JP3749216B2 - デジタル映像音声記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、MPEG2-TSを対象とするビットレート変換機能を有するデジタル映像音声記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、伝送帯域の削減、或いは、記憶容量の削減を目的として、MPEG2-TSからの映像信号とその他の情報( 音声情報、データ等) を分離し、符号量の多い映像情報を低ビットレート変換( トランスコードと呼ばれる)し、得られた映像信号を、再度、音声情報、データ等と多重化するためのビットレート変換処理回路が開発されている。
【0003】
図1において、矢印の太さはMPEG2-TS伝送レートを示し、矢印内の領域の面積は、映像、音声、データが占める帯域の量を表している。
【0004】
映像情報に対するトランスコード処理の実現手段としては、次の2つの方法が知られている。
【0005】
(1)圧縮された映像情報を完全に復号することなく、再エンコードする方法。
(2)圧縮された映像情報を完全に復号し、再エンコードする方法。
【0006】
MPEG2-TSのビットレート変換におけるトランスコード処理は、特開2001−251616公報の図6に開示されているように、上記(1)の方法が用いられている。
【0007】
上記(1)の方法が用いられる理由としては、エンコード、デコード処理におけるフレームの並び替えに伴う遅延が生じず、そのためのトランスコード対象外ストリームに対する遅延制御が不要であること、トランスコード処理前後で対応する映像フレームのピクチャタイプが変化せず、再生出力時刻管理情報、復号時刻管理情報をそのまま利用できることなどが挙げられる。
【0008】
ところで、図2に示すように、アナログ映像・音声信号とMPEG2-TSとを外部入力とするデジタル映像音声記録装置が知られている。
【0009】
このデジタル映像音声記録装置は、A/D変換器101、MPEG2-TSエンコード回路102、選択回路103、蓄積装置104およびMPEG2-TSデコード回路105を備えている。
【0010】
MPEG2-TSエンコード回路102は、図3に示すように、基準時刻生成部51、映像エンコード部52、音声エンコード部53およびMPEG2-TS多重化部54を備えている。映像エンコード部52によって符号化された映像信号および音声エンコード部53によって符号化された音声信号は、MPEG2-TS多重化部54によって多重化されてMPEG2-TSに変換される。
【0011】
MPEG2-TSデコード回路105としては、2つの入力信号を同時に復号可能なものが用いられている。MPEG2-TSデコード回路105は、図4に示すように、MPEG2-TS多重化分離部61、基準時刻・基準クロック生成部62、再生出力・復号タイミング制御部63、第1の映像デコード部64、第1の音声デコード部65、第2の映像デコード部66および第2の音声デコード部67を備えている。
【0012】
2つのMPEG2-TSがMPEG2-TS多重化分離部61に入力されたとすると、MPEG2-TS多重化分離部61では一方のMPEG2-TSから映像パケット(以下、第1の映像パケットという)と音声パケット(以下、第1の音声パケットという)とを分離するとともに、他方のMPEG2-TSから映像パケット(以下、第2の映像パケットという)と音声パケット(以下、第2の音声パケットという)とを分離する。MPEG2-TS多重化分離部61によって得られた第1の映像パケット、第1の音声パケット、第2の映像パケットおよび第2の音声パケットは、それぞれ第1の映像デコード部64、第1の音声デコード部65、第2の映像デコード部66および第2の音声デコード部67に送られて復号され、映像信号V1、音声信号A1、映像信号V2および音声信号A2として出力される。
【0013】
アナログ映像・音声信号が入力される場合には、入力されたアナログ映像・音声信号は、A/D変換器101によってデジタル信号に変換された後、MPEG2-TSエンコード回路102によってエンコードされることによってMPEG2-TSに変換される。得られたMPEG2-TSは、選択回路103を介して蓄積装置104に格納される。一方、MPEG2-TSが入力される場合には、入力されたMPEG2-TSは、選択回路103を介して蓄積装置104に格納される。なお、選択回路103の後段に、選択回路103から出力されるMPEG2-TSから所望のTSパケットをパケットIDに基づいて抽出するパケット抽出手段が設けられている場合もある。このようなパケット抽出手段が設けられている場合には、選択回路103から出力されるMPEG2-TSに含まれるパケットのうち、所望のパケットのみを蓄積装置104に格納できるようになる。
【0014】
蓄積装置104に格納されたMPEG2-TSを出力する場合には、蓄積装置104からMPEG2-TSが読み出されて、MPEG2-TSデコード回路105に送られる。MPEG2-TSデコード回路105によって得られた映像信号V1,V2および音声信号A1,A2は図示しない表示装置に送られる。
【0015】
なお、このデジタル映像音声記録装置は、入力されたMPEG2-TSを、直接、MPEG2-TSデコード回路105に送って、デコードして表示装置に送る機能も備えている。
【0016】
図5は、入力されたMPEG2-TS中の映像情報をトランスコードして、蓄積装置に記録する機能を有するデジタル映像音声記録装置を示している。図5において、図2と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0017】
入力されたMPEG2-TS中の映像情報をトランスコードして、蓄積装置に記録する場合には、入力されたMPEG2-TSは、図1で説明したようなMPEG2-TSビットレート変換処理回路106および選択回路103を介して蓄積装置104に格納される。なお、選択回路103の後段に、選択回路103から出力されるMPEG2-TSから所望のTSパケットをパケットIDに基づいて抽出するパケット抽出手段が設けられている場合もある。
【0018】
ところで、図2に示すようなデジタル映像音声記録装置において、MPEG2-TSデコード回路105とMPEG2-TSエンコード回路102との組み合わせによって上記(2)のトランスコード処理方法を用いたビットレート変換処理を実現することができれば、図5に示すようなMPEG2-TSビットレート変換処理回路106を組み込む必要がなくなり、回路規模を抑えることができる。
【0019】
しかしながら、MPEG2-TSエンコード回路102とMPEG2-TSデコード回路105との組み合わせによって上記(2)のトランスコード処理方法を用いたビットレート変換処理を実現しようとした場合、次のような問題が生ずる。
【0020】
つまり、トランスコードの対象となる映像情報は、MPEG2-TSエンコード回路で新たに圧縮符号化されるので、このためにフレームの並び替えに伴う遅延が発生するとともに、トランスコード処理前後で対応する映像フレームのピクチャタイプが変化することもある。また、トランスコード処理後の映像フレームに対しては、MPEG2-TSエンコード回路が有する基準時刻に基づいて、再生出力時刻管理情報および復号時刻管理情報が付与されるので、トランスコード対象外データとして伝送される音声情報、字幕情報等の同期がとれなくなる。
【0021】
【特許文献】
特開2001−251616号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、トランスコードの対象となる映像情報がMPEG2-TSエンコード回路で新たに圧縮符号化されることによって生ずる問題を解決し、回路規模の増加を抑えたデジタル映像音声信号記録装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、MPEG2-TSエンコード回路、蓄積装置、外部入力されるアナログ映像音声信号をデジタル変換した後、得られたデジタル信号を上記MPEG2-TSエンコード回路によってMPEG2-TSに変換して蓄積装置に記録する第1の記録手段、外部入力されるMPEG2-TSを蓄積装置に記録する第2の記録手段、ならびに外部入力されるMPEG2-TSおよび/または蓄積装置に記録されたMPEG2-TSを復号するためのMPEG2-TSデコード回路を備えているデジタル映像音声記録装置において、外部入力されるMPEG2-TSを低ビットレート変換して蓄積装置に記録する第3の記録手段を備えており、第3の記録手段は、外部入力されるMPEG2-TSをトランスコードして第1列のMPEG2-TSを生成するためのトランスコード手段、第1列のMPEG2-TSから映像パケットをパケットIDに基づいて抽出する第1の抽出手段、外部入力される上記MPEG2-TSからトランスコード対象の映像パケットを除く記録対象パケットからなる第2列のMPEG2-TSをパケットIDに基づいて抽出する第2の抽出手段、第2列のMPEG2-TSを所定時間遅延させる遅延手段、および第1の抽出手段によって得られた映像パケットと遅延手段によって遅延された第2列のMPEG2-TSとを多重化する多重化手段を備えており、上記トランスコード手段は、外部入力されるMPEG2-TSを復号する復号手段、および復号手段によって得られた信号をMPEG2-TSに変換する符号化手段を備えており、上記復号手段として上記MPEG2-TSデコード回路が用いられ、上記符号化手段として上記MPEG2-TSエンコード回路が用いられることを特徴とする。
【0024】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデジタル映像音声記録装置において、上記MPEG2-TSデコード回路および上記MPEG2-TSエンコード回路が上記トランスコード手段の構成要素として用いられている場合には、上記MPEG2-TSデコード回路および上記MPEG2-TSエンコード回路は、外部入力されるMPEG2-TSに含まれる基準クロックに関する情報から再現される、上記入力MPEG2-TSを生成した符号化器の基準クロックに同期したクロックで動作せしめられることを特徴とする。
【0025】
請求項3に記載の発明は、請求項1乃至2に記載のデジタル映像音声記録装置において、外部入力されるMPEG2-TSと上記第1列のMPEG2-TSとの間で対応する映像フレームの再生出力時刻管理情報の差分値を算出する手段、ならびに得られた差分値を上記MPEG2-TSエンコード回路で映像フレームに付与された再生出力時刻管理情報および復号時刻管理情報に加算することにより、上記第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレームに付与される再生出力時刻管理情報および復号時刻管理情報を更新する手段を備えていることを特徴とする。
【0026】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載のデジタル映像音声記録装置において、上記遅延手段は、第2列のMPEG2-TSを、パケット単位毎に、上記トランスコード手段における処理時間に相当する時間分遅延させることを特徴とする。
【0027】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のデジタル映像音声記録装置において、上記遅延手段による遅延時間は、外部入力されるMPEG2-TSが持つ基準時刻と上記第1列のMPEG2-TSが持つ基準時刻との差分値と、外部入力されるMPEG2-TSと上記第1列のMPEG2-TSとの間で対応する映像フレームの再生出力時刻管理情報の差分値とに基づいて算出されることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図6〜図8を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
【0029】
〔1〕デジタル映像音声信号記録装置の構成の説明
【0030】
図6は、デジタル映像音声信号記録装置の構成を示している。図6において、図2と同じものには、同じ符号を付してある。MPEG2-TSデコード回路105としては、2つの入力信号を同時に復号可能なものが用いられている。
【0031】
アナログ映像・音声信号が入力される場合には、入力されたアナログ映像・音声信号は、A/D変換器101によってデジタル信号に変換された後、選択回路110を介してMPEG2-TSエンコード回路102に送られる。MPEG2-TSエンコード回路102に送られたデジタル信号は、MPEG2-TSエンコード回路102によってエンコードされることによってMPEG2-TSに変換される。得られたMPEG2-TSは、選択回路103を介して蓄積装置104に格納される。選択回路103の後段に、選択回路103から出力されるMPEG2-TSから所望のTSパケットをパケットIDに基づいて抽出するパケット抽出手段を設けてもよい。
【0032】
このデジタル映像音声信号記録装置では、MPEG2-TSが入力された場合の記録モードには、通常記録モードと長時間記録モードとがある。
【0033】
通常記録モードでは、図2の従来例と同様に、入力されたMPEG2-TSがそのまま蓄積装置104に格納される。つまり、入力されたMPEG2-TSは、選択回路103を介して蓄積装置104に格納される。ただし、選択回路103の後段に、上述したようなパケット抽出手段が設けられている場合には、入力されたMPEG2-TSに含まれているパケットのうち所望のパケットのみを蓄積装置104に格納することが可能となる。
【0034】
長時間記録モードでは、MPEG2-TSデコード回路105とMPEG2-TSエンコード回路102との組み合わせによって入力されたMPEG2-TSに対してトランスコード処理が行なわれて、入力されたMPEG2-TSが低ビットレート変換された後に、蓄積装置104に格納される。
【0035】
以下、長時間記録モード時の動作について詳しく説明する。長時間記録モードによる記録を実現するために、デジタル映像音声信号記録装置は、MPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200を備えている。図7は、MPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200の構成を示している。また、図8は、長時間記録モード時での映像フレームの復号処理および再生出力処理のタイミングを示している。
【0036】
長時間記録モード時においては、入力されたMPEG2-TSは、MPEG2-TSデコード回路105に送られるとともにMPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200にも送られる。
【0037】
MPEG2-TSデコード回路105に送られた入力MPEG2-TSは、MPEG2-TSデコード回路105によって非圧縮デジタル信号に復号された後、選択回路110を介してMPEG2-TSエンコード回路102に送られる。MPEG2-TSエンコード回路102に送られた非圧縮デジタル信号は、MPEG2-TSエンコード回路102によって、所望のビットレートで再度圧縮符号化され、MPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200内の第1のMPEG2-TS多重分離部201(図7参照)に入力される。このように、トランスコード処理された映像情報を含むMPEG2-TSを第1列のMPEG2-TSと呼ぶことにする。
【0038】
第1のMPEG2-TS多重分離部201は、トランスコード処理の対象となる映像情報を伝送するパケットのみをパケットIDに基づいて後段に通過させるための処理を行う。第1のMPEG2-TS多重分離部201から出力されたパケット(映像情報を伝送するパケット)は、時刻情報更新部203に送られる。
【0039】
一方、MPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200に送られた入力MPEG2-TSは、MPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200内の第2のMPEG2-TS分離部204に入力される。第2のMPEG2-TS分離部204は、トランスコード処理の対象となる映像情報を伝送するパケットを除く記録対象パケットを、パケットIDに基づいて後段に通過させるための処理を行う。第2のMPEG2-TS分離部2から出力されるMPEG2-TSを第2列のMPEG2-TSと呼ぶことにする。第2のMPEG2-TS分離部2から出力される第2列のMPEG2-TSは、遅延用バッファ206に送られる。
【0040】
第1の時刻情報抽出部202は、第1列のMPEG2-TSが有する基準時刻(STC1)と映像フレーム(n) に付与されている再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC1) とを抽出する。抽出された基準時刻(STC1)は、遅延制御部207に送られる。また、抽出された再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC1) は、時刻情報差分値算出部208に送られる。
【0041】
第2の時刻情報抽出部205は、入力MPEG2-TSが有する基準時刻(STC2)と映像フレーム(n) に付与されている再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC2) とを抽出する。映像フレーム(n) は、トランスコード処理前後で対応する映像フレームを指す。抽出された基準時刻(STC2)は、遅延制御部207に送られる。また、抽出された再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC2) は、時刻情報差分値算出部208に送られる。
【0042】
時刻情報差分値算出部208は、第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレーム(n) に付与された再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC1) と、入力MPEG2-TSに含まれる映像フレーム(n) に付与されている再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC2) との差分ΔPTS (=PTS(n) on STC2−PTS(n) on STC1)を算出する。
【0043】
時刻情報更新部203は、第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレーム(n) に付与された再生出力時刻管理情報と復号時刻管理情報の更新処理を行う。
【0044】
再生出力時刻管理情報の更新処理については、第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレーム(n) に付与された再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC1) を、入力MPEG2-TSに含まれる映像フレーム(n) に付与されている再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC2) に更新すればよい。具体的には、第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレーム(n) に付与された再生出力時刻管理情報(PTS(n) on STC1) に時刻情報差分値算出部208によって算出された差分ΔPTS (=PTS(n) on STC2−PTS(n) on STC1)を加算することにより、再生出力時刻管理情報を更新している。このようにすると、第1列のMPEG2-TSに含まれる映像情報と第2列のMPEG2-TSに含まれる音声情報、字幕情報等との同期がとられる。
【0045】
復号時刻管理情報の更新処理については、第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレーム(n) に付与されていた復号時刻管理情報(DTS(n) on STC1) を、入力MPEG2-TSに含まれる映像フレーム(n) に付与されていた復号時刻管理情報(DTS(n)
on STC2) に単に更新することはできない。
【0046】
この理由は、トランスコード処理前後では、ピクチャ構造が異なるため、復号順序が変化するからである。例えば、図8のフレーム Fn+1 に着目した場合、入力MPEG2-TSにおいてはBピクチャとして符号化されているが、MPEG2-TSエンコード回路102から出力されるMPEG2-TSにおいてはPピクチャとして符号化されている。
【0047】
そこで、第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレーム(n) に付与された復号時刻管理情報(DTS(n) on STC1) に時刻情報差分値算出部208によって算出された差分ΔPTS (=PTS(n) on STC2−PTS(n) on STC1)を加算することにより、復号時刻管理情報を更新している。
【0048】
時刻情報更新部203によって再生出力時刻管理情報と復号時刻管理情報時刻とが更新された第1列のMPEG2-TSは、MPEG2-TS多重化部209に送られる。また、遅延用バッファ206から出力された第2列のMPEG2-TSは、MPEG2-TS多重化部209に送られる。MPEG2-TS多重化部209は、第1列のMPEG2-TSと第2列のMPEG2-TSとを多重する。この結果、ビットレート変換されたMPEG2-TSが得られる。このビットレート変換されたMPEG2-TSは、選択回路103(図6参照)を介して蓄積装置104に格納される。
【0049】
MPEG2-TS多重化部209による多重化は同一時間軸上で行われる必要がある。このためには、第1列のMPEG2-TSが持つ基準時刻STC1と第2列のMPEG2-TSが持つ基準時刻STC2との刻み幅を一致させておく必要がある。そこで、MPEG2-TSデコード回路105において入力MPEG2-TSを生成した符号化器の動作クロックと同期したクロックをそのMPEG2-TSに含まれる基準クロックに関する情報から再生し、得られたクロックを動作クロックとしてMPEG2-TSエンコード回路102を動作させることにより、第1列のMPEG2-TSが持つ基準時刻と第2列のMPEG2-TSが持つ基準時刻との刻み幅を一致させる。
【0050】
遅延制御部207には、STC1、STC2の他、時刻情報差分値算出部208によって算出された差分ΔPTS (=PTS(n) on STC2−PTS(n) on STC1)も入力されている。遅延制御部207は、パケット単位毎に、トランスコード処理時間(MPEG2-TSデコード回路105における復号処理時間とMPEG2-TSエンコード回路102における符号化処理時間との和に相当する時間)分、第2列のMPEG2-TSを遅延制御することにより、第2列のMPEG2-TSの基準時刻と第1列のMPEG2-TSの基準時刻とを一致させる。
【0051】
トランスコード処理時間ΔT は、図8で示した処理時間(フレームFnの再生出力時間差) であり、次式(1)によって表される。
【0052】
Figure 0003749216
【0053】
上記MPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200は、回路規模の大きな専用のMPEG2-TSビットレート変換処理回路に比べて、比較回路、加減算回路、遅延回路等から構成されているため、その構成が簡単である。上記MPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200では遅延用バッファが必要となるが、遅延対象データが数百Kbpsの音声データであり、遅延量が200msec(約6フレーム分の遅延量に相当)程度であるとすると、約5KBのバッファ量のものでよい。つまり、上記実施の形態によれば、回路規模の増加を抑えたコストパフォーマンスの良い長時間記録機能を持つデジタル映像音声信号記録装置が得られる。
【0054】
なお、MPEG2-TSデコード回路105として、2つの入力信号を同時に復号可能なものが用いられているので、長時間記録モード時にMPEG2-TSデコード回路105およびMPEG2-TSエンコード回路102を利用してトランスコード処理を行っている場合においても、蓄積装置104に蓄積されているMPEG2-TSを読み出し、MPEG2-TSデコード回路105でデコードして表示装置に表示させることも可能である。
【0055】
【発明の効果】
この発明によれば、トランスコードの対象となる映像情報がMPEG2-TSエンコード回路で新たに圧縮符号化されることによって生ずる問題を解決し、回路規模の増加を抑えたデジタル映像音声信号記録装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 MPEG2-TSからの映像信号とその他の情報を分離し、符号量の多い映像情報を低ビットレート変換し、得られた映像信号を、再度、音声情報、データ等と多重化するためのビットレート変換処理回路を示すブロック図である。
【図2】従来のデジタル映像音声記録装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のMPEG2-TSエンコード回路102の構成を示すブロック図である。
【図4】図2のMPEG2-TSデコード回路105の構成を示すブロック図である。
【図5】入力されたMPEG2-TS中の映像情報をトランスコードして、蓄積装置に記録する機能を有する従来のデジタル映像音声記録装置の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態におけるデジタル映像音声信号記録装置の構成を示すブロック図である。
【図7】図6のMPEG2-TS分離/遅延/再多重回路200の構成を示すブロック図である。
【図8】長時間記録モード時での映像フレームの復号処理および再生出力処理のタイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
102 MPEG2-TSエンコード回路
105 MPEG2-TSデコード回路
201 第1のMPEG2-TS多重分離部
202 第1の時刻情報抽出部
203 時刻情報更新部
204 第2のMPEG2-TS多重分離部
205 第2の時刻情報抽出部
206 遅延用バッファ
207 遅延制御部
208 時刻情報差分値算出部
209 MPEG2-TS多重化部

Claims (5)

  1. MPEG2-TSエンコード回路、蓄積装置、外部入力されるアナログ映像音声信号をデジタル変換した後、得られたデジタル信号を上記MPEG2-TSエンコード回路によってMPEG2-TSに変換して蓄積装置に記録する第1の記録手段、外部入力されるMPEG2-TSを蓄積装置に記録する第2の記録手段、ならびに外部入力されるMPEG2-TSおよび/または蓄積装置に記録されたMPEG2-TSを復号するためのMPEG2-TSデコード回路を備えているデジタル映像音声記録装置において、
    外部入力されるMPEG2-TSを低ビットレート変換して蓄積装置に記録する第3の記録手段を備えており、
    第3の記録手段は、外部入力されるMPEG2-TSをトランスコードして第1列のMPEG2-TSを生成するためのトランスコード手段、第1列のMPEG2-TSから映像パケットをパケットIDに基づいて抽出する第1の抽出手段、外部入力される上記MPEG2-TSからトランスコード対象の映像パケットを除く記録対象パケットからなる第2列のMPEG2-TSをパケットIDに基づいて抽出する第2の抽出手段、第2列のMPEG2-TSを所定時間遅延させる遅延手段、および第1の抽出手段によって得られた映像パケットと遅延手段によって遅延された第2列のMPEG2-TSとを多重化する多重化手段を備えており、
    上記トランスコード手段は、外部入力されるMPEG2-TSを復号する復号手段、および復号手段によって得られた信号をMPEG2-TSに変換する符号化手段を備えており、上記復号手段として上記MPEG2-TSデコード回路が用いられ、上記符号化手段として上記MPEG2-TSエンコード回路が用いられることを特徴とするデジタル映像音声記録装置。
  2. 上記MPEG2-TSデコード回路および上記MPEG2-TSエンコード回路が上記トランスコード手段の構成要素として用いられている場合には、上記MPEG2-TSデコード回路および上記MPEG2-TSエンコード回路は、外部入力されるMPEG2-TSに含まれる基準クロックに関する情報から再現される、上記入力MPEG2-TSを生成した符号化器の基準クロックに同期したクロックで動作せしめられることを特徴とする請求項1に記載のデジタル映像音声記録装置。
  3. 外部入力されるMPEG2-TSと上記第1列のMPEG2-TSとの間で対応する映像フレームの再生出力時刻管理情報の差分値を算出する手段、ならびに得られた差分値を上記MPEG2-TSエンコード回路で映像フレームに付与された再生出力時刻管理情報および復号時刻管理情報に加算することにより、上記第1列のMPEG2-TSで伝送される映像フレームに付与される再生出力時刻管理情報および復号時刻管理情報を更新する手段を備えていることを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載のデジタル映像音声記録装置。
  4. 上記遅延手段は、第2列のMPEG2-TSを、パケット単位毎に、上記トランスコード手段における処理時間に相当する時間分遅延させることを特徴とする請求項1、2および3のいずれかに記載のデジタル映像音声記録装置。
  5. 上記遅延手段による遅延時間は、外部入力されるMPEG2-TSが持つ基準時刻と上記第1列のMPEG2-TSが持つ基準時刻との差分値と、外部入力されるMPEG2-TSと上記第1列のMPEG2-TSとの間で対応する映像フレームの再生出力時刻管理情報の差分値とに基づいて算出されることを特徴とする請求項4に記載のデジタル映像音声記録装置。
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