JPH11234308A - MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッタ低減方法及び低減装置並びにMPEG復号化装置 - Google Patents

MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッタ低減方法及び低減装置並びにMPEG復号化装置

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JPH11234308A
JPH11234308A JP32992298A JP32992298A JPH11234308A JP H11234308 A JPH11234308 A JP H11234308A JP 32992298 A JP32992298 A JP 32992298A JP 32992298 A JP32992298 A JP 32992298A JP H11234308 A JPH11234308 A JP H11234308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信したMPEG over ATM信号のプログラムク
ロックレファレンスの位置に変動があってもジッタが低
減されたシステムタイムクロックを生成するMPEG復号化
装置、及びジッタ低減方法を提供する。 【解決手段】 受信したプログラムクロックレファレン
スをPCR、プログラムクロックレファレンスを受信した
ときのシステムタイムクロックをSTC、トランスポート
ストリームパケットの符号化装置出力における周期を
T、トランスポートストリームパケットの低減装置入力
におけるパケット転送時間をδ、許容範囲をΔとしたと
きに、abs(PCR-STC)>T-δ-Δが真、且つ、sign(PCR-ST
C)>0が真であれば、PCRをPCR-(T-δ)に補正し、abs(PCR
-STC)>T-δ-Δが真、且つ、sign(PCR-STC)>0が偽であれ
ば、PCRをPCR+(T-δ)に補正し、abs(PCR-STC)>T-δ-Δ
が偽であればPCRを補正しない手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMPEG over ATM(Movi
ng Picture Experts Group over Asynchronous Transfe
r Mode)方式で送信されてきたMPEG信号のプログラムク
ロックレファレンスのジッタを低減するMPEG over ATM
のプログラムクロックレファレンスジッタ低減方法およ
び低減装置に関する。また、MPEG over ATMのプログラ
ムクロックレファレンスジッタ低減装置を備えるMPEG復
号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の蓄積・伝送規格であるMPEG2シ
ステム規格では、STC(System Time Clock)が音声画像信
号を符号化する符号化装置(エンコーダ)及び音声画像
信号を復号化する復号化装置(デコーダ)に設けられ
る。デコーダはSTCがDTS(Decoding Time Stamp)と一致
した時点でメインバッファ中の対応するデータの復号を
開始し、再配列バッファに復号データを出力し、STCがP
TS(Presentation Time Stamp)と一致した時点で再配列
バッファ中の対応するデータを外部に出力する。デコー
ダのSTCをエンコーダのSTCに同期させるためのタイムス
タンプとして、SCR(System Clock Reference)及びPCR(P
rogram Clock Reference)が定義されている。PCRの送信
間隔は100msec以下と定められている。
【0003】また、MPEG2システム規格では、伝送スト
リームの1つとしてトランスポートストリーム(TS; Tra
nsport Stream)がある。これは、188バイトの固定長
のTSパケットを使用するもので、ATMやディジタル放送
での伝送を想定したものである。トランスポートストリ
ームパケットのパケットヘッダ以外の部分には、ペイロ
ードかアダプテーションフィールドが割り当てられる。
アダプテーションフィールドにはPCRなどの情報の伝送
機能及びスタッフィング機能がある。
【0004】MPEG2の信号をATMで伝送する方式は、MPEG
over ATMとして知られている。ATMでトランスポートス
トリームを伝送する際、トランスポートストリームはAA
L(ATM Adaptation Layer)に送られ、ATMセル化される。
ATMセルとしては、AAL1,AAL2,AAL5が選ばれる。ATMセル
化する際に、1つのトランスポートストリームパケット
を5個のAAL5にする場合において、2つのトランスポー
トストリームパケットを8個のAAL5にする場合、3つの
トランスポートストリームパケットを12個のAAL5にす
る場合などがあるが、2つのトランスポートストリーム
パケットを8個のAAL5にするフォーマットに対応してお
くことが送信側、受信側の必須の仕様となっている。
【0005】なお、特開平9−116563号公報に記
載のMPEG2データ転送装置は、トランスポートパケット
方式によるMPEG2データのATM回線への転送処理時間を大
幅に短縮するとともに時間に対し正確に再生を行うため
のストリーム処理を行うものである。
【0006】また、特開平9−64874号公報に記載
のデータ伝送方法及びデータ伝送システムは、ATM通信
回線を介して接続されている2つの伝送装置間で、ジッ
タの影響を排除した高品位なデータ伝送を可能とするも
のである。
【0007】更に、特開平7−66814号公報に記載
のATMクロック再生装置は、広帯域ISDN網において、網
と独立なクロックを持つ映像信号を伝送する場合に用い
るものであり、受信側でタイムスタンプの差を整数化す
るときに切り捨てられた剰余が積算されたことにより発
生するジッタを抑圧したクロックを再生するものであ
る。
【0008】更に、特開平8−321836号公報に記
載のマルチメディア・データの送信のセグメント化およ
び時間同期化のための装置および方法は、マルチメディ
ア・ディジタルデータストリームのセグメント化と時刻
同期の改良を図ったものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】MPEGのトランスポート
ストリームをATMで伝送するMPEG over ATMでは、図2
(a)、(b)に示すように、例えば、2つのトランス
ポートストリームパケットをAAL5にした後、8つのATM
セルに分解して伝送する。一方、受信側では8つのATM
セルを受信した時点でトランスポートパケットを組み立
てるため、この2つのトランスポートパケットは図2
(c)に示すようにバーストデータとなる。そのため、
PCRが挿入されているパケットがバーストデータの1パ
ケット目であるか2パケット目であるかにより、PCRの
位置が本来の位置から変動して、これを基準として生成
されるSTCにジッタが発生することになる。
【0010】そこで本発明は、受信したMPEG over ATM
信号のプログラムクロックレファレンスの位置に変動が
あってもジッタが低減されたシステムタイムクロックを
生成するジッタ低減方法及びジッタ低減装置、更に、該
ジッタ低減装置を有するMPEG復号化装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるMPEG over
ATMのプログラムクロックレファレンスジッタ低減装置
は、MPEG over ATM方式で送信されてきたMPEG信号のト
ランスポートストリームのプログラムクロックレファレ
ンスのジッタを低減するMPEG over ATMのプログラムク
ロックレファレンスジッタ低減装置において、受信した
プログラムクロックレファレンスをPCR、前記プログラ
ムクロックレファレンスを受信したときのシステムタイ
ムクロックをSTC、前記トランスポートストリームパケ
ットの符号化装置出力における周期をT、前記トランス
ポートストリームパケットの当該装置入力におけるパケ
ット転送時間をδ、許容範囲をΔとしたときに、|PCR-
STC|>T-δ-Δが真、且つ、sign(PCR-STC)>0が真であれ
ば、PCRをPCR-(T-δ)に補正し、|PCR-STC|>T-δ-Δが
真、且つ、sign(PCR-STC)>0が偽であれば、PCRをPCR+(T
-δ)に補正し、|PCR-STC|>T-δ-Δが偽であればPCRを
補正しない手段を備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明によるMPEG over ATMのプロ
グラムクロックレファレンスジッタ低減装置は、上記の
MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッ
タ低減装置において、T-δ-Δは、少なくとも、前記シ
ステムタイムクロックが前記システムタイムクロック用
電圧制御発振器の発振周波数範囲の限界値で発振してい
て、前記プログラムクロックレファレンスの検出タイミ
ングにジッタが無いと仮定したときの、前記プログラム
クロックレファレンスと前記システムタイムクロックと
の差分以上であることを特徴とする。
【0013】更に、本発明によるMPEG over ATMのプロ
グラムクロックレファレンスジッタ低減装置は、MPEG o
ver ATM方式で送信されてきたMPEG信号のトランスポー
トストリームのプログラムクロックレファレンスのジッ
タを低減するMPEG over ATMのプログラムクロックレフ
ァレンスジッタ低減装置において、受信したプログラム
クロックレファレンスを含むトランスポートストリーム
パケットの受信タイミングが、正規の受信タイミングよ
り所定量ずれていることを検出する検出手段と、前記所
定量のずれが検出されたときに前記プログラムクロック
レファレンスの値を前記所定量だけ補正する手段を備え
ることを特徴とする。
【0014】更に、本発明によるMPEG over ATMのプロ
グラムクロックレファレンスジッタ低減装置は、上記の
MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッ
タ低減装置において、前記検出手段は、MPEG復号化装置
のシステムタイムクロックと前記プログラムクロックレ
ファレンスとの差分が、少なくとも、前記システムタイ
ムクロックが前記システムタイムクロック用電圧制御発
振器の発振周波数範囲の限界値で発振していて、前記プ
ログラムクロックレファレンスの検出タイミングにジッ
タが無いと仮定したときの、前記プログラムクロックレ
ファレンスと前記システムタイムクロックとの差分以上
であるかどうかを判定することにより前記検出を行うこ
とを特徴とする。
【0015】本発明によるMPEG復号化装置は、上記のい
ずれかのMPEG over ATMのプログラムクロックレファレ
ンスジッタ低減装置を備えることを特徴とする。
【0016】本発明によるMPEG over ATMのプログラム
クロックレファレンスジッタ低減方法は、MPEG over AT
M方式で送信されてきたMPEG信号のトランスポートスト
リームのプログラムクロックレファレンスのジッタを低
減するMPEG over ATMのプログラムクロックレファレン
スジッタ低減方法において、受信したプログラムクロッ
クレファレンスをPCR、前記プログラムクロックレファ
レンスを受信したときのシステムタイムクロックをST
C、トランスポートストリームパケットの符号化装置出
力における周期をT、前記トランスポートストリームパ
ケットのATM受信装置出力におけるパケット転送時間を
δ、許容範囲をΔとしたときに、|PCR-STC|>T-δ-Δ
が真、且つ、sign(PCR-STC)>0が真であれば、PCRをPCR-
(T-δ)に補正し、|PCR-STC|>T-δ-Δが真、且つ、sig
n(PCR-STC)>0が偽であれば、PCRをPCR+(T-δ)に補正
し、|PCR-STC|>T-δ-Δが偽であればPCRを補正しない
ことを特徴とする。
【0017】また、本発明によるMPEG over ATMのプロ
グラムクロックレファレンスジッタ低減方法は、上記の
MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッ
タ低減方法において、T-δ-Δは、少なくとも、前記シ
ステムタイムクロックが前記システムタイムクロック用
電圧制御発振器の発振周波数範囲の限界値で発振してい
て、前記プログラムクロックレファレンスの検出タイミ
ングにジッタが無いと仮定したときの、前記プログラム
クロックレファレンスと前記システムタイムクロックと
の差分以上であることを特徴とする。
【0018】更に、本発明によるMPEG over ATMのプロ
グラムクロックレファレンスジッタ低減方法は、MPEG o
ver ATM方式で送信されてきたMPEG信号のトランスポー
トストリームのプログラムクロックレファレンスのジッ
タを低減するMPEG over ATMのプログラムクロックレフ
ァレンスジッタ低減方法において、受信したプログラム
クロックレファレンスを含むトランスポートストリーム
パケットの受信タイミングが、正規の受信タイミングよ
り所定量ずれていることを検出して、前記所定量のずれ
が検出されたときに前記プログラムクロックレファレン
スの値を前記所定量だけ補正することを特徴とする。
【0019】更に、本発明によるMPEG over ATMのプロ
グラムクロックレファレンスジッタ低減方法は、上記の
MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッ
タ低減方法において、前記検出を、MPEG復号化装置のシ
ステムタイムクロックと前記プログラムクロックレファ
レンスとの差分が、少なくとも、前記システムタイムク
ロックが前記システムタイムクロック用電圧制御発振器
の発振周波数範囲の限界値で発振していて、前記プログ
ラムクロックレファレンスの検出タイミングにジッタが
無いと仮定したときの、前記プログラムクロックレファ
レンスと前記システムタイムクロックとの差分以上であ
るかどうかを判定することにより行うことを特徴とす
る。
【0020】[作用]本発明によるMPEG over ATMのプ
ログラムクロックレファレンスジッタ低減装置が出力す
るプログラムクロックレファレンス、又はMPEG over AT
Mのプログラムクロックレファレンスジッタ低減方法を
施されたプログラムクロックレファレンスを入力するMP
EGデコーダのシステムタイムクロック再生回路は、入力
するプログラムクロックレファレンスのタイミング誤差
がその値により補正されているので、プログラムクロッ
クレファレンスのタイミング誤差に影響されずにジッタ
が無いシステムタイムクロックを再生することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】[実施形態1]PCRジッタ低減方
法及びPCRジッタ低減装置について説明する前に、PCRジ
ッタ低減装置を含むMPEG復号化装置について説明する。
【0022】図4は、本発明によるPCRジッタ低減装置
を含むMPEG復号化装置の構成を示すブロック図である。
【0023】図4において、1はPCRジッタ低減部であ
り、後述するPCRジッタ低減装置に相当する。2は映像
用バッファ、3は映像デコーダ、4は再配列バッファ、
5は音声用バッファ、6は音声デコーダ、7はSTC再生
回路である。映像用バッファ2は、トランスポートスト
リームバッファ21、多重バッファ22、エレメンタリ
ーストリームバッファ23を備え、音声用バッファ5は
トランスポートストリームバッファ51、メインバッフ
ァ52を備え、STC再生回路7は減算器71、低域通過
ろ波器(LPF)72、電圧制御発振器73、STCカウ
ンタ74を備える。多重バッファ22とエレメンタリー
ストリームバッファ23は映像符号用のメインバッファ
を構成する。
【0024】トランスポートストリームバッファ21、
51は、ストリームをトランスポートストリームパケッ
ト単位で扱うバッファであり、512バイトのサイズを
有し、2つのTSパケットを蓄積できる。トランスポート
ストリームバッファ21、51からはTSパケットのデー
タバイト、すなわちパケタイズドエレメンタリストリー
ム(PES; Packetized Elementary Stream)がリーキーパ
ケットモデルに従って出力される。多重バッファ22
は、多重バッファ22は、多重化時に挿入されるジッタ
吸収と、PESオーバヘッド分のバッファリングを行い、
エレメンタリーストリームを生成する。また、生成時に
DTSとPTSを出力する。エレメンタリストリームバッファ
23は映像をデコードするために使用され、ビデオバッ
ファリングベリファイ(VBV; Video Buffering Verifie
r)機能を有する。メインバッファ52は、ビデオ用メ
インバッファとほぼ同様のものであるが、フレーム当た
りの音声符号の符号量が変動しないのでビデオバッファ
リングベリファイ機能は有しない。
【0025】映像デコーダ3は、動き補償双方向フレー
ム間予測化符号より映像信号をデコードし、再配列バッ
ファ4は、フレームの順序をデコード順から時間順に戻
す。音声デコーダは、サブバンド符号化方式により生成
された符号より音声信号をデコードする。
【0026】減算器71は、PCRジッタ低減部1より入
力されるジッタが低減されたPCRよりSTCカウンタ74よ
り入力するSTCを減算して、その差を低域ろ波器72に
出力する。低域通過ろ波器72の出力は電圧制御発振器
73に出力される。STCカウンタ74は電圧制御発振器
73が出力するクロックによりSTCをカウントする。
【0027】従来例で述べたとおり、映像デコーダ3は
STCがDTSに一致したときにデコードを開始し、再配列バ
ッファ4はSTCがPTSに一致したときに再配列後の映像信
号を出力する。
【0028】[実施形態2]次にPCRジッタ低減部1(P
CRジッタ低減装置)でおこなわれるPCRジッタ低減方法
について説明する。
【0029】トランスポートストリームパケットは2パ
ケットのバーストデータとしてMPEGover ATMのプログラ
ムクロックレファレンスジッタ低減装置(図4のPCRジ
ッタ低減部1に相当)に到着する。図2(c)に示す1
パケットのバースト転送時間δは、ハードウェアにより
一意に決定できる既知の値である。
【0030】図1は、本実施形態によるプログラムクロ
ックレファレンスジッタ低減方式および方法のフローチ
ャートである。
【0031】まず、ステップS101で、バーストデー
タ中のPCRを受信する。
【0032】次に、ステップS102で、受信したPCR
がバーストデータ中の最初のトランスポートストリーム
パケットに属するものであるのか2番目のトランスポー
トストリームパケットに属するものであるのかが判別さ
れる。これは、 |PCR−STC|>T−δ−Δ を判別することにより行われる。この判別式において、
PCRは受信したプログラムクロックレファレンス、STCは
PCRを受信したときにMPEG復号化装置が内部で持ってい
るシステムタイムクロック、Tは、図2(a)に示すMP
EG符号化装置側でのトランスポートストリームパケット
の時間長、δは、図2(c)に示す受信・復号化装置側
が受信するバーストデータ状のトランスポートストリー
ムパケットの時間長、Δは、許容範囲である。
【0033】ステップS102での判定結果が、YES
である場合にはステップS103に進み、NOである場
合には、ステップS106に進む。
【0034】ステップS106では、PCRを補正せず、
即ち、PCR'=PCRとして、ステップS107に進む。
【0035】ステップS103では、PCR-STCが正であ
ればステップS104に進み、それ以外の場合には、ス
テップS105に進む。
【0036】ステップS104では、PCR-(T-δ)をPC
R'として、ステップS107に進む。
【0037】ステップS105では、PCR+(T-δ)をPC
R'として、ステップS107に進む。
【0038】ステップS107では、PCR'を用いて、ST
Cを再生する。
【0039】初期状態によって、STCが、バーストデー
タ中の最初のトランスポートストリームパケット中のPC
Rを基準にする場合と、バーストデータ中の2番目のト
ランスポートストリームパケット中のPCRを基準にする
場合とがある。
【0040】前者の場合において、バーストデータ中の
最初のトランスポートストリームパケット中のPCRを受
信した場合には、処理の流れは、S101→S102→
S106→S107と進む。前者の場合において、バー
ストデータ中の2番目のトランスポートストリームパケ
ット中のPCRを受信した場合には、処理の流れは、S1
01→S102→S103→S104→S107と進
む。
【0041】後者の場合において、バーストデータ中の
2番目のトランスポートストリームパケット中のPCRを
受信した場合には、処理の流れは、S101→S102
→S106→S107と進む。後者の場合において、バ
ーストデータ中の最初のトランスポートストリームパケ
ット中のPCRを受信した場合には、処理の流れは、S1
01→S102→S103→S105→S107と進
む。
【0042】[実施形態3]図3は、本実施形態による
MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッ
タ低減装置の構成を示すブロック図である。これは図4
のPCRジッタ低減部1に相当する。図3において、30
1はPCR受信を検出して検出時に検出パルスをアクティ
ブにするPCR検出回路、300は検出パルスをトリガと
してPCRの値を取り込むPCR抽出回路、302はSTCを入
力して検出パルスがアクティブであるときにSTCをサン
プリングするサンプルホルド回路、303はPCRからサ
ンプルされたSTCを差し引く減算器、304は減算器3
03の出力の絶対値を算出する絶対値回路、305は、
絶対値回路の出力と値T−δ−Δとを比較する比較器、
306は減算器303の出力と値0とを比較する比較
器、307はPCRに値T−δを加算する加算器、308
はPCRから値T−δを差し引く減算器、309は比較器
306に出力に応じて加算器307の出力又は減算器3
08の出力を選択する選択器、310は比較器305の
出力に応じてPCR又は選択器309の出力を選択する選
択器である。
【0043】サンプルホルド回路302、減算器30
3、絶対値回路304、及び比較器305によりS10
2の判定が行われる。サンプルホルド回路302、減算
器303、及び比較器306によりS103の判定が行
われる。2つの判定結果に応じて選択器309と選択器
310により、PCR'として、PCR、PCR-(T-δ)、又は、P
CR+(T-δ)が選択される。
【0044】ここで、先に示した|PCR−STC|>T−δ
−Δの判定について検討してみる。該当のハードウェア
が伝送速度60Mbpsまで対応できるとすると、δ=25μse
cとなる。PCRの間隔が100msec、システムタイムクロッ
クが27MHzで計算すると、δ=25μsecは、1秒換算で25
0μsecとなり、27MHzの周期は37nsecであるので、δ
は、37nsec/250μsec=約150ppmの偏差に相当する。PCR
にジッタが無いときには、システムタイムクロックの発
生器で使用される電圧制御発振器73の発振周波数は、
最大制御電圧、最小制御電圧においても高々1ppm程度し
か変化しない。従って、数ppm以上の差分がPCRとSTCと
の間にあった場合には、これは、PCRのジッタによるも
のであると確定することができる。従って、|PCR−STC
|>T−δ−Δにおける右辺のT−δ−Δの値は、この数
ppmに対応する値をとっていれば充分である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、MP
EGトランスポートストリームをATMのAAL5にパッキング
して伝送したときに、復号化装置で、ジッタが抑圧され
たシステムタイムクロックSTCを良好に再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるプログラムクロックレ
ファレンスジッタ低減方式および方法のフローチャート
である。
【図2】本発明の実施形態および従来例におけるトラン
スポートストリームをATMネットワークで伝送したとき
のトランスポートストリームの形態の変化を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の実施形態によるMPEG over ATMのプロ
グラムクロックレファレンスジッタ低減装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態によるMPEG復号化装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 PCRジッタ低減部(PCRジッタ低減装置) 2 映像用バッファ 3 映像デコーダ 4 音声用バッファ 5 音声用バッファ 6 音声デコーダ 7 STC再生回路 T エンコーダ(符号化装置)出力でのトランスポート
ストリームパケット周期 δ デコーダ(復号化装置)入力でのトランスポートス
トリームパケット転送時間 DTS デコーディングタイムスタンプ;Decoding Time S
tamp PCR プログラムクロックレファレンス;Program Clock
Reference PTS プレゼンテーションタイムスタンプ;Presentatio
n Time Stamp STC システムタイムクロック;System Time Clock TS1、TS2、TS3、TS4 トランスポートスト
リームパケット c1、c2、・・・、c8 ATMセル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG over ATM(Moving Picture Experts
    Group over Asynchronous Transfer Mode)方式で送信
    されてきたMPEG信号のトランスポートストリームのプロ
    グラムクロックレファレンスのジッタを低減するMPEG o
    ver ATMのプログラムクロックレファレンスジッタ低減
    装置において、 受信したプログラムクロックレファレンスをPCR、前記
    プログラムクロックレファレンスを受信したときのシス
    テムタイムクロックをSTC、前記トランスポートストリ
    ームパケットの符号化装置出力における周期をT、前記
    トランスポートストリームパケットの当該装置入力にお
    けるパケット転送時間をδ、許容範囲をΔとしたとき
    に、 |PCR-STC|>T-δ-Δが真、且つ、sign(PCR-STC)>0が真
    であれば、PCRをPCR-(T-δ)に補正し、 |PCR-STC|>T-δ-Δが真、且つ、sign(PCR-STC)>0が偽
    であれば、PCRをPCR+(T-δ)に補正し、 |PCR-STC|>T-δ-Δが偽であればPCRを補正しない手段
    を備えることを特徴とするMPEG over ATMのプログラム
    クロックレファレンスジッタ低減装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のMPEG over ATMのプロ
    グラムクロックレファレンスジッタ低減装置において、
    T-δ-Δは、少なくとも、前記システムタイムクロック
    が前記システムタイムクロック用電圧制御発振器の発振
    周波数範囲の限界値で発振していて、前記プログラムク
    ロックレファレンスの検出タイミングにジッタが無いと
    仮定したときの、前記プログラムクロックレファレンス
    と前記システムタイムクロックとの差分以上であること
    を特徴とするMPEG over ATMのプログラムクロックレフ
    ァレンスジッタ低減装置。
  3. 【請求項3】 MPEG over ATM方式で送信されてきたMPE
    G信号のトランスポートストリームのプログラムクロッ
    クレファレンスのジッタを低減するMPEG over ATMのプ
    ログラムクロックレファレンスジッタ低減装置におい
    て、 受信したプログラムクロックレファレンスを含むトラン
    スポートストリームパケットの受信タイミングが、正規
    の受信タイミングより所定量ずれていることを検出する
    検出手段と、 前記所定量のずれが検出されたときに前記プログラムク
    ロックレファレンスの値を前記所定量だけ補正する手段
    を備えることを特徴とするMPEG over ATMのプログラム
    クロックレファレンスジッタ低減装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のMPEG over ATMのプロ
    グラムクロックレファレンスジッタ低減装置において、
    前記検出手段は、MPEG復号化装置のシステムタイムクロ
    ックと前記プログラムクロックレファレンスとの差分
    が、少なくとも、前記システムタイムクロックが前記シ
    ステムタイムクロック用電圧制御発振器の発振周波数範
    囲の限界値で発振していて、前記プログラムクロックレ
    ファレンスの検出タイミングにジッタが無いと仮定した
    ときの、前記プログラムクロックレファレンスと前記シ
    ステムタイムクロックとの差分以上であるかどうかを判
    定することにより前記検出を行うことを特徴とするMPEG
    over ATMのプログラムクロックレファレンスジッタ低
    減装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    MPEG over ATMのプログラムクロックレファレンスジッ
    タ低減装置を備えることを特徴とするMPEG復号化装置。
  6. 【請求項6】 MPEG over ATM方式で送信されてきたMPE
    G信号のトランスポートストリームのプログラムクロッ
    クレファレンスのジッタを低減するMPEG over ATMのプ
    ログラムクロックレファレンスジッタ低減方法におい
    て、 受信したプログラムクロックレファレンスをPCR、前記
    プログラムクロックレファレンスを受信したときのシス
    テムタイムクロックをSTC、トランスポートストリーム
    パケットの符号化装置出力における周期をT、前記トラ
    ンスポートストリームパケットのATM受信装置出力にお
    けるパケット転送時間をδ、許容範囲をΔとしたとき
    に、 |PCR-STC|>T-δ-Δが真、且つ、sign(PCR-STC)>0が真
    であれば、PCRをPCR-(T-δ)に補正し、 |PCR-STC|>T-δ-Δが真、且つ、sign(PCR-STC)>0が偽
    であれば、PCRをPCR+(T-δ)に補正し、 |PCR-STC|>T-δ-Δが偽であればPCRを補正しないこと
    を特徴とするMPEG over ATMのプログラムクロックレフ
    ァレンスジッタ低減方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のMPEG over ATMのプロ
    グラムクロックレファレンスジッタ低減方法において、
    T-δ-Δは、少なくとも、前記システムタイムクロック
    が前記システムタイムクロック用電圧制御発振器の発振
    周波数範囲の限界値で発振していて、前記プログラムク
    ロックレファレンスの検出タイミングにジッタが無いと
    仮定したときの、前記プログラムクロックレファレンス
    と前記システムタイムクロックとの差分以上であること
    を特徴とするMPEG over ATMのプログラムクロックレフ
    ァレンスジッタ低減方法。
  8. 【請求項8】 MPEG over ATM方式で送信されてきたMPE
    G信号のトランスポートストリームのプログラムクロッ
    クレファレンスのジッタを低減するMPEG over ATMのプ
    ログラムクロックレファレンスジッタ低減方法におい
    て、 受信したプログラムクロックレファレンスを含むトラン
    スポートストリームパケットの受信タイミングが、正規
    の受信タイミングより所定量ずれていることを検出し
    て、前記所定量のずれが検出されたときに前記プログラ
    ムクロックレファレンスの値を前記所定量だけ補正する
    ことを特徴とするMPEG over ATMのプログラムクロック
    レファレンスジッタ低減方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のMPEG over ATMのプロ
    グラムクロックレファレンスジッタ低減方法において、
    前記検出を、MPEG復号化装置のシステムタイムクロック
    と前記プログラムクロックレファレンスとの差分が、少
    なくとも、前記システムタイムクロックが前記システム
    タイムクロック用電圧制御発振器の発振周波数範囲の限
    界値で発振していて、前記プログラムクロックレファレ
    ンスの検出タイミングにジッタが無いと仮定したとき
    の、前記プログラムクロックレファレンスと前記システ
    ムタイムクロックとの差分以上であるかどうかを判定す
    ることにより行うことを特徴とするMPEG over ATMのプ
    ログラムクロックレファレンスジッタ低減方法。
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