JP4904331B2 - クロック回路及び映像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クロック回路及び、それを備えた映像処理装置に関する。
MPEG(Moving Picture Experts Group)2−TS(Transport Stream)を用いた通信プロトコルにおいて、送信側のエンコーダは、所定間隔のトランスポートパケット毎に、PCR(Program Clock Reference)を付加する。受信側のデコーダは、トランスポートパケット内に含まれるPCRを検出し、検出したPCRに基づいて、エンコーダのクロックを再生する。また、MPEG2−TSにおいては、通信速度の調整のために、無意味なトランスポートパケット(ヌルパケット)が、トランスポートストリーム内に含まれている。エンコーダでは、ヌルパケットを含むトランスポートストリームに対して、PCRを付加する。
IP(Internet Protocol)ネットワークを経由した通信、例えばIP放送又はVOD(Video On Demand)サービス等においては、通信データ量の削減のために、ヌルパケットを削除した後にトランスポートストリームを送信することが望ましい。この場合には、PCRを含むトランスポートパケットの位置が、ヌルパケットの削除の前後で異なる。そのため、デコーダが受信するトランスポートストリームにおいても、PCRを含むトランスポートパケットの位置が、本来の位置(ヌルパケットが削除される前のトランスポートストリーム内における位置)とは異なっている。従って、デコーダは、検出したPCRのみによっては、エンコーダのクロックを正確に再生することができない。
下記特許文献1,2には、MPEG2−TSの各トランスポートパケットにタイムスタンプを付加することにより、MPEG2−TSをMPEG2−TTS(Time-stamped Transport Stream)に変換する技術が開示されている。エンコーダにおいてヌルパケットが削除された場合であっても、デコーダは、タイムスタンプに基づいて、PCRを含むトランスポートパケットの本来の位置を復元することができる。従って、デコーダは、本来の位置に復元されたトランスポートパケット内に含まれるPCRに基づいて、エンコーダのクロックを再生することが可能となる。
図14は、MPEG2−TTSを扱うデコーダの構成の一部を抜き出して示すブロック図である。TTSデコーダ330は、クロック発生部334が発生する基準クロックに基づいて動作し、各TTSパケットに付加されているタイムスタンプに従って、TTSパケットバッファ332からTTSパケットを読み出して、TSパケットとしてMPEGデコーダ340に入力する。
また、TTSデコーダ330は、以下のようにして基準クロックの周波数を調整する機能を有している。TTSパケットバッファ332には、その容量の半分程度のTTSパケットが貯められる(つまり占有量が1/2程度)。TTSデコーダ330は、TTSパケットバッファ332の占有量を監視し、その占有量が規定範囲を上回る場合には、基準クロックの周波数を上げる。これにより、TTSパケットバッファ332からTTSパケットが読み出されるペースが早くなる。一方、その占有量が規定範囲を下回る場合には、基準クロックの周波数を下げる。これにより、TTSパケットバッファ332からTTSパケットが読み出されるペースが遅くなる。
特開2008−35197号公報 特開2008−35198号公報
図14に示したデコーダによると、MPEGデコーダ340内に含まれているクロック発生回路とは別に、クロック発生部334を設ける必要がある。つまり、PCRに基づくクロックリカバリ用のクロック発生回路とは別に、TTS処理用のクロック発生回路を設ける必要がある。そのため、回路構成が複雑となり、装置の大型化及び製造コストの上昇を招く。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、トランスポートパケットに付加されている時刻情報(タイムスタンプ)に基づくタイミング調整処理と、トランスポートパケット内に含まれているクロック調整値(PCR)に基づくクロック生成処理とを、一つのクロック発生回路を用いて実現することが可能な、クロック回路及びそれを備えた映像処理装置を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係るクロック回路は、複数のトランスポートパケットのうちの一部のトランスポートパケットに含まれるクロック調整値に基づいて、周波数が調整されたクロックを生成する、クロック生成手段と、前記複数のトランスポートパケットを前記クロック生成手段に入力するタイミングを調整する、タイミング調整手段とを備え、前記タイミング調整手段には、第1の時刻情報が付加された第1のトランスポートパケットと、第2の時刻情報が付加された第2のトランスポートパケットとが、この順に入力され、前記タイミング調整手段は、前記第1のトランスポートパケットを第1のタイミングで前記クロック生成手段に入力し、前記第1の時刻情報と前記第2の時刻情報との第1の差分値を求め、前記第2のトランスポートパケットを、前記第1のタイミングから前記第1の差分値に応じた時間が経過した第2のタイミングで、前記クロック生成手段に入力することを特徴とするものである。
第1の態様に係るクロック回路によれば、タイミング調整手段は、第1の時刻情報と第2の時刻情報との第1の差分値を求め、第2のトランスポートパケットを、第1のタイミングから第1の差分値に応じた時間が経過した第2のタイミングで、クロック生成手段に入力する。つまり、第1の時刻情報と第2の時刻情報との第1の差分値を求め、その第1の差分値をカウンタを用いてカウントすることによって、クロック生成手段への第2のトランスポートパケットの入力タイミングを調整することができる。ここで、カウンタは、クロック生成手段によって生成されたクロックを用いて、カウント動作を実行することができる。従って、時刻情報に基づくタイミング調整処理と、クロック調整値に基づくクロック生成処理とを、クロック生成手段内の一つのクロック発生回路を用いて実現することが可能となる。
本発明の第2の態様に係るクロック回路は、第1の態様に係るクロック回路において特に、前記タイミング調整手段は、前記複数のトランスポートパケットを一時的に記憶する記憶手段と、前記記憶手段内における前記複数のトランスポートパケットの記憶量を検出する検出手段とを有し、前記クロック生成手段は、前記クロック調整値と、前記検出手段による前記記憶量の検出結果とに基づいて、前記クロックの周波数を調整することを特徴とするものである。
第2の態様に係るクロック回路によれば、検出手段は、記憶手段内における複数のトランスポートパケットの記憶量を検出する。そして、クロック生成手段は、クロック調整値のみならず、検出手段による記憶量の検出結果に基づいて、クロックの周波数を調整する。記憶手段の記憶量が増加傾向にある場合はクロックの周波数を上げ、記憶手段の記憶量が減少傾向にある場合はクロックの周波数を下げることにより、受信側のデコーダのクロックの周波数を、送信側のエンコーダのクロックの周波数に近付けることができる。その結果、クロック生成手段は、クロック調整値を用いて、クロックの周波数を確実に調整することが可能となる。
本発明の第3の態様に係るクロック回路は、第2の態様に係るクロック回路において特に、前記クロック生成手段は、前記クロック調整値及び前記記憶量の検出結果の少なくとも一方に対して重み付けを行うことを特徴とするものである。
第3の態様に係るクロック回路によれば、クロック調整値及び記憶量の検出結果の少なくとも一方に重み付けを行うことにより、クロック調整値及び記憶量の検出結果がクロックの周波数の調整に与える影響の度合いを、所望に調整することが可能となる。
本発明の第4の態様に係るクロック回路は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係るクロック回路において特に、前記タイミング調整手段は、前記第1の差分値が異常値を示す場合には、前記第2のトランスポートパケットを、前記第1のタイミングから所定時間が経過した第3のタイミングで、前記クロック生成手段に入力することを特徴とするものである。
第4の態様に係るクロック回路によれば、タイミング調整手段は、第1の差分値が異常値を示す場合には、第2のトランスポートパケットを、第1のタイミングから所定時間が経過した第3のタイミングで、クロック生成手段に入力する。これにより、何らかの原因によって第2の時刻情報が異常値を示す場合には、第1の差分値に関わらず、所定時間が経過した後に第2のトランスポートパケットをクロック生成手段に入力することができる。その結果、異常な時刻情報に起因してクロック回路の動作が停止する事態を回避することが可能となる。
本発明の第5の態様に係るクロック回路は、第1〜第4のいずれか一つの態様に係るクロック回路において特に、前記タイミング調整手段には、前記第1のトランスポートパケットと前記第2のトランスポートパケットとの間に、第3の時刻情報が付加された第3のトランスポートパケットが入力され、前記タイミング調整手段は、前記第3のトランスポートパケットを、前記第1のトランスポートパケットに連続して前記クロック生成手段に入力することを特徴とするものである。
第5の態様に係るクロック回路によれば、タイミング調整手段は、第3のトランスポートパケットを、第1のトランスポートパケットに連続してクロック生成手段に入力する。つまり、第3のトランスポートパケットに関しては、直前の第1のトランスポートパケットとの間で時刻情報の差分値を求める処理が行われない。これにより、全てのトランスポートパケットに関して時刻情報の差分値を求める処理が行われる場合と比較して、処理の負荷を軽減することが可能となる。
本発明の第6の態様に係るクロック回路は、第1〜第4のいずれか一つの態様に係るクロック回路において特に、前記タイミング調整手段には、前記第1のトランスポートパケットと前記第2のトランスポートパケットとの間に、第3の時刻情報が付加された第3のトランスポートパケットが入力され、前記第3のトランスポートパケットが、前記クロック調整値を含まないトランスポートパケットである場合には、前記タイミング調整手段は、前記第3のトランスポートパケットを、前記第1のトランスポートパケットに連続して前記クロック生成手段に入力し、前記第3のトランスポートパケットが、前記クロック調整値を含むトランスポートパケットである場合には、前記タイミング調整手段は、前記第1の時刻情報と前記第3の時刻情報との第2の差分値を求め、前記第3のトランスポートパケットを、前記第1のタイミングから前記第2の差分値に応じた時間が経過した第4のタイミングで、前記クロック生成手段に入力することを特徴とするものである。
第6の態様に係るクロック回路によれば、タイミング調整手段は、第3のトランスポートパケットがクロック調整値を含まない場合には、第3のトランスポートパケットを、第1のトランスポートパケットに連続してクロック生成手段に入力する。つまり、第3のトランスポートパケットに関しては、直前の第1のトランスポートパケットとの間で時刻情報の差分値を求める処理が行われない。これにより、全てのトランスポートパケットに関して時刻情報の差分値を求める処理が行われる場合と比較して、処理の負荷を軽減することが可能となる。しかも、タイミング調整手段は、第3のトランスポートパケットがクロック調整値を含む場合には、第1の時刻情報と第3の時刻情報との第2の差分値を求め、第3のトランスポートパケットを、第1のタイミングから第2の差分値に応じた時間が経過した第4のタイミングで、クロック生成手段に入力する。これにより、クロック調整値を含むトランスポートパケットに関しては、時刻情報の差分値に応じた適切なタイミングで、クロック生成手段に入力することができる。その結果、クロック生成手段によるクロックの周波数の調整精度が低下する事態を回避することが可能となる。
本発明の第7の態様に係る映像処理装置は、第1〜第6のいずれか一つの態様に係るクロック回路と、前記クロック回路が生成するクロックに基づいて、トランスポートパケットのデコード処理を実行するデコード回路とを備えることを特徴とするものである。
第7の態様に係る映像処理装置によれば、クロック回路においては、時刻情報に基づくタイミング調整処理と、クロック調整値に基づくクロック生成処理とが、クロック生成手段内の一つのクロック発生回路を用いて実現されている。これにより、クロック回路の小型化が図られている。従って、小型化されたクロック回路を映像処理装置が備えることにより、映像処理装置の全体として、装置の小型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、トランスポートパケットに付加されている時刻情報に基づくタイミング調整処理と、トランスポートパケット内に含まれているクロック調整値に基づくクロック生成処理とを、一つのクロック発生回路を用いて実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る映像処理装置1の構成を簡略化して示すブロック図である。映像処理装置1は、例えば、IPネットワークを経由した通信(IP放送や、ストリーミング型又はダウンロード型のVODサービス等)において、送信側のエンコーダから送信された映像信号を受信するための受信装置(セットトップボックス)である。図1を参照して、映像処理装置1は、クロック回路2とデコード回路3とを備えている。クロック回路2は、タイミング調整回路4とクロック生成回路5とを有している。
図2は、タイミング調整回路4の構成を示すブロック図である。また、図3は、クロック生成回路5の構成を示すブロック図である。図2の接続関係で示すように、タイミング調整回路4は、バッファ21(記憶手段)、検出部22、ゲート23、抽出部24、レジスタ25、演算部26、及びダウンカウンタ27を有している。また、図3の接続関係で示すように、クロック生成回路5は、PCR検出部31、STC(System Time Clock)カウンタ32、減算器33、DAC(Digital to Analog Converter)34,38、LPF(Low Pass Filter)35,39、加算器36、及びVCO(Voltage Control Oscillator)37を有している。
図4は、映像処理装置1が受信するトランスポートストリームS1の一部を抜き出して示す図である。トランスポートストリームS1は、複数のトランスポートパケットTPを含む。図4では、説明の簡単化のため、この順に連続する8個のトランスポートパケットTP1〜TP8のみを示している。
図5,6は、トランスポートパケットTPの構造を示す図である。トランスポートパケットTPは、ヘッダ部PHとペイロード部PPとを有しており、これらの合計のデータ長は188バイトである。トランスポートパケットTPには、データ長が4バイトのタイムスタンプ(時刻情報)50が付加されている。また、所定間隔のトランスポートパケットTP毎に、ヘッダ部PHにPCR(クロック調整値)51が含まれている。図5にはPCR51を含むトランスポートパケットTPを示しており、図6にはPCR51を含まないトランスポートパケットTPを示している。タイムスタンプ50及びPCR51はいずれもカウンタ値であり、エンコーダ6において、27MHzの共通のクロックを用いたカウント動作によって生成されるが、通常は両者の値は互いに異なる。
以下、映像処理装置1の動作について説明する。まず、タイミング調整回路4の動作について説明する。映像処理装置1は、エンコーダ6から送信されたMPEG2−TTSのトランスポートストリームS1を、IPネットワークを経由して受信する。そして、受信したトランスポートストリームS1を、バッファ21内に一時的に記憶する。図2を参照して、トランスポートストリームS1は、バッファ21から読み出されて、ゲート23に入力される。
図7は、ゲート23に入力されるトランスポートストリームS1と、ゲート23から出力されるトランスポートストリームS2との関係を示すタイミングチャートである。トランスポートストリームS1に関しては、トランスポートパケットTP1〜TP8がこの順にバッファ21から連続して読み出されて、ゲート23に入力される。
まず、抽出部24は、バッファ21から読み出されたトランスポートストリームS1のうち、先頭のトランスポートパケットTP1に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(1))を抽出し、そのタイムスタンプ値ST(1)をレジスタ25に格納する。
次に、抽出部24は、トランスポートパケットTP1に続くトランスポートパケットTP2に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(2))を抽出し、そのタイムスタンプ値ST(2)をレジスタ25に格納するとともに、演算部26に入力する。この時、演算部26には、レジスタ25に格納されているタイムスタンプ値ST(1)も入力される。演算部26は、タイムスタンプ値ST(2)からタイムスタンプ値ST(1)を減算することにより、両者の差分値SW(2)をダウンカウンタ27に設定する。
ダウンカウンタ27への差分値SW(2)の設定が完了すると同時にゲート23がオープンすることにより、時刻T1において、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP1の入力が開始される。トランスポートパケットTP1がゲート23の通過を完了すると、ゲート23は再びクローズされる。なお、ゲート23を通過する際、トランスポートパケットTP1に付加されているタイムスタンプ50が削除されることにより、MPEG2−TTSからMPEG2−TSへの変換が行われる。
ダウンカウンタ27には、VCO37から出力されたクロックS4が入力されている。ダウンカウンタ27は、クロックS4が入力される毎に、ダウンカウンタ27の設定値を「1」ずつデクリメントする。そして、差分値SW(2)に対応するダウンカウンタ27の設定値がゼロになると同時に、ゲート23をオープンするための制御信号SOをゲート23に入力する。ゲート23がオープンすることにより、時刻T2において、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP2の入力が開始される。トランスポートパケットTP2がゲート23の通過を完了すると、ゲート23は再びクローズされる。なお、上記と同様に、ゲート23を通過する際、トランスポートパケットTP2に付加されているタイムスタンプ50が削除される。
また、抽出部24は、トランスポートパケットTP2に続くトランスポートパケットTP3に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(3))を抽出し、そのタイムスタンプ値ST(3)をレジスタ25に格納するとともに、演算部26に入力する。この時、演算部26には、レジスタ25に格納されているタイムスタンプ値ST(2)も入力される。演算部26は、タイムスタンプ値ST(3)からタイムスタンプ値ST(2)を減算する。そして、差分値SW(2)に対応するダウンカウンタ27の設定値がデクリメントによってゼロになると同時に、差分値SW(3)をダウンカウンタ27に設定する。
上記と同様に、ダウンカウンタ27は、クロックS4が入力される毎に、ダウンカウンタ27の設定値を「1」ずつデクリメントする。そして、差分値SW(3)に対応するダウンカウンタ27の設定値がゼロになると同時に、ゲート23をオープンするための制御信号SOをゲート23に入力する。ゲート23がオープンすることにより、時刻T3において、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP3の入力が開始される。トランスポートパケットTP3がゲート23の通過を完了すると、ゲート23は再びクローズされる。なお、上記と同様に、ゲート23を通過する際、トランスポートパケットTP3に付加されているタイムスタンプ50が削除される。
トランスポートパケットTP4以降についても上記と同様の動作が繰り返され、タイミング調整回路4からクロック生成回路5にトランスポートストリームS2が入力される。
図7を参照して、トランスポートストリームS2に関して、例えば、トランスポートパケットTP2は、トランスポートパケットTP1に連続してクロック生成回路5に入力されている。これは、エンコーダ6において、トランスポートパケットTP1とトランスポートパケットTP2との間に、ヌルパケットが存在していなかったことに起因する。なお、厳密には、トランスポートパケットTP1の末尾とトランスポートパケットTP2の先頭との間には、ゲート23において削除されたタイムスタンプ50に相当する4バイト分の間隔が存在しているが、図7ではその間隔を無視して図示している。
また例えば、トランスポートパケットTP3は、トランスポートパケットTP2から遅延してクロック生成回路5に入力されている。遅延量は、先頭同士の比較で、トランスポートパケットTPの2個分に相当する時間WT1である。これは、エンコーダ6において、トランスポートパケットTP2とトランスポートパケットTP3との間に存在していた1個のヌルパケットが削除されたことに起因する。
また例えば、トランスポートパケットTP6は、トランスポートパケットTP5から遅延してクロック生成回路5に入力されている。遅延量は、先頭同士の比較で、トランスポートパケットTPの3個分に相当する時間WT2である。これは、エンコーダ6において、トランスポートパケットTP5とトランスポートパケットTP6との間に存在していた2個のヌルパケットが削除されたことに起因する。
以上の動作を一般化すると、タイミング調整回路4は、トランスポートパケットTP(N)に関するタイムスタンプ値ST(N)と、直前のトランスポートパケットTP(N−1)に関するタイムスタンプ値ST(N−1)との差分値SW(N)を求める。そして、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N−1)の入力を開始したタイミングから、差分値SW(N)に応じた時間が経過したタイミングで、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N)の入力を開始する。このようにして、タイミング調整回路4は、複数のトランスポートパケットTPをクロック生成回路5に入力するタイミングを調整する。
次に、クロック生成回路5の動作について説明する。タイミング調整回路4からクロック生成回路5に入力された複数のトランスポートパケットTP1〜TP8のうちの、一部のトランスポートパケットTPには、そのヘッダ部PHにPCR51が含まれている(図5参照)。ここでは、一例として、トランスポートパケットTP1,TP7に、PCR51が含まれているものとする。
図3を参照して、PCR検出部31は、まず、PCR51を含む最初のトランスポートパケットTPであるトランスポートパケットTP1に含まれているPCR51の値(PCR値)を検出し、そのPCR値をSTCカウンタ32に設定する。STCカウンタ32には、VCO37から出力されたクロックS4が入力されている。STCカウンタ32は、クロックS4が入力される毎に、STCカウンタ32の値を「1」ずつインクリメントする。
PCR検出部31は、次に、トランスポートパケットTP7に含まれているPCR値を検出し、そのPCR値を信号S31として減算器33に入力する。この時、減算器33には、STCカウンタ32の現在値が信号S32として入力されている。減算器33は、信号S31の値から信号S32の値を減算し、その減算結果を信号S33として出力する。DAC34は、ディジタル信号である信号S33をアナログ信号である信号S34に変換して出力する。信号S33の値がゼロである場合は、DAC34からは、例えば1Vの信号S34が出力される。信号S33の値がプラスの値である場合は、DAC34からは、その値に応じて1V超の電圧の信号S34が出力される。信号S33の値がマイナスの値である場合は、DAC34からは、その値に応じて1V未満の電圧の信号S34が出力される。LPF35は、信号S34に対してローパスフィルタ処理を施すことにより、信号S35を出力する。これにより、微小時間内における電圧値の変動が平均化される。信号S35は、加算器36に入力される。
図2を参照して、検出部22は、バッファ21内に現在記憶されている複数のトランスポートパケットTPの合計データ量を検出する。合計データ量として、予め所定の基準値(例えばバッファ21の記憶容量の1/2)が設定されている。検出部22は、その基準値と現在の合計データ量との差に応じた信号S3を出力する。図3を参照して、DAC38は、ディジタル信号である信号S3をアナログ信号である信号S38に変換して出力する。基準値と合計データ量との差がゼロである場合は、DAC38からは、例えば1Vの信号S38が出力される。その差がプラスの値である場合は、DAC38からは、その値に応じて1V超の信号S38が出力される。その差がマイナスの値である場合は、DAC38からは、その値に応じて1V未満の信号S38が出力される。LPF39は、信号S38に対してローパスフィルタ処理を施すことにより、信号S39を出力する。これにより、微小時間内における電圧値の変動が平均化される。信号S39は、加算器36に入力される。
加算器36は、信号S35と信号S39とを加算し、その加算結果を信号S36として出力する。VCO37は、信号S36で示されるアナログ電圧値に基づいて周波数が調整されたクロックS4を生成して出力する。VCO37は、例えば、信号S36の値が2Vである場合は27MHzのクロックS4を出力し、信号S36の値が2V超である場合は、その値に応じて27MHz超のクロックS4を出力し、信号S36の値が2V未満である場合は、その値に応じて27MHz未満のクロックS4を出力する。クロックS4は、STCカウンタ32及びダウンカウンタ27に入力される。また、図1を参照して、クロックS4は、デコード回路3に入力される。
図1を参照して、デコード回路3には、クロック生成回路5から、トランスポートストリームS2及びクロックS4が入力される。デコード回路3は、クロックS4に基づいて動作し、トランスポートストリームS2に対してデコード処理を実行することにより、映像信号S5を出力する。映像信号S5は、映像処理装置1に接続されている表示装置7に入力される。
このように本実施の形態に係るクロック回路2によれば、タイミング調整回路4は、トランスポートパケットTP(N)に関するタイムスタンプ値ST(N)と、直前のトランスポートパケットTP(N−1)に関するタイムスタンプ値ST(N−1)との差分値SW(N)を求める。そして、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N−1)の入力を開始したタイミングから、差分値SW(N)に応じた時間が経過したタイミングで、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N)の入力を開始する。つまり、タイムスタンプ値ST(N)とタイムスタンプ値ST(N−1)との差分値SW(N)を求め、その差分値SW(N)をダウンカウンタ27を用いてカウントすることによって、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N)の入力タイミングを調整する。ここで、ダウンカウンタ27は、クロック生成回路5によって生成されたクロックS4を用いて、カウント動作を実行する。従って、タイムスタンプ50に基づくタイミング調整処理と、PCRに基づくクロック生成処理とを、クロック生成回路5内の一つのVCO37を用いて実現することが可能となる。その結果、クロック回路2の小型化を図ることができ、また、小型化されたクロック回路2を映像処理装置1が備えることにより、映像処理装置1の全体として、装置の小型化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態に係るクロック回路2によれば、検出部22は、バッファ21内における複数のトランスポートパケットTPの記憶量(合計データ量)を検出する。そして、クロック生成回路5は、PCRのみならず、検出部22による記憶量の検出結果(信号S3)に基づいて、クロックS4の周波数を調整する。つまり、バッファ21の記憶量が増加傾向にある場合はクロックS4の周波数を上げ、バッファ21の記憶量が減少傾向にある場合はクロックS4の周波数を下げることにより、受信側のデコーダのクロックS4の周波数を、送信側のエンコーダ6のクロックの周波数に近付ける。その結果、クロック生成回路5は、PCRを用いて、クロックS4の周波数を確実に調整することが可能となる。
<第1の変形例>
図8は、第1の変形例に係るタイミング調整回路4の構成を示すブロック図である。図2に示した構成に対して、比較部40が追加されている。比較部40には、演算部26から差分値SW(N)が入力される。また、比較部40には、差分値SW(N)に関する所定のしきい値が予め教示されている。比較部40は、そのしきい値と差分値SW(N)とを比較する。そして、差分値SW(N)がしきい値よりも大きい場合には、ダウンカウンタ27によるカウント動作に関わらず、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N−1)の入力が開始されてから、予め設定された所定時間WT0が経過した後に、ゲート23をオープンさせるための制御信号S40をゲート23に入力する。これにより、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N−1)の入力が開始されてから、所定時間WT0が経過した後に、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N)の入力が開始される。
図9は、ゲート23に入力されるトランスポートストリームS1と、ゲート23から出力されるトランスポートストリームS2との関係を示すタイミングチャートである。ここでは、図7に示した例において、トランスポートパケットTP3に関する差分値SW(3)(つまりタイムスタンプ値ST(3)とタイムスタンプ値ST(2)との差)が、上記のしきい値よりも大きい場合の例を示している。また、図9の例では、所定時間WT0は、トランスポートパケットTPのデータ長(188バイト)に相当する時間に設定されている。
差分値SW(3)がしきい値よりも大きいため、比較部40は、ダウンカウンタ27によるカウント動作に関わらず、時刻T2から所定時間WT0が経過した時刻T4において、ゲート23をオープンさせるための制御信号S40をゲート23に入力する。その結果、トランスポートパケットTP3は、トランスポートパケットTP2に連続して、クロック生成回路5に入力される。
なお、ダウンカウンタ27には、時刻T4において、トランスポートパケットTP4に関する差分値SW(4)が設定され、以降の動作は上記実施の形態と同様である。
また、所定時間WT0は、トランスポートパケットTPのデータ長(188バイト)に相当する時間に限定されず、それ以外の時間であっても良い。
また、比較部40は、差分値SW(N)がしきい値よりも大きい場合のみならず、差分値SW(N)がマイナスの値である場合にも、上記と同様の処理を行っても良い。
第1の変形例に係るクロック回路2によれば、タイミング調整回路4は、差分値SW(N)が所定のしきい値を超える場合(又はマイナスの値である場合)には、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N−1)の入力が開始されてから、所定時間WT0が経過した後に、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP(N)の入力を開始する。これにより、何らかの原因によってタイムスタンプ値ST(N)が異常値を示す場合には、差分値SW(N)に関わらず、所定時間WT0が経過した後にトランスポートパケットTP(N)をクロック生成回路5に入力することができる。その結果、異常なタイムスタンプに起因してクロック回路2の動作が停止する事態を回避することが可能となる。
なお、第1の変形例は、後述する第2又は第3の変形例と組み合わせて適用することも可能である。
<第2の変形例>
図10は、第2の変形例に係るタイミング調整回路4の構成を示すブロック図である。図2に示した構成に対して、検出部70が追加されている。検出部70は、バッファ21からゲート23に入力されるトランスポートパケットTPを検出し、その個数をカウントする。
上記実施の形態では、演算部26は、各トランスポートパケットTP(N)毎に差分値SW(N)を求め、各トランスポートパケットTP(N)毎にゲート23の通過を制御した。これに対して、第2の変形例では、演算部26は、複数個(以下の例では4個)のトランスポートパケットTP(N)毎に差分値SW(N)を求め、4個のトランスポートパケットTP(N)毎にゲート23の通過を制御する。
図11は、ゲート23から出力されるトランスポートストリームS2を示すタイミングチャートである。上記実施の形態と同様に、トランスポートパケットTP1〜TP8は、バッファ21からこの順に連続して読み出されて、ゲート23に入力される。
検出部70がトランスポートパケットTP1を検出すると、抽出部24は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、トランスポートパケットTP1に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(1))を抽出する。そして、抽出部24は、そのタイムスタンプ値ST(1)をレジスタ25に格納する。その後に検出部70がトランスポートパケットTP2〜TP4を検出しても、検出部70から抽出部24に制御信号S70が入力されず、抽出部24は、タイムスタンプ値ST(2)〜ST(4)の抽出を行わない。
次に、検出部70がトランスポートパケットTP5を検出すると、抽出部24は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、トランスポートパケットTP5に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(5))を抽出する。そして、抽出部24は、そのタイムスタンプ値ST(5)をレジスタ25に格納するとともに、演算部26に入力する。また、演算部26は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、レジスタ25に格納されているタイムスタンプ値ST(1)を読み出す。そして、演算部26は、タイムスタンプ値ST(5)からタイムスタンプ値ST(1)を減算することにより、両者の差分値SW(5)をダウンカウンタ27に設定する。
ダウンカウンタ27への差分値SW(5)の設定が完了すると同時にゲート23がオープンすることにより、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP1〜TP4の連続入力が開始される。トランスポートパケットTP4がゲート23の通過を完了すると、検出部70から入力された制御信号S71に基づき、ゲート23は再びクローズされる。なお、ゲート23を通過する際、各トランスポートパケットTP1〜TP4に付加されているタイムスタンプ50が削除されることにより、MPEG2−TTSからMPEG2−TSへの変換が行われる。
ダウンカウンタ27には、VCO37から出力されたクロックS4が入力されている。ダウンカウンタ27は、クロックS4が入力される毎に、ダウンカウンタ27の設定値を「1」ずつデクリメントする。そして、差分値SW(5)に対応するダウンカウンタ27の設定値がゼロになると同時に、ゲート23をオープンするための制御信号SOをゲート23に入力する。ゲート23がオープンすることにより、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP5〜TP8の連続入力が開始される。トランスポートパケットTP8がゲート23の通過を完了すると、検出部70から入力された制御信号S71に基づき、ゲート23は再びクローズされる。なお、上記と同様に、ゲート23を通過する際、各トランスポートパケットTP5〜TP8に付加されているタイムスタンプ50が削除される。
なお、以上の説明では、4個のトランスポートパケットTP5〜TP8の先頭のトランスポートパケットTP5に付加されているタイムスタンプ値ST(5)から、その前の4個のトランスポートパケットTP1〜TP4の先頭のトランスポートパケットTP1に付加されているタイムスタンプ値ST(1)を減算した。その変形例として、4個のトランスポートパケットTP5〜TP8の先頭のトランスポートパケットTP5に付加されているタイムスタンプ値ST(5)から、その前の4個のトランスポートパケットTP1〜TP4の最後尾のトランスポートパケットTP4に付加されているタイムスタンプ値ST(1)を減算しても良い。
図11を参照して、トランスポートパケットTP5は、トランスポートパケットTP4から遅延してクロック生成回路5に入力されている。遅延量は、トランスポートパケットTP1,TP5の先頭同士の比較で、トランスポートパケットTPの6個分に相当する時間WT3である。これは、エンコーダ6において、トランスポートパケットTP1とトランスポートパケットTP5との間に存在していた2個のヌルパケットが削除されたことに起因する。
第2の変形例に係るクロック回路2によれば、タイミング調整回路4は、トランスポートパケットTP2〜TP4を、トランスポートパケットTP1に連続してクロック生成回路5に入力する。つまり、トランスポートパケットTP2〜TP4に関しては、それぞれの直前のトランスポートパケットTP1〜TP3との間で差分値SW(2)〜SW(4)を求める処理が行われない。同様に、タイミング調整回路4は、トランスポートパケットTP6〜TP8を、トランスポートパケットTP5に連続してクロック生成回路5に入力する。つまり、トランスポートパケットTP6〜TP8に関しては、それぞれの直前のトランスポートパケットTP5〜TP7との間で差分値SW(6)〜SW(8)を求める処理が行われない。これにより、上記実施の形態のように全てのトランスポートパケットTP(N)に関して差分値SW(N)を求める処理が行われる場合と比較して、処理の負荷を軽減することが可能となる。
<第3の変形例>
第3の変形例に係るタイミング調整回路4の構成は、図10に示した構成と同様である。上記第2の変形例では、トランスポートパケットTP2〜TP4は、トランスポートパケットPT1に連続してクロック生成回路5に入力された。第3の変形例では、トランスポートパケットTP2〜TP4の中に、PCR51を含むトランスポートパケットTPが存在している場合の対応について説明する。以下の説明では、トランスポートパケットTP3にPCR51が含まれているものとする。
図12は、ゲート23から出力されるトランスポートストリームS2を示すタイミングチャートである。上記第2の変形例と同様に、トランスポートパケットTP1〜TP10は、バッファ21からこの順に連続して読み出されて、ゲート23に入力される。
検出部70がトランスポートパケットTP1を検出すると、抽出部24は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、トランスポートパケットTP1に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(1))を抽出する。そして、抽出部24は、そのタイムスタンプ値ST(1)をレジスタ25に格納する。その後に検出部70がトランスポートパケットTP2を検出しても、検出部70から抽出部24に制御信号S70が入力されず、抽出部24は、タイムスタンプ値ST(2)の抽出を行わない。
次に、検出部70が、PCR51を含むトランスポートパケットTP3を検出すると、抽出部24は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、トランスポートパケットTP3に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(3))を抽出する。そして、抽出部24は、そのタイムスタンプ値ST(3)をレジスタ25に格納するとともに、演算部26に入力する。また、演算部26は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、レジスタ25に格納されているタイムスタンプ値ST(1)を読み出す。そして、演算部26は、タイムスタンプ値ST(3)からタイムスタンプ値ST(1)を減算することにより、両者の差分値SW(3)をダウンカウンタ27に設定する。
ダウンカウンタ27への差分値SW(3)の設定が完了すると同時にゲート23がオープンすることにより、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP1,TP2の連続入力が開始される。トランスポートパケットTP2がゲート23の通過を完了すると、検出部70から入力された制御信号S71に基づき、ゲート23は再びクローズされる。なお、ゲート23を通過する際、各トランスポートパケットTP1,TP2に付加されているタイムスタンプ50が削除されることにより、MPEG2−TTSからMPEG2−TSへの変換が行われる。
ダウンカウンタ27には、VCO37から出力されたクロックS4が入力されている。ダウンカウンタ27は、クロックS4が入力される毎に、ダウンカウンタ27の設定値を「1」ずつデクリメントする。そして、差分値SW(3)に対応するダウンカウンタ27の設定値がゼロになると同時に、ゲート23をオープンするための制御信号SOをゲート23に入力する。トランスポートパケットTP4〜TP6にはPCR51が含まれていないため、ゲート23がオープンすることにより、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP3〜TP6の連続入力が開始される。トランスポートパケットTP6がゲート23の通過を完了すると、検出部70から入力された制御信号S71に基づき、ゲート23は再びクローズされる。なお、上記と同様に、ゲート23を通過する際、各トランスポートパケットTP3〜TP6に付加されているタイムスタンプ50が削除される。
次に、検出部70がトランスポートパケットTP7を検出すると、抽出部24は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、トランスポートパケットTP7に付加されているタイムスタンプ50の値(タイムスタンプ値ST(7))を抽出する。そして、抽出部24は、そのタイムスタンプ値ST(7)をレジスタ25に格納するとともに、演算部26に入力する。また、演算部26は、検出部70から入力された制御信号S70に基づき、レジスタ25に格納されているタイムスタンプ値ST(3)を読み出す。そして、演算部26は、タイムスタンプ値ST(7)からタイムスタンプ値ST(3)を減算することにより、両者の差分値SW(7)をダウンカウンタ27に設定する。
上記と同様に、ダウンカウンタ27は、クロックS4が入力される毎に、ダウンカウンタ27の設定値を「1」ずつデクリメントする。そして、差分値SW(7)に対応するダウンカウンタ27の設定値がゼロになると同時に、ゲート23をオープンするための制御信号SOをゲート23に入力する。トランスポートパケットTP8〜TP10にはPCR51が含まれていないため、ゲート23がオープンすることにより、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP7〜TP10の連続入力が開始される。トランスポートパケットTP10がゲート23の通過を完了すると、ゲート23は再びクローズされる。なお、上記と同様に、ゲート23を通過する際、トランスポートパケットTP7〜TP10に付加されているタイムスタンプ50が削除される。
図12を参照して、トランスポートパケットTP3は、トランスポートパケットTP2から遅延してクロック生成回路5に入力されている。遅延量は、トランスポートパケットTP1,TP3の先頭同士の比較で、トランスポートパケットTPの2個分に相当する時間WT4である。これは、エンコーダ6において、トランスポートパケットTP1とトランスポートパケットTP3との間に存在していた1個のヌルパケットが削除されたことに起因する。
また、トランスポートパケットTP7は、トランスポートパケットTP6から遅延してクロック生成回路5に入力されている。遅延量は、トランスポートパケットTP3,TP7の先頭同士の比較で、トランスポートパケットTPの5個分に相当する時間WT5である。これは、エンコーダ6において、トランスポートパケットTP3とトランスポートパケットTP7との間に存在していた1個のヌルパケットが削除されたことに起因する。
第3の変形例に係るクロック回路2によれば、タイミング調整回路4は、例えば、PCR51を含まないトランスポートパケットTP4〜TP6に関しては、トランスポートパケットTP3に連続してクロック生成回路5に入力する。つまり、トランスポートパケットTP4〜TP6に関しては、それぞれの直前のトランスポートパケットTP3〜TP5との間で差分値SW(4)〜SW(6)を求める処理が行われない。これにより、上記第2の変形例と同様に、全てのトランスポートパケットTP(N)に関して差分値SW(N)を求める処理が行われる場合と比較して、処理の負荷を軽減することが可能となる。
しかも、第3の変形例に係るクロック回路2によれば、タイミング調整回路4は、PCR51を含むトランスポートパケットTP3に関しては、そのタイムスタンプ値ST(3)と、レジスタ25に格納されているタイムスタンプ値ST(1)との差分値SW(3)を求める処理を行う。そして、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP1の入力を開始したタイミングから、差分値SW(3)に応じた時間が経過したタイミングで、クロック生成回路5へのトランスポートパケットTP3の入力を開始する。これにより、PCR51を含むトランスポートパケットTP3に関しては、差分値SW(3)に応じた適切なタイミングで、クロック生成回路5に入力することができる。その結果、クロック生成回路5においてクロックS4の周波数の調整精度が低下する事態を回避することが可能となる。
<第4の変形例>
図13は、第4の変形例に係るクロック生成回路5の構成を示すブロック図である。図3に示した構成に対して、乗算器80,81が追加されている。乗算器80は、DAC34から入力された信号S34に対して所望の重み付け係数Yを乗算することにより、信号S80を出力する。信号S80はLPF35に入力される。乗算器81は、DAC38から入力された信号S38に対して所望の重み付け係数Zを乗算することにより、信号S81を出力する。信号S81はLPF39に入力される。なお、乗算器80,81の一方は省略することもできる。
第4の変形例に係るクロック回路2によれば、PCR値に関連する信号S34と、バッファ21の記憶量の検出結果に関連する信号S38との少なくとも一方に重み付けを行うことにより、PCR値及びバッファ21の記憶量の検出結果がクロックS4の周波数の調整に与える影響の度合いを、所望に調整することが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る映像処理装置の構成を簡略化して示すブロック図である。 タイミング調整回路の構成を示すブロック図である。 クロック生成回路の構成を示すブロック図である。 映像処理装置が受信するトランスポートストリームの一部を抜き出して示す図である。 トランスポートパケットの構造を示す図である。 トランスポートパケットの構造を示す図である。 ゲートに入力されるトランスポートストリームと、ゲートから出力されるトランスポートストリームとの関係を示すタイミングチャートである。 第1の変形例に係るタイミング調整回路の構成を示すブロック図である。 ゲートに入力されるトランスポートストリームと、ゲートから出力されるトランスポートストリームとの関係を示すタイミングチャートである。 第2の変形例に係るタイミング調整回路の構成を示すブロック図である。 ゲートから出力されるトランスポートストリームを示すタイミングチャートである。 ゲートから出力されるトランスポートストリームを示すタイミングチャートである。 第4の変形例に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 デコーダの構成の一部を抜き出して示すブロック図である。
符号の説明
1 映像処理装置
2 クロック回路
3 デコード回路
4 タイミング調整回路
5 クロック生成回路
21 バッファ
22,70 検出部
23 ゲート
24 抽出部
25 レジスタ
26 演算部
27 ダウンカウンタ
31 PCR検出部
32 STCカウンタ
37 VCO
40 比較部
80,81 乗算器

Claims (7)

  1. クロックを生成するクロック発生回路を含み、複数のトランスポートパケットのうちの一部のトランスポートパケットに含まれるクロック調整値に基づいて前記クロックの周波数調整する、クロック生成手段と、
    前記複数のトランスポートパケットを前記クロック生成手段に入力するタイミングを調整する、タイミング調整手段と
    を備え、
    前記タイミング調整手段には、第1の時刻情報が付加された第1のトランスポートパケットと、第2の時刻情報が付加された第2のトランスポートパケットとが、この順に入力され、
    前記タイミング調整手段は、
    前記第1のトランスポートパケットを第1のタイミングで前記クロック生成手段に入力し、
    前記第1の時刻情報と前記第2の時刻情報との第1の差分値を求め、前記クロックに基づいて、前記第1のタイミングから前記第1の差分値に応じた時間が経過した第2のタイミングで、前記第2のトランスポートパケットを前記クロック生成手段に入力する、クロック回路。
  2. 前記タイミング調整手段は、
    前記複数のトランスポートパケットを一時的に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段内における前記複数のトランスポートパケットの記憶量を検出する検出手段と
    を有し、
    前記クロック生成手段は、前記クロック調整値と、前記検出手段による前記記憶量の検出結果とに基づいて、前記クロックの周波数を調整する、請求項1に記載のクロック回路。
  3. 前記クロック生成手段は、前記クロック調整値及び前記記憶量の検出結果の少なくとも一方に対して重み付けを行う、請求項2に記載のクロック回路。
  4. 前記タイミング調整手段は、前記第1の差分値が異常値を示す場合には、前記第2のトランスポートパケットを、前記第1のタイミングから所定時間が経過した第3のタイミングで、前記クロック生成手段に入力する、請求項1〜3のいずれか一つに記載のクロック回路。
  5. 前記タイミング調整手段には、前記第1のトランスポートパケットと前記第2のトランスポートパケットとの間に、第3の時刻情報が付加された第3のトランスポートパケットが入力され、
    前記タイミング調整手段は、前記第3のトランスポートパケットを、前記第1のトランスポートパケットに連続して前記クロック生成手段に入力する、請求項1〜4のいずれか一つに記載のクロック回路。
  6. 前記タイミング調整手段には、前記第1のトランスポートパケットと前記第2のトランスポートパケットとの間に、第3の時刻情報が付加された第3のトランスポートパケットが入力され、
    前記第3のトランスポートパケットが、前記クロック調整値を含まないトランスポートパケットである場合には、前記タイミング調整手段は、前記第3のトランスポートパケットを、前記第1のトランスポートパケットに連続して前記クロック生成手段に入力し、
    前記第3のトランスポートパケットが、前記クロック調整値を含むトランスポートパケットである場合には、前記タイミング調整手段は、前記第1の時刻情報と前記第3の時刻情報との第2の差分値を求め、前記クロックに基づいて、前記第1のタイミングから前記第2の差分値に応じた時間が経過した第4のタイミングで、前記第3のトランスポートパケットを前記クロック生成手段に入力する、請求項1〜4のいずれか一つに記載のクロック回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載のクロック回路と、
    前記クロック回路が生成するクロックに基づいて、トランスポートパケットのデコード処理を実行するデコード回路と
    を備える、映像処理装置。
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