JP2010076772A - プラスチックボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】形状上、強度及び持ち易さを確保でき、軽量化にも貢献できるプラスチックボトル。
【解決手段】プラスチックボトル1は、方形のコーナー部のそれぞれが面取りされてなる横断面の胴部4を備えたものにおいて、流体を満杯に貯留されたときの重心Gの近傍でコーナー部45に形成されたくびれ部50と、胴部4に周方向にわたって形成されてくびれ部50を通過する凹リブ73〜75と、胴部4の面取りされていない側面41〜44に形成された把持用の窪み部52と、を備える。くびれ部50は、その上下にある他の部位61,62よりもコーナー部45の面取りが大きくなるように徐変することで形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆる角型ボトルを持ち易くするためのプラスチックボトルに関する。
お茶や水などの飲料用のプラスチックボトルとして、横断面が略長方形のPETボトルが数多く市販されており、特に、1〜2リットル程度の大型ボトルでは、消費者の持ち易さを考慮した工夫が施されている。
例えば、特許文献1に記載の角型ボトルは、胴部の横断面を長方形の各コーナー部を面取りしたものとし、その長辺側の二つの側面に指挿入凹部を幅いっぱいに形成している。また、この角型ボトルでは、軽量化した薄肉胴部が必要な強度を確保できるように、指挿入凹部の縦断面形状を工夫している。
特開2005−247393号公報 特開2006−137463号公報
しかし、特許文献1に記載のボトルのように、指挿入凹部を幅いっぱいに大きく形成したのでは、縦強度が低下するため、結果的に胴部をそれほど薄肉化することができない。仮に指挿入凹部の幅を短くしたとすれば、消費者によっては、手の平がコーナー部でつかえて指先を指挿入凹部に挿入することが困難となるおそれがある。
もっとも、特許文献2に記載のように、キャッピング前の液体窒素の添加によりボトル内を陽圧にする方法を用いれば、薄肉化しても、ボトルの流通での強度は保つことはできる。しかし、キャップの開栓後はボトル内が常圧にもどるため、強度が著しく低下する。その結果、ボトルを持つだけで中味があふれ出るなど、安定したハンドリング性を提供することができないおそれがある。
本発明は、形状上、強度及び持ち易さを確保でき、軽量化にも貢献できるプラスチックボトルを提供することをその目的としている。
上記目的を達成するべく、本発明のプラスチックボトルは、方形のコーナー部のそれぞれが面取りされてなる横断面の胴部を備えたものにおいて、流体を満杯に貯留されたときの重心の近傍でコーナー部のそれぞれに形成されたくびれ部と、胴部に周方向にわたって形成されてくびれ部のそれぞれを通過する少なくとも一つの凹リブと、胴部の面取りされていない少なくとも一つの側面に形成された把持用の窪み部と、を備える。そして、くびれ部が、その上下にある他の部位よりもコーナー部の面取りが大きくなるように徐変することで形成される。
本発明によれば、くびれ部が形成されているので、消費者がボトルを把持する際にコーナー部でつかえることを抑制できる上、ボトルの中心軸にできるだけ近い部分を把持することが可能となる。しかも、把持した際には指先を窪み部にかけることができる。また、くびれ部が重心の近傍にあるので、安定したハンドリングを提供することができる。以上より、持ち易さ、ひいては流体の注ぎ易さを向上することができる。加えて、徐々に変化した面で形成されたくびれ部によって、縦強度の低下が抑制される一方、くびれ部を通過される凹リブによって、くびれ部のみならず胴部の横強度が高められる。さらには、コーナー部に形成されたくびれ部は、コーナー部以外の側面に形成される場合に比べて、胴部の強度低下を伴わずに済む。よって、形状上も胴部の強度を確保できるので、軽量化にも貢献することが可能となる。
好ましくは、窪み部は、くびれ部と同様の高さ位置にあるとよい。これにより、手の平を添える部位と指先を掛ける部位とが近くなるので、持ちやすくなる。
より好ましくは、胴部の側面は、窪み部の両側に平坦な面を有し、窪み部は、この平坦な面を介してくびれ部に隣接するとよい。これにより、平坦な面は窪み部近辺で剛性を提供するように機能するので、指先がかけられたときに窪み部がへこむように変形するのを抑制できると共に、持ち易さを向上できる。
好ましくは、凹リブの横断面は、くびれ部を通過する部分が円弧で構成されるとよい。これにより、屈曲点をかえることができ、ボトル剛性を上げることができる。
より好ましくは、凹リブは、窪み部も通過するとよい。これにより、窪み部の横強度も補強することができる。
より好ましくは、凹リブの横断面は、窪み部を通過する部分が円弧で構成され、且つ、窪み部を通過する円弧とくびれ部を通過する円弧とが別の円弧でつながれるとよい。こうすることで、凹リブでの応力集中が起こり難くなると共に、ボトル剛性を上げることができる。
好ましくは、凹リブは、上下方向に複数があり、そのうちの一つはくびれ部及び窪み部の中央を通過し、そのうちの二つは窪み部の上縁及び下縁を通過するとよい。
また、別の好ましい一態様によれば、凹リブは、上下方向に複数があり、5〜20mmのピッチで配置されるとよい。5mm未満のピッチとなると面構成ができない一方、20mmを越えるピッチとなると補強効果が薄れる。上記のピッチとすることで、ボトル剛性を向上することができる。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るプラスチックボトルを説明する。以下では、第1実施形態として正方形の角型ボトルについて説明し、第2実施形態として長方形の角型ボトルについて説明する。
また、以下の説明では、ボトル口部が存在する方を上側とし、ボトル底部が存在する方を下側とする。高さとは、ボトルの中心軸の方向(上下方向)に沿った長さを意味する。横断面とは、中心軸に直交する平面における断面を意味する。周方向とは、横断面の輪郭に沿った方向を意味する。なお、図8,9及び18では、断面におけるアウトラインを示し、断面のハッチングを省略している。
<第1実施形態>
図1〜図3に示すように、プラスチックボトル1(以下、「ボトル1」という。)は、上側から順に、口部2、肩部3、胴部4及び底部5を有する。これらの部分(2,3,4及び5)は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を主材料として、二軸延伸ブロー成形などの延伸成形法によって一体成形され、内部に飲料を貯留するためのボトル壁を構成する。飲料を満杯に貯留したときのボトル1の重心G(図4参照)は、中心軸Y−Y上にある。ボトル1のサイズの一例を示すと、高さは約290mm、満注容量は約1500mlであるが、これに限られるものではない。
口部2は、上端が開口しており、飲料の注ぎ口として機能する。口部2の開口は、図示省略したキャップにより開閉される。肩部3は、横断面が下方にかけて徐々に拡大してなり、ボトル1において最小径の口部2を、ボトル1において最大幅を構成する胴部4の上端に連続させる。底部5は、底壁21及び周壁22で構成される。周壁22は、下方にかけて僅かにすぼめられてなり、胴部4の下端を底壁21に連続させる。
胴部4は、正方形の4つのコーナー部(二辺の交差する角部。)をそれぞれ面取りしてなる横断面で構成される。詳細には、図5に示すように、胴部4の横断面は、4つの側面41〜44及びこれらの間をつなぐ4つのコーナー面45からなり、中心軸Y−Yを中心に左右対称及び前後対称で形成される。コーナー面45は、面取りされた部分を構成する面であり、隣接する二つの側面(例えば側面41,42)に屈曲部46a,46bを介してつながる。屈曲部46a,46bは、所定の曲率半径で丸面取りされる。
再び図1〜図3に戻って説明する。
胴部4は、上下中間部に、くびれ部50及び窪み部52を有する。胴部4を上下方向に3つのエリアに区分けすると、胴部4は、基本的に互いに同じ横断面の上側胴部61及び下側胴部62と、これらの間にある中間胴部63と、からなるといえる。中間胴部63は、くびれ部50及び窪み部52のほか、重心Gを有する部分である(図4参照)。くびれ部50及び窪み部52は、重心Gの近傍にあればよく、好ましくはくびれ部50及び窪み部52の中央部は、重心Gの下側にあるとよい。
上側胴部61には5つの凹リブ71が形成され、下側胴部62には3つの凹リブ72が形成される。中間胴部63には3つの凹リブ73,74,75が形成され、中間胴部63と上側胴部61及び下側胴部62との間にそれぞれ1つの凹リブ76、77が形成される。凹リブ71〜77は、いずれも胴部4の周方向にわたって連続したものであり、胴部4の横強度を高める。各凹リブの縦断面は、強度が補強される形状であれば限定されるものではない。ここでは、図8及び9に示すように、凹リブ71,72は三角形の縦断面からなり、凹リブ73〜77は略円形の縦断面からなる。
図4に示すように、凹リブ73は、くびれ部50及び窪み部52の中央を通過する。凹リブ74,75は、くびれ部50を通過すると共に、窪み部52の上縁及び下縁を通過する。凹リブ76,77は、窪み部52を通過することなく、くびれ部50の上縁及び下縁を通過する。凹リブ73〜77のピッチは、好ましくは5〜20mmであり、より好ましくは10mm〜15mmである。5mm未満ではピッチが小さすぎて、中間胴部63に面構成ができない。20mmを越えたのではピッチが大きすぎて、中間胴部63の補強効果が十分でなくなる。逆に、上記した範囲のピッチであれば、面構成及びボトル剛性を確保し易い。なお、凹リブ73〜77の位置及び数は、強度を補強したい位置に適宜の数を設定すればよく、特に限定されるものではない。
図5に示すように、凹リブ76,77の横断面は、正方形のコーナー部を面取りされてなる八角形からなり、上側胴部61及び下側胴部62の横断面と相似となっている。なお、凹リブ71,72の横断面もこれと同様である。
図6に示すように、凹リブ74,75の横断面は、複数の円弧を滑らかに連ねてなる。具体的には、この横断面では、くびれ部50を通過する4箇所の部分80が円弧で構成され、窪み部52を通過する4箇所の部分82が部分80よりも短い円弧で構成され、部分80と部分82とが別の円弧により滑らかに連ねられる。部分80の曲率半径は、凹リブ74,75の内側に位置し、部分82の曲率半径は、凹リブ74,75の外側に位置する。凹リブ74の直上部分及び凹リブ75の直下部分における中間胴部63の横断面84は、略正八角形となっている。
図7に示すように、凹リブ73の横断面は、複数の円弧を滑らかに連ねてなるものであるが、凹リブ74,75の横断面とは曲率半径の点で異なる。凹リブ73の横断面では、くびれ部50を通過する4箇所の部分90と、窪み部52を通過する4箇所の部分92とを別の円弧93で滑らかに連ねてなる。そして、部分90,92は、それぞれ、部分80、82よりも曲率半径が小さい。凹リブ73の直上部分及び直下部分における中間胴部63の横断面94は、窪み52を除く部分で、より正八角形に近づいたものとなっている。
続いて、図1〜3を参照し、くびれ部50及び窪み部52について詳述する。
くびれ部50は、4つのコーナー面45にそれぞれ形成される。くびれ部50は、その上下にある上側胴部61及び下側胴部62よりもコーナー面45の面取りが大きくなるように徐変することで形成される。詳細には、くびれ部50は、その上縁及び下縁から徐々に面取りが大きくなっていき、中央で面取りが最大となるように形成される。なお、くびれ部50は、胴部4の一部が絞られてなるという形状の特徴から、ウエスト部又は絞り部と称されることもある。
図9に示すように、くびれ部50は、中央を横断する凹リブ73を境に上下対称に形成され、凹リブ73の位置が最も絞られた最深部となっている。別の見方をすれば、くびれ部50は、凹リブ73で上下に分けられた二つの底面100,100と、凹リブ74、76間にある上面102と、凹リブ75,77間にある下面104と、を備える。連続する二つの底面100,100の高さは、大人の指幅程度(約15mm〜30mm)であることが好ましい。底面100は、凹リブ73側が僅かに内側に傾斜し、上面102及び下面104は、底面100よりも大きな角度で内側に傾斜する。なお、底面100は、図7に示す横断面94の一部を構成する。また、上面102及び下面104は、図6に示す横断面84の一部を構成する。
窪み部52は、面取りされていない4つの側面41〜44の中央部にそれぞれ形成される。前後の窪み部52及び左右の窪み部52は、いずれも対向しており、且つ、全てが同じ形状で構成される(図7参照)。窪み部52は、人の指先を僅かに収めることができるように、側面を僅かに凹ませた部位である。図7に示すように、窪み部52は、横断面が円弧で形成される。また、図8に示すように、窪み部52は、中央を横断する凹リブ73を境に上下対称に形成され、且つ、凹リブ73の位置で最も深くなるように形成される。ただし、窪み部52の深さは、くびれ部50よりも浅い。
別の実施態様では、窪み部52を側面41〜44の全てに形成するのではなく、一つの側面だけに形成してもよいが、前後又は左右の側面に窪み部52を対向して形成した方がよい。こうすることで、人が胴部4の左右のどちらからでも片手で窪み部52にアクセスし易くなる上、両方の窪み部52を使って把持したときの距離も短くなるので、持ち易さが向上される。なお、窪み部52の形状は、把持するのに指先をあてがうことができて、強度を確保できるものであればよく、上記した形状に限られない。
図1、図4及び図7に示すように、窪み部52の両側には、胴部4の面取りされていない側面の平坦面110,110がある。平坦面110,110は、各側面41〜44に形成されており、それぞれ凹リブ73によって上下に分断される。一つの窪み部52は、両側の平坦面110,110を介してくびれ部50,50に隣接する。平坦面110とくびれ部50との間は、丸面取りされる(図7参照)。
以上説明した本実施形態のボトル1の作用効果について説明する。
1.強度の観点
人がボトル1を把持するときには、くびれ部50及び窪み部52が積極的に使用されるため、これらが存在する中間胴部63の強度を確保することが望ましい。
この点、本実施形態によれば、くびれ部50を側面41〜44に形成するのではなくコーナー面45に形成する。これにより、強度低下を伴わずに、くびれ部50を胴部4に形成することができる。しかも、くびれ部50を徐変することにより形成するので、くびれ部50を胴部4に形成したことによる縦強度の低下を抑制することができる。また、くびれ部50に複数の凹リブ73〜77をいれているので、くびれ部50の横強度を高めることができる。
さらに、図6及び図7に示したように、横断面においては、くびれ部50を通過する凹リブ73〜75の部分80,90が円弧で構成され、且つ、これらの直近にあるくびれ部50の面が直線で構成される。これにより、屈曲点をかえることができ、ボトル剛性を上げることができる。しかも、この円弧と直線との関係がくびれ部50において上下方向に交互に繰り返されるので、相乗効果も発揮されて、ボトル剛性がより一層向上される。
加えて、図9に示したように、くびれ部50の底面100を凹リブ73に向かって傾斜させ、上面102及び下面104を凹リブ74及び75に向かって傾斜させている。これにより、これらの面が中心軸Y−Y方向と平行に延在する場合に比べて、隣接する凹リブとの間の応力集中を緩和できる。
また、窪み部52にも凹リブ73〜75をいれているので、窪み部52の横強度も補強される。さらに、窪み部52とくびれ部50とが上下方向において異なる角度で傾斜する一方、これらの間に上下方向に平行な平坦面110を形成しているので、平坦面110での強度が向上される。換言すれば、窪み部52及びくびれ部50の近辺(平坦面110)において比較的大きいボトル剛性が提供される。
以上のように、本実施形態のボトル1によれば、形状上、中間胴部63の強度を確保できる。よって、薄肉化による軽量化にも貢献することも可能となる。なお、この強度はキャップの開栓後も確保することができる。
2.持ち易さの観点
くびれ部50を形成しているので、人は中心軸Y−Yにできるだけ近い部分でボトル1を把持することが可能となる。また、くびれ部50を側面41〜44に形成するのではなくコーナー面45に形成しているので、把持する際にコーナー面45で手の平がつかえることを抑制できる。これは、窪み部52を側面の幅一杯に形成せずに済むというメリットをもたらす。また、上記のとおり窪み部52及びくびれ部50の近辺でのボトル剛性が確保されているので、指先がかけられたときに窪み部52がへこむように変形するのを抑制されるので、消費者にとっては持ち易いと感じられ得る。
さらに、窪み部52の高さ位置もくびれ部50の高さ位置と同様であるので、手の平を添える部位に近い位置で指先をかけることができる。また、窪み部52及びくびれ部50を用いて把持される部分が重心Gの近傍であるので、ボトル1も傾けやすく、安定したハンドリングを提供することができる。したがって、本実施形態のボトル1によれば、片手での持ち易さのみならず、握り易さ及び飲料の注ぎ易さを向上することができる。
<第2実施形態>
次に、図10及び図11を参照して、第2実施形態に係るボトル200(胴部が長方形のコーナー部を面取りした横断面からなるもの。)について相違点を中心に説明する。第1実施形態との主な相違点は、長方形の角型ボトルに変更したことに伴い、長方形の長辺側の窪み部52aと、その短辺側の窪み部52bとで形状を変えたことである。その他の基本的な構成は、第1実施形態と同様である。第1実施形態と同一の構成については、説明に必要な箇所に同一の符号を付すことで、適宜説明を省略する。
窪み部52aは、長辺側の一対の側面41,43に形成される。窪み部52bは、短辺側の一対の側面42,44に形成される。窪み部52aは、窪み部52bよりも幅広に且つ深く形成される。窪み部52aの両側にある平坦面110a,110aは、窪み部52bの両側にある平坦面110b,110bと同程度の幅を確保されるように設計される。ただし、適宜設計変更可能である。なお、飲料を満杯に貯留したときのボトル200の重心G(図10参照)は、中心軸Y−Y上にある。
このような本実施形態のボトル200によっても、第1実施形態のボトル1と同様の作用効果を奏する。特に、長方形の角型ボトルということに配慮して、長辺側の窪み部52aの幅を広めに且つ深めにしているので、窪み部52aでの指先のおさまり易さが確保され、この種のボトルの持ち易さが向上されている。
<第2実施形態の変形例>
図12〜図18は、長方形の角型ボトルの変形例に係るボトル300を示す。このボトル300が第2実施形態のボトル200と相違する点は、ボトル200の窪み部52aを上下非対称形状の窪み部310に変更したことである。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成については、説明に必要な箇所に同一の符号を付すことで、適宜説明を省略する。
図13に示すように、窪み部310の中央には凹リブ73が通過し、窪み部310の上縁及び下縁には凹リブ74,75がそれぞれ通過する。上記同様に、凹リブ73〜75は、中央胴部4の四隅にあるくびれ部50を通過し、そのピッチ等は第1実施形態と同様の範囲であることが好ましい。窪み部310の両側には、くびれ部50と隣接する平坦面110a,110aが構成される。平坦面110a,110aの幅は、窪み部52bの両側にある平坦面110b,110bの幅よりも小さくなっている(図12参照)。
図13及び18に示すように、窪み部310は、凹リブ73で上下に分けられた二つの底面320,322と、凹リブ74、76間にある上面324と、凹リブ75,77間にある下面326と、を備える。また、窪み部310は、上面324及び下面326とともに周面を構成する二つの側面327,328を有する。
連続する二つの底面320,322の高さは、大人の指幅程度(約15mm〜30mm)あることが好ましい。底面320は、上下方向に平行であるのに対し、底面324は、下方に向かってなだらかに外側に湾曲する。窪み部310は、最大深さ(すなわち底面320のある位置)が大人の1本の指先を収めることができる程度で、且つ、指先を上面324に引っ掛けることができるように構成される。
図14に示すように、凹リブ76,77の横断面は、長方形のコーナー部を面取りされてなる八角形からなり、上側胴部61及び下側胴部62の横断面と相似となっている。
図15に示すように、凹リブ74の横断面は、くびれ部50を通過する4箇所の円弧部分330と、窪み部310の凹形状と略相似の部分332、を有し、これら円弧部分330と部分332とが別の円弧により滑らかに連ねられる。
図16に示すように、凹リブ73の横断面は、円弧部分330とは異なる曲率半径の円弧部分340と、部分332よりも浅底の部分342と、を有する。また、凹リブ73の横断面は、窪み部52bを通過する部分344を有し、部分344は、僅かであるが窪み部52bと同様に内側に湾曲する。そして、円弧部分330、部分342及び部分344は、円弧により滑らかに連ねられる。
図17に示すように、凹リブ75の横断面は、円弧部分330,340とは異なる曲率半径の円弧部分350と、部分342よりも浅底の部分352と、を有し、これら円弧部分350と部分352とが別の円弧により滑らかに連ねられる。
本実施形態のボトル300によっても、第1実施形態のボトル1と同様の作用効果を奏する。第2実施形態のボトル200と比べると、窪み部310の深さを上記のように設定しているので、ボトル300を傾けたときにも、窪み部310の上面324への指先の引っ掛かりが安定する。これにより、消費者に対して、長方形の角型ボトルについて安定したハンドリングが提供される。
なお、別の実施態様では、窪み部52bを省略してもよい。また、二つの窪み部310の一方についても省略することが可能である。
ボトル1,200,300に充填される飲料は、水、緑茶、ウーロン茶、ブレンド茶、スポーツドリンク又は果汁等の非炭酸飲料であるが、他の実施態様では、炭酸飲料又はソース等の食品であってもよい。ただし、このボトルは、凹リブ71〜77を有するので、ボトル内圧が負圧となる非炭酸飲料を充填するのに好適なものである。
図1(a)及び(b)は、第1実施形態に係るプラスチックボトルをそれぞれ別の角度からみた斜視図である。 図1のプラスチックボトルの正面図である。 図2のプラスチックボトルを45度だけ横方向から見た側面図である。 図2のプラスチックボトルのくびれ部及び窪み部を拡大して示す正面図である。 図4のV−V線で切断した横断面図である。 図4のVI−VI線で切断した横断面図である。 図4のVII−VII線で切断した縦断面図である。 図2のVIII−VIII線で切断した縦断面図である。 図2のVIII−VIII線で切断した縦断面図である。 図3のIX−IX線で切断した縦断面図である。 第2実施形態に係るプラスチックボトルの正面図である。 図10のプラスチックボトルを90度だけ横方向から見た側面図である。 図12(a)及び(b)は、第2実施形態の変形例に係るプラスチックボトルをそれぞれ別の角度からみた斜視図である。 図12のプラスチックボトルのくびれ部及び窪み部を拡大して示す正面図である。 図13のXIV−XIV線で切断した横断面図である。 図13のXV−XV線で切断した横断面図である。 図13のXVI−XVI線で切断した横断面図である。 図13のXVII−XVII線で切断した横断面図である。 図12のプラスチックボトルの縦断面図である。
符号の説明
1:ボトル、 2:口部、 3:肩部、 4:胴部、 5:底部、 41〜44:側面、 45:コーナー面、 50:くびれ部、 52,52a,52b:窪み部、 61:上側胴部、 62:下側胴部、 63:中間胴部、 71〜77:凹リブ、 110,110a,110b:平坦面、 200:ボトル、 300:ボトル、 310:窪み部、 G:重心、 Y−Y:中心軸

Claims (8)

  1. 方形のコーナー部のそれぞれが面取りされてなる横断面の胴部を備えたプラスチックボトルにおいて、
    当該プラスチックボトルが流体を満杯に貯留したときの重心の近傍で前記コーナー部のそれぞれに形成されたくびれ部であって、当該くびれ部の上下にある他の部位よりも前記コーナー部の面取りが大きくなるように徐変することで形成されたくびれ部と、
    前記胴部に周方向にわたって形成され、前記くびれ部のそれぞれを通過する少なくとも一つの凹リブと、
    前記胴部の面取りされていない少なくとも一つの側面に形成された把持用の窪み部と、
    を備えた、プラスチックボトル。
  2. 前記窪み部は、前記くびれ部と同様の高さ位置にある、請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記側面は、前記窪み部の両側に平坦な面を有し、
    前記窪み部は、この平坦な面を介して前記くびれ部に隣接する、請求項2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記凹リブの横断面は、前記くびれ部を通過する部分が円弧で構成されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記凹リブは、前記窪み部も通過する、請求項4に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記凹リブの横断面は、前記窪み部を通過する部分が円弧で構成され、且つ、前記窪み部も通過する円弧と前記くびれ部を通過する円弧とが別の円弧でつながれている、請求項5に記載のプラスチックボトル。
  7. 前記凹リブは、上下方向に複数があり、そのうちの一つは前記くびれ部及び前記窪み部の中央を通過し、そのうちの二つは前記窪み部の上縁及び下縁を通過する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  8. 前記凹リブは、上下方向に複数があり、5〜20mmのピッチで配置されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
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