JP2001331913A - 磁気トンネル接合型読み取りヘッド、その製造方法および磁場検出装置 - Google Patents

磁気トンネル接合型読み取りヘッド、その製造方法および磁場検出装置

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JP2001331913A
JP2001331913A JP2001084585A JP2001084585A JP2001331913A JP 2001331913 A JP2001331913 A JP 2001331913A JP 2001084585 A JP2001084585 A JP 2001084585A JP 2001084585 A JP2001084585 A JP 2001084585A JP 2001331913 A JP2001331913 A JP 2001331913A
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layer
magnetic tunnel
ferromagnetic
flux guide
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Olivier Redon
オリビエ レドン
Satoru Araki
悟 荒木
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗変化率およびフラックスガイド効率を向
上することにより、大きな信号出力を得ることができる
磁気トンネル接合型ヘッド、その製造方法および磁場検
出装置を提供する。 【解決手段】 磁気トンネル接合型ヘッドは、データを
検出する検出面と、磁気トンネル接合膜14と、磁気ト
ンネル接合膜14から検出面まで延出するフラックスガ
イド10とを備えている。磁気トンネル接合膜14は、
強磁性フリー層20と、トンネルバリア層30と、強磁
性ピンド層40とを有しており、フラックスガイド10
は、強磁性フリー層20に磁気的に結合している。フラ
ックスガイド10は、強磁性フリー層20よりも小さい
飽和磁化を有しており、抵抗変化率およびフラックスガ
イド効率を向上できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の磁
場を検出する磁気トンネル接合型読み取りヘッドに関す
る。本発明は、特にハードディスク装置に使用するもの
であり、以下では、本発明をハードディスク装置に適用
した例について説明する。なお、本発明は、他の磁気記
録媒体あるいは他の磁場検出装置にも適用でき、さら
に、他の装置や環境においても使用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気情報を読み取るための磁
気変換素子として、異方性磁気抵抗(Anisotropic Magn
eto-Resistance:AMR)効果やスピンバルブ(Spin-V
alve:SV)効果を利用した磁気抵抗(MR)センサが
広く用いられている。このようなMRセンサは、磁気材
料よりなる読み出し部における抵抗変化を利用して、磁
気記録媒体の磁場を検出するものである。AMR効果を
利用したMRセンサ(AMRセンサ)では、抵抗変化率
ΔR/R(MR比ともいう)が一般に1〜3%であるの
に対し、SV効果を利用したMRセンサ(SVセンサ)
では、抵抗変化率ΔR/Rは一般に2〜7%である。こ
のようなSVセンサを読み取りヘッドに適用すれば、数
Gbit/inch2を超える超高密度記録を実現する
ことが可能になる。このようなSVヘッドは、徐々に、
AMRセンサを利用した読み取りヘッド(AMRヘッ
ド)に取って代わりつつある。
【0003】SVセンサは、米国特許第5,159,5
13号に一例が記載されているように、2つの強磁性層
の間に非磁性層を挟み込んだ基本構造を有している。さ
らに、SVセンサでは、一方の強磁性層に隣接して、F
eMn(鉄マンガン合金)よりなるピン止め層(交換結
合層ともいう。)が設けられている。ピン止め層とそれ
に隣接する強磁性層との間には交換結合が生じ、その強
磁性層の磁化が一方向にピン止め(すなわち固定)され
るようになっている。他方の強磁性層の磁化は、磁気記
録媒体の磁場に応じて自由に回転する。SVセンサで
は、2つの強磁性層の磁化の方向が平行から反平行に変
化するにつれて電気抵抗が増加するようになっており、
これにより、比較的大きい抵抗変化率(MR比)を生じ
るようになっている。
【0004】近年、磁気トンネル接合を利用した新しい
MRセンサを、超高密度記録に対応した読み取りヘッド
として使用することが大いに期待されている。このセン
サは、磁気トンネル接合(MTJ)センサ、磁気抵抗磁
気トンネル接合(MRTJ)センサ、あるいはトンネル
型磁気抵抗効果(TMR)センサとして知られており、
室温で初めて大きなトンネル磁気抵抗効果が観察された
ことで注目を集めたものである。これについては、Mood
era他により発表された”磁性薄膜磁気トンネル接合の
室温における大磁気抵抗”("Large magneto resistanc
e at room temperature in ferromagnetic thin film t
unnel junctions",Phys.Rev.Lett.V.74,pp.3273-3276,1
995)に記載されている。このMTJセンサでは、12
%という抵抗変化率が得られている。
【0005】超高密度記録に対応した読み取りヘッドの
需要の増大に伴い、MTJセンサは、SVセンサに代わ
る次世代のセンサとして期待を集めている。しかしなが
ら、MTJセンサがSVセンサに取って代わるには、磁
気抵抗特性をさらに改善した新しいMTJヘッド構造が
求められている。
【0006】SVセンサと同様、MTJセンサは、2つ
の強磁性層によって非磁性層を挟み込んだ構造を有して
いる。2つの強磁性層のうち、一方の強磁性層は、一方
向に磁化が固着された強磁性ピンド層であり、他方の強
磁性層は外部磁場に応じて磁化が自由に回転する強磁性
フリー層(センス層ともいう)である。
【0007】しかしながら、SVセンサと異なり、MT
Jセンサにおける非磁性層は、薄い絶縁層(トンネルバ
リア層とする。)により構成される。さらに、MTJセ
ンサは、SVセンサと異なり、積層膜の厚さ方向に(す
なわち、強磁性層の表面に直交する方向に)センス電流
を流す、いわゆるCPP(Current Perpendicular toth
e Plane)幾何学構造で作動する。
【0008】トンネルバリア層を流れる電流は大きく2
つの強磁性層のスピン分極状態に依存する。センス電流
が第1の強磁性層(強磁性ピンド層)を通過すると、電
子はスピン分極を受ける。2つの強磁性層の磁化の向き
が反平行(平行で互いに逆向き)の場合、電子がトンネ
ルバリア層を通過する確率は低くなるので、電流は流れ
にくくなり、これにより大きな接合抵抗Rapが得られ
る。一方、2つの強磁性層の磁化の向きが平行の場合、
電子がトンネルバリア層を通過する確率が高くなるの
で、電流が流れやすくなり、これにより小さな接合抵抗
Rpが得られる。2つの強磁性層の磁化の向きが平行と
反平行の中間の状態の場合、例えば2つの強磁性層の磁
化の向きが互いに直交しているときには、接合抵抗Ra
p,Rpの中間の接合抵抗Rmが得られる。つまり、Rap
<Rm<Rpとなる。これらの接合抵抗Rap,Rpを用い
ると、抵抗変化率(MR比)は、ΔR/R=(Rap−R
p)/Rpと定義することができる。
【0009】2つの強磁性層の磁化の向きの相対角度
は、外部磁場の変化(磁気記録媒体の信号磁場の変化)
によって変化する。これによりMTJセンサの電気抵抗
が変化し、従って出力電圧が変化する。電気抵抗の変化
(すなわち2つの強磁性層の磁化の向きの相対角度の変
化)に基づく出力電圧の変化を検出することにより、信
号磁場の変化が検出される。このようにして、MTJセ
ンサは、磁気記録媒体に記録された情報を読み取るよう
になっている。
【0010】しかしながら、このMTJセンサには、読
み取りギャップの微細化が難しい(すなわち、高密度記
録に対応するには読み取りギャップが大きすぎる)とい
う問題がある。この問題に関し、米国特許第5,72
9,410号では、MTJセンサを読み取りヘッドに適
用した例が説明されている。この文献に記載された例で
は、MTJ膜(すなわち、強磁性フリー層、非磁性層、
強磁性ピンド層などを含む積層体)を、互いに平行な2
つのリード線(すなわち電極)の間に配置すると共に、
これらをAl23などからなる一対の絶縁ギャップ層に
よって挟み込み、これらをさらに一対の磁気シールド層
によって挟み込む構造としている。この構造では、磁気
記録媒体に対向する検出面(すなわちエアベアリング
面:Air Bearing Surface:ABS)において、MTJ
膜、リードおよび絶縁ギャップ層が読み取りギャップを
構成するが、この読み取りギャップを小さくすることが
難しく、従って、高密度記録に対応した読み取りヘッド
への対応が難しい。さらに、この構造では、MTJ膜の
強磁性フリー層と、その強磁性フリー層にバイアス磁界
を印加するための永久磁石とが離れて配置されているた
め、バイアス磁界の印加効率(バイアス効率)が低いと
いう問題もある。また、バイアス効率を改善するために
永久磁石をMTJ膜上に重ねて形成すれば、永久磁石と
MTJ膜との間の抵抗が大きいため、抵抗変化率が大幅
に低下すると考えられる。このようにバイアス効率が低
いと、大きな信号出力を長期間に亘って維持することが
できず、出力の安定性が低いという問題がある。
【0011】米国特許第5,898,547号、第5,
898,548号および第5,901,018号では、
MTJセンサを読み取りヘッドに適用した他の例が開示
されている。これらの文献では、主に超高密度記録に対
応した読み取りヘッドを得るための技術的な改善が提案
されている。しかしながら、超高密度記録に対応できる
読み取りヘッドに現在求められている性能を満足するに
は、これらの文献により提案された改善ではもはや不十
分であり、より高性能なMTJ読み取りヘッドの開発が
求められている。
【0012】また、MTJセンサには、抵抗変化率およ
び信号対ノイズ比(S/N:Signalto Noise)の両方を
向上させることが難しいという問題もある。抵抗変化率
は、2つの強磁性層のそれぞれのスピン分極に比例す
る。Perkin他による「交換バイアス磁気磁気トンネル接
合とその不揮発性ランダムアクセスメモリへの応
用」("Exchange-biased magnetic tunnel junctions a
ndapplication to nonvolatile magnetic random acces
s memory",J.Appl.Phys.,v85,pp.5828-5833,15 April19
99)では、2つの強磁性層を良好な組み合わせにするこ
とにより、40%という抵抗変化率が得られている。し
かしながら、これだけ抵抗変化率が大きいにも関わら
ず、現在まで、このMTJセンサは読み取りヘッドに適
用されていない。その理由は、このMTJセンサでは、
接合抵抗が大きいためにショットノイズ(電子がトンネ
ルバリア層を通過する際に生じるノイズ)が大きくな
り、S/N比が悪化するからである。なお、ショットノ
イズVrms、電流I、周波数帯域Δf、および抵抗Rの
関係は以下の(1)式で表される。なお、eは1.6×
10 -19Cである。
【0013】 Vrms=(2eIΔf)1/2R ・・・ (1)
【0014】このショットノイズは、MTJセンサの抵
抗値と面積との積R・A(RAと記す。)を小さくする
ことにより、低減できる。なお、RAの単位はΩμm2
であり、ある面積JuncA(μm2)についての抵抗R
(Ω)は、R=RA/JuncAで表される。さらに、こ
のRAは、自然酸化法により形成したトンネルバリア層
を用いることにより、小さくすることができる。例え
ば、厚さ0.7nm以下のAl(アルミニウム)に適切
な自然酸化処理を施して形成したトンネルバリア層を用
いることにより、15Ωμm2のRAが達成することが
できる。このようにすれば、抵抗変化率を犠牲にするこ
となく、RAを小さくしてショットノイズを低減するこ
とができるため、高記録密度に対応できる読み取りヘッ
ドに適用することが可能なる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに薄いトンネルバリア層を備えたMTJセンサでは、
製造上、ラッピング工程(エアベアリング面の形成工程
も含まれる)において、トンネルバリア層の損傷が発生
しやすいという問題がある。すなわち、トンネルバリア
層が極めて薄いため、トンネルバリア層を挟み込むよう
に設けられた2つの強磁性層の間に電気的短絡(ショー
ト)が生じ、MTJセンサが使用不能になってしまう可
能性がある。そこで、このようなラッピング工程におけ
るトンネルバリア層の損傷を防止すべく、実際の設計で
は、フラックスガイド(磁束案内路)を設けることによ
り、積層膜がエアベアリング面に露出しないようにした
構造が採用されている。米国特許第5,898,547
号には、MTJセンサの強磁性フリー層を他の層よりも
広く延出させ、この強磁性フリー層をフラックスガイド
として用いたヘッド構造が開示されている。このヘッド
構造によれば、フラックスガイドと強磁性フリー層との
間の磁気的な連続性が確保されるため、フラックスガイ
ド効率(すなわち、磁気記録媒体からの磁束を強磁性フ
リー層に導く効率)が改善される。しかしながら、大き
な抵抗変化率を得るためには、強磁性フリー層として、
大きな飽和磁化を有するCoFe(コバルト鉄合金)な
どを用いる必要があるが、このような大きな飽和磁化を
有する材料は、フラックスガイド効率を改善する上では
適当ではない。従って、この文献に記載されたヘッド構
造では、強磁性フリー層の材料(すなわち、フラックス
ガイドの材料)として、抵抗変化率およびフラックスガ
イド効率が共に「ほぼ」良好な値となるような材料を選
択するようにしている。そのため、抵抗変化率およびフ
ラックスガイド効率の両方をさらに向上することが強く
望まれている。
【0016】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、抵抗変化率を向上すると共に
フラックスガイド効率を改善することにより、大きな信
号出力を得ることができる磁気トンネル接合型読み取り
ヘッド、その製造方法および磁場検出装置を提供するに
ある。
【0017】また、本発明の他の目的は、高いS/N比
を得ることができる磁気トンネル接合型読み取りヘッ
ド、その製造方法および磁場検出装置を提供することに
ある。
【0018】本発明の更に他の目的は、バイアス磁場を
効率よく発生させる、安定した信号出力を得ることがで
きる磁気トンネル接合型読み取りヘッド、その製造方法
および磁場検出装置を提供することにある。
【0019】
【発明を解決するための手段】本発明による磁気トンネ
ル接合型読み取りヘッドは、磁気記録媒体に磁気的に記
録されたデータを検出するための検出面を有する磁気ト
ンネル接合型読み取りヘッドであって、強磁性フリー層
と、強磁性ピンド層と、これらに挟まれたトンネルバリ
ア層とを含む磁気トンネル接合膜と、磁気トンネル接合
膜の強磁性フリー層と磁気的に結合すると共に、検出面
に延出し、かつ、強磁性フリー層の飽和磁化よりも小さ
い飽和磁化を有する強磁性フラックスガイドとを備えた
ことを特徴とするものである。
【0020】なお、フリー層は、検出面から後退した位
置に設けられていることが好ましい。また、フラックス
ガイドは、Ta(タンタル),Nb(ニオブ),Cu
(銅),Cr(クロム),W(タングステン),Al
(アルミニウム),Au(金),In(インジウム),
Ir(イリジウム),Mg(マグネシウム),Rh(ロ
ジウム)およびRu(ルテニウム)からなる群のうち少
なくとも1つと、Ni(ニッケル)と、Fe(鉄)とを
含む材料よりなることが好ましい。
【0021】フラックスガイドは、検出面側から、フロ
ント部とリア部とを有し、フロント部は、磁気トンネル
接合膜の検出面側から検出面まで延出すると共に、この
延出方向に直交する方向の幅Ffwを有し、リア部は、
磁気トンネル接合膜に隣接すると共に、延出方向に直交
する方向の幅Fbwを有し、フラックスガイドの延出方
向に直交する方向における磁気トンネル接合膜の幅をJ
wとすると、フロント部の幅Ffwが磁気トンネル接合
膜の幅Jwよりも狭いことが好ましい。さらに、幅fb
wは幅Jwよりも広いことが好ましい。
【0022】本発明による磁気トンネル接合型読み取り
ヘッドの製造方法は、磁気記録媒体に磁気的に記録され
たデータを検出するための検出面を有する磁気トンネル
接合型読み取りヘッドの製造方法であって、強磁性フリ
ー層と、強磁性ピンド層と、これらに挟まれたトンネル
バリア層とを含む磁気トンネル接合膜を形成するステッ
プであって、金属層を形成したのちに酸素を導入してこ
の金属層を酸化することによりトンネルバリア層を形成
するようにしたステップと、磁気トンネル接合膜の強磁
性フリー層と磁気的に結合すると共に、検出面に延出
し、かつ、強磁性フリー層の飽和磁化よりも小さい飽和
磁化を有する強磁性フラックスガイドを形成するステッ
プとを含むことを特徴とするものである。
【0023】本発明による磁場検出装置は、磁場の変化
を検出するための検出面を有する磁場検出装置であっ
て、第1強磁性層と、第2強磁性層と、これらに挟まれ
た絶縁層とを有する磁気トンネル接合膜と、磁気トンネ
ル接合膜の第1強磁性層と電気的に結合されると共に、
検出面に延出し、かつ、第1強磁性層の飽和磁化よりも
小さい飽和磁化を有する第3強磁性層とを備えたことを
特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態
に係る磁気トンネル接合型(MTJ)読み取りヘッド1
を表す斜視図である。本実施の形態のMTJ読み取りヘ
ッド1は、破線で示したMTJ膜(多層膜)14と、こ
のMTJ膜14に隣接するフラックスガイド10とを備
えており、MTJ膜14は下部ギャップ層18に埋設さ
れている。MTJ膜14は、磁気抵抗スピントンネル効
果を発揮するものである。このMTJ膜14は、トンネ
ルバリア層30と、このトンネルバリア層30の表面に
形成された強磁性フリー層(強磁性センス層ともい
う。)20と、トンネルバリア層30の裏面に形成され
た強磁性ピンド層40とを備えている。強磁性ピンド層
40の下には、ピン止め層(交換結合層ともいう。)6
0が形成されている。強磁性ピンド層40は、ピン止め
層60との交換結合によって、その磁化の方向が矢印5
0で示された方向に固定されるようになっている。な
お、強磁性ピンド層40は、反強磁性シンセティック構
造を有いてもよい。MTJ読み取りヘッド1は、さら
に、図示しない磁気記録媒体に対向するABS70を有
している。このABS70は、強磁性ピンド層40の磁
化方向に直交する面となっている。
【0025】上述したフラックスガイド10は、MTJ
膜14からABS70まで延出している。ABS70上
では、ハードディスクなどの磁気記録媒体におけるトラ
ックライン(すなわち連続したビット列)の幅とほぼ同
一のトラック幅が規定されている。なお、「幅」とは、
フラックスガイド10の延出方向と直交する方向におけ
る寸法をいうものとする。MTJ膜14は、その側端面
が傾斜面となっているが、この傾斜面は、後述する工程
により形成されるものである。ABS70からMTJ膜
14の前端面までの長さを、「フラックス高さFh」と
定義する。MTJ膜14の、フラックスガイド10の延
出方向(すなわちABSと直交する方向)における長さ
を、「接合高さJh」と定義する。なお、MTJ膜14
の側面には僅かに傾斜があるため、MTJ膜14の面積
は、トンネルバリア層30の面積により規定する。
【0026】本実施の形態では、MTJ膜14の強磁性
フリー層20は、大きな抵抗変化率を実現するためにN
iFe(ニッケル鉄合金)およびCoFeによりそれぞ
れ構成される2つの層を含む積層構造を有している。N
iFeにより構成された第1層の厚さは1nm以上であ
ることが好ましく、CoFeにより構成された第2層の
厚さは1.5nm以上4.0nm以下であることが好ま
しい。なお、これら第1層および第2層については、図
示を省略する。
【0027】トンネルバリア層30は、Al膜を形成し
たのちに酸素を導入してそのAl膜を酸化すること(い
わゆる”in situ”酸化)により形成されるAlOxよ
りなる薄膜であることが好ましい。なお、トンネルバリ
ア層30は、Al23、NiO、GdO、MgO、Tg
25、MoO2、TiO2、WO2などで形成してもよ
い。トンネルバリア層30の厚さは、MTJ膜14の電
気抵抗を小さくするためには薄い方が好ましいが、ピン
ホールができるほど薄いと電流の漏れが生じる可能性が
あるため、0.5nm〜2.0nmの範囲内であること
が好ましい。
【0028】強磁性ピンド層40は、一対のCoFe層
によりRu層を挟み込んだ反強磁性シンセティック構造
を有している。なお、強磁性フリー層20および強磁性
ピンド層40は、大きな抵抗変化率を得るために、F
e、Co、Ni、FeCo、NiFe、CoZrNb、
FeCoNiなどの高スピン分極材料により構成しても
よい。また、強磁性フリー層20および強磁性ピンド層
40は、いずれも、単層構造であっても良いし、多層構
造であっても良い。
【0029】ピン止め層60は、PtMn、PdPtM
n、IrMn、FeMnおよびNiMnなどの反強磁性
材料により構成されていることが好ましい。また、この
ピン止め層60は、強磁性ピンド層40の磁化の方向を
固定する機能を有するものであれば、反強磁性材料に限
らず、強磁性材料により構成してもよい。下部ギャップ
層18は、Al23(酸化アルミニウム)を成膜するこ
とにより形成される。
【0030】本実施の形態では、フラックスガイド10
の材料として、強磁性フリー層20に用いられる強磁性
材料よりも小さい飽和磁化を有するものが用いられる。
例えば、フラックスガイド10は、Ta,Nb,Cu,
Cr,W,Al,Au,In,Ir,Mg,Rhおよび
Ruを含む群のうち少なくとも1つと、Niと、Feと
を含む材料により構成されている。言い換えると、フラ
ックスガイド10は、NiFeX(Xは、Ta,Nb,
Cu,Cr,W,Al,Au,In,Ir,Mg,Rh
およびRuを含む群のうちの少なくとも1種)により構
成されている。なお、この組成では、Xの含有量が大き
いほど、NiFeXの飽和磁化が小さくなる。フラック
スガイド10と強磁性フリー層20とは、磁気的に結合
(強磁性交換結合)しており、フラックスガイド10と
強磁性フリー層20との良好な交換硬度(magnetic sti
ffness)が確保される。このようにフラックスガイド1
0と強磁性フリー層20とを磁気的に結合させることに
より、磁気記録媒体の信号磁場に応じて、フラックスガ
イド10および強磁性フリー層20の磁化が一体的に回
転するようにすることができる。良好な磁気的結合を得
るため、フラックスガイド10は、予め表面が清掃され
た強磁性フリー層20の表面(平面領域)にスパッタリ
ング法により成膜され、そののち、イオンミリング処理
によりパターニングされる。フラックスガイド10は、
ほぼ長方形形状を有しており、MTJ膜14の平面領域
よりも大きな平面領域を有している。接合高さ(MTJ
14のフラックスガイド10の延出方向における長さ)
Jhと、フラックスガイド10の幅(フラックスガイド
10の延出方向に直交する方向の幅)Fwとの間には、
0.8Fw≦Jh≦3Fwの関係があることが好まし
い。
【0031】フラックスガイド10の幅方向両側には、
図1に矢印110で示した磁化方向を有する一対のバイ
アス付与層100が配置されている。バイアス付与層1
00は、その構成材料(CoPtなど)を、下部ギャッ
プ層18の上に通常の成膜方法を用いて成膜したのち、
強い磁場を印加して磁化処理を施すことにより形成され
る。
【0032】バイアス付与層100の発生するバイアス
磁場によって、フラックスガイド10およびMTJ膜1
4の強磁性フリー層20は、単磁区構成(single domai
n configuration)となっている。バイアス付与層10
0の磁化方向110は、強磁性ピンド層40の磁化の方
向に対して直交しており、ABS70に平行である。こ
れらフラックスガイド10,バイアス付与層100、お
よびMTJ膜14は、MTJ読み取りヘッド1の主要部
を構成している。
【0033】図2ないし図4は、本実施の形態のMTJ
読み取りヘッド1を形成する工程を表す工程毎の断面図
である。ここでは、フォトレジスト処理、イオンミリン
グ法、リフトオフ法、スパッタリング法などの技術が用
いられるが、これら個々の技術は公知なので、ここで
は、それぞれについての詳細な説明は省略する。
【0034】図2に示したように、MTJ膜14は下部
シールド層150の上に形成される。下部シールド層1
50は、MTJ膜14を支持する基体であると共に、M
TJ膜14に電流を流すためのリードとして機能する。
この下部シールド層150は、NiFe(ニッケル鉄合
金)、センダスト(Al,SiおよびFeを含む合金の
1種)、CoFeまたはCoFeNiなどにより構成す
る。
【0035】本実施の形態では、下部シールド層150
の上に、ピン止め層60、強磁性ピンド層40、トンネ
ルバリア層30および強磁性フリー層20を順に積層す
ることによりMTJ膜14を形成し、このMTJ膜14
を埋設するように下部ギャップ層18を成膜する。下部
ギャップ層18の上には、フラックスガイド10を、強
磁性フリー層20の上面に接触するように形成する。M
TJ膜14の積層順は、逆でもよい。この場合には、下
部シールド層150の上にフラックスガイド10を形成
し、その上に、強磁性フリー層20、トンネルバリア層
30、強磁性ピンド層40およびピン止め層60を順に
積層する。なお、MTJ膜14の積層順は、MTJ読み
取りヘッドの特性には影響を与えない。
【0036】本実施の形態におけるMTJ膜14の各層
の構成例は、下部シールド層150側から順に、以下の
とおりとなる。 (1)バッファ層:Ta層(厚さ8.5nm)およびN
iFe層(厚さ2.0nm)の積層構造、 (2)ピン止め層60:PtMn層(厚さ30nm)、 (3)強磁性ピンド層40:CoFe層(厚さ2.5n
m)、Ru層(厚さ0.9nm)およびCoFe層(厚
さ2.5nm)の積層構造、 (4)トンネルバリア層30:AlOx層(厚さ0.7
nm)、 (5)強磁性フリー層20:CoFe層(厚さ1.5n
m)およびNiFe層(厚さ3.0nm)の積層構造。
【0037】なお、上記のバッファ層は、図示は省略す
るが、下部シールド層150とピン止め層60との間に
形成されているものとする。
【0038】強磁性ピンド層40は、強磁性フリー層2
0およびフラックスガイド10に与える静磁結合(magn
eto-static coupling)を最小限にできるよう、反強磁
性シンセティック構造を有している。なお、ここでは、
静磁結合とは、強磁性ピンド層40の磁気的な影響が、
トンネルバリア層30を飛び越えて、強磁性フリー層2
0およびフラックスガイド10に及ぶことをいう。この
反強磁性シンセティック構造は、MTJ読み取りヘッド
の出力の対称性を向上するために必要なものである。M
TJ膜14を積層方向に流れるセンス電流は、静磁結合
を相殺するには向いていないからである。トンネルバリ
ア層30は、0.7nmのAl層を形成したのち酸素を
導入してAl層を酸化すること(いわゆる"in situ"酸
化法)により形成される。この酸化法によれば、RAを
30Ωμm2まで小さくすることができる。強磁性フリ
ー層20は、NiFe層とCoFe層との2層により構
成する。CoFe層は、高いスピン分極を確保するため
には1.5nmより薄くせず、必要な保持力を確保する
ためには4.0nmより厚くしないことが好ましい。N
iFe層はスピン分極の改善には寄与しないが、保持力
を減少させる作用を有する。保持力を充分に小さくする
ためには、NiFeの厚さは、1.0nm以上であるこ
とが必要である。
【0039】MTJ膜14は、レジストマスクとイオン
ミリングを利用して例えば正方形にパターニングされ
る。このイオンミリングにより、MTJ膜14の側端面
には、図2ないし図4に示したような傾斜が形成され
る。MTJ膜14の側端面をAl 23よりなる下部ギャ
ップ層18に埋設することにより、トンネルバリア層3
0の電気的短絡を防ぐことができる。
【0040】続いて、図3に示したように、MTJ膜1
4の強磁性フリー層20の表面に、(フラックスガイド
10との良好な磁気結合が得られるよう)ソフト洗浄を
施したのち、その強磁性フリー層20の上にフラックス
ガイド10をスパッタリング法により成膜する。このフ
ラックスガイド10は、上述した合金NiFeXにより
構成する(Xは上述したとおりだが、より好ましくはT
aまたはNbである)。続いて、フラックスガイド10
をMTJ膜14より広い正方形にパターニングする。こ
のフラックスガイド10の幅方向両側に、リフトオフ法
を用いて、バイアス付与層100を形成する。
【0041】図4に示したように、フラックスガイド1
0およびバイアス付与層100の上に、スパッタリング
法を用いて、上部ギャップ層(金属ギャップ層)160
を成膜する。その上部ギャップ層160の上に、上部シ
ールド層170を成膜する。これにより、図4に示した
MTJ読み取りヘッドが完成する。上部ギャップ層16
0は金属により構成し、MTJ膜14と上部シールド層
170との電気的な接触を確実にする。これにより、下
部シールド層150から上部シールド層170に流れる
センス電流の経路が形成される。下部シールド層150
と上部シールド層170との間隔は、磁気記録媒体の記
録密度(特にトラックの各ビットの長さ)に合わせて定
められる。下部ギャップ層18と上部ギャップ層160
は、磁気記録媒体からフラックスガイド10に侵入した
磁束が、下部シールド層150や上部シールド層170
に漏れ出さないようにするものである。
【0042】ここで、本実施の形態のMTJ読み取りヘ
ッド1を用いて、フラックスガイド10の構成材料等に
ついての評価を行った。表1に、フラックスガイド10
の材質およびフラックス高さFhを変化させた場合の信
号出力と信号ノイズ比(S/N比)を表す。
【0043】
【表1】
【0044】なお、表1の評価に当たって使用したMT
J読み取りヘッド1の主要な寸法は以下のとおりであ
る。すなわち、下部シールド層150と上部シールド層
170との間隔を0.11μmとし、接合面積(トンネ
ルバリア層30の面積)を0.09μm2(0.3μm
×0.3μm)とした。さらに、フラックスガイド10
の面積を0.16μm2(0.4μm×0.4μm)と
し、フラックス高さFhを0.1μm〜0.3μmとし
た。また、バイアス付与層100はCoPtにより形成
し、その厚さは30nmとした。MTJ膜14の構成
は、上述した実施の形態で説明したとおりである。これ
により得られた抵抗変化率は27%であり、RAは35
Ωμm2であった。
【0045】MTJ読み取りヘッド1の評価は、いずれ
も、同一のディスク媒体(Mr.t=0.32memu/
cm2,Hc=4000エルステッド)を用い、同一の
センス電流(0.31mA)を用いて行った。センス電
流として0.31mAを採用したのは、低い印加電圧
(120mV)で済むようにしてMTJ読み取りヘッド
の耐用年数を長くするためである。表1より、飽和磁化
の小さい磁性材料であるNiFeTaおよびNiFeN
bよりなるフラックスガイドが最も高い信号出力を示し
た。すなわち、フラックスガイドの厚さを4.0nm、
フラックス高さFhを0.1μmとしたときに、5.4
mV(すなわち、トラック幅1μm当たり18mV)以
上の信号出力を得ると共に、最大のS/N比を得た。
【0046】MTJ膜14の強磁性フリー層20とフラ
ックスガイド10との磁気的な結合が無い場合には(例
えば、強磁性フリー層20の表面が僅かに酸化された場
合には)、信号出力は大幅に低下する。フラックスガイ
ド10の磁化と強磁性フリー層20の磁化とが一体的に
回転しないためである。この効果は、表1において、N
iFeの信号出力と、磁気的な結合が無い場合のNiF
eTaの信号出力との違いに表れている。なお、磁気的
な結合が無い場合のNiFeTaは、強磁性フリー層2
0の表面に酸化物層を設けることにより、フラックスガ
イド10と強磁性フリー層20とを分離して作製した。
【0047】強磁性フリー層をフラックスガイドとして
用いるMTJ読み取りヘッドでは、信号出力が最も小さ
くなった。さらに、このMTJ読み取りヘッドでは、S
/N比がかなり低く、従来のスピンバルブヘッドのS/
Nよりも低い値となった。
【0048】図5に示したように、評価の対象となった
全てのフラックスガイドについて、その構成材料に関わ
らず、信号出力はフラックス高さFhに依存している。
つまり、フラックス高さFhが小さいほど信号出力は大
きくなる。特に、飽和磁化の小さい磁性材料よりなるフ
ラックス高さFhを0.1μm未満にすることにより、
より大きな密度記録を達成できる。フラックス高さFh
の好ましい範囲は、0.01μm以上0.3μm以下で
ある。下限を0.01μmとしたのは、これ未満では、
ラッピング工程においてトンネルバリア層30の損傷を
防止する効果があまり期待できないからである。上限を
3.0μmとしたのは、フラックス高さFhがこれより
長いと、信号出力があまり向上できないからである。
【0049】厚さ4nmのNiFeTaをフラックスガ
イド10として用いたMTJ読み取りヘッドでは、信号
出力が非常に大きいため、抵抗を小さくする目的で接合
高さJhを大きくすることが可能になる。図6および表
2に、上述した実施の形態のMTJ読み取りヘッド(2
0Gbit/inch2の記録密度に対応)における接
合高さJhと信号出力との関係を示す。なお、図6およ
び表2に示した信号出力は、MTJ膜14に流すセンス
電流を一定にした場合(I=0.31mA)およびMT
J膜14への印加電圧を一定にした場合(V=120m
V)の両方に関するものである。表2には、さらに、接
合高さJhと、抵抗およびS/N比との関係も合わせて
示す。
【0050】
【表2】
【0051】図6および表2によれば、信号出力は、接
合高さJhに依存している。つまり、接合高さJhが短
いほど信号出力が大きくなっている。この傾向は、MT
J膜14に流すセンス電流を一定(I=0.31mA)
にした場合と、MTJ膜14に印加する電圧を一定(V
=120mV)にした場合の両方に見られる。
【0052】表2に示したように、MTJ膜14に流す
センス電流を一定とした場合には、接合高さJhの増加
につれて、信号出力が急激に減少する。一方、MTJ膜
14に印加する電圧を一定とした場合、やはり接合高さ
Jhの増加につれて信号出力は減少するが、センス電流
を一定とした場合に比較して、さほど極端な減少ではな
い。いずれの場合も、接合高さJhが増加するにつれて
信号出力は減少するが、抵抗も減少する(従って、抵抗
に起因するノイズも同様に減少する)ため、S/N比の
変動は小さい。例えば、接合高さJhが2倍になって
も、S/N比は高いままである。
【0053】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、フラックスガイド10がMTJ膜14の強磁性フリ
ー層20よりも小さい飽和磁化を有するようにしたの
で、強磁性フリー層20として、大きな飽和磁化を有す
る材料を用いることで抵抗変化率を向上させ、かつ、フ
ラックスガイド10として飽和磁化の小さい磁性材料を
用いることでフラックスガイド効率を向上させることが
できる。これにより、MTJ読み取りヘッドの信号出力
を大きくし、超高密度記録への応用を可能にすることが
できる。
【0054】ここで、MTJ膜14の面積が大きいほ
ど、抵抗が小さくなってノイズが低減されるだけでな
く、リソグラフィー工程がより容易になる(すなわち、
さらなる高記録密度化が可能になる)。この点を考慮す
ると、MTJ膜14の幅をトラック幅TWよりも広くし
た構成が好ましい。以下に説明する第2の実施の形態
は、このような観点に基づくものである。
【0055】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る
MTJ読み取りヘッド1aの構成を表すものである。第
2の実施の形態に係るMTJ読み取りヘッド1aは、そ
れぞれほぼ長方形のフロント部200とリア部210と
を含む、T字形状のフラックスガイド10aを有してい
る。図1に示した構成要素と同様または類似の構成要素
には、同一の符号を用いるが、符号のうしろに”a”を
付して区別している。
【0056】図8は、MTJ読み取りヘッド1aの平面
形状を表すものである。フラックスガイド10aのフロ
ント部200はABS70aと同一面となる端面を有し
ている。このフロント部200は、フラックスガイド1
0aの延出方向と直交する方向における幅(ABS70
aにおいて規定される)Ffwを有している。このフロ
ント部200の幅Ffwは、トラック幅TWを規定す
る。リア部210は、フラックスガイド10aの延出方
向と直交する方向における幅Fbwを有している。リア
部210の両側には、一対のバイアス付与層100aが
隣接して設けられている。
【0057】フロント部200の幅Ffwは、MTJ膜
14の幅Jwよりも短くなるよう構成されている。この
ような構成により、MTJ膜14の面積を大きくするこ
とができるため、抵抗を小さくしてショットノイズを抑
えると共に、S/N比を高く保つことができる。フラッ
クスガイド10aにおいて、幅FfwがMTJ膜14の
幅Jwよりも狭いのは、フロント部200のみ、つまり
ABS70aとMTJ膜14の前端の間の領域(すなわ
ち、ABS70aからフラックス高さFhに亘る領域)
のみである。これに対し、リア部210の幅Fbwは、
MTJ膜14の幅Jwよりも広くなっており、強磁性フ
リー層20の上面が全面に亘ってリア部210と接触す
るようになっている。リア部210の面積はMTJ膜1
4の面積よりも大きく、これによりMTJ膜14におい
て良好な磁束分布を得ることができる。
【0058】さらに、リア部210の面積をMTJ膜1
4の面積よりも大きくすることにより、リア部210の
両側に設けられたバイアス付与層100aを、MTJ膜
14の強磁性フリー層20から離間させることができ、
この強磁性フリー層20にバイアス付与層100aから
の強いバイアス磁界の影響が及ぶのを防止できる。な
お、この強いバイアス磁界は、バイアス付与層100a
の永久磁石によるもので、あまり強すぎると、強磁性フ
リー層20の能動領域(磁化が自由に回転しうる領域)
を狭めてしまうものである。これにより、強磁性フリー
層20に対して効率的にバイアス磁場を印加できるよう
になり、信号出力の安定性が増す。
【0059】このT字形状のフラックスガイド10a
は、高解像度のネガティブレジストを用い、向きが90
度異なり一部が重なり合った2つの棒状部分(あるいは
層)を二重露光することにより、形成される。なお、他
の製造方法を利用してフラックスガイド10aを形成し
てもよい。
【0060】次に、本実施の形態のMTJ読み取りヘッ
ド1aの構成例について説明する。接合高さJhは0.
3μmとし、フラックス高さFhは0.1μmとした。
フラックスガイド10aのフロント部200の幅Ffw
は0.3μmとし、MTJ膜14の幅Jwは0.3μm
から0.7μmの範囲で変化させた。フラックスガイド
10aのリア部Fbwの幅は、MTJ膜14の幅Jwよ
りも0.1μm広くした。他の寸法は、第1の実施の形
態において説明した例と同様である。すなわち、このM
TJ読み取りヘッドの構成例は、20Gbit/inc
2に対応するようになっている。
【0061】表3に、MTJ膜14の幅Jwを変化させ
たときの、信号出力、抵抗およびS/N比の変化を示
す。なお、信号出力は、MTJ膜14に流すセンス電流
を一定にした場合と、MTJ膜14に印加する電圧を一
定にした場合で調べた。
【0062】
【表3】
【0063】図9は、MTJ膜14の幅Jwを変化させ
たときの、信号出力の変化(MTJ膜14に流すセンス
電流を一定にした場合、および印加電圧を一定にした場
合)を示したものである。MTJ膜14に流すセンス電
流を一定にした場合には、MTJ膜14の幅Jwを広く
するにつれて信号出力は指数関数的に減少しているが、
印加電圧を一定にした場合には階段状に減少している。
このような出力になる理由は、MTJ膜14の幅Jwを
広くするとMTJ膜14内の単位体積当たりの磁束は減
少するが、MTJ膜14内を流れる電流が増加するた
め、両者が釣り合う場合もあるからである。表3に示し
たように、MTJ膜14の幅Jwが0.6μm(すなわ
ち、フロント部200の幅Ffwの2倍)のときのS/
N比は、MTJ膜14の幅Jwが0.3μm(すなわ
ち、フロント部200の幅Ffwと同じ)のときのS/
N比よりも大きい。すなわち、フラックスガイド10a
をT字形状としたことにより、S/N比を低下すること
なく、面積の大きいMTJ膜14を用いることが可能に
なる。これは、超高密度記録の実現のためには極めて有
望である。特に、MTJ膜14の幅Jwは、0.8Ff
w≦Jw≦3.0Ffwの範囲にあることが好ましい。
また、接合高さJhは、0.8Ffw≦Jh≦3.0F
fwの範囲にあることが好ましい。
【0064】図10は、本発明の第3の実施の形態のM
TJ読み取りヘッド1bを表す断面図である。図10で
は、図1に示した構成要素と同様または類似の構成要素
には、同一の符号を用いるが、符号のうしろに”b”を
付して区別している。本実施の形態では、第2の実施の
形態で説明した形状のフラックスガイド10bが、その
後端部(ABS70bと反対側の端部)250におい
て、上部シールド層170bに接触するようにしてい
る。このような構成により、フラックスガイド10bの
後端部での磁束の滞留を防止または抑制し、これにより
MTJ膜14に磁束を導く効率を高めることができる。
言い換えれば、フラックスガイド10bが上部シールド
層170bと接触することにより、磁化の向きが変化し
にくい領域は殆ど無くなる。このような構成により、フ
ラックスガイド10bの延出方向に進むに従って磁束が
減衰することが抑制され、これにより、より高い信号出
力を得ることができる。なお、本実施の形態では、第1
の実施の形態において説明した形状のフラックスガイド
10の後端が上部シールド層に接触するようになってい
てもよい。
【0065】本発明の様々な局面を付加的に開示するた
めに、米国特許出願第09/517,580号”Magnet
o-Resistive Tunnel Junction Head”を、ここに参照文
献として挙げる。この米国特許出願は、超高密度記録の
ため特殊な構造を有する強磁性フリー層を備えたMTJ
ヘッドに関するものである。
【0066】以上、上記の各実施の形態を挙げて本発明
を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。従って、請求項の均等の
範囲において、上記の詳細な説明における態様以外の態
様で本発明を実施することが可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項18のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型読み
取りヘッドまたは請求項19ないし請求項24のいずれ
か1に記載の磁気トンネル接合型読み取りヘッドの製造
方法によれば、強磁性フラックスガイドが磁気トンネル
接合膜の強磁性フリー層よりも小さい飽和磁化を有する
ようにしたので、比較的磁化の大きい強磁性フリー層を
用いて抵抗変化率を向上させ、かつ、比較的磁化の小さ
い強磁性フラックスガイドを用いてフラックスガイド効
率を向上させることができる。これにより、抵抗変化率
とフラックスガイド効率の両方を向上させることがで
き、従って、磁気トンネル接合型読み取りヘッドの信号
出力が大きくなり、超高密度記録への応用が可能にな
る。
【0068】また、請求項25ないし請求項30のいず
れか1に記載の磁場検出装置によれば、第3の強磁性層
が磁気トンネル接合膜の第1の強磁性層よりも小さい飽
和磁化を有するようにしたので、より大きな信号出力を
得ることができ、超高密度記録への応用が可能になる。
【0069】さらに、請求項31記載の磁気トンネル接
合型読み取りヘッドによれば、フラックスガイドのフロ
ント部の幅よりもリア部の幅が大きくなるようにしたの
で、磁気トンネル接合膜の面積を大きくすることがで
き、従って、信号出力を低下させることなく、抵抗を小
さくしてショットノイズを抑え、これによりS/N比を
改善することができる。また、リア部の幅Fbwが磁気
トンネル接合膜の幅Jwよりも大きくなるようにしたの
で、リア部の両側にバイアス付与層を形成する場合に、
そのバイアス付与層と磁気トンネル接合膜との間に適切
なスペースを設けることができるため、抵抗変化率を低
下させずに、バイアス磁場を効率よく発生させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るMTJ読み取
りヘッドの構造を表す斜視図である。
【図2】図1に示したMTJ読み取りヘッドの製造プロ
セスにおける一工程を表すものであり、ABSと平行な
断面における断面図である。
【図3】図2に示した工程に続く工程を表す断面図であ
る。
【図4】図3に示した工程に続く工程を表す断面図であ
る。
【図5】図1に示したMTJヘッドについて、フラック
スガイドの構成材料およびフラックス高さと信号出力と
の関係を表す特性図である。
【図6】図1に示したMTJヘッドについて、接合高さ
と信号出力との関係を表す特性図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るMTJヘッド
の構造を表す斜視図である。
【図8】図7に示したMTJヘッドの平面形状を表す平
面図である。
【図9】図7に示したMTJヘッドについて、接合高さ
と信号出力との関係を表す特性図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るMTJヘッ
ドの構造を表す断面図である。
【符号の説明】
10,10a,10b…フラックスガイド、14…磁気
トンネル接合膜、18…下部ギャップ層、20…強磁性
フリー層、30…トンネルバリア層、40…強磁性ピン
ド層、60…ピン止め層、70…エアベアリング面(A
BS)、100…バイアス付与層、150…下部シール
ド層、160…上部ギャップ層、170…上部シールド
層、200…フロント部、210…リア部。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に磁気的に記録されたデー
    タを検出するための検出面を有する磁気トンネル接合型
    読み取りヘッドであって、 強磁性フリー層と、強磁性ピンド層と、これらに挟まれ
    たトンネルバリア層とを含む磁気トンネル接合膜と、 前記磁気トンネル接合膜の前記強磁性フリー層と磁気的
    に結合すると共に、前記検出面に延出し、かつ、前記強
    磁性フリー層の飽和磁化よりも小さい飽和磁化を有する
    強磁性フラックスガイドとを備えたことを特徴とする磁
    気トンネル接合型読み取りヘッド。
  2. 【請求項2】 前記強磁性フリー層は、前記検出面から
    退避した位置に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の磁気トンネル接合型読み取りヘッド。
  3. 【請求項3】 前記フラックスガイドは、タンタル(T
    a),ニオブ(Nb),銅(Cu),クロム(Cr),
    タングステン(W),アルミニウム(Al),金(A
    u),インジウム(In),イリジウム(Ir),マグ
    ネシウム(Mg),ロジウム(Rh)およびルテニウム
    (Ru)からなる群のうち少なくとも1種と、ニッケル
    (Ni)と、鉄(Fe)とを含む材料よりなることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気トンネル
    接合型読み取りヘッド。
  4. 【請求項4】 前記フラックスガイドは平面領域を有
    し、かつ、前記強磁性フリー層は前記フラックスガイド
    の平面領域に接する平面領域を有し、 前記フラックスガイドの平面領域は、前記強磁性フリー
    層の平面領域よりも広いことを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型読
    み取りヘッド。
  5. 【請求項5】 さらに、 前記フラックスガイドと隣接している磁気バイアス付与
    手段と、 前記フラックスガイドおよび前記磁気バイアス付与手段
    と電気的に接触している金属ギャップ層とを備えたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1に記
    載の磁気トンネル接合型読み取りヘッド。
  6. 【請求項6】 さらに、 前記磁気トンネル接合膜にセンス電流を流すために、前
    記磁気トンネル接合膜、前記フラックスガイドおよび前
    記金属ギャップ層を挟み込むよう設けられた、磁性を有
    する一対の導電層を備えたことを特徴とする請求項5記
    載の磁気トンネル接合型読み取りヘッド。
  7. 【請求項7】 さらに、 前記フラックスガイドの平面領域にギャップ層を介して
    隣接するシールド層を有し、 このシールド層が、前記検出面と反対の側において、前
    記フラックスガイドと接触していることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4にいずれか1に記載の磁気トンネ
    ル接合型読み取りヘッド。
  8. 【請求項8】 前記強磁性ピンド層は、反強磁性シンセ
    ティック構造を有していることを特徴とする請求項1な
    いし請求項7のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型
    読み取りヘッド。
  9. 【請求項9】 前記強磁性ピンド層の磁化は、この強磁
    性ピンド層と反強磁性材料との間の反強磁性結合によっ
    て固定されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項8のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型読み取り
    ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記反強磁性材料は、ニッケル,白金
    (Pt),パラジウム(Pd),イリジウムおよび鉄か
    らなる群のうち少なくとも1種と、マンガン(Mn)と
    を含む材料よりなることを特徴とする請求項9記載の磁
    気トンネル接合型読み取りヘッド。
  11. 【請求項11】 前記フラックスガイドの延出方向にお
    ける、前記検出面から前記磁気トンネル接合膜までの長
    さFhは0.01μm以上0.3μm以下であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1に記
    載の磁気トンネル接合型読み取りヘッド。
  12. 【請求項12】 前記フラックスガイドの延出方向に直
    交する方向における幅をFwとし、 前記フラックスガイドの延出方向における前記磁気トン
    ネル接合膜の長さをJhとすると、前記幅Fwと前記長
    さJhとの間には、 (0.8×Fw)≦Jh≦(3.0×Fw) の関係が成立することを特徴とする請求項1ないし請求
    項11のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型読み取
    りヘッド。
  13. 【請求項13】 前記強磁性フリー層は、少なくとも、
    ニッケルおよび鉄を含む第1層と、コバルトおよび鉄を
    含む第2層とを有することを特徴とする請求項1ないし
    請求項12のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型読
    み取りヘッド。
  14. 【請求項14】 前記第1層の厚さは1nm以上であ
    り、 前記第2層の厚さは1.5nm以上4nm以下であるこ
    とを特徴とする請求項13記載の磁気トンネル接合型読
    み取りヘッド。
  15. 【請求項15】 前記フラックスガイドは、前記検出面
    側から、フロント部とリア部とを有しており、 前記フロント部は、前記磁気トンネル接合膜の前記検出
    面側から前記検出面まで延出すると共に、この延出方向
    に直交する方向における幅Ffwを有し、 前記リア部は、前記磁気トンネル接合膜に隣接すると共
    に、前記延出方向に直交する方向における幅Fbwを有
    し、 前記フラックスガイドの延出方向に直交する方向におけ
    る前記磁気トンネル接合膜の幅をJwとすると、 前記フロント部の前記幅Ffwが前記磁気トンネル接合
    膜の前記幅Jwよりも狭いことを特徴とする請求項1な
    いし請求項14のいずれか1に記載の磁気トンネル接合
    型読み取りヘッド。
  16. 【請求項16】 前記幅Jwと前記幅Ffwとの間に
    は、 (0.8×Ffw)≦Jw≦(3.0×Ffw) の関係が成立することを特徴とする請求項15記載の磁
    気トンネル接合型読み取りヘッド。
  17. 【請求項17】 前記フラックスガイドの延出方向にお
    ける前記磁気トンネル接合膜の長さをJhとすると、前
    記幅Ffwと前記長さJhとの間には、 (0.8×Ffw)≦Jh≦(3.0×Ffw) の関係が成立することを特徴とする請求項15または請
    求項16に記載の磁気トンネル接合型読み取りヘッド。
  18. 【請求項18】 前記磁気トンネル接合膜において、前
    記強磁性フリー層および前記強磁性ピンド層の側端面
    は、絶縁層に埋設されていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項17のいずれか1に記載の磁気トンネル接
    合型読み取りヘッド。
  19. 【請求項19】 磁気記録媒体に磁気的に記録されたデ
    ータを検出するための検出面を有する磁気トンネル接合
    型読み取りヘッドの製造方法であって、 強磁性フリー層と、強磁性ピンド層と、これらに挟まれ
    たトンネルバリア層とを含む磁気トンネル接合膜を形成
    するステップであって、金属層を形成したのちに酸素を
    導入してこの金属層を酸化することにより前記トンネル
    バリア層を形成するようにしたステップと、 前記磁気トンネル接合膜の強磁性フリー層と磁気的に結
    合すると共に、前記検出面に延出し、かつ、前記強磁性
    フリー層の飽和磁化よりも小さい飽和磁化を有する強磁
    性フラックスガイドを形成するステップとを含むことを
    特徴とする磁気トンネル接合型読み取りヘッドの製造方
    法。
  20. 【請求項20】 前記フラックスガイドを形成するステ
    ップでは、 タンタル,ニオブ,銅,クロム,タングステン,アルミ
    ニウム,金,インジウム,イリジウム、マグネシウム,
    ロジウムおよびルテニウムからなる群のうち少なくとも
    1種と、ニッケルと、鉄とを含む材料を用いて、前記フ
    ラックスガイドを形成するようにしたことを特徴とする
    請求項19記載の磁気トンネル接合型読み取りヘッドの
    製造方法。
  21. 【請求項21】 さらに、 前記フラックスガイドをほぼT字形状に形成するステッ
    プを含むことを特徴とする請求項19または請求項20
    に記載の磁気トンネル接合型読み取りヘッドの製造方
    法。
  22. 【請求項22】 さらに、 前記フラックスガイドの上に、金属ギャップ層を成膜す
    る工程を含むことを特徴とする請求項19ないし請求項
    21のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型読み取り
    ヘッドの製造方法。
  23. 【請求項23】 さらに、 前記磁気トンネル接合膜、前記フラックスガイドおよび
    前記金属ギャップ層を、磁性を有する一対の導電層で挟
    み込んで電流経路を形成するステップを含むことを特徴
    とする請求項22記載の磁気トンネル接合型読み取りヘ
    ッドの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記フラックスガイド上に金属ギャッ
    プ層を形成するステップと、 前記フラックスガイドの前記検出面とは反対側の端部を
    形成するステップと、前記磁気トンネル接合膜、前記フ
    ラックスガイドおよび金属ギャップ層を、磁性を有する
    一対の導電層で挟み込むステップと、 前記一対の導電層の少なくとも一方を、前記検出面と反
    対の側において、前記フラックスガイドに接触させるス
    テップとを含むことを特徴とする請求項19ないし請求
    項21のいずれか1に記載の磁気トンネル接合型読み取
    りヘッドの製造方法。
  25. 【請求項25】 磁場の変化を検出するための検出面を
    有する磁場検出装置であって、 第1強磁性層と、第2強磁性層と、これらに挟まれた絶
    縁層とを有する磁気トンネル接合膜と、 前記磁気トンネル接合膜の前記第1強磁性層と磁気的に
    結合されると共に、前記検出面に延出し、かつ、前記第
    1強磁性層の飽和磁化よりも小さい飽和磁化を有する第
    3強磁性層とを備えたことを特徴とする磁場検出装置。
  26. 【請求項26】 前記第3強磁性層は、タンタル,ニオ
    ブ,銅,クロム,タングステン,アルミニウム,金,イ
    ンジウム,イリジウム,マグネシウム,ロジウムおよび
    ルテニウムからなる群のうち少なくとも1種と、ニッケ
    ルと、鉄とを含む材料よりなることを特徴とする請求項
    25記載の磁場検出装置。
  27. 【請求項27】 前記第3強磁性層は平面領域を有し、
    かつ、前記第1強磁性層は、前記第3強磁性層の平面領
    域に接する平面領域を有し、 前記第3強磁性層の平面領域は、前記第1強磁性層の平
    面領域よりも広いことを特徴とする請求項25または請
    求項26に記載の磁場検出装置。
  28. 【請求項28】 前記第3強磁性層は、前記検出面側か
    ら、フロント部とリア部とを有し、 前記フロント部は、前記磁気トンネル接合膜の前記検出
    面側から前記検出面まで長さFhだけ延出すると共に、
    その延出方向と直交する方向における幅Ffwを有し、 前記リア部は、前記磁気トンネル接合膜と隣接すると共
    に、前記延出方向に直交する方向における幅Fbwを有
    し、 前記第3強磁性層の延出方向に直交する方向における前
    記磁気トンネル接合膜の幅をJwとすると、 前記フロント部の幅Ffwが前記磁気トンネル接合膜の
    前記幅Jwよりも狭いことを特徴とする請求項25ない
    し請求項27のいずれか1に記載の磁場検出装置。
  29. 【請求項29】 前記第の強磁性層は、前記検出面側か
    ら、フロント部とリア部とを有し、 前記フロント部は、前記磁気トンネル接合膜の前記検出
    面側から前記検出面まで長さFhだけ延出すると共に、
    その延出方向と直交する方向における幅Ffwを有し、 前記リア部は、前記磁気トンネル接合膜と隣接すると共
    に、前記延出方向に直交する方向における幅Fbwを有
    し、 前記第3強磁性層の延出方向に直交する方向における前
    記磁気トンネル接合膜の幅をJwとすると、 前記リア部の前記幅Fbwが前記磁気トンネル接合膜の
    前記幅Jwよりも広いことを特徴とする請求項25ない
    し請求項28のいずれか1に記載の磁場検出装置。
  30. 【請求項30】 さらに、 前記第3強磁性層の平面領域にギャップ層を介して隣接
    すると共に、第3強磁性層における前記検出面と反対側
    の端部と接するシールド層を備えたことを特徴とする請
    求項25ないし請求項29のいずれか1に記載の磁場検
    出装置。
  31. 【請求項31】 磁気記録媒体に磁気的に記録されたデ
    ータを検出するための検出面を有する磁気トンネル接合
    型読み取りヘッドであり、 強磁性フリー層と、強磁性ピンド層と、これらに挟まれ
    たトンネルバリア層とを有すると共に、前記検出面より
    も後退する位置に設けられ、かつ、前記強磁性フリー層
    および前記強磁性ピンド層の側端面が絶縁層に埋設され
    た磁気トンネル接合膜と、 前記磁気トンネル接合膜と磁気的に結合すると共に、前
    記検出面に延出し、かつ、前記強磁性フリー層の飽和磁
    化よりも小さい飽和磁化を有する強磁性フラックスガイ
    ドとを備えると共に、 前記強磁性フラックスガイドは、前記検出面側から、フ
    ロント部とリア部とを有し、 前記フロント部は、前記磁気トンネル接合膜の前記検出
    面側から前記検出面まで長さFhだけ延出すると共に、
    その延出方向に直交する方向における幅Ffwを有し、 前記リア部は、前記磁気トンネル接合膜と燐接すると共
    に、前記延出方向に直交する方向における幅Fbwを有
    し、 前記フラックスガイドの延出方向に直交する方向におけ
    る前記磁気トンネル接合膜の幅をJwとすると、 前記リア部の幅Fbwが前記磁気トンネル接合膜の前記
    幅Jwよりも大きく、かつ、前記フロント部分の前記長
    さFhが、0.01μm以上0.3μm以下であること
    を特徴とする磁気トンネル接合型読み取りヘッド。
  32. 【請求項32】 前記フロント部の前記幅Ffwが、前
    記磁気トンネル接合膜における前記幅Jwよりも狭いこ
    とを特徴とする請求項31記載の磁気トンネル接合型読
    み取りヘッド。
  33. 【請求項33】 さらに、 前記フラックスガイドの平面領域にギャップ層を介して
    隣接すると共に、前記フラックスガイドにおける前記検
    出面と反対側の端部と接触しているシールド層を備えた
    ことを特徴とする請求項31または請求項32に記載の
    磁気トンネル接合型読み取りヘッド。
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