JP4890819B2 - 半導体装置の製造方法およびウェハ - Google Patents
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Description
例えば、上記のようにしてウェハ上に適当に配置したモニタ用素子/回路について、その全部または一部の電気的特性の測定を行い、その結果を基にウェハの良・不良判定を行う場合、判定精度を上げるためには、ウェハ上の様々な領域に形成されているできるだけ多くのモニタ用素子/回路について測定を行う必要がある。しかし、モニタ用素子/回路の測定が比較的容易でありまたその構成がチップに比べて簡単とは言え、多数のモニタ用素子/回路の電気的特性をそれぞれ測定していけば、当然測定時間は長くなってしまう。
また、本発明は、ダイシング前の良・不良判定を容易に行うことのできるウェハを提供することを目的とする。
図2はレチクルの構成例を示す図である。
図2に例示するレチクル1は、縦に3個、横に3個、計9個のチップパターンが形成される領域(「チップパターン領域」という。)2を有している。このレチクル1の内部の各チップパターン領域2は、ウェハ上でダイシングラインとなるダイシング領域(「内部ダイシング領域」という。)3によって区画されている。さらに、このレチクル1の外周部には、全チップパターン領域2を囲むようにダイシング領域(「外周部ダイシング領域」という。)4が形成されている。外周部ダイシング領域4は、このレチクル1を用いて複数のショット位置の露光を行ったときに、異なるショット位置間で隣接するチップを切り分けるためのダイシングラインとなる。このように複数のショット位置の露光を行う際には、通常、レジスト上でこの外周部ダイシング領域4に対応する領域が重なるよう露光が行われる。
レチクル1の外周部ダイシング領域4には、モニタ用素子/回路を形成するためのモニタ用素子/回路パターンが形成されるモニタ用素子/回路領域4aや、モニタ用素子/回路間を電気的に接続するための接続パターンが形成されるモニタ用素子/回路接続用領域4b,4cが設けられている。なお、図1では図示を省略するが、このような外周部ダイシング領域4に囲まれた中央部の領域に、図2に示したチップパターン領域2および内部ダイシング領域3が含まれている。
なお、この図3は、レジスト上に最終的に得られる露光パターンの形成位置の概略を示したものであり、図示した露光パターンを構成する各パターン要素は、必ずしも1回の露光で形成されたものとは限らない。また、上記のように、ネガ型レジストを用いた場合で、モニタ用素子/回路接続用領域4b,4cを遮光部、それ以外の領域(モニタ用素子/回路領域4aを除く。)を開口部とした場合には、各パターン要素のうち、斜線を付した部分が遮光されてレジストが除去される部分になる。
図4はウェハ上の回路形成位置の模式図である。
モニタ用素子に抵抗を用いた場合、ウェハ20には、例えば図5に示すように、複数の抵抗23を直列に接続した回路22を形成することができる。抵抗23には、配線材等の導体を用いたりp型,n型不純物拡散層を用いたりすることが可能である。
図6および図7はウェハに形成されたパターンの一例の要部模式図である。ただし、図6および図7は、図4のA部に相当する。
上記図7に示したように、回路端部のパッド32a,32b間の配線32,33を切断すると、図8に示すように、端子P,Q間(図6,図7のパッド32a,32b間に対応。)に複数の抵抗30a(図6,図7の不純物拡散層30に対応。)が直列接続された回路34を構成することができる。したがって、端子P,Q間の抵抗値を測定することにより、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことができる。
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、モニタ用回路としてインバータ回路を用いた場合について述べる。
ウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインには、例えば図10(A),(B)に示すように、CMOSトランジスタを用いて構成されたインバータ回路50を複数形成する。なお、その際は、インバータ回路50の入力部と出力部を一方向に揃えるようにする。
モニタ用回路に上記図10に示したようなインバータ回路50を用いた場合には、上記第2の実施の形態の場合と同様、レチクル1を用いて、チップと共に、ウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインに複数のインバータ回路50を形成し、インバータ回路50間を3層の配線51,52,53で接続する。
(付記1) 半導体装置の製造方法において、
ウェハ上に半導体装置を形成する過程で、前記半導体装置が形成される領域の外周部に、前記半導体装置が形成される領域を囲む回路を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
前記回路の電気的特性を測定することによって前記ウェハの検査を行うことを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記回路を形成する際には、
前記半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域と、前記半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域の外周部にあってウェハ上でダイシングラインとなる領域と、を有し、
前記ダイシングラインとなる領域に前記回路を形成するためのパターンが形成され、前記回路を形成するためのパターンが、隣接する位置を露光したときには前記ダイシングラインとなる領域が重なる部分には完全な形で露光パターンが形成されないように配置されているレチクルを用いることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記回路は、複数のモニタ用回路を含んでいることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
半導体装置と、
前記半導体装置が形成されている領域の外周部に形成され、前記半導体装置が形成されている領域を囲む回路と、
を有することを特徴とするウェハ。
(付記9) 前記回路は、ダイシングラインに形成されていることを特徴とする付記7記載のウェハ。
(付記11) 前記回路は、複数のモニタ用回路を含んでいることを特徴とする付記7記載のウェハ。
半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域と、前記半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域の外周部にあってウェハ上でダイシングラインとなる領域と、を有し、
前記ダイシングラインとなる領域に、隣接する位置を露光したときには前記ダイシングラインとなる領域が重なる部分には完全な形の露光パターンが形成されないように配置されたパターンが形成されていることを特徴とするレチクル。
(付記14) 隣接する位置を露光したときには、前記ダイシングラインとなる領域が重なる部分の一部と前記ダイシングラインとなる領域が重ならない部分とによって、前記露光領域全体を囲むようにパターンが形成されるようにしたことを特徴とする付記12記載のレチクル。
2 チップパターン領域
3 内部ダイシング領域
4 外周部ダイシング領域
4a モニタ用素子/回路領域
4b,4c モニタ用素子/回路接続用領域
10 モニタ用素子/回路パターン
11a,11b 接続パターン
20 ウェハ
21 チップ
22,34 回路
23,30a 抵抗
30 不純物拡散層
31 コンタクトホール
32,33,41,42,43,51,52,53 配線
32a,32b,41a,42a,43a,51a,52a,53a パッド
40 npn型バイポーラトランジスタ
50 インバータ回路
P,Q 端子
Claims (2)
- ウェハ上にネガ型のレジストを形成する工程と、
チップを形成するための第1パターンが設けられた第1領域と、前記第1領域の外周に設けられ、前記ウェハの良又は不良判定に用いる第2パターンが遮光部として設けられた第2領域とを含むレチクルを用い、前記レジスト上の第1ショット位置を露光する工程と、
前記レチクルを用い、前記レジスト上の前記第1ショット位置に隣接する第2ショット位置を、前記レジスト上の前記第1ショット位置と前記第2ショット位置の間で前記第2領域が重なるように露光する工程と
を含み、
前記レチクルには、前記レジスト上の前記第1ショット位置と前記第2ショット位置の間で前記第2領域が重なる第1部分における両端部に遮光部を設け、前記両端部間の第2部分に前記第2パターンが設けられており、
前記第2部分では、前記第2パターンが前記第2領域の内側部分に設けられ、前記第2領域の外側部分は開口部とされており、前記第1ショット位置に露光された前記第2領域の内側部分の前記第2パターンに、前記第2ショット位置の露光時に前記第2領域の外側部分から光が照射され、
前記レチクルの前記両端部は、前記第1ショット位置の露光時と前記第2ショット位置の露光時のいずれでも遮光され、
前記レジスト上に露光される前記第2パターンを用い、前記ウェハ上に形成される複数の前記チップ全体の最外周部に、複数の前記チップ全体を囲むように形成され、両端に端子を有し、前記端子間の抵抗値、電圧値、電流値又は周波数値が測定される回路を形成する工程と、
前記端子間の前記抵抗値、前記電圧値、前記電流値又は前記周波数値の測定を行い、前記測定の結果に基づき、前記回路が正常に形成されているときと前記回路に異常が生じているときの値の違いにより、前記ウェハの良又は不良を判定する工程と
を更に含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 複数のチップと、
前記複数のチップ全体の最外周部に、前記複数のチップ全体を囲むように形成された回路と、
前記複数のチップ全体の最外周部以外の各チップを囲むダイシング領域の角に形成された独立の接続パターンと
を含み、
前記回路は、両端に端子を有し、前記端子間に電気的に接続された複数の抵抗、インダクタ、キャパシタ、ダイオード、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、インバータ回路又はオペアンプ回路を有し、
前記回路は、前記端子間の抵抗値、電圧値、電流値又は周波数値の測定が行われ、前記測定の結果に基づき、前記回路が正常に形成されているときと前記回路に異常が生じているときの値の違いにより、前記ウェハの良又は不良が判定される回路である
ことを特徴とするウェハ。
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