JP4609811B2 - パンチ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、パンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関する。
従来より、パンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体が、例えば実公平7−50024号公報や、特開2003−136157号公報などに開示されている。
このパンチヘッド緩み止め機構は、パンチ刃先が設けられたパンチドライバの上端部に螺合し、且つスリットが形成されたパンチヘッドと、該パンチヘッドのテーパ部に嵌合する対応テーパ部が形成された緊締部材(リング部材)を有する。
この構成により、前記リング部材が、ストリッパスプリングにより上方に押圧されると、両テーパ部の作用により、パンチヘッドがパンチドライバ側に締め付けられる。
このとき、既述したように、パンチヘッドには、スリットが形成されているので、該パンチヘッド全体が極めて容易に変形することにより、該パンチヘッドの上端部が、前記パンチドライバ側の上端部に対して強固に締め付けられる。
即ち、パンチヘッドがパンチドライバに対して強固に締め付けられ、これにより、加工中のパンチヘッドは、パンチドライバに対して緩むことはなく、該パンチヘッドの緩み止め効果が向上する。
実公平7−50024号公報 特開2003−136157号公報
しかし、前記したように、従来のパンチヘッド緩み止め機構は、パンチヘッドにスリットが形成されており、このスリットは、パンチヘッドとは別の工程で加工しなければならない。
その結果、このようなスリットが形成されたパンチヘッドを含むパンチ組立体全体の製造時間が長くなることにより、製造効率が低下する。また、そのために製造コストもかかる。
また、前記スリットの間隔が狭い状態で、それが形成されているパンチヘッドが、パンチドライバを強く挟持しており、そのため、該パンチヘッドに対するリング部材の嵌合を解除しても、スリットの間隔が、それ自身の弾性力では、元に戻らない。
従って、リング部材の嵌合を解除しただけでは、パンチヘッドとパンチドライバを相対的に回転させることはできない。
その結果、パンチヘッドとパンチドライバを相対的に回転させるためには、リング部材の嵌合を解除する嵌合解除用ボルトの他に、スリットを強制的に広げるための機構が必要となる(例えば、前記特開2003−136157号公報に開示されているスリット広げ部材)。
換言すれば、従来は、パンチヘッドとパンチドライバを相対的に回転させるためには、前記嵌合解除用ボルト以外の余計な部材が必要となり、その分、構成が複雑である。また、コスト高ともなる。
更に、パンチ加工時には、パンチヘッドをラムにより打圧するが、この打圧力により、パンチヘッドは、中心から放射状(半径方向)に開かれてしまう。
その結果、ラムからの打圧力に基づく荷重が、パンチヘッドとリング部材との嵌合部分に集中し、該嵌合部分が破損することがある。
即ち、パンチヘッドが放射状に開かれることにより、それに嵌合しているリング部材が破損し、パンチヘッドも破損することがあり、そのため寿命が短い。
更にまた、前記スリットを十分撓ませ、該スリットが形成されているパンチヘッド全体を変形させるために、パンチヘッドのテーパ部全体にして、リング部材のテーパ部全体を押圧させることにより、両テーパ部を深く嵌合させている。
その結果、嵌合解除用ボルトをねじ込んでリング部材を下降させ、該リング部材の嵌合を解除する際には、嵌合解除用ボルトのねじ込み回数を多くすることにより、リング部材の下降距離を大きくしなければならず、そのために、嵌合解除用ボルトの操作性が低下している。
即ち、パンチヘッドに対するリング部材の嵌合を解除する際には、嵌合解除用ボルトのねじ込み回数が多くなり、その分、操作性が低下している。
本発明の目的は、パンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関し、製造時において、全体の製造時間を短縮して製造効率を向上させ、パンチ加工時において、パンチヘッドとリング部材の破損を防止して寿命を長くし、パンチヘッドの回転時において、嵌合解除用ボルト以外の余計な部材を不要にして構成を簡単にし、リング部材の嵌合解除時において、嵌合解除用ボルトのねじ込み回数を少なくして操作性を向上させたパンチ組立体を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、
筒状のパンチガイド30内に上下動自在に設けられたパンチドライバ31の上端部に、互いに対応するねじ部8、9を介して、パンチヘッド32を螺合させ、該パンチヘッド32は、前記パンチドライバ31に螺合するねじ部9が内面に形成された筒部32Aとフランジ部32Bを有し、該フランジ部32Bの下面に設けられたリング部材2と、前記パンチガイド30上端部に着脱自在に設けられたリテーナカラー36との間に、ストリッパスプリング33を設けたパンチ組立体において、
上記パンチヘッド32の筒部32Aに、複数の貫通穴Kを水平方向に設けると共に、該複数の貫通穴Kに、上記リング部材2に対して嵌合離脱自在な押さえ駒1を挿入し、該リング部材2の内周面と押さえ駒1の外周面とに、互いに対応したテーパ部1A、2Aを形成したことを特徴とするパンチ組立体Pという技術手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、前記水平方向の貫通穴Kは(図2、図3)、従来の上下方向に長いスリット(既述した実公平7−50024号公報、特開2003−136157号公報に開示)と異なり、パンチヘッド32の加工工程と同じ工程で形成されるので、該パンチヘッド32の製造時間、ひいてはパンチ組立体P全体の製造時間が短縮されることにより、製造効率が向上し、スリットが形成されていないので、嵌合解除用ボルト3を(図1)ねじ込むだけで、リング部材2の押さえ駒1に対する嵌合が解除されると同時に、パンチヘッド32がパンチドライバ31から解放され、そのため、パンチヘッド32とパンチドライバ31を相対的に回転させる場合に、従来のスリット広げ部材のような余計な部材が不要となり、その分、構成が簡単になり、また、リング部材2は(図1)、押さえ駒1と嵌合しており、パンチヘッド32とは嵌合していないので、該パンチヘッド32とリング部材2の嵌合部分は存在せず、従って、パンチ加工時のラム35による打圧力に基づく荷重は、パンチヘッド32のみに吸収され、該パンチヘッド32とリング部材2の破損が防止されることにより、寿命が長くなり、更に、スリットを十分撓ませてパンチヘッド全体を変形する必要が無いので、押さえ駒1とリング部材2は(図4)、両テーパ部1A、2Aの一部を介して浅く嵌合しており、そのため、押さえ駒1に対するリング部材2の嵌合を解除する場合に、嵌合解除用ボルト3のねじ込み回数が少なくて済み、そのため、操作性が向上する。
従って、本発明によれば、パンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関し、製造時において、全体の製造時間を短縮して製造効率を向上させ、パンチ加工時において、パンチヘッドとリング部材の破損を防止して寿命を長くし、パンチヘッドの回転時において、嵌合解除用ボルト以外の余計な部材を不要にして構成を簡単にし、リング部材の嵌合解除時において、嵌合解除用ボルトのねじ込み回数を少なくして操作性を向上させたパンチ組立体を提供することができる。
以下、本発明を実施例により添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の全体図であり、本発明に係るパンチ組立体Pがタレットパンチプレスに適用された場合を示す図である。
図1に示すタレットパンチプレスは、上部タレット6と下部タレット7を有し、それぞれパンチ組立体Pとダイ組立体Dが配置され、よく知られているように、該上部タレット6と下部タレット7を同期回転することにより、パンチセンタCにおいて、所望のパンチ組立体Pとダイ組立体Dを選択することができる。
パンチセンタCにおけるパンチ組立体Pの上方には、ラム35が設けられ、該ラム35によりパンチ組立体Pのパンチヘッド32を打圧すれば、ダイ組立体Dと協働して、例えばワークWを打ち抜くことができる。
上記パンチ組立体Pは、筒状のパンチガイド30を有し、該パンチガイド30は、リフトスプリング34を介して上部タレット6に支持され、上下方向が案内されている。
上記パンチガイド30のフランジ上面にOリング37を介して取り付けられたリテーナカラー36には、ストリッパスプリング33の下端が当接され、該ストリッパスプリング33の上端は、後述するリング部材2の下面に当接し、該ストリッパスプリング33は、図示するように、カバー40で覆われている。
パンチガイド30とリテーナカラー36とストリッパスプリング33の内部には、上下方向に延びるパンチドライバ31が貫通し、該パンチドライバ31の上端部には、パンチヘッド32が螺合されている。
パンチドライバ31の下端には、パンチ刃先38が形成され、該パンチドライバ31は、その上端部において、例えば雄ねじ部8を有し、該雄ねじ部8には、パンチヘッド32側の対応する雌ねじ部9が螺合している。
このパンチヘッド32は、前記雌ねじ部9が内面に形成された筒部32Aを有し、該筒部32Aは、前記リテーナカラー36まで延びており、該リテーナカラー36側のストッパ39により、パンチヘッド32の上下方向の移動距離が規制されている。
パンチヘッド32の外観は、図2に示すとおりであり、既述した筒部32Aと共に、例えば円板状のフランジ部32Bを有している(図3(A))。
このフランジ部32Bには、ねじ穴3Aが形成され、該ねじ穴3Aには、後述する押さえ駒1に対するリング部材2の嵌合を解除するためのボルト3(図1)がねじ込まれており、該嵌合解除用ボルト3の下端は、リング部材2の上面に当接し、該リング部材2の下面には、既述したように、前記ストリッパスプリング33の上端が当接している。
前記パンチヘッド32を構成する筒部32Aの外周面であって、フランジ部32Bの近傍領域は、平坦面32Cとなっており(図2、図3)、これにより、筒部32Aの肉厚部分を薄くし、後述する貫通穴Kが加工し易いようになっている。
この平坦面32Cは(図3)、該筒部32A内面の雌ねじ部9に対して反対側に位置し(図3(B))、該平坦面32Cから雌ねじ部9に向かって貫通する貫通穴Kが、水平方向に複数設けられている。
そして、この貫通穴Kには、前記リング部材2に対して嵌合離脱自在な押さえ駒1が挿入され、該押さえ駒1の内周面1Bが、前記貫通穴K(図5)の内側開口部K2を突出してパンチドライバ31の雄ねじ部8に当接するようになっている。
この場合、前記押さえ駒1の内周面1Bに、雌ねじ部を形成することもでき、これにより、該押さえ駒1の雌ねじ部と、前記したパンチドライバ31の雄ねじ部8が噛み合うことにより、押さえ駒1のパンチドライバ31に対する当接状態が完全になり、両者1、31が位置ずれしないようになる。
この押さえ駒1(図3)の外周面には、テーパ部1Aが、また、リング部材2の内周面には、前記押さえ駒1のテーパ部1Aに対応したテーパ部2Aが、それぞれ形成され、両テーパ部1A、2Aは、前記貫通穴K(図4)から外側にはみ出した状態で互いに嵌合している。
この構成により、前記ストリッパスプリング33の付勢力により、リング部材2が上方に押圧され、このとき、前記貫通穴Kに挿入されている押さえ駒1のテーパ部1Aには、リング部材2のテーパ部2A側から、例えば垂直方向の力Fが加わるものとする。
この場合、両テーパ部1A、2Aの傾斜角度をθとしたときに、前記したリング部材2側から押さえ駒1側に加わる力Fは、図示するように、水平方向の分力F×tan θと、斜め上方の分力F×(1/cos θ)に分解することができる。
そして、この分力のうちの前記水平方向の分力F×tan θにより、押さえ駒1は、パンチヘッド32(図1)に螺合しているパンチドライバ31の雄ねじ部8に対して強固に締め付けられることにより、該パンチヘッド32の緩みが防止される。
即ち、パンチヘッド32は、それに螺合したパンチドライバ31に強固に締め付けられた押さえ駒1により、固定されているので、加工中にラム35から打圧されても、パンチドライバ31に対しては、時計方向にも反時計方向にも回転することができず、従って、既述したように、該パンチヘッド32の緩みが防止される。
この押さえ駒1は(図5)、前記テーパ部1Aから反対側の内周面1Bに向かって先細に形成され、テーパ部1Aの寸法は、貫通穴Kの外側開口部K1の寸法よりも大きく、内周面1Bの寸法は、貫通穴Kの内側開口部K2の寸法よりも小さい。
即ち、上から見た場合に、貫通穴Kは、直線状の外側開口部K1と、円弧状の内側開口部K2と、外側開口部K1に直交する直線状の両側壁K3、K4により構成されている。
そして、押さえ駒1のテーパ部1Aの幅A(Y軸方向)は、前記貫通穴Kの外側開口部K1の幅よりも大きく,該押さえ駒1の内周面1Bの幅B(Y軸方向)は、該貫通穴Kの内側開口部K2の幅よりも小さい。
また、押さえ駒1全体の高さ(Z軸方向)Hは(図3(B))、貫通穴Kの高さとほぼ同じである。
この構成により、押さえ駒1を(図5)貫通穴Kに挿入したときに、該押さえ駒1の内周面1Bは、貫通穴Kの内側開口部K2から突出して、パンチドライバ31の雄ねじ部8に極めて容易に当接可能となる。
また、貫通穴Kに挿入された押さえ駒1は、パンチ組立体Pのメンテナンス時などにパンチドライバ31をパンチヘッド32から外したときにも、パンチヘッド32の筒部32Aの内側に脱落しなくなる。
即ち、パンチ組立体Pのメンテナンス時には、前記嵌合解除用ボルト3を(図1)ねじ込むことにより、リング部材2の押さえ駒1に対する嵌合を解除した状態で該押さえ駒1のパンチドライバ31に対する締め付け力を弱めた後、パンチドライバ31をパンチヘッド32から外す場合がある。
この場合に、前記したように、押さえ駒1のテーパ部1Aの寸法が、貫通穴Kの寸法よりも大きく形成されていれば、パンチドライバ31を外した後の空になったパンチヘッド32の筒部32Aの内側に、前記押さえ駒1が脱落することはない。
更に、上記複数の貫通穴Kと、各貫通穴Kに挿入された押さえ駒1は、例えば、それぞれが放射状に等間隔に配置され、これにより、押さえ駒1は、パンチドライバ31の雄ねじ部8に対して、一層強固に且つ均一に締め付けられるので、パンチヘッド32の緩みがより一層防止され、緩み止め効果が向上する。
図6は、本発明を構成する押さえ駒1の他の実施例を示す図であり、前記図5とは、テーパ部1Aから内周面1Bに向かって先細に形成されている点では共通とするが、段差があるヘッド1Cとボディ1Dを有する点で異なる。
即ち、図5の場合には、押さえ駒1は、貫通穴Kの外側開口部K1の幅よりも大きい幅A(Y軸方向)を有するテーパ部1Aから該貫通穴Kの内側開口部K2の幅よりも小さい幅B(Y軸方向)を有する内周面1Bに向かって徐々に細くなっている。
これに対して、図6の場合には、押さえ駒1は、外側に前記幅Aのテーパ部1Aが設けられ且つ全体の幅も同じAであるヘッド1Cと、該ヘッド1Cに対して段差があって急激に細くなっており、内側に前記幅Bの内周面1Bが設けられ且つ全体の幅も同じBであるボディ1Dを有する。
そして、図6の押さえ駒1においては、図示するように、そのボディ1Dが、貫通穴Kに挿入され、ヘッド1Cが貫通穴Kから外側に突き出ている。
この構成により、押さえ駒1のボディ1Dの内周面1Bは、貫通穴Kの内側開口部K2から突出して、パンチドライバ31の雄ねじ部8に当接すると共に、該押さえ駒1のヘッド1Cのテーパ部1Aは、リング部材2のテーパ部2Aに対して、貫通穴Kの外側にはみ出した状態で嵌合し(図4に相当)、これにより、同様に、リング部材2側からの水平方向の分力F×tan θにより、押さえ駒1は、パンチヘッド32(図1)に螺合しているパンチドライバ31の雄ねじ部8に対して強固に締め付けられることにより、該パンチヘッド32の緩みが防止される。
また、前記貫通穴K(図6)から外側に突き出た押さえ駒1のヘッド1Cは、既述したように、貫通穴Kの外側開口部K1の幅よりも大きい幅Aのテーパ部1Aを有すると共に、全体の幅も同じAであり、図示するように、該ヘッド1Cの内側1Eは、該貫通穴Kの外側開口部K1側の平坦面32Cに当接している。
この構成により、パンチ組立体P(図1)のメンテナンス時などに、嵌合解除用ボルト3をねじ込んでリング部材2の押さえ駒1に対する嵌合を解除した状態で押さえ駒1のパンチドライバ31に対する締め付け力を弱め、該パンチドライバ31をパンチヘッド32から外したときにも、前記したように、平坦面32Cに当接している押さえ駒1のヘッド1Cが貫通穴K側に入り込むことはなく、このため、同様に、パンチドライバ31を外した後の空になったパンチヘッド32の筒部32Aの内側に、該押さえ駒1が脱落することはない。
以下、上記構成を有する本発明の作用を説明する。
パンチ加工時には、ワークWを(図1)、ダイ組立体Dのダイ本体5上に載せてから、ラム35によりパンチヘッド32を打圧すると、先ずリフトスプリング34が撓んでパンチガイド30の先端の板押さえ11がワークW上面を押さえ、この状態で、次にストリッパスプリング33が撓んでパンチドライバ31が下降し、その先端のパンチ刃先38が、板押さえ11に形成された刃先挿通孔10を通過した後、ダイ組立体D側のダイ本体5上面から所定位置まで下降し、ダイ刃先4と協働してワークWをパンチ加工する。
この場合、本発明によれば、リング部材2が押さえ駒1と嵌合しており、パンチヘッド32とは嵌合していない。
従って、パンチヘッド32とリング部材2の嵌合部分は存在せず、このため、前記したパンチ加工中に、ラム35によりパンチヘッド32が打圧されても、該打圧力に基づく荷重は、パンチヘッド32のみに吸収され、該パンチヘッド32とリング部材2の破損が防止され、パンチ組立体Pの寿命が長くなる。
また、本発明によれば、押さえ駒1が挿入されている前記水平方向の貫通穴Kは、パンチヘッド32の加工工程と同じ工程で形成される。
従って、パンチヘッド32の製造時間、ひいてはパンチ組立体P全体の製造時間が短縮されることにより、製造効率が向上する。
更に、本発明によれば、パンチヘッド32には、従来のようなスリットが形成されていないので、それを広げることなく、嵌合解除用ボルト3をねじ込むだけで、リング部材2の押さえ駒1に対する嵌合が解除されると同時に、パンチヘッド32がパンチドライバ31から解放される。
そのため、パンチヘッド32とパンチドライバ31とを相対的に回転させる場合には、従来のスリット広げ部材のような余計な部材が不要となり、その分、構成が簡単になる。
更にまた、本発明によれば、スリットを十分撓ませてパンチヘッド全体を変形する必要が無いので、押さえ駒1とリング部材2は、両テーパ部1A、2Aの一部を介して浅く嵌合している。
そのため、押さえ駒1に対するリング部材2の嵌合を解除する場合に、嵌合解除用ボルト3のねじ込み回数が少なくて済み、そのため、操作性が向上する。
上記のとおり、本発明は、パンチヘッド緩み止め機構を備えたパンチ組立体に関し、製造時において、全体の製造時間を短縮して製造効率を向上させ、パンチ加工時において、パンチヘッドとリング部材の破損を防止して寿命を長くし、パンチヘッドの回転時において、嵌合解除用ボルト以外の余計な部材を不要にして構成を簡単にし、リング部材の嵌合解除時において、嵌合解除用ボルトのねじ込み回数を少なくして操作性を向上させる場合に有用であり、具体的には、タレットパンチプレスのみならず、単体の金型で加工するパンチプレス、更には、側方に複数の金型をストックしておき、その中から必要な単体の金型を取り出して加工するシングルパンチプレスにも適用される。
本発明の全体図である。 本発明を構成するパンチヘッド32の外観図である。 本発明を構成するパンチヘッド32と、押さえ駒1と、リング部材2との関係を示す図である。 本発明を構成する押さえ駒1に対するリング部材2の作用説明図である。 本発明を構成する押さえ駒1の形状を示す図である。 本発明を構成する押さえ駒1の他の実施例を示す図である。
符号の説明
1 押さえ駒
1A テーパ部
1B 内周面
1C ヘッド
1D ボディ
1E 内側
2 リング部材
2A テーパ部
3 嵌合解除用ボルト
3A 嵌合解除用ボルト3のねじ穴
4 ダイ刃先
5 ダイ本体
6 上部タレット
7 下部タレット
8 雄ねじ部
9 雌ねじ部
10 刃先挿通孔
11 板押さえ
31 パンチドライバ
32 パンチヘッド
32A 筒部
32B フランジ部
32C 平坦面
33 ストリッパスプリング
34 リフトスプリング
35 ラム
36 リテーナカラー
37 Oリング
38 パンチ刃先
39 ストッパ
D ダイ組立体
P パンチ組立体
W ワーク

Claims (4)

  1. 筒状のパンチガイド内に上下動自在に設けられたパンチドライバの上端部に、互いに対応するねじ部を介して、パンチヘッドを螺合させ、該パンチヘッドは、前記パンチドライバに螺合するねじ部が内面に形成された筒部とフランジ部を有し、該フランジ部の下面に設けられたリング部材と、前記パンチガイド上端部に着脱自在に設けられたリテーナカラーとの間に、ストリッパスプリングを設けたパンチ組立体において、
    上記パンチヘッドの筒部に、複数の貫通穴を水平方向に設けると共に、該複数の貫通穴に、上記リング部材に対して嵌合離脱自在な押さえ駒を挿入し、該リング部材の内周面と押さえ駒の外周面とに、互いに対応したテーパ部を形成したことを特徴とするパンチ組立体。
  2. 上記押さえ駒は、そのテーパ部から反対側の内周面に向かって先細に形成され、テーパ部の寸法は、貫通穴の外側開口部の寸法よりも大きく、内周面の寸法は、貫通穴の内側開口部の寸法よりも小さい請求項1記載のパンチ組立体。
  3. 上記複数の貫通穴及び押さえ駒は、それぞれ放射状に等間隔に配置されている請求項1、又は2記載のパンチ組立体P。
  4. 上記リング部材の上面には、嵌合解除用ボルトの下端が当接していると共に、該リング部材の下面には、ストリッパスプリングの上端が当接し、該リング部材のテーパ部は、前記貫通穴に挿入された押さえ駒のテーパ部に嵌合し、該押さえ駒のテーパ部と反対側の内周面は、貫通穴の内側開口部から突出してパンチドライバのねじ部に当接している請求項1、2、又は3記載のパンチ組立体P。
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