JP4899347B2 - 磁気メモリ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気メモリに関する。
MRAM(Magnetic RandomAccess Memory)は、格子状に配線されたビット線とワード線の交点にTMR素子(TMR;Tunnel Magnetoresistance)を配置した構造を有する。TMR素子は、2つの強磁性層間に非磁性層を有する強磁性層/非磁性絶縁層/強磁性層の三層構造からなる。強磁性層は、通常は厚さ10nm以下の遷移金属磁性元素(Fe、Co、Ni)又は遷移金属磁性元素の合金(CoFe、CoFeNi、NiFe等)からなり、非磁性絶縁層は、AlやMgO等からなる。
TMR素子を構成する一方の強磁性層(固定層)は、磁化の向きを固定しており、他方の強磁性層(感磁層又は自由層)は磁化の向きが外部磁界に応じて回転する。なお、固定層の構造としては、反強磁性層(FeMn、IrMn、PtMn、NiMn等)を一方の強磁性層に付与した交換結合型が良く用いられる。
メモリ情報の「1」、「0」は、TMR素子を構成する2つの強磁性体の磁化の向きの状態に応じて、すなわち、磁化の方向が平行であるか、反平行であるかに依存して規定される。これら2つの強磁性体の磁化の向きが反平行の時、磁化の向きが平行の時に比べて、厚み方向の電気抵抗の値が大きい。
したがって、「1」、「0」の情報の読出しは、TMR素子の厚み方向に電流を流し、MR(磁気抵抗)効果によるTMR素子の抵抗値又は電流値を測定することで行う。
「1」、「0」の情報の書き込みは、TMR素子近傍に配置した配線に電流を流すことで形成される磁界の作用によって、TMR素子の自由層の磁化の向きを回転させることで行う。
このような磁気メモリに磁気ヨークを用いたものが知られており(例えば、下記特許文献1)、かかる構造の磁気メモリによれば、書き込み電流を低減することができる。
特開2004−128430号公報
しかしながら、自由層は固定層が形成する静磁界内に位置しており、自由層は、この静磁界と、情報書き込み時に書き込み配線及び磁気ヨークが形成する情報書き込み用磁界との合成磁界によって、磁化の向きが変更される。
すなわち、固定層は一方向の静磁界を与えているので、この静磁界を与える磁力線の向きと、自由層の磁化の向きの変更に要する情報書き込み用磁界を与える磁力線の向きとが、自由層の位置において等しい場合には、情報書き込み用磁界の大きさは小さくて済み、逆の場合には、情報書き込み用磁界の大きさは相対的に大きくなる。
すなわち、自由層の磁化の向きの変更に必要な書き込み電流の大きさは、この書き込み電流の流れる向きに依存して異なることになる。書き込み電流は、正負いずれの向きに流す場合においても、大きさを等しくすることが合理的であるため、書き込み電流の大きさは、相対的に大きな方の値を採用することとなる。このように、書き込み電流の低減には改善の余地がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、書き込み電流を低減可能な磁気メモリを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る磁気メモリは、二次元配列した複数の記憶領域を備えた磁気メモリにおいて、複数の記憶領域のそれぞれは、下地基板上に設けられ、感磁層と固定層との間に非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と書き込み配線の周囲に、書き込み配線上に形成された絶縁層を介して設けられ、感磁層に与える磁力線を発生する磁気ヨークと、磁気抵抗効果素子に電気的に接続された読み出し配線と、を備え、磁気ヨークは、下地基板上に形成された一対の下部磁気ヨークと、下部磁気ヨークから立設した一対の側部磁気ヨークと、一対の側部磁気ヨークの上部間を接続する上部磁気ヨークと、を備え、書き込み配線の周囲を囲むように環状をなし、磁気抵抗効果素子は、一対の前記下部磁気ヨーク間に位置しており、感磁層の位置における前記固定層が発生した静磁界を相殺するように、磁気ヨークの内側であって、一対の下部磁気ヨーク上の側部磁気ヨークの形成されていない領域上に、永久磁石層を設け、永久磁石層からの磁界の向きは、感磁層の位置において、固定層の静磁界の向きと逆向きとなるよう配置されている。
書き込み配線に通電を行うと、書き込み配線の長手方向を囲む方向に磁力線が発生し、磁気ヨークを介して磁力線が感磁層に与えられる。磁気ヨークは、書き込み配線の周囲を囲んでいるので、隣接素子への磁束の漏れを抑制し、また、感磁層内の磁束密度を増加させる機能を有する。したがって、書き込み配線に流れる電流は、磁気ヨークが無い場合と比較して小さくなる。読み出し配線には、磁気抵抗効果素子からの電流が流れるので、また、この電流量(抵抗値)は感磁層の磁化の向きに依存するので、読み出し配線を介して記憶されたデータを読み出すことができる。
ここで、磁気ヨークに設けられた永久磁石層が形成する静磁界は、固定層が形成する静磁界を、感磁層の位置において相殺する。すなわち、合成磁界の大きさが零となる。したがって、書き込み電流を正方向に流すことにより感磁層の磁化の向きを変更する場合(正変更とする)の書き込み電流の大きさと、書き込み電流を負方向に流すことにより感磁層の磁化の向きを変更する場合(負変更とする)の書き込み電流の大きさは、等しくすることができる。すなわち、永久磁石層が無い場合と比較して、磁化の向きの正変更、負変更の双方の場合に必要な書き込み電流の大きさを減少させることができる。
なお、感磁層の位置における合成磁界の相殺とは、完全な相殺であることが好ましいが、感磁層の位置における上記双方の静磁界の向きが逆であれば、部分的な相殺であっても一定の効果を奏する。
また、永久磁石層は、磁気ヨークの磁気抵抗効果素子に隣接する部分の感磁層側に設けられていることが好ましい。
この場合、永久磁石層に隣接する感磁層が、固定層の静磁界と共に永久磁石層の静磁界内に容易に位置するため、効果的に磁界の相殺を行うことができる。なお、永久磁石層の形成する静磁界は、感磁層に対して直接的に、又は磁気ヨークを介して間接的に働く。
また、永久磁石層における書き込み配線の長手方向の寸法は、磁気抵抗効果素子における書き込み配線の長手方向の寸法よりも大きいことを特徴とする。
永久磁石層から発生する磁力線の向きは、長手方向の中央部では揃い、両端部では発散する傾向にある。したがって、永久磁石層の書き込み配線の長手方向の寸法を、磁気抵抗効果素子の書き込み配線の長手方向の寸法よりも大きくすることにより、感磁層を上記中央部に位置させることができ、固定層の形成する静磁界を空間的に高い均一性で相殺することができる。
また、本発明の磁気メモリは、磁気ヨークと永久磁石層との間に介在するスペーサ層を備えることが好ましい。なお、スペーサ層は、非磁性体からなる。すなわち、永久磁石層の発生する静磁界の感磁層の位置における強度、および磁気ヨークに与える磁界強度は、スペーサ層の厚みによって調整することができるため、より精密且つ容易に磁界相殺を行うことができる。
永久磁石層は、磁気ヨークと、この磁気ヨークがその上に形成される下地基板との間に介在していてもよい。すなわち、この磁気メモリは、二次元配列した複数の記憶領域を備えた磁気メモリにおいて、前記複数の記憶領域のそれぞれは、下地基板上に設けられ、感磁層と固定層との間に非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、書き込み配線の周囲に、前記書き込み配線上に形成された絶縁層を介して設けられ、前記感磁層に与える磁力線を発生する磁気ヨークと、前記磁気抵抗効果素子に電気的に接続された読み出し配線と、を備え、前記磁気ヨークは、前記下地基板上に形成された一対の下部磁気ヨークと、前記下部磁気ヨークから立設した一対の側部磁気ヨークと、一対の前記側部磁気ヨークの上部間を接続する上部磁気ヨークと、を備え、前記書き込み配線の周囲を囲むように環状をなし、前記磁気抵抗効果素子は、一対の前記下部磁気ヨーク間に位置しており、前記感磁層の位置における前記固定層が発生した静磁界を相殺する方向に、前記磁気ヨークに永久磁石層を設け、前記永久磁石層は、前記磁気ヨークと、この磁気ヨークの前記下部磁気ヨークがその上に形成される前記下地基板との間に介在しており、前記永久磁石層からの磁界の向きは、前記感磁層の位置において、前記固定層の静磁界の向きと逆向きとなるよう配置されている
この場合、永久磁石層上に磁気ヨークが位置することとなるが、永久磁石層から発生する磁力線は磁気ヨークを介して、固定層からの磁力線とは逆向きに感磁層内を通ることとなる。かかる構成においても、上記双方の静磁界を相殺することができる。
また、本発明に係る磁気メモリは、二次元配列した複数の記憶領域を備えた磁気メモリにおいて、複数の記憶領域のそれぞれは、下地基板上に設けられ、感磁層と固定層との間に非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、書き込み配線の周囲に、書き込み配線上に形成された絶縁層を介して設けられ、感磁層に与える磁力線を発生する磁気ヨークと、磁気抵抗効果素子に電気的に接続された読み出し配線とを備え、磁気ヨークは、下地基板上に形成された一対の下部磁気ヨークと、下部磁気ヨークから立設した一対の側部磁気ヨークと、一対の側部磁気ヨークの上部間を接続する上部磁気ヨークと、を備え、書き込み配線の周囲を囲むように環状をなし、磁気抵抗効果素子は、一対の前記下部磁気ヨーク間に位置しており、感磁層の位置における前記固定層が発生した静磁界を相殺するように、磁気ヨークの内側であって、一対の下部磁気ヨーク上の側部磁気ヨークの形成されていない領域上に、反強磁性層を設けたことを特徴とする。

すなわち、この磁気メモリは、上記永久磁石層に代えて、反強磁性層を磁気ヨークに設けたものである。磁気ヨークは、軟磁性の強磁性体からなるため、磁気ヨークに反強磁性層を接合した場合には、これらは交換結合するため、全体として永久磁石層と同様に機能する。すなわち、この擬似的な永久磁石層は、上記の永久磁石層と同様に機能する。
この反強磁性層が、磁気ヨークの磁気抵抗効果素子に隣接する部分の感磁層側に設けられている場合、反強磁性層が磁気ヨークと共に形成する擬似的な永久磁石層に隣接する感磁層が、固定層の静磁界と共に擬似的な永久磁石層の静磁界内に容易に位置するため、効果的に磁界の相殺を行うことができる。なお、擬似的な永久磁石層の形成する静磁界は、感磁層に対して直接的に、又は磁気ヨークを介して間接的に働く。
また、上記と同様に、反強磁性層の書き込み配線の長手方向の寸法は、磁気抵抗効果素子の書き込み配線の長手方向の寸法よりも大きいことが好ましい。この場合、擬似的な永久磁石層の書き込み配線の長手方向の寸法を、磁気抵抗効果素子の書き込み配線の長手方向の寸法よりも大きくすることにより、感磁層を上記中央部に位置させることができ、固定層の形成する静磁界を空間的に高い均一性で相殺することができる。
また、反強磁性層は、磁気ヨークと、この磁気ヨークがその上に形成される下地基板との間に介在していることとしてもよい。すなわち、この磁気メモリは、二次元配列した複数の記憶領域を備えた磁気メモリにおいて、前記複数の記憶領域のそれぞれは、下地基板上に設けられ、感磁層と固定層との間に非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、書き込み配線の周囲に、前記書き込み配線上に形成された絶縁層を介して設けられ、前記感磁層に与える磁力線を発生する磁気ヨークと、前記磁気抵抗効果素子に電気的に接続された読み出し配線と、を備え、前記磁気ヨークは、前記下地基板上に形成された一対の下部磁気ヨークと、前記下部磁気ヨークから立設した一対の側部磁気ヨークと、一対の前記側部磁気ヨークの上部間を接続する上部磁気ヨークと、を備え、前記書き込み配線の周囲を囲むように環状をなし、前記磁気抵抗効果素子は、一対の前記下部磁気ヨーク間に位置しており、前記感磁層の位置における前記固定層が発生した静磁界を相殺する方向に、前記磁気ヨークに反強磁性層を設け、前記反強磁性層は、前記磁気ヨークと、この磁気ヨークの前記下部磁気ヨークがその上に形成される下地基板との間に介在していること特徴とする。この場合、反強磁性層と磁気ヨークが結合してなる擬似的な永久磁石層上に、磁気ヨークが位置することとなるが、この擬似的な永久磁石層から発生する磁力線は磁気ヨークを介して、固定層からの磁力線とは逆向きに感磁層内を通ることとなる。かかる構成においても、上記双方の静磁界を相殺することができる。
本発明の磁気メモリによれば、書き込み電流を低減することができる。
以下、実施の形態に係る磁気メモリについて説明する。なお、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、磁気メモリの斜視図(a)、磁気抵抗効果素子の縦断面図(磁化の向き平行時)(b)、磁気抵抗効果素子の縦断面図(磁化の向き反平行時)(c)である。
図1(a)に示すように、磁気メモリ1は、二次元配列した複数の記憶領域P(X,Y)を備えている。X=1〜m、Y=1〜nとする(m、nは2以上の整数)。複数の記憶領域P(X,Y)のそれぞれは、感磁層2と固定層4との間に非磁性層3を有する磁気抵抗効果素子(TMR素子)5を備えている。
TMR素子5の上方には、書き込み配線6が配置されており、TMR素子の厚み方向の上下面には読み出し配線7が接続されている。書き込み配線6の周囲には磁気ヨーク8が配置されており、磁気ヨーク8は感磁層2に与える磁力線を発生する。
「1」、「0」の情報の書き込みは、TMR素子5の近傍に配置した書き込み配線6に電流を流すことで形成される磁界の作用によって、TMR素子5の感磁層2の磁化の向きを回転させることで行う。すなわち、書き込み配線6に電流Iを通電すると、書き込み配線6の長手方向を囲む方向に磁力線が発生し、磁気ヨーク8を介して磁力線が感磁層2に与えられる。この磁力線の向きは磁気ヨーク8と共に一点鎖線矢印で示す。例えば、正方向に電流Iを流した場合には「1」が記録され、負方向に電流Iを流した場合には「0」が記録されるものとする。
磁気ヨーク8は、書き込み配線6の周囲を囲んでいるので、隣接素子への磁束の漏れを抑制し、また、感磁層2内の磁束密度を増加させる。したがって、書き込み配線6に流れる電流Iは、磁気ヨーク8が無い場合と比較して小さくなる。読み出し配線7には、TMR素子5からの電流が流れる。また、この電流Iの電流量(TMR素子5の抵抗値)は感磁層2の磁化の向きに依存する。したがって、読み出し配線7を介してTMR素子5に記憶されたデータを読み出すことができる。
メモリ情報の「1」、「0」は、TMR素子5を構成する感磁層2と固定層4の磁化の向きの状態に応じて、すなわち、磁化の方向が平行であるか(図1(b))、反平行であるか(図1(c))に依存して規定される。感磁層2と固定層4の磁化の向きが反平行の時(図1(c))、磁化の向きが平行の時に比べて(図1(b))、厚み方向の電気抵抗Rの値が大きい。換言すれば、平行時の抵抗Rは閾値R以下であり、反平行時の抵抗Rは閾値Rよりも大きくなる。
したがって、「1」、「0」の情報の読出しは、TMR素子5の厚み方向に電流Iを流し、MR(磁気抵抗)効果によるTMR素子5の抵抗値又は電流値を測定することで行う。
磁気メモリ1においては、格子状にビット線BLとワード線WLが設けられている。ワード線WLの電位を上昇させると、読出し配線7に設けられたトランジスタQR(X,Y)のゲート電位が上昇し、この状態でビット線BLの電位を上昇させると、読出し電流Iが読出し配線7を介してTMR素子5を厚み方向に流れる。読出しのアドレス(X,Y)を指定した場合、ワード線WLとビット線BLの双方の電位を上昇させることで、このアドレス(X,Y)の記録情報を読み出すことができる。
なお、読出し配線7に接続されたワード線WL、ビット線BL、トランジスタと同様の関係で、書き込み配線6にワード線、ビット線、トランジスタを接続することができ、データの書き込みアドレス(X,Y)を指定することができる。一例を図2に示す。
図2は、記憶領域P(X,Y)内の回路図である。
本例では、書き込み配線6に、読出し配線7とは独立に、ビット線BL’が接続され、書き込み配線6に対して直列にトランジスタQW(X,Y)が接続されている。このトランジスタQW(X,Y)のゲートには、読出し配線7とは独立にワード線WL’が接続されており、書き込みアドレス(X,Y)を指定した場合には、ワード線WL’とビット線BL’の双方の電位を正方向又は負方向に上昇させることにより、アドレス(X,Y)のTMR素子5に「1」、「0」のデータを書き込むことができる。
なお、本例では、書き込み配線6に流す電流Iのアドレス(X,Y)は、読出し配線7に流す電流Iのアドレス(X,Y)とは独立に指定する回路を示しているが、ワード線、ビット線、トランジスタは、設計に応じていずれかを共通とすることができる。例えば、ビット線BLとビット線BL’を共通のビット線としても、データの読出しと書き込みのタイミングが異なれば、本回路は機能する。
図3は、感磁層2の磁気ヒステリシス曲線を示すグラフである。縦軸は磁束密度B(T:テスラ)を示し、横軸は外部磁界H(A/m)を示す。
保磁力Hcが大きい物質は硬磁性材料(永久磁石)であるが、感磁層2は高い透磁率を有するが保磁力Hcは小さい軟磁性材料からなる。書き込み電流Iを増加させると、外部磁界Hが強くなり、磁束密度Bが増加して、磁界Hmにおいて飽和磁束密度Bmに到達する。磁束密度Bが飽和した後、外部磁界を無くしても残留磁束密度Brが残り、これを打ち消すためには保磁力Hcが必要となる。
感磁層2は、固定層4の形成する磁界内に配置されているので、常に一定の磁界Hβ内に配置されている。すなわち、固定層4が存在する場合、感磁層2の磁気ヒステリシス曲線は原点Oを通る縦軸に対して非対称となり(オフセット)、曲線LOLDで示される。
そこで、本磁気センサでは、感磁層2の位置における固定層4が発生した静磁界Hβを相殺するように、磁気ヨーク8に永久磁石層9(図5参照)を設け、オフセット成分を除去することとした(曲線LNEW)。
磁気ヨーク8に設けられた永久磁石層9が形成する静磁界Hαは、固定層4が形成する静磁界Hβを、感磁層2の位置において相殺する。すなわち、合成磁界(Hα+Hβ)の大きさが零となる。したがって、書き込み電流Iを正方向に流すことにより感磁層2の磁化の向きを変更する場合(正変更とする)の書き込み電流Iの大きさと、書き込み電流Iを負方向に流すことにより感磁層2の磁化の向きを変更する場合(負変更とする)の書き込み電流Iの大きさは等しくなる。すなわち、永久磁石層9が無い場合と比較して、磁化の向きの正変更、負変更の双方の場合に必要な書き込み電流Iの大きさを減少させることができる。
感磁層2の位置における合成磁界(Hα+Hβ)の相殺とは、完全な相殺であることが好ましいが、感磁層2の位置における双方の静磁界(Hα,Hβ)の向きが逆であれば、部分的な相殺であっても一定の効果を奏する。
図4は、磁気ヨーク8を含む記憶素子の平面図、図5は図4に示した記憶素子のV−V矢印縦断面図である。
磁気ヨーク8の内部には、書き込み配線6が通っている。下地基板10上には、TMR素子5が形成されており、その上方には書き込み配線6が配置されている。なお、TMR素子5の上下面には読出し配線(7)に接続される電極が設けられている(図示せず)。
永久磁石層9は、磁気ヨーク8のTMR素子5に幅方向両側で隣接する2つの部分Nの感磁層2側に設けられている。なお、幅方向とは、書き込み配線6の長手方向及び感磁層2の厚み方向の双方に垂直な方向である。永久磁石層9に隣接する感磁層2は、固定層4の静磁界と共に永久磁石層9の静磁界内に容易に位置する。したがって、効果的に上記磁界の相殺を行うことができる。なお、永久磁石層9の形成する静磁界は、感磁層2に対して直接的に、又は磁気ヨーク8を介して間接的に働く。また、TMR素子5と書き込み配線6との間には、絶縁材料が介在していてもよい。
磁気ヨーク8は、下部磁気ヨーク8aを下地基板10上に形成した後、中央部にマスクをして側部磁気ヨーク8bを形成し、マスクを除去して書き込み配線6を形成し、その上に絶縁層を形成した後、この上に上部磁気ヨーク8cを堆積すれば形成することができる。なお、下地基板10上には、磁気ヨーク8の形成前にTMR素子5を予め形成しておく。
感磁層2の材料としては、例えばCo、CoFe、NiFe、NiFeCo、CoPt、CoFeBなどの強磁性材料を用いることができる。
非磁性絶縁層3の材料としては、例えばAl、Zn、Mgといった金属の酸化物または窒化物、例えばAlまたはMgOが好適である。固定層4の構造としては、反強磁性層を強磁性材料層に付与した交換結合型が良く用いられる。また、反強磁性層の材料としては、IrMn、PtMn、FeMn、PtMn、NiMn、PtPdMn、NiO、またはこれらのうち任意の組み合わせの材料を用いることができる。
磁気ヨーク8を構成する軟磁性体の強磁性層の材料としては、NiFe、NiFeCu(Ni0.4Fe0.1Cu0.5)、FeZrB(Fe0.81Zr0.070.12)、FeZrBCu(Fe0.87−XZr0.070.12Cu、Fe0.81−XZr0.070.12Cu(0≦X≦0.02))を用いることができる。永久磁石層9には、硬磁性体であるCoPt、CoCrPt、SmCo、NdFeBを用いることができる。
配線材料としては、Cu、AuCu、W等を用いることができる。
なお、磁気ヨーク8の縦断面形状は、書き込み配線6の周囲に位置し、且つ、感磁層2に磁界を提供できるものであれば、同図のような方形環状である必要はなく、円環状や三角形環状であってもよい。
図6は、TMR素子5の具体的な断面図である。
固定層4は、反強磁性層4aと強磁性層(ピンド層)4bを積層してなる。強磁性層4b上には、非磁性絶縁層3が形成され、その上に感磁層2を構成する強磁性層2a及び強磁性層2bが順次積層されている。
本例では、反強磁性層4aはIrMn、強磁性層4bはCoFe、非磁性絶縁層3はAl2O、強磁性層2aはCoFe、強磁性層2bはNiFeからなる。なお、感磁層2にCoを混入するとMR比が向上する。なお、固定層4の磁化の向きは、書き込み配線の長手方向及び厚み方向の双方に垂直な方向に固定されている。
図7は、永久磁石層9の周辺部の斜視図である。
永久磁石層9の書き込み配線6の長手方向の寸法Bは、TMR素子5の書き込み配線6の長手方向の寸法Aよりも大きい。永久磁石層9は固定層4と同一の向きに磁化されている。永久磁石層9から発生する磁力線の向きは、永久磁石層9の長手方向の中央部Cでは揃い、両端部Dでは発散する傾向にある。したがって、永久磁石層9の書き込み配線6の長手方向の寸法Bを、TMR素子5の寸法Aよりも大きくすることにより、感磁層2を中央部Cに位置させることができる。すなわち、固定層4の形成する静磁界Hβを静磁界Hαで以って、空間的に高い均一性で相殺することができる。
また、下地基板10の表面(基準水平面)から永久磁石層9の厚み方向の中央までの高さL1、下地基板10の表面から感磁層2の厚み方向の中央までの高さL2、永久磁石層9と感磁層2との幅方向水平離隔距離L3は以下の関係を満たす。
L2×0.8≦L1≦L2×1.2
L3<B
この場合、効率的に磁界の相殺を行うことができる。
なお、上述の永久磁石層9は、反強磁性層9’に置換することとしてもよい。
図8は、この置換を行った場合の記憶素子の縦断面図である。
本例では、感磁層2の位置における固定層4が発生した静磁界Hβを相殺するように、磁気ヨーク8に反強磁性層9’を設けている。この磁気メモリは、永久磁石層9に代えて、反強磁性層9’を磁気ヨークに設けており、磁気ヨーク8は、軟磁性の強磁性体からなる。磁気ヨーク8には反強磁性層9’が接合しており、これらは交換結合するため、全体として永久磁石層と同様に機能する。すなわち、この擬似的な永久磁石層は、上記の永久磁石層9と同様に機能する。
反強磁性層9’が、磁気ヨーク8のTMR素子に隣接する部分N(図7参照)の感磁層2側に設けられている場合、反強磁性層9’が磁気ヨーク8と共に形成する擬似的な永久磁石層に隣接する感磁層2が、固定層4の静磁界Hβと共に擬似的な永久磁石層の静磁界Hα内に容易に位置するため、効果的に磁界の相殺を行うことができる。なお、擬似的な永久磁石層の形成する静磁界Hαは、感磁層2に対して直接的に、又は磁気ヨーク8を介して間接的に働く。
上記と同様に、反強磁性層9’の書き込み配線6の長手方向の寸法B、すなわち、擬似的な永久磁石層の寸法Bは、TMR素子の寸法Aよりも大きく、感磁層2を中央部Cに位置させることができ、固定層4の形成する静磁界Hβを空間的に高い均一性で相殺することができる。
図9は、永久磁石層を下地基板10上に形成した場合の記憶素子の縦断面図である。
永久磁石層9は、磁気ヨーク8と、この磁気ヨーク8がその上に形成される下地基板10との間に介在している。この場合、永久磁石層9上に磁気ヨーク8が位置することとなる。永久磁石層9から発生する磁力線は磁気ヨーク8を介して、固定層4からの磁力線とは逆向きに感磁層2内を通る。かかる構成においても、双方の静磁界Hα、Hβを相殺することができる。
また、永久磁石層9に代えて、反強磁性層9’を磁気ヨーク8と、この磁気ヨーク8がその上に形成される下地基板10との間に介在させてもよい。この場合、反強磁性層9’と磁気ヨーク8が結合してなる擬似的な永久磁石層上に、磁気ヨーク8が位置することとなるが、この擬似的な永久磁石層から発生する磁力線は磁気ヨーク8を介して、固定層4からの磁力線とは逆向きに感磁層2内を通る。かかる構成においても、双方の静磁界Hα、Hβを相殺することができる。
図10は、スペーサ層を用いた場合の記憶素子の縦断面図である。
スペーサ層Sは、図5に示した記憶素子において、磁気ヨーク8と永久磁石層9との間に介在している。スペーサ層Sは、Cu、Ti、Ta、W等の導電体やSiO等の絶縁体等の非磁性体からなる。永久磁石層9の発生する静磁界Hαの感磁層2の位置における強度は、スペーサ層Sの厚みによって調整することができる。したがって、より精密且つ容易に磁界相殺を行うことができる。
本発明は、磁気メモリに利用することができる。
磁気メモリの斜視図(a)、磁気抵抗効果素子の縦断面図(磁化の向き平行時)(b)、磁気抵抗効果素子の縦断面図(磁化の向き反平行時)(c)である。 記憶領域P(X,Y)内の回路図である。 感磁層2の磁気ヒステリシス曲線を示すグラフである。図を変更したいと思います 磁気ヨーク8を含む記憶素子の平面図である。 図4に示した記憶素子のV−V矢印縦断面図である。 TMR素子5の具体的な断面図である。 永久磁石層9の周辺部の斜視図である。 記憶素子の縦断面図である。 記憶素子の縦断面図である。 記憶素子の縦断面図である。
符号の説明
1・・・磁気メモリ、2・・・感磁層、2a・・・強磁性層、2b・・・強磁性層、3・・・非磁性層、4・・・固定層、4a・・・反強磁性層、4b・・・強磁性層、5・・・TMR素子、6・・・配線、7・・・配線、8・・・磁気ヨーク、8a・・・下部磁気ヨーク、8c・・・上部磁気ヨーク、8b・・・側部磁気ヨーク、9・・・永久磁石層、9’・・・反強磁性層、10・・・下地基板。

Claims (4)

  1. 二次元配列した複数の記憶領域を備えた磁気メモリにおいて、
    前記複数の記憶領域のそれぞれは、
    下地基板上に設けられ、感磁層と固定層との間に非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、
    書き込み配線の周囲に、前記書き込み配線上に形成された絶縁層を介して設けられ、前記感磁層に与える磁力線を発生する磁気ヨークと、
    前記磁気抵抗効果素子に電気的に接続された読み出し配線と、
    を備え、
    前記磁気ヨークは、
    前記下地基板上に形成された一対の下部磁気ヨークと、
    前記下部磁気ヨークから立設した一対の側部磁気ヨークと、
    一対の前記側部磁気ヨークの上部間を接続する上部磁気ヨークと、
    を備え、前記書き込み配線の周囲を囲むように環状をなし、
    前記磁気抵抗効果素子は、一対の前記下部磁気ヨーク間に位置しており、
    前記感磁層の位置における前記固定層が発生した静磁界を相殺するように、前記磁気ヨークの内側であって、一対の前記下部磁気ヨーク上の前記側部磁気ヨークの形成されていない領域上に、永久磁石層を設け、
    前記永久磁石層からの磁界の向きは、前記感磁層の位置において、前記固定層の静磁界の向きと逆向きとなるよう配置されていることを特徴とする磁気メモリ。
  2. 前記永久磁石層における前記書き込み配線の長手方向の寸法は、前記磁気抵抗効果素子における前記書き込み配線の長手方向の寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の磁気メモリ。
  3. 前記磁気ヨークと前記永久磁石層との間に介在するスペーサ層を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気メモリ。
  4. 二次元配列した複数の記憶領域を備えた磁気メモリにおいて、
    前記複数の記憶領域のそれぞれは、
    下地基板上に設けられ、感磁層と固定層との間に非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、
    書き込み配線の周囲に、前記書き込み配線上に形成された絶縁層を介して設けられ、前記感磁層に与える磁力線を発生する磁気ヨークと、
    前記磁気抵抗効果素子に電気的に接続された読み出し配線と、
    を備え、
    前記磁気ヨークは、
    前記下地基板上に形成された一対の下部磁気ヨークと、
    前記下部磁気ヨークから立設した一対の側部磁気ヨークと、
    一対の前記側部磁気ヨークの上部間を接続する上部磁気ヨークと、
    を備え、前記書き込み配線の周囲を囲むように環状をなし、
    前記磁気抵抗効果素子は、一対の前記下部磁気ヨーク間に位置しており、
    前記感磁層の位置における前記固定層が発生した静磁界を相殺する方向に、前記磁気ヨークに永久磁石層を設け、前記永久磁石層は、前記磁気ヨークと、この磁気ヨークの前記下部磁気ヨークがその上に形成される前記下地基板との間に介在しており、
    前記永久磁石層からの磁界の向きは、前記感磁層の位置において、前記固定層の静磁界の向きと逆向きとなるよう配置されていることを特徴とする磁気メモリ。
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