JP4900414B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に印刷を行うインクジェットプリンタのような液体吐出装置に関する。
被記録媒体に向けて液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置が広く知られており、その代表的な例として、ヘッドからインクを吐出して用紙に対して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。
このような液体吐出装置は、液体吐出ヘッドを水平方向に走査しながら液体を吐出する形態が一般的であり、装置は、走査方向が水平となる姿勢に設置される。このように装置が設置されたとき、装置の筐体は高さ方向(鉛直方向)よりも横幅方向に長くなりがちである。しかしながら、縦置きされたパソコンと並べて設置する場合のように、液体吐出装置を縦置き状態、すなわち、筐体の横幅がその高さよりも短くなる姿勢で設置したいという要請がある。
特許文献1は、縦置き状態で設置された液体噴射装置を示すものである。この装置は、記録ヘッド30が設けられたキャリッジ14が重力方向に走査される構成であり、記録ヘッド30にインクを供給するインクカートリッジ2〜5はキャリッジ14に着脱可能とされている。
特開2005−262773号公報(図15)
特許文献1に液体吐出装置は、キャリッジ14にインクカートリッジ2〜5を装着する、いわゆるオンキャリッジ方式の液体吐出装置であるため、インクカートリッジの交換の際には蓋を開放するなどして、ユーザが外部からキャリッジ14にアクセスできるようにしなければならない。
一方、キャリッジとは別の場所に固定的にインクカートリッジを装着し、そのインクカートリッジとキャリッジ上のインク吐出ヘッドとをチューブで連通する、いわゆるチューブ供給方式の液体吐出装置が知られている。このような装置は、オンキャリッジ方式と比べて比較的カートリッジの交換が容易である。したがって、特許文献1に記載された縦置きの液体噴射装置においても、インクカートリッジを容易に交換できるように、チューブ供給方式を採用することが望まれていた。
本発明は、この問題を解決するためのものであり、狭いエリアでも縦置き状態で設置可能な縦長のスタイリッシュな液体吐出装置を提供することを目的とする。
本発明に従えば、液体吐出装置であって、互いに異なる液体を吐出する複数のノズル列を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに供給する前記異なる液体をそれぞれ収容し、且つ鉛直方向に配列された複数の液体タンクと、複数のノズル列の各々に対して前記複数の液体タンクのうちの対応する液体を収容する液体タンクと連通するように前記液体吐出ヘッドに接続される複数のチューブと、前記液体吐出ヘッドを担持して鉛直方向の所定範囲を往復移動するキャリッジとを備え、前記液体吐出ヘッドは、前記複数のノズル列が鉛直方向に配列されるように前記キャリッジに担持されており、前記キャリッジが前記所定範囲内で前記複数の液体タンクから最も離れた最離間位置に位置するときに、そのキャリッジに対して最も離れている液体タンクと、前記キャリッジが前記最離間位置に位置するときに、前記複数の液体タンクに対して最も近接するノズル列とが、前記複数のチューブのひとつにより連通されている液体吐出装置が提供される。
本発明によれば、液体吐出ヘッドを担持して往復移動するキャリッジを鉛直方向に往復移動するように構成した縦置きに好適な液滴吐出装置に好適な液滴吐出装置において、液体吐出ヘッドに液体を供給するための複数の液体タンクを、鉛直方向に配列された状態で設置したので、装置の横幅をさらに抑えることができ、狭いエリアでも設置可能な縦長のスタイリッシュな装置を提供することができる。
しかしながら、本発明者の知見によれば、複数の液体タンクを鉛直方向に配列された状態で設置したために、以下に述べる不具合が懸念される。
すなわち、本発明のように液体吐出ヘッドと液体タンクとをチューブで連通させる構成では、これらの間の水頭圧が液体吐出ヘッドのノズルに形成されたメニスカスに対して圧力となって作用する。しかも、複数の液体タンクを鉛直方向に配列された状態で設置すると、液体吐出ヘッドのノズル列毎に水頭圧が異なるため、メニスカスに作用する圧力も異なってしまう。鉛直方向に配列された状態で設置すると、液体吐出ヘッドのノズル列毎に水頭圧が異なるため、メニスカスに作用する圧力も異なってしまう。複数の液体タンクの液面を調整するために液体タンクをそれぞれ異形に製造することが考えられるが、カートリッジの構造が複雑となり、カートリッジの生産コストが高くなるという問題がある。さらに、吐出ヘッドを担持したキャリッジを鉛直方向に移動させるため、各吐出ヘッドの水頭圧自体が変化することとなり、メニスカスに作用する圧力も変化すると考えられる。ここで、メニスカスに作用する圧力が大きくなると、液体の吐出特性にも影響を及ぼすばかりか、メニスカスが破壊されてノズルから液体が漏出する虞がある。そのため、メニスカスに作用する圧力が変化することは、その圧力が大きくなり過ぎる危険があるため、好ましいことではないのである。
そこで、本発明においては、キャリッジがその移動する所定範囲内で複数の液体タンクから最も離れた最離間位置に位置するときに、そのキャリッジに対して最も離れている液体タンクと、キャリッジが最離間位置に位置するときに、複数の液体タンクに対して最も近接する液体吐出ヘッドのノズル列とを、複数のチューブのひとつにより連通させる構成を採用した。
これにより、複数のノズル列に関して、キャリッジの移動範囲内で想定しえる最も水頭圧が大きくなる状況を回避することができ、上述したスペース効率のよい縦長のスタイリッシュな装置の提供という効果を享受しつつ、メニスカスブレイクによる液体漏出の虞を回避した液体吐出装置を提供することができる。
請求項2に記載の液体吐出装置は、請求項1に記載された発明において、前記キャリッジの鉛直方向における移動範囲が、前記複数の液体タンクの設置位置から上方に偏倚した範囲であり、前記複数の液体タンクのうちの鉛直方向において下端に位置するものと、前記複数の液体吐出ヘッドのうちの鉛直方向において下端に位置するものとが、前記チューブで連通されていることを特徴としている。
これによれば、キャリッジの鉛直方向における移動範囲が、複数の液体タンクの設置位置から上方に偏倚した範囲である構成を採用すると、キャリッジが鉛直方向における最上方に移動した場合には、そのキャリッジに対して最も離れるのが鉛直方向において下端に位置する液体タンクであり、複数の液体タンクに最も近接するのが下端に位置する液体吐出ヘッドとなる。したがって、これらの液体タンクと液体吐出ヘッドを連通することで、複数の液体吐出ヘッドに関して、キャリッジの移動範囲内で想定しえる最も水頭圧が大きくなる状況を回避することができる。
請求項3に記載の液体吐出装置は、請求項2に記載された発明において、前記複数の液体タンクのうちの前記下端に位置する液体タンクに収容された液体が、その液体タンクとは別の液体タンクに収容される液体よりも表面張力が高いことを特徴とする。
これによれば、液体吐出ヘッドと液体タンクとの最も水頭圧が大きくなる組み合わせ、すなわち、メニスカスブレイクが最も生じやすい組み合わせに対して、最も表面張力の高い液体を適用するので、メニスカスブレイクの生じる可能性をより低減することができる。
請求項4に記載の液体吐出装置は、請求項1に記載された発明において、前記キャリッジの鉛直方向における移動範囲が、前記複数の液体タンクの設置位置から下方に偏倚した範囲であり、前記複数の液体タンクのうちの鉛直方向において上端に位置するものと、前記複数の液体吐出ヘッドのうちの鉛直方向において上端に位置するものとが、前記チューブで連通されていることを特徴とする。
これによれば、キャリッジの鉛直方向における移動範囲が、複数の液体タンクの設置位置から下方に偏倚した範囲である構成を採用すると、キャリッジが鉛直方向における最下方に移動した場合には、そのキャリッジに対して最も離れるのが鉛直方向において上端に位置する液体タンクであり、複数の液体タンクに最も近接するのが上端に位置する液体吐出ヘッドとなる。したがって、これらの液体タンクと液体吐出ヘッドを連通することで、複数の液体吐出ヘッドに関して、キャリッジの移動範囲内で想定しえる最も水頭圧が大きくなる状況を回避することができる。
請求項5に記載の液体吐出装置は、請求項4に記載された発明において、前記複数の液体タンクのうちの前記上端に位置する液体タンクに収容された液体が、その液体タンクとは別の液体タンクに収容される液体よりも表面張力が高いことを特徴とする。
これによれば、液体吐出ヘッドと液体タンクとの最も水頭圧が大きくなる組み合わせ、すなわち、メニスカスブレイクが最も生じやすい組み合わせに対して、最も表面張力の高い液体を適用するので、メニスカスブレイクの生じる可能性をより低減することができる。
請求項6に記載の液体吐出装置は、請求項1〜5のいずれかに記載された発明において、前記複数の液体タンクの鉛直方向における並び順と、前記複数の液体吐出ヘッドの鉛直方向における並び順とが同一であり、前記複数のチューブは、互いに対応する液体吐出ヘッドと液体タンクとを接続することを特徴とする。
これによれば、複数の液体吐出ヘッドに対するそれぞれの水頭圧の差を最も小さくできるので、複数の液体吐出ヘッドの吐出特性を均一化するための駆動電圧の変化量を小さくできる。よって、液体吐出ヘッドにかかるコストを低減することができる。
本発明の液滴吐出装置によれば、メニスカスブレイクによる液体漏出の虞を極力少なくした、設置スペースをとらない縦長のスタイリッシュな液体吐出装置を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、印刷媒体にインクを吐出して画像等を印刷するプリンタに本発明を適用したものである。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態のプリンタ1の概略構成図である。プリンタ1は、縦長の全体形状を有し、縦置きに好適なプリンタ(以下、適宜、「縦置き型プリンタ」という)である。図1に示すように、プリンタ1は、本体ケース2と、印刷用紙9に向けてインクを吐出するインクジェットヘッド3(液体吐出ヘッド)と、このインクジェットヘッド3を搭載するキャリッジ4と、本体ケース2の内壁に鉛直方向に延在して配設されるとともに、さらにキャリッジ4と摺動可能に接続されたガイド軸5と、鉛直方向に回転軸を有し印刷用紙9を搬送する搬送ローラ6と、を備えている。また、本体ケース2の側面には、インクを貯留するインクカートリッジ8a〜8dと、印刷された印刷用紙9を排出する排出口10と、印刷用紙9を収納する給紙トレイ14と、電源スイッチ15とを備えている。尚、図1における鉛直方向と直交する方向のうち、搬送ローラ6により印刷用紙9が本体ケース2に開口する排出口10より外部に排出される向きをX方向とし、このX方向と鉛直方向にともに直交する方向をY方向とする。
インクジェットヘッド3は、印刷用紙9と対向するインク吐出面に、多数のノズル40を備えている(図3〜5参照)。また、このインクジェットヘッド3は、インクカートリッジ8とチューブ11を介して繋がれており、インクカートリッジ8からインクが供給される。
キャリッジ4は、ベルト等を介してキャリッジ駆動モータ(図示省略)と繋がれており、キャリッジ駆動モータを駆動回転させることで、この回転によりベルトを追従移動させて、キャリッジ4をガイド軸5に沿って、鉛直方向にインクジェットヘッド3と共に移動される。
このインクジェットヘッド3は、キャリッジ4とともに鉛直方向に往復移動しつつ、インク吐出面に設けられたノズル40から、搬送ローラ6によって搬送される印刷用紙9に向けてインクを吐出する。
搬送ローラ6は、本体ケース2の2つの内壁に亘って配設された回転軸7に固定されている。回転軸7が軸を中心として回転することにより、回転軸7とともに搬送ローラ6が回転し、給紙トレイ14に収納された印刷用紙9が紙送り方向(X方向)に搬送される。
また、印刷用紙9は、その表面がY方向と直交するように搬送される。このように搬送されることで、印刷用紙9の表面をインクジェットヘッド3のノズル40に対向させることができる。また、インクカートリッジ8a〜8d、排出口10、給紙トレイ14、電源スイッチ15が同一側面に配置されている為、プリンタの電源管理、インクカートリッジの交換、印刷用紙9の補充等を一方向から全て行うことができる。この為、ユーザが外側から簡単に、プリンタの種々の動作等を行うことができる。
プリンタ1の印刷動作を行う際に、前記の搬送ローラ6、キャリッジ駆動モータ12のような種々の要素は、制御装置(図示省略)によって制御される。
ここで、インクジェットヘッド3とインクカートリッジ8を連通させるチューブ11の繋ぎ方について説明する。図2は、Y方向からインクジェットヘッド3のインク突出面とインクカートリッジ8とを含めて見た図である。
図2に示すように、インクジェットヘッド3は、多数のノズル40がX方向に並んで配列されてノズル列41を構成しており、このようなノズル列40が互いに平行となるように鉛直方向に4本並んで配列される。これら4本のノズル列41に属するノズル40からは、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクがそれぞれ吐出される。また、本実施形態では、ノズル列41aはブラックインク、ノズル列41bはイエローインク、ノズル列41cはシアンインク、ノズル列41dはマゼンダインクを夫々吐出するものとして説明する。
また、インクカートリッジ8は、鉛直方向上方から、インクカートリッジ8a、8b、8c、8dの順に4つ並んで配置されている。これら4つのインクカートリッジ8a〜8dは、本体ケース2の下方に配置されている。そして、インクカートリッジ8aにはブラックインク、インクカートリッジ8bにはイエローインク、インクカートリッジ8cにはシアンインク、インクカートリッジ8dにはマゼンダインクが夫々貯留されている。この実施形態では、インクカートリッジ8a、8b、8c、8dはいずれも同一の寸法である。
各インクカートリッジ8a〜8dと繋がる4本のチューブ11a〜11dを有し、これらのうち、チューブ11aはノズル列41aとインクカートリッジ8aを連通しており、チューブ11bはノズル列41bとインクカートリッジ8bを連通している。また、チューブ11cはノズル列41cとインクカートリッジ8cを連通しており、チューブ11dはノズル列41dとインクカートリッジ8dを連通している。また、インクカートリッジ8a〜8dは、図1、2に示すように、ガイド軸5の延在する領域の下方に配置されている。4本のチューブ11a〜11dは、同一のチューブであり、長さもほぼ同じである。
次に、インクジェットヘッド3について詳細に説明する。図3は、インクジェットヘッド3をY方向から見た上面図である。図4は、図3の部分拡大図である。図5は、図4のIV−IV線断面図である。ただし、図面をわかりやすくするため、図3においては図4で示されている圧力室34及び貫通孔35、36、39の図示を省略するとともに、ノズル40を図4、5よりも大きく図示している。
図3〜図5に示すように、インクジェットヘッド3は、ノズル40及び圧力室34を含むインク流路が形成された流路ユニット22と、圧力室34内のインクに圧力を付与することにより、流路ユニット22のノズル40からインクを吐出させる圧電アクチュエータ23を有している。
まず、流路ユニット22について説明する。流路ユニット22は、ステンレス鋼などの金属材料で形成された、キャビティプレート30、ベースプレート31及びマニホールドプレート32、並びに、圧電材料(例えば、ポリイミドなどの高分子合成樹脂材料)で形成されたノズルプレート33を有しており、これら4枚のプレート30〜33は積層状態で接合されている。ノズルプレート33には、複数の貫通状のノズル40が形成されており、前記のようなノズル列41を鉛直方向に4本並べて配置されている。
図3、4に示すように、キャビティプレート30には、複数のノズル40に対応して複数の圧力室34が形成されている。各圧力室34は、走査方向を長手方向とする略楕円形状を有し、平面視で圧力室34の右端部がノズル40と重なるように配置されている。また、ベースプレート31には、平面視で圧力室34の長手方向の両端部に重なる位置に、それぞれ貫通孔35、36が形成されている。
マニホールドプレート32には、4本のノズル列41にそれぞれ対応する4本のマニホールド流路37が形成されている。図3〜図5に示すように、各マニホールド流路37は、対応するノズル列41の左側の位置において紙送り方向に延在し、さらに、平面視で、対応する圧力室34の略左半分と重なっている。また、図3に示すように、4本のマニホールド流路37の一端部(紙送り方向上流側の端部:図3における上端部)は、最上層のキャビティプレート30に形成された4つのインク供給口38にそれぞれ連通している。これら4つのインク供給口38は、4つのインクカートリッジ8(図1参照)とそれぞれ接続されており、インクタンク内のインクがインク供給口38からマニホールド流路37に供給される。また、マニホールドプレート32には、平面視で、ベースプレート31の貫通孔36とノズルプレート33のノズル40の両方と重なる位置に貫通孔39が形成されている。
そして、図5に示すように、流路ユニット22において、インク供給口38に連なるマニホールド流路37が貫通孔35を介して圧力室34に連通し、圧力室34はさらに貫通孔36、39を介してノズル40に連通している。つまり、流路ユニット22には、マニホールド流路37の出口から圧力室34を経てノズル40に至る複数の個別インク流路が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ23について説明する。圧電アクチュエータ23は、振動板50、圧電層51と及び複数の個別電極52を有している。振動板50は、金属材料などの導電性材料からなり、複数の圧力室34を覆うようにキャビティプレート30の上面に接合されている。また、導電性を有する振動板50は、後述するように圧電層51の複数の個別電極52との間に配置された部分に電界を作用させるための共通電極を兼ねており、ドライバIC(図示省略)のグランド配線に接続されて常にグランド電位に保持されている。
圧電層51は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であり、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、振動板50の上面に複数の圧力室34に跨って連続的に配置されている。また、圧電層51は、あらかじめその厚み方向に分極されている。
複数の個別電極52は、圧電層51の上面に複数の圧力室34に対応して設けられている。個別電極52は、圧力室34よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有しており、平面視で、圧力室34の略中央部に重なる位置に配置されている。また、個別電極52の長手方向における一端部(図3の左端部)は、平面視で圧力室34と重ならない位置まで左方に延びており、その先端部が接点52aとなっている。接点52aには、図示しないフレキシブルプリント基板(FPC)などの配線部材を介してドライバICが接続される。そして、ドライバICから複数の個別電極52に対して、所定の駆動電位またはグランド電位のいずれか一方の電位が選択的に付与される。
以上の構成を有する圧電アクチュエータ23の作用について説明する。インクに圧力を付与しないとき(ノズル40からインクを吐出させないとき)には、複数の個別電極52の電位は、ドライバICによりあらかじめグランド電位に保持されている。その状態から、ドライバICにより複数の個別電極52のいずれかに所定の駆動電位が付与されると、駆動電位が付与された個別電極52とグランド電位に保持されていた共通電極としての振動板50との間に電位差が生じ、圧電層51の個別電極52と振動板50とに挟まれた部分に厚み方向の電界が発生する。ここで、圧電層51の分極方向が電界方向と同じである場合には、圧電層51は厚み方向に延びて面方向に収縮する。そして、この圧電層51の収縮変形に伴って、振動板50の圧力室34と対向する部分が圧力室34側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。本アクチュエータユニット25では、振動板50が上記のように変形した状態でインクの吐出まで待機する(待機状態)。そして、インクを吐出するときには、ドライバICは、個別電極52に駆動電位を付与した状態から、個別電極52への駆動電位の付与を停止する。これにより、個別電極52の電位がグランド電位になり、振動板50が元の形状に戻って圧力室34内の容積が増大し、圧力室34内に圧力波が発生する。ここで、従来から知られているように、この圧力室34の容積増大に伴う圧力波が圧力室34の長手方向に片道伝播する時間が経過したときに、圧力室34内の圧力は正に転じる。そこで、ドライバICは、この圧力室34内の圧力が正に転じるタイミングで、再び個別電極52へ駆動電位を付与する。このとき、前述の圧力室34の容積増大に伴う圧力波と、振動板50が圧力室34側に凸変形する際に生じる圧力波とが合成されるため、圧力室34内のインクに大きな圧力が付与されて、インクがノズル40から吐出される。
ところで、本実施形態では印刷の際に、インクジェットヘッド3が、1ピッチ毎に鉛直方向に移動しながらインクを吐出して印刷する為、カートリッジ8a〜8dに対して離れたり接近したりする。
ここで、インクジェットヘッド3とインクカートリッジ8a〜8dの位置関係について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、インクジェットヘッド3がガイド軸5の最上端(最離間位置)に位置するとき、インクジェットヘッド3とインクカートリッジ8a〜8dとの間が最も離れる。ところで、本実施形態のプリンタ1のような、チューブ供給のインクジェットプリンタでは、ノズル40が常に外気に晒されており、インクカートリッジに微小な孔が設けられる等して、インクカートリッジ内部も大気圧に維持されている為、インクジェットヘッド3が、インクカートリッジ8a〜8dよりも上方に位置するときには、インクカートリッジ8a〜8d内の夫々のインクの液面とノズル40との間の水頭差により、ノズル40内のインクには、インクカートリッジ8a〜8d側に引き込むように水圧が発生し、ノズル40から空気を引き込んでしまう。この為、ノズル40内に空気が混入して、インクの吐出特性に大きな影響を及ぼす虞がある。
また、本実施形態のインクジェットヘッド3は、小型化の為にノズル列41a〜41dの各ノズル列間の間隔Pを狭くしている。これに対し、インクカートリッジ8a〜8dは、インクの貯留量を確保できるだけの大きさをしており、さらに、各チューブ11a〜11dの各連通口13a〜13dは、下方にそれぞれ配置されている。その為、ノズル列41a〜41dの間隔Pは、連通口13a〜13dの間隔Qよりも小さい。
これにより、インクジェットヘッド3が最上端に位置する時に、水頭差の最も小さいノズル列41aとインクカートリッジ8aの水頭差Haに対して、ノズル列41bは、ノズル列41aに対してインクカートリッジ8に間隔P分の距離だけ近づく一方、インクカートリッジ8bは、インクカートリッジ8aに対してインクジェットヘッド3から間隔Q分の距離だけ離れる。そして、間隔Qの方が間隔Pよりも大きい為、結果として水頭差Haに対して、ノズル列41bとインクカートリッジ8bの水頭差Hbは、Q−Pに相当する分だけ大きくなる。同様に、ノズル列41cとインクカートリッジ8cの水頭差Hcについては、水頭差Hbより大きくなるし、ノズル列41dとインクカートリッジ8dの水頭差Hdは、水頭差Hcよりも大きくなる。その為、水頭差はHaからHb、Hc、Hdの順に大きくなる。なお、インクカートリッジ中のインクの消費に伴い、インク液面の高さは変動するが、インクカートリッジ中のインク面がインクカートリッジの底面近傍に位置するときに最も水頭差が大きくなるために、図6中、Ha、Hb、Hc、Hdはそれぞれそのような最も水頭差が大きくなる場合を表わしてある。
このように、各ノズル列41a〜41d毎にインクカートリッジ8の連通口13との水頭差が異なる為、ノズル40のインクに作用する水圧も異なる。
その為、インクジェットヘッド3が最上端に位置するときに、最もインクジェットヘッド3と距離が離れるインクカートリッジ8dを、ノズル列41dと繋がるインク供給口38dと連通させることで、かかる位置での水頭差が最も大きくなってしまうノズル列41aとの連通を避け、インクカートリッジ41dにおいて、水頭差が一番小さくなるように接続する構成を採用した為、水頭圧が最大となる状況を避けることが可能となった。
また、インクカートリッジ8cについては、インクジェットヘッド3が最上端に位置するときに、最も水頭差が小さくなるノズル列41dのインク供給口38dとの接続はできないが、次に距離の近い位置関係となるノズル列41cのインク供給口38cと接続されている。また、インクカートリッジ8bについてはノズル列41bのインク供給口38b、インクカートリッジ8aについてはノズル列41aのインク供給口38aと接続されている。このように、各カートリッジ8a〜8dとノズル列41a〜41dのうち、チューブ11a〜11dに繋いだものの組み合わせで、何れか1つの組み合わせによる水頭差が非常に大きくなるということを避けることができる。
尚、図6に示すように、キャリッジ4が移動可能なガイド軸5の最上端と最下端の間の範囲が、キャリッジの「移動範囲」に相当する。
これにより、例えば、それぞれのインクカートリッジ8a〜8dについて、ノズル列41a〜41dへの連通が上記のように鉛直方向の並び順に対して同一位置とはならないようにした場合、あるインクカートリッジの水頭圧が突出して大きくなる反面、他のインクカートリッジの水頭圧が非常に小さくなることがある。このような場合、インクカートリッジ個々の水頭圧に大きな差が生じる為、インク吐出特性を各ノズル列で均一化する為に印加する駆動電圧を変える必要が出てくる、これにより、複数の電圧の電源を備える必要が出てくるので、コストがかかる虞がある。
従って、ノズル列41a〜41dへの連通が上記のように鉛直方向の並び順に対して同一位置となるように連通されていることにより、インクの吐出特性を均一に補正する場合に、駆動電圧の変化量を抑えることができるので、電圧量の増大による設計変更、又は材料の選定を行う必要がなく、コストを抑えることができる。
さらに、ノズル列41a〜41dが互いに平行となるように鉛直方向に配列される為、隣接するノズル列41との間の間隔Qを均一にすることができる。その為、隣接するノズル列41の複数のノズル40に対して、これら各々のノズル40と鉛直方向に並ぶノズル40の水頭圧の差を均一にすることができる。
加えて、各インクカートリッジ8a〜8dの連通口11a〜11dの互いの間隔Qは、ノズル列41a〜41dの互いの間隔Pに合わせて小さくすることなく、ノズル列41a〜41dの互いの間隔Pよりも大きければよい。その為、インクジェットヘッド3の小型化によりノズル列41a〜41dを小さいスペースに密集させて配置した場合であっても、インクカートリッジ8a〜8dの体積を十分に確保できるような配置にすることができる。これにより、インクジェットヘッド3の小型化と、インクカートリッジ8a〜8dの大容量化の両方を実現できる。 また、インクカートリッジ8a〜8dを、鉛直方向に配列して設置したので、プリンタ1の横幅(Y方向)をさらに抑えることが可能となる。さらに、ノズル列41a〜41dと、インクカートリッジ8a〜8dとが同一位置となるように配置されているので、インクジェットヘッド3について、キャリッジ4の移動範囲内で想定し得る最も水頭圧が大きくなる状況を避けることもできる。以上より、設置スペースをとらない縦長のスタイリッシュなプリンタ1を提供するという効果を享受しつつ、メニスカスブレイクによるインクの漏出を回避したプリンタ1を提供できる。
<第2実施形態>
図12に示したようにインクカートリッジ8a’、8b、8c、8dのうち、インクカートリッジ8a’の高さ(鉛直方向の厚み)を他のインクカートリッジ8b、8c、8dの高さよりも大きくした以外は、第1実施形態と同様にしてプリンタ1を製造する。異なる色のインクを噴射するインクジェットプリンタでは、特定の色のインク、例えば、黒インクが他の色のインクよりも多く消費される場合には、そのような特定の色のインクカートリッジを大きくすることができる。このように特定のインクカートリッジの高さが他のインクカートリッジの高さよりも高いと、インクの消費に伴うカートリッジ内でのインクの液面の変動量がより大きくなる。それゆえ、そのような一層高い高さのインクカートリッジが縦置き型プリンタに装着される場合、ノズルとカートリッジの水頭差がインクの消費に伴ってより大きく変動することになる。そのような水頭差の変動が大きいカートリッジを、プリンタの鉛直方向の下側に配置すると、水頭差自体も大きくなるために、メニスカスを一層不安定にしてしまう。それゆえ、高さの異なるインクカートリッジを縦置き型プリンタに用いる場合には、本実施形態のように、インクの消費により最も水頭差の変動が大きいインクカートリッジ8a’を最も高い位置、(キャリッジの移動所定範囲内で前記複数のインクカートリッジから最も離れた最離間位置に位置するときに、キャリッジに対して最も近い位置)に配置することでインクカートリッジ8a’と連通するノズルのメニスカスをより安定に維持することができる。
<第3実施形態>
図13に示したようにインクカートリッジ8a、8b、8c、8dのうち、インクカートリッジ8dに接続されるチューブ11d’を他のインクカートリッジ8a、8b、8cに接続されるチューブ11a、11b、11cよりも約10%長くし且つチューブ内径を約10%小さくした以外は、第1実施形態と同様にしてプリンタ1を製造する。こうすることにより、チューブ11d‘を流れるインクの流れ抵抗は、他のチューブ11a、11b、11cを流れるインクの流れ抵抗よりも大きくなる。それゆえ、ヘッドの3の鉛直方向位置に応じてチューブ11d’で接続されるインクカートリッジ8dとノズル列41dの間の水頭差がかなり大きくなっても、インクのヘッド3からインクカートリッジ8dのインクの流れ抵抗が他のチューブを流れるインクと比べて大きいので、そのような水頭差がノズル列41dに伝播する速度が遅くなるか、あるいは水頭差を低減することになる。それゆえ、水頭差が直接ノズル列41dのノズルのメニスカスに作用すること緩和することができる。特に、キャリッジが鉛直方向に高速に往復移動する場合に、キャリッジの移動位置に応じて水頭差は時間的に変動するが、この変動がインクのインクチューブによる流れ抵抗で緩和されて、水頭圧の最大値から最小値への変動(振幅)を小さくすることができる。
チューブの長さを長くすれば流路抵抗は大きくなるので、チューブ11d’を他のチューブより10%より長くしてもよい。この実施形態では、チューブ11d’の長さを他のチューブより長くし且つチューブの内径を他のチューブより小さくしたが、チューブ11d’の長さを他のチューブより長くするが、チューブ11d’の内径を他のチューブと同内径にしてもよい。あるいは、チューブ11d’の長さを他のチューブとほぼ同一としつつ、チューブの内径を他のチューブより小さくしてもよい。
この実施形態によれば、第1実施形態に比べて、縦置き型プリンタにおける水頭差の影響を一層緩和してノズルのメニスカスを良好に維持することができる。
<第4実施形態>
この実施形態では、第1実施形態で説明したインクカートリッジ8a〜8dとノズル列41a〜41dの特定の接続の順序に加えて、インクジェットヘッドに改良を施して、インクカートリッジ8dに連通するノズル列41dにおける水頭差の影響を一層緩和する。図13に、図2に示したようなインクジェットヘッド3のーX方向から見た概略断面図を示した。4本のノズル列41a〜41dに対応するノズルを40a〜40dで示した。インクジェットヘッド3の各ノズルの噴射ユニットは、それぞれ、図5に示したような構造を有し、前述のように流路ユニット22と圧電アクチュエータ23を備える。圧電アクチュエータ23の流路ユニット22の反対側には、バッファタンク60a〜60dを内部に画成するホルダ62a〜62dが設けられている。バッファタンク60a〜60dには、それぞれ、両端に、大開口160a〜160dと小開口260a〜260dが形成されている。バッファタンク60a〜60dの小開口260a〜260dは、流路ユニット22の圧力室(34)と連通するインク供給孔38に接続しており、各インク供給孔38にはフィルタ38が設置されている。バッファタンク60a〜60dの壁面(背面)にはインクチューブ8a〜8dと接続される連通孔68a〜68dが形成されている。バッファタンク60a〜60dの大開口160a〜160dは、ホルダ62a〜62dを覆うフィルム66によって塞がれている。
フィルム66の大開口160a〜160dをそれぞれ覆う部分はダンパ66a〜66dとして機能する。ダンパ66a〜66dは、圧電アクチュエータ23の動作により発生する流路ユニット22の圧力室(34)からのインクの圧力波を、減衰させる。これにより、圧力波がノズルに伝播することが防止される。フィルム66は、弾性を有するポリイミドから形成されている。この実施形態の発明では、ダンパ66a〜66dを用いてインクカートリッジからのまたはインクカートリッジからの水頭圧の変動を有効に防止する。ダンパ(フィルム)の大きさ(面積)により、インクからの圧力波の減衰力を調整することができる。この実施形態のヘッドでは、バッファタンク60dの大開口160dの内径Ddがバッファタンク60a〜60cの大開口160a〜160cの内径Da〜Dcよりも大きい。このため、大開口160dを封止しているフィルム66の部分、すなわち、ダンパ66dは、大開口160a〜160cを封止しているダンパ66a〜66cに比べて減衰力が大きい。ヘッド3がインクカートリッジ8a〜8dに対して移動すると、インクカートリッジとそれに対応するノズル列との水頭差はそれに応じて変動する。すなわち、水頭差はヘッド位置または移動時刻の関数として変動して、圧力波としてノズル列(またはインクカートリッジ)に伝播する。そして、図6に示された位置にヘッド3が位置すると、水頭差Ha〜Hdはいずれも最大となる(水頭差Ha〜Hdの中でも水頭差Hdが最大)。このヘッドの移動により水頭差の変化が生じても、その水頭差の変化により発生する圧力波は、ノズル列41dに連通するダンパ66dにより吸収されることができる。特に、ダンパ66dの減衰力は他のダンパ66a〜66cに比べて大きいので、一層有効に、水頭差の変化であるインクの圧力波を減衰または遅延させ、ノズル列への圧力波の伝播を防止または遅延させることができる。
この実施形態では、ダンパ66dの径を大きく(面積を大きく)したが、フィルム66の厚みをダンパ66dだけ厚くしてもよい。あるいは、ダンパ66dの減衰力が他のダンパ66a〜66cに比べて大きくなるように、ダンパ66dだけを別のフィルム材料から形成してもよい。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
<変更形態1>
インクカートリッジ8a〜8dに貯留されるインクについて、インクに含まれる界面活性剤の量をそれぞれ変えたものを用いてもよい。
この場合、インクカートリッジ8aから8b、8c、8dの順に、界面活性剤の含有量を増やしたインクを用いる。
ここで、本実施形態の界面活性剤としては、アセチレングリコール系界面活性剤またはアセチレンアルコール系界面活性剤等を用いる。この界面活性剤は、溶媒内での含有量が増えると、表面張力が低下することはよく知られている。
そこで、メニスカスの破壊を防止しつつ、インクの吐出特性に影響を与えないようにする為に、ノズル列41a〜41dのメニスカスに作用する水頭圧の圧力の大きさの違いに着目して、バランスの良い表面張力の関係として、インクカートリッジ8a〜8dに貯留されるインクのうち、インクカートリッジ8aから8b、8c、8dの順に、表面張力が大きくなるように構成する。
これにより、鉛直方向にインクカートリッジ8a〜8dが並ぶものにおいて、図6に示すように、インクジェットヘッド3がガイド軸5の最上端に位置するときであっても、メニスカスブレイクが最も発生し易い組み合わせである、インクジェットヘッド3から最も離れた位置にあるインクカートリッジ8dとノズル列41dについても、メニスカスブレイクの発生する可能性を低減することができる。
ここで、ノズル40に発生するメニスカスブレイクに関係する、ノズル40に作用する表面張力と、インクカートリッジとの位置関係により発生する水頭圧について説明する。
図7、8は、ノズル40に作用する表面張力Tについて説明した概略図である。ノズル40の開口に形成されるメニスカスは、ノズル40の中心軸Cを挟んで左右対称な形状である。図7、8に示すように、表面張力Tは、ノズル40の開口周囲とインクの接点から、インクの液面に沿ってノズル40の軸線方向の成分を有するようにノズル40の外側に作用している。また、本実施形態では、インクとノズル40の接触角をα[度]とする。
また、ノズル40の開口に作用する表面張力Tは、ノズル40の軸線方向に対して、このノズル40の開口にメニスカスが保持されるように作用する表面張力Tsは、ノズル40の軸線方向に作用する。ここで、直径dのノズル40において、ノズル40の周囲に作用するメニスカスのノズル軸線方向の発生力Tsは、次式で表せる。
〔数式1〕
Figure 0004900414
次に、ノズル40のメニスカスに作用する圧力について説明する。本実施形態のインクカートリッジ8a〜8dのうち、代表例としてインクカートリッジ8dを挙げて説明する。図7に示すように、ノズル40のメニスカスには、図6に示すようなインクジェットヘッド3に位置付けられたときに、メニスカスをノズル40からインクカートリッジ8dに逆流させる方向に作用する水圧Sが作用する。ここで、水頭圧による水圧は、インクカートリッジ8dとノズル列41dのノズル40との水頭差Hdにより変化する。そこで、インクカートリッジ8dの液面とノズル40と水頭差をHdとした場合、水頭圧により発生する水圧Sは、次式で表せる。
〔数式2〕
Figure 0004900414
ここで、メニスカスがノズル40の開口に保持されるには、水圧Sに対して、メニスカスの発生力Tsが大きければよい。これにより、メニスカスが破壊されて、ノズル40の開口から空気が侵入することがない。このように、ノズル40の開口にインクのメニスカスが保持される条件は、次式で表せる。
〔数式3〕
Figure 0004900414
ここで本実施形態のプリンタ1では、ノズル40の直径d、使用するインクの密度ρが、図9に示す仕様であるとする。ここで、ノズル列41dとインクカートリッジ8dの水頭差をHdとした場合、図9に示す仕様のプリンタ1は、以下の数式に示す関係となる。
〔数式4〕
Figure 0004900414
ここで、接触角αは、インクとノズルプレート33の材質によって決まる為、各ノズル列間での差は少ない。一方、水頭差Ha〜Hdについては、各ノズル列41a〜41dと各インクカートリッジ8a〜8dとの間の距離によってそれぞれ変わる。ここで、図6に示すように、インクジェットヘッド3が最上端に位置するときには、前記のノズル列41dとインクカートリッジ8dの水頭差Hdは、他のノズル列41a、41b、41cと各インクカートリッジ8a〜8cとの間の水頭差Ha、Hb、Hcよりも大きくなる。その為、ノズル列41dのノズル40のインクは、他のノズル列41a〜41cのノズルにインクに比べて大きな水圧が加わる。この水圧により、インクがインクカートリッジ8d側に逆流し、その逆流に伴いメニスカスが破壊されないようにする為には、表面張力Tは、前記の数式4を満たすような大きさである必要がある。また、各インクカートリッジ8a〜8cについても、これらの表面張力Tが、前記の数式4の関係を満たすようなインクを貯留することが望ましい。上記の数式4を満たすように、インクカートリッジ8aから、8b、8c、8dの順に表面張力が大きくなるように調整したインクを使用することが望ましい。
以上のように、水頭圧が最大となるインクカートリッジ8dのインクの表面張力を大きくすることで、メニスカスブレイクの発生頻度が低減することが分かる。
<変更形態2>
上記実施形態および変更形態では、インクカートリッジ8a〜8dが、プリンタ1の本体ケース下方に配置されたものについて説明してきたが、インクカートリッジ8a〜8dが本体ケース2の上方に配置されていてもよい。
この場合、図10に示すように、インクジェットヘッド3が最下端に移動したときに、インクカートリッジ8aがインクジェットヘッド3に対して最も離れた位置となる。その為、インクカートリッジ8aとノズル列41aを連通させるようにチューブ11aを接続することで、インクジェットヘッド3の移動する範囲において、最も水頭圧が高くなる状況を回避することができる。なお、インクカートリッジ中のインクの消費に伴い、インク液面の高さは変動するが、図10に示したプリンタの構造では、インクカートリッジにインクが充満されているとき(使用開始時)にノズル列にかかる水頭差がもっとも大きくなるために、図10には、そのような使用開始時におけるHa、Hb、Hc、Hdを表わしてある。
また、この変更形態2のプリンタ1においては、インクカートリッジ8aから8b、8c、8dの順に、インクの表面張力が小さくなるように構成される。
これにより、インクジェットヘッド3とインクカートリッジ8との間で最も水頭圧が大きくなる組み合わせである、ノズル列41aとインクカートリッジ8aについても、メニスカスブレイクの発生を低減することができる。
第2実施形態で示した発明を変形形態2に適用する場合には、図15に示したように、最も高さの高いインクカートリッジ8a’は、液鉛直方向の最も低い位置に配置することができる。最も高さの高いインクカートリッジ8a’は、そのインクの消費に伴う水頭差の変動が他のインクカートリッジ8b、8c、8dの高さよりも大きい。しかし、インクカートリッジ8a’を最も低い位置に配置することで、インクカートリッジ8a’に連通するノズル列41aにかかる水頭圧は他のノズル列41b、41c、41dに比べて最も小さくなる。従って、インクの消費に伴う水頭差の変動によるノズル列41aのノズルのメニスカスへの影響を緩和することができる。
第3実施形態で示した発明を変形形態2に適用する場合には、図10に示したインクカートリッジ8a、8b、8c、8dのうち、インクカートリッジ8aに接続されるチューブ11aだけを他のインクカートリッジ8b、8c、8dに接続されるチューブ11b、11c、11dよりも長くし且つチューブ内径を小さくすることができる。こうすることにより、チューブ11aを流れるインクの流れ抵抗は、他のチューブ11b、11c、11dを流れるインクの流れ抵抗よりも大きくなる。それゆえ、ヘッドの3の鉛直方向位置に応じてチューブ11aで接続されるインクカートリッジ8aとノズル列41aの間の水頭差がかなり大きくなっても、インクのヘッド3からインクカートリッジ8aのインクの流れ抵抗が他のチューブを流れるインクと比べて大きいので、そのような水頭差がノズル列41aに伝播する速度が遅くなり、水頭差の影響がすぐにノズル列41aのノズルのメニスカスに作用し難くなる。
第3実施形態で示した発明を変形形態2に適用する場合を以下に説明する。第3実施形態では、図13に示したようにインクジェットヘッド3において、鉛直方向の最も下側に位置するノズル40dに連通するダンパ66dの大きさ他のダンパ66a〜66cより大きくした。変形形態2では、鉛直方向の最も上側に位置するノズル40aに最も大きな水頭圧がかかるので、鉛直方向の最も上側に位置するノズル40aに連通するダンパ66aの開口径を最も大きくする。これにより、ノズル40aにかかる水頭圧の変化であるインクの圧力波を有効に減衰させることができる。
<変更形態3>
本実施形態のインクジェットヘッド3のように複数のノズル列41a〜41dを有するものではなく、1列のノズル列のみ有するインクジェットヘッドを、鉛直方向に複数並べてキャリッジに担持させるように構成してもよい。
図11に示すように、インクジェットヘッド103a〜103dは、それぞれノズル列141a〜141dを有し、鉛直方向に4つ並んでキャリッジ102に担持されている。このように担持された状態では、ノズル列141a〜141dは、互いに平行となるように配列されている。そして、インクジェットヘッド103aにはインクカートリッジ108aからインクが供給されるように、チューブ111aによって両者が繋がれており、インクジェットヘッド103b〜103dは、それぞれチューブ111bを介してインクカートリッジ108b、チューブ111cを介してインクカートリッジ108c、チューブ111dを介してインクカートリッジ108dと繋がっている。これにより、キャリッジ104がインクカートリッジ103a〜103dに対して最も離れた位置に位置付けられた場合であっても、水頭圧が最も大きくなる状況を避けることができる。このように、インクジェットヘッドの形状に関わらず、本発明を実施することができる。また、キャリッジ104に搭載されるインクジェットヘッドは、4つに限られず、複数備えていればよい。さらに、各インクジェットヘッドに設けられるノズル列も、1列に限られず、複数列を配列してもよい。
加えて、本実施形態のプリンタ1では、インクカートリッジ8a〜8dとインクジェットヘッド3のノズル列41a〜41dとが同一位置に対応するようにチューブ11a〜11dで繋がれていたが、プリンタ1ではインクカートリッジ8dとノズル列41dのみがチューブ11dで繋がれ、他のインクカートリッジは任意のノズル列に繋がれていてもよい。これにより、メニスカスブレイクが最も発生し易い位置関係の場合でも、確実にメニスカスブレイクを防ぐことができる。
また、前記の本実施形態では、インクジェットヘッド3の各ノズル列41a〜41dの間隔Pが、カートリッジ8a〜8dの供給口11a〜11dの間隔Qよりも小さい場合について説明したが、本発明は、このような場合に限られない。ノズル列41a〜41dの間隔Pと、カートリッジ8a〜8dの間隔Qの大きさに関係なく、インクジェットヘッド3がインクカートリッジ8a〜8dに対して最も離れた位置に位置するときに、インクカートリッジ8a〜8dのうちでインクジェットヘッド3から最も離れた位置にあるインクカートリッジを、インクカートリッジに最も近い位置のノズル列とチューブで繋ぐことにより、キャリッジ4の移動する範囲内で最も水頭圧が大きくなる状況を確実に避けることができる。
また、前記の本実施形態では、インクジェットヘッド3には、ノズル列41a〜41dが互いに平行となるように配列されていたが、必ずしもノズル列41a〜41dが平行に配列されていなくてもよい。例えば、ノズル列41a〜41dが、インク吐出面と直交する方向から見て、X方向を上下にしたW字となるように、各ノズル列のうち一端側が近接したり、他端側が離れたりするように配置する。このとき、隣接するノズル列において、鉛直方向下に位置するノズル列のノズル41は、鉛直方向上に位置するノズル列のノズル41よりも、鉛直方向上に配置されないようにする必要がある。
上記実施形態1〜4及び変形形態では、本発明の種々の具体例を示したが、本発明はそれらに限らず、それらの具体例を組み合わせてもよい。例えば、実施形態2のプリンタに、実施形態3で説明した異なるインクチューブ及び/または実施形態4で説明した異なる減衰力を持つダンパを導入してもよい。あるいは、実施形態3で説明した異なるインクチューブだけを実施形態4のプリンタに導入してもよい。
上記実施形態では、4色のインクおよび4つのインクタンク(カートリッジ)を用いる場合を例示したが、それに限らず、5色以上のインクを用いてよく、インクタンクの数も5つ以上採用してもよい。同色のインクを収容するインクタンクを複数備えても良い。それに伴い、前述のようにヘッドの数を増すこともできるし、単一のヘッド内に全てのノズル列を収容しても良い。また、本発明は、インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタに限られず、様々な液体を吐出して物体に液体を付着させる液滴吐出装置にも適用できる。液体は、インクに限らず、薬剤、化学物質、飲料や種々の材料にし得る。
本実施形態のプリンタの概略斜視図である。 プリンタをY方向から見た概略側面図である。 インクジェットヘッドの上面図である。 図3の部分拡大図である。 図4のIV−IV線断面図である。 インクジェットヘッドがガイド軸最上端に位置する場合の側面図である。 ノズルの開口のメニスカスに作用する圧力を示す図である。 ノズルの開口付近の斜視図である。 本実施形態のプリンタの仕様を示す表である。 変更形態2のプリンタの概略側面図である。 変更形態3のインクジェットヘッドの概略側面図である。 第2実施形態のプリンタの概略側面図である。 第3実施形態のプリンタの概略側面図である。 第4実施形態のプリンタのヘッドの断面図である。 第2実施形態の発明を導入した変更形態2のプリンタの概略側面図である。
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
4 キャリッジ
8a〜8d インクカートリッジ
11a〜11d チューブ
40 ノズル
41a〜41d ノズル列
Ha〜Hd 水頭差
d ノズルの直径
T、Ts 表面張力
R 大気圧
S 水圧

Claims (17)

  1. 液体吐出装置であって:
    互いに異なる液体を吐出する複数のノズル列を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに供給する前記異なる液体をそれぞれ収容し、且つ鉛直方向に配列された複数の液体タンクと、
    複数のノズル列の各々に対して前記複数の液体タンクのうちの対応する液体を収容する液体タンクと連通するように前記液体吐出ヘッドに接続される複数のチューブと、
    前記液体吐出ヘッドを担持して鉛直方向の所定範囲を往復移動するキャリッジとを備え、
    前記液体吐出ヘッドは、前記複数のノズル列が鉛直方向に配列されるように前記キャリッジに担持されており、
    前記キャリッジが前記所定範囲内で前記複数の液体タンクから最も離れた最離間位置に位置するときに、そのキャリッジに対して最も離れている液体タンクと、前記キャリッジが前記最離間位置に位置するときに、前記複数の液体タンクに対して最も近接するノズル列とが、前記複数のチューブのひとつにより連通されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記ひとつのチューブが、他のチューブよりも液体の流れ抵抗が大きいことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ひとつのチューブが、他のチューブよりも長いことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記ひとつのチューブが、他のチューブよりも内径が小さいことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記キャリッジが前記所定範囲内で前記複数の液体タンクから最も離れた最離間位置に位置するときに、そのキャリッジに対して最も近い液体タンクの前記鉛直方向の厚みが、最も離れている液体タンクの前記鉛直方向の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  6. 前記キャリッジに対して最も近い液体タンクが黒インクを収容していることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記複数のノズル列に、それぞれ、インクバッファタンクが接続され、インクバッファタンクの一部がダンパを有し、前記キャリッジが前記所定範囲内で前記複数の液体タンクから最も離れた最離間位置に位置するときに、前記複数の液体タンクに最も近接するノズル列に接続されたインクバッファタンクのダンパの減衰力が、他のノズル列に接続されたインクバッファタンクのダンパの減衰力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  8. 前記複数の液体タンクに最も近接するノズル列のダンパの大きさが、他のノズル列のダンパよりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記キャリッジの鉛直方向の移動の所定範囲が、前記複数の液体タンクの設置位置から上方に偏倚しており、
    前記複数の液体タンクのうちの鉛直方向において下端に位置するものと、前記複数のノズル列のうちの鉛直方向において下端に位置するものとが、前記チューブで連通されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  10. 前記複数の液体タンクのうちの前記下端に位置する液体タンクに収容された液体が、その液体タンクとは別の液体タンクに収容される液体よりも表面張力が高いことを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記キャリッジの鉛直方向の移動の所定範囲が、前記複数の液体タンクの設置位置から下方に偏倚しており、
    前記複数の液体タンクのうちの鉛直方向において上端に位置するものと、前記複数のノズル列のうちの鉛直方向において上端に位置するものとが、前記チューブで連通されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  12. 前記複数の液体タンクのうちの前記上端に位置する液体タンクに収容された液体が、その液体タンクとは別の液体タンクに収容される液体よりも表面張力が高いことを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置。
  13. 前記複数の液体タンクの鉛直方向における並び順と、前記複数のノズル列の鉛直方向における並び順とが、インク種に関して、同一であり、
    前記複数のチューブは、互いに対応するノズル列と液体タンクとを接続することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  14. 鉛直方向の最も低い位置に配置されたノズル列にかかる水頭圧が、鉛直方向の最も高い位置に配置されたノズル列にかかる水頭圧よりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の液体吐出装置。
  15. 各ノズル列が水平方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  16. 前記液体吐出ヘッドが、複数のノズル列がそれぞれ形成された複数のヘッドを有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  17. 前記液体吐出装置が、鉛直方向に延在する回転軸を有する紙送りローラを備えるインクジェットプリンタであることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
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