JP4892119B1 - 車両想起音発生装置及び車両想起音発生方法 - Google Patents
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Abstract
制御部740が、解析部730による解析により得られた車両MVの周囲音の周波数特性と、車両MVの車外へ出力中の車両想起音の周波数特性とを比較する。引き続き、制御部740は、双方の周波数特性を比較し、双方の周波数特性が互いに類似しているか否かを判定する。当該判定の結果が否定的であった場合には、制御部740は、現時点における波形指定を維持する。この結果、現時点で出力中の車両想起音の車外への出力が継続される。一方、当該判定の結果が肯定的であった場合には、解析結果の周波数特性に類似していない波形を指定した新たな波形指定を供給部750へ送る。この結果、新たな波形指定に対応した波形情報に基づく出力音信号の生成が、供給部750において開始され、新たな波形指定に対応した車両想起音が車外へ出力される。この結果、歩行者等への注意喚起にとって適切な車両想起音が、車外へ出力される。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、車両想起音発生装置、車両想起音発生方法及び車両想起音発生プログラム、並びに、当該車両想起音発生プログラムが記録された記録媒体に関する。
近年、電池を駆動力源とする電気自動車の普及が進んでいる。こうした車両が走行する場合には、従来のガソリン車と比べて、車外における駆動音のレベルが飛躍的に低くなる。この結果、歩行者や自転車の運転者(以下、「歩行者等」と呼ぶ)が、後方等の視野外から接近する車両の存在に気付けない事態が起こり得る。かかる事態の発生は、交通安全上、深刻な問題である。
このため、車両の走行状況に対応する車両想起音を車外へ出力する技術について、様々な提案がなされている。こうした提案技術の中に、撮影された周囲映像から特定される周囲状況、検出された周囲雑音レベル、検出された現在位置から特定される周囲地域の属性等の周囲環境に対応して、報知音(警笛音)の音質や音量を変化させる技術がある(特許文献1:以下、「従来例」と呼ぶ)。
かかる従来例の技術では、周囲映像に基づいて、例えば、子供やお年寄りが存在する周囲状況であるか否か等の周囲状況を特定する。そして、特定された周囲状況に基づいて、当該特定された周囲状況に適した音質及び音量の報知音を出力させる。例えば、周囲に子供やお年寄りが存在する周囲状況である場合には、音量の小さな状態から徐々に音量を大きくするよう報知音の音量を制御したり、報知音をメロディ音としたりする。
また、従来例の技術では、周囲雑音レベルに基づいて、周囲の歩行者や住人に不快感を与えない音質や音量の報知音を出力させる。例えば、周囲雑音レベルが低い場合には、音量の小さな状態から徐々に音量を大きくするよう報知音の音量を制御したり、報知音をメロディ音としたりする。
また、従来の技術では、現在位置に基づいて周囲地域の属性を特定する。そして、特定された属性に基づいて、当該特定された属性に適した音質及び音量の報知音を出力させる。例えば、周囲地域が住宅地の場合には報知音の音量を小さめとし、周囲地域が繁華街の場合には報知音の音量を大きめとする。
上述した従来例の技術では、同様の周囲環境の場合には、同様の音質及び音量の報知音が出力される。こうした従来例の技術を採用すると、歩行者等の周囲(前後、及び/又は、左右)に複数の車両が存在すると、当該複数の車両からは、同様の音質及び音量の報知音が出力されることになるため、複数の車両のそれぞれとの距離や、複数の車両のそれぞれの車速の把握を適切にできない事態が発生し得る。かかる事態が発生すると、歩行者等が、安全確保のために適切な処置を迅速に取り得なくなってしまう。
このため、周囲から複数の車両が接近している場合であっても、各車両の接近を歩行者等に確実に知らせることができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、車両想起音の適正化を図ることができる新たな車両想起音発生装置及び車両想起音発生方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、車両想起音を音出力部から車両の外部へ出力させる車両想起音発生装置であって、前記車両の外部の音の収音結果に基づいて、前記車両の外部の音の周波数特性を解析する解析部と;前記音出力部へ向けて音信号を送る供給部と;前記供給部を制御する制御部と;を備え、前記制御部は、前記音出力部に供給されている音信号の周波数特性と、前記解析部により得られた前記車両の外部の音の周波数特性との比較結果に基づいて、前記車両の外部の音とは異なる周波数特性を有した音に対応する音信号を、前記音出力部に向けて送らせる制御を前記供給部に対して行う、ことを特徴とする車両想起音発生装置である。
本発明は、第2の観点からすると、音出力部へ向けて音信号を送る供給部を備え、車両想起音を前記音出力部から車両の外部へ出力させる車両想起音発生装置において使用される車両想起音発生方法であって、前記車両の外部の音の収音結果に基づいて、前記車両の外部の音の周波数特性を解析する解析工程と;前記音出力部に供給されている音信号の周波数特性と、前記解析工程において得られた前記車両の外部の音の周波数特性との比較結果に基づいて、前記車両の外部の音とは異なる周波数特性を有した音に対応する信号を、前記音出力部に向けて送らせる制御を前記供給部に対して行う制御工程と;を備えることを特徴とする車両想起音発生方法である。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の車両想起音発生方法を演算部に実行させる、ことを特徴とする車両想起音発生プログラムである。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の車両想起音発生プログラムが、演算部により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る車両想起音発生装置700Aの概略的な構成が示されている。この図1に示されるように、車両想起音発生装置700Aは、電気自動車MV(以下、「車両MV」と呼ぶ)に搭載され、音出力部790が接続されるようになっている。
図1には、第1実施形態に係る車両想起音発生装置700Aの概略的な構成が示されている。この図1に示されるように、車両想起音発生装置700Aは、電気自動車MV(以下、「車両MV」と呼ぶ)に搭載され、音出力部790が接続されるようになっている。
ここで、音出力部790は、スピーカを備えて構成される。この音出力部790は、車両想起音発生装置700Aから送られた出力音信号に従った車両想起音を、車両MVの外部へ向けて出力する。
ここで、「車両想起音」は、歩行者等に対して、車両MVの存在を報知できるような音である。例えば、「車両想起音」としては、擬似的なエンジン音や、正弦波形の音等が挙げられる。
上記の車両想起音発生装置700Aは、記憶部710と、収音部720と、解析部730とを備えている。また、車両想起音発生装置700Aは、制御部740と、供給部750とを備えている。
上記の記憶部710には、音源情報が含まれている。この記憶部710には、制御部740及び供給部750がアクセスできるようになっている。なお、本第1実施形態では、音源情報には、波形テーブルと、複数の波形情報とが含まれている。ここで、波形テーブルには、複数の波形情報のそれぞれと、その周波数特性とが関連付けられて登録されている。また、複数の波形情報のそれぞれは、複数の音データから構成されている。当該複数の音データは、時系列データとなっており、これらの複数の音データが時間順次に並べられることにより、音波形が形成されるようになっている。
なお、複数の波形情報のそれぞれは、互いに類似しないものとなっている。
上記の収音部720は、車両MVの周囲の音を収音する。収音部720による収音結果は、解析部730へ送られる。
上記の解析部730は、収音部720から送られた収音結果を受ける。そして、解析部730は、当該収音結果の周波数特性を解析する。解析部730による解析結果は、制御部740へ送られる。
上記の制御部740は、供給部750による出力音信号の生成を制御する。かかる制御に際して、制御部740は、波形指定を供給部750へ送る。
また、制御部740は、解析部730から送られた解析結果を受ける。当該解析結果を受けた制御部740は、解析結果の周波数特性と、現時点で供給部750に対して指定している波形の周波数特性とを比較する。そして、制御部740は、双方の周波数特性が互いに類似していない場合には、現時点における波形指定を維持する。一方、双方の周波数特性が互いに類似している場合には、制御部740は、解析結果の周波数特性に類似していない波形を指定した新たな波形指定を供給部750へ送る。
なお、制御部740による出力音信号の生成の制御処理の詳細については、後述する。
上記の供給部750は、制御部740から送られた波形指定によって指定された波形情報を記憶部710から読み取って出力音信号を生成する。こうして生成された出力音信号は、音出力部790へ送られる。なお、供給部750による出力音信号の生成処理については、後述する。
<動作>
次に、上記のように構成された車両想起音発生装置700Aの動作について説明する。なお、収音部720は、既に収音動作を開始しており、収音結果を解析部730へ逐次送っているものとする。また、供給部750は、制御部740から最新に送られた第1波形情報を指定する波形指定に従い、当該第1波形情報に基づいて、出力音信号を生成しているものとする。
次に、上記のように構成された車両想起音発生装置700Aの動作について説明する。なお、収音部720は、既に収音動作を開始しており、収音結果を解析部730へ逐次送っているものとする。また、供給部750は、制御部740から最新に送られた第1波形情報を指定する波形指定に従い、当該第1波形情報に基づいて、出力音信号を生成しているものとする。
この車両想起音発生装置700Aでは、収音部720から送られた収音結果を所定時間分受けると、解析部730が、収音結果に基づいて、車両MVの周囲音の周波数特性の解析を行う。そして、解析部730は、解析結果を制御部740へ送る。
解析部730から送られた解析結果を受けた制御部740は、当該解析結果として得られた周波数特性と、記憶部710に記憶された波形テーブルにおいて第1波形情報に関連付けられている周波数特性とを比較する。引き続き、制御部740は、比較結果に基づいて、解析結果の周波数特性と、第1波形情報に対応する周波数特性とが類似するか否かを判定することにより、車両MVの周囲音と、車両MVから出力している車両想起音とが類似しているか否かを判定する。当該判定の結果が否定的であった場合には、上述した周波数特性の比較及び周波数特性間の類似性の判定の処理が繰り返される。
一方、当該判定の結果が肯定的であった場合には、制御部740は、第1波形情報以外の第2波形情報を選択する。かかる選択に際して、制御部740は、記憶部710に記憶された波形情報のうちの第1波形情報以外の波形情報の中から、第2波形情報をランダムに選択するようになっている。これは、車両MV以外に、同様の機能を有する車両が周辺に存在する場合に、同様のタイミングで同様の周波数特性の車両想起音への変更が発生する蓋然性を低減させるためである。
こうして第2波形情報が選択されると、制御部740は、当該第2波形情報を指定した波形指定を供給部750へ送る。この結果、供給部750は、第2波形情報に基づいた出力音信号の生成を開始する。なお、供給部750は、新たな波形指定を受けるまで、第2波形情報基づいた出力音信号の生成を継続する。
この後、上述した周波数特性の比較、周波数特性間の類似性の判定、及び、出力音声信号の生成に際して利用される波形情報の必要に応じた変更が繰り返されつつ、出力音声信号の生成が行われる。こうして生成された出力音声信号は、供給部750から音出力部790へ送られる。この出力音信号を受けた音出力部790は、出力音信号に従った車両想起音を車両MVの外部へ向けて出力する。
以上説明したように、本第1実施形態では、制御部740が、解析部730による解析により得られた車両MVの周囲音の周波数特性と、車両MVの車外へ出力中の車両想起音の周波数特性とを比較する。引き続き、制御部740は、双方の周波数特性を比較し、双方の周波数特性が互いに類似しているか否かを判定する。
当該判定の結果が否定的であった場合には、制御部740は、現時点における波形指定を維持する。この結果、現時点で出力中の車両想起音の車外への出力が継続される。
一方、当該判定の結果が肯定的であった場合には、解析結果の周波数特性に類似していない波形を指定した新たな波形指定を供給部750へ送る。この結果、新たな波形指定に対応した波形情報に基づく出力音信号の生成が、供給部750において開始され、新たな波形指定に対応した車両想起音が、車外へ出力される。
したがって、本第1実施形態によれば、歩行者等への注意喚起にとって適切な車両想起音を、車外へ出力することができる。
また、本第1実施形態では、新たな波形情報の選択に際して、制御部740が、記憶部710に記憶された波形情報のうちの現時点で利用している波形情報以外の波形情報の中から、ランダムに新たな波形情報を選択する。このため、車両MV以外に、同様の機能を有する車両が周辺に存在する場合に、同様のタイミングで同様の周波数特性の車両想起音への変更が発生する蓋然性を低減させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
<構成>
図2には、第2実施形態に係る車両想起音発生装置700Bの概略的な構成が示されている。この図2に示されるように、車両想起音発生装置700Bは、サーバ装置810と、端末装置910とを備えている。ここで、サーバ装置810と端末装置910との間では、通信ネットワーク500を利用したデータ通信が可能となっている。
図2には、第2実施形態に係る車両想起音発生装置700Bの概略的な構成が示されている。この図2に示されるように、車両想起音発生装置700Bは、サーバ装置810と、端末装置910とを備えている。ここで、サーバ装置810と端末装置910との間では、通信ネットワーク500を利用したデータ通信が可能となっている。
上記のサーバ装置810は、例えば、建屋内の固定的な位置に設置される。このサーバ装置810は、記憶部710と、解析部730と、制御部740と、供給部750を備えている。
上記の端末装置910は、車両MVに搭載される。この端末装置910は、収音部720を備えている。また、車両MVには、音出力部790が搭載されている。
すなわち、車両想起音発生装置700Bは、上述した第1実施形態の車両想起音発生装置700Aと比べて、収音部720が収音結果を解析部730へ送る際、及び、供給部750が出力音信号を音出力部790へ送る際に、通信ネットワーク500を利用したデータ通信が行われることが、車両想起音発生装置700Aと異なっている。
<動作>
次に、上記のように構成された車両想起音発生装置700Bの動作について説明する。
次に、上記のように構成された車両想起音発生装置700Bの動作について説明する。
この車両想起音発生装置700Bでは、端末装置910における収音部720が、車両MVの周囲音を収音し、通信ネットワーク500を介して、収音結果をサーバ装置810へ送る。
サーバ装置810では、解析部730が、収音部720から送られた収音結果を受ける。そして、解析部730は、第1次実施形態の場合と同様に、収音結果に基づいて、車両MVの周囲音の周波数特性を解析し、解析結果を制御部740へ送る。
解析部730から送られた解析結果を受けた制御部740は、第1実施形態の場合と同様に、供給部750による出力音信号の生成を制御する。そして、供給部750が、通信ネットワーク500を介して、生成された出力音信号を音出力部790へ送る。この結果、音出力部790が、第1実施形態の場合と同様に、車両想起音を車外へ出力する。
以上説明したように、本第2実施形態では、上述した第1実施形態の場合の同様に、歩行者等への注意喚起にとって適切な車両想起音を、車外へ出力することができる。
また、本第2実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、新たな波形情報の選択に際して、制御部740が、記憶部710に記憶された波形情報のうちの現時点で利用している波形情報以外の波形情報の中から、ランダムに新たな波形情報を選択する。このため、車両MV以外に、同様の機能を有する車両が周辺に存在する場合に、同様のタイミングで同様の周波数特性の車両想起音への変更が発生する蓋然性を低減させることができる。
[実施形態の変形]
なお、上記の第1及び第2実施形態では、車両想起音発生装置700A,700Bにおける新たな波形情報の選択に際して、制御部740が、記憶部710に記憶された波形情報のうちの現時点で利用している波形情報以外の波形情報の中から、ランダムに新たな波形情報を選択するようにした。これに対し、新たな波形情報の選択に際しては、制御部740が、ランダムに定めた長さの時間の経過後に解析部730により得られた車両MVの周囲音の新たな周波数特性に対応する音に対して識別性を有する音の一の波形情報を、記憶部710に記憶されている複数の波形情報うちから選択するようにしてもよい。
なお、上記の第1及び第2実施形態では、車両想起音発生装置700A,700Bにおける新たな波形情報の選択に際して、制御部740が、記憶部710に記憶された波形情報のうちの現時点で利用している波形情報以外の波形情報の中から、ランダムに新たな波形情報を選択するようにした。これに対し、新たな波形情報の選択に際しては、制御部740が、ランダムに定めた長さの時間の経過後に解析部730により得られた車両MVの周囲音の新たな周波数特性に対応する音に対して識別性を有する音の一の波形情報を、記憶部710に記憶されている複数の波形情報うちから選択するようにしてもよい。
また、車両想起音発生装置700A,700Bでは、新たな波形情報の選択に際しては、制御部740が、解析部730の解析結果に基づいて、車両MVの周囲音の周波数特性の変化態様を求め、当該求められた変化態様を更に考慮して、新たな波形情報を記憶部710に記憶されている複数の波形情報のうちから選択するようにしてもよい。例えば、制御部740は、当該求められた変化態様を考慮して、今後における車両MVの周囲音の周波数特性を予測し、当該予測された周波数特性の音に対して識別性を有する音の周波数特性に対応する波形情報を、記憶部710に記憶されている複数の波形情報うちから選択するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、車両想起音発生装置が音出力部を備えないようにしたが、利用可能な既存の音出力部が無い場合には、車両想起音発生装置が音出力部を備える構成としてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、車両想起音発生装置が記憶部を備えるようにしたが、音源情報を記憶した既存の記憶部が存在する場合には、当該既存の記憶部を利用するようにし、車両想起音発生装置が記憶部を備えない構成としてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、車両想起音発生装置が収音部を備えるようにしたが、車両の周囲音を収音できる既存の設備が存在する場合には、当該既存の収音部を利用するようにし、車両想起音発生装置が収音部を備えない構成としてもよい。
また、第2実施形態では、サーバ装置810が、記憶部710と、解析部730と、制御部740と、供給部750とを備えるようにしたが、これらの構成要素のいずれについても、任意に車両側に搭載するようにできる。
以下、本発明の車両想起音発生装置の一実施例を、図3〜図8を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図3には、一実施例に係る車両想起音発生装置100Aの概略的な構成が示されている。なお、車両想起音発生装置100Aは、上述した第1実施形態の車両想起音発生装置700A(図1参照)の一態様となっている。
図3には、一実施例に係る車両想起音発生装置100Aの概略的な構成が示されている。なお、車両想起音発生装置100Aは、上述した第1実施形態の車両想起音発生装置700A(図1参照)の一態様となっている。
車両想起音発生装置100Aは、電気モータを駆動機構とし、道路上を走行する車両CRに搭載される。この車両CRには、車両想起音発生装置100Aに接続される音出力部790としての音出力部210、及び、車速センサ220が搭載されている。
ここで、上記の音出力部210は、左側前方へ向けて音を出力する左スピーカと、右側前方へ向けて音を出力する右スピーカとを備えて構成されている。この音出力部210は、車両想起音発生装置100Aから送られた出力音信号AOSを受ける。そして、音出力部210は、当該出力音信号AOSに従って、左右のスピーカから車両CRの外部へ車両想起音を出力する。
また、上記の車速センサ220は、車両CRの車輪又は車軸の回転を検出する。車速センサ220による車速検出結果SPSは、車両想起音発生装置100Aへ送られる。
次に、車両想起音発生装置100Aの構成について、説明する。この車両想起音発生装置100Aは、図3に示されるように、記憶部710としての記憶部110と、走行情報取得部120とを備えている。また、車両想起音発生装置100Aは、供給部750の一部としての音信号生成部130と、供給部750の一部としての音量調整部140とを備えている。さらに、車両想起音発生装置100Aは、収音部720としての収音部150と、解析部730としての解析部160と、制御部740としての制御部170Aとを備えている。
上記の記憶部110は、メモリ素子を備えて構成され、車両想起音発生装置100Aにおいて利用される様々な情報データが記憶される。こうした情報データには、音源情報SSIが含まれている。この記憶部110には、音信号生成部130及び制御部170Aがアクセスできるようになっている。なお、音源情報SSIの詳細については、後述する。
上記の走行情報取得部120は、車速センサ220から送られた車速検出結果SPSを受ける。そして、走行情報取得部120は、車速検出結果SPSを、制御部170Aで取扱可能な形態の車速情報SPに変換する。こうして得られた車速情報SPは、制御部170Aへ送られる。
上記の音信号生成部130は、後述するようにして制御部170Aから送られた波形指定SLCにより指定された音源情報SSI内の波形情報に含まれる複数の音データを、順次、音データSDDとして読み取った後、所定の周期τで、読み取られた音データを、順次出力する。この結果、選択された波形情報に対応した波形を有する音信号WFDが生成されて、音量調整部140へ送られる。
上記の音量調整部140は、音信号生成部130から送られた音信号WFDを受ける。そして、音量調整部140は、制御部170Aから送られた音量指定値VLCに従って、当該音信号WFDに対して音量調整処理を施して、出力音信号AOSを生成する。こうして生成された出力音信号AOSが、音出力部210へ送られる。
上記の収音部150は、マイクロフォン等の収音デバイスを備えて構成されている。この収音部150は、車両CRの周囲の音を収音する。収音部150による収音結果AADは、解析部160へ送られる。
上記の解析部160は、収音部150から送られた収音結果AADを受ける。そして、解析部160は、当該収音結果AADの周波数特性を解析する。解析部160による解析結果ANRは、制御部170Aへ送られる。
上記の制御部170Aは、中央処理装置(CPU)を備えて構成されている。この制御部170Aは、所定のプログラムを実行することにより、車両想起音発生装置100Aにおける出力音制御を行う。なお、制御部170Aによる出力音制御処理については、後述する。
次に、上述した記憶部110に記憶された音源情報SSIについて説明する。この音源情報SSIは、図4に示されるように、波形テーブルWFTと、波形情報WFI1,…,WFIMとを含んでいる。
上記の波形テーブルWFTには、図5に示されるように、波形情報名(WFIj)と、当該波形情報名に対応する波形情報に基づいて生成される音信号の周波数特性(FDIj)とが、関連付けられて登録されている。また、上記の波形情報WFIj(j=1,…,M)のそれぞれは、図6に示されるように、複数の音データ(音データ#j1(データ値=SDj1),音データ#j2(データ値=SDj2),…,音データ#jN(データ値=SDjN))から構成されている。これらの音データ#j1〜#jNの順次読み取りを繰り返しつつ、所定の周期τで読み取り順に出力することにより、例えば、図7に示される波形WFDj(t)の音信号が生成されるようになっている。
なお、波形WFDj(t)のそれぞれに対応する音は、それぞれを同時に聴取した場合において識別可能な音となるとともに、周波数特性FDIq(q=1,…,M:q≠j)が類似した波形の音を同時に聴取した場合においても識別可能な音となるようになっている。こうした波形情報WFIj(j=1,…,M)が、記憶部110に記憶されている。
[動作]
次に、以上のように構成された車両想起音発生装置100Aの動作について、制御部170Aによる出力音制御処理に主に着目して説明する。
次に、以上のように構成された車両想起音発生装置100Aの動作について、制御部170Aによる出力音制御処理に主に着目して説明する。
本実施例では、車両想起音発生装置100Aの動作が開始されると、収音部150による収音動作が開始し、収音結果AADが解析部160へ送られるようになる。そして、収音結果AADを受けた解析部160は、収音結果AADの周波数特性の解析を行い、解析結果ANRが制御部170Aへ送られるようになる(図3参照)。
また、車両想起音発生装置100Aの動作が開始されると、走行情報取得部120による取得動作が開始する。かかる取得動作が開始されると、走行情報取得部120が、車速センサ220から送られた車速検出結果SPSを、制御部170Aで取扱可能な形態の車速情報SPに変換し、制御部170Aへ送られるようになる(図3参照)。
また、車両想起音発生装置100Aの動作が開始されると、制御部170Aによる出力音制御処理が開始する。かかる出力音制御処理には、並行して実行される音量調整処理及び音信号生成制御処理が含まれている。
当該音量制御処理に際しては、制御部170Aは、走行情報取得部120から送られた車速情報SPに基づいて、音量指定値VLCを生成し、生成された音量指定値VLCを音量調整部140へ送る(図3参照)。
また、音信号生成制御処理に際しては、図8に示されるように、まず、ステップS11において、制御部170Aが、予め定められている初期波形情報(例えば、波形情報WFI1)を選択する。そして、制御部170Aは、当該初期波形情報を指定した波形指定SLCを音信号生成部130へ送る(図3参照)。
次に、ステップS12において、制御部170Aが、解析部160から新たに解析結果ANRを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)には、ステップS12の処理が繰り返される。
解析部160から新たに解析結果ANRを受け、ステップS12における判定の結果が肯定的となると(ステップS12:Y)、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、制御部170Aが、音出力部210から出力中の車両想起音が、車両CRの周囲音に対して識別性を有しているか否かを判定する。
かかる識別性判定に際して、制御部170Aは、選択中の波形情報に対応する周波数特性を、記憶部110内の波形テーブルWFTから読み取る。そして、制御部170Aは、読み取られた周波数特性と、解析結果ANRとして新たに受けた周波数特性とが非類似であるかを判定することにより、出力中の車両想起音が、車両CRの周囲音に対して識別性を有しているか否かを判定する。
ステップS13における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS13:Y)には、処理はステップS12へ戻る。一方、ステップS13における判定の結果が否定的であった場合(ステップS13:N)には、処理はステップS14へ進む。
ステップS14では、制御部170Aが、記憶部110に記憶された波形情報WFI1〜WFIMのうちの選択中の波形情報以外の波形情報の中から、一の波形情報をランダムに選択する。引き続き、ステップS15において、制御部170Aが、新たに選択された波形情報を指定した波形指定SLCを音信号生成部130へ送る。この結果、音信号生成部130は、新たに選択された波形情報に基づく音信号WFDの生成を開始する(図3参照)。
上述したステップS15における処理が終了すると、処理はステップS12へ戻る。以後、ステップS12〜S15の処理が繰り返される。
上記のようにして行われる制御部170Aの出力音制御処理のもとで、音信号生成部130は、制御部170Aから送られた波形指定SLCにより指定された波形情報を構成する音データを、順次読み取る。そして、音信号生成部130は、読み取られた音データを、所定の周期τで順次出力する。この結果、指定された波形情報に対応した波形を有する音信号WFDが生成される。こうして生成された音信号WFDは、音量調整部140へ送られる(図3参照)。
また、音量指定値VLCが指定された音量調整部140は、音量指定値VLCに従って音信号生成部130から送られた音信号WFDに対して音量調整を施して、出力音信号AOSを生成する。こうして生成された出力音信号AOSは、音出力部210へ送られる。
音量調整部140から送られた出力音信号AOSを受けた音出力部210は、出力音信号AOSに従った音を車外へ出力する。この結果、制御部170Aによる出力音制御処理に従って、車両想起音が車外へ出力される。
以上説明したように、本実施例では、制御部170Aが、解析部160による解析により得られた車両CRの周囲音の周波数特性と、車両CRの車外へ出力中の車両想起音の周波数特性とを比較する。引き続き、制御部170Aは、双方の周波数特性を比較し、双方の周波数特性が互いに類似しているか否かを判定する。
当該判定の結果が否定的であった場合には、制御部170Aは、現時点における波形指定を維持する。この結果、現時点で出力中の車両想起音の車外への出力が継続される。
一方、当該判定の結果が肯定的であった場合には、解析結果の周波数特性に類似していない波形を指定した新たな波形指定SLCを音信号生成部130へ送る。この結果、新たな波形指定SLCで指定された波形情報に基づく音信号WFDの生成が、音信号生成130において開始され、新たな波形指定SLCに対応した車両想起音の車外へ出力される。
したがって、本実施例によれば、歩行者等への注意喚起にとって適切な車両想起音を、車外へ出力することができる。
また、本実施例では、新たな波形情報の選択に際して、制御部170Aが、記憶部110に記憶された波形情報WFI1〜WFIMのうちの選択中の波形情報以外の波形情報の中から、一の波形情報をランダムに選択する。このため、車両CR以外に同様の車両想起音発声機能を有する装置を搭載する車両が周辺に存在する場合に、同様の周波数特性の車両想起音への変更が発生する蓋然性を低減させることができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施例では、車両想起音発生装置100Aの構成要素の全てが車両CRに搭載されるようにしたが、上述した第2実施形態のように、車両CRに搭載される端末装置と通信可能なサーバ装置が、車両想起音発生装置100Aの構成要素の一部を備えるようにしてもよい。
また、上記の実施例では、車両想起音発生装置100Aは音出力部210を備えないようにしたが、利用可能な既存の音出力部210が無い場合には、車両想起音発生装置100Aが音出力部を備える構成としてもよい。
また、上記の実施例では、車両想起音発生装置100Aが備える記憶部110が音源情報SSIを記憶するようにしたが、音源情報SSIを記憶した既存の記憶部が存在する場合には、当該既存の記憶部を利用するようにし、記憶部110が音源情報SSIを記憶しない構成としてもよい。
また、上記の実施例では、車両想起音発生装置100Aが収音部150を備えるようにしたが、車両CRの周囲音を収音できる既存の設備が存在する場合には、当該既存の設備を利用するようにし、車両想起音発生装置が収音部150を備えない構成としてもよい。
また、上記の実施例では、新たな波形情報の選択に際して、記憶部110に記憶された波形情報WFI1〜WFIMのうちの選択中の波形情報以外の波形情報の中から、一の波形情報をランダムに選択するようにした。これに対し、以下の変形例1又は変形例2のようにして、新たな波形情報の選択を行うようにしてもよい。
また、上記の実施例では、音信号生成部130は、制御部170Aにより指定された波形情報を構成する音データを順次読み取り、所定の周期τで順次出力するようにしたが、当該周期τを車速情報SPに基づいて変化させることで、車速に応じて異なる周波数特性を有する音を出力させるようにしてもよい。この場合には、上述した識別性判定に際しては、選択中の波形情報に対応する周波数特性を記憶部110内の波形テーブルWFTから読み取ることに加えて、当該読み取られた周波数特性及び現在の車速に基づいて、車外へ出力中の車両想起音の周波数特性を算出する。そして、当該算出された周波数特性と、解析結果ANRとして新たに受けた周波数特性とが非類似であるかを判定するようにすればよい。
<変形例1>
変形例1に係る車両想起音発生装置は、上述した実施例の車両想起音発生装置100Aと比べて、制御部170Aに代えて、制御部170Aとは異なる音信号生成制御処理を行う制御部を備える点のみが、構成として異なっている。以下、当該相違点に着目して説明する。
変形例1に係る車両想起音発生装置は、上述した実施例の車両想起音発生装置100Aと比べて、制御部170Aに代えて、制御部170Aとは異なる音信号生成制御処理を行う制御部を備える点のみが、構成として異なっている。以下、当該相違点に着目して説明する。
なお、以下の説明において、変形例1に係る車両想起音発生装置を「車両想起音発生装置100B」と記すとともに、車両想起音発生装置100Bが備える制御部を「制御部170B」と記すものとする。
車両想起音発生装置100Bにおける音信号生成制御処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS21〜S23において、上述した実施例におけるステップS11〜S13と同様の処理が実行される。すなわち、ステップS21において、制御部170Bが、予め定められている初期波形情報(例えば、波形情報WFI1)を選択し、当該初期波形情報を指定した波形指定SLCを音信号生成部130へ送る。引き続き、ステップS22において、制御部170Bが、解析部160から新たに解析結果ANRを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、ステップS22の処理が繰り返される。
ステップS22における判定の結果が肯定的となると(ステップS22:Y)、ステップS23において、制御部170Bが、音出力部210から出力中の車両想起音が、車両CRの周囲音に対して識別性を有しているか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS23:Y)には、処理はステップS22へ戻る。
ステップS23における判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS24へ進む。このステップS24では、制御部170Bが、待ち時間をランダムに決定する。
引き続き、ステップS25において、制御部170Bが、決定された待ち時間が経過したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS25:N)には、ステップS25の処理が繰り返される。
当該決定された待ち時間が経過し、ステップS25における判定の結果が肯定的となると(ステップS25:Y)、処理はステップS26へ進む。このステップS26では、決定された待ち時間経過後に、解析部160から新たに解析結果ANRを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS26:N)には、ステップS26の処理を繰り返す。
解析部160から新たに解析結果ANRを受け、ステップS26における判定の結果が肯定的となると(ステップS26:Y)、処理はステップS27へ進む。このステップS27では、制御部170Bは、記憶部110内の波形テーブルWFTを参照して、ステップS26の処理中に解析結果ANRとして受けた周波数特性と非類似な周波数特性を有する波形情報を、新たな波形情報として選択する。
かかる新たな波形情報の選択に際して、例えば、周囲音の周波数特性が、上述したステップS23の処理の実行時点と同様であった場合には、選択中の波形情報に関連付けられた周波数特性とは非類似の周波数特性に対応する波形情報を選択する。また、例えば、周囲音の周波数特性が、上述したステップS23の処理の実行時点と比べて、非類似な周波数特性となっていた場合には、選択中の波形情報を新たな波形情報として選択する。
こうしてステップS27において新たな波形情報が選択されると、ステップS28において、制御部170Bが、新たに選択された波形情報を指定した波形指定SLCを音信号生成部130へ送る。この結果、音信号生成部130は、新たに選択された波形情報に基づく音信号WFDの生成を開始する。
上述したステップS28における処理が終了すると、処理はステップS22へ戻る。以後、ステップS22〜S28の処理が繰り返される。
こうした音信号生成制御処理が行われる、変形例1によれば、上述した実施例の場合と同様に、歩行者等への注意喚起にとって適切な車両想起音を、車外へ出力することができる。
なお、変形例1では、出力中の車両想起音が、周囲音に対して識別性が無いと判定された場合に、ランダムに定めた長さの待ち時間の経過後における周囲音の新たな周波数特性を有する音に対して識別性を有する音の一の波形情報を、記憶部110に記憶されている複数の波形情報のうちから選択する。このため、変形例1によれば、車両CR以外に同様の車両想起音発生機能を有する装置を搭載する車両が周辺に存在する場合に、同様の周波数特性の車両想起音への変更が発生する蓋然性を低減させることができる。なお、変形例1の方法を採用する場合には、当該蓋然性の低減のために記憶部110に記憶しておく波形情報の数を、上述した実施例の場合と比べて、少なくすることができる。
<変形例2>
変形例2に係る車両想起音発生装置は、上述した実施例の車両想起音発生装置100Aと比べて、制御部170Aに代えて、制御部170Aとは異なる音信号生成制御処理を行う制御部を備える点のみが、構成として異なっている。以下、当該相違点に着目して説明する。
変形例2に係る車両想起音発生装置は、上述した実施例の車両想起音発生装置100Aと比べて、制御部170Aに代えて、制御部170Aとは異なる音信号生成制御処理を行う制御部を備える点のみが、構成として異なっている。以下、当該相違点に着目して説明する。
なお、以下の説明において、変形例2に係る車両想起音発生装置を「車両想起音発生装置100C」と記すとともに、車両想起音発生装置100Cが備える制御部を「制御部170C」と記すものとする。
車両想起音発生装置100Cにおける音信号生成制御処理に際しては、図10に示されるように、まず、ステップS31,S32において、上述した実施例におけるステップS11,S12と同様の処理が実行される。すなわち、ステップS31において、制御部170Cが、予め定められている初期波形情報(例えば、波形情報WFI1)を選択し、当該初期波形情報を指定した波形指定SLCを音信号生成部130へ送る。引き続き、ステップS32において、制御部170Cが、解析部160から新たに解析結果ANRを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS32:N)には、ステップS32の処理が繰り返される。
ステップS32における判定の結果が肯定的となると(ステップS32:Y)、処理はステップS33へ進む。このステップS33では、制御部170Cが、今後の周囲音の周波数特性の予測のために必要な数(例えば、5個)の最近の解析結果を受けているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS33:N)には、処理はステップS32へ戻る。
なお、ステップS33における判定の結果が否定的となるのは、車両想起音発生装置100Cの動作が開始された後、当該必要な数の解析結果を受けるまでである。その後は、ステップS33における判定の結果が肯定的となる。
ステップS33における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS33:Y)には、処理はステップS34へ進む。このステップS34では、制御部170Cが、当該必要な数の最近の解析結果に基づいて、今後の周囲音の周波数特性を予測する。
次に、ステップS35において、制御部170Cが、音出力部210から出力中の車両想起音が、予測された今後の周囲音に対して識別性を有しているか否かを判定する。かかる識別性判定に際して、制御部170Cは、選択中の波形情報に対応する周波数特性を、記憶部110内の波形テーブルWFTから読み取る。そして、制御部170Cは、読み取られた周波数特性と、予測された今後の周囲音の周波数特性とが非類似であるかを判定することにより、出力中の車両想起音が、予測された今後の周囲音に対して識別性を有しているか否かを判定する。
ステップS35における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS35:Y)には、処理はステップS32へ戻る。一方、ステップS35における判定の結果が否定的であった場合(ステップS35:N)には、処理はステップS36へ進む。
ステップS36では、制御部170Cが、記憶部110内の波形テーブルWFTを参照して、予測された周囲音の周波数特性と非類似な周波数特性を有する波形情報を、新たな波形情報として選択する。こうして新たな波形情報が選択されると、ステップS37において、制御部170Cが、新たに選択された波形情報を指定した波形指定SLCを音信号生成部130へ送る。この結果、音信号生成部130は、新たに選択された波形情報に基づく音信号WFDの生成を開始する。
上述したステップS37における処理が終了すると、処理はステップS32へ戻る。以後、ステップS32〜S37の処理が繰り返される。
こうした音信号生成制御処理が行われる、変形例2によれば、上述した実施例の場合と同様に、歩行者等への注意喚起にとって適切な車両想起音を車外へ出力することができる。
なお、上記の実施例及び変形例1,2では、制御部170A,170B,170Cがプログラムの実行により、出力音発生のための制御処理を行うようにしたが、制御部170Aの全部又は一部を、専用のLSI(Large Scale Integrated circuit)等を用いたハードウェアにより行うようにしてもよい。
また、制御部170A,170B,170Cが実行するプログラムは、CD−ROM,DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
Claims (6)
- 車両想起音を音出力部から車両の外部へ出力させる車両想起音発生装置であって、
前記車両の外部の音の収音結果に基づいて、前記車両の外部の音の周波数特性を解析する解析部と;
前記音出力部へ向けて音信号を送る供給部と;
前記供給部を制御する制御部と;を備え、
前記制御部は、前記音出力部に供給されている音信号の周波数特性と、前記解析部により得られた前記車両の外部の音の周波数特性との比較結果に基づいて、前記車両の外部の音とは異なる周波数特性を有した音に対応する音信号を、前記音出力部に向けて送らせる制御を前記供給部に対して行う、
ことを特徴とする車両想起音発生装置。 - 前記車両想起音の周波数特性パターンを複数記憶する記憶部;を更に備え、
前記制御部は、前記記憶部を参照して、前記車両の外部の音の周波数特性とは異なる周波数特性の前記周波数特性パターンを選択し、前記選択された周波数特性パターンに応じた音声信号を、前記音出力部に向けて送らせる制御を前記供給部に対して行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両想起音発生装置。 - 前記音出力部を更に備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両想起音発生装置。
- 音出力部へ向けて音信号を送る供給部を備え、車両想起音を前記音出力部から車両の外部へ出力させる車両想起音発生装置において使用される車両想起音発生方法であって、
前記車両の外部の音の収音結果に基づいて、前記車両の外部の音の周波数特性を解析する解析工程と;
前記音出力部に供給されている音信号の周波数特性と、前記解析工程において得られた前記車両の外部の音の周波数特性との比較結果に基づいて、前記車両の外部の音とは異なる周波数特性を有した音に対応する音信号を、前記音出力部に向けて送らせる制御を前記供給部に対して行う制御工程と;
を備えることを特徴とする車両想起音発生方法。 - 請求項4に記載の車両想起音発生方法を演算部に実行させる、ことを特徴とする車両想起音発生プログラム。
- 請求項5に記載の車両想起音発生プログラムが、演算部により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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