JP4900258B2 - 洗車機 - Google Patents
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Description
この特許文献1に開示されている洗車機では、洗車機本体の前端部両側それぞれに、被洗浄車両の車体側面に対向して反射式の超音波センサを設け、両車体側面に向けてそれぞれ超音波を照射しその反射波を受信するまでの時間をカウントすることにより各車体側面までの距離L1・L2を検出している。
図5は本発明の実施の形態における洗車機の側面図、図6は同洗車機の正面図である。
図5および図6に示すように、10は被洗浄車両5を跨ぎ、複数個の車輪11を介して床面Fに敷設されたレール(一定経路の一例)1の上を被洗浄車両5の前後方向Xに走行する門型の洗車機本体であり、前後方向Xに一定経路に沿って往復走行される。なお、前記前後方向Xと直角な方向を左右方向(車幅方向)Yとする。
各車幅検出装置30はそれぞれ、図2に示すように、被洗浄車両5の車体側面に向けて水平に超音波sを照射しその反射波を受信するまでの時間をカウントすることにより各車体側面までの距離を検出する超音波センサ(距離検出装置の一例)41と、超音波センサ41から照射される超音波が水平となるように、超音波センサ41を支持する棒状の軸体42と、軸体42に連結され、軸体42を一定角度(例えば、90゜)で水平方向に揺動する揺動手段43と、軸体42にベルト体44を介して連結され、軸体42の回転を検出するパルスエンコーダ45と、軸体42を垂直に且つ回転自在に支持し、揺動手段43、ベルト体44およびパルスエンコーダ45を収納する装置本体46から構成されている。
車幅検知を実行する制御装置(要部)37は、図3に示すように、
左のパルスエンコーダ45から出力されるカウントし、そのカウント値を、0゜からの揺動角度θLに換算して出力する左カウンタ61Lと、
右のパルスエンコーダ45から出力されるカウントし、そのカウント値を、0゜からの揺動角度θRに換算して出力する右カウンタ61Rと、
後述する統括部65から実行指令を入力すると、一定時間毎に、左カウンタ61Lから出力される揺動角度θLと左の超音波センサ41から出力される距離データを、一対のデータとして記憶する左距離記憶部62Lと、
後述する統括部65から実行指令を入力すると、一定時間毎に、右カウンタ61Rから出力される揺動角度θRと右の超音波センサ41から出力される距離データを、一対のデータとして記憶する右距離記憶部62Rと、
車幅演算部63(詳細は後述する)と、
後述する統括部65から実行指令を入力すると、左のモータ53を回転駆動する左モータ駆動部64Lと、
後述する統括部65から実行指令を入力すると、右のモータ53を回転駆動する右モータ駆動部64Rと、
統括部65(詳細は後述する)
から構成されている。
(1)図4に示す左距離記憶部62Lに記憶された一定時間毎の一対のデータ(揺動角度θL,距離データ)と、図4に示す右距離記憶部62Rに記憶された一定時間毎の一対のデータ(揺動角度θR,距離データ)とを突合せ、同じ時間に、検出されていない距離データがあると(図4に一点鎖線で示す)、このデータは誤検知であるとして削除する。すなわち、両超音波センサ41は同じ揺動角度θ位置で、被洗浄車両5の車体側面までの距離データが得られることから、一対の超音波センサ41の互いの揺動角度θが異なっているときに、距離データが検出されると、この距離データは、超音波sが被洗浄車両5の車体側面そのものから反射されてきたものではないと判断し(誤検知と判断し)、削除する。
(2)左距離記憶部62Lに記憶された一定時間毎の一対のデータ(揺動角度θL,距離データ)の中から距離データが最小の一対のデータを求め、図1に示す、左の最小距離Bとそのときの角度θを求める。最小距離Bが検出されるとき、左の超音波センサ41から照射される超音波sの方向と被洗浄車両5の車体側面は直角となり、揺動角度θは、被洗浄車両5の停止時の傾斜角度として認識される。
(3)右距離記憶部62Rに記憶された一定時間毎の一対のデータ(揺動角度θR,距離データ)の中から距離データが最小の一対のデータを求め、図1に示す、右の最小距離Cとそのときの角度θを求める。最小距離Cが検出されるとき、右の超音波センサ41から照射される超音波sの方向と被洗浄車両5の車体側面は直角となり、揺動角度θは、被洗浄車両5の停止時の傾斜角度として認識される。
(4)図1に示すように、予め設定される両超音波センサ41間の距離Aと、上記求めた左の最小距離Bと右の最小距離Cと角度θから車幅Wを式(a)により求め、被洗浄車両5の停止時の傾き角度λを式(b)により求める。
λ=45゜−θ …(b)
この傾き角度λは、0゜のとき、傾きなし、角度λがプラス(+)のとき、洗車機本体10から見て被洗浄車両5の後部が左方向にずれて停止していること{図1(b)に示す状態}、角度λがマイナス(−)のとき、洗車機本体10から見て被洗浄車両5の後部が右方向にずれて停止していることが示される。
(5)統括部65へ、求めた車幅Wのデータと被洗浄車両5の傾き角度λを出力する。
(1)左距離記憶部62L、右距離記憶部62R、左モータ駆動部64L、および右モータ駆動部64Rに対して、実行指令を出力し、経過時間のカウントを開始する。
(2)上記カウントしている経過時間が、モータ53が動作されて超音波センサ41が首振り(揺動)動作を3回行い、図4に示すように3回の首振り動作に伴う一対のデータ(揺動角度θ,距離データ)が収集される時間に相当する時間となると、左距離記憶部62L、右距離記憶部62R、左モータ駆動部64L、および右モータ駆動部64Rに対して、停止指令を出力する。
(3)続いて車幅演算部63へ実行指令を出力する。
(4)車幅演算部63より車幅Wのデータを得ると、この車幅Wのデータから被洗浄車両5の車種を判定し、例えば、車幅Wが1.5m未満を小型車と判定し、1.5m以上を普通車と判定し、この判定した車種のデータと前記入力した車幅Wのデータおよび傾き角度λのデータを出力する。
以上のように本実施の形態によれば、一対の超音波センサ41を水平方向に揺動させ、検出した車体側面までの距離データの中で、それぞれ最も短い距離を各超音波センサ41の車体側面までの距離データとして認識し、このときの揺動角度θおよび認識した車体側面までの距離データから、被洗浄車両5の車幅Wを求めることにより、被洗浄車両5が傾斜して停車している場合においても被洗浄車両5の車幅を正確に求めることができ、運転者に車両乗り入れ精度を要求する必要がなくなり、検知できなかった場合の車両乗り入れやり直しの手間を省くことができ、さらに精度の悪い車幅Wのデータにより洗車動作に不具合が発生する恐れを回避することができる。
10 洗車機本体
30 車幅検出装置
37 制御装置
41 超音波センサ
42 軸体
43 揺動手段
44 ベルト体
45 パルスエンコーダ
46 装置本体
48 駆動板
49 バネ体
50 板カム
51 被作用体
52 減速装置
53 モータ
X 前後方向
Y 車幅方向(左右方向)
Claims (3)
- 被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
前記被洗浄車両の両車体側面に対してそれぞれ、前記相対移動方向とは直角な左右方向に対向して配置され、前記被洗浄車両の各車体側面に向けて水平に超音波または光を照射することにより各車体側面までの距離を検出する一対の距離検出装置と、
前記各距離検出装置をそれぞれ、前記超音波または光の照射方向が水平となるように支持し、水平方向に揺動する一対の揺動装置と、
前記各揺動装置によりそれぞれ揺動される前記各距離検出装置の揺動角度を検出する一対の角度検出装置と
を備え、
各距離検出装置を前記揺動装置により揺動しながら検出した車体側面までの距離の中で、それぞれ最も短い距離を各距離検出装置の車体側面までの距離データとして認識し、そのとき前記角度検出装置により検出される揺動角度および前記認識した車体側面までの距離データから、前記被洗浄車両の車幅を求めること
を特徴とする洗車機。 - 前記両距離検出装置を、対向した角度を中心にして前記揺動角度が、互いに反対の相対移動方向の向きとなるように同期して揺動し、検出した車体側面までの距離データの中で、各距離検出装置が同じ揺動角度ではないときに検出した車体側面までの距離データを誤検知のデータと判断すること
を特徴とする請求項1に記載の洗車機。 - 前記距離検出装置を揺動する揺動装置を、
前記距離検出装置から照射される超音波または光が水平となるように、距離検出装置を支持する軸体と、
前記軸体に連結され、軸体を水平方向に揺動する揺動手段
から構成し、
前記角度検出装置は、前記軸体の揺動角度を検出することにより前記距離検出装置の揺動角度を検出すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗車機。
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