JPH05232678A - 位相シフトフォトマスクの製造方法 - Google Patents

位相シフトフォトマスクの製造方法

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JPH05232678A
JPH05232678A JP3458792A JP3458792A JPH05232678A JP H05232678 A JPH05232678 A JP H05232678A JP 3458792 A JP3458792 A JP 3458792A JP 3458792 A JP3458792 A JP 3458792A JP H05232678 A JPH05232678 A JP H05232678A
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相シフトパターンドライエッチング時のエ
ッチング残渣の発生を防止した位相シフトフォトマスク
の製造方法。 【構成】 図(h)のような位相シフター26下置きタ
イプの位相シフトフォトマスクを製造する際、位相シフ
ターパターン26をドライエッチングによって形成する
前に、位相シフターパターン用透明層26の表面に付着
したクロム等のエッチング障害物を緩衝フッ酸による表
面エッチング、不活性ガスを用いたプラズマによる表面
エッチング等により取り除き(図(k))、ドライエッ
チング時でのエッチング残渣の発生を防ぎ、マスク面内
での透過率を一定にし、ウェーハ上に転写されたパター
ンの劣化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI、超LSI等の
高密度集積回路の製造に用いられるフォトマスクの製造
方法に係り、特に、微細なパターンを高精度に形成する
際の位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI、超LSI等の半導体集積
回路は、Siウェーハ等の被加工基板上にレジストを塗
布し、ステッパー等により所望のパターンを露光した
後、現像、エッチングを行う、いわゆるリソグラフィー
工程を繰り返すことにより製造されている。
【0003】このようなリソグラフィー工程に使用され
るレチクルと呼ばれるフォトマスクは、半導体集積回路
の高性能化、高集積化に伴ってますます高精度が要求さ
れる傾向にある。そして、これらフォトマスクを使用し
て形成されるデバイスパターンの線幅は、1MビットD
RAMで1.2μm、4MビットDRAMでは0.8μ
m、16MビットDRAMでは0.5μmと、ますます
微細化が要求されており、このような要求に応えるため
に、様々な露光方法が研究されている。
【0004】ところが、例えば64MビットDRAMク
ラスのデバイスになると、0.35μmの線幅のパター
ンが必要とされ、これまでのレチクルを用いたステッパ
ー露光方式ではレジストパターンの解像限界となり、こ
の限界を乗り越えるものとして、例えば、特開昭58−
173744号公報、特公昭62−59296号公報等
に示されているような、位相シフトフォトマスクという
新しい考え方のレチクルが提案されてきている。位相シ
フトレチクルを用いる位相シフトリソグラフィーは、レ
チクルを透過する光の位相を操作することによって、投
影像の分解能及びコントラストを向上させる技術であ
る。
【0005】位相シフトリソグラフィーを図面に従って
簡単に説明する。図2は位相シフト法の原理を示す図、
図3は従来法を示す図であり、図2(a)及び図3
(a)はレチクルの断面図、図2(b)及び図3(b)
はレチクル上の光の振幅、図2(c)及び図3(c)は
ウェーハ上の光の振幅、図2(d)及び図3(d)はウ
ェーハ上の光強度をそれぞれ示し、1は基板、2は遮光
膜、3は位相シフター、4は入射光を示す。
【0006】従来法においては、図3(a)に示すよう
に、ガラス等からなる基板1にクロム等からなる遮光膜
2が形成されて、所定のパターンの光透過部が形成され
ているだけであるが、位相シフトリソグラフィーでは、
図2(a)に示すように、レチクル上の隣接する光透過
部の一方に位相を反転(位相差180°)させるための
透過膜からなる位相シフター3が設けられている。した
がって、従来法においては、レチクル上の光の振幅は図
3(b)に示すように同相となり、ウェーハ上の光の振
幅も図3(c)に示すように同相となるので、その結
果、図3(d)のようにウェーハ上のパターンを分離す
ることができないのに対して、位相シフトリソグラフィ
ーにおいては、位相シフターを透過した光は、図2
(b)に示すように、隣接パターンの間で互いに逆位相
になされるため、パターンの境界部で光強度が零にな
り、図2(d)に示すように隣接するパターンを明瞭に
分離することができる。このように、位相シフトリソグ
ラフィーにおいては、従来は分離できなかったパターン
も分離可能となり、解像度を向上させることができるも
のである。
【0007】次に、位相シフトレチクルの従来の製造工
程の1例を図5を参照して説明する図5は位相シフトレ
チクルの製造工程を示す断面図であり、同図(a)に示
すように、基板5上にクロムパターン6が設けられて完
成されたクロムレチクルを準備し、次に、同図(b)に
示すように、クロムパターン6の上にSiO2 等からな
る透明膜7を形成する。次に、同図(c)に示すよう
に、透明膜7上にクロロメチル化ポリスチレン等の電離
放射線レジスト層8を形成し、同図(d)に示すよう
に、レジスト層8に常法に従ってアライメントを行い、
電子線露光装置等の電離放射線9によって所定のパター
ンを描画し、現像、リンスして、同図(e)に示すよう
に、レジストパターン10を形成する。
【0008】次に、必要に応じて加熱処理及びデスカム
処理を行った後、同図(f)に示すように、レジストパ
ターン10の開口部より露出する透明膜7部分をエッチ
ングガスプラズマ11によりドライエッチングし、位相
シフターパターン12を形成する。なお、この位相シフ
ターパターン12の形成は、エッチングガスプラズマ1
1によるドライエッチングに代えて、ウェットエッチン
グにより行ってもよいものである。
【0009】次に、残存したレジストを、同図(g)に
示すように、酸素プラズマ13により灰化除去する。以
上の工程により、同図(h)に示すような位相シフター
12を有する位相シフトフォトマスクが完成する。
【0010】このような位相シフターがクロムパターン
の上に位置する位相シフター上置きタイプの位相シフト
フォトマスクの他に、図4に断面を示したように、位相
シフター12がクロムパターン6の下に位置する位相シ
フター下置きタイプの位相シフトフォトマスクも提案さ
れている。このフトフォトマスクの特長は、平坦な基板
上に位相シフター層が形成できるため、位相シフター膜
厚のマスク面内ばらつきを小さくできることである。
【0011】このような位相シフター下置きタイプの位
相シフトレチクルの製造工程の1例を図6を参照にして
説明する。図6は位相シフトレチクルの製造工程を示す
断面図である。最初に、同図(a)に示すように、石英
基板14にエッチングストッパー層となるアルミナ層1
5を形成する。次に、同図(b)に示すように、この膜
15上にSiO2 からなる透明膜16を形成する。次い
で、同図(c)に示すように、透明膜16上に遮光膜と
なるクロム膜17を形成する。次に、同図(d)に示す
ように、クロム膜17上にクロロメチル化ポリスチレン
等の電離放射線レジスト層18を形成し、電子線露光装
置等の電離放射線19によって所定のパターンを描画
し、現像、リンスして、同図(e)に示すように、レジ
ストパターン18を形成する。次に、同図(f)に示す
ように、このレジストパターン18をマスクとしてクロ
ム層17のウエットエッチングを行う。エッチング液と
しては、硝酸セリウム第二アンモニウム溶液が用いられ
る。次に、同図(g)に示すように、酸素プラズマ20
によりレジストを剥離し、同図(h)に示すようなクロ
ムマスクを得る。
【0012】次に、同図(i)に示すように、クロムパ
ターン17が形成された透明膜15上にクロロメチル化
ポリスチレン等の電離放射線レジスト層21を形成し、
レジスト層21に常法に従ってアライメントを行い、電
子線露光装置等の電離放射線22によって所定のパター
ンを描画し、現像、リンスして、同図(j)に示すよう
に、レジストパターン21を形成する。
【0013】次に、必要に応じて加熱処理及びデスカム
処理を行った後、同図(k)に示すように、レジストパ
ターン21の開口部より露出する透明膜16部分をエッ
チングガスプラズマ23によりドライエッチングし、位
相シフターパターン16を形成する。エッチングガスと
しては、CF4 、C2 6 、CHF3 、CHF3
2 、及び、これらの混合ガスが用いられる。
【0014】次に、残存したレジストを、同図(l)に
示すように、酸素プラズマ24により灰化除去する。以
上の工程により、同図(m)に示すような位相シフター
16が完成する。
【0015】
【発明が解決しようする課題】ところで、図5、図6に
示したような位相シフトレチクル作製工程においては、
高精度の寸法制御を行うために、位相シフターのパター
ン加工に、通常、ドライエッチングが用いられる。特
に、位相シフター下置きタイプの位相シフトレチクルに
おいては、位相シフターエッチング時にアンダーカット
が入るため、ウェットエッチングは用いることができな
い。
【0016】位相シフター下置きタイプのものの位相シ
フター層をドライエッチングにより形成する場合、位相
シフター上置きタイプと同じ条件でエッチングした場合
でも、エッチング後にエッチング残渣が生じるという問
題が発生していた。
【0017】このドライエッチング時の残渣は、クロム
層を形成する場合に位相シフター層表面がダメージを受
け、その表面荒れが生じ、クロムエッチング時に位相シ
フター材表面にクロムが僅かに残り、この残ったクロム
がエッチングマスクとなり、上記残渣が発生するものと
考えられる。
【0018】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、位相シフトパターンドライエ
ッチング時のエッチング残渣の発生を防止した位相シフ
トフォトマスクの製造方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
に鑑み、クロムエッチング後に位相シフター材表面に僅
かに残ったクロムを含む表面層を、ウェットエッチング
あるいはプラズマ処理によって取り除くことにより、位
相シフター層のエッチング残渣が発生しないドライエッ
チングが可能なことを見出し、本発明を完成させたもの
である。
【0020】以下、本発明の位相シフトレチクルの製造
方法を図1を参照して説明する。図1は本発明に係わる
位相シフトレチクルの製造工程を示す断面図である。最
初に、同図(a)に示すように、石英基板24上にエッ
チングストッパー層となるアルミナ層25を形成する。
エッチングストッパー層25としては、アルミナ以外
に、MgF2 、SiN、Cr2 3 、ITO、SnO2
等を用いてもよい。次に、この膜25上全面に、同図
(b)に示すように、SOG(スピン・オン・グラス)
膜26をd=λ/2(n−1)を満たす膜厚dで形成す
る。ここで、λはこのレチクルの使用波長、nはSOG
の屈折率である。
【0021】このSOG26の代わりに、スパッタSi
2 、CVD(chemicalvapor depo
sition)SiO2 、SiN膜を用いてもよい。
【0022】次に、同図(c)に示すように、SOG2
6上に遮光膜となるクロム膜27を形成する。遮光膜2
7としては、単層クロムを示したが、クロム・低反射膜
クロム、クロム酸化膜、クロム酸窒化膜、タングステ
ン、モリブデンシリサイド等のフォトマスク遮光膜とし
て使用されている他の材料、あるいは、これらの複合膜
も同様に適用できる。また、基板24としては、高精度
が必要とされるため、熱膨張係数の小さい石英ガラスが
一般的に使われるが、低熱膨張ガラス、ソーダライムガ
ラス等も適用できる。
【0023】次に、同図(d)に示すように、クロム膜
27上にクロロメチル化ポリスチレン等の電離放射線レ
ジスト層28を形成し、電子線露光装置等の電離放射線
29によって所定のパターンを描画し、現像、リンスし
て、同図(e)に示すように、レジストパターン28を
形成する。次に、同図(f)に示すように、このレジス
トパターン28をマスクとしてクロム層27のウェット
エッチングを行う。エッチング液としては、硝酸セリウ
ム第二アンモニウム溶液が用いられる。次に、同図
(g)に示すように、酸素プラズマ30によりレジスト
を剥離し、同図(h)に示すようなクロムマスクを作製
する。
【0024】次に、同図(i)に示すように、クロムパ
ターン27が形成されたSOG膜26上にクロロメチル
化ポリスチレン等の電離放射線レジスト層31を形成
し、レジスト層31に常法に従ってアライメントを行
い、電子線露光装置等の電離放射線32によって所定の
パターンを描画し、現像、リンスして、同図(j)に示
すように、レジストパターン31を形成する。
【0025】次に、必要に応じて加熱処理及びデスカム
処理を行った後に、同図(k)に示すうように、レジス
トパターン31の開口部より露出する透明膜26表面部
分を緩衝フッ酸により僅かにエッチングする。緩衝フッ
酸としては、フッ酸とフッ化アンモニウム溶液混合液が
用いられる。緩衝フッ酸の代わりに、低濃度のフッ酸を
用いてもよい。
【0026】この表面処理の方法としては、緩衝フッ酸
によるウェットエッチングの代わりに、アルゴン、ヘリ
ウム、クリプトン、キセノン等の不活性ガスを用いたプ
ラズマによる表面ドライエッチングを用いてもよい。
【0027】次に、同図(l)に示すように、SOG層
26を反応性プラズマ33を用いたドライエッチングに
よりエッチングして、位相シフターパターン26を形成
する。
【0028】次に、同図(m)に示すように、残存する
レジストを酸素プラズマ34により灰化除去し、同図
(n)に示すような位相シフトフォトマスクを完成させ
る。なお、レジストの除去は、酸素プラズマによるドラ
イエッチングに代えて、レジスト専用の剥離液や酸等を
用いて、ウェット方式で行うことも可能である。
【0029】以上のように、本発明の位相シフトフォト
マスクの製造方法を用いることにより、特に、位相シフ
ター下置きタイプの位相シフトフォトマスクにおいて、
位相シフター形成に用いるドライエッチング時でのエッ
チング残渣の発生を防ぐことができ、位相シフターがな
い部分での透過率の低下を抑えることができる。そのた
め、位相シフターのある部分とない部分とでの透過率の
差がなくなり、ウェーハ上に転写されるパターンの劣化
を防ぐことができる。
【0030】なお、本発明の製造方法は、図2〜図4に
示したような位相シフトフォトマスクに限らず、他の原
理、構成の位相シフトフォトマスク、例えば、ハーフト
ーン位相シフトフォトマスク等にも適用できる。
【0031】以上説明したように、本発明の位相シフト
フォトマスクの製造方法は、所定領域間に位相差を与え
る位相シフターパターンをドライエッチングによって形
成する位相シフトフォトマスクの製造方法において、少
なくとも、ドライエッチング前に位相シフターパターン
用透明層の表面に付着したエッチング障害物を表面処理
により取り除く工程と、その後にドライエッチングによ
り該透明層を所定パターンにエッチングする工程とを有
することを特徴とする方法である。
【0032】この場合、基板上に位相シフターパターン
用透明層を形成し、その上に遮光パターンを形成し、次
いで、遮光パターンから露出している前記透明層の所定
パターン部分を覆って前記表面処理を行うことにより、
遮光パターンと基板の間に位相シフターパターンを有す
る位相シフトフォトマスクを製造する場合にも適用でき
る。
【0033】また、前記表面処理としては、緩衝フッ酸
あるいはフッ酸溶液による表面エッチング、又は、アル
ゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン等の不活性ガス
を用いたプラズマによる表面エッチング等がある。ま
た、前記透明層としては、スピン・オン・グラス等を用
いることができる。
【0034】
【作用】本発明においては、少なくとも、ドライエッチ
ング前に位相シフターパターン用透明層の表面に付着し
たエッチング障害物を表面処理により取り除く工程と、
その後にドライエッチングにより該透明層を所定パター
ンにエッチングする工程とを有するので、特に、位相シ
フター下置きタイプの位相シフトフォトマスクにおい
て、位相シフターパターン形成に用いるドライエッチン
グ時でのエッチング残渣の発生を防ぐことができ、位相
シフターがない部分での透過率の低下を抑えることがで
きる。そのため、位相シフターのある部分とない部分と
での透過率の差がなくなり、ウェーハ上に転写されるパ
ターンの劣化を防ぐことができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の1実施例について説明する。
石英基板上にエッチングストッパー層となるアルミナ層
を形成する。次に、この膜上に屈折率1.41のSOG
膜を445nmを満たす膜厚で形成する。
【0036】次に、SOG膜上に遮光膜となるクロム膜
を80nmの厚さに形成する。次に、クロム膜上にレジ
スト膜としてSAL603(シップレイ社製)を膜厚5
00nmになるようにスピンコーディングする。次に、
電子線露光装置によりSAL603の描画を行う。現
像、リンスして、SAL603レジストパターンを形成
する。このレジストパターンをマスクにして、クロム層
のウェットエッチングを行う。エッチング液としては、
硝酸セリウム第二アンモニウム溶液が用いられる。
【0037】次に、クロムパターンが形成されたSOG
膜上にレジスト膜としてSAL603(シップレイ社
製)を膜厚500nmになるようにスピンコーディング
する。次に、常法に従ってアライメントを行い、電子線
露光装置によりSAL603の描画を行う。現像、リン
スして、SAL603レジストパターンを形成する。
【0038】次に、必要に応じて加熱処理及びデスカム
処理を行った後に、レジストパターンの開口部より露出
するSOG膜表面部分を0.5%フッ酸に1分間浸漬、
エッチングする。次に、SOG層をC2 6 ガスを用い
た反応性イオンエッチングによりエッチングし、位相シ
フターパターンを形成する。
【0039】次に、残存するレジストを酸素プラズマに
より灰化除去して、位相シフトフォトマスクを完成させ
た。なお、レジストの除去は、酸素プラズマによるドラ
イエッチングに代えて、レジスト専用の剥離液や酸等用
いてウェット方式で行うことも可能である。
【0040】以上のようにして得た位相シフター下置き
タイプの位相シフトレチクルは、位相シフターがない部
分においてエッチング残渣は全く認められず、マスク面
内での透過率は一定になり、そのため、ウェーハ上に転
写されたパターンに劣化は発生しなかった。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の位相シフトフォトマスクの製造方法によると、少なく
とも、ドライエッチング前に位相シフターパターン用透
明層の表面に付着したエッチング障害物を表面処理によ
り取り除く工程と、その後にドライエッチングにより該
透明層を所定パターンにエッチングする工程とを有する
ので、特に、位相シフター下置きタイプの位相シフトフ
ォトマスクにおいて、位相シフターパターン形成に用い
るドライエッチング時でのエッチング残渣の発生を防ぐ
ことができ、位相シフターがない部分での透過率の低下
を抑えることができる。そのため、位相シフターのある
部分とない部分とでの透過率の差がなくなり、ウェーハ
上に転写されるパターンの劣化を防ぐことができる。
【0042】なお、ドライエッチング前に緩衝フッ酸あ
るいはフッ酸溶液に浸漬して表面処理する場合、真空装
置等の特殊な装置は必要とならず、フォトマスク作製に
必要な費用は余り増えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相シフトフォトマスクの製造方
法の1実施例の各工程の断面図である。
【図2】位相シフトフォトマスクの原理を示す図であ
る。
【図3】従来のフォトマスクの原理を示す図である。
【図4】位相シフター下置きタイプの位相シフトフォト
マスクの断面図である。
【図5】従来の位相シフター上置きタイプの位相シフト
フォトマスクの製造工程の1例を示す断面図である。
【図6】従来の位相シフター下置きタイプの位相シフト
フォトマスクの製造工程の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
24…基板 25…エッチングストッパー層 26…透明膜(位相シフターパターン) 27…遮光膜 28…電離放射線レジスト層(レジストパターン) 29…電離放射線 30…酸素プラズマ 31…電離放射線レジスト層(レジストパターン) 32…電離放射線 33…反応性プラズマ 34…酸素プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7352−4M H01L 21/30 311 W

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定領域間に位相差を与える位相シフタ
    ーパターンをドライエッチングによって形成する位相シ
    フトフォトマスクの製造方法において、少なくとも、ド
    ライエッチング前に位相シフターパターン用透明層の表
    面に付着したエッチング障害物を表面処理により取り除
    く工程と、その後にドライエッチングにより該透明層を
    所定パターンにエッチングする工程とを有することを特
    徴とする位相シフトフォトマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に位相シフターパターン用透明層
    を形成し、その上に遮光パターンを形成し、次いで、遮
    光パターンから露出している前記透明層の所定パターン
    部分を覆って前記表面処理を行うことにより、遮光パタ
    ーンと基板の間に位相シフターパターンを有する位相シ
    フトフォトマスクを製造することを特徴とする請求項1
    記載の位相シフトフォトマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記表面処理が、緩衝フッ酸あるいはフ
    ッ酸溶液による表面エッチングであることを特徴とする
    請求項1又は2記載の位相シフトフォトマスクの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記表面処理が、アルゴン、ヘリウム、
    クリプトン、キセノン等の不活性ガスを用いたプラズマ
    による表面エッチングであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の位相シフトフォトマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記透明層がスピン・オン・グラスから
    なることを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載
    の位相シフトフォトマスクの製造方法。
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JPH08172044A (ja) * 1994-12-20 1996-07-02 Fujitsu Ltd 位相シフトマスク及びその製造方法
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