JP4893574B2 - 表面露光装置、表面露光方法、塗布、現像装置及び記憶媒体 - Google Patents

表面露光装置、表面露光方法、塗布、現像装置及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、その表面に化学増幅型のポジレジストが塗布され、当該レジストにパターンを形成するために液浸露光が行われる基板について、そのレジストの表面のみを露光して良好なパターンを形成するための表面露光装置、表面露光方法及びその表面露光装置を備えた塗布、現像装置及び前記表面露光装置の動作を制御するプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
半導体製造工程の一つであるフォトレジスト工程においては、半導体ウエハ(以下、ウエハという)の表面にレジストを塗布し、このレジストを所定のパターンで露光した後に現像してレジストパターンを形成している。このような処理は、一般にレジストの塗布、現像を行う塗布、現像装置に、露光装置を接続したシステムを用いて行われる。
また、前記レジストとしては溶解抑止基が結合することで現像液に不溶に構成された樹脂及び光酸発生剤(PAG)を含む化学増幅型のポジレジストが主流として用いられている。このレジストは露光されることで光酸発生剤(PAG)から酸(H+)を生じ、さらにPEBと呼ばれる加熱処理を受けることにより、その酸が熱拡散して酸触媒反応が起こり、連鎖的に樹脂から溶解抑止基を外す(脱保護)。それによって当該レジストにおいて露光されてない領域が現像液に対して不溶領域として維持される一方で、露光された領域が現像液に可溶となる。
近年は上記レジストパターンの線幅の微細化が進み、例えば45nmの線幅のパターンを形成することが目標となっており、それを実現するためのリソグラフィ技術として例えば液浸露光プロセスの開発が進められている。液浸露光について簡単に説明すると、図15(a)に示すように露光手段1の露光レンズ11とウエハWとの間に例えば純水からなる液膜12を形成し、そして図15(b)に示すように露光手段1を横方向に移動させて次の転写領域(ショット領域)11Aに対応する位置に当該露光手段1を配置し、光を照射する動作を繰り返すことにより、レジスト膜14に所定の回路パターンを転写する露光方式である。図中13A,13Bは、夫々液膜12を形成するための液供給路、排液路である。また、転写領域11Aは実際よりも大きく示している。
液浸露光はレジスト膜表面にトップコート(TC)と呼ばれる撥水性の保護膜を形成して行われる場合もあるが、スループット向上を図るためにこの保護膜を形成しなくても液浸露光を適用できるレジストの導入が検討されている。しかし液浸露光後にウエハW表面上には液膜12の形成に用いた液滴10が残留する場合があり、図16(a)に示すように前記化学増幅型のポジ型のレジスト膜14の表面に液滴10が残ると、その液滴10を構成する液体がレジスト膜14に浸透すると共にレジスト膜14の極表面に含まれる酸、添加剤、ソルベント及びPAGなどが当該液滴10中に溶出し、その結果として液滴10下のレジスト膜の表層領域にウォータマークと呼ばれる染みとなる領域15が出現する(図16(b))。図示の便宜上図16(b)では酸のみが液滴に溶出するように示しているが前記PAGなども酸と同様に液滴に溶出する。
このようにウォータマークが形成された表層領域15は、PEB前に液滴10が除去されても、PEB処理時における酸濃度が低く、上述の酸触媒反応が、他の領域に比べて相対的に起こり難い不活性領域として残る(図16(c))。なお図中14A、14Bは夫々レジスト膜14の露光部分、未露光部分である。
上記のように酸触媒反応が不活性な表層領域15が形成されたウエハWがPEB処理を受けると、この表層領域15においては上述した樹脂の脱保護反応率が他の領域に比べて低くなるため、図16(d)に示すように、表層領域15以外の領域においてはPEBにより露光部分14A、未露光部分14Bが夫々現像液に対する可溶領域16A、不溶領域16Bとなるように潜像が形成されるが、表層領域15においては露光部分14Aであっても現像液に対する不溶領域16Bとして潜像が形成されることになる。
その結果として図16(e)に示すように現像後、表層領域15は未解像となり、ウエハWの極表面に現像欠陥18が発生する。観察される現像欠陥18としては、液滴10の形をそのままレジスト膜14に投影した大きな円形のものから、パターン17上部に形成される非常に小さなラインブリッジまで多種多様であるが、傾向としてクリーンルーム雰囲気中のアミンなどがレジストに作用した場合に発生するような、パターン17間の壁部の上部が横方向に張り出したT−topと呼ばれる形状や、図16(e)に示すように前記壁部の上部同士がつながるような形状のものが発生しやすい。
特許文献1及び特許文献2には露光後にレジストの表面のみを露光し、その表面に多量の酸を発生させることで、現像時にその表面を露光により除去して、パターンの形状を整えることが記載されている。しかしレジスト表面のみを露光できるように、その波長を制御した光を供給することは難しく、この手法のみを用いて上記の問題を抑えることは難しい。
特開平6−349724(図1) 特開平7−199483(図1)
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、化学増幅型ポジレジストが塗布され、そのレジストにパターンを形成するために液浸露光が行われた基板について、当該レジストの表面のみを酸触媒反応を起こすための加熱処理前に露光して、良好な形状のパターンを形成するための表面露光装置、表面露光方法、その表面露光装置を備えた塗布、現像装置及びこの方法を実施するためのプログラムを格納した記憶媒体を提供することにある。
本発明の表面露光装置は、その表面に露光されることで酸を生じる化学増幅型のポジレジストからなるレジスト膜にパターンを形成するために液浸露光が行われ、次いで露光部分を現像液に対して可溶にするための加熱処理が行われる基板に対して、液浸露光の前または後にレジスト膜の表面のみを露光する表面露光装置において、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
前記基板上のレジスト膜の表面に露光用の光を照射する光照射面を有する露光ヘッドと、
少なくとも前記パターンが形成される領域のレジスト膜の表面を露光するように、前記露光ヘッドを当該基板に対して相対的に水平移動させる移動手段と、
前記露光ヘッドと基板の表面との間にその屈折率がレジスト膜の屈折率よりも大きい液体を供給する液体供給部と、
基板に供給された前記液体を除去する液体除去部と、
前記露光ヘッドに設けられ、前記光照射面から照射されて基板の表面から反射された光を吸収する光吸収体と、を備え、
前記光照射面は、前記液体を介してレジスト膜の表面に供給された光が当該レジスト膜の表面にて全反射するようにその向きが設定されていることを特徴とする。
前記液体供給部として、例えば前記光照射面を介して表面露光を行うにあたり、露光ヘッドの下端部において基板から見て、前記光照射面よりも当該露光ヘッドの進行方向側に開口した前記液体の吐出口が設けられており、その場合例えば前記液体除去部として、露光ヘッドの下端部に基板に供給された液体を吸引する吸引口が設けられ、前記吐出口と吸引口とは互いに光照射面を挟むように開口していてもよい。また前記光源から発せられる光は例えばレジスト膜が吸収する帯域の波長を有する単色光である。前記光照射面は、石英からなる導光ロッドにより構成されていてもよく、また、レジスト膜が吸収する帯域の波長を有する光を発する光源を備え、その光源からの光が、前記露光ヘッドを介さずに、少なくとも前記パターンが形成される領域に照射されていてもよい。
本発明の表面露光方法は、その表面に露光されることで酸を生じる化学増幅型のポジレジストからなるレジスト膜にパターンを形成するために液浸露光が行われ、次いで露光部分を現像液に対して可溶にするための加熱処理が行われる基板に対して、液浸露光の前または後にレジスト膜の表面のみを露光する表面露光方法において、
基板保持部により前記基板を水平に保持する工程と、
光照射面を有する露光ヘッドから前記基板上のレジスト膜の表面に露光用の光を照射する工程と、
移動手段により少なくとも前記パターンが形成される領域のレジスト膜の表面を露光するように、前記露光ヘッドを当該基板に対して相対的に水平移動させる工程と、
液体供給部により前記露光ヘッドと基板の表面との間にその屈折率がレジスト膜の屈折率よりも大きい液体を供給する工程と、
液体除去部により基板に供給された前記液体を除去する工程と、
前記露光ヘッドに設けられた光吸収体により、前記光照射面から照射されて基板の表面から反射された光を吸収する工程と、を備え、
前記光照射面は、前記液体を介してレジスト膜の表面に供給された光が当該レジスト膜の表面にて全反射するようにその向きが設定されていることを特徴とする。
前記処理液を供給する工程は、例えば前記光照射面を介して表面露光を行うにあたり、露光ヘッドの下端部において基板から見て、前記光照射面よりも露光ヘッドの進行方向側に開口した吐出口から前記液体を吐出する工程を含んでいてもよく、また、前記処理液を除去する工程は、露光ヘッドの下端部に開口し、前記吐出口と互いに光照射面を挟むように設けられた吸引口から基板に供給された処理液を吸引する工程を含んでいてもよい。さらに例えばレジスト膜が吸収する帯域の波長を有する光を発する光源からの光を、前記露光ヘッドを介さずに、少なくとも前記パターンが形成される領域のレジスト膜の表面に照射する工程を含んでいてもよい。
本発明の塗布、現像装置は基板を収納しキャリアが搬入されるキャリアブロックと、
前記キャリアから取り出された基板の表面に化学増幅型のポジレジストを塗布してレジスト膜を形成する塗布部と、前記レジスト膜が形成された基板を加熱処理する加熱装置と、液浸露光後の基板を現像する現像処理部と、を含む処理ブロックと、
この処理ブロックと前記レジストに対して前記液浸露光を行う露光装置との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスブロックと、を備えた塗布、現像装置において、
前記前記液浸露光後、前記加熱処理を行うまでに、レジスト膜に表面露光処理を行う上述の表面露光装置を備えることを特徴とする。
その表面に露光されることで酸を生じる化学増幅型のポジレジストからなるレジスト膜が形成され、そのレジスト膜の形成後に当該レジスト膜にパターンを形成するために液浸露光が行われる基板に対して、そのレジスト膜の露光部分を現像液に対して可溶にするための加熱処理を行う前に当該レジスト膜の表面のみを露光する表面露光装置に用いられるコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、上述の表面露光方法を実施するためのものであることを特徴とする。
本発明の表面露光装置によれば、露光用の光を照射する光照射面を備えた露光ヘッドと基板の表面との間にその屈折率が化学増幅型のポジレジストからなるレジスト膜の屈折率よりも大きい液体を供給して、レジスト膜に照射される光が当該レジスト膜で全反射されるようにその向きを設定して表面露光を行っている。従ってレジスト膜に照射された光は当該レジスト膜中へと進入せず、当該レジスト膜の表面のみが露光されて、その表面の酸の濃度が上昇する。従って液浸露光後、レジスト膜表面に液滴が残り、ウォータマークが発生し、そのウォータマークの発生した領域が、酸濃度が低下した加熱処理時に酸触媒反応の起こり難い不活性領域となっても、このようにレジスト膜の表面が露光されることでその不活性領域に酸が補填されて活性化される。従って前記レジスト膜の液滴下の表面領域において液浸露光後の加熱処理時に酸触媒反応の低下を抑えることができ、その領域に異常なパターンが形成されることが抑えられる。また、液浸露光前に表面露光する場合にも、レジスト膜に含まれる光酸発生剤が前記液滴に溶出する前に予め基板表面に高い酸濃度の層を形成することが可能になるため、当該液滴に酸が溶出しても、レジスト膜表面の酸濃度が、前記不活性領域が形成されるレベルにまで低下することが抑えられる。従ってレジスト膜の液滴下の表面領域において液浸露光後の加熱処理時に酸触媒反応の低下を抑えることができる。
また、この手法は光をレジスト膜で全反射させることにより、露光される領域を非常に薄い極表面に留めることができるので、液浸露光により形成される本来のパターン形状や線幅(CD)への影響が少ないため有効である。
本発明の実施の形態の一例である表面露光装置2について夫々縦断平面図、横断平面図である図1、図2を参照しながら説明する。表面露光装置2は筐体21を備え、筐体21内にはウエハWの裏面側中央部を吸引吸着して水平姿勢に保持する基板保持部22が設けられている。このウエハWは詳しくは後述するが、例えばシリコン基板により構成され、その表面には背景技術の欄で説明したように化学増幅型のポジレジスト(以下単にレジストと呼ぶ)によるレジスト膜Rが形成されており、そのレジスト膜Rは所定のパターンに沿って液浸露光が行われている。
基板保持部22上のウエハWを囲むようにして上方側が開口するカップ体23が設けられている。このカップ体23は、外カップ24及び内カップ25とからなる。昇降部26により外カップ24が昇降し、この外カップ24の昇降動作に応じて内カップも昇降して、ウエハ処理時にはカップ体23が図中点線で示すように位置に上昇する。また基板保持部22の下方側の円形板27の外側には、断面が凹部状に形成された液受け部28が全周に亘って設けられており、ウエハWからこぼれ落ちた処理液は、液受け部28の底面に設けられた排出口29を介して装置の外部に排出される。
なお、図示は省略するが、円形板27を貫通する例えば3本の昇降ピンが設けられており、この昇降ピンと図示しない基板搬送手段との協働作用により筐体21の側壁に開口した搬送口20を介して筐体21内に搬送されたウエハWは基板保持部22に受け渡される。
表面露光装置2は水平に伸びた露光ヘッド3を備えている。この露光ヘッド3の下端面31はウエハWと対向し、図3に示すようにその下端面31には露光ヘッド3の長さ方向に沿ってスリット状の処理液吐出口32及び吸引口33が間隔をおいて互いに並行するように開口している。処理液吐出口32及び吸引口33の長さ方向の大きさはウエハWの直径と略同じか、あるいはそれよりも若干長く形成されている。
処理液吐出口32、吸引口33は図4に示すように夫々露光ヘッド3内に形成された処理液供給路32A,吸引路33Aに連通している。処理液供給路32Aには処理液供給管32Bの一端が接続され、処理液供給管32Bの他端はバルブ及びマスフローコントローラからなる流量制御部34を介して処理液供給源35に接続されている。また、吸引路33Aには吸引管33Bの一端が接続され、吸引管33の他端は不図示の排液量調整機構を備えた排液ポンプなどからなる吸引手段36に接続されている。
図2に示すように露光ヘッド3はアーム2Aを介して駆動機構2Bに接続されている。この駆動機構2Bは、露光ヘッド3の長さ方向に直交し、且つ水平方向に伸びるように構成されたガイド2Cに沿って移動する。その駆動機構2Bの移動に伴って露光ヘッド3がカップ23の外に設けられた待機領域2DからウエハWへと移動し、さらに基板保持部22に載置されたウエハW上をその一端側から他端側へと移動できるように構成されている。このウエハWの一端側から他端側への移動中に処理液吐出口32から所定の流量で処理液例えば純水が吐出されると共に吸引口33からその吐出された処理液の吸引が行われて、露光ヘッド3の下端面31に処理液の液膜Lが形成される。この処理液の吐出量及び吸引量は表面露光処理後のウエハW上に処理液が残留しないように設定される。
また、露光ヘッド3内においてはその露光ヘッド3の上部から下部へと向かう通路41が形成されており、この通路41は露光ヘッド3の下端面31に形成された照射口42に連通している。照射口42は図7に示すように処理液吐出口32と並行するようにスリット状に形成されている。通路41には、図5に示すように例えば当該露光ヘッド3の長さ方向に沿って夫々角型の導光ロッド44,45,46が複数設けられている。各導光ロッド44〜46は例えば石英により構成されており、その一端を構成する入光面44a,45a,46aに入射した光が、その他端を構成する出光面44b,45b,46bから出光するように構成されている。また、通路41には反射鏡47が設けられている。出光面46bは、特許請求の範囲でいう光照射面を構成する。
露光ヘッド3の上部には図6に示すように露光ヘッド3の長さ方向に多数配列されたコネクタ51を介して多数の光ファイバ52の一端が接続されており、各光ファイバ52の一端からの光が導光ロッド44の入光面44aに入射するように構成されている。各光ファイバ52の他端は束ねられて光ファイバ束53を形成し、所定の波長の光を発する光源であるランプ54を備えた光源部55に接続されており、このランプ54の光が前記各光ファイバ52の他端に入射するようになっている。後述するように露光ヘッド3の露光はレジスト表面での光の全反射を利用するものであるが、ランプ54としては例えばウエハWの表面の凹凸によりウエハWに供給された光が散乱することでレジスト膜内部に入射し、そのレジスト膜内部が露光されることを防ぐために、レジストに吸収される帯域における波長を有する光を発するものが好ましく、その帯域における単色光がさらに好ましい。
光源部55からの光は各光ファイバ52を介して各導光ロッド44の入光面44aに入光し、出光面44bから出光して、各導光ロッド45の入光面45aに入光する。そして、その光は各導光ロッド45の出光面45bから出光して反射鏡47により反射し、各導光ロッド46の入光面46aに入光してその出光面46bから出光する。導光ロッド46の出光面46bは上述のように露光ヘッド4の下端面31とウエハWとの間に液膜Lが形成されたときに、その液膜Lに接するように構成されている。光ファイバ52、導光ロッド44〜46及び反射鏡47は、上記のように導光ロッド46から出光した光が平行光となり、後述するようにレジスト膜R表面で全反射するように構成される。
また、各導光ロッド46からウエハWへ照射される光束の横断面4Aは、スリット状となり、図7に示すように露光ヘッド3の移動によりウエハWの一端から他端へ移動し、ウエハW表面全体が露光されるようになっている。
図6中の鎖線は鉛直軸を示しており、また図中θは、上述のように導光ロッド46からウエハWのレジスト膜Rに照射される光の入射角である。この入射角θはスネルの法則に従い、導光ロッド46から液膜Lを透過してレジスト膜Rへと照射された光がレジスト膜Rを透過せず、そのレジスト膜R表面で全反射するように決定される。具体的に、液膜Lを形成する処理液として用いる物質の屈折率をn1、レジスト膜Rを構成する物質の屈折率をn2とすると、下記の式1の関係を満たすように処理液及びレジストが選択されると共に露光ヘッド3内の各導光部材の配置が設定される。全反射が起きるには屈折率が大きい媒質から屈折率が小さい媒質へ光が入ることが必要であるためn1>n2である。
[式1]・・・入射角θ≧arcsin(n2/n1)
このように入射角θが設定されるのは、この表面露光装置2の作用で説明するようにレジスト膜Rの表面で前記全反射が起こるようにランプ54からの光をレジスト膜Rに供給して、レジスト膜Rの表面のみを露光するためである。また、θ=arcsin(n2/n1)であるとき、このθは全反射が起きる最も小さな入射角である臨界角となる。
ところで、この例では光源部55からウエハWに光を供給するための導光部材は、光ファイバ52、導光ロッド44〜46及び反射鏡47により構成されているが、上記のθ≧arcsin(n2/n1)を満たすように光源部55からの光をウエハWに供給できれば、このように複数種類の導光部材により光路を形成することに限られない。例えば光ファイバや導光ロッドのみによって光路を構成し、光源部55からの光をレジスト膜Rに供給してもよい。またこの例よりも多くの導光部材によって光路を形成してもよい。
また露光ヘッド3の下端面31には照射口42に並行するように、光吸収体49が設けられる。光吸収体49は、上述のように照射口42から出光してレジスト膜R表面で全反射した光が散乱して、再度レジスト膜Rに供給されてレジスト内が露光されることを抑える役割を有する。光吸収体49を構成する材質は、光源部55のランプ54が発する光に応じて選択される。
また、例えば露光ヘッド3内にはシャッタ48が設けられている。ウエハWの露光が行われない場合には、シャッタ48は通路41において導光ロッド44と導光ロッド45との間の待機位置に位置して導光ロッド44から導光ロッド45へ向かう光を遮る一方で、ウエハWの表面露光を行う場合には導光ロッド44,45間から例えば図4及び図5に示す導光ロッド44から導光ロッド45への光の入光を妨げない退避位置に移動する。
続いて制御部50について説明する。制御部50は、例えばコンピュータからなり、不図示のプログラム格納部を有している。このプログラム格納部には、後述の作用で説明する表面露光処理が行われるように命令が組まれた例えばソフトウエアからなるプログラムが格納されており、このプログラムが制御部50に読み出されることで制御部50は露光ヘッド3の移動、流量制御部34による処理液の供給、吸引手段による処理液の吸引、シャッタ48の移動によるウエハWへの光の供給などを制御し、後述のようにウエハW表面に露光処理を行うことができるようになっている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスクまたはメモリーカードなどの記憶媒体に収納された状態でプログラム格納部に格納される。
次に表面露光装置2の作用について図8及び図9を参照しながら説明する。図8は露光ヘッド3の動作を示したものであり、図9はウエハWの表面部を構成するレジスト膜Rの極表面が露光される様子を示したものである。このウエハWについて詳しく説明しておくと、図9中61,62はそのレジスト膜Rにおける夫々露光領域、未露光領域であり、前記露光領域は液浸露光により形成されており、その液浸露光は例えばレジスト膜Rを透過する光を用いて行われ、露光領域61は図9(a)に示すようにレジスト膜Rの表面だけでなくレジスト膜R内部にも形成されている。また、レジスト膜Rの表面上には液浸露光で用いられた液体例えば純水により構成される液滴Dが残留しており、背景技術の欄で説明したように液滴Dを構成する液体がレジスト膜Rの極表面に浸透すると共にレジスト膜R中に含まれる酸や光酸発生剤などが液滴D中に溶出し、それらの濃度が低下することで、液滴D直下のレジスト膜Rの極表面には酸触媒反応が起こり難い不活性領域63が形成されている(図9(b))。
先ず前記ウエハWが図示しない基板搬送手段により表面露光装置2に搬入されると、図示しない昇降ピンを介して基板保持部22に載置され、然る後露光ヘッド3が待機領域2DからウエハWの一端へと移動する(図8(a))。露光ヘッド3の下端面31がウエハW上に位置する直前で処理液吐出口32からの処理液の吐出及び吸引口33から処理液の吸引が開始され、また、例えばこれら処理液の吐出及び吸引と略同時に露光ヘッド3のシャッタ48が導光ロッド44,45間を遮る待機位置から退避位置に移動し、光源部55から光ファイバ52を介して導光ロッド44に入射した光が、導光ロッド45、反射鏡47及び導光ロッド46を介して露光ヘッド3の照射口42から照射される。
露光ヘッド3の下端面31がウエハWの一端上へ移動すると、下端面31とウエハWのレジスト膜Rとの間に液膜Lが形成され、照射口42から照射された光はこの液膜Lを介してレジスト膜Rに入射する。図8(b)に矢印で示すようにレジスト膜Rに照射された光は上述のようにレジスト膜Rを透過せずに、当該レジスト膜Rの極表面で全反射し、光が照射されたレジスト膜Rの極表面が露光され、全反射した光は露光ヘッド3の光吸収体49により吸収される(図9(c))。
露光ヘッド3がウエハWの一端から他端へ向けて移動すると共に、前記液膜Lの形成及び露光ヘッド3からの光の照射が続けられ、ウエハWの一端側から他端側へ向けてその表面が露光されて、露光された領域においてはレジスト膜R中に含まれる光酸発生剤から酸が発生する。
露光ヘッド3の移動中、その下端面31がレジスト膜R上に残留した液滴Dに近づくと液滴Dは液膜Lを形成する液流に巻き込まれ、その液膜Lを形成する液体と共に吸引口33に吸引されて、レジスト膜R表面から除去される(図8(c))。そして露光ヘッド3が液滴Dの直下にあった前記酸触媒反応の不活性領域63を露光し、この領域63においても当該領域63に残っている光酸発生剤から酸が発生してその酸濃度が上昇する。それによって当該不活性領域63が消失する(図9(d))。
ウエハWの他端へ露光ヘッド3が移動し、レジスト膜R表面全体が露光されると(図8(d))、処理液吐出口32からの処理液の吐出が停止して液膜Lの形成が停止し、また処理液の吐出停止と略同時にシャッタ48が導光ロッド44,45間の待機位置に移動し、露光ヘッド3の照射口42からの光の照射が停止する。処理液の吐出の停止に若干遅れて吸引口33からの処理液の吸引が停止する。その後、露光ヘッド3が待機領域2Aに移動し、然る後ウエハWは不図示の基板搬送手段により装置2の外部へ搬出される。
この表面露光装置2による処理後のウエハWについて図10を用いて説明すると、例えばそのウエハWは加熱装置に搬送されPEB処理を受け、背景技術の欄に示すように酸触媒反応による脱保護が起きて、レジスト膜Rの露光領域61が現像液に対する可溶領域65となる。つまりレジスト膜Rにおいて、表面露光装置2により露光された表面全体と液浸露光により露光された領域とが可溶領域65となり、未露光領域62が現像液に対する不溶領域66として残る(図10(a))。加熱処理後、ウエハWは現像装置に搬送され、現像液が供給されて可溶領域65が現像液に溶解し、レジストパターン67が形成される(図10(b))。
上記の表面露光装置2によれば、露光ヘッド3の下端面31とレジスト膜Rとの間にレジスト膜Rの屈折率より高い屈折率を持つ液体により構成される液膜Lを形成し、その液膜Lを介してレジスト膜R表面で全反射が起きるように露光ヘッド3から当該レジスト膜R表面に光を供給すると共に露光ヘッド3を水平移動させてレジスト膜Rの極表面全体を露光している。これにより当該レジスト膜Rの極表面において液滴Dの残留によりウォータマークが形成され、そのウォータマークが形成された領域の酸が少なくなっても、露光によってその領域に残留している光酸発生剤から酸が発生し、その領域の酸の濃度が上昇する。その結果、この表面露光装置2による処理後に加熱処理を行ったときに、このレジスト膜Rの極表面が現像液に対する可溶領域となり、現像処理を受けることによりその可溶領域が除去される。従って現像欠陥の発生が抑えられ、良好な形状のレジストパターンを得ることができる。
また、この表面露光装置2は液滴Dの除去処理と表面露光と同時に行っているので、これらの処理を別々に行う場合に比べてスループットの向上を図ることができる。
本発明はレジスト膜R上に例えば撥水性の保護膜や反射防止膜などが形成されていても、これらの膜上に液滴Dが残留したときに、当該膜を介して液滴Dへとレジスト膜R中の酸などが溶出する場合は、効果的に用いることができる。
なお、上記のように表面露光処理を行う際に露光ヘッド3を水平移動させながら液膜Lの形成及び光の照射を行う代わりに、ウエハWへの照射される光束の横断面4AがウエハWの直径をカバーするように露光ヘッド3を配置し、基板保持部22を鉛直軸周りに回転させてウエハW表面全体を露光するようにしてもよい。なお、上記実施形態においてはウエハWの表面全体を露光しているが、例えば周縁部を除いた、レジストパターンが形成される領域の表面のみを露光できるような大きさに露光ヘッド3を構成してもよい。
上記表面露光装置2において、例えば露光ヘッド3とは別体の処理液供給ノズルを設けると共に基板保持部22を鉛直軸回りに回転可能に構成し、前記処理液供給ノズルから処理液をウエハW中心に供給すると共に基板保持部22を介してウエハWを回転させ、遠心力により処理液をウエハW全体に広げて液膜を形成した後に露光ヘッド3により表面露光を行ってもよい。また表面露光後、ウエハW上の処理液を、基板保持部22を高速で回転させて振り切ることで除去してもよい。ただし上述の実施形態のように処理液の供給及び除去を行うことで、ウエハWが処理液に接する時間が抑えられ、処理液への酸の溶出が抑えられるため好ましい。
上記の実施形態は液浸露光済みのウエハWを露光する例について説明しているが、例えばレジスト膜R形成後、液浸露光前のウエハWについて上述のようにその表面を露光し、表面の酸の濃度を増加させてから液浸露光を行ってもよい。そのようにした場合、液浸露光後、レジスト膜R表面に液滴が残ったとしても液滴の下側のレジスト膜Rの極表面に残留する酸濃度は、このような表面露光を行わない場合に比べて増加するので、加熱処理及び現像処理後にレジスト膜Rの極表面が除去され、ウォータマークによる現像欠陥の発生を抑えることができる。
また、レジスト膜表面のPAGは液浸露光に使用される液体により当該レジスト膜から抜けてしまう可能性があり、その場合は液浸露光前の方がレジスト膜にPAGが十分に存在するため、露光領域において酸が均一に発生しやすい。従ってこの場合は、液浸露光前に表面露光を行うことがより有効である。
続いて図11に示した本発明の他の実施の形態の一例である表面露光装置7について説明する。図中表面露光装置2と同様に構成されている部分については同じ符号を付して示しており、表面露光装置2との差異点としては、基板保持部22と対向するように筐体71を備えた露光部70が設けられている。露光部70は露光ヘッド3による表面露光を補助する目的で設けられており、筐体71内には例えば複数の光源であるランプ72と、各ランプ72の周囲を覆いランプ72から放射された光の一部を反射してウエハWに供給するための複数の反射鏡73とが設けられている。各ランプ72及び反射鏡73はウエハWの表面全体に光を照射できるように横方向に配列されている。
レジスト膜R表面のみを露光し、レジスト膜R内部の露光を防ぐために、ランプ72はレジストの吸収帯の波長域における光を照射するものが選択され、且つ適切な露光量で露光が行われるものとする。露光部70の下部はランプ72からの光を透過する光取出窓74となっており、その光取出窓74の下方には不図示の駆動部により横方向にスライドするシャッタ75,75が設けられている。シャッタ75,75の開閉動作は前記駆動部を介して制御部50により制御され、ウエハWの露光時には図11に示すようにシャッタ75,75が開き、各ランプ72からの光が光取出窓74を透過してウエハWの全面に供給され、レジスト膜R表面全体が露光される。そして露光を行わない場合にはシャッタ75,75が光取出窓74の下方全体を覆い、ランプ72からの光が遮断されるようになっている。
続いてこの表面露光装置7の作用について説明する。ウエハWがこの表面露光装置7の基板保持部22に載置されると、シャッタ75,75が開きランプ72からの光がウエハWの表面全体に照射され、レジスト膜Rの表面が露光される。所定の時間経過後、シャッタ75,75が閉じ、続いて露光ヘッド3が待機領域2AからウエハW上に移動し、表面露光装置2と同様にウエハWの表面が露光される。このような表面露光装置7によれば、より確実にレジスト膜Rの表面が露光され、その酸濃度を増やすことができるので現像欠陥の発生を抑えることができる。特に露光部70からの光はレジスト膜Rに吸収されるので、露光ヘッド3の全反射のみによる露光よりも若干深い領域まで露光し、その領域の酸濃度を増加させることができるため、酸濃度が減少している領域がレジスト膜Rの深さ方向に大きい場合に特に有効である。なお、露光ヘッド3による露光を行った後、露光部70による露光を行ってもよい。また、露光ヘッド3の光ファイバ52はこの露光部70に接続し、ランプ72からの光を取り入れるようにしてもよい。
続いて上述の表面露光装置7の塗布、現像装置への適用例について説明する。図12、図13を用いて説明する。図12、図13は夫々塗布、現像装置8の平面図、斜視図である。図中B1はウエハWが例えば25枚密閉収納されたキャリアCを搬入出するためのキャリアブロックであり、キャリアCを複数個載置可能な載置部82を備えたキャリアステーション81と、このキャリアステーション81から見て前方の壁面に設けられる開閉部83と、開閉部83を介してキャリアCからウエハWを取り出すための受け渡し手段A1とが設けられている。
キャリアブロックB1の奥側には筐体84にて周囲を囲まれる処理ブロックB2が接続されており、この処理ブロックB2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1,U2,U3と、後述する塗布・現像ユニットを含む各処理ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送手段A2,A3とが交互に配列して設けられている。即ち、棚ユニットU1,U2,U3及び主搬送手段A2,A3はキャリアブロックB1側から見て前後一列に配列されると共に、各々の接続部位には図示しないウエハ搬送用の開口部が形成されており、ウエハWは処理ブロックB2内を一端側の棚ユニットU1から他端側の棚ユニットU3まで自由に移動できるようになっている。
また主搬送手段A2,A3は、キャリアブロックB1から見て前後方向に配置される棚ユニットU1,U2,U3側の一面部と、後述する例えば右側の液処理ユニットU4,U5側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁75により囲まれる空間内に置かれている。また図中86、87は各ユニットで用いられる処理液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト等を備えた温湿度調節ユニットである。
液処理ユニットU4,U5は、例えば図12に示すように塗布液(レジスト液)や現像液といった薬液供給用のスペースをなす収納部88の上に、上記レジストを塗布して成膜する塗布ユニットCOT、現像ユニットDEV及び反射防止膜形成ユニットBARC等を複数段例えば5段に積層した構成とされている。また上述の棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニットU4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、ウエハWを加熱(ベーク)する加熱ユニット、ウエハWを冷却する冷却ユニット、各ユニット間でウエハの受け渡しを行うための受け渡しステージ(TRS)等が含まれる。棚ユニットU3に含まれる加熱ユニットは液浸露光されたウエハWを現像前に加熱するPEBとして構成される。
処理ブロックB2における棚ユニットU3の奥側には、例えば第1の搬送室91及び第2の搬送室92からなるインターフェイスブロックB3が設けられている。図13はインターフェイスブロックB3の斜視図であり、この図に示すように第1の搬送室91、第2の搬送室92には処理ブロックB2と露光装置B4との間でウエハWの受け渡しを行うための2つの受け渡し手段A4、A5が夫々設けられている。第1の搬送室91には、ウエハWの受け渡しステージTRS,高精度温度調整モジュールICPLが積層された棚ユニットU6と、露光装置B4に搬入する前にウエハWを一時滞留させるバッファモジュールBMと表面露光装置7に相当する表面露光モジュール7Aとが設けられており、これらのモジュール及びステージ間で受け渡し手段A4はウエハWの受け渡しができるようになっている。
第2の搬送室92の受け渡し手段A5は第1の搬送室91の受け渡しステージTRSと露光装置B4の搬入ステージ93と、搬出ステージ94との間でウエハWの受け渡しを行う。露光装置B4は、搬入ステージ93に搬入されたウエハWに対して液浸露光を行い、液浸露光を終えたウエハWは搬出ステージ94に載置される。
続いて本発明の塗布、現像装置8のウエハWの搬送経路について説明する。先ず外部からウエハWの収納されたキャリアCが載置部82に載置されると、開閉部83と共にキャリアCの蓋体が外されて受け渡し手段A1によりウエハWが取り出される。そしてウエハWは棚ユニットU1の一段をなす受け渡しステージ(図示せず)を介して主搬送手段A2へと受け渡され、棚ユニットU1〜U3内の一の棚にて、塗布処理の前処理として例えば反射防止膜形成処理、冷却処理が行われ、然る後、塗布ユニットCOTにて化学増幅型のポジレジストが塗布され、ウエハWの表面にレジスト膜Rが形成される。
続いてウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットで加熱(ベーク処理)され、更に冷却された後棚ユニットU3の受け渡しステージを経由してインターフェイスブロックB3へと搬入される。このインターフェイスブロックB3においてウエハWは、例えば受け渡し手段A4→バッファモジュールBMに搬送され、そこで一時滞留された後、受渡し手段A4→棚ユニットU6のICPL→棚ユニットU6のTRS→受け渡し手段A5→露光装置B4の搬入ステージ93へ搬入され、然る後ウエハWは露光装置B4内の所定の場所にて液浸露光される。
液浸露光を終えたウエハWは露光装置B4の搬出ステージ94に載置され、受け渡し手段A5→棚ユニットU6のTRS→受け渡し手段A4→表面露光モジュール7Aの順に搬送され、そこで上述のように表面露光処理が行われる。然る後ウエハWは受け渡し手段A4→PEB→液処理ユニットU5の現像ユニットDEVに搬送されて現像処理を受けてレジストパターンが形成される。然る後ウエハWは、主搬送手段A3→棚ユニットU2の受け渡しステージ→主搬送手段A2→棚ユニットU1の受け渡しステージ→キャリアアームA1の順に搬送され、キャリアアームA1により元のキャリアCへと戻される。
上記の塗布、現像装置8においては、表面露光装置7に相当する表面露光モジュール7Aが設けられているが、そのモジュール7Aの代わりに表面露光装置2を適用してもよく、その場合は、表面露光装置7の露光部70を表面露光装置2の筐体とは別の筐体内に設けて処理を行ってもよい。また、液浸露光後、より確実にウエハWに付着した液滴Dを除去するために、インターフェイスブロックB3にウエハWに洗浄液を供給してウエハWを洗浄した後、ウエハWの乾燥処理を行う洗浄モジュールを設けてもよく、その場合例えば露光装置B4→表面露光モジュール7A→洗浄モジュール→PEBの順にウエハWが搬送される。また、露光装置B4→洗浄モジュール→表面露光モジュール7A→PEBの順にウエハWが搬送されてもよい。
本発明の実施の形態に係る表面露光装置の縦断側面図である。 前記表面露光装置の横断平面図である。 前記表面露光装置の露光ヘッドの下部側を示した斜視図である。 前記露光ヘッドの縦断側面図である。 前記露光ヘッド内における光路形成部材の構成を示した斜視図である。 前記表面露光装置の露光ヘッドの上部側を示した斜視図である。 前記露光ヘッドから発せられる光束が移動する様子を示したものである。 前記露光ヘッドがウエハW上を移動する様子を示した工程図である。 レジスト膜表面が露光される様子を示した工程図である。 表面露光処理後にレジストパターンが形成される様子を示した工程図である。 他の表面露光装置の縦断側面図である。 塗布、現像装置の平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。 前記塗布、現像装置のインターフェイスブロックの斜視図である。 液浸露光についての説明図である。 液浸露光後、ウエハ表面に残留した液滴によりウォータマークが形成される様子を示した工程図である。
符号の説明
W ウエハ
D 液滴
L 液膜
R レジスト膜
2 表面露光装置
22 基板保持部
3 露光ヘッド
32 処理液吐出口
33 吸引口
44,45,46 導光ロッド
49 光吸収体
52 光ファイバ

Claims (12)

  1. その表面に露光されることで酸を生じる化学増幅型のポジレジストからなるレジスト膜にパターンを形成するために液浸露光が行われ、次いで露光部分を現像液に対して可溶にするための加熱処理が行われる基板に対して、液浸露光の前または後にレジスト膜の表面のみを露光する表面露光装置において、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    前記基板上のレジスト膜の表面に露光用の光を照射する光照射面を有する露光ヘッドと、
    少なくとも前記パターンが形成される領域のレジスト膜の表面を露光するように、前記露光ヘッドを当該基板に対して相対的に水平移動させる移動手段と、
    前記露光ヘッドと基板の表面との間にその屈折率がレジスト膜の屈折率よりも大きい液体を供給する液体供給部と、
    基板に供給された前記液体を除去する液体除去部と、
    前記露光ヘッドに設けられ、前記光照射面から照射されて基板の表面から反射された光を吸収する光吸収体と、を備え、
    前記光照射面は、前記液体を介してレジスト膜の表面に供給された光が当該レジスト膜の表面にて全反射するようにその向きが設定されていることを特徴とする表面露光装置。
  2. 前記液体供給部として、前記光照射面を介して表面露光を行うにあたり、露光ヘッドの下端部において基板から見て、前記光照射面よりも当該露光ヘッドの進行方向側に開口した前記液体の吐出口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の表面露光装置。
  3. 前記液体除去部として、露光ヘッドの下端部に基板に供給された液体を吸引する吸引口が設けられ、前記吐出口と吸引口とは互いに光照射面を挟むように開口していることを特徴とする請求項2記載の表面露光装置。
  4. 前記光源から発せられる光はレジスト膜が吸収する帯域の波長を有する単色光であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の表面露光装置。
  5. 前記光照射面は、石英からなる導光ロッドにより構成されている特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の表面露光装置。
  6. レジスト膜が吸収する帯域の波長を有する光を発する光源を備え、その光源からの光が、前記露光ヘッドを介さずに、少なくとも前記パターンが形成される領域に照射されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の表面露光装置。
  7. その表面に露光されることで酸を生じる化学増幅型のポジレジストからなるレジスト膜にパターンを形成するために液浸露光が行われ、次いで露光部分を現像液に対して可溶にするための加熱処理が行われる基板に対して、液浸露光の前または後にレジスト膜の表面のみを露光する表面露光方法において、
    基板保持部により前記基板を水平に保持する工程と、
    光照射面を有する露光ヘッドから前記基板上のレジスト膜の表面に露光用の光を照射する工程と、
    移動手段により少なくとも前記パターンが形成される領域のレジスト膜の表面を露光するように、前記露光ヘッドを当該基板に対して相対的に水平移動させる工程と、
    液体供給部により前記露光ヘッドと基板の表面との間にその屈折率がレジスト膜の屈折率よりも大きい液体を供給する工程と、
    液体除去部により基板に供給された前記液体を除去する工程と、
    前記露光ヘッドに設けられた光吸収体により、前記光照射面から照射されて基板の表面から反射された光を吸収する工程と、を備え、
    前記光照射面は、前記液体を介してレジスト膜の表面に供給された光が当該レジスト膜の表面にて全反射するようにその向きが設定されていることを特徴とする表面露光方法。
  8. 前記処理液を供給する工程は、前記光照射面を介して表面露光を行うにあたり、露光ヘッドの下端部において基板から見て、前記光照射面よりも露光ヘッドの進行方向側に開口した吐出口から前記液体を吐出する工程を含むことを特徴とする請求項7記載の表面露光方法。
  9. 前記処理液を除去する工程は、露光ヘッドの下端部に開口し、前記吐出口と互いに光照射面を挟むように設けられた吸引口から基板に供給された処理液を吸引する工程を含むことを特徴とする請求項8記載の表面露光方法。
  10. レジスト膜が吸収する帯域の波長を有する光を発する光源からの光を、前記露光ヘッドを介さずに、少なくとも前記パターンが形成される領域のレジスト膜の表面に照射する工程を含むことを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一に記載の表面露光方法。
  11. 基板を収納しキャリアが搬入されるキャリアブロックと、
    前記キャリアから取り出された基板の表面に化学増幅型のポジレジストを塗布してレジスト膜を形成する塗布部と、前記レジスト膜が形成された基板を加熱処理する加熱装置と、液浸露光後の基板を現像する現像処理部と、を含む処理ブロックと、
    この処理ブロックと前記レジストに対して前記液浸露光を行う露光装置との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスブロックと、を備えた塗布、現像装置において、
    前記前記液浸露光後、前記加熱処理を行うまでに、レジスト膜に表面露光処理を行う請求項1ないし6のいずれか一つに記載の表面露光装置を備えることを特徴とする塗布、現像装置。
  12. その表面に露光されることで酸を生じる化学増幅型のポジレジストからなるレジスト膜にパターンを形成するために液浸露光が行われ、次いで露光部分を現像液に対して可溶にするための加熱処理が行われる基板に対して、液浸露光の前または後にレジスト膜の表面のみを露光する表面露光装置に用いられるコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項8ないし11のいずれか一に記載の表面露光方法を実施するためのものであることを特徴とする記憶媒体。
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