JP2005335246A - 液体噴射装置 - Google Patents

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亘 鈴木
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Abstract

【課題】 ターゲットに負荷をかけずに液体を吐出することができる液体噴射装置を提供すること。騒音が少ない液体噴射装置を提供すること。省スペース化を図ることができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 キャリッジに搭載された記録ヘッドから記録紙に対してインクを噴射するプリンタ1において、扉が開閉可能に取着された外ケース2内に、内ケース3が設けられている。内ケース3には前面に載置板4が設けられ、その載置板4に形成された凹部5には孔6が形成されている。プリンタ1は、この凹部5に配設された記録紙を孔6を介して吸引固定する。そして、固定された記録紙に対してインクを吐出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
通常、インクジェット式記録装置等のプリンタは、紙を印刷部まで給送し、印刷された紙を搬送する、給紙機構及び排紙機構を備えている(例えば、特許文献1参照。)。これらの給紙機構及び排紙機構は、給紙ローラ、排紙ローラ、各ローラを駆動する駆動機構及びモータ等を備えている。そして、これらの給紙機構及び排紙機構は、例えば、1対のローラの間に紙を挟み、各ローラの回転動作により紙を上流側から下流側へ搬送している。
特開2001−191601号公報
ところが、各ローラは、紙に摩擦力や押圧力を加えるので、紙の材質によっては変形等を生じる場合がある。また、紙がトレイ等に正しくセットされない場合には、紙詰まりが生じて、紙が損傷する可能性がある。また、各ローラを駆動する駆動機構は、他の機構に比べて動作中に騒音を発生しやすい。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ターゲットに負荷をかけずに液体を吐出することができる液体噴射装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、騒音が少ない液体噴射装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、省スペース化を図ることができる液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、キャリッジに搭載された液体噴射ヘッドからシート状のターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置において、前記ターゲットを鉛直に配置するための鉛直面に吸引孔を形成した載置台と、前記載置台の鉛直面に配設された前記ターゲットを、前記吸引孔を介して吸引して、前記載置台に対して固定する吸引手段とを備えた。
これによれば、液体噴射装置には、ターゲットを配置する載置台において、ターゲットを鉛直に配置するための鉛直面に吸引孔を形成した。そして、載置台の鉛直面に配置された、シート状のターゲットを、吸引手段により吸引孔を介して吸引して載置台に固定する。このため、液体噴射ヘッドに対してターゲットを相対移動させずに、ターゲットに押圧力、摩擦力等のストレスをかけることなく、ターゲットに対して液体を吐出することができる。また、載置台は、ターゲットを配置するためのスペースが必要となるが、鉛直面にターゲットを配置するようにしたので、液体噴射装置の水平方向の寸法を小さくすることができる。さらに、ターゲットを搬送するための駆動機構が省略されるので、騒音の発生を防止することができる。
この液体噴射装置において、前記載置台を収容する外ケースと、同外ケースを開閉し、少なくとも一部が透明性を有する材質からなる扉とをさらに備えている。
これによれば、液体噴射装置には、載置台を収容する外ケースと、外ケースを開閉し、少なくとも一部が透明性を有する材質からなる扉とをさらに備えている。このため、扉が外ケースを閉じていても、外ケース内を視認することができるので、ターゲットの有無、印刷動作、動作中であるか否か等を確認することができる。
この液体噴射装置において、前記キャリッジを、主走査方向と平行に往復移動可能に支持するガイド部材と、前記ガイド部材を、前記主走査方向と直交する方向に往復移動させるガイド駆動機構とを備える。
これによれば、液体噴射装置には、キャリッジを主走査方向と平行に往復移動可能に支持するガイド部材と、そのガイド部材を主走査方向と略直交する方向に往復移動させるガイド駆動機構とを備えている。このため、キャリッジに搭載された液体噴射ヘッドは、主走査方向と平行な方向と、その主走査方向と直交する方向とに往復移動するので、載置台に配置されたターゲットの全面に対し、液体を吐出することができる。
この液体噴射装置において、前記載置台には、前記ターゲットを位置決めする位置決め手段が設けられている。
これによれば、載置台には、ターゲットを位置決めする位置決め手段が設けられている。このため、液体噴射ヘッドは、位置決めされたターゲットに合わせて液体を吐出することができる。
この液体噴射装置において、前記位置決め手段は、前記載置台に形成された、前記ターゲットの外形に合わせた形状の凹部である。
これによれば、位置決め手段は、載置台に形成された凹部であって、この凹部は、ターゲットの外形に合わせて形成されている。このため、ターゲットを配置する際には、ターゲットを凹部に配置すればよいので、ターゲットの位置決めを簡単に行うことができる。
この液体噴射装置において、前記キャリッジ又は前記ガイド部材には、ミスト吸引手段が配設され、前記ミスト吸引手段は、前記液体噴射ヘッドから吐出されて空中を浮遊する液滴を吸引する。
これによれば、キャリッジ又はガイド部材には、ミスト吸引手段が配設されている。このミスト吸引手段は、液体噴射ヘッドから吐出されて空中を浮遊する液滴(ミスト)を吸引する。このため、空中を浮遊するミストを、ミスト吸引手段により吸引することができるので、ミストによりターゲット等を汚染するのを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。図1は、液体噴射装置としてのプリンタの外形を示す斜視図、図2は、プリンタの内部を説明する斜視図である。
図1に示すように、プリンタ1は、箱体状の外ケース2を備えている。外ケース2は、そのZ軸方向の長さ(奥行)が、X軸方向の長さ(幅)及びY軸方向の長さ(高さ)よりも短くなっている。また、外ケース2には、脚部2aが固着されており、同外ケース2を支持している。また、外ケース2内には、図2に示すように、内ケース3が収容されている。
図3は、内ケース3の斜視図、図4は、内ケース3の断面図である。図3及び図4に示すように、内ケース3は、箱体状に形成されている。また、内ケース3の開口部には、載置台としての載置板4が、その前面4aが内ケース3の前面3aと同平面になるように嵌着されている。
載置板4は、例えば金属板からなり、本実施形態では、A3判規格紙よりも若干大きく形成されている。図2に示すように、内ケース3が外ケース2内に固定されると、載置板4は、前面4a(鉛直面)が鉛直になるように配置される。また、載置板4の前面4aは、ターゲットとしての記録紙P(図3参照)を配置する面として機能する。
図4に示すように、載置板4の前面4aには、位置決め手段としての凹部5が形成されている。この凹部5は、プリンタ1が印刷可能である最大の大きさの記録紙(例えば、A3判の記録紙)の寸法よりも若干大きく形成されている。また、凹部5の深さは、数mm程度になっている。尚、図2〜図4に示す載置板4は、説明の便宜上その厚み及び凹部5の深さを大きくして図示している。
また、載置板4の凹部5底面には、吸引孔としての孔6が多数貫通形成されている。具体的には、孔6は、1個/平方センチメートル等の比較的大きな密度で貫通形成されたり、載置板4に4個程度の小さな密度で貫通形成されたりする場合がある。図4に示すように、この載置板4が内ケース3に嵌着されると、載置板4及び内ケース3の内側面3cによって、内部空間7が形成される。
一方、図4に示すように、内ケース3の底壁3bには、連通孔8が貫通形成されている。連通孔8は、内ケース3の内側面3c及び背面3dで開口しており、内部空間7を外部と連通させている。本実施形態では、連通孔8は、3個貫通形成されている。これらの連通孔8には、3個の吸引手段としての吸引ポンプ9がそれぞれ接続されている。このため、吸引ポンプ9を駆動させると、吸引ポンプ9によって内部空間7の空気が外部に排気され、内部空間7の圧力は低下する。その結果、載置板4の孔6を介して、外部から空気が内部空間7へ吸引される。
従って、吸引ポンプ9を駆動させた状態で、図3に示すように載置板4の凹部5に記録紙Pを配置すると、吸引ポンプ9の吸引力により、記録紙Pが載置板4の凹部5底面に吸引固定される。即ち、吸引ポンプ9は、記録紙Pを載置板4に固定可能なポンプ能力を備えている。このとき、吸引ポンプ9の吸引力が比較的強い場合には、載置板4の孔6は比較的少なくてもよく、吸引力が比較的小さい場合には、孔6は比較的多く形成される。
また、図2に示すように、外ケース2の内側面2bの前寄りには、上下1対の第1及び第2のレール部材11,12が架設されている。第1のレール部材11は、内側面2bの鉛直方向(Y軸方向)上側に、第2のレール部材12は、内側面2bの下側に固定され、図1中X軸方向と略平行にそれぞれ設けられている。
また、図2に示すように、第1及び第2のレール部材11,12には、長尺のガイド部材13が摺動可能に設けられている。さらに、外ケース2の内側面2bの下側であって第2のレール部材12の上側には、ネジ軸14が第2のレール部材12と平行になるように架設され、このネジ軸14には、ガイド部材13が螺合している。図3に示すように、ネジ軸14の一端には、第1駆動モータM1が連結されている。このため、第1駆動モータM1が回転駆動すると、ネジ軸14が正方向又は逆方向に回転し、ガイド部材13が副走査方向(X軸方向及び反X軸方向)に往復移動するようになっている。第1及び第2のレール部材11,12、ネジ軸14、第1駆動モータM1は、ガイド駆動機構を構成している。
次に、ガイド部材13について説明する。図5は、ガイド部材13の部分断面図である。ガイド部材13は、長尺の金属板からなり、図5に示すように、断面略コの字状になるように、その両端が折り曲げ形成されている。また、ガイド部材13の底面13bの2箇所には、左右一対のY軸レール部15が形成されている。左右一対のY軸レール部15は、プレス加工等により、ガイド部材13の内側面13cにおいて突出するように形成され、ガイド部材13の長手方向(Y軸方向)に沿って溝状に延びている。
図5に示すように、ガイド部材13内には、キャリッジ17が配設されている。キャリ
ッジ17は、主に樹脂等により略直方体状に形成され、その底面17bの2箇所には、係合凹部18が溝状に形成されている。これらの係合凹部18と、ガイド部材13のY軸レール部15との係合により、キャリッジ17は、ガイド部材13内をY軸レール部15に沿って摺動可能に配設されている。
また、ガイド部材13の上下両端部には、図3に示す第1及び第2移動ブロック21,22が、ガイド部材13と一体に配設されている。第1移動ブロック21には、ガイド部材13に挿通された第1のレール部材11が挿通されている。第2移動ブロック22には、ガイド部材13に挿通された第2のレール部材12が挿通されるとともに、ネジ軸14が螺合している。
第1及び第2移動ブロック21,22の前面21a,22aには、第1及び第2プーリ23,24が回転可能に突出しており、これらの第1及び第2プーリ23,24には、タイミングベルト25が掛着されている。このタイミングベルト25の途中には、キャリッジ17が固着されている。
さらに、第2移動ブロック22には、第2駆動モータM2(図7参照)が内蔵されており、この第2駆動モータM2には、回転可能に設けられた第2プーリ24と駆動連結されている。従って、第2駆動モータM2の駆動力が、タイミングベルト25を介してキャリッジ17に伝達され、キャリッジ17は、主走査方向(Y軸方向及び反Y軸方向)に往復移動するようになっている。
また、キャリッジ17には、図示しないサブタンクが、例えば6個設けられている。この各サブタンクには、キャリッジ17に接続された6本の供給チューブ26から、液体としてのインクが補給されるようになっている。各供給チューブ26は、ガイド部材13内に挿通されている。尚、図3及び図4には、便宜上、1本の供給チューブ26を図示し、その他(本実施形態では5本)の供給チューブ26は、図示を省略している。
これらの各供給チューブ26は、図示しないインクタンクにそれぞれ接続されている。各インクタンクは、外ケース2内に配設され、供給チューブ26を介してキャリッジ17の前記各サブタンクに、内部に貯留したインクを供給するようになっている。
また、図5に示すように、キャリッジ17には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド27が搭載されている。記録ヘッド27は、図示しない圧電素子と、各圧電素子に対応するノズルとを備えている。そして、圧電素子の駆動により、キャリッジ17の前記各サブタンクから供給されたインクが、前記ノズルから載置板4側に向けて吐出されるようになっている。
さらに、図5に示すように、ガイド部材13の底面13bには、ミスト吸引手段としてのミスト吸引部28が配設されている。ミスト吸引部28は、例えば、ファン等から構成され、記録ヘッド27がインク滴を吐出する際に発生し、空中を浮遊する細かいインク滴(液滴)である、いわゆるミストを吸引回収する。
また、キャリッジ17の底面17bには、センサ29が取着されている。センサ29は、光学センサであって、図示しない発光部と受光部とを備えている。前記発光部から出力されたビームは、キャリッジ17の底面17bに相対向する、載置板4又は記録紙Pに反射し、前記受光部によって受光される。そして、受光部は、反射光の強度を検出して、その強度により異なる信号を発信するようになっている。
図1に示すように、内ケース3、載置板4及びキャリッジ17等を収容した外ケース2
には、鉛直面にて開口する開口部に、扉30が配設されている。扉30は、透明性を有する樹脂板から形成されている。また、扉30は、外ケース2の前面2cよりも若干小さく、載置板4よりも大きく形成されている。
扉30の下辺30cは、金属板からなる枠が取着されており、図示しないヒンジ機構により、外ケース2に対して回動可能に固定されている。
また、扉30の上辺30dには、係合部31が取着されている。係合部31は、図1の実線に示すように、扉30が外ケース2を閉じた位置(閉位置)に配置された際に、外ケース2に設けられた被係合部32(図6参照)に対して係合し、扉30を閉位置に固定する。これらの係合部31及び被係合部32としては、例えば、磁力により互いに引き合う磁石や、フック及びフックを掛止する掛止部を備えるものがある。
図6に示すように、扉30を、係合部31と被係合部32との係合を解除して、外ケース2と反対側に回動させると、扉30が開位置に配置され、外ケース2が開状態になる。そして、開位置から、扉30を外ケース2側に回動し、係合部31を被係合部32に係合させると、外ケース2は図1の実線に示すような閉状態になる。扉30が閉位置に配設された場合でも、扉30は、透明性を有しているため、扉30を介して外ケース2内部を視認することができる。
次に、プリンタ1の電気的構成について図7に従って説明する。制御部40は、プリンタ1と図示しないネットワークを介して接続された、パソコン、デジタルカメラ等から図示しないケーブル又は無線通信によって画像データを受信し、その画像データに基づいて印刷データを作成する。作成した印刷データは、制御部40によって記憶部41に一時格納される。また、制御部40は、記憶部41に格納された各種プログラムに従って、各駆動回路を駆動する。
入力部42は、外ケース2に設けられたスイッチSW1,SW2(図1参照)等から構成される。スイッチSW1,SW2が押下されると、制御部40に信号が送信される。
第1モータ駆動回路43は、制御部40からの信号に従って、ネジ軸14に連結された第1駆動モータM1を駆動する。第2モータ駆動回路44は、制御部40からの信号に従って、第2移動ブロック22に内蔵された第2駆動モータM2を駆動する。
ポンプモータ駆動回路45は、制御部40からの信号に従って、吸引ポンプ9を駆動するポンプモータMPを駆動する。ヘッド駆動回路46は、印刷データに基づいて制御部40が送信した信号に従って、記録ヘッド27の圧電素子を駆動する。
センサ駆動回路47は、ガイド部材13に配設されたセンサ29のON状態とOFF状態を切り替える。吸引部駆動回路48は、制御部40からの信号に従ってミスト吸引部28を駆動させる。
次に、プリンタ1の作用について説明する。印刷休止状態のとき、キャリッジ17はホームポジションに配置されている。詳述すると、ガイド部材13が副走査方向(図2中X軸方向及び反X軸方向)の右端側に配置され、キャリッジ17は、主走査方向(図2中Y軸方向及び反Y軸方向)の端部であって、ガイド部材13の鉛直方向(Y軸方向)の下端位置(第2移動ブロック22側)に配置されている。
まず、ユーザは、外ケース2の扉30を回動して、図1の2点鎖線及び図6に示すように開位置まで移動する。そして、外ケース2に設けられたスイッチSW1を押下して、吸引ポンプ9の吸引動作を開始させる。制御部40は、スイッチSW1から信号を受信すると、ポンプモータ駆動回路45を駆動する。すると、吸引ポンプ9が駆動し、内ケース3
の内部空間7の空気を外部に排気する。その結果、内部空間7内の圧力が低下する。
さらに、図3のように、載置板4の凹部5の左下隅の角部に、記録紙Pの角を合わせる。このとき、載置板4の孔6を介して外気が吸引されているため、記録紙Pは載置板4に吸着され、ずれることなく固定される。記録紙Pを固定すると、開位置にある扉30を閉位置まで回動して、外ケース2を閉める。また、外ケース2に設けられたスイッチSW2を押下し、プリンタ1を印刷待機状態にする。
印刷待機状態になると、制御部40は、パソコン等の外部装置からの画像データの送信を待つ。そして、画像データを受信すると、制御部40は印刷開始状態に移行する。
まず、制御部40は、第1及び第2モータ駆動回路43,44に信号を送信して第1及び第2駆動モータM1,M2を駆動し、ガイド部材13及びキャリッジ17を、印刷開始位置まで移動させる。このとき、ガイド部材13が副走査方向(図2中X軸方向及び反X軸方向)の左端側、キャリッジ17が、主走査方向(図2中Y軸方向及び反Y軸方向)の端部であって、ガイド部材13の鉛直方向(Y軸方向)の下端の位置に配置される。
キャリッジ17が印刷開始位置に配置されると、制御部40は、停止した状態のガイド部材13に沿ってキャリッジ17を所定の移動速度で主走査方向に移動させる。このとき、制御部40は、センサ駆動回路47を同時に駆動して、印刷開始位置から反対側の上端位置までキャリッジ17を移動させながら、センサ29を駆動させる。すると、センサ29が、反射光の強度の相違により、載置板4に配置された記録紙Pの主走査方向(Y軸方向)における紙端を検出し、制御部40に検出信号を送信する。制御部40は、センサ29からの信号を受信したタイミングと、キャリッジ17の移動速度とに基づいて、記録紙Pの主走査方向の長さを算出する。そして、制御部40は、ガイド部材13に沿って、キャリッジ17を上端位置まで移動すると、キャリッジ17を印刷開始位置まで戻す。
次に、制御部40は、第1モータ駆動回路43に信号を送信し、第1駆動モータM1を駆動させる。すると、ガイド部材13が、キャリッジ17を下端位置に保持しながら、第1及び第2のレール部材11,12に沿って副走査方向(反X軸方向)に移動する。また、制御部40は、センサ29も同時に駆動させる。その結果、センサ29により、載置板4に配置された記録紙Pの副走査方向(反X軸方向)における紙端が検出され、制御部40は、記録紙Pの副走査方向の長さを算出する。そして、制御部40は、記録紙Pの主走査方向及び副走査方向の長さに基づき、パソコン等から受信した画像データを、記録紙Pの大きさに合わせて印刷データに変換処理する。
次に、制御部40は、第1及び第2モータ駆動回路43,44に信号を送信し、キャリッジ17を印刷開始位置まで移動させ、センサ29を駆動停止する。さらに、制御部40は、キャリッジ17を主走査方向(Y軸方向及び反Y軸方向)に往復移動させながら、印刷データに基づいてヘッド駆動回路46を駆動する。その結果、記録紙Pの主走査方向に1走査分の印刷が行われる。また、制御部40は、記録紙Pに対して主走査方向の1走査分の印刷が完了すると、ガイド部材13を副走査方向(反X軸方向)に1走査分移動し、記録ヘッド27を駆動して次の1走査分の印刷を行う。
このとき、記録紙Pの印刷面の裏側から、吸引ポンプ9で記録紙Pを吸引することにより、印刷面に吐出されたインクは、記録紙Pに対して吐出されるとすぐに浸透し、記録紙Pから垂れることがない。つまり、記録紙Pを裏面から吸引することにより、記録紙Pを鉛直に立てた状態で印刷を行っても、紙面上でのインクの垂れを防止される。
また、扉30が透明性を有しているので、印刷中も印刷の様子を外部から確認できる。さらに、載置板4に記録紙Pが鉛直に載置されているので、プリンタ1から少し離れた位
置からも、ディスプレイを見るように、印刷状態を確認することができる。
そして、プリンタ1が印刷状態のとき、制御部40は、吸引部駆動回路48を駆動して、ミスト吸引部28を駆動する。その結果、印刷中、記録ヘッド27付近に浮遊するミストを吸引することができるので、記録ヘッド27、記録紙P等へのミストの付着を防止される。
印刷データに基づいて印刷が終了すると、制御部40は、第1及び第2モータ駆動回路43,44を駆動して、キャリッジ17をホームポジションまで移動させる。そして、制御部40は、ポンプモータ駆動回路45に信号を送信して、吸引ポンプ9を比較的小さい吸引速度になるように駆動する。その結果、内部空間7は、載置板4に記録紙Pを吸引固定可能であるが、記録紙Pを載置板4から手で取り外しやすいような圧力になる。
ユーザは、印刷が終了したことを確認すると、扉30を回動して外ケース2を開け、載置板4の記録紙Pを取り外す。そして、記録紙Pを取り外すと、扉30を閉め、スイッチSW1を押下する。制御部40は、スイッチSW1から信号を受信すると、ポンプモータ駆動回路45に信号を送信し、吸引ポンプ9の駆動を停止する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、プリンタ1の内ケース3(外ケース2)内に、載置板4を、記録紙Pを配置する前面4aが鉛直になるように配設した。また、この載置板4に、前面4aにて開口する孔6を多数形成した。さらに、内ケース3と載置板4とで構成される内部空間7内の空気を吸引し、載置板4の前面4aに配置された記録紙Pを載置板4に対して吸引固定する吸引ポンプ9を設けた。つまり、インクを吐出する記録ヘッド27に対し、記録紙Pを相対移動させることなく印刷を行う。従って、記録紙Pに、押圧力、摩擦力等のストレスをかけないので、紙詰まり等により記録紙Pを変形又は損傷させることなく印刷することができる。また、この場合、載置板4の前面4aを記録紙Pを配置するための大きさに形成する必要があるが、載置板4を鉛直方向に立設し、記録紙Pを鉛直に配置した状態で印刷するようにしたので、プリンタ1の水平方向の寸法を小さくし、机等の上で大きなスペースを占有しないようにすることができる。また、給紙機構及び排紙機構を省略することができるので、それらの機構による騒音をなくすことができる。
(2)上記実施形態では、外ケース2に、透明性を有する樹脂板からなる扉30を備え、外ケース2を開閉するようにした。このため、扉30が閉じている状態でも、記録紙Pの有無、動作の確認、印刷状態の確認をすることができる。また、透明性を有する扉30を、記録紙Pの大きさ以上の大きさにしたので、プリンタ1から離れた位置からも、その印刷動作、記録紙Pへの印刷状態を確認することができる。
(3)上記実施形態では、印刷機構を、記録ヘッド27を搭載したキャリッジ17と、キャリッジ17を主走査方向に往復移動させるガイド部材13と、ガイド部材13を副走査方向に往復移動させる第1及び第2のレール部材11,12及びネジ軸14等から構成した。このため、載置板4に配置された記録紙Pのほぼ全域に、記録紙Pを相対移動させることなく印刷を行うことができる。
(4)上記実施形態では、載置板4の前面4aに凹部5を形成し、この凹部5のうち一つの隅部に記録紙Pの角を合わせることにより、記録紙Pを載置板4に対して位置決めし、吸引ポンプ9の吸引力により孔6に固定するようにした。このため、記録紙Pを簡単に載置板4に位置決め及び固定することができる。
また、載置板4に位置決めされた記録紙Pの紙端を、キャリッジ17に搭載したセンサ
29により検出し、センサ29からの検出信号等に基づいて算出された記録紙Pの長さ(大きさ)に合わせて、印刷データを変換処理し、印刷を行うようにした。このため、プリンタ1が印刷可能な記録紙Pの大きさを多様にすることができる。
(5)上記実施形態では、ガイド部材13にミスト吸引部28を設けた。このため、記録ヘッド27付近に発生するミストを吸引し、記録紙P、外ケース2内の部材にインクが付着するのを防止することができる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、扉30全体を、透明樹脂板から形成したが、その一部を透明性を有する樹脂、ガラス等から形成してもよい。そして、その他の部分を、金属板、透明性を有さない樹脂板等から形成してもよい。
・上記実施形態では、キャリッジ17の移動機構を、ガイド部材13、第1及び第2のレール部材11,12、ネジ軸14等から構成したが、これ以外の機構に変更してもよい。例えば、ネジ軸14をベルト伝動機構等の動力伝達機構に変更してもよい。また、ガイド部材13を、キャリッジ17に挿通する単なる棒状のガイド部材にしてもよい。また、キャリッジ17を、ネジ軸等により主走査方向に移動させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、載置板4に配置された記録紙Pの大きさを、凹部5と、キャリッジ17に搭載されたセンサ29とによって検出するようにした。これ以外に、載置板4に、記録紙Pの規格寸法等に合わせた大きさに形成され、その規格寸法の紙専用の凹部を、単数又は複数形成するようにしてもよい。具体的には、図8に示すように、載置板4の前面4aに、互いに異なる深さの複数の凹部51,52を形成する。そして、例えば、A4判の記録紙は、A4判専用の凹部51に配置し、ハガキはハガキ専用の凹部52に配置する。このようにすると、印刷可能な紙の大きさは限られるが、プリンタ1の制御及び構成を簡単にすることができる。また、記録紙Pの位置決めは、凹部5でなく、塗料等で描いた位置決め部や、記録紙Pの角部を合わせるための突部等でもよい。さらには、記録紙Pの位置決め部を省略し、センサのみによって記録紙Pの大きさ、位置を検出するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ミスト吸引部28を省略してもよい。また、ミスト吸引部28を、キャリッジ17、第1及び第2のレール部材11,12に配設するようにしてもよい。
・上記実施形態では、載置板4は、A3判の記録紙Pを載置可能な大きさにしたが、これよりも小さい大きさ、又は大きい大きさになるように形成してもよい。
・上記実施形態では、記録紙P以外に、ターゲットとしてのシート状のフィルム、CD等の光ディスクを印刷するようにしてもよい。
・上記実施形態では、内ケース3に吸引ポンプ9を3個設けるようにしたが、吸引ポンプ9のポンプ能力が高い場合には、単数でもよい。また、3個以外の複数個でもよい。
・上記実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ1について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファックス、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。また、液体もインクに限られず、他の液体に応用してもよい。
本実施形態のプリンタの斜視図。 同プリンタの扉を外した状態の斜視図。 同プリンタの内部構造を示す斜視図。 同プリンタの載置板の断面図。 同プリンタのガイド部材の断面図。 同プリンタの側面図。 同プリンタの電気的構成の説明図。 別例の載置板の平面図。
符号の説明
1…液体噴射装置としてのプリンタ、2…外ケース、3…内ケース、4…載置台としての載置板、4a…鉛直面としての前面、5…位置決め手段としての凹部、6…吸引孔としての孔、9…吸引手段としての吸引ポンプ、11,12…第1及び第2のレール部材、13…ガイド部材、14…ガイド駆動機構を構成するネジ軸、17…キャリッジ、21,22…ガイド駆動機構を構成する第1及び第2の移動ブロック、27…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、28…ミスト吸引手段としてのミスト吸引部、30…扉、M1…ガイド駆動機構を構成する第1駆動モータ、M2…ガイド駆動機構を構成する第2駆動モータ、P…シート状のターゲットとしての記録紙。

Claims (6)

  1. キャリッジに搭載された液体噴射ヘッドからシート状のターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置において、
    前記ターゲットを鉛直に配置するための鉛直面に吸引孔を形成した載置台と、
    前記載置台の鉛直面に配設された前記ターゲットを、前記吸引孔を介して吸引して、前記載置台に対して固定する吸引手段と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記載置台を収容する外ケースと、同外ケースを開閉し、少なくとも一部が透明性を有する材質からなる扉とをさらに備えていることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、
    前記キャリッジを、主走査方向と平行に往復移動可能に支持するガイド部材と、
    前記ガイド部材を、前記主走査方向と直交する方向に往復移動させるガイド駆動機構とを備えることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
    前記載置台には、前記ターゲットを位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項4に記載の液体噴射装置において、
    前記位置決め手段は、前記載置台に形成された、前記ターゲットの外形に合わせた形状の凹部であることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
    前記キャリッジ又は前記ガイド部材には、ミスト吸引手段が配設され、
    前記ミスト吸引手段は、前記液体噴射ヘッドから吐出されて空中を浮遊する液滴を吸引することを特徴とする液体噴射装置。
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