JP5929214B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置に関する。
記録装置の中には、たとえば特許文献1に示すようなタイプが存在する。かかる特許文献1に示す記録装置では、その背面に手差し用開口部が形成されていて、さらにその手差し用開口部へ記録用紙をガイドするための手差しトレイが設けられている。
特開2011−46497号公報
特許文献1に開示の構成によれば、手差しトレイを閉じた場合、手差しトレイと筺体の間には、隙間はほとんど形成されない状態となる。そのため、記録用紙を手差しトレイにセットした状態で、手差しトレイを収納する(閉じる)と、記録用紙が折れ曲がる等して、記録用紙が損傷してしまう。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、手差しトレイを閉じ状態とした場合に、記録媒体へダメージが生じるのを防ぐことが可能な記録装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の記録装置は、筐体に設けられた手差し用開口部と、前記筐体の前記手差し用開口部より下方に配置され、記録媒体の送り込みをガイドするガイド部を有し、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを許容する開き状態と、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを制限する閉じ状態との間で回動可能に設けられている開閉トレイと、前記筐体より突き出し、前記手差し用開口部の上方の一部を構成するフック部と、前記筐体の前記フック部より上方に配置され、前記筐体と前記開閉トレイとの間で開閉可能な開閉カバーと、を備える。そして、前記開閉トレイおよび前記開閉カバーが開いた状態では、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを許容し、前記開閉トレイおよび前記開閉カバーが閉じた状態では、前記開閉トレイおよび前記開閉カバーとの間で前記記録媒体が移動するのを許容する程度の隙間が形成されて、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを制限し、前記記録媒体が前記手差し用開口部に導入されて前記開閉トレイおよび前記開閉カバーが閉じた状態では、前記記録媒体は、前記開閉トレイで持ち上げられるとともに、前記フック部に接触する、ものである。
また、本発明の記録装置は、手差し用開口部からの記録媒体の送り込みを許容する開き状態と、手差し用開口部からの記録媒体の送り込みを制限する閉じ状態との間で回動可能に設けられている開閉トレイを具備し、開閉トレイを閉じ状態としたときに、開閉トレイ以外の他の部材と当該開閉トレイとの間には、開閉トレイと他の部材との間で記録媒体が移動するのを許容する程度の隙間が設けられる、ものである。
このように構成する場合には、開閉トレイを閉じ状態としても、他の部材とガイド部との間に隙間が形成され、その隙間に記録媒体を位置させることが可能となるため、開閉トレイと他の部材との間で記録媒体を強制的に挟み込んで、当該記録媒体に折り曲げ等の傷がつくのを防止可能となる。すなわち、記録媒体にダメージが生じるのを防止可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、開閉トレイのうち記録媒体の送り込みをガイドするガイド部に記録媒体が存在する状態で開閉トレイを開き状態から閉じ状態とする場合には、記録媒体はガイド部と対向しつつ移動させられ、その移動に際しては記録媒体にはガイド部から離れる部位が形成される、ことが好ましい。
このように構成する場合には、開閉トレイを開き状態から閉じ状態へと回動させる場合には、記録媒体はガイド部と対向する状態で移動させられるが、このとき記録媒体にはガイド部から離れる部位が形成されるように強制的に曲げられる。その場合、開閉トレイと他の部材との間の隙間が低減され、それによって手差し用開口部からの異物の入り込みが低減可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、開閉トレイが回動可能に設けられる筐体には、開閉トレイに対向して設けられる異物落下防止部材が取り付けられていて、異物落下防止部材は、異物を受け止めて手差し用開口部からの異物の入り込みを抑える開き状態と、開き状態から当該異物落下防止部材が収納される閉じ状態との間で筐体に対して回動可能に設けられていて、異物落下防止部材は、開閉トレイが閉じる際には、その閉じ動作に連動して閉じると共に、開閉トレイおよび異物落下防止部材の閉じ状態では、これらの間に隙間が形成され、当該隙間に記録媒体を位置させることを可能としている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、異物落下防止部材の開き状態では、この異物落下防止部材によって異物の落下が良好に受け止められる。また、開閉トレイを閉じる場合には、異物落下防止部材も連動して閉じることとなる。そして、これら開閉トレイおよび異物落下防止部材の閉じ状態においては、これらの間に隙間が形成され、その隙間に記録媒体を位置させることが可能となり、記録媒体へのダメージを良好に防ぐことが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、異物落下防止部材のうち記録媒体へ当接する部分には、記録媒体への接触の際に当該記録媒体への損傷を生じさせるのを防ぐ湾曲部が設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、異物落下防止部材のうち記録媒体へ当接する部位に湾曲部が設けられていることによって、記録媒体へダメージが生じるのを一層良好に防止可能となる。加えて、異物落下防止部材とガイド部とに記録媒体が当接する場合には、手差し用開口部から異物の入り込みを防止可能な侵入防止部を形成することが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、開閉トレイおよび異物落下防止部材の閉じ状態では、開閉トレイおよび異物落下防止部材の上端側の高さ位置は、略同程度に設けられている、ことが好ましい。
このように構成する場合には、開閉トレイおよび異物落下防止部材の閉じ状態では、それらの上端側の高さ位置が略同程度となるため、いずれかが飛び出して目立つ状態となるのを防ぐことができる。それにより、記録装置の背面側におけるデザイン性を良好にすることが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、開閉トレイには、記録媒体の幅方向において当該記録媒体をサポートするサポート部材が設けられていて、開閉トレイおよび異物落下防止部材の開き状態では、異物落下防止部材がサポート部材に当接して、当該異物落下防止部材の開き状態における位置が規定される、ことが好ましい。
このように構成する場合には、開閉トレイおよび異物落下防止部材の開き状態において、異物落下防止部材の開き状態における位置を確実に定めることが可能となる。また、そのような開き状態における位置を定めつつも、部品点数を少なくすることが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、手差し用開口部からの記録媒体の送り込みを許容する開き状態と、手差し用開口部からの記録媒体の送り込みを制限する閉じ状態との間で回動可能に設けられている開閉トレイを具備し、開閉トレイを閉じ状態として記録媒体をS字状となるように湾曲させたときに、開閉トレイのうち記録媒体の搬送方向の上流側の端部と当該上流側の端部と対向する他の部材との間に隙間が形成される、ことが好ましい。
このように構成する場合には、開閉トレイのうちの記録媒体の搬送方向の上流側の端部と、それとは対向する他の部材との間に隙間が形成される。それにより、開閉トレイを閉じ状態として記録媒体をS字状へと湾曲させた場合でも、開閉トレイと他の部材との間で記録媒体を強制的に挟み込んで、当該記録媒体に折り曲げ等の傷がつくのを防止可能となる。すなわち、記録媒体にダメージが生じるのを防止可能となる。
記録装置内部の搬送経路を示す側断面図である。 記録装置の概略的な構成を示す図である。 開閉トレイおよび開閉カバーの開き状態を示す部分的な側断面図である。 開閉トレイおよび開閉カバーの閉じ状態を示す部分的な側断面図である。 フック部、開閉トレイおよび開閉カバーを拡大して示す側断面図である。 侵入防止部を模式的に表した図である。 他の侵入防止部を模式的に表した図である。 侵入防止部の概念を表す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る記録装置10について、図面を参照しながら説明する。
<記録装置10の構成について>
図1は、本発明の記録装置10のうち、記録用紙Pを搬送する経路を示す側断面図である。なお、記録用紙Pは、記録媒体の一例に対応するが、たとえばフィルム状部材のような記録用紙P以外の記録対象物を記録媒体としても良い。また、本明細書における「記録」には、印刷が含まれるものとする。
また、以下の説明においては、図1に示すように、XYZ直交座標系を設定して説明する場合があるものの、その中で記録用紙Pの搬送方向のうち、記録装置10の設置面に平行な成分をX方向とし、設置面から離間する方向をZ方向とし、それらX方向およびZ方向に直交する方向をY方向とする。また、図1の記録ヘッド50から見て中間ローラー32が位置する側を背面側とし、それとは逆に中間ローラー32から見て記録ヘッド50が位置する側を正面側とする。また、記録装置10の設置面から見て記録装置10が設置される側を上方側とし、それとは逆に記録装置10から上述の設置面側を下方側とする。また、上述の正面側と背面側とを結ぶ方向と前後方向とする。
なお、記録装置10は、たとえばインクジェット式のプリンターであるが、インクジェット式のプリンター以外に本発明を適用するようにしても良い。また、インクジェット式のプリンターとしては、インクを噴射して記録可能な装置であれば、いかなる噴射方法を採用した装置でも良い。
また、図1においては、記録用紙Pの搬送経路上に配置されるローラーを図示するものの、それらは記録装置10の幅方向(Y方向)において、同じ位置に存在するとは限らない。
記録装置10は、フロント給紙機構20を備えており、そのフロント給紙機構20から記録用紙Pを、記録ヘッド50に向けて搬送し、その記録ヘッド50での記録後、記録用紙Pを下流側に排出する。フロント給紙機構20は、用紙カセット21と、ピックアップローラー22とを備えている。用紙カセット21は、その内部に複数枚の記録用紙Pを積層した状態で収容可能となっている。また、ピックアップローラー22は、不図示のモーターによって回転駆動されるが、このピックアップローラー22は、アーム部材24に取り付けられている。アーム部材24は、揺動軸25を中心に揺動可能に設けられている。上述のピックアップローラー22は、用紙カセット21に収容されている記録用紙Pと接して回転することにより、最上位に位置している記録用紙Pを、用紙カセット21から後述する分離部材26に向けて送り出す。
また、記録装置10のうち、用紙カセット21よりも背面側かつ上方側には、分離部材26が設けられている。分離部材26は、ピックアップローラー22によって送り出された最上位の記録用紙Pの先端を当接させて、背面側かつ上方側に進行させる。そして、この当接によって、最上位の記録用紙Pと、次位以降の記録用紙Pとが分離される。
また、フロント給紙機構20によって供給される記録用紙Pは、ガイドローラーユニット30に送られる。ガイドローラーユニット30は、ローラー31と、中間ローラー32と、アシストローラー33とを備えている。ローラー31と中間ローラー32とは、複数の記録用紙Pから、最上位の記録用紙Pを分離する機能を有する。すなわち、複数の記録用紙Pが、ローラー31と中間ローラー32との間に差し掛かった場合、記録用紙Pの間の摩擦力よりも大きく設定されたローラー31の回転抵抗を利用して、最上位の記録用紙Pと、それ以外の記録用紙Pとが分離される。なお、ローラー31は分離ローラーとしてもアシストローラーとしても使用することが可能である。
また、ローラー31よりも搬送方向における下流側には、アシストローラー33が設けられている。アシストローラー33は、中間ローラー32によって従動回転させられつつも、当該中間ローラー32との間で記録用紙Pを挟み込んで、記録用紙Pを搬送方向の下流側にガイドする。
また、ガイドローラーユニット30よりも、記録用紙Pの搬送方向における下流側には、用紙搬送機構40と、用紙排出機構60とが設けられている。用紙搬送機構40は、搬送モーター41(図2参照)と、搬送駆動ローラー42と、搬送支持部材43と、搬送従動ローラー44とを備えている。搬送駆動ローラー42は、搬送モーター41によって駆動させられる。また、搬送従動ローラー44は、搬送支持部材43によって軸支されつつ搬送駆動ローラー42に圧接され、その搬送駆動ローラー42により搬送従動ローラー44は従動回転させられる。このような構成により、記録用紙Pは、記録ヘッド50側に搬送される。
また、用紙搬送機構40より上流側の搬送支持部材43には、紙端検出センサーS1が設けられる。紙端検出センサーS1は、記録用紙Pの先端及び後端の位置を検出可能とするものである。
また、用紙搬送機構40よりも記録用紙Pの搬送方向における下流側には、記録用紙Pの上方側に記録ヘッド50が位置可能となっている。記録ヘッド50は、キャリッジ51の下方に取り付けられている。キャリッジ51は、記録装置10の幅方向(主走査方向;Y方向)に延伸するキャリッジ軸52にガイドされて、キャリッジモーター53(図2参照)の駆動により主走査方向に往復動させられる。なお、図2に示すように、キャリッジ51には、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクを貯留するカートリッジ54が搭載されていて、このカートリッジ54から記録ヘッド50にインクが供給されて、記録ヘッド50からインクを噴射可能となっている。
記録ヘッド50よりも記録用紙Pの搬送方向における下流側には、用紙排出機構60が設けられている。用紙排出機構60は、不図示の排出モーターと、排出駆動ローラー61と、排出従動ローラー62とを備えており、排出モーターの駆動によって排出駆動ローラー61が回転駆動させられ、その排出駆動ローラー61に圧接している排出従動ローラー62が従動回転させられる。なお、用紙排出機構60をさらに下流側に搬送される記録用紙Pは、不図示の用紙受け部へと排出される。
なお、本実施の形態における記録装置10は、両面印刷に対応したものとなっている。この点を図1に基づいて説明すると、中間ローラー32よりも正面側には用紙ガイド部材71が設けられている。用紙ガイド部材71は、中間ローラー32の上下方向(Z方向)における所定の高さ位置から正面側に向かうにつれて下方に進行するような搬送面71aを有している。なお、この搬送面71aは、フロント搬送経路70を構成している。フロント搬送経路は、請求項でいう第2給紙経路の一例に対応する。
一方、用紙ガイド部材71よりも下方側には、フレーム部材81が設けられている。フレーム部材81は、用紙ガイド部材71に対して、記録用紙Pが通過することが十分に可能な隙間を有して設けられている。そして、このフレーム部材81の背面側の端部は、中間ローラー32の下端の近傍まで延伸していて、そのフレーム部材81には、回り込み部材82が対向して設けられている。上述のフレーム部材81の上面と、回り込み部材82の上面は、記録用紙Pを正面側から背面側へと送り込む反転用搬送経路80を構成していて、この反転用搬送経路80によってガイドされた記録用紙Pは、中間ローラー32とローラー31との対向部位へと送り込まれる。
ここで、フロント搬送経路70により記録用紙Pが記録ヘッド50の下方位置まで搬送され、記録用紙Pへの記録(印刷)が行われた後に、その記録用紙Pが背面側に戻されると、その記録用紙Pは反転用搬送経路80を進行するように構成されている。そして、記録用紙Pが反転用搬送経路80を進行した後に、ガイドローラーユニット30を通過することにより、記録用紙Pは、最初にガイドローラーユニット30を通過したときと反転した状態となる。以上のように反転させられた記録用紙Pが、フロント搬送経路70を経て再び記録ヘッド50の下方へと搬送されることにより、記録用紙Pへの両面印刷が実行される。
<手差しガイド機構90について>
続いて、手差しガイド機構90について説明する。手差しガイド機構90は、記録装置10の背面側において、手差しによって記録用紙Pを差し込んで、当該差し込まれた記録用紙Pを記録装置10の内部にガイドするための部分である。
手差しガイド機構90は、記録装置10の背面側に存在する手差し用開口部91(図1参照)から、記録用紙Pを差し込む際に、その差し込みをガイドするものである。この手差しガイド機構90は、手差しトレイ体92と、開閉カバー95と、上方ガイド部材120と、を有している。これらのうち手差しトレイ体92は、トレイ基部93と、開閉トレイ94とを有している。トレイ基部93は、上述の中間ローラー32の上方に位置していて、背面側から正面側に向かうにつれて上方から下方に向かうような傾斜部93aを有している。なお、本実施の形態では、用紙ガイド部材71の上方側の端部と、トレイ基部93の正面側の端部とは、X方向(前後方向)において同程度の位置に設けられている。しかしながら、これらの端部は、必ずしもX方向(前後方向)において同程度の位置に設けられる必要はない。
また、トレイ基部93の上方側の端部93bには、開閉トレイ94の正面側の端部(当接端部94b)が当接可能に設けられている。この開閉トレイ94の側方には、回動軸94cが設けられていて、その回動軸94cは図示を省略する側方支持部によって回動可能に設けられている。また、開閉トレイ94には、記録用紙Pの送り込みをガイドするガイド部94aが、図1および図3の開き状態における表面側に設けられている。そして、この当接端部94bの上部がトレイ基部93の端部93bに当接している状態(開閉トレイ94が開いている状態)では、開閉トレイ94のガイド部94aと、トレイ基部93の傾斜部93aとが連なって、記録用紙Pを良好にガイド可能としている。
なお、開閉トレイ94のガイド部94aの側方側には、記録用紙Pの幅に応じて当該記録用紙Pの搬送における傾きを抑えるためのサポート部材97が設けられている。サポート部材97は一対設けられていて、ガイド部94aの幅方向において互いに近接する、または互いに離間するように、対称に移動するように設けられている。また、ガイド部94aの傾斜角度と、傾斜部93aの傾斜角度は、同程度であることが好ましいが、記録用紙Pを良好にガイド可能であれば、必ずしも同程度でなくても良い。
また、異物落下防止部材としての開閉カバー95は、トレイ基部93および開閉トレイ94の上方側に位置し、それらトレイ基部93および開閉トレイ94に対して間隔を有する状態で設けられている。この開閉カバー95の側方には、回動軸95aが設けられていて、その回動軸95aが図示を省略する支持部によって回動可能に支持されることで、開閉カバー95は回動可能としている。この開閉カバー95の開き状態においては、記録装置10の内部への異物の入り込みが防止される。
なお、図3に示すように、上方側から開閉カバー95を見た場合において、開閉カバー95が開いた状態で見えない側の面を裏面95bとすると、開閉カバー95が開いた状態における裏面95bの上端側は、サポート部材97に当接する。それにより、開閉カバー95の開き角度(開いたときの位置)が定められる。
一方、開閉トレイ94が閉じ状態となる場合には、図4に示すように、開閉トレイ94の表面側の上端部分は、開き状態のときよりも正面側に位置する状態となる。ここで、開閉トレイ94のサポート部材97に対して開閉カバー95の裏面95bの上端側は当接しているため、開閉トレイ94が閉じ状態となる場合には、開閉カバー95も閉じ状態となる。なお、開閉カバー95が閉じ状態となる場合には、その開閉カバー95の表面側に突出する位置規制部95cが、記録装置10の筐体100のうち後述する上下延伸部111に当接する。それによって、開閉カバー95は、上下方向(Z方向)に沿う起立状態となっている。
図4に示すように、開閉トレイ94および開閉カバー95の閉じ状態においては、開閉トレイ94の上端側と開閉カバー95の上端側との間に、これらの間で記録用紙Pが移動するのを許容する程度の隙間P1が形成される。かかる隙間P1の存在により、開閉トレイ94のガイド部94aに記録用紙Pが載置されている状態で、開閉トレイ94および開閉カバー95を閉じても、記録用紙Pにはダメージが生じない。すなわち、隙間P1の存在によって、記録用紙Pが折り曲げられる等のダメージが生じるのを防止可能となっている。なお、以下の説明においては、隙間P1を形成する開閉トレイ94の上端側の部分を、上方端部94dとする。
なお、隙間P1に記録用紙Pが存在する場合、その記録用紙Pは、その幅方向の全体に亘って前後方向に移動することを可能としている。すなわち、隙間P1は、記録用紙Pが前後方向に移動可能な程度の寸法に形成されており、寸法公差等の影響によって形成された隙間とは相違している。換言すれば、隙間P1は、寸法公差等の影響によって形成される隙間に対して十分に大きな寸法(たとえば手差しによって差し込まれる記録用紙Pのうち厚みが最大となるタイプの厚みの少なくとも2倍以上の隙間)に形成されている。
また、記録装置10の筐体100には、異物受け部材110が設けられている。本実施の形態では、異物受け部材110は、図4に示す閉じ状態(起立状態)における開閉カバー95を受け止めるように設けられている。この異物受け部材110は、上下延伸部111と、フック部112とを有している。上下延伸部111は、図3〜図5に示すように、上下方向(Z方向)に沿って延伸している部分である。この上下延伸部111は、開閉カバー95が閉じ状態(起立状態)となるように、開閉カバー95の位置規制を行う部分である。
なお、筐体100には、異物受け部材110の他に、後述する上方ガイド部材120を含めるようにしても良く、上述したフレーム部材81を含めるようにしても良く、また用紙ガイド部材71を含めるようにしても良い。なお、上方ガイド部材120、フレーム部材81、用紙ガイド部材71のうちから選択される2つ以上のものが筐体100に含まれるものとしても良い。また、たとえば図3には、筐体100の上方に、別途のフレーム(符号省略)が図示されているが、このフレームも筐体100に含まれる。ただし、このフレームが筐体100に含まれないものとしても良い。
フック部112は、フック状に形成された部分であり、図5に示す構成では、前後方向(X方向)に沿う水平部112aと、上下方向に沿う垂直部112bと、水平部112aと垂直部112bとを連結する傾斜部112cとを有している。水平部112aの正面側の端部が上下延伸部111の下端側に接続されていて、その水平部112aの背面側の端部は、傾斜部112cに接続されている。
傾斜部112cは、水平部112aから離間するにつれて上方に向かうように傾斜している部分であり、その背面側の端部は、垂直部112bに接続されている。そして、垂直部112bの最も上端側の部位が、フック部112の中で最も高さ位置が高く設けられている。このような水平部112a、垂直部112bおよび傾斜部112cの存在により、フック部112の上面側には凹部112dが設けられる状態となっている。
また、垂直部112bの背面側の端部は、開閉カバー95が閉じ状態(起立状態)の場合に、その開閉カバー95の下方側および上方側の端部よりも背面側に向かって突出している。それにより、異物が隙間P1から侵入しても、凹部112dで異物を受け止めることが可能となっている。
ここで、フック部112の下面部112eのうち、水平部112aと傾斜部112cの間の境界部分には、湾曲部112f1が設けられている。同様に、フック部112の下面部112eのうち、傾斜部112cと垂直部112bの間の境界部分にも、湾曲部112f2が設けられている。そのため、フック部112の下面部112eに記録用紙Pが当接しても、その記録用紙Pの当接部位に、折り曲げ等のダメージが生じないようになっている。
なお、湾曲部112f1,112f2は、後述する第2接触部Bの一部となり得る部分である。ここで、湾曲部112f1と湾曲部112f2の両方が第1接触部Bの一部となっても良いが、湾曲部112f1と湾曲部112f2のうちのいずれか一方のみが第1接触部Bの一部となっても良い。
また、異物受け部材110の正面側には、上方ガイド部材120が隣り合っている。上方ガイド部材120は、記録用紙Pを上方側から内部に導くための部材である。この上方ガイド部材120のうち、記録用紙Pをガイドする下側ガイド部121は、背面側から正面側に向かうにつれて上方から下方に向かうような傾斜角度に形成されている。
なお、フック部112の下面部112eおよび下側ガイド部121と、トレイ基部93の傾斜部93aとの間にも、記録用紙Pを十分に通過させることが可能な隙間が存在している。
また、記録装置10のうち傾斜部93aよりも正面側には、内部空間ISが存在している。内部空間ISは、記録用紙Pのうち傾斜部93aの正面側端部よりも正面側に飛び出した部分が自重によって垂れ下がるのを許容する空間部分である。この内部空間ISの下方側には、上述した用紙ガイド部材71が位置している。この用紙ガイド部材71に未だ用紙ガイド部材71に到達していない記録用紙Pが、さらに記録装置10の内部に送り込まれて垂れ下がることにより、記録用紙Pの搬送方向における先端側は用紙ガイド部材71に到達する。
ここで、上述の開閉トレイ94のガイド部94a、トレイ基部93の傾斜部93a、開閉カバー95の裏面95b、フック部112の下面部112e、上方ガイド部材120の下側ガイド部121は、手差しガイド経路98を構成している(図3他参照)。手差しガイド経路98によってガイドされた記録用紙Pがさらに搬送方向における下流側に進行すると、記録用紙Pは、図1に示される搬送駆動ローラー42と、搬送従動ローラー44との間でニップされる(挟み込まれる)。
また、図4および図5に示すように、本実施の形態では、開閉トレイ94および開閉カバー95が閉じた状態においても、手差しガイド経路98に記録用紙Pを位置させることが可能となっている。この場合、開閉トレイ94の上方端部94dと、フック部112の下面部112eとに、記録用紙Pが当接するように設けられている。記録用紙Pを用いたときにこのような当接が実現されると、かかる記録用紙Pの当接により、後述するような侵入防止部130が構成される。なお、記録用紙Pは、トレイ基部93の傾斜部93aにも当接するが、その傾斜部93aの下側端部にも記録用紙Pが当接し易くなっている。
また、図2に示すように、記録装置10は、上記の構成以外に、制御部140を有している。制御部140は、上述した記録ヘッド50、搬送モーター41、キャリッジモーター53等の駆動を司る。制御部140は、通信インターフェース141を備えていて、この通信インターフェース141を介して、コンピューターPSとの間で通信を行うことを可能としている。
<動作について>
以上のような構成を有する記録装置10のうち、開閉トレイ94および開閉カバー95に関する動作について、以下に説明する。
記録装置10において、手差し用開口部91から記録用紙Pを差し込み、差し込まれた記録用紙Pに印刷を行う場合には、図3に示すように、トレイ基部93の端部93bを当接端部94bに当接させて、開閉トレイ94を開き状態とすると共に、開閉カバー95の裏面95bの上端側をサポート部材97に当接させて、開閉カバー95も開き状態とする。
そして、これら開閉トレイ94および開閉カバー95の開き状態で、記録用紙Pを手差しガイド経路98にセットする。このセット状態では、記録用紙Pの差し込みの先端側は、搬送駆動ローラー42の近傍の筐体100に到達した状態となっている。そして、セットされた記録用紙Pに対して印刷指令に基づいて印刷が実行されると、その記録用紙Pは、印刷の進行と共に、手差しガイド経路98を介して下方側に徐々に搬送されていく。
一方、手差しガイド経路98に記録用紙Pをセットした状態で、開閉トレイ94および開閉カバー95を閉じ状態とする場合、図4および図5に示すように、開閉トレイ94の上端側と開閉カバー95の上端側との間に隙間P1が形成される。この隙間P1の存在によって、開閉トレイ94および開閉カバー95を閉じ状態としても、記録用紙Pに折り曲げ等のダメージが生じるのが防止される。
ただし、隙間P1が形成されると、その隙間P1から埃等が内部に侵入する等の不具合が生じる。しかしながら、本実施の形態では、図4および図5に示すように、記録用紙Pは、開閉トレイ94に対して上方端部94dの近傍(第1接触部A)で接触し、さらに記録用紙Pはフック部112に対し下面部112e(第2接触部B)で接触する。ここで、開閉トレイ94を閉じる場合の記録用紙Pの曲がり方の変動について述べると、以下のようになる。
開閉トレイ94および開閉カバー95を閉じる場合、その開閉トレイ94を閉じる向きに向かって回動させると、記録用紙Pも強制的に曲げられる。ここで、記録用紙P自身もコシ(弾性)を有する。そのため、開閉トレイ94が図3に示すような開き状態から図4に示すような閉じ状態へ向かうように回動させるにつれて、記録用紙Pの正面側かつ下方側の端部が傾斜部93aの正面側の端部(下側の端部)に接触した状態を維持しながらも、記録用紙Pの残り部分は傾斜部93aから離れていく。そして、ある程度開閉トレイ94を回動させると、記録用紙Pにはフック部112に接触する部位が生じるようになる。すなわち、第2接触部Bが形成されるようになる。
一方、上述のように開閉トレイ94を閉じる向きに回動させる場合、ガイド部94aにおいては、記録用紙Pの挙動は次のようになる。すなわち、開閉トレイ94を回動させるにつれて、ガイド部94aの傾斜角度は設置面に対して大きくなるものの、記録用紙Pの有するコシ(弾性)によって、記録用紙Pは、ガイド部94aに倣うほどの傾斜角度とはならない。そのため、記録用紙Pは、上方端部94dの近傍(第1接触点A)に対しては接触するものの、記録用紙Pのうちその他の部分は、開閉トレイ94を閉じる向きに回動させるにつれて、ガイド部94dから離れていく。このとき、記録用紙Pのうち上方端部94dの近傍(第1接触点A)に当接する以外の部分は、ガイド部94aに対して離れつつ当該ガイド部94aに対して対向する状態で強制的に移動させられる(曲げられる)。
そして、開閉トレイ94を閉じ状態とすると、最終的には図4および図5に示すように記録用紙Pが曲げられる状態となる。すなわち、記録用紙Pは、上方端部94aの近傍(第1接触点A)、フック部112の下面部112e(第2接触点B)、および傾斜部93aの正面側の端部(下側の端部)に当接しつつも、記録用紙Pのその他の部分は、傾斜部93aおよびガイド部94aに対して隙間を有する(対向する)状態で曲げられる。
記録用紙Pを用いたときに上述のような状態となると、埃等が記録装置10の手差し用開口部91から内部に侵入するのを防止する侵入防止部130が構成される。なお、上方端部94dは、第1接触部Aの一部となる部分である。ただし、上方端部94dは、第1接触部Aの一部とならなくても良く、また上方端部94dの一部が第1接触部Aとなっても良い。
図6は、侵入防止部130を模式的に表したものである。この図6に示すように、埃等の異物が記録装置10の手差し用開口部91から内部に侵入しようとしても、その異物の侵入は、第1接触部Aおよび第2接触部Bで接触している記録用紙Pの存在によって遮断される。すなわち、開閉トレイ94および開閉カバー95の閉じ状態の際に存在している記録用紙Pを利用して、埃等の異物の侵入を防止する侵入防止部130が構成され、その侵入防止部130によって、埃等の異物は、記録装置10の内部へ入り込むのが妨げられる。
なお、既に述べたように、記録用紙Pをセットした状態で、開閉トレイ94および開閉カバー95を閉じ状態とする場合、通常は、図4および図5に示すように、記録用紙Pのうち開閉トレイ94の上方端部94dよりも上方側の部位は、記録用紙Pの自重によって背面側に向かうように湾曲している。そして、上方端部94dよりも下方側では、記録用紙Pのコシ(弾性)等によって、記録用紙Pは垂直に近い状態となる。一方、下面部112eでは、記録用紙Pのコシ(弾性)に逆らって、記録用紙Pは、正面側に向かって強制的に向きを変更するように湾曲させられる。また、記録用紙Pの先端側は、搬送駆動ローラー42の近傍の筐体100に到達しているため、記録用紙Pのうちフック部112の下面部112eよりも下方側の部位では、その記録用紙Pの下方に向かうにつれて、当該記録用紙Pの傾斜角度が徐々に緩やかになるように湾曲している。
しかしながら、記録用紙Pのセット状態においては、記録用紙Pは、必ずしもこのような状態で存在していなくても良い。すなわち、埃等の異物の侵入を防止する侵入防止部130は、図4および図5に示すものには限られない。
そのような他の侵入防止部130を、図7に示す。図7では、記録用紙Pの上方側が、上下延伸部111と面一の記録装置10の筐体100(第1接触部A)で接触し、さらに記録用紙Pの下方側が開閉トレイ94のガイド部94aの中途部分(第2接触部B)で接触した状態を示している。たとえば、記録用紙Pのうちガイド部94aの中途部位に差し掛かる部位に曲がりぐせがついている等の場合、上述したような開閉トレイ94を閉じる向きに回動させると、その回動途中で、記録用紙Pは上方端部94dから離れてしまい、上方端部94dよりも下方側の中途部分で記録用紙Pがガイド部94aに接触する。この場合には、記録用紙Pが接触しているガイド部94aの中途部分が、第2接触部Bとなる。このような状態でも、記録用紙Pが第1接触部Aと第2接触部Bで接触することによって侵入防止部130が構成され、埃等の異物が記録装置10の内部に侵入するのを良好に防止可能となる。
なお、図6および図7から分かる侵入防止部130の概念を、図8に示す。図8に示すように、記録用紙Pを用いた場合においては、埃等の異物が進行する経路Kのうち、一方の側の壁部H1に記録用紙Pが接触する第1接触部Aが存在し、他方の壁部H2にも記録用紙Pが接触する第2接触部Bが存在すれば、埃等の異物の進行が妨げられ、侵入防止部130が構成されることになる。本実施の形態における記録装置10は、記録用紙Pを手差しガイド経路98にセットすることにより、このような侵入防止部130を構成することが可能となっている。
<効果>
以上のような構成の記録装置10によると、開閉トレイ94を閉じ状態としても、開閉トレイ94のガイド部94aと開閉カバー95との間に隙間P1が形成され、その隙間P1に記録用紙Pを位置させることが可能となる。そのため、ガイド部94a(開閉トレイ94)と開閉カバー95との間で記録用紙Pを強制的に挟み込んで、その記録用紙Pに折り曲げ等の傷がつくのを防止可能となる。すなわち、記録用紙Pにダメージが生じるのを防止可能となる。
すなわち、開閉トレイ94のうちの上方端部94dと、それとは対向する開閉カバー95との間に隙間P1が形成される。それにより、開閉トレイ94を閉じ状態として記録用紙PをS字状へと湾曲させた場合でも、記録用紙Pに折り曲げ等の傷がつくのを防止可能となり、記録用紙Pにダメージが生じるのを防止可能となる。
加えて、開閉トレイ94における第1接触部Aと、異物受け部材110における第2接触部Bとが両方同時に記録用紙Pに接触することによって侵入防止部130が形成される。そのため、上述のような隙間が存在していても、侵入防止部が形成されることによって、手差し用開口部91からの異物の入り込みが防止可能となる。
また、開閉カバー95の開き状態では、この開閉カバー95によって異物の落下が良好に受け止められる。また、開閉トレイ94を閉じる場合には、開閉カバー95も連動して閉じることとなる。そして、これら開閉トレイ94および開閉カバー95の閉じ状態においては、これらの間に隙間P1が形成され、その隙間P1に記録用紙Pを位置させることが可能となり、記録用紙Pへのダメージを良好に防ぐことが可能となる。
また、フック部112には湾曲部112f1,112f2が設けられていて、この湾曲部112f1,112f2の少なくとも一方が第2接触部Bの一部となっている。そのため、記録用紙Pへダメージが生じるのを一層良好に防止可能となる。
さらに、開閉カバー95が設けられ、この開閉カバー95の開き状態では、当該開閉カバー95によって異物の落下が良好に受け止められる。また、開閉トレイ94を閉じる場合には、開閉カバー95も連動して閉じることとなる。そして、これら開閉トレイ94および開閉カバー95の閉じ状態においては、これらの間に隙間P1が形成され、その隙間P1に記録用紙Pを位置させることが可能となり、記録用紙Pへのダメージを良好に防ぐことが可能となる。
また、本実施の形態では、開閉トレイ94および開閉カバー95の閉じ状態では、それらの上端側の高さ位置が略同程度となるため、いずれかが飛び出して目立つ状態となるのを防ぐことができる。それにより、記録装置10の背面側におけるデザイン性を良好にすることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、開閉トレイ94および開閉カバー95の開き状態では、開閉カバー95がサポート部材97に当接して、開閉カバー95の開き状態における位置が規定される。そのため、開閉カバー95の開き状態における位置を確実に定めることが可能となる。また、そのような開き状態における位置を定めつつも、部品点数を少なくすることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。
(1)変形例その1
上述の実施の形態においては、記録装置10には開閉カバー95が設けられている。しかしながら、記録装置10は、開閉カバー95を備えない構成としても良い。すなわち、記録用紙Pは、開閉トレイ94に対して上方端部94d(第1接触部A)で接触し、さらに記録用紙Pはフック部112に対し下面部112e(第2接触部B)で接触し、それによって侵入防止部130を構成している。そのため、開閉カバー95が存在しなくても、侵入防止部130を構成することが可能であり、開閉カバー95を設けないようにしても良い。
(2)変形例その2
また、上述の実施の形態においては、開閉カバー95は、異物落下防止部材の一例に対応するものとしている。しかしながら、異物落下防止部材は、開閉カバー95に限られるものではない。たとえば、先端にローラーが取り付けられ、そのローラーの回転によって、開閉トレイ94との間で記録用紙Pの搬送をガイドする態様の異物落下防止部材であっても良い。
(3)変形例その3
また、上述の実施の形態では、開閉トレイ94を閉じる場合に、開閉カバー95も連動して閉じるように構成されている。しかしながら、これらは連動せずに、独立した状態で閉じるように構成されていても良い。
(4)変形例その4
また、上述の実施の形態において、開閉トレイ94および開閉カバー95の開閉動作を、たとえばモーター等の駆動によって自動的に行うように構成しても良い。
(5)変形例その5
上述の実施の形態では、記録ヘッド50は、キャリッジ軸56に沿って移動するキャリッジ51に設けられている。しかしながら、記録ヘッドは、たとえば記録用紙Pの幅方向に沿って長手に設けられるラインヘッドであっても良い。
(6)変形例その6
また、上述の実施の形態において、記録装置10の概念には、上述したインクジェット式のプリンター以外に、レーザープリンターを含めることも可能である。すなわち、レーザープリンターに対しても、本発明を適用可能である。記録装置10の概念には、インク以外の他の液体(液体そのものや、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流動性を有する材質を含む)を噴射したり噴射したりする流体噴射装置を含むようにすることもでき、そのような流体噴射装置に対しても本発明を適用可能である。そのようなものとしては、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する流体噴射装置等がある。
(7)変形例その7
さらに、本発明の記録装置10の概念に含まれるものとしては、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置等がある。
10…記録装置、20…フロント給紙機構、21…用紙カセット、22…ピックアップローラー、24…アーム部材、25…揺動軸、26…分離部材、30…ガイドローラーユニット、31…ローラー、32…中間ローラー、33…アシストローラー、40…用紙搬送機構、41…搬送モーター、42…搬送駆動ローラー、43…搬送支持部材、44…搬送従動ローラー、50…記録ヘッド、51…キャリッジ、52…キャリッジ軸、53…キャリッジモーター、54…カートリッジ、56…キャリッジ軸、60…用紙排出機構、61…排出駆動ローラー、62…排出従動ローラー、70…フロント搬送経路、71…用紙ガイド部材、71a…搬送面、80…反転用搬送経路、81…フレーム部材、82…回り込み部材、90…ガイド機構、91…手差し用開口部、92…トレイ体、93…トレイ基部、93a…傾斜部、93b…端部、94…開閉トレイ、94a…ガイド部、94b…当接端部、94c…回動軸、94d…上方端部、95…開閉カバー(異物落下防止部材の一例に対応)、95a…回動軸、95b…裏面、95c…位置規制部、97…サポート部材、98…手差しガイド経路、100…筐体、110…異物受け部材、111…上下延伸部、112…フック部、112a…水平部、112b…垂直部、112c…傾斜部、112d…凹部、112e…下面部、112f1,112f2…湾曲部、120…上方ガイド部材、121…下側ガイド部、130…侵入防止部、140…制御部、141…通信インターフェース、A…第1接触部、B…第2接触部、H1,H2…壁部、IS…内部空間、K…経路、P…記録用紙、P1…隙間、PS…コンピューター、S1…紙端検出センサー



Claims (4)

  1. 筐体に設けられた手差し用開口部と、
    前記筐体の前記手差し用開口部より下方に配置され、記録媒体の送り込みをガイドするガイド部を有し、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを許容する開き状態と、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを制限する閉じ状態との間で回動可能に設けられている開閉トレイと、
    前記筐体より突き出し、前記手差し用開口部の上方の一部を構成するフック部と、
    前記筐体の前記フック部より上方に配置され、前記筐体と前記開閉トレイとの間で開閉可能な開閉カバーと、を備え、
    前記開閉トレイおよび前記開閉カバーが開いた状態では、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを許容し、
    前記開閉トレイおよび前記開閉カバーが閉じた状態では、前記開閉トレイおよび前記開閉カバーとの間で前記記録媒体が移動するのを許容する程度の隙間が形成されて、前記手差し用開口部からの前記記録媒体の送り込みを制限し、
    前記記録媒体が前記手差し用開口部に導入されて前記開閉トレイおよび前記開閉カバーが閉じた状態では、前記記録媒体は、前記開閉トレイで持ち上げられるとともに、前記フック部に接触する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1記載の記録装置であって、
    前記開閉トレイは、回動軸を軸として開閉し、
    前記開閉トレイの前記ガイド部は、前記回動軸より上流側のガイド部分と下流側のガイド部分を有し、
    前記開閉トレイが前記開き状態から前記閉じ状態に移動すると、前記ガイド部の前記下流側のガイド部分は、前記開き状態における手差し用開口部から離れる、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2記載の記録装置であって、
    前記開閉トレイおよび前記開閉カバーの前記閉じ状態では、前記開閉トレイおよび前記開閉カバーの上端側の高さ位置は、略同程度に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置であって、
    前記開閉トレイには、前記記録媒体の幅方向において当該記録媒体をサポートするサポート部材が設けられていて、
    前記開閉トレイおよび前記開閉カバーの前記開き状態では、前記開閉カバーが前記サポート部材に当接して、当該開閉カバーの前記開き状態における位置が規定される、
    ことを特徴とする記録装置。
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