JP3617655B2 - エンコードシステムおよびエンコード方法、デコードシステムおよびデコード方法、エンコードデータ記録装置およびエンコードデータ記録方法、エンコードデータ伝送装置およびエンコードデータ伝送方法、並びに記録媒体 - Google Patents

エンコードシステムおよびエンコード方法、デコードシステムおよびデコード方法、エンコードデータ記録装置およびエンコードデータ記録方法、エンコードデータ伝送装置およびエンコードデータ伝送方法、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、オーディオデータやビデオデータをディジタル化し、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式に従ってこれらのデータをパケット化し、所定のネットワークを介して伝送し、受信側においてこれを受信する場合などに用いて好適なエンコードシステムおよびエンコード方法、デコードシステムおよびデコード方法、エンコードデータ記録装置およびエンコードデータ記録方法、エンコードデータ伝送装置およびエンコードデータ伝送方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来のデータ伝送システムの構成例を表している。
【0003】
エンコーダ1は、伝送すべきデータとしての、例えばビデオ信号およびオーディオ信号をMPEG−2方式に従ってエンコードし、システムエンコーダ2に入力する。システムエンコーダ2は、入力されたビデオ信号とオーディオ信号をパケット化するとともに、タイムスタンプを付加し、ネットワーク3上に伝送する。このネットワーク3は、例えばATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)ネットワークとされ、統計多重処理が行われる。即ち、所定のパケットのデータを送出するとき、他のパケットをバッファメモリに保持しておく。そして、所定のパケットの伝送が完了したとき、他のパケット(セル)をバッファメモリから読み出し、伝送する処理を、ネットワーク3を構成する多数のノード上において実行する。
【0004】
ネットワーク3を介して伝送されたデータは、システムデコーダ4に入力される。システムデコーダ4は、例えば図13に示すように、タイムスタンプ取出回路11,PLL回路12およびシステムデコード部13により構成されている。システムデコード部13は、入力されたパケット化されているオーディオデータとビデオデータのパケット化を解除し、その結果得られるオーディオストリームおよびビデオストリームを、デコーダ5に出力する。
【0005】
一方、タイムスタンプ取出回路11は、入力されたデータ中に含まれるタイムスタンプを取り出し、PLL回路12に出力する。PLL回路12は、入力されたタイムスタンプを利用して、システムクロックを生成し、デコーダ5に出力する。MPEG−2方式の場合、このシステムクロックの周波数は27MHzとされている。
【0006】
デコーダ5は、システムデコード部13より供給されたオーディオデータとビデオデータのストリームを、PLL回路12より入力されたシステムクロックを基にしてデコードする。
【0007】
PLL回路12は、例えば図14に示すように構成されている。減算器21には、タイムスタンプ取出回路11により抽出されたタイムスタンプが入力される。このタイムスタンプは、MPEG−2方式のトランスポートストリームにおいては、PCR(Program Clock Reference)とされている。このトランスポートス トリームは、188バイトの固定パケットとされ、固定速度のストリームとして伝送される。PCRは、少なくとも0.1秒以内の間隔で送信される。送信される場合においては、パケットのヘッダに配置される。
【0008】
このPCRは、エンコーダ1におけるエンコードのタイミングを、システムエンコーダ2におけるシステムクロックのカウント値により表している。減算器21は、このPCRと、カウンタ24のシステムクロック(システムデコーダ4におけるシステムクロック)のカウント値との差を演算する。減算器21の出力は、ローパスフィルタ(LPF)22に入力され、平滑された後、DA(Digital/Analog)コンバータ兼VCO(電圧制御発振器)23に入力される。DAコンバータ兼VCO23は、ローパスフィルタ22より入力されたディジタル信号をアナログ信号に変換し、そのアナログ信号を制御電圧として、その制御電圧に対応する周波数のシステムクロックを発生する。
【0009】
このシステムクロックは、デコーダ5に供給されるとともに、カウンタ24に入力され、カウントされる。そして、カウンタ24のカウント値が、その時点におけるシステムクロックの周波数と位相を表す信号として、減算器21に供給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、送信側においてエンコードしたデータを、ネットワーク3を介して受信側に伝送し、受信側においてデコードする場合、タイムスタンプがデコーダ側に正確に同じ間隔で到着すれば、デコーダ側におけるシステムクロックを、エンコーダ側におけるシステムクロックに同期させることは容易である。
【0011】
しかしながら、実際には、ネットワーク3上において、遅延ゆらぎが発生する。即ち、ネットワーク3は、パケット毎にデータを統計多重処理するのであるが、所定のパケットと他のパケットを1つの伝送路上に伝送するには、一方のパケットを伝送しているとき、他方のパケットをバッファメモリ中に記憶し、待機させておく必要がある。そして、一方のパケットの伝送が完了したとき、バッファメモリ中に待機させた他方のパケットを伝送する処理を実行する。このような処理が、ネットワーク3内における多数のノード(ATMスイッチ)上において行われるため、伝送されるパケット(ATMセル)は、ランダムな遅延ゆらぎを有するものとなる。
【0012】
また、エンコーダ1においては、可変ビットレートでエンコード処理が行われる。その結果、複雑な画像の場合、データ量が多くなり、簡単な画像の場合、データ量が少なくなる。
【0013】
これに対して、トランスポートストリームにおいては、そのパケットの長さが188バイトの一定値とされているため、結局、データ量が多い場合、パケットの到着間隔が短くなり、データ量が少ない場合、パケットの到着間隔が長くなることになる。即ち、エンコーダ1の発生符号量に対応して、パケットを伝送するときのデータレートが変化することになる。
【0014】
このような到着間隔の変化と遅延ゆらぎをそのままにしておくと、デコーダ側において正確なデコードを行うことが困難になる。
【0015】
そこで、このランダムな変化を解消するために、例えばタイムスタンプを、変化を考慮した値に書き換えることが考えられる。しかしながら、そのようにすると、ネットワーク3の構成が複雑になる。
【0016】
また、ランダムな変化をPLL回路12により吸収することも考えられる。しかしながら、この変化は非常に大きいため、PLL回路12でこれを吸収するようにするには、PLL回路12が同期を取るのにかなり長い時間を必要とするか、あるいは、複雑な回路構成とならざるを得ない。
【0017】
さらに、システムエンコーダ2が出力するデータを、直接伝送する場合でなく、例えば記録媒体に、一旦記録して伝送する場合においても、上述したような問題が生ずる。
【0018】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、構成を複雑にすることなく、パケットの到着間隔の変化と遅延ゆらぎが合成された変化を吸収できるようにするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のデコードシステムは、パケットを単位として伝送されてくる可変ビットレートのデータを複数のパケットとして記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段より読出された1つのパケットを記憶する第2の記憶手段と、データとともに伝送されてくるパケットの間隔に対応する間隔データを検出する間隔データ検出手段と、間隔データ検出手段の検出結果に対応して、パケットが第1の記憶手段に記憶された後、第2の記憶手段から読出されるまでの遅延時間を制御する遅延時間制御手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
遅延時間制御手段には、第1の記憶手段の遅延時間と第2の記憶手段の遅延時間の合計の時間が、予め設定された所定の時間になるように、第1の記憶手段と第2の記憶手段を制御させるようにすることができる。また、第1の記憶手段に記憶されているパケットの量を検出する記憶量検出手段と、記憶量検出手段の検出結果に対応して、第1の記憶手段からパケットを読出し、第2の記憶手段に出力する出力レートを制御する出力レート制御手段とをさらに設けるようにすることができる。
【0023】
請求項5に記載のデコード方法は、パケットを単位として伝送されてくる可変ビットレートのデータを複数のパケットとして第1のメモリに記憶し、第1のメモリより読出された1つのパケットを第2のメモリに記憶するとともに、第1のメモリに記憶されているデータからパケットの間隔に対応する間隔データを抽出し、抽出した間隔データに対応して、第1のメモリに記憶したデータを読出し、第2のメモリに出力する出力レートを制御し、第2のメモリより出力されたデータからタイムスタンプを抽出し、抽出されたタイムスタンプを用いてシステムクロックを生成し、生成されたシステムクロックを利用して第2のメモリより出力されたデータをデコードすることを特徴とする。
【0024】
請求項6に記載のエンコードシステムは、データを可変ビットレートでエンコードするエンコード手段と、エンコードされたデータをタイムスタンプを付加してパケットにするパケット化手段と、所定の区間ごとに、パケットを伝送するときのデータレートを設定する設定手段と、データレートに対応して、パケットの伝送間隔を演算する演算手段と、データレートに対応するデータレートデータとともに、パケットを、演算手段により演算された伝送間隔で伝送する伝送手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
請求項7に記載のエンコード方法は、データを可変ビットレートでエンコードし、エンコードしたデータを、タイムスタンプを付加してパケットにする一方、所定の区間ごとに、パケットを伝送するときのデータレートを設定し、データレートに対応して、パケットの伝送間隔を演算し、データレートに対応するデータレートデータとともに、パケットを、演算した伝送間隔で伝送することを特徴とする。
【0026】
請求項8に記載のエンコードデータ記録装置は、入力された、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたデータを読み出し、記録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
請求項9に記載のエンコードデータ記録方法は、入力された、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとを記憶し、記憶したデータを読み出し、記録媒体に記録することを特徴とする。
【0028】
請求項10に記載のエンコードデータ伝送装置は、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データを読み出す読み出し手段と、データから、データレートデータを検出する検出手段と、データレートデータに対応して、パケットの伝送間隔を演算する演算手段と、データレートデータとともに、パケットを、演算手段により演算された伝送間隔で伝送する伝送手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
請求項11に記載のエンコードデータ伝送方法は、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データを読み出し、データから、データレートデータを検出し、データレートデータに対応して、パケットの伝送間隔を演算し、データレートデータとともに、パケットを、演算した伝送間隔で伝送することを特徴とする。
【0030】
請求項12に記載の記録媒体は、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されていることを特徴とする。
【0032】
【作用】
請求項1に記載のデコードシステムにおいては、第1の記憶手段は、パケットを単位として伝送されてくる可変ビットレートのデータを複数のパケットとして記憶し、第2の記憶手段は、第1の記憶手段より読出された1つのパケットを記憶し、間隔データ検出手段は、データとともに伝送されてくるパケットの間隔に対応する間隔データを検出するようになされている。そして、遅延時間制御手段は、間隔データ検出手段の検出結果に対応して、パケットが第1の記憶手段に記憶された後、第2の記憶手段から読出されるまでの遅延時間を制御するようになされている。
【0034】
請求項5に記載のデコード方法においては、パケットを単位として伝送されてくる可変ビットレートのデータが複数のパケットとして第1のメモリに記憶され、第1のメモリより読出された1つのパケットが第2のメモリに記憶され、第1のメモリに記憶されているデータからパケットの間隔に対応する間隔データが抽出されるようになされている。また、抽出した間隔データに対応して、第1のメモリに記憶したデータを読出し、第2のメモリに出力する出力レートが制御され、第2のメモリより出力されたデータからタイムスタンプが抽出されるようになされている。さらに、抽出されたタイムスタンプを用いてシステムクロックが生成され、生成されたシステムクロックを利用して第2のメモリより出力されたデータがデコードされるようになされている。
【0035】
請求項6に記載のエンコードシステムにおいては、エンコード手段は、データを可変ビットレートでエンコードし、パケット化手段は、エンコードされたデータをタイムスタンプを付加してパケットにするようになされている。また、設定手段は、所定の区間ごとに、パケットを伝送するときのデータレートを設定し、演算手段は、データレートに対応して、パケットの伝送間隔を演算するようになされている。そして、伝送手段は、データレートに対応するデータレートデータとともに、パケットを、演算手段により演算された伝送間隔で伝送するようになされている。
【0036】
請求項7に記載のエンコード方法においては、データが可変ビットレートでエンコードされ、エンコードしたデータが、タイムスタンプを付加されてパケットにされる一方、所定の区間ごとに、パケットを伝送するときのデータレートが設定され、データレートに対応して、パケットの伝送間隔が演算されるようになされている。そして、データレートに対応するデータレートデータとともに、パケットが、演算した伝送間隔で伝送されるようになされている。
【0037】
請求項8に記載のエンコードデータ記録装置においては、記憶手段は、入力された、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとを記憶し、記録手段が、記憶手段に記憶されたデータを読み出し、記録媒体に記録するようになされている。
【0038】
請求項9に記載のエンコードデータ記録方法においては、入力された、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとが記憶され、記憶したデータが読み出され、記録媒体に記録されるようになされている。
【0039】
請求項10に記載のエンコードデータ伝送装置においては、読み出し手段は、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データを読み出し、検出手段は、データから、データレートデータを検出するようになされている。また、演算手段は、データレートデータに対応して、パケットの伝送間隔を演算し、伝送手段は、データレートデータとともに、パケットを、演算手段により演算された伝送間隔で伝送するようになされている。
【0040】
請求項11に記載のエンコードデータ伝送方法においては、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データが読み出され、そのデータから、データレートデータが検出されるようになされている。また、データレートデータに対応して、パケットの伝送間隔が演算され、データレートデータとともに、パケットが、演算した伝送間隔で伝送されるようになされている。
【0041】
請求項12に記載の記録媒体においては、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている。
【0042】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0044】
請求項1に記載のデコードシステムは、パケットを単位として伝送されてくる可変ビットレートのデータを複数のパケットとして記憶する第1の記憶手段(例えば、図4に示すバッファメモリ41Aなど)と、第1の記憶手段より読出された1つのパケットを記憶する第2の記憶手段(例えば、図4に示すバッファメモリ41Bなど)と、データとともに伝送されてくるパケットの間隔に対応する間隔データを検出する間隔データ検出手段(例えば、図4に示す間隔検出回路61など)と、間隔データ検出手段の検出結果に対応して、パケットが第1の記憶手段に記憶された後、第2の記憶手段から読出されるまでの遅延時間を制御する遅延時間制御手段(例えば、図4に示す遅延時間制御回路63など)とを備えることを特徴とする。
【0045】
請求項2に記載のデコードシステムは、遅延時間制御手段が、第1の記憶手段の遅延時間と第2の記憶手段の遅延時間の合計の時間が、予め設定された所定の時間になるように、第1の記憶手段と第2の記憶手段を制御することを特徴とする。
【0046】
請求項3および請求項4に記載のデコードシステムは、第1の記憶手段に記憶されているパケットの量を検出する記憶量検出手段(例えば、図4に示すカウンタ43など)と、記憶量検出手段の検出結果に対応して、第1の記憶手段からパケットを読出し、第2の記憶手段に出力する出力レートを制御する出力レート制御手段(例えば、図4に示す出力レート制御回路55など)とをさらに備えることを特徴とする。
【0047】
請求項6に記載のエンコードシステムは、データを可変ビットレートでエンコードするエンコード手段(例えば、図8に示すエンコーダ1など)と、データに付加するタイムスタンプを発生する発生手段(例えば、図8に示すタイムスタンプ発生回路81など)と、エンコードされたデータをタイムスタンプを付加してパケットにするパケット化手段(例えば、図8に示すパケット化回路82など)と、所定の区間ごとに、パケットを伝送するときのデータレートを設定する設定手段(例えば、図8に示す区間ビットレート値設定回路91など)と、データレートに対応して、パケットの伝送間隔を演算する演算手段(例えば、図8に示す間隔演算設定回路93など)と、データレートに対応するデータレートデータとともに、パケットを、演算手段により演算された伝送間隔で伝送する伝送手段(例えば、図8に示すパケット出力回路92など)とを備えることを特徴とする。
【0048】
請求項8に記載のエンコードデータ記録装置は、入力された、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとを記憶する記憶手段(例えば、図9に示すバッファ111など)と、記憶手段に記憶されたデータを読み出し、記録媒体に記録する記録手段(例えば、図9に示す記録回路112など)とを備えることを特徴とする。
【0049】
請求項10に記載のエンコードデータ伝送装置は、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データを読み出す読み出し手段(例えば、図11に示す読み出し制御回路102など)と、データから、データレートデータを検出する検出手段(例えば、図11に示すビットレート検出器104など)と、データレートデータに対応して、パケットの伝送間隔を演算する演算手段(例えば、図11に示す間隔演算設定回路105など)と、データレートデータとともに、パケットを、演算手段により演算された伝送間隔で伝送する伝送手段(例えば、図11に示す送出器106など)とを備えることを特徴とする。
【0050】
なお、勿論この記載は、各手段を上記したものに限定することを意味するものではない。
【0051】
図1は、本発明のエンコードシステムを構成するシステムエンコーダ2の構成例を表している。この実施例においても、データ伝送システムは、図12に示した場合と同様に構成される。そして、エンコードシステムは、エンコーダ1とシステムエンコーダ2により構成され、このうちのシステムエンコーダ2が図1に示すように構成される。
【0052】
この実施例においては、エンコーダ1より供給されたエンコードされたビデオデータやオーディオデータが、パケット化回路82に入力され、パケット化される。また、タイムスタンプ発生回路81は、エンコーダ1が出力するエンコード時刻に対応する情報(時刻情報)としての、例えばタイムスタンプを発生し、パケット化回路82に出力する。パケット化回路82は、このタイムスタンプをパケットのヘッダに付加する。
【0053】
パケット化回路82が出力するパケット化されたデータは、パケットサイズのバッファメモリ83に供給され、記憶された後、再び読み出され、合成回路84を介してネットワーク3に伝送される。
【0054】
一方、間隔検出器85は、バッファメモリ83に1パケット分のデータが記憶されると、その検出信号の入力を受ける。
【0055】
カウンタ87は、発振器(OSC)86が出力するクロックをカウントし、そのカウント値を間隔検出器85に出力する。間隔検出器85は、バッファメモリ83から1パケット分のデータが記憶されたことを表す信号の入力を受けたとき、そのときカウンタ87が保持するカウント値を、パケットの間隔を表すデータ(パケット長は一定であるから、このパケットの間隔を表すデータ(間隔データ)は、パケットを伝送するときのデータレートに対応しているともいえる)として取り込み、このカウント値を合成回路84に出力する。合成回路84は、この間隔データをネットワーク3上に伝送する。
【0056】
また、間隔検出器85が間隔データを出力したとき、カウンタ87はリセットされ、次のデータが1パケット分バッファメモリ83に記憶されるまでのタイミングの計時動作を開始する。
【0057】
このようにして、この実施例においては、エンコーダ1によりエンコードされたビデオデータおよびオーディオデータが、システムエンコーダ2においてパケット化され、ネットワーク3上に伝送されるとともに、間隔データが併せてネットワーク3上に伝送される。
【0058】
図2は、合成回路84により合成され、出力されるパケットデータと、パケットの間隔データとの時間的関係を表している。同図に示すように、第nパケットのデータに先行して、第nパケットの間隔データが伝送されるようになされている。
【0059】
上記実施例においては、この間隔データを、パケット化されたデータとは異なるチャンネル(フォーマット)のデータとしてネットワーク3上に伝送するようにしたが、この間隔データもタイムスタンプなどと同様にパケット化して、伝送するようにすることも可能である。
【0060】
このように、ネットワーク3を介して伝送されたデータは、図12に示した従来の場合と同様に、システムデコーダ4に供給され、システムクロックが生成される。
【0061】
図3は、システムデコーダ4の構成例を示している。同図に示すように、ネットワーク3より伝送されてきたデータは、調整回路31に入力され、そこにおいて、パケット間隔の変化と遅延ゆらぎに対応する調整処理が行われた後、システムデコード部13に入力され、オーディオストリームとビデオストリームに分解された後、デコーダ5に供給される。
【0062】
また、タイムスタンプ取出回路11は、調整回路31の出力からタイムスタンプを取り出し、PLL回路12に出力している。PLL回路12は、図14に示した場合と同様に構成され、タイムスタンプを基にシステムクロックを生成し、デコーダ5に出力する。
【0063】
図4は、調整回路31の構成例を示している。ネットワーク3を介して伝送されてきたパケット化されたデータは、バッファメモリ41Aに入力され、一旦記憶された後、再び読み出され、バッファメモリ41Bに供給され、そこで再び記憶された後、そこからさらに読み出されて、システムデコード部13およびタイムスタンプ取出回路11に出力されるようになされている。バッファメモリ41Aは、複数の整数個のパケットに対応する容量を有しており(即ち、複数の整数個のパケットを記憶するようになされており)、バッファメモリ41Bは、パケットサイズの容量(1パケット分の容量)とされている。
【0064】
間隔検出回路61は、ネットワーク3から伝送されてきたデータから間隔データを検出し、その検出出力をパラメータ設定回路62に出力している。パラメータ設定回路62は、検出した間隔データに対応して、遅延時間制御回路63における区間遅延時間と付加遅延時間、サンプリングタイム発生器49におけるバッファメモリ41Aのパケットの記憶量を検出するためのサンプリングタイムST、参照レベル発生器45における参照レベルREF、変換回路51における出力レートOR、出力レートの最大値MAXR、出力レートの最小値MINR、出力レートの変更幅Δなどのパラメータを所定の値に設定させる。
【0065】
パケット検出器42は、バッファメモリ41Aに1パケット分のデータが記憶されるとこれを検出し、その検出パルスを、カウンタ43の加算入力端子に供給する。カウンタ43の減算入力端子には、比較器53が出力するパケット出力パルスが入力されている。カウンタ43は、パケット検出器42からのパルスが入力される毎に、カウント値を1だけインクリメントし、比較器53からパルスが入力される毎に、そのカウント値を1だけデクリメントする。
【0066】
タイミング信号発生回路46のカウンタ47は、発振器(OSC)50が出力するクロックをカウントし、そのカウント値を比較器48に出力している。比較器48は、カウンタ47のカウント値とサンプリングタイム発生器49の出力とを比較し、両者が等しくなったとき、比較器44にイネーブル信号を出力する。カウンタ47は、このイネーブル信号に基づいてリセットされるようになされている。
【0067】
比較器44は、カウンタ43のカウント値と、参照レベル発生器45の参照レベルとを比較し、その比較結果を変換回路51に出力している。
【0068】
変換回路51は、比較器44の出力から出力レートORを演算し、その演算結果を出力レート設定回路52に設定するようになされている。カウンタ54は、発振器50の出力するクロックを計数し、そのカウント値を比較器53に出力している。比較器53は、出力レート設定回路52の出力とカウンタ54のカウント値とを比較し、両者が等しくなったとき、パケット出力パルスをカウンタ43の減算入力端子に出力するとともに、出力レート制御回路55に出力している。
【0069】
出力レート制御回路55は、このパケット出力パルスが入力されたとき、バッファメモリ41Aから1パケット分のデータを出力するように、バッファメモリ41Aを制御する。カウンタ54は、比較器53が出力するパケット出力パルスに基づいてリセットされるようになされている。
【0070】
次に、図4の実施例の動作について、図5と図6のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
ネットワーク3より入力されたパケット単位のデータは、バッファメモリ41Aに記憶され、所定の時間だけ(区間遅延時間Tだけ)遅延された後、バッファメモリ41Aから読み出され、バッファメモリ41Bに記憶される。そして、バッファメモリ41Bにより、付加遅延時間Tだけ遅延された後、バッファメモリ41Bから読み出され、システムデコード部13とタイムスタンプ取出回路11に供給される。
【0072】
このバッファメモリ41Aと41Bにおける区間遅延時間Tと付加遅延時間T、並びにバッファメモリ41Aにおける出力レート(読み出しレートOR)は、次のようにして、パケット化されたデータとともにネットワーク3を介して伝送されてくる間隔データに基づいて制御される。
【0073】
即ち、間隔検出回路61は、ネットワーク3を介して間隔データが伝送されてくるとこれを検出し、その検出信号をパラメータ設定回路62に出力する。パラメータ設定回路62は、この間隔データを検出し、図5のフローチャートに示す処理を実行する。
【0074】
最初に、ステップS1において、パラメータ設定回路62は、間隔データを受信すると、ステップS2に進み、次の演算式に従って、区間遅延時間Tを演算する。
=(INT[d/T]+0.5)×T ・・・(1)
ここで、INT[]は、[]内の演算値の整数(小数点を切り捨てたもの)を表し、また、dは定数であり、バッファメモリ41Aに記憶されているパケットの数をサンプリングする時間間隔に対応している。さらに、Tは、間隔データより検出されたパケットの間隔時間(到着間隔時間)である。
【0075】
パラメータ設定回路62は、上記式に従って区間遅延時間Tを演算すると、この遅延時間を遅延時間制御回路63に出力する。遅延時間制御回路63は、バッファメモリ41Aに1パケット分のデータが入力された後、出力されるまでの遅延時間が、この区間遅延時間Tになるように、バッファメモリ41Aを制御する。
【0076】
次にステップS3に進み、バッファメモリ41Bにおける付加遅延時間Tを、次式より演算する。
=T−T ・・・(2)
ここで、Tは、バッファメモリ41Aにおける区間遅延時間Tと、バッファメモリ41Bにおける付加遅延時間Tの合計の遅延時間として予め設定されている遅延時間(平均遅延時間)であり、次式により規定される定数である。
=d+TMAX/2 ・・・(3)
MAXは間隔Tの最大値である。
【0077】
そして、この付加遅延時間Tを遅延時間制御回路63に出力する。遅延時間制御回路63は、データがバッファメモリ41Bに入力された後、読み出されるまでの時間が、この付加遅延時間Tになるように、バッファメモリ41Bを制御する。即ち、このバッファメモリ41Aと41Bの区間遅延時間Tと付加遅延時間Tにより、合計の遅延時間が平均遅延時間Tとなるように制御されることになる。
【0078】
また、パラメータ設定回路62は、サンプリングタイム発生器49におけるサンプリングタイムSTを、次式により演算する。
ST=T+d ・・・(4)
【0079】
パラメータ設定回路62は、このサンプリングタイムSTを演算したとき、その演算した値をサンプリングタイム発生器49に出力し、設定させる。
【0080】
さらに、パラメータ設定回路62は、次式より、バッファメモリ41Aにおける出力レート(読み出しレート)ORを、次式により演算する。
OR=1/T ・・・(5)
【0081】
また、この出力レートORの最大値MAXR、最小値MINR、および変更幅Δの値を、到着間隔時間Tに対応して演算する。
【0082】
このようにして求められた出力レートOR、出力レートORの最大値MAXR、最小値MINR、および変更幅Δは、それぞれ変換回路51に供給される。変換回路51は、このようにして設定されたパラメータに従って、比較器44の出力から所定の出力レートORを求め、出力レート設定回路52に出力するようになされている。なお、その処理の詳細については後述する。
【0083】
以上のようにして、ステップS3の処理が完了した後、ステップS4において、パラメータ設定回路62は、間隔検出回路61より新たに出力される間隔データ(間隔時間T)の入力を受け、ステップS5において、新たに検出された間隔時間Tが、直前の間隔時間Tと異なる値に変化しているか否かを判定する。新たな間隔時間Tが、直前の間隔時間Tと等しいと判定された場合においては、ステップS6に進み、サンプリングタイムSTを次式に従って演算する。
ST=d ・・・(6)
【0084】
そして、このようにして設定したサンプリングタイムSTを、サンプリングタイム発生器49に出力し、設定させる。これにより、比較器48は、カウンタ47の値が一定の値(dに対応する値)になる度に、比較器44にイネーブル信号を出力することになる。
【0085】
出力レートOR、区間遅延時間T、付加遅延時間T、最大値MAXR、最小値MINR、および変更幅Δは、変更されず、前の値がそのまま継続的に使用される。
【0086】
ステップS6の処理の次にステップS4に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0087】
一方、ステップS5において、間隔時間Tが、直前の間隔時間Tと異なる値に変化していると判定された場合においては、ステップS7に進む。ステップS7の処理は、基本的に、ステップS2とステップS3における処理と同様の処理である。即ち、区間遅延時間Tと出力レートORがそれぞれステップS2,S3における場合と同様に、次式に従って演算される。
=(INT[d/T]+0.5)×T ・・・(7)
OR=1/T ・・・(8)
【0088】
また、最大値MAXR、最小値MINR、および変更幅Δも、新たな間隔時間Tに対応して演算される。ただし、付加遅延時間Tは、次式に従って演算される。
=TAN−TAO ・・・(9)
ここで、TANは、新たに演算された区間遅延時間Tであり、TAOは、それまでの区間遅延時間Tである。
【0089】
また、サンプリングタイムSTは、ステップS6における場合と同様に、次式に従って演算される。
ST=d ・・・(10)
【0090】
ステップS7の処理の次にステップS4に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0091】
以上のようにして、バッファメモリ41Aと41Bの区間遅延時間Tと付加遅延時間Tが、間隔時間Tに対応して、遅延時間制御回路63により適宜制御されるとともに、サンプリングタイム発生器49のサンプリングタイムST、変換回路51における出力レートOR、最大値MAXR、最小値MINR、および変更幅Δが、間隔時間Tに対応して所定の値に変更される処理が繰り返し実行される。
【0092】
ここで、区間遅延時間Tと、付加遅延時間Tについて、具体的数値を例にあげて、さらに説明する。いま、バッファメモリ41Aに、10Mbpsのデータが、3秒間隔で到着するか、または3Mbpsのデータが10秒間隔で到着するものとする。また、パケット検出器42が、バッファメモリ41Aに1パケット分のデータが入力されたことを検出する間隔d(但し、カウンタ47のカウント値の時間換算値)は、34秒であるとする。この場合、カウンタ43によるカウント値BL(バッファメモリ41Aに記憶されたパケットの数)は、次式で表される。
BL=INT[d/T] ・・・(11)
【0093】
カウンタ43のカウント値BLは整数となるから、10Mbpsのデータが入力されたとき、BL=11となり、3Mbpsのデータが入力されたとき、BL=3となる。従って、バッファメモリ41Aにおける区間遅延時間Tは、(1)式より、34.5秒(=(INT[34/3]+0.5)×3)となる。
【0094】
バッファメモリ41Aの後段のバッファメモリ41Bは、バッファメモリ41Aの区間遅延時間Tの変動を吸収し、全体としての平均遅延時間Tを一定にするためのものであり、到着するデータの間隔の最大値の1/2の調整が可能であればよい。いまの場合、この最大値は、10秒(間隔は10秒、または3秒)であるから、5秒(=10/2)の調整が可能であればよいことになり、平均遅延時間Tは、(3)式より、39秒(=34+5)となる。したがって、付加遅延時間Tは、4.5秒(=39−34.5)となる。
【0095】
これに対して、3Mbpsのデータが入力される場合、区間遅延時間Tは、35秒(=(INT[34/10]+0.5)×10)となり、付加遅延時間Tは、4秒(=39−35)となる。
【0096】
このようにして、バッファメモリ41Aの区間遅延時間Tが、バッファメモリ41Aに記憶されているパケットの数(整数)に対応して制御されるが、実際には、バッファメモリ41Aには、検出された数(整数)以上のデータが記憶される。この実際のデータが、整数で規定される遅延時間だけ遅延されるので、バッファメモリ41Aにおける実際のデータの遅延時間は、区間遅延時間Tとは異なる値となる。そこで、後段のバッファメモリ41Bにより、さらに付加遅延時間Tだけ遅延して、合計の遅延時間を、平均遅延時間Tの一定値とするのである。
【0097】
一方、これらのパラメータが、上述したようにして、所定の値に設定される処理が実行されるのと並行して、比較器44,48,53などは、図6に示す処理を実行する。
【0098】
カウンタ43は、バッファメモリ41Aに1パケット分のデータが記憶されたことを、パケット検出器42が検出したとき、その出力する検出パルスをカウントアップする。また、比較器53が出力レート制御回路55にパケット出力パルスを出力し、バッファメモリ41Aに記憶されている1パケット分のデータの読み出し(出力)を指令したとき、その比較器53が出力するパケット出力パルスをカウントダウンする。その結果、カウンタ43には、バッファメモリ41Aに記憶されているパケットの数に対応する値が保持される。
【0099】
一方、比較器48は、カウンタ47のカウント値を、サンプリングタイム発生器49に設定されているサンプリングタイムSTと比較し、カウント値がサンプリングタイムSTと等しくなったとき、比較器44にイネーブル信号を出力する。カウンタ47は、比較器48がイネーブル信号を出力したときリセットされ、再び発振器50が出力するクロックのカウント動作を開始する。このような動作が繰り返される結果、タイミング信号発生回路46の比較器48は、一定の周期で(サンプリングタイム発生器49に設定されているサンプリングタイムSTに対応する周期で)イネーブル信号を発生することになる。
【0100】
ステップS21において、比較器44は、タイミング信号発生回路46の比較器48がイネーブル信号を出力したタイミングにおいて、カウンタ43のカウント値(BL)を、参照レベル発生器45に設定されている参照レベル(REF)と比較する。
【0101】
比較器44が、カウンタ43のカウント値BLと、参照レベル発生器45の参照レベルREFとが等しいと判定した場合、ステップS22に進み、変換回路51は、出力レート設定回路52に設定する出力レートORを、現在の出力レートORのままとさせる。その後、ステップS21に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0102】
これに対して、ステップS21において、カウンタ43のカウント値BLと、参照レベル発生器45の参照レベルREFが等しくないと判定された場合においては、ステップS23に進み、カウント値BLが参照レベルREFより大きいか否かが判定される。
【0103】
カウント値BLが参照レベルREFより大きいと判定された場合においては、ステップS24に進み、出力レート設定回路52において設定されている出力レートORに、そのとき設定されている変更幅Δを加算した値(OR+Δ)が、そのとき設定されている出力レートの最大値MAXRより小さいか否かが判定される。OR+Δが、MAXRより小さい場合においては、ステップS25に進み、現在の出力レートORに、変更幅Δを加算した値(OR+Δ)を、新たな出力レートORとして設定する。これに対して、ステップS24において、OR+Δが、MAXRと等しいか、それより大きいと判定された場合においては、ステップS26に進み、出力レートORとして最大値MAXRを設定する。
【0104】
即ち、変換回路51は、比較器44が出力する値が正であるとき(カウンタ43のカウント値BLが参照レベルREFより大きいとき)、変更幅Δに対応する分だけ大きい出力レートを、出力レート設定回路52に出力する。これにより、出力レート設定回路52において、それまで設定されていた出力レートORが、変更幅Δ分だけ増加された値に変更される。
【0105】
これに対して、OR+Δの値がMAXRと等しいか、それより大きい場合においては、変換回路51は、出力レート設定回路52に、出力レートとして最大値MAXRを設定させる。
【0106】
一方、ステップS23において、カウント値BLが参照レベルREFと等しいか、それより小さいと判定された場合においては、ステップS27に進み、出力レートORから変更幅Δを減算した値(OR−Δ)が、出力レートの最小値MINRより大きいか否かが判定される。OR−Δが、MINRより大きいと判定された場合においては、ステップS28に進み、現在の出力レートORから変更幅Δを減算した値OR−Δを、新たな出力レートORとして設定させる。
【0107】
これに対して、ステップS27において、OR−ΔがMINRと等しいか、それより小さいと判定された場合においては、ステップS29に進み、新たな出力レートORとして最小値MINRを設定させる。
【0108】
即ち、変換回路51は、カウント値BLが参照レベルREFと等しいか、それより小さい場合においては、現在の出力レートORから変更幅Δを減算した値が、MINRより大きいか否かを判定する。そして、OR−ΔがMINRより大きい場合においては、現在の出力レートORから変更幅Δ分だけ減算した値を、新たな出力レートORとして、出力レート設定回路52に設定させる。これに対して、OR−ΔがMINRと等しいか、それより小さくなる場合においては、新たな出力レートORとして、最小値MINRを出力レート設定回路52に設定させる。
【0109】
比較器53は、発振器50の出力するクロックをカウントしているカウンタ54のカウント値を、出力レート設定回路52において設定されている出力レートORと比較し、両者が等しくなったとき、パケット出力パルスを発生する。出力レート制御回路55は、このパケット出力パルスが入力されたとき、バッファメモリ41Aを制御し、1パケット分のデータを読み出させ、バッファメモリ41Bに出力させる。
【0110】
このようにして、バッファメモリ41Aから出力レート設定回路52において設定した出力レートORに対応して、データの読み出し(出力)動作が行われる。
【0111】
以上のようにして、バッファメモリ41Aに記憶されているパケットの数が多くなれば、出力レートORも、それだけ大きい値に調整される。これに対して、パケットの数が少なくなれば、出力レートORも小さい値に調整される。
【0112】
従って、パケットの到着間隔が変化し、かつ、ネットワーク3上において、遅延ゆらぎが発生したとしても、調整回路31でこれを吸収することができる。その結果、PLL回路12の構成を簡略化することが可能となり、また、ネットワーク3に対する遅延ゆらぎをできるだけ小さくするなどの要請を緩和させることが可能となる。
【0113】
なお、上述の実施例においては、間隔データとして、パケットの間隔を表すデータを伝送するようにしたが、パケットの間隔と、パケットを伝送するときのデータレート(ビットレート)とは対応しているから、間隔データとしては、そのデータレートを表すデータを伝送することも可能である。この場合、図4の間隔検出器61には、データレートを表す間隔データ(以下、適宜、データレートデータという)を検出させ、その結果認識されるデータレートから、パケットの間隔を算出させるようにすれば良い。即ち、例えばパケットをx1[Mbps]のデータレートで伝送するときの間隔がy1[秒]である場合、間隔検出器61には、データレートデータとしてx2[Mbps]が受信されたときに、式y1×x1/x2にしたがって、パケットの間隔を求めさせることができる。
【0114】
さらに、上述の実施例においては、図2に示したように、パケットを伝送する前ごとに、間隔データを伝送するようにしたが、この他、間隔データ(またはデータレートデータ)は、直前に伝送した間隔データ(データレートデータ)と異なる場合のみ伝送するようにすることも可能である。
【0115】
即ち、エンコーダ1での符号化は、所定の区間(時間)ごとに区切って考えれば、固定レートで行われる。そして、各区間のデータレート(ビットレート)は、エンコーダ1における発生符号量によって変化される。つまり、エンコーダ1における発生符号量が多い区間においては、データレートが高くされ(従って、伝送するパケットの数が増加するので、パケットの間隔が狭くされる)、また発生符号量が少ない区間においては、データレートが低くされる(従って、伝送するパケットの数が減少するので、パケットの間隔が広くされる)(このように所定の区間ごとのデータレートが変化するので、全体として可変レートとなる)。
【0116】
ここで、図7は、エンコーダ1での符号化が、所定の区間ごとに、固定レートで行われる様子を示している。同図(a)においては、最初の区間では3Mbpsで、その次の区間では2Mbpsで、さらにその次の区間では4Mbpsで、それぞれ符号化が行われている様子を示している。同図(b)に示すように、データレートの高い、例えば4Mbpsの区間では、パケットの間隔が狭くなり、データレートの低い、例えば2Mbpsの区間では、パケットの間隔が広くなる。
【0117】
この場合、各区間のデータレートは固定であるから、同図(b)に示すように、各区間のデータを伝送する前だけに、その区間のデータを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータを配置したパケット(データレート値パケット)(図中、影を付してある部分)を伝送し、その後に、そのデータレートに対応した間隔で、データをパケット化したものを伝送することができる。
【0118】
このようにして伝送が行われる場合においては、パラメータ設定回路62には、図5のフローチャートに示したステップS1乃至S3の処理を行わせた後、データレートデータを受信したときにはステップS7の処理を行わせ、データレートデータを受信していないときにはステップS6の処理を行わせることで、上述したようにデコードを行うことができる。
【0119】
この場合、パケットを伝送する前ごとに、データレートデータ(間隔データ)を伝送する場合に比較して、伝送効率を向上させることができる。
【0120】
なお、固定レートとする区間は、例えばデータの種類に応じて設定することが可能である。即ち、上述の実施例のように、ビデオ信号およびオーディオ信号の両方を伝送する場合においては、ビデオ信号は、例えば15フレーム単位などで、固定レートとして伝送(符号化)し、オーディオ信号は、例えば1秒単位などで、固定レートとして伝送(符号化)するようにすることができる。
【0121】
図8は、図7(b)で説明したようにパケットの出力を行うエンコーダシステムの構成例を示している。なお、図中、図1における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は、適宜省略する。
【0122】
区間ビットレート値設定回路91においては、エンコーダ1が、上述したようにして所定の区間ごとに設定する、データを符号化するレート(データレート)が抽出され、パケット化回路82および間隔演算設定回路93に出力される。間隔演算設定回路93では、区間ビットレート値設定回路91からデータレートを受信すると、そのデータレートに基づき、パケットを伝送する間隔(パケットの間隔)が演算され、パケット出力回路92に出力される。パケット出力回路92は、間隔演算設定回路93からパケットの間隔を受信すると、その間隔で、パケット化回路82が出力するパケットを、ネットワーク3に出力する(その間隔に対応して、パケットを出力する速度が調整される)。
【0123】
パケット化回路82は、エンコーダ1から出力される、所定の区間ごとのデータをパケットにする前に、その区間におけるデータレートデータとしての、区間ビットレート値設定回路91から供給されるデータレートをパケットにし、パケット出力回路92に出力するようになされている。従って、パケット出力回路92からは、図7(b)に示したように、各区間ごとに、最初にデータレートデータ(データレート値パケット)が伝送され、その後、そのデータレートに対応する間隔で、データ(本実施例では、MPEG符号化されたデータ)のパケット(データパケット)が伝送される。
【0124】
なお、この場合も、データレートデータは、タイムスタンプなどと同様にデータパケットに含めて伝送するようにすることが可能である。
【0125】
次に、例えばパケット出力回路92が出力するデータを、リアルタイムに(直接)伝送するのではなく、記録媒体に一旦記録して蓄積してから伝送することを希望する場合がある。この場合、パケット出力回路92が出力するデータを、そのまま記録したのでは、あるパケットと次のパケットとの間に間隔があるので、その間隔の分だけ余分な記録容量を必要とすることになる。
【0126】
そこで、図9は、本発明のエンコードデータ記録装置の一実施例の構成を示している。バッファ111は、パケット出力回路92から出力されたデータを記憶するようになされている。記録回路112は、バッファ111に記憶されたデータを読み出し、例えばハードディスク(磁気ディスク)や、光磁気ディスク、磁気テープなどでなる記録媒体101に記録するようになされている。なお、バッファ111は、データの記憶と読み出しとを同時に行うことができるようになされている。
【0127】
以上のように構成されるエンコードデータ記録装置では、パケット出力回路92から出力されたデータがバッファ111に供給されて記憶される。記録回路112は、バッファ111から、パケット間の間隔の部分をスキップしてデータを読み出し、記録媒体101に記録する。この結果、記録媒体101には、図10に示すように、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、データレートデータとともに、間隔をあけずに記録される。
【0128】
なお、図10(a)は、ビットレートデータが、データパケットとは別のパケットとされて(データパケットとは異なるフォーマットで)、パケット出力回路92から出力される場合の記録フォーマットを示しており、また図10(b)は、ビットレートデータ(ビットレート値)が、データパケットに含められて、パケット出力回路92から出力される場合の記録フォーマットを示している。
【0129】
この場合、データを効率良く記録することができる。
【0130】
次に、図11は、以上のようにして記録媒体101に記録されたデータを、ネットワーク3を介して伝送するエンコードデータ伝送装置の一実施例の構成を示している。
【0131】
読み出し制御回路102は、間隔演算設定回路105の制御の下、記録媒体101からデータを読み出し、バッファ103に供給するようになされている。バッファ103は、FIFO(First In First Out)メモリなどで構成され、読み出し制御回路102からのデータを一時記憶するようになされている。ビットレート値検出器104は、バッファ103に記憶されたデータを順次読み出し、その中からビットレートデータを検出するようになされている。さらに、ビットレート値検出器104は、検出したビットレートデータを間隔演算設定回路105に出力するとともに、そのビットレートデータを検出した結果残ったデータ、即ちデータパケットも、間隔演算設定回路105に出力するようになされている。間隔演算設定回路105は、図8の間隔演算設定回路93と同様に、ビットレート値検出器104からのビットレートデータに基づいて、データパケットを伝送する間隔(パケットの間隔)を演算し、ビットレートデータ(ビットレート値パケット)およびデータパケットとともに、送出器106に出力するようになされている。送出器106は、間隔演算設定回路105からのビットレートデータを送出し、その後、データパケットを、間隔演算設定回路105で求められた間隔で送出するようになされている。
【0132】
以上のように構成されるエンコードデータ伝送装置においては、図示せぬ操作部が操作されることにより、データの読み出し要求が、読み出し制御回路102によって受信されると、読み出し回路102は、記録媒体101からデータを読み出し、バッファ103に供給して記憶させる。バッファ103にデータが記憶されると、ビットレート値検出器104は、そのデータを順次読み出し、その中からビットレートデータ(ビットレート値パケット)を検出し、そのビットレートデータの検出の結果残ったデータパケットとともに、間隔演算設定回路105に出力する。
【0133】
間隔演算設定回路105では、ビットレート値検出器104の出力が、そのまま送出器106に出力され、さらに、そのうちのビットレートデータに基づいて、データパケットを伝送する間隔(パケットの間隔)が演算されて、読み出し制御回路102および送出器106に出力される。
【0134】
ここで、読み出し制御回路102では、間隔演算設定回路105から供給されるパケットの間隔に基づいて、記録媒体101からのデータの読み出しが制御される。即ち、パケットの間隔が広い場合には、データの伝送に時間がかかるので、記録媒体101からの読み出しレートが低くされ、またパケットの間隔が狭い場合には、データの伝送に時間を要さないので、記録媒体101からの読み出しレートが高くされる。
【0135】
送出器106では、まずビットレートデータが送信され、その後、データパケットが、間隔演算設定回路105で求められた間隔で送出される。
【0136】
従って、このエンコードデータ伝送装置からは、パケット出力回路92からデータが出力される場合と同様に、データが出力されるので、図4に示した調整回路31により、上述したようにしてパケットの到着間隔の変化およびネットワーク3上における遅延ゆらぎを吸収することができる。
【0138】
【発明の効果】
請求項1に記載のデコードシステムおよび請求項5に記載のデコード方法によれば、伝送されてくるパケットの間隔データに対応して、パケットの遅延量を適宜制御するようにしたので、可変ビットレートの場合においても、ネットワーク上におけるデータの遅延ゆらぎに拘らず、正確にデータを読み取ることが可能になる。
【0139】
請求項6に記載のエンコードシステムおよび請求項7に記載のエンコード方法によれば、データが可変ビットレートでエンコードされ、エンコードしたデータが、タイムスタンプを付加されてパケット化される一方、所定の区間ごとに、パケットを伝送するときのデータレートが設定され、データレートに対応して、パケットの伝送間隔が演算される。そして、データレートに対応するデータレートデータとともに、パケット化したデータが、演算された伝送間隔で伝送される。従って、ネットワーク上において遅延ゆらぎが発生したとしても、データを正確にデコードすることが可能となる。
【0140】
請求項8に記載のエンコードデータ記録装置および請求項9に記載のエンコードデータ記録方法によれば、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとが記憶され、その後、適宜読み出されて、記録媒体に記録される。従って、データを効率良く記録することができる。
【0141】
請求項10に記載のエンコードデータ伝送装置および請求項11に記載のエンコードデータ伝送方法によれば、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データが読み出され、そのデータから、データレートデータが検出される。そして、そのデータレートデータに対応して、パケットの伝送間隔が演算され、データレートデータとともに、パケットが、演算された伝送間隔で伝送される。従って、ネットワーク上において遅延ゆらぎが発生したとしても、データを正確にデコードすることが可能となる。
【0142】
請求項11に記載の記録媒体によれば、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されているので、例えばこの記録媒体から読み出したデータを、ネットワークを介して伝送した場合に、そのネットワーク上において遅延ゆらぎが発生したとしても、そのデータを正確にデコードすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムエンコーダの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の合成回路84より出力されるパケットと間隔データの関係を説明するタイミングチャートである。
【図3】本発明のシステムデコーダの構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の調整回路31の構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図6】図4の実施例の他の動作を説明するフローチャートである。
【図7】エンコーダ1での符号化が、所定の区間ごとに、固定レートで行われる様子を示す図である。
【図8】本発明のシステムエンコーダの他の構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明のエンコードデータ記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図10】記録媒体101の記録フォーマットを示す図である。
【図11】本発明のエンコードデータ伝送装置の構成例を示すブロック図である。
【図12】伝送路の構成を説明する図である。
【図13】従来のシステムデコーダの構成例を示すブロック図である。
【図14】図13のPLL回路12の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エンコーダ
2 システムエンコーダ
3 ネットワーク
4 システムデコーダ
5 デコーダ
11 タイムスタンプ取出回路
12 PLL回路
13 システムデコード部
21 減算器
22 ローパスフィルタ
23 DAコンバータ兼VCO
24 カウンタ
31 調整回路
41A,41B バッファメモリ
42 パケット検出器
43 カウンタ
44 比較器
45 参照レベル発生器
46 タイミング信号発生回路
47 カウンタ
48 比較器
49 サンプリングタイム発生器
50 発振器
51 変換回路
52 出力レート設定回路
53 比較器
54 カウンタ
55 出力レート制御回路
61 間隔検出回路
62 パラメータ設定回路
63 遅延時間制御回路
81 タイムスタンプ発生回路
82 パケット化回路
83 バッファメモリ
84 合成回路
85 間隔検出器
86 発振器
87 カウンタ
91 区間ビットレート値設定回路
92 パケット出力回路
93 間隔演算設定回路
101 記録媒体
102 読み出し制御回路
103 バッファ
104 ビットレート値検出器
105 間隔演算設定回路
106 送出器
111 バッファ
112 記録回路

Claims (12)

  1. パケットを単位として伝送されてくる可変ビットレートのデータを複数の前記パケットとして記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段より読出された1つの前記パケットを記憶する第2の記憶手段と、
    前記データとともに伝送されてくる前記パケットの間隔に対応する間隔データを検出する間隔データ検出手段と、
    前記間隔データ検出手段の検出結果に対応して、前記パケットが前記第1の記憶手段に記憶された後、前記第2の記憶手段から読出されるまでの遅延時間を制御する遅延時間制御手段と
    を備えることを特徴とするデコードシステム。
  2. 前記遅延時間制御手段は、前記第1の記憶手段の遅延時間と前記第2の記憶手段の遅延時間の合計の時間が、予め設定された所定の時間になるように、前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデコードシステム。
  3. 前記第1の記憶手段に記憶されているパケットの量を検出する記憶量検出手段と、
    前記記憶量検出手段の検出結果に対応して、前記第1の記憶手段から前記パケットを読出し、前記第2の記憶手段に出力する出力レートを制御する出力レート制御手段と
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のデコードシステム。
  4. 前記第1の記憶手段に記憶されているパケットの量を検出する記憶量検出手段と、
    前記記憶量検出手段の検出結果に対応して、前記第1の記憶手段から前記パケットを読出し、前記第2の記憶手段に出力する出力レートを制御する出力レート制御手段と
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のデコードシステム。
  5. パケットを単位として伝送されてくる可変ビットレートのデータを複数の前記パケットとして第1のメモリに記憶し、前記第1のメモリより読出された1つの前記パケットを第2のメモリに記憶するとともに、
    前記第1のメモリに記憶されている前記データから前記パケットの間隔に対応する間隔データを抽出し、
    抽出した前記間隔データに対応して、前記第1のメモリに記憶したデータを読出し、前記第2のメモリに出力する出力レートを制御し、
    前記第2のメモリより出力されたデータからタイムスタンプを抽出し、
    抽出された前記タイムスタンプを用いてシステムクロックを生成し、
    生成された前記システムクロックを利用して前記第2のメモリより出力されたデータをデコードする
    ことを特徴とするデコード方法。
  6. データを可変ビットレートでエンコードするエンコード手段と、
    前記データに付加するタイムスタンプを発生する発生手段と、
    エンコードされた前記データを前記タイムスタンプを付加してパケットにするパケット化手段と、
    所定の区間ごとに、前記パケットを伝送するときのデータレートを設定する設定手段と、
    前記データレートに対応して、前記パケットの伝送間隔を演算する演算手段と、
    前記データレートに対応するデータレートデータとともに、前記パケットを、前記演算手段により演算された伝送間隔で伝送する伝送手段と
    を備えることを特徴とするエンコードシステム。
  7. データを可変ビットレートでエンコードし、
    エンコードしたデータを、タイムスタンプを付加してパケットにする一方、
    所定の区間ごとに、前記パケットを伝送するときのデータレートを設定し、
    前記データレートに対応して、前記パケットの伝送間隔を演算し、
    前記データレートに対応するデータレートデータとともに、パケットを、演算した前記伝送間隔で伝送する
    ことを特徴とするエンコード方法。
  8. 入力された、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたデータを読み出し、記録媒体に記録する記録手段と
    を備えることを特徴とするエンコードデータ記録装置。
  9. 入力された、可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものと、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとを記憶し、
    記憶したデータを読み出し、記録媒体に記録する
    ことを特徴とするエンコードデータ記録方法。
  10. 可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データを読み出す読み出し手段と、
    前記データから、前記データレートデータを検出する検出手段と、
    前記データレートデータに対応して、前記パケットの伝送間隔を演算する演算手段と、
    前記データレートデータとともに、前記パケットを、前記演算手段により演算された伝送間隔で伝送する伝送手段と
    を備えることを特徴とするエンコードデータ伝送装置。
  11. 可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている記録媒体から、データを読み出し、
    前記データから、前記データレートデータを検出し、
    前記データレートデータに対応して、前記パケットの伝送間隔を演算し、
    前記データレートデータとともに、前記パケットを、演算した前記伝送間隔で伝送する
    ことを特徴とするエンコードデータ伝送方法。
  12. 可変ビットレートでエンコードされたエンコードデータを、タイムスタンプを付加してパケットにしたものが、そのパケットを伝送するときのデータレートに対応するデータレートデータとともに記録されている
    ことを特徴とする記録媒体。
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