JP2000068961A - オーディオ・ビデオ復号装置 - Google Patents

オーディオ・ビデオ復号装置

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JP2000068961A
JP2000068961A JP10238394A JP23839498A JP2000068961A JP 2000068961 A JP2000068961 A JP 2000068961A JP 10238394 A JP10238394 A JP 10238394A JP 23839498 A JP23839498 A JP 23839498A JP 2000068961 A JP2000068961 A JP 2000068961A
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system clock
audio
circuit
video
decoding
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JP10238394A
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Norihide Omoto
憲英 大元
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムクロックを安定化して復号する映像
や音声に悪影響の少ないオーディオ・ビデオ復号装置の
提供。 【解決手段】 オーディオ・ビデオ復号装置10は、シス
テムクロック再生回路102 が多重ストリーム分離回路10
0 にて多重ストリームから検出された時刻基準参照値PC
R に基づいてシステムクロックを再生する。また、シス
テムクロック発振回路104 はシステムクロック再生回路
102 とは別に自律的に発振した固定の周波数のシステム
クロックを発生する。選択回路106 はシステムクロック
再生回路102 またはシステムクロック発振回路104 から
のいずれかのシステムクロックを外部からの操作に応動
して選択して、そのシステムクロックをビデオ復号回路
108 およびオーディオ復号回路110 に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ・ビデ
オ復号装置に係り、特に、たとえば、ディジタル伝送ま
たは蓄積されたテレビジョン放送などの動画像信号およ
び音声信号を再生する際に用いて好適なオーディオ・ビ
デオ復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば、テレビジョン放送など
にて、撮影した動画像信号(以下、ビデオ信号)および
これにともなう音声および音響信号(以下、オーディオ
信号)などを符号化する高能率符号化方式として、CD-R
OMなどのディジタルの記録媒体に記録する際に適用され
るMPEG1 (Moving Picture Experts Group phase1) また
はディジタル衛星放送などの高画質伝送に適用されるMP
EG2 (Moving Picture Experts Group phase2 )などの
符号化方式が標準化されている。
【0003】従来、上記のような、たとえばMPEG2 のオ
ーディオ・ビデオ信号を復号する復号装置として、符号
器側から伝送される多重ストリームに含まれるPCR (pro
gramclock reference) あるいはSCR (system clock ref
erence)と呼ばれる同期情報に基づいてシステムクロッ
クを再生してそれぞれの信号を復号するオーディオ・ビ
デオ復号装置が知られている。
【0004】このようなオーディオ・ビデオ復号装置
は、多重ストリーム分離回路と、システムクロック再生
回路と、ビデオ信号復号器と、オーディオ信号復号器と
を含むものであった。多重ストリーム分離回路は、符号
化側からの多重ストリームから符号化されたビデオ信号
とオーディオ信号を分離して、それぞれの復号器に供給
する分離回路であって、その分離とともにヘッダに付さ
れた時刻参照値SCR またはPCR を検出するシステムデコ
ーダを含む。検出された時刻参照値はシステムクロック
再生回路に供給される。
【0005】システムクロック再生回路は、PLL (phase
locked loop) シンセサイザなどを含み、分離回路から
の時刻参照値によってそのシステムクロックの発振周波
数がリセットされる。システムクロックは、それぞれビ
デオ信号復号器とオーディオ信号復号器に供給される。
【0006】これにより、ビデオ信号復号器およびオー
ディオ信号復号器では、多重ストリーム分離回路にて分
離されたビデオ信号およびオーディオ信号をシステムク
ロック再生回路からのシステムクロックに応動して、元
のタイミングの同期したビデオ信号およびオーディオ信
号として復号することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、伝送路のジッタ等により時刻参照値
PCR またはSCR に揺れが生じ、再生するシステムクロッ
クの周波数が不安定となって、復号する映像や音声に悪
影響が生じる場合があるという問題があった。
【0008】本発明はこのような従来の技術の欠点を解
消し、システムクロックを安定化して復号する映像や音
声に悪影響の少ないオーディオ・ビデオ復号装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるオーディオ
・ビデオ復号装置は上述の課題を解決するために、それ
ぞれ所定の符号化方式にて符号化されて多重化されたビ
デオ信号とオーディオ信号とをそれぞれ復号するオーデ
ィオ・ビデオ復号装置において、符号化側からの多重ス
トリームを受けて、符号化されたビデオ信号とオーディ
オ信号とを分離するとともに、この多重ストリームに含
まれる時刻基準参照値を検出する多重ストリーム分離手
段と、多重ストリーム分離手段からの時刻基準参照値に
基づいてシステムクロックを再生するシステムクロック
再生手段と、システムクロック再生手段のシステムクロ
ックとは別に自律的にシステムクロックを発振するシス
テムクロック発振手段と、システムクロック発振手段ま
たはシステムクロック再生手段からのいずれかのシステ
ムクロックを選択するシステムクロック選択手段と、シ
ステムクロック選択手段からのシステムクロックに応動
して多重ストリーム分離手段からの符号化されたビデオ
信号を復号するビデオ復号手段と、システムクロック選
択手段からのシステムクロックに応動して多重ストリー
ム分離手段からのオーディオ信号を復号するオーディオ
復号手段とを含むことを特徴とする。
【0010】この場合、システムクロック選択手段は、
外部からの操作に基づいてシステムクロック再生手段ま
たはシステムクロック発振手段のいずれかのシステムク
ロックを選択するとよい。
【0011】また、本発明の復号装置は、システムクロ
ック再生手段にて再生するシステムクロックが所定の周
波数範囲内にあるか否かを判定する判定手段を含み、こ
の判定手段の判定結果に基づいて選択手段を切り替える
と有利である。
【0012】これらの場合、符号化側からの多重ストリ
ームは、それぞれのビデオパケットとオーディオパケッ
トとをさらに再分割して固定長パケットにして複数のプ
ログラムを多重化したトランスポートストリームであ
り、多重ストリーム分離手段はこのトランスポートスト
リームのそれぞれのプログラムのパケットヘッダに含ま
れるプログラム時刻基準参照値をそれぞれ検出するとよ
い。
【0013】また、符号化側からの多重ストリームは、
1つのプログラムの複数のビデオパケットとオーディオ
パケットをグループ化してパック化したプログラムスト
リームであり、多重ストリーム分離手段は、このプログ
ラムストリームのパックヘッダに含むまれるシステム時
刻基準参照値を検出するとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
によるオーディオ・ビデオ復号装置の一実施例を詳細に
説明する。図1には、本発明によるオーディオ・ビデオ
復号装置10の一実施例が示されている。本実施例による
オーディオ・ビデオ復号装置10は、符号化側にてMPEG2
(Moving Picture Experts Group phase2) にて符号化さ
れたビデオ信号およびオーディオ信号を含む多重ストリ
ームを所定の伝送媒体を介して受けて元のビデオ信号お
よびオーディオ信号を同期復号する復号装置であり、た
とえば伝送媒体として、CD-ROM等の記録媒体、ISDN等の
通信ネットワークあるいは衛星放送等の電波伝送などそ
れぞれの伝送媒体に応じて形成された多重ストリームか
らそれぞれビデオ信号およびオーディオ信号を同期検出
して復号する受信装置である。
【0015】たとえば、本実施例では、多重ストリーム
として、複数のプログラムを伝送可能な固定長パケット
にて伝送されるトランスポートストリームTSからそれぞ
れのビデオ信号とオーディオ信号を復号する場合を例に
挙げて説明する。特に、本実施例の復号装置では、基本
的にはトランスポートストリームTSに含まれるプログラ
ム基準参照値PCR に基づいてシステムクロックを再生
し、伝送路にジッタ等が生じてプログラム基準参照値PC
R に揺れなどが生じた際に、自律的にシステムクロック
を発振してビデオ信号とオーディオ信号の同期をとる点
が主な特徴点である。
【0016】詳細には本実施例によるオーディオ・ビデ
オ復号装置10は、図1に示すように、多重ストリーム分
離回路100 と、システムクロック再生回路102 と、シス
テムクロック発振回路104 と、選択回路106 と、ビデオ
復号回路108 と、オーディオ復号回路110 とを含む。多
重ストリーム分離回路100 は、伝送媒体を介して伝送さ
れた多重ストリームから符号化されたビデオ信号および
オーディオ信号を分離する分離回路であり、特に本実施
例では多重ストリームに含まれるプログラム時刻基準参
照値PCR を検出してシステムクロック再生回路102 に供
給する。
【0017】多重ストリームは、本実施例では、たとえ
ば、複数のプログラムを伝送可能なトランスポートスト
リームTSであり、それぞれのプログラムのビデオ信号お
よびオーディオ信号の符号化フレームがパケット化され
て、さらにそのパケットを再分割して188 バイトの固定
長パケットに形成した、たとえばATM (asynchronoustra
nsfer mode)セルと同様の構造のパケットである。な
お、伝送媒体がB-ISDNなどの通信網である場合はトラン
スポートパケットはさらに4分割されて、ATM セルとし
て伝送される。プログラム時刻基準参照値PCR は、プロ
グラム毎にトランスポートパケットのヘッダに挿入され
る6バイトの同期情報であり、たとえば、27MHz のシス
テムクロックを再生するためのクロック信号である。よ
り具体的には、たとえば、図3に示すように、トランス
ポートパケットにおけるアダプテーションフィールド中
のオプショナルフィールドにプログラム時刻基準参照値
PCRの挿入箇所が規定されている。なお、トランスポー
トパケットのヘッダの他の項目については本実施例に直
接関係ないので、それらの詳細は他の文献を参照された
い。
【0018】本実施例の多重ストリーム分離回路100
は、トランスポートストリームTSからヘッダを分離し、
さらにビデオ信号およびオーディオ信号を振り分けるス
イッチング回路と、それらを蓄積するバッファ回路など
を含み、それぞれのバッファ回路からプログラム時刻基
準参照値PCR をシステムクロック再生回路102 へ、ビデ
オ信号をビデオ復号器108 へ、オーディオ信号をオーデ
ィオ復号器110 へそれぞれ振り分けタイミングと同様の
タイミングにて供給する。
【0019】システムクロック再生回路102 は、多重ス
トリーム分離回路100 からのプログラム時刻基準参照値
PCR に基づいてビデオ信号およびオーディオ信号を同期
復号するためのシステムクロックを形成するクロック形
成回路である。本実施例でシステムクロック再生回路10
2 には、たとえば、図2に示すように、加算器102aを介
してSCR またはPCR がディジタル−アナログ変換器(DA
C )102bと、ローパスフィルタ(LPF )102cと、プログ
ラム時刻基準参照値PCR がセットされる同期基準カウン
タ(STC )102dと、その校正値にて基準電圧を発振する
電圧制御発振器(VCO )102eとがループを形成するPLL
(phase locked loop) シンセサイザ回路102Aを含む。再
生されたシステムクロックは、通常、選択回路106 を介
してビデオ復号回路108 およびオーディオ復号回路110
にそれぞれ供給される。
【0020】システムクロック発振回路104 は、システ
ムクロック再生回路102 とは別に自律的にシステムクロ
ックを発振供給するクロック形成回路であり、本実施例
では27MHz の発振周波数のシステムクロックを発生する
電圧制御発振器(VCO) 等を含む回路である。自律発振さ
れたシステムクロックは、システムクロック再生回路10
2 からのシステムクロックが正常に再生されない場合等
に選択回路106 を介してビデオ復号器108 およびオーデ
ィオ復号器110 にそれぞれ供給される。
【0021】選択回路106 は、システムクロック再生回
路102 からの通常時のシステムクロックまたはシステム
クロック発振回路104 からの自律したシステムクロック
を選択してビデオ復号回路108 およびオーディオ復号回
路110 に供給するセレクタである。選択回路106 には、
本実施例では外部からの操作に応じて供給されるクロッ
ク選択信号SSに応動してシステムクロックを切り替える
入力切替選択部(図示せず)を含む。
【0022】一方、ビデオ復号回路108 は、選択回路10
6 からのシステムクロックに応動してビデオ信号を復号
する復号器であり、符号化側の符号器とほぼ反対の動作
にてビデオ信号を復号する回路である。具体的には、ビ
デオ信号の符号化信号は、両方向予測を含む動き補償フ
レーム間予測、DCT 符号化、さらにハフマン符号等の可
変長符号化により所定の符号に圧縮符号化されている。
したがって、本実施例のビデオ復号回路108 は、たとえ
ば、ハフマン逆変換回路と、逆量子化回路と、逆DCT 変
換回路と、ビデオメモリと、動き補償回路等を含み、前
フレームあるいは後フレームを含む両方向フレームから
現フレームを再生出力可能な映像出力回路である。
【0023】オーディオ復号回路110 は、ビデオ復号回
路108 と同様に選択回路106 からのシステムクロックに
応動してオーディオ信号を復号する復号器であり、ビデ
オ信号に同期して元のオーディオ信号を復号する回路で
ある。たとえば、本実施例では、オーディオの符号化信
号はサブバンド符号化された信号であり、符号化の際の
サイド情報を復号するサイド情報復号回路と、そのサイ
ド情報に基づいて量子化されたサブバンド信号を逆量子
化する逆量子化回路と、その出力の複数のサブバンド信
号を合成するサブバンド合成フィルタとを含むMPEGオー
ディオのレイヤI/IIの復号回路である。
【0024】以上のような構成において、本実施例のオ
ーディオ・ビデオ復号装置の動作を説明する。まず、符
号化側での多重ストリーム形成過程から説明すると、符
号化側ではビデオ信号およびオーディオ信号をビデオカ
メラ等の撮像装置あるいはその編集装置等から同期して
受けると、ビデオ信号をそのビデオ符号化回路にて動き
補償フレーム間符号化を含む所定の符号化方式にて順次
符号化して、その符号化信号にヘッダを付加してビデオ
パケットを形成する。オーディオ信号は、そのオーディ
オ符号化回路にてサブバンド符号化などの所定の符号化
方式にて順次符号化されて、その符号化信号はビデオ信
号と同様にパケットに組み立てられて多重化部に供給さ
れる。
【0025】次いで、多重化部では、ビデオパケットお
よびオーディオパケットを再分割してそれぞれにヘッダ
を付加して固定長のトランスポートパケットを形成し、
それらを時分割多重して多重ストリームを形成する。そ
の際、それぞれのプログラムの先頭のトランスポートパ
ケットのヘッダには、プログラム時刻基準参照値PCRが
挿入される。
【0026】このように形成された多重ストリームは、
所定の伝送路を介して本実施例のオーディオ・ビデオ復
号装置10に順次伝送される。
【0027】本実施例のオーディオ・ビデオ復号装置10
では、まず、所定の伝送路を介して伝送された多重スト
リームを多重ストリーム分離回路100 にて受けると、ま
ず、トランスポートパケットのヘッダを分離して、その
中のプログラム時刻基準参照値PCR を順次検出する。次
いで、トランスポートパケットのペイロードからビデオ
パケットあるいはオーディオパケットを分離して、それ
ぞれのバッファ回路を介してそれぞれビデオ復号回路10
8 、オーディオ復号回路110 に供給する。
【0028】一方、多重ストリーム分離回路100 で検出
されたプログラム時刻基準参照値PCR は、順次システム
クロック再生回路102 に供給されると、その同期基準カ
ウンタにセットされて、電圧制御発振器(VCO )102eか
ら発振される発振周波数を校正して、それらにて形成さ
れるPLL シンセサイザ102Aからのシステムクロックを校
正しつつ再生出力する。
【0029】再生されたシステムクロックは、通常、選
択回路106 を介してそれぞれビデオ復号回路108 および
オーディオ復号回路110 に順次供給される。
【0030】これにより、ビデオ復号回路108 では、多
重ストリーム分離回路100 からの符号化されたビデオ信
号を選択回路106 からのシステムクロックに応動して元
のビデオ信号に復号して、その映像出力をCRT (cathode
ray tube)等の表示装置に出力する。同様に、オーディ
オ復号回路110 では、多重ストリーム分離回路100 から
の符号化されたオーディオ信号を選択回路106 からのシ
ステムクロックに応動して元のオーディオ信号を復号し
て、表示装置の音声入力へ供給される。この結果、ビデ
オ信号およびオーディオ信号が再生されたシステムクロ
ックに同期して復号されて、所定の映像および音声が表
示装置に同期して再生される。
【0031】ところが、たとえば、伝送路のジッタ等に
よりプログラム時刻基準参照値PCRにタイミング誤りあ
るいは符号エラー等が生じた場合、その再生したシステ
ムクロックに周波数ずれ等が生じる場合がある。これに
より、たとえば、再生された映像と音声に影響が生じ、
これを視聴する人に違和感が生じた場合、その視聴者は
装置外部のクロック選択スイッチ等を切り替える操作を
実行するとよい。
【0032】これにより、選択回路106 にクロック選択
信号SSが供給されて、選択回路106では、システムクロ
ック発振回路104 からの自律的に発振されたシステムク
ロックを選択して、それぞれビデオ復号回路108 および
オーディオ復号回路110 へ供給する。
【0033】この結果、ビデオ復号回路108 およびオー
ディオ復号回路110 では、伝送路のジッタ等の影響のな
い自律的に発振した固定周波数のシステムクロックによ
り、ビデオ信号およびオーディオ信号を同期復号して、
それらの出力を表示装置等に供給する。
【0034】以上のように本実施例のオーディオ・ビデ
オ復号装置によれば、符号化側からの多重ストリームに
含まれるプログラム時刻基準参照値PCR に基づいてシス
テムクロックを再生するシステムクロック再生回路102
と、これとは別にプログラム時刻基準参照値PCR に関係
なく自律的に固定の周波数のシステムクロックを発振す
るシステムクロック発振回路104 と、これらのいずれか
のシステムクロックを選択してビデオ復号回路108 およ
びオーディオ復号回路110 に供給する選択回路106 とを
設けたので、たとえば伝送路等にジッタ等が生じてプロ
グラム基準参照値PCR に揺れが発生して、システムクロ
ック再生回路102 からのシステムクロックが不正確なク
ロックとなった場合に、外部からの操作により選択回路
106 を切り替えて、システムクロック発振回路104 から
の自律的に発振したシステムクロックを選択することに
より、伝送路のジッタ等の影響のないシステムクロック
をビデオ復号回路108 およびオーディオ復号回路110 に
供給して、その復号出力を違和感の少ないものにするこ
とができる。
【0035】また、たとえば、符号化側の故障あるいは
不備などにより、多重ストリームを形成する際に、その
プログラム時刻基準参照値PCR を不正確に付与した場
合、上記と同様に、システムクロック再生回路102 から
のシステムクロックが不正確なものとなり、そのシステ
ムクロックによる復号にも影響が生じる。したがって、
上記と同様に、システムクロック発振回路104 からの自
律的に発振したシステムクロックを選択することによ
り、不正確に付与されたプログラム時刻基準参照値PCR
の影響のないシステムクロックをビデオ復号回路108 お
よびオーディオ復号回路110 に供給することができ、正
確なタイミングの復号処理を行なうことができる。
【0036】次に図4には、本発明によるオーディオ・
ビデオ復号装置の他の実施例が示されている。この図に
おいて、上記実施例と異なる点は、システムクロック再
生回路102 にて再生されるシステムクロックが所定の周
波数範囲内にあるか否かを判定して、その判定結果に基
づいて選択回路106 を切り替えるシステムクロック判定
回路200 を含む点である。
【0037】詳細には、本実施例のシステムクロック判
定回路200 は、ウィンドコンパレータ等の電圧比較器を
含み、システムクロック再生回路102 のプログラム時刻
基準参照値SCR にて校正された電圧制御発振器(VCO )
102eの発振電圧を入力して、その発振周波数を判定する
周波数判定回路である。システムクロック判定回路200
には、本実施例のシステムクロック再生回路102 の電圧
制御発振器(VCO )102eでの発振周波数が所定の周波数
範囲にない場合に選択回路106 にシステムクロック発振
回路104 からのシステムクロックの選択を行うクロック
選択信号SSを供給する信号発生回路が含まれている。
【0038】すなわち、本実施例では、上記実施例と同
様に、通常は、多重ストリーム分離回路100 にて検出さ
れた符号化側からのプログラム時刻基準参照値SCR に基
づいて再生されたシステムクロック再生回路102 からの
システムクロックを選択回路106 にて選択して、それぞ
れビデオ復号回路108 およびオーディオ復号回路110に
供給する。その間、システムクロック判定回路200 で
は、システムクロック再生回路102 の電圧制御発振器
(VCO )102eの発振周波数をモニタして、その周波数が
所定の周波数範囲から外れた場合に、選択回路106 に選
択出力を切り替えるクロック選択信号SSを供給する。
【0039】これにより、選択回路106 ではその選択入
力をシステムクロック再生回路102からシステムクロッ
ク発振回路104 に切り替えて、その発振回路104 からの
自律的に発振されたシステムクロックを選択して、それ
ぞれビデオ復号回路108 およびオーディオ復号回路110
に供給する。この結果、上記実施例と同様に伝送路の影
響あるいは符号化側の不備などにて、プログラム時刻基
準参照値SCR が不正確な値となった場合にも、その影響
のないシステムクロック発振回路104 からの固定の周波
数のシステムクロックにより、ビデオ信号およびオーデ
ィオ信号を同期して復号することができ、視聴覚的に違
和感の少ない映像および音声を再生することができる。
【0040】また、選択回路106 をシステムクロック発
振回路104 からのシステムクロックに切り替えた後に、
たとえば、伝送路状態が回復して、プログラム時刻基準
参照値SCR が正常値に戻った場合に、システムクロック
再生回路102 での電圧制御発振器(VCO )102eの制御電
圧の発振周波数が校正されて、正常な周波数に戻る。
【0041】これにより、その制御電圧をモニタするシ
ステムクロック判定回路200 では、その発振周波数が所
定の周波数範囲に戻ったことを判定すると、選択回路10
6 に元のシステムクロック再生回路102 からのシステム
クロックを選択するクロック選択信号SSを供給する。こ
の結果、選択回路106 が切り替えられてシステムクロッ
ク再生回路102 からの再生された正常なシステムクロッ
クが再び選択されて、ビデオ復号回路108 およびオーデ
ィオ復号回路110 にそれぞれ供給される。
【0042】以下同様に、システムクロック再生回路10
2 の発振周波数が所定の周波数範囲内にある場合は、シ
ステムクロック再生回路102 からの再生されたシステム
クロックが選択されて、その発振周波数が所定の周波数
範囲を外れた場合にシステムクロック発振回路104 から
の自律的に発振されたシステムクロックが選択されてビ
デオ復号回路108 およびオーディオ復号回路110 に供給
される。
【0043】この結果、本実施例のオーディオ・ビデオ
復号装置によれば、ビデオ復号回路108 およびオーディ
オ復号回路110 にて、常に安定した同期復号を実行する
ことができ、符号化側の不備あるいは伝送路の変動など
の影響の少ない復号を行なうことができる。
【0044】なお、上記各実施例では、多重ストリーム
としてビデオパケットおよびオーディオパケットを再分
割して固定長パケットに形成して多重化したトランスポ
ートストリームTSからビデオ信号およびオーディオ信号
を復号する復号装置を例に挙げて説明したが、本発明で
は多重ストリームとして複数のパケットをグループ化し
てパックに形成したプログラムストリームPSからそれぞ
れの信号を復号する復号装置に適用してもよい。この場
合、上記プログラム時刻基準参照値PCR と同様のシステ
ム時刻基準参照値SCR がパックヘッダに挿入され、これ
を多重ストリーム分離回路100 にて検出してシステムク
ロック再生回路102 に供給する。図5にはプログラムス
トリームPSのデータ構造が示されている。
【0045】また、上記各実施例では、MPEG2 のオーデ
ィオ・ビデオ復号装置を例に挙げて説明したが、本発明
においてはMPEG1 対応のオーディオ・ビデオ復号装置に
適用してもよい。この場合、多重ストリームはプログラ
ムストリームPSとほぼ同様の構成であり、特に異なる点
はそのシステム時刻基準参照値SCR が90kHz のシステム
クロックを再生する5バイトの同期情報である点であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のオーディオ
・ビデオ復号装置によれば、多重ストリーム分離手段に
て検出した時刻基準参照値に基づいてシステムクロック
を再生するシステムクロック再生手段と、システムクロ
ック再生手段のシステムクロックとは別に自律的にシス
テムクロックを発振するシステムクロック発振手段と、
システムクロック発振手段またはシステムクロック再生
手段からのいずれかのシステムクロックを選択するシス
テムクロック選択手段とを設けたので、伝送路のジッタ
等の影響にて時刻基準参照値に揺れが生じ、システムク
ロック再生手段からの再生したシステムクロックが変動
した場合に、システムクロック選択手段を切り替えてシ
ステムクロック発振手段からの自律したシステムクロッ
クを選択することにより、ビデオ復号回路およびオーデ
ィオ復号回路にて安定した同期復号を実行することでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーディオ・ビデオ復号装置の一
実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のオーディオ・ビデオ復号装置におけるシ
ステムクロック再生回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】図1のオーディオ・ビデオ復号装置に適用され
るトランスポートストリームの構成例を示す図である。
【図4】本発明に係るオーディオ・ビデオ復号装置の他
の実施例を示すブロック図である。
【図5】図1または図4のオーディオ・ビデオ復号装置
に適用されるプログラムストリームの構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 オーディオ・ビデオ復号装置 100 多重ストリーム分離回路 102 システムクロック再生回路 104 システムクロック発振回路 106 選択回路 108 ビデオ復号回路 110 オーディオ復号回路 200 システムクロック判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/24 H04N 7/13 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所定の符号化方式にて符号化さ
    れて多重化されたビデオ信号とオーディオ信号とをそれ
    ぞれ復号するオーディオ・ビデオ復号装置において、該
    装置は、 符号化側からの多重ストリームを受けて、符号化された
    ビデオ信号とオーディオ信号とを分離するとともに、該
    多重ストリームに含まれる時刻基準参照値を検出する多
    重ストリーム分離手段と、 該多重ストリーム分離手段からの前記時刻基準参照値に
    基づいてシステムクロックを再生するシステムクロック
    再生手段と、 該システムクロック再生手段の前記システムクロックと
    は別に自律的にシステムクロックを発振するシステムク
    ロック発振手段と、 該システムクロック発振手段または前記システムクロッ
    ク再生手段からのいずれかのシステムクロックを選択す
    るシステムクロック選択手段と、 該システムクロック選択手段からの前記システムクロッ
    クに応動して前記多重ストリーム分離手段からの符号化
    されたビデオ信号を復号するビデオ復号手段と、 前記システムクロック選択手段からのシステムクロック
    に応動して前記多重ストリーム分離手段からのオーディ
    オ信号を復号するオーディオ復号手段とを含むことを特
    徴とするオーディオ・ビデオ復号装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の復号装置において、前
    記システムクロック選択手段は、外部からの操作に基づ
    いて前記システムクロック再生手段または前記システム
    クロック発振手段のいずれかのシステムクロックを選択
    することを特徴とするオーディオ・ビデオ復号装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の復号装置において、該
    装置は、前記システムクロック再生手段にて再生するシ
    ステムクロックが所定の周波数範囲内にあるか否かを判
    定する判定手段を含み、該判定手段の判定結果に基づい
    て前記システムクロック選択手段を切り替えることを特
    徴とするオーディオ・ビデオ復号装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の復号装
    置において、符号化側からの多重ストリームは、それぞ
    れのビデオパケットとオーディオパケットとをさらに再
    分割して固定長パケットにして複数のプログラムを多重
    化したトランスポートストリームであり、前記多重スト
    リーム分離手段は、該トランスポートストリームのそれ
    ぞれのプログラムのパケットヘッダに含まれるプログラ
    ム時刻基準参照値をそれぞれ検出することを特徴とする
    オーディオ・ビデオ復号装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の復号装
    置において、前記符号化側からの多重ストリームは、1
    つのプログラムの複数のビデオパケットとオーディオパ
    ケットをグループ化してパックに形成したプログラムス
    トリームであり、前記多重ストリーム分離手段は、該プ
    ログラムストリームのパックヘッダに含むまれるシステ
    ム時刻基準参照値を検出することを特徴とするオーディ
    オ・ビデオ復号装置。
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