JP2009208739A - 眠気覚醒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の眠気検出精度向上と、運転者の覚醒性能向上とを図ることのできる眠気覚醒装置を提供すること。
【解決手段】車載の第1カメラ11で撮像された運転者の顔部分の画像に基づいて眠気を検出する第1眠気検出処理と、車載の第2カメラ12で撮像された道路上の白線に基づいて運転者の眠気を検出する第2眠気検出処理とを実行し、両眠気検出処理により共に運転者が眠気を催していると判定した場合に、覚醒用楽曲の再生を行う覚醒処理を実行する制御装置4を備えていることを特徴とする眠気覚醒装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者が眠気を催した際に覚醒させる眠気覚醒装置に関するものである。
従来、運転者の顔を撮像し、目の開閉の程度などに基づいて運転者が眠気を催しているか否かを判定する装置が、例えば、特許文献1などにより知られている。
また、この従来技術では、運転者が眠気を催していると判定した場合には、オーディオ装置に保存された楽曲を再生する場合に、眠気を催す傾向の音楽の再生を控えるようにしている。
特開2003−140664号公報
上述の従来技術では、運転者の顔の画像のみに基づいて眠気の検出を行っている。しかしながら、瞬きの仕方などのような人の顔の動作には個人差があるため、誤判定が生じるおそれがあった。
また、眠気を催していると判定した際に、眠気を催す傾向の楽曲を再生しないというだけでは、いったん眠気を催した運転者を覚醒させるのは難しい。
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、運転者の眠気検出精度向上と、運転者の覚醒性能向上とを図ることのできる眠気覚醒装置を提供することを目的としている。
上述の目的達成のため本発明は、車載の第1カメラで撮像された運転者の顔部分の画像に基づいて眠気を検出する第1眠気検出装置と、車載の第2カメラで撮像された道路上の白線に基づいて運転者の眠気を検出する第2眠気検出装置と、両眠気検出装置により共に運転者が眠気を催していると判定した場合に、覚醒装置に覚醒作動を実行させる覚醒処理を行う制御装置と、を備えていることを特徴とする眠気覚醒装置とした。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眠気覚醒装置において、覚醒装置が、車載のオーディオ装置であり、前記覚醒作動で、前記オーディオ装置の楽曲保存装置に保存された覚醒用楽曲を再生させることを特徴とする眠気覚醒装置とした。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の眠気覚醒装置において、前記オーディオ装置が、前記楽曲保存装置に保存する楽曲の分析を行う楽曲分析装置を備え、前記制御手段は、前記楽曲分析装置の分析結果に基づいて、前記楽曲保存装置に保存された楽曲の中から前記覚醒用楽曲を選択する覚醒用楽曲設定処理を実行することを特徴とする眠気覚醒装置とした。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の眠気覚醒装置において、前記覚醒用楽曲が、前記楽曲保存装置に保存された楽曲の中から任意に選択された楽曲であることを特徴とする眠気覚醒装置とした。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の眠気覚醒装置において、前記制御手段は、前記オーディオ装置の楽曲再生時に前記覚醒作動時を実行する場合、再生中の楽曲の再生を中断して前記覚醒用楽曲を再生させるとともに、この覚醒用楽曲の再生中は、再生音量を、覚醒作動前よりも上昇させることを特徴とする眠気覚醒装置とした。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の眠気覚醒装置において、前記第2カメラは、車両の後方を撮像するカメラであり、前記第2眠気検出装置は、前記第1眠気検出装置の眠気検出時に、前記第2カメラの撮像を開始するとともに、眠気検出を実行することを特徴とする眠気覚醒装置とした。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の眠気覚醒装置において、前記第2眠気検出装置は、白線の時間あたりの水平方向のばらつき量に基づき、ばらつき量が設定値を超えると眠気を催していると判定することを特徴とする眠気覚醒装置とした。
請求項1に記載の発明では、第1眠気検出装置により、第1カメラで撮像した運転者の顔部分の画像に基づいて(例えば、瞬きや唇の動きなどの運転者の表情に基づいて)眠気を検出する。
また、第2眠気検出装置により、第2カメラで撮像した道路上の白線に基づいて眠気を検出する。すなわち、車載カメラで撮像された道路上の白線は、車両と道路との相対的な動きを表しており、これは、車両挙動を表す。そこで、この白線が示す車両挙動に基づいて運転者の眠気を検出することができる。
そして、本発明では、第1眠気検出装置による運転者の顔部分の画像に基づく眠気検出と、第2眠気検出装置による道路上の白線に基づく眠気検出と、の2通りの検出により共に眠気を催したと判定される場合に、覚醒作動を行う。
このため、本発明では、いずれか一方の眠気検出装置のみにより眠気判定を行うものと比較して、眠気の判定精度を向上させることができる。
しかも、上記2通りの眠気検出において、運転者の顔の動作に基づく眠気判定と、画像上の白線が示す車両挙動に基づく眠気判定と、異なる要素に基づく判定を行うため、上述のように2通りの眠気検出を行うにしても、例えば、運転者の2通りの動作に基づいて2通りの眠気検出を行ったり、車両の2種類の挙動に基づいて2通りの眠気検出を行ったりするものと比較して、いっそう精度の高い眠気検出を行うことができる。
さらに、両眠気検出装置は、それぞれ、第1カメラと第2カメラとの撮像に基づいて検出を行い、この判定に、例えば、車両のステアリングセンサやGセンサなどの車載センサの信号を用いなくてもよいため、装置としての独立性が高く、車載する場合に、後付も可能であり、汎用性に優れる。
加えて、本発明では、運転者が眠気を催していると判定した場合に、覚醒装置により覚醒作動を実行するようにしたため、単に、眠気を促進させる楽曲の再生を控えるのと比較して、運転者の覚醒性能を向上させることができる。
さらに、請求項2に記載の発明では、覚醒装置として、一般に車載されるオーディオ装置を用いるようにしたため、新規に覚醒装置を付加するのと比較して、コスト的に有利である。
しかも、既存のオーディオ装置に、第1眠気検出装置と第2眠気検出装置とを付加して構成することができ、この場合、汎用性に優れる。
加えて、覚醒作動時に、覚醒用楽曲を再生させることで、例えば、オーディオ装置を再生作動させているときに覚醒作動を実行する場合、覚醒作動時にブザー音などを用いるものと比較すると、覚醒作動音が、再生される楽曲の音で聞き取れない不具合が生じるおそれがなく、高い覚醒性能を得ることができる。
請求項3に記載の発明では、制御装置の覚醒用楽曲設定処理において、オーディオ装置における楽曲保存時の分析結果に基づいて覚醒用楽曲を選択するため、例えば、運転者による設定などを不要とすることができる。しかも、オーディオ装置の楽曲保存装置に保存された楽曲は、運転者の嗜好を反映させていると言え、覚醒用楽曲が、この運転者の嗜好を反映させた楽曲の中から選択されることで、製品出荷前にあらかじめ覚醒用楽曲を入力しているものと比較して、覚醒用楽曲が再生されたときに、運転者に違和感を与えることを抑えることができる。
請求項4に記載の発明では、運転者が保存した楽曲の中から任意の楽曲を覚醒用楽曲として任意に選択することが可能であるため、個人個人が最適と考える覚醒用楽曲を設定可能であり、高い覚醒性能を得ることができる。
請求項5に記載の発明では、オーディオ装置が、楽曲の再生中に運転者が眠気を催していると判定した場合には、再生中の楽曲の再生を中止し、覚醒用楽曲を再生させるとともに、音量を上昇させる。
したがって、楽曲の再生中でも、運転者に確実に覚醒用楽曲を聴かせて覚醒を図ることができるとともに、音量上昇により運転者に与える刺激を高め、覚醒性能の向上を図ることができる。
請求項6に記載の発明では、第2眠気検出装置は、第2カメラとして、車両の後方確認用のカメラを用いることができ、白線撮影専用のカメラを設置するものと比較して、装置の低コスト化を図ることができる。
請求項7に記載の発明では、白線の水平方向のばらつきにより、運転者の操舵による車両挙動を的確に検出でき、高い眠気検出精度が得られる。
以下、本発明の最良の形態である実施の形態を説明する。
この実施の形態の眠気覚醒装置は、車載の第1カメラ(11)で撮像された運転者の顔部分の画像に基づいて眠気を検出する第1眠気検出装置と、車載の第2カメラ(12)で撮像された道路上の白線に基づいて運転者の眠気を検出する第2眠気検出装置と、両眠気検出装置により共に運転者が眠気を催していると判定した場合に、覚醒装置に覚醒作動を実行させる覚醒処理を行う制御装置(4)と、を備えていることを特徴とする眠気覚醒装置である。
図1〜図7に基づいて本発明の最良の実施の形態として実施例1のオーディオ装置Aについて説明する。
このオーディオ装置Aは、周知の車載のものであり、図1に示すように、楽曲の再生を行う楽曲再生装置1およびスピーカ装置2と、各種表示を行うディスプレイ装置3と、これらの制御を行う制御装置4と、を備えている。
また、この実施例1のオーディオ装置Aは、制御装置4が搭載された図示を省略した本体部分に、メディア駆動装置5、内部楽曲保存装置6、楽曲検索用情報保存装置7、楽曲分析装置8、ユーザインタフェース装置9、覚醒用楽曲保存装置10を備えているのに加えて、上述の本体部分とは別に第1カメラ11および第2カメラ12を備えている。
メディア駆動装置5は、車両外から持ち込んだ記憶媒体(CD(Compact Discの略である)、MD(Mini Discの略)、DVD(Digital Versatile Disc))などを駆動すると同時に、それらの記憶媒体に保存された楽曲データを再生することができる情報に変換する機能を有している。
内部楽曲保存装置6は、書き換え可能な磁気記憶媒体であるハードディスクドライブ(Hard disk drive)やフラッシュメモリなどで構成されており、メディア駆動装置5において再生される外部記憶媒体に保存された楽曲データを保存する。なお、保存時には、楽曲の音響情報をアナログディジタル変化したPCMデータで保存する場合もあるが、本実施例1では、保存量を増やすために圧縮して保存するものとする。また、それぞれの楽曲に付加的に加えられている各種情報(例えば、タイトル名やアーティスト名、ジャンルなどを持ったTAGなど)が存在する場合には、これらの情報は、メタデータとして、楽曲検索用情報保存装置7に保存する。
楽曲検索用情報保存装置7は、それぞれの楽曲データに付加された情報(メタデータ)と、楽曲分析装置8によって分析された分析結果と、が関連付けられて保存される。
なお、付加情報は、楽曲再生時に、制御装置4により読み出されて、ディスプレイ装置3に表示されるようになっている。
楽曲再生装置1は、制御装置4の指示に従い、内部楽曲保存装置6に保存されている楽曲データ、およびメディア駆動装置5で駆動される外部記憶装置(図示省略)に記憶されている楽曲データを取得し、その楽曲データを再生する。なお、楽曲データが圧縮されている場合には、それぞれの圧縮方法に準拠した方法にて圧縮を解除(デコード)しPCMデータとして出力する機能を持っている。
楽曲分析装置8は、楽曲のPCMデータを分析して、楽曲の音楽的な特徴を表す特徴量を算出する。
楽曲の分析は、本実施例1では、内部楽曲保存装置6に楽曲が保存されるときに楽曲ごとに行われるが、この分析は、メディア駆動装置5に、メディアが挿入されたときや、図外の外部楽曲保存装置が接続されたときに行ってもよい。
この楽曲分析において、本実施例1では、第1特徴量Sxと第2特徴量Syとの2つの特徴量Sx,Syを算出する。
第1特徴量Sxは、曲全体の音圧変動の大きさに比例して、音圧変動が大きい場合に大きく、音圧変動が小さい場合に小さくなる値であって、本実施例1では、0〜1.0の範囲内の値として算出され、かつ、楽曲の「クールさ」の程度を表している。
一方、第2特徴量Syは、曲全体の音圧平均値に比例して、音圧平均値が大きい場合に大きく、音圧平均値が小さい場合に小さくなる値であって、本実施例1では、0〜1.0の値として算出され、かつ、楽曲の「力強さ」の程度を表している。
ここで、本実施例1では、音圧変動に対応する「クールさ」および音圧平均値に対応した「力強さ」の程度が最も高い部分であるSx=1、Sy=1の近傍の楽曲が、覚醒性に富む楽曲である。
このように楽曲分析装置8で算出された第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syは、各楽曲に関連付けられて、保存先ならびにファイル名と共に楽曲検索用情報保存装置7に保存される。
ユーザインタフェース装置9は、ユーザと制御装置4との間で、ディスプレイ装置3の表示機能によるユーザへの視覚情報の提示と、ディスプレイ装置3のタッチパネル機能によるユーザによる入力および指示のやり取りを行う。
ディスプレイ装置3は、例えば、長方形状の表示画面を有している。また、この表示画面には、タッチパネル機能を与え、例えば、再生指示や検索指示などのユーザの各種の指示操作を実行する指示操作装置としての機能を持たせることもできる。
覚醒用楽曲保存装置10は、覚醒用楽曲を1あるいは複数曲保存するもので、本実施例1では、複数曲保存するものとする。これらの覚醒用楽曲は、本実施例1では、制御装置4による覚醒用楽曲設定処理に基づいて、内部楽曲保存装置6に保存されている楽曲の中から、随時、第1特徴量Sxと第2特徴量Syとの座標(Sx,Sy)が最も(1,1)に近い座標の楽曲を複数曲選択し、これを覚醒用楽曲として保存する。
なお、本実施例では、新規に楽曲を保存するたびに、楽曲分析を行った後、覚醒用楽曲設定処理を実行し、その時点で、最も第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syが共に大きな楽曲が、覚醒用楽曲として設定される。
また、覚醒用楽曲の保存時には、楽曲データを保存してもよいし、あるいは選択された楽曲の楽曲検索用情報(メタデータなど)を保存するようにしてもよい。
さらに、本実施例1では、乗員がディスプレイ装置3のタッチパネル機能を用いて、内部楽曲保存装置6に保存した楽曲の中から、任意の楽曲を選択し、これを覚醒用楽曲として設定することができる。この場合、覚醒用楽曲保存装置10の覚醒用楽曲設定処理により保存した楽曲を、この任意に選択した楽曲に置き換えることもできるし、それに追加して設定することもできる。なお、この場合、覚醒用楽曲の再生順を任意に設定できるものとする。
第1カメラ11は、運転者の顔を撮影するもので、車室内において、例えば、ルームミラー近傍に搭載されている。
第2カメラ12は、図外の車両の後方確認用に車両後方の路面を撮影するもので、車両後端部の車室あるいは車外において、車両後方の路面を撮影可能に搭載されている。
図2は、道路走行時における第2カメラ12による撮影画像例である画像G1を示しており、この画像G1では、路肩の白線W1,W2と、道路中央の白線(センタライン)W3と、が撮影されている。
なお、本実施例1の第2カメラ12は、後方監視用に設けられたもので、通常は、作動されず、車両停止時あるいは図外の変速機により後退ポジションを選択した場合に作動され、撮影した画像がディスプレイ装置3の画面に表示される。さらに、本実施例1では、第2カメラ12は、後述する第2眠気検出処理の実行時に、道路上の白線W1,W2,W3を撮影する第2カメラを兼用し、この場合、走行中に撮像作動が成される。
上述した第1カメラ11および第2カメラ12は、それぞれ、第1眠気検出装置および第2眠気検出装置の一部として設けられている。そして、制御装置4は、第1眠気検出装置として、第1カメラ11の画像により運転者の眠気を判定する第1眠気検出処理を実行するとともに、第2眠気検出装置として、第2カメラ12の画像により運転者の眠気を判定する第2眠気検出処理を実行する。
なお、図1に示すように、制御装置4には、イグニッションスイッチ13が接続されており、また、図示を省略した車載の車両コントロールユニットから車速Vcを示す信号が随時入力されるようになっている。
次に、制御装置4による各処理の流れを、図4〜図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、メディア駆動装置5を用いた楽曲の再生が指示された場合の、再生処理の流れを図4のフローチャートにより説明する。
この場合の再生処理は、メディア駆動装置5に、CDなどの録音対象の楽曲データを有したメディアが挿入されるか、あるいは、ディスプレイ装置3の表示画面において、この再生を指示する操作が行われた場合に実行される。
上記のいずれかの操作により、ステップS1において、楽曲再生の判定が成されると、ステップS2に進んで、制御装置4は、このメディアからPCMデータのリッピングを開始するとともに、楽曲再生装置1に、楽曲データ(PCMデータ)を送り楽曲の再生を開始し、これらの動作を続行する。
次に、ステップS3に進んで、内部楽曲保存装置6への楽曲の保存(録音)ならびに楽曲分析装置8における楽曲分析の開始を指示する。
さらに、ステップS4に進んで、楽曲データが存在する場合、ステップS5の圧縮および録音処理とステップS6の分析処理とを並列に実行する。すなわち、制御装置4では、上記の再生と同時に、楽曲データの圧縮処理を行って内部楽曲保存装置6に逐次保存し(ステップS5)、かつ、これと並列に、楽曲分析装置8に対してPCMデータを送付して分析処理を実行させる(ステップS6)。なお、圧縮処理および分析処理は、再生速度のN倍速で行うようにしてもよい。
楽曲分析装置8における分析は、前述のように楽曲全体の音圧変動に比例した第1特徴量Sxと、楽曲全体の音圧平均値に比例した第2特徴量Syとを取得する処理である。
また、このステップS5およびステップS6の録音処理および分析処理は、この再生中の楽曲について、楽曲データの全てのデータについて処理を行うまで、すなわち、ステップS4においてNOと判定されるまで繰り返し実行される。
次に、1曲目の再生が終了してステップS4においてNOと判定されると、ステップS7に進んで内部楽曲保存装置6に楽曲データをファイル化して保存する。
さらに、ステップS8に進んで、楽曲分析装置8による分析を終了して第1特徴量Sxおよび第2特徴量Syを確定し、楽曲検索用情報保存装置7に、これら特徴量Sx,Syを、楽曲に関連付けして保存する。
そして、ステップS9に進んで、メディア駆動装置5において引き続き再生可能な楽曲の存在(次曲)の有無を確認し、次曲が存在していれば、次曲について、ステップS2〜S8の処理を実行して、再生、録音、分析、分析結果の保存を実行する。以上の処理を、次曲の存在が無くなるまで繰り返す。
次に、第1カメラ11の画像により運転者の眠気を検出する第1眠気検出処理を、図5のフローチャートにより説明する。
このフローチャートに示される処理は、イグニッションスイッチ13がONとなっている間、あらかじめ設定された時間ごとに実行される。
最初のステップS11では、第1カメラ11の撮影画像から顔の検出を行う。
次のステップS12では、検出した顔から、眠気特徴量SLを算出する。本実施例1では、この眠気特徴量SLは、瞬きの回数と瞬きの時間とに基づいて、全体の瞬きにおける長い瞬きの比率に応じた数値を用いる。
なお、この眠気特徴量SLとしては、この長い瞬きの比率に応じた数値に代えて、あるいはこれに加えて、眼球の移動方向や瞬き回数を用いることもできる。さらに、瞬き以外にも、唇を含む顔の変化量を用いることもできる。
ステップS13では、眠気特徴量SLがあらかじめ設定された第1眠気閾値SE1を超えたか否か判定し、第1眠気閾値SE1を超えた場合には、眠気を催しているとして、ステップS14に進んで第1眠気検出フラグFS1=1に設定し、第1眠気閾値SE1を超えない場合には、ステップS15に進んで第1眠気検出フラグFS1を初期値の0に設定する。すなわち、第1眠気検出フラグFS1が1の場合に、第1眠気検出装置により運転者が眠気を催していると判定されていることになる。
次に、第2カメラ12の画像により運転者の眠気を検出する第2眠気検出処理を、図6のフローチャートにより説明する。
なお、この第2眠気検出処理は、第1眠気検出フラグFS1=1にセットされることで開始される。
最初のステップS21では、第2カメラ12を起動する。
次のステップS22では、図2に示す第2カメラ12の画像G1から、図3に示す俯瞰画像G2を生成する。なお、この処理は、視点変換に応じた座標変換処理により行うことができ、X軸が車幅方向を示し、Y軸が車両前後方向を示す。
次のステップS23で、俯瞰画像G2において、あらかじめ設定されたX軸に沿う方向の輝度検出ラインの輝度差を算出し、次のステップS24で、輝度差に基づいて、白線HW1,HW2,HW3の位置座標(X座標)を算出する。なお、図3における各白線HW1,HW2,HW3は、図2の各白線W1,W2,W3の俯瞰画像G2に変換し、その幅の平均値から得られたものである。すなわち、白線W1,W2,W3は、幅を持つため、X座標は数ピクセル(あるいは数ドット)に亘り輝度が道路の一般面とは異なる。そこで、輝度差が得られた幅の平均値を白線HW1,HW2,HW3とみなしている。
例えば、図3に示す俯瞰画像G2において、左下を始点(0,0)、右上を終点(689,479)とした場合、本実施例1では、(0,479)〜(639,479)のラインを輝度検出ラインとする。そして、図3に示す例において右側の白線HW1が、(576,470)〜(580,470)の幅を有していたと仮定すると、この白線HW1の位置座標(平均値)は、(578,470)となる。なお、本実施例1では、図3に示すように、輝度検出ラインに複数の白線HW1,HW2,HW3が検出される場合、画像中で最も右に配置されている白線HW1を選択して処理するものとする。
次のステップS25では、白線HW1の位置座標から経時平均の水平方向(X軸に沿う方向)のばらつき量αを算出する。すなわち、この白線HW1の座標を経時的に求め(例えば、30フレーム/秒であれば、1/30secごとの所定時間であり、例えば、本実施例1では、1秒間とする)、その白線の経時的な水平方向のばらつきを算出する。
この場合、例えば、設定時間(本実施例1では、1秒)における白線HW1のX軸上の平均最小値と平均最大値とを算出し、設定時間中において最小値が(531,470)、最大値が(620,470)であった場合、この差をばらつき量α=90とする。
次のステップS26では、車速Vcを読み込み、この車速Vcに応じて第2眠気閾値βを設定する。この第2眠気閾値βは、車速Vcが高いときほど低いときよりも大きな値に設定されている。
次のステップS27では、ばらつき量αと第2眠気閾値βとを比較して、ばらつき量αが第2眠気閾値βを超えた場合、眠気を催していると判定し、ステップS28に進んで第2眠気検出フラグFS2=1に設定する。一方、ばらつき量αが第2眠気閾値βを超えない場合には、ステップS29において、第2眠気検出フラグFS2を初期値の0に設定する。すなわち、第2眠気検出フラグFS2が1の場合に、第2眠気検出装置により運転者が眠気を催していると判定されていることになる。
次に、制御装置4における覚醒処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。なお、この覚醒処理は、イグニッションスイッチ13がONになった時点で開始される。
ステップS31では、第1眠気検出フラグFS1=1であるか否か判定し、FS1=0の場合には、1回の処理を終了し、FS1=1の場合、次のステップS32に進む。
ステップS32では、さらに、第2眠気検出フラグFS2=1であるか否か判定し、FS2=0の場合には、1回の処理を終了し、FS2=1の場合、次のステップS33に進む。
ステップS33では、現在、オーディオ装置Aが楽曲再生中であるか否か判定し、再生中の場合には、ステップS34に進んで、再生フラグPLを1に設定するとともに、現在再生中の楽曲データおよびその時点の音量を保存する。なお、この保存は、例えば、覚醒用楽曲保存装置10を利用する。一方、楽曲の非再生中の場合は、ステップS35に進んで、オーディオ装置Aを起動させる。
次のステップS36では、覚醒再生処理(覚醒作動)を実行する。この覚醒再生処理で覚醒用楽曲保存装置10に保存された覚醒用楽曲を選択し再生する。また、この覚醒用楽曲の再生時には、その直前の再生音量に設定音量を加えて増大された音量と、あらかじめ設定された覚醒用音量と、のいずれか大きい方向の音量で再生を行う。なお、覚醒用音量とは、眠気を催した運転者を確実に覚醒できると想定して、あらかじめ設定された音量である。
次のステップS37では、第1眠気検出フラグFS1と第2眠気検出フラグFS2のいずれかが初期値である0にリセットされたか否か判定し、両眠気検出フラグFs1,FS2が共に1の場合は、ステップS36の覚醒再生処理を繰り返す。一方、両眠気検出フラグFS1,FS2のいずれかがリセットされた場合には、次のステップS38に進んで設定時間T0が経過したか判定し、設定時間T0が経過したら、ステップS39以降の終了処理を行う。
この終了処理では、まず、ステップS39において、再生フラグPL=1であるか判定し、再生フラグPL≠1の場合、すなわち、覚醒処理の実行前にオーディオ装置Aが非再生状態である場合、ステップS40に進んでオーディオ装置Aを停止させる。その後、ステップS41に進んで、第2カメラ12の作動を停止させ、かつ、制御装置4による第2眠気検出処理を終了させる。
一方、再生フラグPLが1の場合には、ステップS42に進んで、再生フラグPLを0にリセットした後、再生前の楽曲データおよび音量を読み込み、この再生を中断した楽曲の再生を、保存した音量で再開する。
次に、実施例1の作動を説明する。
車両の走行中は、常時、第1カメラ11で運転者の顔を撮影し(ステップS11)、制御装置4は、この撮影された顔の画像から眠気特徴量SLを算出し(ステップS12)、この眠気特徴量SLと第1眠気閾値SE1との比較に基づいて、運転者が眠気を催しているか否か判定する(ステップS13)。
したがって、運転者が眠気を催し、それが表情に表れた場合には、制御装置4が、眠気を催していると判定し、第1眠気検出フラグFS1を1にセットする(ステップS14)。すなわち、第1眠気検出装置が、運転者が眠気を催していると判定する。
この判定に基づいて、制御装置4は、さらに第2眠気検出処理を開始し、第2カメラ12を起動させる(ステップS21)。すなわち、第2カメラ12は、後方確認用のもので、通常は、後退時あるいは停車時に撮影を行うものであるが、第1眠気検出処理により運転者が眠気を催していると判定した場合には、第2眠気判定処理を実行するために起動される。
そこで、制御装置4は、第2カメラ12で撮像された車両後方の画像G1から俯瞰画像G2を生成し(ステップS22)、この俯瞰画像G2上であらかじめ設定された輝度検出ラインにおける輝度差を算出し(ステップS23)、これに基づいて白線HW1の位置座標を算出し(ステップS24)、さらに、白線W1の位置座標の平均値における設定時間内の水平方向のばらつき量αを算出する(ステップS25)。
ここで、運転者が眠気を催して、ハンドリングにふらつきが生じ、車両に蛇行要素が生じると、ばらつき量αが大きな値となることから、第2眠気閾値βを超えた時点で(ステップS27)、第2眠気検出フラグFS2を1に設定する(ステップS28)。ここで、第2眠気閾値βは、車速Vcが高くなるほど、大きな値を用いるようにしている。すなわち、ハンドリングがふらついた場合、車速Vcが高い場合には低い場合よりも車両の横方向の移動量が大きくなる。そこで、白線W1のばらつき量αが示す車両挙動と眠気との相関が、車速Vcによる影響を受けるのを抑えて、高い眠気検出精度を得ることができる。
上述の第1カメラ11の画像に基づく眠気判定と、第2カメラ12の画像G1に基づく眠気判定と、の両方で、運転者が眠気を催していると判定された場合、すなわち、第1眠気検出フラグFS1と第2眠気検出フラグFS2とが1に設定された場合、制御装置4では、ステップS31とステップS32とで、YESと判定されることで覚醒再生処理が実行される(ステップS36)。
この場合、覚醒再生処理の実行に先立ち、まず、オーディオ装置Aが、楽曲の再生中であるか否か判定し(ステップS33)、非再生中の場合は、オーディオ装置Aを起動させる(ステップS35)。一方、オーディオ装置Aが楽曲再生中の場合は、再生フラグPLを1にセットし、その時点で再生中の楽曲の楽曲データおよび音量を保存する(ステップS34)。
その後、制御装置4は、覚醒再生処理を実行する。この覚醒再生処理では、覚醒用楽曲保存装置10に保存された楽曲の再生を行う。さらに、このときの音量は、保存された音量に設定音量を加えた音量と、あらかじめ設定された覚醒用音量と、のいずれか大きい方で行われる。
このため、覚醒再生処理の実行直前にオーディオ装置Aが楽曲の再生中であった場合には、このときの再生音量よりも確実に大きな音量で、覚醒用楽曲の再生が行われる。
また、この覚醒再生処理直前にオーディオ装置Aが楽曲再生を行っていない場合には、覚醒用楽曲が覚醒用音量で再生され、この場合も、覚醒に十分な音量で再生される。
この覚醒用楽曲は、内部楽曲保存装置6に保存された前楽曲のうちで、「力強さ」あるいは「激しさ」の程度を表す音圧変動に比例した第1特徴量Sxと、楽曲の持つ「ビートの強さ」や「メリハリの強さ」の程度を表す音圧平均値に比例した第2特徴量Syと、の両方が最も大きな値を持つ刺激性、すなわち、覚醒性の強い楽曲である。
したがって、高い覚醒性能が得られる。
この覚醒用楽曲の再生は、第1カメラ11の画像(顔)に基づく眠気判定と、第2カメラ12の画像(白線W1)に基づく眠気判定と、のいずれかにより、眠気を催していると判定されなくなり、第1眠気検出フラグFS1と第2眠気検出フラグFS2とのいずれかが0にリセットされ、かつ、その状態が設定時間T0を超えて維持されて覚醒したことが確実になった時点で停止される(ステップS37〜S40、S42)。
この場合、覚醒再生処理以前に楽曲の再生がなされていなかった場合には、オーディオ装置Aが停止される(ステップS40)。一方、覚醒再生処理以前に楽曲の再生が行われていた場合には、元の楽曲の再生が元の音量で再開される(ステップS42)。
さらに、第2カメラ12の作動が停止され、かつ、制御装置4における第2眠気検出処理も終了され、第1カメラ11の画像に基づく、第1眠気検出処理のみが実行される(ステップS41)。
以上説明したように、本実施例1では、以下に列挙する効果が得られる。
1)第1カメラ11で撮影した運転者の顔部分の画像に基づく第1眠気検出処理と、第2カメラ12で撮影した道路上の白線W1に基づく第2眠気検出処理と、の両方の処理により眠気を催したと判定される場合に、覚醒再生処理を行うようにしたため、いずれか一方の眠気検出処理のみにより眠気判定を行うものと比較して、眠気の判定精度を向上させることができる。すなわち、運転者の表情の個人差に基づく誤検出や、意図的に蛇行運転させた場合の誤検出などを排除して、眠気の判定精度を向上させることができる。
2)俯瞰画像G2上の白線HW1に反映された車両の挙動に基づく眠気判定と、運転者の顔の動作に基づく眠気判定と、異なる要素に基づく眠気判定を行うため、上述のように2通りの眠気検出を行うにしても、例えば、運転者の2通りの動作に基づいて2通りの眠気検出を行ったり、車両の2種類の挙動に基づいて2通りの眠気検出を行ったりするものと比較して、いっそう精度の高い眠気検出を行うことができる。
3)両眠気検出処理は、それぞれ、第1カメラ11と第2カメラ12との撮像に基づいて検出を行い、この判定に、例えば、車両のGセンサなどの車載センサの信号を用いなくてもよいため、装置としての独立性が高く、車載する場合、後付も可能であり、汎用性に優れる。
4)運転者が眠気を催していると判定した場合に、オーディオ装置Aにより覚醒用楽曲を再生させる覚醒再生処理を実行するようにしたため、単に、眠気を促進させる楽曲の再生を控えるのと比較して、運転者の覚醒性能を向上させることができる。加えて、車載のオーディオ装置Aを利用するため、新規に覚醒装置を付加するのと比較して、コスト的に有利である。
5)第1眠気検出処理と第2眠気検出処理とを、オーディオ装置Aに搭載された制御装置4を用いて行うようにしたため、独立した制御装置を用いるものと比較して、安価に構成することができるとともに、汎用性に優れる。
6)覚醒再生処理時に、覚醒用楽曲を再生させることで、例えば、オーディオ装置Aを再生作動させているときに覚醒作動を実行する場合、この覚醒作動時にブザー音などを用いた覚醒作動を行うものと比較すると、覚醒作動音が、再生される楽曲の音で聞き取れない不具合が生じるおそれがなく、高い覚醒性能を得ることができる。
7)制御装置4の覚醒用楽曲設定処理において、オーディオ装置Aにおける楽曲保存時の分析結果に基づいて覚醒用楽曲を選択するため、例えば、運転者による設定などが不要であるとともに、運転者の嗜好に合致する楽曲の中から選択されることで、あらかじめ覚醒用楽曲を入力しているものと比較して、運転者に違和感を与えることが少ない。
8)覚醒用楽曲として、覚醒用楽曲設定処理により選択した曲に加えて、運転者が保存した楽曲の中から任意の楽曲を任意に選択することが可能であるため、個人個人に最適の覚醒用楽曲を設定可能であり、覚醒性能を向上できる。
9)オーディオ装置Aの楽曲再生中に運転者が眠気を催していると判定した場合には、再生中の楽曲の再生を中止し、覚醒用楽曲を再生させるとともに、音量を上昇させるようにした。したがって、楽曲の再生中でも、運転者に確実に覚醒用楽曲を聴かせて覚醒を図るとともに、音量上昇により刺激を高めて、覚醒性能の向上を図ることができる。
10)第2カメラ12として、車両の後方確認用のカメラを用いたため、新規にカメラを設置するものと比較して、装置の低コスト化を図ることができる。
11)白線W1の水平方向のばらつき量αと第2眠気閾値βとの比較に基づいて、運転者の眠気の程度を判定するようにしたため、車両挙動と道路との関係を的確に検出でき、高い眠気検出精度が得られる。
12)第2眠気閾値βを、車速Vcに応じて変更するようにしたため、白線W1のばらつき量αが示す車両挙動と眠気との相関が、車速Vcによる影響を受けるのを抑えて、高い眠気検出精度を得ることができる。
13)覚醒用楽曲として、「力強さ」あるいは「激しさ」の程度を表す音圧変動に比例した第1特徴量Sxと、楽曲の持つ「ビートの強さ」や「メリハリの強さ」の程度を表す音圧平均値に比例した第2特徴量Syと、を基準にしてこれらの値Sx,Syが大きな楽曲を選択するようにしたため、覚醒用楽曲として、覚醒性に優れた楽曲を的確に設定することができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態の実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
すなわち、実施例1では、眠気覚醒装置として、覚醒装置として車載のオーディオ装置を用い、かつ、眠気覚醒装置をオーディオ装置に搭載した例を示したが、これに限定されない。例えば、運転者の聴覚に刺激を与える覚醒装置として、オーディオ装置を用いずに、専用のブザー音や音声などを発生させるスピーカを用いて覚醒作動を行うようにしてもよい。また、覚醒装置としては、運転者の聴覚に刺激を与えるものの他に、運転者の身体の触覚に刺激を与える装置(例えば、シートやステアリングを振動させ装置)を用いたり、光になどを用いて運転者の視覚に対して刺激を与える装置を用いたりしてもよい。さらには、これらを複数組み合わせて使用することも可能である。
さらに、実施例1では、覚醒作動として覚醒用楽曲を再生させるようにしたが、このような覚醒を促す作動と同時に、急な覚醒に伴う車両挙動の急変を抑制させる抑制作動を、あらかじめ設定された時間だけ実行させるようにしてもよい。この抑制作動としては、例えば、ステアリングの操舵抵抗を高めたり、アクセル操作に対応した駆動変化量を抑制させたりすることが挙げられる。
また、実施例1では、内部楽曲保存装置6としてハードディスクドライブを用いた例を示したが、これ以外の記憶媒体を用いることもできる。
また、実施例1では、楽曲を分析して得られる特徴量として、曲全体の音圧変動の大きさに比例した第1特徴量Sxと、曲全体の音圧平均値に比例した、第2特徴量Syと、を用いた例を示したが、この特徴量としては、これ以外の分析可能な値を用いてもよい。
一例としては、楽曲全体に亘って平均化された振幅データの変動具合を統計量である分散(標準偏差)によって表現した曲全体における振幅分布状況を表す統計量で定義される抑揚度と、楽曲の1曲の全体における周波数分布の比率で定義される周波数比と、を挙げることができる。
また、上記の抑揚度と周波数比以外にも、楽曲の特徴量を、テンポ、ビートなどの直接的音楽特徴量を用いて、テンポの速さ、ビートの激しさ、音程の上下変化量を特徴量とすることもできる。
したがって、覚醒用楽曲が有する特性として、実施例1では、第1特徴量Sxと第2特徴量Syとが大きな値の楽曲を用いたが、覚醒用楽曲は、このような特性の楽曲に限定されない。例えば、上述した、テンポの速さ、ビートの激しさ、音程上下変化量の大きさ、両特徴量Sx,Syの大きさ、抑揚度の大きさ、周波数比の大きさ、の少なくともいずれか1つを基準に設定してもよいし、これらを複数組み合わせて設定してもよい。
また、実施例1では、覚醒用楽曲として、覚醒用楽曲設定処理により選択された楽曲と、運転者が任意に設定した楽曲と、のいずれを用いることもできるようにしたが、これらのいずれか一方のみを用いるようにしてもよい。すなわち、楽曲分析装置を有しない場合には、任意に設定した楽曲あるいはあらかじめ設定された楽曲を、覚醒用楽曲として用いるようにしてもよい。
また、実施例1では、第2眠気閾値βを車速Vcに応じて可変としたが、この第2眠気閾値βとして一定値を用いるようにしてもよい。
さらに、この第2眠気閾値βを一定とし、ばらつき量αを求めるのに白線W1を読み込む時間を、車速Vcに応じて、車速Vcが高いほど、この時間を短く設定し、上述したばらつき量αと第2眠気閾値βとの相関が、車速Vcに影響を受けないようにすることもできる。
また、実施例1では、第2カメラ12として、車両の後方監視用のものを用いた例を示したが、この第2カメラは、車両の操舵状態を検出可能に道路上の白線を撮像可能なものであれば、後方監視用のものに限定されず、車両前部や側部に設けられた、カメラを用いることもできる。また、この場合、白線撮像専用のカメラを用いてもよいし、車両の走行制御支援用や死角確認用のカメラを兼用させてもよい。
本発明の実施の形態の実施例1のオーディオ装置Aの構成を示すブロック図である。 実施例1において第2カメラ12で撮影した画像G1を示す説明図である。 前記画像G1を変換した俯瞰画像G2を示す説明図である。 実施例1の制御装置4が実行する再生処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御装置4が実行する、第1カメラ11の画像により運転者の眠気を検出する第1眠気検出処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御装置4が実行する、第2カメラ12の画像により運転者の眠気を検出する第2眠気検出処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御装置4が実行する覚醒処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
4 制御装置
5 メディア駆動装置
6 内部楽曲保存装置
7 楽曲検索用情報保存装置
8 楽曲分析装置
9 ユーザインタフェース装置
10 覚醒用楽曲保存装置
11 第1カメラ
12 第2カメラ
13 イグニッションスイッチ
A オーディオ装置(眠気覚醒装置、覚醒装置)
FS1 第1眠気検出フラグ
FS2 第2眠気検出フラグ
G1 画像
G2 俯瞰画像
HW1,HW2,HW3 白線
W1,W2,W3 白線
α ばらつき量
β 第2眠気閾値(設定値)

Claims (7)

  1. 車載の第1カメラで撮像された運転者の顔部分の画像に基づいて眠気を検出する第1眠気検出装置と、
    車載の第2カメラで撮像された道路上の白線に基づいて運転者の眠気を検出する第2眠気検出装置と、
    両眠気検出装置により共に運転者が眠気を催していると判定した場合に、覚醒装置に覚醒作動を実行させる覚醒処理を行う制御装置と、
    を備えていることを特徴とする眠気覚醒装置。
  2. 覚醒装置が、車載のオーディオ装置であり、
    前記覚醒作動で、前記オーディオ装置の楽曲保存装置に保存された覚醒用楽曲を再生させることを特徴とする請求項1に記載の眠気覚醒装置。
  3. 前記オーディオ装置が、前記楽曲保存装置に保存する楽曲の分析を行う楽曲分析装置を備え、
    前記制御手段は、前記楽曲分析装置の分析結果に基づいて、前記楽曲保存装置に保存された楽曲の中から前記覚醒用楽曲を選択する覚醒用楽曲設定処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の眠気覚醒装置。
  4. 前記覚醒用楽曲が、前記楽曲保存装置に保存された楽曲の中から任意に選択された楽曲であることを特徴とする請求項2に記載の眠気覚醒装置。
  5. 前記制御手段は、前記オーディオ装置の楽曲再生時に前記覚醒作動時を実行する場合、再生中の楽曲の再生を中断して前記覚醒用楽曲を再生させるとともに、この覚醒用楽曲の再生中は、再生音量を、覚醒作動前よりも上昇させることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の眠気覚醒装置。
  6. 前記第2カメラは、車両の後方を撮像するカメラであり、
    前記第2眠気検出装置は、前記第1眠気検出装置の眠気検出時に、前記第2カメラの撮像を開始するとともに、眠気検出を実行することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の眠気覚醒装置。
  7. 前記第2眠気検出装置は、白線の時間あたりの水平方向のばらつき量に基づき、ばらつき量が設定値を超えると眠気を催していると判定することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の眠気覚醒装置。
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