JP3893767B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙の記録時に、印字ヘッドと記録紙の距離が適正になるように記録用紙を支持可能な用紙支持部材を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタ等、印字ヘッドを記録用紙とを所定の間隔を離して、インクを吐出、吸引等して記録用紙に記録する記録装置においては、記録中に印字ヘッドと記録用紙が接触して記録用紙が汚れてしまうことがあった。この接触の原因のひとつとして挙げられるものに、記録用紙の湾曲がある。即ち、印字ヘッドの近傍において記録用紙全体をまっすぐに支持できないために、例えば、記録用紙に対してその上方から印字する装置構成において、印字ヘッド近傍で上方に凸の状態で湾曲して記録用紙の「浮き」を生じ、そのため印字ヘッドに記録用紙が接触して記録用紙の汚れを生じるものである。
【0003】
従来、この接触を防止するため、排出ローラを2列にしたり、大型の排紙トレーを装着したりすることにより記録用紙の平面性を保って浮きを抑え、印字ヘッドと記録用紙の接触を防止することにより、この記録用紙の汚れを防止していた。このような構造であれば確かに記録用紙の平面性を保つことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯型プリンタのように小型の記録装置を製作する場合、従来のように排出ローラを2列にすれば、記録用紙の浮きは有効に防止できるが、排出ローラが増加した分だけ記録装置が大型化するため、このような小型の装置には採用することができないという問題があった。また、大型の排紙トレーを装着すれば、このトレーの分だけやはり記録装置が大型化してしまうという問題があった。
【0005】
この発明は上記課題を解決するものであり、携帯に好適な小型の記録装置でありながら、記録用紙の湾曲を防止して、印字ヘッドと記録用紙の間隔を適正なものとし、高品位の画像の形成が可能な記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の記録装置では、記録用紙に対して非接触で画像を形成する印字ヘッドと、前記印字ヘッドに相対して配置され、前記記録用紙を前記印字ヘッドに対して所定間隔で相対するように担持する用紙担持手段と、前記印字ヘッドにより画像を形成された記録用紙を搬送し排出する排紙ローラと、前記排出ローラに相対して設けられ、前記用紙担持手段の用紙担持面と略同一の平面上において、当該排紙ローラにより排出される記録用紙が前記排紙ローラを押圧するように付勢する用紙押えローラと、前記排紙ローラの記録用紙搬送方向下流側に配設され、かつ前記用紙担持手段の用紙担持面と略同一平面上の位置において前記記録用紙を支持する用紙支持位置と、前記記録用紙を支持しない格納位置とに移動可能に設けられた用紙支持部材と、前記用紙支持部材を前記用紙支持位置若しくは前記格納位置に維持する維持手段とを備え、前記用紙支持部材は、前記排紙ローラのローラ軸を支持軸として、軸支されて配置されたことを特徴とする。
【0007】
この構成に係る記録装置では、記録用紙を支持する用紙支持部材を記録用紙が湾曲を生じないように支持する位置である用紙支持位置に維持できるため、記録時の記録用紙の浮きを防止し印字ヘッドと記録用紙の間隔を適正なものとすることができる。従って、高品位な画像を形成することができる。また、使用時以外には、この用紙支持部材は格納位置へ移動することができる。従って、携帯時に障害となる不要な突起物を生ぜず、携帯を容易にできる。また、用紙支持部材を排紙ローラのローラ軸に軸支することで、コンパクトな構成とすることができ、記録装置の小型化により、携帯が容易になる。
【0008】
【0009】
【0010】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項に記載の記録装置の構成に加え、前記用紙支持部材は、前記格納位置に移動された場合に、記録装置本体の筐体部から突出しないように構成されたことを特徴とする。
【0011】
この構成に係る記録装置では、用紙支持部材を格納位置に移動すれば筐体部から突出しないようにすることができる。従って、携帯時の装置自体の損傷を防止し、外部のものを傷つけることもなく、携帯が安全且つ容易にできる。
【0012】
請求項に係る記録装置では、請求項1又は請求項に記載の記録装置の構成に加え、前記用紙支持部材が、未記録時は前記格納位置に配置され、記録時は前記用紙支持位置に変位されるように、前記用紙支持部材の位置を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
この構成に係る記録装置では、制御手段により未記録時には用紙支持部材を格納位置に、記録時には用紙支持位置に移動させることができる。従って、使用者が切り替える必要がなく、用紙支持部材を確実に適切な位置に移動させることができる。
【0014】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の記録装置の構成に加え、用紙の排出を検知する排紙センサを備えたことを特徴とする。
【0015】
この構成に係る記録装置では、排紙センサを備えたため、用紙の排出を検知することが可能になる。
【0016】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項に記載の記録装置の構成に加え、排紙トレーを装着した場合に、記録時に、前記排紙センサが前記記録用紙の排出を検知したときは、所定時間前記格納位置に前記用紙支持部材を変位させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
この構成に係る記録装置では、排紙トレーを装着した場合に、用紙排紙センサにより用紙の排紙を検知し、これによって用紙支持部材を格納位置に移動することができる。従って、排紙時に記録用紙の重積が乱れることがなく整然と複数の用紙を順次重積していくことができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の構成に加え、ソレノイドを用いて前記用紙支持部材の位置を変位させるように構成されたことを特徴とする。
【0023】
この構成に係る記録装置では、ソレノイドにより用紙支持部材の位置の移動ができるため、使用者が手動で直接用紙支持部材を移動させる必要がなく、用紙支持部材を確実に移動させることができる。特に、自動的な制御をすれば、適切な位置の移動ができ、使用者の使い勝手が向上する。
【0024】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の構成に加え、排紙トレーを装着した場合は、前記用紙支持部材が、排紙トレーを装着した場合は、前記格納位置に固定されることを特徴とする。
【0025】
この構成に係る記録装置では、排紙トレーを装着することで、用紙支持部材が格納位置に固定される。従って、排紙トレーを装着して記録用紙の湾曲が防止されているような場合には必要のない記録用紙の支持をせず、連続印刷に適した格納位置に固定しておくことで、無駄な動きのない記録装置とすることができる。
【0026】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の構成に加え、前記印字ヘッドは、インクジェットヘッドであることを特徴とする。
【0027】
この構成に係る記録装置では、特にヘッドとの接触により記録用紙の汚れを生じ易いインクジェットヘッドを用いた記録装置において、有効に用紙の汚れを防止することができる。
【0028】
請求項に係る発明の記録装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の構成に加え、自動給紙装置を着脱可能に構成されたことを特徴とする。
【0029】
この構成に係る記録装置では、自動給紙装置を着脱可能とすることができる。従って、自動給紙装置を装着しない場合でも、用紙支持部材により確実に記録用紙を支持して、記録をすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態である携帯型プリンタ1について、添付図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明の一の実施の形態である携帯型プリンタ1に自動給紙装置(ACF)F1及び排紙トレーT1を装着した外観の概略を示す斜視図である。図1に示すように、この携帯型プリンタ1は略矩形箱状に形成されたケースであるプリンタ本体3を備えている。このプリンタ本体3の下側略中央部分には、携帯型プリンタ1の長手方向(図1の左右方向)に幅広に形成された矩形状の開口部である排紙口4が形成されている。この排紙口4は、印刷済みの印刷用紙PPを排出するための開口部であり、その長手方向幅が印刷用紙PPの用紙幅に対応して形成されている。尚、本実施の形態の携帯型プリンタ1では排紙口4の長手方向幅が米国レターサイズ或いはJISA4サイズの用紙幅(略210mm)より大きく形成されている。プリンタ本体3の排紙口4の上部には、インクカートリッジ8,9の交換のための開閉蓋7が、下部を枢着されて開閉自在に設けられる。
【0032】
自動給紙装置F1は、携帯型プリンタ1の背面(図1の奥側)に装着され、カットシートになった多数の印刷用紙PPを携帯型プリンタに自動的に給紙するものである。全体の形状は、概ね矩形横長板状で、水平角よりおよそ60度後部を起こされた形でプリンタに装着される。自動給紙装置F1は、複数の印刷用紙PPが本体F2の用紙載置部F5に載置されて、印刷用紙PPの上部は左用紙支持部F4L、及び右用紙支持部F4Rに支えられる。この用紙支持部F4L,F4Rは、展開して印刷用紙PPを支持し、或いは本体F2に収納することができるように回動可能に本体F2に軸支されており、図1では、用紙支持部左F4Lが展開状態と、用紙支持部右F4Rが収納状態となっている。用紙載置部F5には、開閉蓋F3が開閉可能に軸支されて印刷用紙PPの補充が容易になっており、本図では、開閉蓋F3が開放された状態を示している。
【0033】
排紙トレーT1は、排紙口4から排紙される、印刷済み印刷用紙PPを重積して載置するために排紙口4に沿って装着される合成樹脂製の皿状部材である。給紙トレーT1は先端部(図1X方向)の中央部が切りかかれた矩形平板上の形状で、用紙幅方向の端部は補強のため、下部にリブ状の補強材T2が設けられている。また、補強材T2の携帯型プリンタ1側端部には、当該プリンタ1に設けられたスリット(図示せず)に係合凸部T3を有して、これを挿入して装着されている。さらに、先端部には、金属細棒を略コの字形に屈曲して形成された折畳式の延長部T4が、その両端部を軸支されて設けられ、これを展開することで、トレー本体からはみ出した印刷用紙PPの先端部を支持して先端部の折れ曲がりを防止している。
【0034】
次に、図2は、携帯型プリンタ1の内部構造を概略的に示した一部切欠斜視図である。図中の矢印Xは印刷用紙PPの搬送方向を示しており、図中の矢印Yは印字ヘッド15,16の主走査時の移動方向を示している。
【0035】
図2に示すように、プリンタ本体3は略矩形箱状の本体フレーム6を兼ね、本体フレーム6の上部空間1aには、インクカートリッジ8,9が装着される矩形棚状のカートリッジフレーム5が備えられている。カートリッジフレーム5の下方の奥側全体に仕切り板5aが備えられて上部空間1aと下部空間1bが仕切られており、手前側は下部空間1bに対して開口している。
【0036】
ここで、インクカートリッジ8,9について説明する。携帯型プリンタ1の上部空間1aの仕切り板5aの上のカートリッジフレーム5には、2つの略矩形箱状に形成されたインクカートリッジ8,9が着脱可能に上端をそろえて水平状態で格納されている。この各インクカートリッジ8,9のうち、図2において左側に配設されたインクカートリッジ大8は、印字ヘッド右15から吐出されるインクが充填されたインクパッケージ8aが収納され(図3参照)、またインクパッケージ8aは2つのインクパッケージから構成されマゼンタとブラックのインクがそのそれぞれに一色ずつ充填されている。図2において右側に配設されたインクカートリッジ小9には、印字ヘッド左16から吐出されるインクが充填されたインクパッケージ9aが収納されており(図3参照)、シアンとイエローのインクが1色ずつ充填されている。
【0037】
このインクカートリッジ8,9の内部に収納されたインクパッケージ8a,9aは、略矩形状の袋体に形成されており、ポリエチレン樹脂等で構成されたフィルムシートを複数枚、例えば、略10枚程度積層した積層構造フィルム材で形成されている。このインクパッケージ8a,9aを形成する積層構造フィルム材は、その剛性強度を大きく形成することにより形状復元性が付与されるものであり、インクパッケージ8a,9aの形状変化を抑制することができる。よって、インクパッケージ8a,9aから印字ヘッド15,16へインクが供給され、インクパッケージ8a,9a内のインクが減少しても、インクパッケージ8a,9aが大気圧などに押し潰されることなく、その内圧を適度な負圧に維持することができる。かつ、前述のようにインクパッケージ8a,9aが水平に配設されて高低差がなく、各インクノズル口18にかかる重力由来のインク供給圧が均一になっている。
【0038】
上述のように、インク印字ヘッド15,16へ供給されるインクのインク供給圧を均一で適当な負圧に維持することにより、印字ヘッド15,16のノズル15a,16a(図3参照)のノズル口(図示せず)にあるインク液面に凹面状のメニスカス(曲面)が形成され、且つこれら内圧は均一に保たれているので、印字ヘッド15,16のノズル15a,16aから吐出されるインクの吐出性を均一に維持して、印刷品質を良好に維持することができる。例えば、本実施の形態の印字ヘッド15,16では、インク供給圧が大気圧に対して略0mmAq(水柱)以上且つ略−300mmAq(水柱)以下の範囲(動作圧範囲)内であれば、ノズル15a,16aのノズル口内のインク液面に凹面状のメニスカスを形成することができる。尚、本実施の形態の携帯型プリンタ1で印刷を行う際における印字ヘッド15,16の最適な動作圧範囲(最適動作圧範囲)は、大気圧に対して略−30mmAq(水柱)以下かつ略−100mmAq(水柱)以上の圧力値である。
【0039】
次に、印字ヘッド15,16について説明する。携帯型プリンタ1の本体フレーム6の下部空間1bには、プリンタ本体3内を矢印Y及び反矢印Y方向へ向けて往復移動可能なキャリッジ27に印字ヘッド15,16が主走査方向に沿って並設されて搭載されている。この印字ヘッド15,16は、インクを吐出して印刷を行うものであり、印字ヘッド右15の下面には、ノズル右15aが配設され、ピエゾ素子(圧電素子)で構成された多数のノズル口18からなる2列のノズル列が用紙搬送方向Xに沿って形成されている。そしてこれらのノズル列のうちの一列には、前述のようにインクパッケージ8aの各インクパッケージから供給されたマゼンタのインクが、他方の列にはブラックのインクがそれぞれ充填されている。また、印字ヘッド左16の下面も同様に構成されたノズル左16aが配設され、イエロー、シアンのインクが充填される。そして、これらのノズル列によりカラー印刷が可能になっている。
【0040】
この印字ヘッド15,16によれば、ピエゾ素子で構成された複数のノズル15a,16aに電圧が印加されると、その電圧値に比例した歪みがノズル15a,16aに生じ、ノズル15a,16aが収縮する。この収縮によって、各ノズル15a,16aのノズル口18内のキャビティ(図示せず)に充填されたインクが印刷用紙PPへ吐出され印刷が行われるのである。
【0041】
従って、印刷用紙PPと印字ヘッド15,16のノズル15a,16aは、一定の間隔を開けた非接触の状態で印刷を行うものである。従って、もし、印刷用紙PPが何らかの理由で所定位置を外れ、浮き上がってヘッド15,16のノズル15a,16aに接触してしまったような場合は、正常な印刷ができず、印刷用紙PPがインクにより汚損されてしまうのである。このことについては、後述する。
【0042】
次は、本携帯型プリンタ1を断面図で説明する。図3は、携帯型プリンタ1を図4のIV−IV線において右方向から見た概略を示す部分断面図である。なお、便宜上CRモータ(キャリッジモータ)30は省略してある。図3の図中の矢印Xは、印刷用紙PPの搬送方向を図示している。一方、図4は携帯型プリンタ1を図3のV−V線において正面(図2手前側)から見た概略的な模式図である。これらの図を参照して、携帯型プリンタ1の構成をさらに説明する。
【0043】
先ず、図3に沿って説明すると、図3の上部に示すように、インクカートリッジ8,9の内部に収納されたインクパッケージ8a,9aに、インク抽出針10が各色毎にそれぞれ刺し込まれている。携帯型プリンタ1の上部空間1aの後方縁部分(図3の右側)で、インクパッケージ8a,9aの各色それぞれ4つのインクパッケージに刺し込まれた各インク抽出針10の用紙押え部(反先端部分(図4の右側))には、インクの供給チューブ12がそれぞれ継合されている。この各供給チューブ12はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂等で形成された可撓性を有する略中空円筒状の円管であり、その内部をインクが流れて印字ヘッド15,16へインクを供給するものである。本実施の形態においては各供給チューブ12はNORTON社製のタイゴン(TYGON(登録商標))チューブで構成されており、各供給チューブ12はチューブ肉厚が略0.8mm、チューブ内径が略0.8mmであり、各供給チューブ12の外径(チューブ肉厚の2倍の長さとチューブ内径との和)が略2.4mmのTYGONチューブで構成されている。尚、各供給チューブ12を屈曲した状態における湾曲部分の曲率半径Rの最小値(最小曲率半径)は略20mmである。
【0044】
また図3に示すように、プリンタ本体3の後側下方(図3の右下側)には、未使用の印刷用紙PPを挿入する挿入口22が穿設されている。この挿入口22から挿入された印刷用紙PPの搬送方向(矢印X方向)における下流側には、印刷用紙PPを搬送するためのパルスモータからなるLFモータ(ラインフィードモータ)31により駆動される搬送ローラ23と、その搬送ローラ23へ印刷用紙PPを押圧するための押さえローラ24とが配設されており、かかる両者が協動して印刷用紙PPを押圧し挟持しつつ搬送する。なお、給紙ローラ23には同軸に自動給紙装置F1に駆動力を供給する搬送ローラギヤ40が設けられ、自動給紙装置F1に駆動力を供給している。
【0045】
搬送ローラ23及び押さえローラ24の下流側には、搬送ローラ23から搬送された印刷用紙PPをプリンタ本体3外へ排紙するためのLFモータ31により駆動される排紙ローラ25と、その排紙ローラ25へ印刷用紙PPを押圧するための押えローラ(拍車)26とが配設されている。この排紙ローラ25と、押さえローラ26とが協動して、印刷用紙PPを排紙口4より排紙する。そして、排紙ローラ25の軸部には、排紙ガイド80の軸支部82が環装されて、排紙ガイド80を軸支している。
【0046】
搬送ローラ23及び排紙ローラ25の間には、印刷を行うために印刷用紙PPを水平に担持するプラテン32が配設されている。プラテン32は上面が平坦な板状部材からなる。このプラテン32に印刷用紙PPが担持されてその位置が決定され、このプラテン32に密着して担持された印刷用紙PPの位置が、印字ヘッド15,16により印字されるのにもっとも適正な距離となるように設定されている。従って、ここに密着して印刷されないような場合は、印刷結果の品質が悪くなってしまうものであり、さらに印刷用紙PPが浮き上がって印字ヘッド15,16に接触すれば、印刷用紙PPは、不所望のインクが付着して汚損されてしまう。このような理由から、このプラテン32と、前述の搬送ローラ23と押さえローラ24との当接面、さらに排紙ローラ25と押さえローラ(拍車)26との当接面は略同一平面上に位置するように配置され、さらに、給紙センサ51の一部に用紙押さえ513が設けられて(図8参照)、印刷用紙PPの浮き上がりを防止している。
【0047】
プラテン32に載置された印刷用紙PPの上方には上述した印字ヘッド15,16が配設されている。印字ヘッド15,16は、プリンタ本体3の本体フレーム6に横架されたガイドバー29に沿って、図3の紙面に対する略垂直方向、即ち、図2の矢印Y及び反矢印Y方向へ向けて往復移動可能なキャリッジ27に着脱可能に装着されている。この印字ヘッド15,16の印刷用紙PP側面には、搬送ローラ23等により挟持された印刷用紙PPへインクの吐出を行うための上述した複数のノズル15a,16aが形成されている。
【0048】
次に印字ヘッド15,16を搭載したキャリッジ27について、図2、図3、図4を参照して説明する。本体下部空間1bに配設されたキャリッジ27は、主走査方向に延設されたガイドバー29を背面側(図4の右側)に貫通させ、このガイドバーに案内されながら主走査方向(図2Y方向及び反Y方向)に移動自在に設けられる。そして、図2の右端に配置されるCRモータ30の回転軸に軸支されたに駆動プーリ38及び図2の左端に配置される従動プーリ39にタイミングベルト36が掛けまわされ、このタイミングベルト36の一ヵ所にキャリッジ27が固定される。このCRモータ30が、制御部34により電圧を印加されると、CRモータ30が回転して駆動プーリ38を回転させ、タイミングベルト36を回転させてキャリッジ27をガードバー29に案内させながら主走査方向に移動させる。
【0049】
このキャリッジ27の位置を認識するためにキャリッジ27の背面側(図3右側)には、タイミングフェンス33が設けられる。タイミングフェンスは33はリニア式のエンコーダで、微細なスリットが入ったガラス板で、僅かに位相をずらした2組のLEDからなる投光器及びフォトトランジスタからなる受光器の組み合わせからなるフォトセンサ及び、原点検出用の1組のフォトセンサ(図示せず)により、タイミングフェンス33を透過したタイミングフェンス33の反対側に設けられた投光器(図示せず)からの光を受光器(図示せず)により検出する。この内2組のフォトセンサは、前記スリットの1/2の位相差になるように配置され、進行方向がわかるようにしてある。今1組のフォトセンサは原点検出用に用いる。このフォトセンサから得られたパルスによるデータに基づいて制御部34に備えられたCPUにより累積、解析し、キャリッジ27の位置を認識するインクリメンタル型の制御を行う。なお、前述の透過式のタイミングフェンス33の他にも、タイミングフェンス33として、アルミニウム等の板に微細な縞模様を印刷或いは焼き付け等して、ここにレーザ投光器により投光し、タイミングフェンス33からの反射光を受光器により検出して同様に位置を認識する反射型のタイミングフェンス33を用いてもよい。またアブソリュート型の目盛りを有するタイミングフェンスを用いてもよい。
【0050】
CRモータ30は直流モータであり、PWM制御あるいは電流値制御により、速度制御が可能であり、このタイミングフェンス33からの位置情報により現在位置を認識し、さらにキャリッジ27の速度、加速度を求めて、これらのデータからPDI制御によるフィードバック制御を行う。
【0051】
図4は、図3のV−V線における携帯型プリンタ1を前面視したときの前部本体フレームを省略した模式的な図であり、図中の矢印Yは、キャリッジ27の移動方向を図示している。図4に示すように、プリンタ本体3の右側部分に配設された本体フレーム6の上部には、キャリッジ27を図4の左右方向(矢印Y及び反矢印Y方向)へ往復移動させる駆動力を供給するCRモータ30が配設されており、その下方には搬送ローラ23(図3参照)や排紙ローラ25を回転させるLFモータ31、LFモータ31の駆動力を搬送ローラ23や排紙ローラ25に減速して、伝達するLFモータギヤ37が配設されている。
【0052】
プラテン32の用紙搬送方向の下流側には、排紙ローラ25が配設される。以下、排紙ローラ25について説明する。排紙ローラ25は、表面を摩擦係数の大きいゴム素材からなるゴム層25aで覆われたステンレススチール製の円筒形の軸部25bを有するのローラで、図2にも示すように、印刷用紙PPの用紙幅より若干長い寸法で、排紙口4の近傍に設けられている。ゴム層25aは、排紙センサ52設置などの理由から、3箇所部分的に切り欠かれており、この部分はステンレススチールの軸部25bが露出している。別のいい方をすれば、図4に表すように4つの円筒状部分から構成されていることになる。この排紙ローラ25は、図4に示すLFモータ31の駆動力によりLFモータギヤ37を介して変速されて伝達され、排紙ローラ25が回転させられる。また、排紙ローラ25は、上方に相対して配設された歯車型の押えローラ(拍車)26と当接し、押えローラ26は、排紙ローラ25と連れ回るようになっている。この押さえローラ26は、用紙の浮きを防止するものであり、且つ、排紙ローラ25の駆動力を確実に印刷用紙PPに伝達できるようにして印刷用紙PPを、確実に搬送、排出する役目もある。
【0053】
図6は、格納位置Uにある排紙ガイド80、排紙ローラ25、排紙センサ51、LFモータ31、LFモータギヤ37をプリンタ正面側から見た図である。なお中央部分は一部省略している。まず排紙ローラ25は、前述のようにその一端部を、LFモータギヤ37を介してLFモータ31に連結され、LFモータ31の駆動力により回転される。この回転された排紙ローラ25により印刷用紙PPが搬送される。詳しくは後述するが、この排紙ローラ25のゴム層25aが切り欠かれ軸部25bが露出した部分2箇所に排紙センサ51の先端が配置され、ここを印刷用紙PPが通過すれば、印刷用紙PPにより、この排紙センサ52の先端が用紙搬送方向に変位される。そうすると、この排紙センサ52の支点は、排紙ローラ25の図において奥側にあるため、この排紙センサ52の下部に設けられた延長部525の下端に備えられた遮光部526が図において手前側に揺動し、図示しない排紙フォトセンサにより、印刷用紙の通過を検知するものである(図14参照)。
【0054】
排紙ガイド80は、略印刷用紙PPの最大幅、即ち排紙ローラのゴム層25aと同じ長さを有している。排紙ガイド本体81は細長矩形のステンレススチールの薄板の長手方向の辺に平行に、先端部81bから幅の1/3のところで、およそ60°屈曲させて、断面「へ」の字状とし、格納位置では、先端部が鉛直になるような位置に配置される。従って、屈曲された先端部の残余の2/3の部分は、用紙支持部81aとして、水平面よりおよそ30°正面側に傾いて配置される。
【0055】
軸支部82は、本体部81の両端に設けられ排紙ガイド80を揺動可能に支持している。軸支部82は、一部が開放した円筒形の形状で、排紙ローラ25のゴム層25aが配置された両端部外側の軸部25bのおよそ270°の範囲に巻きつけられるように、軸部25bに遊嵌されている。また、本体81の両端部近傍には、それぞれ本体81の背面側の用紙支持部81aの一部の連続して、この格納位置では鉛直下よりおよそ60°後方の方向に向かって突設された突起部であるストッパ84が配設される。このストッパ84は、後述用紙支持位置に排紙ガイド80を支持するのに使用するものであり、その使用法は後述する。
【0056】
次に、図6に示した排紙ガイド80が用紙支持位置に変位された場合の図を、図7に示す。この用紙支持位置とは、軸支部82が環装されている排紙ローラの軸部25bを回転中心として、先端部を上向きに用紙支持部81a上面が背面側に向くようにおよそ60°回転した位置である。この用紙支持位置では、前記ストッパ84が本体フレーム8の部分に掛止されて、用紙支持部81aの先端側81bは排紙ローラ25の上端部より高い位置になっている。
【0057】
次に、排紙ガイド80の構成と作用をさらに図8から図10において詳説する。まず、図8は、排紙ガイド80が、格納位置Dにある場合に印刷した状態での携帯型プリンタ1の下部を図4のVIII−VIII線において側面視した断面図である。なお、説明の便宜上一部構造を省略してある。図8では、携帯型プリンタ1は、排紙ガイド80が格納位置にあり、この状態では、排紙ガイド80の先端部81bは、鉛直下方向に向いて、外部に突出しないような位置となっている。この状態では、通常印刷を行わないのだが、もし印刷用紙PPを印刷した場合の状態を示す。ここで印刷用紙PPの位置は2点鎖線をもってしめす。この状態で、印刷用紙は、挿入口22から挿入され、水平面より僅かに下方へ傾いた本体フレーム6の一部に案内されながら、図示しないLFモータに駆動された搬送ローラ23と、これに連動する押さえローラ24に挟みこまれて搬送される。そして,紙押さえの機能を有する給紙センサ51の先端部の用紙押さえ部513により印刷用紙PPが押さえられ、プラテン32に案内される。プラテン32は、水平な平板状に形成されている。そのため、前述のように僅かに下方に向かって進入してきた印刷用紙PPの先端を給紙センサ51は下方に付勢することになるため、印刷用紙PPを水平に屈曲させて、プラテン32上に案内し、この状態では、印刷用紙PP自体の弾性でプラテン32に密着することになる。そして、プラテン32上でプラテン32に密着された印刷用紙PPは、キャリッジ27により主走査方向に往復移動される印字ヘッド15,16が所定位置を通過するときに図示しないノズル口18からインクが吐出されて印刷用紙PP上に画像の形成がされる。このとき、印刷用紙PPは、印字ヘッド15,16と適正な所定距離を保っているので、所定どおりの画像が形成される。
【0058】
そして、さらに印刷が進行し、印刷用紙PPが排紙ローラ25と押さえローラ26に挟まれて給紙ローラ23と連動して印刷用紙PPが搬送される。この場合の排紙ローラ25と押さえローラ26に挟まれた位置は、ほぼプラテン32の用紙担持面と同一の水平面上にある。なお、この排紙ローラ25による印刷用紙PPの搬送は、必ずしも前述印字ヘッド15,16による印刷より後とは限らず、いずれが先かは、印刷データのマージン幅などで決定されるものである。そして、引き続き用紙が搬送されると、印刷用紙PPの先端は、印刷用紙PP自体の剛性によってそのまま水平に装置外に排出されていく。しかし、この排紙ローラ25と押さえローラ26に挟まれて支持されている部分より装置外側に突出した印刷用紙PPの長さが長くなってくると、印刷用紙PPそれ自身の重量を、印刷用紙PP自体の剛性では支えきれなくなって、印刷用紙PPの先端が撓んで下方に垂れる。この場合、印刷用紙PP支えているのは、搬送ローラ23と押さえローラ24、給紙センサ51の用紙押さえ部513と、そして排紙ローラ25と押さえローラ26である。そして、給紙センサ51の用紙押さえ部513は、給紙センサ51自体が揺動自由に支持されていることから、あまり強い力では用紙を押さえることはできない。従って、印刷用紙PPは、搬送ローラ23と排紙ローラ25の部分で支えられていることになる。そうすると、前述のように排紙された印刷用紙PPの先端部が下垂し、それにより印刷用紙PPに曲げ応力が生じるので、この曲げ応力により排紙ローラ25を支点としてプラテン32に担持されている印刷用紙PPの部分には、これを上向きに移動させる力が生じる。つまり、排紙した印刷用紙PPの長さが一定以上になるとプラテン32に担持されていた印刷用紙PPは、浮きを生じて、印刷の適正位置を外れ、さらには印刷用紙PPが印字ヘッド15,16のノズル15a,16aが形成された面に接触し、印刷用紙PPに適正に印刷されないインクが付着し、記録結果が崩れてしまうことになってしまう。
【0059】
次に示す、図9は、排紙ガイド80を用紙支持位置に変位させた場合の、携帯型プリンタ1を用いて印刷用紙PPへ記録をしている状態を示す。排紙ガイド80は、図6に示す指掛け83に指をかけて引き起こすことで格納位置から用紙支持位置に変位できる。用紙支持位置に変位させると、ストッパ84が本体フレーム6の当該支持部分に支持されて、用紙支持位置を維持する。図9に示す状態では、図8の場合とは、印刷用紙PPの先端が装置外に排出されたあとの状態のみが異なるため、この状態から説明する。即ち、印刷用紙PPは、排紙ローラ25により排紙されると、用紙支持位置に変位された排紙ガイド80の用紙支持部80aに印刷用紙PPの先端が当接し、さらに上方に用紙支持部81の面に沿って摺動しながら印刷用紙PPの先端は上方に案内されて屈曲される。
【0060】
そうすると、印刷用紙PPの先端に上向きの力がかかり、この力は押さえローラ26を支点として印刷用紙PP自身の剛性によりプラテン32上の部分の印刷用紙PPをプラテン32に押さえつける下向きの力となる。従って、プラテン32上の部分の印刷用紙PPを適正な位置に押さえて固定することができる。
【0061】
さらに、印刷用紙PPが、排紙ローラ25により装置外に排出されると、印刷用紙PPの先端部は、印刷用紙PP自身の重量で下方に屈曲することになる。この場合、印刷用紙PPの重量は下向きにかかるので、排紙ガイド80の用紙支持部81aの先端側の屈曲部を支点として、この屈曲部と押さえローラ26の間では印刷用紙PPの当該部分に対して上向きの力として働く。これに対して、送りローラ26よりも用紙搬送方向上流側の印刷用紙PPに対しては、押さえローラ26を支点として印刷用紙PP自身の剛性によりプラテン32上の部分の印刷用紙PPをプラテン32に押さえつける下向きの力となる。これは、印刷用紙PPの先端部に下垂により生じる曲げ応力により印刷用紙PPが図中上側に凸となろうとする力を、押さえローラ26により押さえつけることとなるために、印刷用紙PPは、排紙ローラ25と押さえローラ26とで挟持された部分の近傍を変曲点として、上流側は上に凸、下流側は下に凸に曲げられるからである。従って、この状態においてもプラテン32上の部分の印刷用紙PPを、印字ヘッド15,16のノズル15a,16aが形成された面と接触せずかつ当該面と所定の距離を保った適正な位置に押さえて固定することができる。
【0062】
以上説明したように、この排紙ガイド80によれば、印刷用紙PPの先端が撓んで下垂するような場合でも、プラテン32上の部分の印刷用紙PPの浮きを生じることなく、かえってプラテン32に押し付けるような力に変換される。そのため、複数の搬送用のローラや、排紙トレーがなくても、印字ヘッド15、16と適切な間隔を維持して、高品位な記録を行うことができる。
【0063】
次に、図10により印刷用紙PPの印刷が終了したときの状態を説明する。図10に示すように、印刷が終了し、印刷用紙PPが排紙ローラ25により完全に排紙されたとき、排紙ガイド80が、用紙支持位置Uにある場合、印刷用紙PPの後端部が、排紙ガイド80の上に載置されたままの状態になる場合がある。又排出口4周縁との間に挟まれたりする場合がある。このような場合、既に排紙ローラ25の駆動力を受けることができない状態になっており、これ以上印刷用紙PPの位置は変えることができない。この状態で、次の印刷用紙PP2に印刷をした場合、最初の印刷用紙PPの下に潜り込んだり、或いは印刷用紙PPをPP2が後ろから押して移動させたりして、印刷が終了した印刷用紙が整然と重積されず、雑然と散乱してしまうような場合が生じることがあった。
【0064】
このような場合に、排紙ガイド80を、格納位置Dにすることで、印刷済みの用紙を整然と円滑に重積させてゆくことができる。なお、用紙支持位置Uから格納位置Dに変位するには用紙支持部81aを強く下方に押すことで、軸支部82の位置がずれ、ストッパ84の先端の掛止が外れ下方に先端が落ちて収容され、格納位置に変位する。このようにして排紙ガイド80を格納位置Dにすれば、用紙支持部81aが先端側で水平よりおよそ30°上向きだったのが、格納位置に変位することでおよそ下向き30°の角度になる。そのことにより、印刷済みの印刷用紙PPに後端部が排出口4と挟まれたり、排紙ガイド80に引っかかったままにならず、印刷用紙PP後端が下方に転落しやすくなるため、印刷が終わった印刷用紙PP2、PP3、・・・の下端は次々下方に転落して順次重畳されて蓄積される。そのため,印刷用紙PPが散乱するようなことない。
【0065】
以上、説明したように本実施の形態の携帯型プリンタ1は、排紙ガイド80の位置を、格納位置及び用紙支持位置に変位させることで、高品位の印刷結果を得ることができ、且つ印刷用紙PPの連続印刷をする場合の印刷用紙の処理を円滑にでき、さらに携帯時に携帯の邪魔になるような突起部を突出させない携帯型プリンタとすることができる。
【0066】
本実施の形態の携帯型プリンタ1では、手動で排紙ガイドの位置の変更を行っていたが、ソレノイドを利用して自動的に位置を切りかえるようなこともできる。以下、この自動で排紙ガイド80の位置を変更できる変形例を説明する。
【0067】
この変形例の排紙ガイド80では、常時位置を固定するために付勢するリターンスプリング86と、所望の時に位置を変位させるソレノイド85を備える。また、さらに、印刷用紙PPの位置を検知するための排紙センサ52についても説明する。
【0068】
まず、図12は、格納位置にある排紙ガイド80、排紙ローラ25及び押さえローラ26、リターンスプリング86、ソレノイド85を示す図である。まず、実施の形態の排紙ガイド80に備えられていたストッパ84は廃止されている。何故ならこの変形例ではソレノイド85により用紙支持位置に維持されるため、ストッパ84により本体フレーム6に掛止して支持する必要がないからである。
【0069】まず、ソレノイド85は、コイルを巻回して湾曲した円筒状のに収納したもので、図示しない制御回路により制御されたソレノイド駆動回路からの電流により電磁石として、鉄製の移動子87をその磁力により吸引する。移動子87は、排紙ガイド80から延出されたアームに取り付けられ、ソレノイド85の磁力により、ソレノイドに設けられた内部の穴に吸引される。
【0070】
もちろん、ソレノイド85は、本例のように排紙ガイドの一部を直接吸引して位置を回転変位せしめるもの以外にも、通常の円筒形のものを用いて、その磁力による直線運動をリンク等により回転運動にするようなものであってももちろん良い。
【0071】
リターンスプリング86は、用紙支持部81aの裏面に、その一端が固定され、もう一方の端部は、図示しない本体フレーム6の一部に固定される。そして、常に排紙ガイド80が格納位置になるように付勢をする。従って、通常は、排紙ガイド80は、格納位置に位置することになる。
【0072】
図13は、図12の状態から、ソレノイド85に電圧を印加して、移動子87を吸引した状態を示す。この状態ではソレノイド85が移動子87を吸引して、排紙ガイド80は、軸支部82を中心に回転し、用紙支持位置に変位している。なお、リターンスプリング86はソレノイドの磁力で伸ばされている。即ち、リターンスプリングの弾性係数は、ソレノイドの動作を阻害しない程度のものが適当である。
【0073】
なお、ここで排紙ガイド80の自動的な制御を行うセンサの1つとしての、排紙センサ52をについて詳説する。この排紙センサ52は、印刷用紙PPの用紙先端制御にも用いられるため、この排紙ガイド80の制御専用のものではない。もちろん、このようなセンサは専用のものであってもよいし、他の方法、例えばフォトセンサで印刷用紙PPの位置を検出するようなものであってももちろんかまわない。図4は、形態型プリンタ1を正面から見た図であるが、排紙ローラ25の軸部25bの部分に2ヶ所排紙センサ52突起が見える。
【0074】
図14は、排紙センサ52の部分の拡大した模式図である。排紙センサ52は、本体フレーム6の一部に支持部523により揺動可能に支持されており、印刷用紙PPが当接部522に当接すると支持部523を軸にして傾いて、この傾きを延長部524がその先端部にある遮光部525の位置を変位させる。そのため、印刷用紙PPの進入により、排紙フォトセンサ55から遮光部525が離脱してセンサ部551がこれを検出し、図示しない制御部に配線552、522によりこの信号を伝える。この信号により、制御部は印刷用紙PPの有無を検知することができる。
【0075】
このように構成された、変形例の制御方法及び作用について、図15のフローチャートに従って説明する。電源投入前の段階(ステップ1(以下説明及び図においてステップをSと略記する):NO)、では、ソレノイドに電圧が印加されていないので、排紙ガイドはリターンスプリング86により格納位置に維持されている。ここで、電源を投入すると(ステップ1:YES)、排紙トレーT1が装着されているかが判断される。排紙トレーT1が装着されている場合は、排紙された印刷用紙のPP先端の垂れ下がりがないので、排紙ガイド80を用紙支持位置に変位する必要がないからである。
【0076】
次、もし排紙トレーT1が装着されておらず、且つ、印刷もされていない場合は(S5:NO)、当然に排紙ガイド80はオンされない。一方、排紙トレーT1が装着されておらず、且つ印刷が開始された場合は、ソレノイド駆動回路からソレノイド85に電圧が印加されソレノイド85が稼動して移動子87を吸引して排紙ガイド80は用紙支持位置に変位される(S7)。そして、印刷中は、つまり排紙を検知しない限り(S9:NO)この状態が維持される。その後排紙を検知すれば(S9:YES)、印刷用紙PPの落下を助けるために排紙ガイド80を格納位置まで下げる(S11)。この印刷終了は、前述の排紙センサ52により行われるので、排紙を検知してから、印刷用紙PPの落下は数秒以内に行われるので、この落下までにかかる時間だけ待って(S13:NO)、所定の時間例えば3秒経過したら(S13:YES)、次の印刷があれば(S5:YES)、排紙ガイド80を用紙支持位置に上げて、S7からS13,S5のステップを繰り返す。そして、もう印刷する印刷用紙がない場合(S5:NO)、排紙ガイド80は格納位置のまま、待機状態となる(S15:NO,S3:NO,S5:NO)。そして、電源を切れば、排紙ガイド80は格納位置のまま処理は終了される。
【0077】
なお、排紙ガイド80の位置を制御するためには、ソレノイド85とリターンスプリング86の組み合わせとしてが、2つのソレノイドや或いはカム駆動などによりその位置を制御するものであってもよい。また、リターンスプリングのみを用いた半自動のものも考えられる。
【0078】
次に、図2から図4を参照して、自動給紙装置(ACF)F1を装着しないで、手差しで印刷をする場合の携帯型プリンタ1の使用方法、印刷用紙の先端位置の制御方法、及びその作用について具体的に説明する。まず、準備として開閉蓋7(図1参照)を開けて、カートリッジフレーム5にインクが充填されたカートリッジ8,9を装着する。インクカートリッジ8,9の装着後、電源が投入されると、印刷開始前に、ノズル口18の乾燥したり気泡を含んだインクや、ごみ等が付着したインクを吸引して排出し、良好な印刷をするためパージ動作が印刷に先立って行われる。電源投入時のキャリッジ27の初期位置は、印字ヘッド15,16のノズル15a,16aはキャップ62,63により密閉された状態になっているので、図4に示すようにLFモータ31により、LFモータギヤ37を介してポンプ駆動ギヤ61に駆動力が伝えられパージ動作が行われる。
【0079】
その後キャリッジ27の動作確認がなされ、印刷開始の初期位置にキャリッジ27が停止される。これで携帯型プリンタ1自体の準備は終了し、スタンバイされた状態になる。
【0080】
携帯型プリンタ1側の印刷準備が済んだら、パーソナルコンピュータ(PC)から印刷データをPCに転送する。この場合、印刷用紙PPが準備されていなければ、PC側の表示及びプリンタの用紙切れ警告用のLED(図示せず)により、印刷用紙PPの挿入が促される。この場合使用者は、携帯型プリンタ1の背面側(図2右側)の印刷用紙PPの挿入口22から、印刷用紙PPをX方向に向かって左端の部分を挿入口22外側に表示された印字位置を示すマーク(図示せず)に合わせて印刷用紙PPの上部の方(印刷開始側)から、印刷面を上にして手で差し入れる。
【0081】
搬送ローラ23と押さえローラ24に挟まれて印刷用紙PPは搬送され、所定位置で、印字ヘッド15,16を搭載したキャリッジ27が走査して印刷用紙PPの所定位置にインクを吐出して画像を形成する。このようにして印刷用紙PPの搬送とキャリッジ27の走査を繰り返し、所定の印刷が終了したら搬送ローラ23と押さえローラ24、排紙ローラ25と押さえローラ26により印刷用紙PPは装置外に排紙される。このとき排紙ローラ25近傍に設けられた排紙センサ52により、印刷用紙PPの後端部の通過が検知されると、排紙ガイド80は格納位置に下がり、印刷用紙PPの後端部を確実に落下させる。そして、落下が完了した約3秒後に次の印刷のために再び用紙支持位置に排紙ガイド80が上がって次の印刷を行う。このようにして、印刷が終了すると、排紙ガイド80は、そのまま格納位置に格納され、印字ヘッド15,16は、フラッシング後、キャップ62,63の上方の位置に移動し、上昇してきたキャップ62,63により印字ヘッドのノズル面15a,16aが密閉して乾燥が防止される。そして、電源が切断される。以上で印刷作業が終了する。
【0082】
以下自動給紙装置F1が携帯型プリンタ1に装着された場合の動作について図5及び図11を参照して説明する。ここで、図5は、自動給紙装置F1の印刷用紙PPの流れを示す側面視断面図であり、図11は、自動給紙装置F1の駆動系を示す断面図である。まず、開閉蓋F3を開放して用紙支持部F4を展開し、所定枚数の印刷用紙PPの正面視右方の側端部を圧板F21に沿って用紙載置部F5に挿入する。この時印刷用紙PPの先端部は、分離パッドF32の上端に当接してセットさせる。
【0083】
携帯型プリンタ1に所定の画像情報が入力され印刷を開始する場合には、携帯型プリンタ1の制御部34からの指令によりLFモータ31が回転される。LFモータ31は、最初に用紙搬送方向と逆方向に回転する。LFモータ31の回転は、LFモータギヤ37を介して搬送ローラギヤ40を、逆方向に回転させ、動力伝達ギヤ41は、右側面断面である図14において、時計廻りである右向きの回転となる。そうしてギヤD外44a及び内44bは、左回転となり、振り子ギヤE45は、45aの位置に回転移動して、ギヤF46と噛み合う。振り子ギヤG47は、47bの位置に回転移動して給紙ギヤ48との噛み合いが外れる位置にとなる。そのため、駆動力は振り子ギヤE45aから、ギヤF46を介して給紙ギヤ48に常に図4の図上で右回転、即ち給紙ローラF31を用紙搬送方向に回転させるように駆動力が伝達される。
【0084】
給紙ローラF31は、印刷用紙PPと接触可能な接触面F311と印刷用紙PPに接触しない平面である非接触面F312,F313を有する変形D形をしており、初期位置では給紙ローラF31は、給紙カム(図示せず)と圧板従動部(図示せず)が嵌合された状態で、圧板従動部によって圧板F21は押圧されて下方に位置しており、非接触面F313と圧板F21が対向する位置にある。圧板F21には印刷用紙PPが積層されている。また、分離パッドF32は、給紙ローラF31の非接触面F314に対向し、分離パッドF32は、カラーF33と接触した状態である。給紙ローラF31の回転に伴って、給紙ローラF31は、印刷用紙PPと接触可能な回転位相になる。即ち、給紙ローラF31の接触面F312が印刷用紙PPに接触し、カラーF33は用紙面に接触しない。接触面に接している積層された多数枚の一番上の印刷用紙PPは給紙ローラF31の接触面F312により搬送されるが、2枚目以下は、分離パッドF32の摩擦により搬送を阻止されて、そのまま用紙載置部F5に残留する。搬送された一枚の印刷用紙PPは、自動給紙装置1の用紙排出口F9から、携帯型プリンタ1の用紙挿入口22を経て携帯型プリンタ1内に搬入される。搬送された印刷用紙PPの先端が携帯型プリンタ1の搬送ローラ23に達すると搬送ローラ23は搬送方向と逆向きに回転されており、搬送ローラ23と押えローラ24の間に印刷用紙PPの先端部は進入しようとするが、進入できず印刷用紙PPが撓んで印刷用紙PPの先端が搬送ローラ23と押えローラの間の凹部に一様に押し付けられ印刷用紙PPの斜行が補正される。この場合、印刷用紙PPは、給紙ローラF31の接触面312により搬送されている。
【0085】
斜行補正が終了すると、給紙センサ51により、LFモータ31が反転し逆方向から順方向に回転方向を変える。順方向に回転する場合、振り子ギヤG47から駆動力が給紙ギヤ48に伝達され、振り子ギヤG47と噛み合った給紙ギヤ48は、逆回転の時と同じように印刷用紙PPを搬送方向に回転し、給紙ローラF31は印刷用紙PPを引き続き搬送する。この場合、搬送ローラ23により搬送を開始されるが、斜行補正に際に印刷用紙PPには、撓みが生じている。印刷用紙PPは、順方向に回転している携帯型プリンタ1の搬送ローラ23と押えローラ24の間に噛み込まれ、搬送されるが、この撓みは維持されている。給紙ギヤ48が回転して、噛み合い部分が間欠部481に来た時、振り子ギヤG47は給紙ギヤ48との噛み合いが解除され、振り子ギヤG47が回転しても、給紙ギヤ48は回転しないで停止する。この給紙ギヤ48の回転が停止すると、給紙ローラF31の非接触面F313,F314が、夫々圧板F21と分離パッドF32に相対しており、給紙ローラF31は印刷用紙PPとの接触を離れこれを開放する。印刷用紙PPは既に搬送が開始されている携帯型プリンタ1の搬送ローラ23と押えローラ24により引き続き搬送される。
【0086】
なお、排紙ガイド80の制御等については本実施の形態の携帯型プリンタ1に自動給紙装置F1を装着した場合も、自動給紙装置F1装着しない場合と同様の制御が行われるものである。
【0087】
以上、本実施の形態の携帯型プリンタ1及び、この変形例であるソレノイド85を用いた携帯型プリンタ1は、以上のような構成を有するため、小型の記録装置でありながら、記録用紙の湾曲を防止して、印字ヘッドと記録用紙の間隔を適正なものとし、高品位の画像の形成が可能な記録装置とすることができる。
【0088】
特に、本実施の形態では、搬送ローラ23をレジストローラとして兼用したり、記録手段に小型のインクジェットヘッド15,16を使用したり、自動給紙装置F1及び排紙トレーT1を着脱式にするなどして、これらと相俟って極めてコンパクトな携帯型プリンタを構成している。
【0089】
なお、本発明を一の実施の形態により説明したが、本発明は特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々変更して実施できることはいうまでもない。
【0090】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明の記録装置によれば、記録用紙に対して非接触で画像を形成する印字ヘッドと、印字ヘッドに相対して配置され、記録用紙を印字ヘッドに対して所定間隔で相対するように担持する用紙担持手段と、印字ヘッドにより画像を形成された記録用紙を搬送し排出する排紙ローラと、排出ローラに相対して設けられ、用紙担持手段の用紙担持面と略同一の平面上において、排紙ローラにより排出される記録用紙が排紙ローラを押圧するように付勢する用紙押えローラと、排紙ローラの記録用紙搬送方向下流側に配設され、かつ用紙担持手段の用紙担持面と略同一平面上の位置において記録用紙を支持する用紙支持位置と、記録用紙を支持しない格納位置とに移動可能に設けられた用紙支持部材とを備えたことを特徴とするため、記録用紙を支持する用紙支持部材を記録用紙が湾曲を生じないように支持する位置である用紙支持位置に維持することができ、記録時の記録用紙の浮きを防止し印字ヘッドと記録用紙の間隔を適正なものとすることができるという効果がある。従って、高品位な画像を形成することができるという効果を奏する。
【0091】
また、使用時以外には、この用紙支持部材は格納位置へ移動することができるという効果がある。従って、携帯時に障害となる不要な突起物を生ぜず、携帯を容易にできるという効果を奏する。また、用紙支持部材を排紙ローラのローラ軸に軸支することで、コンパクトな構成とすることができるという効果がある。従って、記録装置の小型化により、携帯が容易になるという効果を生じる。
【0092】
【0093】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項に記載の記録装置の効果に加え、用紙支持部材を格納位置に移動すれば筐体部から突出しないようにすることができるという効果がある。従って、携帯時の装置自体の損傷を防止し、外部のものを傷つけることもなく、携帯が安全且つ容易にできるという効果がある。
【0094】
請求項に係る記録装置では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の効果に加え、用紙支持部材が、未記録時は格納位置に配置され、記録時は用紙支持位置に変位されるように、用紙支持部材の位置を制御する制御手段を備えたことを特徴とするため、この制御手段により記録用紙を支持する必要がない未記録時には格納位置に、記録時には用紙支持位置に移動させることができるという効果がある。従って、そのたびに、使用者が切り替える必要がなく、用紙支持部材を適切な位置に移動させることができるという効果を奏する。
【0095】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項に記載の記録装置の効果に加え、排紙センサを備えたため、記録用紙の排紙を検知できるという効果がある。従って、用紙の有無により制御することが可能になるという効果を奏する。
【0096】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項に記載の記録装置の効果に加え、排紙ト レーを装着した場合に、記録時に排紙センサが記録用紙の排出を検知したときは、所定時間格納位置に用紙支持部材を変位させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とするため、排紙センサにより用紙の排紙を検知し、これによって用紙支持部材を格納位置に移動することができるという効果がある。従って、排紙時に記録用紙が錯綜することがなく円滑に複数の用紙の搬送をすることができるという効果を奏する。
【0097】
【0098】
【0099】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の効果に加え、ソレノイドにより用紙支持部材の位置の移動ができるという効果がある。従って、使用者が手動で直接用紙支持部材を移動させる困難性がなく、用紙支持部材を確実に移動させることができるという効果を奏する。また、特に、自動的な制御をすれば、適切な位置の移動ができ使用者の使い勝手が向上するという効果を奏する。
【0100】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の効果に加え、排紙トレーを装着することで、用紙支持部材が格納位置に固定されるという効果がある。従って、排紙トレーを装着して記録用紙の湾曲が防止されているような場合には必要のない記録用紙の支持をせず、連続印刷に適した格納位置に固定しておくことで、無駄な動きのない記録装置とすることができるという効果を奏する。
【0101】
請求項に係る発明の記録装置では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の効果に加え、印字ヘッドが、インクジェットヘッドであることを特徴とするため、特にヘッドとの接触により記録用紙の汚れを生じ易いインクジェットヘッドを用いた記録装置においても、有効に用紙の汚れを防止することができるという効果がある。
【0102】
請求項に係る発明の記録装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置の効果に加え、自動給紙装置を着脱可能に構成されたことを特徴とするため、自動給紙装置を着脱可能とすることができるという効果がある。従って、自動給紙装置を装着しない場合でも、用紙支持部材により確実に記録用紙を支持して、記録をすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態である携帯型プリンタ1に自動給紙装置(ACF)F1を装着した外観を示す斜視図である。
【図2】携帯型プリンタ1の内部構造を概略的に示した一部切欠斜視図である。
【図3】携帯型プリンタ1を図4のIV−IV線において右方向から見た概略を示す部分断面図である。
【図4】また、図4は携帯型プリンタ1を図3のV−V線において正面(図2手前側)から見た概略的な模式図である。
【図5】携帯型プリンタ1に自動給紙装置F1及び排紙トレーT1を装着した側面視した概略の断面図である。
【図6】格納位置のある排紙ガイド80、排紙ローラ25、排紙センサ51、LFモータ31、LFモータギヤ37を表した図である。
【図7】図6の排紙ガイド80を、用紙支持位置に変位させた図である。
【図8】排紙ガイド80が、格納位置にある場合に印刷した状態での、携帯型プリンタ1の下部を図4のVIII―VIII線において側面視下断面図である。
【図9】排紙ガイド80が、用紙支持位置にある場合に印刷した状態での、携帯型プリンタ1の下部を図4のVIII―VIII線において側面視下断面図である。
【図10】排紙ガイド80が、格納位置にある場合に印刷が終了した状態での、携帯型プリンタ1の下部を図4のVIII―VIII線において側面視下断面図である。
【図11】自動給紙装置F1の駆動系を示す断面図である。
【図12】本実施の形態の変形例の、格納位置にある排紙ガイド80及びソレノイド85、リターンスプリング86等を示す図である。
【図13】本実施の形態の変形例の、用紙支持位置にある排紙ガイド80及びソレノイド85、リターンスプリング86等を示す図である。
【図14】排紙センサ52の詳細を示す図である。
【図15】本実施の形態の変形例の排紙ガイド80の制御を表すフローチャートを示すものである。
【符号の説明】
1 携帯型プリンタ(記録装置)
15,16 印字ヘッド
23 搬送ローラ(レジストローラ)
24 押えローラ(搬送手段)
25 排紙ローラ
26 押さえローラ
27 キャリッジ
32 プラテン(用紙担持面)
34 制御部(制御手段)
51 給紙センサ
80 排紙ガイド(用紙支持部材)
85 ソレノイド
86 リターンスプリング(付勢手段)
F1 自動給紙装置
T1 排紙トレー
PP 印刷用紙(記録用紙)

Claims (9)

  1. 記録用紙に対して非接触で画像を形成する印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドに相対して配置され、前記記録用紙を前記印字ヘッドに対して所定間隔で相対するように担持する用紙担持手段と、
    前記印字ヘッドにより画像を形成された記録用紙を搬送し排出する排紙ローラと、
    前記排出ローラに相対して設けられ、前記用紙担持手段の用紙担持面と略同一の平面上において、当該排紙ローラにより排出される記録用紙が前記排紙ローラを押圧するように付勢する用紙押えローラと、
    前記排紙ローラの記録用紙搬送方向下流側に配設され、かつ前記用紙担持手段の用紙担持面と略同一平面上の位置において前記記録用紙を支持する用紙支持位置と、前記記録用紙を支持しない格納位置とに移動可能に設けられた用紙支持部材と、
    前記用紙支持部材を前記用紙支持位置若しくは前記格納位置に維持する維持手段とを備え
    前記用紙支持部材は、前記排紙ローラのローラ軸を支持軸として、軸支されて配置されたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記用紙支持部材は、前記格納位置に移動された場合に、記録装置本体の筐体部から突出しないように構成されたことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  3. 前記用紙支持部材が、未記録時は前記格納位置に配置され、記録時は前記用紙支持位置に変位されるように、前記用紙支持部材の位置を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の記録装置。
  4. 用紙の排出を検知する排紙センサを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 排紙トレーを装着した場合に、記録時に、前記排紙センサが前記記録用紙の排出を検知したときは、所定時間前記格納位置に前記用紙支持部材を変位させるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  6. レノイドを用いて前記用紙支持部材の位置を変位させるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置。
  7. 排紙トレーを装着した場合は、前記用紙支持部材が、前記格納位置に固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記印字ヘッドは、インクジェットヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置。
  9. 自動給紙装置を着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の記録装置。
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