JP2006151671A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】片面記録及び両面記録のいずれにおいても記録された記録シートの擦れによる画像の乱れを防止するとともに、記録シートの表面の擦過キズを防止し、裏面記録後の記録シートの排出動作時間を削減する。
【解決手段】排出される記録シートを持ち上げて排紙トレイへの着地を遅らせるシート支持手段8aと、シート支持手段を突出位置と収納位置に切り替える移動手段8bと、表面(おもて面)に記録した記録シートを引き戻して表裏反転させる反転搬送路9と、備えた両面記録可能な記録装置において、表面に記録するときにはシート支持手段を突出位置にし、裏面に記録するとき及び記録シートを排出するときにはシート支持手段を収納位置にするように制御する制御手段を設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、記録情報に基づいて記録シートに画像を形成する記録装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写機、あるいは各種情報処理システムの出力装置として、記録情報を基づいて画像を形成する記録装置が使用されている。この記録装置は、記録ヘッドの記録方式により、例えば、インクジェット記録装置、熱転写記録装置、感熱記録装置、ワイヤドット記録装置、レーザビーム記録装置などに分けることができる。このような記録装置には、排紙ローラにより排出される記録シートを支持することで、記録シートの垂れを抑制して排紙トレイ上の記録ずみの記録シートに接触するまでの時間もしくは接触位置を調整するための支持手段を備えたものがある。この支持手段は、特に、インクを付着させて画像を形成するインクジェット記録装置において有用なものである。
すなわち、記録装置においては、近年記録速度が速くなり、排紙トレイに残されている記録シートのインクが乾く前に次の記録シートが排出されることがあり、そのために前の記録シートの画像インクが後の記録シートで擦られて画像が乱されるという不都合が生じる可能性があった。その対策として、排出される記録シートが垂れ落ちる時期を遅らせるために、該記録シートを支持部材で持ち上げることで、排紙時のインクの擦れを防ぐことが行われている。このような支持手段を備えた記録装置は、例えば特開2003−25666に開示されている。
図12〜図14は従来の記録装置において片面記録を行う場合の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図12は記録シートに画像を記録しているときの状態を、図13は記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を、図14は記録された記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す。図12〜図14において、記録シートの片面に記録(印刷)する場合は、記録シートSは、給紙ローラ等からなる給紙手段61、搬送ローラ等からなる搬送手段62、記録情報に基づいてシートSに画像を記録する記録ヘッド等からなる記録手段63、並びに記録された記録シートSを送り出すための排紙ローラ等からなる排出手段64を経て、排紙トレイ65上に排出されて積載される。図示の記録装置は、記録情報に基づいて記録ヘッド63からインク滴を吐出することでシートSにインク像を形成するインクジェット記録装置の場合が示されている。
図15〜図19は従来の記録装置において両面記録を行う場合の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図15は記録シートの第1面(おもて面)に画像を記録しているときの状態を、図16は第1面に記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を、図17は第1面に記録された記録シートを逆方向に搬送して反転搬送路内へ取り込んで反転搬送を始めた状態を、図18は反転搬送路で反転させた記録シートの第2面に画像を記録している状態を、図19は両面に記録した記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す。なお、図15〜図19の記録装置は、装置自体は図12〜図14の記録装置と同じである。
図15〜図19において、記録シートの両面に記録する場合は、記録シートSは、給紙手段61、搬送手段62、記録手段63を経て片面(第1面)の記録が終了すると、搬送手段62及び排出手段62を逆転させて引き込まれる。引き込まれたシートSは、記録面を表裏反転させるための反転搬送路66を通して搬送された後、再び搬送手段62及び記録手段63を通過する間に第2面に記録され、排出手段64を経て排紙トレイ65上に排出されて積載される。
インクを紙面に付着させて画像を形成する記録装置にあっては、インクの定着時間が必要である。両面記録の場合には、片面の記録を終了した記録シートが更に搬送手段62、排出手段64及び反転搬送路66に通されるため、画像インクが乾燥していないと、各ローラに接触して画像が乱されるだけではなく、各ローラに転写されたインクが記録シートに再転写されて該記録シートや装置内部を汚してしまうという不都合がある。
片面記録の場合でも、記録動作の速度を上げると、排紙トレイ等の排出部へ排出された記録済みの記録シートの画像インクが定着する前に次の記録シートが排出され、後続の記録シートの先端部あるいは裏面が既に排出されている記録シートのインク像に擦れ、記録画像を乱してしまうという不都合がある。
そこで、排紙トレイ上の記録済みの記録シートのインクの定着時間を稼ぐために、後続の記録シートに記録し搬送する間に該記録シートを排紙トレイ上の記録シートに触れないないようにしたり、記録を終了した後続の記録シートを待機させる機構として、排出中の記録シートを持ち上げるために排紙ローラの下流側に支持部材67を配設することが行われている。この支持部材67は、後続の記録シートの両側の端縁部を支持することで、該記録シートの中央部に凹状のこしをつけて垂れ下がりを防ぎながら空中支持するように構成されている。
上記支持部材67を備えた記録装置においては、片面記録のときには、例えば図13に示すように、記録シートSは、給紙ローラ61及び搬送ローラ62により給紙され、記録ヘッド63でインク像を形成され、排出手段64及び支持部材67により空中支持された後、排紙トレイ65に積載された記録シートの上に排出される。この片面記録の場合には、搬送される記録シートが画像記録中及び余白搬送中の間、支持部材67は該記録シートを支持する位置にあり、該記録シートの記録画像が少ない場合など、記録を終了しても、既に排紙トレイ65上に排出されている記録シートの乾燥時間に達していない場合は、搬送中の記録シートを待機させ、該乾燥時間に達すると該記録シートの搬送を再開し排紙トレイ上に排出する。
一方、両面記録のときには、先ず図15及び図16に示すように、記録シートSは、給紙ローラ61及び搬送ローラ62により給紙され、記録ヘッド63で第1面にインク像を形成された後、表面のインク像が乾くまで排紙ローラ64及び支持部材67により空中支持される。次いで、図17〜図19に示すように、搬送ローラ62及び排紙ローラ64を逆転させ、記録シートSを反転搬送路66を経て再び搬送ローラ62へ送り込む。こうして搬送ローラ62へ到達した記録シートSは表裏が反転されており、記録ヘッド63により第2面(裏面)にインク像を形成される。次いで、シートSは、上述の片面記録のときと同様に排紙ローラ64及び支持部材67により空中支持された後、排紙トレイ65に積載された記録シートの上に排出される。
以上のように、シートSを支持部材67により空中支持することにより、片面記録及び両面記録において未定着のインク像が後続のシートによって擦られることや、両面記録において未定着のインク像が反転搬送路内で擦られることをなくすことで、記録画像の乱れを防止することができる。
特開2003−25666
しかしながら、上記従来例においては、両面記録における裏面記録のときに支持部材67により記録シートを支持すると、該支持部材67が当接する面が画像記録された表面(第1面)であるため、該表面のインク像を支持部材67により引っかくこととなる。特に顔料インクの画像の場合は擦過キズが目立ちやすくなることがあり、記録画像の画質を維持することが難しくなる場合があった。また、表面記録後及び裏面記録後のそれぞれにおいて記録シートを空中保持し待機するため、記録動作のスループットが低下するという不都合もあった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、片面記録及び両面記録のいずれにおいても記録された記録シートの擦れによる画像の乱れを防止するとともに、記録シートの表面の擦過キズを防止することができ、裏面記録後の記録シートの排出動作時間を削減できる記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、記録情報に基づいて記録シートに画像を形成する記録手段と、記録されて排出される記録シートの両端近傍で搬送経路に突出することで該記録シートの下面を支持するように配置されたシート支持手段と、前記シート支持手段の位置を記録シートを支持可能な突出位置と記録シートを支持しない収納位置とに切り替えるための移動手段と、第1面に記録した記録シートを、第2面に記録するために表裏反転させる反転手段と、を備えた記録装置において、前記第1面に記録するときには前記シート支持手段を前記突出位置にし、前記第2面に記録するとき及び記録シートを排出するときには前記シート支持手段を前記収納位置にするように制御する制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、表面記録のときにはシート支持手段を突出位置にし、裏面記録のときにはシート支持手段を収納位置にするように制御する制御手段を設けるので、片面記録及び両面記録のいずれにおいても記録された記録シートの擦れによる画像乱れを防止するとともに、記録シートの表面の擦過キズを防止することができ、裏面記録後の記録シートの排出動作時間を削減できる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1〜図3は本発明を適用した記録装置の一実施形態において片面記録を行う場合の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図1は記録シートに画像を記録しているときの状態を、図2は記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を、図3は記録された記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す。図1〜図3において、記録シートの片面に記録(印刷)する場合は、記録シートSは、給紙ローラ等からなる給紙手段1、搬送ローラ等からなる搬送手段3、記録情報に基づいてシートSに画像を記録する記録ヘッド等からなる記録手段4、並びに記録されたシートSを送り出すための排紙ローラ等からなる排出手段5、6を経て、排紙トレイ7上に排出されて積載される。
本実施形態では、記録装置が記録情報に基づいて記録ヘッド63からインク滴を吐出することで記録シートSに画像を形成するインクジェット記録装置である場合が示されている。給紙ローラ1は、給紙トレイ2上に積載されたシートSを分離爪(不図示)との協働作用により最上層から1枚ずつ分離給送するものである。給送されたシートSは、図1に示すように、駆動回転される搬送ローラ3aとこれにシートSを押圧して従動回転する従動ローラ3bによって記録位置へ搬送される。記録手段4は、搬送ローラ3a及び従動ローラ3bからなる搬送手段3によって搬送されてくるシートSにインクジェット記録方式によりインク像を記録するものである。本実施形態では、記録シートSの幅方向に長いガイド軸11に沿って往復移動可能なキャリッジ4cに記録ヘッド4dを搭載し、キャリッジ4cの移動に同期して画像信号に基づいて記録ヘッド4dを駆動することによりインク液滴を吐出し、プラテン4eにより支持されたシートSにインク像を記録していく。
記録ヘッド4dは、シート搬送方向に配列された複数の微細な吐出口(オリフィス)からなる吐出口列と、各吐出口に通じる液路と、各液路の一部に設けられるエネルギー作用部と、各エネルギー作用部でインクに作用させる液滴形成エネルギーを発生するためのエネルギー発生手段と、を備えている。前記エネルギー発生手段としては、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発熱させる発熱作用により液滴吐出エネルギーを発生させるもの、あるいは、発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液滴吐出エネルギーを発生させるものなどがある。
その中でも、熱エネルギーによって液体を吐出させる記録ヘッドは、吐出口を高密度に配列することができ、高解像度の画像記録に好適である。その中でも、電気熱変換体を用いる記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、高密度実装化が容易で、製造コストも安価なことから有利である。そこで、記録ヘッド4dは、記録信号に応じて吐出口ごとに設けられた電気熱変換体に通電し、その熱エネルギーによってインク中に膜沸騰を生じさせ、この膜奮闘によってインクに生ずる気泡の成長、収縮により吐出口からインクを吐出するように構成されている。なお、本実施形態における記録ヘッド4dは、その上部にインクを貯留するためのインクタンクが一体化されており、この部分でキャリッジ4cに着脱可能に装着されている。
図1〜図3において、記録手段4の搬送方向下流側には、駆動回転される第1排紙ローラ5aとこれにシートSを押圧して従動回転する拍車5bからなる第1の排出手段5、並びに、駆動回転される第2排紙ローラ6aとこれにシートSを押圧して従動回転する拍車6bからなる第2の排出手段6が配設されている。この排出手段5、6は、記録部を通してシートSを搬送手段3と共に搬送するとともに、記録されたシートSを排紙トレイ7上に記録面を上にして排出するものである。前記拍車5b、6bは、シートSに接触する面積が小さく、インク像が形成された記録面に接触しても該インク像を乱すことのない回転体で構成されている。
排出手段5、6によって装置本体外へ排出される記録シートSは、該排出手段によって送り出されるだけでは、自重によってシート先端が垂れ下がり、そのままの状態で排出し続けると垂れ下がったシート先端が排紙トレイ7に既に排出されている記録済みのシートSのインク像を擦ってしまう。そこで、図2に示すように、排出手段5、6によって送り出されるシートSの先端が垂れ下がらないように、排出手段6の下流側で排紙トレイ7へ排出される前にシートSの幅方向両端部を支持する(又は持ち上げる)ためのシート支持手段である支持部材8aが配設されている。この支持部材8aは、使用されるシートSの幅等に応じて、シートSの幅方向の2箇所以上に配設されている。
シート支持手段としての各支持部材8aは、移動機構8b(図4参照)により、排出されるシートSを支持するように突き出した第1位置(突出位置)と、排出されるシートSから退避するように排出手段6の下側等に収納される第2位置(収納位置)との間で移動可能(駆動可能)に構成されている。支持部材8aは、シートSの幅方向両端部を持ち上げることで、該シートの中央部を凹形状にして折れ曲がりにくい状態にして空中支持することができる。排出されるシートSをこのように空中支持した状態で搬送(送り出す)ことで、既に排紙トレイ7上に排出されているシートの記録面の乾燥未完了のインク像に接触しないようにして後続のシートを排紙することができる。
さらに、支持部材8aを突出位置の状態にして、シートSの後端を第2排紙ローラ6aと拍車6bによって挟持した状態で搬送(排出)を停止することで、該シートSを排紙トレイ7上のシートの記録面の乾燥未完了のインク像に接触しない状態に維持することができる。そのため、前ページを印刷してから前頁のインクが乾燥し、インクが次のページの裏面に転写しない状態となるまでの時間が経過した後に、図3に示すように、第2排紙ローラ6aでシートを排出搬送しながら支持部材8aを収納位置(第2位置)に移動させることにより、記録済みシートSを次々と排紙トレイ7上にインク擦れやインク転写汚れのない状態で積載していくことができる。
図4は支持部材(支持手段)8a及び移動手段8bの構造例を示す模式的縦断面図であり、支持部材8aが記録シートSの送り出し経路に進入する第1位置(突出位置)に突出している状態を示す。支持部材8aは、装置本体に対し、排紙ローラ6a(又はプラテン4e)の下側に収納される第2位置(収納位置)との間で移動可能に支持されている。支持部材8aを搭載した案内部材142の下面には長さ方向に沿ってラックギア151が形成されており、案内部材142の下方にはラックギア151と噛み合うピニオンギア152を有する駆動軸153が軸支されている。こうして、駆動軸153の駆動を制御することにより案内部材142の突出収納方向の位置を制御し、それによって支持部材8aを突出位置と収納位置との間で移動駆動する移動手段8bが構成されている。前記駆動軸153の駆動源としては、専用のモータを設けても良く、あるいは、他の既存のモータ(例えば給紙ローラ1の駆動源であるASFモータ)を兼用しても良い。
本実施形態では、支持部材8aは案内部材142上に設けられた支軸154に揺動可能に軸支されている。この支持部材8aは、突出位置で記録シートSを持ち上げる支持部155と、装置本体側に設けられたカム156に当接するカム当接部157を有する。なお、図4の構成では、排紙ローラ及び拍車からなる第1及び第2の排出手段5、6が搬送方向の2箇所に配設され、これらの排出手段の間にカム156が配置されている。ただし、本発明は、排出手段を1箇所のみに配置する構成においても同様に適用可能なものである。
以上の図4の移動手段8bの構成によれば、駆動軸153によりピニオンギア152が図示時計方向に回転すると、案内部材142が図示右方向へ移動しプラテン4eの下側に収納される。これと同期して、支持部材8aは、カム156とカム当接部157のカム動作により、案内部材142上の支軸154を中心に図示の反時計回りに揺動し、支持部155が下降するとともに支持部材8a全体が収納位置(第2位置)になる。一方、駆動軸153によりピニオンギア152が図示の反時計方向に回転駆動されると、案内部材142が図示左方向へ移動して図4に示すような突出位置になる。さらに、支持部材8aは、カム156とカム当接部157のカム動作により、案内部材142上の支軸154を中心に図示の時計回りに回動され、支持部155が上昇して記録シートSを支持する(持ち上げる)突出位置になる。本実施形態では、支持部材8aは、排紙トレイ7の方向へ突出して上昇することで、排出手段5、6から排出されるシートSを支持し、該シートSの垂れを阻止するように動作する。
図5〜図9は本発明を適用した記録装置の一実施形態において両面記録を行う場合の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図5は記録シートの第1面(おもて面)に画像を記録しているときの状態を、図6は第1面に記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を、図7は第1面に記録された記録シートを逆方向に搬送して反転搬送路内へ取り込んで反転搬送を始めた状態を、図8は反転搬送路で反転させた記録シートの第2面に画像を記録している状態を、図9は両面に記録した記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す。なお、図5〜図9の記録装置は、装置自体は図1〜図4の記録装置と同じである。
図5〜図9において、両面記録の場合は、先ず、前述の片面記録の場合と同様の表面(第1面)に対する記録を行う。すなわち、給紙トレイ2上に積載された記録シートSは給紙ローラ1及び分離ローラ(不図示)により最上層から1枚ずつ分離給送され、搬送ローラ3a及び従動ローラ3bからなる搬送手段3により搬送されるシートSに対し、記録情報に基づいて記録手段4により画像記録が行われる。シートSは、記録ヘッド4dによりインク像を形成されながら、搬送手段3及び排出手段5、6によって搬送される。このとき、支持手段である支持部材8aは、図5及び図6に示すように、シート8aを持ち上げるように突出した第1位置にセットされる。なお、第1の排出手段5は、第1排紙ローラ5a及び拍車5bで構成され、第2の排出手段6は第2排紙ローラ6a及び拍車6bで構成されている。
シートSの第1面に対する記録が終了した後、該シートの後端を第2排紙ローラ6aと拍車6bで挟持した状態で搬送を停止させる。この搬送停止の状態で、図6に示すように支持部材8aでシートSを持ち上げることにより、既に排紙トレイ7上に排出されているシートの記録面の乾燥未完了のインク像に後続シートSが接触しない状態を維持するとともに、該後続シートSの表面のインク像が定着し、ローラや搬送路にインクが転写しない状態になるまで時間経過を待つ。その後、図7に示すように、排紙手段5、6及び搬送手段3を逆転させることにより、第1面に記録されたシートSを装置本体内に引き戻し、反転手段である反転搬送路9内へ搬送する。
反転搬送路9内を搬送されたシートSは、図8に示すように、表裏反転した状態で搬送手段3へ再突入し(再度送り込まれ)、搬送手段3及び排出手段5、6により搬送されながら、記録手段4によりその裏面(第2面)に画像を形成される。こうして記録シートSの第2面にも記録(本実施形態では両面記録)が行われることになる。このシートSに対する第2面の記録(裏面記録)を行うときに、支持部材8aは移動手段8b(図4参照)によって退避位置(第2位置)へ移動される。この退避位置としては、例えば第2排紙ローラ6aの下に収納される位置が選定される。このように、両面記録における裏面記録のときに支持部材8aを使用しない構成とすることで、インク像が形成された表面(第1面)を支持部材8aで引っかくことがなく、擦過キズを防止することができる。
裏面に記録した後は、図9に示すように、支持部材8aを収納位置にセットしたままシートSを排紙トレイ7上に排出する。本実施形態における裏面記録の場合、支持部材8aを使用せずに排紙トレイ7上のシートの上に直接排出しても良い。その理由は、前述のように表面(第1面)を記録した直後にインク乾燥のための待機時間をとっているため、既に排紙トレイ7に積載されているシート及びその表面に接触する後続シートの表面ではインクの定着が完了しており、擦れによるインク像の乱れやインク汚れが発生する懸念がないからである。また、この裏面記録においては、支持部材8aを使用しないでシートSを排紙トレイ7上に直接排出することから、裏面記録後の待機時間がなく、その分記録動作のスループット向上を図ることができる。
図10は本実施形態に係る記録装置の制御手段の概略構成を示すブロック図である。図10において、記録装置の制御手段としての制御基板160は、インターフェース201を介してコンピュータ等のホスト装置200に接続されている。制御基板160にはマイクロプロセッサ等から成る中央演算処理装置(CPU)161が設けられており、このCPU161にはメインバス202を介してROM162、RAM163、ヘッドドライバ164及びモータドライバ165、166、167、168が接続されている。一方、記録装置には、CR(キャリッジ)エンコーダセンサ181、LF(ラインフィード)エンコーダセンサ182、PE(ペーパーエンド)センサ183、PG(回復系)センサ184及びASF(自動給紙)センサ185などの検知手段から成る検出部180が設けられている。
ROM162には長期保存されるプログラムやデータ等の情報が記憶され、RAM163には書き込み可能なデータ等の情報が記憶される。そこで、検出部180の各種のセンサ181〜185からの検知信号がメインバス202から制御基板160に入力されると、制御基板160のCPU161によってROM162及びRAM163内の記憶情報に基づく演算処理が実行され、各種のドライバを介して対応する機構部の動作が実行される。すなわち、記録手段4の記録動作はヘッドドライバ164を介して制御され、記録シートSを搬送するLFモータ169の制御はモータドライバ165を介して行われる。
また、ガイド軸11及びガイドレール(不図示)に案内支持されたキャリッジ4cの主走査移動を駆動するキャリッジモータ170はモータドライバ166を介して制御され、記録部へ記録シートSを給送するための給紙ローラ1の駆動源であるASFモータ(給紙モータ)171はモータドライバ167を介して制御され、不図示の回復機構部(記録ヘッド4dのメンテナンス部)の各回復手段の駆動源であるPGモータ172は、モータドライバ168を介してが制御される。さらに、支持手段8aの突出及び収納を行うための移動手段8bの駆動軸153(図4)の駆動源である支持手段モータ187はモータドライバ186を介して制御される。
図11は本実施形態に係る記録装置の図10に示す制御手段による記録制御動作の概略シーケンスを示すフローチャートである。図11において、記録動作が開始されると、ステップS1で表面(第1面)の記録の開始指令が発生したか否かを判別し、発生している場合にはステップS2へ進んで支持部材8aが突出位置にあるか否かを判別する。突出位置にない場合はステップS3において移動手段8bを駆動して支持部材8aを突出位置へ移動させる。そして、ステップS4で表面記録(第1面の記録)を実行する。表面記録が終了すると、ステップS5へ進んで裏面記録(第2面の記録)の指令があるか否かを判別する。裏面記録の指令がある場合は、ステップS6において支持部材8aを収納位置へ退避させる。そして、ステップS7で記録シートSに対する裏面記録を実行し、裏面記録した記録シートSを排紙トレイ7へ排出することで、一連の1頁分の両面記録動作を終了する。なお、ステップS4で裏面記録の指令がない場合は、表面のみを記録して片面記録動作を終了する。
以上説明した実施形態によれば、記録情報に基づいて記録シートSに画像を形成する記録手段4と、記録されて排出される記録シートの両端近傍で搬送経路に突出することで該記録シートの下面を支持するように配置されたシート支持手段8aと、シート支持手段の位置を記録シートを支持可能な突出位置と記録シートを支持しない収納位置とに切り替えるための移動手段8bと、第1面に記録した記録シートを、第2面に記録するために表裏反転させる反転手段9と、を備えた記録装置において、第1面に記録するときにはシート支持手段8aを突出位置にし、第2面に記録するとき及び記録シートを排出するときにはシート支持手段を収納位置にするように制御する制御手段160を有する構成としたので、片面記録及び両面記録のいずれにおいても記録された記録シートの擦れによる画像乱れを防止するとともに、記録シートの表面の擦過キズを防止することができ、裏面記録後の記録シートの排出動作時間を削減できる記録装置が提供される。
なお、本発明は、記録シートを記録ヘッドで主走査しながら記録するシリアルタイプの記録装置の他、記録シートの全幅又は一部をカバーする長さの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するラインタイプの記録装置など、記録の際の走査方式に関わらず広く適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、インクを付着させて記録するインクジェット記録装置において特に有効であるが、熱転写式、感熱式、レーザビーム照射式、ワイヤドット式などの他の記録方式の記録装置においても、同様に適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。
また、本発明は、インクジェット記録装置の場合、1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
本発明を適用した記録装置の一実施形態において片面記録を行う場合の記録シートに画像を記録しているときの状態を示す模式的縦断面図である。 図1の記録装置において片面記録を行う場合の記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を示す模式的縦断面図である。 図1の記録装置において片面記録を行う場合の記録された記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態を示す模式的縦断面図である。 図1中の支持部材(支持手段)及び移動手段の構造例を示す模式的縦断面図である。 本発明を適用した記録装置の一実施形態において両面記録を行う場合の記録シートの第1面(おもて面)に画像を記録しているときの状態を示す模式的縦断面図である。 図5の記録装置において両面記録を行う場合の第1面に記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を示す模式的縦断面図である。 図5の記録装置において両面記録を行う場合の第1面に記録された記録シートを逆方向に搬送して反転搬送路内へ取り込んで反転搬送を始めた状態を示す模式的縦断面図である。 図5の記録装置において両面記録を行う場合の反転搬送路で反転させた記録シートの第2面に画像を記録している状態を示す模式的縦断面図である。 図5の記録装置において両面記録を行う場合の両面に記録した記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態をそれぞれ示す模式的縦断面図である。 本実施形態に係る記録装置の制御手段の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る記録装置の図10に示す制御手段による記録制御動作の概略シーケンスを示すフローチャートである。 従来の記録装置において片面記録を行う場合の記録シートに画像を記録しているときの状態を示す模式的縦断面図である。 図12の記録装置において片面記録を行う場合の記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を示す模式的縦断面図である。 図12の記録装置において片面記録を行う場合の記録された記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態を示す模式的縦断面図である。 従来の記録装置において両面記録を行う場合の記録シートの第1面(おもて面)に画像を記録しているときの状態を示す模式的縦断面図である。 図15の記録装置において両面記録を行う場合の第1面に記録された記録シートを支持手段で持ち上げている状態を示す模式的縦断面図である。 図15の記録装置において両面記録を行う場合の第1面に記録された記録シートを逆方向に搬送して反転搬送路内へ取り込んで反転搬送を始めた状態を示す模式的縦断面図である。 図15の記録装置において両面記録を行う場合の反転搬送路で反転させた記録シートの第2面に画像を記録している状態を示す模式的縦断面図である。 図15の記録装置において両面記録を行う場合の両面に記録した記録シートを排紙トレイ上に排出するときの状態を示す模式的縦断面図である。
符号の説明
1 給紙ローラ
2 給紙トレイ
3 搬送手段
3a 搬送ローラ
4 記録手段
4c キャリッジ
4d 記録ヘッド
4e プラテン
5、6 排出手段
5a、6a 排紙ローラ
7 排紙トレイ
8a 支持手段(支持部材)
8b 移動手段
9 反転手段(反転搬送路)
11 ガイド軸
160 制御手段(制御基板)
161 中央演算処理装置(CPU)
162 ROM
163 RAM
164 ヘッドドライバ
165、166、167、168、186 モータドライバ
180 検出部
181 CR(キャリッジ)エンコーダセンサ
182 LF(ラインフィード)センサ
183 PE(ペーパーエンド)センサ
185 ASF(自動給紙)センサ
187 支持手段モータ
200 ホスト装置

Claims (3)

  1. 記録情報に基づいて記録シートに画像を形成する記録手段と、記録されて排出される記録シートの両端近傍で搬送経路に突出することで該記録シートの下面を支持するように配置されたシート支持手段と、前記シート支持手段の位置を記録シートを支持可能な突出位置と記録シートを支持しない収納位置とに切り替えるための移動手段と、第1面に記録した記録シートを、第2面に記録するために表裏反転させる反転手段と、を備えた記録装置において、
    前記第1面に記録するときには前記シート支持手段を前記突出位置にし、前記第2面に記録するとき及び記録シートを排出するときには前記シート支持手段を前記収納位置にするように制御する制御手段を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1面のみに記録して記録シートを排出する場合に前記シート支持手段を前記突出位置にするように制御する制御手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1面に記録した後に記録画像のインクが定着するまで搬送を停止して待機するように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008074064A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Seiko Epson Corp 記録装置及び記録方法
JP2011195259A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Oki Data Corp 原稿搬送装置、並びに、画像読取装置、及び、画像形成装置

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