JP4904004B2 - ルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法 - Google Patents

ルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ルムブロキナーゼ乾燥粉末(lumbrokinase dry powder)製造方法に関する。
ルムブロキナーゼ乾燥粉末は生きているミミズを原料として、やや黄色い粉末である製品である。この製品は多成分を含むものであり、プラスミン(plasmin)とプラスミノーゲンアクチベーター(plasminogen activator)を含み、繊維蛋白を直接的に溶解する作用、およびプラスミノーゲンを活性化して間接的に蛋白を溶解する作用を持ち、また、心臓および脳の血管栓塞症を治療し、フィブリノゲナーゼの増加と血小板凝集率の上昇などを予防するのに適用されるものである。臨床試験では、本薬剤の剤型としてのカプセル剤は、虚血性脳血管症、中風による躯体麻痺及び言語障害の回復に著しい効果を持ち、安全的な繊維溶解薬剤であり、当該薬剤を患者に投用したあと、フィブリノゲナーゼは明らかに正常レベルまでに低下し、ユーグロブリンの溶解時間は明らかに短くなり、血液粘度は明らかに下降すると共に、患者の血小板凝集機能の強化を減退し、老人患者の心臓、脳血管症に対して、明らかな予防作用を働くことが確認される。
現在、ルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法として、一般的に生きているミミズを原料とし、ミミズの腹中の泥などをきれいに去除してから、日光下で照射して脱水し、直接に粉末に粉砕したものが使用される方法がある。この方法は簡単ではあるが、ミミズの腹中から汚物を除く工程において、薬物の活性成分は一部失われ、かつ得られたミミズの乾燥粉末はかびが生じ、変質することになる傾向がある。中国特許出願番号88106168.9では、水或いはやや酸性の水溶液で生きているミミズの腹中を洗い、また清浄したミミズをそのまま湿様態で研磨し、冷凍乾燥した後、80℃の温度、10mmHg未満の真空の条件で乾燥し、ミミズの乾燥粉末を製造する方法が開示された。しかし、この方法で得られたミミズの乾燥粉末は有効成分の含有量が低く、不純物が多くて治療の目的に合わず副作用を起こしやすいおそれなどがある。
中国特許出願番号88106168.9
本発明は、その目的として従来技術で製造したルムブロキナーゼ乾燥粉末の有効成分の含有量が低く、不純物が多いという問題を解決し、ルムブロキナーゼ乾燥粉末における有効成分の含有量が高く、製品の品質がコントロールでき、かつ工業的に大量生産しやすいルムブロキナーゼ乾燥粉末を製造する方法を提供するものである。
本発明の目的は、下記の技術思想によって達成することができる。
すなわち、本発明は、ルムブロキナーゼ乾燥粉末の総重量に対して、60重量%以上の蛋白質(すなわち、酵素を指す)を含み、かつルムブロキナーゼ乾燥粉末における酵素の活性価が14,000〜28,000U/mgであるルムブロキナーゼ乾燥粉末を提供する。
前記蛋白質の含有量は中国薬局方(2000年)に基づく窒素法(nitrogen method)によって測定されたものである。
また前記酵素の活性価は中国薬局方(2000年)に基づくウロキナーゼ・ゲロース−繊維蛋白平板法あるいは本技術分野公知の組織繊維溶解酵素原活性化剤−繊維蛋白平板法によって測定されたものである。
また、本発明は下記工程1)〜9)を含むことを特徴とするルムブロキナーゼ乾燥粉末を製造する方法に関する。
工程1)ミミズの洗浄:生きているミミズを水で洗浄してから、ミミズ1kgに対して、糖0.1〜0.3kg、或いは塩化ナトリウム0.2〜0.4kgを添加し、室温で、均一に攪拌して、20〜40分間静置し、ミミズを刺激し、その消化管中の分泌物を吐き出させた後、30〜50℃の温水でミミズの体にいている糖或いは塩化ナトリウム及び汚れ物を洗い落とす;
工程2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して1〜8倍の水を入れて、ボールミル、コロイドミルあるいは高圧ホモジェナイザーで、工程1)で清浄したミミズを細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
工程3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーを濾過或いは遠心で、その中の粗残渣を去除する;
工程4)上清の調製:工程3)で得られたホモジェネートスラリーを高速遠心機或いは微孔膜付きフィルターにより処理し、上清を得る;
工程5)溶離:DEAE−イオンアニオン交換クロマトグラフィーカラム(anion−exchange chromatography column)あるいはDEAE Affi Gel Blueトリアジン染料アフィニティークロマトグラフィーカラム(affinity chromatography column)を用いて、工程4)で得られたミミズの上清を0.01〜0.8Mの酢酸塩溶液、リン酸塩溶液または0.01〜1.8Mの塩化ナトリウム溶液で溶出して、活性成分のピークに対応する溶離液を収集する;
工程6)濃縮および脱塩:工程5)で収集された溶離液を濾過し、その中に存在している無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
工程7)浄化濾過(clarification filtration):0.45〜2μmの微孔を有する深層微孔膜(deep layer microporous membrane)或いは折り畳み式膜微孔膜(cartage microporous membrane)付き濾過手段を用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過、去除してから、上清を得る;
工程8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌濾過膜付き濾過手段用いて、工程7)で得られた上清を処理し、その中の細菌を去除する;
工程9)乾燥:無菌の条件で、工程8)において除菌された上清を−30〜−40℃の低温で、8〜12時間冷凍し、次に0.2mmHgの真空条件で、25〜30℃の温度まで上昇させ、10時間乾燥し、続いて36〜38℃の温度まで上昇させ、真空条件下で14〜15時間乾燥し、ルムブロキナーゼ乾燥粉末を得る。
前記工程1)に記載される糖は、砂糖、三温糖、氷砂糖を含む。
前記工程3)に記載される濾過は、ステンレス製メッシュ5〜20mmを有するステンレスフィルターで濾過すること。
前記工程5)に記載される酢酸塩は、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムを含む。
前記工程5)に記載されるリン酸塩は、リン酸ジナトリウム、リン酸ジカリウムを含む。
前記工程6)に記載される濾過は、標準遮断分子量(standard stop−flow molecular)が500〜50,000である平板膜(flat membrane)、ロール膜(rolling membrane)或いは中空繊維膜(hollow fiber ultrafiltration)付き限外濾過手段を用いて行うこと。
前記工程9)が、無菌の条件で工程8)で除菌した上清をポンプでスプレー乾燥機の中に入れて、圧縮空気でスプレーしてから、150〜250℃の熱風中で脱水し、ルムブロキナーゼ乾燥粉末を作り得たものでもよい。
本発明に関する方法は、従来技術と比べて、高速遠心機及び微孔膜単離技術を採用するため、ホモジェネートスラリー中の懸濁粒子及び脂質を効果的に去除することができ、そしてイオン交換クロマトグラフィーとアフィニティークロマトグラフィー単離技術を通して、雑蛋白、核酸などの不純物が効果的に去除できることで、純度の高いルムブロキナーゼ乾燥粉末を作り得て、これ以外の方法を使った時に得られたミミズ乾燥粉末の不純物の含有量が高いことによる問題を解決することができ、それに、本発明に関する方法は工業的に大量生産することができる。
次のようにしてルムブロキナーゼ乾燥粉末を調製した。
実施例1
1)ミミズの洗浄:10kgの生きているミミズを水で洗ってから、ミミズ1kgに対して0.2kgの三温糖を入れて、室温の条件で、均一に攪拌してから、40分間静置し、ミミズを刺激し、その消化管中の分泌物を吐き出させ、30℃の温水でミミズ体にいている三温糖及び汚れ物を洗い落とす;
2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して1倍の水を入れて、高圧ホモジェナイザーで、工程1)で清浄したミミズを細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーをメッシュ5mmのステンレス鋼製フィルターで濾過し、その中の粗残渣を去除する;
4)上清の調製:工程3)で得られたホモジェネートスラリーを高速遠心機により2時間処理し、上清を得る;
5)溶離:DEAE−イオン交換クロマトグラフィーカラムを用いて、工程4)で得られたミミズの上清を0.01Mの酢酸ナトリウム溶液で溶出して、活性成分のピーク(第2峰)に対応する溶離液を収集する;
6)濃縮および脱塩:工程5)において収集された溶離液を、標準遮断分子量が500である平板膜付き限外濾過手段を用いて、濾過し、その中の無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
7)浄化濾過:孔径2μmの微孔を有する深層微孔膜付き濾過手段を用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過してから、上清を得る;
8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌濾過膜付き濾過手段用いて、工程7)で得られた上清を8時間処理し、その中の細菌を去除する;
9)乾燥:無菌の条件で、工程8)において除菌された上清を−30℃の低温で、8時間冷凍し、次に0.2mmHgの真空条件で、25℃の温度まで上昇させ、10時間乾燥し、続いて36℃の温度まで上昇させ、真空条件下で15時間乾燥し、65gのルムブロキナーゼ乾燥粉末を得た。その含水量は7.5%であり、蛋白質の含有量は60%であり、酵素の活性価は15,000U/mgであった。
実施例2
1)ミミズ洗浄:10kgの生きているミミズを水で洗ってから、ミミズ1kgに対して0.3kgの塩化ナトリウムを入れて、室温の条件で、均一に攪拌してから、40分間静置し、ミミズを刺激し、その消化管中の分泌物を吐き出させ、40℃の温水でミミズ体にいている塩化ナトリウムおよび汚れを洗い落とす;
2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して8倍の水を入れて、ボールミルで、工程1)で清浄したミミズを細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーを遠心機で濾過し、ホモジェネートスラリーにおける粗い残渣を去除する;
4)上清の調製:工程3)において粗い残渣を去除したホモジェネートスラリーを高速遠心機で2時間処理し、上清を得る;
5)溶離: DEAE−イオン交換クロマトグラフィーカラムを用いて、工程4)で得られたミミズの上清は0.01M酢酸カリウム溶液で溶離し、活性成分のピーク(第2峰)に対応する溶離液を収集する;
6)濃縮および脱塩:工程5)において収集された溶離液を、標準遮断分子量50,000の中空繊維膜付き限外濾過手段を用いて、濾過し、その中の無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
7)浄化濾過:孔径0.45μmの微孔を有する折り畳み式微孔膜付きフィルターを用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過してから、上清を得る;
8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌膜付き濾過手段用いて、8時間照射し、工程7)で得られた上清を処理し、その中の細菌を去除する。
9)乾燥:無菌の条件で、工程8)で除菌した上清を−40℃の低温で12時間冷凍し、0.2mmHgの真空条件で30℃までに上昇させ、10時間乾燥し、続いて38℃の温度まで上昇させ、真空条件下で14時間乾燥し、65gのルムブロキナーゼ乾燥粉末を得た。その含水量は7.6%であり、蛋白質の含有量は64%であり、酵素の活性価は16,000U/mgであった。
実施例3
1)ミミズ洗浄:10kgの生きているミミズを水で洗ってから、ミミズ1kgに対して0.3kgの砂糖を入れて、室温で均一に攪拌してから、20分間静置し、ミミズを刺激し、その消化管中の分泌物を吐き出させ、50℃の温水でミミズ体にいている砂糖及び汚れ物を洗い落とす;
2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して6倍の水を入れて、コロイドミルで、工程1)で清浄したミミズを30分間細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーをメッシュ20mmのステンレス鋼製フィルターで濾過し、ホモジェネートスラリーにおける粗い残渣を去除する;
4)上清の調製:工程3)において粗い残渣を去除したホモジェネートスラリーを微孔膜付きフィルターで2時間処理し、上清を得る;
5)溶離:DEAE Affi Gel Blueトリアジン染料アフィニティークロマトグラフィーカラムを用いて、工程4)で得られたミミズの上清を0.5Mの酢酸ナトリウム溶液で溶離し、活性成分のピーク(第2峰)に対応する溶離液を収集する;
6)濃縮および脱塩:工程5)において収集された溶離液を、標準遮断分子量20,000のロール式膜付き限外濾過手段を用いて濾過し、その中の無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
7)浄化濾過:孔径1μmの微孔を有する深層微孔膜付き濾過手段を用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過してから、上清を得る;
8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌膜付き濾過手段用いて、8時間照射し、工程7)で得られた上清を処理し、その中の細菌を去除する;
9)乾燥:無菌の条件で、工程8)で除菌した上清を−35℃の低温で10時間冷凍し、0.2mmHgの真空条件で28℃までに上昇させ、10時間乾燥し、続いて37℃の温度まで上昇させ、真空条件下で15時間乾燥し、65gのルムブロキナーゼ乾燥粉末を得た。その含水量は7.3%であり、蛋白質の含有量は65%であり、酵素の活性価は17,000U/mgであった。
実施例4
1)ミミズ洗浄:10kgの生きているミミズを水で洗ってから、ミミズ1kgに対して0.1kgの氷砂糖をいれ、室温の条件で均一に攪拌してから、30分間静置し、ミミズを刺激し、その消化管中の分泌物を吐き出させ、40℃の温水でミミズ体にいている氷砂糖及び汚れ物を洗い落とす;
2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して5倍の水を入れて、コロイドミルで、工程1)で清浄したミミズを30分間細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーをメッシュ5mmのステンレスフィルターで濾過し、ホモジェネートスラリーにおける粗い残渣を去除する;
4)上清の調製:工程3)において粗い残渣を去除したホモジェネートスラリーを微孔膜付きフィルターで2時間処理し、上清を得る;
5)溶離:DEAE Affi Gel Blueトリアジンアフィニティークロマトグラフィーカラムを用いて、工程4)で得られたミミズの上清を0.8Mのリン酸ジナトリウム溶液で溶離し、活性成分のピーク(第2峰)に対応する溶離液を収集する;
6)濃縮および脱塩:工程5)において収集された溶離液を、標準遮断分子量20Kの平板膜付き限外濾過手段を用いて、濾過し、その中の無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
7)浄化濾過:孔径1μmの微孔を有する深層微孔膜付き濾過手段を用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過してから、上清を得る。
8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌膜付き濾過手段用いて、8時間照射し、工程7)で得られた上清を処理し、その中の細菌を去除する;
9)乾燥:無菌の条件で、工程8)で除菌した上清をポンプでスプレー乾燥機に導入し、圧縮空気でスプレーしてから、150℃の熱風中に脱水乾燥し、65gのルムブロキナーゼ乾燥粉末を得た。その含水量は7.5%であり、蛋白質の含有量は64%であり、酵素の活性価は16,500U/mgであった。
実施例5
1)ミミズ洗浄:10kgの生きているミミズを水で洗ってから、ミミズ1kgに対して0.4kgの塩化ナトリウムを入れて、室温の条件で、均一に攪拌してから、20分間静置し、ミミズを刺激し、その消化管中の分泌物を吐き出させ、50℃の温水でミミズ体にいている塩化ナトリウム及び汚れ物を洗い落とす;
2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して4倍の水を入れて、高圧ホモジェナイザーで、工程1)で清浄したミミズを細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーを遠心機で濾過し、ホモジェネートスラリーにおける粗い残渣を去除する;
4)上清の調製:工程3)において粗い残渣を去除したホモジェネートスラリーを高速遠心機で2時間処理し、上清を得る;
5)溶離:DEAE Affi Gel Blueトリアジン染料クロマトグラフィーカラムを用いて、工程4)で得られたミミズの上清を0.8Mの塩化ナトリウム溶液で溶離し、活性成分のピーク(第2峰)に対応する溶離液を収集する;
6)濃縮および脱塩:工程5)において収集された溶離液を、標準遮断分子量20,000の中空繊維膜付き限外濾過手段を用いて、濾過し、その中の無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
7)浄化濾過:孔径1.2μmの微孔を有する深層微孔膜付き濾過手段を用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過してから、上清を得る;
8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌膜付き濾過手段用いて、8時間照射し、工程7)で得られた上清を処理し、その中の細菌を去除する;
9)乾燥:無菌の条件で、工程8)で除菌した上清をポンプでスプレー乾燥機に導入して、圧縮空気でスプレーして、250℃の熱風中に脱水乾燥し、66gのルムブロキナーゼ乾燥粉末を得た。その含水量は7.1%であり、蛋白質の含有量は63%であり、酵素の活性価は16,5000U/mgであった。
実施例6
1)ミミズ洗浄:10kgの生きているミミズを水で洗ってから、ミミズ1kgに対して0.2kgの塩化ナトリウムを入れて、室温の条件で、均一に攪拌してから、40分間静置し、ミミズを刺激し、その消化管中の分泌物を吐き出させ、30℃の温水でミミズ体にいている塩化ナトリウム及び汚れ物を洗い落とす;
2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して1倍の水を入れて、コロイドミルで、工程1)で清浄したミミズを細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーを遠心機で濾過し、ホモジェネートスラリーにおける粗い残渣を去除する;
4)上清の調製:工程3)において粗い残渣を去除したホモジェネートスラリーを高速遠心機で2時間処理し、上清を得る;
5)溶離: DEAEイオン交換クロマトグラフィーカラムを用いて、工程4)で得られたミミズの上清を0.01Mの塩化ナトリウム溶液で溶離し、活性成分のピーク(第2峰)に対応する溶離液を収集する。
6)濃縮および脱塩:工程5)において収集された溶離液を、標準遮断分子量15,000のロール式膜付き限外濾過手段を用いて、濾過し、その中の無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
7)浄化濾過:孔径0.8μmの微孔を有する折り畳み式膜付き微孔膜濾過手段を用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過してから、上清を得る;
8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌濾過膜付き濾過手段用いて、8時間濾過し、工程7)で得られた上清を処理し、その中の細菌を去除する;
9)乾燥:無菌の条件で、工程8)で除菌した上清をポンプでスプレー乾燥機に導入し、圧縮空気でスプレーして、200℃の熱風中で脱水し、62gのルムブロキナーゼ乾燥粉末を得た。その含水量は7.0%であり、蛋白質の含有量は66%であり、酵素の活性価は16,800U/mgであった。

Claims (5)

  1. ルムブロキナーゼ乾燥粉末を製造する方法であって、
    工程1)ミミズの洗浄:生きているミミズを水で洗浄してから、ミミズ1kgに対して、砂糖、三温糖、及び氷砂糖のうち少なくとも1種を含む糖0.1〜0.3kg、或いは塩化ナトリウム0.2〜0.4kgを添加し、室温で、均一に攪拌し、20〜40分間静置し、30〜50℃の温水でミミズの体に付いている糖或いは塩化ナトリウムおよび汚れ物を洗い落とす;
    工程2)ホモジェネートスラリーの調製:ミミズ自身の体積に対して1〜8倍の水を入れて、ボールミル、コロイドミルあるいは高圧ホモジェナイザーで、工程1)で清浄に洗ったミミズを細胞破砕し、ホモジェネートスラリーを調製する;
    工程3)残渣の去除:工程2)で得られたホモジェネートスラリーを濾過或いは遠心で、その中の粗残渣を去除する;
    工程4)上清の調製:工程3)で得られたホモジェネートスラリーを高速遠心機或いは微孔膜付きフィルターにより処理し、上清を得る;
    工程5)溶離:DEAE−イオン交換クロマトグラフィーカラム或いはDEAE Affi Gel Blueトリアジン染料アフィニティークロマトグラフィーカラムを用いて、工程4)で得られたミミズの上清を0.01〜0.8Mの酢酸塩溶液、0.01〜0.8Mのリン酸塩溶液または0.01〜1.8Mの塩化ナトリウム溶液で溶離して、ウロキナーゼ活性として測定される活性成分の第2峰のピークに対応する溶離液を収集する;
    工程6)濃縮および脱塩:工程5)で収集された溶離液を標準遮断分子量500〜50,000で濾過し、その中に存在している無機塩および小分子物質を去除し、大部分の水を脱水し、蛋白質の濃度が20g/Lに達し、かつ濃縮液の電気伝導率が0.15×10μs/cm以下になるように、脱塩を終了させ、脱塩濃縮液を得る;
    工程7)浄化濾過:孔径0.45〜2μmの微孔を有する深層微孔膜或いは折り畳み式膜付き微孔濾過手段を用いて、工程6)で得られた脱塩濃縮液中の懸濁粒子を濾過、去除してから、上清を得る;
    工程8)除菌:孔径0.22μmの微孔を有する除菌濾過膜付き濾過手段を用いて、工程7)で得られた上清を処理し、その中の細菌を去除する;
    工程9)乾燥:無菌の条件で、工程8)において除菌された上清を−30〜−40℃の低温で、8〜12時間冷凍し、次に0.2mmHgの真空条件で、25〜30℃の温度まで上昇させ、10時間乾燥し、続いて36〜38℃の温度まで上昇させ、真空条件下で14〜15時間乾燥し、ルムブロキナーゼ乾燥粉末を得る
    前記工程1)〜9)を含むことを特徴とするルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法。
  2. 前記工程3)における濾過は、メッシュ5〜20mmを有するステンレスフィルターで濾過することを特徴とする請求項に記載のルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法。
  3. 前記工程5)における酢酸塩は、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムを含み、またリン酸塩溶液は、リン酸ジナトリウム、リン酸ジカリウムを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法。
  4. 前記工程6)における濾過は、標準遮断分子量500〜50,000の平板膜、ロール膜或いは中空繊維膜付き限外濾過手段を用いて行うことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法。
  5. 前記工程9)が、無菌の条件で工程8)で除菌した上清をポンプでスプレー乾燥機の中に入れて、圧縮空気でスプレーしてから、150〜250℃の熱風中で脱水し、ルムブロキナーゼ乾燥粉末を得るものであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法。
JP2005044726A 2004-02-20 2005-02-21 ルムブロキナーゼ乾燥粉末の製造方法 Active JP4904004B2 (ja)

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