JP4894737B2 - 用紙処理装置 - Google Patents
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Description
例えば、断裁する機能を有する用紙処理装置として、直線的な固定刃、及び固定刃に当接しながら回転し水平回転移動の過程で固定刃との間で用紙を断裁する丸刃を有する用紙処理装置であって、用紙搬送方向に直交する方向に用紙束を断裁する際、用紙屑収容ボックスに偏らせずに堆積させるために、往復方向で断裁することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、用紙屑収容ボックスに効率よく用紙屑を収容できる技術を提供することを目的とする。
請求項4に記載の発明は、前記可動刃とともに上下動する押圧部材と、前記用紙束を搬送案内するとともに、前記可動刃の下降動作によって前記押圧部材が下降することにより第1方向に回転し、当該可動刃の上昇動作によって当該押圧部材が上昇することにより第2方向に回転するガイドシュートと、をさらに有し、前記可動部材は、前記ガイドシュートの前記第1方向の回転により前記断裁位置と前記用紙屑収容ボックスの間に移行し、当該ガイドシュートの前記第2方向の回転により当該断裁位置と当該用紙屑収容ボックスの間から退避することを特徴とする請求項3記載の用紙処理装置である。
本発明の請求項2によれば、搬送経路に設けられるガイドシュートに押されて、可動部材が退避位置から保持位置へ移行し用紙屑を保持するため、簡易な構成で用紙屑を確実に保持することができる。
本発明の請求項4によれば、可動部材は、搬送経路に設けられるガイドシュートの回転により断裁位置と用紙屑収容ボックスの間に移行するため、簡易な構成で用紙屑を確実に保持することができる。
図1は、本実施の形態に係る用紙処理装置10の概略構成を示す概略構成図である。用紙処理装置10は、例えば、電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置9に接続され、後処理装置として用いられる。
図2(a)に示すように、二つ折り処理された冊子Sが、折り部を先頭にして角付け部20に送り込まれると、図2(b)に示すように、角付け部20に備えられた一対の冊子挟持部材21により冊子Sは両面から挟まれ、ローラ22により折り部の先端の膨らみがつぶされる。そして、図2(c)に示すように、最終的には折り部の先端の膨らみが平坦化され(角付けされ)、断裁部30へ搬送される。
図3は、断裁部30の概略構成および断裁態様を示す図である。
図3に示すように、断裁部30は、固定刃31aと上下動する可動刃31bとを有するギロチン式の断裁手段としての断裁装置31と、断裁装置31の断裁位置31cの下方に位置し、断裁装置31にて断裁された用紙屑Yを収容する用紙屑収容手段としての用紙屑収容ボックス32と、用紙屑Yを断裁位置31cから用紙屑収容ボックス32まで案内する用紙屑案内部33とを有している。また、断裁部30には、冊子搬送経路上に設けられたガイドシュート34と、このガイドシュート34上を搬送されてきた冊子Sを挟持し、断裁する際の位置決めを行うトリムロール35が設けられている。
保持部36は、支点Aを中心にして回転する可動部材37を有している。この可動部材37は、可動刃31bの上下動に連動して回転するものであり、可動刃31bが下がるときには用紙屑Yを保持する保持位置(図3(b)の位置)に移行し、用紙屑Yを保持する(図3(b)の状態)。他方、可動刃31bが上がるときには用紙屑Yを保持しない退避位置(図3(a)および(c)の位置)に移行する。これにより、保持部36にて保持されていた用紙屑Yは、用紙屑案内部33に案内されて落下し、用紙屑収容ボックス32に堆積する。
図7は、保持部36が備えられていない用紙処理装置による冊子搬送方向に直交する方向の断裁の様子を示す図である。なお、冊子Sの搬送は、用紙サイズに関わらず冊子搬送方向に直交する方向の冊子中央部を基準位置とするセンターレジストレーション方式にて行うため、用紙屑収容ボックス32の冊子搬送方向に直交する方向の中心も冊子中心に合わせるように設置されている。
次に、この断裁部30の具体的構成について説明する。
図4は、断裁部30の具体的構成を示す図である。
図4に示すように、断裁部30は、一端が用紙屑案内部33(図3参照)を構成するダストシュート33aに取り付けられ、他端が可動部材37に取り付けられている弾性部材としての引張りバネ38を有している。この引張りバネ38のバネ力により、可動部材37には、支点Aを中心にして図4で見た場合の時計回転方向(第1方向)に回転しようとする力が働く。そして、可動部材37が図4の位置より時計回転方向に回転しないように、可動部材37の先端37aを支持するための支持部材33cがダストシュート33aに取り付けられている。
図5は、断裁部30の可動部材37の可動態様を示す図である。
ガイドシュート34上を搬送されてきた冊子Sがトリムロール35により挟持され、位置決めされると、可動刃31bが下降動作に入る。そして、可動刃31bの下降動作によってコロ40が下降すると、コロ40が所定の位置からガイドシュート34を押し続ける。これにより、ガイドシュート34が、引張りバネ39によるバネ力に抗して支点Bを中心にして図4,5で見た場合の時計回転方向(第1方向)に回転する。そして、所定の位置(図5(a)に示す位置)で可動部材37に接触する。
そのため、冊子Sが断裁され、用紙屑Yが落下する頃には、可動部材37は少なくとも図5で見た場合のダストシュート33bと重なり合う位置に到達しているので、用紙屑Yは、くし刃状の可動部材37の先端37aとダストシュート33bで、確実に保持位置で保持される(図5(b)に示す状態)。このように、本実施の形態では、可動部材37とダストシュート33bとで、用紙屑Yが用紙屑収容ボックス32に収まる過程で用紙屑Yを一時的に保持する保持部36を構成している。
図6に示すように、本実施の形態に係る可動刃31bの刃は、断裁される冊子Sの紙面に対して所定の角度を有するように形成されている。そのため、冊子Sは、冊子搬送方向に直交する幅方向の全幅が同時に断裁されるのではなく、図6(a)に示すように、一端から他端へ順に断裁されていく。
Claims (4)
- 用紙を受け入れる用紙受け入れ手段と、
前記用紙受け入れ手段により受け入れられた複数枚の用紙を揃えて用紙束を生成する用紙束生成手段と、
前記用紙束生成手段により生成された用紙束を断裁する断裁手段と、
前記断裁手段にて断裁された用紙屑を収容する用紙屑収容手段と、
前記断裁手段による断裁位置と前記用紙屑収容手段との間に位置し、前記用紙屑が当該用紙屑収容手段に収まる過程で当該用紙屑を一時的に保持する保持手段と、
を含み、
前記断裁手段は、固定刃と上下動する可動刃とで断裁するものであり、
前記保持手段は、前記可動刃の下降動作によって前記用紙屑を保持する保持位置へ移行し、当該可動刃の上昇動作によって当該用紙屑を保持しない退避位置へ移行するように、当該可動刃の上下動に連動して動く可動部材を有することを特徴とする用紙処理装置。 - 前記用紙束を搬送案内するとともに前記可動刃の上下動に連動して回転するガイドシュートをさらに備え、
前記可動部材は、前記ガイドシュートが回転することにより回転し、前記退避位置と前記保持位置の間を動くことを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。 - 複数枚の用紙からなる用紙束を固定刃と上下動する可動刃とで断裁する断裁装置と、
前記断裁装置による断裁位置の下方に位置し、断裁された用紙屑を収容する用紙屑収容ボックスと、
前記可動刃の上下動に連動して動き、当該可動刃の下降動作によって前記断裁位置と前記用紙屑収容ボックスの間に移行し、当該可動刃の上昇動作によって当該断裁位置と当該用紙屑収容ボックスの間から退避する可動部材と、
を有することを特徴とする用紙処理装置。 - 前記可動刃とともに上下動する押圧部材と、
前記用紙束を搬送案内するとともに、前記可動刃の下降動作によって前記押圧部材が下降することにより第1方向に回転し、当該可動刃の上昇動作によって当該押圧部材が上昇することにより第2方向に回転するガイドシュートと、をさらに有し、
前記可動部材は、前記ガイドシュートの前記第1方向の回転により前記断裁位置と前記用紙屑収容ボックスの間に移行し、当該ガイドシュートの前記第2方向の回転により当該断裁位置と当該用紙屑収容ボックスの間から退避することを特徴とする請求項3記載の用紙処理装置。
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