JP3419607B2 - クロック再生装置 - Google Patents

クロック再生装置

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JP3419607B2
JP3419607B2 JP24062095A JP24062095A JP3419607B2 JP 3419607 B2 JP3419607 B2 JP 3419607B2 JP 24062095 A JP24062095 A JP 24062095A JP 24062095 A JP24062095 A JP 24062095A JP 3419607 B2 JP3419607 B2 JP 3419607B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルデータの送信
方式において、送信側から送られる時刻基準値に基づい
て受信側で再生用基準クロックを再生するためのクロッ
ク再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョン放送ではテレビカメ
ラや記録再生装置から出力されるリアルタイムの映像信
号が伝送・送信され、受信機においては受信されたリア
ルタイムの映像信号を処理して表示している。また、上
記の記録媒体の記録フォーマットも基本的にはVTRや
VD(ビデオディスク)に代表されるようにリアルタイ
ムでの再生に適するものであった。近年、上記のような
映像信号のリアルタイムの記録・再生、伝送・送信には
大量の記録媒体を必要とすると共に、広帯域の周波数帯
域を必要とすることから、これをデジタル技術を使って
効率よく行う方法が研究されてきた。しかし、テレビジ
ョン等の画像データ、特に動画の画像データは一般にデ
ータ量が膨大であり、これをそのまま伝送すると高いビ
ットレートのため広帯域が要求され、またこれをそのま
ま蓄積すると膨大な記録容量が必要となる。
【0003】これらの問題を解決する方法としてデジタ
ル画像符号化技術を応用した動画圧縮がある。動画圧縮
の規格の一例として、高品質のデジタルビデオ/オーデ
ィオ信号を高能率で圧縮する符号化方式の一つであるM
PEG(Moving Picture Expert
Group)により提唱されたMPEG2(国際規格
ISO/IEC13818−1)がある。図3はMPE
G2による画像データを送信するトランスポート・パケ
ットを模式的に示したものであり、紙面の左から右の順
に送信されるものとする。このトランスポート・パケッ
ト1、2は、いずれも或る1つの番組についての画像デ
ータを担っているものとする。各トランスポート・パケ
ット1、2には4バイトからなる固定長のヘッダ3が設
けられていて、このヘッダ3の先頭にはトランスポート
・パケットの先頭を検出するための同期信号である8ビ
ット(Ox47のデータ)の同期ビット4が配置され、
また、ヘッダ3の所定位置には13ビットからなるPI
D(パケットアイデンティファイア)5が設けられ、当
該トランスポート・パケットの個別ストリームの属性、
即ちどの番組か、画像か音声か等、パケットの内容が示
されている。
【0004】更に、ヘッダ3にはアダプテーション・フ
ィールド制御6が設けてあり、このアダプテーション・
フィールド制御6に後続するオプショナル・フィールド
7を含むか否かを2ビットで記述している。このオプシ
ョナル・フィールド7には、画像と音声の復調器を含む
MPEG2システムにおいて時刻基準となるSTC(基
準となる同期情報)の値を受信側において送信側で意図
した値にセット・校正するための情報として、PCR
(プログラム時刻基準参照値)8が設けられている。ア
ダプテーション・フィールド制御6の上位ビットがオプ
ショナル・フィールド7の有無を示し、下位ビットが後
述するペイロード9(実行データ)の有無を示してい
る。このペイロード9は、実際の画像又は音声データが
収納されている部分である。また、PCRのデータ長は
有効データ部分が33ビットで無効ビットも含めて6バ
イトと規定されており、ヘッダ3の先頭からPCRの先
頭ビットまでの距離は一定(PCRの先頭ビットが49
ビット目)である。
【0005】このPCRは実際には各番組毎に例えば
0.1秒毎に挿入される。また、MPEG2では、PC
Rの標準化位置をその有効データ部分(以下、PCRフ
ィールドという)の最終ビットと規定しているため、復
号器側ではPCRフィールドの最終ビットの到着の時点
にそのPCRの示す値に従ってクロックを修正すること
が求められている。一方、共通のクロック源を持たない
パケット伝送における送受信側でのクロックの同期方法
として、例えば特開平4−326287号公報に記載さ
れた方法がある。この方法は、一定の周期毎に周期表示
を付加したパケットを生成して送信し、この周期表示を
付加したパケットを受信側で受信することによって、受
信側で生成する再生クロックの補正を行うものである。
【0006】従って、送受信側共に共通のクロック源か
らクロックが得られない場合であっても、受信側におい
て送信側と同期を取ることができ、正確な情報の復元を
行うことができる。このような技術により、デジタルデ
ータをデータ圧縮してパケット形式で伝送することが可
能となり、これにより非同期伝送(ATM)が可能とな
る。上述したMPEG2による圧縮画像データのパケッ
ト送信にはこの技術が用いられており、その受信装置を
図4に示す。この受信装置では、制御をより正確に行う
ため、周期表示ではなく、クロックの計数値を基準とす
る方法を用いている。ここで、トランスポート・パケッ
トの受信装置の復調方法について図4を用いて説明す
る。尚、簡略化のため1番組分のパケット受信装置のブ
ロック図の説明にとどめる。
【0007】図4において符号10は入力端子で、トラ
ンスポートパケットを含むデジタル信号は入力端子10
から同期検出回路11に入力される。同期検出回路11
の出力はバッファー回路13を経てCPU14に供給さ
れる。CPU14はPCR検出回路12に指令を送出す
るために接続されている。また、同期検出回路11の出
力はPCR検出回路12に接続され、PCR検出回路1
2の出力はCPU14に設けられた比較回路23の一方
の入力に接続されている。また、PCR検出回路12の
出力はカウンタ24に後述のラッチ信号を送出するため
に接続されている。このカウンタ24の出力は比較回路
23の他方の入力に接続されている。比較回路23の出
力はPWM(パルス幅変調)波発生回路26に供給さ
れ、このPWM波発生回路26の出力をLPF(ローパ
スフィルタ)27で平滑し、得られた直流電圧でVCO
(電圧制御発振器)28を制御するように接続されてい
る。
【0008】上記のカウンタ24、比較回路23、PW
M波発生回路26、LPF27及びVCO28により内
部クロック回路が構成されており、VCO28の出力は
カウンタ24、CPU14、映像信号デコーダ17に夫
々接続されている。また、CPU14からの映像信号出
力はバッファー回路15を経て映像信号デコーダ17に
供給され、ここでVCO28からの27MHzの信号を
クロック信号に用い、MPEG2方式に従って映像信号
を復調する。復調出力はNTSCエンコーダ18によっ
て標準テレビジョン信号とされ、出力端子19に出力さ
れる。一方、CPU14からの音声信号出力はバッファ
ー回路16を経て音声信号デコーダ20に供給され、こ
こでVCO28からの信号から新たに設けたPLL回路
29及びVCO28を用いて得られた24.5MHzの
信号をクロック信号に用い、MPEG方式に従って音声
信号を復調する。
【0009】復調出力はDAC(デジタル/アナログ変
換回路)21を介してアナログ信号とされ、出力端子2
2に出力される。かかる構成において、例えば1番組が
4.713878Mbpsのプログラムストリーム4本
が多重された21Mbpsのトランスポート・ストリー
ムが伝送され、入力端子10に入力される。同期検出回
路11は、到来するビット列の中からパケット同期信号
である同期ビット4のデータ(0x47)を検出し、こ
の同期ビット4をビット列と共にPCR検出回路12に
供給する。また、同期検出回路11によって区切りが識
別できた各パケットは一旦バッファー回路13に取り込
まれた後、適宜CPU14に取り込まれる。同期検出回
路11においては、実行データ等の他のデータ中にも偶
然、同期ビット4と同一のデータ(0x47)が出現す
る可能性があることから、略所定の間隔で到来する同期
ビット4のデータ(0x47)を多数回連続検出するこ
とによって、真のパケットの区切りを識別するようにし
ている。
【0010】また、CPU14は取り込んだパケット中
のPID5及びアダプテーション・フィールド制御6を
検出する。検出したPID5及びアダプテーション・フ
ィールド制御6の内容により、再生すべき番組の画像デ
ータ又は音声データを含むパケットであると判別したら
それらのデータを抽出し、画像データは一旦バッファー
回路15に蓄えた後、映像信号デコーダ17で復調し、
NTSCエンコーダ18を経て出力端子19に送出す
る。また、音声データは一旦バッファー回路16に蓄え
た後、音声信号デコーダ20で復調し、DAC21を経
て出力端子22に送出する。また、パケットが当該番組
のPCR8を含むものである場合は、CPU14はPC
R検出回路12にPCR8が記述されているPCRフィ
ールドを検出するように指令する。
【0011】PCR検出回路12は同期ビット4から所
定の位置にあるPCRフィールドを検出し、PCR8の
データを抽出して解読し、その結果としてPCR8が示
す数値(基準値)を比較回路23の一方の入力端に送出
する。これと平行してPCR検出回路12はPCRフィ
ールドの最終ビットの到来を検出し、この最終ビットが
到来した時点でラッチ信号をカウンタ24に供給する。
VCO28の出力は再生された基準クロックとしてCP
U14及び映像復調回路17に出力される一方、カウン
タ24に供給され波数が計数される。計数は常時継続し
て行われており、供給された上記ラッチ信号のタイミン
グでカウンタ24の計数値がラッチされ(計数自体は停
止せず、その時の途中経過値が別に保持される)、比較
回路23の他の入力端に入力される。
【0012】比較回路23ではPCR検出回路12の出
力とカウンタ24の計数値を比較し、内部クロックの進
み遅れを示す差分(誤差)を求め、これに応じた信号を
PWM波発生回路26に送出する。PWM波発生回路2
6は、この信号により差分をパルス幅に反映させたPW
M波を出力する。LPF27は、このPWM波の基本周
波数成分やその高調波成分の他に、逐次得られる差分の
比較的速い変動成分を除去し、直流電圧としてVCO2
8に出力し、VCO28の発振周波数をこの差分が縮ま
る方向に修正する。尚、前述のMPEG2の規格に沿う
ために、上記の比較及びPWM波の生成はVCO28の
制御がPCRフィールドの最終ビット時点で行われるよ
うにする。以上により、原画像データを過不足なく復調
して再生するための基準クロックが再生される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、MP
EG2によるデータ圧縮されたデジタルデータはパケッ
ト形式で伝送することが可能であり、非同期伝送におい
ても受信側で同期を取ることが可能となる。しかし、パ
ケット形式のデータ列を非同期転送通信網に通した場
合、通信経路の一時的な切替えや通信網の伝送路上で生
じる伝送時間(遅延時間)の変動によりパケットの位置
の時間的置換が発生する。即ち、図5(a)に示すよう
に送信側101から受信側102への同一番組のトラン
スポート・ストリームの各パケットが、通信網の別々の
経路で転送される場合があり、番組クロック基準の位置
も時間的置換が生じてしまう。
【0014】例えば、交換器201、202間を直接転
送された(ロ)の場合と、地上波又は衛星回線301、
302によって転送された(イ)の場合や多数の中継器
401、402を経て転送された(ハ)の場合等がある
と、大幅な時間的変動が発生する。受信側では、PCR
の基準計数値に基づいて、VCO28の発振周波数を修
正するようにしているが、送られてくるPCRの基準計
数値の時点、即ち標準化位置が大幅に変動すると、受信
側の再生クロック周波数に大きな変動を与え、一時的に
映像が乱れる等の症状が現れる。図5(b)は、代表的
なPLL回路の時間対周波数応答特性を示したもので、
時刻TよりPLL動作が開始され、時刻Tより時間
的遅延が発生した場合に、周波数が安定、変化する様子
を示している。
【0015】実線は制御系の応答が速い場合で、安定す
るまでの時間は短いが、外乱による周波数の変動が大き
い。これを軽減するため、受信装置側で上記時間的置換
に影響されない程度にPLL回路の応答速度を遅くする
等の処置を取ると、同図点線のような応答となり、周波
数の変動幅は小さくなるが、安定に要する時間が長くな
り、例えば番組を受信してから画像が出るまでに長い時
間がかかる等、クロック再生装置として許容できないも
のになってしまう。本発明は、上述した問題点に着目し
てなされたもので、番組クロック基準の位置に時間的置
換が生じてもPLL回路の応答速度を遅くする必要がな
く、安定に動作するクロック再生装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するためになされたものであり、請求項1に記載のク
ロック再生装置は、送信側からパケットで順次送信され
るデータであり基準クロックに基づいて再生すべき当該
データを受信側において再生するための基準クロック
受信側で再生基準クロックとして再生するためのク
ロック再生装置であって、少なくとも一部のパケットは
所定の標本化位置における基準クロックの計数基準値に
関する情報を含んでおり、クロック再生装置は、計数基
準値に関する情報を検出しこれに基づいて計数基準値を
求める計数基準検出手段と、制御信号により発振周波数
が制御されこの発振出力を再生基準クロックとする可変
周波数発振手段と、再生基準クロックを計数する計数手
段と、標本化位置に対応する時点の再生基準クロックの
計数値を記憶する記憶手段と、計数基準値と計数値とを
比較し誤差を求める比較手段と、比較による誤差が所定
範囲内のときはこの誤差を小さくする制御信号を出力
し、この誤差が所定範囲外のときは制御信号を予測値と
して出力する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】そして、請求項2に記載のクロック再生装
置は、請求項1に記載のクロック再生装置において、
測値は前値とすることを特徴とする。
【0018】また、請求項3に記載のクロック再生装置
は、請求項1記載のクロック再生装置において、判定手
段は誤差が所定範囲外における所定の範囲内に所定回数
あったときに誤差を小さくする制御信号を出力すること
を特徴とする。
【0019】また、請求項4に記載のクロック再生装置
は、請求項1に記載のクロック再生装置において、比較
手段により求める誤差は計数基準値の前回からの増加値
と計数値の前回からの増加値との比であることを特徴と
する。
【0020】
【作用】本発明のクロック再生装置においては、送信側
からパケットで順次送信されるデータの中から基準クロ
ックの計数基準値に関する情報を検出する。また、制御
信号で制御される可変周波数発振回路の出力を再生基準
クロックとすると共に、これを計数し、標本化位置に対
応する時点の再生基準クロックの計数値を記憶する。そ
して、計数基準値と計数値とを比較してその時の誤差を
求める。この誤差が所定範囲内のときは、この誤差を小
さくする制御信号を出力し、誤差が所定範囲外のときは
計数基準値を異常とみなし、制御信号を予測値として出
力する。これにより、計数基準値が異常値の場合は予測
に基づいてクロック周波数を変化させることができるの
で、外乱によるクロックの過大な変動を防止できる。
【0021】また、計数基準値が所定回数一定の方向に
一定量変動した場合等、誤差が所定範囲外であっても
所定範囲外における所定の範囲内に所定回数あれば、計
数基準値の変化は正常であるとみなすようにし、クロッ
ク周波数を追従させることができる。また、計数基準値
との比較を変化率で判定するようにすれば、計数基準値
の送信の周期が一定でなくても正しく比較ができ、クロ
ック周波数を正確に補正することができる。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図1を用いて説明する。
尚、図1において図4に示した従来例のブロックに相当
する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。ブロック図上異なる点は、従来例ではCPU内部に
設けられた比較回路23の出力信号をPWM波発生回路
26に供給したのに対し、本発明の実施例では比較回路
23の出力信号が異常であるか否かを判定するための判
定回路30をCPU内部に設け、この判定回路30から
の出力信号に応じてPWM波発生回路26に制御信号を
供給するようにした点である。動作の詳細については以
下に説明する。ビット列が入力端子10を経て同期検出
回路11に入力され、同期ビット4のデータ(0x4
7)を検出すると、この同期ビット4をビット列と共に
PCR検出回路12に供給する。また、同期検出回路1
1によって区切りが識別できた各バケットはバッファー
回路13を介し、CPU14に取り込まれる。CPU1
4はパケットが当該番組のPCR8を含むものである場
合はPCR検出回路12にPCRフィールドを検出する
ように指令する。
【0023】PCR検出回路12はこの指令を受けると
PCRフィールドを検出し、そこに記述されているPC
R8に関するデータを抽出して比較回路23に一方の入
力として供給する。また、PCR検出回路12はPCR
フィールドを検出すると共にその最終ビットを検出した
タイミングでカウンタ24にラッチ信号を供給する。カ
ウンタ24はラッチ信号が入力された時点で、VCO2
8出力の計数値をラッチする。その時の計数値を比較回
路23に他方の入力として供給する。即ち、PCR8フ
ィールドに記載された計数基準値とカウンタ24の計数
値とを比較回路23に供給する。比較回路23はこれら
の間の誤差を求め、判定回路30に送出する。判定回路
30は、MPEG2の規格に記載された時間的余裕度が
±30ppmであることに基づいて、この誤差値が例え
ば単位時問当たり±30ppm以内であるか、否かを判
定し、この判定に基づいてPWM波発生回路26に制御
信号を出力する。
【0024】この判定回路30の判定方法の詳細を図2
のフローチャートを用いて説明する。ここで、PCRの
計数基準値Pとカウンタ24の計数値Cは十分大きな共
通の最大値をもって循環するようにしておく。先ず、電
源投入によりルーチンが開始されるとステップS1にお
いて、監視回数Nを初期値(N=0)に設定する。次
に、ステップS2に移行してPCRフィールドの検出を
監視し、これが検出されると監視回数が0であるか否か
を判断し、0の場合は、ステップS9に移行する。ここ
で、カウンタ24の計数値C(添字は監視回数Nを示
す。以下同様)をPCR8フィールドに記載された計数
基準値Pに等しくなるように設定する。即ち、受信装
置の電源が投入された時点のカウンタ24の計数値C
は、計数基準値Pと何等関係しない値を計数している
ので、ステップS9でカウンタ24の計数値CをPC
R8フィールドに記載された計数基準値Pに等しくな
るように設定している。
【0025】その後、ステップS7に移行し、ルーチン
を終了するか否かを判断し、継続するのであれば、ステ
ップS8に移行し、ここで監視回数Nに1が加算(N=
1)される。監視回数Nや後の計算に必要な計数基準値
、計数値CはCPU14に記憶される。その後、
ステップS2に移行し、PCR8フィールドが検出され
ると、監視回数Nが1になっているので、ステップS3
に移行する。ステップS3は、監視回数Nが3未満であ
るか否かを判断している。これは本実施例においては後
述するように、前回及び前々回のPCRの計数基準値P
N−1及びPN−2を採用する必要があり、それらのデ
ータが蓄積されるまで待つ必要があるからである。
【0026】ステップS3において現時点では監視回数
Nは1に設定されているので、S10に移行し、計数基
準値の増加値P−PN−1と計数値の増加値C−C
N−1を比較した時の誤差信号に応じた制御信号をPW
M波発生回路26に出力し、誤差信号が小さくなる方向
にVCO28の発振周波数を変化させる。そして、前述
したように、ステップS3、ステップS10、ステップ
S7、ステップS8、ステップS2及びステップS3に
至るステップを監視回数Nが3になるまで繰り返す。そ
して、ステップS3において、監視回数Nが3未満でな
いと判定されると、ステップ4に移行する。
【0027】ステップS4において、計数基準値の増加
値P−PN−1を計数値の増加値C−CN−1と比
較した時、 (1)計数基準値の増加値P−PN−1が計数値の増
加値C−CN−1に0.99997を乗算した値以下
である。或いは (2)計数基準値の増加値P−PN−1が計数値の増
加値C−CN−1に1.00003を乗算した値以上
かが判定される。また、これらの比較結果はCPU14
に記憶される。即ち、計数基準値の増加値が計数値の増
加値に対し、誤差が±30ppm以内であるか否かを判
定している。
【0028】そして、この誤差が±30ppm以内に有
る時は、ステップS7に移行した後、ステップS8で監
視回数に1が加算(N=4)され、ステップS2及びス
テップS3を経てステップS4で再び前述した計数基準
値と計数値に対する(1)及び(2)の判定がなされ
る。即ち、ステップS4、ステップS7、ステップS
8、ステップS2及びステップS3から成る工程は到来
する計数基準値や通信網に何等異常なく正常に機能して
いる場合である。一方、ステップS4において、誤差が
±30ppm以内に無い場合は、何等かの異常が生じた
と推定し、ステップS5に移行する。このステップS5
は、ステップS4で行われた今回の前回に対する増加値
の比較結果、即ち今回の比較結果と共に、CPU14に
記憶されている前回及び前々回に対する比較結果に基づ
く判断を行っている。
【0029】即ち、 (3)条件式(1)即ち、今回、計数基準値の増加値が
計数値の増加値に対して−30ppmより小さい。且
つ、 (4)前回、計数基準値の増加値が計数値の増加値に対
して−30ppmより小さい。且つ、 (5)前々回、計数基準値の増加値が計数値の増加値に
対して−30ppmより小さい。又は、
【0030】(6)条件式(2)即ち、今回、計数基準
値の増加値が計数値の増加値に対して+30ppmより
大きい。且つ、 (7)前回、計数基準値の増加値が計数値の増加値に対
して+30ppmより大きい。且つ、 (8)前々回、計数基準値の増加値が計数値の増加値に
対して+30ppmより大きい。即ち、計数基準値の増
加値が計数値の増加値に対して、今回、前回、前々回共
−30ppm未満であったか、或いは+30ppmを越
えているかを判定している。
【0031】そして、いずれの場合も誤差が同一方向に
±30ppmから外れている(YES)場合は異常でな
いと推測し、ステップS10に移行し、今回の比較結果
に基づいた制御信号をPWM波発生回路26に出力し、
誤差が小さくなる方向にVCO28の発振周波数を変化
させる。その後、ステップS7、ステップS8及びステ
ップS2に移行し、ステップS2以下を実行する。ま
た、ステップS5の判定において、前回、前々回共には
誤差が同一方向に±30ppmから外れていない(N
O)場合は今回の計数基準値は突発的な異常値であると
推測し、ステップS6に移行し、今回の計数基準値を無
視する。従って、PWM出力はそれまでの値に維持され
る。即ち、今回の計数基準値の増加値は、以前と同程度
であると予測したことになる。その後、ステップS7、
ステップS8を経てステップS2に戻り、次の同期信号
の到来を監視する。また、受信装置の電源が切られる等
CPU14から指令があった場合は、ステップS7から
ステップS11に移行し、監視動作を終了する。
【0032】上述したように、現時点のPCRの計数基
準値の増加値とカウンタ24の計数値の増加値を比較し
たときの誤差が異常値を示した場合は、記憶されている
前回及び前々回の比較結果を参照し、3回とも同一方向
に所定範囲を越えている場合には異常ではなく、例えば
基準クロック周波数や伝送レートの変更等の理由による
正常な変化であると判断し、誤差に基づいて再生基準ク
ロック周波数を制御するようにしている。これに対し
て、そうでない場合は真に突発的な異常であるとみな
し、再生基準クロック周波数を変化させないようにして
いる。即ち今回設定(修正)すべき再生基準クロック周
波数の確からしい予測値として前値を採用するというこ
とになる。この結果、カウンタ24、比較回路23、判
定回路30、PWM波発生回路26、LPF27及びV
CO28で構成されるPLL回路の応答速度を、突発的
な異常に応答しないようにするために遅くする必要がな
くなる。
【0033】尚、上記実施例においては、誤差が異常値
を示したとき、異常か正常かの判断として、3回とも同
一方向に所定範囲を越えている場合には異常ではないと
したが、この回数は適宜決めれば良いものである。ま
た、誤差が所定範囲を越えているという条件に加え、更
に上限を設ければ極端な異常値を更に除外することがで
きるが、いずれにしても適切な範囲であればよい。ま
た、上記実施例においては、再生基準クロックの周波数
としてのVCO28の発振周波数を修正する場合、誤差
が小さくなる方向に修正すると述べたが、修正量は一定
量としてもよく、誤差の大きさに応じた修正量となるよ
うに制御するようにしてもよい。また、誤差が所定回
数、同一方向に所定範囲を越えている場合の修正量とし
て、今回の誤差のみに応じた修正量としてもよく、これ
らの平均値、或いは合計値等に応じた修正量としてもよ
い。
【0034】更に、上記実施例において、毎回の監視に
おいて、計数基準値及び計数値について前回からの増加
値を求めるようにしたが、もともと送信される計数基準
値が増加値を示すようなシステムにおいてはこの計算は
不要である。この場合はカウンタ24の計数において、
ラッチ信号により計数値をラッチすると共にリセットす
るようにすればよい。更にまた、上記実施例において
は、誤差として計数基準値の前回からの増加値の計数値
と計数値の前回からの増加値との比を用いたが、このよ
うにすれば計数基準値の到来の間隔が一定でない場合に
も正確な比較ができるからである。しかしながら、計数
基準値の到来の間隔が例えば前述のように0.1秒毎と
いうように固定されている場合には、単純に差をもって
誤差とするようにしても同等の効果が得られる。
【0035】また、上記実施例においては、デジタルデ
ータの伝送方式をパケットとして説明したが、これに限
定されず、周期的に基準クロックの計数基準値が送信さ
れる形式のものであれば良い。また、送信すべきデジタ
ルデータはMPEG等による圧縮画像データに限らず、
例えば音声データ、MIDIデータ、ゲームソフト、コ
ンピュータソフト等でも良い。即ち、送信されるクロッ
ク計数基準値に基づいて受信側で所定の基準クロックを
再生し、これに基づいてデータを再生するようにしたデ
ータ通信全般に適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては現
時点の基準クロックの計数基準値と再生基準クロックの
計数値を比較した時の誤差が異常値を示した場合は、以
前の比較結果も考慮して再生基準クロックの周波数を制
御するようにしたので、再生基準クロックの周波数を高
速、且つ安定に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるパケット受信装置のブ
ロック図。
【図2】本発明の実施例におけるクロック再生装置の操
作を示すフローチャート。
【図3】MPEG2による画像データを送信するトラン
スポート・パケットの模式図。
【図4】従来例のパケット受信装置のブロック図。
【図5】画像データを送信する回線網の模式図及びPL
L回路の周波数応答特性。従来例のパケット受信装置の
ブロック図。
【符号の説明】
10・・入力端子 11・・同期検出回路 12・・PCR検出回路 13・・バッファー回路 14・・CPU 23・・比較回路 24・・カウンタ 26・・PWM波発生回路 27・・LPF 28・・VCO 30・・判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高徳 幸子 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パ イオニア株式会社 大森工場内 (72)発明者 中沢 克也 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パ イオニア株式会社 大森工場内 (72)発明者 恒川 賢二 東京都大田区大森西4丁目15番5号 パ イオニア株式会社 大森工場内 (56)参考文献 特開 平9−46706(JP,A) 特開 平7−38570(JP,A) 特開 平8−307863(JP,A) 特表 平10−510407(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/033 H04L 12/56 H04N 7/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側からパケットで順次送信されるデ
    ータであり基準クロックに基づいて再生すべき当該デー
    タを受信側において再生するための前記基準クロック
    前記受信側で再生基準クロックとして再生するため
    のクロック再生装置であって、 少なくとも一部の前記パケットは所定の標本化位置にお
    ける前記基準クロックの計数基準値に関する情報を含ん
    でおり、 前記クロック再生装置は、 前記計数基準値に関する情報を検出しこれに基づいて前
    記計数基準値を求める計数基準検出手段と、 制御信号により発振周波数が制御されこの発振出力を前
    記再生基準クロックとする可変周波数発振手段と、 前記再生基準クロックを計数する計数手段と、 前記標本化位置に対応する時点の前記再生基準クロック
    の計数値を記憶する記憶手段と、 前記計数基準値と前記計数値とを比較し誤差を求める比
    較手段と、 前記比較による誤差が所定範囲内のときはこの誤差を小
    さくする前記制御信号を出力し、この誤差が所定範囲外
    のときは前記制御信号を予測値として出力する判定手段
    とを備えたクロック再生装置。
  2. 【請求項2】 前記予測値は前値とすることを特徴とす
    る請求項1記載のクロック再生装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は前記誤差が前記所定範囲
    における所定の範囲内に所定回数あったときは前記誤
    差を小さくする前記制御信号を出力することを特徴とす
    る請求項1記載のクロック再生装置。
  4. 【請求項4】 前記比較手段により求める誤差は前記計
    数基準値の前回からの増加値と前記計数値の前回からの
    増加値との比であることを特徴とする請求項1記載のク
    ロック再生装置。
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