフローの一方を起点フロー、他方を終点フローとする。そして、不備・矛盾検出部180は、起点フローでの対象データへのアクセス種別と、終点フローでの対象データへのアクセス種別との組み合わせに合致する関係をアクセス関係表181から検索する。合致する関係がなければ、不備・矛盾検出部180は、起点フローと終点フローとの業務プロセスフローを入れ替え、同様に起点フローでの対象データへのアクセス種別と、終点フローでの対象データへのアクセス種別との組み合わせに合致する関係をアクセス関係表181から検索する。合致する関係が検出されれば、2つの業務プロセスフロー間の関係がアクセス関係表181に定義されていると判断される。
アクセス関係表に示された関係であれば、処理がステップS85に進められる。アクセス関係表に示した関係でなければ、処理がステップS86に進められる。
[ステップS85]不備・矛盾検出部180は、2つの対象フローで対象データに対するデータアクセスの関係を、フロー関係リスト92に登録する。具体的には、不備・矛盾検出部180は、フロー関係リスト92に新たな行を追加し、その行の各欄に次のデータを登録する。すなわち、不備・矛盾検出部180は、まず対象データのデータ名をフロー関係リスト92の対象データの欄に登録する。次に、不備・矛盾検出部180は、起点フロー側の業務プロセスフローのフロー名を、起点フローの欄に登録する。さらに、不備・矛盾検出部180は、終点フロー側の業務プロセスフローのフロー名を、起点フローの欄に登録する。そして、不備・矛盾検出部180は、アクセス関係表181において、対象フロー間の関係を示す情報を、関係の欄に登録する。
[ステップS86]不備・矛盾検出部180は、ステップS84〜S85の処理が、対象データに対してアクセスする業務プロセスフローの全ての組み合わせに対して行われた場合、処理をステップS87に進める。
[ステップS87]不備・矛盾検出部180は、ステップS83〜S86の処理が、第1のデータアクセス表91aの対象データの欄に登録された全てのデータに対して行われた場合、処理をステップS88に進める。
[ステップS88]不備・矛盾検出部180は、矛盾する業務プロセスフロー間の関係を矛盾フロー間関係リスト93に登録する。具体的には、不備・矛盾検出部180は、フロー関係リスト92の同一起点フロー、同一終点フローのレコードに対して、関係「必ず先行実行」を示すレコードと関係「先行実行禁止」を示すレコードが共に存在するか否かを判断する。これらのレコードが存在した場合、不備・矛盾検出部180は、該当する起点フローのフロー名、終点フローのフロー名、および複数のレコードの対象データのデータ名を組にして、矛盾フロー間関係リスト93に登録する。
このようにして、矛盾フロー間関係リスト93を生成することができる。次に、データアクセス矛盾・アクション抜け検出処理手順を詳細に説明する。
図26は、データアクセス矛盾・アクション抜け検出処理の手順を示すフローチャートの前半である。以下、図26に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS91]不備・矛盾検出部180は、第2のデータアクセス表91bに登録されている全てのデータそれぞれを処理対象の対象データとして、ステップS92〜S108の処理を実行する。
[ステップS92]不備・矛盾検出部180は、業務プロセスフロー112〜116から対象データの生成(C)処理を行うアクションを検出する。この際、複数のアクションが検出されることもあり得る。
[ステップS93]不備・矛盾検出部180は、生成アクションが検出できたか否かを判断する。検出できた場合、処理がステップS95に進められる。検出できなければ、処理がステップS94に進められる。
[ステップS94]不備・矛盾検出部180は、対象データを生成アクション不備リスト94に登録する。具体的には、不備・矛盾検出部180は、対象データに対してアクセスを行う業務プロセスフローを第2のデータアクセス表91bから抽出する。そして、不備・矛盾検出部180は、該当する業務プロセスフロー内で対象データに対してアクセスするアクションを抽出する。そして、不備・矛盾検出部180は、抽出された業務プロセスフローのフロー名、アクションのアクション名、そのアクションのアクション種別、および対象データのデータ名を組にして、生成アクション不備リスト94に登録する。その後、処理がステップS100(図27参照)に進められる。
[ステップS95]不備・矛盾検出部180は、ステップS93で検出された各アクションに対して、ステップS96〜S98の処理を実行する。
[ステップS96]不備・矛盾検出部180は、該当アクション(ステップS93で検出されたアクション)が属する業務プロセスフロー内の該当アクション以降に、同一データの生成アクションがあるか否かを判断する。同一データの生成アクションがあれば、処理がステップS98に進められる。同一データの生成アクションがなければ、処理がステップS97に進められる。
[ステップS97]不備・矛盾検出部180は、該当アクションが属する業務プロセスフローに対して必ず後続する業務プロセスフローに、同一データの生成アクションがあるか否かを判断する。必ず後続する業務プロセスフローは、フロー関係リスト92に基づいて判断できる。すなわち、不備・矛盾検出部180は、フロー関係リスト92から、該当アクション(ステップS93で検出されたアクション)が属する業務プロセスフローを起点フローとし、その起点フローに対して「必ず先行実行」の関係にある終点フローに当たる業務プロセスフローを抽出する。抽出された業務プロセスフロー間の関係が、矛盾フロー間関係リスト93に登録されていなければ、不備・矛盾検出部180は、終点フローに当たる業務プロセスフローを、必ず後続する業務プロセスフローと判断する。
必ず後続する業務プロセスフローに同一データの生成アクションがあれば、処理がステップS98に進められる。必ず後続する業務プロセスフローに同一データの生成アクションがなければ、処理がステップS99に進められる。
[ステップS98]不備・矛盾検出部180は、繰り返し生成アクションリスト97に、繰り返される生成アクションを登録する。具体的には、不備・矛盾検出部180は、該当アクションが属する業務プロセスフローのフロー名と該当アクションのアクション名、後続するアクションが属する業務プロセスフローのフロー名と該当アクションのアクション名、および繰り返し生成されるデータのデータ名の組を、繰り返し生成アクションリスト97に登録する。
[ステップS99]不備・矛盾検出部180は、ステップS93で検出された全てのアクションに対してステップS96〜S98の処理が完了したら、処理をステップS100(図27参照)に進める。
図27は、データアクセス矛盾・アクション抜け検出処理の手順を示すフローチャートの後半である。以下、図27に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS100]不備・矛盾検出部180は、対象データに削除(D)でアクセスするアクションを検索する。具体的には、不備・矛盾検出部180は、第2のデータアクセス表から、現在の対処データのデータ名とアクセス「D」とが設定されたレコードを抽出する。そして、不備・矛盾検出部180は、抽出したレコードの対象フローで示された業務プロセスフローから、対象データに対して削除アクセスを行うアクションを抽出する。
[ステップS101]不備・矛盾検出部180は、該当アクション(ステップS100で抽出されたアクション)の全てに対して、ステップS102〜S104の処理を実行する。
[ステップS102]不備・矛盾検出部180は、該当アクション(ステップS100で検出されたアクション)が属する業務プロセスフロー内の該当アクション以降に、同一データに対する更新(U)、参照(R)、または削除(D)のいずれかのアクションがあるか否かを判断する。いずれかのアクションがあれば、処理がステップS104に進められる。いずれのアクションも存在しなければ、処理がステップS103に進められる。
[ステップS103]不備・矛盾検出部180は、該当アクションが属する業務プロセスフローに対して必ず後続する業務プロセスフローに、同一データに対する更新(U)、参照(R)、または削除(D)のいずれかのアクションがあるか否かを判断する。いずれかのアクションがあれば、処理がステップS104に進められる。いずれのアクションも存在しなければ、処理がステップS105に進められる。
[ステップS104]不備・矛盾検出部180は、削除後アクセスアクションリスト96に、ステップS102またはステップS103で検出されたアクションを登録する。具体的には、不備・矛盾検出部180は、該当アクションが属する業務プロセスフローのフロー名と該当アクションのアクション名、後続するアクションが属する業務プロセスフローのフロー名と該当アクションのアクション名、および削除後にアクセスされるデータのデータ名の組を、削除後アクセスアクションリスト96に登録する。
[ステップS105]不備・矛盾検出部180は、ステップS100で検出された全てのアクションに対してステップS102〜S104の処理が完了したら、処理をステップS106に進める。
[ステップS106]不備・矛盾検出部180は、第2のデータアクセス表91bに基づいて、対象データに対する参照(R)アクションを検出する。
[ステップS107]不備・矛盾検出部180は、ステップS106においてアクションが検出されたか否かを判断する。アクションが検出された場合、処理がステップS109に進められる。アクションが検出されなかった場合、処理がステップS108に進められる。
[ステップS108]不備・矛盾検出部180は、対象データに対する生成アクションが属する業務プロセスフローのフロー名、生成アクションのアクション名、および対象データのデータ名を組にして、無使用データリスト95に登録する。
[ステップS109]不備・矛盾検出部180は、第2のデータアクセス表91bに登録されている全てのデータに対してステップS92〜S108の処理が完了すると、データアクセス矛盾・アクション抜け検出処理を終了する。
このようにして、不備や矛盾の検出が可能となり、開発担当者の負担の軽減が可能となる。また、作成される業務プロセスフローの品質が向上し、システム構築作業に入ってから業務プロセスフローの見直しをするような余計な手間を減らすことができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、システム開発支援装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
なお、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
以上説明した実施の形態の主な技術的特徴は、以下の付記の通りである。
(付記1) 業務プロセスフローを元にしたシステム開発を支援するためのシステム開発支援プログラムにおいて、
コンピュータを、
業務の遂行に必要な処理を行うための機能が、処理の実行主体毎に分けて記述された業務プロセスフローを格納する業務プロセスフロー記憶手段、
処理対象となるデータ間の関係を前記実行主体毎に表した内部データ図、および前記機能それぞれと前記機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表を含む内部データ定義を記憶する内部データ定義記憶手段、
前記業務プロセスフローに示された前記実行主体毎に、前記実行主体において実施する前記機能を同じグループに纏め、前記実行主体と前記実行主体に対応するグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成する第1の機能分類手段、
前記内部データ定義の同一の前記内部データ図に含まれるデータを同一のデータグループに纏め、前記情報分析表を参照して、前記データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、前記内部データ図に対応する前記実行主体と、前記内部データ図に含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成する第2の機能分類手段、
前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報とを比較し、同一の前記実行主体に対応付けられた前記機能の一致・不一致を判断し、不一致点を表示する分類結果比較手段、
として機能させることを特徴とするシステム開発支援プログラム。
(付記2) 前記業務プロセスフロー記憶手段は、コンピュータシステムによる自動実行によって実装すべきことを示す情報が前記機能毎に付与された前記業務プロセスフローを記憶しており、
前記第1の機能分類手段は、コンピュータシステムによる自動実行によって実装すべき前記機能のみを前記グループに含めることを特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記3) 前記分類結果比較手段は、前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報との内容を並べて表示し、同一の前記実行主体に対応付けられた前記機能が比較相手より余分に存在する場合、余分な前記機能を強調表示すること特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記4) 前記分類結果比較手段は、前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報のいずれか一方を基準とし、基準側の前記実行主体に対応付けられた前記機能が、比較相手では異なる前記実行主体に対応付けられている場合、比較相手において対応付けられた前記実行主体を強調表示することを特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記5) 前記内部データ定義手段に記憶された前記情報分析表には、前記機能それぞれと前記機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
コンピュータを、さらに、
データアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別に基づいて、同一のデータに対する2つのデータアクセスの先後関係を定義したアクセス関係表を有し、複数の前記業務プロセスフロー内の前記機能によるデータアクセスのアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、2つの前記業務プロセスフローからなる組み合わせのうち、いずれの前記業務プロセスフローを先に実行しても前記アクセス関係表に示されるデータアクセスの先後関係を満たすことができない組み合わせを検出する不備・矛盾検出手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記6) 前記不備・矛盾検出手段は、前記業務プロセスフロー内で実行されるデータアクセスが前記アクセス関係表に示されるデータアクセスの先後関係を満たすことができるか否かの判断において、前記業務プロセスフローにおいて必ず実行されるデータアクセスのみを判断の対象とすることを特徴とする付記5記載のシステム開発支援プログラム。
(付記7) 前記内部データ定義手段に記憶された前記情報分析表には、前記機能それぞれと前記機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
コンピュータを、さらに、
データアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別に基づいて、同一のデータに対する2つのデータアクセスの先後関係を定義したアクセス関係表を有し、複数の前記業務プロセスフロー内の前記機能によるデータアクセスのアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、共通のデータにアクセスを行う2つの前記業務プロセスフローからなる組み合わせにおける前記業務プロセスフロー間の実行順を前記アクセス関係表に基づいて判断し、先に実行される前記業務プロセスフローで削除されたデータに対して後に実行される前記業務プロセスフローでアクセスしている組み合わせを検出する不備・矛盾検出手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記8) 前記内部データ定義手段に記憶された前記情報分析表には、前記機能それぞれと前記機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
コンピュータを、さらに、
複数の前記業務プロセスフロー内の前記機能によるデータアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、生成アクセスを行う前記機能が複数存在するデータを検出する不備・矛盾検出手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記9) 前記内部データ定義手段に記憶された前記情報分析表には、前記機能それぞれと前記機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
前記コンピュータを、さらに、
複数の前記業務プロセスフロー内の前記機能によるデータアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、生成アクセスを行う前記機能が存在しないデータを検出する不備・矛盾検出手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記10) 前記内部データ定義手段に記憶された前記情報分析表には、前記機能それぞれと前記機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
前記コンピュータを、さらに、
複数の前記業務プロセスフロー内の前記機能によるデータアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、参照アクセスを行う前記機能が存在しないデータを検出する不備・矛盾検出手段、
として機能させることを特徴とする付記1記載のシステム開発支援プログラム。
(付記11) 業務プロセスフローを元にしたシステム開発を支援するためのシステム開発支援装置において、
業務の遂行に必要な処理を行うための機能が、処理の実行主体毎に分けて記述された業務プロセスフローを格納する業務プロセスフロー記憶手段と、
処理対象となるデータ間の関係を前記実行主体毎に表した内部データ図、および前記機能それぞれと前記機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表を含む内部データ定義を記憶する内部データ定義記憶手段と、
前記業務プロセスフローに示された前記実行主体毎に、前記実行主体において実施する前記機能を同じグループに纏め、前記実行主体と前記実行主体に対応するグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成する第1の機能分類手段と、
前記内部データ定義の同一の前記内部データ図に含まれるデータを同一のデータグループに纏め、前記情報分析表を参照して、前記データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、前記内部データ図に対応する前記実行主体と、前記内部データ図に含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成する第2の機能分類手段と、
前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報とを比較し、同一の前記実行主体に対応付けられた前記機能の一致・不一致を判断し、不一致点を表示する分類結果比較手段と、
を有することを特徴とするシステム開発支援装置。
(付記12) 業務プロセスフローを元にしたシステム開発をコンピュータによって支援するためのシステム開発支援方法において、
第1の機能分類手段が、業務の遂行に必要な処理を行うための機能が、処理の実行主体毎に分けて記述された業務プロセスフローを格納する業務プロセスフロー記憶手段から前記業務プロセスフローを取得し、前記業務プロセスフローに示された前記実行主体毎に、前記実行主体において実施する前記機能を同じグループに纏め、前記実行主体と前記実行主体に対応するグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成し、
第2の機能分類手段が、処理対象となるデータ間の関係を前記実行主体毎に表した内部データ図、および前記機能それぞれと前記機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表を含む内部データ定義を記憶する内部データ定義記憶手段から前記内部データ定義を取得し、前記内部データ定義の同一の前記内部データ図に含まれるデータを同一のデータグループに纏め、前記情報分析表を参照して、前記データグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、前記内部データ図に対応する前記実行主体と、前記内部データ図に含まれるデータに基づいて生成されたグループに含まれる前記機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成し、
分類結果比較手段が、前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報とを比較し、同一の前記実行主体に対応付けられた前記機能の一致・不一致を判断し、不一致点を表示する、
ことを特徴とするシステム開発支援方法。
本実施の形態の概略を示す図である。 本実施の形態に係るシステム開発支援装置のハードウェア構成例を示す図である。 システム開発支援装置の機能を示すブロック図である。 業務プロセスフローの記述例を示す図である。 内部データ図集合の例を示す図である。 CRUD表の例を示す図である。 機能説明書の例を示す図である。 アクセス関係表のデータ構造例を示す図である。 業務プロセスフロー生成・修正処理の手順を示すフローチャートである。 第1のサービスインタフェース定義の生成状況を示す図である。 第1のサービスインタフェース定義生成処理の手順を示すフローチャートである。 第2のサービスインタフェース定義の生成状況を示す図である。 第2のサービスインタフェース定義生成処理の手順を示すフローチャートである。 サービスインタフェース定義比較処理のフローチャートの前半である。 サービスインタフェース定義比較処理のフローチャートの後半である。 インタフェースの過不足を表すサービスインタフェース定義表示画面の例を示す図である。 グループ化の相違を表すサービスインタフェース定義表示画面の例を示す図である。 グループ化詳細表示画面の例を示す図である。 データアクセス表生成処理を示す図である。 フロー関係リスト生成処理の概念を示す図である。 矛盾フロー間関係リスト生成処理を示す図である。 生成アクション不備リストと無使用データリストとの生成処理を示す図である。 削除後アクセスアクションリストと繰り返し生成アクションリストとの生成処理を示す図である。 矛盾フロー間関係リスト、不備・矛盾検出処理の手順を示すフローチャートである。 業務プロセスフロー実行順序矛盾検出処理の手順を示すフローチャートである。 データアクセス矛盾・アクション抜け検出処理の手順を示すフローチャートの前半である。 データアクセス矛盾・アクション抜け検出処理の手順を示すフローチャートの後半である。
符号の説明
1 業務プロセスフロー記憶手段
1a 業務プロセスフロー
2 内部データ定義記憶手段
2a 内部データ定義
2b 内部データ図
2c 情報分析表
3 第1の機能分類手段
3a 第1の機能分類情報
4 第2の機能分類手段
4a 第2の機能分類情報
5 分類結果比較手段
6 機能分類表示画面
6a,6b 機能分類表

Claims (10)

  1. ンピュータ
    処理の実行主体毎に当該実行主体が業務の遂行に必要な処理を行うための機能が分けて記述された業務プロセスフローが記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体において実施する機能を同じグループに纏め、実行主体と、当該実行主体に対応するグループに纏められた機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成
    実行主体毎に当該実行主体による処理の対象となるデータ間の関係を表した内部データ図が記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体による処理の対象となるデータを同じデータグループに纏め、
    機能それぞれと当該機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表が記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体に対応するデータグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、
    行主体と、当該実行主体に対応するデータグループのデータに基づいて纏められたグループに含まれる機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成
    実行主体毎に、当該実行主体に対応付けて前記第1の機能分類情報に含まれる機能と前記第2の機能分類情報に含まれる機能とを比較し機能の一致・不一致を判断し、不一致である機能を表示する、
    処理を実行させることを特徴とするシステム開発支援プログラム。
  2. 前記コンピュータに、さらに、
    前記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報との内容を並べて表示し、同一の実行主体に対応付けられた機能が比較相手より余分に存在する場合、余分な機能を強調表示する処理を実行させること特徴とする請求項1記載のシステム開発支援プログラム。
  3. 前記コンピュータに、さらに、
    記第1の機能分類情報と前記第2の機能分類情報のいずれか一方を基準とし、基準側の実行主体に対応付けられた機能が、比較相手では異なる実行主体に対応付けられている場合、比較相手において対応付けられた実行主体を強調表示する処理を実行させることを特徴とする請求項1記載のシステム開発支援プログラム。
  4. 記情報分析表には、機能それぞれと機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
    コンピュータ、さらに、
    データアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別に基づいて、同一のデータに対する2つのデータアクセスの先後関係を定義したアクセス関係表を有し、複数の業務プロセスフロー内の機能によるデータアクセスのアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、2つの業務プロセスフローからなる組み合わせのうち、いずれの業務プロセスフローを先に実行しても前記アクセス関係表に示されるデータアクセスの先後関係を満たすことができない組み合わせを検出する、
    処理を実行させることを特徴とする請求項1記載のシステム開発支援プログラム。
  5. 前記コンピュータに、さらに、
    務プロセスフロー内で実行されるデータアクセスが前記アクセス関係表に示されるデータアクセスの先後関係を満たすことができるか否かの判断において、当該業務プロセスフローにおいて必ず実行されるデータアクセスのみを判断の対象とする処理を実行させることを特徴とする請求項4記載のシステム開発支援プログラム。
  6. 記情報分析表には、機能それぞれと当該機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
    コンピュータ、さらに、
    データアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別に基づいて、同一のデータに対する2つのデータアクセスの先後関係を定義したアクセス関係表を有し、複数の業務プロセスフロー内の機能によるデータアクセスのアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、共通のデータにアクセスを行う2つの業務プロセスフローからなる組み合わせにおける業務プロセスフロー間の実行順を前記アクセス関係表に基づいて判断し、先に実行される業務プロセスフローで削除されたデータに対して後に実行される業務プロセスフローでアクセスしている組み合わせを検出する、
    処理を実行させることを特徴とする請求項1記載のシステム開発支援プログラム。
  7. 記情報分析表には、機能それぞれと当該機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
    コンピュータ、さらに、
    複数の業務プロセスフロー内の機能によるデータアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、生成アクセスを行う機能が複数存在するデータを検出する
    処理を実行させることを特徴とする請求項1記載のシステム開発支援プログラム。
  8. 記情報分析表には、機能それぞれと当該機能による参照アクセスまたは削除アクセスの対象となるデータとの関係についても示されており、
    前記コンピュータ、さらに、
    複数の業務プロセスフロー内の機能によるデータアクセスが生成・更新・参照・削除のどれなのかを示すアクセス種別を前記情報分析表によって判断し、生成アクセスを行う機能が存在しないデータを検出する
    処理を実行させることを特徴とする請求項1記載のシステム開発支援プログラム。
  9. 処理の実行主体毎に当該実行主体が業務の遂行に必要な処理を行うための機能が分けて記述された業務プロセスフローが記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体において実施する機能を同じグループに纏め、実行主体と当該実行主体に対応するグループに纏められた機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成する第1の機能分類手段と、
    実行主体毎に当該実行主体による処理の対象となるデータ間の関係を表した内部データ図が記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体による処理の対象となるデータを同じデータグループに纏め、機能それぞれと当該機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表が記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体に対応するデータグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、実行主体と、当該実行主体に対応するデータグループのデータに基づいて纏められたグループに含まれる機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成する第2の機能分類手段と、
    実行主体毎に、当該実行主体に対応付けて前記第1の機能分類情報に含まれる機能と前記第2の機能分類情報に含まれる機能とを比較し機能の一致・不一致を判断し、不一致である機能を表示する分類結果比較手段と、
    を有することを特徴とするシステム開発支援装置。
  10. コンピュータが、
    処理の実行主体毎に当該実行主体が業務の遂行に必要な処理を行うための機能が分けて記述された業務プロセスフローが記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体において実施する機能を同じグループに纏め、実行主体と、当該実行主体に対応するグループに纏められた機能との対応関係を示す第1の機能分類情報を生成し、
    実行主体毎に当該実行主体による処理の対象となるデータ間の関係を表した内部データ図が記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体による処理の対象となるデータを同じデータグループに纏め、
    機能それぞれと当該機能による生成アクセスまたは更新アクセスの対象となるデータとの関係を示す情報分析表が記憶された記憶手段を参照して、実行主体毎に、当該実行主体に対応するデータグループ内のデータに対して生成アクセスまたは更新アクセスの少なくともいずれか一方を行う機能を同じグループに纏め、
    行主体と、当該実行主体に対応するデータグループのデータに基づいて纏められたグループに含まれる機能との対応関係を示す第2の機能分類情報を生成し、
    実行主体毎に、当該実行主体に対応付けて前記第1の機能分類情報に含まれる機能と前記第2の機能分類情報に含まれる機能とを比較し機能の一致・不一致を判断し、不一致である機能を表示する、
    ことを特徴とするシステム開発支援方法。
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