JP4902286B2 - パンチ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、パンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関する。
従来より、パンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体が、例えば特開2003-136157号公報に開示されている。
このパンチヘッド緩み止め機構は、下端部にパンチ刃先が設けられたパンチドライバ(パンチボディ)の上端部に螺合し、スリットが形成されたパンチヘッドと、パンチヘッドのテーパ部に嵌合する対応テーパ部が形成されたリング部材を有する。
この構成により、前記リング部材が、ストリッパスプリングにより上方に押圧されると、両テーパ部の作用により、パンチヘッドがパンチボディ側に締め付けられる。
このとき、既述したように、パンチヘッドには、スリットが形成されているので、該パンチヘッドが極めて容易に変形することにより、該パンチヘッドの上端部が、前記パンチボディ側の上端部に対して強固に締め付けられる。
即ち、パンチヘッドがパンチボディに強固に締め付けられ、これにより、加工中のパンチヘッドは、パンチボディに対して緩むことはなく、該パンチヘッドの緩み止め効果が向上する。
特開2003-136157号公報
しかし、前記したように、従来のパンチヘッド緩み止め機構は、パンチヘッドにスリットが形成されている。
そして、このスリットの間隔が狭い状態で、それが形成されているパンチヘッドが、パンチボディを強く挟持している。
そのため、上記パンチヘッドに対するリング部材の嵌合を解除しても、スリットの間隔は、パンチヘッド自身の弾性力では、元に戻らない。
従って、リング部材の嵌合を解除しただけでは、パンチヘッドとパンチボディを相対的に回転させることはできない。
その結果、パンチヘッドとパンチボディを相対的に回転させるためには、リング部材の嵌合を解除する嵌合解除用ボルトの他に、スリットを強制的に広げるための機構が必要となる(例えば、前記特開2003-136157号公報に開示されているスリット広げ部材)。
換言すれば、従来は、パンチヘッドとパンチボディを相対的に回転させるためには、上記嵌合解除用ボルト以外の余計な部材が必要となり、その分、構成が複雑である。また、コスト高ともなる。
更に、従来のパンチヘッド緩み止め機構においては、パンチヘッドに形成されたスリット13(前記特開2003−136157号公報の図2)の途中に係合穴19を設け、この係合穴19に前記スリット広げ部材21が係合され、該スリット広げ部材21はリング部材15に連結されている。
この構成により、パンチ加工時において、前記パンチヘッドをラムで打圧すると、ラムからの打圧力に基づく荷重が、パンチヘッドの前記係合穴とスリット広げ部材との係合部分に集中する。
その結果、パンチヘッドやリング部材が破損することがあり、以降パンチヘッド緩み止め機構は使用できなる。
即ち、従来は、パンチ加工時に、パンチヘッドやリング部材が破損することがあり、そのため、パンチヘッドとリング部材により構成されるパンチヘッド緩み止め機構の寿命が短い。
発明の目的は、リング部材をパンチヘッドに嵌合させることにより、パンチヘッドをパンチボディに強固に締め付けるパンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関し、パンチ加工時において、パンチヘッドやリング部材の破損を防止することにより、該パンチヘッドとリング部材により構成されるパンチヘッド緩み止め機構の寿命を長くし、パンチヘッドの回転時において、嵌合解除用ボルト以外の余計な部材を用いることなく、パンチヘッド全体を強制的に開くことにより、パンチヘッドとパンチボディとの相対的な回転を可能とするパンチ組立体を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されているように、
パンチボディ31と螺合可能なパンチヘッド32を有し、該パンチヘッド32には、フランジ部32Bから筒部32Aに亘ってスリット39が設けられていると共に、該筒部32Aの外側面に第1テ−パ部40が設けられ、更に、該パンチヘッド32の第1テ−パ部40と嵌合可能な第2テ−パ部41が内側面に設けられたリング部材2を有し、該リング部材2を押圧可能な押圧部材1をパンチヘッド32に設けたパンチ組立体Pにおいて、
上記リング部材2の上面に第3テ−パ部3が設けられていることを特徴とするパンチ組立体Pという技術的手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、従来のように(特開2003-136157号公報の図1、図2)、リング部材と連結したスリット広げ部材を、パンチヘッドのスリットの途中に設けた係合穴に係合させておく必要がなくなったので、パンチ加工時において、ラムによりパンチヘッドを打圧しても、打圧力に基づく荷重が、前記スリット広げ部材と係合穴の係合部分に集中することがなくなり、従って、パンチヘッドやリング部材の破損が防止され、このため、該パンチヘッドとリング部材により構成されるパンチヘッド緩み止め機構の寿命が長くなる。
また、本発明の構成によれば、リング部材2(図3 (B))の上面に第3テ−パ部3を設けたことにより、パンチヘッド32に設けた押圧部材1、例えば嵌合解除用ボルト1で前記第3テ−パ部3を押圧すれば、該リング部材2は、ストリッパスプリング33の付勢力に抗して押し下げられることにより、パンチヘッド32がリング部材2の束縛から解放されると同時に、上記ボルト1に働く垂直下方の力Gのうちの第3テ−パ部3に平行な分力T(図5)により、該ボルト1が第3テ−パ部3上を外側に滑るので、この分力Tがパンチヘッド32全体に加わり(図2)、パンチヘッド32が強制的に開かれ、該パンチヘッド32とパンチボディ31が相対的に回転可能となる。
上記のとおり、本発明の構成によれば、リング部材をパンチヘッドに嵌合させることにより、パンチヘッドをパンチボディに強固に締め付けるパンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関し、パンチ加工時において、パンチヘッドやリング部材の破損を防止することにより、該パンチヘッドとリング部材により構成されるパンチヘッド緩み止め機構の寿命を長くし、パンチヘッドの回転時において、嵌合解除用ボルト以外の余計な部材を用いることなく、パンチヘッド全体を強制的に開くことにより、パンチヘッドとパンチボディとの相対的な回転を可能とするパンチ組立体を提供するという効果を奏する。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の全体図であり、本発明に係るパンチ組立体Pがタレットパンチプレスに適用された場合を示す図である。
タレットパンチプレスは、上部タレット6と下部タレット7を有し、それぞれパンチ組立体PとダイDが配置され、よく知られているように、上部タレット6と下部タレット7を同期回転することにより、パンチセンタCにおいて、所望のパンチ組立体PとダイDを選択することができる。
パンチセンタCにおけるパンチ組立体Pの上方には、ラム35が設けられ、該ラム35によりパンチ組立体Pのパンチヘッド32を打圧すれば、ダイDと協働して、例えばワークWを打ち抜くことができる。
上記パンチ組立体Pは、筒状のパンチガイド30を有し、該パンチガイド30は、リフトスプリング34を介して上部タレット6に支持され、上下方向が案内されている。
上記パンチガイド30のフランジ上面に設けられた上部リテーナカラー20には、ストリッパスプリング33の下端が当接され、該ストリッパスプリング33の上端は、後述するリング部材2の下面に当接し、ストリッパスプリング33は、図示するように、カバー24で覆われている。
上記上部リテーナカラー20には、下部リテーナカラー21が挿入されてボルト22で取り付けられ、該下部リテーナカラー21は、Oリング37を介してパンチガイド30のフランジ内面に当接している。
パンチガイド30と下部リテーナカラー21と上部リテーナカラー20とストリッパスプリング33の内部には、上下方向に延びるパンチボディ31が貫通し、該パンチボディ31の上端部には、パンチヘッド32が螺合している。
上記パンチボディ31の下端部には、パンチ刃先38が形成され、該パンチボディ31は、その上端部において、例えば雄ねじ部8を有し、該雄ねじ部8には、パンチヘッド32側の対応する雌ねじ部9が螺合している。
このパンチヘッド32は、前記雌ねじ部9が内側面に形成された筒部32Aを有し、該筒部32Aは、前記上部リテーナカラー20まで延びており、該上部リテーナカラー20側のストッパ23により、該パンチヘッド32の上下方向の移動距離が規制されている。
パンチヘッド32の外観は、図2に示すとおりであり、既述した筒部32Aと、例えば円柱状のフランジ部32Bを有すると共に、該フランジ部32Bと筒部32Aに亘って設けられたスリット39を有する。
この場合、スリット39は、筒部32Aに形成された円形部39Aから出発して上方に延び、フランジ部32Bの雌ねじ部9側と外側に抜けており、雌ねじ部9に関して反対側にも、同じスリット39が設けられている。
即ち、図2の場合には、フランジ部32Bと筒部32Aに亘って設けられたスリット39が、パンチヘッド32の雌ねじ部9に関して、換言すれば、パンチボディ31との螺合部に関して、互いに反対側に設けられていると共に、各スリット39の形状が同じである。
この構成により、後述する押圧部材1でリング部材2の第3テ−パ部3を押圧することにより、パンチヘッド32を開く場合には(図6)、前記スリット39の円形部39A上の点αを中心として、該パンチヘッド32の左側部分32aと右側部分32bが左右方向に離反するように強制的に開く。
更に、パンチヘッド32を構成する前記筒部32Aの外側面であってフランジ部32Bの近傍には、第1テ−パ部40が設けられ、フランジ部32Bには、リング部材2の上面に設けられた後述する第3テ−パ部3を押圧する押圧部材1、例えば嵌合解除用ボルトが設けられている。
一方、既述したように、リング部材2(図1)の下面には、ストリッパスプリング33の上端が当接し、ストリッパスプリング33の下端は、上部リテーナカラー20に当接しており、該リング部材2(図2)の内側面には、前記パンチヘッド32の筒部32Aに設けられた第1テ−パ部40に対応する第2テ−パ部41が設けられている。
上記構成により、ストリッパスプリング33(図3(A))の付勢力でリング部材2が上昇すると、該リング部材2の第2テ−パ部41が、パンチヘッド32側の第1テ−パ部40と嵌合し、このとき、パンチヘッド32にスリット39が形成されているので、該パンチヘッド32が容易に変形してパンチボディ31側に強固に締め付けられ、パンチヘッド32の緩みが防止される。
この場合、リング部材2側の第2テ−パ部41と、パンチヘッド32側の第1テ−パ部40との嵌合状態は、図4に示すとおりである。
即ち、リング部材2側の第2テ−パ部41は、内側面全体に亘って設けられているが、パンチヘッド32側の第1テ−パ部40は、筒部32Aの外側面全体ではなく、該筒部32A(図1)の上下方向に垂直な垂直部40´(図4)を隔てて、スリット39の両側の位置に対応した位置に設けられ、換言すればスリット39の両側にそれと平行して配置されている。
上記パンチヘッド32側の第1テ−パ部40について詳述すれば、次のようになる。
パンチヘッド32の筒部32Aを例えば円筒とすれば、上から見ると、図4のように、第1テ−パ部40は、円弧状であり、既述したように、スリット39の両側にそれと平行して配置され、各第1テ−パ部40に連続した直線状の垂直部40´が、スリット39を横断するように、該スリット39の両側の各第1テ−パ部40の間に設けられている。
この構成により、既述したように、ストリッパスプリング33(図3(A))の付勢力でリング部材2が上昇すると、該リング部材2の第2テ−パ部41が(図4)、パンチヘッド32側の前記スリット39の両側の第1テ−パ部40と嵌合する。
このとき、既述したように、パンチヘッド32側の第1テ−パ部40は、スリット39の両側にそれと平行して配置されており、このため、リング部材2側からは、スリット39にほぼ直交する締め付け力がパンチヘッド32の各第1テ−パ部40に集中し、該パンチヘッド32が容易に変形してパンチボディ31側に強固に締め付けられ、パンチヘッド32の緩みが防止される
また、リング部材2(図3(B))の上面には、内側が高く、外側が低く形成された第3テ−パ部3が設けられ、パンチヘッド32上であって該第3テ−パ部3に対向した位置、例えばフランジ部32Bには、既述したように、嵌合解除用ボルト1、即ちボルト1が設けられている。
この場合、例えば、図2に示すように、フランジ部32Bの外周であって既述したスリット39の両側の位置に対応する位置に、即ち、スリット39の両側には、複数の(例えば2つ)ねじ穴1Aが形成され、各ねじ穴1Aにボルト1がねじ込まれているように、ボルト1がスリット39の両側に配置されている。
また、前記ボルト1の先端の外周は、丸く形成され(図2、図5)、これにより、ボルト1がリング部材2の第3テ−パ部3を押圧した場合に、該ボルト1が第3テ−パ部3に食い込まず、該第3テ−パ部3上を外側に円滑に滑ることができる。
この構成により、ボルト1を押し下げてリング部材2の第3テ−パ部3を押圧すると、リング部材2は、ストリッパスプリング33の付勢力に抗して押し下げられ、パンチヘッド32がリング部材2の締め付け力から解放されると同時に、パンチヘッド32が外側に強制的に開かれ、該パンチヘッド32とパンチボディ31との相対的な回転が可能となる。
即ち、ボルト1がリング部材2の第3テ−パ部3を押圧した場合に、図3(B)に示すように、ボルト1側からリング部材2側へ、例えば垂直下方の力Gが加わるものとすると、この力Gにより、リング部材2は押し下げられることにより、前記したように、パンチヘッド32はリング部材2から解放される。
従って、この状態で、ボルト1がリング部材2の第3テ−パ部3を押圧し続ければ、リング部材2による束縛から解放されたパンチヘッド32に設けられたボルト1は、該リング部材2の第3テ−パ部3上を外側に滑ることにより、ボルト1と一体であるパンチヘッド32は外側に開く。
例えば、図5に示すように、上記第3テ−パ部3の角度をφとしたときに、ボルト1が及ぼす力Gは、図示するように、第3テ−パ部3に平行な平行分力G×sinφと、垂直な垂直分力G×cosφに分解することができる。
そして、この分力のうちの前記平行分力G×sinφにより、ボルト1が第3テ−パ部3上を外側に滑り、この滑るときに働く力T=G×sinφがパンチヘッド32全体を外側に開くように作用する(図2)。
換言すれば、ボルト1は、リング部材2を下に押し下げながら、該リング部材2の第3テ−パ部3上を外側に滑ることにより、パンチヘッド32を外側に強制的に開く。
従って、パンチヘッド32に形成されているスリット39の幅が、たとえ狭くても、該パンチヘッド32には、リング部材2の第3テ−パ部3上を外側に滑るボルト1からの力T=G×sinφが全体に加わるので、パンチヘッド32は外側に容易に開き、これにより、パンチボディ31に対する回転が可能となる。
この場合、スリット39は、既述したように(図2)、パンチヘッド32の雌ねじ部9、即ち、パンチボディ31との螺合部に関して、反対側に対称状に配置されており、しかも、既述したように、このスリット39の両側に、ボルト1が設けられている。
このため、ボルト1が、リング部材2の第3テ−パ部3上を(図2)滑りながら働く力T=G×sinφにより、パンチヘッド32全体が外側に開く場合には、図6に示すように、スリット39の円形部39A上の点αを中心として、該スリット39に関して、パンチヘッド32の左側部分32aと右側部分32bが左右方向に離反するように外側に強制的に開く。
以下、上記構成を有する本発明の動作を説明する。
即ち、ワークW(図1)上の加工位置を、パンチセンタCに位置決めした後、上部タレット6と下部タレット7を同期回転させ、該パンチセンタCにおいて所望のパンチ金型Pとダイ組立体Dを選択し、ラム35でパンチヘッド32を打圧すると、リフトスプリング34が撓んでパンチガイド30が下降しその先端でワークWを押さえた状態で、ストリッパスプリング33が撓んでカバー24と共にパンチヘッド32を含むパンチボディ31全体が下降し、そのパンチ刃先38とダイ組立体D側の本体5のダイ刃先4により、ワークWが例えば打ち抜かれる。
この間、ストリッパスプリング33(図3(A))の付勢力で、リング部材2の第2テ−パ部41が、パンチヘッド32側のスリット39の両側にそれと平行して配置された第1テ−パ部40(図4)と嵌合しており、そのため、リング部材2側からは、スリット39にほぼ直交する締め付け力がパンチヘッド32側の各第1テ−パ部40に集中するので、該パンチヘッド32が容易に変形してパンチボディ31側に強固に締め付けられ、これにより、パンチヘッド32の緩みが防止される。
そして、本発明によれば、従来のように(特開2003-136157号公報の図1、図2)、リング部材と連結したスリット広げ部材を、パンチヘッドのスリットの途中に設けた係合穴に係合させておく必要がなくなったので、パンチ加工時において、上記したように、ラム35(図1)によりパンチヘッド32を打圧しても、打圧力に基づく荷重が、前記スリット広げ部材と係合穴の係合部分に集中することがなくなり、従って、パンチヘッド32やリング部材2の破損が防止され、このため、該パンチヘッド32とリング部材2により構成されるパンチヘッド緩み止め機構の寿命が長くなった。
また、パンチ加工を何度も行ってパンチ刃先38が磨耗し、該パンチ刃先38を再研磨した後、例えばパンチハイトの調整が必要であり、そのために、パンチヘッド32とパンチボディ31との相対的な回転を行う場合には、次の動作を行う。
先ず、ボルト1(図3(B))を押し下げてリング部材2の上面の第3テ−パ部3を押圧すると、リング部材2は、ストリッパスプリング33の付勢力に抗して押し下げられ、パンチヘッド32がリング部材2の締め付け力から解放される。
次に、この状態で、ボルト1がリング部材2の上記第3テ−パ部3を押圧し続ければ、リング部材2による束縛から解放されたパンチヘッド32に設けられたボルト1は、該リング部材2の第3テ−パ部3上を外側に滑ることにより、ボルト1と一体であるパンチヘッド32は外側に開く。
即ち、ボルト1は、リング部材2を下に押し下げながら、該リング部材2の第3テ−パ部3上を外側に滑ることにより、パンチヘッド32を外側に強制的に開く。
従って、パンチヘッド32に形成されているスリット39の幅が、たとえ狭くても、該パンチヘッド32には、リング部材2の第3テ−パ部3上を外側に滑るボルト1からの力T=G×sinφが全体に加わるので、パンチヘッド32は外側に容易に開き(図6)、これにより、パンチボディ31に対する回転が可能となる。
このようにして、本発明によれば、パンチヘッド32の回転時において、嵌合解除用ボルト1以外の余計な部材を用いることなく、該ボルト1をリング部材2の上面の第3テ−パ部3上を外側に滑らし、それにより、パンチヘッド32全体を強制的に開くことにより、パンチヘッド32とパンチボディ31との相対的な回転を可能とした。
図7は、本発明の他の実施形態を示す全体図である。
図1との主な相違は、パンチヘッド32の筒部32Aが比較的短く、また、パンチヘッド32のフランジ部32Bと筒部32Aに亘って設けられたスリット39が、雌ねじ部9に関して、互いに反対側に設けられていると共に、各スリット39の形状が異なり、更に、カバー24がパンチボディ31のストッパ機能を有する点にある。
即ち、図7に示すように、パンチヘッド32は、同様に、フランジ部32Bと筒部32Aを有すると共に、該パンチヘッド32には、パンチボディ31が螺合している。
そして、図1に比べて比較的短い筒部32Aには(図7、図8)、リング部材2が嵌合することにより、同等に、パンチヘッド緩み止め機構が構成されている。
更に、パンチヘッド32のフランジ部32Bには、外側面に段差32Cが設けられ、該段差32Cは、カバー24の上端から内側に突出した突出部24Cに当接するようになっている。
また、カバー24の下端は、パンチガイド30のフランジ上面に設けられたリテーナカラー25に、止め具26を介して固定されている。
この構成により、同様に、パンチ加工時に、ラム35でパンチヘッド32を打圧すると、リフトスプリング34が撓んでパンチガイド30が下降しその先端でワークWを押さえた状態で、ストリッパスプリング33が撓んで既述したように固定されたカバー24の内部において、パンチヘッド32を含むパンチボディ31全体が下降し、そのパンチ刃先38とダイ組立体D側の本体5のダイ刃先4により、ワークWが例えば打ち抜かれる。
また、加工終了後、ラム35を上昇させパンチヘッド32から離すと、上記とは逆に、最初にストリッパスプリング33、次にリフトスプリング34が撓むことにより、上記固定されたカバー24の内部において、パンチヘッド32を含むパンチボディ31全体が上昇し、パンチヘッド32の段差32Cがカバー24の突出部24Cに当接して上限位置に戻る。
一方、パンチヘッド32の概略は、図9に示され、同様に、スリット39が、フランジ部32Bと筒部32Aに亘って設けられている。
図9(A)は上面図、図9(B)は後面図(図9(A)の矢印Bから見た図)、図9(C)は前面図(図9(A)の矢印Cから見た図)である。
しかし、既述した図1〜図6の場合と異なり、本実施形態のスリット39は、フランジ部32B(図9(A))に形成された円形部39A´から出発して雌ねじ部9側に抜け、そのまま筒部32A(図9(B))を通過して下方に延び外側に抜けている。
このように、雌ねじ部9の一方の側(図9(A)では上側)に設けられたスリット39の他に、該雌ねじ部9の他方の側(図9(A)では下側)にもスリット39が設けられ、該他方の側のスリット39は、雌ねじ部9側に抜けていると共に段差32C側に抜け、連続してそのまま筒部32Aを通過して下方に延び外側にも抜けている(図9(C))。
即ち、既述したように、本実施形態においては、パンチヘッド32のフランジ部32Bと筒部32Aに亘って設けられたスリット39は(図9(A))、該パンチヘッド32の雌ねじ部9に関して、換言すれば、パンチボディ31との螺合部に関して、互いに反対側に設けられていると共に、各スリット39の形状が異なる。
この構成により、同様に、スリット39の両側に設けられたボルト1が(図8)、リング部材2の第3テ−パ部3上を滑りながら働く力T=G×sinφにより、パンチヘッド32全体が外側に開く場合には、図10に示すように、雌ねじ部9に関して非対称なスリット39の円形部39A´上の点βを中心として、パンチヘッド32の左側部分32aは、時計方向に(矢印A)、右側部分32bは、反時計方向に(矢印B)離反するように外側に強制的に開く。
上記図7〜図10の実施形態についての他の部材及び全体の作用・効果は、既述した図1〜図6の実施形態と同じであり、詳細な説明は省略する。
上記のとおり、本発明は、リング部材をパンチヘッドに嵌合させることにより、パンチヘッドをパンチボディに強固に締め付けるパンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関し、パンチ加工時において、パンチヘッドやリング部材の破損を防止することにより、該パンチヘッドとリング部材により構成されるパンチヘッド緩み止め機構の寿命を長くし、パンチヘッドの回転時において、嵌合解除用ボルト以外の余計な部材を用いることなく、パンチヘッド全体を強制的に開くことにより、パンチヘッドとパンチボディとの相対的な回転を可能とするパンチ組立体に利用され、また、タレットパンチプレスのみならず、シングルパンチプレス、その他一般のプレス機械に適用され、極めて有益である。
本発明の全体図である。 本発明に係るパンチ組立体Pの詳細図である。 本発明の動作説明図である。 図3(A)におけるパンチヘッド32側の第1テ−パ部40とリング部材2側の第2テ−パ部41との関係を示す図である。 図3(B)におけるパンチヘッド32側の押圧部材1がリング部材2側の第3テ−パ部3上を滑る場合に働く力を示す図である。 図3(B)におけるパンチヘッド32が外側に開く場合の態様を示す図である。 本発明の他の実施形態を示す全体図である。 図7における本発明に係るパンチ組立体Pの詳細図である。 図7におけるパンチヘッド32を示す図である。 図7におけるパンチヘッド32が外側に開く場合の態様を示す図である。
符号の説明
1 押圧部材
2 リング部材
3 第3テ−パ部
4 ダイ刃先
5 ダイ本体
6 上部タレット
7 下部タレット
8 パンチボディ31側の雄ねじ部
9 パンチヘッド32側の雌ねじ部
20 上部リテーナカラー
21 下部リテーナカラー
22 ボルト
23 ストッパ
24 カバー
25 リテーナカラー
26 止め具
31 パンチボディ
32 パンチヘッド
33 ストリッパスプリング
34 リフトスプリング
35 ラム
37 Oリング
38 パンチ刃先
39 スリット
40 第1テ−パ部
41 第2テ−パ部
D ダイ組立体
P パンチ組立体
W ワーク

Claims (4)

  1. パンチボディと螺合可能なパンチヘッドを有し、該パンチヘッドには、フランジ部から筒部に亘ってスリットが設けられていると共に、該筒部の外側面に第1テ−パ部が設けられ、更に、該パンチヘッドの第1テ−パ部と嵌合可能な第2テ−パ部が内側面に設けられたリング部材を有し、該リング部材を押圧可能な押圧部材をパンチヘッドに設けたパンチ組立体において、
    上記リング部材の上面に第3テ−パ部が設けられていることを特徴とするパンチ組立体。
  2. 上記第1テ−パ部は、スリットの両側にそれと平行して配置されており、両第1テ−パ部は、垂直部を隔てて設けられている請求項1記載のパンチ組立体。
  3. 上記第3テ−パ部は、内側が高く、外側が低く形成されている請求項1記載のパンチ組立体。
  4. 上記押圧部材は、パンチヘッドに対するリング部材の嵌合を解除する嵌合解除用ボルトにより構成され、該ボルトの先端の外周が、丸く形成されている請求項1記載のパンチ組立体。
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