JP4900878B2 - リングネットワークシステム、障害回復方法、障害検出方法、ノード、およびノード用プログラム - Google Patents

リングネットワークシステム、障害回復方法、障害検出方法、ノード、およびノード用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、リングネットワークシステム、およびリングネットワークシステムに適用される障害回復方法、障害検出方法、ノード、ノード用プログラムに関する。
IPに代表されるデータ系パケットトラヒックの増大に伴い、音声を主体に伝送サービスを行っていた従来の通信サービス会社(キャリア)においてもデータを効率よく伝送することが望まれている。それと共に、SONET(Synchronous Optical Network)と同様の信頼性の高いプロテクション方法がデータ伝送網においても求められている。パケット伝送網における障害回復方法として文献5に示すRPR(Resilient Packet Ring)がある。
RPRでは、パケットリング(以下、単にリングと記す。)内のノード間においてRPR−MACフレームが転送される。RPR−MACフレームは、ペイロードとしてフレームを有し、ペイロードとなるフレームに対して送信先RPR−MACアドレスや送信元RPR−MACアドレス等を付加したフォーマットとなっている。RPR−MACフレームにおいてペイロードとなるフレームは、ユーザMACフレームと呼ばれる。以下、ユーザMACフレームを、U−MACフレームと記す。リング内のノードがリング外の端末からフレームを受信する場合、U−MACフレームを受信する。そして、そのU−MACフレームに送信先RPR−MACアドレスや送信元RPR−MACアドレス等を付加してRPR−MACフレームを生成し、リング内に転送する。なお、以下の説明では、U−MACフレームにおける送信先アドレスを、送信先U−MACアドレスと記す。同様に、U−MACフレームにおける送信元アドレスを、送信元U−MACアドレスと記す。
以下、従来のRPRを用いた障害に対するプロテクション方法を説明する。
図20は、シングルリングのRPRネットワークの例を示している。リングは、インナーリング101とアウターリング102とを有する。インナーリング101とアウターリング102は、互いに逆方向にパケットを転送する経路である。また、図20に例示するRPRネットワークは、リング内に6個のRPRノード300−1〜300−6を備える。また、RPRノード300−1には端末110が接続され、RPRノード300−4には端末111が接続されている。まず、図20に示すRPRネットワークにおいて、障害未発生時(正常時)に端末110から端末111にU−MACフレームを転送する場合の動作について説明する。また、各RPRノード300−1〜300−6のRPR−MACアドレスは、それぞれ300−1〜300−6であるものとする。
端末110から転送されるU−MACフレームを受信したRPRノード300−1は、そのU−MACフレームの送信先U−MACアドレスから送信先RPRノードのRPR−MACアドレス300−4を解決する。各ノードは、U−MACアドレスとRPR−MACアドレスとの対応を記憶するラーニングデータベースを有し、送信先U−MACアドレスに対応するRPR−MACアドレスを検索することにより、送信先RPRノードのRPR−MACアドレスを解決する。続いて、RPRノード300−1は、送信先RPR−MACアドレスを300−4とし、送信元RPR−MACアドレスを300−1とするRPR−MACヘッダをU−MACフレームに付加してRPR−MACフレームを生成する。さらに、RPRノード300−1は、アウターリングとインナーリングのどちらにRPR−MACフレームを転送するのかを決定し、RPR−MACフレームを送出する。ここでは、アウターリング102にRPR−MACフレームを送出するものとする。
RPR−MACフレームを受信したRPRノード300−6は、そのRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを参照する。RPRノード300−6は、送信先RPR−MACアドレス(300−4)が自ノードのアドレス(300−6)と一致していないので、自ノードでドロップするべきフレームではないと判断し、そのRPR−MACフレームを次のRPRノード300−5に転送する。RPRノード300−5も、RPRノード300−6と同様に、そのRPR−MACフレームを次のRPRノード300−4に転送する。
RPR−MACノード300−4は、受信したRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスと自ノードアドレスが一致するため、そのRPR−MACフレームを取り込み、RPR−MACオーバヘッドを除去してU−MACフレームとして端末111に転送する。このようにして、端末110から端末111へU−MACフレームが転送される。
次に、リング内に障害が発生した場合の動作について説明する。図21は、リング内に障害が発生した場合のリングの動作を示す説明図である。ここでは、RPR300−5,300−6間のインナーリング101とアウターリング102に障害が発生したものとする。図21において点線で示した経路は、図20に示す正常時のフレーム転送経路と同様の経路である。
障害発生箇所に隣接するRPRノード300−5,300−6は、障害の発生を検知する。すると、RPRノード300−5,300−6は、それぞれ、自ノードRPR−MACアドレスを含む障害通知RPR−MACフレームをインナーリング101とアウターリング102に転送する。RPRノード300−5,300−6は、この障害通知RPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスとして、障害通知RPR−MACフレームであることを示す識別子を付与する。このように、RPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスに、制御用の識別子が付与される場合がある。この制御用識別子を、「予約されたRPR−MACアドレス」と記す場合がある。ただし、制御用識別子は、特定のRPRノードのRPR−MACアドレスを示すものではない。
RPRノード300−1〜300−6は、インナーリング101とアウターリング102の双方から障害通知RPR−MACフレームを受信すると、トポロジ情報と障害検出ノード情報から障害箇所を特定する。そして、障害箇所を経由するRPR−MACフレームの転送方向を切り替える。例えば、RPRノード300−1は、RPRノード300−4を送信先とするRPR−MACフレームの送出リングを、アウターリング102からインナーリング101に切り替える。RPRノード300−1は、図20で説明した場合と同様にU−MACフレームを端末110から受信すると、そのU−MACフレームにヘッダを付加したRPR−MACフレームを、インナーリング102に送出する。このRPR−MACフレームは、RPRノード300−2,300−3を経由して、RPRノード300−4に転送される。RPRノード300−4は、受信したRPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを除去してU−MACフレームとして端末111に転送する。以上のように障害回復が行われ、障害発生時でも、端末110から端末111にフレームが転送される。
次に、RPRノードの構成について説明する。図22は、従来のRPRノードの構成例を示すブロック図である。RPRノードは、パケットスイッチ310と、フレーム変換回路320と、フォワーディングエンジン330と、リングトポロジ情報収集回路340と、リング障害情報収集回路350と、リング内経路決定回路360と、ADM(Add−DropMultiplexer)370とを備える。また、U−MACアドレスと、RPR−MACアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベース321を備える。さらに、送信先RPR−MACアドレスと、出力リング(インナーリングとアウターリングのいずれか、あるいは両方)との対応関係を記憶するフォワーディングデータベース331を備える。
パケットスイッチ310は、UNI(User Network Interface)であり、UNIポート301,302を介して、端末との間でU−MACフレームの送受信を行う。パケットスイッチ310は、各UNIポート301,302を介してU−MACフレームを受信すると、UNIポート301,302からのU−MACフレームを集線してフレーム変換回路320に転送する。また、パケットスイッチ310は、フレーム変換回路320からU−MACフレームが転送されてきた場合、そのU−MACフレームを適切なUNIポート(送信先となる端末に接続されるUNIポート)から出力(送信)する。
フレーム変換回路320は、パケットスイッチ310が端末からU−MACフレームを受信し、そのU−MACフレームがパケットスイッチ310から転送されてきた場合、ラーニングデータベース321を参照し、そのU−MACフレームの送信先U−MACアドレスに基づきリング内の送信先RPR−MACアドレスを特定する(すなわち、送信先RPR−MACアドレスの解決を行う)。続いて、フレーム変換回路320は、そのRPR−MACアドレスを送信先RPR−MACアドレスとし、自ノードアドレスを送信元RPR−MACアドレスとするヘッダ(RPR−MACオーバヘッド)をU−MACフレームに付加してRPR−MACフレームを生成し、そのRPR−MACフレームをフォワーディングエンジン330に転送する。
また、フレーム変換回路320は、ADM370がリング内からRPR−MACフレームを受信し、そのRPR−MACフレームがADM370から転送されてきた場合、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを除去することにより、U−MACフレームに変換する。そして、そのU−MACフレームをパケットスイッチ310に転送する。
フォワーディングエンジン330は、フレーム変換回路320から転送されるRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスに基づいて、RPR−MACフレームをインナーリング101に送出するのか、アウターリング102に送出するのか、あるいはインナーリング101とアウターリング102の両方に送出するのかを決定する。このとき、フォワーディングエンジン330は、フォワーディングデータベース331を参照して、送信先RPR−MACアドレスに対応する出力リング(インナーリング101とアウターリング102のいずれか一方、あるいは両方)を検索すればよい。その後、フォワーディングエンジン330は、RPR−MACフレームをADM370に転送し、また、決定した送出先リングをADM370に通知する。
以下、RPR−MACフレームをインナーリング101に送出するのか、RPR−MACフレームをアウターリング102に送出するのか、あるいはRPR−MACフレームをインナーリング101とアウターリング102の両方に送出するのかを示す情報を出力リング情報と記す。
リングトポロジ情報収集回路340は、リング内のRPRノード構成を把握するためのトポロジディスカバリRPR−MACフレームを生成し、出力リング情報とともにADM370に転送する。また、ADM370がリング内からトポロジディスカバリRPR−MACフレームを受信し、そのトポロジディスカバリRPR−MACフレームがADM370から転送されてきた場合、リングトポロジ情報収集回路340は、トポロジディスカバリRPR−MACフレームが示すトポロジ情報をリング内経路決定回路360に通知する。
リング障害情報収集回路350は、ADM370がリング内から障害通知RPR−MACフレームを受信し、その障害通知RPR−MACフレームがADM370から転送されてきた場合、障害通知RPR−MACフレームが示す障害検出ノード情報を、リング内経路決定回路360に通知する。その後、リング障害情報収集回路350は、障害通知RPR−MACフレームをADM370に出力し、ADM370にその障害通知RPR−MACフレームをリング内に送出させる。
また、隣接するRPRノード同士は、障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームを互いに送受信する。リング障害情報収集回路350は、一定期間、障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームが転送されてこなかった場合、障害を検出したと判定する。そして、自ノードを障害検出ノードとする障害情報通知RPR−MACフレームを生成し、その障害情報通知RPR−MACフレームと出力リング情報をADM370に出力して、ADM370にの障害情報通知RPR−MACフレームをリング内に送出させる。また、この場合、リング障害情報収集回路350は、自ノードが障害検出ノードである旨の情報をリング内経路決定手段360に転送する。
リング内経路決定回路360は、リングトポロジ情報収集回路340から通知されるトポロジ情報と、リング障害情報収集回路350から通知される障害情報から送信先RPR−MACアドレスに対する出力リング情報との対応付けを行い、フォワーディングデータベース331に登録する。
ADM370は、インナーリング101、アウターリング102から入力されるRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを参照して、そのRPR−MACフレームを終端させるか否かを判定する。終端させると判定した場合、ADM370は、そのRPR−MACフレームをフォワーディングエンジン330、リングトポロジ情報収集回路340、または障害情報収集回路350のいずれかに転送する(どの回路に転送するかはRPR−MACフレームの種類による。)。終端させないと判定した場合、ADM370は、そのRPR−MACフレームを、入力されたリングと同一のリング(インナーリングまたはアウターリング)に送出する。
また、ADM370は、フォワーディングエンジン330、リングトポロジ情報収集回路340、またはリング障害情報収集回路350からRPR−MACフレームおよび出力リング情報が転送された場合、その出力リング情報に従って、インナーリング101またはアウターリング102(あるいは両方)にRPR−MACフレームを送出する。
このようなRPRノードにより、図21で示したような障害回復を実現することができる。
また、リングネットワークに関する技術を記載した文献として、文献1〜4等がある。文献1には、KAB(キープアライブビット)を用いることにより、リングの健全性を全ノードに周知させることができる技術が記載されている。文献2には、リング内のノードとリング外のノードとのリンクに障害が発生したときに、そのリング内のノードが、フラッディングビットがセットされたフレームをリング内に送出する技術が記載されている。文献3には、回線断の発生をサービングノードに通知する必要性について記載されている。文献4には、2つのリングに属する複数の接ノードのうち、アクティブな接ノードが切り替えられた場合に、不要な転送テーブルを削除することが記載されている。
文献1 特開2003−174458号公報(段落0029−0048)
文献2 特開2004−242194号公報(段落0030−0031)
文献3 特開平10−4424号公報(段落0006)
文献4 特開2003−258822号公報(段落0022−0085)
文献5 “IEEE Draft P802.17/D3.3 パート17:リジリエントパケットリング アクセスメソッド&フィジカルレイヤスペシフィケイションズ(Part17:Resilient packet ring(RPR)access method & physical layer specifications)”,IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc),“IEEE Draft P802.17/D3.3”,p.74,2004年4月21日
従来のRPR技術では、シングルリングネットワークに対しては非常に高速な障害回復を提供できる。しかしながら、複数のリングを接続したマルチリングにおけるインタリンクの障害に対しては、高速障害回復できないことが問題となる。
図23は、2つのインタリンクによって接続された2つのリングを有するマルチリングネットワークの例を示す説明図である。図23に示すマルチリングネットワークでは、インタリンク403,404を介して2つのリング401,402が接続されている。インタリンク403が現用リンクとして使用され、インタリンク404は予備用のインタリンクである。一方のリング401は、RPRノード300−1〜300−6を備え、RPRノード300−1には端末410が接続されている。もう一方のリング402は、RPRノード300−7〜300−12を備え、RPRノード300−10には端末411が接続されている。
図23に示す経路(トラヒックフロー)420は、正常時に端末410から端末411にフレームを転送する場合の経路を示している。フレームの態様(U−MACフレームかRPR−MACフレームか)は、経路420上の位置によって変わる。RPRノード300−1は、端末410からU−MACフレームを受信する。すると、RPRノード300−1は、送信先RPR−MACアドレスを300−3とするヘッダを付加し、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換し、RPRノード300−3宛てに送信する。RPRノード300−3は、受信したRPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームに変換する。そして、そのU−MACフレームをインタリンク403に送出する。RPRノード300−7は、このU−MACフレームを受信すると、送信先RPR−MACアドレスを300−10とするヘッダを付加して、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換し、アウターリング402−outerに送出する。RPRノード300−10は、到着したRPR−MACフレームのオーバヘッドを除去し、U−MACフレームに変換して端末411に転送する。この結果、正常時には、図23に示す経路420に沿ってフレームが転送される。
このマルチリングネットワークにおいてインタリンク403に障害が発生したと仮定する。従来のマルチリングネットワークでは、インタリンク403に障害が発生したことをRPRノード300−1はすぐには知り得ない。そのため、RPRノード300−1は、正常時と同様に、端末410からのU−MACフレームを、送信先RPR−MACアドレスとして300−3を付与したRPR−MACフレームに変換してしまう。その結果、そのRPR−MACフレームはRPRノード300−3において終端され、本来到達すべきRPRノード300−4で終端されることはない。RPRノード300−4に到達するためには、RPRノード300−1のラーニングデータベースにおいて端末411のU−MACアドレスとRPR−MACアドレスの対応が無効化するまでの時間(一般にエイジングタイムと言われ、その時間は約5分)が必要となり、高速障害回復ができない。すなわち、最新のU−MACアドレスとRPR−MACアドレスと対応関係を学習してから、エイジングタイムが経過するまでは、新たなU−MACアドレスとRPR−MACアドレスと対応関係を学習できない。そして、エイジングタイムが経過した後に、ブロードキャストフレームが転送され、そのときに送信元U−MACアドレスと送信元RPR−MACアドレスとの対応関係を学習する。この学習がなされるまで、RPRノード300−1からRPRノード300−4へのフレーム転送を行えず、高速障害回復ができない。
そこで、本発明は、リングネットワークを複数接続するマルチリングネットワークにおいて、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行えるようにすることを目的とする。
本発明によるリングネットワークシステムは、現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムであって、前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードが、リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、現用通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、前記障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する消去手段とを備え、現用通信経路および予備用通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードが、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段を備え、予備用通信経路の端部として配置される接ノードが、前記障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、予備用通信経路との接続ポートを、ユーザフレームを送出可能な状態に変更する状態変更手段を備えたことを特徴とする。そのような構成によれば、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
消去手段が、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する構成であってもよい。
消去手段が、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する構成であってもよい。そのような構成によれば、トラヒック量の増加を抑え、帯域の有効利用を図れる。
現用通信経路の端部として配置される接ノードが、現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた構成であってもよい。そのような構成によれば、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
現用通信経路の端部として配置される接ノードが、生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段を備え、前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが備える障害発生判定手段が、前記フレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定し、前記接ノードが備える障害発生判定手段が、生存確認信号を一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する構成であってもよい。そのような構成によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるリングネットワークシステムは、予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムであって、前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードのうち、前記複数の通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードが、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出するネットワーク識別子導出手段と、前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与するネットワーク識別子付与手段と、通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、前記障害発生判定手段により通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定可能な情報を前記ネットワーク識別子導出手段に通知する障害発生通信経路通知手段と、リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出手段が導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段とを備え、各通信経路の端部として配置される各接ノードが、自身を端部とする通信経路に対応するネットワーク識別子と、ユーザフレームに付与されたネットワーク識別子とが一致するときに、前記ユーザフレームを前記通信経路に送出するユーザフレーム送出手段を備えたことを特徴とする。そのような構成によれば、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。また、通信経路の負荷を分散することができる。
各通信経路の端部として配置される各接ノードが、自身を端部とする通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた構成であってもよい。そのような構成によれば、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
各通信経路の端部として配置される各接ノードが、生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段を備え、前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが備える障害発生判定手段が、前記フレームを一定時間受信しないときに、前記フレームの送信元となる接ノードを端部とする通信経路に障害が発生したと判定する構成であってもよい。そのような構成によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるリングネットワークシステムは、通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムであって、前記通信経路の端部として配置される接ノードが、前記通信回路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段と、生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段とを備え、リングネットワーク内のノードのうち接ノード以外のノードが、前記フレームを一定時間受信しないときに、前記通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明による障害回復方法は、現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用される障害回復方法であって、前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードが、リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備え、現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去し、現用通信経路および予備用通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードが、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信し、予備用通信経路の端部として配置される接ノードが、現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、予備用通信経路との接続ポートを、ユーザフレームを送出可能な状態に変更することを特徴とする。
第1のリングネットワークおよび第2のリングネットワーク内の各ノードが、現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する方法であってもよい。
第1のリングネットワークおよび第2のリングネットワーク内の各ノードが、現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する方法であってもよい。そのような方法によれば、トラヒック量の増加を抑え、帯域の有効利用を図れる。
現用通信経路の端部として配置される接ノードが、現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信し、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する方法であってもよい。そのような方法によれば、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
現用通信経路の端部として配置される接ノードが、受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信し、生存確認信号を一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定し、前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが、前記フレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する方法であってもよい。そのような方法によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明による障害回復方法は、予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用される障害回復方法であって、前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードのうち、前記複数の通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードが、リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備え、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出し、前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与し、通信経路に障害が発生したと判定したときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定し、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよび導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信し、各通信経路の端部として配置される各接ノードが、自身を端部とする通信経路に対応するネットワーク識別子と、ユーザフレームに付与されたネットワーク識別子とが一致するときに、前記ユーザフレームを前記通信経路に送出することを特徴とする。
各通信経路の端部として配置される各接ノードが、自身を端部とする通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信し、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する方法であってもよい。そのような方法によれば、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
各通信経路の端部として配置される各接ノードが、受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信し、前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが、前記フレームを一定時間受信しないときに、前記フレームの送信元となる接ノードを端部とする通信経路に障害が発生したと判定する方法であってもよい。そのような方法によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明による障害検出方法は、通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用される障害検出方法であって、前記通信経路の端部として配置される接ノードが、前記通信回路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信し、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信し、受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信し、リングネットワーク内のノードのうち接ノード以外のノードが、前記フレームを一定時間受信しないときに、前記通信経路に障害が発生したと判定することを特徴とする。そのような構成によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるノードは、現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、現用通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、前記障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する消去手段とを備えたことを特徴とする。
消去手段は、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する構成であってもよい。
消去手段は、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する構成であってもよい。そのような構成によれば、そのような構成によれば、トラヒック量の増加を抑え、帯域の有効利用を図れる。
リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段を備えた構成であってもよい。そのような構成によれば、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
障害発生判定手段は、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する構成であってもよい。そのような構成によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
現用通信経路の端部として配置され、現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた構成であってもよい。そのような構成によれば、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段を備えた構成であってもよい。そのような構成によれば、リングネットワーク内の他のノードが、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるノードは、予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出するネットワーク識別子導出手段と、前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与するネットワーク識別子付与手段と、通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、前記障害発生判定手段により通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定可能な情報を前記ネットワーク識別子導出手段に通知する障害発生通信経路通知手段と、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出手段が導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段とを備えたことを特徴とする。そのような構成によれば、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
障害発生判定手段が、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する構成であってもよい。そのような構成によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるノードは、通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、前記通信経路の端部として配置され、前記通信回路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段と、生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段とを備えたことを特徴とする。そのような構成によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるノード用プログラムは、現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードが備えるコンピュータであって、リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備えたコンピュータに、現用通信経路に障害が発生したと判定する障害発生処理、および前記障害発生処理で現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する消去処理を実行させることを特徴とする。
コンピュータに、消去処理で、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する処理を実行させるプログラムであってもよい。
コンピュータに、消去処理で、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する処理を実行させるプログラムであってもよい。そのようなプログラムによれば、トラヒック量の増加を抑え、帯域の有効利用を図れる。
コンピュータに、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト処理を実行させるプログラムであってもよい。そのようなプログラムによれば、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
コンピュータに、障害発生処理で、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定させるプログラムであってもよい。そのような構成によれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
現用通信経路の端部として配置されたノードが備えるコンピュータに、現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信処理、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信処理を実行させるプログラムであってもよい。そのようなプログラムによれば、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
コンピュータに、生存確認信号受信処理で受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、自ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信処理を実行させるプログラムであってもよい。そのようなプログラムによれば、リングネットワーク内の他のノードが、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるノード用プログラムは、予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードが備えるコンピュータであって、リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備えたコンピュータに、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出するネットワーク識別子導出処理、前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与するネットワーク識別子付与処理、通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定処理、前記障害発生判定処理で通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定する障害ネットワーク識別子特定処理、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出処理で導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト処理を実行させることを特徴とする。そのようなプログラムによれば、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
コンピュータに、障害発生処理で、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定させるプログラムであってもよい。そのようなプログラムによれば、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明によるノード用プログラムは、通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、前記通信経路の端部として配置されるノードが備えるコンピュータに、前記通信回路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送処理、前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信処理、および受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信処理を実行させることを特徴とする。
本発明では、各ノードが消去手段を備え、消去手段は、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する。そして、接ノード以外の各ノードは、ブロードキャスト手段を備え、ブロードキャスト手段は、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスがラーニングデータベースに記憶されていない場合に、そのユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信する。従って、現用通信経路に障害が発生した場合には、ラーニングデータベースが記憶する情報が消去され、その結果、すぐに、ブロードキャスト手段が、ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信する。よって、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
また、消去手段が、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよびそのアドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する場合には、接ノード以外のノードのアドレスおよびそのアドレスに対応する端末のアドレスはラーニングデータベースに残される。よって、ユーザフレームの送信先となる端末までの経路に接ノードが存在しなければ、ブロードキャスト手段がブロードキャスト送信を行わない。従って、ブロードキャスト送信の機会が減少し、トラヒック量の増加を抑え、帯域の有効利用を図れる。
現用通信経路の端部として配置される接ノードが、現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、その他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた構成である場合、生存確認信号を受信した接ノードが属するリング内で、生存確認信号に基づいて通信経路に障害が発生しているかどうかを判定できる。そして、生存確認信号は、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、他方のリングに到達することができる。従って、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
リングネットワーク内のノードのうち、接ノード以外のノードが備える障害発生判定手段が、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する構成である場合には、各ノードがそれぞれ独自に通信経路における障害発生を検出することができる。この場合、接ノードのみが通信経路に障害が発生したと判定してその判定後に、判定結果を他のノードに転送する場合よりも、各ノードは早期に障害発生を検出できる。従って、高速な障害回復に寄与することができる。
また、本発明では、接ノート以外の各ノードのネットワーク識別子導出手段が、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出し、ネットワーク識別子付与手段が、そのネットワーク識別子をユーザフレームに付与する。そして、障害発生通信経路通知手段が、障害発生判定手段により通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定可能な情報をネットワーク識別子導出手段に通知する。よって、通信経路に障害が発生しているときとしていないときとで、異なるネットワーク識別子が導出される。また、ブロードキャスト手段は、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出手段が導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスがラーニングデータベースに記憶されていない場合に、そのネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信する。従って、障害が発生して、正常時とことなるネットワーク識別子が導出された場合には、すぐに、ブロードキャスト手段がブロードキャスト送信を行う。よって、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
また、各接ノードが備えるユーザフレーム送出手段は、自身を端部とする通信経路に対応するネットワーク識別子と、ユーザフレームに付与されたネットワーク識別子とが一致するときに、そのユーザフレームを通信経路に送出する。よって、ネットワーク識別子が一致すれば、各通信経路を介してユーザフレームを送出することができ、通信経路の付加を分散することができる。
また、各通信経路の端部として配置される各接ノードが、自身を端部とする通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、その他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた構成である場合、生存確認信号を受信した接ノードが属するリング内で、生存確認信号に基づいて通信経路に障害が発生しているかどうかを判定できる。そして、生存確認信号は、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、他方のリングに到達することができる。従って、通信経路が通信ネットワークを含んでいる場合であっても、通信経路における障害発生を検出することができる。
また、接ノード以外のノードが備える障害発生判定手段が、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、そのフレームの送信元となる接ノードを端部とする通信経路に障害が発生したと判定する構成である場合には、各ノードがそれぞれ独自に通信経路における障害発生を検出することができる。この場合、接ノードのみが通信経路に障害が発生したと判定してその判定後に、判定結果を他のノードに転送する場合よりも、各ノードは早期に障害発生を検出できる。従って、高速な障害回復に寄与することができる。
本発明によれば、各ノードが、リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、現用通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する消去手段とを備え、現用通信経路および予備用通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードが、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスがラーニングデータベースに記憶されていない場合に、そのユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段を備えた構成であるので、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
また、本発明によれば、接ノード以外の各ノードが、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出するネットワーク識別子導出手段と、ネットワーク識別子をユーザフレームに付与するネットワーク識別子付与手段と、通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、障害発生判定手段により通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定可能な情報をネットワーク識別子導出手段に通知する障害発生通信経路通知手段と、リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出手段が導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスがラーニングデータベースに記憶されていない場合に、そのネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段とを備えた構成であるので、リングネットワーク間の障害発生時に高速に障害回復を行うことができる。
また、本発明によれば、接ノードが、通信回路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、その他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段と、生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、その接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段とを備え、リングネットワーク内のノードのうち接ノード以外のノードが、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段を備えた構成であるので、障害発生の検出を高速に行うことができ、高速な障害回復に寄与することができる。
図1は、第1の実施の形態におけるリングネットワークシステムの構成例を示す説明図である。
図2は、現用インタリンクに障害が発生した状況を示す説明図である。
図3は、障害が発生したインタリンクに接続される接ノードの動作を示すフローチャートである。
図4は、障害が発生したインタリンクに接続される接ノード以外のノード(予備インタリンクに接続された接ノードは除く。)の動作を示すフローチャートである。
図5は、予備インタリンクに接続された接ノードの動作を示すフローチャートである。
図6は、インタリンクにおける障害発生に伴い各ノードがラーニングデータベースのフラッシュを行った後に、端末から端末にフレームを転送する状況を示す説明図である。
図7は、ブロードキャスト送信後に、端末から端末にフレームを転送する状況を示す説明図である。
図8は、KeepAlive信号を利用して、リング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する第1の態様を示すフローチャートである。
図9は、KeepAlive信号を利用して、リング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する第2の態様を示すフローチャートである。
図10は、第1の実施の形態に適用される接ノードの構成例を示すブロック図である。
図11は、第1の実施の形態に適用される接ノード以外のノードの構成例を示すブロック図である。
図12は、第2の実施の形態におけるリングネットワークシステムの構成例を示す説明図である。
図13は、インタリンクに障害が発生した状況を示す説明図である。
図14は、障害発生時における接ノードの動作を示すフローチャートである。
図15は、障害発生時における接ノード以外のノードの動作を示すフローチャートである。
図16は、インタリンクにおける障害発生に伴い、各ノードがVLAN識別子の導出方法を変更した後に、端末から端末にフレームを転送する状況を示す説明図である。
図17は、ブロードキャスト送信後に、端末から端末にフレームを転送する状況を示す説明図である。
図18は、第2の実施の形態に適用される接ノードの構成例を示すブロック図である。
図19は、第2の実施の形態に適用される接ノード以外のノードの構成例を示すブロック図である。
図20は、シングルリングのRPRネットワークの例を示す説明図である。
図21は、リング内に障害が発生した場合のリングの動作を示す説明図である。
図22は、従来のRPRノードの構成例を示すブロック図である。
図23は、2つのインタリンクによって接続された2つのリングを有するマルチリングネットワークの例を示す説明図である。
505,506:インタリンク、510,511:端末、700−1〜700−4:接ノード、710:パケット多重分離回路、720:フレーム変換回路、721:ラーニングデータベース、730:フォワーディングエンジン、731:フォワーディングデータベース、740:リングトポロジ情報収集回路、750:リング障害情報収集回路、760:インタリンク障害検出回路、770:RPRインタリンク障害情報収集回路、780:経路決定回路、781:フラッシュ回路、790:ADM、900−1〜900−8:ノード、910:パケットスイッチ
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明によるリングネットワークシステムの構成例を示す説明図である。本発明によるリングネットワークシステムは、複数のリング(ノードがリング状に接続されたパケットリング)501−a,501−bを備えるマルチリングネットワークシステムである。リング501−aは、RPRノード(以下、単にノードと記す。)900−1〜900−4と、インタリンクに接続されるノード700−1,700−2とを備える。以下、インタリンク(他の通信ネットワークでもよい)を介して他のリングに接続されるノードを接ノードと記す。リング501−bは、ノード900−5〜900−8と、接ノード700−3,700−4とを備える。また、リング501−a,501−bは、2ファイバリングであり、リング501−aは、インナーリング501−a−innerとアウターリング501−a−outerとを備える。同様に、リング501−bは、インナーリング501−b−innerとアウターリング501−b−outerとを備える。ここでは、各インナーリングが時計回りにトラヒック転送を行い、各アウターリングが反時計回りにトラヒック転送を行うものとする。また、ノード900−1には端末510が接続され、ノード900−7には端末511が接続されているものとする。各ノード900−1〜900−8のRPR−MACアドレスは、それぞれ900−1〜900−8であるものとする。同様に、各接ノード700−1〜700−4のRPR−MACアドレスは、それぞれ700−1〜700−4であるものとする。
接ノード700−1,700−3は、インタリンク505により接続される。接ノード700−2,700−4は、インタリンク506により接続される。ここでは、インタリンク505が、正常時に使用される現用インタリンクであり、インタリンク506が予備用インタリンクであるものとする。すなわち、現用インタリンク505に障害が発生したときに、インタリンク506が使用されるものとする。
以下、端末510から端末511にU−MACフレーム転送を行う場合を例にして、正常時におけるリングネットワークシステムの動作を説明する。なお、U−MACフレームは、例えばイーサネット(登録商標)フレームである。図1において点線で示す経路520,521,522は、U−MACフレームの転送経路である。また、図1において実線で示す経路530は、RPR−MACフレームの転送経路である。
端末510から出力されたU−MACフレームを受信したノード900−1は、自身が有するラーニングデータベースを用いて、そのU−MACフレームにおける送信先U−MACアドレスに対応するRPR−MACアドレスを検索し、送信先RPR−MACアドレスを決定する。本例では、予め、送信先U−MACアドレス(端末511のアドレス)と、RPR−MACアドレス“700−1”とが対応付けられ、ラーニングデータベースに学習されているものとする。従って、ノード900−1は、“700−1”を送信先RPR−MACアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“900−1”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加し、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。なお、このように、U−MACフレームにオーバヘッドを付加して、U−MACフレームをペイロードとして収めることをカプセル化という。
続いて、ノード900−1は、自身が有するフォワーディングデータベースを参照して、送信先RPR−MACアドレスに対応する出力リング情報を特定する。出力リング情報は、RPR−MACフレームをインナーリングに出力するのか、アウターリングに出力するのか、あるいはインナーリングとアウターリングの両方に出力するのかを示す情報である。ノード900−1は、フォワーディングデーベースの出力リング情報を参照してインナーリングとアウターリングのどちらにRPR−MACフレームを送出するのかを決定し、その決定に従ってRPR−MACフレームを送出する。図1では、インナーリング501−a−innerに送出した場合を示している。
ノード900−1から送出されたRPR−MACフレームを受信したノード900−2は、そのRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを参照し、自身のアドレスと比較する。送信先RPR−MACアドレスと、ノード900−2自身のアドレスは異なっているので、ノード900−2は、自身でそのRPR−MACフレームを終端すべきでないと判定し、インナーリンク501−a−innerにそのRPR−MACフレームを転送する。
ノード900−2から送出されたRPR−MACフレームを受信したノード700−1は、そのRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを参照し、自身のアドレスと比較する。比較した2つのアドレスは一致するので、ノード700−1は、そのRPR−MACアドレスを取り込む。すなわち、リング501−aからそのRPR−MACフレームを取り出す。そして、ノード700−1は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。ノード700−1は、そのU−MACフレームをインタリンク505に送出する。
ノード700−3は、インタリンク505を介してそのU−MACフレームを受信する。すると、ノード700−3は、自身が有するラーニングデータベースを参照して、リング501−b内の送信先RPR−MACアドレス(ここでは“900−7”)を決定する。ノード700−3は、“900−7”を送信先RPR−MACアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“700−3”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加し、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。続いて、ノード700−3は、自身が有するフォワーディングデータベースを参照し、送信先RPR−MACアドレスに基づいて出力リング情報を特定する。ここでは、ノード700−3は、その出力リング情報に従って、RPR−MACフレームをアウターリング502−b−outerに送出する。
ノード700−4,900−8はいずれも、このRPR−MACフレームを受信すると、送信先RPR−MACアドレスと、自身のRPR−MACアドレスとが一致していないので、自身が終端すべきRPR−MACフレームではないと判定する。そして、そのRPR−MACフレームをアウターリング502−b−outerに送出する。この結果、ノード900−7が、このRPR−MACフレームを受信する。ノード900−7は、受信したRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスが自身のRPR−MACアドレスと一致しているので、受信したRPR−MACフレームを取り込む(リング501−bからRPR−MACフレームを取り出す。)。続いて、ノード900−7は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。ノード900−7は、そのU−MACフレームを端末511に転送する。
次に、障害発生時の動作について説明する。図2は、現用インタリンク505に障害が発生した状況を示す説明図である。現用インタリンク505に障害が発生した結果、図1に示すトラヒックフローにより端末510から端末511にU−MACフレームを転送することができなくなる。
図3は、障害が発生したインタリンクに接続される接ノード(本例では接ノード700−1,700−3)の動作を示すフローチャートである。現用インタリンク505に障害が発生すると、インタリンク505に接続された接ノード700−1,700−3は、その障害を検出する(ステップS610)。続いて、接ノード700−1,700−3は、インタリンク505に障害が発生したことを通知するRPR−MACフレーム(インタリンク障害通知RPR−MACフレーム)を、自ノードが属するリング内に送出する(ステップS611)。接ノード700−1,700−3は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームに、障害が発生したインタリンクを特定可能な情報を含める。例えば、個々のインタリンクを識別するためのインタリンクIDや、インタリンク障害を検出したノードのRPR−MACアドレス(すなわち、接ノード700−1,700−3自身のRPR−MACアドレス)をインタリンク障害通知RPR−MACフレームに含める。
以下、障害が発生したインタリンクを特定可能な情報として、インタリンク障害を検出したノードのRPR−MACアドレスを含める場合を例に説明する。なお、障害が発生したインタリンクを特定可能な情報としてインタリンクIDを含めた場合、各ノードは、そのインタリンクIDから、そのインタリンク両端の接ノードを特定することも可能である。インタリンク障害通知RPR−MACフレームは、インナーリングに送出しても、アウターリングに送出しても、あるいはその両方に送出してもよい。図2に示す例では、接ノード700−1,700−3がそれぞれインナーリング501−a−inner、インナーリング502−b−innerにインタリンク障害通知RPR−MACフレームを送出する場合を示している。また、図2に示す経路601−a,601−bは、インタリンク障害通知RPR−MACフレームの転送経路を示している。ステップS611の後、接ノード700−1,700−3は、自身が備えるラーニングデータベースの学習内容をフラッシュ(消去)する(ステップS612)。
図4は、障害が発生したインタリンクに接続される接ノード以外のノード(予備インタリンクに接続された接ノードは除く。)の動作を示すフローチャートである。ノード900−1〜900−8が、このようなノードに該当する。ここでは、ノード900−1の動作として説明するが、ノード900−2〜900−8も同様の動作を行う。ノード900−1は、ステップS611において接ノード700−1に送信されたインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信する(ステップS620)。すると、ノード900−1は、自身が備えるラーニングデータベースの学習内容を強制的にフラッシュする(ステップS621)。
図5は、予備インタリンク506に接続された接ノード(本例では接ノード700−2,700−4)の動作を示すフローチャートである。接ノード700−2,700−4は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信すると、自身が備えるラーニングデータベースの学習内容を強制的にフラッシュする(ステップS630,S631)。ステップS630,S631の動作は、図4に示すステップS620,S621の動作と同様である。接ノード700−2,700−4は、予備のインタリンク506をフォワーディング状態に設定する(ステップS632)。ステップS631,S632の動作に関しては、どちらを先に行ってもよい。
なお、フォワーディング状態とは、パケットを通過させることが可能な状態を意味する。また、受信フレームを送出せずに破棄する状態をブロック状態という。フォワーディング状態およびブロック状態は、各ノードのポート単位に設定される。ステップS632を実行するまでは、接ノード700−2,700−4が有するポートのうち、インタリンク506に接続されるポートはブロック状態に設定され、インタリンク506にフレームが送出されない状態になっている。ステップS632において、接ノード700−2,700−4は、インタリンク506に接続されるポートをフォワーディング状態に設定し、インタリンク506にフレームを送出できるようにする。
図3から図5に示したように、各ノードは、自身が有するラーニングデータベースをフラッシュする。このとき、エイジングタイムが経過しているか否かによらず、強制的にフラッシュを行う。すなわち、エイジングタイム経過前であってもフラッシュを行う。
また、各ノードは、ラーニングデータベースの学習内容を全てフラッシュしてもよい。あるいは、各ノードは、ラーニングデータベースの学習内容のうち、インタリンクの障害を検出したノードのRPR−MACアドレスおよびそのRPR−MACアドレスに対応付けられたU−MACアドレスの情報のみを、ラーニングデータベースの学習内容の中から選択的にフラッシュしてもよい。インタリンクの障害を検出したノードの情報は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームに含まれている。例えば、各ノードは、ノード700−1がインタリンク障害を検出した旨の情報を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信した場合、RPR−MACアドレス“700−1”およびそのアドレスに対応付けられたU−MACアドレスを選択的にフラッシュしてもよい。
図6は、インタリンク505における障害発生に伴い、各ノード700−1〜700−4,900−1〜900−8がラーニングデータベースのフラッシュを行った後に、端末510から端末511にフレームを転送する状況を示す説明図である。図6において点線で示す経路640,641,642は、U−MACフレームの転送経路である。また、図6において実線で示す経路650,651は、ブロードキャスト送信されるRPR−MACフレームの転送経路である。
端末510から出力されたU−MACフレームを受信したノード900−1は、自身が有するラーニングデータベースを用いて、そのU−MACフレームにおける送信先U−MACアドレスに対応するRPR−MACアドレスを検索する。このとき、ラーニングデータベースの学習内容はフラッシュされているため、検索に失敗する。また、ラーニングデータベースのフラッシュを選択的に行った場合であっても、インタリンク障害を検出したノードのRPR−MACアドレス“700−1”およびそのアドレスに対応付けられたU−MACアドレスは消去されているので、正常時のように、RPR−MACアドレス“700−1”を検索することはできない。RPR−MACアドレスの検索に失敗した場合、ノード900−1は、送信先RPR−MACアドレスをブロードキャストアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“900−1”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加する。ノード900−1は、RPR−MACオーバヘッドを付加することによって、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。ノード900−1は、このRPR−MACフレームをブロードキャスト送信する。このとき、ノード900−1は、このRPR−MACフレームをインナーリングとアウターリングのどちらに送出してもよい。また、インナーリング、アウターリングの双方に送出してもよい。図6では、ノード900−1が、RPR−MACフレームを、アウターリング501−a−outerに送出して、転送経路650で転送を行う場合を示している。
ノード900−4は、このRPR−MACフレーム(ブロードキャストアドレスを送信先とするRPR−MACフレーム)を受信すると、RPR−MACフレームを取り込むとともに、そのRPR−MACフレームのコピーをリング501−aに送出する。このとき、ノード900−4は、インナーリングとアウターリングのうち、RPR−MACフレームが転送されてきた方のリングレットにRPR−MACフレームのコピーを送出する。従って、本例では、RPR−MACフレームのコピーをアウターリング501−a−outerに送出する。
また、ノード900−4は、取り込んだRPR−MACフレームにおける送信元RPR−MACアドレス(本例では“900−1”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末510のアドレス)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。その後、ノード900−4は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームに変換する。そして、ノード900−4は、そのU−MACフレームを、リング501−a外のノード900−4に接続された端末や機器(図示せず。)に転送する。
ノード900−3,700−2,700−1,900−2も、ノード900−4と同様に、RPR−MACフレームを取り込むとともに、RPR−MACフレームのコピーをアウターリング501−a−outerに送出する。この結果、RPR−MACフレームは、図6に示す転送経路650に沿ってリング内を転送される。また、各ノード900−3,700−2,700−1,900−2は、ノード900−4と同様に、送信元RPR−MACアドレス(本例では“900−1”)と送信元U−MACアドレス(本例では端末510のアドレス)の対応関係を、自身のラーニングデータベースに登録する。そして、、RPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームをリング501−a外の端末や機器(図示せず)に転送する。
なお、リング構成の場合、ブロードキャスト送信されたRPR−MACフレームは、リングを一周してその送信元のノードに戻る。各ノード900−1〜900−8,700−1〜700−4は、受信したRPR−MACフレームの送信元RPR−MACアドレスを参照して、そのアドレスが自ノードのRPR−MACアドレスと一致しているならば、そのRPR−MACフレームを廃棄する。従って、RPR−MACフレームがループしてしまうことはない。
ノード700−2は、取り込んだRPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。そして、ノード700−2は、インタリンク506にそのU−MACフレームを送出する。ノード700−2は、インタリンク506に接続されるポートをフォワーディング状態に設定しているので(図5に示すステップS632参照。)、インタリンク506にU−MACフレームを送出可能である。このU−MACフレームは、図6に示す転送経路641に沿ってノード700−4に転送される。
インタリンク506を介してU−MACフレームを受信したノード700−4は、自身のラーニングデータベースを用いて、そのU−MACフレームにおける送信先U−MACアドレスに対応するRPR−MACアドレスを検索する。このとき、ラーニングデータベースの学習内容はフラッシュされているため、検索に失敗する。RPR−MACアドレスの検索に失敗した場合、ノード700−4は、送信先RPR−MACアドレスをブロードキャストアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“700−4”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加する。ノード700−4は、RPR−MACオーバヘッドを付加することによって、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。ノード700−4は、このRPR−MACフレームをブロードキャスト送信する。このとき、ノード700−4は、このRPR−MACフレームをインナーリングとアウターリングのどちらに送出してもよい。また、インナーリング、アウターリングの双方に送出してもよい。図6では、ノード700−4が、RPR−MACフレームを、アウターリング502−b−outerに送出して、転送経路651で転送を行う場合を示している。
ノード900−8は、このRPR−MACフレーム(ブロードキャストアドレスを送信先とするRPR−MACフレーム)を受信すると、RPR−MACフレームを取り込むとともに、そのRPR−MACフレームのコピーをアウターリング502−b−outerに送出する。また、ノード900−8は、取り込んだRPR−MACフレームにおける送信元RPR−MACアドレス(本例では“700−4”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末510のアドレス)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。その後、ノード900−8は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームに変換する。そして、ノード900−8は、そのU−MACフレームを、リング501−b外のノード900−8に接続された端末や機器(図示せず。)に転送する。
ノード900−7,900−6,900−5,700−3も、ノード900−8と同様に、RPR−MACフレームを取り込むとともに、RPR−MACフレームのコピーをアウターリング502−b−outerに送出する。この結果、RPR−MACフレームは、図6に示す転送経路651に沿ってリング内を転送される。また、各ノード900−7,900−6,900−5,700−3は、ノード900−8と同様に、送信元RPR−MACアドレス(本例では“700−4”)と送信元U−MACアドレス(本例では端末510のアドレス)の対応関係を、自身のラーニングデータベースに登録する。そして、、RPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームをリング501−b外の端末や機器(図示せず)に転送する。
また、ノード700−4は、自身がブロードキャスト送信したRPR−MACフレームがリング内を一周してノード700−4自身に転送されてきたならば、そのRPR−MACフレームを廃棄する。
ノード900−7は、取り込んだRPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。そして、ノード900−7は、そのU−MACフレームを端末511に転送する。このU−MACフレームは、図6に示す転送経路642に沿って、ノード900−7から端末511まで転送される。
このように、インタリンク505に障害が発生したとしても、端末510から端末511へのフレーム転送が可能となる。次に、端末511から端末510へのフレーム転送について説明する。
図7は、端末511から端末510にフレームを転送する状況を示す説明図である。図7において、点線で示す経路643,645,647は、U−MACフレームの転送経路である。また、図7において、実線で示す経路644,646は、RPR−MACフレームの転送経路である。
図6で示した端末510から端末511にフレームを転送する過程で、リング501−b内の各ノードは、端末510のアドレス(U−MACアドレス)と、RPR−MACアドレス“700−4”との対応関係を自身のラーニングデータベースに学習している。同様に、リング501−a内の各ノードは、端末510のアドレスと、RPR−MACアドレス“900−1”との対応関係を自身のラーニングデータベースに学習している。従って、端末511から端末510へのユニキャスト通信が可能となる。
すなわち、ノード900−7は、送信先U−MACアドレスが端末510のアドレスであるU−MACフレームを端末511から受信すると、ラーニングデータベースを参照して、送信先RPR−MACアドレスを“700−4”と特定することができる。そして、ノード900−7は、送信先RPR−MACアドレスを“700−4”とし、送信元RPR−MACアドレスを“900−7”とするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加し、リング501−b内に転送する。この結果、転送経路644に沿って、ノード900−7からノード700−4までRPR−MACフレームが転送される。転送経路644上のノード900−8,700−4は、RPR−MACフレームを受信すると、送信元RPR−MACアドレス(本例では“900−7”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末511のアドレス)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。
また、ノード700−4は、RPR−MACフレームを受信すると、その送信先RPR−MACアドレスが自身のRPR−MACアドレスと一致しているので、そのRPR−MACフレームを取り込む。そして、取り込んだRPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。ノード700−4は、インタリンク506にそのU−MACフレームを送出する。このU−MACフレームは、図7に示す転送経路644に沿ってノード700−2に転送される。
インタリンク506を介してU−MACフレームを受信したノード700−2は、その送信先U−MACアドレス(端末510のアドレス)に対応するRPR−MACアドレスを参照する。ラーニングデータベースには、端末510のアドレスに対応するRPR−MACアドレスとして、“900−1”が登録されている。従って、ノード700−2は、送信先RPR−MACアドレスを“900−1”とし、送信元RPR−MACアドレスを“700−2”とするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加し、リング501−a内に転送する。この結果、転送経路646に沿って、ノード700−2からノード900−1までRPR−MACフレームが転送される。転送経路646上のノード900−3,900−4,900−1は、RPR−MACフレームを受信すると、送信元RPR−MACアドレス(本例では“700−2”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末511のアドレス)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。
この結果、ノード900−1,900−4,900−3は、端末511のアドレスとRPR−MACアドレス“700−2”との対応関係をラーニングデータベースに学習する。また、ノード700−4,900−8は、端末511のアドレスとRPR−MACアドレス“900−7”との対応関係をラーニングデータベースに学習する。従って、端末510から端末511へのユニキャスト通信も可能となる。
以上のような障害発生時における回復動作を実現する場合、インタリンクの障害を検出する必要がある。インタリンク505の障害検出は、例えば、インタリンク505,506のそれぞれの両端のノード700−1,700−3間、ノード700−2,700−4間でそれぞれのノードが物理リンクの障害を直接検出することにより実現してもよい。
また、接ノードがインタリンクを介して定期的に他のリングの接ノードにKeepAlive信号を送信し、KeepAlive信号が未到着であることをもってインタリンクの障害を検出してもよい。KeepAlive信号は、例えば、U−MACフレームと同様のフォーマットの信号である。KeepAlive信号を、U−MACフレームと同様のフォーマットの信号として生成する場合、そのKeepAlive信号は、制御用のU−MACフレームとして送受信される。KeepAlive信号を利用して、リング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する態様として、2つの態様がある。第1の態様では、接ノード自身が、一定期間キープアライブ信号を受信しなかったときに、その接ノードが接続されているインタリンクに障害が発生したと判定する。そして、障害が発生したと判定したときに、障害検出を示すインタリンク障害通知RPR−MACフレームをリング内にブロードキャスト送信する。このインタリンク障害通知RPR−MACフレームには、インタリンク障害の発生を検出した接ノードの情報を含める。例えば、接ノード700−1が、一定期間、接ノード700−3からKeepAlive信号を受信しなかったとする。すると、接ノード700−1は、接ノード700−1がインタリンク障害を検出したことを示すインタリンク障害通知RPR−MACフレームをリング501−a内にブロードキャスト転送すればよい。第1の態様では、インタリンクを介して送受信されるKeepAlive信号は、各接ノードで終端される。また、リング内に転送されるインタリンク障害通知RPR−MACフレームは、インタリンクにおける障害発生を通知する。
第2の態様では、接ノードがKeepAlive信号を終端せずに、RPR−MACオーバヘッドを付加してリング内に転送する。すなわち、接ノードがKeepAlive信号にRPR−MACオーバヘッドを付加することにより、KeepAlive信号をインタリンク障害通知RPR−MACフレームに変換し、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームをリング内にブロードキャスト転送してもよい。この場合、インタリンク障害通知RPR−MACフレームは、KeepAlive信号を含んでいるので、インタリンクに障害が発生していないことを示す。第2の態様では、リング内の各ノードが、このインタリンク障害通知RPR−MACフレームが一定時間、転送されてこないことをもって、KeepAlive信号を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームの送信元ノードに接続されるインタリンクに障害が発生したことを検出する。第1の態様では、接ノードがインタリンク障害を検出し、その接ノードが属するリング内の各ノードに障害検出を通知するが、第2の態様では、リング内の各ノードがそれぞれインタリンク障害の発生を検出する。
なお、接ノードは、インタリンク障害通知RPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを、予約されたRPR−MACアドレス(制御用識別子)としてもよい。具体的には、送信先RPR−MACアドレスを、RPR−MACフレームの種類がインタリンク障害通知RPR−MACフレームであり、ブロードキャスト転送されることを示す制御用識別子としてもよい。
また、インタリンク障害通知RPR−MACフレームは、リング内を1周して送信元ノードに戻ったときに廃棄される。例えば、接ノード700−1がインタリンク障害通知RPR−MACフレームを送信し、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームがリング内を一周して接ノード700−1に戻ったとする。すると、接ノードは、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームの送信元RPR−MACアドレスが自身のRPR−MACアドレスと一致しているので、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームを廃棄する。
図8は、KeepAlive信号を利用して、リング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する第1の態様を示すフローチャートである。ここでは、図8では、接ノード700−1の動作を中心に説明するが、接ノード700−3等の動作も同様である。
接ノード700−1は、一定時間、インタリンク505を介して他のリングの接ノード700−3からKeepAlive信号を受信しなかった場合、インタリンク505に障害が発生したと判定する(ステップS641)。そして、接ノード700−1は、障害が発生したインタリンクを特定可能な情報(例えば、障害を検出した自身のノードのRPR−MACアドレス)を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームをリング501−a内に送出する(ステップS642)。
接ノード700−1と同一リング内の他のノードは、このインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信すると、ラーニングデータベースの学習内容をフラッシュする(ステップS643)。そして、インタリンク障害通知RPR−MACフレームを次のノードに送出する(ステップS644)。なお、予備インタリンク506に接続された接ノード700−2は、ステップS643の後(あるいは前でもよい)に、インタリンク506に接続される自ノードのポートをフォワーディング状態にする処理も行う。
接ノード700−1は、自身が送信したインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信したならば、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームを廃棄する(ステップS645)。
図9は、KeepAlive信号を利用して、リング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する第2の態様を示すフローチャートである。図9では、接ノード700−1の動作を中心に説明するが、接ノード700−3等の動作も同様である。
接ノード700−1は、インタリンク505を介して他のリングの接ノード700−3からKeepAlive信号を受信したならば、そのKeepAlive信号を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームをリング501−a内に送出する(ステップ651)。すなわち、接ノード700−1は、KeepAlive信号を終端せずにインタリンク障害通知RPR−MACフレームに変換してリング内に送出する。このインタリンク障害通知RPR−MACフレームは、インタリンク505が正常であることを示す。
接ノード700−1と同一リング内の他のノードは、このインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信すると、インタリンク505に障害が生じていないと判定し、次のノードに転送する(ステップS652)。接ノード700−1は、自身が送信したインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信したならば、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームを廃棄する(ステップS653)。
また、接ノード700−1と同一リング内の他のノードは、一定時間、KeepAlive信号を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信しなかった場合、インタリンク505に障害が発生したと判定し(ステップS654)、ラーニングデータベースの学習内容をフラッシュする(ステップS655)。なお、予備インタリンク506に接続された接ノード700−2は、ステップS655の後(あるいは前でもよい)に、インタリンク506に接続される自ノードのポートをフォワーディング状態にする処理も行う。
また、図9では示していないが、接ノード700−1は、第1の態様と同様に(図8に示すステップS641と同様に)、インタリンク505に障害が発生したことを判定する。
なお、リング内の各ノードにインタリンクでの障害発生を通知するためにインタリンク障害通知RPR−MACフレームを送信する場合、インタリンク障害通知RPR−MACフレームをブロードキャスト送信してもよい。あるいは、隣接するノードで終端されるRPR−MACフレームとしてインタリンク障害通知RPR−MACフレームを送信してもよい。そして、各ノードは、インタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信して、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームを終端したならば、次のノードで終端されるインタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成し、次のノードに送信してもよい。このように、各ノードで一旦フレームを終端してから、次のノードにフレームを送信することをホップバイホップ処理と呼ぶ。ブロードキャスト送信の場合には、インタリンク障害通知RPR−MACフレームは、各ノードで終端されることなく、リング内を転送される。
以上に説明したように、本発明におけるリングネットワークシステムは、インタリンクに障害が発生したときに、ラーニングデータベースの学習内容をフラッシュする。ただし、ラーニングデータベースの学習内容をフラッシュするのは、現用インタリンク505に障害が発生したときのみである。
また、既に説明したように、ラーニングデータベースの学習内容をフラッシュする時には全ての学習内容をフラッシュしてもよい。あるいは、ラーニングデータベースの学習内容のうち、インタリンクの障害を検出したノードのRPR−MACアドレスおよびそのRPR−MACアドレスに対応付けられたU−MACアドレスの情報のみを、ラーニングデータベースの学習内容の中から選択的にフラッシュしてもよい。学習内容を選択的にフラッシュした場合、インタリンクを経由せずに所望の端末までU−MACフレームを送信する場合、図6で例示したようなブロードキャスト通信を行う必要はない。例えば、インタリンク505に障害が発生し、RPR−MACアドレス“700−1”および“700−1”に対応するU−MACアドレスのみを選択的にフラッシュしたとする。その後、端末510から、ノード900−4に接続された端末(図示せず。)にU−MACフレームを送信するとする。このとき、ノード900−1は、U−MACフレームの送信先となる端末のアドレスと、RPR−MACアドレス“900−4”との対応関係はラーニングデータベースに残している。従って、送信先U−MACアドレスからRPR−MACアドレス“900−4”を検索することができ、U−MACフレームから変換したRPR−MACフレームをノード900−4に送信すればよい。従って、図6に例示するようなブロードキャスト送信を行う必要がない。
また、インタリンク505,506に接続されたノード700−3,700−4から送付されるKeepAlive信号が、KeepAlive信号送信元のノードが属するリング情報(リングの識別情報、本例ではノード700−3が属するリング501−bのリング識別情報)とともに通知されてもよい。このように、KeepAlive信号と、KeepAlive信号送信元のノードが属するリングの識別情報が、インタリンクを介して他のリングの接ノードに送信され、かつ、上記第2の態様のように、KeepAlive信号を受信した接ノードが、KeepAlive信号を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームをリング内の各ノードに転送させるとする。この場合、そのリング内の各ノードは、現用インタリンクの障害を検出すると、リングの識別情報により特定されるリングと、自身が属するリングとを接続する予備インタリンクを介してリング間でのフレーム転送を行うようにラーニングデータベースの内容を書き換えてもよい。例えば、リング501−aの各ノードは、ラーニングデータベースにおけるRPR−MACアドレス“700−1”を、リングの識別情報により特定される予備インタリンクに接続される接ノードのRPR−MACアドレス“700−2”に変更する。この結果、図6に示すようなブロードキャスト送信を行わなくても、予備インタリンク506を使用して所望の端末までU−MACフレームを転送することができる。
また、各リング内の各ノードは、インタリンクでの障害発生に関するインタリンク障害通知RPR−MACフレームとは別に、リング内のノード間のリンクでの障害発生に関する障害通知RPR−MACフレームの授受を行う。「インタリンク障害通知RPR−MACフレーム」と、「障害通知RPR−MACフレーム」とは異なるRPR−MACフレームとして区別する。リング内の各ノードは、隣接するノードとの間のリンクに障害が発生していない場合、障害検出ノード情報(リンクの障害を検出したノードの情報)を含まない障害通知RPR−MACフレームを、隣接するノードとの間で互いに送受信する。この障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームを受信したということは、隣接するノードとの間のリンクに障害が発生していないことを意味する。そして、リング内の各ノードは、隣接するノードから、一定時間、障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームを受信しなかった場合、その隣接するノードとの間のリンクに障害が発生したと判定する。そして、リンクの障害検出ノード情報として自身の情報(例えば、自身のRPR−MACアドレス)を含む障害通知RPR−MACフレームをリング内に転送させる。
なお、障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームは、隣接ノードに送信され、隣接ノードで終端される。一方、実際に障害を検出したときに送信される障害検出ノード情報を含む障害通知RPR−MACフレームは、リング内を一周するようにブロードキャスト送信され、その障害通知RPR−MACフレームの送信元であるノードに戻ったときに廃棄される。この結果、リング内の各ノードに、リング内のリンクでの障害を検出したノードの情報を通知できる。
次に、リングネットワークシステムに適用されるノードの構成について説明する。以下、接ノードおよび接ノード以外のノードとに分けて、ノードの構成を説明する。
図10は、本発明によるリングネットワークシステムに適用される接ノード700−1〜700−4(これらの接ノードをまとめて接ノード700と記す場合がある。)の構成例を示すブロック図である。各接ノード700は、パケット多重分離回路710と、フレーム変換回路720と、フォワーディングエンジン730と、リングトポロジ情報収集回路740と、リング障害情報収集750と、インタリンク障害検出回路760と、RPRインタリンク障害情報収集回路770と、経路決定回路780と、フラッシュ回路781と、ADM(Add−Drop Multiplexer)790とを備える。さらに、接ノード700は、U−MACアドレスと、RPR−MACアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベース721を備え、また、RPR−MACアドレスと、出力リング(インナーリングとアウターリングのいずれか、あるいは両方を示す情報)との対応関係を記憶するフォワーディングデータベース731を備える。
なお、ラーニングデータベース721は、制御用のU−MACフレームに含まれる予約されたU−MACアドレス(制御用のU−MACフレームに含まれる制御用識別子)と、予約されたRPR−MACアドレス(RPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスとなる制御用識別子)との対応関係も記憶する。従って、例えば、KeepAlive信号にRPR−MACオーバヘッドを付加する際に用いる制御用識別子も、ラーニングデータベース721から検索することができる。
また、以下の説明では、KeepAlive信号を利用して、インタリンク障害の発生を検出するものとして説明する。また、インタリンク障害発生の通知態様が、上述の第1の態様である場合を例にして説明する。
パケット多重分離回路710は、インタリンク505またはインタリンク506に接続されている。インタリンクに接続されるパケット多重分離回路710のポートをフォワーディング状態に設定している場合、パケット多重分離回路710は、以下のように動作する。パケット多重分離回路710は、フレーム変換回路720からU−MACフレームを受信する。このU−MACフレームは、リング内から転送されてきたRPR−MACフレームが、フレーム変換回路320によって変換されたものである。また、パケット多重分離回路710は、インタリンク障害検出760から定期的にKeepAlive信号を受信する(後述するように、インタリンク障害検出760は定期的にKeepAlive信号を生成しパケット多重分離回路710に送出している。)。パケット多重分離回路710は、フレーム変換回路720から送出されるU−MACフレームと、インタリンク障害検出回路760から送出されるKeepAlive信号を多重して、接続されているインタリンクに送出する。
また、パケット多重分離回路710は、パケット多重分離回路710自身が接続されているインタリンクを介して、他のリングの接ノードからU−MACフレーム(KeepAlive信号は除く。)を受信した場合、そのU−MACフレームをフレーム変換回路720に送出する。また、パケット多重分離回路710は、インタリンクを介して、他のリングの接ノードからKeepAlive信号を受信した場合、そのKeepAlive信号をインタリンク障害検出回路760に送出する。
インタリンクに接続されるパケット多重分離回路710のポートをブロック状態に設定している場合、パケット多重分離回路710は、以下のように動作する。パケット多重分離回路710は、フレーム変換回路720からU−MACフレームを受信した場合、そのU−MACフレームを廃棄する。また、インタリンクを介して、他のリングの接ノードからU−MACフレーム(KeepAlive信号は除く。)を受信した場合、そのU−MACフレームも廃棄する。ただし、パケット多重分離回路710は、インタリンクとの接続ポートをブロック状態にしている場合であっても、KeepAlive信号に関しては、フォワーディング状態の場合と同様に廃棄しない。すなわち、パケット多重分離回路710は、インタリンク障害検出760からKeepAlive信号を受信した場合、そのKeepAlive信号をインタリンクに送出する。また、インタリンクを介して、他のリングの接ノードからKeepAlive信号を受信した場合、そのKeepAlive信号をインタリンク障害検出回路760に送出する。
フレーム変換回路720は、パケット多重分離回路710が他のリングの接ノードからKeepAlive信号以外のU−MACフレームを受信し、そのU−MACフレームがパケット多重分離回路710から転送されてきた場合、ラーニングデータベース721を参照して、そのU−MACフレームの送信先U−MACアドレスに対応するRPR−MACアドレスを検索する。そして、フレーム変換回路720は、検索したアドレスを送信先RPR−MACアドレスとし、自ノードアドレスを送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドを付加することにより、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。また、フレーム変換回路720は、U−MACフレームの送信先U−MACアドレスに対応するRPR−MACアドレスの検索に失敗した場合(すなわち、そのU−MACアドレスとRPR−MACアドレスの対応関係が未学習であった場合)、ブロードキャストアドレスを送信先RPR−MACアドレスとして、RPR−MACフレームへの変換を行う。フレーム変換回路720は、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換した後、そのRPR−MACフレームをフォワーディングエンジン330に送出する。
なお、KeepAlive信号以外の制御信号がU−MACフレームとして、パケット多重分離回路710からフレーム変換回路720に送出される場合もある。この場合も、フレーム変換回路720は、そのU−MACフレームの予約されたU−MACアドレス(制御用のU−MACフレームに含まれる制御用識別子)に対応する予約されたRPR−MACアドレス(制御用識別子)をラーニングデータベースから検索し、その制御用識別子を送信先RPR−MACアドレスとしてU−MACフレームからRPR−MACフレームへの変換を行えばよい。
また、フレーム変換回路720は、ADM790がリング内からRPR−MACフレームを受信し、そのRPR−MACフレームがADM790から転送されてきた場合、RPR−MACオーバヘッドを除去して、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。そして、フレーム変換回路720は、そのU−MACフレームをパケット多重分析回路710に送出する。このとき、フレーム変換回路720は、ADM790から転送されたRPR−MACフレームにおける送信元RPR−MACアドレスと、そのRPR−MACフレームに収められていたU−MACフレームにおける送信元U−MACアドレスとの対応関係をラーニングデータベース721に登録する。既に登録済みである場合には、上書き登録する。
フォワーディングエンジン730は、フレーム変換回路720から転送されるRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスに基づいて、RPR−MACフレームをインナーリングとアウターリングのどちらに送出するのか、あるいはインナーリングとアウターリング両用に送出するのかを決定する。このとき、フォワーディングエンジン330は、フォワーディングデータベース331を参照して、送信先RPR−MACアドレスに対応する出力リングを参照して決定すればよい。そして、フォワーディングエンジン730は、RPR−MACフレームと出力リング情報(RPR−MACフレームをインナーリングに送出するのか、アウターリングに送出するのか、あるいはその両用に送出するのかを示す情報)をADM790に転送する。
リングトポロジ情報収集回路740は、図10に示す接ノード自身が属するリング内のノード構成を把握するためのトポロジディスカバリRPR−MACフレームを生成し、出力リング情報とともにADM790に転送する。また、ADM790がリング内からトポロジディスカバリRPR−MACフレームを受信し、そのトポロジディスカバリRPR−MACフレームがADM790から転送されてきた場合、リングトポロジ情報収集回路740は、トポロジディスカバリRPR−MACフレームが示すリングトポロジ情報を経路決定回路780に通知する。なお、リング内の各フレームは、トポロジディスカバリRPR−MACフレームを受信すると自ノードの情報(例えば、RPR−MACアドレス)をそのフレームに付加し、次のノードに転送する。従って、あるノードが送信したトポロジディスカバリRPR−MACフレームがリング内を一周して送信元のノードに戻ってきた場合、送信元のノードは、リング内のノードの配置状況(リングトポロジ情報)を認識することができる。リングトポロジ情報収集回路740は、ADM790から転送されたトポロジディスカバリRPR−MACフレームからこのリングトポロジ情報を抽出して経路決定回路780に通知する。
次に、リング障害情報収集回路750の動作について説明する。既に説明したように、リング内の各ノードは、隣接するノードとの間のリンクに障害が発生していない場合、障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームを、隣接するノードとの間で互いに送受信する。ADM790がリング内から障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームを受信し、その障害通知RPR−MACフレームがADM790から転送されてきた場合、リング障害情報収集回路750は、何も動作を行わない。すなわち、隣接ノードとの間のリンクに障害が発生していない時には、リング障害情報収集回路750は、障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームを受信するが、そのフレームの受信に伴い何らかの動作を行うことはない。
リング障害情報収集回路750は、一定時間、障害検出ノード情報を含まない障害通知RPR−MACフレームがADM790から転送されてこなかった場合、隣接するノードとの間のリンクに障害が発生したと判定する。そして、リング障害情報収集回路750は、隣接するノードとの間のリンクにおける障害を自ノードが検出したことを示す情報を経路決定回路780に転送する。さらに、障害検出ノード情報として自ノードの情報を含む障害通知RPR−MACフレームを出力リング情報とともにADM790に転送する。この場合、ADM790は、その障害通知RPR−MACフレームをリング内に送出する。
また、ADM790がリング内から障害検出ノード情報を含む障害通知RPR−MACフレームを受信し、その障害通知RPR−MACフレームがADM790から転送されてきた場合、リング障害情報収集回路750は、障害通知RPR−MACフレームから障害検出ノード情報を抽出する。そして、リング障害情報収集回路750は、その障害検出ノード情報を経路決定回路780に通知する。そして、リング障害情報収集回路750は、その障害検出ノード情報を含む障害通知RPR−MACフレームを出力リング情報とともにADM790に転送する。このとき、リング障害情報収集回路750は、出力リング情報として、ADM790に障害通知RPR−MACフレームが転送されてきたリングレットを指定する出力リング情報を定める。例えば、障害通知RPR−MACフレームがインナーリングから転送されてきた場合、インナーリングを指定する出力リング情報を定める。この結果、ADM790は、障害通知RPR−MACフレームを、障害通知RPR−MACフレームが転送されてきたリングレットと同一リングレットに送出する。よって、障害検出ノード情報を含む障害通知RPR−MACフレームを受信した場合、その障害通知RPR−MACフレームと同一のフレームを次のノードに転送することになる。
インタリンク障害検出回路760は、定期的にKeepAlive信号(インタリンクに障害が生じていないことを他のリングに伝えるためのKeepAlive信号)を生成する。このとき、インタリンク障害検出回路760は、KeepAlive信号の制御用識別子を送信先U−MACアドレスとし、自ノードのアドレスを送信元U−MACアドレスとするU−MACフレームとしてKeepAlive信号を生成する。インタリンク障害検出回路760は、生成したKeepAlive信号(U−MACフレーム)をパケット多重分離回路710に送信する。このKeepAlive信号は、パケット多重分離回路710によって他のリングに転送される。なお、インタリンク障害検出回路760は、KeepAlive信号に、自ノードが属するリングの識別子と自ノードを一意に決定する識別子を含めてもよい。また、自ノードが接続されているインタリンクに識別子が割り当てられている場合、そのインタリンク識別子をKeepAlive信号に含めてもよい。
また、インタリンク障害検出回路760は、パケット多重分離回路710が他のリングからKeepAlive信号を受信し、そのKeepAlive信号がパケット多重分離回路710から転送されてきた場合、自ノードが接続されているインタリンクに障害が発生していないと判定する。そして、インタリンク障害検出回路760は、一定時間、パケット多重分離回路710からKeepAlive信号が転送されてこない場合、自ノードが接続されているインタリンクに障害が発生したと判定し、RPRインタリンク障害情報収集回路770に、インタリンクにおける障害の発生を通知する。
RPRインタリンク障害情報収集回路770は、インタリンク障害検出回路760からインタリンクにおける障害発生の通知を受けると、障害情報(障害が発生したインタリンクを特定可能な情報)を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成し、出力リング情報とともにADM790に転送する。この結果、ADM790からリング内にインタリンク障害通知RPR−MACフレームが送出される。なお、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームがリング内を一周して自ノードに戻るようにブロードキャスト送信を行ってもよい。この場合、インタリンク障害通知RPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを、ブロードキャスト送信に応じた制御用識別子とする。また、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、ホップバイホップ処理によりインタリンク障害通知RPR−MACフレームが各ノードに順次転送されるように送信先RPR−MACアドレスを定めてもよい。また、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、自ノードが接続されるインタリンクに障害が発生した旨の情報をフラッシュ回路781に通知する。フラッシュ回路781は、この通知に応じてラーニングデータベース721の学習内容をフラッシュする。
また、図10に示す接ノードには、他の接ノードが送出したインタリンク障害通知RPR−MACフレームが転送されてくる場合もある。この場合、まず、ADM790が、他の接ノードによって送出されたインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信する。そして、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームをRPRインタリンク障害情報収集回路770に転送する。この場合、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームに含まれている障害情報(障害が発生したインタリンクを特定可能な情報)をフラッシュ回路871に通知する。
インタリンク障害通知RPR−MACフレームがブロードキャスト送信されるように設定されている場合、ADM790は、受信したインタリンク障害通知RPR−MACフレームのコピーをそのまま次のノードに転送すればよい。
一方、インタリンク障害通知RPR−MACフレームがホップバイホップ処理によって各ノードに順次転送されるように設定されていた場合、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、ADM790から受信したインタリンク障害通知RPR−MACフレームに含まれている障害情報を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームであって、次のノードで終端されるインタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成し、出力リング情報とともにADM790に転送する。このとき、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、出力リング情報として、ADM790にインタリンク障害通知RPR−MACフレームが転送されてきたリングレットを指定する出力リング情報を定める。例えば、インタリンク障害通知RPR−MACフレームがインナーリングから転送されてきた場合、インナーリングを指定する出力リング情報を定める。この結果、ADM790は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームを、インタリンク障害通知RPR−MACフレームが転送されてきたリングレットと同一リングレットに送出する。
経路決定回路780は、リングトポロジ情報収集回路740から通知されるリングトポロジ情報と、リング障害情報収集回路750から通知される情報(障害通知RPR−MACフレームから抽出された障害検出ノード情報)とに基づいて、送信先RPR−MACアドレスに対応する出力リングを決定し、フォワーディングデータベース731に登録する。リング内に障害が発生した場合、経路決定回路780は、その障害発生位置を経由することとなる出力リングを、障害発生位置を経由しない出力リングに変更する。
フラッシュ回路781は、RPRインタリンク障害情報収集回路770から通知される情報(自ノードが接続されるインタリンクに障害が発生した旨の情報や、インタリンク障害通知RPR−MACフレームに含まれていた障害情報)を受信すると、ラーニングデータベース721に登録されている学習内容をフラッシュする。このとき、フラッシュ回路781は、全ての学習内容をフラッシュしてもよいし、一部の学習内容を選択的にフラッシュしてもよい。一部の学習内容を選択的にフラッシュする場合、RPRインタリンク障害情報収集回路770から通知される情報から特定されるノードのRPR−MACアドレスを含むエントリをフラッシュする。
また、フラッシュ回路781は、自ノードが接続されるインタリンクに障害が発生した旨の情報を受信した場合、パケット多重分離回路710におけるインタリンクとの接続ポートをブロック状態とする。また、フラッシュ回路781は、現用インタリンク505における障害発生を他の接ノードが検出した旨の情報を受信した場合、パケット多重分離回路710におけるインタリンクとの接続ポートをフォワーディング状態とする。
ADM790は、フォワーディングエンジン730、リングトポロジ情報収集回路740、リング障害情報収集回路750、RPRインタリンク障害情報収集回路770から転送される各種RPR−MACフレームをインナーリングまたはアウターリング、あるいはその両方に送出する。ADM790は、RPR−MACフレームをインナーリングに送出するか、アウターリングに送出するか、あるいはその両方に送出するかを、RPR−MACフレームとともに転送される出力リング情報に基づいて決定する。
また、ADM790は、インナーリングやアウターリングから各種RPR−MACフレームを受信した場合、そのRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを参照する。そして、送信先RPR−MACアドレスに基づいて、そのRPR−MACフレームをドロップするか(リング内から取り込むか)否かを判定する。ADM790は、ドロップしないRPR−MACフレームについは、そのまま次のノードに送出する。また、阿ADM790は、ドロップすると判定した場合、受信したRPR−MACフレームをフレーム変換回路720、リングトポロジ情報収集回路740、リング障害情報収集回路750、またはRPRインタリンク障害情報収集回路770に転送する。どの回路に転送するかは、RPR−MACフレームの種類による。例えば、受信したRPR−MACフレームがトポロジディスカバリRPR−MACフレームであれば、リングトポロジ情報収集回路740に転送する。障害通知RPR−MACフレームであれば、リング障害情報収集回路750に転送する。インタリンク障害通知RPR−MACフレームであれば、RPRインタリンク障害情報収集回路770に転送する。自ノードのRPR−MACアドレスを送信先RPR−MACアドレスとしている場合には、フレーム変換回路720に転送する。
図11は、本発明によるリングネットワークシステムに適用される接ノード以外のノード900−1〜900−8(これらのノードをまとめてノード900と記す場合がある。)の構成例を示すブロック図である。接ノード700と同様の構成部については、図10と同一の符号を付し、説明を省略する。各ノード900は、パケットスイッチ910と、フレーム変換回路720と、フォワーディングエンジン730と、リングトポロジ情報収集回路740と、リング障害情報収集回路750と、RPRインタリンク障害情報収集回路770と、経路決定回路780と、フラッシュ回路781と、ADM790とを備える。さらに、ノード900は、ラーニングデータベース721と、フォワーディングデータベース731とを備える。
すなわち、ノード900は、パケット多重分離回路710の代わりにパケットスイッチ910を備え、また、インタリンク障害検出回路760を不要としている。
パケットスイッチ910は、UNI(User Network Interface)であり、UNIポート901,902を介して、端末との間でU−MACフレームの送受信を行う。パケットスイッチ910は、各UNIポート901,902を介してU−MACフレームを受信すると、UNIポート901,902からのU−MACフレームを集線してフレーム変換回路720に転送する。また、パケットスイッチ910は、フレーム変換回路720からU−MACフレームが転送されてきた場合、そのU−MACフレームを適切なUNIポート(U−MACフレームの送信先となる端末に接続されるUNIポート)から出力する。
ノード900のフレーム変換回路720は、パケット多重分離回路710ではなく、パケットスイッチ910とU−MACフレームを送受信する。他の点に関しては、接ノード700のフレーム変換回路(図10参照。)と同様である。
ノード900のRPRインタリンク障害情報収集回路770は、接ノード700のRPRインタリンク障害情報収集回路(図10参照。)と同様の動作を行う。ただし、ノード900は、図10に示すようなインタリンク障害検出回路760は備えていない。従って、インタリンクにおける障害発生の通知を受け、それに伴い障害情報を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成してADM790に転送するという動作は行わない。この点を除けば、ノード900のRPRインタリンク障害情報収集回路770の動作は、接ノード700のRPRインタリンク障害情報収集回路の動作と同様である。
図10に示す接ノードおよび図11に示す接ノード以外のノードを用いることで、既に説明したリングネットワークシステムの動作を実現することができる。
また、図10および図11の説明では、KeepAlive信号を利用してインタリンク障害の発生を検出し、上述の第1の態様でインタリンクの障害発生通知を行う場合を例にして説明した。上述の第2の態様でインタリンクの障害発生通知を行ってもよい。すなわち、接ノードがKeepAlive信号を終端せずに、RPR−MACオーバヘッドを付加してリング内に転送してもよい。以下、この場合の動作について説明する。なお、各ノードの構成は図10および図11に示す構成と同様であるが、一部の回路の動作が第1の態様の場合と異なる。
接ノード700のパケット多重分離回路710が、インタリンクを介してKeepAlive信号以外のU−MACフレームを受信したときの動作は、既に説明した動作と同様である。接ノード700のパケット多重分離回路710は、インタリンクを介してKeepAlive信号を受信した場合、第2の態様では、そのKeepAlive信号をインタリンク障害検出回路760とフレーム変換回路720の両方に出力する。
フレーム変換回路720は、パケット多重分離回路710からKeepAlive信号を受信すると、KeepAlive信号にRPR−MACオーバヘッドを付加することにより、KeepAlive信号をカプセル化したインタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成する。このとき、フレーム変換回路720は、予め予約されたKeepAlive信号用の送信先RPR−MACアドレス(制御用識別子)を設定する。例えば、送信先RPR−MACアドレスを、RPR−MACフレームの種類がインタリンク障害通知RPR−MACフレームであり、ブロードキャスト転送されることを示す制御用識別子とする。あるいは、KeepAlive信号を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームがホップバイホップ処理されるように(すなわち、次のノードで一旦、終端されるように)送信先RPR−MACアドレスを定めてもよい。フレーム変換回路720によって生成されたインタリンク障害通知RPR−MACフレームは、KeepAlive信号を含んでいるので、インタリンクに障害が発生していないことを示す。フレーム変換回路720は、生成したインタリンク障害通知RPR−MACフレームをフォワーディングエンジン730に出力する。フォワーディングエンジン730は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスに対応する出力リングを特定し、インタリンク障害通知RPR−MACフレームおよび出力リング情報をADM790に転送する。そして、ADM790に出力リング情報に従って、インタリンク障害通知RPR−MACフレームをリング内に送出する。
また、インタリンク障害検出回路760は、第1の態様で示した場合と同様に、一定時間、パケット多重分離回路710からKeepAlive信号が転送されてこない場合、自ノードが接続されているインタリンクに障害が発生したと判定し、RPRインタリンク障害情報収集回路770に、インタリンクにおける障害の発生を通知する。第2の態様では、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、インタリンク障害検出回路760からこの通知を受けたときであっても、インタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成しない。ただし、自ノードが接続されるインタリンクに障害が発生した旨の情報をフラッシュ回路781に通知する処理は、第1の態様の場合と同様に行う。
KeepAlive信号は定期的にインタリンクを介して接ノード700に受信される。そして、第2の態様では、フレーム変換回路720がKeepAlive信号を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成し、ADM790によってリング内に送出される。従って、インタリンク障害通知RPR−MACフレームの送信元ではないリング内の各ノードは、定期的にこのインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信する。この各ノードのADM790(図10,図11参照。)は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームが転送されると、そのインタリンク障害通知RPR−MACフレームをRPRインタリンク障害情報収集回路770に転送する。RPRインタリンク障害情報収集回路770は、ADM790から、KeepAlive信号を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームが一定時間、転送されていなければインタリンクに障害が発生したと判定し、それまで受信していたインタリンク障害通知RPR−MACフレームの送信元ノードに接続されるインタリンクに障害が発生した旨をフラッシュ回路781に通知する。
その他の動作は、第1の態様における動作と同様である。
第2の態様でリング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する場合には、KeepAlive信号を受信した接ノードが、そのKeepAlive信号を一旦終端させることなく、リング内に転送し、各ノードがそれぞれインタリンクの障害発生を検出できるので、インタリンク障害発生の検出を高速に行うことができる。一方、第2の態様でリング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する場合には、ノードの動作を簡素化することができる。
また、本発明によれば、RPRインタリンク障害情報収集回路770がインタリンクに障害が発生した旨の情報をフラッシュ回路781に通知すると、フラッシュ回路781は、エイジングタイムの経過を待つことなく直ちにラーニングデータベース721の記憶内容をフラッシュする。従って、フレーム変換回路720が送信先RPR−MACアドレスとしてブロードキャストアドレスを設定し、図6に示すようなブロードキャスト送信を行えるタイミングが早くなる。従って、高速にインタリンクの障害から回復することができる。
また、ラーニングデータベース721の記憶内容を選択的にフラッシュする場合には、インタリンクを通過しない通信経路に関する学習内容はそのまま残される。従って、インタリンクを介さずに端末から端末へのフレーム転送を行う際には、ブロードキャスト送信を行う必要がなく、インタリンク障害が発生していないときと同様にフレーム転送を行うことができる。すなわち、インタリンクを介さずにフレーム転送を行う場合には、ブロードキャスト送信しないので、トラヒック量の増加を抑え、帯域の有効利用を図れる。
また、各ノードは、リング障害情報収集回路750および経路決定回路780を備えているので、リングのノード間のリンクに障害が発生した場合であっても、その障害から回復することができる。
また、接ノード同士が互いにKeepAlive信号を送受信することにより、各リング同士が他の通信ネットワークを介して接続されている場合であっても、リング同士を結ぶ経路における障害を検出し、その障害から回復することができる。すなわち、接ノード700−1,700−3がインタリンク505ではなく、他の通信ネットワークを介して接続されていてもよい。同様に、接ノード700−2,700−4が、インタリンク506ではなく、他の通信ネットワークを介して接続されていてもよい。
なお、接ノード同士がインタリンクではなく、他の通信ネットワークを介して接続される場合、その各接ノードのインタリンク障害検出回路760は、KeepAlive信号の送信先となる接ノードの情報を、通信ネットワークが認識可能な情報としてKeepAlive信号に付加する。例えば、接ノード同士が、イーサネット(登録商標)ネットワークを介して接続されているとする。この場合、インタリンク障害検出回路760は、KeepAlive信号の送信先となる接ノードの情報として、送信先接ノードのMACアドレスをKeepAlive信号内で指定しておけばよい。
また、図10では、接ノード700が各回路を備える構成として説明したが、接ノードがコンピュータを備え、そのコンピュータが、プログラムに従って、パケット多重分離回路710、フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、リングトポロジ情報収集回路740、リング障害情報収集回路750、インタリンク障害検出回路760、RPRインタリンク障害情報収集回路770、経路決定回路780、フラッシュ回路781、およびADM790と同様の動作をする構成であってもよい。プログラムは予め接ノード700が備える記憶装置に記憶させておけばよい。
同様に、接ノード以外のノード900も、コンピュータを備え、そのコンピュータが、プログラムに従って、パケットスイッチ910、フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、リングトポロジ情報収集回路740、リング障害情報収集回路750、RPRインタリンク障害情報収集回路770、経路決定回路780、フラッシュ回路781、およびADM790と同様の動作をする構成であってもよい。プログラムは予めノード900が備える記憶装置に記憶させておけばよい。
第1の実施の形態では、リング同士を接続するインタリンクまたは通信ネットワークが、特許請求の範囲に記載の通信経路に相当する。接ノードのインタリンク障害検出手段760および接ノード以外のノードのRPRインタリンク障害情報収集回路770が、障害発生判定手段に相当する。フラッシュ回路781が、消去手段に相当する。フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、およびADM790が、ブロードキャスト手段に相当する。パケット多重分離回路710が、状態変更手段に相当する。KeepAlive信号が、生存確認信号に相当する。インタリンク障害検出手段760およびパケット多重分離回路710が、生存確認信号送信手段に相当する。パケット多重分離回路710が、生存確認信号受信手段に相当する。フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、およびADM790が、生存確認フレーム送信手段に相当する。
(実施の形態2)
第1の実施の形態では、インタリンク障害発生時にラーニングデータベースの記憶内容を直ちにフラッシュすることで、ブロードキャスト送信を早期に行い、高速な障害回復を実現する場合を示した。それに対し、本発明の第2の実施の形態では、ラーニングデータベースが、U−MACアドレスと、ネットワーク識別子(本例ではVLAN識別子とする。)と、RPR−MACアドレスとの対応関係を記憶する。そして、インタリンク障害発生時には、VLAN識別子の導出方法を変更する。この結果、インタリンク障害発生後にU−MACアドレスおよびVLAN識別子の組に対応するRPR−MACアドレスの検索に失敗したならば、ブロードキャスト送信を行うようにして、高速な障害回復を実現する。
図12は、第2の実施の形態におけるリングネットワークシステムの構成例を示す説明図である。第2の実施の形態におけるリングネットワークシステムは、複数のリング(パケットリング)1101−a,1101bを備えるマルチリングネットワークシステムである。リング1101−aは、RPRノード(以下、単にノードと記す。)1500−1〜1500−4と、接ノード1300−1,1300−2とを備える。リング1101−bは、ノード1500−5〜ノード1500−8と、接ノード1300−3,1300−4とを備える。また、リング1101−a,1101bは、2ファイバリングであり、リング1101−aは、インナーリング1101−a−innerとアウターリング1101−a−outerとを備える。同様に、リング1101−bは、インナーリング1101−b−innerとアウターリング1101−b−outerとを備える。ここでは、各インナーリングが時計回りにトラヒック転送を行い、各アウターリングが反時計回りにトラヒック転送を行うものとする。また、ノード1500−1には端末1110が接続され、ノード1500−7には端末1111が接続されているものとする。また、各ノード1500−1〜1500−8のRPR−MACアドレスはそれぞれ1500−1〜1500−8であるものとする。同様に、各接ノード1300−1〜1300−4のRPR−MACアドレスは、それぞれ1300−1〜1300−4であるものとする。
接ノード1300−1,1300−3は、インタリンク1105により接続される。接ノード1300−2,1300−4は、インタリンク1106により接続される。各インタリンクにはVLAN(Virtual LAN)が設定される。一つのインタリンクに対して複数のVLANが設定されていてもよい。ここでは、説明を簡単にするため、インタリンク1105にはVLAN1が設定され、インタリンク1106にはVLAN2が設定されているものとする。
各接ノードは、U−MACフレームのVLAN識別子を参照する。そして、自ノードに接続されるインタリンクに設定されたVLANと、そのVLAN識別子とが対応していれば、そのU−MACフレームをインタリンクに転送する。従って、VLAN識別子“VLAN1”を有するU−MACフレームは、インタリンク1105には転送されるが、インタリンク1106には転送されない。同様に、VLAN識別子“VLAN2”を有するU−MACフレームは、インタリンク1106には転送されるが、インタリンク1105には転送されない。また、最初にラーニングデータテーブルにU−MACアドレスとVLAN識別子とRPR−MACアドレスとの対応関係を学習させるためにブロードキャスト送信を行うが、このときにも各接ノードは、U−MACフレームが有するVLAN識別子と、インタリンクに設定されたVLANとを比較し、両者が対応していなければ、インタリンクに対する転送は行わない。
なお、本実施の形態では、現用インタリンクおよび予備用インタリンクという区別はせず、インタリンク1105,1106はいずれもフォワーディング状態として使用される。ただし、上記のように、各インタリンクは、自身に設定されたVLANに応じたVLAN識別子を有するU−MACフレームのみを通過させる。
以下、端末1110から端末1111にU−MACフレーム転送を行う場合を例にして、正常時におけるリングネットワークシステムの動作を説明する。なお、U−MACフレームは、例えばイーサネット(登録商標)フレームである。図12において点線で示す経路1120,1121,1122は、U−MACフレームの転送経路である。また、図12において実線で示す経路1130,1131は、RPR−MACフレームの転送経路である。
ノード1500−1は、端末1110が出力したU−MACフレームを受信する。ここで、端末1110は、VLAN識別子を付加したU−MACフレームを出力してもよい。あるいは、端末1110は、VLAN識別子を付加していないU−MACフレームを出力してもよい。
ノード1500−1は、端末1110から出力されたU−MACフレームを受信すると、そのU−MACフレームにVLAN識別子を付加するか、あるいは、予め付加されているVLAN識別子を変更する。受信したU−MACフレームに既にVLAN識別子が付加されていて、ノード1500−1が新たにVLAN識別子を付加する場合、U−MACフレームにVLAN識別子の付加領域を設け、その領域に新たにVLAN識別子を付加する。このとき、元々U−MACフレームに付加されていたVLAN識別子はそのままU−MACフレーム内に保存される。このようなVLAN識別子の付加態様をVLANタグスタックと呼ぶ。また、ノード1500−1は、VLANタグスタックを行わずに、元々U−MACフレームに付加されていたVLAN識別子を変更してもよい。また、元々U−MACフレームにVLAN識別子が付加されていない場合には、ノード1500−1は、そのU−MACフレームにVLAN識別子を付加する。
接ノード以外の各ノードは、所定の演算を行うことによってVLAN識別子を導出し、そのVLAN識別子をU−MACフレームに付加する。あるいは、元々付加されていたVLAN識別子をそのVLAN識別子に変更する。従って、演算結果によっては、識別子として“VLAN1”が導出される場合も、“VLAN2”が導出される場合もある。
また、接ノード以外の各ノードは、インタリンクに障害が発生したことを通知された場合には、障害が発生していないインタリンクに設定されたVLANの識別子のみが導出されるようにVLAN識別子の演算方法を変更する。
以下の説明では、ノード1500−1が、VLAN識別子として“VLAN1”を導出し、“VLAN1”をU−MACフレームに付加する場合を例にして説明する。また、本実施の形態では、各ノードは、U−MACアドレスと、VLAN識別子と、RPR−MACアドレスとの対応関係を記憶したラーニングデータベースを備える。
ノード1500−1は、端末1110から受信したU−MACフレームに、新たにVLAN識別子を付加すると、自身が有するラーニングデータベースを参照する。そして、そのU−MACフレームにおける送信先U−MACアドレスおよび付加したVLAN識別子の組み合わせに対応するRPR−MACアドレスを検索し、送信先RPR−MACアドレスを決定する。本例では、予め、送信先U−MACアドレス(端末1111のアドレス)と、“VLAN1”と、RPR−MACアドレス1300−1とが対応づけられ、ラーニングデータベースに学習されているものとする。従って、ノード1500−1は、“1300−1”を送信先RPR−MACアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“1500−1”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドを付加し、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。
続いて、ノード1500−1は、自身が有するフォワーディングデータベースを参照して、出力リング情報を特定する。そして、その出力リング情報に従って、インナーリング、アウターリング、あるいはその両方にRPR−MACフレームを送出する。図12では、インナーリング1101−a−innerに送出した場合を示している。
ノード1500−1から送出されたRPR−MACフレームを受信したノード1500−2は、そのRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを参照し、自身のアドレスと比較する。送信先RPR−MACアドレスと、ノード1500−2自身のアドレスは異なっているので、ノード1500−2は、自身でそのRPR−MACフレームを終端すべきでないと判定し、インナーリンク1101−a−innerにそのRPR−MACフレームを転送する。
ノード1500−2から送出されたRPR−MACフレームを受信したノード1300−1は、そのRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスを参照し、自身のアドレスと比較する。比較した2つのアドレスは一致するので、ノード1300−1は、そのRPR−MACアドレスを取り込む。すなわち、リング1101−aからそのRPR−MACフレームを取り出す。そして、ノード1300−1は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。このU−MACフレームにはVLAN識別子“VLAN1”が付加されている。また、インタリンク1105にはVLAN1が設定されているので、ノード1300−1は、このU−MACフレームをインタリンク1105に送出可能であり、U−MACフレームをインタリンク1105に送出する。
ノード1300−3は、インタリンク1105を介してそのU−MACフレームを受信する。すると、ノード1300−3は、自身が有するラーニングデータベースを参照して、そのU−MACフレームにおける送信先U−MACアドレスおよび付加されているVLAN識別子の組み合わせに対応するRPR−MACアドレスを検索し、送信先RPR−MACアドレス(ここでは、“1500−7”)を決定する。ノード1300−3は、“1500−7”を送信先RPR−MACアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“1300−3”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加し、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。続いて、ノード1300−3は、自身が有するフォワーディングデータベースを参照し、送信先RPR−MACアドレスに基づいて出力リング情報を特定する。本例では、ノード1300−3は、その出力リング情報に従って、RPR−MACフレームをアウターリング1101−b−outerに送出する。
ノード1300−4,1500−8はいずれも、このRPR−MACフレームを受信すると、送信先RPR−MACアドレスと、自身のRPR−MACアドレスとが一致していないので、自身が終端すべきRPR−MACフレームではないと判定する。そして、そのRPR−MACフレームをアウターリング1101−b−outerに送出する。この結果、ノード1500−7が、このRPR−MACフレームを受信する。ノード1500−7は、受信したRPR−MACフレームの送信先RPR−MACアドレスが自身のRPR−MACアドレスと一致しているので、受信したRPR−MACフレームを取り込む(リング1101−bからRPR−MACフレームを取り出す。)。続いて、ノード1500−7は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。
ノード1500−7は、変換後のU−MACフレームから、ノード1500−1によって付加されたVLAN識別子“VLAN1”を削除する。この結果、U−MACフレームは、端末1110が出力したときの状態に戻る。なお、ここでは、ノード1500−1がVLAN識別子“VLAN1”を付加する場合を例に説明したが、U−MACフレームに付加されていたVLAN識別子を“VLAN1”に変更した場合には、ノード1500−7は、“VLAN1”を元のVLAN識別子に戻せばよい。ノード1500−7は、VLAN識別子“VLAN1”を削除したU−MACフレームを端末1111に転送する。
次に、障害発生時の動作について説明する。図13は、インタリンク1105に障害が発生した状況を示す説明図である。インタリンク1105に障害が発生した場合、図12に示すトラヒックフローにより端末1110から端末1111にU−MACフレームを転送することができなくなる。
図14は、障害発生時における接ノードの動作を示すフローチャートである。ここでは、インタリンク1105に接続される接ノード1300−1,1300−3を例に説明する。インタリンク1105に障害が発生すると、接ノード1300−1,1300−3は、その障害を検出する(ステップS1210)。続いて、接ノード1300−1,1300−3は、インタリンクに障害が発生したことを通知するインタリンク障害通知RPR−MACフレームを、自ノードが属するリング内に送出する(ステップS1211)。接ノード1300−1,1300−3は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームに、障害が発生したインタリンクを特定可能な情報を含める。インタリンク障害通知RPR−MACフレームは、インナーリングに送出しても、アウターリングに送出しても、あるいはその両方に送出してもよい。図13に示す例では、接ノード1300−1、1300−3がそれぞれインナーリング1101−a−inner、インターリング1101−b−innerにインタリンク障害通知RPR−MACフレームを送出する場合を示している。また、図13に示す経路1201−a,1201−bは、インタリンク障害通知RPR−MACフレームの転送経路を示している。
図15は、障害発生時における接ノード以外のノードの動作を示すフローチャートである。ノード1500−1〜1500−8がこのようなノードに該当する。ここでは、ノード1500−1の動作として説明するが、ノード1500−2〜1500−8も同様の動作を行う。ノード1500−1は、ステップS1210において接ノード1300−1に送信されたインタリンク障害通知RPR−MACフレームを受信する(ステップS1220)。すると、ノード1500−1は、VLAN識別子を導出する方法を変更する(ステップS1221)。ステップS1221では、ノード1500−1は、インタリンク障害通知RPR−MACフレームに基づいて障害が発生したインタリンクを特定し、そのインタリンクに設定されたVLANに応じたVLAN識別子が導出されないようにVLAN識別子の導出方法を変更する。換言すれば、障害が発生していないインタリンクに設定されたVLANに対応するVLAN識別子のみが導出されるようにVLAN識別子の導出方法を変更する。正常時にはVLAN識別子として“VLAN1”が導出される場合があったが、ステップS1221でVLAN識別子導出方法を変更することにより、“VLAN1”は導出対象から除外される。そして、VLAN識別子としてインタリンク1106に設定されたVLANに対応するVLAN識別子(本例では、“VLAN2”)が導出されることになる。そして、ノード1500−1は、U−MACフレームに“VLAN2”を付加する。あるいは、元々付加されていたVLAN識別子を“VLAN2”に変更する。
図16は、インタリンク1105における障害発生に伴い、各ノード1500−1〜1500−8がVLAN識別子の導出方法を変更した後に、端末1110から端末1111にフレームを転送する状況を示す説明図である。図16において、点線で示す経路1230,1231,1232は、U−MACフレームの転送経路である。また、図16において実線で示す経路1250,1251は、ブロードキャスト送信されるRPR−MACフレームの転送経路である。
図16では、導出したVLAN識別子をU−MACフレームに付加する場合を例にして説明する。
ノード1500−1は、端末1110からU−MACフレームを受信すると、VLAN識別子を導出する。このとき、ステップS1221でVLAN識別子の導出方法を変更しているので、正常時には“VLAN1”を導出していた場合であっても、“VLAN2”を導出する。そして、ノード1500−1は、U−MACフレームにVLAN識別子“VLAN2”を付加する。
続いて、ノード1500−1は、自身が有するラーニングデータベースを用いて、受信したU−MACフレームにおける送信先U−MACアドレス(端末1111のアドレス)およびVLAN識別子“VLAN2”の組み合わせに対応するRPR−MACアドレスを検索する。端末1111のアドレス(U−MACアドレス)および“VLAN1”に対応するRPR−MACアドレスはラーニングデータベースに記憶されているが、端末1111のアドレス(U−MACアドレス)および“VLAN2”に対応するRPR−MACアドレスは、ラーニングデータベースに記憶されていない。そのため、ノード1500−1は、RPR−MACアドレスの検索に失敗する。RPR−MACアドレスの検索に失敗した場合、ノード1500−1は、送信先RPR−MACアドレスをブロードキャストアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“1500−1”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加する。ノード1500−1は、RPR−MACオーバヘッドを付加することによって、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。ノード1500−1は、このRPR−MACフレームをブロードキャスト送信する。このとき、ノード1500−1は、このRPR−MACフレームをインナーリングとアウターリングのどちらに送出してもよい。また、インナーリング、アウターリングの双方に送出してもよい。図16では、ノード1500−1が、RPR−MACフレームを、アウターリング1101−a−outerに送出して、転送経路1250で転送を行う場合を示している。
ノード1500−4は、このRPR−MACフレーム(ブロードキャストアドレスを送信先とするRPR−MACフレーム)を受信すると、RPR−MACフレームを取り込むとともに、そのRPR−MACフレームのコピーをリング1101−aに送出する。このとき、ノード1500−4は、インナーリングとアウターリングのうち、RPR−MACフレームが転送されてきた方のリングレットにRPR−MACフレームのコピーを送出する。従って、本例では、RPR−MACフレームのコピーをアウターリング1101−a−outerに送出する。
また、ノード1500−4は、取り込んだRPR−MACフレームにおける送信元RPR−MACアドレス(本例では“1500−1”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末1110のアドレス)と、そのU−MACフレームに付加されたVLAN識別子(本例では“VLAN2”)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。その後、ノード1500−4は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームに変換する。また、ノード1500−1によってU−MACフレームに付加されたVLAN識別子“VLAN2”を除去する。この結果、U−MACフレームは、端末1110が出力したときの状態に戻る。なお、ここでは、ノード1500−1がVLAN識別子“VLAN2”を付加する場合を例に説明したが、U−MACフレームに付加されていたVLAN識別子を“VLAN2”に変更した場合には、ノード1500−4は、“VLAN2”を元のVLAN識別子に戻せばよい。ノード1500−4は、VLAN識別子を除去したU−MACフレームを、リング1101−a−outer外のノード1500−4に接続された端末や機器に(図示せず。)に転送する。
ノード1500−3,1300−2,1300−1,1500−2も、ノード1500−4と同様に、RPR−MACフレームを取り込むとともに、RPR−MACフレームのコピーをアウターリング1101−a−outerに送出する。この結果、RPR−MACフレームは、図16に示す転送経路1250に沿ってリング内を転送される。また、各ノード1500−3,1300−2,1300−1,1500−2は、ノード1500−4と同様に、送信元RPR−MACアドレス(本例では“1500−1”)と、送信元U−MACアドレス(本例では端末1110のアドレス)と、VLAN識別子“VLAN2”との対応関係を、自身のラーニングデータベースに登録する。そして、各ノード1500−3,1500−2は、RPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームからVLAN識別子“VLAN2”を除去する。この結果、U−MACフレームは、端末1110が出力したときの状態に戻る。その後、各ノードは、U−MACフレームをリング1101−a外の端末や機器(図示せず)に転送する。ただし、インタリンクに接続された接ノードは、U−MACフレームへの変換後、VLAN識別子を除去することなく、そのU−MACフレームをインタリンクに送出する。
なお、リング構成の場合、ブロードキャスト送信されたRPR−MACフレームは、リングを一周してその送信元のノードに戻る。各ノード1500−1〜1500−8,1300−1〜1300−4は、受信したRPR−MACフレームの送信元RPR−MACアドレスを参照して、そのアドレスが自ノードのRPR−MACアドレスと一致しているならば、そのRPR−MACフレームを廃棄する。従って、RPR−MACフレームがループしてしまうことはない。
ノード1300−2は、取り込んだRPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。ノード1300−2は、変換後のU−MACフレームに付加されたVLAN識別子“VLAN2”と、インタリンク1106に設定されたVLAN2とが対応しているので、このU−MACフレームをインタリンク1106に送出すると判断し、U−MACフレームをインタリンク1106に送出する。なお、ノード1300−2は、U−MACフレームに付加されたVLAN識別子“VLAN2”を削除することなく、インタリンク1106に送出する。このU−MACフレームは、図16に示す転送経路1231に沿ってノード1300−4に転送される。
インタリンク1106を介してU−MACフレームを受信したノード1300−4は、自身のラーニングデータベースを用いて、受信したU−MACフレームにおける送信先U−MACアドレス(端末1111のアドレス)およびU−MACフレームに付加された“VLAN2”の組み合わせに対応するRPR−MACアドレスを検索する。ノード1300−4のラーニングデータベースには、端末1111のアドレス(U−MACアドレス)および“VLAN2”に対応するRPR−MACアドレスが記憶されていない。そのため、ノード13004は、RPR−MACアドレスの検索に失敗する。RPR−MACアドレスの検索に失敗した場合、ノード1300−4は、送信先RPR−MACアドレスをブロードキャストアドレスとし、自身のRPR−MACアドレス“1300−4”を送信元RPR−MACアドレスとするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加する。ノード1300−4は、RPR−MACオーバヘッドを付加することによって、U−MACフレームをRPR−MACフレームに変換する。ノード1300−4は、このRPR−MACフレームをブロードキャスト送信する。このとき、ノード1300−4は、このRPR−MACフレームをインナーリングとアウターリングのどちらに送出してもよい。また、インナーリング、アウターリングの双方に送出してもよい。図16では、ノード1300−4が、RPR−MACフレームを、アウターリング1101−b−outerに送出して、転送経路1251で転送を行う場合を示している。
ノード1500−8は、このRPR−MACフレーム(ブロードキャストアドレスを送信先とするRPR−MACフレーム)を受信すると、RPR−MACフレームを取り込むとともに、そのRPR−MACフレームのコピーをアウターリング1101−b−outerに送出する。また、ノード1500−8は、取り込んだRPR−MACフレームにおける送信元RPR−MACアドレス(本例では“1300−4”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末510のアドレス)と、そのU−MACフレームに付加されたVLAN識別子(本例では“VLAN2”)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。その後、ノード1500−8は、RPR−MACフレームからRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームに変換する。さらに、U−MACフレームに付加されたVLAN識別子“VLAN2”を除去する。そして、ノード1500−8は、そのU−MACフレームを、リング1101−b外のノード1500−8に接続された端末や機器(図示せず。)に転送する。なお、ここでは、ノード1500−1がVLAN識別子“VLAN2”を付加する場合を例に説明したが、U−MACフレームに付加されていたVLAN識別子を“VLAN2”に変更した場合には、ノード1500−8は、“VLAN2”を元のVLAN識別子に戻せばよい。
ノード1500−7,1500−6,1500−5,1300−3も、ノード1500−8と同様に、RPR−MACフレームを取り込むとともに、RPR−MACフレームのコピーをアウターリング1101−b−outerに送出する。この結果、RPR−MACフレームは、図16に示す転送経路1251に沿ってリング内を転送される。また、各ノード1500−7,1500−6,1500−5,1300−3は、ノード900−8と同様に、送信元RPR−MACアドレス(本例では“700−4”)と、送信元U−MACアドレス(本例では端末510のアドレス)と、VLAN識別子(本例では“VLAN2”)との対応関係を、自身のラーニングデータベースに登録する。そして、RPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを除去し、U−MACフレームに付加されたVLAN識別子“VLAN2”を除去し、U−MACフレームをリング1101−b外の端末や機器(図示せず)に転送する。ただし、接ノードは、VLAN識別子を除去しない。
また、ノード1300−4は、自身がブロードキャスト送信したRPR−MACフレームがリング内を一周してノード1300−4に転送されてきたならば、そのRPR−MACフレームを廃棄する。
ノード1500−7は、取り込んだRPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。さらに、そのU−MACフレームに付加されたVLAN識別子“VLAN2”を取り除く。この結果、U−MACフレームは、端末1110に出力されたときの状態に戻る。そして、ノード1500−7は、そのU−MACフレームを端末1111に転送する。このU−MACフレームは、図16に示す転送経路1232に沿って、ノード1500−7から端末1111まで転送される。
このように、インタリンク1105に障害が発生したとしても、端末1110から端末1111へのフレーム転送が可能となる。次に、端末1111から端末1110へのフレーム転送について説明する。
図17は、端末1111から端末1110にフレームを転送する状況を示す説明図である。図17において、点線で示す経路1233,1235,1237は、U−MACフレームの転送経路である。また、図17において、実線で示す経路1234,1236は、RPR−MACフレームの転送経路である。
図17で示した端末1110から端末1111にフレームを転送する過程で、リング1101−b内の各ノードは、端末1110のアドレス(U−MACアドレス)と、VLAN識別子“VLAN2”と、RPR−MACアドレス“1300−4”との対応関係を自身のラーニングデータテーブルに学習している。同様に、リング1101−a内の各ノードは、端末1110のアドレスと、VLAN識別子“VLAN2”と、RPR−MACアドレス“1500−1”との対応関係を自身のラーニングデータベースに学習している。従って、端末1111から端末1110へのユニキャスト通信が可能となる。以下、このユニキャスト通信を説明する。
ノード1500−7は、送信先U−MACアドレスが端末1110のアドレスであるU−MACフレームを端末1111から受信する。そして、ノード1500−7は、そのU−MACフレームに付加するVLAN識別子を導出し、U−MACフレームに付加する。ここでは、インタリンク1105での障害発生に伴いステップS1221(図15参照。)の処理を行っているので、ノード1500−7は、インタリンク1106に設定されたVLANの識別子“VLAN2”を導出し、“VLAN2”をU−MACフレームに付加する。
続いて、ノード1500−7は、ラーニングデータベースを参照して、送信先U−MACアドレスおよび“VLAN2”の組み合わせに対応するRPR−MACアドレス“1300−4”を検索する。そして、ノード1500−7は、送信先RPR−MACアドレスを“1300−4”とし、送信元RPR−MACアドレスを“1500−7”とするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加し、リング1101−b内に転送する。この結果、転送経路1234に沿って、ノード1500−7からノード1300−4までRPR−MACフレームが転送される。
転送経路1234上のノード1500−8,1300−4は、RPR−MACフレームを受信すると、送信元RPR−MACアドレス(本例では“1500−7”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末1111のアドレス)と、そのU−MACフレームに付加されたVLAN識別子(本例では“VLAN2”)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。
また、ノード1300−4は、RPR−MACフレームを受信すると、その送信先RPR−MACアドレスが自身のRPR−MACアドレスと一致しているので、そのRPR−MACフレームを取り込む。そして、取り込んだRPR−MACフレームのRPR−MACオーバヘッドを取り除き、RPR−MACフレームをU−MACフレームに変換する。ノード1300−4は、U−MACフレームからVLAN識別子を除去せずに、そのU−MACフレームをインタリンク1106に送出する。このU−MACフレームは、図17に示す転送経路1235に沿ってノード1300−2に転送される。
インタリンク1106を介してU−MACフレームを受信したノード1300−2は、その送信先U−MACアドレス(端末1110のアドレス)およびU−MACフレームに付加された“VLAN2”の組み合わせに対応するRPR−MACアドレスを参照する。ラーニングデータベースには、端末1110のアドレスおよび“VLAN2”の組み合わせに対応するRPR−MACアドレスとして“1500−1”が登録されている。従って、ノード1300−2は、送信先RPR−MACアドレスを“1500−1”とし、送信元RPR−MACアドレスを“1300−2”とするRPR−MACオーバヘッドをU−MACフレームに付加し、リング1101−a内に転送する。この結果、転送経路1236に沿って、ノード1300−2からノード1500−1までRPR−MACフレームが転送される。
転送経路1236上のノード1500−3,1500−4,1500−1は、RPR−MACフレームを受信すると、送信元RPR−MACアドレス(本例では“1300−2”)と、RPR−MACフレーム内に収められたU−MACフレームの送信元U−MACアドレス(本例では端末1111のアドレス)と、そのU−MACフレームに付加されたVLAN識別子(本例では“VLAN2”)との対応関係を、自身が有するラーニングデータベースに登録する。
この結果、ノード1500−1,1500−4,1500−3は、端末1111のアドレスと、“VLAN2”と、RPR−MACアドレス“1300−2”との対応関係をラーニングデータベースに学習する。また、ノード1300−4,1500−8は、端末1111のアドレスと、“VLAN2”と、RPR−MACアドレス“1500−7”との対応関係をラーニングデータベースに学習する。従って、端末1110から端末1111へのユニキャスト通信も可能となる。
なお、第2の実施の形態において、各接ノードは第1の実施の形態と同様にインタリンクの障害を検出すればよい。すなわち、接ノードが物理リンクの障害を直接検出することにより、インタリンクの障害を検出してもよい。あるいは、KeepAlive信号を接ノードが互いに送受信し、KeepAlive信号が未到着であることをもってインタリンクの障害を検出してもよい。KeepAlive信号を利用して、リング内の各ノードにインタリンク障害の発生を通知する態様として、2つの態様を説明したが、本実施の形態でも、この2つの態様のうちのいずれを適用してもよい。
図18は、第2の実施の形態のリングネットワークシステムに適用される接ノード1300−1〜1300−8(これらの接ノードをまとめてノード1300と記す場合がある。)の構成例を示すブロック図である。第1の実施の形態における接ノード700と同様の構成部については、図10と同一の符号を付し、説明を省略する。各接ノード1300は、パケット多重分離回路710と、フレーム変換回路720と、フォワーディングエンジン730と、リングトポロジ情報収集回路740と、リング障害情報収集回路750と、インタリンク障害検出回路760と、RPRインタリンク障害情報収集回路770と、経路決定回路780と、ADM790と、VLANフィルタリング回路1301とを備える。さらに、ノード1300は、ラーニングデータベース741と、フォワーディングデータベース731とを備える。
すなわち、本実施の形態における接ノード1300は、フラッシュ回路を備えず、VLANフィルタリング回路1301を備える点で、第1の実施の形態における接ノード700と異なる。また、第2の実施の形態では、ラーニングデータベース741は、U−MACアドレスと、VLAN識別子と、RPR−MACアドレスとの対応関係を記憶する。
VLANフィルタリング回路1301は、フレーム変換回路720からU−MACフレームを転送される。このU−MACフレームは、リング内を転送されADM790によって受信されたRPR−MACフレームがフレーム変換回路720によってU−MACフレームに変換されたものである。VLANフィルタリング回路1301は、U−MACフレームが有するVLAN識別子(VLANタグスタックされている場合には、元から存在しているVLAN識別子ではなく、新たに追加されたVLAN識別子)を参照する。そして、VLANフィルタリング回路1301は、そのVLAN識別子が、自ノードに接続されたインタリンクに設定されているVLANに対応する識別子であるか否かを判定する。U−MACフレームのVLAN識別子が、インタリンクに設定されたVLANに対応した識別子でないということは、そのU−MACフレームをそのインタリンクに転送しないことを意味する。また、逆に、U−MACフレームのVLAN識別子が、インタリンクに設定されたVLANに対応した識別子であるということは、そのU−MACフレームをそのインタリンクに転送可能であることを意味する。従って、VLANフィルタリング回路1301は、フレーム変換回路720から受信したU−MACフレームのVLAN識別子が、インタリンクに設定されたVLANに対応した識別子でなければ、そのU−MACフレームを廃棄する。また、VLANフィルタリング回路1301は、フレーム変換回路720から受信したU−MACフレームのVLAN識別子が、インタリンクに設定されたVLANに対応した識別子であれば、そのU−MACフレームをパケット多重分離回路710に転送する。なお、VLANフィルタリング回路1301は、自ノードに接続されたインタリンクに設定されているVLANの情報を予め記憶しておけばよい。
また、VLANフィルタリング回路1301は、パケット多重分離回路710からU−MACフレームが転送された場合にも同様の処理を行う。すなわち、VLANフィルタリング回路1301は、パケット多重分離回路710から受信したU−MACフレームのVLAN識別子が、インタリンクに設定されたVLANに対応した識別子でなければ、そのU−MACフレームを廃棄する。また、VLANフィルタリング回路1301は、パケット多重分離回路710から受信したU−MACフレームのVLAN識別子が、インタリンクに設定されたVLANに対応した識別子であれば、そのU−MACフレームをフレーム変換回路720に転送する。
ただし、VLANフィルタリング回路1301は、U−MACフレームの送信先U−MACアドレスが所定の予約されたアドレスである場合には、VLAN識別子によらず、次の回路へ転送してもよい。例えば、KeepAlive信号を利用した第2の態様によりインタリンク障害を通知する場合、パケット多重分離回路710は、インタリンクを介して他のリングから受信したKeepAlive信号をVLANフィルタリング回路1301に転送する。KeepAlive信号であるU−MACフレームの送信先U−MACアドレスは、KeepAlive信号に応じた制御用識別子が設定されている。この場合、VLANフィルタリング回路1301は、VLAN識別子によらず、そのU−MACフレームをフレーム変換回路720に転送する。
また、本実施の形態では、フレーム変換回路720とパケット多重分離回路710は、VLANフィルタリング回路1301を介して、U−MACフレームを授受する。このとき、上述のように、U−MACフレームがVLANフィルタリング回路1301によって廃棄される場合がある。
また、本実施の形態では、フレーム変換回路720は、送信先RPR−MACアドレスを決定する場合、U−MACフレームの送信先U−MACアドレスおよびVLAN識別子の組み合わせに対応するRPR−MACフレームをラーニングデータベース741から検索することによって、送信先RPR−MACアドレスを決定する。フレーム変換回路720およびパケット多重分離回路710の他の動作に関しては、第1の実施の形態と同様である。
第1の実施の形態では、RPRインタリンク障害情報収集回路770は、インタリンク障害検出回路760からインタリンクにおける障害発生の通知をうけたときに、インタリンクに障害が発生した旨の情報をフラッシュ回路781(図10参照。)に通知していた。しかし、本実施の形態では、接ノード1300は、フラッシュ回路を備えないので、フラッシュ回路に対する通知処理を行わない。RPRインタリンク障害情報収集回路770の他の動作に関しては、第1の実施の形態と同様である。
インタリンク障害検出回路760は、第1の実施の形態と同様に、定期的にKeepAlive信号を生成し、パケット多重分離回路710に送信する。インタリンク障害検出回路760は、自ノードが接続されたインタリンクに設定されているVLANに応じたVLAN識別子をKeepAlive信号に含めてもよい。また、自ノードが接続されているインタリンクのインタリンク識別子をKeepAlive信号に含めてもよい。インタリンク障害検出回路760の他の動作に関しては、第1の実施の形態と同様である。
また、その他の各回路(フォワーディングエンジン730、リングトポロジ情報収集回路740、リング障害情報収集回路750、経路決定回路780、およびADM790)の動作は、第1の実施の形態と同様である。
図19は、第2の実施の形態のリングネットワークに適用される接ノード以外のノード1500−1〜1500−8(これらのノードをまとめてノード1500と記す場合がある。)の構成例を示すブロック図である。図18に示す接ノード1500と同様の構成部については、図18と同一の符号を付し、説明を省略する。各ノード1500は、パケットスイッチ1510と、フレーム変換回路720と、フォワーディングエンジン730と、リングトポロジ情報収集回路740と、リング障害情報収集回路750と、RPRインタリンク障害情報収集回路770と、経路決定回路780と、ADM790と、VLAN付加/変更回路1310と、VLAN付加/変更制御回路1381とを備える。さらに、ノード1500は、ラーニングデータベース741と、フォワーディングデータベース731とを備える。ノード1500のラーニングデータベース741およびフォワーディングデータベース731は、接ノード1300のラーニングデータベース741およびフォワーディングデータベース731と同様である。
すなわち、ノード1500は、パケット多重分離回路710の代わりにパケットスイッチ1510を備え、また、インタリンク障害検出回路760を不要としている。また、ノード1500は、VLAN付加/変更回路1310と、VLAN付加/変更制御回路1381とを備える点で接ノード1300と異なっている。
VLAN付加/変更回路1310は、パケットスイッチ1510が端末(図19において図示せず。)から受信したU−MACフレームをパケットスイッチ1510から転送される。そして、VLAN付加/変更回路1310は、VLAN識別子を導出し、そのU−MACフレームに対して付加したり、あるいは、元々U−MACフレームに付加されているVALN識別子を、導出したVLAN識別子に変更する。
端末が出力するU−MACフレームの態様は、VLAN識別子が付加されている態様であっても、付加されていない態様であってもよい。端末が出力するU−MACフレームにVLAN識別子が付加されている場合、VLAN付加/変更回路1310は、そのVLAN識別子をそのまま残し、新たにVLAN識別子の付加領域を設け、その領域に、導出したVLAN識別子を付加してもよい(VLANタグスタック)。あるいは、VLAN付加/変更回路1310は、元々U−MACフレームに付加されているVLAN識別子を、導出したVLAN識別子に変更してもよい。また、端末が出力するU−MACフレームにVLAN識別子が付加されていない場合、VLAN付加/変更回路1310は、導出したVLAN識別子をU−MACフレームに付加する。
VLAN付加/変更回路1310は、VLAN識別子を付加(または変更)したU−MACフレームをフレーム変換回路720に転送する。
次に、VLAN付加/変更回路1310がVLAN識別子を導出する方法について説明する。VLAN付加/変更回路1310は、U−MACフレームに含まれる情報に基づいて、U−MACフレームを転送可能なVLANのVLAN識別子の中から一つを決定する演算を行い、VLAN識別子を導出する。U−MACフレームに含まれる情報とは、例えば、送信先U−MACアドレス、送信元U−MACアドレス、ポート番号等であり、端末が出力するU−MACフレームに元々VLAN識別子が吹かされている場合には、そのVLAN識別子もU−MACフレームに含まれる情報に含まれる。ただし、新たにVLAN識別子を導出する場合、U−MACフレームに含まれる情報の全てを用いる必要はなく、その一部のみを用いてもよい。例えば、送信先U−MACアドレス、送信元U−MACアドレス、ポート番号、および元々付加されていたVLAN識別子の全てを用いてもよいし、その一部を用いてもよい。ここでは、一例として、送信先U−MACアドレスおよび送信元U−MACアドレスを用いる場合を例に説明する。
VLAN付加/変更回路1310は、送信先U−MACアドレスおよび送信元U−MACアドレスの合算値を、割当VLAN数で除算したときの余りに応じて、VLAN識別子を決定する。割当VLAN数とは、障害が発生していない各インタリンクに設定されたVLANの総数である。例えば、図12に示すインタリンク1105にVLAN1のみが設定され、インタリンク1106にVLAN2のみが設定されているとする。そして、各インタリンクに障害が発生していないとする。すると、割当VLAN数は2となる。この場合、VLAN付加/変更回路1310は、送信先U−MACアドレスおよび送信元U−MACアドレスの合算値を割当VLAN数“2”で除算し、例えば、余りが1であればVLAN識別子を“VLAN1”と決定し、余りが0であればVLAN識別子を“VLAN2”に決定する。また、一方のインタリンク(ここではインタリンク1105とする。)に障害が発生し、インタリンク1106しか使用できなくなった場合には、割当VLAN数は1となる。この場合、VLAN付加/変更回路1310は、送信先U−MACアドレスおよび送信元U−MACアドレスの合算値を割当VLAN数“1”で除算し、余りが0であればVLAN識別子を“VLAN2”と決定するようにVLAN識別子の導出方法を変更する。このように導出方法を変更したことにより、VLAN識別子として必ず、障害が発生していないインタリンク1106に設定されたVLANの識別子“VLAN2”が導出されることになる。
また、各インタリンクに設定されるVLANは1つであるとは限らない。例えば、図12に示すインタリンク1105,1106それぞれに五つずつVLANが設定されているとする。すると、正常時における割当VLAN数は10となる。この場合、VLAN付加/変更回路1310は、送信先U−MACアドレスおよび送信元U−MACアドレスの合算値を割当VLAN数“10”で除算し、その余り(0〜9のうちのいずれか)に応じて、10種類のVLANの中から1つのVLAN識別子を決定すればよい。また、一方のインタリンク(ここではインタリンク1105とする。)に障害が発生し、インタリンク1106しか使用できなくなった場合には、割当VLAN数は5となる。この場合、VLAN付加/変更回路1310は、送信先U−MACアドレスおよび送信元U−MACアドレスの合算値を割当VLAN数“5”で除算し、その余り(0〜4のうちのいずれか)に応じて、インタリンク1106に設定された5種類のVLANの中から1つのVLAN識別子を決定すればよい。このように導出方法を変更したことにより、VLAN識別子として必ず、障害が発生していないインタリンク1106に設定されたVLANの識別子が導出されることになる。
ここでは、送信先U−MACアドレスおよび送信元U−MACアドレスの合算値を用いる場合を示したが、他の情報を用いてもよい。例えば、送信先U−MACアドレス、送信元U−MACアドレス、およびポート番号の合算値を用いてもよい。あるいは、元々U−MACフレームに付加されていたVLAN識別子の値を割当VLAN数で除算してもよい。
なお、VLAN付加/変更回路1310は、障害が発生していないインタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子の情報を、VLAN付加/変更制御回路1381から転送される。VLAN付加/変更制御回路1381は、インタリンクに障害が発生した場合、障害が発生していないインタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子の情報をVLAN付加/変更回路1310に通知する。VLAN付加/変更回路1310は、この通知に応じて、VLAN識別子の導出方法を変更し、障害が発生していないインタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子のみを導出するようにする。
また、VLAN付加/変更回路1310は、パケットスイッチ1510から転送される全てのU−MACフレームに対してVLAN識別子の付加(または変更)を行う必要はない。例えば、VLAN付加/変更回路1310は、送信先U−MACフレームに対応するRPR−MACアドレスをラーニングデータベース741から検索し、そのRPR−MACアドレスが接ノードのRPR−MACアドレスでない場合には、VLAN識別子の付加(または変更)を行う必要はない。送信先U−MACフレームに対応するRPR−MACアドレスが接ノードのRPR−MACアドレスでない場合には、インタリンクを介して他のリングにそのU−MACフレームが転送されるわけではないからである。
また、リング内から転送されてきたRPR−MACフレームをADM790が受信し、そのRPR−MACフレームがフレーム変換回路720によってU−MACフレームに変換された場合、VLAN付加/変更回路1310は、フレーム変換回路720からそのU−MACフレームを転送される。このU−MACフレームは、端末からリング内のノードに転送されたときに、VLAN識別子が付加(または変更)され、さらにRPR−MACフレームに変換されてリングネットワークシステム内を転送されてきたものである。VLAN付加/変更回路1310は、フレーム変換回路720から転送されたU−MACフレームを、最初に端末から出力されたときの状態に戻す。端末からリング内のノードに転送されたときにVLAN識別子を付加する実施形態の場合には、VLAN付加/変更回路1310は、フレーム変換回路720から転送されたU−MACフレームから、付加されたVLAN識別子を除去すればよい。この結果、U−MACフレームは、最初に端末から出力されたときの状態に戻る。また、端末からリング内のノードに転送されたときにVLAN識別子を変更する実施形態の場合には、VLAN付加/変更回路1310は、フレーム変換回路720から転送されたU−MACフレームのVLAN識別子を元のVLAN識別子に戻すように変更すればよい。このとき、VLAN付加/変更回路1310は、例えば、送信元U−MACアドレス、送信先U−MACアドレス、U−MACフレーム内に含まれるIPアドレス等に基づいて、元のVLAN識別子を特定し、元のVLAN識別子に変更すればよい。
VLAN付加/変更回路1310は、フレーム変換回路720から転送されたU−MACフレームを、最初に端末から出力されたときの状態に戻した後、パケットスイッチ110に転送する。
VLAN付加/変更制御回路1381は、インタリンクに障害が発生したときに、RPRインタリンク障害情報収集回路770から、どのインタリンクで障害が発生したのかを通知される。VLAN付加/変更制御回路1381は、その通知に基づいて、利用可能なVLANのVLAN識別子を割り出し、そのVLAN識別子の情報をVLAN付加/変更回路1310に出力する。この結果、VLAN付加/変更回路1310は、利用可能なVLANのVLAN識別子のみが導出されるように、VLAN識別子の導出方法を上述の例のように変更する。
VLAN付加/変更制御回路1381は、例えば、初期状態(障害が発生していない状態)における各インタリンクと各インタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子の情報を記憶しておけばよい。そして、VLAN付加/変更制御回路1381は、まず、そのVLAN識別子の情報を全て、VLAN付加/変更回路1310に通知すればよい。そして、RPRインタリンク障害情報収集回路770から、どのインタリンクで障害が発生したのかを通知されたときには、障害が発生していないインタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子のみをVLAN付加/変更回路1310に通知すればよい。また、VLAN付加/変更制御回路1381は、RPRインタリンク障害情報収集回路770から障害が発生したインタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子の情報を通知されてもよい。この場合、VLAN付加/変更制御回路1381は、RPRインタリンク障害情報収集回路770から通知されたVLAN識別子以外のVLAN識別子をVLAN付加/変更回路1310に通知すればよい。
パケットスイッチ1510は、UNI(User Network Interface)であり、UNIポート1501,1502を介して、端末との間でU−MACフレームの送受信を行う。パケットスイッチ1510は、各UNIポート1501,1502を介してU−MACフレームを受信すると、UNIポート1501,1502からのU−MACフレームを集線してVLAN付加/変更回路1310に転送する。また、パケットスイッチ1510は、VLAN付加/変更回路1310からU−MACフレームが転送されてきた場合、そのU−MACフレームを適切なUNIポート(U−MACフレームの送信先となる端末に接続されるUNIポート)から出力する。
ノード1500のフレーム変換回路720は、VLAN付加/変更回路1310とU−MACフレームを送受信する。フレーム変換回路720の他の動作に関しては、接ノード1300のフレーム変換回路の動作と同様である。
ノード1500は、図18に示すようなインタリンク障害検出回路760を備えていない。従って、ノード1500のRPRインタリンク障害情報収集回路770は、インタリンクにおける障害発生の通知を受け、それに伴い障害情報を含むインタリンク障害通知RPR−MACフレームを生成してADM790に転送するという動作は行わない。また、ノード1500のRPRインタリンク障害情報収集回路770は、ADM790から転送されるインタリンク障害通知RPR−MACフレームに基づいてインタリンクにおける障害を検出すると、そのインタリンクの情報(またはそのインタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子の情報)をVLAN付加/変更制御回路1381に通知する。RPRインタリンク障害情報収集回路770の他の動作に関しては、接ノード1300のRPRインタリンク障害情報収集回路の動作と同様である。
図18に示す接ノードおよび図19に示す接ノード以外のノードを用いることで、既に説明した第2の実施の形態のリングネットワークシステムの動作を実現することができる。
なお、、KeepAlive信号を利用してインタリンク障害の発生を検出し、その障害発生の通知を行う場合、第1の実施の形態で説明した第1の態様により検出、通知を行っても、第2の態様により検出、通知を行ってもよい。いずれの場合も、接ノードや接ノード以外のノードの構成部の動作は、第1の実施の形態で説明した動作と同様である。既に説明したように、第2の態様を適用する場合には、インタリンク障害発生の検出を高速に行うことができる。また、第1の態様を適用する場合には、ノードの動作を簡素化することができる。
また、第2の実施の形態によれば、RPRインタリンク障害情報収集回路770が、障害の発生したインタリンクの情報をVLAN付加/変更制御回路1381に通知すると、VLAN付加/変更制御回路1381が、利用可能なVLANのVLAN識別子の情報をVLAN付加/変更回路1310に通知する。そして、VLAN付加/変更回路1310は、U−MACフレームに付加(または変更)するVLAN識別子の導出方法を変更し、利用可能なVLANのVLAN識別子のみを導出する。その結果、送信元U−MACアドレスおよびVLNA識別子の組み合わせに対応したRPR−MACアドレスの検索に失敗して、図16に示すようなブロードキャスト送信を行えるタイミングが早くなる。従って、高速にインタリンクの障害から回復することができる。
また、本実施の形態では、インタリンクを現用および予備用に区別していない。そして、障害未発生時であっても、各接ノードは、インタリンクに設定されたVLANのVLAN識別子を有するU−MACフレームを、自ノードが接続されたインタリンクに送出する。従って、障害未発生時であっても、各インタリンクそれぞれを介してU−MACフレームを他のリングに転送でき、インタリンクの負荷を分散することができる。
また、各ノードは、リング障害情報収集回路750および経路決定回路780を備えているので、リングのノード間のリンクに障害が発生した場合であっても、その障害から回復することができる。
また、接ノード同士が互いにKeepAlive信号を送受信することにより、各リング同士が他の通信ネットワークを介して接続されている場合であっても、リング同士を結ぶ経路における障害を検出し、その障害から回復することができる。すなわち、接ノード1300−1,1300−3がインタリンク1105ではなく、他の通信ネットワークを介して接続されていてもよい。同様に、接ノード1300−2,1300−4が、インタリンク1106ではなく、他の通信ネットワークを介して接続されていてもよい。
なお、接ノード同士がインタリンクではなく、他の通信ネットワークを介して接続される場合、その各接ノードのインタリンク障害検出回路760は、KeepAlive信号の送信先となる接ノードの情報を、通信ネットワークが認識可能な情報としてKeepAlive信号に付加する。例えば、接ノード同士が、イーサネット(登録商標)ネットワークを介して接続されているとする。この場合、インタリンク障害検出回路760は、KeepAlive信号の送信先となる接ノードの情報として、送信先接ノードのMACアドレスをKeepAlive信号内で指定しておけばよい。
また、図18では、接ノード1300が各回路を備える構成として説明したが、接ノードがコンピュータを備え、そのコンピュータが、プログラムに従って、パケット多重分離回路710、フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、リングトポロジ情報収集回路740、リング障害情報収集回路750、インタリンク障害検出回路760、RPRインタリンク障害情報収集回路770、経路決定回路780、ADM790、およびVLANフィルタリング回路1301と同様の動作をする構成であってもよい。プログラムは予め接ノード1300が備える記憶装置に記憶させておけばよい。
同様に、接ノード以外のノード1500も、コンピュータを備え、そのコンピュータが、プログラムに従って、パケットスイッチ1510、フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、リングトポロジ情報収集回路740、リング障害情報収集回路750、RPRインタリンク障害情報収集回路770、経路決定回路780、ADM790、VLAN付加/変更回路1310、およびVLAN付加/変更制御回路1381と同様の動作をする構成であってもよい。プログラムは予め接ノード1500が備える記憶装置に記憶させておけばよい。
第2の実施の形態では、リング同士を接続するインタリンクまたは通信ネットワークが、特許請求の範囲に記載の通信経路に相当する。また、VLAN識別子が、ネットワーク識別子に相当する。VLAN付加/変更回路1310が、ネットワーク識別子導出手段およびネットワーク識別子付与手段に相当する。RPRインタリンク障害情報収集回路770が、接ノード以外のノードの障害発生判定手段に相当する。VLAN付加/変更制御回路1381が、障害発生通信経路通知手段に相当する。フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、およびADM790が、ブロードキャスト手段に相当する。VLANフィルタリング回路1301およびパケット多重分離回路710が、ユーザフレーム送出手段に相当する。KeepAlive信号が、生存確認信号に相当する。インタリンク障害検出手段760およびパケット多重分離回路710が、生存確認信号送信手段に相当する。パケット多重分離回路710が、生存確認信号受信手段に相当する。フレーム変換回路720、フォワーディングエンジン730、およびADM790が、生存確認フレーム送信手段に相当する。

Claims (38)

  1. 現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムであって、
    前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードは、
    リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、
    現用通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、
    前記障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する消去手段とを備え、
    現用通信経路および予備用通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードは、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段を備え、
    予備用通信経路の端部として配置される接ノードは、
    前記障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、予備用通信経路との接続ポートを、ユーザフレームを送出可能な状態に変更する状態変更手段を備えたことを特徴とするリングネットワークシステム。
  2. 消去手段は、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する請求項1に記載のリングネットワークシステム。
  3. 消去手段は、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する請求項1に記載のリングネットワークシステム。
  4. 現用通信経路の端部として配置される接ノードは、
    現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のリングネットワークシステム。
  5. 現用通信経路の端部として配置される接ノードは、
    生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段を備え、
    前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが備える障害発生判定手段は、前記フレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定し、
    前記接ノードが備える障害発生判定手段は、生存確認信号を一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のリングネットワークシステム。
  6. 予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムであって、
    前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードのうち、前記複数の通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードは、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出するネットワーク識別子導出手段と、
    前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与するネットワーク識別子付与手段と、
    通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、
    前記障害発生判定手段により通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定可能な情報を前記ネットワーク識別子導出手段に通知する障害発生通信経路通知手段と、
    リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出手段が導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段とを備え、
    各通信経路の端部として配置される各接ノードは、
    自身を端部とする通信経路に対応するネットワーク識別子と、ユーザフレームに付与されたネットワーク識別子とが一致するときに、前記ユーザフレームを前記通信経路に送出するユーザフレーム送出手段を備えたことを特徴とするリングネットワークシステム。
  7. 各通信経路の端部として配置される各接ノードは、
    自身を端部とする通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた請求項6に記載のリングネットワークシステム。
  8. 各通信経路の端部として配置される各接ノードは、
    生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段を備え、
    前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが備える障害発生判定手段は、前記フレームを一定時間受信しないときに、前記フレームの送信元となる接ノードを端部とする通信経路に障害が発生したと判定する請求項7に記載のリングネットワークシステム。
  9. 通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムであって、
    前記通信経路の端部として配置される接ノードは、
    前記通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段と、
    生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段とを備え、
    リングネットワーク内のノードのうち接ノード以外のノードは、前記フレームを一定時間受信しないときに、前記通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段を備えたことを特徴とするリングネットワークシステム。
  10. 現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用される障害回復方法であって、
    前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードが、
    リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備え、
    現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去し、
    現用通信経路および予備用通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードが、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信し、
    予備用通信経路の端部として配置される接ノードが、
    現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、予備用通信経路との接続ポートを、ユーザフレームを送出可能な状態に変更することを特徴とする障害回復方法。
  11. 第1のリングネットワークおよび第2のリングネットワーク内の各ノードが、
    現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する請求項10に記載の障害回復方法。
  12. 第1のリングネットワークおよび第2のリングネットワーク内の各ノードが、
    現用通信経路に障害が発生したと判定したときに、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する請求項10に記載の障害回復方法。
  13. 現用通信経路の端部として配置される接ノードが、
    現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信し、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する請求項10から請求項12のうちのいずれか1項に記載の障害回復方法。
  14. 現用通信経路の端部として配置される接ノードが、
    受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信し、
    生存確認信号を一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定し、
    前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが、
    前記フレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する請求項10から請求項13のうちのいずれか1項に記載の障害回復方法。
  15. 予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用される障害回復方法であって、
    前記第1のリングネットワークおよび前記第2のリングネットワーク内の各ノードのうち、前記複数の通信経路の端部として配置される接ノード以外の各ノードが、
    リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備え、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出し、
    前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与し、
    通信経路に障害が発生したと判定したときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定し、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよび導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信し、
    各通信経路の端部として配置される各接ノードが、
    自身を端部とする通信経路に対応するネットワーク識別子と、ユーザフレームに付与されたネットワーク識別子とが一致するときに、前記ユーザフレームを前記通信経路に送出することを特徴とする障害回復方法。
  16. 各通信経路の端部として配置される各接ノードが、
    自身を端部とする通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信し、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する請求項15に記載の障害回復方法。
  17. 各通信経路の端部として配置される各接ノードが、
    受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信し、
    前記リングネットワーク内のノードのうち、前記接ノード以外のノードが、
    前記フレームを一定時間受信しないときに、前記フレームの送信元となる接ノードを端部とする通信経路に障害が発生したと判定する請求項16に記載の障害回復方法。
  18. 通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用される障害検出方法であって、
    前記通信経路の端部として配置される接ノードが、
    前記通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信し、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信し、
    受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該接ノードが属するリングネットワーク内に送信し、
    リングネットワーク内のノードのうち接ノード以外のノードが、
    前記フレームを一定時間受信しないときに、前記通信経路に障害が発生したと判定することを特徴とする障害検出方法。
  19. 現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、
    リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、
    現用通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、
    前記障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する消去手段とを備えたことを特徴とするノード。
  20. 消去手段は、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する請求項19に記載のノード。
  21. 消去手段は、障害発生判定手段により現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する請求項19に記載のノード。
  22. リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段を備えた請求項19から請求項21のうちのいずれか1項に記載のノード。
  23. 障害発生判定手段は、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する請求項22に記載のノード。
  24. 現用通信経路の端部として配置され、
    現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段とを備えた請求項19から請求項21のうちのいずれか1項に記載のノード。
  25. 生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、現用通信経路の端部として配置される接ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段を備えた請求項24に記載のノード。
  26. 予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、
    リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースと、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出するネットワーク識別子導出手段と、
    前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与するネットワーク識別子付与手段と、
    通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定手段と、
    前記障害発生判定手段により通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定可能な情報を前記ネットワーク識別子導出手段に通知する障害発生通信経路通知手段と、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出手段が導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト手段とを備えたことを特徴とするノード。
  27. 障害発生判定手段は、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定する請求項26に記載のノード。
  28. 通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、
    前記通信経路の端部として配置され、
    前記通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信手段と、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信手段と、
    生存確認信号受信手段が受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信手段とを備えたことを特徴とするノード。
  29. 現用通信経路および予備用通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードが備えるコンピュータであって、リングネットワーク外の端末のアドレスと、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備えたコンピュータに、
    現用通信経路に障害が発生したと判定する障害発生処理、および前記障害発生処理で現用通信経路に障害が発生したと判定されたときに、ラーニングデータベースが記憶する情報を消去する消去処理を実行させるためのノード用プログラム。
  30. コンピュータに、
    消去処理で、ラーニングデータベースが記憶する全ての情報を消去する処理を実行させる請求項29に記載のノード用プログラム。
  31. コンピュータに、
    消去処理で、ラーニングデータベースが記憶する情報のうち、現用通信経路の端部として配置される接ノードのアドレスおよび当該アドレスに対応する端末のアドレスのみを消去する処理を実行させる請求項29に記載のノード用プログラム。
  32. コンピュータに、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト処理を実行させる請求項29から請求項31のうちのいずれか1項に記載のノード用プログラム。
  33. コンピュータに、
    障害発生処理で、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定させる請求項32に記載のノード用プログラム。
  34. 現用通信経路の端部として配置されたノードが備えるコンピュータに、
    現用通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送信処理、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信処理を実行させる請求項29から請求項31のうちのいずれか1項に記載のノード用プログラム。
  35. コンピュータに、
    生存確認信号受信処理で受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、自ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信処理を実行させる請求項34に記載のノード用プログラム。
  36. 予めネットワーク識別子と対応付けられた複数の通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードが備えるコンピュータであって、リングネットワーク外の端末のアドレスと、ネットワーク識別子と、リングネットワーク内のノードのアドレスとの対応関係を記憶するラーニングデータベースを備えたコンピュータに、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームに付与するネットワーク識別子を、障害が発生していない通信経路に対応するネットワーク識別子の中から導出するネットワーク識別子導出処理、
    前記ネットワーク識別子を前記ユーザフレームに付与するネットワーク識別子付与処理、
    通信経路に障害が発生したと判定する障害発生判定処理、
    前記障害発生判定処理で通信経路に障害が発生したと判定されたときに、障害が発生した通信経路に対応するネットワーク識別子を特定する障害ネットワーク識別子特定処理、
    リングネットワーク外の端末から受信したユーザフレームが有する送信先アドレスおよびネットワーク識別子導出処理で導出したネットワーク識別子の組み合わせに対応するノードのアドレスが前記ラーニングデータベースに記憶されていない場合に、前記ネットワーク識別子を付与されたユーザフレームをペイロードとして収めたフレームをブロードキャスト送信するブロードキャスト処理を実行させるためのノード用プログラム。
  37. コンピュータに、
    障害発生処理で、生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを一定時間受信しないときに、現用通信経路に障害が発生したと判定させる請求項36に記載のノード用プログラム。
  38. 通信経路によって第1のリングネットワークと第2のリングネットワークとが接続されるリングネットワークシステムに適用されるノードであって、前記通信経路の端部として配置されるノードが備えるコンピュータに、
    前記通信経路を介して定期的に生存確認信号を他方のリングネットワークに送信する生存確認信号送処理、
    前記他方のリングネットワークから生存確認信号を受信する生存確認信号受信処理、および受信した生存確認信号をペイロードとして収めたフレームを、当該ノードが属するリングネットワーク内に送信する生存確認フレーム送信処理を実行させるためのノード用プログラム。
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