JP4899303B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、アセプティック充填飲料、酒類、調味料等を内容物とし、比較的容量の多い用途に供されるボトル状の合成樹脂製容器であり、薄肉軽量化を図りつつも、耐荷重強度や、減圧吸収性能等を損なうことなく、成形性にも優れた形状を備えた合成樹脂製容器に関する。
近年、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂からなり、例えば、射出成形されたプリフォームに二軸延伸ブロー成形を施すなどして製造されたボトル状の容器が、飲料水、酒類、調味料等を内容物とする容器として多用されるようになってきている。そして、この種の容器は、通常、内容物を充填した後の容器内が減圧状態になるため、内圧減少にともなう容器の形状変化を防止するための減圧吸収構造を備えている。
このような減圧吸収構造を備えた容器の一例として、例えば、特許文献1には、正面視ほぼ矩形の第一減圧吸収溝と第二減圧吸収溝とを二重に設け、第一減圧吸収溝の内側を第一減圧吸収面とし、第二減圧吸収溝の内側を第二減圧吸収面とした減圧吸収構造を胴部の側面に備えた角形容器が開示されている。
特開平7−172423号公報
ところで、この種の容器に対しては、近年の急速な普及にともなって、容器の軽量化が強く要求されるようになってきている。飲料水、酒類、調味料等を内容物とする比較的容量の多い用途に供されるものにあっては、容器の大型化にともなう重量の増加が特に問題視されており、また、材料の使用量も増えるなどのコスト的な不利についても改善が求められている。
容器の軽量化や、材料の使用量の低減を図るには、容器を薄肉にすることが第一に考えられるが、単に容器を薄肉にして軽量化したのでは、薄肉にした分だけ容器の剛性が損なわれてしまうとともに、成形時のひけも顕著になり、成形性が劣ってしまうという問題がある。
さらに、容器を薄肉に成形するには、プリフォームに二軸延伸ブロー成形を施す際の延伸倍率を高くするが、延伸倍率を高くすると、過延伸による白化や、破裂などの問題が生じてくる。
特に、特許文献1にあるような角形容器にあっては、周方向ではコーナー部、高さ方向では肩部、及び底部において、プリフォームの延伸量が比較的多くなる。
このため、相対的に厚肉になり易い胴部の側面の肉厚を減らそうとして、単純にプリフォームの肉厚を薄くしたり、延伸倍率を高くしたりしただけでは、コーナー部などでの延伸倍率が局所的に高くなり、これに伴って肉厚が薄くなり過ぎてしまい、過延伸による白化や、強度不足などの問題が顕著になってしまう。
また、この種の容器に内容物を充填する際には、内容物を高温で充填(高温充填)するか、薬液で殺菌処理した容器に内容物を充填(アセプティック充填)するかして、充填後の菌の繁殖を抑えているが、特に、後者の場合には、殺菌処理後の薬液の排液性も考慮しなければならない。薬液の排出が良好になされないと、充填工程のサイクルが長くなったり、薬液が残存して内容物に混入したりするなどの問題が生じてしまう。
特許文献1に開示された減圧吸収構造は、横方向の溝(横ビード)を含むものであり、この溝に薬液が溜まるなどして、薬液の排出を遮ってしまうという問題も有している。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、薄肉軽量化を図りつつも、成形性がよく、十分な耐荷重強度及び減圧吸収性能を備え、さらには、アセプティック充填に供される場合であっても、薬液の排液性が良好な合成樹脂製容器の提供を目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために、容器内の圧力減少を吸収する減圧吸収構造等の容器形状を根本から見直して鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る合成樹脂製容器は、口部、胴部及び底部を備えた合成樹脂製容器であって、前記胴部が、前記胴部の高さ方向ほぼ中央に設けられたウェスト部により、上側胴部と下側胴部とに分けられており、前記上側胴部及び下側胴部が、高さ方向に沿って形成された稜線により画成される複数の減圧吸収面を備え、隣接する前記減圧吸収面が、前記胴部の横断面において135〜163.7度の角度で交わって前記稜線を形成しており、前記上側胴部に形成される前記稜線が、高さ方向に沿って延びるように形成されて正面視したときに直線状に観察されるとともに、当該稜線により前記減圧吸収面が八〜十六面に画成されて、前記上側胴部の横断面形状が正多角形状に形成されている構成としてある。
このような構成を採用することにより、胴部の周方向に沿った全面を減圧吸収面として機能させることができる。これにより、減圧吸収面の総面積が大きくなり、減圧吸収性能が向上する。
また、高さ方向に沿って稜線を形成することにより、特に、縦方向の荷重に対する耐荷重強度が向上するとともに、成形時のひけ防止にもなる。さらに、アセプティック充填に供される場合であっても、薬液を排液する際に、稜線部内面側の谷溝に沿って薬液が流れていくため、排液性が向上する。
また、隣接する減圧吸収面が、胴部の横断面において135〜163.7度の角度で交わるようにすることにより、容器を薄肉に形成するに際して、稜線及びその近傍での過延伸による白化が発生するのを有効に回避することができる。このとき、隣接する前記減圧吸収面は、144〜162度で交わるとより好適である
本発明に係る合成樹脂製容器にあっては、容器を持ち易くするために、また、比較的剛性の高い肩部と、底部との間を補強するために、前記胴部を、前記胴部の高さ方向ほぼ中央に設けられたウェスト部により、上側胴部と下側胴部とに分けているが、上側胴部や下側胴部に形成される稜線は、ウェスト部にかかってもよい。
このとき前記下側胴部に形成される前記稜線は、螺旋状に延びているのが好ましい。稜線を螺旋状に形成することにより、内容物の重さで胴部が外方に膨らむのを防止できる。
さらに、横方向の荷重に対する耐荷重強度も向上するとともに、縦方向の荷重に対しては、胴部が周方向にねじれるようにたわみ変形し易くなり、縦方向の荷重を弾性的に受けることによって座屈を有効に回避することができる。
また、減圧吸収面の面数は、容器の成形性、耐荷重強度と減圧吸収性能とのバランス、減圧吸収時の容器の変形具合、容器のデザインなどを考慮して設定するが、前記上側胴部には、八〜十六面の減圧吸収面が形成されるようにする。一方、前記下側胴部には、耐荷重強度を優先して、上側胴部よりも多い、十〜二十二面の減圧吸収面が形成されているのが好ましい。特に、上側胴部に十〜十四面の減圧吸収面を形成し、下側胴部に十〜二十二面の減圧吸収面を形成するのが好適である。
また、すべての減圧吸収面を同等に形成し、減圧吸収にともなう変形が均等に生じるようにして、容器の外観変化を目立たなくするとともに、いびつな形状変化を回避するために、前記上側胴部横断面形状は、正多角形状に形成するが、前記下側胴部の横断面形状も正多角形状に形成するのが好ましい。このとき、前記ウェスト部が円筒形状であり、前記正多角形状が円形状にほぼ近似しているのが好ましい。
また、前記上側胴部の縦断面形状は、容器外方に凸となる曲線であって、曲率半径が異なる複数の連続する曲線にて形成するのが好ましく、この場合、前記上側胴部の高さ方向ほぼ中央における曲率半径が最大となるようにするのが好ましい。これにより、特に、横方向の荷重に対する耐荷重強度が向上する。
さらに、前記下側胴部の縦断面形状を、容器の中心線に平行な直線部分又はほぼ直線状の部分を含むように形成することで、この直線部分を他の容器とのあたり面とすることができる。
また、内容物を注ぎ出す際に、口部より空気が逆流入する息継ぎを抑制し、息継ぎが起こった場合であっても、容器の脈動を軽減して、注ぎ性を良好なものとするためには、前記上側胴部の最大径に対する前記口部の開口径の比は、0.2〜0.34であるのが好ましく、より好適には0.22〜0.29である。
また、前記底部は、前記底部の中央に設けられた凹部、前記凹部に連なる実質的に平坦な平面部、前記底部の周縁に沿って凸状に形成された接地部、及び前記平面部と前記接地部とを周方向に分断する複数の傾斜溝を備えるとともに、前記傾斜溝が、前記凹部から径方向外側に向かって放射状に形成された形状とするのが好ましい。これにより、底部の剛性を確保して、内容物の重さで底が膨らむのを防止できる。
この場合、胴部に形成した稜線が受けた荷重を分散させ、接地部に荷重が集中しないように、前記下側胴部に形成される稜線の本数が、前記底部に形成される傾斜溝の本数の1〜4倍とし、また、前記傾斜溝は、前記下側胴部に形成された稜線のうち最も近接する稜線の延長線上に位置させるのが好ましい。また、前記接地部の外周面を、前記下側胴部に連続する傾斜面とすることで、接地部の肉厚を確保して、接地部の耐荷重強度を向上させることもできる。
以上のような本発明に係る合成樹脂製容器は、成形性に優れ、耐荷重強度や減圧吸収性能を損なうことなく、薄肉軽量化を図ることができるものである。
以下、本発明に係る合成樹脂製容器の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る合成樹脂製容器の一実施形態の概略を示す正面図である。また、図2(a)は、図1のA−A横端面図、図2(b)は、同B−B横端面図、図2(c)は、同C−C横端面図であり、図3は、同D−D縦断面図である。なお、作図上、図2及び図3では、容器1の肉厚を誇張している。
図1に示す容器1は、口部2、胴部3及び底部4を備えており、ほぼ円筒状の容器形状を有している。胴部3の高さ方向ほぼ中央には、径を絞り込んだウェスト部5が形成されている。そして、胴部3は、ウェスト部5を境に、上側胴部31と下側胴部32とに分けられている。
ここで、高さ方向とは、口部2を上にして容器1を水平面に置いたときに、水平面に直交する方向に沿った方向をいうものとする。
図示する容器1は、容積2リットルの比較的容量の多い用途に供される容器の一例であり、その寸法は、高さHが310mm、口部2の開口径φaが26mm、上側胴部31の最大径φbが107mm、下側胴部32の最大径φcが110mm、ウェスト部5の最小径φdが72mmである。また、胴部2の平均肉厚は、約0.22mmであり、容器質量は30〜40gで従来の容積2リットルの容器に比べて最大約15gの減量が図られている。
本実施形態が好適に適用されるのは、容積1.5リットル以上、好ましくは、1.8リットル以上の比較的容量の多い用途に用いられる容器に対してであり、特に、薄肉とすることで軽量化が図られた、平均肉厚が0.3mm以下、好ましくは0.25mm以下であって、プリフォームから容器形状へブロー成形するときの縦延伸倍率が、2.4〜3.1倍、好ましくは2.6〜2.9倍、横延伸倍率が、4〜6倍、好ましくは4.5〜5.5倍の薄肉容器に対して好適に適用できる。
このような比較的大容量の薄肉容器に本実施形態を適用するにあたり、高さは、265〜355mmであるのが好ましく、特に好ましくは300〜320mmである。上側胴部31の最大径φaは、85〜125mmであるのが好ましく、特に好ましくは95〜115mmである。
下側胴部32の最大径φcは、90〜130mmであるのが好ましく、特に好ましくは100〜120mmであり、下側胴部32の最大径φcに対する上側胴部31の最大径φbの比(φb/φc)は、0.9〜1であるのが好ましく、特に好ましくは0.95〜0.99である。
ウェスト部5の最小径φdは、容器1を片手で把持することを考慮すると、60〜90mmであるのが好ましく、特に好ましくは65〜80mmである。
また、他の部位の剛性や、デザイン上のバランスなどを考慮しつつ、ウェスト部5の延伸量を抑えて肉厚を確保して、ウェスト部5の剛性を得るためには、胴部3の最大径φMAXに対するウェスト部5の最小径φdの比(φd/φMAX)が、0.5〜0.8となるような範囲でウェスト部5を絞り込むのが好ましく、特に好ましくは0.6〜0.7である。
また、比較的大径となる上側胴部31の最大径φbに対する口部2の開口径φaの比(φa/φb)は、0.2〜0.34であるのが好ましく、特に好ましくは0.22〜0.29である。これにより、容器1から内容物を注ぎ出す際の息継ぎを抑制し、また、息継ぎが起こっても、容器の脈動を軽減して、注ぎ性を良好なものとすることができる。
このような本実施形態において、上側胴部31には、高さ方向に沿って延びる複数の稜線311が形成されている。それぞれの稜線311は、上側胴部31の側面に沿って形成されており、正面視したときに直線状に観察される。そして、これらの稜線311の間に形成される面312は、容器1の内圧が減少したときに、容器1の内方に緩やかに湾曲して圧力の減少を吸収する減圧吸収面として機能する。
このように、本実施形態に係る容器1では、高さ方向に沿って形成された稜線311により画成される減圧吸収面312が、上側胴部31の周方向に沿って形成されている。
減圧吸収面312を上記したような構造とすることにより、上側胴部31の周方向に沿った全面を減圧吸収面として機能させることができる。
この結果、減圧吸収面312の総面積が大きくなり、容器1の減圧吸収性能を向上させることができる。さらに、高さ方向に沿って形成された稜線311が、柱状の構造部位として機能するため、特に、縦方向の荷重に対する耐荷重強度を向上させることができる。
また、このような稜線311を形成することにより、成形時のひけを防止して容器1の成形性を良好なものとすることができるとともに、容器1をアセプティック充填に供する場合であっても、薬液を排液する際に、稜線311の内面側の谷溝に沿って薬液が口部2に案内されるように流出していくため、排液性が向上する。
図示する例において、上側胴部31には、十二面の減圧吸収面312が形成されているが、減圧吸収面312の面数は、容器1の成形性、要求される耐荷重強度と減圧吸収性能とのバランス、減圧吸収時の容器1の変形具合、容器1のデザインなどを考慮して適宜設定することができる。
減圧吸収面312の面数は八〜十六面とするが、例えば、上型胴部31の最大径φbが、95〜115mm程度である場合、好ましくは十〜十四面である。
減圧吸収面312の面数が、上記範囲に満たないと、容器1を薄肉に成形する際に、稜線311の両脇に位置する減圧吸収面312がなす角度が比較的鋭いため、稜線311及びその近傍に過延伸が生じ易くなり、白化の問題が生じてしまう。さらに、稜線311の数も減少するので、前述したような、耐荷重強度の向上や、ひけ防止などの稜線311を形成することによって得られる効果も不十分になってしまう。また、減圧吸収面312が大きくなるため、成形後のひけが生じたり、減圧吸収時の一面あたりの変形量が大きくなり過ぎて、容器1の外観に悪影響を及ぼしてしまう。
一方、上記範囲を超えて減圧吸収面312を形成すると、稜線311及びその近傍に過延伸による白化が生じ難くなり、また、稜線311によるひけ防止などの効果も得られるものの、減圧吸収面312が小さくなるため、減圧吸収時の一面あたりの減圧吸収量が減ってしまい、十分な減圧吸収性能が得られなくなってしまう。さらに、隣接する減圧吸収面312どうしがなす角度が鈍くなり過ぎてしまうので、容器形状保持のための稜線311の骨子としての機能が損なわれ、耐荷重強度も減少する。
ここで、容器1を薄肉に形成するに際して、稜線311及びその近傍での過延伸による白化が発生するのを有効に回避するためには、稜線311に直交する面において、隣接する減圧吸収面312が交わる角度が、135〜163.7度であるとするが、好ましくは144〜162度である。
また、減圧吸収時の容器1の外観を考慮して、上側胴部31の横断面形状は、正多角形状に形成されるように、減圧吸収面312を設けるものとする(図2(a)参照)。すなわち、すべての減圧吸収面312を同等に形成し、減圧吸収にともなう減圧吸収面312の変形が均等に生じるようにする
これにより、容器1のいびつな形状変化を回避することができ、容器1の外観変化を目立たなくすることができる。このとき、正多角形状は、ほぼ円形状と見なせる程度に円形状に近似しているほどよい。
なお、上側胴部31の横断面形状を正多角形状に形成する場合、隣接する減圧吸収面312が交わる角度は、正八角形で135度、正十角形で144度、正二十角形で162度、正二十二角形で約163.636度である。
さらに、図示する例にあっては、高さ方向に沿う縦方向断面をみたときに、上側胴部31の最も口部2側の部分(肩部)33が、曲率半径120mmの曲線にて形成されており、次いで、曲率半径50mmの曲線、曲率半径200の曲線に連続し、最もウェスト部5側の部分が曲率半径50mmの曲線にて形成されている(図3参照)。このように、上側胴部31の断面形状は、曲率半径が異なる複数の連続する曲線にて形成されており、上側胴部31の高さ方向ほぼ中央の曲率半径が最大となっている。
上型胴部31の形状をこのように形成することで、特に、横方向の荷重に対する耐荷重強度を向上させることができる。
一方、下側胴部32においても、上側胴部31と同様に、高さ方向に沿って延びる複数の稜線321が形成されており、これらの稜線321の間に形成される面322が、減圧吸収面として機能する。
ここで、図示する例では、上側胴部31に形成される稜線311とは異なり、下側胴部32に形成される稜線321が、高さ方向に沿って螺旋状に延びている。このように、下側胴部32にあっては、高さ方向に沿って螺旋状に延びる稜線321により画成された減圧吸収面322が形成されている。
減圧吸収面322をこのような構造とすることにより、前述した効果に加え、下側胴部32の側面を斜めに横切る螺旋状の稜線321により、内容物の重さで下側胴部32が外方に膨らむのを防止できるとともに、横方向の荷重に対する耐荷重強度も向上する。
さらに、稜線321を螺旋状に形成することにより、縦方向の荷重に対して、下側胴部32が周方向にねじれるように、たわみ変形し易くなる。このため、下側胴部32は、縦方向の荷重を弾性的に受けることになり、下側胴部32が座屈するのを有効に回避することができる。
図示する例では、前述したように、上側胴部31に形成する稜線311を直線状としている
一方、下側胴部32に形成する稜線321は螺旋状に形成されている。接地側に位置し、縦方向の荷重を下方に逃がすことができない下側胴部32において、稜線321を螺旋状に形成するのが、たわみ変形による効果が得られ易く、座屈を回避する上でも好ましい。また、内容物の重さで胴部3が外方に膨らむのを防止する上でも、容器の下方に位置する下側胴部32に形成する稜線321を螺旋状にするのが好ましい。
稜線321を螺旋状に形成するにあたり、その螺旋角は、5〜45度であるのが好ましく、特に好ましくは10〜30度である。
また、縦方向の荷重の逃げ場のない下側胴部32にあっては、耐荷重強度を優先して、減圧吸収面322の面数を設定するのが好ましい。
図示する例において、下側胴部32には、十六面の減圧吸収面322が形成されているが、下側胴部32に形成する減圧吸収面322の面数は、例えば、下型胴部32の最大径φcが、100〜120mm程度である場合、十〜二十二面であるのが好ましく、より好ましくは十二〜二十面である。
なお、この場合には、前述した範囲で上側胴部31に形成する減圧吸収面312の面数を設定して組み合わせるのが好適であり、上側胴部31に形成する減圧吸収面312の面数を十〜十四面とし、下側胴部32に形成する減圧吸収面322の面数を十二〜二十面とした組み合わせが特に好適である。
このとき、稜線321及びその近傍での過延伸を防止するために、前述した範囲で、隣接する減圧吸収面322が交わる角度を設定したり、減圧吸収時の容器1の外観を考慮して、下側胴部32の横断面形状を、正多角形状(図2(c)参照)に形成したりするのが好ましいのは、上側胴部31の場合と同様である。
さらに、図示する例にあっては、高さ方向に沿う縦方向断面をみたときに、下側胴部32のウェスト部5側の部分が、曲率半径120mmの曲線にて形成され、ウェスト部5に連続している。一方、下側胴部32の底部4側の部分は、曲率半径60mmの曲線にて形成され、底部4に連続している。そして、これらの部分の間323は、容器1の中心線Xに平行となるように、ほぼ直線状に形成されている(図3参照)。
このように、下側胴部32の断面形状を、容器1の中心線Xに平行な、ほぼ直線状の部分323を含むように形成することで、例えば、店頭などで容器1を並べて陳列する際に、この直線部分323を他の容器とのあたり面として、容器1を整然と陳列することができる。
なお、下側胴部32に螺旋状の稜線321が形成される場合、当該部分323は厳密な意味での直線状にはならないが、螺旋状の稜線321により画成される減圧吸収面322が円筒面に近づくほど、すなわち、正多角形状とする下側胴部32の横断面形状が円に近似するほど、より直線に近くなっていく。
また、図4に示すように、容器1の底部4の中央には、球面状に陥没する凹部41が設けられており、底部4の周縁には接地部42が設けられている。このような凹部41と接地部42との間には、両者をつなぐ実質的に平坦な平面部43が形成されている。
そして、平面部43と接地部42とは、凹部41の近傍から径方向外側に向かって放射状に形成される複数の傾斜溝44により、周方向に沿って分断されている。
底部4の形状をこのようなものとすることで、底部4の剛性を確保して、内容物の重さで底面が膨らむのを防止することができる。これによって、容器1の座りが悪くなるのを回避することができる。
また、図示する例において、底部4には八本の傾斜溝44が形成されているが、その形成位置は、下側胴部32に形成された十六本の稜線321のうち、最も近接する八本の稜線321の延長線上にある。詳述すると、十六本の稜線321のうち、一本おきに稜線321の延長線を辿っていくと、その延長線上に傾斜溝44が形成されている。これにより、稜線321が受けた荷重を分散させ、接地部42に荷重が集中しないようにしている。
なお、底部4に形成する傾斜溝44と、下側胴部32に形成する稜線321とを同数とし、それぞれの稜線321の延長線上に一対一で傾斜溝44を形成すようにしてもよいが、荷重分散の程度や、下側胴部32に形成する減圧吸収面322の面数を考慮すると、稜線321の本数は、傾斜溝44の本数の1〜4倍であるのが好ましい。
さらに、接地部42の外周面は、下側胴部32に連続する傾斜面としているが、これは、成形時における接地部42の延伸を極力抑えて肉厚を確保することで、接地部42の耐荷重強度を向上させるためである。
また、本実施形態では、胴部3の高さ方向ほぼ中央に、胴部3を上側胴部31と下側胴部32とに分けるウェスト部5を形成し、容器1が持ち易くなるようにするとともに、比較的剛性の高い口部2の直下(肩部)と、底部5との間を補強して、胴部3の高さ方向中央部部分における剛性を確保している。
ウェスト部5の具体的態様として、図示する例では、ウェスト部5は、上側胴部31に連続する上絞り部51と、下側胴部32に連続する下絞り部52とを有している。上絞り部51と下絞り部52とは、円筒状の最絞り部53(図2(b)参照)の上下に接続されている。また、上絞り部51と最絞り部53との接続部511と、下絞り部52と最絞り部53との接続部521は、段部55を形成している。
なお、特に図示しないが、上絞り部51と下絞り部52の横断面形状も、最絞り部53と同様に、円形状になっている。
このように、胴部3のほぼ中央を二段階に絞り込んでウェスト部5を形成することで、ウェスト部5を親指と、人差し指又は中指とで挟んで容器1を把持したときに、最絞り部53に指が入り込んで、指のあたり具合がよくなるとともに、親指の付け根が下絞り部52に収まり易くなるなどして、手のひら全体で容器1を掴み易くなる。
このとき、上絞り部51と下絞り部52の絞り比は、容器1を把持したときのフィット感や、容器1のデザインなどを考慮して、適宜設定することができるが、上絞り部51の径φeを絞り込むにあたり、上絞り部51の最大径φeMAXに対する最小径φeMINの比(φeMIN/φeMAX)は、0.6〜0.9であるのが好ましく、特に好ましくは0.7〜0.8であり、同最大径φeMAXに対するウェスト部5の最小径φdの比(φd/φeMAX)は、0.5〜0.8であるのが好ましい。
また、下絞り部52の径φfを絞り込むにあたり、下絞り部52の最大径φfMAXに対する最小径φfMINの比(φfMIN/φfMAX)は、0.7〜0.95であるのが好ましく、特に好ましくは0.8〜0.9であり、同最大径φfMAXに対するウェスト部5の最小径φdの比(φd/φfMAX)は、0.6〜0.85であるのが好ましい。
また、図示する例では、上絞り部51と下絞り部52は、上記絞り比の範囲で、その縦断面形状が、容器1の内方に凸となる曲率半径40mmの曲線を形成するような曲面にて、それぞれ上側胴部31と下側胴部32とに連続している。
そして、上側胴部31の上絞り部51と連続する部分は、その断面形状が容器1の外方に凸となる曲率半径50mmの曲線を形成するような曲面にて形成されており、下側胴部32の下絞り部52と連続する部分は、その断面形状が容器1の外方に凸となる曲率半径120mmの曲線を形成するような曲面にて形成されている(図3参照)。
ここで、ウェスト部5と上側胴部31との境界は、ウェスト部5(上絞り部51)側の容器1の内方に凸となる曲線と、上側胴部31側の容器1の外方に凸となる曲線との変曲点に相当する部分510をいい、これらの曲線間に直線的な部分が存在する場合には、当該直線的な部分はウェスト部5に含まれるものとし、当該直線的な部分の上端に相当する部分をウェスト部5と上側胴部31との境界とする。
同様に、ウェスト部5と下側胴部32との境界も、ウェスト部5(下絞り部52)側の容器1の内方に凸となる曲線と、下側胴部32側の容器1の外方に凸となる曲線との変曲点に相当する部分520をいい、これらの曲線間に直線的な部分が存在する場合には、当該直線的な部分はウェスト部5に含まれるものとし、当該直線的な部分の下端に相当する部分をウェスト部5と下側胴部32との境界とする。
このような容器1の内方に凸となる曲面により、ウェスト部5を上側胴部31と下側胴部32とに連続させることで、ウェスト部5を掴んで容器1を把持したときに、手のひらとのなじみがよくなり、容器1のホールド感が一層よくなる。
このとき、正立状態で容器1を把持したときに手のひらがあたる下絞り部52が、上記したような容器1の内方に凸となる曲面にて形成されていれば、容器1を正立状態で把持したときのホールド感をよくすることができるが、容器1を倒立状態で把持したときのことを考慮すると、ウェスト部5は、図示するように、高さ方向上下でほぼ対称となるように形成するのが好ましい。
また、ウェスト部5を親指と、人差し指又は中指とで挟んだときに、親指と、人差し指又は中指との間とのあたり具合がよくなるように、上絞り部51と下絞り部52における上記曲線は、同一の曲率半径にて形成されているのが好ましく、図3に波線で示すように、共通の中心を有する同一の曲率半径の曲線とするのが特に好ましい。
上記各曲面の曲率半径は、容器1を把持したときのフィット感や、容器1のデザインなどを考慮して、適宜設定することができるが、通常は、20〜80mmとするのが好ましく、より好ましくは30〜60mmである。
また、本実施形態にあっては、図示するように、接続部511,521が、段部55を形成するように、上絞り部51と最絞り部53、及び下絞り部52と最絞り部53とを接続している。
このような段部55を形成することで、ウェスト部5の剛性を高めることができる。これに加え、容器1を把持する際に、剛性の高い段部55に指を引っ掛けて容器1を把持することで容器1の把持性が向上するとともに、ウェスト部5を掴む指に力が入りすぎても、容器1の変形を防止することができる。
なお、段部55は、必要に応じて接続部511,521の一方に形成するようにしてもよい。
さらに、図示する例では、接続部511,521が鞍馬状の閉曲線を形成するようにして、上絞り部51と最絞り部53、及び下絞り部52と最絞り部53とが接続されている。ここで、鞍馬状の閉曲線とは、鞍点を中心に鞍面上の点をつないでなる閉曲線をいうものとするが、数学的な意味での厳密性までは要求されない。
これにより、接続部511,521が、容器1の周方向に沿って曲線的に形成されることになり、ウェスト部5の剛性をより向上させることができるとともに、ウェスト部5を親指と、人差し指又は中指とで挟んで容器1を把持したときの指のあたり具合がさらによくなる。このような効果は、特に、接続部511,521が段部55を形成するようにしたときに顕著になる。
また、図示する例では、上絞り部51側の接続部511が形成する鞍馬状の閉曲線と、下絞り部52側の接続部521が形成する鞍馬状の閉曲線とを同一形状とし、その位相を45度ずらしている。ウェスト部5の剛性の向上や、指のあたり具合などを考慮すると、その位相差は、0〜180度の範囲にあるのが好ましく、特に好ましくは30〜60度である。
ここで、図5は、接続部511,521が形成する鞍馬状の閉曲線の位置関係を説明するために、これらの閉曲線を概念的に示した図であり、図5(a)は、接続部511が形成する閉曲線と、接続部521が形成する閉曲線と位相差が0度の状態を示している。図5(b)は、接続部511が形成する閉曲線を固定する一方、接続部521が形成する閉曲線上の点Pが、中心軸X周りに45度回転するように、当該閉曲線の全体を回転させた状態を示している。この状態は、図示する容器1における上記両閉曲線の位置関係に相当し、このときの回転角度αを位相差というものとする。
また、上記両閉曲線の位相をずらすことにより、最絞り部53の高さ方向の幅Wは、容器1の周方向に沿って変化することになるが、このときの最小幅は、2〜6mmであるのが好ましく、特に好ましくは3〜5mmである。最大幅は、8〜14mmであるのが好ましく、特に好ましくは9〜12mmである。
また、幅が変化する割合は、容器1の寸法にもよるが、最小幅に対して最大幅が1.5〜6倍であるのが好ましく、特に好ましくは2.5〜4倍である。
なお、図示する例では、接続部511が形成する閉曲線と、接続部521が形成する閉曲線とを、同一形状の閉曲線としてその位相をずらしているが、これらの閉曲線は異なるものとすることもできる。また、一方が形成する閉曲線を単なる二次元的な円形状として、必要に応じて適宜中心線Xに対して傾けるなどしてもよい。これらの場合においても、絞り部53の高さ方向の幅Wが、上記範囲で変化するのが好ましい。
以上説明したような本実施形態に係る合成樹脂製容器は、例えば、公知の射出成形や押出成形により製造された、有底筒状のプリフォームを二軸延伸ブロー成形するなどして製造することができる。また、本実施形態に係る容器1を構成する熱可塑性樹脂は、延伸ブロー成形及び熱結晶化可能な樹脂であれば任意のものを使用することができる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート,ポリカーボネート,ポリアリレート、ポリ乳酸又はこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、これらの樹脂あるいは他の樹脂とのブレンド物が好適であり、特に、ポリエチレンテレフタレート等のエチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルが好適に使用される。
また、アクリロニトリル樹脂,ポリプロピレン,プロピレン−エチレン共重合体,ポリエチレン等も使用することができる。
これらの樹脂には、成形品の品質を損なわない範囲内で種々の添加剤、例えば、着色剤,紫外線吸収剤,離型剤,滑剤,核剤,酸化防止剤,帯電防止剤等を配合することができる。
エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルは、エステル反復単位の大部分、一般に70モル%以上をエチレンテレフタレート単位が占めるものであり、ガラス転移点(Tg)が50〜90℃、融点(Tm)が200〜275℃の範囲にあるものが好適である。
エチレンテレフタレート系熱可塑性ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)が耐圧性,耐熱性,耐熱圧性等の点で特に優れているが、エチレンテレフタレート単位以外にイソフタル酸やナフタレンジカルボン酸等の二塩基酸とプロピレングリコール等のジオールからなるエステル単位の少量を含む共重合ポリエステルも使用することができる。
また、本実施形態に係る容器1は、単層(一層)の熱可塑性ポリエステル層で構成される場合の他、二層以上の熱可塑性ポリエステル層により構成することもできる。さらに、二層以上の熱可塑性ポリエステル層からなる内層及び外層の間に封入される中間層を備えることができ、中間層をバリヤー層や酸素吸収層とすることができる。
このようにバリヤー層,酸素吸収層を備えることにより、容器内への外部からの酸素の透過を抑制し、容器内の内容物の外部からの酸素による変質を防止することができる。
ここで、酸素吸収層としては、酸素を吸収して酸素の透過を防ぐものであれば任意のものを使用することができるが、酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組合せ、あるいは実質的に酸化しないガスバリヤー性樹脂,酸化可能有機成分及び遷移金属触媒の組み合わせを使用することが好適である。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明に係る合成樹脂製容器は、アセプティック充填を行う飲料水、ミネラルウォーター、ミルクコーヒー、茶類、健康飲料や、中温充填の酒類、調味料等を内容物とするボトル状容器として好適に用いられる。
本発明に係る合成樹脂製容器の一実施形態の概略を示す正面図である。 本発明に係る合成樹脂製容器の一実施形態の横端面図であり、図2(a)、図2(b)、図2(c)は、それぞれ図1のA−A横端面、B−B横端面、C−C横端面を示している。 図1のD−D縦端面図である。 本発明に係る合成樹脂製容器の一実施形態の概略を示す底面図である。 ウェスト部における接続部511,521が形成する鞍馬状の閉曲線の位置関係を説明する概念図である。
符号の説明
1 容器
2 口部
3 胴部
31 上側胴部
311 稜線
312 減圧吸収面
32 下側胴部
321 稜線
322 減圧吸収面
4 底部
41 凹部
42 接地部
43 平面部
44 傾斜溝
5 ウェスト部
51 上絞り部
52 下絞り部
53 最絞り部
X 中心線

Claims (13)

  1. 口部、胴部及び底部を備えた合成樹脂製容器であって、
    前記胴部が、前記胴部の高さ方向ほぼ中央に設けられたウェスト部により、上側胴部と下側胴部とに分けられており、
    前記上側胴部及び下側胴部が、高さ方向に沿って形成された稜線により画成される複数の減圧吸収面を備え、
    隣接する前記減圧吸収面が、前記胴部の横断面において135〜163.7度の角度で交わって前記稜線を形成しており、
    前記上側胴部に形成される前記稜線が、高さ方向に沿って延びるように形成されて正面視したときに直線状に観察されるとともに、当該稜線により前記減圧吸収面が八〜十六面に画成されて、前記上側胴部の横断面形状が正多角形状に形成されていることを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 前記下側胴部に形成される前記稜線が、高さ方向に沿って螺旋状に延びる請求項1に記載の合成樹脂製容器。
  3. 前記下側胴部に、十〜二十二面の減圧吸収面が形成されている請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
  4. 前記下側胴部の横断面形状が、正多角形状に形成されている請求項1〜のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
  5. 前記ウェスト部が円筒形状であり、前記正多角形状が円形状にほぼ近似する請求項に記載の合成樹脂製容器。
  6. 前記上側胴部の縦断面形状が、容器外方に凸となる曲線であって、曲率半径が異なる複数の連続する曲線にて形成されている請求項1〜のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
  7. 前記上側胴部の高さ方向ほぼ中央における曲率半径が最大となる請求項に記載の合成樹脂製容器。
  8. 前記下側胴部の縦断面形状が、容器の中心線に平行な直線部分又はほぼ直線状の部分を含むように形成されている請求項1〜のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
  9. 前記上側胴部の最大径に対する前記口部の開口径の比が、0.2〜0.34である請求項1〜のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
  10. 前記底部が、前記底部の中央に設けられた凹部、前記凹部に連なる実質的に平坦な平面部、前記底部の周縁に沿って凸状に形成された接地部、及び前記平面部と前記接地部とを周方向に分断する複数の傾斜溝を備えるとともに、
    前記傾斜溝が、前記凹部から径方向外側に向かって放射状に形成されている請求項1〜9のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
  11. 前記下側胴部に形成される稜線の本数が、前記底部に形成される傾斜溝の本数の1〜4倍である請求項1〜10のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
  12. 前記傾斜溝が、前記下側胴部に形成された稜線のうち最も近接する稜線の延長線上に位置する請求項11に記載の合成樹脂製容器。
  13. 前記接地部の外周面が、前記下側胴部に連続する傾斜面となっている請求項1〜12のいずれかに記載の合成樹脂製容器。
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