JP4890819B2 - 半導体装置の製造方法およびウェハ - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置の製造方法およびウェハに関し、特にフォトリソグラフィを利用した半導体装置の製造方法、および半導体装置の製造に用いるウェハに関する。
半導体装置の製造では、1枚のウェハに多数のチップ(半導体装置)が形成される。これらのチップはダイシングによって個々に切り分けられ、切り分けられたチップのうち良品チップだけがその後のパッケージング工程等に送られる。通常、ダイシング前には、そのウェハに形成されている各チップあるいはそのウェハ自体が良品であるか不良品であるかの検査が行われている。ダイシング前にチップやウェハの良・不良の判定を行う方法としては、ウェハに形成されているチップの全部または一部について電気的特性を測定して判定する方法や、ウェハにあらかじめチップと共に形成したモニタ用素子やモニタ用回路(「モニタ用素子/回路」という。)の電気的特性を測定してその結果を基に判定する方法等がある。
従来、このような判定方法に関連して、電気的特性の測定方法に関し、テスタのプローブ針をチップの電極パッドに当接させて電気的特性を測定する際、プローブ針の当接位置のずれや電極パッドへの食い込みによるチップの損傷を防ぐため、プローブ針の電極パッドへの当接前に、あらかじめ電極パッドとは別に形成しておいたモニタ用パッドにプローブ針を当ててその当接位置や食い込み深さ等を調節するようにした提案がなされている(特許文献1参照)。
このほか、モニタ用素子/回路を形成する方法に関し、露光工程の際、チップパターンが形成された第1のレチクルとモニタ用素子やモニタ用回路のパターン(「モニタ用素子/回路パターン」という。)が形成された第2のレチクルを使用するようにした提案もなされている(特許文献2参照)。この提案では、第2のレチクルのモニタ用素子/回路パターンをウェハのダイシングラインとなる領域のレジスト上に形成している。そして、あるショット位置を第1のレチクルで露光した後に第2のレチクルで露光したときに、第1のレチクルでは後に第2のレチクルによってモニタ用素子/回路パターンが露光される領域が遮光され、第2のレチクルでは既に第1のレチクルによってチップパターンが露光された領域が遮光されるようにしている。すべてのショット位置を第1のレチクルで露光した後、それらのショット位置に対して1つおきに第2のレチクルで露光を行うことにより、ウェハ上のレジストにチップのチップパターンを形成すると共に、ウェハのダイシングラインとなる領域のレジストにモニタ用素子/回路パターンを形成するようにしている。
特開平10−50777号公報 特開2002−280293号公報
しかし、ダイシング前のウェハの良・不良判定の際、上記のように、ウェハに形成されているチップの全部または一部についてそれぞれ電気的特性を測定する場合には、測定が複雑になる、測定時間が長い、高価な測定装置が必要になる等の問題点があった。また、ダイシング前のウェハの状態では各チップについて高周波を利用する測定や大電流を利用する測定を行うのが難しい場合があるといった問題点もあった。
これに対し、ウェハの良・不良判定を、チップと共に形成したモニタ用素子/回路の電気的特性を測定することによって行う場合には、通常そのようなモニタ用素子/回路は電気的特性を測定しやすくまたチップよりも簡単な構成にしているため、チップ自体を測定する方法に比べて簡単にまた低コストで測定が行えるというメリットがある。
しかし、この方法の場合、ウェハ上には本来必要としているチップのほかにモニタ用素子/回路を形成することになるため、1枚のウェハからできるだけ多くのチップを得るためには、ウェハ上のモニタ用素子/回路の配置に留意する必要がある。ウェハにモニタ用素子/回路を配置する方法としては、上記のようにウェハのダイシングラインすなわちウェハ上のチップ間に配置する方法のほかにも、一部のチップをモニタ用素子/回路として形成する方法、モニタ用素子/回路が形成されたブロックをウェハの複数箇所に設ける方法、モニタ用素子/回路を製品チップ内に形成する方法等が考えられている。
ところが、このようにモニタ用素子/回路を用いてウェハの良・不良判定を行う場合にも次のような問題点がある。
例えば、上記のようにしてウェハ上に適当に配置したモニタ用素子/回路について、その全部または一部の電気的特性の測定を行い、その結果を基にウェハの良・不良判定を行う場合、判定精度を上げるためには、ウェハ上の様々な領域に形成されているできるだけ多くのモニタ用素子/回路について測定を行う必要がある。しかし、モニタ用素子/回路の測定が比較的容易でありまたその構成がチップに比べて簡単とは言え、多数のモニタ用素子/回路の電気的特性をそれぞれ測定していけば、当然測定時間は長くなってしまう。
また、1枚のウェハにつき多数のモニタ用素子/回路を形成すれば、その構成や配置によっては、チップに使用できる面積が減ってチップ数が減少してしまう場合もある。この問題は、上記の例のようにモニタ用素子/回路をダイシングラインに形成することによって回避することも可能ではある。しかしながら、そのためにチップ形成用のレチクルとは別にモニタ用素子/回路の形成用のレチクルを作製すると、レチクル枚数が増えることによってレチクルの作製コストの増加や製造工程数の増加等を招き、最終的にはチップコストを増加させてしまうことになる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、高品質の半導体装置を効率的に低コストで製造することのできる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、ダイシング前の良・不良判定を容易に行うことのできるウェハを提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、ウェハ上にネガ型のレジストを形成する工程と、チップを形成するための第1パターンが設けられた第1領域と、前記第1領域の外周に設けられ、前記ウェハの良又は不良判定に用いる第2パターンが遮光部として設けられた第2領域とを含むレチクルを用い、前記レジスト上の第1ショット位置を露光する工程と、前記レチクルを用い、前記レジスト上の前記第1ショット位置に隣接する第2ショット位置を、前記レジスト上の前記第1ショット位置と前記第2ショット位置の間で前記第2領域が重なるように露光する工程とを含み、前記レチクルには、前記レジスト上の前記第1ショット位置と前記第2ショット位置の間で前記第2領域が重なる第1部分における両端部に遮光部を設け、前記両端部間の第2部分に前記第2パターンが設けられており、前記第2部分では、前記第2パターンが前記第2領域の内側部分に設けられ、前記第2領域の外側部分は開口部とされており、前記第1ショット位置に露光された前記第2領域の内側部分の前記第2パターンに、前記第2ショット位置の露光時に前記第2領域の外側部分から光が照射され、前記レチクルの前記両端部は、前記第1ショット位置の露光時と前記第2ショット位置の露光時のいずれでも遮光され、前記レジスト上に露光される前記第2パターンを用い、前記ウェハ上に形成される複数の前記チップ全体の最外周部に、複数の前記チップ全体を囲むように形成され、両端に端子を有し、前記端子間の抵抗値、電圧値、電流値又は周波数値が測定される回路を形成する工程と、前記端子間の前記抵抗値、前記電圧値、前記電流値又は前記周波数値の測定を行い、前記測定の結果に基づき、前記回路が正常に形成されているときと前記回路に異常が生じているときの値の違いにより、前記ウェハの良又は不良を判定する工程とを更に含む半導体装置の製造方法が提供される。
このような半導体装置の製造方法によれば、ウェハ上には複数のチップの形成過程でその形成領域を囲む回路が形成される。そのため、例えば、この回路の電気的特性を測定することにより、チップ形成過程で不具合が生じていないか等の検査が行えるようになる。
また、本発明の一観点によれば、複数のチップと、前記複数のチップ全体外周部に、前記複数のチップ全体を囲むように形成された回路と、前記複数のチップ全体の最外周部以外の各チップを囲むダイシング領域の角に形成された独立の接続パターンとを含み、前記回路は、両端に端子を有し、前記端子間に電気的に接続された複数の抵抗、インダクタ、キャパシタ、ダイオード、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、インバータ回路又はオペアンプ回路を有し、前記回路は、前記端子間の抵抗値、電圧値、電流値又は周波数値の測定が行われ、前記測定の結果に基づき、前記回路が正常に形成されているときと前記回路に異常が生じているときの値の違いにより、前記ウェハの良又は不良が判定される回路であるウェハが提供される。
このようなウェハによれば、ウェハ上に複数のチップと共にその形成領域を囲む回路が形成されているため、例えば、この回路の電気的特性を測定することによって、そのウェハについて検査が行えるようになる。
本発明では、ウェハ上に半導体装置を形成する過程でその半導体装置が形成される領域の外周部にその領域を囲むような回路を形成するようにした。これにより、その回路の電気的特性を測定すれば、ウェハの広範囲の電気的特性を簡単に短時間で測定することができ、ウェハやウェハ上に形成されている半導体装置の良・不良判定を容易かつ効率的に行うことができる。さらに、この回路は、ウェハ上の半導体装置が形成される領域の外周部、例えばダイシングラインに形成することができるため、ウェハ上の半導体装置の形成領域を十分に確保することができる。
また、このような回路の形成には、半導体装置の形成に用いるレチクルを利用することが可能であり、レチクルの枚数や製作コストの増加、製造工程数の増加を抑え、低コストでチップを形成することができる。
したがって、高品質のウェハおよび半導体装置を効率的に低コストで形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2はレチクルの構成例を示す図である。
図2に例示するレチクル1は、縦に3個、横に3個、計9個のチップパターンが形成される領域(「チップパターン領域」という。)2を有している。このレチクル1の内部の各チップパターン領域2は、ウェハ上でダイシングラインとなるダイシング領域(「内部ダイシング領域」という。)3によって区画されている。さらに、このレチクル1の外周部には、全チップパターン領域2を囲むようにダイシング領域(「外周部ダイシング領域」という。)4が形成されている。外周部ダイシング領域4は、このレチクル1を用いて複数のショット位置の露光を行ったときに、異なるショット位置間で隣接するチップを切り分けるためのダイシングラインとなる。このように複数のショット位置の露光を行う際には、通常、レジスト上でこの外周部ダイシング領域4に対応する領域が重なるよう露光が行われる。
なお、チップの形成においては、このようなレチクル1がその工程数に応じて複数枚用意される。また、レチクル1には、当然、そこに形成されるチップパターンや、後述のモニタ用素子/回路パターンや接続パターンの抜け落ち等を防止する工夫が施されている。
図1は外周部ダイシング領域の一例の模式図である。
レチクル1の外周部ダイシング領域4には、モニタ用素子/回路を形成するためのモニタ用素子/回路パターンが形成されるモニタ用素子/回路領域4aや、モニタ用素子/回路間を電気的に接続するための接続パターンが形成されるモニタ用素子/回路接続用領域4b,4cが設けられている。なお、図1では図示を省略するが、このような外周部ダイシング領域4に囲まれた中央部の領域に、図2に示したチップパターン領域2および内部ダイシング領域3が含まれている。
ここで、モニタ用素子/回路には、後述のように、例えば、抵抗、インダクタ、キャパシタ、ダイオード、トランジスタ、インバータ回路、オペアンプ回路を用いることができる。外周部ダイシング領域4のモニタ用素子/回路領域4aには、そのようなモニタ用素子/回路に応じて種々のパターンが形成される。
また、ここでは、図1に示したように、モニタ用素子/回路接続用領域4cは、外周部ダイシング領域4の4つの角の部分に形成され、モニタ用素子/回路接続用領域4bは、その部分とモニタ用素子/回路領域4aとの間を接続する目的で形成される。
チップの各形成工程で用いられるレチクル1にはそれぞれ、チップの形成に合わせてウェハ上に所定の接続状態のモニタ用素子/回路が完成していくよう、チップパターンと共に、モニタ用素子/回路パターンや接続パターンの全体あるいは一部が形成されるようになっている。
なお、図1には、1枚のレチクル1がモニタ用素子/回路領域4aとモニタ用素子/回路接続用領域4b,4cを共に有している場合を図示しているが、上記のようにレチクル1にはチップの形成工程に応じてモニタ用素子/回路パターンや接続パターンの全体あるいは一部が形成されるため、モニタ用素子/回路領域4aとモニタ用素子/回路接続用領域4b,4cは必ずしも1枚のレチクル1に同時に存在していることを要しない。
このような構成を有するレチクル1において、露光時のレジストにネガ型レジストを用いた場合、モニタ用素子/回路接続用領域4b,4cは遮光部とし、それ以外の領域(モニタ用素子/回路領域4aを除く。)は開口部とする。
外周部ダイシング領域4の各辺について見ると、モニタ用素子/回路領域4aおよびモニタ用素子/回路接続用領域4bは、各辺の内側、すなわち外周部ダイシング領域4に囲まれた中央部の領域寄りに形成されている。例えば、モニタ用素子/回路領域4aおよびモニタ用素子/回路接続用領域4bは、外周部ダイシング領域4の真ん中(図1中、一辺についてのみその位置を点線で図示。各辺についても同じ。)よりも内側に形成される。それに対し、外周部ダイシング領域4の各辺の外側、例えば外周部ダイシング領域4の真ん中よりも外側は、モニタ用素子/回路領域4aおよびモニタ用素子/回路接続用領域4bが形成されていない構成になっている。
このようなレチクル1を用いてレジストに露光パターンを形成する際は、隣接するショット位置を露光したときにレジスト上で外周部ダイシング領域4に対応する領域が重なるように、レジスト上の各ショット位置を露光していく。これによりレジストには、レチクル1の中央部領域と外周部ダイシング領域4に形成されているチップパターン、モニタ用素子/回路パターン、接続パターンと相似形の露光パターンが形成されるようになる。
図3は露光パターン形成位置の一例の模式図である。
なお、この図3は、レジスト上に最終的に得られる露光パターンの形成位置の概略を示したものであり、図示した露光パターンを構成する各パターン要素は、必ずしも1回の露光で形成されたものとは限らない。また、上記のように、ネガ型レジストを用いた場合で、モニタ用素子/回路接続用領域4b,4cを遮光部、それ以外の領域(モニタ用素子/回路領域4aを除く。)を開口部とした場合には、各パターン要素のうち、斜線を付した部分が遮光されてレジストが除去される部分になる。
レチクル1の外周部ダイシング領域4が露光時にレジスト上で重なり合わない部分、すなわちショット位置全体の外周部では、モニタ用素子/回路領域4aのモニタ用素子/回路パターン10およびモニタ用素子/回路接続用領域4bの接続パターン11aがレジスト上に露光される。また、外周部ダイシング領域4の4つの角の部分にある接続パターン11bも、各ショット位置にそれぞれ露光される。これに対し、外周部ダイシング領域4が露光時にレジスト上で重なり合う部分、すなわち隣接するショット位置間では、モニタ用素子/回路パターン10および接続パターン11aはレジスト上に露光されない。
これは、上記図1に示したように、これらモニタ用素子/回路パターン10および接続パターン11aが外周部ダイシング領域4の各辺の内側に形成されているためである。すなわち、先に外周部ダイシング領域4の内側のモニタ用素子/回路パターン10および接続パターン11aが露光されたレジスト上の領域は、後に外周部ダイシング領域4の外側部分から光が照射されて露光されてしまう。また、先に外周部ダイシング領域4の外側部分から光が照射されたレジスト上の領域には、後にその領域に外周部ダイシング領域4内側に対応する領域が重なったとしても、そのパターンが露光されることはない。
このようにレチクル1は、露光時にその外周部ダイシング領域4が重なる部分のレジストにはそのレチクル1に形成されているパターンがその通りの完全な形(相似形を含む。)では露光されないようなパターン配置になっているということができる。
その結果、レジスト上には、図3中点線で示したように、モニタ用素子/回路パターン10および接続パターン11a,11bが中央部のチップ領域を囲むようにして露光されるようになる。したがって、このようにして得られる露光パターンを用いてモニタ用素子/回路や配線を形成することにより、ウェハ上のチップ領域の外周部にそのチップ領域を囲むような回路を形成することが可能になる。
一般に、ウェハ内で発生する不良チップは、ウェハの内側よりも外側に分布することが多い。そのため、このようにチップ領域の外周部に形成した回路の電気的特性を測定すれば、短い測定時間で広範囲の情報を取得でき、精度良く効率的にウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことが可能になる。
また、この回路は、チップ領域外周部のダイシングラインに形成することができるため、このような回路が形成されていない従来のウェハと比較してそのチップ領域の面積が減少することはない。一部のチップをモニタ用素子/回路として形成したり、モニタ用素子/回路が形成されたブロックをウェハ上に設けたり、あるいはモニタ用素子/回路をチップ内に形成したりすることも不要であるため、製品チップの小型化や1枚のウェハから得られるチップ数の増加等を図ることも可能になる。
また、このような回路を形成するに当たり、モニタ用素子/回路形成用のレチクルは不要である。そのため、レチクルの枚数や製作コストを増加させたり製造工程数を増加させたりすることなく、低コストでチップを形成することが可能になる。
ウェハ上に形成する回路には、モニタ用素子/回路を変更したりその接続状態を変更したりして、種々の形態のものを用いることができる。以下、レチクル1を用いて種々の回路を形成する場合について、具体例を挙げて詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、モニタ用素子として抵抗を用いた場合について述べる。
図4はウェハ上の回路形成位置の模式図である。
上記のようなレチクル1を用いると、図4に示すように、ウェハ20上にはチップ21と共に、抵抗を含んだ回路22が、ウェハ20上のチップ21が形成されている領域の全体を囲むようにして形成される。この回路22は、チップ21の形成領域全体の外周部にあるダイシングラインに形成される。
図5はモニタ用素子に抵抗を用いた場合の回路図である。
モニタ用素子に抵抗を用いた場合、ウェハ20には、例えば図5に示すように、複数の抵抗23を直列に接続した回路22を形成することができる。抵抗23には、配線材等の導体を用いたりp型,n型不純物拡散層を用いたりすることが可能である。
レチクル1には、上記のように、抵抗23となる導体や不純物拡散層、それに接続される配線等のパターンを外周部ダイシング領域4の各辺の内側に形成したものを用いる。このような構成のレチクル1を用いることによって、上記図4に示したようなチップ21の形成領域全体を囲む回路22が形成可能になっている。
回路22を形成する場合、例えば、抵抗23に導体を用いる場合には、モニタ用素子/回路領域4aとモニタ用素子/回路接続用領域4b,4cを共に有する1枚のレチクル1を使用し、露光を行い、最終的にウェハ上に導体を形成すればよい。また、抵抗23に不純物拡散層を用いる場合には、ウェハに不純物拡散層を形成するためのパターンがモニタ用素子/回路領域4aに形成されたレチクル1や、不純物拡散層に繋がるコンタクトホールや配線のパターンがモニタ用素子/回路接続用領域4b,4cに形成されたレチクル1を1枚または複数枚使用する。そして、そのようなレチクル1を用いて露光を行い、最終的にウェハ上にコンタクトホールや配線を形成すればよい。
このように複数の抵抗23を直列接続した回路22の場合、回路22内のいずれかの部分に異常が生じているときには回路22全体が正常に形成されているときとは異なる抵抗値を示すようになる。このことを利用して、その測定結果に基づき、ウェハ20あるいはチップ21の良・不良判定を行うことができる。
また、このようにして形成される回路には測定用の端子を形成するようにしてもよい。
図6および図7はウェハに形成されたパターンの一例の要部模式図である。ただし、図6および図7は、図4のA部に相当する。
例えばモニタ用素子に不純物拡散層30を用いた場合には、ウェハには、図6に示すように、不純物拡散層30に通じるコンタクトホール31が形成され、その上にそれに接続された配線32,33が形成される。ここでは、配線32の部分にパッド32a,32bが形成されている。
このようなパターンの形成には、不純物拡散層30を形成するためのパターンを外周部ダイシング領域4の内側に有しているレチクル1、コンタクトホール31を形成するためのパターンを外周部ダイシング領域4の内側に有しているレチクル1、および配線32,33並びにパッド32a,32bを形成するためのパターンを外周部ダイシング領域4の内側に有しているレチクル1を用いる。あるいはコンタクトホール31、配線32,33、パッド32a,32bを形成するためのパターンを一緒に外周部ダイシング領域4の内側に有しているレチクル1を用いる。
このようなレチクル1を用いることにより、ウェハ上には、チップと共に、不純物拡散層30がコンタクトホール31および配線32,33を介して直列接続された回路が、チップの形成領域全体を囲むようにして形成されるようになる。そして、このようにして形成された回路のうち、図7に示すように、例えばその端部のパッド32a,32b間にある配線32,33の一部(図7のB部。)をレーザトリミング等で除去することにより、その回路の一部が切断されるようになる。
図8はパッド間を切断した場合の回路図である。
上記図7に示したように、回路端部のパッド32a,32b間の配線32,33を切断すると、図8に示すように、端子P,Q間(図6,図7のパッド32a,32b間に対応。)に複数の抵抗30a(図6,図7の不純物拡散層30に対応。)が直列接続された回路34を構成することができる。したがって、端子P,Q間の抵抗値を測定することにより、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことができる。
なお、ここでは端子P,Qを形成するために、上記図6および図7に示したように、回路端部のパッド32a,32b間の配線32,33を切断するようにしたが、配線32,33を切断する箇所は、パッド32a,32bが形成されている任意の1箇所または複数箇所を選択することも可能である。また、ここではモニタ用素子に不純物拡散層30を用いた場合を例にして述べたが、勿論、モニタ用素子に配線等の導体を用いた場合も同様にして端子を形成することが可能である。
以上、モニタ用素子として導体や不純物拡散層等の抵抗を用いる場合を例にして述べたが、このような抵抗の代わりにインダクタやキャパシタを用いるようにしてもよい。その場合、チップの形成過程において、複数のインダクタやキャパシタが直列接続された回路がウェハ上のチップ形成領域全体を囲むように形成される。このような回路では、そのインピーダンスを測定することにより、その測定結果に基づき、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことが可能になる。
また、このほか、モニタ用素子としてダイオードを用いることも可能である。その場合、チップの形成過程において、複数のダイオードが直列接続された回路がウェハ上のチップ形成領域全体を囲むように形成される。ただし、この場合は、各ダイオードのキャリアの移動方向を揃えるようにする。このような回路では、その順方向電圧の合計値や逆方向電圧の合計値を測定することにより、その測定結果に基づき、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことが可能になる。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、モニタ用素子としてバイポーラトランジスタやMOSトランジスタを用いた場合について述べる。このようなトランジスタを用いる場合にも、上記のようなレチクル1を用いて、チップの形成と共に電気的特性測定用の回路を形成することが可能である。
図9はモニタ用素子にバイポーラトランジスタを用いた場合の回路図である。ただし、図9では、便宜上、モニタ用素子間の接続状態を点線、一点鎖線、二点鎖線で図示している。
ここではモニタ用素子としてnpn型バイポーラトランジスタ40を用いる。各npn型バイポーラトランジスタ40は、エミッタ同士、コレクタ同士、ベース同士がそれぞれ配線41,42,43で接続されている。なお、図9では、エミッタ同士を接続する配線41を点線で、コレクタ同士を接続する配線42を一点鎖線で、ベース同士を接続する配線43を二点鎖線で、それぞれ図示している。
このような接続状態は、例えば次のような手順で形成することが可能である。まず、ウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインに複数のnpn型バイポーラトランジスタ40を形成した後、この領域に第1層目の層間絶縁膜を形成する。そして、その層間絶縁膜を貫通して各npn型バイポーラトランジスタ40のエミッタ、コレクタ、ベースに通じるコンタクトホールパターンを形成し、さらに各エミッタに通じるコンタクトホールパターンの上にはエミッタ同士を接続するための配線パターンを形成する。その際、コンタクトホールパターンの形成と配線パターンの形成は、別個のレチクル1を用いて形成しても、1枚のレチクル1によって形成しても、いずれであっても構わない。その後は、これらのパターンを配線材で埋め込み、エミッタ同士を接続する第1層目の配線41を形成する。また、このときは、コレクタおよびベースに通じるコンタクトホールにも配線材が埋め込まれる。
次いで、この領域に第2層目の層間絶縁膜を形成した後、各コレクタおよび各ベースに接続されている配線材部分に通じるコンタクトホールパターンを形成し、さらに各コレクタに通じるコンタクトホールパターンの上にはコレクタ同士を接続するための配線パターンを形成する。これらのパターンを配線材で埋め込むことにより、コレクタ同士を接続する第2層目の配線42を形成する。このときは、ベースに接続されている配線材部分に通じるコンタクトホールにも配線材が埋め込まれる。
次いで、この領域に第3層目の層間絶縁膜を形成した後、各ベースに接続されている配線材部分に通じるコンタクトホールパターンを形成し、さらにその上にベース同士を接続するための配線パターンを形成する。これらのパターンを配線材で埋め込むことにより、ベース同士を接続する第3層目の配線43を形成する。
最後に、各層の配線41,42,43にそれぞれ、パッド41a,42a,43aを形成する。パッド41a,42a,43aは、隣接するnpn型バイポーラトランジスタ40間に設けられ、例えば最上層の配線部分に設けられる。
このようにして各npn型バイポーラトランジスタ40のエミッタ同士、コレクタ同士、ベース同士をそれぞれ配線41,42,43で接続すると、複数のnpn型バイポーラトランジスタ40が並列に接続された回路が形成されるようになる。この回路について電気的特性を測定することにより、その測定結果に基づき、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことが可能になる。
なお、ここではモニタ用素子としてnpn型バイポーラトランジスタ40を用いた場合を例にして述べたが、MOSトランジスタを用いた場合にも上記同様の回路を形成することが可能である。この場合は、例えば、ウェハ上に複数のMOSトランジスタを形成した後、第1層目の配線でソース同士を接続し、第2層目の配線でドレイン同士を接続し、第3層目の配線でゲート同士を接続するようにすればよい。そして、各配線の適当な位置にパッドを設ける。これにより、複数のMOSトランジスタが並列に接続された回路が形成されるようになる。
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、モニタ用素子として抵抗、インダクタ、キャパシタ、ダイオード等を用い、ウェハ上に複数のモニタ用素子が並列に接続された回路を構成する場合について述べる。
このような並列回路は、上記のようなレチクル1を用いて、チップと共に形成することが可能である。すなわち、上記第2の実施の形態と同様にして、レチクル1を用い、ウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインに抵抗等の所定の複数のモニタ用素子を形成した後、各モニタ用素子の一端同士を接続する第1層目の配線を形成し、各モニタ用素子の他端同士を接続する第2層目の配線を形成して、ダイシングラインに多層配線構造を形成すればよい。
このような並列回路を用いた場合も、その電気的特性を測定することにより、その測定結果に基づき、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うこと可能になる。
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、モニタ用回路としてインバータ回路を用いた場合について述べる。
図10はインバータ回路の構成例を示す図である。
ウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインには、例えば図10(A),(B)に示すように、CMOSトランジスタを用いて構成されたインバータ回路50を複数形成する。なお、その際は、インバータ回路50の入力部と出力部を一方向に揃えるようにする。
図11はモニタ用回路にインバータ回路を用いた場合の回路図である。ただし、図11では、便宜上、モニタ用回路間の接続状態を点線、一点鎖線、二点鎖線で図示している。
モニタ用回路に上記図10に示したようなインバータ回路50を用いた場合には、上記第2の実施の形態の場合と同様、レチクル1を用いて、チップと共に、ウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインに複数のインバータ回路50を形成し、インバータ回路50間を3層の配線51,52,53で接続する。
すなわち、第1層目の配線51でインバータ回路50間のグランド(GND)側同士を接続し、第2層目の配線52でインバータ回路50間の電源側同士を接続し、第3層目の配線53でインバータ回路50間の入出力部を接続する。なお、図11では、GND側同士を接続する配線51を点線で、電源側同士を接続する配線52を一点鎖線で、入出力部を接続する配線53を二点鎖線で、それぞれ図示している。
ウェハにインバータ回路50を形成した後の3層の配線51,52,53の形成は、上記第2の実施の形態の場合と同様の手順で形成することができる。そして、最上層の配線部分には、隣接するインバータ回路50間の配線51,52,53にそれぞれ接続されたパッド51a,52a,53aを形成する。
このようにして複数のインバータ回路50を接続すると、ウェハ上にはチップ形成領域全体を囲むリング発振回路が形成されるようになる。このような回路では、GND側に接続されているパッド51aと電源側に接続されているパッド52aの間に適当な電圧を印加すると、入出力部に接続されたパッド53aに、インバータ回路50のスピードおよび個数に応じて決定される特定周波数の信号が出力される。この信号の周波数を測定したり電源電流を測定したりすることにより、その測定結果に基づき、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことが可能になる。
なお、ここではCMOSトランジスタを用いたインバータ回路50を例にして述べたが、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、抵抗等を用いてインバータ回路を構成することも可能である。
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態では、モニタ用回路として、上記第4の実施の形態で述べたインバータ回路50に代えて、オペアンプ回路を用いた場合について述べる。オペアンプ回路は、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、抵抗、キャパシタ等を用いて構成することが可能である。
オペアンプ回路は、インバータ回路の場合と同じく、上記のようなレチクル1を用いて、チップと共に、ウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインに形成し、形成されたオペアンプ回路間は3層の配線によって接続する。また、その際は、オペアンプ回路の入力部と出力部を一方向に揃えるようにする。
すなわち、第1層目の配線でオペアンプ回路間の負電源側同士を接続し、第2層目の配線でオペアンプ回路間の正電源側同士を接続し、第3層目の配線でオペアンプ回路間の入出力部を接続する。そして、最上層の配線部分に、隣接するオペアンプ回路間の3層の配線にそれぞれ接続されたパッドを形成する。
このようにして複数のオペアンプ回路を接続すると、ウェハ上にはチップ形成領域全体を囲む多段オペアンプ回路が形成されるようになる。この多段オペアンプ回路に対し、各オペアンプ回路の入出力部を接続する第3層目の配線の任意の1箇所をレーザトリミング等で切断すると、切断された配線の両端を多段オペアンプ回路の入力部と出力部とすることができる。この多段オペアンプ回路の電源電流、ゲイン、あるいはオフセット電圧を測定することにより、その測定結果に基づき、ウェハあるいはチップの良・不良判定を行うことが可能になる。
以上説明したように、チップを形成する際には、上記図1から図3に示したように、モニタ用素子/回路のモニタ用素子/回路パターン10やモニタ用素子/回路間接続用の接続パターン11aを外周部ダイシング領域4の各辺の真ん中より内側に形成したレチクル1を用いる。このような構成のレチクル1を用いることにより、レジスト上で外周部ダイシング領域4が重なる部分ではそのようなモニタ用素子/回路パターン10や接続パターン11aが露光されず、重ならないチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインにのみモニタ用素子/回路パターン10や接続パターン11aが露光されるようになる。その結果、チップ形成領域全体を囲むような回路を形成することができる。この回路の電気的特性を測定することにより、ウェハあるいはチップの良・不良判定が可能になる。回路は、上記第1〜第5の実施の形態で述べたように、それに用いるモニタ用素子/回路の種類やそれらの接続状態に応じて、種々の形態を採り得る。
このように、電気的特性測定用の回路をウェハ上のチップ形成領域全体の外周部にあるダイシングラインに形成することにより、チップを形成することのできる領域を十分に確保することができる。さらに、このような回路によれば、ウェハの広範囲の電気的特性を簡単に短時間で測定することができるため、ウェハあるいはチップの良・不良判定を容易かつ効率的に行うことができる。
また、このような回路の形成には、チップの形成に用いるレチクル1を使用するため、モニタ用素子/回路形成用のレチクルは不要であり、レチクル枚数やレチクル製作コストの増加、製造工程数の増加を抑え、低コストでチップを形成することが可能になる。
したがって、高品質のウェハあるいはチップを効率的に低コストで形成することが可能になる。
(付記1) 半導体装置の製造方法において、
ウェハ上に半導体装置を形成する過程で、前記半導体装置が形成される領域の外周部に、前記半導体装置が形成される領域を囲む回路を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記回路を形成した後、
前記回路の電気的特性を測定することによって前記ウェハの検査を行うことを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記回路は、前記ウェハのダイシングラインに形成することを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記回路を形成する際には、
前記半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域と、前記半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域の外周部にあってウェハ上でダイシングラインとなる領域と、を有し、
前記ダイシングラインとなる領域に前記回路を形成するためのパターンが形成され、前記回路を形成するためのパターンが、隣接する位置を露光したときには前記ダイシングラインとなる領域が重なる部分には完全な形で露光パターンが形成されないように配置されているレチクルを用いることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記回路は、複数のモニタ用素子を含んでいることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記回路は、複数のモニタ用回路を含んでいることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 半導体装置が形成されたウェハにおいて、
半導体装置と、
前記半導体装置が形成されている領域の外周部に形成され、前記半導体装置が形成されている領域を囲む回路と、
を有することを特徴とするウェハ。
(付記8) 前記回路によって電気的特性が測定されることを特徴とする付記7記載のウェハ。
(付記9) 前記回路は、ダイシングラインに形成されていることを特徴とする付記7記載のウェハ。
(付記10) 前記回路は、複数のモニタ用素子を含んでいることを特徴とする付記7記載のウェハ。
(付記11) 前記回路は、複数のモニタ用回路を含んでいることを特徴とする付記7記載のウェハ。
(付記12) 半導体装置の形成に用いるレチクルにおいて、
半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域と、前記半導体装置を形成するためのパターンが形成された領域の外周部にあってウェハ上でダイシングラインとなる領域と、を有し、
前記ダイシングラインとなる領域に、隣接する位置を露光したときには前記ダイシングラインとなる領域が重なる部分には完全な形の露光パターンが形成されないように配置されたパターンが形成されていることを特徴とするレチクル。
(付記13) 前記パターンは、前記ダイシングラインとなる領域の内側の領域にのみ形成されていることを特徴とする付記12記載のレチクル。
(付記14) 隣接する位置を露光したときには、前記ダイシングラインとなる領域が重なる部分の一部と前記ダイシングラインとなる領域が重ならない部分とによって、前記露光領域全体を囲むようにパターンが形成されるようにしたことを特徴とする付記12記載のレチクル。
外周部ダイシング領域の一例の模式図である。 レチクルの構成例を示す図である。 露光パターン形成位置の一例の模式図である。 ウェハ上の回路形成位置の模式図である。 モニタ用素子に抵抗を用いた場合の回路図である。 ウェハに形成されたパターンの一例の要部模式図(その1)である。 ウェハに形成されたパターンの一例の要部模式図(その2)である。 パッド間を切断した場合の回路図である。 モニタ用素子にバイポーラトランジスタを用いた場合の回路図である。 インバータ回路の構成例を示す図である。 モニタ用回路にインバータ回路を用いた場合の回路図である。
1 レチクル
2 チップパターン領域
3 内部ダイシング領域
4 外周部ダイシング領域
4a モニタ用素子/回路領域
4b,4c モニタ用素子/回路接続用領域
10 モニタ用素子/回路パターン
11a,11b 接続パターン
20 ウェハ
21 チップ
22,34 回路
23,30a 抵抗
30 不純物拡散層
31 コンタクトホール
32,33,41,42,43,51,52,53 配線
32a,32b,41a,42a,43a,51a,52a,53a パッド
40 npn型バイポーラトランジスタ
50 インバータ回路
P,Q 端子

Claims (2)

  1. ウェハ上にネガ型のレジストを形成する工程と、
    チップを形成するための第1パターンが設けられた第1領域と、前記第1領域の外周に設けられ、前記ウェハの良又は不良判定に用いる第2パターンが遮光部として設けられた第2領域とを含むレチクルを用い、前記レジスト上の第1ショット位置を露光する工程と、
    前記レチクルを用い、前記レジスト上の前記第1ショット位置に隣接する第2ショット位置を、前記レジスト上の前記第1ショット位置と前記第2ショット位置の間で前記第2領域が重なるように露光する工程と
    を含み、
    前記レチクルには、前記レジスト上の前記第1ショット位置と前記第2ショット位置の間で前記第2領域が重なる第1部分における両端部に遮光部を設け、前記両端部間の第2部分に前記第2パターンが設けられており、
    前記第2部分では、前記第2パターンが前記第2領域の内側部分に設けられ、前記第2領域の外側部分は開口部とされており、前記第1ショット位置に露光された前記第2領域の内側部分の前記第2パターンに、前記第2ショット位置の露光時に前記第2領域の外側部分から光が照射され
    前記レチクルの前記両端部は、前記第1ショット位置の露光時と前記第2ショット位置の露光時のいずれでも遮光され、
    前記レジスト上に露光される前記第2パターンを用い、前記ウェハ上に形成される複数の前記チップ全体の最外周部に、複数の前記チップ全体を囲むように形成され、両端に端子を有し、前記端子間の抵抗値、電圧値、電流値又は周波数値が測定される回路を形成する工程と、
    前記端子間の前記抵抗値、前記電圧値、前記電流値又は前記周波数値の測定を行い、前記測定の結果に基づき、前記回路が正常に形成されているときと前記回路に異常が生じているときの値の違いにより、前記ウェハの良又は不良を判定する工程と
    を更に含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 複数のチップと、
    前記複数のチップ全体の最外周部に、前記複数のチップ全体を囲むように形成された回路と、
    前記複数のチップ全体の最外周部以外の各チップを囲むダイシング領域の角に形成された独立の接続パターンと
    を含み、
    前記回路は、両端に端子を有し、前記端子間に電気的に接続された複数の抵抗、インダクタ、キャパシタ、ダイオード、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタ、インバータ回路又はオペアンプ回路を有し、
    前記回路は、前記端子間の抵抗値、電圧値、電流値又は周波数値の測定が行われ、前記測定の結果に基づき、前記回路が正常に形成されているときと前記回路に異常が生じているときの値の違いにより、前記ウェハの良又は不良が判定される回路である
    ことを特徴とするウェハ。
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