JPH02215726A - 糖尿病治療剤 - Google Patents

糖尿病治療剤

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JPH02215726A
JPH02215726A JP1033705A JP3370589A JPH02215726A JP H02215726 A JPH02215726 A JP H02215726A JP 1033705 A JP1033705 A JP 1033705A JP 3370589 A JP3370589 A JP 3370589A JP H02215726 A JPH02215726 A JP H02215726A
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earthworm
earthworms
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JP1033705A
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Yoichi Ishii
陽一 石井
Hisashi Mihara
恒 美原
Bunkou Ri
李 文鎬
Goro Kimura
木村 午朗
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EIMEI KK
Eimei Co Ltd
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EIMEI KK
Eimei Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/56Materials from animals other than mammals

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明は糖尿病治療剤に関する。さらに詳しく述べれば
、すぐに血中糖量(以下血糖と称する。)低下活性と安
全性をもち、かつ新規性と進歩性のある製造方法で得た
ミミズ乾燥粉末を有効成分として含有する糖尿病の治療
剤又はその予防剤に関する。
従来の技術: ミミズの乾燥物は太古の昔より主として東洋諸国におい
て炬矧、地龍と称し、薬として用いられてきた。従来か
らの慣習的に行われてきた製法及び文献に発表されたミ
ミズの乾燥物又は乾燥粉末の製法は次のとおりである。
1、  r中華人民共和国朽典」中華人民共和国衛生部
朽典委員会編、1977年版、一部第197〜198頁
には次のことが記載されている。
1 ミミズの腹部を裂いて体内の内容物(内蔵と泥土)
をとり去って天日、日陰又は低温(通常50℃以下)で
乾燥する方法。
ii  ミミズを草木灰の中に入れて殺したのち、灰を
とり去って天日、日陰又は低温(通常50℃以下)で乾
燥し、ミミズ体内に泥土がつまったままのものを得る方
法。
ii  ミミズ体内の泥土をとり去ったのち、草木灰又
は火成の中に入れて乾燥する方法。
■、特許公報その他最近の文献に報告された製法。
iv  石井陽−〔本発明者等の一人である。日本特許
出願公開公報昭59−2165723は、化ミミズの生
体内に残っている排泄物を除去したのち、数回水洗し、
次に機械によりペースト状とし、このペーストをトレイ
に入れ一30°Cで48時間凍結したのち、真空度0.
1トール、加熱時間17時40分、温度−40〜80°
Cで階段的に温度を上げ、80゛Cに上昇後、最終温度
は80°Cで真空度0.3トールで20時間以上の凍結
・真空乾燥することにより粉末を得ている。(但し、ミ
ミズ生体内に残っている排泄物の除去方法については、
この公報中には何等の記載がない、−本発明者等注解)
■ 美原恒等〔日本血液学会雑誌、第45巻、第2号第
355頁(1982年)]は、アカミミズ(Lusbr
icus rubellus)約100−を水道水にて
数回洗浄し、体表面に付着している泥を洗い流すととも
に、体内の泥を充分に吐かせた後、ホモジナイズ(ho
mogen ize )した。このホモジナイズをステ
ンレストレイ(470mX 320aaX 30m) 
 120枚に厚さ25+nsになるように流し込み、−
30°Cで30時間凍結後、大型凍結乾燥器にて30時
間凍結乾燥し、ミミズ凍結乾燥粉末を得たと報告してい
る。
■ 美原恒等〔(第9回血液血管研究会報告)第117
頁〜122頁(1982年、8月)〕は次のとおり報告
した。ミミズの性質としては、条件を悪くするとミミズ
同士で集まってくる。土をみんな除くとミミズだけにな
るので、水で洗って24時間はど置いておくと、体内の
泥を全部吐いてしまう。そのミミズをホモジナイズして
凍結乾燥して粉末を調製した。
■ 小菅紀和子(日本特許出願公開公報昭6O−629
65)は生きミミズを清浄水中に2〜4時間放置したの
ち、水洗し、次に80〜90℃で2〜3時間乾燥後、粉
砕してミミズの乾燥粉末を得た。
報 美原恒〔環境科学研究報告集B504−R30;環
境改善技術研究報告第四分冊、第107〜112真(1
986年)〕はミミズを洗浄して泥を落とし、−昼夜、
純水中に放置し、消化管内の糞土を十分排泄させたのち
、ウルトラホモミキサー(日本精機製)にてホモジナイ
ズし、これを凍結乾燥してミミズ乾燥粉末を得ている。
上記公知の製法の内、一部の製法で得たミミズの乾燥物
又は乾燥粉末は、有菌であり、0〜5℃の冷蔵庫内又は
5〜45℃の室温に開放状態で貯蔵したとき約6ケ月以
内、密閉状態で貯蔵したときには1年以内の短期間内に
黴が発生したり、又は変質し、薬剤としては使用不可能
となり、保存性に欠点があった。又、一部の製法のよう
に、消化管内の糞土を除去するために外的作用を加えた
とき、もしくは乾燥温度の設定が不適合などのために、
収率低下と共に薬効不足の欠点が生じた。
又、製造時間が長すぎるなどの不利な点があった。
全般的に、前記の公知の製法は、原料の生きミミズに対
するミミズ乾燥粉末の収率が5〜19 (wt)%と少
なく、かつ工業的な多量生産方式としては難点があった
従来の文献に報告されているミミズの薬理・薬効作用は
次のとおりである。
■ 「みみずと人生」大淵眞龍著1947年(昭和22
年)10月30日、牧書房発行、第223〜226頁及
び「復刻みみず」畑井新喜司著1980年4月30日、
株式会社サイエンティスト社発行、第160〜163頁
に、ミミズが膀胱内結石の縮小作用剤及び体外への排出
作用剤、黄度の治療剤、分娩剤、強壮剤、毛生薬、強精
剤及び解熱剤の薬理作用を有し、一方、ミミズ毒として
、一つは神経系統を侵し、他は赤血球の破壊即ち、溶血
作用を有することを報告している。
■ 「中華人民共和国朽典」中華人民共和国衛生部朽典
委員会編、1977年版、一部第197〜198頁には
、次のことが記載されている。
慣習的に地龍製品には2種類がある。その一つの広地龍
(Lumbricus Kwangtungesis 
)は、腹部を裂いて内蔵と流砂を洗い流し、天日、日陰
又は低温で乾燥させたものである。他の土地龍(LuI
IIbricus Natiνus )は、草木灰の中
に入れて殺したのち、灰をとり去って天日、日陰又は低
温で乾燥したもので、ミミズ体内には泥土がつまってい
る。
これらの2種の地龍は解熱剤、ひきつけ治療剤、血行促
進剤、半身不随治療剤、関節鎮痛剤、排尿剤、気管支喘
息剤及び高血圧剤として4.5〜9g/日使用すると報
告している。
■ [わたしたちの漢方薬シリーズ3、地龍・烏賊骨、
中国の科学研究J 1978年10月30日、松浦薬業
株式会社発行、第7頁には地龍チンキ(地龍のエチルア
ルコール抽出物)には降圧作用のあることを報告してい
る。
■ 「天然薬物事典」奥田拓男著、昭和61年4月15
日、廣用書店発行、第215頁には、地龍が下熱剤、鎮
痛剤、利尿剤及び解毒剤に利用されていることを報告し
ている。
■ 国中 護〔北海道医学雑誌、第24巻、第18〜2
4頁(1949年)〕は、駈蝋矧燥細片物から泥土を除
いたものを煮沸水で抽出し、この抽出物の濃縮液にエチ
ルアルコールを添加して得た沈澱物質(Lumbrof
ebrin )をリンゲル民法に溶解し、この液を麻酔
下の猫に静脈注射すると2、激な血圧降下をきたし、か
つショックに比例して血液凝固の促進が認められたと報
告している。
■ 居用賢二部〔山口医学第9巻、第571〜576頁
(1960年)〕は地龍の生理食塩水の抽出液、地龍の
エチルアルコール又はアセトン抽出乾燥物を生理食塩水
に溶解した液を成熟家兎に静脈注射して血圧降下を認め
た。
■ 「中弱大辞典」下巻、江蘇新医学院編、1980年
、上湯科学技術出版社発行、第2112頁には、広地龍
チンキ、蝋矧乾燥粉末懸濁液、蝋矧の熱水浸せき液、姐
矧の煎じ液等を麻酔下の犬、大きなネズミ、猫又は慢性
腎性高血圧のハツカネズミに投薬したら緩慢にして持続
的な血圧降下作用がみられた。麻酔下の犬又は猫に地龍
エキスを静脈注射したところ血圧降下作用が急速に現わ
れた。ただし、経口投薬したり、臨床への応用では効果
がなかったと報告している。更に、同誌第2114頁に
は濃度40%の地龍チンキ(地龍40gを60度のエチ
ルアルコール100−に浸せき)を毎日10m1、−日
に3度〔即ち、地龍12g/日に相当する(本発明者等
が換算)〕服用する。
チンキを飲めない者は、純粋な地龍粉末に水を加えて丸
薬(少量の賦形剤を加える)をつくり、毎回3〜4g、
−日に3度〔地龍9〜12g/日に相当(本発明者等が
換算)〕服用し、30〜60日間服用続けると本態性高
血圧症に効果がある。
又、 地龍BI液(HgCI□を用いてヒボキサンチン
を除き、イオン交換樹脂を用いて血圧降下成分を分離し
とり出したもの)を毎回2m1(生薬の地Ilf!Bg
を含む)を−日に3度〔地龍24g/日に相当(本発明
者が換算)〕服用すると本態性高血圧症に効果があった
と報告している。
■ 最近、美原恒ら〔日本特許出願公開公報昭59−6
3184号〕は、ミミズから線溶酵素の6種の新規プロ
テアーゼを分画した。即ち、美原恒らはミミズ乾燥粉末
に10倍量の生理的食塩水を加えて2日間のインキュベ
ーション(Incubation)を行なった上清液に
ついて硫安分画を行なったのち、その沈渣を5epha
cryl S −200によるゲル濾過を行ない、得ら
れた蛋白分画についてDEAE−セルロースイオン交換
クロマトグラフィーを行なった結果、カゼイン分解とフ
ィブリン分解活性を有する■、■、■分画の蛋白を得た
。このI、■、■の分画について更にDEAE−セルロ
ース、5ephadexG −75、トヨバールWH5
5、ACH−5ephArose SBenzamid
ine−Sepharoseなどによる精製処理を行な
った結果、6分画の精製酵素を得た。5DS−PAGE
で分子量を測定すると分画1−0の分子量が一番低く、
23.500と計算され、その後、順次に1−1、I−
2、■、■−1、m−2と分子量が増加し、m−2は分
子量34.200であった。また等電点電気泳動でこの
6分画の等電点を測定するとI−0が最も高く、pH4
,12であり、その後、順次pHは低くなり、■−2で
pH3,52であった。これらの6分画はセリン酵素と
も異なる新しい蛋白分解酵素であり、また、これらの6
分画の蛋白分解酵素の至適pHは8付近またはpH−1
0、安定piは4〜12または5〜12、至適温度50
°Cまたは50〜60”C1失活条件は70°Cで60
分間であったと報告している。これらの6種のプロテア
ーゼがミミズ乾燥粉末の血栓溶解作用の本質であるとし
て、プロテアーゼを有効成分として含有する血栓溶解剤
の多くの特許出願が提出されている。
即ち、日本特許出願公開公報昭59−184131号(
出願日、昭58 (1983年)3月31日及び韓国特
許出願第2990号(出願日1983年6月30日)を
はじめ次の特許出願が報告(AU。
P、App、16293 (出願日1983年6月27
日)、CA、P、App、4313B? (出願日19
83年6月28日)、DK、P、App。
300B (出願日1983年6月29日)、EP。
P、App、83106288.0(出願日1983年
6月28日)、ES、P、App、523754(出願
日1983年6月30日)、Fl、P。
App、832383 (出願日1983年6月29日
)、NO,P、App、2399 (出願日1983年
6月30日)、PH,P、App、29151(出願日
1983年6月30日)、TW、P。
App、7211983 (出願日1983年6月18
日L US、P、App、508163 (出願日19
83年6月27日)〕されている。
■ 美原恒(文献は前記viii)は、前記報の方法で
得たミミズ凍結乾燥粉末200 mgをカプセルに入れ
、正常な健康成人のボランティア−に経口投与した結果
、投与24時間後、明らかに血管内フィブリン塊が溶解
したと思われるフィブリン分解産物(FDP)が血中に
増加していた。これは、分子量2〜3万のミミズ線溶酵
素、即ち前記のプロテアーゼが腸管から吸収されて血中
線溶活性を示したと報告している。
本発明者等の調査結果では、ミミズ乾燥粉末を有効感分
として含有する糖尿病治療剤又はその予防剤もしくは血
糖低下剤の作用活性を報告した文献を見出すことができ
なかった。すなわち、ストレプトシトシンで発病させた
糖尿病モデルラットにミミズ乾燥粉末を投与したとき、
有意に血糖値を低下させることを報告した文献を見出す
ことができなかった。
又、ヒトの糖尿病患者に食事療法と共に、ミミズ乾燥粉
末を2〜9ケ月間投与した。特に軽・中程度の糖尿病患
者の場合には、服用2〜3ケ月目から改善効果が出現し
、健康人の標準値まで血糖を降下させることができたな
ど、このすぐれた効果を報告した文献を見出すことがで
きなかった。
更に、かかる効果をもつミミズ乾燥粉末の製法を報告し
た文献を見出すことができなかった。
発明が解決しようとする問題点: 従来から経口的糖尿病治療剤としては、スルフォニルウ
レア(Sulfonyl urea )及びビグアニド
(Biguantde )化合物などの有機合成化合物
が広く用いられている。
本発明者らは、このような合成有機化合物の中からでは
なく、天然物から副作用のない安全性の高い医薬品の創
製を目的としてミミズ乾燥粉末の利用について長年鋭意
研究してきた。意外にも本発明の製造法によるミミズ乾
燥粉末が安全でかつすぐれた糖尿病の治療又はその予防
に有効であることを見い出し、本発明を完成したもので
ある。
問題点を解決するための手段: 安全で、かつすぐれた糖尿病治療効果を有するミミズ乾
燥粉末の製造方法を確立するために詳細に研究した。そ
の結果、次に示すミミズ乾燥粉末の新規でかつ進歩性の
ある改良製法を確立した。
製法1゜ 生きミミズを真水中又は酢酸、クエン酸、マロン酸、コ
ハク酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの無毒性の有機酸
又はリン酸、硫酸、塩酸などの無毒性の無機酸またはこ
れらの酸のナトリウム又はカリウム塩の少なくとも1種
類の化合物を2(重量)%以下含有、好ましくはl(重
it)%以下含有の低濃度でpH3〜6.5の微酸性の
水溶液中に温度6〜26℃にて0.5〜72時間、好ま
しくは温度8〜23°C,1〜50時間放置して生きミ
ミズ自身が有する排泄力によって生きミミズの消化管内
の糞土を十分排泄させたのち、水で生きミミズの体表面
に付着している汚物を洗い落とし、次に湿式粉砕を行な
いミミズの懸濁液を得た。
製法2゜ 生きミミズの体表面に付着している汚物を除去したのち
又は水で洗い落としたのち、真水中又は酢酸、クエン酸
、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの
無毒性の有機酸、又はリン酸、硫酸、塩酸などの無毒性
の無機酸又はこれらの酸のナトリウム又はカリウム塩の
少な(とも1種類の化合物を2(重量)%以下含有、好
ましくは1(重量)%以下含有の低濃度でpH3〜6.
5の微酸性の水溶液中に、温度6〜26°Cにて、0.
5〜72時間、好ましくは温度8〜23°Cにて1〜5
0時間放置して住きミミズ自身が有する排泄力によって
生きミミズの消化管内の糞土を十分排泄させたのち、湿
式粉砕を行ないミミズ懸濁液を得た。
製法3゜ 前記製法1又は2の方法で得たミミズの懸濁液を減圧下
で脱ガスしたのち、真空回転乾燥方式により温度−60
〜+80°C1真空度10oua)1g以下、加熱時間
5〜50時間、真空回転乾燥をおこなって無菌のミミズ
の乾燥粉末を得た。
前記製法3で得たミミズの乾燥粉末は塊状または固形物
が混合した粉末状となっているが、これらは乾式の粉砕
機により容易に微粉末になる。使用のときには塊状また
は固形よりも粉末の方が好ましい。
本発明者等は前記の問題点を解決するためにミミズの生
態及び形態から考察した。
ミミズの外側は円筒状をしだ体壁であり、沢山の環状の
節(体部)の連続からできている。体部の境界は少し凹
んだ溝(体部間溝)となっている。
このミミズの体を輪切りにした模式図でみるとミミズは
2重の管であることがわかる。体壁はかなり厚く3つの
層に分けられる。一番外側に皮膚、そのすぐ内側は環状
をした筋肉層(即ち環筋層)、最も内側は縦に走ってい
る筋肉層(即ち縦筋層)である。体壁の管と消化管とは
離れており、その間隙は黄色又は乳白色の粘液である体
腔液で充されている。ミミズは体壁のきまった場所に前
孔があって体腔に通じている。ミミズをいじめたりする
と前孔から容易に体腔液を出す。
本発明者等の詳細な研究によれば、ミミズの皮膚、環筋
層よりも縦筋層、体腔法血液及び消化管内に薬効上重要
な生理活性成分を多く含有することがわかった。そして
、皮膚及び環筋層にはインヒビター及び溶血作用物質が
存在することがわかった。この有効な生理活性成分の詳
細は不明であるが、蛋白質、糖質蛋白質、金属蛋白質、
腸管から吸収可能な低分子量の蛋白分解酵素、核酸及び
核酸様物質、各種の糖質、各種の脂質又は組成不明物質
のいずれか、又はこれらの併合作用によるものと考えた
ミミズの皮膚、環筋層、縦筋層、体腔液、消化管、血液
及び消化液の全成分を極力損失することなく、すべて乾
燥粉末として得ることを本発明の製法の目的の一つとし
た。それと共に、皮膚及び環筋層に存在するインヒビタ
ー及び溶血の作用を抑えるか又は停止させるためには、
最終の真空乾燥の仕上げ条件即ち、真空度、温度、時間
の3要素の加熱条件が重要な操作であることがわかった
即ち、安全で無菌、無臭かつすぐれた薬効を有するミミ
ズ乾燥粉末を得るためには、原料生きミミズ(採取又は
養殖生きミミズ)の精製方法又は清浄方法と真空回転乾
燥条件との組み合せ方法が特に重要な操作であることを
見い出した。
本発明者等の実測によれば、通常、採取又は養殖ミミズ
などの原料生きミミズの体表面に付着している汚物は、
湿ミミズに対し10〜40(WT)%であり、消化管内
の糞土は湿ミミズに対し5〜15 (WT)  %含有
している。これらの体表面の汚物及び消化管内の糞土を
残留したまま乾燥することは、ミミズ乾燥物又は乾燥粉
末の保存中の変質の原因又は薬効の低下もしくは薬害を
発生する危険がある。それゆえ、これらの汚物及び糞土
をすみやかに除去した清浄ミミズを原料にするご七が、
ミミズ乾燥粉末製品の品質安定、変質防止、薬害防止に
役立つと共に、薬効、保存性及び収率を向上させるため
に、重要な必須条件であることを発見した。
又、公知のi及び市の製法のように、ミミズの消化管内
に残留している糞土を除去するために外的な作用(例え
ば圧力)を施すときには、糞土のみを選択的に除去する
ことができない。ミミズを少しいじめたりすると、直ぐ
に前孔から体腔液を出すことでわかるように、いくら注
意深く操作しても薬効上、重要な役割をなす成分を多く
含有する消化管、消化液、血液及び蛋白質を多く含む体
腔液などの体液が糞土と一緒に生体外へ除去されるので
収率及び薬効不足となる。又、11のように生きミミズ
を草木灰又は火成に入れて乾燥するときにも前記同様に
消化液、血液及び体腔液などを排泄口及び前孔より出す
ので薬効不足及び収率低下となる。
多くの研究によれば、ミミズは温度及び光に大変鋭敏な
動物であることが報告されている。例えば山口英二(ミ
ミズの話;第82頁、昭和57年7月北隆館発行)によ
れば、ミミズの土の中での生活の適温は6〜23℃であ
ると報告している。
本発明者等がアカミミズ、シマミミズ、及びフツウミミ
ズの3種のミミズと清浄な地下水を用い、地下水中のミ
ミズの活動適温を測定した結果は、7〜23°Cであり
、次に好ましい適温は8〜22℃、特に好ましい適温は
15〜20゛Cであった。
30°C〜35°Cでは細く全身を伸ばすだけで急速に
活動が弱まり、37゛Cが抵抗の限度で40゛Cではま
もなく死亡する。0〜5°Cではミミズは活動が鈍くな
り、はとんど活動を停止する。0°C以下の温度では凍
結のしない限り一時的には死亡しないが、8〜10日間
で死亡する。
青色の光線や紫外線はミミズの体の組織を害し、ミミズ
の最も活発な活動は暗所又は夜間におこなわれる。かか
るミミズの習性を十分に利用したもΦでなければミミズ
の消化管から糞土をはがせるための十分な条件が達成し
ているとは言えない。
例えば、ミミズは5℃以下の低温度又は30°C以上の
高温下に清浄な地下水、水道水、純水、p)I3〜6.
5の微酸性の水溶液又は空気の存在下に、暗所に48〜
72時間放置しても消化管内の糞土をほとんど排泄しな
いばかりか、放置時間が長くなるほど体重を減少するだ
けである。すなわち、ミミズは前記の5°C以下の低温
又は30°C以上の高温下では、水中、土壌中又は空気
中での活動を停止するからである。従って、ミミズの消
化管内の糞土を排泄せしめる条件として放置時間だけの
記載は未完成で不適切である。すなわち、当業者が容易
に実施できる完成した発明の技術開示とは容認できない
本発明者等は次の実験をおこなった。各放置時間毎にア
カミミズ(Lua+bricus rubellus)
 、シマミミズ(f!1senia foetida 
) 、フツウミミズ(Pheretina coss+
unissima )の3種の体表面洗浄済みの、成長
生きミミズ各100gと清浄な地下水(pH7,2) 
50 otnttを、フラスチック製ノ容器ニ入れ、空
気が通る蓋をして、15°C及び8 ’Cの恒温槽中暗
所に静置し、各所定時間後のミミズ消化管内の糞土の排
出率(WT%)を測定した。その結果は表−1の通りで
あった。
表−1 すなわち、表−1よりわかるように消化管の糞土を10
0%排出せしめるためには、15℃の真水(地下水)中
に放置したときには、アカミミズ、フツウミミズ及びシ
マミミズの種類の差はなく36時間要した。同じように
、8°Cの真水中に放置したときにはアカミミズで約4
4時間要した。即ち、水温の違いにより糞土の排出時間
に差異のあることがわかった。
又、糞土100%排出後のミミズを水中よりとり出し、
水切り後の湿ミミズの収量(WT%)はアカミミズA及
びB群共に原料に対し93%、フツウミミズ及びシマミ
ミズは共に93%、アカミミズC及びD群は92〜92
.5%であり、水中放置時間の長いほど僅少の体重減少
が認められた。
これに対し、例えば、リンゴ酸単独又はリンゴ酸とクエ
ン酸1:1の混合物を加えて調製したpH6,0の微酸
性の水溶液500Me中に、体表面の清浄な成長アカミ
ミズ各100gを加え、15℃で前記と同じ条件で検討
した結果、消化管内の糞土は2時間30分で100%排
出し、かつ水切り後の湿ミミズの収量(訂%)は原料ミ
ミズに対し95%であった。
前記の製法1及び2の工程説明及び実施例に示すように
、生きミミズを稀薄水溶液中に放置するときには可能な
限り短時間内にミミズの消化管内の糞土を完全に排出せ
しめることが薬効上重要である。稀薄水溶液の濃度が濃
厚な水溶液のときには、放置したミミズは、糞土を排出
する前に、ミミズの体fiff (Segment )
の背面(Dorsum)にある前孔(Dorsalpo
re)より黄色又は乳白色の体腔液(Coelonic
 fluid)を放出して急速に死亡するので稀薄水溶
液の濃度を2(重量)%以下の低濃度又はpH3〜6.
5の微酸性に制限する理由がある。
ミミズを稀薄水溶液もしくは真水中に長時間放置、例え
ば3日間(72hrs)放置すると糞土のほかに、消化
管及び体腔液などの体液を多く排出し、体重が減少する
。この際、ミミズの体重は水中放置時間の長さに逆比例
して減少する。かかるミミズを原料として製造した乾燥
粉末及びこれのミミズ抽出物は薬効不足となる。そのた
め、本発明の実施例に示すように、短時間内に消化管内
の糞土を十分(完全)に排出せしめたミミズが好ましい
のである。又、ミミズの体表面に付着する汚物は、清浄
な水による洗浄により、比較的容易に除去できるが、洗
浄水は5℃以下の冷却水を用いることが好ましい。それ
は、かかる低温水のもとではミミズは活動を停止し、動
かなくなるために極めて洗浄しやすいからである。
ミミズの湿式粉砕方法、即ち、ミミズの組織(細胞)破
壊方法としては、ホモジナイザー、プレンダー、ホモミ
キサー、播潰機、加圧型細胞破壊装置の機器を利用して
懸濁液又は均質液とすることが好ましい。この湿式粉砕
時の温度は1〜25°C1好ましくは2〜15℃が望ま
しい。
従前の公知の乾燥方法には、それぞれ次の問題があった
。例えば−30〜−40℃で30〜40時間凍結後、同
温度で30〜40時間で凍結乾燥する方法は、少量生産
かつ短期間内に使用する製品には適した方法である。然
し、この方法の製品は貯蔵性が悪く、半ケ年乃至1年以
内に黴が発生することが多く工業的多量生産方式には不
適当である。この方法の最大の問題点は、ミミズの皮膚
及び環筋層に存在するインヒビター(組成不明であるが
、本発明者等は蛋白質又は低分子の化合物と考えている
。)が分解されずに、そのまま存在し、薬効を抑制する
欠点がある。
又、ミミズの真空乾燥条件として真空度0.3トール、
80℃で20時間以上加湿するとミミズ乾燥粉末の保存
性は良(なるが、有効な生理活性成分が熱分解し、加熱
時間が延長するほど薬効及び収率が減少することがわか
った。又、洗浄直後の含水状態の生き又はなまミミズを
常圧下で80〜90℃で急速に加熱する乾燥方法は、有
効な生理活性成分が加水分解したり、又は水蒸気蒸留の
ように揮発し、これも加熱時間の延長と共に、薬効及び
収率を減少することがわかった。すなわち、70〜80
℃又は80〜90°Cに加熱するときには、その前にミ
ミズの固体又はペーストもしくは粉末中の水分を極力脱
水したのちの真空下(10m If g以下)の加熱で
なければ前記の危険を防止することができない。これら
の欠点と問題点を解決するために、本発明者等は、前記
の製法3の真空回転乾燥方法を確立した。
次に、製法3の真空回転乾燥操作の好ましい具体例を示
すと、次のとおりである。すなわち、ミミズ懸濁液を静
置下又は弱い攪拌下で0〜30″Cの温度、10〜30
mmHHの減圧下、5時間以下の処理時間で脱ガスする
か又はミミズ懸濁液を真空回転乾燥方式で0〜30°C
の温度、10〜30 mn+l1gの減圧下、0.5〜
5時間で脱ガスした。
前記の脱ガスしたミミズ懸濁液のペーストを真空回転方
式で−io〜−50’C,0,01〜5m)Igの真空
下で1〜10時間攪拌下で真空乾燥したのち、次に40
〜50°Cで0.01〜5 mm11gの真空下で2〜
15時間乾燥する。次に70〜80℃で0.01〜5I
IIlIIl1gの真空下で0.1〜19時間真空乾燥
すると無菌でかつ薬効上すぐれた効果を有するミミズ乾
燥粉末を得ることができた。
前記製法3の真空度、温度、時間の3要素の組み合わせ
が重要条件である。特に最終仕上げ工程の真空乾燥条件
、すなわち0.01〜5a*Hgの真空度、70〜80
℃の温度、o、i〜19時間の3つの組合せは重要な真
空乾燥条件である。すなわち、前記に示したミミズの縦
筋層、体腔液、血液及び消化管内に多く含まれる有効な
生理活性成分はこの仕上げ条件下では変質したり又活性
を失活することがない。その一方、ミミズの皮膚及び環
部層に多く含まれるインヒビター及び溶血作用物質は変
質又は分解により活性を失うようになる。これらの結果
、本発明の目的である無菌、安全性、保存性及び薬効に
すぐれたミミズ乾燥粉末を原料の生きミミズに対し、2
0〜30WT%で得ることができた。
前記ivの凍結乾燥・真空乾燥の方法;V、vi及び報
の凍結乾燥法は、乾燥材料のミミズ懸濁液又はミミズ粉
末を静置状態で乾燥し、本発明の製法3、の方法は材料
のミミズ懸濁液又はミミズ粉末を機械攪拌の状態で乾燥
される点に大きな技術上の相違がある。それゆえ前記i
vの乾燥時間は通常2〜5日間要するに対し、本発明の
製法3の方法は20〜40時間でよいことが大きな相違
点であると同時にすぐれた点である。
製法3において、ミミズ懸濁液のペーストを0〜30℃
、10〜30aHgの減圧下で脱ガスをしないまま、い
きなり0.O1〜5■Hgの真空回転乾燥するとミミズ
懸濁液は飛散し、損失する危険が大きいので、脱ガスは
、必須要件の一つである。
又、本発明に用いる真空回転乾燥機の型式として好まし
いのは、ダブルコーン型真空乾燥機、タンブラ−型真空
乾燥機及び回転ドラム型真空乾燥機である。
本発明の製法で得たミミズ乾燥粉末は、5〜45℃の室
温に密閉状態で5年間、保存した例では黴の発生その他
の物性及び化学的な変質は全く認められなかった。この
ことからも、本発明の製法で得たミミズ乾燥粉末中には
殺菌作用物質を含有することが容易に推察できた。
前記の操作により生きたミミズから黄褐色又は褐色のミ
ミズ乾燥粉末を収率20〜35%で得ることができた0
通常の場合、このミミズ乾燥粉末の水分は0〜15%、
好ましくは7〜14%、灰分は3〜8%、好ましくは4
〜7%、窒素は1〜11%、好ましくは6〜11%含有
するように調製した。又、ミミズ乾燥粉末中にはアスパ
ラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン酸、プロリ
ン、グリシン、アラニン、システィン、バリン、メチオ
ニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルア
ラニン、トリプトファン、リジン、ヒスチジン、アルギ
ニンの18種又はそれ前後のアミノ酸を含有する。
試験例1 前記の製法1,2及び3の方法の組み合わせ方法及び後
記の実施例の製法で得たミミズ乾燥粉末の粗分析結果を
表−2に示す。
以下余白 表−3及び表−4より、ミミズ乾燥粉末中には粗蛋白質
、粗脂質及び各種金属類が豊富に含量していることがわ
かり、又粗蛋白質中のアミノ酸組成では必須アミノ酸を
多量に含有していることがわかった。
本発明において使用するミミズは アカミミズ(Lusbricus rube目us)。
LTミミズ〔(別名ツリミミズ(Lua+bricus
terrestris)、 ) 。
シマミミズ (Bisenia foetida) 。
カッショクツリミミズ(Allolobophora 
caliginosa)。
ムラサキツリミミズ(Dendrobaena oct
aedra)。
サクラミミズ (Allolobophora jap
onicaMichaelsen) 。
ハ′ンタミミズ(Drawida hattasisi
zu Hatai) 。
セグロミミズ(Phere員ma divergens
 Michaelsen)。
フツウミミズ(Pheretisa cos*unis
sisa)。
ハタケミミズ(PheretLsa agrestis
)。
シーボルトミミズ(Pheretima 5iebol
di Horst) 。
ヒトツモンミミズ(Pheretima hilgen
dorfi) 。
イソミミズ(Pontodrilus matsush
imensis l1zukaイトミミズ(Tubif
ex hattai No+mura) 。
イトウイトミミズ(別名ユリミミズ) (Limnodrilus gotoi Hatai=
L、5ocialisStephenson )など通
常生育しているミミズならばいずれでも利用できる。
本発明薬剤のミミズ乾燥粉末は臨床治療用として投与す
るときの形態は経口剤又は非経口剤のいずれでもよいが
、特に経口投与が好ましい。本発明品の経口用の剤層と
しては、本発明品自体又は適宜な薬理的に許容される医
薬担体と混合してカプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤(粉
剤)、コーティング剤、糖衣錠、乳剤などの製剤が用い
られる。
医薬担体としては、例えば賦形剤として乳糖、白糖、マ
ニトール、ブドウ糖、デン粉、ソルビトール、グリシン
、リン酸カルシウム、微結晶セルロースなど;結合剤と
してデン粉、ゼラチン、アラビアゴム、ブドウ糖、白糖
、ソルビトール、マニトール、トラガント、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロポキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、2−メチル−5
−ビニルピリジン−メタアクリル酸−アクリル酸メチル
エチル共重合体、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナ
トリウムなど;滑沢剤としてステアリン酸、硬化油、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポ
リオキシエチレンモノステアレート、タルク、酸化ケイ
素、ポリエチレングリコールなど;崩壊剤としてバレイ
ショデン粉、界面活性剤などを含むデン粉;湿潤剤とし
てラウリル硫酸ナトリウムなどがあげられる。更に非経
口的に投与する場合には坐剤として用いることができる
。特に坐剤の基剤としてカカオ脂、ウィテブソール(W
itepsol) 、サバナール(Subanal)、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
グリセロゼラチン、ゼラチンカプセルなどが用いられる
。その他、メチルバラヒドロキシベンゾエート、プロピ
ルバラヒドロキシベンゾエート、ブチルバラヒドロキシ
ベンゾエート、ブチルヒドロキシアニソールなどの公知
の安全な防腐剤、その他の安全な色素を配合して用いる
本発明の糖尿病治療剤としてのミミズ乾燥粉末の投与量
は、投与方法、患者の年齢、体重、状態及び疾患の種類
によっても変動するが、通常ヒトに一日当り0.001
 gから5g程度が好ましい。
最も好ましいのは一日当り0.002 gから3gで一
日1〜3回に分けて投薬することである。
作用: 本発明のミミズ乾燥粉末の毒性及び血糖低下の薬理試験
法とその結果について、以下、詳細に説明する。
A、ミミズ乾燥粉末の急性毒性試験: 体重30±2gのctay系雄マ不離及び体重100±
2gのウィスター(Wistar)系ラット1群5匹を
用いて経口投与での急性毒性試験を行なった。
ミミズ乾燥粉末の製品 W−1(水分1041%、灰分
4.7%、窒素9.3%含有);W−2(水分10.2
%、灰分4.8%、窒素9.4%含有)星W−4(水分
10.2%、天分4.8%、窒素9.3%含有) ;W
−6(水分10.8%、灰分4.7%、窒素8.8% 
含有)iW−7(水分10.7%、灰分4.8%、窒素
8,6%含有)の5種のそれぞれの服用量を0.1g/
kgから8g/kgに増加して前記のマウス(0,1か
ら5g/)cg)及びラット(2から8g/kg)に咽
喉さぐり棒で強制投与によって個々に投薬した。試験期
間中動物は動物室温度22〜23℃に維持し、投薬後1
4日間観察した。投薬されたすべての薬物の服用量での
死亡は全く認められなかった。投薬後の中毒症及び行動
を経時的に観察したが、正常動物群と何等の相違は認め
られなかった。又、体重増加も正常動物群とほとんど差
がなかった。試験後に実施した検視において主要層管の
いかなる部分にも同等巨視的障害は認められなかった。
従って、ミミズ乾燥粉末は非常に低い毒性のためにLD
50値を決定することができなかった。
B、ミミズ乾燥粉末の糖尿病モデルラットに対する血糖
低下作用: 薬理試験: 1)動物:体重200±Logのウィスター(Wist
ar)系ラット1群5匹を用いた。
2)飼料及び飼育条件:日本タレア社製固型飼料を用い
、1ケージにラット−匹を入れ、飼料及び水は自由採取
とした。温度23±1℃及び湿度55±5%の恒m恒温
で飼育した。
ストレプトシトシン60i+g/kgをウィスタ(Wi
star)系ラットの腹腔内に投与して1週間後に尿糖
陽性を確認し、さらにレギュラーインシェリン投与によ
り尿糖、血糖の低下をみるものの、数日後に再び高尿糖
、高血糖を確認したラットのみを糖尿病モデル動物とし
て用いた。ミミズ乾燥粉末W−1、−2、−3、−4、
−6、及び−7の5種をそれぞれ蒸留水にけん濁し、3
00mg/kgとなるように経口投与した。投与後3時
間及び6時間目にエーテル麻酔下、股血管より血液を採
取し、グルコースオキシダーゼ法により血糖を測定した
。測定結果は表−5に示した。ミミズ乾燥粉末は有意に
血糖を低下することがわかった。
表−5 :P<0.05 ネ率  :P<0.01 市市傘  :P<0.001 C6溶血作用: ミミズ乾燥粉末の製品(W−1、−2、−3、−4、−
5、−6及び−7)の7種の各検体のミミズの乾燥粉末
1部(重量)に生理食塩水5部(重量)を加え、よく懸
濁したのち、5°Cの冷蔵庫内に24時間放置したのち
、減圧濾過し、濾液を水抽出液とする。
エチルアルコール又はアセトン抽出成分は、前記の7種
の各検体のミミズの乾燥粉末1部(重量)に5部(重量
)のエチルアルコール又はアセトンを加え、よ(懸濁し
たのち、15〜20℃に24時間放置したのち減圧濾過
し、濾液を40〜45°Cにて減圧乾固した。これを1
%カルボキシメチルセルローズを加えた生理食塩水にて
30%溶液を調製した。溶血作用試験は次の方法により
おこなった。体重約3 kgの成熟家兎の耳静脈より採
血し、脱繊維素処理をおこない脱繊維素血液とする。前
記水抽出液、エチルアルコール及びアセトン抽出液の各
部を生理食塩水で5.1.0.1.0.Ol、0.00
1.0.0001(重量)%に稀釈し、これらを5I1
1の小試験管にとり、脱繊維素血液をピペットにて1滴
滴下、1時間後、溶血成績を判定した。
この試験結果は、表−6に示すように、ミミズ乾燥粉末
のすべての検体において、いずれの場合も溶血を認めな
かった。
表−6 従来の先行文献には、ミミズ毒としてミミズ乾燥物(地
竜)には、赤血球の破壊すなわち、溶血作用を有すると
報告〔みみずと人生:大淵眞龍著、1947年10月3
0日、牧書房発行、第223〜226頁及び復刻みみず
:畑井新喜司著、1980年4月30日、株式会社サイ
エンステスト社発行、第160〜163頁〕があり、又
ミミズ乾燥物(地竜)の水抽出液及びエチルアルコール
抽出物は部分溶血作用を有すると報告〔居用賢二部:山
日医学第9巻、第571〜576頁(1960年)〕が
あるが、本発明の製法によるミミズ乾燥粉末はかかる溶
血作用を有しないことが判明した。
D、ミミズ乾燥粉末の糖尿病患者(ヒト)に対する経口
投与試験: 本試験は病院で医師がおこなった。本試験に賛同を得た
糖尿病患者4人に後述の実施例で製造したカプセル剤A
(1カプセル剤にミミズ乾燥粉末(前記のW−2)15
0鴎g含有〕、カプセル剤B(1カプセル剤にミミズ乾
燥粉末(前記のW−1)15(1+g含有〕及びカプセ
ル剤D〔1カプセル剤にミミズ乾燥粉末(前記のW−3
)150s+g含有〕を1回Iカプセル剤1日3回を食
後に経口服用した。試験番号No、1の62才の男性は
糖尿病患者で服用約1ケ月目毎に採血し、9ケ月間投薬
した。試験番号No、2の79才の女性は糖尿病患者で
服用後、約2.3.4.5.6ケ月目に採血し、7ケ月
間投薬した。試験番号No、3の76オの女性は糖尿病
患者で服用約2ケ月目に採血し、3ケ月間投薬した。試
験番号No、4の61才の女性は糖尿病と腎機能障害及
び高血圧症の合併患者で服用後約、1.2.3、及び6
ケ月目に採血し、7ケ月間投薬した。
血糖はムタロターゼ・グルコースオキシダーゼ法により
測定したが、その他血清中の総コレステロール(以下T
Cという、)、トリグリセライド(以下TGという。)
、高比重リボ蛋白コレステロール(以下HDLCという
。)β−リボ蛋白(β−LP)を測定し、その結果を表
7に示した。そのほか、血液中の総ビリルビン(以下T
−B I Lという。)、グルタミン酸オキサロ酢酸ト
ランスアミナーゼ(以下GOTという。)、グルタミン
酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(以下GPTという、
)、アルカリホスファターゼ(以下ALPという。)、
尿素窒素(以下BUNという。)、タレアチュン(以下
CRFATという。)など22項目の血液の検査を東芝
TBA−480自動分析装置と和光紙薬工業株式会社よ
り市販されている各TA480Test試薬を用いて定
置した。
以下余白 この実験を行なった地方住民健康人の血糖の標準値(−
g/di)は朝食前50〜100、朝食2時間後150
以下、昼食前50〜100、昼食2時間後150以下、
夕食前50−100、夕食2時間後150以下である0
表−6に示した4人の患者とも、薬物投与前の毎食前及
び毎食2時間後の血糖がいずれも高血糖値であり、糖尿
病患者であった。
試験番号No、lの中程度の糖尿病と考えられる62才
の男性の場合は、本発明のミミズ乾燥粉末服用42日日
から血糖の改善がみられ、服用69日目で°は6項目の
検査値の内、夕食2時間後の1項目の値が165vxg
ldiと高い以外は、はぼ標準値近くまで改善された。
服用10303日目項目の検査値全部が標準値に達した
。それ以後、5ケ月間の6項の血糖は標準値の範囲内を
保持した。又、この患者の服用前の血清中のTC,TG
、β−LP及びHDLCの4項目の脂質とβ−LPの含
量は正常値であり、高脂血症の合併は認められなかった
。上記の血糖の検査と同時に9ケ月間、毎回4項目の含
量を測定したが、常に正常値範囲内を保持した。そのほ
か毎回、GOP、GPT、BUN、CREATを始め、
22項目の検査を同時におこなったが異常値の出現は皆
無であった。すなわち、本投与期間中、肝・腎障害及び
その他の一切の副作用は全く認められなかった。又、本
試験中患者からの愁訴は全くなかった。
試験番号No、2の79才の女性は糖尿病患者であるが
、服用70日目で6項目の検査値の内、昼食2時間後と
夕食前の値が191及び109B/aと僅かに高い値で
ある以外の4項の値は、標準値内に改善され、服用11
0日目以外から服用約3ケ月間、完全に標準値内を保持
した。この患者も高脂血症の合併はなく、この試験7ケ
月間中血清脂質とβ−LPは常に正常値内を保持し、異
常は全くなかった。試験番号No、1の患者と同じ様に
肝・腎障害その他の副作用は全く認められなかった。
試験番号No、3の76オの女性は軽度の糖尿病患者で
あったが、服用65日目には、6項の血糖は標準値内に
達した。この患者も高脂血症の合併はなく、この試験中
血清脂質とβ−LPの含量は、常に正常値内を保持し異
常は全くなかった。肝・腎障害その他の副作用は全く認
められなかった。
試験番号No、4の61才の女性は、かなり重度の糖尿
病患者であると共に腎機能障害、高血圧症の合併症患者
であった。但し、高脂血症はなかった。′この患者に本
発明のミミズ乾燥粉末を投与し、服用77日目から血糖
の改善が見られ、19191日目朝食2時間後と昼食前
の値がそれぞれ177.210vag/a、と高い値で
ある以外の4項目は標準値に達した。然し、この患者は
腎機能障害の治療の方が先決であるように考えられた。
このミミズ乾燥粉末の糖尿病患者への2m9ケ月間の長
期、経口投与試験は、副作用が皆無で完治を含め、すぐ
れた治療効果をあげることができた。又標準下限値以下
まで血糖値が低下する低血糖発生の危険は一度もなく、
本発明の製法によるミミズ乾燥粉末は安全な薬剤である
。すなわち、試験番号No、4のように腎機能障害、高
血圧と重度の糖尿病患者の場合、改善効果は明らかであ
るが、前記6項目の全部の血糖を標準値まで低下させる
ことは梢々困難であった。然し、軽・中程度の糖尿病患
者の場合には、服用2〜3ケ月以後から6項目全部の高
い血糖値を標準値内に低下保持することができた。それ
以後、服用を続けても標準値内に保持し、低血糖その他
の副作用は皆無であった。本発明の製法によるミミズ乾
燥粉末は安全ですぐれた高血糖症治療剤又は糖尿病治療
・予防剤であることがわかった。
前記に示すように、ミミズ乾燥粉末の経口服用により効
果を示すのは、ミミズ乾燥粉末中の生理活性物質が腸管
より吸収され、すい臓のランゲルハンス島を刺激し、イ
ンスリンの分泌を促進することに効果があるのではない
かと考えている。又は、すい臓そのものに作用するので
はなく、末梢の組織のブドウ糖のとりごみをよくする作
用により、その結果、血糖を低下させるのではないかと
も考えている。機作については今後の研究により明らか
になること力ぐ期待できる。
一方、ミミズ乾燥粉末は種々の血栓症に有効であること
が判明した。従来の公知の経口糖尿病剤とされているス
ルフオニール尿素剤、ズルフオンアミド剤、ビグアナイ
ド剤は血栓症及び心臓病のある患者には禁忌である。ミ
ミズ乾燥粉末は、かかる禁忌が大幅に改善された経口糖
尿病としての期待が大である。
実施例 1 クエン酸を溶解したpH5,8の酸性水溶液2.52に
リン酸二水素カリウム1.5gを溶解し、これに水で軽
く洗浄した生きミミズ(アカミミズ)1kgを入れ、1
5°Cで2.5時間放置して消化管内の糞土を排泄せし
めた。次に生きミミズを水で洗浄して、生きミミズの体
表面に付着する泥、糞、わらなどの汚物を洗い落とす。
次にミキサーで湿式粉砕する。得たミミズ懸濁液を真空
回転乾燥機に挿入したのち、5℃、20+sdHの減圧
下で1時間脱ガス処理した。この乾燥機を引続き運転撹
拌し=30℃で0.2 msHgの真空下で5時間乾燥
した。次に40〜45゛Cで0.2 @mHgの真空下
でio時間乾燥したのち78〜80℃で0.2 ms+
Hgの真空下で2時間乾燥することによりミミズ乾燥粉
末製品(W−1)280gを得た。
実施例 2 リンゴ酸を溶解したpH6,0の酸性水溶液3M”に水
で軽く洗浄した生きミミズ(アカミミズ)1トンを入れ
、18℃で2時間放置して消化管内の糞土を排泄した。
次に生きミミズを5°Cの水で洗浄して生きミミズの体
表面に付着する汚物を洗い落とす。次にホモジナイザー
で湿式粉砕する。得たミミズ懸濁液を撹拌しながら10
°C20nuallg(7)減圧下で2時間脱ガス処理
をしたのち、第1微目の真空回転乾燥機に挿入する。こ
の乾燥機を運転して0.2+mmHgの真空下で一35
℃で4時間乾燥したのち、第2微目の真空回転乾燥機に
挿入し、45〜50°CでQ、l +u+HHの真空下
で15時間乾燥した。
次に第3微目の真空回転乾燥機に挿入し、80°Cで0
.2m−1gの真空下で2時間乾燥することによりミミ
ズ乾燥粉末製品(W−2)283kgを得た。
実施例 3 生きミミズ(ツリミミズ)1kgの体表面に付着する泥
、糞、わらなどの汚物を水で洗い落とす。
次に、この生きミミズをリンゴ酸とコハク酸1:1の混
合物を溶解したpH5,7の酸性水溶液32(この中に
酢酸ナトリウム1gと硫酸ナトリウム0゜5gを溶存す
る。)中に16°Cで2.5時間放置して消化管内の糞
土を排泄した0次に生きミミズの体表面に付着する汚物
を水で洗い落したのち、ホモジナイザーで湿式粉砕する
。得たミミズ懸濁液を真空回転乾燥機に挿入し撹拌しな
がら15°bこの乾燥機を連続運転しながら一30゛C
で0.2mmHgの真空下で4時間乾燥したのち、40
〜45°Cで0.2 m+8gの真空下で18時間乾燥
し、次に78〜80゛CでQ、 2tataHgの真空
下で2時間乾燥することによりミミズ乾燥粉末製品(W
−3)280gを得た。
実施例 4 生きミミズ(アカミミズ)1kgの体表面に付着する泥
、糞、わらなどの汚物を水でよく洗浄して洗い落したの
ち、この生きミミズをクエン酸とリン酸1:1の混合酸
を溶解したpH6,0の微酸性水溶液2.5!中に20
°Cで1.5時間放置して消化管中の糞土を排泄した。
次に生きミミズの体表面に付着する汚物を水で洗い落し
たのち、ブレンダーで湿式粉砕する。粉砕したミミズ懸
濁液を8°Cで2Qma+)Igの減圧下に脱ガス処理
したのち、回転真空乾燥機に挿入する。この乾燥機を連
続運転し一30°Cで0.3 mmHgの真空下で3時
間乾燥したのち、43〜45°Cで0.2 mm11g
の真空下で15時間乾燥し、次に75〜80″CでQ、
 2mmHgの真空下で1.5時間乾燥することにより
ミミズ乾燥粉末製品(W−4)270gを得た。
実施例 5 生きミミズ(フトミミズ)Ikgの体表面に付着する泥
、糞、わらなどの汚物を水で洗い落したのち、次にこの
生きミミズをリンゴ酸と酒石酸l:1の混合酸を溶解し
たpH5,9の微酸性水溶液2.52中に17°Cで2
時間放置して消化管内の糞土を排泄した。次に生きミミ
ズを水で洗浄し、体表面に付着する汚物を洗い落したの
ち、ホモジナイザーで湿式粉砕する。得たミミズ懸濁液
を真空回転乾燥機に投入し、10℃、20svHgの減
圧で2時間脱ガス処理する。この乾燥機を連続運転しな
がら一35℃で0.2IIIIHgの真空下で3時間乾
燥したのち、40〜45°Cで0.2 suwHgの真
空下で13時間乾燥し、次に75〜80℃で0.211
11)IJIの真空下で3時間乾燥することによりミミ
ズ乾燥粉末(W−5)265gを得た。
例6 生きミミズ(アカミミズ)1kgの体表面に付着する汚
物を水でよく洗浄して洗い落したのち、次にこの生きミ
ミズを13°Cの地下水32中に40時間放置し消化管
中の糞土を排泄した。次に生きミミズの体表面に付着す
る汚物を水で洗い落したのち、ホモジナイザーで湿式粉
砕した。得たミミズ懸濁液を撹拌しながら10℃、22
vsf1gの減圧下で脱ガスしたのち、回転真空乾燥機
に挿入した。
この乾燥機を連続運転し、−28℃、Q、 3 ++u
sHgの真空下で5時間乾燥したのち、40〜45°C
でα2smHgの真空下で12時間乾燥し、次に75〜
80°Cで0.1 +mmHgの真空下で5時間乾燥す
ることによりミミズ乾燥粉末(W−6)238gを得た
実施例 7 生きミミズ(アカミミズ)1kgを15゛Cの地下水に
40時間放置して消化管内の糞土を排泄せしめた。次に
生きミミズを水で洗浄して生きミミズの体表面に付着す
る汚物を洗い落とす。次にミキサーで湿式粉砕する。得
たミミズ懸濁液のペーストを真空回転乾燥機に投入した
のち、10゛C12QmC12Qの減圧下で1時間脱ガ
ス処理 した。この乾燥機を引続き運転し一35°Cで
0.2 mmHgの真空下で4時間乾燥した。次に40
〜45°Cで0.2mmHgの真空下で12時間乾燥し
たのち、75〜78℃で0.2 mmHgの真空下で3
時間乾燥することによりミミズ乾燥粉末製品(W−7)
255gを得た。
以下余白 実施例 日 実施例 9 カプセル剤A ミミズ乾燥粉末(W  2)     150mg乳 
      糖             28微結晶
セルロース        47マニトール     
      10トウモロコシデン粉       1
0ポリビニルピロリドン       2ヒドロキシプ
ロピルセルロース   3計250s+g 上記処方の内、ヒドロキシプロピルセルロース以外の成
分を流動層造粒装置を用いてよく混合したのち、ヒドロ
キシプロピルセルロースの5%水溶液を結合剤として噴
霧し、低温乾燥後顆粒とした。この顆粒を硬カプセルに
2505gずつ充填して硬カプセル剤を製造した。
顆粒剤A ミミズの乾燥粉末(W  6)    150mg乳 
      糖             20微結晶
セルロース        60トウモロコシデン粉 
      15ヒドロキシプロピルセルロース   
5計b 上記処方に従い流動層造粒装置を用い、ミミズの乾燥粉
末、乳糖、微結晶セルロース及びトウモロコシデン粉を
よく混合し、ヒドロキシプロピルセルロースの5%水溶
液を結合剤として噴霧し、低温乾燥後顆粒とした。
以下余白 実施例 10 顆粒剤B ミミズの乾燥粉末(W−3) マニトール 微結晶セルロース カルボキシメチル セルロースカルシウム ステアリング酸マグネシウム 硬化油 100鵬g 1、5 1.5 計200゜Osg 顆粒剤C ミミズの乾燥粉末(W−1) 乳         糖 トウモロコシデン粉 バレイショデン粉 タルク ステアリン酸マグネシウム 50B 上記処方に従い、よく混合した粉末を押出機で顆粒剤を
製造した。
実施例 11 カプセル剤B 実施例10により製造した顆粒剤Cを硬カプセルに25
0−gずつ充填して硬カプセル剤を製造した。
実施例 12 カプセル剤 C ミミズの乾燥粉末(W−5) リン酸−水素カルシウム リン酸−水素ナトリウム マニトール ステアリン酸マグネシウム 50mg 計250mg 上記処方したものをよく混合し、この混合粉末をNo、
1のゼラチンカプセルに250Bずつ充填し、カプセル
剤を製造した。
計250B 実施例 13 腸溶錠剤 ミミズ乾燥粉末(W−4) マニトール 微結晶セルロース カルボキシメチル セルロースカルシウム ステアリン酸マグネシウム 硬化油 00mg コーティング剤 ヒドロキシプロピルメチル セルロースフタレート ジオクチルフタレート ステアリン酸 軽質酸化ケイ素 1.5 1.5 実施例 14 計200mg 上記の処方に従い、均一に混合した粉末を打錠機にて素
錠を製造したのち、次に示す腸溶剤皮のコーティング剤
でコーティングし、腸溶錠剤を製造した。
散剤A ミミズ乾燥粉末(W−7) マニトール トウモロコシデン粉 14.8mg 2.3 2.3 0.6 計22.0 Img !50mg 計250mg 散剤B ミミズ乾燥粉末(W−2) リン酸−水素カルシウム トウモロコシデン粉 150麟g 計2・50−g 上記成分をそれぞれ円錐混合機中で均一によく混合して
散剤とした。
実施例 15 カプセル剤D ミミズ乾燥粉末(W−3) ラウリル硫酸ナトリウム リン酸−水素ナトリウム マニトール ステアリン酸マグネシウム 50B 計250B 上記処方したものをよく混合する。この混合粉末をN0
01のゼラチンカプセルに250mgずつ充填し、カプ
セル剤を製造した。
発明の効果: 本発明は新規でかつ進歩性のあるミミズ乾燥粉末の製造
法を確立した。この製法は、生きミミズを真水中又は有
機酸、無機酸、これらの酸のナトリウム塩及びこれらの
酸のカリウム塩から成る群から選ばれる少なくとも一種
類の化合物を含有するpH3〜6.5の水溶液中に放置
して消化管内の糞土を排出せしめたのち、生きミミズの
体表面に付着する汚物を水で洗浄除去して湿式粉砕をお
こなってミミズの懸濁液を得た。このミミズ懸濁液を真
空回転乾燥してミミズ乾燥粉末を得る方法である。
本発明の製法で得たミミズ乾燥粉末は無菌で5年間貯蔵
しても黴を発生することがなく、従って保存性及び安全
性にすぐれていることがわかった。
ストレプトシトシンで発病させた糖尿病モデル動物を使
用して経口投与した結果、本発明の製法で得たミミズ乾
燥粉末は、すぐれた血糖低下剤であることを確認した。
次に、このミミズ乾燥粉末のカプセル剤(15011g
含有)を1回1剤、1日3回、4名の糖尿病患者に毎食
後、2〜9ケ月間経ロ投与した。服用約1〜2ケ月経過
毎に、朝食前、朝食2時間後、昼食前、昼食2時間後、
夕食前、夕食2時間後の6回/日採血し、血糖値を測定
した。この結果、軽・中程度の3人の糖尿病患者の場合
、ミミズ乾燥粉末服用約2〜3ケ月目から完治効果が出
現し、前記6項目全部の血糖値を健康人の標準値(朝・
昼・夕の3食前の血糖の標準値は50〜100mg/d
1、同じ各3食2時間後の血糖の標準値は150mg/
d1以下)の範囲内まで降下せしめることができた。然
し、腎機能障害、高血圧症との合併症の重度な糖尿病患
者−名の場合、前記6項目全部の血糖を標準値の範囲内
まで降下させることは稍々困難であった。但し、服用約
6ケ月目には6項目中4項目の血糖を標準値まで降下す
る改善効果を示した。このミミズ乾燥粉末の2〜9ケ月
間の長期間の服用において、血糖が標準値の下限値以下
まで降下した低血糖発生の危険は皆無であった。
そのほか血清中の脂質含量の正常値の下限値以下までの
降下、肝・腎障害その他の副作用の発生は皆無であった
。すなわち、本発明の製法によるミミズ乾燥粉末は安全
ですぐれた血糖低下剤又は高血圧症治療剤もしくは糖尿
病治療剤又はこれの予防剤であることがわかった。
手 続 補 正置 平成2年3月14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、生きミミズを真水中又は有機酸、無機酸、有機酸ナ
    トリウム塩、無機酸ナトリウム塩、有機酸カリウム塩及
    び無機酸カリウム塩から成る群から選ばれる少なくとも
    一種類の化合物を含有するpH3〜6.5の水溶液中に
    放置して生きミミズの消化管内の糞土を排出せしめたの
    ち、生きミミズの体表面に付着する汚物を水で洗浄除去
    して湿式粉砕をおこなって得たミミズ懸濁液、又は生き
    ミミズの体表面に付着する汚物を除去したのちの生きミ
    ミズを真水中又は前記水溶液中に放置して生きミミズの
    消化管内の糞土を排出せしめたのち、生きミミズの体表
    面に付着する汚物を水で洗浄除去して湿式粉砕をおこな
    って得たミミズ懸濁液を減圧下で脱ガスしたのち、真空
    回転乾燥をおこなって得たミミズ乾燥粉末を有効成分と
    して含有する糖尿治療剤。
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