JP4859245B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば半導体ウエハ等の基板のレジスト膜の表面荒れを改善する基板処理装置に関するものである。
一般に、半導体デバイスの製造のプロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)の下地膜上にレジスト液を塗布し、レジスト膜を形成するレジスト塗布処理、ウエハ表面に所定の回路パターンが露光される露光処理、露光後のウエハを現像液により現像する現像処理、及びウエハの下地膜などを食刻するエッチング処理等が行われている。
ところで、上述の現像処理が施された後のレジストパターンの表面には、露光処理時にウエハの表面に照射される光の波動的性質{例えば、KrFの波長は248nm,ArFの波長は193nm}によってレジストパターンの側壁面の水平及び鉛直方向に複数の筋が現れて、レジストパターンの表面に凹凸{LWR(Line Width Roughness),LER(Line Edge Roughness)}が現れる。このように、レジストパターンの表面に凹凸ができて表面が荒くなると、そのレジストパターンをマスクとして下地膜をエッチング処理したときに、下地膜にはレジストパターンの筋に対応した筋などの凹凸が現れ、精密な回路パターンが形成されず、所望の品質の半導体デバイスが製造されなくなる。
そこで、出願人は、上述した凹凸{LWR(Line Width Roughness),LER(Line Edge Roughness)}を改善する手法として、レジストの溶剤雰囲気を使用し、レジストパターンの最表面を溶解させて平滑化する手法(スムージング処理)を既に提案している(例えば、特許文献1参照)。このとき、スムージング処理の前に、紫外線を照射することにより、レジスト膜における溶解阻害性保護基(例えば、ラクトン基等)を分解して、処理時間の短縮が図れることが知られている。
特開2005−19969号公報(特許請求の範囲、図4,図5,図16)
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、レジストパターンの表面に紫外線を照射する紫外線照射処理と、レジストパターンの表面を溶剤蒸気の雰囲気におくスムージング処理とを、それぞれ独立した装置で行っているため、紫外線照射処理からスムージング処理までの時間が一定でなく、処理精度が一定しない懸念があった。また、紫外線照射処理装置とスムージング処理装置を別個に設けると、装置内の個々のスペースが必要となり、かつ、紫外線照射処理からスムージング処理までに時間を要する。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、紫外線照射処理からスムージング処理までの時間を安定化させると共に、処理時間の短縮を図り、かつ、装置の小型化を図れるようにした基板処理装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明の第1の基板処理装置は、表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板を処理する基板処理装置であって、 上記基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を上記基板の表面に向けて吐出する溶剤蒸気吐出ノズルと、上記レジストパターンの溶解阻害性保護基を分解するための紫外線を上記基板の表面に向かって照射する紫外線照射体と、 上記基板保持台を上記溶剤蒸気吐出ノズル及び紫外線照射体に対して平行移動する保持台移動機構と、上記基板保持台を水平面上に半回転する回転機構とを具備してなり、 上記紫外線照射体に対して上記基板保持台を平行移動して上記基板表面のレジストパターンに上記紫外線照射体から紫外線を照射した後、上記基板保持台を半回転した状態で基板保持台を上記溶剤蒸気吐出ノズルに対して平行移動して上記溶剤蒸気吐出ノズルから溶剤蒸気を吐出する、ことを特徴とする(請求項1)。
また、この発明の第2の基板処理装置は、表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板を処理する基板処理装置であって、 上記基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を上記基板の表面に向けて吐出する溶剤蒸気吐出ノズルと、上記レジストパターンの溶解阻害性保護基を分解するための紫外線を上記基板の表面に向かって照射する紫外線照射体と、 上記基板保持台を上記紫外線照射体に対して平行移動する保持台移動機構と、上記溶剤蒸気吐出ノズルを上記基板保持台に対して平行移動するノズル移動機構とを具備してなり、 上記紫外線照射体に対して上記基板保持台を平行移動して上記基板表面のレジストパターンに上記紫外線照射体から紫外線を照射した後、上記溶剤蒸気吐出ノズルを基板保持台に対して平行移動して上記溶剤蒸気吐出ノズルから溶剤蒸気を吐出する、ことを特徴とする(請求項2)。
この発明における溶剤蒸気には、例えば、アセトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA),Nメチル2ピロリジノン(NMP)の各蒸気を用いることができる。より好ましい使用法については、KrF(波長が248nmの光源)用レジスト膜については、PGMEAが適し、ArF(波長が193nmの光源)用レジスト膜についてはNMPが適している。また、この発明において、レジスト膜における溶解を阻害する保護基としては、例えばラクトン基がある。
請求項1記載の発明によれば、現像処理後の基板を保持した基板保持台と紫外線照射体とを相対的に平行移動し、基板表面のレジストパターンに紫外線照射体から紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解した後、基板保持台を水平面上に半回転して、先に紫外線が照射された基板表面より後に紫外線が照射された基板表面に向かって溶剤蒸気吐出ノズルから基板表面に溶剤蒸気を吐出することにより、レジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均し平滑化(スムージングすることができる。
請求項2記載の発明によれば、紫外線照射体に対して基板保持台を平行移動し、基板表面のレジストパターンに紫外線照射体から紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解した後、溶剤蒸気吐出ノズルを基板保持台に対して平行移動し、溶剤蒸気吐出ノズルから基板表面に溶剤蒸気を吐出することにより、レジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均しスムージングすることができる。
加えて、請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の基板処理装置において、上記溶剤蒸気吐出ノズルは、少なくとも基板の直径の長さに渡って溶剤蒸気を吐出する吐出口を有するヘッドを具備し、上記ヘッドにおける上記吐出口の周囲に、溶剤蒸気を排気する排気口を形成してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、溶剤蒸気がノズルの外部に拡散するのを抑制することができる。
以上に説明したように、この発明の基板処理装置は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項記載の発明によれば、基板保持台と、溶剤蒸気吐出ノズル及び紫外線照射体とを相対的に平行移動することにより、基板表面のレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解した後、レジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均しスムージングすることができるので、紫外線照射処理からスムージング処理までの時間を安定化させることができると共に、処理時間の短縮を図り、かつ、装置の小型化を図ることができる。
(2)請求項記載の発明によれば、先に紫外線が照射された基板表面より後に紫外線が照射された基板表面に向かって溶剤蒸気吐出ノズルから基板表面に溶剤蒸気を吐出してスムージングすることができるので、基板表面全体の紫外線照射後の時間のずれを少なくして溶解阻害性保護基の分解を均一にすることができる。
)請求項記載の発明によれば、溶剤蒸気がノズルの外部に拡散するのを抑制することができるので、上記(1)〜()に加えて、更にノズルの外部に飛散された溶剤蒸気による基板への悪影響を防止することができる。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る基板理装置を半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムに適用した場合について説明する。
図1は、上記レジスト塗布・現像処理システムの一実施形態の概略平面図、図2は、図1の正面図、図3は、図1の背面図である。
上記レジスト塗布・現像処理システムは、被処理基板である半導体ウエハW(以下にウエハWという)をウエハカセット1で複数枚例えば25枚単位で外部からシステムに搬入又はシステムから搬出したり、ウエハカセット1に対してウエハWを搬出・搬入したりするためのカセットステーション10(搬送部)と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置してなる処理装置を具備する処理ステーション20と、この処理ステーション20と隣接して設けられる露光装置40との間でウエハWを受け渡すためのインターフェース部30とで主要部が構成されている。
上記カセットステーション10は、図1に示すように、カセット載置台2上の突起3の位置に複数個例えば4個までの蓋付のウエハカセット1がそれぞれのウエハ出入口を処理ステーション20側に向けて水平のX方向に沿って一列に載置され、各ウエハカセット1に対峙して蓋開閉装置5が配設され、また、カセット配列方向(X方向)及びウエハカセット1内に垂直方向に沿って収容されたウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用ピンセット4が各ウエハカセット1に選択的に搬送するように構成されている。また、ウエハ搬送用ピンセット4は、θ方向に回転可能に構成されており、後述する処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット部に属するアライメントユニット(ALIM)及びエクステンションユニット(EXT)にも搬送できるようになっている。
上記処理ステーション20は、図1に示すように、中心部には、移動機構22によって垂直移動する垂直搬送型の主ウエハ搬送機構21が設けられ、この主ウエハ搬送機構21の周りに全ての処理ユニットが1組又は複数の組に渡って多段に配置されている。この例では、5組G1,G2,G3,G4及びG5の多段配置構成であり、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニットはシステム正面側に並列され、第3の組G3の多段ユニットはカセットステーション10に隣接して配置され、第4の組G4の多段ユニットはインターフェース部30に隣接して配置され、第5の組G5の多段ユニットは背部側に配置されている。
この場合、図2に示すように、第1の組G1では、カップ(容器)23内でウエハWと現像液供給手段(図示せず)とを対峙させてレジストパターンを現像する現像ユニット(DEV)と、ウエハWをスピンチャック(図示せず)に載置して所定の処理を行うレジスト塗布ユニット(COT)とが垂直方向の下から順に2段に重ねられている。第2の組G2には、この発明に係る基板処理装置としてのスムージング処理装置50(以下にスムージング装置50という)と、現像ユニット(DEV)とが垂直方向の下から順に2段に重ねられている。なお、レジスト塗布ユニット(COT)とスムージング装置50を下段側に配置した理由は、レジスト液の排液や、レジストの溶剤の排気が機構的にもメンテナンスの上でも面倒であるためである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニット(COT),スムージング装置50を上段に配置することも可能である。
第3の組G3では、図3に示すように、ウエハWをウエハ載置台24に載置して所定の処理を行うオーブン型の処理ユニット例えばウエハWを冷却するクーリングユニット(COL)、ウエハWに疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、ウエハWの位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EXT)、ウエハWをベークする熱処理装置を使用した4つのホットプレートユニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。
また、第4の組G4では、オーブン型処理ユニット例えばクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、エクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、急冷機能を有するこの発明に係る熱処理装置を使用した2つのチリングホットプレートユニット(CHP)及びこの発明に係る熱処理装置を使用した2つのホットプレートユニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。
上記のように処理温度の低いクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いホットプレートユニット(HP)、チリングホットプレートユニット(CHP)及びアドヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。勿論、ランダムな多段配置とすることも可能である。
なお、図1に示すように、処理ステーション20において、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニット(スピナ型処理ユニット)に隣接する第3及び第4の組G3,G4の多段ユニット(オーブン型処理ユニット)の側壁の中には、それぞれダクト25,26が垂直方向に縦断して設けられている。これらのダクト25,26には、ダウンフローの清浄空気又は特別に温度調整された空気が流されるようになっている。このダクト構造によって、第3及び第4の組G3,G4のオーブン型処理ユニットで発生した熱は遮断され、第1及び第2の組G1,G2のスピナ型処理ユニットへは及ばないようになっている。
また、この処理システムでは、主ウエハ搬送機構21の背部側にも図1に点線で示すように第5の組G5の多段ユニットが配置できるようになっている。この第5の組G5の多段ユニットは、案内レール27に沿って主ウエハ搬送機構21から見て側方へ移動できるようになっている。したがって、第5の組G5の多段ユニットを設けた場合でも、ユニットをスライドすることにより空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構21に対して背後からメンテナンス作業を容易に行うことができる。
上記インターフェース部30は、奥行き方向では処理ステーション20と同じ寸法を有するが、幅方向では小さなサイズに作られている。このインターフェース部30の正面部には可搬性のピックアップカセット31と定置型のバッファカセット32が2段に配置され、背面部には、ウエハWの周辺部の露光及び識別マーク領域の露光を行う露光手段である周辺露光装置33が配設され、中央部には、搬送手段であるウエハの搬送アーム34が配設されている。この搬送アーム34は、X,Z方向に移動して両カセット31,32及び周辺露光装置33に搬送するように構成されている。また、搬送アーム34は、θ方向に回転可能に構成され、処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)及び隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)にも搬送できるように構成されている。
上記のように構成される処理システムは、クリーンルーム内に設置されるが、更にシステム内でも、天井部に例えばヘパ(HEPA)フィルタ6を配設した効率的な垂直層流方式によって各部の清浄度を高めている。
次に、スムージング装置50について、図4ないし図10を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図4は、この発明に係る基板処理装置であるスムージング装置50の第1実施形態を示す概略縦断面図、図5は、スムージング装置50の概略横断面図である。
上記スムージング装置50は、筐体51内に、上記主ウエハ搬送機構21から受け取った現像処理後のウエハWを、該ウエハの表面を上面にして吸着保持する基板保持台52(以下に保持台52という)と、ウエハW表面に形成されたレジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気をウエハWの表面に向けて吐出する溶剤蒸気吐出ノズル53(以下に溶剤吐出ノズル53という)と、レジストパターンの溶解阻害性保護基を分解するための紫外線をウエハWの表面に向かって照射する紫外線照射体54と、を配設してなる。
この場合、保持台52は、ウエハWを保持する面が凹状に形成され、この凹状部52a内に支持ピン52bによって支持された状態で吸着保持されるウエハWの表面と保持台52の周辺上面とが略同一平面上になるように形成されている。なお、支持ピン52bは図示しない昇降機構によって保持台52の上面に昇降可能に形成されており、筐体51の側壁51aに形成された搬入出口51dを介して筐体51内に侵入する主ウエハ搬送機構21に対してウエハWの受け渡しが行えるようになっている。なお、搬入出口51dにはシャッタ51gが開閉機構(図示せず)によって開閉可能に配設されている。
また、保持台52は移動機構55によって筐体51の対向する両側壁51b,51c間に、水平移動可能に形成されている。この場合、移動機構55は、筐体51の対向する両側壁51b,51c間に横設されるボールねじ軸55aと、このボールねじ軸55aを正逆回転するモータ55bと、保持台52の下部に連結され、ボールねじ軸55aに摺動可能に嵌装される可動体55cと、からなるボールねじ機構によって形成されている。なお、移動機構55は、必ずしもボールねじ機構にて形成する必要はなく、筐体51の対向する両側壁51b,51c間において、保持台52を往復移動するものであれば、例えばシリンダやタイミングベルト機構等であってもよい。
上記紫外線照射体54は、筐体51の天井部55eに取り付けられる、下部が開口するケース54a内に配置される紫外線ランプ54bによって形成されている。この場合、紫外線ランプ54bの上方側に反射板54cを配設し、また、ケース54aの開口部に紫外線を透過する透明板(図示せず)を設けてもよい。
上記溶剤吐出ノズル53は、筐体51の天井部55eに、図示しない取り付けブラケットを介して紫外線照射体54と隣接する位置に取り付けられている。この場合、溶剤吐出ノズル53は、図示しない昇降機構によって垂直方向に昇降可能、すなわち保持台52に保持されたウエハ表面と溶剤吐出ノズル53との間隔が調整可能に形成されている。
なお、溶剤吐出ノズル53と紫外線照射体54との間に、天井部55eから垂下される仕切壁56を設けるようにしてもよい。この仕切壁56によって、溶剤吐出ノズル53から吐出される溶剤蒸気が紫外線照射体54側に流れるのを阻止することができる。
上記溶剤吐出ノズル53は、図6に示すように、ウエハWの直径よりも長い矩形状のヘッド60を有し、このヘッド60の下面中央部には、長手方向の一端から他端に渡ってスリット状の吐出孔61が形成され、吐出孔61の周囲には、4分割されたスリット状の溶剤蒸気の排気孔62a,62b,62c,62dが形成されている。また、ヘッド60の下面の少なくとも長手方向に沿う対向する2辺には、溶剤蒸気が外部へ流出するのを阻止する阻止壁63が形成されている。また、ヘッド60には、図6(b),(c)に示すように、連通路64を介して吐出孔61に連通する溶剤蒸気溜め空間部65が形成され、この空間部65の上部に連通する供給孔66に、溶剤蒸気供給源67に接続する溶剤蒸気供給管68が接続されている。なお、排気孔62a,62b,62c,62dは、図示しない排気管を介して排気手段例えば排気ポンプ(図示せず)に接続されている。
溶剤蒸気供給源67は、例えば溶剤蒸気供給管68と接続し液体溶剤が貯留された貯留タンク67aと、不活性の窒素(N2)ガスの供給源69に接続し貯留タンク67a内にN2ガスを供給するN2ガス供給管69Aを備えている。N2ガス供給管69Aから貯留タンク67aの液体溶剤内にN2ガスを供給することによって、貯留タンク67a内で気化している溶剤蒸気が溶剤蒸気供給管68内に圧送され、溶剤蒸気が溶剤蒸気供給管68を通って溶剤吐出ノズル53に供給される。溶剤としては,例えばアセトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA),Nメチル2ピロリジノン(NMP)を用いることができる。
また、溶剤蒸気供給管68には、溶剤蒸気の流量を検出する流量センサ71と、流量を調節するバルブ72が設けられている。流量センサ71で検出された検出結果は、流量制御部70に出力され、流量制御部70は、検出結果に基づいてバルブ72の開閉度を調整して溶剤吐出ノズル53から吐出される溶剤蒸気の流量を所定の流量に設定できる。
なお、筐体51の下部側方には排気口51fが形成されている。この排気口51fは、図示しない排気管を介して排気手段例えば排気ポンプ(図示せず)に接続されている。
また、上記保持台52の移動機構55(ボールねじ機構)のモータ55bと、紫外線照射体54の紫外線ランプ54bの駆動部及び溶剤吐出ノズル53の駆動部等は、コントローラ80に電気的に接続されている。これにより、コントローラ80からの制御信号に基づいて、移動機構55が駆動して保持台52を図の右側から左側に向かって水平移動し、保持台52によって保持されているウエハWが紫外線照射体54の直下位置を通過する際に、紫外線照射体54の紫外線ランプ54bからウエハW表面のレジストパターンに紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解する。保持台52が紫外線照射体54の直下位置を通過して停止した後、移動機構55のモータ55bが逆回転して保持台52を図の左側から右側に向かって水平移動し、保持台52によって保持されているウエハWが溶剤吐出ノズル53の直下位置を通過する際に、溶剤吐出ノズル53からウエハ表面に溶剤蒸気を吐出してレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均し平滑化(スムージング)することができる。
<第2実施形態>
図7は、この発明の第2実施形態のスムージング装置50Aの主要部の動作態様を示す概略側面図である。
第2実施形態は、この発明における保持台52に、更に保持台52を水平面上に半回転する回転機構57を具備した場合である。回転機構57は上記コントローラ(図示せず)に電気的に接続されており、コントローラからの制御信号に基づいて所定のタイミング、すなわち保持台52が紫外線照射体54の直下位置を通過した後に駆動するようになっている。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
次に、第2実施形態のスムージング装置50Aの動作態様について説明する。ここでは、動作を分かり易くするために、保持台52の移動側の先端部に目印52mを付けてある。
まず、図7(a)に示すように、移動機構55(ボールねじ機構)が駆動して保持台52を、図の右側から左側に向かって水平移動し、保持台52によって保持されているウエハWが紫外線照射体54の直下位置を通過する際に、紫外線照射体54の紫外線ランプ54bからウエハW表面のレジストパターンに紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解する。
保持台52が紫外線照射体54の直下位置を通過して停止した後、図7(b)に示すように、回転機構57が駆動して保持台52を水平面上に半回転(180度回転)し、保持台52の先端部(目印52mを付けた部分)を180度回転する。
次に、図7(c)に示すように、移動機構55のモータ55bが逆回転し、保持台52によって保持されているウエハWが溶剤吐出ノズル53の直下位置を通過する際に、溶剤吐出ノズル53からウエハ表面に溶剤蒸気を吐出してレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均しスムージングすることができる。
第2実施形態のスムージング装置50Aによれば、先に紫外線が照射されたウエハ表面より後に紫外線が照射されたウエハ表面に向かって溶剤吐出ノズル53からウエハ表面に溶剤蒸気を吐出してスムージングすることができるので、ウエハ表面全体の紫外線照射後の時間のずれを少なくして溶解阻害性保護基の分解を均一にすることができる。
<第3実施形態>
図8は、この発明の第3実施形態のスムージング装置50Bの主要部の動作態様を示す概略側面図である。
第3実施形態は、この発明における溶剤吐出ノズル53を保持台52に対して水平移動可能にした場合である。この場合、溶剤吐出ノズル53は、保持台52の水平移動と平行に配設されるガイドレール58に沿って移動可能に装着される移動機構55B(ボールねじ機構)によって保持台52に対して平行移動可能に形成されている。なお、移動機構55Bはコントローラ80と電気的に接続されており、コントローラ80からの制御信号に基づいて所定のタイミング、すなわち保持台52が紫外線照射体54の直下位置を通過した後に駆動するようになっている。
また、第3実施形態において、保持台52の対向する両端部には、溶剤吐出ノズル53の助走面59が延在して設けられている。このように助走面59を設けることにより、溶剤吐出ノズル53を保持台52に設けられた助走面59に位置させてから溶剤蒸気を吐出し、安定させた状態でウエハ表面に溶剤蒸気を吐出することができる。また、ウエハ表面に溶剤蒸気を吐出した後、溶剤吐出ノズル53を助走面59上に位置させてから溶剤蒸気の吐出を停止し、保持台52の周囲への溶剤蒸気の飛散を抑制することができる。
なお、第3実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
次に、第3実施形態のスムージング装置50Bの動作態様について説明する。まず、第1実施形態と同様に、移動機構55B(ボールねじ機構)が駆動して保持台52を、図の右側から左側に向かって水平移動し、保持台52によって保持されているウエハWが紫外線照射体54の直下位置を通過する際に、紫外線照射体54の紫外線ランプ54bからウエハW表面のレジストパターンに紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解する。
次に、保持台52が紫外線照射体54の直下位置を通過して、助走面59が待機中の溶剤吐出ノズル53の直下位置で停止した後、溶剤吐出ノズル53から溶剤蒸気を吐出させ、その後、移動機構55Bが駆動して、保持台52によって保持されているウエハWの上方に溶剤吐出ノズル53を水平移動し、溶剤吐出ノズル53がウエハWの上方を通過する際に、溶剤吐出ノズル53からウエハ表面に溶剤蒸気を吐出してレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均しスムージングする。なお、保持台52が紫外線照射体54の直下位置を通過した後、保持台52を停止させずに、保持台52と溶剤吐出ノズル53とを相対的に水平移動して溶剤吐出ノズル53からウエハ表面に溶剤蒸気を吐出してもよい。
<第4実施形態>
図9は、この発明の第4実施形態のスムージング装置50Cの主要部を示す概略横断面図である。
第4実施形態は、保持台52を水平移動させずに、紫外線照射体54と溶剤吐出ノズル53を保持台52に対して水平移動可能に構成した場合である。この場合、紫外線照射体54と溶剤吐出ノズル53は、保持台52に対して平行に配設されるガイドレール58Cに沿って移動可能に装着される紫外線照射体移動機構55C1と溶剤吐出ノズル移動機構55C2によって保持台52に対してそれぞれ平行移動可能に形成されている。なお、移動機構55C1,55C2はコントローラ80と電気的に接続されており、コントローラ80からの制御信号に基づいて所定のタイミング、すなわち先に紫外線照射体54が保持台52の上方位置を水平移動した後に、溶剤吐出ノズル53が保持台52の上方位置を水平移動するようになっている。なお、紫外線照射体54と溶剤吐出ノズル53とを時間遅れをもたせて同時に移動してもよい。
また、第4実施形態において、保持台52の対向する両端部には、第3実施形態と同様に、溶剤吐出ノズル53の助走面59が延在して設けられており、溶剤吐出ノズル53を保持台52に設けられた助走面59に位置させてから溶剤蒸気を吐出し、安定させた状態でウエハ表面に溶剤蒸気を吐出することができる。また、溶剤吐出ノズル53を助走面59上に位置させてから溶剤蒸気の吐出を停止することで、保持台52の周囲への溶剤蒸気の飛散を抑制することができる。
なお、第4実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
次に、第4実施形態のスムージング装置50Cの動作態様について説明する。まず、紫外線照射体移動機構55C1が駆動して、ウエハWを保持した保持台52に対して、紫外線照射体54を図の左側から右側に向かって水平移動し、保持台52によって保持されているウエハWの上方を紫外線照射体54が通過する際に、紫外線照射体54の紫外線ランプ54bからウエハW表面のレジストパターンに紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解する。
次に、溶剤吐出ノズル53を助走面59上に移動し、溶剤吐出ノズル53から溶剤蒸気を吐出させ、その後、溶剤吐出ノズル移動機構55C2が駆動して、保持台52によって保持されているウエハWの上方に溶剤吐出ノズル53を水平移動し、溶剤吐出ノズル53がウエハWの上方を通過する際に、溶剤吐出ノズル53からウエハ表面に溶剤蒸気を吐出してレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均しスムージングする。なお、紫外線照射体54と溶剤吐出ノズル53とを時間遅れをもたせて同時に移動してもよい。
<第5実施形態>
図10は、この発明の第5実施形態のスムージング装置50Dの主要部を示す概略横断面図である。
第5実施形態は、保持台52を水平移動させずに、紫外線照射体54と溶剤吐出ノズル53を保持台52に対して水平移動可能に構成し、かつ、保持台52の対向する両端部側に紫外線照射体54と溶剤吐出ノズル53を配設した場合である。この場合、紫外線照射体54と溶剤吐出ノズル53は、それぞれ保持台52に対して平行に配設されるガイドレール58D1,58D2に沿って移動可能に装着される紫外線照射体移動機構55D1,溶剤吐出ノズル移動機構D2によって保持台52に対してそれぞれ平行移動可能に形成されている。なお、移動機構55D1,55D2はコントローラ80と電気的に接続されており、コントローラ80からの制御信号に基づいて所定のタイミング、すなわち先に紫外線照射体54が保持台52の上方位置を水平移動した後に、溶剤吐出ノズル53が保持台52の上方位置を水平移動するようになっている。
次に、第5実施形態のスムージング装置50Dの動作態様について説明する。まず、紫外線照射体移動機構55D1が駆動して、ウエハWを保持した保持台52に対して、紫外線照射体54を図の右側から左側に向かって水平移動し、保持台52によって保持されているウエハWの上方を紫外線照射体54が通過する際に、紫外線照射体54の紫外線ランプ54bからウエハW表面のレジストパターンに紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性保護基を分解する。
次に、紫外線照射体54を元の位置に移動させた後、あるいは、紫外線照射体54の元の位置への移動と共に、溶剤吐出ノズル53を助走面59上に移動し、溶剤吐出ノズル53から溶剤蒸気を吐出させ、その後、溶剤吐出ノズル移動機構55D2が駆動して、保持台52によって保持されているウエハWの上方に溶剤吐出ノズル53を図の左側から右側に向かって水平移動し、溶剤吐出ノズル53がウエハWの上方を通過する際に、溶剤吐出ノズル53からウエハ表面に溶剤蒸気を吐出してレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均しスムージングする。
次に、上記のように構成されたスムージング装置50,50A〜50Dを備えたレジスト塗布・現像処理システムの動作態様について説明する。
まず、カセットステーション10において、蓋開閉装置5が作動して先行のロットのウエハカセット1の蓋を開放する。次に、ウエハ搬送用ピンセット4がカセット載置台2上の未処理のウエハWを収容しているカセット1にアクセスして、そのカセット1から1枚のウエハWを取り出す。ウエハ搬送用ピンセット4は、カセット1よりウエハWを取り出すと、処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット内に配置されているアライメントユニット(ALIM)まで移動し、ユニット(ALIM)内のウエハ載置台24上にウエハWを載せる。ウエハWは、ウエハ載置台24上でオリフラ合せ及びセンタリングを受ける。その後、主ウエハ搬送機構21がアライメントユニット(ALIM)に反対側からアクセスし、ウエハ載置台24からウエハWを受け取る。
処理ステーション20において、主ウエハ搬送機構21はウエハWを最初に第3の組G3の多段ユニットに属するアドヒージョンユニット(AD)に搬入する。このアドヒージョンユニット(AD)内でウエハWは疎水化処理を受ける。疎水化処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをアドヒージョンユニット(AD)から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するクーリングユニット(COL)へ搬入する。このクーリングユニット(COL)内でウエハWはレジスト塗布処理前の設定温度例えば23℃まで冷却される。冷却処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをクーリングユニット(COL)から搬出し、次に第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属するレジスト塗布ユニット(COT)へ搬入する。このレジスト塗布ユニット(COT)内でウエハWはスピンコート法によりウエハ表面に一様な膜厚でレジストを塗布する。
レジスト塗布処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをレジスト塗布ユニット(COT)から搬出し、次にホットプレートユニット(HP)内へ搬入する。ホットプレートユニット(HP)内でウエハWは載置台上に載置され、所定温度例えば100℃で所定時間プリベーク処理される。これによって、ウエハW上の塗布膜から残存溶剤を蒸発除去することができる。プリベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをホットプレートユニット(HP)から搬出し、次に第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)へ搬送する。このユニット(EXTCOL)内でウエハWは次工程すなわち周辺露光装置33における周辺露光処理に適した温度例えば24℃まで冷却される。この冷却後、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを直ぐ上のエクステンションユニット(EXT)へ搬送し、このユニット(EXT)内の載置台(図示せず)の上にウエハWを載置する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台上にウエハWが載置されると、インターフェース部30の搬送アーム34が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、搬送アーム34はウエハWをインターフェース部30内の周辺露光装置33へ搬入する。周辺露光装置33において、ウエハW表面の周辺部の余剰レジスト膜(部)に光が照射されて周辺露光が施される。
周辺露光が終了した後、搬送アーム34が周辺露光装置33の筐体内からウエハWを搬出し、隣接する露光装置40側のウエハ受取り台(図示せず)へ移送する。
露光装置40で全面露光が済んで、ウエハWが露光装置40側のウエハ受取り台に戻されると、インターフェース部30の搬送アーム34はそのウエハ受取り台へアクセスしてウエハWを受け取り、受け取ったウエハWを処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)へ搬入し、ウエハ受取り台上に載置する。
ウエハ受取り台上に載置されたウエハWは、主ウエハ搬送機構21により、チリングホットプレートユニット(CHP)に搬送(搬入)され、フリンジの発生を防止するため、あるいは化学増幅型レジスト(CAR)における酸触媒反応を誘起するため、例えば120℃で所定時間ポストエクスポージャーベーク処理が施される。
その後、ウエハWは、第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属する現像ユニット(DEV)に搬入される。この現像ユニット(DEV)内では、ウエハW表面のレジストに現像液が満遍なく供給されて現像処理が施される。この現像処理によって、ウエハW表面に形成されたレジスト膜が所定の回路パターンに現像されると共に、ウエハWの周辺部の余剰レジスト膜が除去され、更に、ウエハW表面に形成された(施された)アライメントマークMの領域に付着したレジスト膜が除去される。このようにして、現像が終了すると、ウエハW表面にリンス液がかけられて現像液が洗い落とされる。
現像工程が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを現像ユニット(DEV)から搬出して、次にスムージング装置50(50A〜50D)へ搬入する。スムージング装置50(50A〜50D)に搬送されたウエハWは、表面を上向きにした状態で保持台52上に保持される。そして、上述したように、保持台52と、紫外線照射体54及び溶剤吐出ノズル53とが相対的に平行移動して、まず、ウエハ表面のレジストパターンに紫外線照射体54から紫外線を照射してレジストパターンの溶解阻害性基(例えば、ラクトン基等)を分解する。その後、溶剤吐出ノズル53からウエハ表面のレジストパターンに溶剤蒸気{例えば、アセトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA),Nメチル2ピロリジノン(NMP)等}を吐出してレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均し平滑化(スムージング)する。
スムージング処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをスムージング装置50(50A〜50D)から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するホットプレートユニット(HP)へ搬入する。このユニット(HP)内でウエハWは例えば100℃で所定時間ポストベーク処理される。これによって、現像で膨潤したレジストが硬化し、耐薬品性が向上する。
ポストベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをホットプレートユニット(HP)から搬出し、次にいずれかのクーリングユニット(COL)へ搬入する。ここでウエハWが常温に戻った後、主ウエハ搬送機構21は、次にウエハWを第3の組G3に属するエクステンションユニット(EXT)へ移送する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台(図示せず)上にウエハWが載置されると、カセットステーション10側のウエハ搬送用ピンセット4が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、ウエハ搬送用ピンセット4は、受け取ったウエハWをカセット載置台上の処理済みウエハ収容用のウエハカセット1の所定のウエハ収容溝に入れ、ウエハカセット1内に全ての処理済みのウエハWが収納された後、蓋開閉装置5が作動して蓋を閉じて処理が完了する。
この発明に係る熱処理装置を適用したレジスト塗布・現像処理システムの一例を示す概略平面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略正面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略背面図である。 この発明に係る基板処理装置の第1実施形態を示す概略縦断面図である。 上記基板処理装置の概略横断面図である。 この発明における溶剤蒸気吐出ノズルを示す斜視図(a)、(a)のI−I線に沿う断面図(b)及び(a)のII−II線に沿う断面図(c) この発明の第2実施形態の基板処理装置の主要部の動作態様を示す概略側面図である。 この発明の第3実施形態の基板処理装置の主要部の動作態様を示す概略側面図である。 この発明の第4実施形態の基板処理装置の主要部を示す概略横断面図である。 この発明の第5実施形態の基板処理装置の主要部を示す概略横断面図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ(被処理基板)
50,50A〜50D スムージング処理装置
51 筐体
52 基板保持体
53 溶剤吐出ノズル(溶剤蒸気吐出ノズル)
54 紫外線照射体
55 保持台移動機構
55B 保持台移動機構
55C1,55D1 紫外線照射体移動機構
55C2,55D2 溶剤吐出ノズル移動機構
57 回転機構
59 助走面
80 コントローラ

Claims (3)

  1. 表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板を処理する基板処理装置であって、
    上記基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、
    上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を上記基板の表面に向けて吐出する溶剤蒸気吐出ノズルと、
    上記レジストパターンの溶解阻害性保護基を分解するための紫外線を上記基板の表面に向かって照射する紫外線照射体と、
    上記基板保持台を上記溶剤蒸気吐出ノズル及び紫外線照射体に対して平行移動する保持台移動機構と、上記基板保持台を水平面上に半回転する回転機構とを具備してなり、
    上記紫外線照射体に対して上記基板保持台を平行移動して上記基板表面のレジストパターンに上記紫外線照射体から紫外線を照射した後、上記基板保持台を半回転した状態で基板保持台を上記溶剤蒸気吐出ノズルに対して平行移動して上記溶剤蒸気吐出ノズルから溶剤蒸気を吐出する、ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板を処理する基板処理装置であって、
    上記基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、
    上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を上記基板の表面に向けて吐出する溶剤蒸気吐出ノズルと、
    上記レジストパターンの溶解阻害性保護基を分解するための紫外線を上記基板の表面に向かって照射する紫外線照射体と、
    上記基板保持台を上記紫外線照射体に対して平行移動する保持台移動機構と、上記溶剤蒸気吐出ノズルを上記基板保持台に対して平行移動するノズル移動機構とを具備してなり、
    上記紫外線照射体に対して上記基板保持台を平行移動して上記基板表面のレジストパターンに上記紫外線照射体から紫外線を照射した後、上記溶剤蒸気吐出ノズルを基板保持台に対して平行移動して上記溶剤蒸気吐出ノズルから溶剤蒸気を吐出する、ことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の基板処理装置において、
    上記溶剤蒸気吐出ノズルは、少なくとも基板の直径の長さに渡って溶剤蒸気を吐出する吐出口を有するヘッドを具備し、上記ヘッドにおける上記吐出口の周囲に、溶剤蒸気を排気する排気口を形成してなる、ことを特徴とする基板処理装置。
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