JP5731074B2 - 音出力部制御装置及び音出力部制御方法 - Google Patents

音出力部制御装置及び音出力部制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、音出力部制御装置、音出力部制御方法及び音出力部制御プログラム、並びに、当該音出力部制御プログラムが記録された記録媒体に関する。
近年、電池を駆動力源とする電気自動車や、電池を駆動力源の一部とするハイブリッド車といった電池を駆動力源とする移動体の普及が進んでいる。こうした移動体が、電池を駆動力源として走行する場合には、従来のガソリン車と比べて、移動体外における駆動音のレベルが飛躍的に低くなる。この結果、歩行者や自転車の運転者が、後方等の視野外から接近する移動体の存在に気付けない事態が起こり得る。かかる事態の発生は、交通安全上、深刻な問題である。
このため、移動体の走行中に擬似エンジン音等の報知音を車外へ出力する技術について、様々な提案がなされている。こうした提案技術の中に、移動体外及び移動体内に任意の擬似エンジン音を出力することにより、歩行者に移動体の接近を通知する報知音を出力するとともに、運転者に走行感を与えるための効果音を出力する技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例では、外部出力用スピーカと内部出力用スピーカとを別途に用意するとともに、移動体外用出力音と移動体内用出力音とを同一の擬似エンジン音とすることもできるし、互いに異なる擬似エンジン音とすることもできるようになっている。
特開2006−349844号公報
上述した従来例の技術では、移動体外及び移動体内に、互いに異なる音を出力するために、外部出力用スピーカと内部出力用スピーカという2系統のスピーカを用意するようになっている。このため、従来例の技術が適用される移動体には、2系統のスピーカを適切な位置に配置できることが必要であった。
ところで、近年、超小型電気自動車(マイクロEV)というものが実現されている。かかるマイクロEVには、ドア等がない車種も存在し、従来のように車両のドアにスピーカを配置することができない。こうした車種の車両に従来例の技術を適用しようとしても、2系統のスピーカを適切に配置できない場合も考えられる。
また、移動体内へ出力される音として利用者が望む音は擬似エンジン音に限られる訳ではない。例えば、利用者は、車内への出力音として楽曲音を望む場合もある。
このため、マイクロEVのように、2系統のスピーカを適切に配置できない車種であっても、車外へは報知音を適切に出力するとともに、車内へは利用者が希望する楽曲音等の音を出力することができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、移動体外へは報知音を出力できるとともに、移動体内へは利用者が望む音を出力することができる音出力部制御装置及び音出力部制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置であって、前記音出力部に出力音信号を供給する供給部と;前記音出力方向を制御する制御部と;を備え、前記制御部は、前記移動体の接近を前記移動体の周辺に向けて報知すべき所定の条件を満たす場合には、前記移動体の外部に向う第1方向となるように前記音出力方向を制御し、前記所定の条件を満たさない場合には、前記移動体の内部に向う第2方向となるように前記音出力方向を制御する、ことを特徴とする音出力部制御装置である。
本発明は、第2の観点からすると、移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置において使用される音出力部制御方法であって、前記音出力部に出力音信号を供給する供給工程と;前記音出力方向を制御する制御工程と;を備え、前記制御工程では、前記移動体の接近を前記移動体の周辺に向けて報知すべき所定の条件を満たす場合には、前記移動体の外部に向う第1方向となるように前記音出力方向を制御し、前記所定の条件を満たさない場合には、前記移動体の内部に向う第2方向となるように前記音出力方向を制御する、ことを特徴とする音出力部制御方法である。
本発明は、第3の観点からすると、移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置が備えるコンピュータに、本発明の音出力部制御方法を実行させる、ことを特徴とする音出力部制御プログラムである。
本発明は、第4の観点からすると、移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置が備えるコンピュータが読み取り可能に、本発明の音出力部制御プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の一実施形態に係る音出力部制御装置の概略的な構成を示す図である。 本発明の一実施例に係る音響装置の概略的な構成を示す図である。 図2における音出力ユニット及び撮影ユニットの配置位置を説明するための図である。 図2の記憶ユニットに記憶される音源データを説明するための図である。 図2の装置による音出力ユニットの制御処理を説明するためのフローチャートである。 図5における内部音出力モードへの変更処理を説明するためのフローチャートである。 音出力ユニットの出力音の到達範囲を説明するための図である。
100 … 音響装置(音出力部制御装置)
110 … 制御ユニット(第1及び第2取得部、検出部の一部、
供給部、制御部)
120 … 記憶ユニット(記憶部)
130 … 撮影ユニット(検出部の一部)
220L … 音出力ユニット(音出力部の一部)
220R … 音出力ユニット(音出力部の一部)
700 … 音出力部制御装置
710 … 第1取得部
720 … 供給部
730 … 第2取得部
740 … 制御部
910 … 音出力部
920 … 検出部
930 … 記憶部
CR … 車両(移動体)
MV … 移動体
以下、本発明の一実施形態を、図1を参照して説明する。
[構成]
図1には、一実施形態に係る音出力部制御装置700の構成がブロック図にて示されている。この図1に示されるように、音出力部制御装置700は、移動体MVに配置される。この移動体MVには、音出力部制御装置700に加えて、音出力部910、検出部920及び記憶部930が配置されている。
上記の音出力部910は、音出力部制御装置700から送られた出力音信号に従って音出力を行うスピーカSPを備えている。また、音出力部910は、スピーカSPを回転させる不図示の回転駆動部を更に備えている。この回転駆動部は、音出力部制御装置700から送られた回転駆動指令に従って、鉛直方向に平行な回転軸回りにスピーカSPを回転させる。
すなわち、スピーカSPは、音出力方向を変更可能な音出力デバイスとなっている。
上記の検出部920は、移動体MVの周囲における所定範囲の人物を検出する。かかる人物の検出結果は、音出力部制御装置700へ送られる。なお、本実施形態においては、検出部920は、移動体MVの前方の移動体MVから所定距離以内に存在する人物を検出ようになっている。
上記の記憶部930には、報知音データ及び複数種類の楽曲音データ(楽音データ)が記憶される。この記憶部930には、音出力部制御装置700がアクセス可能となっている。なお、本実施形態では、報知音データの種類は1種類となっている。
<音出力部制御装置700の構成>
次に、音出力部制御装置700の構成について説明する。
音出力部制御装置700は、図1に示されるように、第1取得部710と、供給部720とを備えている。また、音出力部制御装置700は、第2取得部730と、制御部740とを備えている。
上記の第1取得部710は、制御部740による制御に従って、記憶部930内の音データを取得する。こうして取得された音データは、供給部720へ送られる。
上記の供給部720は、第1取得部710から送られた音データを受ける。そして、供給部720は、当該音データに基づいて、音出力部910へ供給する出力音信号を生成する。こうして生成された出力音信号は、音出力部910へ送られる。
上記の第2取得部730は、検出部920から送られた人物の検出結果を取得する。こうして取得された移動体MVの前方における所定範囲の人物の検出結果は、制御部740へ送られる。
上記の制御部740は、第2取得部730から送られた人物の検出結果を受ける。そして、当該人物の検出結果に基づいて、音出力部910におけるスピーカSPの音出力方向及び出力音の種類の制御を行う。
なお、制御部740は、移動体MVの内部へ向けて音出力をさせる場合には、不図示の入力部への利用者による移動体MVの内部への出力音の指定入力により指定された種類の音を、移動体MVの内部へ向けて出力をさせるようになっている。ここで、「移動体MVの内部への出力音の指定」には、移動体MVの内部へ向けた音出力をしないことの指定も含まれる。
音出力方向及び出力音の種類の制御に際して、制御部740は、検出部920から送られた検出結果において「人物が検出されている」旨が示されている場合には、スピーカSPの音出力方向を移動体MVの外部前方にするとともに、出力音を報知音とする制御を行う。また、制御部740は、当該検出結果において「人物が検出されていない」旨が示されている場合には、スピーカSPの音出力方向を移動体MVの内部に向う方向とするとともに、出力音を、利用者により指定された種類の楽曲音とする制御を行う。
こうした制御部740による音出力方向及び出力音の種類の制御処理の詳細については、後述する。
[動作]
次に、上記のように構成された音出力部制御装置700の動作について、制御部740による音出力方向及び出力音の種類の制御処理に主に着目して説明する。
なお、検出部920は動作を開始しており、検出部920からは、逐次、移動体MVの前方の移動体MVから所定距離以内に存在する人物の検出結果が、音出力部制御装置700へ送られているものとする。そして、第2取得部730は、検出部920から送られた検出結果を取得し、取得された検出結果を、逐次、制御部740へ送っているものとする。
また、当初においては、検出部920による検出結果は、「人物が検出されていない」旨を示しているものとする。そして、制御部740は、音出力部910におけるスピーカSPから、利用者により選択された楽曲音(以下、「選択楽曲音」ともいう)が移動体MVの内部へ向けて出力させる制御を行っているものとする。
第2取得部730から送られた検出部920による検出結果を受けると、制御部740は、当該検出結果が「人物が検出されている」ことを示しているか否かの判定である人物検出判定を行う。この人物検出判定の結果が否定的であった場合には、制御部740は、現状のスピーカSPからの音出力方向及び出力音の種類を、音出力部910及び第1取得部710に維持させる。そして、検出結果において「人物が検出されている」ことが示されるようになるまで、人物検出判定を繰り返す。
人物検出判定の結果が肯定的となると、制御部740は、スピーカSPからの音出力方向を移動体MVの外部の前方に変更すべく、音出力部910に対して第1回転駆動指令を送る。この第1回転駆動指令を受けた音出力部910では、回転駆動部が、スピーカSPの音出力方向が移動体MVの外部前方となるように、スピーカSPを回転駆動する。この結果、スピーカSPの音出力方向が、移動体MVの外部前方となる。
また、制御部740は、第1取得部710に対して、現時点における選択楽曲音データの取得を中断し、報知音データの取得を開始すべき旨の報知音選択指令を送る。この報知音選択指令を受けた第1取得部710は、それまで取得を行っていた選択楽曲音データの取得を中断するとともに、中断時点における当該選択楽曲音データの位置を特定する。引き続き、第1取得部710は、特定されたデータ位置を取得再開位置として内部に保持する。
次に、第1取得部710は、記憶部930からの報知音データの取得を開始し、取得された報知音データを、順次、供給部720へ送る。報知音データを受けた供給部720は、当該報知音データに基づいて報知音信号の生成し、生成された報知音信号を音出力部910へ送る。この結果、音出力部910のスピーカSPからは、移動体MVの外部前方に報知音が出力されるようになる。
次いで、制御部740は、検出部920による検出結果を受けると、当該検出結果が「人物が検出されていない」ことを示しているか否かの判定である人物非検出判定を行う。この人物非検出判定の結果が否定的であった場合には、制御部740は、現状のスピーカSPからの音出力方向及び出力音の種類を、音出力部910及び第1取得部710に維持させる。そして、検出結果において「人物が検出されていない」ことが示されるようになるまで、人物非検出判定を繰り返す。
人物非検出判定の結果が肯定的となると、制御部740は、スピーカSPからの音出力方向を移動体MVの内部へ向う方向に変更すべく、音出力部910に対して第2回転駆動指令を送る。この第2回転駆動指令を受けた音出力部910では、回転駆動部が、スピーカSPの音出力方向が移動体MVの内部へ向う方向となるように、スピーカSPを回転駆動する。この結果、スピーカSPの音出力方向が、移動体MVの内部へ向う方向となる。
また、制御部740は、第1取得部710に対して、報知音データの取得を中止し、先に中断した楽曲音の取得を再開すべき旨の楽曲音選択の再開指令を送る。この再開指令を受けた第1取得部710は、当該先に取得を中断した楽曲音データについて、内部に保持している取得再開位置からの取得を開始し、取得された楽曲音データを、順次、供給部720へ送る。楽曲音データを受けた供給部720は、当該楽曲音データに基づいて楽曲音信号の生成し、生成された楽曲音信号を音出力部910へ送る。この結果、音出力部910のスピーカSPからは、移動体MVの内部へ向う方向に選択楽曲音が、先の出力中断時点との連続性が維持されて出力されるようになる。
この後、制御部740は、上述した人物検出判定からの処理を実行する。この結果、移動体MVの前方の移動体MVから所定距離以内に人物が存在する場合には、スピーカSPから移動体MVの外部前方に報知音が出力される。また、移動体MVの前方の移動体MVから所定距離以内に人物が存在しない場合には、スピーカSPから移動体MVの内部へ向う方向に選択楽曲音が出力される。
なお、利用者により、移動体MVの内部へ向けて出力すべき楽曲音が選択されておらず、かつ、検出部920による検出結果において「人物が検出されていない」ことが示されている場合には、制御部740は、スピーカSPからの音出力方向を移動体MVの内部へ向う方向とする制御のみを行う。また、制御部740は、移動体MVの内部へ向う方向に出力すべき楽曲音が新たに選択された場合には、その後に、検出部920による検出結果において「人物が検出されていない」ことが示されていると判断された時点で、当該新たに選択された楽曲音を、その始まりから出力させるための制御を行う。
以上説明したように、本実施形態では、移動体MVの外部前方における所定距離以内に人物が検出されている場合には、制御部740が、音出力部910におけるスピーカSPの音出力方向を移動体MVの外部前方とさせる制御を行う。また、制御部740は、記憶部930から報知音データを第1取得部710に取得させる制御を行うことにより、供給部720から音出力部910へ報知音信号を供給させる。
一方、移動体MVの外部前方における所定距離以内に人物が検出されていない場合には、制御部740が、音出力部910におけるスピーカSPの音出力方向を移動体MVの内部へ向う方向とさせる制御を行う。また、制御部740は、記憶部930から選択楽曲音に対応する楽曲音データを第1取得部710に取得させる制御を行うことにより、供給部720から音出力部910へ楽曲音信号を供給させる。
したがって、本実施形態によれば、簡易な構成で、移動体MVの外部へ報知音を出力する必要がある場合には、移動体MVの外部へ報知音を適切に出力できるとともに、報知音の移動体MVの外部への出力の必要がない場合には、利用者が望む楽曲音を移動体MVの内部へ出力することができる。
また、本実施形態では、移動体MVの外部へ報知音出力の必要がなくなったことに伴って選択楽曲音に対応する楽曲音データの取得を再開する際に、先に中断されたデータ位置から楽曲音データの取得を再開する。このため、先の出力中断時点との連続性を維持しつつ、当該選択楽曲音の出力を再開することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、記憶部に記憶される報知音データの種類を1種類とした。これに対し、記憶部に記憶される報知音データの種類を複数種類として、出力される報知音を、利用者が選択することができるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、移動体の内部へ向けて出力される音を楽曲音とした。これに対し、移動体の内部へ向けて出力される音として、楽曲音以外の音を選択することができるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、移動体の内部へ向けて出力される音のデータを記憶部に記憶するようにした。これに対し、放送音声を、移動体の内部へ向けて出力される音とするようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、移動体の前方における人物を検出し、検出結果に応じて、移動体の前方への報知音の出力と、移動体の内部への楽曲音の出力とを切り替えるようにした。これに対し、移動体が前進する場合には、上記の実施形態と同様の切り替えを行うとともに、移動体が後進する場合には、移動体の後方における人物を検出するようにし、その検出結果に応じて、移動体の後方への報知音の出力と、移動体の内部への楽曲音の出力とを切り替えることが更にできるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、移動体の移動速度にかかわらず、移動体の前方への報知音の出力と、移動体の内部へ楽曲音の出力とを切り替えるようにした。これに対し、移動体の速度が所定の閾値速度以下であるとの条件を更に満たす場合に、当該切り替えを行うようにし、移動体の速度が所定の閾値速度を超える場合には、移動体の前方への報知音の出力への切り替えを行わないようにしてもよい。
なお、上記の実施形態の音出力部制御装置を、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等を備えた演算部としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、これらの要素の処理の一部又は全部を実行するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
以下、上述した一実施形態の音出力部制御装置700の機能を含む音響装置を、一実施例として、図2〜図7を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図2には、一実施例に係る音響装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。この図2に示されるように、音響装置100は、車両CRに配置される。この車両CRには、音響装置100に加えて、車両制御ユニット210、音出力ユニット220L,220Rが配置されている。なお、本実施例においては、車両CRは、マイクロEVとなっている。
上記の車両制御ユニット210は、車速センサ等の各種センサによる検出結果、及び、利用者によるアクセル操作、ブレーキ操作に基づいて、車両CRの走行制御を行う。そして、車両制御ユニット210は、車速Vの検出結果を音響装置100へ送るようになっている。
上記の音出力ユニット220Lは、音響装置100から送られた出力音信号に従って音出力を行うスピーカSPLを備えている。また、音出力ユニット220Lは、スピーカSPLを回転させる不図示の回転駆動部を更に備えている。この回転駆動部は、音響装置100から送られた回転駆動指令に従って、鉛直方向に平行な回転軸回りにスピーカSPLを回転させる。
なお、スピーカSPLからは、スピーカSPLの中心軸に軸対称な指向性の出力音が出力される。かかるスピーカSPLの音出力の指向性の角度は、音出力方向が後方及び前方のいずれであっても、車両CRの外郭又は車両CRの外郭の延長から大きく飛び出して出力音が到達しない角度となっている。
上記の音出力ユニット220Rは、音響装置100から送られた出力音信号に従って音出力を行うスピーカSPRを備えている。また、音出力ユニット220Rは、スピーカSPRを回転させる不図示の回転駆動部を更に備えている。この回転駆動部は、音響装置100から送られた回転駆動指令に従って、鉛直方向に平行な回転軸回りにスピーカSPRを回転させる。
なお、スピーカSPRからは、スピーカSPLの場合と同様に、スピーカSPRの中心軸に軸対称な指向性の出力音が出力される。かかるスピーカSPRの音出力の指向性の角度は、スピーカSPLの場合と同様に、音出力方向が後方及び前方のいずれであっても、車両CRの外郭又は車両CRの外郭の延長から大きく飛び出して出力音が到達しない角度となっている。
すなわち、音出力ユニット220Lと音出力ユニット220Rとは、上述した実施形態における音出力部910の機能を果たすようになっている。なお、音出力ユニット220L及び音出力ユニット220Rの配置位置については、後述する。
<音響装置100の構成>
次に、音響装置100の構成について説明する。
音響装置100は、図2に示されるように、制御ユニット110と、記憶ユニット120とを備えている。また、音響装置100は、撮影ユニット130と、入力ユニット140を備えている。
上記の制御ユニット110は、CPU、DSPを備えて構成され、プログラムを実行することにより、様々な処理を実行する。この制御ユニット110は、上述した実施形態における第1取得部710、供給部720、第2取得部730及び制御部740の機能を果たすようになっている。また、制御ユニット110は、上述した実施形態における検出部920の機能の一部を果たすようになっている。
なお、制御ユニット110により実行される処理については、後述する。
上記の記憶ユニット120には、音響装置100で利用される様々な情報データが記憶される。こうした情報データには、音源データSSD及び中断データ位置情報PPIが含まれている。この記憶ユニット120へは、制御ユニット110がアクセス可能となっている。すなわち、記憶ユニット120は、上述した実施形態における記憶部930の機能を果たすようになっている。
上記の中断データ位置情報PPIには、選択されている楽曲音に対応する楽曲データの識別子、及び、当該楽曲音の出力が中断された時点における中断データ位置が含まれるようになっている。かかる中断データ位置情報は、新たに楽曲音が選択された場合には、制御ユニット110によりクリアされ、情報未登録状態となる。
なお、上記の音源データSSDの内容については、後述する。
上記の撮影ユニット130は、カメラ等の撮影デバイスを備えて構成されている。この撮影ユニット130は、車両CRの前方側を撮影する。撮影ユニット130による撮影結果は、画像データとして制御ユニット110へ送られる。すなわち、撮影ユニット130は、上述した実施形態における検出部920の一部の機能を果たすようになっている。
なお、撮影ユニット130の配置位置については、後述する。
上記の入力ユニット140は、音響装置100の本体部に設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示デバイスに設けられたタッチパネルを用いることができる。なお、キー部を有する構成に代えて、又は併用して音声認識技術を利用して音声にて入力する構成を採用することもできる。この入力ユニット140を利用者が操作することにより、車両CRの内部へ出力する楽曲音の指定が行われるようになっている。
なお、入力ユニット140を利用した利用者による楽曲音の指定は、任意の時点で行うことができるようになっている。
<音出力ユニット220L,220R及び撮影ユニット130の配置位置>
図3(A)及び図3(B)により総合的に示されるように、本実施例では、音出力ユニット220Lは、車両CRの左サイドミラーの内側付近に配置される。また、音出力ユニット220Rは、車両CRの右サイドミラーの内側付近に配置される。また、撮影ユニット130は、車両CRの前側に配置される。
<音源データSSDの内容>
図4に示されるように、音源データSSDには、1種類の報知音データが含まれている。また、音源データSSDには、複数種類の楽曲音データ#1,#2,… が含まれている。
[動作]
次に、上記のように構成された音響装置100の動作について、音出力ユニット220L,220Rに対する制御処理、すなわち、音出力ユニット220L,220RにおけるスピーカSPL,SPRからの音出力方向、及び、スピーカSPL,SPRからの出力音の種類の制御に主に着目して説明する。
なお、撮影ユニット130は動作を開始しており、撮影ユニット130からは、逐次、車両CRの前方の撮影結果が、画像データとして制御ユニット110へ送られているものとする。また、車両制御ユニット210は動作を開始しており、車両制御ユニット210からは、逐次、検出された車速Vが制御ユニット110へ送られているものとする。
音出力ユニット220L,220Rに対する制御処理に際しては、図5に示されるように、まず、ステップS11において、制御ユニット110が、現時点の車速Vが閾値速度VTH以下であるか否かを判定する。ここで、「閾値速度VTH」は、車両CRの走行雑音(いわゆる「ロードノイズ」)のみで、車両CRの接近の報知を、当該報知が必要な範囲に対して行うことができるとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。このステップS12では、制御ユニット110が、車両CRの前方の所定距離範囲内に人物が存在するか否かを判定する。かかる判定に際して、制御ユニット110は、撮影ユニット130から送られた最新の画像データを解析して、人物の抽出、及び、車両CRから当該抽出された人物までの距離を特定する。そして、人物の抽出結果、及び、当該抽出された人物までの距離の特定結果に基づいて、制御ユニット110は、車両CRの前方の所定距離範囲内に人物が存在するか否かを判定する。
なお、「所定距離」は、閾値速度VTHで車両CRが前方へ走行したとしても、車両CRから報知音による注意喚起で、歩行者等の人物に十分な退避時間を提供するとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
ステップS12における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS12:Y)には、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、制御ユニット110が、現時点において、車両CRの外部前方へ報知音を出力するモード(以下、「外部音出力モード」という)となっているか否かを判定する。ステップS13における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS13:Y)には、処理はステップS11へ戻る。
現時点においては車両CRの内部へ楽曲音を出力するモード(以下、「内部音出力モード」という)となっており、ステップS13における判定の結果が否定的であった場合(ステップS13:N)には、処理はステップS14へ進む。このステップS14では、制御ユニット110が、楽曲音が選択されており、車両CRの内部へ選択楽曲音が出力されている状態であるか否かを判定する。ステップS14における判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)であった場合には、処理は、後述するステップS16へ進む。
ステップS14における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS14:Y)には、処理はステップS15へ進む。このステップS15では、制御ユニット110が、記憶ユニット120内における選択楽曲音に対応する楽曲音データの読み取りを中断する。引き続き、制御ユニット110は、当該選択楽曲音の識別子、及び、読み取り中断時点における当該楽曲音データの読み取り位置(以下、「中断データ位置」という)を、記憶ユニット120に、中断データ位置情報PPIとして登録する。この後、処理はステップS16へ進む。
ステップS16では、制御ユニット110が、スピーカSPL,SPRからの音出力方向を車両の外部前方とするための回転駆動指令を音出力ユニット220L,220Rへ送る。より具体的には、制御ユニット110は、スピーカSPL,SPRからの音出力方向を車両CRの外部前方に変更するためにスピーカSPL,SPRを180度回転すべき旨の回転駆動指令を、音出力ユニット220L,220Rへ送る。この回転駆動指令を受けた音出力ユニット220L,220Rでは、回転駆動部が、スピーカSPL,SPRを180度だけ回転駆動する。この結果、スピーカSPL,SPRの音出力方向が、車両CRの外部前方となる。
次に、ステップS17において、制御ユニット110が、報知音の出力処理を行う。かかる報知音の出力処理に際して、制御ユニット110は、記憶ユニット120から報知音データを順次読み取る。引き続き、制御ユニット110は、読み取られた報知音データに基づいて報知音信号を生成する。そして、制御ユニット110は、生成された報知音信号を音出力ユニット220L,220Rへ送る。この結果、ユニット220L,220RのスピーカSPL,SPRからは、車両CRの外部前方に報知音が出力される。こうして、車両CRの外部前方への報知音の出力処理が開始されると、処理はステップS11へ戻る。
なお、ステップS17において開始された車両CRの外部前方への報知音の出力は、内部音出力モードへのモード遷移が起きるまで継続される。
上述したステップS11における判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)、又は、上述したステップS12における判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)には、処理はステップS18へ進む。このステップS18では、制御ユニット110が、現時点において内部音出力モードとなっているか否かを判定する。ステップS18における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS18:Y)には、処理はステップS11へ戻る。
現時点においては外部音出力モードとなっており、ステップS18における判定の結果が否定的であった場合(ステップS18:N)には、処理はステップS19へ進む。このステップS19では、制御ユニット110が、外部音出力モードから内部音出力モードへの変更処理を行う。ステップS19における内部音出力モードへの変更処理が終了すると、処理はステップS11へ戻る。
なお、ステップS19における内部音出力モードへの変更処理の詳細については、後述する。
以後、上述したステップS11〜S19の処理が繰り返される。この結果、車速V、及び、車両CRの前方の所定距離範囲内における人物の有無に対応して、外部音出力モードと内部音出力モードとが、適宜切り替えられる。
<ステップS19における内部音出力モードへの変更処理>
次に、ステップS19における内部音出力モードへの変更処理について説明する。
かかる内部音出力モードへの変更処理に際しては、図6に示されるように、まず、ステップS21において、制御ユニット110が、スピーカSPL,SPRからの音出力方向を車両CRの内部方向とするための回転駆動指令を音出力ユニット220L,220Rへ送る。より具体的には、制御ユニット110は、スピーカSPL,SPRからの音出力方向を車両CRの内部へ向う方向に変更するためにスピーカSPL,SPRを180度回転すべき旨の回転駆動指令を、音出力ユニット220L,220Rへ送る。この回転駆動指令を受けた音出力ユニット220L,220Rでは、回転駆動部が、スピーカSPL,SPRを180度だけ回転駆動する。この結果、スピーカSPL,SPRの音出力方向が、車両CRの内部へ向う方向、すなわち、後方方向となる。
次に、ステップS22において、制御ユニット110が、楽曲音が選択されている状態にあるか否かを判定する。ステップS22における判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)であった場合には、ステップS19の処理が終了する。そして、処理は、上述した図5におけるステップS11へ戻る。
ステップS22における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、制御ユニット110が、記憶ユニット120内に、中断データ位置情報PPIが登録されているか否かを判定する。
ステップS23における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS23:Y)には、処理はステップS24へ進む。このステップS24では、制御ユニット110が、選択楽曲音の中断データ位置からの出力処理を行う。この出力処理に際して、制御ユニット110は、中断データ位置情報PPIを参照し、選局楽曲音に対応する楽曲音データを、中断データ位置から順次読み取る。引き続き、制御ユニット110は、読み取られた楽曲音データに基づいて楽曲音信号を生成する。そして、制御ユニット110は、生成された楽曲音信号を音出力ユニット220L,220Rへ送る。この結果、音出力ユニット220L,220RスピーカSPL,SPRからは、車両CRの内部へ向う方向に、前回の出力中断時点からの連続性が維持された選択楽曲音の出力が開始される。
外部音出力モード中に新たに楽曲音が指定されたことに起因して、ステップS23における判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS25へ進む。このステップS25では、制御ユニット110が、新たな選択楽曲音の出力処理を行う。この出力処理に際して、制御ユニット110は、当該新たな選局楽曲音に対応する楽曲音データを、先頭位置から順次読み取る。引き続き、制御ユニット110は、読み取られた楽曲音データに基づいて楽曲音信号を生成する。そして、制御ユニット110は、生成された報知音信号を音出力ユニット220L,220Rへ送る。この結果、音出力ユニット220L,220RのスピーカSPL,SPRからは、車両CRの内部へ向う方向に、新たな選択楽曲音が、その始まりからの出力が開始される。
なお、内部音出力モード中に新たに楽曲音が指定された場合には、直ちに、車両CRの内部へ向う方向に、新たな選択楽曲音が、その始まりから出力されるとともに、記憶ユニット120内の中断データ位置情報PPIの内容がクリアされる。
<出力音の到達範囲>
次いで、本実施例におけるスピーカSPL,SPRからの出力音の到達範囲について説明する。
図7(A)には、外部音出力モード時において、スピーカSPL,SPRから車両CRの外部前方へ出力される報知音の到達範囲が2点鎖線にて示されている。この図7(A)に示されるように、スピーカSPL,SPRが音出力に関する上述した指向性を有することから、報知音は、車両CRの前方にいない人物には聞こえない又は聞こえにくくなっている。このため、車両接近の報知が必要でない人物にとっての報知音の騒音化が抑制される。
図7(B)には、内部音出力モード時において、スピーカSPL,SPRから車両CRの内部後方へ出力される楽曲音の到達範囲が2点鎖線にて示されている。この図7(B)に示されるように、スピーカSPL,SPRが音出力に関する上述した指向性を有することから、楽曲音の到達範囲は、ほぼ、車両CRの内部に限定される。このため、車両CRの外部にいる人物にとっての選択楽曲音の騒音化が抑制される。
以上説明したように、本実施例では、車両CRの外部前方における所定距離以内に人物を検出している場合には、制御ユニット110が、音出力ユニット220L,220RにおけるスピーカSPL,SPRからの音出力方向が車両CRの外部前方となるように、音出力ユニット220L,220Rを制御する。また、制御ユニット110は、記憶ユニット120内の報知音データに基づいて、報知音信号を生成し、生成された報知音信号を音出力ユニット220L,220Rに供給する。
一方、車両CRの外部前方における所定距離以内に人物を検出していない場合には、制御ユニット110が、スピーカSPL,SPRからの音出力方向が車両CRの内部へ向う方向となるように、音出力ユニット220L,220Rを制御する。また、制御ユニット110は、記憶ユニット120内の楽曲音データに基づいて、利用者により選択された楽曲音を生成し、生成された楽曲音信号を音出力ユニット220L,220Rに供給する。
したがって、本実施例によれば、簡易な構成で、車両CRの外部へ報知音を出力する必要がある場合には、車両CRの外部へ報知音を適切に出力できるとともに、報知音の車両CRの外部への出力の必要がない場合には、利用者が望む楽曲音を車両CRの内部へ出力することができる
また、本実施例では、車両CRの外部へ報知音を出力に際して、車両CRの車速Vが閾値速度VTH以下であることを条件とした。このため、車両CRの接近の報知が、車両CRの走行雑音のみで十分である場合には、利用者が、報知対象者の有無にかかわらず、所望の楽曲音を聴取することができる。
また、本実施例では、車両CRの外部へ報知音出力の必要がなくなったことに伴って、選択楽曲音の車両CRの内部への出力を再開する際に、先に中断された時点の選択楽曲音データの位置から選択楽曲音の出力を再開する。このため、先の出力中断時点との連続性を維持しつつ、選択楽曲音の出力を再開することができる。
また、本実施例では、スピーカSPL,SPRからの音出力の指向性の角度を、音出力方向が後方及び前方のいずれであっても、車両CRの外郭又は車両CRの外郭の延長から大きく飛び出して出力音が到達しない角度とした。このため、スピーカSPL,SPRからの出力音の騒音化を抑制することができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施例では、記憶ユニットに記憶される報知音データの種類を1種類とした。これに対し、記憶ユニットに記憶される報知音データの種類を複数種類として、出力される報知音を、利用者が選択することができるようにしてもよい。
また、上記の実施例では、車両の内部へ向けて出力される音を楽曲音とした。これに対し、車両の内部へ向けて出力される音として、楽曲音以外の音を選択することができるようにしてもよい。
また、上記の実施例では、車両の内部へ向けて出力される音のデータを記憶ユニットに記憶するようにした。これに対し、放送音声を、車両の内部へ向けて出力される音とするようにしてもよい。
また、上記の実施例では、車両の前方における人物を検出し、検出結果に応じて、車両の前方への報知音の出力と、車両の内部への楽曲音の出力とを切り替えるようにした。これに対し、車両が前進する場合には、上記の実施例と同様の切り替えを行うとともに、車両が後進する場合には、車両の後方における人物を検出するようにし、その検出結果に応じて、車両の後方への報知音の出力と、車両の内部へ楽曲音の出力とを切り替えることが更にできるようにしてもよい。
また、上記の実施例では、撮影ユニットに撮影された画像を解析して、報知対象者の有無を検出するようにした。これに対し、人感センサを用いて報知対象者の有無を検出するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、車両の外部へ報知音を出力に際して、車両の車速が閾値速度以下であることを条件とした。これに対し、車両の外部へ報知音の出力に際して当該条件を採用しないようしてもよい。
また、上記の実施例では、車両の外部へ報知音を出力に際して、走行中の道路の種類等を考慮しないようにした。これに対し、車両の外部へ報知音を出力に際して、走行中の道路の種類等を考慮するようにしてもよい。例えば、走行中の道路の種類が自動車専用道路である場合には、車両の外部へ報知音の出力への切り替えを行わないようにしてもよい。
また、上記の実施例では、音響装置は、車両制御ユニットから車速の検出結果の供給を受けるようにした。これに対し、車両の検出結果の供給を外部から受けることができない場合には、音響装置が、車速検出のためのセンサを備えるようにしてもよい。
なお、上記の実施例では、マイクロEVに配置された音出力ユニットの制御に本発明を適用したが、マイクロEV以外の移動体に配置された音出力ユニットの制御に本発明を適用することができるのは、勿論である。

Claims (8)

  1. 移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置であって、
    前記音出力部に出力音信号を供給する供給部と;
    前記音出力方向を制御する制御部と;を備え、
    前記制御部は、
    前記移動体の接近を前記移動体の周辺に向けて報知すべき所定の条件を満たす場合には、前記移動体の外部に向う第1方向となるように前記音出力方向を制御し、
    前記所定の条件を満たさない場合には、前記移動体の内部に向う第2方向となるように前記音出力方向を制御する、
    ことを特徴とする音出力部制御装置。
  2. 複数種類の音データを記憶する記憶部から音データを取得する第1取得部を更に備え、
    前記供給部は、前記第1取得部によって取得された音データに基づいて生成された信号を前記音出力部に供給し、
    前記第1取得部は、
    前記制御部が、前記第1方向となるように前記音出力方向を制御している場合には、前記記憶部から、前記移動体の接近を前記移動体の周辺に報知するための報知音データを取得し、
    前記制御部が、前記第2方向となるように前記音出力方向を制御している場合には、前記記憶部から、利用者によって選択された音データを取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音出力部制御装置。
  3. 前記選択された音データは楽音データである、ことを特徴とする請求項2に記載の音出力部制御装置。
  4. 前記第1取得部は、
    前記第2方向となるように前記音出力方向が制御されている状態から、前記第1方向となるように前記音出力方向を制御する状態に変化した場合には、前記楽音データの取得を中断して、前記報知音データの取得を開始し、
    その後に、前記第2方向となるように前記音出力方向を制御する状態に変化した場合には、前記中断の時点におけるデータ位置からの前記楽音データの取得を再開する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の音出力部制御装置。
  5. 前記移動体に対して所定周辺範囲内に存在する人物を検出する検出部から検出結果を取得する第2取得部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記検出部により人物が検出されている場合には、前記第1方向となるように前記音出力方向を制御し、
    前記検出部により人物が検出されていない場合には、前記第2方向となるように前記音出力方向を制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の音出力部制御装置。
  6. 移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置において使用される音出力部制御方法であって、
    前記音出力部に出力音信号を供給する供給工程と;
    前記音出力方向を制御する制御工程と;を備え、
    前記制御工程では、
    前記移動体の接近を前記移動体の周辺に向けて報知すべき所定の条件を満たす場合には、前記移動体の外部に向う第1方向となるように前記音出力方向を制御し、
    前記所定の条件を満たさない場合には、前記移動体の内部に向う第2方向となるように前記音出力方向を制御する、
    ことを特徴とする音出力部制御方法。
  7. 移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置が備えるコンピュータに、請求項6に記載の音出力部制御方法を実行させる、ことを特徴とする音出力部制御プログラム。
  8. 移動体に配置され、音出力方向を変更可能な音出力デバイスを有する音出力部を制御する音出力部制御装置が備えるコンピュータが読み取り可能に、請求項7に記載の音出力部制御プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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