JP2001257664A - ディジタル放送受信機におけるクロック周波数同期制御回路 - Google Patents

ディジタル放送受信機におけるクロック周波数同期制御回路

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JP2001257664A
JP2001257664A JP2000069826A JP2000069826A JP2001257664A JP 2001257664 A JP2001257664 A JP 2001257664A JP 2000069826 A JP2000069826 A JP 2000069826A JP 2000069826 A JP2000069826 A JP 2000069826A JP 2001257664 A JP2001257664 A JP 2001257664A
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Susumu Sakamoto
進 坂本
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の低い様々な周波数変動範囲のVCXO
は使用できず、周波数変動範囲の精度の高いVCXOの
みしか利用できず、また、精度ばらつきに対処するため
に、発振回路の抵抗やコンデンサ等の値を調整する必要
がある。 【解決手段】 VCXO制御部28は、PCRレジスタ
21からの受信TS中のPCRとSTCレジスタ26か
らのVCXO31の出力クロックのカウント値との減算
結果を減算器27より受け、VCXO31の出力クロッ
クの周波数が使用周波数変動範囲内となるように、上限
値と下限値とで制限されて差分情報を生成する。この差
分情報は、DAC29に入力されてアナログ信号に変換
された後、LPF30によりその高周波成分が除去さ
れ、VCXO31に制御電圧として入力される。VCX
O31は、入力されたアナログの制御電圧から、出力発
振信号の周波数が可変制御され、符号化クロック周波数
に同期したクロックを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル放送受信
機におけるクロック周波数同期制御回路に係り、特に電
圧制御型水晶発振器(VCXO)を用いて、放送局側の
符号化クロック周波数に同期した復号化クロックをディ
ジタル放送受信機内で生成するディジタル放送受信機に
おけるクロック周波数同期制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】通信衛星(CS)を用いたCSディジタ
ル放送や、放送衛星(BS)を用いたBSディジタル放
送に代表されるディジタル放送では、映像・音声の圧縮
にMPEG2(Moving Picture Experts Group phase
2)という圧縮符号化方式を用いている。伝送には、M
PEG2のTS(Transport Stream)というパケット形
式の伝送方式が採用されており、一つの中継器(トラン
スポンダ)内で、周波数帯域の効率的な利用をするため
に、映像・音声・データを圧縮し、パケット形式で多重
化することで、複数のチャンネルを1つの周波数帯域で
伝送している。
【0003】このようなディジタル放送を受信する場
合、多重化されたTSから、目的のチャンネルのTSの
みを抜き取り、そのTSからMPEG2の映像・音声圧
縮情報を抜き出し、MPEG2のデコーダで復号化する
ことにより、映像・音声が復号される。MPEG2は、
圧縮時にある程度の劣化を認め、指定された符号化速度
(ビットレート)で圧縮することが可能であり、これに
より一つの中継器を、複数のチャンネルで共用すること
が可能となっている。
【0004】そこで、放送局側では、複数のコンテンツ
業者が、それぞれクロック周波数の規格範囲内の符号化
クロックを用いて、MPEG2符号化器で、放送しよう
とする映像信号と音声信号をMPEG2方式に基づき圧
縮符号化したTSをパケット形式で多重化する。このと
き用いられる符号化クロックの周波数の規格は、27M
Hz±30ppm(26.99919MHz〜27.0
0081MHz)となっており、この規格の範囲内でコ
ンテンツ業者各々で、符号化クロックの周波数にばらつ
きがある。
【0005】このようにして生成された多重化信号は、
放送局から所定の変調方式で変調されて人工衛星を介し
て放送され、ディジタル放送受信機で受信され、受信信
号から符号化クロック周波数に同期した復号化クロック
を周波数同期制御回路で生成し、この復号化クロックを
用いて復号される。
【0006】図10は従来のディジタル放送受信機にお
けるクロック周波数同期制御回路の一例のブロック図を
示す。同図中、ディジタル放送受信機で受信復調された
ディジタル放送信号はMPEG2のTSであり、TS分
離部40に入力されて、TS中の周波数同期に必要な情
報が分離されてクロック周波数同期制御回路41内のP
CRレジスタ42及び内部カウンタ43にそれぞれ供給
され、TS中の映像・音声の符号化データはTS分離部
40で分離されてMPEG2復号器49に入力される。
【0007】ここで、MPEG2のTSは、よく知られ
ているように、図11(A)に示すように、188バイ
トのパケットで時系列的に合成されて送受信され、TS
分離部40に入力される。このTSパケットは、図11
(B)に示すように、8ビットの同期バイトから4ビッ
トの巡回カウンタまでの計4バイトがパケットヘッダを
構成しており、そのパケットヘッダに続いてアダプテー
ションフィールド、ポインターフィールド及びペイロー
ド(情報)が合成された構成である。
【0008】更に、上記のアダプテーションフィールド
は、図11(C)に示すように、8ビットのアダプテー
ションフィールド長から5ビットのフラグまでの計2バ
イトに続いて、コンディショナル・コーディング又はオ
プショナル・コーディングとスタッフィングバイトが時
系列的に合成された構成である。
【0009】更に、上記のコンディショナル・コーディ
ング又はオプショナル・コーディングは、図11(D)
に示すように、48バイトの番組基準クロック(PCR:Pro
gramClock Reference)と、48バイトのオリジナルの番
組基準クロック(OPCR:Original Program Clock Referen
ce)と、8ビットのスプライスカウントダウンに続い
て、可変長のトランスポートプライベート長、トランス
ポートプライベートデータ及びアダプテーションフィル
ード拡張が時系列的に合成された構成である。
【0010】ところで、ディジタル放送受信機では、T
Sの中に多重化されている圧縮データを、符号化速度な
みの、平均した速度でMPEG2復号器49に与えるた
めに、図12のように様々な平滑化バッファが用意され
ている(ISO/IEC13818-1を引用)。同図中、復調器51
で復調されたTSは、TS分離部40の一部を構成して
いる回路52内の分離化部55及びスイッチ56を通し
て各種バッファに入力され、それらの出力がMPEG2
復号器49の一部の回路53内の各種バッファ及びシス
テム制御部54内のバッファに入力される。
【0011】ディジタル放送受信機は、符号化クロック
周波数に同期したクロックを用いて復号化を行わなけれ
ばならない。なぜなら、符号化速度と同じ速度で復号化
しなければ、図12の各バッファが一杯になったり(オ
ーバーフロー)、空になったり(アンダーフロー)する
ことにより、正常に映像が再生できないからである。符
号化クロックは、規格で27MHz±30ppmの許容
範囲が許されているため、ディジタル放送受信機側で、
固定の27MHzの水晶発振器の出力信号を復号化クロ
ックとして用いて復号化すると、図12で示す様々なバ
ッファが、オーバーフローやアンダーフローを発生して
しまう。
【0012】そこで、符号化クロックの周波数に同期し
たクロックを作るために、放送局側では、符号化に使っ
たクロックを、300カウント毎に1カウントアップす
る33ビットのカウンタ値を作り、図11(D)に示し
たPCR部分に格納し、定期的に送信することが規格化
されている。そこで、ディジタル放送受信機のクロック
周波数同期制御回路41では符号化クロック周波数に同
期した復号化クロックを作るために、図11で示したT
Sの中に入ってくるPCR情報と、VCXOと呼ばれる
電圧制御型水晶発振器を用いて、以下説明するようにし
て、符号化クロック周波数に同期した復号化クロックを
生成する。
【0013】すなわち、図10のTS分離部40は、上
記のTSパケット中から図11(B)に示したパケット
ヘッダ中の13ビットのPID(Packet Identificatio
n)というパケットの識別子を利用して必要なパケット
だけを抜き取り、また、周波数同期に必要な情報として
図11(D)に示したPCRをPCRレジスタ42に供
給すると共に、カウンタの初期化制御及び退避制御信号
を内部カウンタ43に供給する。
【0014】PCRレジスタ42は、TS分離部40か
ら最初に受け取ったPCR情報の値を内部カウンタ43
に設定する。それ以降、TS分離部40は、PCR情報
を検出する毎に、内部カウンタ43に対してカウント値
をSTCレジスタ44に退避する制御信号を出力すると
共に、PCRレジスタ42に検出したPCR情報を入力
する。内部カウンタ43は、PCRレジスタ42から受
け取ったPCRの値を初期値として、VCXO48が出
力している符号化クロック周波数に同期した復号化クロ
ックを、300クロックで1カウントアップするカウン
トを行い、TS分離部40からの退避制御信号が入力さ
れたときに、そのときのカウント値をSTCレジスタ4
4に入力する。
【0015】減算器45は、PCRレジスタ42からの
PCRとSTCレジスタ44からのカウント値との減算
を行う、その減算結果をDA変換器(DAC)46に供
給してアナログ信号に変換させる。DAC46の出力ア
ナログ信号は、低域フィルタ(LPF)47により高周
波数成分が除去された後、VCXO48に制御電圧とし
て印加され、その出力クロックの周波数を可変制御する。
VCXO48の発振周波数と制御電圧の関係は、例えば
図13に示すように、制御電圧のレンジが0〜5Vで、
周波数変動範囲が±100ppmで、制御電圧中央値で
基本発振周波数27MHzで発振する構成である。VC
XO48は、規格の変動範囲内のVCXOのみが使用さ
れる。
【0016】このようにして、符号化クロック周波数に
同期された周波数のクロックがVCXO48から復号化
クロックとして取り出され、MPEG2復号器49に供
給されて、ここで受信TSパケット中の映像・音声情報
を復号させる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のクロック周波数同期制御回路41で用いられるVCX
O48は、製造される際に、基本発振周波数の誤差偏差
(制御電圧が中央電圧の場合の27MHzに対する誤
差)を抑えようとすると、変動範囲が狭くなってしま
い、変動範囲を広げようとすると、今度は基本発振周波
数の誤差偏差が大きくなってしまう。
【0018】基本発振周波数の誤差を抑えて、変動範囲
が狭くなると、放送局側の符号化クロック周波数に同期
することが難しくなり、変動範囲を広げて、基本発振周
波数の誤差を大きくしてしまうと、テレビ受像器など
で、映像から色が出なくなったり、色差情報がずれて、
全体的に色が赤っぽくなったり青っぽくなったりする
「色が回る」という現象が発生してしまう。
【0019】また、水晶発振子や周辺回路(抵抗やコン
デンサ)等の精度のばらつきにより、図14に示すよう
にVCXOの出力発振周波数が規格範囲Iに対して、V
CXOによって、II、III、IVあるいはVで示す発振周波
数の変動範囲が非対称のような状態になってしまう。従
来は、このような精度の低いさまざまな周波数変動範囲
のVCXOは使用できず、周波数変動範囲の精度の高い
高価なVCXOのみしか利用できないという問題があ
る。
【0020】また、従来は、VCXOの製造時期が変わっ
た場合や、抵抗・コンデンサ等の部品の製造時期が変わ
った場合に、VCXOの周波数変動範囲の精度のばらつ
きが発生する可能性があるため、この精度ばらつきに対
処するために、発振回路の抵抗やコンデンサ等の値を調
整する必要がある。
【0021】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、周波数変動範囲の精度の低いVCXOも使用し得る
ディジタル放送受信機におけるクロック周波数同期制御
回路を提供することを目的とする。
【0022】また、本発明の他の目的は、VCXOの周波
数変動範囲の精度のばらつきに対する調整を不要にし得
るディジタル放送受信機におけるクロック周波数同期制
御回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、符号化クロックを用いて情報を符号化し
て得られた符号化データが、周波数同期情報と共に多重
されたディジタル放送波を受信復調し、復調信号中の周
波数同期情報に基づいて符号化クロックに周波数同期し
た復号化クロックを可変周波数発振器から出力して、受
信した符号化データを復号化させるディジタル放送受信
機のクロック周波数同期制御回路において、ディジタル
放送波受信時は、可変周波数発振器の出力復号化クロッ
クをカウントして得たカウント値と、復調信号中の周波
数同期情報との差分値を演算する演算手段と、差分値が
上限レジスタに設定された上限値と下限レジスタに設定
された下限値の範囲内にあるときは該差分値を出力値と
し、差分値が上限値より大きいときは該上限値を出力値
とし、差分値が下限値よりも小さいときは該下限値を出
力値として、可変周波数発振器に制御信号として供給し、
該可変周波数発振器から出力される復号化クロックの周
波数を出力値に対応した周波数に制御する制御手段とを
有する構成としたものである。
【0024】この発明では、可変周波数発振器の出力復
号化クロックの周波数を可変制御する制御信号が、復号
化クロックをカウントして得たカウント値と復調信号中
の周波数同期情報との差分値に基づき、かつ、設定された
上限値と下限値の範囲内の値に基づいて生成されるた
め、符号化クロックに周波数同期させる復号化クロック
の周波数を、上記の上限値に対応した上限周波数と上記
の下限値に対応した下限周波数との間に制御することが
できる。
【0025】また、本発明は上記の目的を達成するため、
上記の制御手段を、出力値を入力値として受けると共
に、変動制限レジスタに設定された変動制限値と、前回
出力したデータ値を前出力値として保持する前出力値レ
ジスタからの前出力値とを入力として受ける変動クラン
プ部を更に有し、変動クランプ部により、入力値と前出力
値の差が変動制限値を越えるときは前出力値に変動制限
値を加算又は減算したデータ値を可変周波数発振器に制
御信号として供給し、入力値と前出力値の差が変動制限
値を越えないときは入力値に等しいデータ値を可変周波
数発振器に制御信号として供給して可変周波数発振器か
ら出力される復号化クロックの周波数を制御することを
特徴とする。
【0026】この発明では、変動クランプ部により、入
力値と前出力値の差が変動制限値を越えるときは前出力
値に変動制限値を加算又は減算したデータ値を可変周波
数発振器に制御信号として供給するようにしたため、符
号化クロックに周波数同期させる復号化クロックの周波
数を、上記の変動制限値に対応した大きな周波数変化を
行わないように制御することができる。
【0027】また、本発明は上記の目的を達成するため、
少なくともディジタル放送波の受信前に、予め設定した
時間、可変周波数発振器を予め設定してある上限値と下
限値で発振させたときの可変周波数発振器の出力信号周
波数を、それぞれ上限周波数と下限周波数として計測す
る計測手段と、計測手段により計測された上限周波数及
び下限周波数と可変周波数発振器の特性とから、使用周
波数変動範囲の上限周波数と下限周波数に対応した上限
値と下限値を計算し、その計算した上限値を上限レジス
タに設定し、かつ、計算した下限値を下限レジスタに設定
する設定手段とを有することを特徴とする。
【0028】この発明では、計測した周波数結果に基づ
き計算した上限値と下限値をレジスタに設定するように
したため、可変周波数発振器の出力信号周波数にばらつ
きがあったとしても、可変周波数発振器から出力される
復号化クロックの周波数を、使用周波数変動範囲の上限
周波数と下限周波数の範囲内に制御することができる。
ここで、以上の可変周波数発振器としては、電圧制御型
水晶発振器が用いられる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるディジタル
放送受信機におけるクロック周波数同期制御回路を使用
したディジタル放送システムの一例のシステム構成図を
示す。同図に示すように、ディジタル放送システムは、送
信システムAから送信されたディジタル放送波を、人工
衛星10を中継局としてディジタル放送受信機Bが受信
する構成である。
【0030】放送システムAはコンテンツ業者aが、放
送するための映像情報1と音声情報2を、符号化クロッ
ク3を用いてMPEG2の方式に従って圧縮符号化を行
うMPEG2符号化器4を持ち、符号化した情報をTS
多重化部6に送る。コンテンツ業者aは、同時に符号化
クロック3をPCRカウンタ5でカウントし、カウント
した情報を周波数同期情報(PCR情報)としてTS多
重化部6へ送る。同様に、他のコンテンツ業者b〜x
も、それぞれ放送する映像情報及び音声情報を、互いに
独立して圧縮符号化した信号とPCR情報とをTS多重
化部6へ供給する。
【0031】TS多重化部6は、複数のコンテンツ業者
a〜xからの圧縮符号化信号とPCR情報を多重化して
TSを作り、変調器7に供給する。TSは変調器7によ
り誤り訂正用の符号が付加された後、所定の変調方式で
変調され、更にアップリンク8で電気信号から電波に変
換されてアンテナ9から人工衛星10にディジタル放送
波として送信される。
【0032】アンテナ11は、人工衛星10からのディ
ジタル放送波を受信し、電気信号に変換してチューナ1
2に送る。チューナ12で選択受信された信号は、復調
器13で復調され、誤り訂正された後TSとして出力さ
れる。TS分離部14は、ユーザが選択した番組に必要
な情報だけTSから抜き出す。周波数同期制御回路16
に対しては、TS分離部14からPCR情報を送り、M
PEG2復号器17には、符号化された映像・音声情報
を送る。周波数同期制御回路16は、PCR情報をもと
に、符号化に使用したクロックの周波数に同期したクロ
ックを生成し、それをMPEG2復号器17の復号化ク
ロックとして用いる。MPEG2復号器17は、TS分
離部14から受け取った映像・音声の符号化情報を上記
の復号化クロックに基づいて復号し、映像情報18と音
声情報19を取り出す。システム制御部15は、ディジ
タル放送受信機Bの各部を制御する。
【0033】図2は本発明になるディジタル放送受信機
のクロック周波数同期制御回路の一実施の形態のブロッ
ク図を示す。同図中、クロック周波数同期制御回路は、
図1に示した周波数同期制御回路16として用いられる
回路で、図1のTS分離部14からPCR情報と内部カ
ウンタの初期化及び退避制御信号を入力として受け、ま
たシステム制御部15から必要な制御信号を入力として
受ける。
【0034】周波数同期制御回路16は、PCRレジス
タ21、セレクタ22、タイマ23、制御信号レジスタ
24、内部カウンタ25、STCレジスタ26、減算器2
7、VCXO制御部28、DA変換器(DAC)29、
低域フィルタ(LPF)30及びVCXO31からな
る。PCRレジスタ21、内部カウンタ25、STCレ
ジスタ26、減算器27、DAC29、LPF30は、
従来のPCRレジスタ42、内部カウンタ43、STC
レジスタ44、減算器45、DAC46、LPF47と
同様の動作を行う。
【0035】PCRレジスタ21は、初期化後にTS分
離部14から受信する最初のPCR情報を内部カウンタ
25に対して出力し、それ以降のPCR情報は、減算器
27に対して出力する。内部カウンタ25は、セレクタ
22を経由して、TS分離部14もしくはタイマ23か
ら、カウンタの初期化及びカウント値の待避制御を受
け、待避制御を受けた時に、STCレジスタ26に対し
てカウント値を出力する。
【0036】内部カウンタ25は、制御信号選択レジス
タ24で制御されるセレクタ22により、TS分離部1
4からの制御信号と、タイマ23の制御信号のいずれか
の制御信号が入力される。制御信号選択レジスタ24
は、システム制御部15が設定する。STCレジスタ2
6の出力は、減算器27に送られると同時に、システム
制御部15にも送られる。減算器27は、PCRレジス
タ21とSTCレジスタ26に新しい値が格納された時
に減算処理を行い、減算結果をVCXO制御部28に送
る。
【0037】VCXO制御部28は、減算器27から出
力された減算結果から、VCXO31を制御するのに最
も適した差分情報に変換してDAC29に入力する。D
AC29は、受け取ったデータをアナログ信号に変換
し、LPF30に入力する。VCXO31は、DAC2
9でアナログ信号に変換された差分情報を、LPF30
を通した後の電圧により発振周波数が可変制御され、そ
の出力発振周波数信号を、MPEG2復号器17と内部
カウンタ25に復号化クロックとして供給する。
【0038】図3はVCXO制御部28の第1の実施の
形態のブロック図を示す。同図に示すように、VCXO
制御部28は、減算器27の減算結果と、制御上限レジ
スタ34及び制御下限レジスタ35からの値とを入力と
して受ける上限・下限クランプ部33により、減算器2
7の減算結果を適切な差分情報に変換し、セレクタ39
に入力する。制御上限レジスタ34と制御下限レジスタ
35がそれぞれ保持する上限値と下限値は、システム制
御部15が設定する。上限・下限クランプ部33の出力
信号は、出力モニタレジスタ36にも入力され、システ
ム制御部15から読み出すことができる。
【0039】セレクタ39は、出力選択レジスタ38に
より制御され、上限・下限クランプ部33の出力信号と
出力値レジスタ37の出力信号のいずれか一方を選択し
てDAC29に入力する。出力値レジスタ37は、シス
テム制御部15により出力値が設定され、DAC29に
出力する値を直接設定できるレジスタである。出力選択
レジスタ38は、システム制御部15により値が設定さ
れ、セレクタ39を制御する。以上の構成により、ディ
ジタル放送受信機における符号化クロックと復号化クロ
ックの周波数同期制御回路を実現する。
【0040】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。まず、図1のディジタル放送システムについて説明
するに、コンテンツ業者a〜xが、クロック周波数の規
格(27MHz±30ppm)の符号化クロック3を用
いて、MPEG2符号化器4で映像情報1と音声情報2
をMPEG2の方式により圧縮符号化し、得られた符号
化データをTS多重化部6に出力する。また、PCRカ
ウンタ5は、各々のコンテンツ業者が符号化に用いた符
号化クロック3を300カウントで1カウントアップす
る33ビットのカウンタで、符号化クロック周波数に同
期したクロックを作るための情報(PCR情報)とし
て、TS多重化部6に出力される。
【0041】TS多重化部6は、入力された映像と音声
の符号化データとPCR情報とを一緒に、図11に示し
たMPEG2のTSのパケット形式で多重化し、1つの
TSを構成する。TS多重化部6で生成されたTSは、
変調器7において誤り訂正符号が付加された後、所定の
変調方式で変調され、アップリンク8で電気信号から電
波に変換され、アンテナ9から静止衛星である人工衛星
10にディジタル放送波として送信される。
【0042】人工衛星10は、送信されてきたディジタ
ル放送波を中継して地上へ送信する。ディジタル放送受
信機Bのアンテナ11は、人工衛星10よりのディジタ
ル放送波を受信して電気信号に変換し、チューナ12に
送る。チューナ12は、ユーザが選択した番組が放送さ
れている周波数を選択し、復調器13で、復調し誤り訂
正をしてTSを復元する。復元された情報は、図11に
示したMPEG2のTSというパケット形式になってお
り、複数の番組が多重化されている。
【0043】TSからユーザが選択した番組の情報を取
り出すために、TS分離部14は、図11(B)に示し
たPIDというパケットのID識別子を利用して、必要
なTSのパケットだけを抜き出す。必要な情報のPID
の指定は、システム制御部15によって行われる。番組
情報の分析に必要な情報は、TS分離部14からシステ
ム制御部15に供給され、周波数同期に必要な情報(P
CR情報)は、周波数同期制御回路16に供給される。
システム制御部15は、受け取った情報を基に、ユーザ
が選択した番組を受信するために必要な制御を、周波数
同期制御回路16の各部に対して行う。MPEG2復号
器17は、TS分離部14から受け取った映像・音声の
符号化データを、周波数同期制御回路16から出力され
る復号化クロックを用いて復号し、ユーザが選択した番
組の映像情報18と音声情報19を出力する。
【0044】次に、図1及び図2に示した本実施の形態
の周波数同期制御回路16の動作について詳細に説明す
る。周波数同期制御回路16は、TS分離部14から入
力されたPCR情報を用いて、図1で示した符号化クロ
ック3の中で、ユーザが選択した番組を提供するコンテ
ンツ業者の符号化クロック周波数に同期した復号化クロ
ックを作る。
【0045】すなわち、まず、システム制御部15は、
図2の制御信号選択レジスタ24に対して、TS分離部
14からのカウンタの初期化制御及び待避制御信号を、
内部カウンタ25に入力するように設定する。セレクタ
22は、制御信号選択レジスタ24の設定に従って、T
S分離部14からのカウンタの初期化制御及び待避制御
信号を選択し、内部カウンタ25に入力する。これによ
り、内部カウンタ25は、TS分離部14を経由してシ
ステム制御部15から初期化される。
【0046】次に、ユーザが番組を選択すると、システ
ム制御部15がTS分離部14に対して番組の受信に必
要な情報を抜き出すように設定する。TS分離部14
は、システム制御部15の設定により、PIDを利用し
て、必要なTSのパケットだけを抜き出し、番組の受信
に必要な情報を出力する。PCRレジスタ21は、TS
分離部14から最初に受け取ったPCR情報の値を内部
カウンタ25に設定する。
【0047】それ以降、TS分離部14がPCR情報を
検出するたびに、TS分離部14は、内部カウンタ25
に対して、カウント値をSTCレジスタ26に待避する
制御信号を出すと同時に、検出したPCR情報をPCR
レジスタ21に入力する。従来回路と同様に、内部カウ
ンタ25は、PCRレジスタ21から受け取ったPCR
の値を初期値として、VCXO31が出力している符号
化クロック周波数に同期した復号化クロックを、300
クロックで1カウントアップするカウントを行う。
【0048】内部カウンタ25は、TS分離部14から
カウント値待避制御を受けると、STCレジスタ26
に、その時のカウント値を入力する。減算器27は、P
CRレジスタ21とSTCレジスタ26に新しい値が入
力されると、減算処理を行い、減算結果をVCXO制御
部28に入力する。
【0049】VCXO制御部28は、減算結果からDA
C29に入力する差分情報を生成するが、後述するよう
に上限値と下限値が設定されており、VCXO31の出
力クロックの周波数が設定した上限値と下限値に対応し
た使用周波数変動範囲内となるように差分情報を生成す
る。この差分情報は、DAC29に入力されてアナログ信
号に変換された後、LPF30によりその高周波成分が
除去され、VCXO31に制御電圧として入力される。
【0050】VCXO31は、入力されたアナログの差
分情報(制御電圧)に基づいて、周波数が可変制御さ
れ、かつ、符号化クロック周波数に同期したクロックを
出力する。VCXO31から取り出された周波数同期制
御されたクロックは、復号化クロックとしてMPEG2
復号器17に送られると同時に、内部カウンタ25にも
送られる。
【0051】次に、VCXO制御部28の動作につい
て、図3と共に更に詳細に説明するに、システム制御部
15は、出力選択レジスタ38に対して、DAC29へ
の出力信号が、上限・下限クランプ部33の出力値が入
力される設定を行う。セレクタ39は、出力選択レジス
タ38の設定により、上限・下限クランプ部33の出力
値をDAC29に入力する。上限・下限クランプ部33
は、減算器27から入力された減算結果を受け取ると、
制御上限レジスタ30の設定値(上限値)を上回った
り、制御下限レジスタ31の設定値(下限値)を下回っ
たりしないように、図4のフローチャートに従って減算
結果を修正する。
【0052】すなわち、上限・下限クランプ部33は、
減算器27から入力された減算結果を受け取ると(ステ
ップ101)、その減算結果がDAC29の制御レンジ
内であるかどうか判定し(ステップ102)、制御レン
ジ内であれば減算結果がプラスかどうか判定する(ステ
ップ103)。減算結果がプラスであれば、制御上限レ
ジスタ30の設定上限値より大きいかどうか判定し(ス
テップ104)、上限値よりも小さければその減算結果
を出力値として採用し(ステップ105)、上限値より
も大きければ出力値として上限値を採用する(ステップ
106)。
【0053】また、ステップ103で減算結果がプラス
ではないと判定されたときには、その減算結果が制御下
限レジスタ31の設定下限値より小さいかどうか判定し
(ステップ107)、下限値よりも大きければ、その減
算結果を出力値として採用し(ステップ108)、下限
値よりも小さければ、下限値を出力値として採用する
(ステップ109)。また、ステップ102において、
減算結果がDAC制御レンジを越えるような過大な値又
は過小な値であると判定したときは、減算結果がプラス
かどうか判定し(ステップ110)、プラスであれば出
力値として上限値を採用し(ステップ106)、プラス
でなければ出力値として下限値を採用する(ステップ1
09)。
【0054】このようにして、ステップ105、10
6、108又は109で出力値が得られると、上限・下
限クランプ部33はその出力値をセレクタ39へ出力す
る(ステップ111)。なお、制御上限レジスタ30と
制御下限レジスタ31が保持する上限値と下限値は、シ
ステム制御部15が製品出荷前のシステムの起動時、あ
るいは電源オンの直後のディジタル放送波の受信前に、
後述するVCXO31の周波数変動範囲を認識した上で
設定する。出力値モニタレジスタ36は、上限・下限ク
ランプ部33が出力する出力値を一時保持してシステム
制御部15に供給し、システム制御部15により出力値
を監視させる。
【0055】次に、VCXO31の周波数変動範囲を認
識するときの、本実施の形態の動作について説明する。
まず、図2において、システム制御部15は、内部カウ
ンタ25のカウンタの初期化制御及び待避制御に関し
て、制御信号選択レジスタ24に対して、タイマ23か
ら出力された制御信号の方を選択するように設定する。
これにより、セレクタ22は、制御信号選択レジスタ2
4からの設定により、タイマ23から出力された制御信
号を選択して内部カウンタ25に入力して内部カウンタ
25を初期化する。
【0056】次に、システム制御部15から、例えば1
秒という時間をタイマ23に設定する。次に、システム
制御部15は、図3の出力選択レジスタ38に対して、
セレクタ39が、出力値レジスタ37の出力データを選
択させるように設定する。これにより、セレクタ39
は、出力選択レジスタ38の設定により、出力値レジス
タ37の出力データを選択してDAC29に入力する。
なお、出力値レジスタ37には、DAC29への出力値
の上限値が設定されている。
【0057】次に、システム制御部15は、タイマ23
を起動すると同時に、内部カウンタ25のカウントを開
始させる。このとき、VCXO31は、出力値レジスタ
37から出力された上限値に基づき、規格で定められた
許容範囲内の上限値付近の周波数のクロックを発振出力
しており、このクロックを内部カウンタ25がカウント
する。
【0058】その後、タイマ23に設定された時間後
に、タイマ23は、内部カウンタ25に対して、カウン
ト値の待避制御信号を出力する。すると、内部カウンタ
25は、その時点のカウント値をSTCレジスタ26に
入力する。STCレジスタ26は、入力されたカウント
値を保持すると共に、システム制御部15へ出力する。
システム制御部15は、STCレジスタ26から入力さ
れたカウント値と、タイマ23の設定時間とからVCX
O31の出力信号周波数を計測し、計測した周波数が出
力値レジスタ37に設定した上限値に対応したVCXO
31の周波数変動範囲の上限値であるとみなす。
【0059】続いて、システム制御部15は出力値レジ
スタ37に、DAC29への出力値の下限値を設定し、
同様の制御を行うことで、VCXO31の出力信号周波
数を計測し、計測した周波数が出力値レジスタ37に設
定した下限値に対応したVCXO31の周波数変動範囲
の下限値として認識する。
【0060】システム制御部15は上記のようにして認
識したVCXO31の周波数変動範囲の上限値及び下限
値と、出力値レジスタ37に設定した上限値及び下限値
と、図13に示したVCXOの特性との関係から基本周
波数27MHz±50ppmの許容使用周波数範囲の上
限周波数と下限周波数が得られる出力値レジスタ37に
設定する上限値と下限値を計算し、計算した上限値を制
御上限レジスタ34に設定し、計算した下限値を制御下
限レジスタ35に設定する。
【0061】これにより、以後のディジタル放送受信機
Bの実際の使用時においては、VCXO31は、VCX
O制御部28により基本周波数27MHz±50ppm
の許容使用周波数範囲で発振するように制御されること
となる。このため、VCXO31が前記図14にIIIあ
るいはVで示した許容周波数範囲の上限を超えるような
周波数変動範囲を有するVCXOであったとしても、同
図にVIで示す周波数となる上限値が設定されるため、V
CXO31から出力される復号化クロックは、図5に実
線の丸で示すように、27MHz+50ppmの上限周
波数を越えることはない。
【0062】同様に、VCXO31が前記図14にIVあ
るいはVで示した許容周波数範囲の下限を超えるような
周波数変動範囲を有するVCXOであったとしても、同
図にVIIで示す周波数となる下限値が設定されるため、V
CXO31から出力される復号化クロックは、図6に実
線の丸で示すように、27MHz−50ppmの下限周
波数以下になることはない。
【0063】従って、本実施の形態によれば、回路素子の
ばらつきに対する調整を行わなくても、図14に示した
精度の低い様々な周波数変動範囲のVCXOを使用する
ことができ、また、各ディジタル放送受信機のそれぞれに
ついて個別にVCXOの周波数変動範囲の誤差を認識す
ることができ、VCXOの動作範囲を個別に設定するこ
とができる。
【0064】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図7は本発明になるディジタル放送受信機の
クロック周波数同期制御回路の第2の実施の形態の要部
のブロック図を示す。同図中、図3と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図7において、V
CXO制御部28’内の上限・下限クランプ部33の出
力信号は、変動クランプ部60に入力される。システム
制御部15は、変動制限レジスタ61に制限値を設定す
る。変動制限レジスタ61からの制限値も、変動クラン
プ部60に入力される。
【0065】また、前出力値レジスタ62は、変動クラ
ンプ部60の出力信号を入力として受け、変動クランプ
部60が、前回セレクタ39に出力したデータ値を保持
し、変動クランプ部60に出力する。出力モニタレジス
タ36は、変動クランプ部60の出力値を、システム制
御部15が監視するためのレジスタである。変動クラン
プ部60は、前出力値レジスタ62の値と、変動制限レ
ジスタ61の値と、上限・下限クランプ部33の出力値
を受けて比較・減算処理を行い、これらの処理結果を用
いて、上限・下限クランプ部33の出力値の変動が、変
動制限レジスタ61の設定値を超えないように、セレク
タ39への出力値の変動に制限をかける。
【0066】次に、上記の構成のVCXO制御部28’
の動作について、図8のフローチャートを併せ参照して
説明する。セレクタ39は、システム制御レジスタ15
の制御により、変動クランプ部60の出力値をDAC2
9に入力するように設定されている。まず、変動クラン
プ部60は、上限・下限クランプ部33から出力された
値を受け(ステップ201)、この入力値が変動制限レ
ジスタ61から入力された値(制限値というものとす
る)よりも大きいかどうか比較する(ステップ20
2)。
【0067】入力値が制限値よりも大きいときには、入
力値から前出力値レジスタ62の出力値(前出力値とい
うものとする)を差し引く減算処理を行い(ステップ2
03)、その減算値が制限値よりも大きいかどうか判定
し(ステップ204)、減算値の方が大きければ前出力
値と制限値の加算値を計算し(ステップ205)、減算
値が制限値以下であれば、変動が小さいので入力値その
ものを得る(ステップ206)。
【0068】一方、ステップ202で入力値が制限値以
下であると判定されたときは、前出力値から入力値を差
し引く減算処理を行い(ステップ207)、その減算値
が制限値よりも大きいかどうか判定し(ステップ20
8)、減算値の方が大きければ前出力値から制限値を差
し引いた差分値を計算し(ステップ209)、減算値が
制限値以下であれば、変動が小さいので入力値そのもの
を得る(ステップ206)。このようにして、変動クラ
ンプ部60は、ステップ205、206又は207で得
られた値をセレクタ39へ出力する(ステップ21
0)。
【0069】図9は本実施の形態の変動制限レジスタ6
1の設定により、VCXO31が出力するクロックの周
波数変動の変化について示した図であり、変動制限レジ
スタ61を設けることにより、実線の丸印で示すように、
VCXO31から出力される復号化クロックの急激な周
波数の変化が起きなくなることが読み取れる。このこと
から、本実施の形態によれば、図2におけるLPF30
を削除することができる。
【0070】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えばVCXOの代わりに、VCO
その他の可変周波数発振器を用いることもできる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
符号化クロックに周波数同期させる復号化クロックの周
波数を、上限値に対応した上限周波数と下限値に対応し
た下限周波数との間に制御するようにしたため、精度の
低い様々な周波数変動範囲を持つ可変周波数発振器(電
圧制御型水晶発振器)を使用しても、復号化クロックの
周波数を所望の使用周波数変動範囲内にすることができ
る。
【0072】また、本発明によれば、変動クランプ部によ
り、入力値と前出力値の差が変動制限値を越えるときは
前出力値に変動制限値を加算又は減算したデータ値を可
変周波数発振器に制御信号として供給することにより、
符号化クロックに周波数同期させる復号化クロックの周
波数を、上記の変動制限値に対応した大きな周波数変化
を行わないように制御するようにしたため、変動クラン
プ部から出力されるデータ値を可変周波数発振器の制御
信号に変換する信号系に、低域フィルタを設けなくても
制御信号を生成することができる。
【0073】更に、本発明によれば、計測した周波数結果
に基づき計算した上限値と下限値をレジスタに設定する
ことにより、可変周波数発振器の出力信号周波数にばら
つきがあったとしても、可変周波数発振器から出力され
る復号化クロックの周波数を、使用周波数変動範囲の上
限周波数と下限周波数の範囲内に制御するようにしたた
め、ディジタル放送受信機毎にある可変周波数発振器の
周波数変動範囲の誤差を認識して、ディジタル放送受信
機毎に常に使用周波数変動範囲で周波数が変化する復号
化クロックを調整無しに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディジタル放送受信機におけるク
ロック周波数同期制御回路を使用したディジタル放送シ
ステムの一例のシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図3】図2中のVCXO制御部の第1の実施の形態の
ブロック図である。
【図4】図3中の上限・下限クランプ部の動作を説明す
るフローチャートである。
【図5】図3中の制御上限レジスタの設定値によるVC
XOのクロック周波数の変動効果を示す図である。
【図6】図3中の制御下限レジスタの設定値によるVC
XOのクロック周波数の変動効果を示す図である。
【図7】図2中のVCXO制御部の第2の実施の形態の
ブロック図である。
【図8】図7中の変動クランプ部の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】図7中の変動制限レジスタの設定により、VC
XOが出力するクロックの周波数変動の変化を示す図で
ある。
【図10】従来のクロック周波数同期制御回路の一例の
ブロック図である。
【図11】TSパケットの構成図である。
【図12】TSの中に多重化されている圧縮データを、
符号化速度なみの、平均した速度でMPEG2復号器に
与えるために、様々な平滑化バッファが用意されている
受信機の一部分の図である。
【図13】VCXOの発振周波数と制御電圧の関係の一
例を示す図である。
【図14】VCXOの様々な周波数変動範囲を示す図で
ある。
【符号の説明】
4 MPEG2符号化器 5 PCRカウンタ 6 TS多重化部 10 人工衛星 12 チューナ 13 復調器 14 TS分離部 15 システム制御部 16 周波数同期制御回路 17 MPEG2復号器 21 PCRレジスタ 22、39 セレクタ 23 タイマ 24 制御信号選択レジスタ 25 内部カウンタ 26 STCレジスタ 27 減算器 28、28’ VCXO制御部 29 DA変換器(DAC) 30 低域フィルタ(LPF) 31 電圧制御型水晶発振器(VCXO) 33 上限・下限クランプ部 34 制御上限レジスタ 35 制御下限レジスタ 36 出力モニタレジスタ 37 出力値レジスタ 38 出力選択レジスタ 60 変動クランプ部 61 変動制限レジスタ 62 前出力値レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 BA01 BA11 BA18 BA27 DA01 DA04 5J106 AA04 BB04 BB09 CC01 CC21 CC38 CC41 DD04 DD13 DD17 DD38 FF02 FF06 KK29 KK32 5K028 AA07 BB05 EE03 KK01 KK03 MM12 MM16 NN31 NN32 SS05 SS15 5K047 AA16 CC02 CC08 GG10 GG11 GG16 GG22 HH01 HH12 HH43 HH55 MM12 MM27 MM50 MM56

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化クロックを用いて情報を符号化し
    て得られた符号化データが、周波数同期情報と共に多重
    されたディジタル放送波を受信復調し、復調信号中の前
    記周波数同期情報に基づいて前記符号化クロックに周波
    数同期した復号化クロックを可変周波数発振器から出力
    して、受信した前記符号化データを復号化させるディジ
    タル放送受信機のクロック周波数同期制御回路におい
    て、 前記ディジタル放送波受信時は、前記可変周波数発振器
    の出力復号化クロックをカウントして得たカウント値
    と、前記復調信号中の前記周波数同期情報との差分値を
    演算する演算手段と、 前記差分値が上限レジスタに設定された上限値と下限レ
    ジスタに設定された下限値の範囲内にあるときは該差分
    値を出力値とし、前記差分値が前記上限値より大きいと
    きは該上限値を出力値とし、前記差分値が前記下限値よ
    りも小さいときは該下限値を出力値として、前記可変周
    波数発振器に制御信号として供給し、該可変周波数発振
    器から出力される前記復号化クロックの周波数を前記出
    力値に対応した周波数に制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とするディジタル放送受信機におけるクロック
    周波数同期制御回路。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記出力値を入力値と
    して受けると共に、変動制限レジスタに設定された変動
    制限値と、前回出力したデータ値を前出力値として保持
    する前出力値レジスタからの前出力値とを入力として受
    ける変動クランプ部を更に有し、該変動クランプ部によ
    り、前記入力値と前記前出力値の差が前記変動制限値を
    越えるときは前記前出力値に前記変動制限値を加算又は
    減算したデータ値を前記可変周波数発振器に制御信号と
    して供給し、前記入力値と前記前出力値の差が前記変動
    制限値を越えないときは前記入力値に等しいデータ値を
    前記可変周波数発振器に制御信号として供給して該可変
    周波数発振器から出力される前記復号化クロックの周波
    数を制御することを特徴とする請求項1記載のディジタ
    ル放送受信機におけるクロック周波数同期制御回路。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記ディジタル放送波の受信
    前に、予め設定した時間、前記可変周波数発振器を予め
    設定してある上限値と下限値で発振させたときの前記可
    変周波数発振器の出力信号周波数を、それぞれ上限周波
    数と下限周波数として計測する計測手段と、前記計測手
    段により計測された前記上限周波数及び下限周波数と前
    記可変周波数発振器の特性とから、使用周波数変動範囲
    の上限周波数と下限周波数に対応した上限値と下限値を
    計算し、その計算した上限値を前記上限レジスタに設定
    し、かつ、計算した下限値を前記下限レジスタに設定する
    設定手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記
    載のディジタル放送受信機におけるクロック周波数同期
    制御回路。
  4. 【請求項4】 前記可変周波数発振器は、電圧制御型水
    晶発振器であることを特徴とする請求項1記載のディジ
    タル放送受信機におけるクロック周波数同期制御回路。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、上限値を保持している
    上限レジスタと、下限値を保持している下限レジスタ
    と、前記差分値が前記上限レジスタに設定された上限値
    と前記下限レジスタに設定された下限値の範囲内にある
    ときは該差分値を出力値とし、前記差分値が前記上限値
    より大きいときは該上限値を出力値とし、前記差分値が
    前記下限値よりも小さいときは該下限値を出力値とする
    上限・下限クランプ部と、前記上限・下限クランプの出
    力値をモニタするための出力モニタレジスタと、外部か
    ら上限値又は下限値が設定される出力値レジスタと、デ
    ィジタル放送波受信時は前記上限・下限クランプ部から
    の出力値を選択し、前記ディジタル放送波受信前には前
    記出力値レジスタからの値を選択する選択手段と、前記
    選択手段により選択された値を前記制御信号に変換して
    前記可変周波数発振器に供給する変換手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項2記載のディジタル放送受信機に
    おけるクロック周波数同期制御回路。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、上限値を保持している
    上限レジスタと、下限値を保持している下限レジスタ
    と、前記差分値が前記上限レジスタに設定された上限値
    と前記下限レジスタに設定された下限値の範囲内にある
    ときは該差分値を出力値とし、前記差分値が前記上限値
    より大きいときは該上限値を出力値とし、前記差分値が
    前記下限値よりも小さいときは該下限値を出力値とする
    上限・下限クランプ部と、変動制限値を保持している変
    動制限レジスタと、前回の出力データ値を前出力値とし
    て保持している前出力値レジスタと、前記入力値と前記
    前出力値の差が前記変動制限値を越えるときは前記前出
    力値に前記変動制限値を加算又は減算したデータ値を出
    力し、前記入力値と前記前出力値の差が前記変動制限値
    を越えないときは前記入力値に等しいデータ値を出力す
    る変動クランプ部と、前記変動クランプの出力データ値
    をモニタするための出力モニタレジスタと、外部から上
    限値又は下限値が設定される出力値レジスタと、ディジ
    タル放送波受信時は前記変動クランプ部からの出力デー
    タ値を選択し、前記ディジタル放送波受信前には前記出
    力値レジスタからの値を選択する選択手段と、前記選択
    手段により選択された値を前記制御信号に変換して前記
    可変周波数発振器に供給する変換手段とを有することを
    特徴とする請求項2記載のディジタル放送受信機におけ
    るクロック周波数同期制御回路。
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