JP2001177401A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JP2001177401A
JP2001177401A JP35915899A JP35915899A JP2001177401A JP 2001177401 A JP2001177401 A JP 2001177401A JP 35915899 A JP35915899 A JP 35915899A JP 35915899 A JP35915899 A JP 35915899A JP 2001177401 A JP2001177401 A JP 2001177401A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デコーダで使用するクロックに位相揺らぎ
(ジッタ)を生じさせる信号が入力された場合でも、位
相の揺らぎを抑制し、クロック信号の急激な変化を防止
することができ、安定したデコード動作を行える位相同
期回路を得る。 【解決手段】 デコーダ側で使用されるクロック信号の
位相と、入力信号に含まれる基準時間情報の位相との差
分値に基づいて前記クロック信号の同期処理を行う位相
同期回路において、前記入力信号が前記クロック信号の
位相に揺らぎを生じさせる信号であるか否かを判定する
判定手段11〜17と、前記判定手段の判定結果に基づ
き同期処理の応答感度を変更する変更手段4〜6とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放送衛星や地上
波を利用するデジタル放送、ケーブルを利用するケーブ
ルテレビ(以下、CATVと記す)放送、あるいはDV
D等で用いられるMPEG規格で圧縮されたプログラム
ストリームあるいはトランスポートストリームを復調す
るMPEGデコーダ等に使用される位相同期回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、一般に使用されている従来の
MPEGデコーダを使用したデジタル衛星放送受信機の
ブロック図である。図において、101は受信信号を入
力する入力端子、102は入力端子1からの受信信号を
入力するチューナ・モジュール、103はチューナ・モ
ジュール102からの出力を入力とするデスクランブ
ラ、104はデスクランブラ103からの出力を入力と
するMPEGデマルチプレクサ、105はMPEGデマ
ルチプレクサ104からの出力を入力とするMPEGビ
デオデコーダ、106はMPEGデマルチプレクサ10
4からの出力を入力とするMPEGオーディオデコー
ダ、107はMPEGビデオデコーダ105からの出力
を入力とするNTSCエンコーダ、108はNTSC信
号を出力する出力端子、109はMPEGオーディオデ
コーダからの出力を入力とするD/Aコンバータ、11
0はアナログ音声信号を出力する出力端子、111は制
御用CPUである。
【0003】受信機における信号処理を説明すると、ま
ず、衛星放送受信アンテナで受信した衛星波が、入力端
子101からチューナ・モジュール102へに入力され
る。チューナ・モジュール102は、受信トランスポン
ダの切り替え、復調、誤り訂正の復号などを行い、個別
のデータ列(ストリーム)が多重化されたMPEGトラ
ンスポート・ストリームを抽出する。このトランスポー
ト・ストリーム(以下、TSと記す)は、デスクランブ
ラ103に入力され暗号解除されて、MPEGデマルチ
プレクサ104に転送される。MPEGデマルチプレク
サ104は、視聴者の選局操作に基づくプログラム仕様
情報(Program Specific Information:以下、PSIと
記す)を受信し、TSから必要な映像データと音声デー
タを抽出し、MPEGビデオデコーダ105及びMPE
Gオーディオデコーダ106に送出する。MPEGビデ
オデコーダ105は、映像データの圧縮を解除し、NT
SCエンコーダ107によりNTSC信号に変換して出
力端子108よりテレビ受像機へNTSC信号を出力す
る。MPEGオーディオデコーダ106は、音声データ
の圧縮を解除し、D/Aコンバータ109によりアナロ
グ音声信号に変換して、出力端子110よりテレビ受像
機へ出力する。制御用CPU111は、これら一連の処
理を制御する。
【0004】なお、CATVにおいても、ケーブルを介
して受信したデジタル信号が上記と同様の処理をされて
テレビ受像機へ出力される。このように、MPEGデマ
ルチプレクサ104は、受信した衛星波に含まれるMP
EGのTSを映像データ、オーディオデータ、その他の
制御データに分解する機能を有している。また、一方
で、MPEGデマルチプレクサ104、MPEGビデオ
デコーダ105、MPEGオーディオデコーダ106、
NTSCエンコーダ107で使用するクロック信号の再
生処理を行う機能も有している。
【0005】このクロック信号の再生処理とは、放送事
業者側で映像データや音声データを符号化して圧縮する
MPEGエンコーダ(符号化装置)と、視聴者側で映像
データや音声データの圧縮を解除するMPEGデコーダ
(復号化装置)との間で共通の時間管理、すなわち同期
をとる処理である。次に、クロック信号の再生処理につ
いて説明する。
【0006】図11は、クロック信号の再生処理に用い
られる位相同期回路の構成を示すブロック図である。図
において、1はTS信号が入力する入力端子、2は入力
端子1から入力したTS信号内に含まれているプログラ
ム時刻基準参照値(ProgramClock Reference:以下、P
CRと記す)から、後述するカウンタ部9より出力す
る、MPEGデコーダにおいて時刻標準となる同期信号
の値(System Time Clock:以下、STCと記す)を減
算する減算部(位相比較部)、3は減算部2の出力する
デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナ
ログ変換部(以下、D/A変換部と記す)、4はD/A
変換部3の出力を入力とする第1のローパスフィルタ
(以下、第1のLPFと記す)、7は第1のLPF4の
出力を入力とする電圧制御発振部(Voltage Control Os
cillator:以下、VCOと記す)、8はクロックを後段
回路に出力する出力端子。9はVCO7が出力するクロ
ックをカウントするカウンタ部である。
【0007】位相同期回路におけるクロック信号の再生
処理には、TSから抽出、分離されたPCRが用いられ
る。このPCRは、ビデオデコーダ105及びオーディ
オデコーダ106を含むMPEGデコーダにおいて、S
TCの値を放送業者側のMPEGエンコーダ側で意図し
た値、すなわち、MPEG2の場合では27MHzのク
ロック周波数に設定、補正するための情報であり、特定
のストリームの中に42ビットの長さで含まれている。
クロック信号CLKの再生処理について説明すると、ま
ず、特定のストリームから抽出したPCRの値を、その
ままカウンタ部9に書き込み(設定し)、カウンタ部9
から出力されるSTCとPCRとを同期状態(同じ値)
として初期化する。カウンタ9は書き込まれたPCRを
初期値とし、VCO7から出力される受信クロックをカ
ウントしてカウントアップしていく。次のPCRが入力
されると、減算部2においてPCRを受信した時のカウ
ンタ部9からのSTCとの減算処理を行う。PCR及び
STC両者のクロック信号の位相が完全に一致している
場合には、減算部の出力は0となる。一方、両者の位相
が相違する場合には、その差分をD/A変換部3及び第
1のLPF4を介して電圧信号に変換してVCO7に印
加する。この電圧信号によりVCO7から出力されるク
ロック信号CLKの周波数が補正されることにより、CL
Kの位相補正される。カウンタ部9は、VCO7から出
力されるクロック信号CLKによりカウントアップするよ
うに構成されているので、VCO7の出力変化に応じて
カウント値、すなわち、STCの位相が制御される。
【0008】このように、PCRに基づいてクロック信
号を再生処理することにより、MPEGデコーダ側のク
ロック信号CLKの位相を、MPEGエンコーダ側と正
確に一致させることができる。そのため、ビデオデコー
ダ105及びオーディオデコーダ106に付属して設け
られるバッファメモリのデータ量がオーバフロー、アン
ダーフロー状態となることを防止することができ、ま
た、再生出力の時刻管理情報(Presentation Time Stam
p:以下、PTSと記す)を用いた映像データと音声デ
ータの同期をとることができる。このような位相同期回
路によるクロック信号の再生処理は、ストリーム中のP
CRが正確に生成されていることを前提としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多数の個別
のストリームを時分割多重化したパケット(トランスポ
ート・ストリームパケット:以下、TSパケットと記
す)の構造は、ビデオエレメンタリーストリーム、オー
ディオエレメンタリーストリームを含んだパケットエレ
メンタリー・ストリーム(Packetized Elementary Stre
am:以下、PESと記す)パケットや、PESパケット
とは異なる階層でPSI、PCR等から含まれる多重階
層構造を有している。
【0010】そのため、MPEGエンコーダ側におい
て、入力されたデータから直接TSパケットを生成する
場合、PCRを作成して挿入することは容易に行うこと
ができるが、エレメンタリーストリームまたはPESパ
ケットのデータのみを合成して、TSパケットを生成し
ようとすると、PCRがTSパケットのレベルで含まれ
ているため、エレメンタリストリームが作成された時の
クロックの位相が反映されず、正確なPCRを作成して
挿入することができない。
【0011】また、通信網の関係から他の情報と時分割
で多重して伝送するために伝送速度を上げて伝送する通
信網を介しているような場合、送信側では、送信基準ク
ロック源からの基準周波数のクロックに基づいて計時す
るカウンタからランダムな間隔で時刻が読出され、時刻
情報PCRとして通信網に送信される。
【0012】この時刻情報PCRは、所定間隔100m
s以内のランダムな間隔でカウンタから読出されるもの
で、その値は直前の読出しからの時刻Tを示す。受信側
では、上記通信網を介して時刻情報を受信時刻情報とし
て受信し、位相同期回路により受信クロックが再生され
る。このとき伝送信号は伝送速度を上げて伝送した場
合、TSデータは有効データ期間信号と共に上記有効デ
ータ期間信号で示される期間に時間圧縮されバースト的
に伝送されることになり時刻情報に時間的ずれが生じ、
受信時刻情報の到着時刻が変動する。また、上記は、T
Sについて説明したが、プログラムストリームの場合も
同様であり、上記プログラムストリームの場合はシステ
ム時刻基準参照値(System Clock Reference:以下、S
CRと記す)は、所定間隔700ms以内のランダムな
間隔で同様にカウンタから読出されるもので、その値は
直前の読出しからの時刻Tを示す。受信側では、上記通
信網を介して時刻情報を受信時刻情報として受信し、位
相同期回路により受信クロックが再生される。
【0013】上記のような時刻情報の到着時刻の変動
は、STCの位相の揺らぎ(ジッタ)として現れ、従来
の位相同期回路ではこの種の位相の揺らぎを抑制できな
いことから、上記のような通信網での伝送信号は安定し
た受信動作ができないという問題点があった。
【0014】また、上述のような問題点の解消に例えば
ITUT−T勧告H.220.0では、受信されたデー
タをバッファし、受信データのシンタックス中に示され
ている伝送レートを使ってバッファから近似的に一定の
レートで伝送する方法が開示されているが、上記伝送レ
ートは正確なレートを示しているわけではないのでバッ
ファを付加することに加えてバッファ内のデータの充足
度を監視し制御しなければならないという問題点があっ
た。
【0015】この発明は、上述のような課題を解消する
ためになされたもので、サンプリング周波数近傍で位相
の揺らぎが発生する場合でも精度良くクロックを再生す
ることにより、ビデオデコーダ105及びオーディオデ
コーダ106に付属して設けられるバッファメモリのデ
ータ量がオーバフロー、アンダーフロー状態となること
を防止することができるとともに、再生出力のPTSを
用いた映像データと音声データの同期をとることができ
る位相同期回路を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る位相同期回
路は、デコーダ側で使用されるクロック信号の位相と、
入力信号に含まれる基準時間情報の位相との差分値に基
づいて前記クロック信号の同期処理を行う位相同期回路
において、前記入力信号が前記クロック信号の位相に揺
らぎを生じさせる信号であるか否かを判定する判定手段
と、前記判定手段の判定結果に基づき同期処理の応答感
度を変更する変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
変更手段を、前記入力信号が前記クロック信号の位相に
揺らぎを生じさせる信号である場合には同期処理の応答
感度を所定値より低くするように構成したことを特徴と
する。
【0018】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
判定手段を、前記差分値の絶対値がある閾値より大きく
なる期間が所定期間以上続いた場合、あるいは前記絶対
値がある閾値より大きくなる確率が所定値以上となった
場合に、前記入力信号が前記クロック信号の位相に揺ら
ぎを生じさせる信号であると判定するように構成したこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
判定手段を、前記差分値の絶対値を算出する絶対値算出
部と、算出した差分絶対値を第1の閾値と比較し、第1
の閾値より大きい場合にはアップカウント、小さい場合
にはダウンカウントするアップダウンカウンタと、前記
アップダウンカウンタのカウント値を第2の閾値と比較
し、第2の閾値より大きい場合には前記入力信号が前記
クロック信号の位相に揺らぎを生じさせる信号であると
判定し、小さい場合には前記入力信号が前記クロック信
号の位相に揺らぎを生じさせる信号ではないと判定する
比較器から構成したことを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
判定手段を、前記差分値の絶対値を算出する絶対値算出
部と、算出した差分絶対値を所定数集めて平滑化処理す
る平滑部と、前記平滑部の出力の大小に応じて前記入力
信号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生じさせる程
度を判定し、判定結果に応じた制御信号を発生する制御
信号発生部とから構成したことを特徴とする。
【0021】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
判定手段を、入力信号の有効・無効を表わすデータを入
力として、無効データが入力される期間が所定期間以上
続いた場合、あるいは無効データが入力される確率が所
定値以上となった場合に、前記入力信号が前記クロック
信号の位相に揺らぎを生じさせる信号であると判定する
ように構成したことを特徴とする。
【0022】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
判定手段を、入力信号の有効・無効を表わすデータを入
力として、無効データが入力する期間を求め、求めた期
間を第1の閾値と比較し、第1の閾値より大きい場合に
は無効データが入力する毎にアップカウント、小さい場
合にはダウンカウントするアップダウンカウンタと、前
記アップダウンカウンタのカウント値を第2の閾値と比
較し、第2の閾値より大きい場合には前記入力信号が前
記クロック信号の位相に揺らぎを生じさせる信号である
と判定し、小さい場合には前記入力信号が前記クロック
信号の位相に揺らぎを生じさせる信号ではないと判定す
る比較器とから構成したことを特徴とする。
【0023】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
判定手段を、入力信号の有効・無効を表わすデータを入
力とし、無効データが入力する期間を所定数集めて平滑
化処理する平滑部と、前記平滑部の出力の大小に応じて
前記入力信号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生じ
させる程度を判定し、判定結果に応じた制御信号を出力
する制御信号発生部とから構成したことを特徴とする。
【0024】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
変更手段における応答感度の変更を、同期処理に用いら
れる低域通過フィルタの通過帯域の変更により行うよう
に構成したことを特徴とする。
【0025】また、本発明に係る位相同期回路は、前記
変更手段における応答感度の変更を、同期処理に用いら
れる係数器の乗算係数の変更により行うように構成した
ことを特徴とする。
【0026】また、本発明に係る位相同期回路は、入力
信号の有効・無効を表わすデータを入力とし、無効デー
タが入力する期間を所定数集めて平滑化処理する平滑部
と、前記平滑部の出力に基づいて前記クロック信号の時
刻ずれ量を算出する時刻ずれ量算出部と、算出した時刻
ずれ量に基づいて前記クロック信号の補正する補正手段
とをさらに備えるように構成したことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1であるM
PEGデータ受信装置の位相同期回路を示すものであ
る。同図において、1はTS信号に含まれるPCRが入力
する入力端子、2は入力したPCRから、後述するカウ
ンタ部9より出力するSTCを減算する減算部、3は減
算部2の出力するデジタル信号値をアナログ信号に変換
するD/A変換部、4はD/A変換部3の出力を入力と
する第1のLPF、5はD/A変換部3の出力を入力と
する第2のLPF、6は後述する比較器17の出力に基
づき第1のLPF4の出力と第2のLPF5の出力とを
切り替えて出力するスイッチ部であって、該スイッチ部
により位相同期回路の応答感度が変更される。7はスイ
ッチ部6の出力を入力とするVCO、8はVCOから出
力する受信クロックを出力する出力端子、9はVCOか
ら出力する受信クロックをカウントするカウンタ部、1
0はカウンタ部9から出力するSTCを後段に出力する
出力端子、11は減算器2から出力するデジタル信号値
を入力とする絶対値算出部、12は任意の値を示す閾
値、13は絶対値算出部11の出力と閾値12を入力と
する比較器、14は後述するアップ・ダウンカウンタ1
5の初期値、15は比較器13の出力と初期値14を入
力とするアップ・ダウンカウンタ、16は任意の値を示
す閾値、17はアップ・ダウンカウンタ15の出力と閾
値16を入力とする比較器である。絶対値算出部11乃
至比較器17により判定手段を構成する。
【0028】減算部2は、入力端子1から入力するPC
Rと、カウンタ部9から出力されるSTCとの減算処理
を行う。PCR及びSTC両者のクロック信号の位相が
完全に一致している場合には、減算部2の出力は0とな
る。一方、両者の位相が相違する場合には、その差分値
がD/A変換部3及び絶対値算出部11に出力する。D
/A変換部3の出力は、判定手段からの判定信号により
スイッチ部6で切り替えられる特性の異なった第1のL
PF4と第2のLPF5のいすれか一方を介して電圧信
号に変換されVCO7に印加される。VCO7は前記電
圧信号により受信クロックの周波数を補正することによ
り、位相を補正して出力端子8に出力する。カウンタ部
9は、VCO7から出力される受信クロックをカウント
アップするように構成されているので、VCO7の出力
変化に応じてカウント値、すなわち、STCの位相が制
御される。
【0029】絶対値算出部11は、減算部2から出力さ
れる差分値の絶対値を算出し、比較器13によりこの差
分値の絶対値が任意の閾値12より大きい場合はPCR
が到来する毎にアップ・ダウンカウンタ15をカウント
アップさせ、小さい場合にはカウントダウンさせる。比
較器17はアップ・ダウンカウンタ15のカウント値が
任意の閾値16より小さい場合には従来例と同様の第1
のLPF4を電圧信号が通過するようにスイッチ部6を
切り替え、大きい場合には第1のLPF4と比べより低
い帯域のみを通過させる第2のLPF5を電圧信号が通
過するようにスイッチ部6を切り替える。なお、アップ
・ダウンカウンタ15は、新たなTSが入力され位相同
期回路が同期処理を開始する毎に初期値を初期設定する
ものとする。
【0030】以上の動作により、TSデータが伝送信号
処理等により時間圧縮されバースト的に伝送されること
によりPCRの到着時刻に時間的ずれが生じ、上記PC
RとMPEGデコーダのSTCとの差分値の絶対値が任
意の閾値12より大きく算出される確率が増えるとアッ
プ・ダウンカウンタのカウンタ15の値が大きくなり、
この値が任意の閾値16より大きくなると、判定手段は
STCの位相の揺らぎ(ジッタ)を生じさせるTSデー
タが入力されていると判定し、位相同期回路のループフ
ィルタであるLPFを低感度である第2のLPF5に切
り替える。これにより、位相同期回路は低感度な応答を
する同期処理を行い位相の揺らぎを抑制できる。
【0031】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。同図において、18は入力するTS信号
のうち有効データが入力されている期間を示す有効デー
タ期間信号を入力する入力端子、19は入力端子18か
ら入力する有効データ期間信号を入力とするカウンタ
部、20は任意の値を示す閾値、21はカウンタ部19
の出力と閾値20を入力とする比較器、22は任意の値
を示す閾値、22は後述するアップ・ダウンカウンタ2
3の初期値、23は比較器21の出力と初期値22を入
力とするアップ・ダウンカウンタ、24は任意を示す閾
値、25はアップ・ダウンカウンタ23の出力と閾値2
4を入力とする比較器である。カウンタ部19乃至比較
器25により判定手段が構成される。
【0032】カウンタ部19は、入力端子18から入力
するTS信号のうち有効データが入力されている期間を
示す有効データ期間信号を用いて無効データが入力開始
された時点を起点として受信クロックでカウントし、無
効期間幅を受信クロックのカウント値として数値化す
る。数値化された無効期間幅は比較器21によりが任意
の閾値20と比較され数値化された無効期間幅が大きい
場合は無効データが入力される毎にアップ・ダウンカウ
ンタ23をカウントアップさせ、小さい場合にはカウン
トダウンさせる。比較器25はアップ・ダウンカウンタ
23のカウント値が任意の閾値24より小さい場合には
従来例と同様の第1のLPF4を電圧信号が通過するよ
うにスイッチ部6を切り替え、大きい場合には第1のL
PF4と比べより低い帯域のみを通過させる第2のLP
F5を電圧信号が通過するようにスイッチ部6を切り替
える。なお、アップ・ダウンカウンタ23は、TSが入
力され位相同期回路が同期処理を開始する毎に初期値を
初期設定するものとする。
【0033】以上の動作により、TSデータが時間圧縮
されバースト的に伝送されることによりPCRの到着時
刻に時間的ずれが生じるような信号が入力される場合、
TS信号のうち有効データが入力されている期間を示す
有効データ期間信号を用いて無効期間幅が任意の閾値2
0より大きい幅で到来する頻度が高くなるとアップ・ダ
ウンカウンタのカウンタ23値が大きくなり、この値が
任意の閾値24より大きくなると、判定手段はSTCの
位相の揺らぎ(ジッタ)を生じさせるTSデータが入力
されていると判定し、位相同期回路のループフィルタで
あるLPFを低感度である第2のLPF5に切り替え
る。これにより、位相同期回路は低感度な応答をする同
期処理を行い位相の揺らぎを抑制できる。
【0034】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。同図において、26は減算器2の出力を
入力とする第1の係数器、27は減算器2の出力を入力
とする第2の係数器、28は比較器17の出力に基づき
第1の係数器26の出力と第2の係数器27の出力とを
切り替えるセレクタであって、該セレクタにより位相同
期回路の応答感度が変更される。29はセレクタ28の
出力と後述するDフリップフロップの出力を入力とする
加算器、30は加算器29の出力を入力とするDフリッ
プフロップである。判定手段については実施の形態1で
説明したものと同様である。
【0035】第1の係数器26は減算器2の差分値に0
<A<1の係数Aを乗算し、第2の係数器27は0<B
<A<1の係数Bを乗算する。セレクタ28はアップ・
ダウンカウンタ15のカウント値が任意の閾値16より
小さい場合に第1の係数器で乗算された差分値を選択
し、大きい場合に第2の係数器で乗算された差分値を選
択する。加算器29はいずれか一方の係数で乗算された
差分値と後述するDフリップフロップ30から出力する
制御電圧のデジタル値を加算する。Dフリップフロップ
30は加算器29から出力した制御電圧のデジタル値を
PCRが入力される毎のタイミングで記憶する。D/A
変換部3はDフリップフロップで記憶された値を電圧信
号に変換してVCO7に印加する。
【0036】以上の動作により、TSデータが時間圧縮
されバースト的に伝送されることによりPCRの到着時
刻に時間的ずれが生じ、上記PCRとMPEGデコーダ
の時刻標準となる同期信号の値であるSTCとの差分値
の絶対値が任意の閾値12より大きく算出される確率が
増えるとアップ・ダウンカウンタのカウンタ15の値が
大きくなり、この値が任意の閾値16より大きくなる
と、判定手段は、STCの位相の揺らぎ(ジッタ)を生
じさせるTSデータが入力されていると判定し、位相同
期回路の第1の係数器26と加算器29とDフリップフ
ロップ30で構成しているデジタルの巡回型ループフィ
ルタの係数器をより小さな係数で乗算する第2の係数器
に切り替える。これにより、位相同期回路は低感度な応
答をする同期処理を行い位相の揺らぎを抑制できる。
【0037】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。同図において、28は比較器25の出力
に基づいて第1の係数器26の出力と第2の係数器27
の出力とを切り替えるセレクタであって、該セレクタに
より位相同期回路の応答感度が変更される。判定手段は
実施の形態2と同様である。
【0038】セレクタ28はアップ・ダウンカウンタ2
3のカウント値が任意の閾値24より小さい場合に第1
の係数器で乗算された差分値を選択し、大きい場合に第
2の係数器で乗算された差分値を選択する。
【0039】以上の動作により、TSデータが時間圧縮
されバースト的に伝送されることによりPCRの到着時
刻に時間的ずれが生じるような信号が入力される場合、
TS信号のうち有効データが入力されている期間を示す
有効データ期間信号を用いて無効期間幅が任意の閾値2
0より大きい幅で到来する頻度が高くなるとアップ・ダ
ウンカウンタのカウンタ23値が大きくなり、この値が
任意の閾値24より大きくなると、判定手段はSTCの
位相の揺らぎ(ジッタ)を生じさせるTSデータが入力
されていると判定し、位相同期回路の第1の係数器26
と加算器29とDフリップフロップ30で構成している
デジタルの巡回型ループフィルタの係数器をより小さな
係数で乗算する第2の係数器に切り替える。これによ
り、位相同期回路は低感度な応答をする同期処理を行い
位相の揺らぎを抑制できる。
【0040】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。同図において、31は絶対値算出部11
の出力を入力とする平滑部、32は平滑部31の出力を
入力とする制御信号発生部、33は制御信号発生部32
の出力に基づき減算器2の出力に乗算する係数を変更す
る可変係数器であって、該可変係数器により位相同期回
路の応答感度が変更される。29は可変係数器33の出
力とDフリップフロップ30を加算する加算器である。
絶対値算出部11、平滑部31及び制御信号発生部32
により判定手段を構成する。
【0041】可変係数器33は減算器2の差分値に0<
X<1の係数Xを乗算する。係数Xは後述する制御信号
発生部32より出力される制御信号により段階的に切り
替えられる。加算器29は可変係数器で乗算された差分
値と後述するDフリップフロップ30から出力する制御
電圧のデジタル値を加算する。Dフリップフロップ30
は加算器29から出力した制御電圧のデジタル値をPC
Rが入力される毎のタイミングで記憶する。D/A変換
部3はDフリップフロップ30で記憶された値を電圧信
号に変換してVCO7に印加する。
【0042】絶対値算出部11は、前記減算部2から出
力される差分値の絶対値を算出し、平滑部31により任
意回数算出された差分値の絶対値を平滑する。制御信号
発生部32は平滑部31から出力した値に応じた制御信
号を発生させる。可変係数器33は平滑部31から出力
する値が大きいほど係数Xが小さくなるよう段階的に係
数を切り替える。
【0043】以上の動作により、TSデータが時間圧縮
されバースト的に伝送されることによりPCRの到着時
刻に時間的ずれが生じ、上記PCRとMPEGデコーダ
の時刻標準となる同期信号の値であるSTCとの差分値
が算出され、その差分値の絶対値を任意回数分で平滑
し、その値が大きくなると判定手段はSTCの位相の揺
らぎ(ジッタ)を生じさせるTSデータが入力されてい
ると判定し、位相同期回路の多段係数器33と加算器2
9とDフリップフロップ30で構成しているデジタルの
巡回型ループフィルタの係数をその値に応じて段階的に
切り替え、切り替えた係数を乗算するようにする。これ
により、位相同期回路は入力されるTSデータの状態に
応じた低感度な応答をするより細やかな同期処理を行う
ことができ位相の揺らぎが抑制される。なお、本実施の
形態では、制御信号発生部32の出力に基づき可変係数
器33の乗算係数を切り替える場合について説明した
が、位相同期回路を実施の形態1のように構成し、LP
Fの通過帯域を切り替え制御するように構成してもよ
い。
【0044】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。同図において、34はカウンタ部19の
出力を入力とする平滑部、35は平滑部34の出力を入
力とする制御信号発生部、33は制御信号発生部35の
出力に基づき、減算器2の出力に乗算する係数を変更す
る可変係数器であって、該可変係数器により位相同期回
路の応答感度が変更される。カウンタ部19、平滑部3
4及び制御信号発生部35により判定手段を構成する。
【0045】平滑部34は、カウンタ部19でカウント
したTS信号のうち有効データが入力されている期間を
示す有効データ期間信号を用いて無効データが入力開始
された時点を起点として受信クロックでカウントし数値
化された無効期間幅を無効データが到来した任意回数分
で平滑する。制御信号発生部35は平滑部34から出力
した値に応じて制御信号を発生させる。可変係数器33
は平滑部35から出力する値が大きいほど係数Xが小さ
くなるよう段階的に係数を切り替える。
【0046】以上の動作により、TSデータが時間圧縮
されバースト的に伝送されることによりPCRの到着時
刻に時間的ずれが生じるような信号が入力される場合、
TS信号のうち有効データが入力されている期間を示す
有効データ期間信号を用い、無効期間幅を所定数集めて
平滑化する。そして、その値が大きくなると判定手段は
STCの位相の揺らぎ(ジッタ)を生じさせるTSデー
タが入力されていると判定し、位相同期回路の可変係数
器33と加算器29とDフリップフロップ30で構成し
ているデジタルの巡回型ループフィルタの係数をその値
に応じて段階的に切り替え、切り替えた係数を乗算す
る。これにより、位相同期回路は入力されるTSデータ
の状態に応じた低感度な応答をするよりきめ細やかな同
期処理が行え、位相の揺らぎを抑制できる。なお、本実
施の形態では、制御信号発生部35の出力に基づき可変
係数器33の乗算係数を切り替える場合について説明し
たが、位相同期回路を実施の形態2のように構成し、L
PFの通過帯域を切り替え制御するように構成してもよ
い。
【0047】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。同図において、34はカウンタ部19の
出力を入力とする平滑部、36は平滑部34の出力を入
力とする時刻ずれ量算出部、37はカウンタ部9からの
出力であるSTCと時刻ずれ量算出部36の出力を入力
とする加算器、10は加算器37から出力する補正され
たSTCを後段に出力する出力端子である。平滑部3
4、時刻ずれ量算出部36、加算器37以外の構成は実
施の形態2と同様であるので詳しい説明は省略する。
【0048】平滑部34は、カウンタ部19でカウント
したTS信号のうち有効データが入力されている期間を
示す有効データ期間信号を用いて無効データが入力開始
された時点を起点として受信クロックでカウントし数値
化された無効期間幅を無効データが到来した任意回数分
で平滑する。時刻ずれ量算出部36は、平滑部34から
出力される数値化された無効期間幅よりTSデータが時
間圧縮されバースト的に伝送されることで生じるPCR
の到着時刻の時間的ずれを算出し、この時間的ずれを受
信クロックのカウント値に換算して出力する。加算器3
7はカウンタ9から出力したSTCと時刻ずれ量算出部
36から出力する受信クロックのカウント値に換算した
時間的ずれを加算し、補正したSTCとして後段に出力
する補正手段として機能する。
【0049】以上の動作により、TSデータが時間圧縮
されバースト的に伝送されることによりPCRの到着時
刻に時間的ずれが生じるような信号が入力される場合、
TS信号のうち有効データが入力されている期間を示す
有効データ期間信号を用いて無効期間幅が一定の閾値2
0より大きい幅で到来する頻度が高くなるとアップ・ダ
ウンカウンタのカウンタ23値が大きくなり、この値が
任意の閾値24より大きくなると、判定手段はSTCの
位相の揺らぎ(ジッタ)を生じさせるTSデータが入力
されていると判定し、位相同期回路のループフィルタで
あるLPFを低感度である第2のLPF5に切り替え
る。また、無効期間幅を無効データが到来した任意回数
分で平滑し(平滑部34)、この値をもとに位相同期回
路により発生させたSTCの時刻ずれ量を算出(時刻ず
れ量算出部36)して補正値を加算器37において加算
する。これらの動作により位相同期回路は低感度な応答
をする同期処理を行い位相の揺らぎを抑制でき、また、
位相同期回路で発生したSTCの時刻ずれを補正してM
PEGデコード処理できる。
【0050】実施の形態8.図8はこの発明の実施の形
態8であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。図から明らかなように、平滑部34、時
刻ずれ量算出部36、加算器37を除く構成は実施の形
態4において説明した図4と同様である。
【0051】動作については上述した実施の形態4及び
7で説明したのと同様であり、以下、簡単に説明する。
TSデータが時間圧縮されバースト的に伝送されること
によりPCRの到着時刻に時間的ずれが生じるような信
号が入力される場合、TS信号のうち有効データが入力
されている期間を示す有効データ期間信号を用いて無効
期間幅が任意の閾値20より大きい幅で到来する頻度が
高くなるとアップ・ダウンカウンタのカウンタ23値が
大きくなり、この値が任意の閾値24より大きくなる
と、判定手段はSTCの位相の揺らぎ(ジッタ)を生じ
させるTSデータが入力されていると判定し、位相同期
回路の第1の係数器26と加算器29とDフリップフロ
ップ30で構成しているデジタルの巡回型ループフィル
タの係数器をより小さな係数で乗算する第2の係数器に
切り替える。また、無効期間幅を無効データが到来した
任意回数分で平滑し、この値をもとに位相同期回路によ
り発生させたSTCの時刻ずれ量を算出し、この補正値
を加算器37において加算する。これらの動作により位
相同期回路は低感度な応答をする同期処理を行い位相の
揺らぎを抑制できるとともに、位相同期回路で発生した
STCの時刻ずれを補正してMPEGデコード処理でき
る。
【0052】実施の形態9.図9はこの発明の実施の形
態9であるMPEGデータ受信装置の位相同期回路を示
すものである。図から明らかなように、時刻ずれ量算出
部36、加算器37を除く構成は実施の形態6において
説明した図6と同様である。
【0053】動作については上述した実施の形態6及び
7で説明したのと同様であり、以下、簡単に説明する。
TSデータが時間圧縮されバースト的に伝送されること
によりPCRの到着時刻に時間的ずれが生じるような信
号が入力される場合、TSデータのうち有効データが入
力されている期間を示す有効データ期間信号を用い、無
効期間幅を所定数集めて平滑化する。そして、その値が
大きくなると判定手段はSTCの位相の揺らぎ(ジッ
タ)を生じさせるTSデータが入力されていると判定
し、位相同期回路の多段係数器33と加算器29とDフ
リップフロップ30で構成しているデジタルの巡回型ル
ープフィルタの係数をその値に応じて段階的に切り替
え、切り替えた計数で乗算する。また、無効期間幅を無
効データが到来した任意回数分で平滑し、この値をもと
に位相同期回路により発生したSTCの時刻ずれ量を算
出し、その補正値を加算器37において加算する。これ
らの動作により位相同期回路は入力されるTSデータの
状態に応じた低感度な応答をする同期処理を行い位相の
揺らぎを抑制でき、また、位相同期回路で発生したST
Cの時刻ずれを補正してMPEGデコード処理できる。
【0054】なお、実施の形態1〜9では、入力信号を
TSとしてTS信号内に含まれているPCRを抽出、処
理することで説明しているが、入力信号をプログラムス
トリームとしてプログラムストリーム内に含まれるSC
Rを抽出、処理することでも同様の効果が得られる。ま
た、上記実施の形態7〜9では実施の形態2,4,6の
位相同期回路に対してSTC補正用の回路(平滑部3
4、時刻ずれ量算出部、加算器37)を設けたものを説
明したが、実施の形態1,3,5の位相同期回路に対し
て設けるようにしてもよいのは当然である。すなわち、
例えば図1、図3、図5の位相同期回路において、有効
データ期間信号入力端子18、カウンタ部19、平滑部
34、時刻ずれ量算出部、加算器37を追加し、VCO
7の出力をカウンタ19にも入力させ、減算器2から出
力端子10までの間に加算器37を介在させるように接
続する。
【0055】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0056】本発明に係る位相同期回路によれば、デコ
ーダで使用するクロックに位相揺らぎ(ジッタ)を生じ
させる信号が入力されている場合には、位相同期回路の
応答感度を低感度に切り替えるように構成しているの
で、位相の揺らぎを抑制し、クロック信号の急激な変化
を防止することができ、安定したデコード動作を行える
効果がある。
【0057】また、本発明に係る位相同期回路によれ
ば、クロックに含まれる時間的オフセットを除去するこ
とができるので、従来、時間的オフセットを持った状態
でデコードされていたデコード処理が、本来の時刻での
デコード処理となり、データの再生において正確な同期
をとることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す位相同期回路
図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す位相同期回路
図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す位相同期回路
図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す位相同期回路
図である。
【図5】 この発明の実施の形態5を示す位相同期回路
図である。
【図6】 この発明の実施の形態6を示す位相同期回路
図である。
【図7】 この発明の実施の形態7を示す位相同期回路
図である。
【図8】 この発明の実施の形態8を示す位相同期回路
図である。
【図9】 この発明の実施の形態9を示す位相同期回路
図である。
【図10】 従来のMPEGデコーダを使用したデジタ
ル衛星放送受信機を示す図である。
【図11】 従来の位相同期回路図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 減算器、3 デジタル/アナログ変
換器、4 第1のローパスフィルタ、5 第2のローパ
スフィルタ、6 スイッチ、7 電圧制御発振部、8
出力端子、9 カウンタ部、10 出力端子、11絶対
値算出部、12閾値、13 比較器、14 初期値、1
5 アップ・ダウンカウンタ、16閾値、17 比較
器、18 入力端子、19 カウンタ部、20 閾値、
21比較器、22 初期値、23 アップ・ダウンカウ
ンタ、24 閾値、25 比較器、26 第1の係数
器、27 第2の係数器、28 セレクタ、29 加算
器、30 Dフリップフロップ、31 平滑部、32
制御信号発生部、33可変係数器、34 平滑部、35
制御信号発生部、36 時刻ずれ量算出部、37 加
算器、101 入力端子、102 チューナ・モジュー
ル、103 デスクランブラ、104 MPEGデマル
チプレクサ、105 MPEGビデオデコーダ、106
MPEGオーディオデコーダ、107 NTSCエン
コーダ、108 出力端子、109 D/Aコンバー
タ、110 出力端子、111 制御用CPU。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA04 BB02 BB04 CC01 CC26 CC38 CC41 CC52 DD09 DD19 DD36 DD44 EE10 FF02 GG07 HH10 JJ09 KK05 KK25 LL07 5K047 AA06 CC08 GG09 GG45 MM33 MM35 MM46 MM50 MM58 MM63

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デコーダ側で使用されるクロック信号の
    位相と、入力信号に含まれる基準時間情報の位相との差
    分値に基づいて前記クロック信号の同期処理を行う位相
    同期回路において、 前記入力信号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生じ
    させる信号であるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づき同期処理の応答感度を
    変更する変更手段とを備えたことを特徴とする位相同期
    回路。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記入力信号が前記ク
    ロック信号の位相に揺らぎを生じさせる信号である場合
    には同期処理の応答感度を所定値より低くすることを特
    徴とする請求項1記載の位相同期回路。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記差分値の絶対値が
    ある閾値より大きくなる期間が所定期間以上続いた場
    合、あるいは前記絶対値がある閾値より大きくなる確率
    が所定値以上となった場合に、前記入力信号が前記クロ
    ック信号の位相に揺らぎを生じさせる信号であると判定
    することを特徴とする請求項1記載の位相同期回路。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記差分値の絶対値を
    算出する絶対値算出部と、算出した差分絶対値を第1の
    閾値と比較し、第1の閾値より大きい場合にはアップカ
    ウント、小さい場合にはダウンカウントするアップダウ
    ンカウンタと、前記アップダウンカウンタのカウント値
    を第2の閾値と比較し、第2の閾値より大きい場合には
    前記入力信号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生じ
    させる信号であると判定し、小さい場合には前記入力信
    号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生じさせる信号
    ではないと判定する比較器とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の位相同期回路。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記差分値の絶対値を
    算出する絶対値算出部と、算出した差分絶対値を所定数
    集めて平滑化処理する平滑部と、前記平滑部の出力の大
    小に応じて前記入力信号が前記クロック信号の位相に揺
    らぎを生じさせる程度を判定し、判定結果に応じた制御
    信号を発生する制御信号発生部とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の位相同期回路。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、入力信号の有効・無効
    を表わすデータを入力として、無効データが入力される
    期間が所定期間以上続いた場合、あるいは無効データが
    入力される確率が所定値以上となった場合に、前記入力
    信号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生じさせる信
    号であると判定することを特徴とする請求項1記載の位
    相同期回路。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、入力信号の有効・無効
    を表わすデータを入力として、無効データが入力する期
    間を求め、求めた期間を第1の閾値と比較し、第1の閾
    値より大きい場合には無効データが入力する毎にアップ
    カウント、小さい場合にはダウンカウントするアップダ
    ウンカウンタと、前記アップダウンカウンタのカウント
    値を第2の閾値と比較し、第2の閾値より大きい場合に
    は前記入力信号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生
    じさせる信号であると判定し、小さい場合には前記入力
    信号が前記クロック信号の位相に揺らぎを生じさせる信
    号ではないと判定する比較器とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の位相同期回路。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、入力信号の有効・無効
    を表わすデータを入力とし、無効データが入力する期間
    を所定数集めて平滑化処理する平滑部と、前記平滑部の
    出力の大小に応じて前記入力信号が前記クロック信号の
    位相に揺らぎを生じさせる程度を判定し、判定結果に応
    じた制御信号を出力する制御信号発生部とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の位相同期回路。
  9. 【請求項9】 前記変更手段における応答感度の変更
    は、同期処理に用いられる低域通過フィルタの通過帯域
    の変更により行うことを特徴とする請求項1記載の位相
    同期回路。
  10. 【請求項10】 前記変更手段における応答感度の変更
    は、同期処理に用いられる係数器の乗算係数の変更によ
    り行うことを特徴とする請求項1記載の位相同期回路。
  11. 【請求項11】 入力信号の有効・無効を表わすデータ
    を入力とし、無効データが入力する期間を所定数集めて
    平滑化処理する平滑部と、前記平滑部の出力に基づいて
    前記クロック信号の時刻ずれ量を算出する時刻ずれ量算
    出部と、算出した時刻ずれ量に基づいて前記クロック信
    号の補正する補正手段とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の位相同期回路。
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