JP2000332830A - 通信装置、通信方法、および記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信方法、および記録媒体

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JP2000332830A
JP2000332830A JP15206199A JP15206199A JP2000332830A JP 2000332830 A JP2000332830 A JP 2000332830A JP 15206199 A JP15206199 A JP 15206199A JP 15206199 A JP15206199 A JP 15206199A JP 2000332830 A JP2000332830 A JP 2000332830A
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JP15206199A
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Eizaburo Itakura
英三郎 板倉
Yoichi Matsumura
洋一 松村
Katsumi Tawara
勝己 田原
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Sony Corp
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上で発生した遅延揺らぎを取り
除くことができるようにする。 【解決手段】 第1番目のPCRパケット(PCRを含むMPEG
トランスポートストリームパケット)が入力されたとき
の、ネットワークのクロックに同期するクロックのカウ
ント値Ne1に、オフセット値Oeが加算され、基準値
Be1が算出される。第2番目のPCRパケットが入力し
たときのカウント値Ne2に、オフセット値Oeが加算
され、基準値Be2が算出され、さらに、基準値Be2
と基準値Be1との距離Leが算出する。第2番目のPC
RパケットのPCR値E2と基準値Be2から残差Reが算
出される。算出された距離Leおよび残差ReがPCRパ
ケットに書き込まれ、受信装置に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置および方
法、並びに記録媒体に関し、特に、ATM(Asynchronous T
ransfer Mode)通信技術などを用いてオーディオデータ
やビデオデータをデジタル化し、例えばMPEG方式により
エンコードし、MPEGシステムのトランスポートストリー
ムなどでパケット化したデータを、所定のネットワーク
を介して伝送し、それを受信してデコードする場合にお
いて、クロック同期をとることができるようにした通信
装置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルの音声や画像を用いたアプリケ
ーションにおいてデコーダは、例えばエンコーダなどの
情報発生源からの出力データや、エンコードされて蓄
積、記録されたデータなどと、クロック同期を取りなが
らデコードする。デコーダが情報発生源を制御すること
が可能であれば、デコーダは、送信されてくるデータの
レートを調整することが可能であり、受信されたデータ
のタイミングにのみ依存して、データをデコードし、画
像の表示、あるいは音声の再生を行うことができる。
【0003】しかしながら、例えばネットワーク経由で
データがデコーダに送信される場合など、デコーダが情
報発生源に関して制御機能を持ち得ないとき、情報発生
源とデコーダはそれぞれ独立したシステムクロックで動
作する。そのため、符号化、送信、受信、デコード、お
よび表示等の処理は、情報発生源とデコーダがそれぞの
システムクロックに対応して行われる。また、この場
合、システムクロックが参照できる共通のクロックが存
在しないため、情報発生源とデコーダのそれぞれのシス
テムクロックの周波数にはずれが生じる。
【0004】このように、2つのシステムクロックが同
期しない場合、情報発生源から送信されるデータと、デ
コーダがデコードするデータの情報レートが異なり、デ
コーダの受信バッファがオーバーフローしたり、あるい
は、アンダーフローして、送信されてきたデータが失わ
れたりする。そのため、例えば画橡データの場合、フレ
ームを再表示しなければならない。
【0005】情報発生源のシステムクロックとデコーダ
のシステムクロックを同期させる1つの方法として、時
間を表す情報(タイムスタンプ)を用いる方法がある。
MPEGトランスポートストリームにおいては、タイムスタ
ンプとしてPCR(Program Clock Reference)が用いられ、
これにより、それぞれのシステムクロックの同期が取ら
れる。
【0006】図1は、MPEGトランスポートストリームに
おける同期の概念を表している。情報発生源(送信側)
のソースクロックは、所定のサイクルでカウントするカ
ウンタを有し、そのカウンタは、システムクロック1に
対応して動作する。一定間隔である必要はないが、ある
間隔毎にカウンタの値はラッチされて、その値がデコー
ダ(受信側)に送信される。この値をタイムスタンプと
いい、デコーダはこの値を用いてデコーダ自身のシステ
ムクロック2を情報発生源のシステムクロック1に同期
させる。具体的には、デコーダにおけるカウント値と受
信されたタイムスタンプが比較され、その比較結果に基
づいて、受信側のシステムクロック1が早くされたり、
遅くされる。
【0007】図2は、この同期をとるために受信側に設
けられる位相比較回路20の構成を示す。受信されたタ
イムスタンプが位相比較回路20に入力される。位相比
較回路20の減算器22は、入力されたタイムスタンプ
とカウンタ21の値とを減算し、減算結果を、ロ−パス
フィルタ23に出力する。ローパスフィルタ23からの
出力は、図示せぬデジタル・アナログ変換器でデジタル
・アナログ変換され、VCO(ボルテージ・コントロール
ド・オシレータ)24に入力される。VCO24は、この
信号により制御される。すなわち、VCO24からの出力
が、デコーダのシステムクロックとなり、このシステム
クロックに基づいて、カウンタ21は動作する。カウン
タ21からの出力は減算器22に入力される(フィード
バックされる)。
【0008】このような同期法は、MPEG−2システムレ
イヤ(ISO/IEC13818−1)やITU−T勧告で用いられてい
る。MPEG−2ではエンコーダとデコーダに27MHzのシ
ステムクロックが使用されている。このようなMPEG−2
で構成されたデータをネットワークを介して伝送するシ
ステムの構成例を図3に示す。情報発生源は、例えばエ
ンコーダ31のような符号化装置である。なお、予め符
号化されたデータをデータ蓄積装置に蓄積させておき、
そのデータ蓄積装置を情報発生源とすることもできる。
【0009】エンコーダ31で発生した情報(データ)
は、システムエンコーダ32に入力される。システムエ
ンコーダ32は、エンコーダ31で発生したデータに、
タイムスタンプを付加し、パケット化し、そして多重化
して、トランスポートストリームパケットを生成する。
MPEG/ATM変換器33は、トランスポートストリームをA
TMセル化し、ネットワーク34を介して受信側に送信す
る。この受信側への送信の際に、トランスポートストリ
ームは、ネットワーク34内でさまざまな遅延ゆらぎの
影響を受ける。なお、ATMにおける遅延ゆらぎの発生に
ついては、後述する。
【0010】遅延ゆらぎを含んだトランスポートストリ
ーム(タイムスタンプ)は、ATM/MPEG変換器35にお
いてパケット化され、システムデコーダ36に入力さ
れ、そこで処理される。これにより、タイムスタンプか
らデコーダのシステムクロックが再生される。MPEG−2
の場合は27MHZのシステムクロックが再生される。
システムデコーダ36で処理されたデータは、デコーダ
37に出力され、そこで復号処理される。
【0011】MPEG−2システムレイヤにはプログラムス
トリームとトランスポートストリームと呼ばれる2つの
ストリームが存在する。プログラムストリームは、蓄積
メディアなど、エラーのないシステムでの使用が考慮さ
れている。トランスポートストリームは、通信など、エ
ラーの存在するシステムでの使用が考慮されている。プ
ログラムストリームでのタイムスタンプはSCR(システ
ム・クロック・リファレンス)と呼ばれ、少なくとも
0.7秒以内の間隔で送信される。SCRタイムスタンプは
プログラムストリームパケットのヘッダに組み込まれ、
SCRを送信するためのパケットにのみ存在する。トラン
スポートストリームパケットでのタイムスタンプは、PC
Rであり、少なくとも0.1秒以内の間隔で送言される。P
CRタイムスタンプは、PCRを送信するトランスポートス
トリームパケットのヘッダに組み込まれる。
【0012】PCRは、9ビットのProgram clock referen
ce extensionと、33ビットのprogram clock referenc
e baseの合計42ビットから構成される。前者のProgra
m clock reference extensionは、0乃至299をカウ
ントし、そのキャリアで、後者のprogram clock refere
nce baseが、1だけインクリメントされる。MPEG−2の
システムクロックは、27MHZであることから、この
42ビットのカウンタで、24時間分の時間が、27M
HZクロック単位でカウントされる。つまり、PCRは、シ
ステムクロックでカウントされたPCRカウンタの値(PCR
値)となる。
【0013】なお本発明に関連する文献として、以下の
3つを挙げる。 (1)M. Perkins and P.Skelly,"A Hardware MPEG C
lock Recovery Experiment in the Presence of ATM Ji
tter", ATM Forum contribution to the SAA sub−work
ing group,94−0434,May 1994. (2)G.Franceschini,"Extension of the Adaptive Cl
ock Method to VariableBit Rate Streams",ATM Forum
contribution to the SAA sub-working group,94−032
1,May 1994. (3)ISO/IEC13818−1(MPEG−2 Systems),"GENERIC
CODING OF MOVING PICTURES AND ASSOCIATED AUDIO", R
ecommendation H.222.0, ISO/IEC JTC/SC29/WG11NO721r
ev,June,1994. 文献(1)は、ATM上で発生するジッタをシミュレーシ
ョンしたデータに基づき、情報発生源のシステムクロッ
クヘの同期を取るハードウェアについて開示している。
また文献(2)は、可変ビットレートに関する同期の取
り方について開示しているが、遅延ゆらぎの低減につい
ては開示していない。文献(3)はMPEG−2システムに
関する国際標準のドラフトである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報発生
源、例えばエンコーダ側で付加されて送信されてきたタ
イムスタンプがデコーダ側に正確に同じ間隔で到着する
場合、デコーダ側がエンコーダのシステムクロックに同
期するのは、上記の同期方法を用いれば容易である。し
かしながら、この方法はあくまでも伝送路の遅延が一定
であることを前提としている。実際、文献(3)におい
て、伝送路が固定遅延であるという内容の記述がある。
従って、ネットワークなどのように、ランダムな遅延、
すなわち、遅延ゆらぎが加わり、かつ、タイムスタンプ
の値がそのような遅延ゆらぎ分を考慮した値に書き換え
られない場合、以下のような問題が生ずる。
【0015】デコーダ側のPLL(Phase Locked Loop)周波
数復調器(以下、PLLと略称する)へ入力されるタイム
スタンプの値は、情報発生源とデコーダのクロック周波
数の違いと、遅延ゆらぎが付加されたものとなる。PLL
のローバスフィルタにより遅延ゆらぎを吸収するように
することもできるが、遅延ゆらぎが大きい場合、十分に
それを吸収することは困難である。またPLLにおいて遅
延ゆらぎを軽減する場合、長い時間をかけて同期をとる
必要があったり、PLL自体の回路が複雑な構成になる問
題がある。そのため、遅延ゆらぎを吸収するためにデコ
ーダ側のPLLによらない方法が必要であった。
【0016】この問題の例としてATMネットワーク上にM
PEG−2のトランスポートストリームを使用する場合があ
げられる。ATMの特徴である統計多重が行われることか
ら、またATMスイッチ上で複数のノードから同一方向の
ノードへの送信が行われることから、セルはバッファで
待たされる。これにより、遅達ゆらぎが発生し、ATMセ
ルに、ランダムな遅延ゆらぎが付加される。
【0017】この場合、ATMネットワークは、ヘッダの
みに基づいてスイッチングが行われ、ペイロードの内容
は関知されないので、タイムスタンプの書き換えは行わ
れない。従ってATMセルがMPEG−2システムレイヤパケッ
トに組み立ててられても、依然遅延ゆらぎは伝搬される
という問題があった。
【0018】この問題点を解決するため、ATM ForumのV
OD規格1.1においては、 受信側でバッファを持ち、ジッ
タをある程度吸収し、デコーダのPLLによりクロックを
再生する、アダプティブクロック法と呼ばれる方法が堆
奨されている。アダプディブクロック法においては、図
4に示すように、受信側において、ある程度の量のデー
タを、FIFO42に溜めておき、そのFIFO42内でのデー
タ占有量が一定になるように、FIFO42からの出力デー
タ速度が制御される。出力データ速度は、FIFO42内で
のデータ占有量の変動に、ローバスフィルタ43により
フイードバックをかけることで制御される。
【0019】ローパスフィルタ43により、ネットワー
ク41においてPCRに生じるジッタ(以下、PCRジッタと
称する)がある程度吸収される。ただし、この方式は、
同期データ等の制御がなく簡単ではあるが、その反面、
ネットワーク41におけるジッタを完全に取り除くこと
ができない。そこで、PCRジッタを含むMPEGトランスポ
ートストリームをデコードしようとすると、PLLの応答
を遅くすればよいが、それでも、ジッタ成分をアナログ
的にシェイビングしているだけで、長い時間でみるとジ
ッタ成分が残ってしなう。例えば、1ms乃至2msの
ジッタは、3μs程度にしか低減されない。従って、PCR
ジッタを含むMPEGトランスポートストリームをデコード
してVTRに記録したり、モニターで映像を見たりするの
には、PLLの応答を遅くしているので大きな問題とはな
らないが、ATMネットワークで伝達されたMPEGトランス
ポートストリームを地域配信などでそのまま再配信しよ
うとする場合、PCRジッタ値はMPEG規格内に収まらず、A
TMネットワークでのジッタが大きな障害となる。すなわ
ち、スタジオ規格レベルの品質である、PCR値に許容さ
れる、±500nsのジッタ値を満たすことはこの方式では
できない。
【0020】また、従来の方式は1プログラム(1番
組)の伝送が想定されているので、伝送されるデータ
は、同じタイムベースでエンコードされている。そのた
め、同期を取るクロックは1つでよかったが、異なるタ
イムベースでエンコードされたデータが多重化されたマ
ルチプログラムのストリームに対しては、プログラムの
数だけ同期させるPLL及びクロックが必要となり、その
ため、回路自体が複雑になるという問題があった。
【0021】本発明はこのような問題に盤みてなきれた
ものであり、送信側ではPCRを含むMPRGトランスポート
ストリームが入力されたとき、前回からのPCRからの時
間を示すネットワーククロックのカウント値と、ネット
ワーククロックでカウントされたMPEGトランスポートス
トリーム内のPCR値との差を計算し、それらの値をPCR到
着間隔及び同期残差として伝送し、一方受信側では、PC
R到着間隔と同期残差によりネットワーククロックに対
する差分を参照した後、計算を行ないPCR値を補正する
ことでPCRジッタを取り除くことにより、ネットワーク
のような遅延ゆらぎを発生させるような環境下でもマル
チメディア情報の同期を取ることを可能とする方法であ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の通信装
置は、タイムスタンプが付加されたパケットを検出する
検出手段と、受信装置と共有するクロックに同期したク
ロックを生成し、生成したクロックをカウントするカウ
ント手段と、検出手段により、タイムスタンプが付加さ
れたパケットが検出されたときの、カウント手段により
カウントされたクロックの値を抽出する抽出手段と、抽
出手段により抽出されたクロックの値と、タイムスタン
プを利用して、タイムスタンプが付加されたパケットの
到着間隔および同期残差を演算する演算手段と、演算手
段により演算された到着間隔と同期残差を受信装置に伝
送する伝送手段とを備えることを特徴とする。
【0023】請求項2に記載の通信装置は、演算手段
が、抽出手段により抽出された、検出手段により、タイ
ムスタンプが付加された第1のパケットが検出されたと
きの、カウント手段によりカウントされたクロックの値
と、第1のパケットに付加されたタイムスタンプの値と
のオフセット値を演算し、演算したオフセット値および
クロックの値に基づいて、基準クロック値を演算し、演
算したオフセット値、演算した基準クロック値、および
抽出手段により抽出された、検出手段により、タイムス
タンプが付加された第2のパケットが検出されたとき
の、カウント手段によりカウントされたクロックの値に
基づいて、第2のパケットに付加されたタイムスタンプ
の推測値を演算し、演算した推測値と、演算した基準ク
ロック値との距離から到着間隔を演算し、演算した推測
値と、第2のパケットに付加されたタイムスタンプの値
の差から、同期残差を演算することができる。
【0024】請求項3に記載の通信装置は、演算手段に
より演算された、オフセット値、到着間隔、および同期
残差を、第1のパケットおよび第2のパケットから構成
されるプログラムに対応させて記憶する記憶手段をさら
に備えることを特徴とする。
【0025】請求項4に記載の通信方法は、タイムスタ
ンプが付加されたパケットを検出する検出ステップと、
受信装置と共有するクロックに同期したクロックを生成
し、生成したクロックをカウントするカウントステップ
と、検出ステップで、タイムスタンプが付加されたパケ
ットが検出されたときの、カウントステップでカウント
されたクロックの値を抽出する抽出ステップと、抽出ス
テップで抽出されたクロックの値と、タイムスタンプを
利用して、タイムスタンプが付加されたパケットの到着
間隔および同期残差を演算する演算ステップと、演算ス
テップで演算された到着間隔と同期残差を受信装置に伝
送する伝送ステップとを含むことを特徴とする。
【0026】請求項5に記載の記録媒体は、タイムスタ
ンプが付加されたパケットを検出する検出ステップと、
受信装置と共有するクロックに同期したクロックを生成
し、生成したクロックをカウントするカウントステップ
と、検出ステップで、タイムスタンプが付加されたパケ
ットが検出されたときの、カウントステップでカウント
されたクロックの値を抽出する抽出ステップと、抽出ス
テップで抽出されたクロックの値と、タイムスタンプを
利用して、タイムスタンプが付加されたパケットの到着
間隔および同期残差を演算する演算ステップと、演算ス
テップで演算された到着間隔と同期残差を受信装置に伝
送する伝送ステップとからなることを特徴とする。
【0027】請求項6に記載の通信装置は、送信装置か
ら送信されてきたパケットを受信する受信手段と、送信
装置と共有するクロックに同期したクロックを生成し、
生成したクロックをカウントするカウント手段と、受信
手段により、パケットが検出されたときの、カウント手
段によりカウントされたクロックの値を抽出する抽出手
段と、受信手段により受信されたパケットから、到着間
隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれるパケ
ットを検出するタイムスタンプ検出手段と、タイムスタ
ンプ検出手段により検出されたパケットに含まれるタイ
ムスタンプから、到着間隔および同期残差を検出する検
出手段と、検出手段により検出された到着間隔および同
期残差、並びに抽出手段により抽出されたクロックの値
に基づいて、タイムスタンプの修正値を計算する修正値
計算手段と、修正値計算手段により計算された修正値に
基づいて、タイムスタンプを修正する修正手段とを備え
ることを特徴とする。
【0028】請求項7に記載の通信装置は、修正値計算
手段が、抽出手段により抽出された、受信手段により、
到着間隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれ
る第1のパケットが受信されたときの、カウント手段に
よりカウントされたクロックの値と、第1のパケットに
含まれるタイムスタンプの値とのオフセット値を計算
し、計算したオフセット値と、クロックの値に基づい
て、基準クロック値を計算し、計算したオフセット値、
計算した基準クロック値、および抽出手段により抽出さ
れた、受信手段により、到着間隔および同期残差を含む
タイムスタンプが含まれる第2のパケットが受信された
ときの、カウント手段によりカウントされたクロックの
値に基づいて、第2のパケットに含まれるタイムスタン
プの値の推測値を計算し、計算した推測値、並びに第1
のパケットに含まれる到着間隔および同期残差に基づい
て、第2のパケットに含まれるタイムスタンプの修正値
を算出することを特徴とする。
【0029】請求項8に記載の通信装置は、修正値計算
手段により計算された、オフセット値、計算された修正
値を、第1のパケットおよび第2のパケットから構成さ
れるプログラムに対応させて記憶する記憶手段をさらに
備えることを特徴とする。
【0030】請求項9に記載の通信方法は、送信装置か
ら送信されてきたパケットを受信する受信ステップと、
送信装置と共有するクロックに同期したクロックを生成
し、生成したクロックをカウントするカウントステップ
と、受信ステップにで、パケットが検出されたときの、
カウントステップでカウントされたクロックの値を抽出
する抽出ステップと、受信ステップで受信されたパケッ
トから、到着間隔および同期残差を含むタイムスタンプ
が含まれるパケットを検出するタイムスタンプ検出ステ
ップと、タイムスタンプ検出ステップで検出されたパケ
ットに含まれるタイムスタンプから、到着間隔および同
期残差を検出する検出ステップと、検出ステップで検出
された到着間隔および同期残差、並びに抽出ステップで
抽出されたクロックの値に基づいて、タイムスタンプの
修正値を計算する修正値計算ステップと、修正値計算ス
テップで計算された修正値に基づいて、タイムスタンプ
を修正する修正ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】請求項10に記載の記録媒体は、送信装置
から送信されてきたパケットを受信する受信ステップ
と、送信装置と共有するクロックに同期したクロックを
生成し、生成したクロックをカウントするカウントステ
ップと、受信ステップにで、パケットが検出されたとき
の、カウントステップでカウントされたクロックの値を
抽出する抽出ステップと、受信ステップで受信されたパ
ケットから、到着間隔および同期残差を含むタイムスタ
ンプが含まれるパケットを検出するタイムスタンプ検出
ステップと、タイムスタンプ検出ステップで検出された
パケットに含まれるタイムスタンプから、到着間隔およ
び同期残差を検出する検出ステップと、検出ステップで
検出された到着間隔および同期残差、並びに抽出ステッ
プで抽出されたクロックの値に基づいて、タイムスタン
プの修正値を計算する修正値計算ステップと、修正値計
算ステップで計算された修正値に基づいて、タイムスタ
ンプを修正する修正ステップとからなることを特徴とす
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0033】図5は、本発明を適用したデータ伝送シス
テムの構成例を表している。このシステムにおいては、
MPEG−2方式に準拠したMPEGトランスポートストリーム
が、ATMセルに変換され、ATMネットワークであるネット
ワーク102を介して送受信される。すなわち、ネット
ワーク102を介して伝送されるデータには、遅延ゆら
ぎが発生する。
【0034】送信装置101には、それぞれにエンコー
ドされたプログラムが複数多重化されているMPEGトラン
スポートストリームが入力される。なお、このMPEGトラ
ンスポートストリームには、PCRが少なくとも0.1秒
以内の間隔で受信装置103に到着するようにPCRパケ
ットが含まれている。
【0035】MPEGトランスポートストリームパケット
は、図6に示すように、ヘッダ部、アダプテーションフ
ィールド部、およびペイロード部からなる、188バイ
トの固定パケットである。ヘッダ部には、同期バイト
(8ビット)、誤り表示(1ビット)、ユニット開始表
示(1ビット)、トランスポートストリームパケットプ
ライオリティ(1ビット)、PID(Packet Identificatio
n)(13ビット)、スクランブル制御(2ビット)、ア
ダプテーションフィール制御(2ビット)、巡回カウン
タ(4ビット)が含まれる。なお、プログラムの最初の
部分のデータを含むMPEGトランスポートストリームパケ
ットの同期バイトは、47hとされる。
【0036】アダプテーションフィールド部には、アダ
プテーションフィールド長さ(8ビット)、不連続表示
(1ビット)、ランダムアクセス表示(1ビット)、ス
トリーム優先表示(1ビット)、フラグ(5ビット)、
プログラムクロックリファレンスベース(33ビッ
ト)、リザーブ(6ビット)、およびプログラムクロッ
クリファレンス拡張(9ビット)が含まれる。なお、フ
ラグには、PCRフラグ(1ビット)をはじめ5種類(合
計5ビット分)のフラグが存在する。
【0037】ペイロード部には、データが含まれる。
【0038】MPEGトランスポートストリームパケット
は、以上のようなデータ構造を有するが、図6に示すよ
うに、ヘッダ部のアダプテーションフィールド制御が”
10”または”11”とされ、かつ、アダプテーション
フィールド部のアダプテーションフィールド長さが00
h以外の値で、さらにPCRフラグに”1”が立っている
場合(以下、このようなデータ設定をPCRパケット条件
と記述する)、そのMPEGトランスポートストリームパケ
ットは、PCRパケットとされ、そのアダプテーションフ
ィールド部のプログラムクロックリファレンスベースの
値およびプログラムロックリファレンス拡張の値の組み
合わせが、PCR値を表す。
【0039】プログラムクロックリファレンスベースに
は、PCRパケット毎に0乃至299の値が順に設定され
(カウントされ)、プログラムクロックリファレンスベ
ースの値が299から0の値に戻る(リセット)される
タイミングで、プログラムクロックリファレンス拡張の
値が1だけインクリメントされる。すなわち、プログラ
ムクロックリファレンスベースおよびプログラムクロッ
クリファレンス拡張の合計42ビットにより、MPEG-2方
式における27MHZのシステムクロックを単位とし
て、24時間分の時間がカウントされる。
【0040】図5に戻り、送信装置101に入力された
MPEGトランスポートストリームパケット(PCRパケット
を含む)は、そこで、ATMセルに変換され、ネットワー
ク102上に伝送されるが、PCRパケットには、そのPCR
値に基づいて作成された所定の同期情報(後述)が記憶
される。
【0041】ネットワーク102を介して伝送されてき
たデータは、受信装置103に到着し、そこで、MPEGト
ランスポートストリームパケットに変換されるが、PCR
パケットに含まれるPCR値は、PCRパケットに記憶された
所定の同期情報に基づいて書き換えられる。PCR値が書
き換えられたPCRパケットを含むMPEGトランスポートス
トリームパケットは、図示せぬデコーダに供給され、そ
こでデコードされる。
【0042】図7は、送信装置101の構成例を表して
いる。MPEGトランスポートストリームパケット同期部
(以下、TSパケット同期部と略称する)111には、
送信装置101に供給されたMPEGトランスポートストリ
ームパケットが入力される。TSパケット同期部111
は、入力されるMPEGトランスポートストリームパケット
の同期を確立するが、その処理の詳細を、図8のフロー
チャートを参照して説明する。
【0043】ステップS1において、TSパケット同期
部111は、入力されたMPEGトランスポートストリーム
パケットのデータを1バイトごと読み取り、読み取った
値が47hであるまで待機し、47hを読み取ると、ス
テップS2に進み、カウンタiの値を1に初期設定す
る。次に、ステップS3において、TSパケット同期部
111は、ステップS1で47hを読み取った位置から
188バイト分離れた位置のデータを読み取り、ステッ
プS4において、それが47hであるか否かを判定す
る。ステップS4において、読み取ったデータが47h
ではないと判定した場合、TSパケット同期部111
は、ステップS1に戻り、それ以降の処理を実行する。
一方、ステップS4において、読み取ったデータが47
hであると判定した場合、TSパケット同期部111
は、ステップS5に進む。
【0044】ステップS5において、TSパケット同期
部111は、カウンタiの値が5と等しいか否かを判定
し、等しくないと判定した場合、ステップS6に進み、
カウンタiの値を1だけインクリメントし、ステップS
3に戻り、それ以降の処理を実行する。ステップS5
で、カウンタiの値が5と等しいと判定された場合、す
なわち、入力されたMPEGトランスポートストリームパケ
ットのデータから、188バイト毎に、5回連続して4
7hが読み取られた場合、ステップS7に進む。
【0045】ステップS7において、TSパケット同期
部111は、5回目に47hを検出したときの位置を、
プログラムの先頭とし、そのMPEGトランスポートストリ
ームパケットの同期を確立する。
【0046】TSパケット同期部111は、このように
して、MPEGトランスポートストリームパケットの同期を
確立するので、同期が確立される以前に読み取られたデ
ータを含むデータ(188バイト毎のデータ)は、PCR
パケット検出部112には供給されず、捨てられる。次
に、ステップS8において、TSパケット同期部111
は、カウンタiの値を1に初期設定し、ステップS9に
進み、ステップS3で読み取ったデータ(47h)の位
置から188バイト分離れた位置のデータを読み取り、
ステップS10において、それが47hであるか否かを
判定する。
【0047】ステップS10において、ステップS9で
読み取ったデータが47hではないと判定した場合、T
Sパケット同期部111は、ステップS11に進み、カ
ウンタiの値が3と等しいか否かを判定し、等しくない
と判定した場合、ステップS12に進み、カウンタiの
値を1だけインクリメントし、ステップS9に戻り、そ
れ以降の処理を実行する。一方、ステップS11で、カ
ウンタiの値が3と等しいと判定し場合、TSパケット
同期部111は、ステップS1に戻り、それ以降の処理
を実行する。すなわち、ステップS9において読み取ら
れたデータが3回連続して47hではないと判定された
場合、MPEGトランスポートストリームパケットの同期が
取られていないと判断され、ステップS1に戻り、同期
確立のための処理が、はじめから行われる。なお、この
例の場合、188バイト間隔で読み取られたデータが3
回連続して47hではないとされたときに、同期を確立
するための処理がはじめから行われる(ステップS1に
戻り、それ以降の処理が行われる)ので、47hではな
かったデータ(同期が取られていないと予想されるMPEG
トランスポートストリームパケット)も、PCRパケット
検出部112に供給されてしまう。
【0048】ステップS10において、TSパケット同
期部111は、ステップS9で読み取ったデータが47
hであると判定した場合、ステップS9に戻り、それ以
降の処理を実行する。
【0049】図7に戻り、TSパケット同期部111
は、図8のフローチャートで説明した方法により、MPEG
トランスポートストリームパケットの同期を確立し、PC
Rパケット検出部112に出力する。
【0050】PCRパケット検出部112は、入力されたM
PEGトランスポートストリームパケット(同期が取られ
ている)のヘッダ部およびアダプテーションフィールド
部を参照し、PCRパケット条件が設定されているか否か
を確認する。PCRパケット検出部112は、入力されたM
PEGトランスポートストリームパケットにPCRパケット条
件が設定されていることを確認したとき、すなわち、そ
のMPEGトランスポートストリームパケットがPCRパケッ
トであるとき、そのことを示す信号(以下、PCRパケッ
ト検出信号と称する)を同期情報処理部113に出力す
る。なお、PCRパケット検出部112は、自分自身に入
力されたMPEGトランスポートストリームパケットには、
何ら処理を施さず同期情報処理部113にそのまま出力
する。
【0051】同期情報処理部113には、PCRパケット
検出部112からMPEGトランスポートストリームパケッ
トが、そしてカウンタ114からカウント値が、それぞ
れ入力される他、PCRパケット検出部112から、PCRパ
ケット検出信号が入力される。ここでの処理の詳細は後
述するが、同期情報処理部113は、入力されたPCRパ
ケット検出信号により特定されるPCRパケットからPCRを
読み出し、所定の同期情報(詳細は後述する)を算出
し、PCRパケットに書き込み、MPEG/ATM変換部116に
出力する。同期情報処理部113は、同期情報を算出す
るに当たり、所定のデータ(後述)をメモリ115に記
憶させる。メモリ115は、そのデータをプログラム毎
に記憶する。
【0052】MPEG/ATM変換部116は、MPEGトランス
ポートストリームパケットをATMセルに変換してネット
ワーク102へ送信する。MPEG/ATM変換部116はま
た、ネットワーク102から順次送信されてくるATMセ
ルを受信し、受信したATMセルに基づいてネットワーク
102に同期した8KHzのクロックを生成し、PLL回路
117に出力する。
【0053】PLL回路117は、図9に示すような位相
比較器150を有している。VCO151は、位相比較部
152から供給される信号に基づいて所定の位相の27
MHZを発生し、カウンタ114に出力するとともに、
分周器153に出力する。分周器153は、VCO151
から入力された27MHZのクロックを、1/3375
に分周して8KHZのクロックを生成し、位相比較部1
52に出力する。位相比較部152は、MPEG/ATM変換
部116からの8KHZのクロックの位相と、分周器1
53からの8KHZからのクロックの位相を比較し、比
較結果をVCO151に出力する。
【0054】図7に再度戻り、カウンタ114は、PLL
回路117からの27MHZのクロックをカウントする
とともに、そのカウント値Neを同期情報処理部113
に出力する。すなわち、このカウンタ114は、ネット
ワーク102に同期したクロックをカウントする。
【0055】図10は、受信装置103の構成例を表し
ている。ATM/MPEG変換部201は、ネットワーク10
2を介して伝送されてきた、送信装置101からのATM
セルをMPEGトランスポートストリームパケットに変換
し、TSパケット同期部204に出力する。ATM/MPEG
変換部201はまた、受信したATMセルに基づいてネッ
トワーク102に同期した8KHzのクロックを生成
し、PLL回路202に出力する。PLL回路202は、図7
のPLL回路117と同様の構成を有している(位相比較
回路150と同様の構成を有する位相比較回路を有して
いる)ので、その詳細な説明は省略するが、ATM/MPEG
変換部201から供給されたネットワーク102に同期
したクロックに基づいて、27MHZのクロックを再生
し、カウンタ203に出力する。
【0056】カウンタ203は、PLL回路202からの
27MHZのクロックをカウントするとともに、そのカ
ウント値NrをPCR書換部206に出力する。
【0057】TSパケット同期部204は、図7のTS
パケット同期部111と同様に、図8に示したフローチ
ャートの処理に従って、ATM/MPEG変換部201からのM
PEGトランスポートストリームパケットの同期を確立
し、PCRパケット検出部205に出力する。
【0058】PCRパケット検出部205は、入力されたM
PEGトランスポートストリームパケットのヘッダ部およ
びアダプテーションフィールド部を参照し、PCRパケッ
ト条件が設定されているか否かを確認し、PCRパケット
条件が設定されていることを確認した場合、PCRパケッ
ト検出信号をPCR書換部206に出力する。
【0059】PCR書換部206は、PCRパケット検出部2
05からのPCRパケット検出信号により特定されるPCRパ
ケットから同期情報を読み出し、それに基づいてPCR値
Cを算出する。PCR書換部206はまた、算出したPCR値
CをPCRパケットに書き込み(書き換え)、図示せぬデ
コーダに出力する。なお、PCR書換部206におけるこ
の処理の詳細は、後述する。メモリ207は、PCR書換
部206が、PCR値Cを算出するのに必要なデータを、
プログラム毎に記憶する。
【0060】次に、同期情報を算出する場合の、送信装
置101の同期情報処理部113の処理手順を、図11
のフローチャートを参照して説明する。
【0061】TSパケット同期部111により、MPEGト
ランスポートストリームパケットの同期が確立されてい
る状態において、PCRパケット検出部112により、送
信装置101に、第1番目に入力されたPCRパケット1
が検出され、PCRパケット検出信号が同期情報処理部1
13に入力されると、ステップS21において、同期情
報処理部113は、PCRパケット検出信号により特定さ
れるPCRパケット1のPCR値E1を読み取り、そのときカ
ウンタ114から供給されたカウント値Ne1を保持す
る。
【0062】次に、ステップS22において、同期情報
処理部113は、ステップS21で得たPCR値E1およ
びカウント値Ne1を、式(1)に代入し、オフセット
値Oeを算出する。
【0063】 オフセット値Oe=PCR値E1−カウント値Ne1・・(1) ステップS23において、同期情報処理部113は、ス
テップS21で読み取ったPCR値E1と、ステップS2
2で算出したオフセット値Oeをメモリ115に記憶さ
せる。次に、ステップS24において、同期情報処理部
113は、次のPCRパケット(この場合、第2番目のPCR
パケット2)が入力されるまで待機し、PCRパケット検
出部112により、PCRパケット2が検出され、PCRパケ
ット検出信号が入力されると、ステップS25に進む。
【0064】ステップS25において、同期情報処理部
113は、ステップS24で入力されたPCRパケット検
出信号により特定されるPCRパケット2からPCR値E2を
読み取り、そのときカウント114から入力されたカウ
ント値Ne2を保持する。次に、ステップS26におい
て、同期情報処理部113は、距離Leおよび残差Re
を算出する。ここでの距離Leおよび残差Reの算出方
法を、図12を参照して説明する。距離Leは、いわゆ
る、PCRパケットの到着間隔であり、残差Reは、同期残
差である。なお、以下において、距離Leと残差Re
を、個々に区別する必要がない場合、これらをまとめ
て、同期情報を記述する。
【0065】この例の場合、ステップS21において取
得されたPCRパケット1のPCR値E1およびカウント値N
e1、ステップS22で算出されたオフセット値Oe、
並びにステップS25で取得されたPCRパケット2のPCR
値E2およびカウント値Ne2は、それぞれ、図12
(A),(B)に示すような位置関係にあるものとす
る。
【0066】同期情報処理部113は、はじめに、式
(2)に従って、カウント値Ne1(ステップS21で
取得された)に、オフセット値Oeを加算し、基準値B
e1(図12(C))を算出する。
【0067】 基準値Be1=カウント値Ne1+オフセット値Oe・・・(2) なお、この場合、基準値Be1は、当然、PCR値E1と
同値となる。
【0068】次に、同期情報処理部113は、式(3)
に従って、ステップS25で取得したカウント値Ne2
に、オフセット値Oeを加算し、基準値Be2(図12
(C))を算出し、さらに、式(4)に従って、基準値
Be2と基準値Be1との距離Le(図12(C))を
算出する。
【0069】 基準値Be2=カウント値Ne2+オフセット値Oe・・・(3) 距離Le=基準値Be2−基準値Be1・・・(4) 次に、同期情報処理部113は、式(5)に従って、ス
テップS25で取得したPCRパケット2のPCR値E2と基
準値Be2から残差Reを算出する。
【0070】 残差Re=PCR値E2−基準値Be2・・・・(5) 基準値Be2は、送信装置101に入力されたMPEGトラ
ンスポートストリームパケットに発生する遅延が一定で
あると仮定した場合の、PCRパケット2のPCR値E2の推
測値である。すなわち、残差Reは、距離Le分だけ離
れたときの、推測値(基準値Be2)と実際のPCR値(P
CR値E2)との差を表している。
【0071】このようにして算出された距離Leおよび
残差Reがメモリ115に記憶されると、同期情報処理
部113は、ステップS27に進み、それらを、PCRパ
ケット2の、例えば、ペイロード部に書き込み、MPEG/
ATM変換部116に出力する。MPEG/ATM変換部116に
出力された、同期情報が書き込まれたPCRパケット2
は、そこで、ATMセルに変換され、ネットワーク102
上に伝送される。なお、MPEG-2方式の規格によれば、
システムクロック(27MHZのクロック)の誤差の許
容範囲は、+/−810HZとされ、そしてPCRが、0.
1秒以内に1つの割合で伝送される。このことから、残
差Reの大きさは、81クロック(=810(HZ)×
0.1(S))以下となり、1バイトのデータ(−12
7乃至127)で表すことができる。距離Leには3バ
イト分のデータが必要となることから、結局、合計4バ
イトのデータで同期情報を示すことができる。
【0072】ステップS28において、同期情報処理部
113は、式(6)に従って、ステップS22で算出し
たオフセット値Oeに残差Reを加算し、新しいオフセ
ット値Oeを算出し、ステップS29において、ステッ
プS26で算出した基準値Be2とともにメモリ115
に記憶させる。その後、ステップS24に戻り、次のPC
Rパケットに対し、ステップS25乃至S29における
処理を実行する。
【0073】 新しいオフセット値Oe=オフセット値Oe+残差Re・・・(6) 以上の処理においてメモリ115に記憶された各種デー
タは、プログラム毎に記憶されるようになされている。
【0074】次に、受信装置103に入力されたPCRパ
ケットのPCR値を書き換える場合のPCR書換部206の処
理手順を、図13のフローチャートを参照して説明す
る。TSパケット同期部204により、受信装置103
に入力されたMPEGトランスポートストリームパケットの
同期が確立されている状態において、PCRパケット検出
部205により、受信装置103に、第1番目に入力さ
れたPCRパケット11が検出され、PCRパケット検出信号
がPCR書換部206に入力されると、ステップS41に
おいて、PCR書換部206は、PCRパケット検出信号によ
り特定されるPCRパケット11のPCR値E11を読み取
り、そのときカウンタ203から供給されたカウント値
Nr11を保持する。
【0075】次に、ステップS42において、PCR書換
部206は、ステップS41で得たPCR値E11および
カウント値Nr11を、式(7)に代入し、オフセット
値Orを算出する。 オフセット値Or=PCR値E11−カウント値Nr11・・(7) ステップS43において、PCR書換部206は、ステッ
プS41で読み取ったPCR値E11と、ステップS42
で算出したオフセット値Orをメモリ207に記憶させ
る。次に、ステップS44において、PCR書換部206
は、PCRパケット11に含まれている同期情報(距離L
eおよび残差Re)を読み取り、メモリ207に記憶さ
せる。
【0076】ステップS45において、PCR書換部20
6は、次のPCRパケット(この場合、第2番目のPCRパケ
ット12)が入力されるまで待機し、PCRパケット検出
部205により、PCRパケット12が検出され、PCRパケ
ット検出信号が入力されると、ステップS46に進む。
ステップS46において、PCR書換部206は、ステッ
プS45で入力されたPCRパケット検出信号により特定
されるPCRパケット12からPCR値E12を読み取り、そ
のときカウンタ203から入力されたカウント値Nr1
2を保持する。
【0077】次に、ステップS47において、PCR書換
部206は、PCRパケット12のPCR値E12に代えて書
き込まれるPCR値Cを算出する。ここでのPCR値Cの算出
方法を、図14を参照して説明する。
【0078】この例の場合、ステップS41において取
得されたPCRパケット11のPCR値E11およびカウント
値Nr11、ステップS42で算出されたオフセット値
Or、並びにステップS46で取得されたPCRパケット
12のPCR値E12およびカウント値Nr12は、図1
4(A),(B)に示すような位置関係にあるものとす
る。
【0079】そこで、PCR書換部206は、はじめに、
式(8)に従って、カウント値Nr11(ステップS4
1で取得された)に、オフセット値Orを加算し、基準
値Br11(図14(C))を算出する。
【0080】 基準値Br11=カウント値Nr11+オフセット値Or・・・(8) なお、この例の場合、基準値Br11は、PCR値E11
と同値となるが、複数のPCR値Eに基づいて、オフセッ
ト値Orを算出し、その後に入力されるPCRパケットが
入力されたときのカウント値Nrに、それを加算し、基
準値Brを算出するようにすることもできる。
【0081】PCR書換部206は、式(9)に従って、
カウント値Nr12(ステップS46で取得された)
に、オフセット値Orを加算し、基準値Br12(図1
4(C))を算出し、さらに、式(10)従って、基準
値Br12と基準値Br11との距離Lr(図14
(C))を算出する。
【0082】 基準値Br12=カウント値Nr12+オフセット値Or・・・(9) 距離Lr=基準値Br12−基準値Br11・・・(10) 次に、PCR書換部206は、ステップS44で読み取っ
たPCRパケット12の同期情報の距離Leおよび残差R
e、並びに先に算出した距離Lrを、式(11)に代入
し、残差Rrを算出し、さらに、式(12)に従って、
基準値Br12に残差Rrを加算し、PCR値Cを算出す
る。
【0083】 残差Rr=残差Re×(距離Lr/距離Le)・・・(11) PCR値C=基準値Br11+距離Lr+残差Rr・・・(12) 基準値Br12は、受信装置103に入力されるデータ
に発生している遅延が一定であると仮定した場合の、PC
Rパケット12のPCR値E12の推測値である。残差Rr
は、距離Lr分だけ離れたときの、推測値(基準値Br
12)と実際のPCR値(PCR値E12)との差を、距離L
eと残差Reとの比例関係から算出した推測値である。
つまり、基準値Br12と距離Lrに残差Rrが加算さ
れたPCR値Cは、真のPCR(PCR値E12)と推測され
る。なお、ここで算出された距離Lrおよび残差Rr
は、メモリ207に記憶される。
【0084】このようにして、ステップS47におい
て、PCR値Cを算出すると、PCR書換部206は、ステッ
プS48に進み、PCRパケット12のPCR値E12に代え
て、算出したPCR値Cを書き込み、図示せぬデコーダに
出力する。これにより、デコーダにおいて、送信装置1
01のシステムクロックと同期したクロックが再生さ
れ、データが適切にデコードされる。
【0085】次に、ステップS49において、PCR書換
部206は、式(13)に従って、ステップS42で算
出したオフセット値Orに残差Rrを加算し、新しいオ
フセット値Orを算出し、ステップS50において、基
準値Br12とともにメモリ207に記憶させる。
【0086】 新しいオフセット値Or=オフセット値Or+残差Rr・・・(13) ステップS51においてPCR書換部206は、PCRパケッ
ト12の同期情報(距離Leおよび残差Re)を読み取
り、メモリ207に記憶させる。その後、ステップS4
5に戻り、次のPCRパケットに対し、ステップS45乃
至ステップS51における処理を実行する。
【0087】以上の処理においてメモリ207に記憶さ
れた各種データは、プログラム毎に記憶されるようにな
されている。
【0088】以上のようにして、送信装置101におい
て作成された同期情報(距離Leおよび残差Re)が受
信装置103に送信され、受信装置103において、そ
の同期情報に基づいて、PCRパケットのPCRが書き換えら
れるようにしたので、そのPCRを入手するデコーダは、
エンコード時のクロックに同期したシステムクロックを
生成し、データを適切に再生する。
【0089】また、送信装置101において、オフセッ
ト値Oe、距離Le、および残差Reがメモリ115
に、また受信装置103において、オフセット値Or、
距離Lr、および残差Rrがメモリ207に、それぞれ
プログラム毎に記憶されるようになされているので、複
数のプログラムに対しPCR書き換え処理を実行すること
ができる。
【0090】上述した一連の処理は、ハードウエアによ
り実行されることもできるが、ソフトウエアにより実行
されることもできる。一連の処理をソフトウエアにより
実行される場合には、そのソフトウエアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウエアとしての同期情報処理部
113およびPCR書換部206に組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば
汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされ
る。
【0091】次に、図15を参照して、上述した一連の
処理を実行するプログラムをコンピュータにインストー
ルし、コンピュータによって実行可能な状態とするため
に用いられる媒体について、そのコンピュータが汎用の
パーソナルコンピュータである場合を例として説明す
る。
【0092】CPU301は、ROM302、ハードディスク
303、または記録媒体(例えば、フロッピーディス
ク、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Disk)、MO(Ma
gneto-Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Dis
k)、磁気ディスク、半導体メモリ)304に記憶されて
いる、例えば、上述した一連の処理を実行するプログラ
ムに従って処理を実行する。記録媒体ドライブ305
は、記録媒体304に対してデータの再生または記録を
行う。RAM306は、CPU301がプログラムを実行する
上において必要な各種のデータを適宜記憶する。インタ
ーフェース307は、ネットワーク311に接続されて
おり、サーバ321との通信をインタフェースする。
【0093】プログラムは、ROM302またはハードデ
ィスク303に、予め、一時的あるいは永続的に格納さ
れて提供されるか、若しくは記録媒体304に記録され
た状態で、パッケージソフトウエアとして提供される。
または、プログラムは、ネットワーク311を介してサ
ーバ321より転送され、ハードディスク303または
記録媒体304に格納される。
【0094】本発明において、媒体により提供されるプ
ログラムを記述するステップは、記載された順序に沿っ
て時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列
的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行され
る処理も含むものである。
【0095】なお、本明細書において、システムの用語
は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置
を意味するものとする。
【0096】
【発明の効果】請求項1に記載の通信装置、請求項4に
記載の通信方法、および請求項5に記載の記録媒体によ
れば、タイムスタンプが付加されたパケットが検出した
ときの、受信装置と共有のクロックに同期したクロック
のクロック値とタイムスタンプを利用して、パケットの
到着間隔と同期残差を演算し、伝送するようにしたの
で、遅延ゆらぎを取り除くことができ、例えば、一定遅
延に対応したデコーダにおいてもデコードが可能とな
る。
【0097】請求項6に記載の通信装置、請求項9に記
載の通信方法、および請求項10に記載の記録媒体によ
れば、パケットの到着間隔と同期残差、並びに送信装置
と共有のクロックに同期したクロックをカウントしたカ
ウント値に基づいて、タイムスタンプの修正値を計算
し、タイムスタンプを修正するようにしたので、遅延ゆ
らぎを取り除くことができ、例えば、一定遅延に対応し
たデコーダにおいてもデコードが可能となる。
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPCRを用いた同期伝送方式を説明する図
である。
【図2】従来の位相比較回路の構成例を示すブロック図
である。
【図3】ネットワークを含む従来のシステムの構成を説
明する図である。
【図4】アダプティブクロック法の原理を説明する図で
ある。
【図5】本発明を適用したデータ伝送システムの構成例
を示すブロック図である。
【図6】MPEGトランスポートストリームパケットのデー
タ構造を説明する図である。
【図7】図5の送信装置101の構成例を示すブロック
図である。
【図8】同期確立処理を説明するフローチャートであ
る。
【図9】位相比較器150の構成例を示すブロック図で
ある。
【図10】受信装置103の構成例を示すブロック図で
ある。
【図11】同期情報作成処理を説明するフローチャート
である。
【図12】同期情報作成方法を説明するタイミングチャ
ートである。
【図13】PCR書換処理を説明するフローチャートであ
る。
【図14】PCR値Cの算出方法を説明するタイミングチ
ャートである。
【図15】媒体を示す図である。
【符号の説明】
101 送信装置, 102 ネットワーク, 103
受信装置, 111TSパケット同期部, 112 PC
Rパケット検出部, 113 同期情報処理部, 11
4 カウンタ, 115 メモリ, 116 MPEG/AT
M変換部,117 PLL回路, 201 ATM/MPEG変換
部, 202 PLL回路, 203カウンタ, 204
TSパケット同期部, 205 PCRパケット検出
部,206 PCR書換部, 207 メモリ
フロントページの続き (72)発明者 田原 勝己 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA03 KK32 KK35 NN31 SS26 5K030 HA10 HB15 HB29 KA02 KA21 LA15 5K047 AA06 BB15 CC02 GG09 GG56 MM24 MM46 MM53 MM56 MM63 9A001 BB02 BB03 BB04 CC02 CC04 DD10 EE02 EE04 HZ15 HZ27 HZ30 JJ18 JJ19 JJ27 KK56

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のネットワークを介して受信装置に
    接続される通信装置において、 タイムスタンプが付加されたパケットを検出する検出手
    段と、 前記受信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    手段と、 前記検出手段により、前記タイムスタンプが付加された
    前記パケットが検出されたときの、前記カウント手段に
    よりカウントされた前記クロックの値を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出手段により抽出された前記クロックの値と、前
    記タイムスタンプを利用して、前記タイムスタンプが付
    加された前記パケットの到着間隔および同期残差を演算
    する演算手段と、 前記演算手段により演算された前記到着間隔と前記同期
    残差を前記受信装置に伝送する伝送手段とを備えること
    を特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、 前記抽出手段により抽出された、前記検出手段により、
    前記タイムスタンプが付加された第1のパケットが検出
    されたときの、前記カウント手段によりカウントされた
    前記クロックの値と、前記第1のパケットに付加された
    タイムスタンプの値とのオフセット値を演算し、 演算した前記オフセット値および前記クロックの値に基
    づいて、基準クロック値を演算し、 演算した前記オフセット値、演算した前記基準クロック
    値、および抽出手段により抽出された、前記検出手段に
    より、前記タイムスタンプが付加された第2のパケット
    が検出されたときの、前記カウント手段によりカウント
    された前記クロックの値に基づいて、前記第2のパケッ
    トに付加された前記タイムスタンプの推測値を演算し、 演算した前記推測値と、演算した前記基準クロック値と
    の距離から前記到着間隔を演算し、 演算した前記推測値と、前記第2のパケットに付加され
    た前記タイムスタンプの値の差から、前記同期残差を演
    算することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段により演算された、前記オ
    フセット値、前記到着間隔、および前記同期残差を、前
    記第1のパケットおよび前記第2のパケットから構成さ
    れるプログラムに対応させて記憶する記憶手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 所定のネットワークを介して受信装置に
    接続される通信装置の通信装置の通信方法において、 タイムスタンプが付加されたパケットを検出する検出ス
    テップと、 前記受信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記検出ステップで、前記タイムスタンプが付加された
    前記パケットが検出されたときの、前記カウントステッ
    プでカウントされた前記クロックの値を抽出する抽出ス
    テップと、 前記抽出ステップで抽出された前記クロックの値と、前
    記タイムスタンプを利用して、前記タイムスタンプが付
    加された前記パケットの到着間隔および同期残差を演算
    する演算ステップと、 前記演算ステップで演算された前記到着間隔と前記同期
    残差を前記受信装置に伝送する伝送ステップとを含むこ
    とを特徴とする通信方法。
  5. 【請求項5】 所定のネットワークを介して受信装置に
    接続される通信装置で行われる通信処理を実行するプロ
    グラムであって、 タイムスタンプが付加されたパケットを検出する検出ス
    テップと、 前記受信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記検出ステップで、前記タイムスタンプが付加された
    前記パケットが検出されたときの、前記カウントステッ
    プでカウントされた前記クロックの値を抽出する抽出ス
    テップと、 前記抽出ステップで抽出された前記クロックの値と、前
    記タイムスタンプを利用して、前記タイムスタンプが付
    加された前記パケットの到着間隔および同期残差を演算
    する演算ステップと、 前記演算ステップで演算された前記到着間隔と前記同期
    残差を前記受信装置に伝送する伝送ステップとからなる
    ことを特徴とするプログラムをコンピュータに実行させ
    る記録媒体。
  6. 【請求項6】 所定のネットワークを介して送信装置に
    接続される通信装置において、 前記送信装置から送信されてきたパケットを受信する受
    信手段と、 前記送信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    手段と、 前記受信手段により、前記パケットが検出されたとき
    の、前記カウント手段によりカウントされた前記クロッ
    クの値を抽出する抽出手段と、 前記受信手段により受信された前記パケットから、到着
    間隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれるパ
    ケットを検出するタイムスタンプ検出手段と、 前記タイムスタンプ検出手段により検出された前記パケ
    ットに含まれる前記タイムスタンプから、前記到着間隔
    および前記同期残差を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記到着間隔および前記
    同期残差、並びに前記抽出手段により抽出された前記ク
    ロックの値に基づいて、前記タイムスタンプの修正値を
    計算する修正値計算手段と、 前記修正値計算手段により計算された前記修正値に基づ
    いて、前記タイムスタンプを修正する修正手段とを備え
    ることを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 前記修正値計算手段は、 前記抽出手段により抽出された、前記受信手段により、
    前記到着間隔および前記同期残差を含む前記タイムスタ
    ンプが含まれる第1のパケットが受信されたときの、前
    記カウント手段によりカウントされた前記クロックの値
    と、前記第1のパケットに含まれる前記タイムスタンプ
    の値とのオフセット値を計算し、 計算した前記オフセット値と、前記クロックの値に基づ
    いて、基準クロック値を計算し、 計算した前記オフセット値、計算した前記基準クロック
    値、および前記抽出手段により抽出された、前記受信手
    段により、前記到着間隔および前記同期残差を含む前記
    タイムスタンプが含まれる第2のパケットが受信された
    ときの、前記カウント手段によりカウントされた前記ク
    ロックの値に基づいて、前記第2のパケットに含まれる
    前記タイムスタンプの値の推測値を計算し、 計算した前記推測値、並びに前記第1のパケットに含ま
    れる前記到着間隔および前記同期残差に基づいて、前記
    第2のパケットに含まれる前記タイムスタンプの修正値
    を算出することを特徴とする請求項6に記載の通信装
    置。
  8. 【請求項8】 前記修正値計算手段により計算された、
    前記オフセット値、計算された前記修正値を、前記第1
    のパケットおよび前記第2のパケットから構成されるプ
    ログラムに対応させて記憶する記憶手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 所定のネットワークを介して送信装置に
    接続される通信装置の通信方法において、 前記送信装置から送信されてきたパケットを受信する受
    信ステップと、 前記送信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記受信ステップにで、前記パケットが検出されたとき
    の、前記カウントステップでカウントされた前記クロッ
    クの値を抽出する抽出ステップと、 前記受信ステップで受信された前記パケットから、到着
    間隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれるパ
    ケットを検出するタイムスタンプ検出ステップと、 前記タイムスタンプ検出ステップで検出された前記パケ
    ットに含まれる前記タイムスタンプから、前記到着間隔
    および前記同期残差を検出する検出ステップと、 前記検出ステップで検出された前記到着間隔および前記
    同期残差、並びに前記抽出ステップで抽出された前記ク
    ロックの値に基づいて、前記タイムスタンプの修正値を
    計算する修正値計算ステップと、 前記修正値計算ステップで計算された前記修正値に基づ
    いて、前記タイムスタンプを修正する修正ステップとを
    含むことを特徴とする通信方法。
  10. 【請求項10】 所定のネットワークを介して送信装置
    に接続される通信装置で行われる通信処理を実行するプ
    ログラムであって、 前記送信装置から送信されてきたパケットを受信する受
    信ステップと、 前記送信装置と共有するクロックに同期したクロックを
    生成し、生成した前記クロックをカウントするカウント
    ステップと、 前記受信ステップにで、前記パケットが検出されたとき
    の、前記カウントステップでカウントされた前記クロッ
    クの値を抽出する抽出ステップと、 前記受信ステップで受信された前記パケットから、到着
    間隔および同期残差を含むタイムスタンプが含まれるパ
    ケットを検出するタイムスタンプ検出ステップと、 前記タイムスタンプ検出ステップで検出された前記パケ
    ットに含まれる前記タイムスタンプから、前記到着間隔
    および前記同期残差を検出する検出ステップと、 前記検出ステップで検出された前記到着間隔および前記
    同期残差、並びに前記抽出ステップで抽出された前記ク
    ロックの値に基づいて、前記タイムスタンプの修正値を
    計算する修正値計算ステップと、 前記修正値計算ステップで計算された前記修正値に基づ
    いて、前記タイムスタンプを修正する修正ステップとか
    らなることを特徴とするプログラムをコンピュータに実
    行させる記録媒体。
JP15206199A 1999-03-17 1999-05-31 通信装置、通信方法、および記録媒体 Abandoned JP2000332830A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520123A (ja) * 2003-01-09 2006-08-31 トムソン ライセンシング ビーコンパケットを用いるデジタルビデオ同期方法および装置
JP2012039513A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Hitachi Kokusai Electric Inc デジタル放送送出装置

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