JP2005343660A - 後処理装置 - Google Patents

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Masato Hattori
真人 服部
Toshio Shida
寿夫 志田
Hiroyuki Wakabayashi
裕之 若林
Masaaki Uchiyama
正明 内山
Kenji Kawatsu
憲治 川津
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Abstract

【課題】 切り屑を確実に切り屑回収箱に落下させ、用紙束の小口断裁回数が増えても、切り屑が装置を汚染したり、装置の可動部分に巻き込んだりすることを防止できる断裁装置を有する後処理装置を提供すること。
【解決手段】 用紙を中折りする中折り手段と、用紙を中綴じする中綴じ手段と、用紙の小口を断裁処理する断裁装置を有して冊子を作成する後処理装置において、前記断裁装置は、用紙を切断するカッタと、前記カッタを保持する保持部材とを有し、当該保持部材は、前記カッタが用紙を切断する切断位置よりも上方の位置で、前記カッタを保持することを特徴とする後処理装置。
【選択図】 図7

Description

本発明は、用紙を中折り処理、中綴じ処理した後に、用紙の小口断裁を行う後処理装置に関する。
従来、用紙を中折り処理、中綴じ処理した後に、用紙の小口部を断裁して小口揃えを行う断裁装置を備えた後処理装置が印刷業界で実用されている。
また、近年、複写機、プリンタ等の画像形成装置により画像が形成された用紙を受容して、中折り処理、中綴じ処理を行った後に、用紙の小口部を断裁して小口揃えを行う断裁装置を備えた後処理装置が提供されている。
上記断裁装置として、図9に示すような装置が知られている。
図9は断裁装置900の要部縦断面図であり、中折り処理、中綴じ処理した用紙束(用紙)Sの小口を断裁している状態を示している。
901は上刃(ロータリーカッタ)、902は当該上刃901と協働して用紙Sの小口の断裁を行う下刃である。
上刃901は回転軸903に固定され、当該回転軸903は保持部材904に回転自在に保持されている。
保持部材904は、用紙Sの小口の断裁処理方向(図9の紙面に直交する方向)に平行に設けたボールネジ905に螺合する雌ネジ部906を有し、ボールネジ905の回転により、用紙Sの小口の断裁処理方向に往復動する。
回転軸903の上刃901と反対側の端部にはピニオン907が固定されており、当該ピニオン907は、ボールネジ905と平行で、断裁装置900の本体(参照符号なし)に固設されたラック908に噛み合っている。
保持部材904の移動に伴い、ピニオン907がラック908上を回転しながら移動し、上刃901を回転させる。
910、911は保持部材904に回転自在に設けられたコロで、図に示すように、上刃901と下刃902との切断位置CPよりも下方で、かつ、互いのコロの回転軸が直角になるように下刃保持部材912の案内溝912A、912Bに案内されている。
コロ910、911をこのように配設することにより、保持部材904が一定の姿勢を保ちながら用紙Sの小口の断裁処理方向に移動する。
913は図の矢印で示す上下方向に移動可能な押さえ部材で、用紙Sの小口切断時に、小口部近傍を押さえる。
斯かる構成により、用紙Sがコンベアベルト914の上部に設けた搬送手段915により用紙Sの折り目部を挟持されながら所定位置に搬送され停止すると、押さえ部材913により用紙Sの小口部近傍が押さえられ、回転しながら移動する上刃901と下刃902との協働作用により、小口部が断裁される。
しかしながら、上述した構成では、小口断裁に伴い発生する切り屑Sbが下方に落下する時に、切断位置CPよりも下方で、コロ910、911を取り付ける保持部材904の水平部分に引っかかり、引っかかったままで、保持部材904の移動とともに用紙Sの幅(切断)方向に移動し、小口の切断が完了した時点でフリーになり、保持部材904の水平部分から外れて切り屑回収箱916内の端部近傍に落下する。
用紙Sの小口断裁処理回数が増加するに伴い、切り屑Sbが切り屑回収箱916の端部に偏って堆積してしまい、やがて切り屑回収箱916から溢れて断裁装置を有する後処理装置の機内を汚染したり、或いは、後処理装置の可動部分、例えば、案内溝912A、912Bに入り込んで動作に不具合を生じさせてしまう恐れがある。
このような不具合を避けるために、切り屑回収箱を大きくしたり、頻繁に切り屑を回収したりすることが考えられるが、装置の大型化や、操作者の負荷増大を招いてしまう。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、その目的は、切り屑を確実に切り屑回収箱に落下させ、用紙束の小口断裁回数が増えても、切り屑が装置を汚染したり、装置の可動部分に巻き込んだりすることを防止でき、信頼性の優れた断裁装置を有する後処理装置を提供することにある。
本発明の目的は、下記の構成により達成することが出来る。
(1)用紙を中折りする中折り手段と、用紙を中綴じする中綴じ手段と、用紙の小口を断裁処理する断裁装置を有して冊子を作成する後処理装置において、前記断裁装置は、用紙を切断するカッタと、前記カッタを保持する保持部材とを有し、当該保持部材は、前記カッタが用紙を切断する切断位置よりも上方の位置で、前記カッタを保持することを特徴とする後処理装置。
(2)前記保持部材は用紙の小口の断裁方向に往復動し、前記カッタは前記保持部材の往復動に連動して回転するように構成したことを特徴とする前記(1)に記載の後処理装置。
請求項1の発明によれば、用紙の小口を断裁処理する切断位置よりも上方の位置に、カッタを保持する保持部材を配置することにより、保持部材に邪魔されることなく切断された切り屑が下方に確実に落下して、切り屑が装置を汚染したり、装置の可動部分に入り込んだりすることを防止でき、信頼性の高い後処理装置を得ることが出来る。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、カッタが用紙の小口断裁処理方向に移動し、かつ、移動に伴い回転するように構成することにより、上刃が上下移動するギロチンカッタに比べて構成が簡単になり、省スペース、軽量化が可能になり、また、切断効率が良く少ない動力で断裁処理を行うことが出来る。
以下に、本発明に係わる後処理装置の実施の形態の一例を図を参照しながら説明する。
本実施の形態における後処理装置は画像形成装置に連結されている。
図1は画像形成装置及び後処理装置の全体構成図である。
Aは画像形成装置、DFは自動原稿送り装置、LTは大容量給紙装置、Bは後処理装置である。
画像形成装置Aは、画像読み取り部(画像入力装置)1、画像処理部2、画像書き込み部3、画像形成部4、給紙カセット5A、5B、5C、手差し給紙トレイ5D、第1給紙部6A、6B、6C、6D、6E、レジストローラ6F、定着装置7、排紙部8、自動両面コピー給紙部(ADU)8B等を備えている。
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置DFが搭載され、図の左側面には、後処理装置Bが一体的に連結されている。
自動原稿送り装置DFの原稿台の上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が、イメージセンサCCD1Aに読み込まれる。
イメージセンサCCD1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、画像書き込み部3に画像情報信号として送られる。
画像形成部4は、電子写真プロセスを用いて画像形成する部位であり、感光体ドラム4Aに対して帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。前記露光処理の工程では前記画像情報信号に基づく半導体レーザ(不図示)の出力光が感光体ドラム4Aに照射され静電潜像が形成される。更に、前記現像処理の工程では、前記静電潜像に対応したトナー像が形成される。
給紙カセット5A〜5C、手差し給紙トレイ5D、大容量給紙装置LT、及び、それらに対応した第1給紙部6A〜6Eのうちいずれかが選択されると、用紙Sが、レジストローラ6Fに向けて搬送される。用紙Sはレジストローラ6Fにより感光体ドラム4Aのトナー像と同期が取られて、転写手段4Bに向けて搬送されトナー像が転写される。
トナー像を担持した用紙Sは定着装置7により定着され、排紙部8から後処理装置Bに送り込まれる。
両面画像形成の場合には、片面に画像形成された用紙Sは搬送路切り換え板8Aにより自動両面コピー給紙部8Bに送り込まれ、画像形成部4において反対側の面に画像形成が行われ、定着装置7により定着された後、排出部8から後処理装置Bに送り込まれる。
次に、後処理装置Bの概要について、図2、図3、図4、及び、図5を用いて説明する。
図2は本発明に係わる後処理装置の正面図、図3は右側面図、図4は左側面図、図5は後処理装置における用紙の流れの一部を示す模式図である。
各図において、矢印X、Y、Zは方向を表す直交座標軸であり、各座標の正方向をX方向、Y方向、Z方向と称し、負方向は逆X方向、逆Y方向、逆Z方向と称するものとする。
なお、紙面に直交し、表面方向に矢印が向いている場合を◎、紙面裏面方向に矢印が向いている場合を○で表す。
画像形成装置で画像形成された用紙Sは、後処理装置Bの入り口部で搬送路切り換え手段により、何も処理せずにそのまま排出する搬送路、或いは、中折り処理、及び、中綴じ処理を行う搬送路のどちらかに搬送される。
中折り処理、及び、中綴じ処理を行う搬送路に送り込まれた用紙Sは複数枚重ねられた状態で中折りされ、逆V字形状をした積載手段に積載されて、積載枚数が所定枚数に達した後中綴じ処理が行われた後、用紙取り出し手段により取り出されて、本発明に係わる断裁装置により小口断裁された後排出される。
先ず、図2を用いて、搬送路R1に入った用紙Sの搬送経路について説明する。
搬送路切り換え手段G1により搬送路R1に送り込まれた用紙Sは、搬送ローラ203〜207に挟持されて搬送され、搬送路切り換え手段G2の上方の搬送路R3又は下方の搬送路R4のいずれかに搬送される。
上方の搬送路R3に搬送された用紙Sは、排紙ローラ208によって、後処理装置Bの上部に配置されたサブ排紙トレイ(トップトレイ)209に排紙される。
下方の搬送路R4に搬送された用紙Sは、搬送ローラ210〜213に挟持されて搬送され、排紙ローラ214によって他の後処理装置等に送り込まれる。
次に、図2、図5を用いて、搬送路R2に入った用紙Sの搬送について説明する。
搬送路切り換え手段G1により搬送路R2に入った用紙Sは、逆Y方向に搬送され、所定位置(図に示す位置P1)に一時停止して収納される。
位置P1において、後続の少数枚の用紙Sが重ね合わされて収納される。
上記の収納枚数は本実施の形態では3枚であるが、収納枚数はこれに限定されることはなく適宜設定することが出来る。
位置P1に収容された3枚の用紙Sは重ね合わされた状態で、搬送ローラ215、216、案内板(不図示)等により、Z方向に搬送された後、X方向に偏向され、位置P2に一時停止する(搬送路R5)。
なお、以下の説明において、特に断りのない限りは、3枚(又は複数枚)の用紙Sの代わりに単に用紙Sということとする。
位置P2に一時停止した用紙Sは所定のタイミングで搬送ローラ217、218、案内板等によりY方向に搬送された後逆Z方向に偏向される(搬送路R6)。
逆Z方向に偏向された用紙Sは搬送整合ベルト220により中折り手段230に送られる。
ここで、中折り手段230について図3を用いて説明する。
本実施の形態においては、用紙Sの長辺方向が搬送整合ベルト220の搬送方向と一致するように構成されている。
中折り手段230は、整合部材232、中折りローラ234、235、中折りナイフ236等から構成されている。
整合板232は中折りローラ234と235との当接点から用紙Sの長辺方向の長さの半分の長さの位置に配設されている。
逆Z方向に搬送された用紙Sは、搬送整合ベルト220に設けられた整合爪221により押されて後述する中折り用紙搬送手段250を構成するガイド板251上を搬送され、用紙Sの先端部が整合部材232に突き当たる位置で停止する。
続いて、搬送整合ベルト220の正逆回転により整合爪221が後退前進動作を行い、用紙S(3枚)の後端が押圧され搬送方向の幅が揃えられる。
上述した揃え動作完了後、中折りローラ234、235の当接点下方に設けられた中折りナイフ236がガイド板251上の用紙Sの長辺方向中央部を押し上げ、図に示す矢印方向に回転する中折りローラ234、235に用紙Sを食い込ませる。
食い込んだ用紙Sは中折りローラ234、235により長辺方向中央部に折り目が付けられた後、中折りローラ234、235の逆方向の回転によりガイド板251上に戻され、後述する中折り用紙搬送手段250によりX方向に搬送される。
用紙サイズが変更された場合には、不図示の制御手段により整合板232の位置、搬送整合ベルト220の動作等が用紙サイズに応じて変更されるように構成されている。
なお、ローラ237、折りナイフ238等を用いて用紙Sに対してZ折り(3つ折り)を行うことも可能である。
図2、図5に戻って、長辺方向中央部に折り目が付けられた用紙Sは中折り用紙搬送手段250の搬送ベルトに設けられた搬送爪252、及び、図示しない案内板等によりX方向に搬送され、積載手段310に積載される(搬送路R7)。
次に、積載手段310、中綴じ手段を構成する打針手段350及び受針手段370について図4を用いて説明する。
積載手段310は、逆V字形状をした折り目支持部材311と、同じく逆V字形状をした辺縁支持部材312とからなり、折り目支持部材311は、折り目が付けられた用紙Sの谷側面(下面)の折り目a近傍を支持し、辺縁支持部材312は、折り目が付けられた用紙Sの谷側面の辺縁部を支持する。
ここで、折り目が付けられた用紙Sの谷側面とは、用紙に折り目に沿って折り曲げた時に、内側で互いに対向する用紙面のことをいい、外側の用紙面を山側面という。
積載手段310の上方には、上下方向に移動可能な押さえ手段330、及び、固定の打針手段350が配置されている。
積載された用紙Sの折り目aの下方には、受針手段370が上下方向に移動可能に配設されている。
用紙綴じ手段である打針手段350及び受針手段370は、用紙折り目方向にみて中央振り分け2箇所に配置されている。
上記構成により、積載手段310に積載された用紙Sが所定枚数に達すると、押さえ手段330が下降し用紙Sを押さえた状態で、受針手段370が上昇し、打針手段350によりステープル針が用紙Sの折り目部の2箇所に打針される。
なお、以降の説明において、本来は、複数枚の用紙Sを綴じたものを用紙束、又は、冊子として区別すべきであるが、簡略化してそのまま用紙Sということとする。
次に、図2、図4を用いて、中綴じ処理された用紙Sの取り出しについて説明する。
用紙Sを取り出す取り出し手段420は、支持手段421、駆動手段(参照符号無し)等で構成されている。
支持手段421は、積載手段310に積載された用紙Sの両端部に配設された支持部材422、423を有しており、当該支持部材422、423は、用紙Sの折り目部を支持するために一端が直角に曲げられた折り曲げ部422A、423Aを有する棒状部材で形成されている。
支持部材422、423の他端は支持軸424の周りに回動自在に支持されている。
支持部材422、423は、図2の左右方向にみて、前記駆動手段により、積載された用紙Sを支持するために用紙Sの折り目部に挿脱可能に構成されている。
また、支持部材422、423は、図4に示すように、前記駆動手段により、積載手段310に積載された用紙Sを取り出す取り出し位置と用紙Sを受け取りコンベア500に移載する受け渡し位置との間を、支持軸424を中心にして揺動する。
斯かる構成により、積載手段310に積載された用紙Sが所定枚数に達し、中綴じ手段により中綴じ処理が完了すると、支持部材422、423は積載された用紙の折り目部近傍に挿入され用紙Sの折り目部を支持した後、前記取り出し位置から前記受け渡し位置に回動し、受け取りコンベア500上に載置し、載置された用紙Sをグリップ501で挟持する。
グリップ501で挟持された用紙Sは受け取りコンベア500の回動に連動して斜め下方に搬送され、グリップ501から開放された後、断裁コンベア600に受け渡される。
断裁コンベア600は用紙Sが受け渡された後には水平状態になり、続いて、用紙Sは後述する折り目押さえ部材により折り目部を押さえられた状態で断裁手段700側に搬送され所定位置に停止し、不揃いになっている小口(折り目の反対側の自由端部)が本発明に係わる断裁装置700により断裁され小口が揃えられる。
断裁処理が終了すると用紙Sは断裁コンベア600により逆方向に搬送され、断裁コンベア600の先端部から矢示方向に落下し回収コンベア800により回収され、後処理装置Bの前面外側に配置された排紙トレイ850に排出される。
次に、図6〜図8を用いて本発明に係わる断裁装置700の詳細について説明する。
先ず、図6を用いて、中折り、中綴じされた用紙Sを受け取りコンベア500から断裁コンベア600に受け渡し、受け渡し後断裁装置700にて小口断裁をするために所定位置に停止させるための機構について説明する。
図6は、断裁コンベア600及び用紙Sの搬送機構の模式図である。
図6(a)に示すように、受け取りコンベア500の用紙搬送方向下流側終点付近でグリップ501が開き、挟持していた用紙Sを解放する。
解放された用紙Sは、傾斜して停止している断裁コンベアー600の搬送ベルト601の上側のベルトに近接し、平行に設けられた用紙載置台602上の斜面を滑り、搬送ベルト601に固定されたストッパ爪603に当接し停止する。
用紙Sの停止後、整合部材604が図の実線で示す位置から点線で示す位置に回動する。
整合部材604の回動後、搬送ベルト601が図の矢印Fで示す方向に移動し、ストッパ爪603により用紙Sの折り目部を整合部材604に当接させて停止する。
このように、用紙Sを整合部材604に当接させることにより用紙の搬送方向の曲がりが修正される。
ストッパ爪603の停止後、折り目押さえ部材605が、図の矢印Gで示す方向に下降して、用紙載置台602とほぼ同じ平面を有するように設けられた受け板606との間に用紙Sを挟持する。
用紙Sの挟持が完了すると、断裁コンベア600が回転しストッパ爪603は、図の点線で示す位置に退避する。
ストッパ爪603の退避が完了すると、整合部材604、折り目押さえ部材605及び受け板606は用紙Sを挟持したまま、断裁コンベア600と一体的に、断裁コンベア600のプーリ607の中心を支点として、図6(b)に示す水平位置に回動し停止する。
断裁コンベア600の回動が完了すると、用紙Sは折り目押さえ部材605及び受け板606により挟持されたまま、用紙載置台602上を滑りながら、図の矢印H方向に移動し、各用紙のサイズによって決められた所定の位置に停止する。
所定位置に停止した用紙Sは、断裁装置700によって小口を切断されるが、その切断
機構については、図7、図8を用いて説明する。
図7は断裁装置700の要部縦断面図、図8は断裁装置700の概略平面図である。
図7は用紙Sの小口を切断している状態を示している。
701はカッタである上刃(ロータリーカッタ)、702は下刃支持部材712に支持された下刃であり、上刃701と協働して用紙Sの小口の断裁を行う。
上刃701は回転軸703に固定され、当該回転軸703は保持部材704に回転自在に保持されている。
図7に示すように、保持部材704は上刃701と下刃702との切断位置CPよりも上方に位置するように構成されている。
保持部材704は、用紙Sの小口の断裁処理方向に平行に設けたボールネジ705に螺合する雌ネジ部706を有している。
707(図8参照)は駆動モータでボールネジ705に回転を伝える。
708はボールネジ705に平行に設けられ、保持部材704に摺動するガイド棒であり、当該ガイド棒708とボールネジ705とにより、保持部材704は一定の姿勢に保持されながら用紙Sの小口の断裁処理方向に往復動する。
回転軸703の上刃701と反対側の端部にはピニオン709が固定されており、当該ピニオン709はラック710に噛み合っている。
ラック710は、ボールネジ705と平行であり、断裁装置700の本体(参照符号なし)に固設されている。
711は、切断位置に搬送された用紙Sの小口近傍を押さえる押さえ部材で、下刃702を支持する下刃支持部材712の上方に設けられており、図示しないカム機構等により上下方向に移動する。
以上述べた構成の断裁装置700の作用について説明する。
折り目押さえ部材605及び受け板606により挟持された用紙Sが各用紙のサイズによって決められた所定の位置に停止すると、押さえ部材711が下降して用紙Sの小口近傍を押さえる。
押さえ部材711による押さえが完了すると、用紙Sの搬送方向に対して直角方向の用紙長さ(用紙幅)よりも外側に退避していた上刃701が、駆動モータ707により切断方向に移動を開始すると同時に、ラック709とピニオン710の作用により回転軸703を中心に回転を開始し、図7に示すように、下刃702と協働して用紙Sの小口を断裁する。
用紙Sの小口断裁に伴い発生する切り屑Sbは、直接切り屑回収箱713に落下し回収される。
用紙Sの小口切断が完了すると、駆動モータ707が停止するとともに、押さえ部材711が上昇し、用紙Sを挟持していた折り目押さえ部材605及び受け板606が図6(b)に示す位置に戻り、折り目押さえ部材605が上昇し、整合部材604が用紙搬送面より下方に退避する。
これに続いて、断裁コンベア600が回転し、ストッパ爪603により、小口切断された用紙Sは、図4に示すように、断裁コンベア600の先端部から矢示方向に落下し回動する回収コンベア800により搬送され、後処理装置Bの前面外側に配置された排紙トレイ850に排出される。
以上述べたように、カッタ(上刃)を保持する保持部材を上刃と下刃との切断位置よりも上方に位置するように配設することにより、切り屑を確実に切り屑回収箱に落下させ、小口断裁回数が増えても、断裁装置内に溢れたり、装置の可動部分に巻き込んだりすることを防止できる。
なお、本実施の形態では、断裁装置は上刃が回転しながら切断するロータリカッタ方式であるが、これ以外の切断方式、例えば、上刃が小口切断方向の用紙幅全長にわたり形成され、上下方向に移動して小口を切断するギロチンカッタ方式であっても良い。
後処理装置を備えた画像形成装置の全体構成図。 後処理装置の概略正面図。 図2の後処理装置Bの右側面図。 図2の後処理装置Bの左側面図。 後処理装置Bにおける用紙の流れの一部を示す模式図。 断裁コンベア600及び用紙Sの搬送機構の模式図。 断裁装置700の要部縦断面図。 断裁装置700の概略平面図。 断裁装置900の要部縦断面図。
符号の説明
A 画像形成装置
B 後処理装置
230 中折り手段
310 積載手段
330 押さえ手段
350 打針手段
370 受針手段
420 取り出し手段
421 支持手段
500 受け取りコンベア
600 断裁コンベア
601 搬送ベルト
602 用紙載置台
603 ストッパ爪
604 整合部材
605 折り目押さえ部材
606 受け板
607 プーリ
700 断裁装置
701 上刃
702 下刃
703 回転軸
704 保持部材
705 ボールネジ
706 雌ネジ部
707 駆動モータ
708 ガイド棒
709 ピニオン
710 ラック
711 押さえ部材
712 下刃保持部材
713切り屑回収箱
800 回収コンベア
850 排紙トレイ
900 断裁装置

Claims (2)

  1. 用紙を中折りする中折り手段と、用紙を中綴じする中綴じ手段と、用紙の小口を断裁処理する断裁装置を有して冊子を作成する後処理装置において、前記断裁装置は、用紙を切断するカッタと、前記カッタを保持する保持部材とを有し、当該保持部材は、前記カッタが用紙を切断する切断位置よりも上方の位置で、前記カッタを保持することを特徴とする後処理装置。
  2. 前記保持部材は用紙の小口の断裁方向に往復動し、前記カッタは前記保持部材の往復動に連動して回転するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
JP2004166924A 2004-06-04 2004-06-04 後処理装置 Pending JP2005343660A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112811242A (zh) * 2021-03-09 2021-05-18 深圳市泰金井印刷包装设计有限公司 高速全自动压痕裁切复卷机

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