JP2000010298A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000010298A
JP2000010298A JP10177361A JP17736198A JP2000010298A JP 2000010298 A JP2000010298 A JP 2000010298A JP 10177361 A JP10177361 A JP 10177361A JP 17736198 A JP17736198 A JP 17736198A JP 2000010298 A JP2000010298 A JP 2000010298A
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pattern
easily soluble
residue
exposed
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JP10177361A
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Inventor
Shiro Sekino
士郎 関野
Takayuki Saito
隆幸 斉藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像時にポジ型フォトレジストのパターン上
部に残渣が残留しないようにすること。 【解決手段】 この発明に係る半導体装置の製造方法
は、基板1上にポジ型フォトレジスト2を形成する工程
と、ポジ型フォトレジスト2のパターン形成領域を選択
的に露光して所望の易溶性レジストパターン2aを形成
するパターニング露光工程と、パターニング露光工程に
おいて露光されないポジ型フォトレジスト2の表面を露
光し、この表層部を残渣防止用の易溶性レジスト層2b
に変化させる工程と、易容性レジストパターン2b及び
易溶性レジスト層2aを現像液により除去しポジ型フォ
トレジスト2に所望のパターン6を形成する工程とを含
んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光により半導体装
置に微細パターンを形成する半導体装置の製造方法、特
に、ポジ型フォトレジストを用いて微細パターンを形成
する半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は特開平3−11611号公報に示
された従来の半導体装置の製造方法を示す図である。図
において、101は基板、102は基板101上に形成
された感光性ポジ型フォトレジスト(以下、単にポジ型
レジストと呼ぶ)、102a、102bはパターニング
露光により露光された易溶性レジストパターン、103
は基板101上に転写するパターンが除去されているマ
スク、104はパターニング露光時の露光光、105は
パターニング露光後に全面露光を行うための露光光、1
06はポジ型レジスト102に形成されたパターンであ
る。
【0003】次に、従来の半導体装置の製造方法を説明
する。はじめに、図6(a)に示すように、スピンコー
ト等により基板101上にポジ型レジスト102を塗布
し、ポジ型フォトレジスト膜を成膜する。
【0004】つぎに、マスク103のパターンをポジ型
レジスト102に転写するため、図6(b)に示すよう
に、基板101のパターン形成領域上の適切な位置にマ
スク103を配置し、マスク103上よりUV光等の適
切な波長の光104を照射することによりポジ型レジス
ト102のパターン形成領域を選択的に露光し、所望の
易溶性レジストパターン102aを形成する。このとき
形成される易溶性レジストパターン102aには溶解速
度の最大となる箇所が周期的に階層分布することにな
る。なお、この露光方法は、密着露光、近接露光、縮小
投影露光、電子ビーム、X線露光などがある。
【0005】ポジ型フォトレジストを用いた場合、露光
された部分は現像液に可溶となり、逆に、露光されない
未露光部分は現像液に難溶となるので、この場合、後の
現像において、露光された易溶性レジストパターンのみ
が現像液に溶けることになる。
【0006】続いて、ポジ型レジスト102が形成され
た基板101をベークし、このベーク後に、図6(c)
に示すように、パターニング露光光104により形成し
た易溶性レジストパターン102aの溶解速度を均等に
するために、先のパターニング露光と同一の波長の光1
05でポジ型レジスト102のパターン形成領域全面を
露光する。この露光により、易溶性レジストパターン1
02bの溶解速度の遅い箇所を溶解速度のより速いもの
に変え、易溶性レジストパターン102bの溶解速度が
均等にされる。
【0007】最後に、アルカリ現像液により現像を行
い、易溶性レジストパターン102bを除去することに
より、図6(d)に示すように、マスク103上のパタ
ーンがポジ型レジスト102に転写されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】パターンの微細化に伴
い、異物等によるパターン欠陥が問題となっており、高
い歩留りを確保する上で異物や欠陥の発生を抑制するこ
とが重要となってきている。
【0009】一般的に、露光されていない領域のポジ型
フォトレジストはアルカリ現像液に難溶ではあるが、こ
の現像液に若干量ではあるが析出する。そのため、上記
のように残渣防止用の措置が施されていない従来の半導
体装置の製造方法では、ポジ型フォトレジストのパター
ン形成領域を選択的にを露光し、その後、現像によりこ
の選択的に露光された領域を除去するときに、この除去
する領域の周辺から析出物が析出し、その結果、除去し
ようとする領域上部のポジ型フォトレジストが適切に除
去されずに残渣として残ってしまうという問題点があっ
た。
【0010】本発明に係る半導体装置の製造方法は、上
記のような問題点を解決するためになされたもので、パ
ターニング露光時に露光がなされないポジ型フォトレジ
ストの領域を露光して残渣防止用易溶性レジスト層を形
成し、現像時にこの残渣防止用易溶性レジスト層を除去
することにより、ポジ型レジストのパターン上部に残渣
が残留しないようにした半導体装置の製造方法を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、ポジ型フォトレジストを用いたフォトリ
ソグラフィにより基板上の被加工層を加工する工程を有
する半導体装置の製造方法であって、前記基板上の被加
工層上にポジ型フォトレジストを形成する工程と、所定
パターンを有するマスクを用いて前記被加工層上に形成
されたポジ型フォトレジストのパターン形成領域を選択
的に露光して所望の易溶性レジストパターンを形成する
パターニング露光工程と、前記パターニング露光工程に
おいて露光されないポジ型フォトレジストの表面を露光
し、この表層部を残渣防止用の易溶性レジスト層に変化
させる残渣防止用露光工程と、前記ポジ型フォトレジス
トの易容性レジストパターン及び易溶性レジスト層を現
像液により除去し前記ポジ型フォトレジストに所望のパ
ターンを形成する現像工程とを含んでいる。
【0012】さらに、パターニング露光工程後に、残渣
防止用露光工程を行うようにしてもよい。また、残渣防
止用露光工程後に、パターニング露光工程を行うように
してもよい。さらにまた、パターニング露光工程及び残
渣防止用露光工程を同時に行うようにしてもよい。
【0013】さらに、残渣防止用露光工程は、ポジ型フ
ォトレジストのパターン形成領域全面を露光するように
してもよい。また、残渣防止用露光工程は、パターニン
グ露光工程において露光する領域を遮蔽するマスク上か
ら露光することにより、パターニング露光工程において
露光されないポジ型フォトレジストの表面を露光するよ
うにしてもよい。
【0014】また、ポジ型フォトレジストへの露光は、
パターニング露光工程において露光する領域には露光光
が透過し、前記パターニング露光工程において露光され
ない領域には前記露光光が一部透過するマスク上から露
光することにより、前記ポジ型フォトレジストのパター
ン形成領域を露光するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの実施の
形態の半導体装置の製造方法を示す図である。図におい
て、1は微細パターンが形成されるSi等の基板、2は
基板1上に形成された感光性ポジ型フォトレジスト(以
下、単にポジ型レジストと呼ぶ)で、例えば、三菱化学
製MCPR−i7350XP等が用いられる。
【0016】2aはパターン形成領域上の全面露光によ
り形成された残渣防止用易溶性レジスト層、2bはパタ
ーン形成領域上を選択的に露光するパターニング露光に
より形成された易溶性レジストパターンで、これらの残
渣防止用易溶性レジスト層2a及び易溶性レジストパタ
ーン2bは現像により除去される。3は基板1上のパタ
ーン形成領域全面を露光をするときの露光光で、この露
光光としては波長365nmのi線を用いるものとす
る。
【0017】4はクロム等で形成される遮光部を有する
マスクで、転写すべきパターンに対応する遮光部が除去
されている。5はポジ型レジスト2のパターン形成領域
を選択的に露光するパターニング露光光で、露光光3と
同様のi線を用いるものとする。6はポジ型レジスト2
に形成されたパターンである。
【0018】次に、この実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する。はじめに、図1(a)に示すように、
スピンコートにより基板1を約3500rpmで回転さ
せ、パターン形成領域が覆われるように、この基板1上
にポジ型レジスト2を成膜する。このときの膜厚は約1
500nmにする。
【0019】続いて、図1(b)に示すように、現像後
に残渣がパターン上に残らないようにするために、ポジ
型レジスト2が成膜された基板1上からこのポジ型レジ
スト2の全面に露光光3を照射し、ポジ型レジスト2の
上部に残渣防止用易溶性レジスト層2aを形成する。な
お、このときの露光量は12mJ/cm2(露光時間は
60msec)とし、ポジ型レジスト2の表層から1n
mの厚さ分を易溶性レジスト層に変化させる。
【0020】このように、ポジ型レジスト2の上部に残
渣防止用易溶性レジスト層2aを形成し、後の現像工程
によりこの残渣防止用易溶性レジスト層2aを除去する
ことにより、現像時にポジ型レジスト2のパターンの上
部に析出物が発生しないようにすることができる。
【0021】ここで、上記ポジ型レジスト2における膜
厚が1500nmである場合には、上記条件の露光の露
光量が120mJ/cm2(露光時間600msec)
程度のときにポジ型レジスト2の下部が溶けだして、パ
ターンが形成されはじめるので、この残渣防止用易溶性
レジスト層2aを形成する際の露光量は120mJ/c
2以下にする必要がある。逆に、現像時にパターン上
部に析出物が発生しないようにするには、ある程度以上
の厚さを有する残渣防止用易溶性レジスト層2aを形成
する必要がある。
【0022】以上より、現像後にパターン上に析出物が
析出することなく、かつ、所望のパターンを形成するた
めには、全面露光における露光量を10〜120mJ/
cm 2(露光時間50〜600msec)で、好適に
は、約12mJ/cm2(露光時間60msec)に
し、厚さ1nm以上の残渣防止用易溶性レジスト層が形
成されるようにすればよい。もちろん、除去すべき残渣
防止用レジスト層の厚さは薄ければ薄い方がよい。
【0023】次に、図1(c)に示すように、全面露光
がなされた基板1のパターン形成領域上の適切な位置
に、転写すべきパターンの遮光部が除去されているマス
ク4を配置する。そして、このマスク4上からパターニ
ング露光光5を照射し、ポジ型レジスト2に所望の易溶
性レジストパターン2bを形成する。このときの露光量
は160mJ/cm2(露光時間は800msec)と
し、ポジ型レジスト2の下部まで完全に易溶性レジスト
パターン2bが形成されるようにする。
【0024】このようなパターニング露光後に、110
℃/70secでベークを行い、感光剤を拡散させると
ともに余分な水分を除去する。なお、このベークを行う
ことにより、感光された領域がアルカリ可溶となるよう
な反応を進める効果もある。
【0025】最後に、アルカリ現像液を用いて現像を行
い、易溶性レジストパターン2b及びポジ型レジスト2
上部に形成された残渣防止用易溶性レジスト層2aを除
去する。この現像の際には、露光された領域のポジ型レ
ジストはアルカリ現像液に可溶となっているため、易溶
性レジストパターン2b及びポジ型レジスト2上部の残
渣防止用易溶性レジスト層2aは水洗を行うことにより
現像液と共に基板外に除去され、逆にポジ型レジスト2
の露光されていない領域(残渣防止用易溶性レジスト層
2aの下部領域)はアルカリ現像液に難溶であるため、
現像後も基板1上に残留する。
【0026】このような現像工程により、図1(d)に
示すように、マスク4上のパターンがポジ型レジスト2
に転写される。なお、基板1は約2000rpmで回転
させているため、現像時に溶解したレジストは基板外に
除去される。そして、以上のようにパターンが転写され
たポジ型レジスト形成後に、基板上1(Si基板1上に
SiO2等の酸化膜が形成されている場合には、この膜
を含む)を加工(例えば、エッチング等)し、残ったレ
ジスト膜を除去する(必ずしも除去する必要はない)こ
とで、所望の半導体を得ることができる。
【0027】上記のように、残渣防止用易溶性レジスト
層を形成し、現像時にこの残渣防止用易溶性レジスト層
を除去するようにして製造した半導体装置は、残渣防止
用易溶性レジスト層を形成せずに製造した半導体装置に
対し、現像後に基板上に残留する残渣による欠陥数が約
2000から0となり欠陥の発生は完全に抑制された。
【0028】また、上記全面露光時の露光量を4mJ/
cm2にしたときの欠陥数は700、露光量を8mJ/
cm2にしたときの欠陥数は40、露光量を12mJ/
cm2にしたときの欠陥数は0となり、全面露光時の露
光量は12mJ/cm2にすることが望ましいことがわ
かる。
【0029】本実施の形態では、残渣防止用易溶性レジ
スト層を形成し、その後、現像により、残渣防止用易溶
性レジスト層を易溶性レジストパターンとともに除去す
るようにしているので、現像時にポジ型レジストのパタ
ーン上部に析出物が発生するのを防ぐごとができる。ま
た、本実施の形態では、全面露光により残渣防止用易溶
性レジスト層を形成するようにしているので、現像後の
ポジ型レジストの表面を均等にすることができる。
【0030】さらに、本実施の形態では、残渣防止用易
溶性レジスト層を形成するための露光後に、パターニン
グ露光を行うようにしているので、パターニング露光後
に直ちに現像を行うことができ、パターニング露光後に
レジストと空気とが反応することがなく、この反応が原
因で生じるパターン不良を防止することができる。
【0031】実施の形態2.図2はこの実施の形態2の
半導体装置の製造方法を示す図である。図において、7
はポジ型レジスト2に転写すべきパターンに対し、反転
したパターンを有するマスクで、転写すべきパターンに
対応する部位に遮光部が設けられ、パターンに対応しな
い部位の遮光部が除去されているマスクである。その他
は実施の形態1で説明したものと同様であるので、説明
は省略する。
【0032】実施の形態1では、残渣防止用易溶性レジ
スト層を形成するための露光の際に、パターニング露光
時に露光される領域も含めて露光していたのに対し、こ
の実施の形態の半導体装置の製造方法では、残渣防止用
易溶性レジスト層を形成するための露光の際には、パタ
ーニング露光時に露光される領域は露光しないようにし
たものである。
【0033】以下、この実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する。まず、上記実施の形態1と同様にし
て、図2(a)に示すように、基板1上にポジ型レジス
ト膜2を成膜する。
【0034】続いて、図2(b)に示すように、ポジ型
レジスト2を形成した基板1上に所望のパターンに対し
て反転したパターンを有するマスク7を適切な位置に配
置する。そして、このマスク7上から露光光3を照射し
てパターニング露光時は露光されない領域にのみ露光を
行い、ポジ型レジスト2の上部(パターニング露光時に
露光される領域を除く)に残渣防止用易溶性レジスト層
2aを形成する。このときの露光量は12mJ/cm2
(露光時間は60msec)とし、ポジ型レジスト2の
表層から1nmの厚さ分を易溶性レジスト層2aに変化
させる。このように、所望のパターンに対して反転した
パターンを有するマスク7を用いて露光することによ
り、ポジ型レジスト2のパターニング露光時に露光され
ない領域のみを選択的に露光することができる。
【0035】次に、実施の形態1と同様にして、図2
(c)に示すように、通常のマスク4を用いパターニン
グ露光を行い、易溶性レジストパターン2bを形成す
る。そして、その後現像を行い、易溶性レジストパター
ン2b及び残渣防止用易溶性レジスト層2aを除去す
る。その結果、図2(d)に示すように、マスク4上の
パターンがポジ型レジスト2に転写される。
【0036】本実施の形態では、実施の形態1と同様
に、現像時に残渣防止用易溶性レジスト層と易溶性レジ
ストパターンとが除去されるので、実施の形態1と同様
の効果が得られる。さらに、本実施の形態では、残渣防
止用易溶性レジスト層を形成する露光の際に、パターニ
ング露光時に露光される領域の露光を行われないように
しているので、溶易性レジストパターンの形成には、残
渣防止用易溶性レジスト層を形成するときの露光が影響
せず、パターニング露光における露光量等の設定を容易
に行うことができる。
【0037】実施の形態3.図3はこの実施の形態3の
半導体装置の製造方法を示す図である。図において、8
は位相シフトマスクの一種であるハーフトーンマスクで
ある。ハーフトーンマスク8は、半透明膜の中に開口パ
ターンを設けかつこのパターンを透過する光と半透明膜
を透過する光を逆位相にしたものであり、この半透明部
にはMoSi系のシフターが用いられ、そこを透過する
光の強度が低い値になるようにしている。
【0038】ここで、この半透明部を透過する光の強度
は開口部を透過する光の約1/10程度になるように設
定する。なお、この値は易溶性レジストパターンを形成
するのに必要な露光量と残渣防止用易溶性レジスト層を
形成するのに必要な露光量との関係において定めるもの
で上記値に限定するものではない。その他は実施の形態
1で説明したものと同様であるので、説明は省略する。
【0039】実施の形態1、2では、ポジ型レジストの
易溶性レジストパターンと残渣防止用易溶性レジスト層
とを別々の露光工程により形成しているのに対し、この
実施の形態の半導体装置の製造方法では、ポジ型レジス
トの易溶性レジストパターンと残渣防止用易溶性レジス
ト層とを同じ露光工程(同時の露光)により行うように
したものである。
【0040】以下、この実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する。上記実施の形態1と同様にして、図3
(a)に示すように、基板1上にポジ型レジスト膜2を
成膜する。
【0041】続いて、図2(b)に示すように、マスク
8をポジ型レジスト2を形成した基板1のパターン形成
領域上の適切な位置に配置し、このマスク8上から波長
365nmのi線の露光光3を照射する。なお、このと
きの露光量は160mJ/cm2(露光時間は800m
sec)とする。
【0042】この露光工程においては、ポジ型レジスト
2の易溶性レジストパターン2bを形成する領域には、
マスク8の開口部を介して露光光3が直接照射されるの
で、露光量160mJ/cm2(露光時間800mse
c)の露光がなされることになり、ポジ型レジスト2の
上記易溶性レジストパターン2bを形成する領域外に
は、マスク8の半透明部を介して露光されることにな
り、実際に溶易性レジストパターン2bを形成する領域
外に露光される露光量は、上記露光量よりも弱くなり、
12mJ/cm2(露光時間800msec)になる。
そのため、ポジ型レジスト2の易溶性レジストパターン
2bと残渣防止用易溶性レジスト層2aとを同時に形成
することができる。
【0043】次に、実施の形態1と同様にして、現像を
行い、易溶性レジストパターン2b及び残渣防止用易溶
性レジスト層2aを除去する。その結果、図2(c)に
示すように、マスク8上のパターンがポジ型レジスト2
に転写される。
【0044】本実施の形態では、実施の形態1と同様
に、現像時に易溶性レジストパターンと残渣防止用易溶
性レジスト層とが除去されるので、実施の形態1、2と
同様の効果が得られる。さらに、本実施の形態では、易
溶性レジストパターン及び残渣防止用易溶性レジスト層
を同時に形成するようにしているので、露光回数をすく
なくすることができ、効率良くパターンを形成すること
がきる。
【0045】実施の形態4.図4はこの実施の形態4の
半導体装置の製造方法を示す図である。図における符号
は実施の形態1で説明したものと同様であるので説明は
省略する。実施の形態1では、ポジ型レジストのパター
ン形成領域全面に対する露光を行った後に、パターニン
グ露光を行うようにしているが、本実施の形態では、パ
ターニング露光を行った後に、ポジ型レジストのパター
ン形成領域全面に対する露光を行うようにしたものであ
る。
【0046】次に、この実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する。はじめに、実施の形態1と同様に、図
4(a)に示したように、基板1上にポジ型レジスト2
を成膜し、膜厚を約1500nmにする。
【0047】続いて、図4(b)に示すように、ポジ型
レジスト2が形成されている基板1上の適切な位置に、
パターン部が除去されているマスク4を配置する。そし
て、このマスク4上から波長365nmのi線の露光光
5を照射し、ポジ型レジスト2の易溶性レジストパター
ン2bを形成する。このときの露光量は160mJ/c
2(露光時間は800msec)とし、ポジ型レジス
ト2の下部まで完全に易溶性レジストパターン2bが形
成されるようにする。
【0048】次に、図4(c)に示すように、上記露光
がなされた基板1上から露光光3を基板1全面に照射
し、ポジ型レジスト2の全面を露光する。このときの露
光量は12mJ/cm2(露光時間は60msec)と
し、ポジ型レジスト2の表層から1nmの厚さ分を易溶
性レジスト層に変化させる。
【0049】次に、実施の形態1と同様に、110℃/
70secでベークを行った後、アルカリ現像液を用い
て現像を行い、易溶性レジストパターン2b及び残渣防
止用易溶性レジスト層2aを除去する。その結果、図4
(d)に示すように、マスク4上のパターンがポジ型レ
ジスト2に転写される。
【0050】本実施の形態では、パターニング露光によ
り易溶性レジストパターンを形成した後に、パターン形
成領域全面に対する露光により残渣防止用易溶性レジス
ト層を形成するようにしたので、現像時にポジ型レジス
トのパターン上部に析出物が発生するのを防ぐごとがで
きる。
【0051】実施の形態5.図5はこの実施の形態5の
半導体装置の製造方法を示す図である。図における符号
は実施の形態2で説明したものと同様であるので、説明
は省略する。実施の形態4では、残渣防止用易溶性レジ
スト層を形成するための露光の際に、パターニング露光
時に露光される領域も含めて露光していたのに対し、こ
の実施の形態の半導体装置の製造方法では、残渣防止用
易溶性レジスト層を形成するための露光の際には、パタ
ーニング露光時に露光される領域は露光しないようにし
たものである。
【0052】以下、この実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する。上記実施の形態4と同様にして、図5
(a)に示すように、基板1上にポジ型レジスト膜2を
成膜し、図5(b)に示すように、通常のマスク4を用
いパターニング露光をし、易溶性レジストパターン2b
を形成する。
【0053】続いて、図5(c)に示すように、パター
ニング露光がなされた基板1上に所望のパターンに対し
て反転したパターンを有するマスク7を適切な位置に配
置する。そして、このマスク7上から露光光3を照射
し、残渣防止用易溶性レジスト層2aを形成する。この
ときの露光量は12mJ/cm2(露光時間は60ms
ec)とする。
【0054】次に、実施の形態4と同様にして、現像を
行い、易溶性レジストパターン2b及び残渣防止用易溶
性レジスト層2aを除去する。その結果、図5(d)に
示すように、マスク4上のパターンがポジ型レジスト2
に転写される。
【0055】本実施の形態では、実施の形態4と同様
に、現像時に易溶性レジストパターンと残渣防止用易溶
性レジスト層とが除去されるので、実施の形態4と同様
の効果が得られる。さらに、本実施の形態では、残渣防
止用易溶性レジスト層を形成する露光の際に、パターニ
ング露光時に露光される領域の露光を行われないように
しているので、溶易性レジストパターンの形成には、残
渣防止用易溶性レジスト層を形成するときの露光が影響
せず、パターニング露光における露光量等の設定を容易
に行うことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法は、
ポジ型フォトレジストを用いたフォトリソグラフィによ
り基板上の被加工層を加工する工程を有する半導体装置
の製造方法であって、前記基板上の被加工層上にポジ型
フォトレジストを形成する工程と、所定パターンを有す
るマスクを用いて前記被加工層上に形成されたポジ型フ
ォトレジストのパターン形成領域を選択的に露光して所
望の易溶性レジストパターンを形成するパターニング露
光工程と、前記パターニング露光工程において露光され
ないポジ型フォトレジストの表面を露光し、この表層部
を残渣防止用の易溶性レジスト層に変化させる残渣防止
用露光工程と、前記ポジ型フォトレジストの易容性レジ
ストパターン及び易溶性レジスト層を現像液により除去
し前記フォトレジストに所望のパターンを形成する現像
工程とを含んでいるので、現像時にポジ型フォトレジス
トのパターン上部に析出物が発生するのを防ぐごとがで
き、半導体装置の製造における歩留りの低下を防ぐこと
ができる。
【0057】さらに、パターニング露光工程後に、残渣
防止用露光工程を行う場合には、現像時にポジ型フォト
レジストのパターン上部に析出物が発生するのを防ぐご
とができ、半導体装置の製造における歩留りの低下を防
ぐことができる。
【0058】また、残渣防止用露光工程後に、パターニ
ング露光工程を行う場合には、パターニング露光後に直
ちに現像を行うことができ、パターニング露光後にレジ
ストと空気とが反応することがなく、この反応が原因で
生じるパターン不良を防止することができる。
【0059】さらにまた、パターニング露光工程及び残
渣防止用露光工程を同時に行う場合には、露光回数をす
くなくすることができ、効率良くパターンを形成するこ
とがきる。
【0060】さらに、残渣防止用露光工程は、ポジ型フ
ォトレジストのパターン形成領域全面を露光する場合に
は、レジストを用いずに残渣防止用易溶性レジスト層を
形成することができる。
【0061】また、残渣防止用露光工程は、パターニン
グ露光工程において露光する領域を遮蔽するマスク上か
ら露光することにより、パターニング露光工程において
露光されないポジ型フォトレジストの表面を露光する場
合には、パターニング露光において露光されない領域の
みに残渣防止用易溶性レジスト層を形成することができ
る。
【0062】また、ポジ型フォトレジストへの露光は、
パターニング露光工程において露光する領域には露光光
が透過し、前記パターニング露光工程において露光され
ない領域には前記露光光が一部透過するマスク上から露
光することにより、前記ポジ型フォトレジストのパター
ン形成領域を露光する場合には、一度の露光でポジ型フ
ォトレジストの易溶性レジストパターン及び残渣防止用
易溶性レジスト層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の半導体装置の製造方
法を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態2の半導体装置の製造方
法を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態3の半導体装置の製造方
法を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態4の半導体装置の製造方
法を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態5の半導体装置の製造方
法を示す図である。
【図6】 従来の半導体装置の製造方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 ポジ型フ
ォトレジスト 2a 残渣防止用易溶性レジスト層 2b 易溶性レ
ジストパターン 3 露光光 4 マスク 5 露光光 6 パターン
部 7 フォトマスク 8 フォトマ
スク 101 基板 102 ポジ
型フォトレジスト 102a,b 易溶性レジストパターン 103 マスク 104 露光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 BA09 DA02 DA10 EA02 EA13 EA30 FA02 FA10 GA08 JA02 JA03 5F046 AA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポジ型フォトレジストを用いたフォトリ
    ソグラフィにより基板上の被加工層を加工する工程を有
    する半導体装置の製造方法であって、前記基板上の被加
    工層上にポジ型フォトレジストを形成する工程と、所定
    パターンを有するマスクを用いて前記被加工層上に形成
    されたポジ型フォトレジストのパターン形成領域を選択
    的に露光して所望の易溶性レジストパターンを形成する
    パターニング露光工程と、前記パターニング露光工程に
    おいて露光されないポジ型フォトレジストの表面を露光
    し、この表層部を残渣防止用の易溶性レジスト層に変化
    させる残渣防止用露光工程と、前記ポジ型フォトレジス
    トの易容性レジストパターン及び易溶性レジスト層を現
    像液により除去し前記ポジ型フォトレジストに所望のパ
    ターンを形成する現像工程とを含んでいることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 パターニング露光工程後に、残渣防止用
    露光工程を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 残渣防止用露光工程後に、パターニング
    露光工程を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 パターニング露光工程及び残渣防止用露
    光工程を同時に行うことを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 残渣防止用露光工程は、ポジ型フォトレ
    ジストのパターン形成領域全面を露光することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 残渣防止用露光工程は、パターニング露
    光工程において露光する領域を遮蔽するマスク上から露
    光することにより、パターニング露光工程において露光
    されないポジ型フォトレジストの表面を露光することを
    特徴とする請求項2または請求項3記載の半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 ポジ型フォトレジストへの露光は、パタ
    ーニング露光工程において露光する領域には露光光が透
    過し、前記パターニング露光工程において露光されない
    領域には前記露光光が一部透過するマスク上から露光す
    ることにより、前記ポジ型フォトレジストのパターン形
    成領域を露光することを特徴とする請求項4記載の半導
    体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001022170A1 (fr) * 1999-09-24 2001-03-29 Clariant International Ltd. Procede de formation d'un motif de resist presentant une resistance amelioree a la gravure seche
JP2009094396A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Tokyo Electron Ltd 表面露光装置、表面露光方法、塗布、現像装置及び記憶媒体
JP2009300580A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 V Technology Co Ltd 近接露光装置

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