JP4193297B2 - 通信装置および方法、通信システム、並びに記録媒体 - Google Patents

通信装置および方法、通信システム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置および方法、通信システム、並びに記録媒体に関し、特に、1バイトを越える制御のための情報を送信または受信する通信装置および方法、通信システム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルの音声や画像を用いたアプリケーションにおいてデコーダは、例えばエンコーダなどの情報発生源からの出力データや、エンコードされて蓄積、記録されたデータなどと、クロック同期を取りながらデコードする。デコーダが情報発生源を制御することが可能であれば、デコーダは、送信されてくるデータのデータレートを調整することが可能であり、受信されたデータのタイミングにのみ依存して、データをデコードし、画像の表示、あるいは音声の再生を行うことができる。
【0003】
しかしながら、例えばネットワーク経由でデータがデコーダに送信される場合など、デコーダが情報発生源に関して制御機能を持ち得ないとき、情報発生源とデコーダはそれぞれ独立したシステムクロックで動作する。そのため、符号化、送信、受信、デコード、および表示等の処理は、情報発生源とデコーダがそれぞのシステムクロックに基づいて行う。また、この場合、システムクロックが参照できる共通のクロックが存在しないため、情報発生源とデコーダのそれぞれのシステムクロックの周波数には、ずれが生じる。
【0004】
このように、2つのシステムクロックが同期しない場合、情報発生源から送信されるデータと、デコーダがデコードするデータのデータレートが異なり、デコーダの受信バッファがオーバーフローしたり、あるいは、アンダーフローして、送信されてきたデータが失われたりする。そのため、例えば画橡のデータを受信している場合、アンダーフローが生じたとき、受信装置は、フレームを再表示しなければならない。
【0005】
情報発生源のシステムクロックとデコーダのシステムクロックを同期させる1つの方法として、時間を表す情報(タイムスタンプ)を用いる方法がある。MPEGトランスポートストリームにおいては、タイムスタンプとしてPCR(Program Clock Reference)が用いられ、これにより、それぞれのシステムクロックの同期が取られる。
【0006】
図1は、MPEGトランスポートストリームにおける同期の概念を表している。情報発生源(送信側)は、所定の周波数のシステムクロック1に対応して動作する。一定間隔である必要はないが、ある間隔毎にシステムクロック1をカウントするカウンタの値はラッチされて、その値がデコーダ(受信側)に送信される。この値をタイムスタンプといい、デコーダはこの値を用いてデコーダ自身のシステムクロック2を情報発生源のシステムクロック1に同期させる。具体的には、デコーダにおけるカウント値と受信されたタイムスタンプが比較され、その比較結果に基づいて、受信側のシステムクロック2が速くされたり、遅くされる。
【0007】
このような同期法は、MPEG−2システムレイヤ(ISO/IEC13818−1)やITU−T勧告で用いられている。MPEG−2ではエンコーダとデコーダに27MHzのシステムクロックが使用されている。このようなMPEG−2で構成されたデータをネットワークを介して伝送するシステムの構成を図2に示す。情報発生源は、例えばエンコーダ11のような符号化装置である。なお、予め符号化されたデータをデータ蓄積装置に蓄積させておき、そのデータ蓄積装置を情報発生源とすることもできる。
【0008】
エンコーダ11で発生したMPEG2データは、システムエンコーダ12に入力される。システムエンコーダ12は、エンコーダ11で発生したMPEG2データに、タイムスタンプを付加し、パケット化し、そして多重化して、MPEGトランスポートストリームパケット(以下、トランスポートストリームパケットと呼ぶ)を生成する。MPEG/ATM変換器13は、トランスポートストリームパケットをATMセル化し、ネットワーク14を介して受信側に送信する。この受信側への送信の際に、トランスポートストリームパケットは、ネットワーク14内でさまざまな遅延ゆらぎの影響を受ける。なお、ATMにおける遅延ゆらぎの発生については、後述する。
【0009】
遅延ゆらぎを含んだトランスポートストリーム(タイムスタンプ)は、ATM/MPEG変換器15においてパケット化され、システムデコーダ16に入力され、そこで処理される。これにより、タイムスタンプからデコーダのシステムクロックが再生される。MPEG−2の場合は27MHzのシステムクロックが再生される。システムデコーダ16で処理されたトランスポートストリームパケットは、デコーダ17に出力され、そこでMPEG2データに復号処理される。
【0010】
MPEG−2システムレイヤにはプログラムストリームとトランスポートストリームと呼ばれる2つのストリームが存在する。プログラムストリームは、蓄積メディアなど、エラーのないシステムでの使用が考慮されている。トランスポートストリームは、通信など、エラーの存在するシステムでの使用が考慮されている。プログラムストリームでのタイムスタンプはSCR(システム・クロック・リファレンス)と呼ばれ、少なくとも0.7秒以内の間隔で送信される。SCRタイムスタンプはプログラムストリームパケットのヘッダに組み込まれ、SCRを送信するためのパケットにのみ存在する。トランスポートストリームパケットでのタイムスタンプは、PCRであり、少なくとも0.1秒以内の間隔で送言される。PCRタイムスタンプは、PCRを送信するトランスポートストリームパケットのヘッダに組み込まれる。
【0011】
PCRは、9ビットのProgram clock reference extensionと、33ビットのprogram clock reference baseの合計42ビットから構成される。前者のProgram clock reference extensionは、0乃至299をカウントし、そのキャリアで、後者のprogram clock reference baseが、1だけインクリメントされる。MPEG−2のシステムクロックは、27MHzであることから、この42ビットのカウンタで、24時間分の時間が、27MHzクロック単位でカウントされる。つまり、PCRは、システムクロックでカウントされたPCRカウンタの値(PCR値)となる。
【0012】
なお本発明に関連する文献として、以下の3つを挙げる。
【0013】
(1)M. Perkins and P.Skelly,"A Hardware MPEG Clock Recovery Experiment in the Presence of ATM Jitter", ATM Forum contribution to the SAA sub−working group,94−0434,May 1994.
(2)G.Franceschini,"Extension of the Adaptive Clock Method to Variable Bit Rate Streams",ATM Forum contribution to the SAA sub-working group,94−0321,May 1994.
(3)ISO/IEC13818−1(MPEG−2 Systems),"GENERIC CODING OF MOVING PICTURES AND ASSOCIATED AUDIO", Recommendation H.222.0, ISO/IEC JTC/SC29/WG11NO721rev,June,1994.
文献(1)は、ATM上で発生するジッタをシミュレーションしたデータに基づき、情報発生源のシステムクロックヘの同期を取るハードウェアについて開示している。また文献(2)は、可変ビットレートに関する同期の取り方について開示しているが、遅延ゆらぎの低減については開示していない。文献(3)はMPEG−2システムに関する国際標準のドラフトである。
【0014】
ところで、情報発生源、例えばエンコーダ側で付加されて送信されてきたタイムスタンプがデコーダ側に正確に同じ間隔で到着する場合、デコーダ側がエンコーダのシステムクロックに同期するのは、上記の同期方法を用いれば容易である。しかしながら、この方法はあくまでも伝送路の遅延が一定であることを前提としている。実際、文献(3)において、伝送路が固定遅延であるという内容の記述がある。従って、ネットワークなどのように、ランダムな遅延、すなわち、遅延ゆらぎが加わり、かつ、タイムスタンプの値がそのような遅延ゆらぎ分を考慮した値に書き換えられない場合、以下のような問題が生ずる。
【0015】
デコーダ側のPLL(Phase Locked Loop)周波数復調器(以下、PLLと略称する)へ入力されるタイムスタンプの値は、情報発生源とデコーダのクロック周波数の違いと、遅延ゆらぎが付加されたものとなる。PLLのローバスフィルタにより遅延ゆらぎを吸収するようにすることもできるが、遅延ゆらぎが大きい場合、十分にそれを吸収することは困難である。またPLLにおいて遅延ゆらぎを軽減する場合、長い時間をかけて同期をとる必要があったり、PLL自体の回路が複雑な構成になる問題がある。そのため、遅延ゆらぎを吸収するためにデコーダ側のPLLによらない方法が必要であった。
【0016】
この問題の例としてATMネットワーク上にMPEG−2のトランスポートストリームを使用する場合があげられる。ATMの特徴である統計多重が行われることから、またATMスイッチ上で複数のノードから同一方向のノードへの送信が行われることから、セルはバッファで待たされる。これにより、遅達ゆらぎが発生し、ATMセルに、ランダムな遅延ゆらぎが付加される。
【0017】
この場合、ATMネットワークは、ATMヘッダのみに基づいてスイッチングが行われ、ペイロードの内容は関知されないので、タイムスタンプの書き換えは行われない。従ってATMセルがMPEG−2システムレイヤパケットに組み立ててられても、依然遅延ゆらぎは伝搬されるという問題があった。
【0018】
この問題点を解決するため、ATM ForumのVOD規格1.1においては、 受信側でバッファを持ち、遅達ゆらぎをある程度吸収し、デコーダのPLLによりクロックを再生する、アダプティブクロック法と呼ばれる方法が堆奨されている。
【0019】
ただし、この方式は、同期データ等の制御がなく簡単ではあるが、その反面、ネットワーク14におけるジッタを完全に取り除くことができない。そこで、ジッタを含むMPEGトランスポートストリームをデコードしようとすると、PLLの応答を遅くすればよいが、それでも、ジッタ成分をアナログ的にシェイピングしているだけで、長い時間でみるとジッタ成分が残ってしなう。
【0020】
例えば、1ms乃至2msのジッタは、40μs程度にしか低減されない。従って、ジッタを含むMPEGトランスポートストリームをデコードしてVTRに記録したり、モニターで映像を見たりするのには、大きな問題とはならないが、ATMネットワークで伝達されたMPEGトランスポートストリームを地方局または送出局を介して、再配信しようとする場合、ジッタ値はMPEG規格内に収まらず、ATMネットワークでのジッタが大きな障害となる。すなわち、スタジオ規格レベルの品質である、PCR値に許容される、±500nsのジッタ値を満たすことはこの方式ではできない。
【0021】
また、エンコーダ11が固定レートではなく、可変レートでエンコードする場合、デコード側で伝送レートが変化したことを知らなければ、遅延揺らぎを削減する回路が正しく動作しないため、本出願人は、特願平6−276324号または特願平7−78572号として、パケット到達間隔を示すデータをパケットに格納して送信し、そのデータを基に、遅延揺らぎを削減する回路を正しく動作させる通信装置を提案している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
このようなジッタを除去する、またはパケット到達間隔を示すためのデータは、1バイト乃至8バイトのデータ量である。しかしながら、トランスポートストリームパケットのヘッダに格納できるデータ量は、1バイトまでであり、1バイトを越えるデータは、本来のパケットフォーマットを変換した特定のトランスポートストリームパケットに格納しなければならなかった。
【0023】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、1バイトを越える制御のための情報を送信または受信することができるようにすることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の通信装置は、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する変換手段と、第2のフォーマットのデータを受信装置に送信する送信手段とを含むことを特徴とする。
【0025】
送信手段は、第2のフォーマットのデータを複数のパケットに分割して送信するようにすることができる。
【0029】
請求項3に記載の通信方法は、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップと、第2のフォーマットのデータを受信装置に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
請求項4に記載の記録媒体のプログラムは、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップを含むことを特徴とする。
【0031】
請求項5に記載の通信装置は、ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第1のフォーマットのデータを受信する受信手段と、第1のフォーマットのデータを第2のフォーマットのデータに変換する変換手段と、ヘッダまたはトレイラに含まれている、第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報を検出する検出手段と、同期情報に基づいて、変換手段の動作を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
【0032】
受信手段は、複数のパケットに分割されている第1のフォーマットのデータを受信するようにすることができる。
【0034】
第1のフォーマットのデータは、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データであり、制御手段は、同期情報に基づいて、変換手段の動作を制御し、変換手段は、第1のフォーマットの時間情報を変換するようにすることができる。
【0036】
請求項8に記載の通信方法は、ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第1のフォーマットのデータを受信する受信ステップと、第1のフォーマットのデータを第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップと、ヘッダまたはトレイラに含まれている、第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報を検出する検出ステップと、同期情報に基づいて、変換ステップの処理を制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0037】
請求項9に記載の記録媒体のプログラムは、第1のフォーマットのデータを第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップと、ヘッダまたはトレイラに含まれている、第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報を検出する検出ステップと、同期情報に基づいて、変換ステップの処理を制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0038】
請求項10に記載の通信システムは、送信装置が、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する第1の変換手段と、第2のフォーマットのデータを受信装置に送信する送信手段とを含み、受信装置が、ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第2のフォーマットのデータを受信する受信手段と、第2のフォーマットのデータを第1のフォーマットのデータに変換する第2の変換手段と、ヘッダまたはトレイラに含まれている同期情報を検出する検出手段と、同期情報に基づいて、第2の変換手段の動作を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
【0039】
請求項1に記載の通信装置、および請求項3に記載の通信方法においては、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータが、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換され、第2のフォーマットのデータが受信装置に送信される。
【0040】
請求項4に記載の記録媒体においては、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータが、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換される。
【0041】
請求項5に記載の通信装置、および請求項8に記載の通信方法においては、ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第1のフォーマットのデータが受信され、第1のフォーマットのデータが第2のフォーマットのデータに変換され、ヘッダまたはトレイラに含まれている、第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が検出され、同期情報に基づいて、変換が制御される。
【0042】
請求項9に記載の記録媒体においては、第1のフォーマットのデータが第2のフォーマットのデータに変換され、ヘッダまたはトレイラに含まれている、第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が検出され、同期情報に基づいて、変換が制御される。
【0043】
請求項10に記載の通信システムにおいては、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータが、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換され、第2のフォーマットのデータが受信装置に送信され、ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第2のフォーマットのデータが受信され、第2のフォーマットのデータが第1のフォーマットのデータに変換され、ヘッダまたはトレイラに含まれている同期情報が検出され、同期情報に基づいて、第2の変換手段の動作が制御される。
【0044】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明に係るデータ伝送システムの一実施の形態の構成を示す図である。このシステムにおいては、MPEG−2方式に準拠したMPEGトランスポートストリームが、ATMセルに変換され、ATMネットワークであるネットワーク102を介して送受信される。すなわち、ネットワーク102を介して伝送されるデータには、遅延ゆらぎが発生する。
【0045】
送信装置101には、それぞれにエンコードされたプログラム(例えば、1つ番組などに対応する画像または音声のデータ)が複数多重化されているMPEGトランスポートストリームが入力される。なお、このMPEGトランスポートストリームには、各プログラム毎に、PCRが少なくとも0.1秒以内の間隔で受信装置103に到着するようにPCRパケットが含まれている。
【0046】
送信装置101に入力されたMPEGトランスポートストリームパケット(PCRパケットを含む)は、そこで、ATMセル(図5を参照して後述する)に変換され、ネットワーク102上に伝送されるが、PCRパケットのヘッダには、そのPCR値に基づいて作成された同期情報(後述)が格納される。
【0047】
ネットワーク102を介して伝送されてきたATMセルは、受信装置103に到着し、そこで、MPEGトランスポートストリームパケットに変換されるが、PCRパケットに含まれるPCR値は、PCRパケットのヘッダに格納されている同期情報に基づいて書き換えられる。PCR値が書き換えられたPCRパケットを含むMPEGトランスポートストリームパケットは、図示せぬデコーダに供給され、そこでデコードされる。
【0048】
図4は、送信装置101の構成例を説明する図である。MPEGトランスポートストリームパケット同期部(以下、TSパケット同期部と略称する)111には、送信装置101に供給されたMPEGトランスポートストリームパケットが入力される。TSパケット同期部111は、MPEGトランスポートストリームパケットの境界を検出するため、MPEGトランスポートストリームパケットのヘッダの同期バイト(47hが格納されている)を検出して、MPEGトランスポートストリームパケットとのフレーム同期を確立する。TSパケット同期部111のフレーム同期の処理の詳細は、図12のフローチャートを参照して後述する。
【0049】
TSパケット同期部111は、MPEGトランスポートストリームパケットのパケット周期でのフレーム同期を確立し、フレーム同期のとれたMPEGトランスポートストリームパケットをCPCS(Common Part Convergence Sublayer)ペイロード生成部112に出力する。CPCSペイロード生成部112は、ALL(ATM Adaptation Layer)5にマッピングするため、TSパケット同期部111から供給された2つのMPEGトランスポートストリームパケットを基に、CPCSペイロードを生成して、生成したCPCSペイロードをCPCSトレイラ付加部113およびPCRパケット検出部114に供給する。
【0050】
CPCSトレイラ付加部113は、CPCSペイロード生成部112から供給されたCPCSペイロードに、AAL5のCS(Convergence Sublayer)で規定されるCPCSトレイラを付加し、セレクタ117に出力する。
【0051】
図5は、MPEGトランスポートストリームパケットのALL5へのマッピングを説明する図である。MPEGトランスポートストリームパケット171−1は、184バイトのトランスポートストリームペイロード(パケッタイズドエレメンタリストリームを分割して生成される)、および4バイトのトランスポートストリームヘッダ172−1から構成される。同様に、MPEGトランスポートストリームパケット171−2乃至171−4のそれぞれは、184バイトのトランスポートストリームペイロード(パケッタイズドエレメンタリストリームを分割して生成される)、および4バイトのトランスポートストリームヘッダ172−2乃至172−4のいずれかから構成される。
【0052】
以下、MPEGトランスポートストリームパケット171−1乃至171−4を個々に区別する必要がないとき、単にMPEGトランスポートストリームパケット171と称する。以下、トランスポートストリームヘッダ172−2乃至172−4を個々に区別する必要がないとき、単にトランスポートストリームヘッダ172と称する。
【0053】
MPEGトランスポートストリームパケット171は、より詳細には、図6に示すように、トランスポートストリームヘッダ172、アダプテーションフィールド部、およびペイロード部からなる、188バイトの固定パケットである。トランスポートストリームヘッダ172には、同期バイト(8ビット)、誤り表示(1ビット)、ユニット開始表示(1ビット)、トランスポートストリームパケットプライオリティ(1ビット)、PID(Packet Identification)(13ビット)、スクランブル制御(2ビット)、アダプテーションフィール制御(2ビット)、巡回カウンタ(4ビット)が含まれる。なお、MPEGトランスポートストリームパケット171の同期バイトは、47hとされる。
【0054】
アダプテーションフィールド部には、アダプテーションフィールド長(8ビット)、不連続表示(1ビット)、ランダムアクセス表示(1ビット)、ストリーム優先表示(1ビット)、フラグ(5ビット)、プログラムクロックリファレンスベース(33ビット)、リザーブ(6ビット)、およびプログラムクロックリファレンス拡張(9ビット)が含まれる。なお、フラグには、PCRフラグ(1ビット)を含む5種類(合計5ビット分)のフラグが存在する。
【0055】
ペイロード部には、MPEGデータが含まれる。
【0056】
MPEGトランスポートストリームパケット171は、以上のようなデータ構造を有するが、図6に示すように、トランスポートストリームヘッダ172のアダプテーションフィールド制御が”10”または”11”とされ、かつ、アダプテーションフィールド部のアダプテーションフィールド長が00h以外の値で、さらにPCRフラグに”1”が立っている場合(以下、このようなデータ設定をPCRパケット条件と記述する)、そのMPEGトランスポートストリームパケット171は、PCRパケットとされ、そのアダプテーションフィールド部のプログラムクロックリファレンスベースの値およびプログラムロックリファレンス拡張の値の組み合わせが、PCR値を表す。
【0057】
プログラムクロックリファレンスベースには、PCRパケット毎に0乃至299の値が順に設定され(カウントされ)、プログラムクロックリファレンスベースの値が299から0の値に戻る(リセット)されるタイミングで、プログラムクロックリファレンス拡張の値が1だけインクリメントされる。すなわち、プログラムクロックリファレンスベースおよびプログラムクロックリファレンス拡張の合計42ビットにより、MPEG-2方式における27MHzのシステムクロックを単位として、24時間分の時間がカウントされる。
【0058】
AAL5において、CPCS-PDU(Protocol Data Unit)にパディングデータを付加する必要がないようにするため、MPEGトランスポートストリームパケット171のバイト数の整数倍と、後述するATMセルのバイト数の整数倍から8(後述するCPCS-PDUのトレイラのバイト数)を引いた値が一致する、MPEGトランスポートストリームパケット171が利用される。
【0059】
ATMフォーラムにおけるAMS VOD Specification 1.1においては、2つのMPEGトランスポートストリームパケット171がCPCS-PDUに格納されることがデフォルトとされた。すなわち、CPCS-PDU173−1は、376バイトのCPCSペイロードである、2つのMPEGトランスポートストリームパケット171(例えば、MPEGトランスポートストリームパケット171−1およびMPEGトランスポートストリームパケット171−2)、並びに8バイトのトレイラ174−1から構成される。CPCS-PDU173−2は、376バイトのCPCSペイロードである、2つのMPEGトランスポートストリームパケット171(例えば、MPEGトランスポートストリームパケット171−3およびMPEGトランスポートストリームパケット171−4)、並びに8バイトのトレイラ174−2から構成される。
【0060】
以下、CPCS-PDU173−1または173−2を個々に区別する必要がないとき、単にCPCS-PDU173と称する。以下、トレイラ174−1または174−2を個々に区別する必要がないとき、単にトレイラ174と称する。
【0061】
CPCS-PDU173のトレイラ174は、より詳細には、図7に示すように、CPCS-PDU173のペイロードの後ろに付され、1バイトのCPCS-UU(User-to-User Indication)181、1バイトのCPI(Common Part Indicator)182、2バイトのペイロード長183、および4バイトのCRC(Cyclic Redundancy Check)184から構成される。
【0062】
CPCS-UU181は、透過的に転送されるCPCSユーザ間の情報である。CPI182は、共通部種別表示であり、その1つの機能は、CPCS-PDU173のトレイラ174を64ビットにアライメントすることである。CPI182のその他の機能は、決定されていない。
【0063】
ペイロード長183は、CPCS-PDU173のペイロードのバイト数を示す。ATMフォーラムにおけるAMS VOD Specification 1.1におけるデフォルトに基づき、常に、2つのMPEGトランスポートストリームパケット171がCPCS-PDUのペイロードとして、CPCS-PDU173に格納されれば、ペイロード長183は、常に同一の値を有する。
【0064】
CRC184は、CPCS-PDU173全体のビット誤りの検出に利用される。JT-1363.5の付属資料Eにおける誤りデータ配信オプションに記述されているように、MPEGデータの伝送においてCRCにより誤りが検出された場合、誤りを含むデータを廃棄せずに、誤りを含むデータを配信した方が、MPEGデコーダは、良好な画像を出力する。これは、MPEGデコーダが、エラーを隠蔽するエラーコンシールメント機能を有するためである。従って、通常、エラーが検出されたCPCS-PDU173のペイロードも、MPEGデコーダに供給される。
【0065】
CPCS-PDU173−1は、SAR(Segmentation and Reassembly)において、8つのSAR-PDU(48バイト)、例えばSAR-PDU175−1乃至175−8に分割される。同様に、CPCS-PDU173−2は、SARにおいて、例えば、8つのSAR-PDU175−9乃至175−19に分割される。
【0066】
以下、SAR-PDU175−1乃至175−16を個々に区別する必要がないとき、単にSAR-PDU175と称する。
【0067】
SAR-PDU175は、ATMレイヤにおいて、5バイトのATMヘッダ177が付され、53バイトのATMセル176に変換される。図5に示す例においては、ATMセル176−1乃至176−16は、SAR-PDU175−1乃至175−16のそれぞれに、ATMヘッダ177−1乃至177−16のいずれかが付されて生成される。
【0068】
以下、ATMセル176−1乃至176−16を個々に区別する必要がないとき、単にATMセル176と称する。
【0069】
なお、受信装置103においては、以上で説明した逆の手順で、ATMセル176からMPEGトランスポートストリームパケットが生成される。
【0070】
図4に戻り、PCRパケット検出部114は、入力されたCPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171のトランスポートストリームヘッダ172およびアダプテーションフィールド部を参照し、PCRパケット条件が設定されているか否かを確認する。PCRパケット検出部114は、入力されたCPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRパケット条件が設定されていることを確認したとき、すなわち、そのCPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171がPCRパケットであるとき、そのことを示す信号(以下、PCRパケット検出信号PDと称する)を同期情報処理部115およびセレクタ117に出力する。なお、PCRパケット検出部114は、入力されたCPCSペイロードには、そのデータの内容を変更したりすることなしに同期情報処理部115にそのまま出力する。
【0071】
同期情報処理部115には、PCRパケット検出部114からCPCSペイロードが、そしてカウンタ120からカウント値が、それぞれ入力される他、PCRパケット検出部114から、PCRパケット検出信号PDが入力される。ここでの処理の詳細は後述するが、同期情報処理部115は、入力されたPCRパケット検出信号PDにより特定されるCPCSペイロードに含まれるPCRパケットからPCRを読み出し、同期情報(詳細は後述する)を算出し、同期情報付加部116に出力する。同期情報処理部115は、同期情報を算出するに当たり、後述するオフセット値Oe、距離Le、および残差Reをメモリ121に記憶させる。メモリ121は、オフセット値Oe、距離Le、および残差Reをプログラム毎に記憶する。
【0072】
なお、同期情報処理部115は、自分自身に入力されたCPCSペイロードには、そのデータの内容を変更したりすることなしに、同期情報付加部116にそのまま出力する。
【0073】
同期情報付加部116は、同期情報処理部115から供給された同期情報を基に、後述する同期情報を含んだトレイラをCPCSペイロードに付加して、CPCS-PDU173を生成し、そのCPCS-PDU173をセレクタ117に出力する。
【0074】
図8は、同期情報付加部116がCPCSペイロードに付加するトレイラ191を説明する図である。トレイラ191のCPCS-UU181、CPI182、およびペイロード長183は、トレイラ174の場合と同様なので、その説明は省略する。
【0075】
トレイラ191は、CRC184に代えて、1バイトの同期残差情報201および3バイトの同期情報間隔202を含む。
【0076】
同期残差情報201および同期情報間隔202については、図13のフローチャートを参照して後述する。
【0077】
セレクタ117は、PCRパケット検出部114から入力されたPCRパケット検出信号PDを基に、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171がPCRパケットでないとき、CPCSトレイラ付加部113から供給されたCPCS-PDU173をMPEG/ATM変換部118に出力し、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケットがPCRパケットであるとき、同期情報付加部116から供給されたCPCS-PDU173(同期情報が付加されている)をMPEG/ATM変換部118に出力する。
【0078】
MPEG/ATM変換部118は、セレクタ117から供給されたCPCS-PDU173をATMセル176に変換して、ネットワーク102に出力する。MPEG/ATM変換部118はまた、ネットワーク102を介して、順次送信されてくるATMセル176を受信し、受信したATMセル176に基づいてネットワーク102に同期した8KHzのクロックを生成し、PLL回路119に出力する。
【0079】
PLL回路119は、図9に示すような位相比較器150を有している。VCO211は、位相比較部212から供給される比較結果に基づいて27MHzのクロックを発生し、カウンタ120に出力するとともに、分周器213に出力する。分周器213は、VCO211から入力された27MHzのクロックを、1/3375に分周して8KHzのクロックを生成し、位相比較部212に出力する。位相比較部212は、MPEG/ATM変換部118からの8KHzのクロックの位相と、分周器213からの8KHzからのクロックの位相を比較し、比較結果をVCO211に出力する。
【0080】
図4に再度戻り、カウンタ120は、PLL回路119からの27MHzのクロックをカウントするとともに、そのカウント値Ne(後述する)を同期情報処理部115に出力する。すなわち、このカウンタ120は、ネットワーク102に同期した27MHzのクロックをカウントする。カウンタ120は、0から4,398,046,511,104までカウントし、4,398,046,511,104を越えたとき、リセットされる。
【0081】
次に、送信装置101の送信の処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。ステップS11において、送信装置101は、制御プレーンで規定される手続きに基づき、受信装置103とエンド・ツー・エンドでシグナリング処理を実行し、仮想チャネル識別子の対応関係の決定などに加えて、AAL5のトレイラに同期情報を格納して送信するか否かを、受信装置103に送信する。
【0082】
送信装置101および受信装置103は、シグナリングの情報として、AAL5のトレイラにどのような情報を格納したかを示す識別子を予め定めておく。例えば、同期情報をCRC184に代えて格納する場合、シグナリングで送信される情報要素には「1」が割り当てられ、後述する伝送レートの変更を表すため、CRC184に代えて到達間隔を格納する場合、シグナリングで送信される情報要素には「2」が割り当てられる。
【0083】
ステップS11のシグナリングの処理により、送信装置101は、データを送信する前に、受信装置103に、CPCS-PDU173のトレイラに何に関する情報を格納したのかを通知することができる。
【0084】
ステップS12において、送信装置101は、これから送信するデータの種類(例えば、MPEGトランスポートストリームパケット、または、所定の技術計算用のデータなど)により、同期情報モードにするか否かを判定し、同期情報モードにすると判定された場合、ステップS13に進み、同期情報モードに設定する。
【0085】
ステップS14において、送信装置101は、同期情報およびデータを送信する。ステップS14の処理の詳細は、図11のフローチャートを参照して後述する。
【0086】
ステップS15において、送信装置101は、まだ送信していないデータがあるか否かにより、データの送信を終了するか否かを判定し、データの送信を終了しないと判定された場合、ステップS14に戻り、同期情報およびデータを送信する処理を繰り返す。
【0087】
ステップS15において、データの送信を終了したと判定された場合、ステップS16に進み、送信装置101は、動作モードを、デフォルトの設定である、通常モードに設定し、処理は終了する。なお、ステップS16は、省略してもよい。
【0088】
ステップS12において、同期情報モードにしないと判定された場合、ステップS17に進み、送信装置101は、動作モードを通常モードに設定する。
【0089】
ステップS18において、送信装置101は、図7に示すCPCS-PDU173のみを利用する通常のモードで、データを送信し、処理は終了する。
【0090】
このように、送信装置101は、データを送信する前に、予め、トレイラにいずれの情報を格納したかを、受信装置103に通知することができる。
【0091】
なお、送信装置101および受信装置103は、シグナリング処理でなく、CPCS-PDU173のトレイラに何に関する情報を格納したのかを予め設定して、処理を実行するようにしてもよい。
【0092】
次に、図10のステップS14に対応する、送信装置101の同期情報およびデータの送信の処理を、図11のフローチャートを参照して説明する。ステップS31において、TSパケット同期部111は、送信装置101に入力されるMPEGトランスポートストリームのフレーム同期確立の処理を実行する。
【0093】
ステップS32において、CPCSペイロード生成部112は、TSパケット同期部111から供給された2つのMPEGトランスポートストリームパケット171(同期が確立されている)から、CPCSペイロードを生成する。
【0094】
ステップS33において、PCRパケット検出部114は、CPCSペイロード生成部112が生成したCPCSペイロードに含まれる2つのMPEGトランスポートストリームパケット171いずれかに、PCRが存在するか否かを判定し、CPCSペイロードに含まれるいずれかのMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRが存在すると判定された場合、ステップS34に進み、同期情報処理部115は、同期情報を生成し、同期情報付加部116は、同期情報処理部115が生成した同期情報をトレイラ191に格納して、CPCS-PDU173を生成し、セレクタ117に出力する。セレクタ117は、同期情報付加部116から供給されたCPCS-PDU173をMPEG/ATM変換部118に供給し、ステップS35に進む。
【0095】
ステップS34の同期情報書き込み処理の詳細については、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0096】
ステップS33において、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRが存在しないと判定された場合、ステップS36に進み、CPCSトレイラ付加部113は、CPCSペイロード生成部112から供給されたCPCSペイロードに、トレイラ174を付加して、セレクタ117に出力する。セレクタ117は、CPCSトレイラ付加部113から供給されたCPCS-PDU173をMPEG/ATM変換部118に供給し、ステップS35に進む。
【0097】
ステップS35において、MPEG/ATM変換部118は、セレクタ117から入力されたCPCS-PDU173を基に、ATMセル176を生成して、ネットワーク102を介して、送信して、処理は終了する。
【0098】
以上のように、送信装置101は、CPCSペイロードとして、PCRが存在するMPEGトランスポートストリームパケット171が含まれるCPCS-PDU173のトレイラに、同期情報を格納して、受信装置103に送信することができる。
【0099】
次に、図11のステップS31に対応する、送信装置101のトランスポートストリームのフレーム同期確立の処理を、図12のフローチャートを参照して説明する。 ステップS51において、TSパケット同期部111は、入力されたMPEGトランスポートストリームパケットのデータの値を1バイトごとに読み取り、読み取った値が47h(MPEGトランスポートストリームパケット171の同期バイトに設定されている値)であるまで待機し、47hが読み取られたとき、ステップS52に進み、カウンタiの値を1に初期設定する。次に、ステップS53において、TSパケット同期部111は、ステップS51で47hを読み取ったデータから188バイト後ろの部分のデータを読み取り、ステップS54において、その値が47hであるか否かを判定する。すなわち、MPEGトランスポートストリームパケット171は、188バイトの固定パケットであるので、ステップS51で47hを読み取った1バイトのデータが同期バイトであれば、188バイト後ろの部分のデータも同期バイトで47hが設定されている。
【0100】
ステップS54において、読み取ったデータが47hではないと判定した場合、TSパケット同期部111は、ステップS51に戻る。一方、ステップS54において、読み取ったデータが47hであると判定した場合、TSパケット同期部111は、ステップS55に進む。
【0101】
ステップS55において、TSパケット同期部111は、カウンタiの値が5と等しいか否かを判定し、等しくないと判定した場合、ステップS56に進み、カウンタiの値を1だけインクリメントし、ステップS53に戻り、それ以降の処理を繰り返す。ステップS55で、カウンタiの値が5と等しいと判定された場合、すなわち、入力されたMPEGトランスポートストリームパケットのデータから、188バイト毎に、5回連続して47hが読み取られた場合、ステップS57に進む。
【0102】
ステップS57において、TSパケット同期部111は、5回目に47hを検出したときの位置を、MPEGトランスポートストリームパケット171の先頭として、そのMPEGトランスポートストリームパケット171とのフレーム同期を確立する。
【0103】
TSパケット同期部111は、このようにして、MPEGトランスポートストリームパケットとのフレーム同期を確立するので、フレーム同期が確立される以前のMPEGトランスポートストリームパケット171は、CPCSペイロード生成部112には供給されず、捨てられる。 次に、ステップS58において、TSパケット同期部111は、カウンタiの値を1に初期設定し、ステップS59に進み、ステップS53で読み取ったデータ(47h)の位置から188バイト分後ろのデータを読み取り、ステップS60において、それが47hであるか否かを判定する。
【0104】
ステップS60において、ステップS59で読み取ったデータが47hではないと判定した場合、TSパケット同期部111は、ステップS61に進み、カウンタiの値が3と等しいか否かを判定し、等しくないと判定した場合、ステップS62に進み、カウンタiの値を1だけインクリメントし、ステップS59に戻り、それ以降の処理をする。一方、ステップS61で、カウンタiの値が3と等しいと判定し場合、TSパケット同期部111は、ステップS51に戻り、それ以降の処理を実行する。すなわち、ステップS59において読み取られたデータが3回連続して47hではないと判定された場合、MPEGトランスポートストリームパケットとのフレーム同期が外れたと判断され、ステップS51に戻り、フレーム同期確立のための処理が、はじめから行われる。
【0105】
なお、この例の場合、188バイト間隔で読み取られたデータが3回連続して47hではないとされたときに、フレーム同期を確立するための処理がはじめから行われる。
【0106】
ステップS60において、TSパケット同期部111は、ステップS59で読み取ったデータが47hであると判定した場合、ステップS59に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0107】
次に、図11のステップS34に対応する、送信装置101の同期情報の書き込みの処理を、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0108】
TSパケット同期部111により、MPEGトランスポートストリームパケットのフレーム同期が確立されている状態において、PCRパケット検出部114は、フレーム同期確立後、最初にPCRを含んでいるMPEGトランスポートストリームパケット171であるPCRパケット1を検出すると、PCRパケット検出信号PDが同期情報処理部115に入力されるので、ステップS81において、同期情報処理部115は、PCRパケット検出信号PDにより特定されるPCRパケット1のPCR値E1を読み取り、そのときカウンタ120から供給されたカウント値Ne1を保持する。
【0109】
次に、ステップS82において、同期情報処理部115は、ステップS81で得たPCR値E1およびカウント値Ne1を、式(1)に代入し、オフセット値Oeを算出する。
【0110】
オフセット値Oe=PCR値E1−カウント値Ne1・・(1)
ステップS83において、同期情報処理部115は、ステップS81で読み取ったPCR値E1と、ステップS82で算出したオフセット値Oeをメモリ121に記憶させる。次に、ステップS84において、同期情報処理部115は、次のPCRパケット(この場合、第2番目のPCRパケット2)が入力されるまで待機し、PCRパケット検出部114により、PCRパケット2が検出され、PCRパケット検出信号PDが入力されると、ステップS85に進む。
【0111】
ステップS85において、同期情報処理部115は、ステップS84で入力されたPCRパケット検出信号PDにより特定されるPCRパケット2からPCR値E2を読み取り、そのときカウンタ120から入力されたカウント値Ne2を保持する。次に、ステップS86において、同期情報処理部115は、距離Leおよび残差Reを算出する。ここでの距離Leおよび残差Reの算出方法を、図14を参照して説明する。距離Leは、いわゆる、PCRパケットの到着間隔であり、残差Reは、同期残差である。なお、以下において、距離Leと残差Reを、個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、同期情報と記述する。
【0112】
この例の場合、ステップS81において取得されたPCRパケット1のPCR値E1およびカウント値Ne1、ステップS82で算出されたオフセット値Oe、並びにステップS85で取得されたPCRパケット2のPCR値E2およびカウント値Ne2は、それぞれ、図14(A),(B)に示すような位置関係にあるものとする。
【0113】
同期情報処理部115は、はじめに、式(2)に従って、カウント値Ne1(ステップS81で取得された)に、オフセット値Oeを加算し、基準値Be1(図14(C))を算出する。
【0114】
基準値Be1=カウント値Ne1+オフセット値Oe・・・(2)
なお、この場合、基準値Be1は、PCR値E1と同値となる。
【0115】
次に、同期情報処理部115は、式(3)に従って、ステップS85で取得したカウント値Ne2に、オフセット値Oeを加算し、基準値Be2(図14(C))を算出し、さらに、式(4)に従って、基準値Be2と基準値Be1との距離Le(図14(C))を算出する。
【0116】
基準値Be2=カウント値Ne2+オフセット値Oe・・・(3)
距離Le=基準値Be2−基準値Be1 ・・・(4)
次に、同期情報処理部115は、式(5)に従って、ステップS85で取得したPCRパケット2のPCR値E2と基準値Be2から残差Reを算出する。
【0117】
残差Re=PCR値E2−基準値Be2・・・・(5)
基準値Be2は、送信装置101に入力されたMPEGトランスポートストリームパケットに発生する遅延が一定であると仮定した場合の、PCRパケット2のPCR値E2の推測値である。すなわち、残差Reは、距離Le分だけ離れたときの、推測値(基準値Be2)と実際のPCR値(PCR値E2)との差を表している。
【0118】
このようにして算出された距離Leおよび残差Reがメモリ121に記憶されると、同期情報付加部116は、ステップS87に進み、CPCSペイロードに、CPCS-UU181、CPI182、およびペイロード長183とともに、距離Leおよび残差Reをトレイラ191として付加して(残差Reは、同期残差情報201として、距離Leは、同期情報間隔202として付加される)、CPCS-PDU173をセレクタ117に出力する。セレクタ117は、PCRパケット検出部114から供給されるPCRパケット検出信号PDを基に、同期情報付加部116から供給されたCPCS-PDU173をMPEG/ATM変換部118に出力する。
【0119】
MPEG/ATM変換部118に出力された、トレイラ191に同期情報が書き込まれたCPCS-PDU173は、そこで、ATMセル176に変換され、ネットワーク102上に伝送される。なお、MPEG-2方式の規格によれば、システムクロック(27MHzのクロック)の誤差の許容範囲は、±810Hzとされ、そしてPCRが、0.1秒以内に1つの割合で伝送される。このことから、残差Reの大きさは、81クロック(=810(Hz)×0.1(S))以下となり、1バイトのデータ(−127乃至127)で表すことができる。距離Leには3バイト分のデータが必要となることから、結局、合計4バイトのデータで同期情報を示すことができる。
【0120】
ステップS88において、同期情報処理部115は、式(6)に従って、ステップS82で算出したオフセット値Oeに残差Reを加算し、新しいオフセット値Oeを算出し、ステップS89において、ステップS86で算出した基準値Be2とともにメモリ121に記憶させる。その後、ステップS84に戻り、次のCPCSペイロードに対し、ステップS85乃至S89における処理を実行する。
【0121】
新しいオフセット値Oe=オフセット値Oe+残差Re・・・(6)
以上の処理においてメモリ121に記憶された各種データは、プログラム毎に記憶される。
【0122】
以上のように、送信装置101は、4バイトの同期情報をトレイラ191に格納して送信することができる。
【0123】
次に、受信装置103について説明する。図15は、受信装置103の構成例を表している。ATMインターフェース301は、ネットワーク102を介して伝送されてきた、送信装置101からのATMセル176を受信し、受信したATMセル176をCPCS-PDU抽出部304に出力する。ATMインターフェース301はまた、受信したATMセル176に基づいてネットワーク102に同期した8KHzのクロックを生成し、PLL回路302に出力する。PLL回路302は、図4のPLL回路119と同様の構成を有し、図9に示す位相比較器150と同様の構成を有する位相比較器を有している。PLL回路302は、ATMインターフェース301から供給されたネットワーク102に同期したクロックに基づいて、27MHzのクロックを再生し、カウンタ303に出力する。
【0124】
カウンタ303は、0から4,398,046,511,104までの範囲で、PLL回路302からの27MHzのクロックをカウントするとともに、そのカウント値NrをPCR書換部308に出力する。
【0125】
CPCS-PDU抽出部304は、ATMインターフェース301から供給されたATMセル176を、CPCS-PDU173に変換し、得られたCPCS-PDU173をトレイラ抽出部306およびPCRパケット検出部305に出力する。
【0126】
PCRパケット検出部305は、入力されたCPCS-PDU173のCPCSペイロード、すなわち2つのMPEGトランスポートストリームパケット171のアダプテーションフィールドのPCRフラグに1が設定されているか否かを確認し、2つのMPEGトランスポートストリームパケット171のアダプテーションフィールドのPCRフラグに1が設定されていることを確認した場合、PCRパケット検出信号PDをセレクタ307に出力する。
【0127】
トレイラ抽出部306は、供給されたCPCS-PDU173のCPCSペイロード、すなわち、2つのMPEGトランスポートストリームパケット171をバッファ310に供給するとともに、CPCS-PDU173のトレイラ(トレイラ174またはトレイラ191)をセレクタ307に供給する。
【0128】
セレクタ307は、PCRパケット検出部305から供給されたPCRパケット検出信号PDを基に、PCRパケット検出部305が2つのMPEGトランスポートストリームパケット171のアダプテーションフィールドのPCRフラグに1が設定されていることを確認した場合、トレイラ抽出部306から入力されたトレイラ191に含まれる同期残差情報201および同期情報間隔202をPCR書換部308に供給し、PCRパケット検出部305が2つのMPEGトランスポートストリームパケット171のアダプテーションフィールドのPCRフラグに1が設定されていないことを確認した場合、トレイラ174並びにトレイラ191に含まれるCPCS-UU181、CPI182、およびペイロード長183をトレイラ処理部311に供給する。
【0129】
PCR書換部308は、セレクタ307から供給された同期残差情報201および同期情報間隔202に基づいて、バッファ310に記憶されているMPEGトランスポートストリームパケット171のPCR値Cを算出する。PCR書換部308はまた、バッファ310に、算出したPCR値Cをバッファ310に記憶されているMPEGトランスポートストリームパケット171に書き込ませる(書き換えさせる)。バッファ310は、PCR値Cが書き込まれたMPEGトランスポートストリームパケット171を図示せぬデコーダに出力する。
【0130】
なお、PCR書換部308におけるこの処理の詳細は、図18のフローチャートを参照して後述する。メモリ309は、PCR書換部308が、PCR値Cを算出するのに必要なデータを、プログラム毎に記憶する。
【0131】
トレイラ処理部311は、トレイラ174、並びにトレイラ191に含まれるCPCS-UU181、CPI182、およびペイロード長183を基に、通常のトレイラ処理(特に、トレイラ174のCRC184によるエラー検出処理)を実行し、エラーが発見された場合、所定のデータをエラー通知部312に供給する。エラー通知部312は、トレイラ処理部311から入力されたエラーの内容を示すデータを、例えば、所定の管理ソフトウェアまたは上位レイヤーに通知する。
【0132】
次に、受信装置103の受信の処理を、図16のフローチャートを参照して説明する。ステップS101において、受信装置103は、シグナリング処理を実行し、送信装置101がAAL5のトレイラに同期情報を格納して送信するか否かを、受信する。
【0133】
ステップS101のシグナリングの処理により、受信装置103は、データを受信する前に、送信装置101が、トレイラにいずれの情報を格納したのかを知ることができる。
【0134】
ステップS102において、受信装置103は、シグナリングの結果を基に、同期情報モードにするか否かを判定し、同期情報モードにすると判定された場合、ステップS103に進み、同期情報モードに設定する。
【0135】
ステップS104において、受信装置103は、同期情報およびデータを受信する。ステップS104の処理の詳細は、図17のフローチャートを参照して後述する。
【0136】
ステップS105において、受信装置103は、データの受信を終了するか否かを判定し、データの受信を終了しないと判定された場合、ステップS104に戻り、同期情報およびデータを受信する処理を繰り返す。
【0137】
ステップS105において、データの送信を終了したと判定された場合、ステップS106に進み、受信装置103は、デフォルトの設定である、通常モードに設定し、処理は終了する。なお、ステップS106は、省略してもよい。
【0138】
ステップS102において、同期情報モードにしないと判定された場合、同期情報の受信は行われないので、ステップS107に進み、受信装置103は、通常モードに設定する。
【0139】
ステップS18において、受信装置103は、通常のモードで、データを受信し、処理は終了する。
【0140】
このように、受信装置103は、データを受信する前に、予め、トレイラにいずれの情報を格納したかを、知ることができる。
【0141】
次に、図16のステップS104に対応する、受信装置103の同期情報およびデータの受信の処理を、図17のフローチャートを参照して説明する。ステップS121において、ATMインターフェース301は、ネットワーク102を介して、送信装置101から送信されたATMセル176を受信する。
【0142】
ステップS122において、CPCS-PDU抽出部304は、ATMインターフェース301から供給されたATMセル176を基に、CPCS-PDU173を生成する。
【0143】
ステップS123において、PCRパケット検出部305は、CPCS-PDU抽出部304が抽出したCPCS-PDU173のCPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171に、PCRが存在するか否かを判定し、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRが存在すると判定された場合、ステップS124に進み、PCR書換部308は、セレクタ307から供給された同期残差情報201および同期情報間隔202に基づいて、バッファ310に記憶されているMPEGトランスポートストリームパケット171のPCR値Cを算出する。PCR書換部308は、バッファ310に、算出したPCR値Cをバッファ310に記憶されているMPEGトランスポートストリームパケット171に書き込ませ、ステップS125に進む。
【0144】
ステップS124の同期情報書き換え処理の詳細については、図18のフローチャートを参照して説明する。
【0145】
ステップS125において、トレイラ処理部311は、トレイラ174並びにトレイラ191に含まれるCPCS-UU181、CPI182、およびペイロード長183を基に、通常のトレイラ処理を実行する。ステップS126において、トレイラ処理部311は、CPI182、またはペイロード長183の値の妥当性をチェックし、エラーが発生したか否かを判定し、エラーが発生したと判定された場合、ステップS127に進み、エラー通知部312は、上位レイヤーへの通知などのエラー処理を実行して、処理は終了する。
【0146】
ステップS126において、エラーが発生していないと判定された場合、処理は終了する。
【0147】
ステップS123において、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRが存在しないと判定された場合、ステップS128に進み、トレイラ処理部311は、CPCS-PDU173のトレイラ174のCRC184をチェックする。ステップS129において、トレイラ処理部311は、ステップS128のCRC184のチェックにおいて、エラーが発生したか否かを判定し、エラーが発生したと判定された場合、ステップS130に進み、エラー通知部312は、MPEGトランスポートストリームパケット171の再送を要求し、手続きは、ステップS131に進む。
【0148】
ステップS129において、エラーが発生していないと判定された場合、ステップS130はスキップされて、手続きは、ステップS131に進み、トレイラ処理部311は、CPCS-PDU173のトレイラ174のCRC184以外の、CPCS-UU181、CPI182、またはペイロード長183を基に、トレイラ処理を実行する。
【0149】
ステップS132において、トレイラ処理部311は、CPI182、またはペイロード長183の値の妥当性をチェックし、エラーが発生したか否かを判定し、エラーが発生したと判定された場合、ステップS133に進み、エラー通知部312は、上位レイヤーへの通知などのエラー処理を実行して、処理は終了する。
【0150】
ステップS132において、エラーが発生していないと判定された場合、処理は終了する。
【0151】
以上のように、受信装置103は、CPCSペイロードとして、PCRが存在するMPEGトランスポートストリームパケット171が含まれるCPCS-PDU173のトレイラに、同期情報を利用して、PCRの書き換えをすることができる。
【0152】
次に、図17のステップS124に対応する、受信装置103に入力されたPCRパケットのPCR値を書き換える場合のPCR書換部308の処理手順を、図18のフローチャートを参照して説明する。PCRパケット検出部305がPCRパケット11を検出して、PCRパケット検出信号PDをセレクタ307に供給すると、セレクタ307は、トレイラ抽出部306から供給された同期残差情報201および同期情報間隔202をPCR書換部308に出力するので、ステップS141において、PCR書換部308は、PCRパケット検出信号PDにより特定されるPCRパケット11のPCR値E11を読み取り、そのときカウンタ303から供給されたカウント値Nr11を保持する。
【0153】
次に、ステップS142において、PCR書換部308は、ステップS141で得たPCR値E11およびカウント値Nr11を、式(7)に代入し、オフセット値Orを算出する。
【0154】
オフセット値Or=PCR値E11−カウント値Nr11・・(7)
ステップS143において、PCR書換部308は、ステップS141で読み取ったPCR値E11と、ステップS142で算出したオフセット値Orをメモリ309に記憶させる。次に、ステップS144において、PCR書換部308は、セレクタ307から供給された同期残差情報201である残差Re、および同期情報間隔202である距離Leを読み取り、メモリ309に記憶させる。
【0155】
ステップS145において、PCR書換部308は、次のPCRパケット(この場合、第2番目のPCRパケット12)が入力されるまで待機し、PCRパケット検出部305により、PCRパケット12が検出され、PCRパケット検出信号PDが入力されると、ステップS146に進む。ステップS146において、PCR書換部308は、ステップS145で入力されたPCRパケット検出信号PDにより特定されるPCRパケット12からPCR値E12を読み取り、そのときカウンタ303から入力されたカウント値Nr12を保持する。
【0156】
次に、ステップS147において、PCR書換部308は、PCRパケット12のPCR値E12に代えて書き込むべきPCR値Cを算出する。ここでのPCR値Cの算出方法を、図19を参照して説明する。
【0157】
この例の場合、ステップS141において取得されたPCRパケット11のPCR値E11およびカウント値Nr11、ステップS142で算出されたオフセット値Or、並びにステップS146で取得されたPCRパケット12のPCR値E12およびカウント値Nr12は、図19(A),(B)に示すような位置関係にあるものとする。
【0158】
そこで、PCR書換部308は、はじめに、式(8)に従って、カウント値Nr11(ステップS141で取得された)に、オフセット値Orを加算し、基準値Br11(図19(C))を算出する。
【0159】
基準値Br11=カウント値Nr11+オフセット値Or・・・(8)
なお、この例の場合、基準値Br11は、PCR値E11と同値となるが、先行するPCR値Eに基づいて、オフセット値Orを算出し、その後に入力されるPCRパケットが入力されたときのカウント値Nrに、それを加算し、基準値Brを算出するようにすることもできる。
【0160】
PCR書換部308は、式(9)に従って、カウント値Nr12(ステップS146で取得された)に、オフセット値Orを加算し、基準値Br12(図19(C))を算出し、さらに、式(10)従って、基準値Br12と基準値Br11との距離Lr(図19(C))を算出する。
【0161】
基準値Br12=カウント値Nr12+オフセット値Or・・・(9)
距離Lr=基準値Br12−基準値Br11・・・(10)
次に、PCR書換部308は、ステップS144で読み取ったセレクタ307から供給された同期情報の距離Leおよび残差Re、並びに先に算出した距離Lrを、式(11)に代入し、残差Rrを算出し、さらに、式(12)に従って、基準値Br12に残差Rrを加算し、PCR値Cを算出する。
【0162】
残差Rr=残差Re×(距離Lr/距離Le)・・・(11)
PCR値C=基準値Br11+距離Lr+残差Rr・・・(12)
基準値Br12は、受信装置103に入力されるATMセル176に発生している遅延が一定であると仮定した場合の、PCRパケット12のPCR値E12の推測値である。残差Rrは、距離Lr分だけ離れたときの、推測値(基準値Br12)と実際のPCR値(PCR値E12)との差を、距離Leと残差Reとの比例関係から算出した推測値である。つまり、基準値Br12と距離Lrに残差Rrが加算されたPCR値Cは、真のPCR(PCR値E12)と推測される。なお、ここで算出された距離Lrおよび残差Rrは、メモリ309に記憶される。
【0163】
このようにして、ステップS147において、PCR値Cを算出すると、PCR書換部308は、ステップS148に進み、PCRパケット12のPCR値E12に代えて、算出したPCR値Cをバッファ310に供給し、バッファ310は、所定のMPEGトランスポートストリームパケット171にPCR値Cを書き込み、そのMPEGトランスポートストリームパケット171を図示せぬデコーダに出力する。これにより、デコーダにおいて、送信装置101のシステムクロックと同期したクロックが再生され、データが適切にデコードされる。
【0164】
次に、ステップS149において、PCR書換部308は、式(13)に従って、ステップS142で算出したオフセット値Orに残差Rrを加算し、新しいオフセット値Orを算出し、ステップS150において、基準値Br12とともにメモリ309に記憶させる。
【0165】
新しいオフセット値Or=オフセット値Or+残差Rr・・・(13)
ステップS151においてPCR書換部308は、PCRパケット12の同期情報(距離Leおよび残差Re)を読み取り、メモリ309に記憶させる。その後、ステップS145に戻り、次のPCRパケットに対し、ステップS145乃至ステップS151における処理を実行する。
【0166】
以上の処理においてメモリ309に記憶された各種データは、プログラム毎に記憶されるようになされている。
【0167】
以上のようにして、送信装置101において作成された同期情報(距離Leおよび残差Re)が受信装置103に送信され、受信装置103において、その同期情報に基づいて、MPEGトランスポートストリームパケット171のPCRが書き換えられるようにしたので、そのPCRを入手するデコーダは、エンコード時のクロックに同期したシステムクロックを生成し、データを適切に再生する。
【0168】
また、送信装置101において、オフセット値Oe、距離Le、および残差Reがメモリ121に、また受信装置103において、オフセット値Or、距離Lr、および残差Rrがメモリ309に、それぞれプログラム毎に記憶されるようになされているので、複数のプログラムに対しPCR書き換え処理を実行することができる。
【0169】
図20は、伝送レートを変化させる場合の、送信装置101の他の構成例を説明する図である。TSパケット同期部111乃至PCRパケット検出部114、並びにセレクタ117およびMPEG/ATM変換部118は、図4の場合と同一であるので、その説明は適宜省略する。
【0170】
伝送レート計算処理部331には、PCRパケット検出部114からCPCSペイロードが、そしてカウンタ120からカウント値が、それぞれ入力される他、PCRパケット検出部114から、PCRパケット検出信号PDが入力される。伝送レート計算処理部331は、入力されたPCRパケット検出信号PDにより特定されるCPCSペイロードの到達間隔時間、およびPCRパケット検出信号PDにより特定されるCPCSペイロードの到達間隔時間の間に到達したCPCSペイロードの数を基に、伝送レート(例えば、CPCSペイロードの到着間隔時間で表す)を算出し、伝送レート情報付加部332に出力する。
【0171】
伝送レート計算処理部331は、同期情報を算出するに当たり、PCRパケット検出信号PDにより特定されるCPCSペイロードの到達時刻、または到達したCPCSペイロードの数のカウント値などのデータをメモリ333に記憶させる。メモリ333は、そのデータをプログラム毎に記憶する。
【0172】
なお、伝送レート計算処理部331は、自分自身に入力されたCPCSペイロードには、何ら処理を施さず伝送レート情報付加部332にそのまま出力する。
【0173】
伝送レート情報付加部332は、伝送レート計算処理部331から供給された同期情報を基に、AAL5のCSで規定されるCPCSトレイラに代わり、伝送レートを含んだトレイラをCPCSペイロードに付加して、CPCS-PDU173をセレクタ117に出力する。
【0174】
図21は、伝送レート情報付加部332がCPCSペイロードに付加するトレイラ341を説明する図である。トレイラ341の1バイトのCPCS-UU181、1バイトのCPI182、および2バイトのペイロード長183は、トレイラ174の場合ど同様なので、その説明は省略する。トレイラ341は、CRC184に代えて、4バイトのパケット到達間隔351を含む。
【0175】
セレクタ117は、PCRパケット検出部114から入力されたPCRパケット検出信号PDを基に、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171がPCRパケットでないとき、CPCSトレイラ付加部113から供給されたCPCS-PDU173をMPEG/ATM変換部118に出力し、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケットがPCRパケットであるとき、伝送レート情報付加部332から供給されたCPCS-PDU173(パケット到達間隔351が付加されている)をMPEG/ATM変換部118に出力する。
【0176】
MPEG/ATM変換部118は、CPCS-PDU173をATMセル176に変換してネットワーク102へ送信する。MPEG/ATM変換部118はまた、ネットワーク102から順次送信されてくるATMセルを受信し、受信したATMセルに基づいてネットワーク102に同期した8KHzのクロックを生成し、PLL回路119に出力する。
【0177】
図20の送信装置101の送信の処理は、図10のフローチャートを参照して説明した処理と、ステップS14の同期情報およびデータの送信の処理を除き、同様であるので、その説明は省略する。図20の送信装置101の送信の処理においては、ステップS14の同期情報およびデータの送信の処理に代えて、伝送レートおよびデータの送信の処理が実行される(勿論、シグナリング処理において、送信装置101は、伝送レートおよびデータを送信する旨の情報を送信する)。
【0178】
図22のフローチャートを参照して、図20の送信装置101の伝送レートおよびデータの送信の処理を説明する。ステップS201乃至ステップS203のそれぞれの処理は、図11のステップS31乃至ステップS33のそれぞれの処理と同様の処理なので、その説明は省略する。
【0179】
ステップS203において、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRが存在すると判定された場合、ステップS204に進み、伝送レート計算処理部331は、カウンタ120から入力される現在の時刻、メモリ333に記憶されているPCRパケット検出信号PDにより特定される前回のCPCSペイロードの到達時刻、およびメモリ333に記憶されている到達したCPCSペイロードの数のカウント値を基に、PCRパケット検出信号PDにより特定されるCPCSペイロードの到達間隔時間を到達したCPCSペイロードの数で除して、CPCS-PDU173の間隔を示すパケット到達間隔351を生成する。伝送レート計算処理部331は、メモリ333に今回のPCRパケット検出信号PDにより特定されるCPCSペイロードの到達時刻(その時、カウンタ120から入力されたカウント値)を記憶させる。
【0180】
ステップS205において、伝送レート情報付加部332は、伝送レート計算処理部331が生成したパケット到達間隔351をCRC184に代えてトレイラ351に格納して、CPCS-PDU173を生成し、ステップS26に進む。
【0181】
ステップS203において、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRが存在しないと判定された場合、ステップS207に進み、CPCSトレイラ付加部113は、CPCSペイロード生成部112から供給されたCPCSペイロードに、AAL5のCSで規定されるトレイラ174を付加し、CPCS-PDU173を生成し、ステップS206に進む。
【0182】
ステップS206の処理は、図11のステップS35の処理と同様なので、その説明は省略する。
【0183】
以上のように、送信装置101は、CPCSペイロードとして、PCRが存在するMPEGトランスポートストリームパケット171が含まれるCPCS-PDU173のトレイラ341に、パケット到達間隔351を格納して、送信することができる。
【0184】
図23は、伝送レートを変化させる場合の、受信装置103の他の構成例を説明する図である。ATMインターフェース301、CPCS-PDU抽出部304乃至セレクタ307、およびバッファ310乃至エラー通知部312は、図15の場合と同様であるので、その説明は適宜省略する。
【0185】
伝送レート抽出部371は、セレクタ307から供給されたトレイラ341から、パケット到達間隔351を抽出し、パケット到達間隔351をバッファ310に供給する。バッファ310は、伝送レート抽出部371から供給されたパケット到達間隔351を基に、伝送レートに応じたバッファ制御の為のパラメータを設定し、MPEGトランスポートストリームパケット171を図示せぬデコーダに出力する。
【0186】
図23の受信装置103の受信の処理は、図16のフローチャートを参照して説明した処理と、ステップS104の同期情報およびデータの受信の処理を除き、同様であるであるので、その説明は省略する。図23の受信装置103の受信の処理においては、ステップS104の同期情報およびデータの受信の処理に代えて、伝送レートおよびデータの受信の処理が実行される(勿論、シグナリング処理において、受信装置103は、伝送レートおよびデータを送信する旨の情報を受信する)。
【0187】
図24のフローチャートを参照して、図23の受信装置103の伝送レートおよびデータの受信の処理を説明する。ステップS221乃至ステップS223のそれぞれの処理は、図17のステップS121乃至ステップS123のそれぞれの処理と同様の処理なので、その説明は省略する。
【0188】
ステップS224において、伝送レート抽出部371は、セレクタ307から供給されたトレイラ341から、パケット到達間隔351を抽出し、パケット到達間隔351をバッファ310に供給する。
【0189】
ステップS225において、バッファ310は、伝送レート抽出部371から供給されたパケット到達間隔351を基に、伝送レートに応じたバッファ制御の為のパラメータを設定する。
【0190】
ステップS226において、トレイラ処理部311は、トレイラ174並びにトレイラ191に含まれるCPCS-UU181、CPI182、およびペイロード長183を基に、通常のトレイラ処理を実行する。ステップS227において、トレイラ処理部311は、CPI182、またはペイロード長183の値の妥当性をチェックし、エラーが発生したか否かを判定し、エラーが発生したと判定された場合、ステップS228に進み、エラー通知部312は、上位レイヤーへの通知などのエラー処理を実行して、処理は終了する。
【0191】
ステップS227において、エラーが発生していないと判定された場合、処理は終了する。
【0192】
ステップS223において、CPCSペイロードに含まれるMPEGトランスポートストリームパケット171にPCRが存在しないと判定された場合、ステップS229に進み、トレイラ処理部311は、CPCS-PDU173のトレイラ174のCRC184をチェックする。ステップS230において、トレイラ処理部311は、ステップS229のCRC184のチェックにおいて、エラーが発生したか否かを判定し、エラーが発生したと判定された場合、ステップS231に進み、エラー通知部312は、MPEGトランスポートストリームパケット171の再送を要求し、手続きは、ステップS232に進む。
【0193】
ステップS230において、エラーが発生していないと判定された場合、ステップS231はスキップされて、手続きは、ステップS232に進み、トレイラ処理部311は、CPCS-PDU173のトレイラ174のCRC184以外の、CPCS-UU181、CPI182、またはペイロード長183を基に、トレイラ処理を実行する。
【0194】
ステップS233において、トレイラ処理部311は、CPI182、またはペイロード長183の値の妥当性をチェックし、エラーが発生したか否かを判定し、エラーが発生したと判定された場合、ステップS234に進み、エラー通知部312は、上位レイヤーへの通知などのエラー処理を実行して、処理は終了する。
【0195】
ステップS233において、エラーが発生していないと判定された場合、処理は終了する。
【0196】
以上のように、受信装置103は、CPCSペイロードとして、PCRが存在するMPEGトランスポートストリームパケット171が含まれるCPCS-PDU173のトレイラに、同期情報を利用して、PCRの書き換えをすることができる。
【0197】
このように、図23に示す構成の受信装置103は、PCRが存在するMPEGトランスポートストリームパケット171が含まれるCPCS-PDU173のトレイラ341から、パケット到達間隔351を抽出して、伝送レートに応じたバッファ制御の為のパラメータを設定することができる。
【0198】
以上のように、送信装置101は、4バイトの同期情報または伝送レートを、CPCS-PDU173のトレイラに格納し、送信することができる。受信装置103は、4バイトの同期情報または伝送レートがトレイラに格納されたCPCS-PDU173受信することができる。
【0199】
なお、送信装置101は、CPCS-PDU173のトレイラに、4バイトのCRC184に代えて、4バイトの同期情報または4バイトの伝送レートの情報を格納して送信するとして説明したが、送信装置101は、1バイトのCPCS-UU181、1バイトのCPI182、および2バイトのペイロード長183に代えて、4バイトの同時情報を格納し、4バイトのCRC184に代えて、4バイトの伝送レートの情報を格納して、送信するようにしてもよい。
【0200】
CPCS-UU181は、透過的に転送されるCPCSユーザ間の情報であり、また、ATMフォーラムにおけるAMS VOD Specification 1.1におけるデフォルトに基づけば、常に、2つのMPEGトランスポートストリームパケット171がCPCS-PDUに格納されるので、ペイロード長183は、常に同一の値が設定されるからである(CPCS-UU181がパディングされるときは、利用できない)。更に、CPI182は、CPCS-PDU173のトレイラ174を64ビットにアライメントするとき以外、利用が規定されていない。従って、、送信装置101は、CPCS-UU181、CPI182、およびペイロード長183に代えて、同時情報または伝送レートを格納して伝送することができる。
【0201】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する送信装置101または受信装置103について説明する。一連の処理をソフトウェアにより実行する送信装置101または受信装置103は、コンピュータで構成することができる。
【0202】
図25の送信装置501は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。CPU(Central Processing Unit)511には、バス515を介して入出力インターフェース516が接続されており、CPU511は、入出力インターフェース516を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部518から指令が入力されると、記録媒体、すなわち、例えば、ROM(Read Only Memory)512、ハードディスク514、若しくはドライブ520に装着される磁気ディスク531、光ディスク532、光磁気ディスク533などの記録媒体に、または衛星若しくはネットワークなどから転送され、通信部519を介して受信されてハードディスクに、格納されているプログラムをRAM(Random Access Memory)513にロードして実行する。さらに、CPU511は、その処理結果を、例えば、入出力インターフェース516を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示部517に必要に応じて出力する。
【0203】
以下に、ハードディスク514に格納されているプログラムをRAM513にロードすることで実行されるCPU511の送信の処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。ステップS11において、CPU511は、制御プレーンで規定される手続きに基づき、通信部519を介して、受信装置103とエンド・ツー・エンドでシグナリング処理を実行し、仮想チャネル識別子の対応関係の決定などに加えて、AAL5のトレイラに同期情報を格納して送信するか否かを、受信装置103に送信する。
【0204】
ステップS12において、CPU511は、これから送信するデータの種類により、同期情報モードにするか否かを判定し、同期情報モードにすると判定された場合、ステップS13に進み、同期情報モードに設定する。
【0205】
ステップS14において、CPU511は、通信部519を介して、同期情報およびデータを送信する。
【0206】
ステップS15において、CPU511は、まだ送信していないデータがあるか否かにより、データの送信を終了するか否かを判定し、データの送信を終了しないと判定された場合、ステップS14に戻り、同期情報およびデータを送信する処理を繰り返す。
【0207】
ステップS15において、データの送信を終了したと判定された場合、ステップS16に進み、CPU511は、動作モードを、デフォルトの設定である、通常モードに設定し、処理は終了する。
【0208】
ステップS12において、同期情報モードにしないと判定された場合、ステップS17に進み、CPU511は、動作モードを通常モードに設定する。
【0209】
ステップS18において、送信装置101は、図7に示すCPCS-PDU173のみを利用する通常のモードで、データを送信し、処理は終了する。
【0210】
以上のように、図25の送信装置501は、送信の処理を実行する。
【0211】
また、受信装置103は、図25の送信装置501と同様に、例えば、パーソナルコンピュータで構成することができる。パーソナルコンピュータで構成される受信装置103は、図25の送信装置501と同様に所定プログラムに基づいて、受信の処理を実行する。
【0212】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものとする。
【0213】
【発明の効果】
請求項1に記載の通信装置、および請求項3に記載の通信方法によれば、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータが、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換され、第2のフォーマットのデータが受信装置に送信されるようにしたので、1バイトを越える制御のための情報を送信することができるようになる。
【0214】
請求項4に記載の記録媒体によれば、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータが、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換されるようにしたので、1バイトを越える制御のための情報を送信することができるようになる。
【0215】
請求項5に記載の通信装置、および請求項8に記載の通信方法によれば、ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第1のフォーマットのデータが受信され、第1のフォーマットのデータが第2のフォーマットのデータに変換され、ヘッダまたはトレイラに含まれている、第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が検出され、同期情報に基づいて、変換が制御されるようにしたので、1バイトを越える制御のための情報を受信することができるようになる。
【0216】
請求項9に記載の記録媒体によれば、第1のフォーマットのデータが第2のフォーマットのデータに変換され、ヘッダまたはトレイラに含まれている、第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が検出され、同期情報に基づいて、変換が制御されるようにしたので、1バイトを越える制御のための情報を受信することができるようになる。
【0217】
請求項10に記載の通信システムによれば、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータが、ヘッダまたはトレイラを含み、ヘッダまたはトレイラに、時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換され、第2のフォーマットのデータが受信装置に送信され、ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第2のフォーマットのデータが受信され、第2のフォーマットのデータが第1のフォーマットのデータに変換され、ヘッダまたはトレイラに含まれている同期情報が検出され、同期情報に基づいて、第2の変換手段の動作が制御されるようにしたので、1バイトを越える制御のための情報を送信または受信することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 MPEGトランスポートストリームにおける同期の概念を説明する図である。
【図2】 MPEG−2で構成されたデータを伝送するシステムの構成を示す図である。
【図3】本発明に係るデータ伝送システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図4】送信装置101の構成例を示す図である。
【図5】 MPEGトランスポートストリームパケットのALL5へのマッピングを説明する図である。
【図6】 MPEGトランスポートストリームパケット171を説明する図である。
【図7】 CPCS-PDU173のトレイラ174を説明する図である。
【図8】同期情報付加部116がCPCSペイロードに付加するトレイラ191を説明する図である。
【図9】位相比較器150の構成を説明する図である。
【図10】送信装置101の送信の処理を説明するフローチャートである。
【図11】同期情報およびデータの送信の処理を説明するフローチャートである。
【図12】送信装置101のトランスポートストリームのフレーム同期確立の処理を説明するフローチャートである。
【図13】送信装置101の同期情報の書き込みの処理を説明するフローチャートである。
【図14】距離Leおよび残差Reの算出方法を説明する図である。
【図15】受信装置103の構成例を示す図である。
【図16】受信装置103の受信の処理を説明するフローチャートである。
【図17】受信装置103の同期情報およびデータの受信の処理を説明するフローチャートである。
【図18】受信装置103のPCR値を書き換える処理を説明するフローチャートである。
【図19】 PCR値Cの算出方法を説明する図である。
【図20】送信装置101の他の構成例を示す図である。
【図21】伝送レート情報付加部332がCPCSペイロードに付加するトレイラ341を説明する図である。
【図22】図20の送信装置101の伝送レートおよびデータの送信の処理を説明するフローチャートである。
【図23】伝送レートを変化させる場合の、受信装置103の他の構成例を示す図である。
【図24】図23の受信装置103の伝送レートおよびデータの受信の処理を説明するフローチャートである。
【図25】送信装置501の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 送信装置, 102 ネットワーク, 103 受信装置, 111TSパケット同期部, 112 CPCSペイロード生成部, 113 CPCSトレイラ付加部, 114 PCRパケット検出部, 115 同期情報処理部, 116 同期情報付加部, 117 セレクタ, 118 MPEG/ATM変換部, 119 PLL回路, 120 カウンタ, 121 メモリ, 174 トレイラ, 191 トレイラ, 201 同期残差情報, 202 同期情報間隔,301 ATMインターフェース, 302 PLL回路, 303 カウンタ, 304 CPCS-PDU抽出部, 305 PCRパケット検出部, 306 トレイラ抽出部, 307 セレクタ, 308 PCR書換部, 309 メモリ,310 バッファ, 331 伝送レート計算処理部, 332 伝送レート情報付加部, 333 メモリ, 341 トレイラ, 351 パケット到着間隔, 371 伝送レート抽出部, 511 CPU, 512 ROM, 513 RAM, 514 ハードディスク, 519 通信部, 520 ドライブ, 531 磁気ディスク, 532 光ディスク, 533 光磁気ディスク

Claims (10)

  1. ネットワークを介して受信装置にデータを送信する通信装置において、
    所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、前記ヘッダまたは前記トレイラに、前記時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する変換手段と、
    前記第2のフォーマットのデータを前記受信装置に送信する送信手段と
    を含むことを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信手段は、前記第2のフォーマットのデータを複数のパケットに分割して送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. ネットワークを介して受信装置にデータを送信する通信装置の通信方法において、
    所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、前記ヘッダまたは前記トレイラに、前記時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップと、
    前記第2のフォーマットのデータを前記受信装置に送信する送信ステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  4. ネットワークを介して受信装置にデータを送信する通信処理用のプログラムであって、
    所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、前記ヘッダまたは前記トレイラに、前記時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップ
    を含むことを特徴とする処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
  5. ネットワークを介して送信装置から送信されたデータを受信する通信装置において、
    前記ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第1のフォーマットのデータを受信する受信手段と、
    前記第1のフォーマットのデータを第2のフォーマットのデータに変換する変換手段と、
    前記ヘッダまたは前記トレイラに含まれている、前記第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報を検出する検出手段と、
    前記同期情報に基づいて、前記変換手段の動作を制御する制御手段と
    を含むことを特徴とする通信装置。
  6. 前記受信手段は、複数のパケットに分割されている前記第1のフォーマットのデータを受信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記第1のフォーマットのデータは、所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データであり、
    前記制御手段は、前記同期情報に基づいて、前記変換手段の動作を制御し、
    前記変換手段は、前記第1のフォーマットの前記時間情報を変換する
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  8. ネットワークを介して送信装置から送信されたデータを受信する通信装置の通信方法において、
    前記ネットワークからヘッダまたはトレイラを含む第1のフォーマットのデータを受信する受信ステップと、
    前記第1のフォーマットのデータを第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップと、
    前記ヘッダまたは前記トレイラに含まれている、前記第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報を検出する検出ステップと、
    前記同期情報に基づいて、前記変換ステップの処理を制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  9. ネットワークを介して送信装置から送信されたデータを受信する通信処理用のプログラムであって、
    第1のフォーマットのデータを第2のフォーマットのデータに変換する変換ステップと、
    前記ヘッダまたは前記トレイラに含まれている、前記第1のフォーマットのデータの到達間隔と同期残差とを示す同期情報を検出する検出ステップと、
    前記同期情報に基づいて、前記変換ステップの処理を制御する制御ステップと
    を含むことを特徴とする処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
  10. ネットワークを介してデータを送信する送信装置と、前記送信装置が送信したデータを受信する受信装置から成る通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    所定のタイミング毎に時間情報を含む時系列データである第1のフォーマットのデータを、ヘッダまたはトレイラを含み、前記ヘッダまたは前記トレイラに、前記時間情報に基づいて生成した同期情報であって、データの到達間隔と同期残差とを示す同期情報が挿入されて成る第2のフォーマットのデータに変換する第1の変換手段と、
    前記第2のフォーマットのデータを前記受信装置に送信する送信手段と
    を含み、
    前記受信装置は、
    前記ネットワークから前記ヘッダまたは前記トレイラを含む第2のフォーマットのデータを受信する受信手段と、
    前記第2のフォーマットのデータを第1のフォーマットのデータに変換する第2の変換手段と、
    前記ヘッダまたは前記トレイラに含まれている前記同期情報を検出する検出手段と、
    前記同期情報に基づいて、前記第2の変換手段の動作を制御する制御手段と
    を含むことを特徴とする通信システム。
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