JP4752700B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4752700B2
JP4752700B2 JP2006259087A JP2006259087A JP4752700B2 JP 4752700 B2 JP4752700 B2 JP 4752700B2 JP 2006259087 A JP2006259087 A JP 2006259087A JP 2006259087 A JP2006259087 A JP 2006259087A JP 4752700 B2 JP4752700 B2 JP 4752700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
medium
convex portion
optical sensor
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006259087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008074064A (ja
JP2008074064A5 (ja
Inventor
光司 新岡
拓也 安江
人志 五十嵐
和久 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006259087A priority Critical patent/JP4752700B2/ja
Publication of JP2008074064A publication Critical patent/JP2008074064A/ja
Publication of JP2008074064A5 publication Critical patent/JP2008074064A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4752700B2 publication Critical patent/JP4752700B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Description

本発明は、記録装置及び記録方法に関する。
ここで、記録装置とは、インクジェット方式により記録を行うプリンタ、複写機、ファクシミリ等に限られず、液晶ディスプレイのカラーフィルタ、有機ELディスプレイ、バイオチップ等の製造に用いられる装置を広く含む。
記録装置の一例として、インクジェット式のプリンタが知られている。一般的なインクジェット式のプリンタでは、移動するヘッドからインクを吐出してドットを形成するドット形成動作と、媒体(紙、布、OHP用紙など)を搬送する搬送動作とを交互に繰り返し、画像を印刷する。
紙に印刷する方式として、縁なし印刷と呼ばれる印刷方式がある。縁なし印刷では、紙よりも広い領域にインクを吐出することによって、紙に余白を作らずに、画像が印刷される。縁なし印刷では紙よりも広い領域にインクが吐出されるため、縁なし印刷を行うプリンタでは、紙に着弾しないインクが紙の裏面を汚すことを防止するため、紙を支持する凸部の間に溝を設け、紙に着弾しないインクは溝に着弾する。
特開2002−172772号公報
両面印刷を行う場合、紙を反転させてから裏面を印刷する。紙を反転させる際に紙を逆搬送させる必要がある場合、縁なし印刷用の溝に紙が引っ掛かり、紙詰まりを生ずるおそれがある。また、このような問題は、プリンタに限られず、記録装置が媒体の両面を記録する際にも生じる。
本発明は、両面記録時の媒体詰まりの可能性を軽減することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、(A)媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、(B)前記媒体にドットを記録するヘッドと、(C)前記媒体を支持する第1凸部と、(D)前記媒体を支持し、前記第1凸部より搬送方向下流側に設けられた第2凸部と、(E)前記第1凸部と前記第2凸部との間に設けられた溝と、(F)前記媒体を反転する反転機構と、(G)前記媒体の後端が前記第1凸部よりも搬送方向下流側にならないように前記搬送機構に前記媒体を搬送させつつ前記ヘッドに前記媒体のおもて面を記録させ、前記おもて面の記録後に前記反転機構に前記媒体を反転させるため前記搬送方向とは逆方向に前記搬送機構に前記媒体を搬送させ、前記媒体の裏面を記録する際に前記媒体の後端が前記溝の上に位置するように前記搬送機構に前記媒体を搬送させつつ前記ヘッドに前記媒体の後端を記録させるコントローラと、を備えることを特徴とする記録装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
(A)媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
(B)前記媒体にドットを記録するヘッドと、
(C)前記媒体を支持する第1凸部と、
(D)前記媒体を支持し、前記第1凸部より搬送方向下流側に設けられた第2凸部と、
(E)前記第1凸部と前記第2凸部との間に設けられた溝と、
(F)前記媒体を反転する反転機構と、
(G)前記媒体の後端が前記第1凸部よりも搬送方向下流側にならないように前記搬送機構に前記媒体を搬送させつつ前記ヘッドに前記媒体のおもて面を記録させ、前記おもて面の記録後に前記反転機構に前記媒体を反転させるため前記搬送方向とは逆方向に前記搬送機構に前記媒体を搬送させ、前記媒体の裏面を記録する際に前記媒体の後端が前記溝の上に位置するように前記搬送機構に前記媒体を搬送させつつ前記ヘッドに前記媒体の後端を記録させるコントローラと、
を備えることを特徴とする記録装置。
このような記録装置によれば、両面記録時の媒体詰まりを軽減できる。
前記コントローラは、前記媒体のおもて面に縁あり印刷を行わせ、前記媒体の裏面に縁なし印刷を行わせることが望ましい。これにより、縁なし記録を含む両面記録時の媒体詰まりを軽減できる。
また、縁あり画像と縁なし画像を前記媒体に両面記録する際に、前記縁あり画像を前記おもて面に記録し、前記縁なし画像を前記裏面に記録することを決定することが望ましい。これにより、媒体の後端が第1凸部よりも搬送方向下流側にならないように、おもて面を記録できる。
また、前記第1凸部は、搬送方向上流側に斜面を有し、搬送方向下流側に斜面を有しないことが望ましい。これにより、第1凸部の搬送方向上流側の斜面によって、媒体の先端が第1凸部に引っ掛かることを防止できる。また、第1凸部の搬送方向下流側に斜面がないため、媒体の先端が溝に接触しにくくなる。一方、おもて面の印刷時に媒体の後端が第1凸部よりも搬送方向下流側にならないので、第1凸部の搬送方向下流側に斜面がなくても許容される。
また、前記記録装置は、前記媒体の端部を検出するセンサを更に備え、前記センサは、前記おもて面を印刷する際に前記媒体の端部を検出すると共に、前記逆方向に前記媒体を搬送する際にも前記媒体の端部を検出することが望ましい。これにより、センサを有効活用できる。
また、前記センサの検出結果に基づいて、前記反転機構における前記媒体の詰まりを検出することが好ましい。このように、逆搬送される媒体の端部を検出できることによって、紙詰まりの発生場所を特定できる。
また、前記センサは、発光部と受光部とを有し、前記記録装置は、前記発光部と前記受光部との間に前記媒体を案内するための下ガイドと上ガイドとを更に備えることが望ましい。これにより、発光部と受光部との距離を短くすることと、発光部と受光部との間に媒体を通過させることを両立できる。
第1凸部と前記第1凸部より搬送方向下流側に設けられた第2凸部とによって支持された媒体のおもて面を記録するとともに、前記媒体の後端が前記第1凸部よりも搬送方向下流側になる前に前記媒体のおもて面の記録を終了し、
前記媒体を搬送方向とは逆方向に搬送して前記媒体を反転し、
前記第1凸部と前記第2凸部とによって支持された媒体の裏面を記録するとともに、前記第1凸部と前記第2凸部との間に設けられた溝の上に前記媒体の後端を位置させて前記後端に記録を行う
ことを特徴とする記録方法。
このような記録方法によれば、両面記録時の媒体詰まりを軽減できる。
===プリンタの概要===
図1は、プリンタの側断面の概略図である。図2は、プリンタの全体構成のブロック図である。
プリンタ1は、リア給紙ユニット2と、フロント給紙ユニット3と、キャリッジユニット4と、搬送ユニット5と、排紙ユニット6と、コントローラ10とを有する。
リア給紙ユニット2は、プリンタ1の背面にストックされた紙Pを、搬送ユニット5まで給紙する機構である。フロント給紙ユニット3は、プリンタ1の前面からセット可能なトレイ25の紙Pを、搬送ユニット5まで給紙する機構である。キャリッジユニット4は、キャリッジ46の移動中にヘッド48からインクを吐出させて、紙Pに画像を形成する機構である。なお、キャリッジ46は、軸47によって案内され、図1の紙面垂直方向に移動する。搬送ユニット5は、給紙された紙Pを搬送し、ヘッド48に対する紙Pの位置を制御する機構である。排紙ユニット6は、画像の形成された紙Pをプリンタ1の外部に排紙する機構である。コントローラ10は、プリンタ1の全体の制御を司り、外部装置から受信した印刷データに基づいて各ユニットを制御する。
また、プリンタ1には、反転ユニット100をオプションとして取り付けることができる。反転ユニット100は、紙Pの両面を印刷する両面印刷時に、紙Pを反転させる機構である。また、プリンタ1の内部には、各種のセンサ(センサ群)が設けられている。後述する光学センサ37は、このセンサ群に含まれる。コントローラ10は、センサ群の検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
プリンタ1の内部には、給紙中又は搬送中の紙Pを案内するための案内部材として、ガイドローラ40、上ガイド43、下ガイド44及びプラテン45が設けられている。
===紙Pの経路===
<リア給紙>
図1を参照しつつ、リア給紙時の紙Pの経路を説明する。なお、各部材の動作・駆動のタイミングは、コントローラ10によって制御される。
給紙開始時、ホッパ12が支点12aを中心に持ち上がり、ホッパ12に積層されている紙Pのうちの最上位の紙が給紙ローラ11に接触する。リア給紙ローラ11が回転すると、紙Pが下流側へ給紙される。給紙される紙Pは、リア給紙ローラ11とリタードローラ13との間に挟まれる。リタードローラ13にはトルクリミッタ機構によって所定の回転抵抗が与えられており、紙Pの重送が防止される。リタードローラ13によって滞留した用紙は、戻しレバー14によってホッパ12上に戻される。
図3は、リア給紙経路の説明図である。リア給紙ローラ11が回転を続けることによって、紙Pは、ホッパ12からプリンタ1の内部へ給紙される。通常、給紙された紙Pの先端は、リア給紙ガイド15によって、図中の右下側へ案内される。そして、更にリア給紙ローラ11が回転を続けると、紙Pの先端が下ガイド44へ接触し、下ガイド44によって図中の右側へ案内される。もし紙Pが上に反っている場合には、紙Pの先端が上ガイド43又はガイドローラ40に接触し、上ガイド43によって図中の右側へ案内される。上ガイド43又は下ガイド44によって案内された紙Pの先端は、後述する光学センサ37を通過して、搬送ユニット5に到達する。
<フロント給紙>
図4は、フロント給紙経路の説明図である。以下、図1も参照しつつ、フロント給紙時の紙Pの経路を説明する。
トレイ25において、ピックアップローラ26が最上位の紙Pに接触している。この状態でピックアップローラ26が回転すると、紙Pがフロント給紙ローラ28に繰り出される。トレイ25から繰り出された紙Pは、フロント給紙ローラ28と分離ローラ29との間に挟まれ、分離ローラ29によって重送が防止されつつ、フロント給紙ローラ28の回転によってアシストローラ30へ繰り出される。フロント給紙ローラ28とアシストローラ30に挟まれた紙Pは、更にフロント給紙ローラ28が回転を続けることによって、給紙される。このとき、紙Pの先端がホッパ49を押し上げ、ホッパ49の下面によって紙Pが図中の右側へ誘導される。ホッパ49によって案内された紙Pの先端は、上ガイド43又は下ガイド44によって案内されつつ、後述する光学センサ37を通過して、搬送ユニット5に到達する。
<搬送・排紙>
図5A〜図5Cは、搬送及び排紙の説明図である。以下、図1も参照しつつ、搬送ユニット5による搬送時の紙Pの様子を説明する。
リア給紙ユニット2又はフロント給紙ユニット3から給紙された紙Pは、搬送ユニット5の搬送ローラ41と搬送側従動ローラ42とに挟まれる。搬送ローラ41の回転量がコントローラ10によって制御され、ヘッド48に対する紙Pの位置が制御されつつ、紙Pが搬送される。つまり、紙Pは、搬送ローラ41によって搬送される。このとき、紙Pは、プラテン45によって下から支持される。なお、後述するように、プラテン45には縁なし印刷のための溝が設けられている。
紙Pがヘッド48と対向する位置まで搬送されると、キャリッジ46の移動中にヘッド48からインクを吐出させて紙Pにドットを形成するドット形成動作と、所定搬送量にて紙Pを搬送する搬送動作とを交互に繰り返し、無数のドットから構成される画像が紙Pに形成される。搬送動作を何回か続けると、紙Pの先端が補助ローラ57を通過し、更に搬送動作を何回か続けると、紙Pの先端が排紙ユニット6に到達する(紙Pが排紙ローラ55と排紙側従動ローラ56とに挟まれる)。
紙Pの先端が排紙ユニット6に到達した後、紙Pは、搬送ローラ41及び排紙ローラ55によって搬送される。搬送ローラ41と排紙ローラ55は、同期して回転するように制御されている。この状態で搬送動作を何回か続けると、紙Pの後端は、後述する光学センサ37を通過し、搬送ローラ41も通過する。
紙Pの後端が搬送ローラ41を通過した後、排紙ローラ55の回転量がコントローラ10によって制御され、ヘッド48に対する紙Pの位置が制御されつつ、紙Pが搬送される。つまり、紙Pは、排紙ローラ55によって搬送される。紙Pへの画像の印刷が終了したとき、コントローラ10は、排紙ローラ55を更に回転させて、紙Pを排紙する。
なお、後述する通り、搬送ローラ41や排紙ローラ55を逆回転させれば、紙Pを逆方向に搬送(逆搬送)することができる。紙Pを反転するために反転ユニット100へ送る際に、紙Pを逆搬送することになる。なお、紙Pの後端が搬送ローラ41を通過してプラテン45上にあるときに逆搬送を開始した場合、紙Pの後端は、搬送ローラ41を通過し、その後に光学センサ37を通過することになる。この場合、更に逆搬送を続けると、紙Pの先端が、排紙ローラ55を通過し、搬送ローラ41を通過した後に、光学センサ37を通過することになる。
<反転>
図6は、反転経路の説明図である。
搬送ユニット5から逆搬送された紙Pは、反転ユニット100に供給される。反転ユニット100に供給された紙Pは、不図示の跳ね上げ機構によって図中の左上側に案内され、第1ローラ102に到達する。第1ローラ102は、搬送ローラ41と同期して回転するように構成されている。第1ローラ102の回転量がコントローラ10によって制御され、紙Pが第2ローラ104へ供給される。第2ローラ104は、第1ローラ102と同期して回転するように構成されている。つまり、第2ローラ104の回転量もコントローラ10によって制御される。第2ローラ104が回転すると、紙Pはホッパ49を押し下げ、ホッパ49の上面によって紙Pが図中の右側へ誘導される。ホッパ49の上面によって案内された紙Pは、上ガイド43又は下ガイド44によって案内されつつ、後述する光学センサ37を通過して、搬送ユニット5に到達する。
反転ユニット100へ供給される前、紙Pの図中上側の面(表面)には、画像が印刷されている。この紙Pが反転ユニット100へ供給された後に搬送ユニット5へ到達する際には、印刷された面(表面)は図中下側になっており、紙Pの裏面が図中上側になっている。以下の説明では、反転前の紙Pの図中上側の面を「おもて面」といい、反転後の紙Pの図中上側の面を「裏面」という。
おもて面を印刷するときの紙Pの先端は、裏面を印刷するときに、紙Pの後端になる。また、おもて面を印刷するときの紙Pの後端は、裏面を印刷するときに、紙Pの先端になる。以下の説明では、反転ユニット100から搬送ユニット5へ紙Pが供給された後から、そのときの紙Pの先頭(おもて面印刷時の紙Pの後端)のことを「先端」と呼び代え、そのときの紙Pの後尾(おもて面印刷時の紙Pの先端)のことを「後端」と呼び代える。
なお、反転前後に関わらず、以下の説明では、紙Pが給紙ユニット側から搬送ユニット側へ送られるとき、又は紙Pが反転ユニット側から搬送ユニット側へ送られるとき、又は紙Pが搬送ユニット側から排紙ユニット側へ送られるときのことを「順搬送」と呼ぶ。逆に、紙Pが搬送ユニット側から反転ユニット側へ送られるとき、又は紙Pが排紙ユニット側から搬送ユニット側へ送られるときのことを「逆搬送」と呼ぶ。
===光学センサ37===
<光学センサ37の形状>
図7は、給紙側から見た光学センサ37の説明図である。図中の太線が光学センサ37である。図中の斜線は、紙Pの側辺である。
光学センサ37は、コの字の形状(C字の形状)をしている。すなわち、光学センサ37は、上突出部37a、下突出部37b、及び、支持部37cから構成される。上突出部37aには受光部371が設けられ、下突出部37bには発光部372が設けられている。受光部371は、発光部372の上に設けられており、発光部372からの光を検知する。
受光部371が上に設けられ、受光部371の受光面が下を向いているため、受光面にホコリが溜まらず、安定した検出を行うことができる。なお、受光部371と発光部372との位置関係の精度を保つために、支持部37cを介して上突出部37aと下突出部37bとが一体成型されている(このために光学センサ37はコの字の形状になる)。
<光学センサ37による検出>
ここでは、受光部371が発光部372からの光を検知したとき、光学センサ37はHレベルの信号を出力するものとする。また、受光部371が発光部372からの光を検知しなかったとき、光学センサ37はLレベルの信号を出力するものとする。紙Pが光学センサ37の位置にある場合、紙Pが光学センサ37の光軸を遮り、受光部371は発光部372からの光を検知できなくなり、光学センサ37はLレベルの信号を出力する。これにより、コントローラ10は、光学センサ37の出力に基づいて、光学センサ37の位置の紙Pの有無を検出することができる。
また、以下に説明するように、コントローラ10は、光学センサ37の出力の変化のタイミングに基づいて、紙Pの端部の位置を検出することができる。
図8Aは、順搬送時の紙Pの先端の検出の説明図である(上から見た図である)。図に示すように、紙Pの先端が光学センサ37を通過すると、光学センサ37の出力は、HレベルからLレベルに変化する。このため、順搬送時に光学センサ37の出力がHレベルからLレベルに変化したときに、コントローラ10は、紙Pの先端を検出できる。
図8Bは、順搬送時の紙Pの後端の検出の説明図である。図に示すように、紙Pの後端が光学センサ37を通過すると、光学センサ37の出力は、LレベルからHレベルに変化する。このため、順搬送時に光学センサ37の出力がLレベルからHレベルに変化したときに、コントローラ10は、紙Pの後端を検出できる。
図8Cは、逆搬送時の紙Pの後端の検出の説明図である。図に示すように、紙Pの後端が光学センサ37を通過すると、光学センサ37の出力は、HレベルからLレベルに変化する。このため、逆搬送時に光学センサ37の出力がHレベルからLレベルに変化したときに、コントローラ10は、紙Pの後端を検出できる。
図8Dは、逆搬送時の紙Pの先端の検出の説明図である。図に示すように、紙Pの先端が光学センサ37を通過すると、光学センサ37の出力は、LレベルからHレベルに変化する。このため、逆搬送時に光学センサ37の出力がLレベルからHレベルに変化したときに、コントローラ10は、紙Pの先端を検出できる。
===下ガイド44===
図9A及び図9Bは、比較例の説明図である。下ガイド44に案内される紙Pを光学センサ37の上突出部37aと下突出部37bとの間に通過させるため、下突出部37bを下ガイド44に埋め込む必要がある。一方、発光部372からの光を受光部371に受光させるためには、発光部372の上面を下ガイド44から露出させる必要がある。ここで、比較例のように、下突出部37bの上面を露出させつつ下突出部37bを下ガイド44に単に埋め込むだけでは、下ガイド44と下突出部37bとの境界によって紙Pの先端の通過が妨害され、紙詰まりを起こすおそれがある。
図9Cは、別の比較例の説明図である。この比較例では、紙Pが順搬送されるときに下ガイド44と下突出部37bとの境界に紙Pが入り込まないようにするため、下ガイド44と下突出部37bとの境界のうち、搬送方向下流側の高さを低くしている。しかし、このような形状では、紙Pが逆搬送されるときに、下ガイド44と下突出部37bとの境界に紙Pが入り込んでしまう。
そこで、本実施形態では、以下ようにして、下ガイド44に下突出部37bを埋め込んでいる。また、以下に説明する本実施形態の構成であれば、逆搬送時においても、紙詰まりを防止できる。
図10は、下ガイド44の構成の説明図である。図11は、光学センサ37の周辺の下ガイド44の形状の説明図である。以下、これらの図を用いて、下ガイド44について説明する。
下ガイド44には、複数のリブ44Bが設けられている。このリブは、紙を送る方向に沿って、ベース面44Aから盛り上がっている。下ガイド44が紙Pを案内するとき、紙Pは、リブ44Bによって支持される。このリブによって、静電気等によって紙Pがベース面44Aに吸着されることが防止される。
下ガイド44の側端側には、前述の光学センサ37が設けられる。光学センサ37の下突出部37bが、下ガイド44に挿入されている(下突出部37bを挿入するための挿入部が下ガイド44に設けられている)。なお、光学センサ37は、支持部37cにおいて下ガイド44に固定されている。
光学センサ37の下突出部37bの上面は、(発光部372の上の部分を除き、)下ガイド44の隆起部44Cによって覆われている。この隆起部44Cとベース面44Aとの間は斜面になっている。このように隆起部44Cを構成することによって、下ガイド44と下突出部37bとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止できる。
また、下ガイド44には開口部44Dが設けられている。この開口部44Dの下に光学センサ37の発光部372が位置し、光学センサ37の光軸が開口部44Dを通過する。つまり、この開口部44Dにおいて、光学センサ37の下突出部37bが露出している。開口部44Dは、リブ44Bとリブ44Bとの間のベース面に設けられている。このような位置に開口部44Dを設けることにより、下ガイド44と下突出部37bとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止できる。(なお、仮にリブ44Bに開口部44Dが設けられると、リブ44Bと下突出部37bとの境界に紙Pの先端(又は後端)が入り込むおそれがある。)
隆起部44Cの高さは、リブ44Bの高さと同じになっている。これにより、リブ44Bと隆起部44Cとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止できる。また、隆起部44Cの表面は、光学センサ37の下突出部37bの上面よりも高い位置にある。これにより、下ガイド44と下突出部37bとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止できる。
ベース面44Aと光学センサ37の下突出部37bの上面との高さは異なってもよい。本実施形態では、ベース面44Aよりも下突出部37bの上面の方が高くなっている(図17も参照)。これにより、できるだけ発光部372と受光部371との距離を短くでき、光学センサ37の検出精度を高めることができる。
ところで、紙Pが給紙されるとき、紙Pの大きさに関わらず、紙Pの側辺は、下ガイド44の横ガイド面44Eによって案内される。この横ガイド面44Eは、光学センサ37の支持部37cの内側の面よりも、紙側に寄って設けられている。このように構成することによって、紙Pの側辺が、光学センサ37の支持部37cの内側の面に接触することを防ぐことができる(図7の紙Pの側端(側辺)と支持部37cとの位置関係も参照)。これにより、光学センサ37の支持部37cの内側の面と下ガイド44との境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止できる。
===上ガイド43===
<上ガイド43の周辺部材の構成>
図12は、上ガイド43を有する上ガイドユニット9の説明図である。図13は、プラテン側から見た上ガイドユニット9の周辺の説明図である。図14は、給紙側から見た上ガイドユニット9の周辺の説明図である。以下、図1も参照しながら、上ガイド43について説明する。
上ガイドユニット9は、前述の上ガイド43や搬送側従動ローラ42を装置本体に対して揺動可能に取り付けるためのユニットである。この上ガイドユニット9は、前述の上ガイド43や搬送側従動ローラ42のほかに、サブフレーム8、揺動用軸31、第1コイルバネ32、第2コイルバネ33及びローラ用軸34から構成される。
サブフレーム8は、金属板材の折り曲げによって形成されている。このサブフレーム8は、装置本体のメインフレーム7に取り付けられることになる。サブフレーム8には、フック8a,8bと、舌片部8cと、軸受部8f,8gとが形成されている。フック8a、8bは、メインフレーム7に設けられた留め部7b(図13参照)に引っ掛けるためのものである。また、舌片部8cにはボス8d及び長孔8eが形成されている。舌片部8cのボス8dは、メインフレーム7の孔7aに挿入される。長孔8eは、メインフレーム7の孔7cにおいて固定ねじ35によってサブフレームを固定するための孔である。軸受部8f,8gは、揺動用軸31を支持するための軸受である。
揺動用軸31は、サブフレーム8に対して上ガイド43を揺動可能に支持する軸である。揺動用軸31は、軸受部8f,8gを介してサブフレーム8に支持されると共に、上ガイド43に設けられた軸孔を介して上ガイド43を揺動可能に支持している。なお、上ガイド43は、紙の厚さ分だけ揺動する。
第1コイルバネ32は、サブフレーム8と上ガイド43との間で揺動用軸31を中心とする回転力を与える。この回転力によって、上ガイド43には、揺動用軸31を中心として搬送側従動ローラ42を下げる方向の回転力が与えられる。このために、第1コイルバネ32のコイル中心に揺動用軸31が位置し、第1コイルバネ32の一端はフック部8hを介してサブフレーム8に引っ掛けられ、他端は上ガイド43を上面から押さえている。
第2コイルバネ33は、サブフレーム8とローラ用軸34との間で揺動用軸31を中心とする回転力を与える。この回転力によって、ローラ用軸34が上ガイド43上で安定するとともに、上ガイド43にはローラ用軸34を介して、揺動用軸31を中心として搬送側従動ローラ42を下げる方向の回転力が与えられる。このために、第2コイルバネ33のコイル中心に揺動用軸31が位置し、第2コイルバネ33の一端はフック部8hを介してサブフレーム8に引っ掛けられ、他端はローラ用軸34を上から押さえている。
ローラ用軸34は、搬送側従動ローラ42を回転可能に支持する軸である。このローラ用軸34は、上ガイド43によって支持される。上から第2コイルバネ33からのバネ力が加わることによって、ローラ用軸34は、上ガイド43から外れないように支持されている。
<シール部材>
上ガイド43は、光学センサ37を通過できるように、紙Pを案内する必要がある。そこで、上ガイド43には凹部43aが設けられ、この凹部43aに光学センサ37の上突出部37aが入り込むように構成されている。これにより、上ガイド43に案内された紙Pが、凹部43aに入り込んでいる光学センサ37の上突出部37aの下を通過するようになる。
一方、前述の図9Bの場合と同様に、上ガイド43が紙Pを案内する際に、上ガイド43と光学センサ37の上突出部37aとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止する必要がある。但し、上ガイド43はメインフレーム7に対して揺動可能に支持されているとともに、光学センサ37は下ガイド44に対して固定されているため、上ガイド43は、光学センサ37の上突出部37aに対して、相対的に姿勢が変化する。つまり、相対的に姿勢の変化する上ガイド43と上突出部37aとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止する必要がある。
そこで、本実施形態では、シール部材38によって上ガイド43と上突出部37aとの境界を覆い、上ガイド43と上突出部37aとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止している。以下、シール部材38について説明する。
図15A〜図15Cは、シール部材38を上ガイド43に取り付ける様子の説明図である。
シール部材38は、可撓性のシート状(又はフィルム状)の部材であり、具体的にはPETフィルムである。シール部材38の両端付近には孔38a,38bが形成されている。上ガイド43の凹部43aの上方にはフック43dが設けられており、このフック43dに一方の孔38aが引っ掛けられ、通し孔43fを通じて巻回されて、他方の孔38bがフック43dに引っ掛けられることによって、シール部材38が上ガイド43に取り付けられる。なお、上ガイド43にはテンション付与部43eが設けられており、このテンション付与部43eによって、シール部材38のたわみが防止される。
図16は、上突出部37aが凹部43aに入り込んでいる様子の説明図である。図17は、シール部材38と上突出部37aとの関係を説明するための断面図である。
シール部材38が上ガイド43に巻回されると、凹部43aとシール部材38とによって囲まれる空間が形成される。この空間に、光学センサ37の上突出部37aが入り込むことになる。
図17を見て理解できる通り、シール部材38によって、上ガイド43と上突出部37aとの境界がシールされる。これにより、上ガイド43と上突出部37aとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止することができる。また、上ガイド43が揺動して上突出部37aとシール部材38とが接触しても、シール部材38は可撓性の材料でできているため、シール部材38が変形し、上ガイド43と上突出部37aとの境界がシールされた状態が維持される。
また、シール部材38が上ガイド43に巻回されて取り付けられているので、上ガイド43と上突出部37aとの境界の両方(通し孔43f側の上ガイド43と上突出部37aとの境界、及び、テンション付与部43e側の上ガイド43と上突出部37aとの境界)をシール部材によってシールすることができる。これにより、順搬送時においても、逆搬送時においても、上ガイド43と上突出部37aとの境界に紙Pの先端(逆搬送時には後端)が入り込むことを防止することができる。
シール部材38のうちの凹部43aを塞ぐ部分は、光学センサ37の上突出部37aと下突出部37bとの間に位置する。シール部材38のこの部分は、光学センサ37の光軸の領域を避けるように形成しても良いし、光軸の領域を塞ぐように形成しても良い。光学センサ37の光軸の領域を避けるようにシール部材38を形成するのであれば、シール部材38は、遮光性の材質であっても良い。一方、光学センサ37の光軸の領域を塞ぐようにシール部材38を形成するのであれば、シール部材38は、透光性の材質である必要がある。
===プラテン45===
図18は、プラテン45を斜めから見た図である。図中の構成を簡略化するため、ここでは上ガイドユニット9が取り外されている。プラテン45には、上流側凸部45a、中央凸部45b、下流側凸部45cが形成されている。また、プラテン45には、インクを吸収するためのスポンジ58が嵌め込まれている。このスポンジ58は、縁なし印刷時に紙Pに着弾しなかったインクを吸収するためのインク吸収体である。
図19Aは、紙Pの先端の縁なし印刷時の説明図である。図に示すように、プラテン45には、上流側溝部45dと下流側溝部45eが設けられており、スポンジ58は上流側溝部45dと下流側溝部45eに嵌め込まれている。上流側溝部45dは上流側凸部45aと中央凸部45bとの間に設けられており、下流側溝部45eは中央凸部45bと下流側凸部45cとの間に設けられている。
紙Pの先端を縁なし印刷する場合、まず、コントローラ10は、紙Pの先端が下流側溝部45eの上に位置するように、搬送ローラ41を回転させて紙Pを搬送する。この状態で、コントローラ10は、ヘッド48からインクを吐出させて、紙Pの先端に画像を形成する。このとき、紙Pに着弾しなかったインク滴は、下流側溝部45eのスポンジ58に着弾する。
図19Bは、紙Pの後端の縁なし印刷時の説明図である。
紙Pの後端を縁なし印刷する場合、紙Pの後端が上流側溝部45dの上に位置する状態で、ヘッド48からインク滴が吐出され、紙Pの後端に画像が形成される。このとき、紙Pに着弾しなかったインク滴は、上流側溝部45dのスポンジ58に着弾する。
図19Cは、紙Pの側端の縁なし印刷時の説明図である。図に示すように、プラテン45には、側溝部45fが設けられており、スポンジ58は側溝部45fに嵌め込まれている。
定型サイズの紙Pを印刷するとき、紙Pの側端(側辺)は、側溝部45fの上に位置する。このような状態で、ヘッド48から紙幅よりも広い範囲にインク滴が吐出され、紙Pの全幅に画像が形成される。このとき、紙Pに着弾しなかったインク滴は、側溝部45fのスポンジ58に着弾する。
ところで、図19A及び図19Bに示すように、上流側凸部45a、中央凸部45b及び下流側凸部45cの搬送方向上流側は、斜面になっている。このように凸部に斜面を形成している理由は、紙Pが搬送されたときに紙Pの先端が凸部に引っ掛かり紙詰まりになることを防止するためである。
一方、図19A及び図19Bに示すように、上流側凸部45a、中央凸部45b及び下流側凸部45cの搬送方向下流側は、斜面にはなっていない。仮に、凸部の搬送方向下流側を斜面にしてしまうと、紙Pの先端がスポンジ58に接触し易くなり、紙Pの裏面を汚すおそれがあるためである。
===両面印刷時の動作===
図20は、本実施形態の両面印刷時のフロー図である。本実施形態の両面印刷では、一方の面を「縁あり印刷」、他方の面を「縁なし印刷」することを前提としている。例えば年賀状を印刷する際に、一方の面に宛名・住所等を印刷し、他方の面に写真を印刷する場合、一方の面が「縁あり印刷」となり、他方の面が「縁なし印刷」となる。
まず、コントローラ10は、印刷面の決定を行う(S001)。具体的には、紙Pのおもて面には縁あり画像を印刷し、裏面には縁なし画像を印刷することを決定する。例えば年賀状を印刷する場合、コントローラ10は、紙Pのおもて面には宛名・住所等を印刷し、裏面には写真を印刷することを決定する。なお、このような順に印刷ができるようにするため、コントローラ10は、不図示の表示手段(液晶パネル等)に、ハガキのセットすべき方向を表示する。リア給紙の場合、宛名・住所等を印刷する面が上になるようにセットさせ、フロント給紙の場合、写真を印刷する面が上になるようにセットさせれば、おもて面に宛名・住所等を印刷し、裏面に写真を印刷することができる。
次に、コントローラ10は、給紙処理を行う。リア給紙の場合にはリア給紙ローラ11を、フロント給紙の場合にはフロント給紙ローラ28を、コントローラ10が所定量回転させることによって、給紙処理が行われる(S002、図3、図4参照)。
正常に給紙処理が行われれば、紙Pの先端が光学センサ37に到達し、光学センサ37は紙Pの先端を検出する(S003でYES)。コントローラが所定量にてリア給紙ローラ11又はフロント給紙ローラ28を回転させたにも関わらず、光学センサ37が紙Pの先端を検出しない場合(S003でNO)、コントローラ10は、給紙ユニット内でのジャム(紙詰まり)の発生を検出する(S101)。この場合、コントローラ10は、不図示の表示手段(液晶パネル等)に、ジャムが検出された旨と、ジャムの発生場所(この場合、給紙ユニット内)を表示する。
光学センサ37が紙Pの先端を検出した場合(S003でYES)、コントローラ10は、そこから所定量にて紙Pを搬送し、紙Pを印刷開始位置(頭だし位置)まで搬送する(この処理のことを「頭だし処理」という)(S004)。なお、光学センサ37が紙Pの先端を検出してから紙Pを印刷開始位置まで搬送するまでの間の搬送量は、予め決められている。このように、コントローラ10は、光学センサ37の検出結果に基づいて、頭だし処理を行う。頭だし処理後、紙Pはヘッド48と対向する状態になる。
次に、コントローラ10は、紙Pのおもて面の縁あり印刷を開始する(S005)。このとき、コントローラ10は、キャリッジ46の移動中にヘッド48からインクを吐出させて紙Pにドットを形成するドット形成動作と、所定搬送量にて紙Pを搬送する搬送動作とを交互に繰り返す。搬送動作を何回か続けると、紙Pの後端が光学センサ37に到達することになる。
所定の回数の搬送動作が行われたにも関わらず、光学センサ37が紙Pの後端を検出しない場合(S006でNO)、コントローラ10は、搬送ローラ41付近でのジャムの発生を検出する(S102)。この場合、コントローラ10は、不図示の表示手段(液晶パネル等)に、ジャムが検出された旨と、ジャムの発生場所(この場合、搬送ローラ付近)を表示する。
光学センサ37が紙Pの後端を検出した後(S006でYES)、縁あり印刷がしばらく継続され、おもて面の印刷が終了する(S007)。
図21は、おもて面印刷終了時の紙Pの後端の位置の説明図である。図に示すように、紙Pの後端は、上流側凸部45aに支持されている。あるいは、紙Pの後端が上流側凸部45aよりも上流側(図中の左側)にあってもよい。但し、本実施形態では、おもて面印刷終了時に紙Pの後端が上流側凸部45aよりも下流側(図中の右側)になることは禁止されている。言い換えると、本実施形態では、おもて面印刷終了時に紙Pの後端が上流側凸部45aよりも下流側にならないように、コントローラ10がおもて面の縁あり印刷処理を制御している。なお、コントローラ10は、光学センサ37が紙Pの後端を検出してから縁あり印刷処理を終了するまでの間の搬送量を記憶する。
次に、コントローラ10は、反転処理を開始する(S008)。図21の状態から逆搬送が行われた場合、紙Pの後端は、搬送ローラ41を通過し、その後に光学センサ37を通過することになる。
所定量の逆搬送が行われたにも関わらず(S009)、光学センサ37が紙Pの後端を検出しない場合(S010でNO)、コントローラ10は、搬送ローラ41でのジャムの発生を検出する(S103)。なお、この場合、紙Pの後端が搬送ローラ41を通過できなかったものと想定される。S009において基準となる所定量は、S007で記憶した搬送量に応じて設定される。S007で記憶した搬送量が大きいほど、基準となる所定量は大きく設定される。コントローラ10は、不図示の表示手段(液晶パネル等)に、ジャムが検出された旨と、ジャムの発生場所(この場合、搬送ローラ)を表示する。
光学センサ37が紙Pの後端を検出した後(S010でYES)、コントローラ10は、更に所定量の逆搬送を行う(S011)。所定量の逆搬送が行われたにも関わらず、光学センサ37が紙Pの先端を検出しない場合(S012でNO)、コントローラ10は、搬送ローラ付近でのジャムを検出する(S104)。この場合、コントローラ10は、不図示の表示手段(液晶パネル等)に、ジャムが検出された旨と、ジャムの発生場所(この場合、搬送ローラ付近)を表示する。
光学センサ37が紙Pの先端を検出した場合(S012でYES)、紙Pは、反転ユニット100に供給されたものと想定される。そして、コントローラ10は、所定量の反転動作を行う(S013)。すなわち、コントローラ10は、所定の回転量にて第1ローラ102及び第2ローラ104を回転させる。所定量の反転動作が行われると、紙Pの先端(おもて面印刷時の後端)が光学センサ37に到達することになる。
所定量の反転動作が行われたにも関わらず(S013)、光学センサ37が紙Pの先端を検出しない場合(S014でNO)、コントローラ10は、反転ユニット100でのジャムの発生を検出する(S105)。なお、この場合、紙Pが反転ユニット100の内部で詰まっているものと想定される。コントローラ10は、不図示の表示手段(液晶パネル等)に、ジャムが検出された旨と、ジャムの発生場所(この場合、反転ユニット内部)を表示する。
光学センサ37が紙Pの先端を検出した後(S014でYES)、コントローラ10は、裏面印刷のための頭だし処理を行う(S015)。裏面印刷では縁なし印刷が行われるので、頭だし処理後の紙Pの先端は、下流側溝部45eの上に位置する(図19A参照)。
次に、コントローラ10は、紙Pの裏面の縁なし印刷を開始する(S016)。このとき、コントローラ10は、キャリッジ46の移動中にヘッド48からインクを吐出させて紙Pにドットを形成するドット形成動作と、所定搬送量にて紙Pを搬送する搬送動作とを交互に繰り返す。なお、紙Pの先端を縁なし印刷するとき、紙Pに着弾しないインク滴が下流側溝部45eのスポンジ58に着弾する(図19A参照)。紙Pの側端を縁なし印刷するとき、紙Pに着弾しないインク滴が側溝部45fのスポンジ58に着弾する(図19C参照)。裏面の縁なし印刷時に搬送動作を何回か続けると、紙Pの後端が光学センサ37に到達することになる。
所定の回数の搬送動作が行われたにも関わらず、光学センサ37が紙Pの後端を検出しない場合(S017でNO)、コントローラ10は、搬送ローラ41付近でのジャムの発生を検出する(S106)。この場合、コントローラ10は、不図示の表示手段(液晶パネル等)に、ジャムが検出された旨と、ジャムの発生場所(この場合、搬送ローラ付近)を表示する。
光学センサ37が紙Pの後端を検出した後(S017でYES)、コントローラ10は、光学センサ37の検出結果に基づいて、紙Pの後端を印刷する際のインクの吐出範囲を制限する。広範囲にインクを吐出すると、インクが無駄になると共に、上流側溝部45dのスポンジを無駄に汚すことになるため、検出された後端の位置に応じた適切な範囲にだけインクが吐出されるようにする。なお、紙Pの後端を縁なし印刷するとき、紙Pに着弾しないインク滴が上流側溝部45dのスポンジ58に着弾する(図19B参照)。
コントローラ10は、裏面の縁なし印刷が終了した後(S019)、排紙処理をし、両面印刷を終了する。
<比較例1>
図22は、比較例における紙端検出センサの説明図である。この比較例の紙端検出センサ70は、レバー70aと、遮光部70bと、センサ部70cとを有する。紙Pの先端が紙端検出センサに達すると、紙Pの先端がレバー70aを押し上げ、遮光部70bが回転し、センサ部70cの不図示の発光部と受光部の間に遮光部70cが入ることによって、紙端検出センサ70が紙Pの先端を検出する。また、紙Pの後端がレバー70aを通過すると、レバー70aが元に戻り、紙端検出センサ70が紙Pの後端を検出する。
このような比較例によれば、本実施形態の光学センサ37を用いるときのように受光部371と発光部372との狭い間に紙Pを案内せずに済むので、前述の上ガイド43は必要ない。
但し、比較例の紙端検出センサ70では、紙Pを順搬送する場合だけしか紙端を検出できず、紙Pを逆搬送する場合に紙端を検出できない。
このような比較例に対して、本実施形態の光学センサ37によれば、非接触にて紙Pの先端・後端を検出しているので、紙Pを逆搬送する場合にも紙端を検出できる。そして、前述の本実施形態では、このような光学センサ37を利用することによって、逆搬送時に紙Pの後端を検出して搬送ローラでのジャムを検出したり(図20のS010、S103参照)、逆搬送時に紙Pの先端を検出して搬送ローラ付近でのジャムを検出したりできる(図20のS012、S104参照)。
<比較例2>
図23A及び図23Bは、比較例のおもて面印刷の説明図である。この比較例では、両面印刷の際のおもて面印刷において、縁なし印刷を行っている。
図19Bにおいても説明したとおり、紙Pの後端を縁なし印刷するとき、紙Pの後端は、上流側溝部45dの上に位置する。このため、比較例において、おもて面印刷を終了した後、紙Pを反転するために逆搬送する場合、図23Aに示す状態で逆搬送が開始することになる。
その一方、上流側凸部45aの搬送方向下流側は、斜面になっていない(紙Pの先端がスポンジ58に接触しないようにするため)。このため、図23Aの状態から逆搬送が行われると、図23Bに示すように紙Pの後端が上流側凸部45aに引っ掛かり、紙詰まりになり易い。
このような比較例に対し、本実施形態では、縁なし印刷は裏面印刷で行うことにし、おもて面印刷では「縁あり印刷」を行う。このため、図23Bのような紙詰まりを防止することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、記録装置、液体の吐出装置、印刷方法、記録方法、液体の吐出方法、印刷システム、記録システム、コンピュータシステム、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体、表示画面、画面表示方法、印刷物の製造方法、等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<プリンタについて>
前述の実施形態では、プリンタが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンタの実施形態だったので、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
===まとめ===
(1)前述の印刷装置1(記録装置の一例)は、搬送ユニット5及び排紙ユニット6(搬送機構の一例)と、ヘッド48と、上流側凸部45a(第1凸部の一例)と、中央凸部45b(第2凸部の一例)と、上流側溝部45d(溝の一例)と、反転ユニット100(反転機構の一例)と、コントローラ10とを備えている。
そして、コントローラ10は、おもて面を印刷(記録の一例)するとき、紙P(媒体の一例)の後端が上流側凸部45aよりも搬送方向下流側にならないように紙Pを搬送させつつ(図21参照)、ヘッド48に紙Pのおもて面を印刷させる。おもて面の印刷後、コントローラ10は、反転ユニット100に紙Pを反転させるため、搬送ユニット5及び排紙ユニット6に紙Pを逆搬送させる。紙Pの反転後、紙Pの裏面を印刷する際に、コントローラ10は、紙Pの後端が溝の上に位置するように紙Pを搬送させ、ヘッド48に後端を印刷させる。
このような本実施形態のプリンタによれば、おもて面印刷後の逆搬送時に、紙Pの後端が上流側凸部に引っ掛かりにくいので、紙詰まりの可能性を軽減できる。
(2)前述の実施形態によれば、コントローラ10は、紙Pのおもて面に縁あり印刷を行わせ(図20のS005〜S007参照)、紙Pの裏面に縁なし印刷を行わせる(S016〜S019参照)。例えば、年賀状印刷の場合、コントローラ10は、おもて面に宛名・住所を縁あり印刷し、裏面に写真を縁なし印刷する。このようにすれば、縁なし印刷を含む両面印刷時の紙詰まりを軽減できる。
なお、前述の実施形態では、おもて面を縁あり印刷にしていたが、これに限られるものではない。例えば、おもて面の先端側を縁なし印刷しつつ、おもて面の後端側に余白のあるような画像を印刷しても良い。このような場合であれば、紙Pの後端が上流側凸部45aよりも搬送方向下流側にならないように、おもて面を印刷することができる。
(3)前述の実施形態によれば、コントローラ10は、縁あり画像と縁なし画像を両面印刷する際に、縁あり画像をおもて面に印刷し、縁なし画像を裏面に印刷するように、印刷面を決定する(図20のS001参照)。これにより、紙Pの後端が上流側凸部45aよりも搬送方向下流側にならないように、おもて面を印刷することができる。
(4)前述の実施形態によれば、上流側凸部45aは、搬送方向上流側に斜面を有する。これにより、紙Pが順搬送されたときに紙Pの先端が上流側凸部45aに引っ掛かることを防止できる。一方、前述の実施形態によれば、上流側凸部45aは、搬送方向下流側には斜面を有しない。仮に搬送方向下流側に斜面を形成すると、紙Pの先端がスポンジ58に接触し易くなるためである。なお、上流側凸部45aの搬送方向下流側に斜面を形成しなくても、おもて面の印刷時に紙Pの後端が上流側凸部45aよりも搬送方向下流側にならないので、搬送方向下流側が斜面になっていなくても問題はない。
(5)前述の実施形態によれば、プリンタ1は、紙の先端及び後端(端部)を検出する光学センサ37を備えている。そして、光学センサ37は、おもて面を印刷する際に順搬送される紙の先端及び後端を検出すると共に、逆搬送される紙の先端及び後端も検出する。これにより、光学センサ37を有効に活用することができる。なお、仮に図22のようなセンサを用いると、順搬送される紙の端部は検出できるが、逆搬送される紙の端部は検出できなくなる。このため、センサは、前述の実施形態の光学センサ37のように非接触にて紙の端部を検出できるものが望ましい。
(6)前述の実施形態によれば、逆搬送時の紙の先端を検出した後(図20のS012参照)、反転動作後の紙の先端を検出できない場合(S014参照)、反転ユニットでのジャム(媒体の詰まり)を検出している。このように、逆搬送される紙の端部を検出できることによって、ジャムの発生場所を詳しく特定することが可能になる。
(7)前述の実施形態によれば、光学センサ37は、発光部372と受光部371とを有する(図7参照)。このようなセンサを用いる場合、検出精度を高めるためには、発光部372と受光部371との距離を短くすることが望ましい。一方、発光部372と受光部371との間に、紙Pを通過させる必要がある。
そこで、前述のプリンタ1は、発光部372と受光部371との間に紙を案内するための下ガイド44と上ガイド43とを備えている。これにより、発光部372と受光部371との距離を短くすることと、発光部372と受光部371との間に紙Pを通過させることを両立できる。
(8)前述の印刷方法(記録方法の一例)によれば、まず、上流側凸部45a(第1凸部の一例)と中央凸部45b(第2凸部の一例)とによって支持された紙P(媒体の一例)のおもて面を印刷(記録の一例)するとともに、紙Pの後端が上流側凸部45aよりも搬送方向下流側になる前に紙Pのおもて面の印刷を終了する(図21参照)。次に、おもて面の印刷後、紙Pを逆搬送し、紙Pを反転する。そして、上流側凸部45aと中央凸部45bとによって支持された紙Pの裏面を印刷するとともに、上流側溝部45dの上に紙Pの後端を位置させて後端を印刷する。
このような印刷方法によれば、おもて面印刷後の逆搬送時に、紙Pの後端が上流側凸部に引っ掛かりにくいので、紙詰まりの可能性を軽減できる。
プリンタの側断面の概略図である。 プリンタの全体構成のブロック図である。 リア給紙経路の説明図である。 フロント給紙経路の説明図である。 図5A〜図5Cは、搬送及び排紙の説明図である。 反転経路の説明図である。 給紙側から見た光学センサ37の説明図である。 図8Aは、順搬送時の紙Pの先端の検出の説明図である。図8Bは、順搬送時の紙Pの後端の検出の説明図である。図8Cは、逆搬送時の紙Pの後端の検出の説明図である。図8Dは、逆搬送時の紙Pの先端の検出の説明図である。 図9A及び図9Bは、比較例の説明図である。図9Cは、別の比較例の説明図である。 下ガイド44の構成の説明図である。 光学センサ37の周辺の下ガイド44の形状の説明図である。 上ガイド43を有する上ガイドユニット9の説明図である。 プラテン側から見た上ガイドユニット9の周辺の説明図である。 給紙側から見た上ガイドユニット9の周辺の説明図である。 図15A〜図15Cは、シール部材38を上ガイド43に取り付ける様子の説明図である。 上突出部37aが凹部43aに入り込んでいる様子の説明図である。 シール部材38と上突出部37aとの関係を説明するための断面図である。 プラテン45を斜めから見た図である。 図19Aは、紙Pの先端の縁なし印刷時の説明図である。図19Bは、紙Pの後端の縁なし印刷時の説明図である。図19Cは、紙Pの側端の縁なし印刷時の説明図である。 本実施形態の両面印刷時のフロー図である。 おもて面印刷終了時の紙Pの後端の位置の説明図である。 比較例における紙端検出センサの説明図である。 図23A及び図23Bは、比較例のおもて面印刷の説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、2 リア給紙ユニット、3 フロント給紙ユニット、
4 キャリッジユニット、5 搬送ユニット、6 排紙ユニット、
7 メインフレーム、7a 孔、7b 留め部、7c 孔、
8 サブフレーム、8a フック、8b フック、
8c 舌片部、8d ボス、8e 長孔、8f 軸受部、8g 軸受部、
8h フック部、9 上ガイドユニット、
10 コントローラ、11 リア給紙ローラ、12 ホッパ、12a 支点、
13 リタードローラ、14 戻しレバー、15 リア給紙ガイド、
25 トレイ、26 ピックアップローラ、28 フロント給紙ローラ、
29 分離ローラ、30 アシストローラ、
31 揺動用軸、32 第1コイルバネ、33 第2コイルバネ、34 ローラ用軸、
35 固定ねじ、
37 光学センサ、37a 上突出部、37b 下突出部、37c 支持部、
38 シール部材、38a 孔、38b 孔、
41 搬送ローラ、42 搬送側従動ローラ、43 上ガイド、
43a 凹部、43d フック、43f 通し孔、43e テンション付与部、
44 下ガイド、44A ベース面、44B リブ、44C 隆起部、
44D 開口部、44E 横ガイド面、
45 プラテン、45a 上流側凸部、45b 中央凸部、45c 下流側凸部、
45d 上流側溝部、45e 下流側溝部、45f 側溝部、
46 キャリッジ、47 軸、48 ヘッド、49 ホッパ、
55 排紙ローラ、56 排紙側従動ローラ、57 補助ローラ、58 スポンジ、
100 反転ユニット、102 第1ローラ、104 第2ローラ、
371 受光部、372 発光部、P 紙

Claims (5)

  1. (A)媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    (B)前記媒体にドットを記録するヘッドと、
    (C)前記媒体を支持する第1凸部と、
    (D)前記媒体を支持し、前記第1凸部より搬送方向下流側に設けられた第2凸部と、
    (E)前記第1凸部と前記第2凸部との間に設けられた溝と、
    (F)前記媒体を反転する反転機構と、
    (G)前記媒体の後端が前記第1凸部よりも搬送方向下流側にならないように前記搬送機構に前記媒体を搬送させつつ前記ヘッドに前記媒体のおもて面を記録させ、前記おもて面の記録後に前記反転機構に前記媒体を反転させるため前記搬送方向とは逆方向に前記搬送機構に前記媒体を搬送させ、前記媒体の裏面を記録する際に前記媒体の後端が前記溝の上に位置するように前記搬送機構に前記媒体を搬送させつつ前記ヘッドに前記媒体の後端を記録させるコントローラと、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置であって、
    前記コントローラは、前記媒体のおもて面に縁あり印刷を行わせ、前記媒体の裏面に縁なし印刷を行わせる
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置であって、
    縁あり画像と縁なし画像を前記媒体に両面記録する際に、前記縁あり画像を前記おもて面に記録し、前記縁なし画像を前記裏面に記録することを決定する
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置であって、
    前記第1凸部は、搬送方向上流側に斜面を有し、搬送方向下流側に斜面を有しない
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 第1凸部と前記第1凸部より搬送方向下流側に設けられた第2凸部とによって支持された媒体のおもて面を記録するとともに、前記媒体の後端が前記第1凸部よりも搬送方向下流側になる前に前記媒体のおもて面の記録を終了し、
    前記媒体を搬送方向とは逆方向に搬送して前記媒体を反転し、
    前記第1凸部と前記第2凸部とによって支持された媒体の裏面を記録するとともに、前記第1凸部と前記第2凸部との間に設けられた溝の上に前記媒体の後端を位置させて前記後端に記録を行う
    ことを特徴とする記録方法。
JP2006259087A 2006-09-25 2006-09-25 記録装置及び記録方法 Expired - Fee Related JP4752700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006259087A JP4752700B2 (ja) 2006-09-25 2006-09-25 記録装置及び記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006259087A JP4752700B2 (ja) 2006-09-25 2006-09-25 記録装置及び記録方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008074064A JP2008074064A (ja) 2008-04-03
JP2008074064A5 JP2008074064A5 (ja) 2009-08-20
JP4752700B2 true JP4752700B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=39346610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006259087A Expired - Fee Related JP4752700B2 (ja) 2006-09-25 2006-09-25 記録装置及び記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4752700B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6239817B1 (en) * 1998-10-20 2001-05-29 Hewlett-Packard Comapny Apparatus and method for printing borderless print image
JP3743498B2 (ja) * 2000-08-25 2006-02-08 セイコーエプソン株式会社 両面印刷装置
JP4635374B2 (ja) * 2000-09-27 2011-02-23 セイコーエプソン株式会社 プラテンを汚すことなく印刷媒体の端部まで行う印刷
JP4013909B2 (ja) * 2003-04-10 2007-11-28 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP2006151671A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Canon Inc 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008074064A (ja) 2008-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4337856B2 (ja) 記録装置及び記録方法
US9039138B2 (en) Image forming apparatus, aspirator device, and method for aspirate dust in an image forming apparatus
JP5811667B2 (ja) 液体吐出装置
JP2003327359A (ja) 被噴射媒体の排出装置および該排出装置を備えた液体噴射装置
JP2003095501A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP2006082919A (ja) 画像記録装置及びそれに適用する給紙トレイ
JP4710958B2 (ja) 記録装置
JP4155010B2 (ja) 記録装置
JP4752700B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2007216480A (ja) 記録装置の制御方法及び記録装置
JP5569133B2 (ja) 液体噴射装置
JP2003136791A (ja) インクジェットプリンタ
JP4514511B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2006264160A (ja) カバー開閉装置、インクジェット式記録装置、液体噴射装置
JP2005144931A (ja) 記録装置及び液体噴射装置
JP3893767B2 (ja) 記録装置
JP2020032663A (ja) インクジェットプリンター、インクジェットプリンターの制御方法
JP2002332153A (ja) シート材搬送装置および画像形成装置
US20220203713A1 (en) Printing apparatus
JP4292384B2 (ja) 記録装置
JP2007331243A (ja) インクジェット記録装置
JP3904071B2 (ja) 記録媒体位置決め装置、記録装置
JP4193047B2 (ja) 記録装置
JP5929214B2 (ja) 記録装置
JP2004269124A (ja) 給送装置、記録装置及び液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090703

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4752700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees