JPH09160218A - レベンソン型位相シフトマスクの製造方法 - Google Patents

レベンソン型位相シフトマスクの製造方法

Info

Publication number
JPH09160218A
JPH09160218A JP32150095A JP32150095A JPH09160218A JP H09160218 A JPH09160218 A JP H09160218A JP 32150095 A JP32150095 A JP 32150095A JP 32150095 A JP32150095 A JP 32150095A JP H09160218 A JPH09160218 A JP H09160218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase shift
etching
transparent substrate
resist
resist pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32150095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Yamada
芳郎 山田
Kazuaki Chiba
和明 千葉
Hidemasa Karikawa
英聖 狩川
Hiromasa Unno
浩昌 海野
Yusuke Hattori
祐介 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP32150095A priority Critical patent/JPH09160218A/ja
Publication of JPH09160218A publication Critical patent/JPH09160218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レベンソン型位相シフトマスクの製造におい
て、位相シフト孔設部のエッチング形成に使用するレジ
ストパターンのレジスト残り5a1 によって位相シフト
孔設部内に発生する突起状などのエッチング残り1a1
を解消して良好なレベンソン型位相シフトマスクAを製
造することにある。 【解決手段】透明基板1上にレジストパターン5aを設
けてエッチング工程により透明基板1をエッチングして
位相シフト孔設部1bを形成するレベンソン型位相シフ
トマスクの製造方法において、エッチング工程をウエッ
トエッチング方式若しくはドライエッチング方式又はそ
れらの方式の併用にて第1回目から複数回に亘って繰り
返し行い、第2回目以降は各回毎にレジストパターン5
aの剥離とレジストパターン5aの再形成を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI、VLSI
をはじめとした半導体集積回路の製造に代表されるよう
な極めて微細なパターンを形成する際に、パターン露光
用原版として使用される位相シフトマスク、特にレベン
ソン型位相シフトマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にレベンソン型位相シフトマスクの
構造は、例えば図3に示すように、レベンソン型位相シ
フトマスクAがあり、透明基板1(ガラス基板、石英ガ
ラス基板)の表面には規則的な複数の遮光パターン3a
が形成され、該遮光パターン3aの間に1つ置きに位相
シフト孔設部1bが形成されているものである。
【0003】上記図3に示すレベンソン型位相シフトマ
スクAの従来の製造方法は、まず、平らな透明基板1の
ほぼ全面に遮光層を設け、さらに遮光層上に電子線レジ
スト層を形成し、該電子線レジスト層に、電子線描画装
置を用いて所定の露光条件で電子線描画を行って、規則
的な複数の遮光パターンを形成するためのパターン露光
をした後、当該レジスト層を現像処理して、レジストパ
ターンを形成する。
【0004】続いて、前記レジストパターンをエッチン
グ用マスキングパターンとして、その下層の前記遮光層
をウエットエッチング又はドライエッチングして、透明
基板1上に、図3(a)に示すような規則的な複数の遮
光パターン3aを得て、その後にレジストパターンは剥
離除去する。
【0005】続いて、遮光パターン3a上より電子線レ
ジスト層を形成し、該電子線レジスト層に、電子線描画
装置を用いて所定の露光条件で電子線描画を行って、該
遮光パターン3aの間に1つ置きに位相シフト孔設部1
bが形成されるように、パターン露光をした後、当該レ
ジスト層を現像処理して、エッチング用のレジストパタ
ーンを形成する。
【0006】続いて、前記エッチング用のレジストパタ
ーン上より、透明基板1をウエットエッチング又はドラ
イエッチングして、所定深度の位相シフト孔設部1bを
形成することにより、図3(a)に示すレベンソン型位
相シフトマスクAを製造している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記製造方
法における図4に示すマスクAの製造工程において、位
相シフト孔設部1bをエッチング形成するためのレジス
トパターン5aを形成する際に、その位相シフト孔設部
1bの形成されるべき透明基板1上に、電子線描画によ
るパターン露光における露光不良や、露光後の現像処理
における現像不良などによって、現像除去されるべきエ
ッチング用の電子線レジスト層の一部が除去されずに不
規則な状態で残り、所謂レジスト残り5a1 (現像残
り)が発生する場合がある。
【0008】このようなレジスト残り5a1 の発生した
状態で、透明基板1をエッチングして位相シフト孔設部
1bを孔設した場合、図4に示すように、マスクAのそ
れぞれレジスト残り5a1 の発生した位相シフト孔設部
1b内に、それぞれエッチングされない突起状のエッチ
ング残り1a1 が発生し易く、位相シフトマスク欠陥不
良の原因となるものである。
【0009】本発明の課題は、上記レベンソン型位相シ
フトマスクの製造において、位相シフト孔設部のエッチ
ング形成に使用するレジストパターンのレジスト残りに
よって位相シフト孔設部内に発生する突起状などのエッ
チング残りを解消して、良好なレベンソン型位相シフト
マスクを製造することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
透明基板1上にレジストパターン5aを設けてエッチン
グ工程により透明基板1上に位相シフト孔設部1bを形
成するレベンソン型位相シフトマスクの製造方法におい
て、エッチング工程をウエットエッチング方式若しくは
ドライエッチング方式又はそれらの方式の併用にて第1
回目から複数回に亘って繰り返し行い、第2回目以降は
各回毎にレジストパターン5aの剥離とレジストパター
ン5aの再形成を行うことを特徴とするレベンソン型位
相シフトマスクの製造方法である。
【0011】次に、本発明の第2の発明は、透明基板1
上にレジストパターン5aを設けてエッチング工程によ
り透明基板1上に位相シフト孔設部1bを形成するレベ
ンソン型位相シフトマスクの製造方法において、エッチ
ング工程を複数回に亘って繰り返し行い、第1回目から
第n回目まではドライエッチング方式にて、第n回目以
降はウエットエッチング方式にてそれぞれ行い、第2回
目以降は各回毎にレジストパターン5aの剥離とレジス
トパターン5aの再形成を行うことを特徴とするレベン
ソン型位相シフトマスクの製造方法である。
【0012】また本発明は、上記第2の発明の製造方法
において、前記第n回目以降のウエットエッチング工程
を、1回のみ行うレベンソン型位相シフトマスクの製造
方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】第1の発明のレベンソン型位相シ
フトマスクの製造方法を図1(a)〜(f)及び図2
(a)〜(f)に示すレベンソン型位相シフトマスクA
の製造方法に関する発明の実施の形態に従って以下に詳
細に説明する。
【0014】まず、図1(a)、透明基板1として洗浄
済の合成石英ガラス基板(例えば厚さ1.5mm〜3m
m、好ましくは2.3mm、サイズ3〜10インチ角、
好ましくは5インチ角)を用い、該基板1上の全面に、
スパッタリング装置を用いてスパッタリング方式によ
り、光不透過性の金属クロム膜(例えば80nm〜20
0nm、好ましくは100nmの遮光膜)による遮光層
3を成膜する。
【0015】なお、成膜条件は、スパッタリング印加電
力;1〜2kWDCパワー(好ましくは1kWDCパワ
ー)、アルゴンガス流量;20〜40cm3 /分(好ま
しくは30cm3 /分)として、成膜時間;5〜15分
(好ましくは10分)程度である。
【0016】次に、前記遮光層3上に、ポジ型電子線レ
ジスト(チッソ(株)製、商品名;PBS)を、スピン
コート法により300〜600nm(好ましくは約50
0nm)の膜厚に塗布し、所定のプリベーク加熱処理を
行って、第1フォトレジスト層4を形成する。
【0017】次に、電子線描画装置を使用して、前記第
1フォトレジスト層4面に、加速電圧;8〜15keV
(好ましくは10keV)、ドーズ量;2〜3μC/c
2(好ましくは約2.5μC/cm2 (C;クーロ
ン))にて、0.2〜0.5μm(好ましくは0.3μ
m)ピッチの所定の微細な露光パターンを露光して描画
する。
【0018】続いて、図1(b)、前記第1フォトレジ
スト層3の電子線の露光照射された部分を現像除去し、
遮光層3上に第1レジストパターン4aを形成する。
【0019】次に、図1(c)、前記第1レジストパタ
ーン4aを所定のポストベーク処理後、該第1レジスト
パターン4aをマスクとして、前記遮光層3を、ウエッ
トエッチング又はドライエッチングして遮光パターン3
aを形成して、その後に、図(d)、剥離液を用いて前
記第1レジストパターン4aを剥離することにより、透
明基板1上に遮光パターン3aをパターン形成する。
【0020】遮光層3(金属クロム膜)のウエットエッ
チング条件;エッチング液(例えば、硝酸第二セリウム
アンモニウム)を用いてウエットエッチング、エッチン
グ時間;40秒〜90秒(好ましくは50秒間)
【0021】遮光層3(金属クロム膜)のドライエッチ
ング条件;CH2 Cl2 ガスとO2 ガス(特に限定され
ないが混合比;CH2 Cl2 :O 2 =1:4が適当)、
ガス圧;特に限定されないが0.30Torrが適
当)、エッチング印加出力;特に限定されないが300
Wが適当)、エッチング時間;10分〜30分間(好ま
しくは15分間)
【0022】次に、図1(e)、前記透明基板1を所定
の方法で洗浄、乾燥した後に、その上にポジ型電子線レ
ジスト(電子線分解型;東亜合成化学(株)製、商品
名;TTCR)を、スピンコート法により400〜60
0nm(好ましくは約500nm)の厚さに塗布し、所
定のベーク処理をして第2フォトレジスト層5を形成し
た後、電子線描画装置を使用して、該第2フォトレジス
ト層5面に、加速電圧;15〜25eV(好ましくは2
0keV)、ドーズ量;8〜15μC/cm2 (好まし
くは約10μC/cm2 )にて、前記第1フォトレジス
ト層3に露光したピッチの2倍のピッチで互いに2個の
遮光パターン3a、3a上にレジストパターンが被覆さ
れるように描画露光する。
【0023】続いて、図1(f)、前記第2フォトレジ
スト層5の電子線の露光照射された部分を、メチルイソ
ブチルケトンとn−プロパノールとの混合液(例えば
1:1混合液)からなる現像液を用いて所定の条件にて
現像除去して、透明基板1上の遮光パターン3a上に、
図1(f)に示すような第2レジストパターン5aを形
成する。
【0024】この第2レジストパターン5aが形成され
た段階では、透明基板1上の第2フォトレジスト層5が
現像除去されるべき領域内(所謂、位相シフト孔設部1
bが形成されるべき領域内)に、同図1(f)に示すよ
うに、例えば何らかの原因によってレジスト残り5a1
が発生している。
【0025】次に、図2(a)、前記第2レジストパタ
ーン5aをエッチング用マスクパターンとして、透明基
板1に対して、第1回目のウエットエッチング又はドラ
イエッチングをして透明基板1面に僅かの深度の位相シ
フト孔設部1bを形成する。この第1回目のエッチング
は、比較的短時間でエッチングを終了して、僅かの深度
になるように位相シフト孔設部1bを形成する。
【0026】この位相シフト孔設部1bの形成される領
域のうち、前記レジスト残り5a1の発生している領域
には、当該レジスト残り5a1 によって、突起状のエッ
チング残り1a1 が形成されている。
【0027】第1回目の透明基板1のウエットエッチン
グ条件;緩衝フッ酸液を用いて、透明基板1(酸化珪
素;SiO2 )面をウエットエッチング、エッチング時
間;短時間1分〜60 分間?(好ましくは10分間)
【0028】第1回目の透明基板1のドライエッチング
条件;CF4 ガスとO2 ガス(特に限定されないが混合
比;CF4 :O2 =4:1が適当)、ガス圧;特に限定
されないが0.1Torrが適当、エッチング印加出
力;特に限定されないが200Wが適当、エッチング時
間;短時間1分〜10分間(好ましくは3分間)
【0029】続いて、図2(b)、遮光パターン3a上
から第2レジストパターン5aを、専用の剥離液(アル
カリ液など)を用いて一旦剥離除去する。
【0030】この第2レジストパターン5aを一旦剥離
することによって、その際に、位相シフト孔設部1b相
当部に残存していたレジスト残り5a1 も同時に剥離除
去される。
【0031】次に、図2(c)、前記透明基板1上に、
遮光パターン3a上よりポジ型電子線レジスト(電子線
分解型;東亜合成化学(株)製、商品名;TTCR)
を、スピンコート法により400〜600nm(好まし
くは約500nm)の厚さに塗布し、所定のベーク処理
をして、再度、第2フォトレジスト層5(第2回目)を
形成した後、前述の図1(e)と同様に、電子線描画装
置を使用して該第2フォトレジスト層5面に、加速電
圧;15〜25keV(好ましくは20keV)、ドー
ズ量;8〜15μC/cm2 (好ましくは約10μC/
cm2 )にて、前記第1フォトレジスト層3に露光した
ピッチの2倍のピッチで互いに2個の遮光パターン3
a、3a上にレジストパターンが被覆されるように描画
露光する。
【0032】続いて、図2(d)、前記第2フォトレジ
スト層5の電子線の露光照射された部分を、メチルイソ
ブチルケトンとn−プロパノールとの混合液(例えば
1:1混合液)からなる現像液を用いて所定の条件にて
現像除去して、透明基板1上の遮光パターン3a上に、
図2(d)に示すように再度、第2レジストパターン5
a(第2回目)を形成する。
【0033】この第2回目の第2レジストパターン5a
が形成された段階では、透明基板1上の第2フォトレジ
スト層5が現像除去されるべき領域内(所謂、僅かな深
度で形成された位相シフト孔設部1bの領域内)に、例
えば何らかの原因によって、再度レジスト残り(図示せ
ず)が発生する場合があるが、これは次のエッチング後
のレジストパターン5aの剥離除去時において、比較的
高い確率で除去されることになる。
【0034】また第2回目の透明基板1に対するエッチ
ング段階では、当該孔設部1b内に形成されている突起
状のエッチング残り1a1 上など、前回(第1回目)と
同一位置には、比較的高い確率でレジスト残りが発生し
ないものである。
【0035】次に、図2(e)、再度形成された前記第
2レジストパターン5aをエッチング用マスクパターン
として、透明基板1に対して第2回目のウエットエッチ
ング又はドライエッチングをして、透明基板1に所定深
度まで位相シフト孔設部1bを形成する。
【0036】これによって、位相シフト孔設部1bの形
成領域に発生していた突起状の前記エッチング残り1a
1 はエッチングされて消滅するか、又は、第1回目のエ
ッチングの結果形成されたときの高さのまま残る。但
し、残った場合には、この部分の所望の位相差(180
°)からのずれは、位相シフトマスクとして実用上無視
できる程度に過ぎない。
【0037】なお、この段階で、未だエッチング残り1
a1 が消滅していない場合には、図2(b)〜(f)ま
でのレジストパターン5aの剥離とレジストパターン5
aの再形成と透明基板1の1回目以降のエッチングとを
数回に分けて繰り返し行い、特に透明基板1の位相シフ
ト孔設部1bのエッチングを所定の深度になるまで少し
ずつ行うものである。
【0038】第2回目の透明基板1のウエットエッチン
グ条件;緩衝フッ酸液を用いて、透明基板1(酸化珪
素;SiO2 )面をウエットエッチング、エッチング時
間;短時間1分〜60分間(好ましくは10分間)
【0039】第2回目の透明基板1のドライエッチング
条件;CF4 ガスとO2 ガス(特に限定されないが混合
比;CF4 :O2 =4:1が適当)、ガス圧;特に限定
されないが0.1Torrが適当、エッチング印加出
力;特に限定されないが300Wが適当、エッチング時
間;短時間1分〜10分間(好ましくは3分間)
【0040】上記第1の発明の製造方法においては、透
明基板1に位相シフト孔設部1bを形成するためのエッ
チングを、2回以上n回繰り返しておこなうものであ
る。
【0041】その各回の透明基板1に対するエッチング
条件に関しては、本発明においては上記エッチング条件
以外に、適宜に設定することは可能であり、特に数値限
定するものではなく、繰り返しエッチング回数を増やす
程、エッチング所要時間などエッチング条件を緩やかに
するなどして行うものであり、適宜に最適条件を設定し
て行うことができる。
【0042】このようにした後、最終的に図2(f)に
示すように、第2レジストパターン5aを、剥離液にて
剥離除去することにより、レベンソン型位相シフトマス
クA(図3(a)に示すマスクと同様の構造のマスク)
が製造される。
【0043】なお、上記第1の発明のレベンソン型位相
シフトマスクの製造方法は、レベンソン型位相シフトマ
スクB(図3(b)に示すマスクと同様の構造のマス
ク)の製造にも用いることができる。
【0044】その場合は、図3(b)に示すような遮光
パターン3aが形成されるように、図1(a)に示す透
明基板1上に遮光層3と第1フォトレジスト層4を形成
した後における該第1フォトレジスト層4に対して露光
描画してパターン露光・現像処理して、図3(b)に示
す遮光パターン3aと同パターンの第1レジストパター
ン4aを形成すること、及び図2(c)に示す第2フォ
トレジスト層5を形成した後における該第2フォトレジ
スト層5に対して露光描画してパターン露光・現像処理
して図3(b)に示す遮光パターン3aと同パターンの
第2レジストパターン5aを形成すること以外は、前述
したマスクAに関する製造方法と同様にして行うもので
ある。
【0045】次に、第2の発明のレベンソン型位相シフ
トマスクの製造方法を、前述の第1の発明における図1
(a)〜(f)、及び図2(a)〜(f)を参照して、
実施の形態に従って以下に詳細に説明する。
【0046】まず、図1(a)に示す透明基板1上への
遮光層3の成膜、そして前記遮光層3上への第1フォト
レジスト層4の形成と、前記第1フォトレジスト層4面
への露光パターンの露光描画は、前述の第1の発明と同
様にして行う。
【0047】また、図1(b)に示す前記第1フォトレ
ジスト層3の現像除去による第1レジストパターン4a
の形成、次に、図1(c)に示す前記第1レジストパタ
ーン4aをエッチングマスクとして、ウエットエッチン
グ又はドライエッチングして遮光パターン3aの形成、
その後に、図(d)に示す剥離液を用いて前記第1レジ
ストパターン4aを剥離して透明基板1上への遮光パタ
ーン3aのパターン形成も、前述の第1の発明と同様に
して行う。
【0048】また、図1(e)に示す前記透明基板1上
への第2フォトレジスト層5の形成と、該第2フォトレ
ジスト層5面への描画露光と、続いて、図1(f)に示
す前記第2フォトレジスト層5を現像除去して、透明基
板1上の遮光パターン3a上への第2レジストパターン
5aの形成も、前述の第1の発明と同様にして行う。
【0049】この第2レジストパターン5aが形成され
た段階では、前述の第1の発明と同様に、透明基板1上
の第2フォトレジスト層5が現像除去されるべき領域内
(所謂、位相シフト孔設部1bが形成されるべき領域
内)に、同図1(f)に示すように、例えば何らかの原
因によってレジスト残り5a1 が発生している。
【0050】次に、図2(a)、前記第2レジストパタ
ーン5aをエッチング用マスクパターンとして、透明基
板1に対して、第1回目のドライエッチングをして、透
明基板1面に僅かの深度の位相シフト孔設部1bを形成
する。この第1回目のドライエッチングは、比較的短時
間でエッチングを終了して、僅かの深度になるように位
相シフト孔設部1bを形成する。
【0051】この位相シフト孔設部1bの形成される領
域のうち、前記レジスト残り5a1の発生している領域
には、当該レジスト残り5a1 によって、突起状のエッ
チング残り1a1 が形成されている。
【0052】第1回目の透明基板1のドライエッチング
条件;CF4 ガスとO2 ガス(特に限定されないが混合
比;CF4 :O2 =4:1が適当)、ガス圧;特に限定
されないが0.1Torrが適当、エッチング印加出
力;特に限定されないが200Wが適当、エッチング時
間;短時間1分〜10分間(好ましくは3分間)
【0053】続いて、図2(b)、遮光パターン3a上
から第2レジストパターン5aを、専用の剥離液(アル
カリ液など)を用いて一旦剥離除去する。
【0054】この第2レジストパターン5aを一旦剥離
することによって、その際に、位相シフト孔設部1b相
当部に残存していたレジスト残り5a1 も同時に剥離除
去される。
【0055】次に、図2(c)、前記透明基板1上に、
前述の第1の発明と同様にして、遮光パターン3a上よ
りポジ型電子線レジスト(電子線分解型;東亜合成化学
(株)製、商品名;TTCR)を、スピンコート法によ
り400〜600nm(好ましくは約500nm)の厚
さに塗布し、所定のベーク処理をして、再度、第2フォ
トレジスト層5(第2回目)を形成した後、前述の図1
(e)と同様に、電子線描画装置を使用して該第2フォ
トレジスト層5面に、加速電圧;15〜25keV(好
ましくは20keV)、ドーズ量;8〜15μC/cm
2 (好ましくは約10μC/cm2 )にて、前記第1フ
ォトレジスト層3に露光したピッチの2倍のピッチで互
いに2個の遮光パターン3a、3a上にレジストパター
ンが被覆されるように描画露光する。
【0056】続いて、図2(d)、前記第2フォトレジ
スト層5の電子線の露光照射された部分を、前述の第1
の発明と同様にして、メチルイソブチルケトンとn−プ
ロパノールとの混合液(例えば1:1混合液)からなる
現像液を用いて所定の条件にて現像除去して、透明基板
1上の遮光パターン3a上に、図2(d)に示すように
再度、第2レジストパターン5a(第2回目)を形成す
る。
【0057】この第2回目の第2レジストパターン5a
が形成された段階では、前述の第1の発明と同様に、透
明基板1上の第2フォトレジスト層5が現像除去される
べき領域内(所謂、僅かな深度で形成された位相シフト
孔設部1bの領域内)に、例えば何らかの原因によっ
て、再度レジスト残り(図示せず)が発生する場合があ
るが、これは次のエッチング後のレジストパターン5a
の剥離除去時において、比較的高い確率で除去されるこ
とになる。
【0058】また第2回目の透明基板1に対するエッチ
ング段階では、当該孔設部1b内に形成されている突起
状のエッチング残り1a1 上など、前回(第1回目)と
同一位置には、比較的高い確率でレジスト残りが発生し
ないものである。
【0059】次に、図2(e)、再度形成された前記第
2レジストパターン5aをエッチング用マスクパターン
として、透明基板1に対して第2回目のドライエッチン
グをして、透明基板1に所定深度まで位相シフト孔設部
1bを形成する。
【0060】これによって、位相シフト孔設部1bの形
成領域に発生していた突起状の前記エッチング残り1a
1 はエッチングされて消滅するか、又は、第1回目のエ
ッチングの結果形成されたときの高さのまま残る。但
し、残った場合には、この部分の所望の位相差(180
°)からのずれは、位相シフトマスクとして実用上無視
できる程度に過ぎない。
【0061】なお、この段階で、未だエッチング残り1
a1 が消滅していない場合には、図2(b)〜(f)ま
でのレジストパターン5aの剥離とレジストパターン5
aの再形成と透明基板1の1回目以降のドライエッチン
グとを数回に分けて繰り返し行い、特に透明基板1の位
相シフト孔設部1bのエッチングを所定の深度になるま
で少しずつ行うものである。
【0062】第2回目の透明基板1のドライエッチング
条件;CF4 ガスとO2 ガス(特に限定されないが混合
比;CF4 :O2 =4:1が適当)、ガス圧;特に限定
されないが0.1Torrが適当、エッチング印加出
力;特に限定されないが200Wが適当、エッチング時
間;短時間1分〜10分間(好ましくは3分間)
【0063】上記第2の発明の製造方法においては、透
明基板1に位相シフト孔設部1bを形成するためのドラ
イエッチングを、2回以上n回まで繰り返しておこな
い、最後のエッチングは、ウエットエッチング方式によ
りエッチングを行うなうものである。
【0064】その各回の透明基板1に対するドライエッ
チング条件に関しては、本発明においては上記エッチン
グ条件以外に、適宜に設定することは可能であり、特に
数値限定するものではなく、繰り返しエッチング回数を
増やす程、エッチング所要時間などエッチング条件を緩
やかにするなどして行うものであり、適宜に最適条件を
設定して行うことができる。
【0065】そして、例えば、透明基板1に対する第2
回以降(第n回まで)の前記繰り返しドライエッチング
が終了した後においても、図2(d)に示すように、未
だエッチング残り1a1 が消滅していない場合は、第n
回目以降のエッチング工程をウエットエッチング方式に
てエッチングを行うものである。
【0066】そして、このウエットエッチングによっ
て、エッチング残り1a1 の突起状の段差、あるいは角
張った形状の段差を、できるかぎりなだらかに(例えば
角部を無くして全体的に丸みをもたせるように)するも
のである。
【0067】また、第n回目以降の前記ウエットエッチ
ングを1回のみ(最終回のエッチング工程として)行う
か、2回以上複数回行うかは、必要に応じて、エッチン
グ残り1a1 の形状やサイズ、消滅状態を、顕微鏡など
光学検査器にて確認しながら判断するものである。
【0068】透明基板1の最終回(1回)のエッチング
におけるウエットエッチング条件;緩衝フッ酸液を用い
て、透明基板1(酸化珪素;SiO2 )面をウエットエ
ッチング、エッチング時間;短時間1分〜60分間(好
ましくは10分間)
【0069】このようにした後、最終的に図2(f)に
示すように、第2レジストパターン5aを、剥離液にて
剥離除去することにより、レベンソン型位相シフトマス
クA(図3(a)に示すマスクと同様の構造のマスク)
が製造される。
【0070】なお、上記第2の発明のレベンソン型位相
シフトマスクの製造方法も、レベンソン型位相シフトマ
スクB(図3(b)に示すマスクと同様の構造のマス
ク)の製造に用いることができる。
【0071】その場合は、図3(b)に示すような遮光
パターン3aが形成されるように、図1(a)に示す透
明基板1上に遮光層3と第1フォトレジスト層4を形成
した後における該第1フォトレジスト層4に対して露光
描画してパターン露光・現像処理して、図3(b)に示
す遮光パターン3aと同パターンの第1レジストパター
ン4aを形成すること、及び図2(c)に示す第2フォ
トレジスト層5を形成した後における該第2フォトレジ
スト層5に対して露光描画してパターン露光・現像処理
して図3(b)に示す遮光パターン3aと同パターンの
第2レジストパターン5aを形成すること以外は、前述
したマスクAに関する製造方法と同様にして行うもので
ある。
【0072】
【発明の効果】本発明のレベンソン型位相シフトマスク
の製造方法は、透明基板の表面に位相シフト孔設部をエ
ッチング形成する際に2回以上の繰り返しエッチングを
行い、その都度、レジストパターンの剥離と、新たなレ
ジストパターンの再形成を行うことによって位相シフト
孔設部を形成する方法であり、位相シフトマスク用の透
明基板表面における位相シフト孔設部の形成されるべき
部分に、電子線描画によるパターン露光における露光不
良や、露光後の現像処理における現像不良などによっ
て、現像除去されるべきエッチング用の電子線レジスト
層の一部が除去されずに不規則な状態で残ったり、所謂
レジスト残りが発生した場合において、その都度のレジ
ストパターンの剥離操作の際に、同時にレジスト残りも
剥離できるため、位相シフト孔設部内に、エッチングさ
れない突起状のエッチング残りが発生することを回避で
き、あるいはエッチング残りが発生しても、位相シフト
マスクとして実用上問題となるような影響は及ぼさない
ので、位相シフトマスク欠陥不良を解消でき、良好なレ
ベンソン型位相シフトマスクを製造することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)は本発明のレベンソン型位相シ
フトマスクの製造工程を説明する側断面図である。
【図2】(a)〜(f)は本発明のレベンソン型位相シ
フトマスクの製造工程を説明する側断面図である。
【図3】は一般的なレベンソン型位相シフトマスクの構
造を示す側断面図である。
【図4】従来のレベンソン型位相シフトマスクの製造方
法においてエッチング残りの発生した状態を説明する側
断面図である。
【符号の説明】
A…レベンソン型位相シフトマスク 1…透明基板 1a…エッチング壁面 1a1 …エッチ
ング残り 1b…位相シフト孔設部 3…遮光層 3a…遮光パターン 4…第1フォトレジスト層 4a…第1レジストパター
ン 5…第2フォトレジスト層 5a…第2レジストパター
ン 5a1 …レジスト残り
フロントページの続き (72)発明者 海野 浩昌 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 服部 祐介 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板1上にレジストパターン5aを設
    けてエッチング工程により透明基板1上に位相シフト孔
    設部1bを形成するレベンソン型位相シフトマスクの製
    造方法において、エッチング工程をウエットエッチング
    方式若しくはドライエッチング方式又はそれらの方式の
    併用にて第1回目から複数回に亘って繰り返し行い、第
    2回目以降は各回毎にレジストパターン5aの剥離とレ
    ジストパターン5aの再形成を行うことを特徴とするレ
    ベンソン型位相シフトマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】透明基板1上にレジストパターン5aを設
    けてエッチング工程により透明基板1上に位相シフト孔
    設部1bを形成するレベンソン型位相シフトマスクの製
    造方法において、エッチング工程を複数回に亘って繰り
    返し行い、第1回目から第n回目まではドライエッチン
    グ方式にて、第n回目以降はウエットエッチング方式に
    てそれぞれ行い、第2回目以降は各回毎にレジストパタ
    ーン5aの剥離とレジストパターン5aの再形成を行う
    ことを特徴とするレベンソン型位相シフトマスクの製造
    方法。
  3. 【請求項3】前記第n回目以降のウエットエッチング工
    程を、1回のみ行う請求項2記載のレベンソン型位相シ
    フトマスクの製造方法。
JP32150095A 1995-12-11 1995-12-11 レベンソン型位相シフトマスクの製造方法 Pending JPH09160218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32150095A JPH09160218A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 レベンソン型位相シフトマスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32150095A JPH09160218A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 レベンソン型位相シフトマスクの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09160218A true JPH09160218A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18133263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32150095A Pending JPH09160218A (ja) 1995-12-11 1995-12-11 レベンソン型位相シフトマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09160218A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165183A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Hynix Semiconductor Inc フォトマスクのブリッジリペア方法
KR100955985B1 (ko) * 2006-02-16 2010-05-04 호야 가부시키가이샤 패턴 형성 방법 및 위상 시프트 마스크 제조 방법
JP2011129611A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Dainippon Printing Co Ltd 反射型マスクの製造方法
KR20180048573A (ko) 2015-08-31 2018-05-10 호야 가부시키가이샤 마스크 블랭크, 위상 시프트 마스크 및 그 제조 방법, 그리고 반도체 디바이스의 제조 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100955985B1 (ko) * 2006-02-16 2010-05-04 호야 가부시키가이샤 패턴 형성 방법 및 위상 시프트 마스크 제조 방법
JP2008165183A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Hynix Semiconductor Inc フォトマスクのブリッジリペア方法
JP2011129611A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Dainippon Printing Co Ltd 反射型マスクの製造方法
KR20180048573A (ko) 2015-08-31 2018-05-10 호야 가부시키가이샤 마스크 블랭크, 위상 시프트 마스크 및 그 제조 방법, 그리고 반도체 디바이스의 제조 방법
US11226549B2 (en) 2015-08-31 2022-01-18 Hoya Corporation Mask blank, phase shift mask, method for manufacturing thereof, and method for manufacturing semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06318541A (ja) パターンの形成方法
JPH09160218A (ja) レベンソン型位相シフトマスクの製造方法
KR100907887B1 (ko) 하프톤형 위상 시프트 마스크의 제조방법
JPH08227873A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05243115A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05217834A (ja) マスク上のlsiチップレイアウト方法
JP3210705B2 (ja) 位相シフトフォトマスク
JPH0553290A (ja) 位相シフトマスク用ブランクおよび位相シフトマスク並びにその製造方法
JPH10274839A (ja) 修正用マスク及びハーフトーン位相シフトマスクの修正方法
JPH08297358A (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法
JP2000286182A (ja) 位相シフトマスクの製造方法
JPH0651489A (ja) ハーフトーン位相シフトフォトマスクの製造方法
JP3241809B2 (ja) 位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法
JPH0670954B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH11295874A (ja) 位相シフトマスクの製造方法
JPH10312994A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05232678A (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法
JP2000056476A (ja) レジストパターン形成方法
JP3449508B2 (ja) 位相シフトフォトマスクの作製方法
KR20000045425A (ko) 반도체 소자의 미세패턴 형성방법
JPS5950053B2 (ja) 写真蝕刻方法
JP2854748B2 (ja) レジストパターン形成方法
JPH10312066A (ja) レジストパターン形成方法
JP2000010298A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3207913B2 (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法